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特開2022-108503蟻溝を設けた板材で造るコンクリートポール。
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  • 特開-蟻溝を設けた板材で造るコンクリートポール。 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022108503
(43)【公開日】2022-07-26
(54)【発明の名称】蟻溝を設けた板材で造るコンクリートポール。
(51)【国際特許分類】
   E04H 12/02 20060101AFI20220719BHJP
   E01F 9/60 20160101ALI20220719BHJP
   F21S 8/08 20060101ALI20220719BHJP
【FI】
E04H12/02
E01F9/60
F21S8/08 400
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021003532
(22)【出願日】2021-01-13
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-06-02
(71)【出願人】
【識別番号】502145830
【氏名又は名称】美藤 雅康
(72)【発明者】
【氏名】美藤雅康
(72)【発明者】
【氏名】美藤町子
(72)【発明者】
【氏名】北村知世
(72)【発明者】
【氏名】横畑直世
【テーマコード(参考)】
2D064
【Fターム(参考)】
2D064AA12
2D064AA22
2D064CA06
(57)【要約】
【課題】本発明は、強度が弱いコンクリートの電柱ポールに代わる蟻溝を設けた板材で造るコンクリートポールを提供する。
【解決手段】
上下の寸法が異なる板材1の板面に、蟻溝2を設けた複数の化粧板材3の蟻溝2に、片面に蟻4を設けて両側面に溝5を設けた接続補強木6を差し込み連結固定した、化粧型枠板材7の接続補強木6側を内側にして、多角形の形状に型枠組して成る電柱状の化粧打ち込み型枠8内に複数の配線用配管9を内蔵して、上部先端に接続金物10を固定し、埋設柱脚部分は配線穴11を設けた防腐補強鋼板12で締付固定して、柱脚地盤上に配線用開口部13を設けて成る化粧打ち込み型枠ポール14、該化粧打ち込み型枠ポール14の埋設柱脚部分を地中に埋設して、化粧打ち込み型枠ポール14の上部先端からコンクリート15を打設して街路灯ポールAを形成する蟻溝を設けた板材で造るコンクリートポール。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下の寸法が異なる複数枚の板材の板面に蟻溝を設けた化粧板材の蟻溝に、片面に蟻を設けて両側面に溝を設けた複数の接続補強木を差し込み連結固定して成る化粧型枠板材、該化粧型枠板材の接続補強木側を内側にして、四角又は多角形の形状に型枠組して成る電柱状の化粧打ち込み型枠、該電柱状の化粧打ち込み型枠内に複数の配線用配管を内蔵して、上部先端に接続金物を固定し、埋設柱脚部分は配線穴を設けた防腐補強鋼板で締付固定して、柱脚地盤上に配線用開口部を設けて成る化粧打ち込み型枠ポール、該化粧打ち込み型枠ポールの埋設柱脚部分を地中に埋設して、化粧打ち込み型枠ポールの上部先端からコンクリートを打設して街路灯ポールとすることを特徴とする蟻溝を設けた板材で造るコンクリートポール。
【請求項2】
上下の寸法が異なる複数枚の板材の板面に蟻溝を設けた化粧板材の蟻溝に、片面に蟻を設けて両側面に溝を設けた複数の接続補強木を差し込み連結固定して成る化粧型枠板材、該化粧型枠板材の接続補強木側を内側にして、四角又は多角形の形状に型枠組して成る電柱状の化粧打ち込み型枠、該電柱状の化粧打ち込み型枠内に複数の配線用配管を内蔵して、上部先端に接続金物を固定し、埋設柱脚部分は配線穴を設けた防腐補強鋼板で締付固定して、柱脚地盤上に配線用開口部を設けて成る化粧打ち込み型枠ポール、該化粧打ち込み型枠ポールの埋設柱脚部分を地中に埋設して、化粧打ち込み型枠ポールの上部先端からコンクリートを打設して成る街路灯ポールを、間隔を開けて連続敷設して成る街路灯ポール間を、各々の配線開口部から電線を地中に埋設する配線として、地上の架空電線を無くすることを特徴とする請求項1に記載の蟻溝を設けた板材で造るコンクリートポール。
