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特開2022-108264環境に優しい軟質研磨ディスク及びその加工技術
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  • 特開-環境に優しい軟質研磨ディスク及びその加工技術 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022108264
(43)【公開日】2022-07-25
(54)【発明の名称】環境に優しい軟質研磨ディスク及びその加工技術
(51)【国際特許分類】
   B24D 7/00 20060101AFI20220715BHJP
   B24D 9/08 20060101ALI20220715BHJP
   B24D 11/00 20060101ALI20220715BHJP
   B24D 3/00 20060101ALI20220715BHJP
【FI】
B24D7/00 P
B24D9/08 A
B24D11/00 P
B24D3/00 340
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021208896
(22)【出願日】2021-12-23
(31)【優先権主張番号】202110038986.1
(32)【優先日】2021-01-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521561329
【氏名又は名称】金聯春
(74)【代理人】
【識別番号】100145470
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 健一
(72)【発明者】
【氏名】金聯春
(72)【発明者】
【氏名】金▲しゅう▼
【テーマコード(参考)】
3C063
【Fターム(参考)】
3C063AA02
3C063AB05
3C063AB07
3C063BA02
3C063BA06
3C063BG07
3C063BG30
3C063BH12
(57)【要約】      (修正有)
【課題】本発明は環境に優しい軟質研磨ディスク及びその加工技術を提案する。
【解決手段】下板4を含み、上記下板4の上側軟質研磨層3、上記軟質研磨層3はつや出し粉を含むポリヘリウムエステル合成樹脂であり、上記軟質研磨層3の上側に上板1を設け、従来のつや出し盤は長期研磨加工ではコストが高く、つや出し効率が低く、環境汚染が深刻であるという問題点を解決した。また、本発明は環境に優しい軟質研磨ディスクの加工技術を提案した、加工工具の準備、下板4の製作、上板1の製作、軟質研磨層3の材料、つや出し盤の成形を含み、環境に優しく安定した加工を実現することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
環境に優しい軟質研磨ディスクであって、下板を含み、下板の上側軟質研磨層、軟質研磨層は、つや出し粉を含むウレタン合成樹脂であり、軟質研磨層の上側には、上板が設けられていることを特徴とする
環境に優しい軟質研磨ディスク。
【請求項2】
前記下板がマジックテープ(登録商標)であることを特徴とする
請求項1に記載の環境に優しい軟質研磨ディスク。
【請求項3】
前記上フィルがポリエステルシートであることを特徴とする
請求項1に記載の環境に優しい軟質研磨ディスク。
【請求項4】
前記ウレタン合成樹脂は、HC8968およびHC8552を含むことを特徴とする
請求項1に記載の環境に優しい軟質研磨ディスク。
【請求項5】
前記つや出し粉は、希土類研磨用粉末、光学研磨用粉末、またはタッチパネル用研磨粉のうちの1つであることを特徴とする
請求項1に記載の環境に優しい軟質研磨ディスク。
【請求項6】
前記下板、前記軟質研磨層及び前記上板は円形であり、前記下板、前記軟質研磨層及び前記上板の口径は同じであることを特徴とする
