(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022108664
(43)【公開日】2022-07-26
(54)【発明の名称】海苔供給装置及びおにぎり用海苔巻き装置
(51)【国際特許分類】
A23L 7/10 20160101AFI20220719BHJP
【FI】
A23L7/10 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021003788
(22)【出願日】2021-01-13
(71)【出願人】
【識別番号】591165942
【氏名又は名称】市川工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002354
【氏名又は名称】弁理士法人平和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】市川 剛
(72)【発明者】
【氏名】市川 雄介
(72)【発明者】
【氏名】松橋 攝
【テーマコード(参考)】
4B023
【Fターム(参考)】
4B023LE14
4B023LK12
4B023LP20
4B023LT33
4B023LT60
4B023LT62
(57)【要約】
【課題】海苔を1枚ずつ供給でき、かつ海苔の損傷を防止できる海苔供給装置及びおにぎり用海苔巻き装置を提供する。
【解決手段】 長方形状の海苔を集積する海苔スタッカーと、
前記海苔スタッカーの下方に昇降可能に設けられた海苔吸引装置と
を備え、
前記海苔スタッカーは、前記海苔の一対の長辺の内縁に沿う一対の海苔保持部と、前記一対の海苔保持部の内側下方に一対のガイドローラーとを備える、海苔供給装置。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長方形状の海苔を集積する海苔スタッカーと、
前記海苔スタッカーの下方に昇降可能に設けられた海苔吸引装置と
を備える海苔供給装置であって、
前記海苔スタッカーは、前記海苔の一対の長辺の内縁に沿う一対の海苔保持部と、前記一対の海苔保持部の内側下方に配置された一対のガイドローラーとを備え、
前記海苔吸引装置は、前記海苔スタッカーの前記一対の海苔保持部上に集積された海苔のうちの最下位置の海苔と接触する位置まで上昇した後、前記最下位置の海苔の幅方向の中央部を吸引して該最下位置の海苔を下方に凸となるように湾曲させた状態で降下するように構成され、
前記海苔吸引装置の降下の過程において、前記最下位置の海苔の一対の長辺側を、前記一対の海苔保持部の内側で、前記一対のガイドローラーで受けるように構成されている、海苔供給装置。
【請求項2】
前記海苔保持部が、前記海苔の長辺の内縁に沿って延びる円柱である、請求項1に記載の海苔供給装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の海苔供給装置を備えたおにぎり用海苔巻き装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、海苔を1枚ずつ供給でき、かつ海苔の損傷を防止できる海苔供給装置及びおにぎり用海苔巻き装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、おにぎり用海苔巻き装置のための海苔供給装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1をはじめとする従来の海苔供給装置には、複数の海苔が積載された海苔スタッカーから1枚の海苔を取り出す際に、2枚以上の海苔が同時に取り出されてしまうことを防止する観点で、さらなる改善の余地が見出された。また、取り出し時における海苔の損傷を防止する観点でも、さらなる改善の余地が見出された。
【0005】
本発明の目的の1つは、海苔を1枚ずつ供給でき、かつ海苔の損傷を防止できる海苔供給装置及びおにぎり用海苔巻き装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、以下の海苔供給装置等を提供できる。