【請求項3】
上下の寸法が異なる複数枚の板材の板面に蟻溝を設けた化粧板材の蟻溝に、片面に蟻を設けて両側面に溝を設けた複数の接続補強木を差し込み連結固定して成る化粧型枠板材、該化粧型枠板材の接続補強木側を内側にして、四角又は多角形の形状に型枠組して成る電柱状の化粧打ち込み型枠、該電柱状の化粧打ち込み型枠内に複数の配線用配管を内蔵して、
上部先端に接続金物を固定し、埋設柱脚部分は配線穴を設けた防腐補強鋼板で締付固定して、柱脚地盤上に配線用開口部を設けて成る化粧打ち込み型枠ポール、該化粧打ち込み型枠ポールの埋設柱脚部分を地中に埋設して、化粧打ち込み型枠ポールの上部先端からコンクリートを打設して電柱ポールとして、前記、上部先端の接続金物に電線配線ポールを接続して、一般の電柱ポールとして活用ができることを特徴とする、請求項1又は2に記載の蟻溝を設けた板材で造るコンクリートポール。
【請求項4】
板材の板面に蟻溝を設けた化粧板材の蟻溝を内側にして、四角又は多角形の形状に型枠組して成る複数の断面の異なる柱状の化粧打ち込み型枠、該断面の異なる柱状の化粧打ち込み型枠を重ね接続して成る、重ね継ぎした化粧打ち込み型枠内に複数の配線用配管を内蔵して、上部先端に接続金物を固定し、埋設柱脚部分は配線穴を設けた防腐補強鋼板で締付固定して、柱脚地盤上に配線用開口部を設けて成る化粧打ち込み型枠ポール、該化粧打ち込み型枠ポールの埋設柱脚部分を地中に埋設して、化粧打ち込み型枠ポールの上部先端からコンクリートを打設して、コンクリートの凝固で重ね継ぎしたコンクリートの街路灯ポールとすることを特徴とする、請求項1~3に記載の蟻溝を設けた板材で造るコンクリートポール。
【請求項5】
請求項1~4に記載の化粧打ち込み型枠ポール内に工場でコンクリートを打設して、街路灯ポールとすることを特徴とする蟻溝を設けた板材で造るコンクリートポール。
【請求項6】
上下の寸法が異なる複数枚の板材の板面に蟻溝を設けた化粧板材の蟻溝に、片面に蟻を設けて両側面に溝を設けた複数の接続補強木を差し込み連結固定して成る化粧型枠板材、該化粧型枠板材の接合部外面に複数の丁番金物をビス固定して、四角又は多角形の形状に型枠組して成る電柱状の化粧打ち込み型枠とすることを特徴とする、請求項1~5に記載の蟻溝を設けた板材で造るコンクリートポール。











































【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蟻溝を設けた板材で造るコンクリートポールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電柱はPC電柱や鋼管電柱が支流で街路灯ポールは大半が鋼管柱を使用している。
【0003】
PC電柱や鋼管電柱は工場で製造する完成品が支流である。
【0004】
工場で製造する完成したPC電柱や鋼管電柱を現場へ運んで使用している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】無し
【0006】
【非特許文献1】無し
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
在来のPC電柱には次の問題があった。
〇PC電柱は重量が重い欠点と自重を支える強度も加わり大きい断面を必要とする欠点。
〇PC電柱の重い重量に加えて長いPC電柱を現場へ運搬して設置する経費が掛かる問題。
【0008】
さらに、PC電柱は衝撃に弱い欠点と景観を阻害する欠点もある。
【0009】