請求項1?5のいずれ一項に記載の環境に優しい軟質研磨ディスク。
【請求項7】
前記軟質研磨層の中央部にノッチが設けられている、前記ノッチの上側と下側は、それぞれ前記上板の上側と前記下板の下側を貫通していることを特徴とする
請求項6に記載の環境に優しい軟質研磨ディスク。
【請求項8】
環境に優しい軟質研磨ディスクの加工技術であって:
加工ツールの準備: テーブル,乾燥ボックス,ハサミ,マジックテープ(登録商標),ポリエステルシート,上型,下型,つや出し粉,原料樽,HC8968とHC8552を含むポリエステル合成樹脂;
上板の制作: テーブルの上にポリエステルシートを並べて、ポリエステルシートの上側に下型を置き、下型と同じ輪郭の上板を下型の側辺に沿って切り出す順序と、
下底片的制作:テーブルの上にマジックテープ(登録商標)を並べて、マジックテープ(登録商標)の上側に下型を置き、下型と同じ輪郭の下板を下型の側辺に沿って切り出す、成形した下板と下型固定接続する順序と、
軟質研磨層の原料: 原料樽につや出し粉、HC8968とHC8552を含むポリエステル合成樹脂を添加し、つや出し粉とHC8968とHC8552を含むポリエステル合成樹脂をバイブレータで均一に混合する順序と、
つや出し盤の成形: 下板の上側の下型内に原料樽内の混合成分を流し込み、下型の内側の混合成分の表面を平らに削り、下型の上側に上板を固定し、上板の上側に上型をセットし、上型とポリエステルシート固定接続する、下板,ポリエステルシート,ポリエステルシートと上型からなる全体を乾燥ボックス内に運送して乾燥して成形し、乾燥ボックス内で乾燥完了後、上型とポリエステルシートを取り外してつや出し盤を形成する順序と、
を含むことを特徴とする環境に優しい軟質研磨ディスクの加工技術。
【請求項9】
前記下型は、リング部材と円盤を含み、前記円盤は前記リング部材の内径より小さくすること、前記円盤は、前記リング部材の中間に位置し、前記上型は、円形プレートであることを特徴とする
請求項8に記載の環境に優しい軟質研磨ディスクの加工技術。
【請求項10】
前記下底、前記下型、前記ポリエステルシート、及び前記上型からなる全体が、前記乾燥ボックス内に、温度が45度、92度、及び60度であり、時間が230分、230分、及び450分である3つの順次乾燥順序を含むことを特徴とする請求項8に記載の環境に優しい軟質研磨ディスクの加工技術。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、産業電子技術の分野に関するものであり、具体的には、環境に優しい軟質研磨ディスク及び加工技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子製品のパネルはガラスやサファイアを使って作られている。携帯電話、タブレット、時計など、現代社会での運用はますます広がっている。 しかし、ガラスまたは藍宝の特性により、制造加工や使用の過程で、擦り傷が発生しやすく、擦り傷が発生した後に修復できない場合、制造会社に多大な損害を与えることがある。 現有技術において、電子製品表面ガラス又はサファイアのパネルに対してつや出し盤により擦り傷を修復し、
現有のつや出し盤の中には、一般的に二つがあり、一つは単一の軟質研磨材を采用したファイバーディスク、例えば人工皮革、毛糸などである。 このつや出し盤は生地が柔らかくて、研磨する時に力が不均整で、工作物を研磨してからエッジベベルが現れやすくて、しかも精度が低くて、材料自体の抗張力がわりに悪くて、回転速度が低くて仕事の効率が高くなくて、使用寿命が短い。 もう一つは金属用研磨ディスクで、しかし金属用研磨ディスク硬度が高くて、工作物を加工する要求が多くて、適応面が狭い。 また、上記の2種類つや出し盤で研磨作業を行う場合、つや出し粉と研磨液を定時に添加して水中で循環研磨する必要があり、長期研磨の中で、コストが高く、つや出し効率が低く、環境汚染が深刻であるという問題がある。
