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特開2022-108308流体アクチュエータ、流体アクチュエータの制御方法、流体アクチュエータの制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022108308
(43)【公開日】2022-07-26
(54)【発明の名称】流体アクチュエータ、流体アクチュエータの制御方法、流体アクチュエータの制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   F15B 11/06 20060101AFI20220719BHJP
【FI】
F15B11/06 M
F15B11/06 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021003200
(22)【出願日】2021-01-13
(71)【出願人】
【識別番号】000002107
【氏名又は名称】住友重機械工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(74)【代理人】
【識別番号】100116274
【弁理士】
【氏名又は名称】富所 輝観夫
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 まりの
(72)【発明者】
【氏名】近藤 章
(72)【発明者】
【氏名】濱田 慎哉
【テーマコード(参考)】
3H089
【Fターム(参考)】
3H089AA02
3H089AA20
3H089AA43
3H089AA50
3H089AA67
3H089BB06
3H089BB28
3H089CC01
3H089DA05
3H089DB43
3H089FF02
3H089FF04
3H089FF07
3H089GG03
(57)【要約】
【課題】駆動対象を安全に駆動できる流体アクチュエータを提供する。
【解決手段】空気を作動流体とするエアアクチュエータは、駆動対象をX方向に駆動する1つの駆動軸に沿ったエアの圧力PX+、PX-を測定するX軸圧力センサと、駆動対象をY方向に駆動する2つの駆動軸に沿ったエアの圧力PY1+、PY1-、PY2+、PY2-を測定するY軸圧力センサと、測定されたエアの圧力PX+、PX-、PY1+、PY1-、PY2+、PY2-に基づき、駆動対象Wに生じる並進加速度および回転加速度を検知する加速度検知部とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動対象を第1の駆動方向に駆動する作動流体の圧力を測定する第1の圧力センサと、
前記駆動対象を前記第1の駆動方向と異なる第2の駆動方向に駆動する作動流体の圧力を測定する第2の圧力センサと、
前記第1の圧力センサが測定した圧力と前記第2の圧力センサが測定した圧力に基づき、前記駆動対象に生じる加速度を検知する加速度検知部と
を備える流体アクチュエータ。
【請求項2】
作動流体により前記駆動対象を第1の駆動軸に沿って駆動する第1の駆動部が設けられ、
前記第1の駆動方向と前記第2の駆動方向は、前記第1の駆動軸上で互いに逆向きであり、
前記加速度検知部は、前記第1の駆動軸に沿って前記駆動対象に生じる加速度を検知する
請求項1に記載の流体アクチュエータ。
【請求項3】
作動流体により前記駆動対象を第2の駆動軸に沿って駆動する第2の駆動部、および、作動流体により前記駆動対象を前記第2の駆動軸と平行な第3の駆動軸に沿って駆動する第3の駆動部が、前記駆動対象を間に挟んで設けられ、
前記第1の駆動方向は前記第2の駆動軸に沿った方向であり、前記第2の駆動方向は前記第3の駆動軸に沿った方向であり、
前記加速度検知部は、前記第2の駆動部および前記第3の駆動部によって前記駆動対象に生じる回転方向の加速度を検知する
請求項1または2に記載の流体アクチュエータ。
【請求項4】
前記第2の駆動軸に沿った前記第1の駆動方向と前記第3の駆動軸に沿った前記第2の駆動方向は同じ向きであり、
前記駆動対象を前記第2の駆動軸に沿って前記第1の駆動方向と逆向きの第3の駆動方向に駆動する作動流体の圧力を測定する第3の圧力センサ、および、前記駆動対象を前記第3の駆動軸に沿って前記第2の駆動方向と逆向きの第4の駆動方向に駆動する作動流体の圧力を測定する第4の圧力センサが設けられ、
前記加速度検知部は、前記第1の圧力センサが測定した圧力と前記第2の圧力センサが測定した圧力の比較、および、前記第3の圧力センサが測定した圧力と前記第4の圧力センサが測定した圧力の比較に基づき、前記駆動対象に生じる回転方向の加速度を検知する
請求項3に記載の流体アクチュエータ。
【請求項5】