本発明は、上記の課題に鑑みて、自然環境に最も優しくて弾力性に優れた蟻溝を設けた板材で造るコンクリートポールを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、上下の寸法が異なる複数枚の板材の板面に蟻溝を設けた化粧板材の蟻溝に、片面に蟻を設けて両側面に溝を設けた複数の接続補強木を差し込み連結固定して成る化粧型枠板材、該化粧型枠板材の接続補強木側を内側にして、四角又は多角形の形状に型枠組して成る電柱状の化粧打ち込み型枠、該電柱状の化粧打ち込み型枠内に複数の配線用配管を内蔵して、上部先端に接続金物を固定し、埋設柱脚部分は配線穴を設けた防腐補強鋼板で締付固定して、柱脚地盤上に配線用開口部を設けて成る化粧打ち込み型枠ポール、該化粧打ち込み型枠ポールの埋設柱脚部分を地中に埋設して、化粧打ち込み型枠ポールの上部先端からコンクリートを打設して街路灯ポールとすることを特徴とする蟻溝を設けた板材で造るコンクリートポール(請求項1)を提供する。
【0011】
上下の寸法が異なる複数枚の板材の板面に蟻溝を設けた化粧板材の蟻溝に、片面に蟻を設けて両側面に溝を設けた複数の接続補強木を差し込み連結固定して成る化粧型枠板材、該化粧型枠板材の接続補強木側を内側にして、四角又は多角形の形状に型枠組して成る電柱状の化粧打ち込み型枠、該電柱状の化粧打ち込み型枠内に複数の配線用配管を内蔵して、上部先端に接続金物を固定し、埋設柱脚部分は配線穴を設けた防腐補強鋼板で締付固定して、柱脚地盤上に配線用開口部を設けて成る化粧打ち込み型枠ポール、該化粧打ち込み型枠ポールの埋設柱脚部分を地中に埋設して、化粧打ち込み型枠ポールの上部先端からコンクリートを打設して成る街路灯ポールを、間隔を開けて連続敷設して成る街路灯ポール間を、各々の配線開口部から電線を地中に埋設する配線として、地上の架空電線を無くすることを特徴とする請求項1に記載の蟻溝を設けた板材で造るコンクリートポール(請求項2)を提供する。
【0012】
上下の寸法が異なる複数枚の板材の板面に蟻溝を設けた化粧板材の蟻溝に、片面に蟻を設けて両側面に溝を設けた複数の接続補強木を差し込み連結固定して成る化粧型枠板材、該化粧型枠板材の接続補強木側を内側にして、四角又は多角形の形状に型枠組して成る電柱状の化粧打ち込み型枠、該電柱状の化粧打ち込み型枠内に複数の配線用配管を内蔵して、
上部先端に接続金物を固定し、埋設柱脚部分は配線穴を設けた防腐補強鋼板で締付固定して、柱脚地盤上に配線用開口部を設けて成る化粧打ち込み型枠ポール、該化粧打ち込み型枠ポールの埋設柱脚部分を地中に埋設して、化粧打ち込み型枠ポールの上部先端からコンクリートを打設して電柱ポールとして、前記、上部先端の接続金物に電線配線ポールを接続して、一般の電柱ポールとして活用ができることを特徴とする、請求項1又は2に記載の蟻溝を設けた板材で造るコンクリートポール(請求項3)を提供する。
【0013】
板材の板面に蟻溝を設けた化粧板材の蟻溝を内側にして、四角又は多角形の形状に型枠組して成る複数の断面の異なる柱状の化粧打ち込み型枠、該断面の異なる柱状の化粧打ち込み型枠を重ね接続して成る、重ね継ぎした化粧打ち込み型枠内に複数の配線用配管を内蔵して、上部先端に接続金物を固定し、埋設柱脚部分は配線穴を設けた防腐補強鋼板で締付固定して、柱脚地盤上に配線用開口部を設けて成る化粧打ち込み型枠ポール、該化粧打ち込み型枠ポールの埋設柱脚部分を地中に埋設して、化粧打ち込み型枠ポールの上部先端からコンクリートを打設して、コンクリートの凝固で重ね継ぎしたコンクリートの街路灯ポールとすることを特徴とする、請求項1~3に記載の蟻溝を設けた板材で造るコンクリートポール(請求項4)を提供する。
【0014】
請求項1~4に記載の化粧打ち込み型枠ポール内に工場でコンクリートを打設して、街路灯ポールとすることを特徴とする蟻溝を設けた板材で造るコンクリートポール(請求項5)を提供する。
【0015】