1.長方形状の海苔を集積する海苔スタッカーと、
前記海苔スタッカーの下方に昇降可能に設けられた海苔吸引装置と
を備える海苔供給装置であって、
前記海苔スタッカーは、前記海苔の一対の長辺の内縁に沿う一対の海苔保持部と、前記一対の海苔保持部の内側下方に配置された一対のガイドローラーとを備え、
前記海苔吸引装置は、前記海苔スタッカーの前記一対の海苔保持部上に集積された海苔のうちの最下位置の海苔と接触する位置まで上昇した後、前記最下位置の海苔の幅方向の中央部を吸引して該最下位置の海苔を下方に凸となるように湾曲させた状態で降下するように構成され、
前記海苔吸引装置の降下の過程において、前記最下位置の海苔の一対の長辺側を、前記一対の海苔保持部の内側で、前記一対のガイドローラーで受けるように構成されている、海苔供給装置。
2.前記海苔保持部が、前記海苔の長辺の内縁に沿って延びる円柱である、1に記載の海苔供給装置。
3.1又は2に記載の海苔供給装置を備えたおにぎり用海苔巻き装置。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、海苔を1枚ずつ供給でき、かつ海苔の損傷を防止できる海苔供給装置及びおにぎり用海苔巻き装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態に係る海苔供給装置を備えたおにぎり用海苔巻き装置を示す概略平面図である。
【
図3】
図1の海苔供給装置が備える海苔スタッカーのii-ii線断面図であり、(a)は海苔スタッカーの全体を示し、(b)は海苔スタッカーの下端部を拡大して示す。
【
図4】
図1の海苔供給装置が備える海苔スタッカーのiv-iv線断面図である。
【
図5】
図1の海苔供給装置が備える海苔スタッカーの概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の海苔供給装置及びおにぎり用海苔巻き装置について詳述する。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係る海苔供給装置を備えたおにぎり用海苔巻き装置を示す概略平面図である。
【0011】
おにぎり用海苔巻き装置は、おにぎり1に海苔2を巻くように構成されている。おにぎり用海苔巻き装置は、海苔供給装置3と、海苔搬送円盤4と、海苔巻き円盤5と、おにぎり搬送機構6とを備えている。
【0012】
海苔供給装置3は、後に説明するように、長方形状のシート状の海苔2を1枚ずつ供給するように構成されている。
【0013】
海苔搬送円盤4は、該海苔搬送円盤4の周方向に沿って複数(本実施形態では4つ)の海苔収容ポケット7を有している。海苔収容ポケット7は、海苔2の平面形状(本実施形態では長方形状)に対応する形状を有している。海苔収容ポケット7には、海苔供給装置3から供給された海苔2が1枚ずつ収容される。海苔搬送円盤4は、4つの海苔収容ポケット7を順次、海苔供給装置3の下方に配置するように、回動可能に構成されている。
【0014】
海苔巻き円盤5は、該海苔巻き円盤5の周方向に沿って複数(本実施形態では6つ)の海苔折込孔8を有している。海苔折込孔8は、おにぎり1の平面形状(本実施形態ではD形状)に対応する形状を有している。おにぎり1の平面形状はD形状に限定されず、例えば、三角形状、円形状等であってもよい。
【0015】
海苔巻き円盤5と海苔搬送円盤4とは、一部で上下に重畳して重畳部9を形成している。この重畳部9(おにぎり1に海苔2が巻かれる海苔巻き部に相当)において、海苔搬送円盤4の海苔収容ポケット7の上方に、海苔巻き円盤5の海苔折込孔8が配置される。海苔搬送円盤4の回動によって、海苔2を収容した海苔収容ポケット7が順次、重畳部9に配置される。また、海苔巻き円盤5の回動によって、空の海苔折込孔8が順次、重畳部9に配置される。
【0016】