前記加速度検知部が検知した加速度が所定の閾値を超えた場合に前記駆動対象の駆動を制限する駆動制限部が設けられる
請求項1から4のいずれかに記載の流体アクチュエータ。
【請求項6】
前記作動流体は気体であり、
前記駆動対象は前記気体の圧力によって浮上した状態で駆動される
請求項1から5のいずれかに記載の流体アクチュエータ。
【請求項7】
駆動対象を第1の駆動方向に駆動する作動流体の圧力を第1の圧力センサによって測定するステップと、
前記駆動対象を前記第1の駆動方向と異なる第2の駆動方向に駆動する作動流体の圧力を第2の圧力センサによって測定するステップと、
前記第1の圧力センサが測定した圧力と前記第2の圧力センサが測定した圧力に基づき、前記駆動対象に生じる加速度を検知するステップと
を備える流体アクチュエータの制御方法。
【請求項8】
駆動対象を第1の駆動方向に駆動する作動流体の圧力を第1の圧力センサによって測定するステップと、
前記駆動対象を前記第1の駆動方向と異なる第2の駆動方向に駆動する作動流体の圧力を第2の圧力センサによって測定するステップと、
前記第1の圧力センサが測定した圧力と前記第2の圧力センサが測定した圧力に基づき、前記駆動対象に生じる加速度を検知するステップと
をコンピュータに実行させる流体アクチュエータの制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は流体アクチュエータの制御技術に関する。
【背景技術】
【0002】
空気を作動流体として、その圧力(駆動圧ともいう)で駆動対象を駆動するエアアクチュエータにおいて、異常発生時に駆動を緊急停止する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-205022号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
エアアクチュエータの緊急停止時に、駆動圧を下げたり緊急停止前の駆動方向と逆向きに駆動圧をかけたとしても、駆動中の駆動対象の慣性によって駆動対象を瞬時に停止させることは難しい。駆動対象が高速で駆動されている場合、停止するまでにエアアクチュエータの他の部位に衝突する可能性もある。
【0005】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、駆動対象を安全に駆動できる流体アクチュエータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の流体アクチュエータは、駆動対象を第1の駆動方向に駆動する作動流体の圧力を測定する第1の圧力センサと、駆動対象を第1の駆動方向と異なる第2の駆動方向に駆動する作動流体の圧力を測定する第2の圧力センサと、第1の圧力センサが測定した圧力と第2の圧力センサが測定した圧力に基づき、駆動対象に生じる加速度を検知する加速度検知部とを備える。
【0007】
この態様によれば、異なる駆動方向に対応する二つの圧力センサが測定した圧力に基づいて、駆動対象に生じる加速度を検知できる。したがって、加速度が過大にならないようにモニタしながら、駆動対象を安全に駆動できる。
【0008】
本発明の別の態様は、流体アクチュエータの制御方法である。この方法は、駆動対象を第1の駆動方向に駆動する作動流体の圧力を第1の圧力センサによって測定するステップと、駆動対象を第1の駆動方向と異なる第2の駆動方向に駆動する作動流体の圧力を第2の圧力センサによって測定するステップと、第1の圧力センサが測定した圧力と第2の圧力センサが測定した圧力に基づき、駆動対象に生じる加速度を検知するステップとを備える。
【0009】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0010】
本発明の流体アクチュエータによれば、駆動対象を安全に駆動できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本実施形態の流体アクチュエータの概念を示す図である。
図2】本実施形態の流体アクチュエータが適用されるエアステージの斜視図である。
図3】エアアクチュエータの概略断面図である。
図4】サーボバルブの断面図である。
図5】エアステージの通常運転時の動作を示す図である。
図6】いずれかの駆動軸に沿った並進加速度が過大になった場合の駆動制限の例を示す図である。