上下の寸法が異なる複数枚の板材の板面に蟻溝を設けた化粧板材の蟻溝に、片面に蟻を設けて両側面に溝を設けた複数の接続補強木を差し込み連結固定して成る化粧型枠板材、該化粧型枠板材の接合部外面に複数の丁番金物をビス固定して、四角又は多角形の形状に型枠組して成る電柱状の化粧打ち込み型枠とすることを特徴とする、請求項1~5に記載の蟻溝を設けた板材で造るコンクリートポール(請求項6)を提供する。
【発明の効果】
【0016】
本発明の特筆すべき大きな効果を列挙する。
イ)地球環境に最も優しい街路灯ポール。
ロ)地球温暖化に最も適した街路灯ポール。
ハ)鉄筋を必要としない街路灯ポール。
二)建設コストを大幅に削減できる街路灯ポール。
ホ)市街地の景観を損なわない街路灯ポール。
【0017】
本発明で容易且つ低価格で造れる街灯ポールを列挙する。
イ)敷地内への引き込みポールや照明ポール。
ロ)狭い道路や庭園などの街路灯ポール。
ハ)一般道路や公園などの街路灯ポール。
二)運動場や作業場などの照明灯ポール。
ホ)高速道路や山林などの照明灯ポール。
へ)その他ネットフェンスの支柱ポール。
【0018】
以上で説明したように、請求項1に係る発明によれば、上下の寸法が異なる複数枚の板材の板面に蟻溝を設けた化粧板材の蟻溝に、片面に蟻を設けて両側面に溝を設けた複数の接続補強木を差し込み連結固定して成る化粧型枠板材、該化粧型枠板材の接続補強木側を内側にして、四角又は多角形の形状に型枠組して成る電柱状の化粧打ち込み型枠、該電柱状の化粧打ち込み型枠内に複数の配線用配管を内蔵して、上部先端に接続金物を固定し、埋設柱脚部分は配線穴を設けた防腐補強鋼板で締付固定して、柱脚地盤上に配線用開口部を設けて成る化粧打ち込み型枠ポール、該化粧打ち込み型枠ポールの埋設柱脚部分を地中に埋設して、化粧打ち込み型枠ポールの上部先端からコンクリートを打設して街路灯ポールとすることで、市街地の景観が美しくなる効果は全ての国民が希望する効果である。
【0019】
請求項2に係る発明によれば、上下の寸法が異なる複数枚の板材の板面に蟻溝を設けた化粧板材の蟻溝に、片面に蟻を設けて両側面に溝を設けた複数の接続補強木を差し込み連結固定して成る化粧型枠板材、該化粧型枠板材の接続補強木側を内側にして、四角又は多角形の形状に型枠組して成る電柱状の化粧打ち込み型枠、該電柱状の化粧打ち込み型枠内に複数の配線用配管を内蔵して、上部先端に接続金物を固定し、埋設柱脚部分は配線穴を設けた防腐補強鋼板で締付固定して、柱脚地盤上に配線用開口部を設けて成る化粧打ち込み型枠ポール、該化粧打ち込み型枠ポールの埋設柱脚部分を地中に埋設して、化粧打ち込み型枠ポールの上部先端からコンクリートを打設して成る街路灯ポールを、間隔を開けて連続敷設して成る街路灯ポール間を、各々の配線開口部から電線を地中に埋設する配線として、地上の架空電線を無くすることで、市街地の景観が美しくなる効果は全ての国民が希望する効果である。
【0020】
請求項3に係る発明によれば、上下の寸法が異なる複数枚の板材の板面に蟻溝を設けた化粧板材の蟻溝に、片面に蟻を設けて両側面に溝を設けた複数の接続補強木を差し込み連結固定して成る化粧型枠板材、該化粧型枠板材の接続補強木側を内側にして、四角又は多角形の形状に型枠組して成る電柱状の化粧打ち込み型枠、該電柱状の化粧打ち込み型枠内に複数の配線用配管を内蔵して、
上部先端に接続金物を固定し、埋設柱脚部分は配線穴を設けた防腐補強鋼板で締付固定して、柱脚地盤上に配線用開口部を設けて成る化粧打ち込み型枠ポール、該化粧打ち込み型枠ポールの埋設柱脚部分を地中に埋設して、化粧打ち込み型枠ポールの上部先端からコンクリートを打設して電柱ポールとして、前記、上部先端の接続金物に電線配線ポールを接続して、一般の電柱ポールとして活用ができることで、一般の電柱ポールとして利用できる効果は大きい。
【0021】