おにぎり搬送機構6は、おにぎり1を搬送する搬送ベルト10を備えている。おにぎり搬送機構6は、重畳部9の下方に設けられた押上装置(図示省略)上におにぎり1を供給するように構成されている。
【0017】
押上装置は、昇降可能に構成されている。押上装置がおにぎり1を載置した状態で上昇することによって、おにぎり1は海苔収容ポケット7内を下方から上方へと通過し、海苔折込孔8内に嵌入される。
【0018】
このとき、おにぎり1が海苔収容ポケット7内を通過することによって、該おにぎり1の上面に、海苔収容ポケット7に収容されていた海苔2の中央部が付着する。さらに、おにぎり1の海苔折込孔8への嵌入に伴い、海苔2の両端部が下方に向けて折り曲げられる。次いで、特に図示しないが、海苔2の両端部がおにぎり1に向けて折り込まれることによって、海苔2がおにぎり1に巻かれることになる。
【0019】
海苔2が巻かれたおにぎり1(海苔巻きおにぎり)は、排出装置(図示省略)によって、海苔折込孔8から排出される。このようにして、海苔巻きおにぎりが製造される。
【0020】
次に、海苔供給装置3について詳しく説明する。
【0021】
図2は
図1におけるii-ii線断面図であり、
図3は海苔供給装置3が備える海苔スタッカー11のii-ii線断面図((a)は海苔スタッカー11の全体を示し、(b)は海苔スタッカー11の下端部を拡大して示す。)であり、
図4は海苔スタッカー11のiv-iv線断面図であり、
図5は海苔スタッカー11の概略平面図である。
【0022】
海苔供給装置3は、海苔スタッカー11と、海苔吸引装置12と、2つの海苔ストッパー13,14とを備えている。
【0023】
海苔スタッカー11は、海苔搬送円盤4の所定位置の海苔収容ポケット7の上方に設けられている。
【0024】
海苔スタッカー11には、長方形状の海苔2が集積される。海苔スタッカー11は、該海苔スタッカー11に集積された海苔2を四方から支持する支持部15と、該海苔スタッカー11に集積された海苔2を下方から支持して、該海苔スタッカー11に集積された海苔2を水平に保持する一対の海苔保持部16,16とを備えている。
図2(及び後述する
図6~
図13)において、海苔スタッカー11に集積された海苔2のうちの最下位置の海苔2を便宜上、太線で示している。
【0025】
一対の海苔保持部16,16は、長方形状の海苔2の一対の長辺の内縁に沿って設けられている。本実施形態において、海苔保持部16,16は、海苔2の一対の長辺の内縁に沿って延びる円柱である。一対の海苔保持部16,16は互いに平行であり、海苔スタッカー11に集積される海苔2を水平に保持し得るように、水平に配置されている。
【0026】
海苔スタッカー11は、一対の海苔保持部16,16の内側下方に配置された、一対のガイドローラー17,17を備えている。ここで、「内側下方」というのは、一対のガイドローラー17,17の内側の端点17a,17aが、一対の海苔保持部16,16の内側の端点16a,16aよりも内側に配置され、かつ、一対のガイドローラー17,17の上方の端点17b,17bが、一対の海苔保持部16,16の上方の端点16b,16bよりも下方に配置されることを意味する。
ここで、「一対の海苔保持部16,16の内側の端点16a,16a」は、一対の海苔保持部16,16のそれぞれの周面上の点であって、互いの離間距離が最短となる点である。また、「一対のガイドローラー17,17の内側の端点17a,17a」は、一対のガイドローラー17,17のそれぞれの周面上の点であって、互いの離間距離が最短となる点である。
また、「一対の海苔保持部16,16の上方の端点16b,16b」は、一対の海苔保持部16,16のそれぞれの周面上の点であって、最も上方に位置する点である。また、「一対のガイドローラー17,17の上方の端点17b,17b」は、一対のガイドローラー17,17のそれぞれの周面上の点であって、最も上方に位置する点である。
【0027】
一対のガイドローラー17,17は互いに平行である。また、一対のガイドローラー17,17は、一対の海苔保持部16,16と平行である。一対のガイドローラー17,17は、それぞれ回転自在に構成されている。