図7】駆動対象の回転加速度が過大になった場合の駆動制限の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。説明および図面において同一または同等の構成要素、部材、処理には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。図示される各部の縮尺や形状は、説明を容易にするために便宜的に設定されており、特に言及がない限り限定的に解釈されるものではない。実施形態は例示であり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。実施形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
【0013】
図1は、本実施形態の流体アクチュエータの概念を示す。図1(A)は一般化された概念を示し、図1(B)は後述する具体例に則した概念を示す。図1(A)において、Wは流体アクチュエータによって駆動される駆動対象であり、Gはその重心を表す。流体アクチュエータは少なくとも1つの駆動軸を有し、図示の例では2つの異なる駆動軸A1、A2を有する。2つの駆動軸A1、A2の関係は任意であり、それらが同一平面内に設けられる場合になす角度θは任意に設定される(A1とA2が平行の場合はθ=0°とする)。典型的には、図1(B)に示されるように、各駆動軸X、Y1、Y2は互いに平行(θ=0°)または垂直(θ=90°)である。以下では流体アクチュエータの全ての駆動軸が同一平面内にある場合について説明するが、発明の概念としては各駆動軸は同一平面内になくてもよく例えば互いにねじれの位置にあってもよい。
【0014】
駆動軸A1に沿った一方向を第1の駆動方向といい、同一駆動軸A1上で第1の駆動方向と逆向きの方向を第3の駆動方向といい、駆動軸A2に沿った一方向を第2の駆動方向といい、同一駆動軸A2上で第2の駆動方向と逆向きの方向を第4の駆動方向という。このように「駆動方向」とは、駆動軸と、その駆動軸上の向きによって定義される。駆動軸A1上では、第1の駆動方向に沿った圧力P1と第3の駆動方向に沿った圧力P3が駆動対象Wに加えられる。駆動軸A2上では、第2の駆動方向に沿った圧力P2と第4の駆動方向に沿った圧力P4が駆動対象Wに加えられる。これらの圧力P1~P4の組合せにより、駆動対象Wを同一平面内で任意に駆動できる。換言すれば、これらの圧力P1~P4の組合せが駆動対象Wに任意の加速度を生じさせる。例えば、駆動軸A1に沿った圧力P1、P3の組合せは、駆動軸A1に沿った並進加速度を生じさせ、駆動軸A2に沿った圧力P2、P4の組合せは、駆動軸A2に沿った並進加速度を生じさせる。また、異なる駆動軸A1、A2間の圧力の組合せ(例えばP1とP2)は、並進加速度に加えて回転加速度(角加速度)も生じさせる。本実施形態の流体アクチュエータは、これらの圧力P1~P4によって駆動対象Wに生じる様々な加速度をモニタすることで、駆動時の安全性を向上させる。
【0015】
図1(B)では、3つの駆動軸X、Y1、Y2が設けられる。駆動軸Xは、駆動対象Wの重心Gを通る。駆動軸Y1、Y2は、駆動対象Wを間に挟んで設けられ、互いに平行かつ駆動軸Xと垂直である。以下、駆動軸X、Y1、Y2をそれぞれX軸、Y1軸、Y2軸ともいい、それぞれの方向をX方向、Y1方向、Y2方向ともいう。また、駆動軸Y1、Y2を総称してY軸ともいい、その方向をY方向ともいう。駆動軸X上では、X方向の正側から負側に向かう駆動方向に沿った圧力PX-と、X方向の負側から正側に向かう駆動方向に沿った圧力PX+が駆動対象Wに加えられる。駆動軸Y1上では、Y1方向の正側から負側に向かう駆動方向に沿った圧力PY1-と、Y1方向の負側から正側に向かう駆動方向に沿った圧力PY1+が駆動対象Wに加えられる。駆動軸Y2上では、Y2方向の正側から負側に向かう駆動方向に沿った圧力PY2-と、Y2方向の負側から正側に向かう駆動方向に沿った圧力PY2+が駆動対象Wに加えられる。
【0016】
各駆動軸X、Y1、Y2に沿った圧力の組合せ(PX-、PX+)、(PY1-、PY1+)、(PY2-、PY2+)は、各駆動軸X、Y1、Y2に沿った並進加速度を生じさせる。また、異なる駆動軸X、Y1、Y2間の圧力の組合せは、並進加速度に加えて回転加速度も生じさせる。回転加速度は、特に、Y1軸とY2軸の圧力の組合せにより生じる。例えば、PY1-とPY2+の組合せは図1において反時計回り方向の回転加速度を生じさせ、PY1+とPY2-の組合せは図1において時計回り方向の回転加速度を生じさせる。また、PY1-とPY2-の組合せは、その大小関係に応じた回転加速度を生じさせる。すなわち、PY1-がPY2-より大きい場合は反時計回り方向の回転加速度が生じ、PY1-がPY2-より小さい場合は時計回り方向の回転加速度が生じる。同様に、PY1+とPY2+の組合せも、その大小関係に応じた回転加速度を生じさせる。すなわち、PY1+がPY2+より大きい場合は時計回り方向の回転加速度が生じ、PY1+がPY2+より小さい場合は反時計回り方向の回転加速度が生じる。