請求項4に係る発明によれば、板材の板面に蟻溝を設けた化粧板材の蟻溝を内側にして、四角又は多角形の形状に型枠組して成る複数の断面の異なる柱状の化粧打ち込み型枠、該断面の異なる柱状の化粧打ち込み型枠を重ね接続して成る、重ね継ぎした化粧打ち込み型枠内に複数の配線用配管を内蔵して、上部先端に接続金物を固定し、埋設柱脚部分は配線穴を設けた防腐補強鋼板で締付固定して、柱脚地盤上に配線用開口部を設けて成る化粧打ち込み型枠ポール、該化粧打ち込み型枠ポールの埋設柱脚部分を地中に埋設して、化粧打ち込み型枠ポールの上部先端からコンクリートを打設して、コンクリートの凝固で重ね継ぎしたコンクリートの街路灯ポールとすることで、多種多様な道路の街路灯ポールや電柱ポールが容易且つ低価格で造れる効果は大きい。
【0022】
請求項5に係る発明によれば、請求項1~4に記載の化粧打ち込み型枠ポール内に工場でコンクリートを打設して、街路灯ポールとすることで、多種多様な道路の狭い街路灯ポールや公園などの街路灯が容易且つ低価格で造れる効果は大きい。
【0023】
請求項6に係る発明によれば、上下の寸法が異なる複数枚の板材の板面に蟻溝を設けた化粧板材の蟻溝に、片面に蟻を設けて両側面に溝を設けた複数の接続補強木を差し込み連結固定して成る化粧型枠板材、該化粧型枠板材の接合部外面に複数の丁番金物をビス固定して、四角又は多角形の形状に型枠組して成る電柱状の化粧打ち込み型枠とすることで、コンクリートの打設厚に耐える、強固な化粧打ち込み型枠となるとともに大量搬送が可能になる効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下に、本発明の実施形態は添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0025】
図1は、本発明に係る一般の街路灯ポールの姿図。図2は、高速道路の街路灯ポールの姿図。図3は、狭い道路の街路灯ポールの姿図。図4は、細い道や公園などの街路灯ポールの姿図。図5は、敷地内の照明ポール。図6は、庭園などの照明ポール。図7は、図1のA部の詳細図。図8は、図1のB部の詳細図。図9は、図1のC部の拡大断面詳細図。図10は、図1の先端部の拡大断面詳細図。図11は、図1の脚部の拡大断面詳細図。図12は、図5・6の断面拡大詳細図である。
【0026】
本発明の実施形態を図面で説明すれば、図1は、上下の寸法が異なる複数枚の板材1の板面に蟻溝2を設けた化粧板材3の蟻溝2に、片面に蟻4を設けて両側面に溝5を設けた複数の接続補強木6を差し込み連結固定して成る化粧型枠板材7、該化粧型枠板材7の接続補強木6側を内側にして、四角又は多角形の形状に型枠組して成る電柱状の化粧打ち込み型枠8、該電柱状の化粧打ち込み型枠8内に複数の配線用配管9を内蔵して、上部先端に接続金物10を固定し、埋設柱脚部分は配線穴11を設けた防腐補強鋼板12で締付固定して、柱脚地盤上に配線用開口部13を設けて成る化粧打ち込み型枠ポール14、該化粧打ち込み型枠ポール14の埋設柱脚部分を地中に埋設して、化粧打ち込み型枠ポール14の上部先端からコンクリート15を打設して成る本発明に係る一般の街路灯ポールAの姿図である。
【0027】
図2は、上下の寸法が異なる複数枚の板材1の板面に蟻溝2を設けた化粧板材3の蟻溝2に、片面に蟻4を設けて両側面に溝5を設けた複数の接続補強木6を差し込み連結固定して成る化粧型枠板材7、該化粧型枠板材7の接続補強木6側を内側にして、四角又は多角形の形状に型枠組して成る電柱状の化粧打ち込み型枠8、該電柱状の化粧打ち込み型枠8内に複数の配線用配管9を内蔵して、上部先端に接続金物10を固定し、埋設柱脚部分は配線穴11を設けた防腐補強鋼板12で締付固定して、柱脚地盤上に配線用開口部13を設けて成る化粧打ち込み型枠ポール14、該化粧打ち込み型枠ポール14の埋設柱脚部分を地中に埋設して、化粧打ち込み型枠ポール14の上部先端からコンクリート15を打設して成る高速道路の街路灯ポールBの姿図。
【0028】
図3は、図1に準ずる狭い道路の街路灯ポールCの姿図。
【0029】
図4は、図1に準ずる細い道の街路灯ポールDの姿図。
【0030】