【0028】
図3(b)に示すように、海苔スタッカー11の幅方向の一側及び他側のそれぞれにおいて、上方から海苔保持部16とガイドローラー17とに共通の仮想的な接線Lを引いたときに、水平方向に対する該接線Lの傾きθは、例えば10~80°、好ましくは20~70°である。尚、海苔スタッカー11の幅方向の一側及び他側のそれぞれにおける2つの傾きθは、好ましくは同一であるが、異なってもよい。
【0029】
海苔吸引装置12は、海苔スタッカー11の下方に昇降可能に設けられている。より具体的には、海苔吸引装置12は、降下した状態で、海苔スタッカー11の下方に配置された海苔搬送円盤4の下方に設けられている。また、海苔吸引装置12は、上昇した状態で、海苔スタッカー11内に積載された海苔2のうちの最下位置の海苔2の下面の位置に配置される。
【0030】
海苔吸引装置12の吸引口は、長方形状の海苔2の幅方向の中央部に対応する位置に、長方形状の海苔2の長手方向に沿って設けられ、上方に向けて開口している。
【0031】
海苔吸引装置12は、海苔搬送円盤4の海苔収容ポケット7が間歇回動して停止する度に上昇して、海苔スタッカー11内の最下位置の海苔2を吸着した後降下し、該海苔2を海苔収容ポケット7内に収容するように構成されている。
【0032】
2つの海苔ストッパー13,14は、海苔スタッカー11の一側部の上下位置に設けられている。上部海苔ストッパー13と下部海苔ストッパー14とは、それぞれ複数条(本実施形態では2条)の扁平へら状に形成されており、エアシリンダー18,19の作動によって、海苔スタッカー11内に積載された海苔2の間に挿入可能(前進後退可能)に設けられている。
【0033】
また、下部海苔ストッパー14は昇降エアシリンダー20の作動によって昇降可能であり、積載された海苔2の間に挿入後その上部の海苔2を所定量だけ持ち上げて支持できるように構成されている。
【0034】
次に、海苔供給装置3の動作について説明する。
【0035】
まず、
図2に示したように、海苔スタッカー11内に海苔を供給して、集積させる。
【0036】
次いで、
図6に示すように、下部海苔ストッパー14が海苔2の間に前進挿入して停止した後、所定量だけ上昇する。これにより、海苔スタッカー11内の海苔2は、下部海苔ストッパー14によって支持された上部海苔群aと、下部海苔ストッパー14より下方で一対の海苔保持部16,16によって支持された下部海苔群bとに分離される。これにより、最下位置の海苔2への荷重が低減される。
【0037】
次いで、
図7に示すように、海苔吸引装置12が、海苔スタッカー11内に集積された海苔2のうちの最下位置の海苔2(本実施形態では海苔下部海苔群bの最下位置の海苔2)と接触する位置まで上昇する。この接触の前か、接触と同時か、あるいは接触の後に海苔吸引装置12による吸引を開始する。これにより、海苔吸引装置12は、最下位置の海苔2の幅方向の中央部を吸着した状態になる。
【0038】
次いで、
図8に示すように、海苔吸引装置12は、最下位置の海苔2の幅方向の中央部を吸引して該最下位置の海苔2を下方に凸となるように湾曲させた状態で降下する。
【0039】
海苔供給装置3は、この海苔吸引装置12の降下の過程において、最下位置の海苔2の一対の長辺側を、一対の海苔保持部16,16の内側で、一対のガイドローラー17,17で受けるように構成されている。
【0040】
これにより、最下位置の海苔2を下方に凸となるように湾曲させた状態を好適に形成できる。この湾曲によって、最下位置の海苔2と、該最下位置の海苔2の上に重なっていた海苔2との間に間隙が形成され、最下位置の海苔2の上に重なっていた海苔2に海苔吸引装置12による吸引が作用することが防止される。これにより、2枚以上の海苔2が同時に取り出されることを防止できる。これにより、海苔2を確実に1枚ずつ供給することができる。
【0041】