本実施形態の流体アクチュエータは、各駆動軸X、Y1、Y2上の逆向きの圧力の比較に基づいて各駆動軸X、Y1、Y2に沿った並進加速度をモニタすると共に、Y1軸とY2軸の圧力の比較に基づいて回転加速度をモニタすることで、駆動時の安全性を向上させる。なお、駆動対象Wに生じる加速度は、圧力PX-、PX+、PY1-、PY1+、PY2-、PY2+の測定値と、駆動対象Wの各駆動軸X、Y1、Y2に対する相対位置(後述する位置センサ140、142で測定可能)に基づく力学的演算によって一意的に求めることができる。したがって、上記のように2つの圧力の測定値を各個に比較する代わりに、各測定値を変数とする関数を用いて加速度を一挙に求めてもよい。以上の説明から明らかなように、本発明は、複数の駆動軸を持つ多軸流体アクチュエータに好適である。
【0017】
図2は、本実施形態の流体アクチュエータが適用されるエアステージの斜視図である。エアステージ100は、主として、定盤102、除振台104、除振装置106、ワークテーブル110、X軸に沿って延びる1本のX軸エアアクチュエータ120、Y軸に沿って延びる2本のY軸エアアクチュエータ130A、130B(以下、Y軸エアアクチュエータ130と総称する)を備える。定盤102は除振台104によって支持される。X軸エアアクチュエータ120およびY軸エアアクチュエータ130A、130Bは上面視でH型をなす。除振装置106は、X軸エアアクチュエータ120やY軸エアアクチュエータ130A、130Bの運動に起因する力や床からの振動を吸収し、定盤102の振動を抑制する。
【0018】
X軸エアアクチュエータ120、Y軸エアアクチュエータ130は、それぞれ、気体である空気を作動流体として駆動対象であるワークテーブル110をX軸、Y軸に沿って駆動する流体アクチュエータである。X軸エアアクチュエータ120は、ガイド(スクエアシャフト)122、スライダ124、サーボバルブ126(不図示)を有する。同様にY軸エアアクチュエータ130A、130Bは、それぞれ、ガイド132、スライダ134、サーボバルブ136を有する。X軸のガイド122の両端は、それぞれ、Y軸エアアクチュエータ130A、130Bのスライダ134によって支持される。スライダ124は、ガイド122に沿ってX方向に移動する。X軸エアアクチュエータ120は、スライダ134の移動に伴ってガイド132に沿ってY方向に移動する。このように、エアステージ100は、ワークテーブル110をスライダ124と共にXY平面内で移動させる。ワークテーブル110、X軸エアアクチュエータ120、Y軸エアアクチュエータ130A、130Bは、ケーシング108により覆われた真空環境下に置かれる。
【0019】
X軸エアアクチュエータ120において、スライダ124は、駆動対象としてのワークテーブル110を第1の駆動軸であるX軸を構成するガイド122に沿って駆動する第1の駆動部を構成する。Y軸エアアクチュエータ130Bにおいて、スライダ134は、駆動対象としてのワークテーブル110を第2の駆動軸であるY1軸を構成するガイド132に沿って駆動する第2の駆動部を構成する。同様に、Y軸エアアクチュエータ130Aにおいて、スライダ134は、駆動対象としてのワークテーブル110をY1軸と平行な第3の駆動軸であるY2軸を構成するガイド132に沿って駆動する第3の駆動部を構成する。Y軸エアアクチュエータ130Aおよび130Bは、ワークテーブル110を間に挟んで設けられる。また、サーボバルブ126、136は、コントローラ200(図3)によって指令された圧力の空気をスライダ124、134に供給する駆動圧生成部を構成する。
【0020】
位置センサ140は、ワークテーブル110のX方向の位置を測定する。また位置センサ142は、ワークテーブル110のY方向の位置を測定する。測定されたX方向、Y方向の位置を時間で微分すれば、X方向、Y方向の速度が得られる。また、X方向、Y方向の速度を時間で微分すれば、X方向、Y方向の加速度が得られる。
【0021】
図3は、エアアクチュエータの概略断面図である。具体的には、X軸のガイド122のY方向中央における縦断面を概略的に示す。
【0022】
ガイド122とスライダ124の間には静圧軸受が形成され、ガイド122の外周面とスライダ124の内周面の間に常時供給される空気圧によって、スライダ124はガイド122から浮上して完全非接触でX方向に移動可能である。なお、図示は省略したが、ワークテーブル110は、スライダ124の+Z側の面に固定され、スライダ124と一体的にX軸に沿って移動する。
【0023】
スライダ124には、内部空間であるサーボチャンバ150が設けられる。サーボチャンバ150は、ガイド122に固定された受圧プレート123によって、正側チャンバ152と負側チャンバ154に区画される。
【0024】