以上のような問題を解決するために環境に優しい軟質研磨ディスクを提案した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、従来のつや出し盤が長期研磨中にコストが高く、つや出し効率が低く、環境汚染が深刻であるという問題を解決するための環境に優しい軟質研磨ディスクを提供することである。
本発明のもう一つの目的は、環境に優しい軟質研磨ディスクの安定した加工を実現する環境に優しい軟質研磨ディスクの加工技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施形態は、以下のように実施される:
第1の態様では、本発明は、下板を含む環境に優しい軟質研磨ディスクを提供することである、前記下板の上側軟質研磨層、前記軟質研磨層は、つや出し粉を含むポリウレタン合成樹脂であり、前記軟質研磨層の上側には、上板が設けられている。
【0005】
本発明のいくつかの実施形態では、上記下板は、マジックテープ(登録商標)である。
【0006】
本発明のいくつかの実施形態では、上記上板は、ポリエステルシートである。
【0007】
本発明のいくつかの実施形態では、上記ポリウレタン合成脂質は、HC8968およびHC8552を含む。
【0008】
本発明の実施形態では、上記のつや出し粉は、希土類研磨用粉末、光学研磨用粉末、またはタッチパネル用研磨粉のうちの1つである。
【0009】
本発明のいくつかの実施形態では、上記下板、上記軟質研磨層および上記上板は円形であり、上記下板、上記軟質研磨層および上記上板の口径は同じである。
【0010】
本発明のいくつかの実施形態では、上記軟質研磨層の中央にノッチが設けられ、上記ノッチの上側と下側は、それぞれ上記上板の上側と、上記下板の下側を貫通している。
【0011】
第2の態様では、環境に優しい軟質研磨ディスクの加工技術は、以下の順序を含む:
加工ツールの準備: テーブル,乾燥ボックス,ハサミ,マジックテープ(登録商標),ポリエステルシート,上型,下型,つや出し粉,原料樽,HC8968とHC8552を含むポリエステル合成樹脂;
上板の制作: テーブルの上にポリエステルシートを並べて、ポリエステルシートの上側に下型を置き、下型と同じ輪郭の上板を下型の側辺に沿って切り出す;
下板的の制作:テーブルの上にマジックテープ(登録商標)を並べて、マジックテープ(登録商標)の上側に下型を置き、下型と同じ輪郭の下板を下型の側辺に沿って切り出す、成形した下板と下型固定接続する;
軟質研磨層の原料: 原料樽につや出し粉、HC8968とHC8552を含むポリエステル合成樹脂を添加し、つや出し粉とHC8968とHC8552を含むポリエステル合成樹脂をバイブレータで均一に混合する;
つや出し盤の成形: 下板4の上側の下型に原料樽内の混合成分を流し込み、下型の内側の混合成分表面を平らにし、上板1を下型の上側に固定し、上板1の上側に上型を設置し、上型とポリエステルシート上型を固定接続し、下板4、ポリエステルシート、ポリエステルシート、上型からなる全体を乾燥ボックス内に搬入して乾燥し成形し、乾燥ボックス内で乾燥完了後、上型、ポリエステルシートを取り外してつや出し盤を形成している。
【0012】
本発明のいくつかの実施形態では、上記下型は、リング部材および円盤を含み、上記円盤の直径は、上記リング部材の内径よりも小さく、上記円盤は、上記リング部材の中間に位置し、上記上型は、円形プレートである。
【0013】
本発明のいくつかの実施形態では、上記下板、上記下型、上記ポリエステルシート、および上記上型からなる全体は、上記乾燥ボックス内に、それぞれ45度、92度、および60度の温度と、それぞれ230分、230分、および450分の時間になる3つの順次乾燥順序を含む。
【0014】
先行技術と比較して、本発明の実施形態は、少なくとも以下の利点又は有益な効果を有する:
第1の態様では、本発明は、下板を含む環境に優しい軟質研磨ディスクを提供することである、前記下板の上側軟質研磨層、前記軟質研磨層は、つや出し粉を含むウレタン合成樹脂であり、前記軟質研磨層の上側には、上板が設けられている。