図5は、板材1の板面に蟻溝2を設けた4枚の化粧板材3の蟻溝2を内側にして、四角形状に型枠組して成る電柱状の化粧打ち込み型枠8、該電柱状の化粧打ち込み型枠8内に複数の配線用配管9を内蔵して、上部先端に接続金物10を固定し、埋設柱脚部分は配線穴11を設けた防腐補強鋼板12で締付固定して、柱脚地盤上に配線用開口部13を設けて成る化粧打ち込み型枠ポール14、該化粧打ち込み型枠ポール14の埋設柱脚部分を地中に埋設して、化粧打ち込み型枠ポール14の上部先端からコンクリート15を打設して成る敷地内の照明ポールEの姿図。
【0031】
図6は、図5に準ずる庭園などの照明ポールFの姿図。
【0032】
図7は、図1のA部の詳細図。
【0033】
図8は、図1のB部の詳細図。
【0034】
図9は、図1のC部の拡大断面詳細図。
【0035】
図10は、図1の先端部の拡大断面詳細図。
【0036】
図11は、図1の脚部の拡大断面詳細図。
【0037】
図12は、図5・6の断面拡大詳細図である。
【0038】
以上、図面について説明したが、本発明は、従来のコンクリートポールや鋼管ポールの欠点が改善できるとともに高度な技能を必要とすることなく、多種多様なコンクリートポールが、巨大なコンクリートポール工場を必要としないで容易に且つ安価に構築できることを目的としたものである。
【0039】
また、本発明で使用する板材やセパ材は我が国の木材を使用することから、全国市町村の疲弊する山村林業の活性化に貢献ができる。
【実施例0040】
「コンクリートの現場打ち一般の街路灯ポールAの実施例」
図1を参照に、複数枚の板材1で成る10mの長さで上巾100mm×下巾140mmとなる、30mm厚の板材1の板面中央に30mm巾の蟻溝2を設けた化粧板材3の蟻溝2に、30mm×55mm×3mの片面に蟻4を設けて両側面に12mm巾の溝5を設けた接続補強木6を差し込み連結固定して成る化粧型枠板材7を6枚用いて交互に並置し接続補強木6側を内側にして、6角形の形状に型枠組して成る電柱状の化粧打ち込み型枠8、該電柱状の化粧打ち込み型枠8内に複数の配線用配管9を内蔵して、上部先端に接続金物10を固定し、埋設柱脚部分は配線穴11を設けた防腐補強鋼板12で締付固定して、柱脚地盤上に配線用開口部13を設けて成る化粧打ち込み型枠ポール14、該化粧打ち込み型枠ポール14の埋設柱脚部分を地中に埋設して、化粧打ち込み型枠ポール14の上部先端からコンクリート15を打設して成る一般の街路灯ポールAとする。高速道路の街路灯ポールや狭い道路の街路灯ポールなども同様とする。
【実施例0041】
「工場で造る一般の街路灯ポールの実施例」
図1を参照に、街路灯ポール製作工場で、複数枚の板材1で成る10mの長さで上巾100mm×下巾140mmとなる、30mm厚の板材1の板面中央に30mm巾の蟻溝2を設けた化粧板材3の蟻溝2に、30mm×55mm×3mの片面に蟻4を設けて両側面に12mm巾の溝5を設けた接続補強木6を差し込み連結固定して成る化粧型枠板材7を6枚用いて交互に並置し接続補強木6側を内側にして、6角形の形状に型枠組して成る電柱状の化粧打ち込み型枠8、該電柱状の化粧打ち込み型枠8内に複数の配線用配管9を内蔵して、上部先端に接続金物10を固定し、埋設柱脚部分は配線穴11を設けた防腐補強鋼板12で締付固定して、柱脚地盤上に配線用開口部13を設けて成る化粧打ち込み型枠ポール14内に、コンクリートを投入して凝固完成した一般の街路灯ポールAを現地に運び、現地で一般の街路灯ポールAとして埋設活用する。高速道路の街路灯ポールや狭い道路の街路灯ポールなども同様とする。
【実施例0042】
「実施例1・2で造る一般の街路灯ポールで架空電線を無くする実施例」
実施例1・2で造る一般の街路灯ポールを既設電柱ポール的に埋設して、各々の一般の街路灯ポールAに設けた配線用開口部13を用いて、電線16を地中配船することで一般の街路灯ポールで架空電線を無くする。
【実施例0043】
「工場で造る照明ポールの実施例」
図5を参照に、120mm×30mm×3000mmの板材1の板面に30mm巾の蟻溝2を設けた4枚の化粧板材3の蟻溝2側を内側にして、4角形の形状に型枠組して成る電柱状の化粧打ち込み型枠8、該電柱状の化粧打ち込み型枠8内に複数の配線用配管9を内蔵して、上部先端に接続金物10を固定し、埋設柱脚部分は配線穴11を設けた防腐補強鋼板12で締付固定して、柱脚地盤上に配線用開口部13を設けて成る化粧打ち込み型枠ポール14、該化粧打ち込み型枠ポール14の埋設柱脚部分を地中に埋設して、化粧打ち込み型枠ポール14の上部先端からコンクリート15を打設して成る照明ポールEとする。照明ポールFも同様とする。