X軸エアアクチュエータ120は、X軸の正側と負側にそれぞれ配置された正側サーボバルブ126Pと負側サーボバルブ126Nを備える。スライダ124は、正側サーボバルブ126Pおよび負側サーボバルブ126Nによって駆動される。正側サーボバルブ126Pおよび負側サーボバルブ126Nは、後述するスプールの位置によって正側チャンバ152および負側チャンバ154の吸排気量を制御する。正側サーボバルブ126Pは、正側配管128Pを介して正側チャンバ152と連通する。負側サーボバルブ126Nは、負側配管128Nを介して負側チャンバ154と連通する。
【0025】
X軸エアアクチュエータ120は、正側サーボバルブ126Pおよび負側サーボバルブ126Nを制御し、正側チャンバ152および負側チャンバ154に差圧を発生させる。この差圧によってガイド122に対するスライダ124の速度および加速度が制御される。
【0026】
正側サーボバルブ126Pおよび負側サーボバルブ126Nは、それぞれ、正側エア供給管144Pおよび負側エア供給管144Nを介して、エア供給源としてのポンプ146に接続される。また、正側サーボバルブ126Pおよび負側サーボバルブ126Nは、それぞれ、正側エア排出管148Pおよび負側エア排出管148Nを介して、ケーシング108外にエアを排出する。ポンプ146からのエアは、正側エア供給管144P、正側サーボバルブ126P、正側配管128Pを経て正側チャンバ152に供給される。すなわち、正側エア供給管144P、正側サーボバルブ126P、正側配管128Pが正側のエアの供給流路を構成する。同様に、ポンプ146からのエアは、負側エア供給管144N、負側サーボバルブ126N、負側配管128Nを経て負側チャンバ154に供給される。すなわち、負側エア供給管144N、負側サーボバルブ126N、負側配管128Nが負側のエアの供給流路を構成する。正側チャンバ152内のエアは、正側配管128P、正側サーボバルブ126P、正側エア排出管148Pを経て外部に排出される。すなわち、正側配管128P、正側サーボバルブ126P、正側エア排出管148Pが正側のエアの排出流路を構成する。同様に、負側チャンバ154内のエアは、負側配管128N、負側サーボバルブ126N、負側エア排出管148Nを経て外部に排出される。すなわち、負側配管128N、負側サーボバルブ126N、負側エア排出管148Nが負側のエアの排出流路を構成する。
【0027】
エアステージ100は、正側サーボバルブ126Pおよび負側サーボバルブ126Nを制御するコントローラ200を備える。以上、X軸エアアクチュエータ120を例に説明したが、Y軸エアアクチュエータ130も同様に構成できる。コントローラ200は、全てのエアアクチュエータ120、130A、130Bの正側サーボバルブおよび負側サーボバルブを制御する。
【0028】
図4は、サーボバルブの断面図である。ここで、正側サーボバルブ126Pおよび負側サーボバルブ126Nの構成は同一であるため、サーボバルブ126と総称して説明する。また、サーボバルブ126の各部の構成に関しても「正側」および「負側」の用語、「N」および「P」の符号を省略する。
【0029】
サーボバルブ126は、本体160と、本体160内に配置されたスプール162と、モータ164と、位置センサ166を備える。サーボバルブ126は、3つのポート168A、168B、168Cを備える三方弁である。サーボバルブ126は、スプール162の位置に応じて、ポート168Cの接続先を、ポート168Aまたはポート168Bの間で切り替える。スプール162は、本体160内部のZ軸に沿って延びる流路に配置され、Z軸に沿って移動可能である。スプール162の位置は、モータ164の駆動量に応じて変化する。位置センサ166は、スプール162の位置を測定する。本体160の一方の側面には、Z軸に沿って並ぶ2つのポート168A、168Bが設けられる。+Z側にあるポート168Aはエア排出管148に接続され、-Z側にあるポート168Bはエア供給管144に接続される。ポート168Aをエア供給管144に接続し、ポート168Bをエア排出管148に接続してもよい。本体160の他方の側面に設けられたポート168Cは配管128に接続される。位置センサ166の測定結果は、コントローラ200のアンプユニットAUに供給される。コントローラ200は、アンプユニットAUで取得した測定結果に基づいてスプール162の位置を検知し、それに基づいてモータ164を制御する。コントローラ200がモータ164を駆動してスプール162の位置を制御することで、ポンプ146から供給されたエアがサーボバルブ126を通してサーボチャンバ150に供給され、または、サーボチャンバ150内のエアがサーボバルブ126を通して外部に排出される。図4ではスプール162がZ軸に沿って移動するようにサーボバルブ126を配置したが、サーボバルブ126の配置方向はこれに限定されない。