【0015】
第一の面について、本出願では、つや出し盤を研磨する過程において、水道水につや出し盤を入れて工業用電子製品(ガラス又はサファイア等)の加工を行い、軟質研磨層と工業用電子製品との間で相互作用を行う、一方、軟質研磨層につや出し粉が含まれているので、つや出し粉を追加する必要がなく、研磨加工順序を減らし、研磨加工を行う過程において効率が向上する; 一方、軟質研磨層はウレタン合成樹脂で作られており、つや出し盤は軟質研磨ディスクであり、緩やかで弾力性のある性質を持ち、深いきずを残さず、結合剤は柔らかく弾性があり、つや出し片面では光接合の屈折率が鏡の光学効果に均一になり、工業用電子製品への作用力がより柔らかくなり、研磨液の使用を減らすことができ、工業用電子製品への作用力を減らすことができ、つや出し仕上げとつや出し効率が向上した。上記研磨の過程で、つや出し粉と研磨液の使用を減らして、環境への汚染を減らし、また、レアアース粉の特殊な合成樹脂の結合により、その耐摩性と研削力を強化することができる、更に、研磨シートの組織は特殊な溝条の存在により、チップ投入を迅速に排除することができますので、詰りや発熱の発生を防ぎ、長時間の研磨作業に適応する。 本発明の設計は、従来のつや出し盤が長期研磨の過程で、コストが高く、つや出し効率が低く、環境汚染が深刻な問題を解決した。
【0016】
第二の側面: 環境に優しい軟質研磨ディスクの加工技術には、以下の順序を含む:
加工ツールの準備: テーブル,乾燥ボックス,ハサミ,マジックテープ(登録商標),ポリエステルシート,上型,下型,つや出し粉,原料樽,HC8968とHC8552を含むポリエステル合成樹脂;
上板の制作: テーブルの上にポリエステルシートを並べて、ポリエステルシートの上側に下型を置き、下型と同じ輪郭の上板を下型の側辺に沿って切り出す;
下板の制作:テーブルの上にマジックテープ(登録商標)を並べて、マジックテープ(登録商標)の上側に下型を置き、下型と同じ輪郭の下板を下型の側辺に沿って切り出す、成形した下板と下型固定接続する;
軟質研磨層の原料: 原料樽につや出し粉、HC8968とHC8552を含むポリエステル合成樹脂を添加し、つや出し粉とHC8968とHC8552を含むポリエステル合成樹脂をバイブレータで均一に混合する;
つや出し盤の成形: 下板の上側の下型内に原料樽内の混合成分を流し込み、下型の内側の混合成分表面を平らに削る、下型の上側に上板を固定し、上板の上側に上型をセットし、上型と下型を固定接続する、下板、ポリエステルシート、ポリエステルシート、上型からなる全体を乾燥ボックス内に搬入して乾燥成形し、乾燥ボックス内で乾燥した後、ポリエステルシート、ポリエステルシートを取ってつや出し盤を形成する。
【0017】
第二の方面について、上板、下板と下型の輪郭が同じで、後加工で成型されたつや出し盤の外観がより均一になり、バイブレータはつや出し粉を実現でき、HC8968とHC8552を含むポリエステル合成樹脂の均一に混合し、形成された軟質研磨層密度をより均一にし、混合成分表面を平らに削ることにより軟質研磨層表面をより滑らかにする。 本発明の設計は環境に優しい軟質研磨層の安定した加工を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本発明の実施の形態である技術案をより明確に説明するために、以下、実施形態において使用する必要がある図面を簡単に説明する、以下の図面は、本発明の一部の実施例のみを示しているので、範囲を限定しているとみなされるべきではなく、当業者にとっては、創造的な労力を費やすことなく、これらの図面に基づいて他の関連図面を得ることができることが理解されるべきである。
【0019】