【実施例0044】
「丁番金物で化粧打ち込み型枠を結合して造る一般の街路灯ポールの実施例」
複数枚の板材1で成る10mの長さで上巾100mm×下巾140mmとなる、30mm厚の板材1の板面中央に30mm巾の蟻溝2を設けた化粧板材3の蟻溝2に、30mm×55mm×3mの片面に蟻4を設けて両側面に12mm巾の溝5を設けた接続補強木6を差し込み連結固定して成る化粧型枠板材7の接合部外面に複数の丁番金物17をビス18で固定して、六角形の形状に型枠組して成る電柱状の化粧打ち込み型枠8、該電柱状の化粧打ち込み型枠8内に複数の配線用配管9を内蔵して、上部先端に接続金物10を固定し、埋設柱脚部分は配線穴11を設けた防腐補強鋼板12で締付固定して、柱脚地盤上に配線用開口部13を設けて成る化粧打ち込み型枠ポール14にコンクリート15を打設して成る一般の街路灯ポールAとする。高速道路の街路灯ポールや狭い道路の街路灯ポールなども同様とする。
【0045】
なお、この発明において、実施例に示した寸法は、一例を示したものであり、他の寸法に置き換えることは可能である。また、実施例5に示した丁番金物はコンクリートの打設厚に耐える支持材で、固定できれば丁番金物は不要となる。さらに、木材に代わる材料など強度が得られるものであれば発明を支障なく実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0046】
現在、我が国の電力供給は、コンクリートの電柱ポールの架空配線で供給されて、自然災害毎に電力供給ができなくなることが多発している。他方、コンクリートの電柱ポールの架空配線は、市街地の景観を阻害するとともに、コンクリートの電柱ポールは強度が弱く電力供給に支障をきたしているのが現状である。
さらに、伐採適齢期を迎えている戦後に植栽された杉や檜の植樹林は、外国産木材によって間伐放棄・森林放棄されて、国産木材の価値は下がり利用されていないのが現状である。しかしながら、国土の63%を占めている森林の木材は植栽と植樹を繰り返すことで、尽きることのない我が国の大切な宝の資源であり、国産木材を消費拡大することは行政の重要課題であるとともに、地方創成の要であることは周知の通りである。
本発明の蟻溝を設けた板材で造るコンクリートポールは国産木材を主材としたもので、蟻溝を設けた板材で造るコンクリートポールが普及することによって、疲弊する山村林業の活性化に貢献できるとともに脱炭素化時代に貢献ができる。。
【図面の簡単な説明】
【0047】
図1】本発明に係る一般の街路灯ポールの姿図。
図2】高速道路の街路灯ポールの姿図。
図3】狭い道路の街路灯ポールの姿図。
図4】細い道や公園などの街路灯ポールの姿図。
図5】敷地内の照明ポール。
図6】庭園などの照明ポール。
図7図1のA部の詳細図。
図8図1のB部の詳細図。
図9図1のC部の拡大断面詳細図。
図10図1の先端部の拡大断面詳細図。
図11図1の脚部の拡大断面詳細図。
図12図5・6の断面拡大詳細図である。
【符号の説明】
【0048】
1. 上下の寸法が異なる板材
2. 蟻溝
3. 化粧板材
4. 蟻
5. 溝
6. 接続補強木
7. 化粧型枠板材
8. 電柱状の化粧打ち込み型枠
9. 配線用配管
10. 接続金物
11. 配線穴
12. 防腐補強鋼板
13. 配線用開口部
14. 化粧打ち込み型枠ポール
15. コンクリート
16. 電線
17. 丁番金物
18. ビス
A、一般の街路灯ポール
B、高速道路の街路灯ポール
C、狭い道路の街路灯ポール
D、細い道の街路灯ポール
E、敷地内の照明ポール
F、庭園などの照明ポール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12