【0030】
続いて、エアステージ100の通常運転時の動作を説明する。図5は、通常運転時のスライダ124の速度v、スライダ124の加速度α、サーボチャンバ150内の圧力Pのそれぞれの経時変化を示す。
【0031】
図3から図5を参照して、スライダ124を正側に移動させる場合、コントローラ200は、正側サーボバルブ126Pのスプール162を移動させて正側エア排出管148Pと接続されたポート168Aを閉じ、正側エア供給管144Pと接続されたポート168Bを開く。これと同時に、コントローラ200は、負側サーボバルブ126Nのスプール162を移動させて負側エア排出管148Nと接続されたポート168Aを開き、負側エア供給管144Nと接続されたポート168Bを閉じる。これによって、正側チャンバ152内にエアが供給されて圧力P+が上昇し、負側チャンバ154からエアが排出されて圧力P-が低下する(時刻t0)。圧力P+と圧力P-との間に差圧が発生すると、加速度αが増加してスライダ124が加速する(時刻t0~t1)。コントローラ200は、スライダ124の速度vが所定速度v1に達したときに圧力P+および圧力P-の差圧がゼロになるように、正側サーボバルブ126Pおよび負側サーボバルブ126Nを制御する(時刻t1~t2)。差圧がゼロになるとスライダ124は一定速度で移動する。
【0032】
続いて、コントローラ200は、スライダ124が目標位置に到達したときに速度vがゼロになるように、スライダ124を減速させる。このとき、コントローラ200は、正側サーボバルブ126Pのスプール162を移動させて正側エア排出管148Pと接続されたポート168Aを開き、正側エア供給管144Pと接続されたポート168Bを閉じる。これと同時に、コントローラ200は、負側サーボバルブ126Nのスプール162を移動させて負側エア排出管148Nと接続されたポート168Aを閉じ、負側エア供給管144Nと接続されたポート168Bを開く。これによって、正側チャンバ152からエアが排出されて圧力P+が低下し、負側チャンバ154にエアが供給されて圧力P-が上昇する。圧力P+と圧力P-との間に差圧が発生すると、加速度αが減少してスライダ124が減速する(時刻t2~t3)。コントローラ200は、スライダ124が目標位置に到達したときに差圧をゼロにすることでスライダ124を停止させる(時刻t3)。
【0033】
続いて、エアステージ100の特徴について説明する。
【0034】
図3に戻り、X軸エアアクチュエータ120は、正側配管128Pに設けられる正側圧力センサ129Pと、負側配管128Nに設けられる負側圧力センサ129Nを備える。正側圧力センサ129Pは、スライダ124を+X方向に駆動するエアの圧力PX+を測定する。負側圧力センサ129Nは、スライダ124を-X方向に駆動するエアの圧力PX-を測定する。
【0035】
圧力PX+は図5における正側チャンバ152内の圧力P+に相当し、圧力PX-は図5における負側チャンバ154内の圧力P-に相当する。図5に関して説明したように、正側チャンバ152内の圧力P+(PX+)が上昇すると(時刻t0~t1)スライダ124が+X方向に加速し、負側チャンバ154内の圧力P-(PX-)が上昇すると(時刻t2~t3)スライダ124が-X方向に加速する。このように、圧力PX+がスライダ124を+X方向に駆動する駆動圧であることを模式的に示すため、図3において圧力PX+は+X方向のベクトルで表される。同様に、圧力PX-がスライダ124を-X方向に駆動する駆動圧であることを模式的に示すため、図3において圧力PX-は-X方向のベクトルで表される。
【0036】
これらのX方向の圧力PX+、PX-は、図1(B)でも同様の趣旨で表されている。図1(B)に示されるY方向の圧力PY1+、PY1-、PY2+、PY2-についても同様である。すなわち、Y1軸を構成するY軸エアアクチュエータ130Bにおいて、圧力PY1+はスライダ134を+Y方向に駆動する駆動圧であり、圧力PY1-はスライダ134を-Y方向に駆動する駆動圧である。同様に、Y2軸を構成するY軸エアアクチュエータ130Aにおいて、圧力PY2+はスライダ134を+Y方向に駆動する駆動圧であり、圧力PY2-はスライダ134を-Y方向に駆動する駆動圧である。これらのY方向の駆動圧PY1+、PY1-、PY2+、PY2-は、図3に示される圧力センサ129P、129Nと同様の圧力センサによって個別に測定される。
【0037】