図1】本発明の一実施例である環境に優しい軟質研磨ディスクの構成を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態の目的、技術案及び利点をより明確にするために、本発明の実施の形態における技術案を添付図面に関連して明確かつ完全に説明し、説明された実施の形態が本発明の一部の実施の形態であって、全ての実施の形態ではないことは明らかである。 本発明の実施形態の構成要素は、通常、本明細書の図面に記載され、図示されている、様々な異なる構成で配置および設計することができる。
【0021】
従って、添付図面に記載された本発明の実施形態の以下の詳細な説明は、請求項に係る本発明の範囲を限定することを意図したものではなく、本発明の選択された実施形態を示すものにすぎない。 本発明の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をしていないことを前提に取得した他のすべての実施例は、本発明の保護範囲に該当する。
【0022】
注意すべきことは: 以下の添付図面において、類似する符号及び文字は類似する項目を示すので、ある項目が1つの添付図面において定義されると、後続の添付図面においてそれを更に定義し、解釈する必要はない。
【0023】
本発明の実施の形態の説明においては、ここで説明しておきたいのは「センター」という用語が出てくると「上」「下」,「左」「右」,「垂直」,「水平」「内」、「外」等に示された方位又は位置関係は、図面に基づいて示された方位又は位置関係、又は当該発明物が使用される際に通常的に配置された方位又は位置関係であり、単に、発明の説明の容易化及び説明の簡略化を目的としたものであって、装置又はエレメントが特定のアジマス構造及び動作を有することを示す又は暗示するものではなく、発明を限定するものと解することができない。
【0024】
また、「水平」、「垂直」、「ぶら下がる」などの用語が出てくると、部品が絶対に水平になったりぶら下がったりすることを意味するのではなく、少し傾けることができる。 「水平」というのは、単に「垂直」に対してその方向がより水平であるということであり、その構造が完全に水平でなければならないという意味ではなく、少し傾いてもよいという意味である。
【0025】
また、本発明の実施形態の説明においては、説明が必要なのは、特に明確な規定及び限定がない限り、「設置」、「インストール」、「結ぶ」、「接続」という用語が出現する場合には、「接続」は広義に理解すべきである、例えば、固定接続、取り外し可能な接続、又は統合された接続; 機械的な接続または電気的な接続が可能である; 直結または中間メディアを介して間接につながる、二つのエレメントの内部の接続が可能である。 当業者にとっては、上記の用語の発明における具体的な意味は、事情に応じて理解することができる。
【0026】
実施例1
図1を参照すると、本出願の実施形態が提供する環境に優しい軟質研磨ディスクは、下板4と、前記下板4の上側軟質研磨層3と、前記軟質研磨層3は、つや出し粉を含むウレタン合成樹脂であり、前記軟質研磨層3の上側には、上板1が設けられている。
【0027】
発明の原理は: 本出願では、つや出し盤を研磨する過程において、水道の水につや出し盤を入れて工業用電子製品(ガラス又はサファイア等)の加工を行い、軟質研磨層3と工業用電子製品の間で相互作用を行う一方、軟質研磨層3につや出し粉が含まれているので、つや出し粉を追加する必要がなく、研磨加工の順序を減らし、研磨加工を行う過程で効率が向上する; 一方、軟質研磨層3はウレタン合成樹脂を用いて作成し、つや出し盤を軟質研磨ディスクとし、緩やかで弾力性のある性質を持ち、深いきずを残さず、結合剤を柔らかく弾性を持たせ、つや出し片面で光接合の屈折率を均一に鏡の光学効果にすることができ、工業用電子製品への作用力をより柔らかくすることができ、研磨液の使用を減らすことができ、工業用電子製品への作用力を減らすことができ、つや出し仕上げとつや出し効率をさらに向上させることができる。 上記研磨の過程で、つや出し粉と研磨液の使用を減らして、環境への汚染を減らす。また、レアアース粉の特殊な合成樹脂の結合により、その耐摩性と研削力を強化することができる。更に、研磨シートの組織は特殊な溝条の存在により、チップ投入を迅速に排除することができますので、詰りや発熱の発生を防ぎ、長時間の研磨作業に適合している。 本発明の設計は、従来のつや出し盤が長期研磨の過程で、コストが高く、つや出し効率が低く、環境汚染が深刻な問題を解決した。