また、一対のガイドローラー17,17が回転自在であることによって、海苔2が一対のガイドローラー17,17間から下方に引き出されるときに、ガイドローラー17,17は海苔2の引き出しに伴って従動回転することができる。これにより、海苔2とガイドローラー17との摺擦が防止され、海苔2の損傷を防止できる。
【0042】
図8に示したように、最下位置の海苔2の一対の長辺側が一対の海苔保持部16,16に接触した状態のまま、一対の海苔保持部16,16の内側で、該一対の長辺側を一対のガイドローラー17,17で受けるように構成してもよい。即ち、海苔吸引装置12の降下の過程において、海苔吸引装置12に吸着している海苔2が、一対の海苔保持部16,16及び一対のガイドローラー17,17の全てに接触する状態が形成されてもよい。
【0043】
次いで、
図9に示すように、海苔吸引装置12がさらに降下し、
図2に示した位置に戻る。このさらなる降下の過程で、海苔吸引装置12は吸引を停止し、海苔2を、海苔搬送円盤4の海苔収容ポケット7内に収容する。より具体的には、海苔2を、海苔収容ポケット7の海苔支持部21上に載置する。
【0044】
以上の動作を繰り返すことによって、海苔スタッカー11の下方に順次配置される海苔収容ポケット7に海苔2を1枚ずつ供給することができる。
【0045】
ところで、以上の動作を繰り返すことによって、
図10に示すように、海苔スタッカー11内の下部海苔群bの海苔2は次第に減少する。そして、下部海苔群bの海苔2が予め設定された重量まで減少したことが検出器(図示省略)によって検出されると、
図11に示すように、今度は上部海苔ストッパー13が前進して、下部海苔ストッパー14に支持されている上部海苔群aの海苔2の間に挿入される。これにより、上部海苔群aは、上段海苔群a’と下段海苔群b’とに2分される。
【0046】
次いで、
図12に示すように、下部海苔ストッパー14が所定量だけ降下した後、後退する。これにより、下段海苔群b’を残存している下部海苔群b上に落下させて補給する。
【0047】
次いで、
図13に示すように、下部海苔ストッパー14が、下段海苔群b’と下部海苔群bとからなる海苔郡の海苔2の間に前進挿入して停止した後、所定量だけ上昇する。
【0048】
次いで、
図14に示すように、上部海苔ストッパー13が後退し、上部海苔ストッパー13に支持されていた上段海苔群a’を、下部海苔ストッパー14に支持されている海苔の上に落下させる。このようにして、上部海苔群aと下部海苔郡bとが形成され、
図6~
図9に示した動作が再び繰り返される。
【0049】
以上のように、海苔ストッパー13を用いることによって、一対の海苔保持部16により係止されている海苔2の重量を常時所定量以下に保持した状態で、海苔吸引装置12による海苔2の取り出しを行うことができる。これにより、最下位置の海苔2の上に重ねて集積されている海苔2によって、最下位置の海苔2が、一対の海苔保持部16に押し付けられる力を低減できるため、より確実に、海苔2を1枚ずつ取り出すことができ、また、海苔2の損傷もさらに防止される。
【0050】
海苔スタッカー11内への新たな海苔2の補給方法は格別限定されず、装置により自動で行ってもよいし、作業者によって手動で行ってもよい。
【0051】
以上の説明では、海苔供給装置3が海苔ストッパー13,14を備える場合について主に説明したが、これに限定されず、海苔ストッパー13,14は適宜省略してもよい。
【0052】
おにぎり用海苔巻き装置の海苔巻き機構は上述した実施形態に限定されず、おにぎり1に海苔供給装置3から供給された海苔2を巻くように構成されていればよく、自体公知の海苔巻き機構を備えることができる。
【符号の説明】
【0053】
1:おにぎり
2:海苔
3:海苔供給装置
4:海苔搬送円盤
5:海苔巻き円盤
6:おにぎり搬送機構
7:海苔収容ポケット
8:海苔折込孔
9:重畳部
10:搬送ベルト
11:海苔スタッカー
12:海苔吸引装置
13:(上部)海苔ストッパー
14:(下部)海苔ストッパー
15:支持部
16:海苔保持部
17:ガイドローラー
18~20:エアシリンダー
21:海苔支持部