図3において、X軸エアアクチュエータ120、Y軸エアアクチュエータ130A、130Bに共通のコントローラ200は、加速度検知部210と、駆動制限部220を備える。加速度検知部210は、各圧力センサが測定した各駆動方向の駆動圧PX+、PX-、PY1+、PY1-、PY2+、PY2-に基づき、スライダ124およびワークテーブル110に生じる加速度を検知する。駆動制限部220は、加速度検知部210が検知した加速度が所定の閾値を超えた場合にスライダ124およびワークテーブル110の駆動を制限する。
【0038】
図1(B)を参照して、加速度検知部210が検知する、駆動対象Wに生じる各方向の加速度について説明する。運動方程式に基づき、並進加速度は「力/質量」、回転加速度は「トルク/慣性モーメント」で表される。各駆動方向の力は、エアによる圧力に断面積を乗算することで求められる。以下では、各方向のエアの断面積がSで等しいものとする。このとき、X方向の合力FXは((PX+)-(PX-))Sであり、Y方向の合力FYは((PY1+)+(PY2+)-(PY1-)-(PY2-))Sである。回転運動を検討する際の原点は任意に設定できるが、例えば図示のようにY1軸上の点Oを原点とする。原点OのまわりのトルクNは、各駆動圧による力に、原点Oからの各垂直距離(腕の長さ)を乗算したものの総和である。
【0039】
X方向の並進運動における駆動対象Wは、スライダ124、ワークテーブル110、ワークテーブル110に載置された載置物であり、これらの質量の合計をmとする。また、Y方向の並進運動においては、上記を含むX軸エアアクチュエータ120全体が駆動されるため、残余の質量Mを加えたm+Mが駆動対象Wの質量となる。回転運動においても、X軸エアアクチュエータ120全体の回転が問題となるため、m+Mが駆動対象Wの質量となる。原点Oまわりの慣性モーメントIは、質量m+Mの駆動対象Wを適当な数の質点で近似し、各質点の質量に、原点Oからの各垂直距離(腕の長さ)の二乗を乗算したものの総和である。
【0040】
以上の各要素に基づき、各方向の加速度は以下のように求められる。
・X方向の並進加速度αX:FX/m
・Y方向の並進加速度αY:FY/(m+M)
・原点Oまわりの回転加速度αθ:N/I
【0041】
図3の駆動制限部220は、上記の各方向の加速度が所定の閾値を超えて過大になった場合に駆動対象Wの駆動を制限する。例えば、いずれかの方向の加速度が過大になった場合、エアステージ100の全てのサーボバルブ126、136をエア排出管148に接続して緊急排気を行う。これにより、エアステージ100内のエアの圧力が急激に低下し、エアステージ100は安全に停止できる。なお、全てのサーボバルブをエア排出管に接続する代わりに、過大な加速度が検知された駆動方向に寄与するサーボバルブのみをエア排出管に接続して緊急排気を行ってもよい。また、緊急排気時に開放される排気弁を配管128に設けることで、配管128から緊急排気を行う構成としてもよい。さらに、駆動制限部220は、緊急排気を行う代わりに、過大な加速度を相殺する方向の駆動圧を発生させるための緊急制御指令をサーボバルブ126、136に送ってもよい。
【0042】
図6および図7に、駆動制限部220による駆動制限の例を示す。図6は、X軸、Y1軸、Y2軸のいずれかの駆動軸に沿った並進加速度が過大になった場合の駆動制限の例であり、図5と同様に、スライダ124、134の速度v、スライダ124、134の並進加速度α、サーボチャンバ150内の圧力Pのそれぞれの経時変化を示す。速度vに関しては閾値vTが設定されており、これを超えるとエアステージ100が緊急停止される。速度vが閾値vTに達してサーボバルブ126、136の緊急排気が始まる時刻をtv0、緊急排気が完了する時刻をtv1とする。並進加速度αに関しては閾値αTが設定されており、これを超えるとエアステージ100が緊急停止される。並進加速度αが閾値αTに達してサーボバルブ126、136の緊急排気が始まる時刻をtα0、緊急排気が完了する時刻をtα1とする。
【0043】
図から明らかなように、並進加速度αに基づく閾値制御によって、速度vに基づく閾値制御よりも早くエアステージ100を緊急停止できる(tα1<tv1)。また、速度vに基づく閾値制御では、緊急排気が始まる時刻tv0において、駆動対象Wの速度vがvTと高くなっている。このため、時刻tv0から緊急排気を行い、時刻tv1に並進加速度αがゼロなったとしても、高速移動中の駆動対象Wの慣性によって駆動対象Wが最終停止するまでにさらに時間を要する。これに対して、並進加速度αに基づく閾値制御では、緊急排気が始まる時刻tα0において、駆動対象Wの速度vはほとんどゼロである。このため、時刻tα0から緊急排気を行い、時刻tα1に並進加速度αがゼロになれば、低速移動中の駆動対象Wは間もなく最終停止する。このように並進加速度αに基づく閾値制御によれば、駆動対象Wの速度vが高くなる前に緊急排気を始められるので、迅速かつ安全にエアステージ100を緊急停止できる。特に、駆動対象Wがエアの圧力によって浮上した状態で駆動されるエアステージ100においては、駆動対象Wが一旦高速になってしまうと簡単に停止させることが難しいため、この点は極めて重要である。