【0028】
本発明のいくつかの実施形態では、上記下板4は、マジックテープ(登録商標)である。
【0029】
上記の実施形態では、マジックテープ(登録商標)は、軟質研磨層3の下板4として、一方で軟質研磨層3に対して支持的な役割を果たす; 一方、つや出し盤と外部機器との高速接続が可能である、 なお、下板4はマジックテープ(登録商標)であり、本実施形態の一実施形態にすぎず、下板4の構成を限定するものではなく、上記目的を実現する他の構成の下板4も適用可能である。
【0030】
本発明のいくつかの実施形態において、前記上板1はポリエステルシートである。
【0031】
上記実施の形態では、ポリエステル繊維、一般的に「ポリエステル」呼ばれている、有機に塩基酸とディオールが縮合してできた紡糸されたポリエステルから得られた合成繊維、PET繊維と略す、高分子化合物に属する。 ポリエステルシートは上板1として、軟質研磨層3に対してカバーと保護作用がある。
【0032】
本発明のいくつかの実施形態では、上記ウレタン合成樹脂はHC8968およびHC8552を含む。
【0033】
上記の実施例では、ウレタン合成樹脂は主にHC8968とHC8552を混合したものであり、ウレタン合成樹脂は緩やかで弾力性のある性質を持ち、つや出し片面に均一な光接合の屈折率が得られる鏡の光学効果となっている。 ウレタン合成樹脂は強い耐摩耗力と研削力を有する。
【0034】
本発明のいくつかの実施形態では、上記つや出し粉は、希土類研磨用粉末、光学研磨用粉末、またはタッチパネル用研磨粉のうちの1つである。
【0035】
上記の実施形態では、つや出し粉は、通常、酸化セリウム、アルミナ、酸化シリコン、酸化鉄、ジルコニア、酸化クロムからなる。 材質によって硬さが異なり、水中での化学的性質も異なりますので、使用する場面も異なります。 通常、酸化セリウム研磨用粉末はガラスとシリコン含有材料の研磨に使用され、アルミナ研磨用粉末はステンレスの研磨に使用され、酸化鉄はガラスにも使用されますが、速度は比較的遅く、軟性材料の研磨によく使用される。 石材の研磨には酸化スズ、タイルの研磨には酸化ロムがよく使われる。 異なる工業電子加工については、異なる種類のつや出し粉を使用することができ、希土類研磨用粉末、光学研磨用粉末又はタッチパネル用研磨粉であることができる。
【0036】
本発明のいくつかの実施形態では、上記下板4、上記軟質研磨層3、および上記上板1は円形であり、上記下板4、上記軟質研磨層3、および上記上板1の口径は同じである。
【0037】
上記の実施例では、下板4、軟質研磨層3、上板1からなるつや出し盤の外観がより規則的であり、成形された研磨シートの外観がより美しくなる。 軟質研磨ディスクの制造過程の中で、軟質研磨層3は流し込み成形を采用して、下板4と上板1は軟質研磨層3の原料の密封性能に対して更に良いである。
【0038】
本発明のいくつかの実施形態では、上記軟質研磨層3の中央部にはノッチ2が設けられている、上記上板1の上側に、上記下板4の下側に、それぞれノッチ2の上側と下側に貫通している。
【0039】
上記の実施例では、軟質研磨層3上のノッチ2の口径が小さく、つや出し盤上にノッチ2を設置し、つや出し盤をインストールする際に接続しやすい。 ノッチ2の形状は円形に設計して、つや出し盤を取り付けた後、軟質研磨層3内の各位置の受け力がより均一になる。
【0040】
実施例2
環境に優しい軟質研磨ディスクの加工技術には、以下の順序を含む:
加工ツールの準備: テーブル,乾燥ボックス,ハサミ,マジックテープ(登録商標),ポリエステルシート,上型,下型,つや出し粉,原料樽,HC8968とHC8552を含むポリエステル合成樹脂;
上板1の制作: テーブルの上にポリエステルシートを並べて、ポリエステルシートの上側に下型を置き、下型の側辺に沿ってそれと同じ輪郭の上板1を切り抜き;
下底片4的制作:テーブルの上に並べて、マジックテープ(登録商標)の上側に下型を置き、下型と同じ輪郭の下板4を下型の側辺に沿って切り抜き、成形した下板4と下型固定接続している。
【0041】
軟質研磨層3の材料: 原料樽につや出し粉、HC8968とHC8552を含むポリエステル合成樹脂を添加し、つや出し粉とHC8968とHC8552を含むポリエステル合成樹脂をバイブレータで均一に混合する;
つや出し盤の成形: 下板4の上側の下型に原料樽内の混合成分を流し込み、下型の内側の混合成分表面を平らにし、上板1を下型の上側に固定し、上板1の上側に上型をセットし、上型とポリエステルシート上型を固定接続し、下板4、ポリエステルシート、ポリエステルシート、上型からなる全体を乾燥ボックス内に搬入して乾燥し成形し、乾燥ボックス内で乾燥完了後、上型、ポリエステルシートを取り外してつや出し盤を形成している。
【0042】
発明の効果は、次の通りである。 上板1、下板4と下型の輪郭が同じで、後加工で成型されたつや出し盤の外観がより均一になり、バイブレータはつや出し粉を実現でき、HC8968とHC8552を含むポリエステル合成樹脂の均一混合、形成された軟質研磨層3の密度がより均一になり、混合成分表面を削り取って軟質研磨層3の表面がより滑らかになる。 本発明の設計は、環境に優しいソフト軟質研磨層3の安定した加工を可能にする。
【0043】
本発明のいくつかの実施形態では、上記下型は、リング部材及び円盤を含み、上記円盤は、上記リング部材の内径よりも小さい口径を有し、上記円盤は、上記リング部材の中間に位置し、上記上型は、円形プレートである。
【0044】
上記実施例では、下型のリング部材を下板4の上に置き、リング部材と下板4がきちんと重なるように置き、リング部材の内側に円盤を置き、円盤とリング部材の厚さを同じにし、円盤とリング部材の間につや出し粉、HC8968とHC8552を含むポリエステル合成樹脂の混合物を注入し、円形プレートをリング部材にかぶせる、原板の中央部に円盤の直径以下の穴を設ける。 リング部材が円形プレートに覆われている場合で、原板の上にバイブレータを置き、光粉、HC8968とHC8552を含むポリエステル合成樹脂の混合物が下型内に均一に分布するようにした。
【0045】
下板4とリング部材の間と上板1とリング部材の間はボルトで接続し、円形プレートとリング部材の間はボルトで接続しており、ボルトで接続することで取り付けや取り外しが速いというメリットがある。 つや出し盤の成形工程で効率が更に高い。
【0046】
本発明のいくつかの実施形態では、上記下板4、上記下型、上記ポリエステルシート、および上記上型からなる全体は、上記乾燥ボックス内に、それぞれ45度、92度、および60度の乾燥温度と、それぞれ230分、230分、および450分の乾燥時間に なる3つの順次乾燥順序を含む。
【0047】
上記の実施例では、乾燥ボックスには3つの順序があります、第一順序は、乾燥ボックスで上記下板4、上記下型、上記ポリエステルシート、上記上型からなる全体を45度、乾燥時間230分で乾燥し、さらに上記下板4、上記下型、上記ポリエステルシート、上記上型からなる全体を92度、乾燥時間230分で乾燥し、最後に上記下板4、上記下型、上記ポリエステルシート、上記上型からなる全体を60度、乾燥時間450分で乾燥する。 上記乾燥ボックスの3つの順序は自働調節制御であり、人工操作時、乾燥効率が低く、時間制御が正確でないという問題を回避した。
【0048】
以上は本発明の好ましい実施例にすぎない、本発明を限定するものではなく、当業者にとっては、本発明は種々の変更及び変化が可能である。 発明の精神及び原則の範囲内で行われた補正、同等置換、改善等は、すべて発明の保護の範囲内に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0049】
アイコン: 1-上板,2-ノッチ,3-軟質研磨層,4-下板。
図1