【0044】
なお、並進加速度αは、位置センサ140、142で測定された位置を時間で二回微分して求めることもできる。しかし、微分演算のために一定時間に亘って測定データを蓄積する必要があるため、緊急性の高い上記のような状況にとって適さないこともある。一方、図1(B)に関して説明したように、圧力センサによって測定された駆動圧PX+、PX-、PY1+、PY1-、PY2+、PY2-によれば、直接的に並進加速度αX、αYを演算できるので、緊急性の高い状況でも迅速にエアステージ100の停止処理を開始できる。また、位置センサ140、142が故障した場合も、圧力センサが正常に動作していれば緊急停止処理を行えるので、システムのロバスト性が向上する。
【0045】
図7は、駆動対象Wの回転加速度が過大になった場合の駆動制限の例であり、Y1軸を構成するY軸エアアクチュエータ130Bの駆動圧PY1、Y2軸を構成するY軸エアアクチュエータ130Aの駆動圧PY2のそれぞれの経時変化を示す。図1(B)に関して説明したように、回転加速度は、圧力センサによって測定された駆動圧PX+、PX-、PY1+、PY1-、PY2+、PY2-と、駆動対象Wの各駆動軸X、Y1、Y2に対する相対位置に基づく力学的演算によって精緻に演算できるが、本図の例では、簡易的に、各軸の正の向きの圧力PY1+、PY2+の比較と、各軸の負の向きの圧力PY1-、PY2-の比較に基づいて、望ましくない回転加速度の発生を検知する。
【0046】
回転加速度が発生していない正常動作時は、Y1軸で発生する並進加速度とY2軸で発生する並進加速度が等しくなることで、Y方向の駆動対象としてのX軸エアアクチュエータ120がX方向に平行かつY方向に垂直な状態を保ったままY方向に駆動される。このとき、図7のPY1とPY2のグラフは同一となる。具体的には、PY2のグラフに示されるように、初期圧力P0に対して、差圧(Y方向の並進加速度)発生時のPY2+とPY2-は互いに逆向きに同一量ΔPだけ変化する。しかしながら、図示の例では、PY1の正の向きの駆動圧PY1+に異常が生じ、所期の変化量ΔPよりも大きい量ΔP′の変化が観測される。このとき、加速度検知部210は、PY1+、PY2+の比較と、PY1-、PY2-の比較を、それぞれ行う。前者の比較では、PY1+とPY2+の間でΔP′-ΔPの差圧が検知される。後者の比較では、PY1-とPY2-は同一であるため、差圧が検知されない。これらの比較に基づき、加速度検知部210は、PY1+>PY2+であることから、図1(B)における時計回り方向の回転加速度が生じていることを検知する。本実施形態のエアステージ100では回転加速度を生じさせる駆動は想定されていないため、駆動制限部220は回転加速度については実質的にゼロの閾値を有する。したがって、図7のように、Y1軸とY2軸の圧力にアンバランスがある場合、駆動制限部220は異常であると判断して、エアステージ100を緊急停止する。図6と同様に、サーボバルブ136の緊急排気が始まる時刻をtα0、緊急排気が完了する時刻をtα1とする。
【0047】
以上、本発明を実施形態に基づいて説明した。実施形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0048】
実施形態では、空気を作動流体とするエアアクチュエータについて説明したが、本発明の流体アクチュエータは、これ以外の流体を作動流体とするものでもよい。例えば、油を作動流体とする油圧アクチュエータ、水を作動流体とする水圧アクチュエータ、空気以外の任意のガスを作動流体とするガスアクチュエータでもよい。
【0049】
なお、実施形態で説明した各装置の機能構成はハードウェア資源またはソフトウェア資源により、あるいはハードウェア資源とソフトウェア資源の協働により実現できる。ハードウェア資源としてプロセッサ、ROM、RAM、その他のLSIを利用できる。ソフトウェア資源としてオペレーティングシステム、アプリケーション等のプログラムを利用できる。
【符号の説明】
【0050】
100 エアステージ、110 ワークテーブル、120 X軸エアアクチュエータ、124 スライダ、126 サーボバルブ、129 圧力センサ、130 Y軸エアアクチュエータ、134 スライダ、136 サーボバルブ、150 サーボチャンバ、200 コントローラ、210 加速度検知部、220 駆動制限部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7