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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022108768
(43)【公開日】2022-07-27
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/00 20060101AFI20220720BHJP
   B65H 85/00 20060101ALI20220720BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20220720BHJP
   G03G 15/01 20060101ALI20220720BHJP
【FI】
G03G15/00 463
B65H85/00
G03G21/00 384
G03G15/01 Y
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021003880
(22)【出願日】2021-01-14
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001117
【氏名又は名称】特許業務法人ぱてな
(72)【発明者】
【氏名】坂口 新太郎
(72)【発明者】
【氏名】池上 悠介
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 泰弘
(72)【発明者】
【氏名】蓑島 紗弥
【テーマコード(参考)】
2H072
2H270
2H300
3F100
【Fターム(参考)】
2H072AA32
2H072AA36
2H072CA01
2H072JA02
2H270MC55
2H270MC78
2H270MD17
2H270MF08
2H270NB24
2H270PA26
2H270PB01
2H270ZC03
2H300EB04
2H300EB07
2H300EB12
2H300EF02
2H300EH16
2H300EJ09
2H300EJ47
2H300EK03
2H300FF02
2H300FF05
2H300GG08
2H300GG31
2H300QQ10
2H300TT03
3F100AA02
3F100BA05
3F100BA17
3F100CA15
3F100EA03
3F100EA15
(57)【要約】
【課題】シートの両面に画像を形成する場合において、単位時間当たりのシートの処理枚数の向上と、現像ローラの長寿命化とを実現できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成部3は、モノクロの画像を形成するための第1状態と、カラーの画像を形成するための第2状態と、に切り替わる。制御部C1は、N(Nは正の整数)枚目、N+1枚目及びN+2枚目のそれぞれのシートSHの両面に形成する画像が全てモノクロ又は全てカラーである場合には、N+1枚目のシートSHの両面に画像を形成する前にN+2枚目のシートSHを画像形成部3に搬送させて画像を形成し、N枚目、N+1枚目及びN+2枚目のそれぞれのシートSHの両面に形成する画像がモノクロとカラーとの混在の場合には、N+1枚目のシートSHの両面に画像を形成した後にN+2枚目のシートSHを画像形成部3に搬送させて画像を形成する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
現像ローラと、前記現像ローラと接触及び離間可能な感光ドラムと、を複数組有し、シートに画像を形成する画像形成部と、
シートを前記画像形成部に搬送した後に反転させて前記画像形成部に再搬送可能な搬送部と、
前記画像形成部及び前記搬送部を制御し、搬送されるシートの両面に画像を形成可能な制御部と、を備え、
前記画像形成部は、モノクロの画像を形成するために1組の前記現像ローラと前記感光ドラムとが接触する一方、それ以外の組の前記現像ローラと前記感光ドラムとが離間した第1状態と、カラーの画像を形成するために全ての組の前記現像ローラと前記感光ドラムとが接触した第2状態と、に切り替わり、
前記制御部は、
N(Nは正の整数)枚目、N+1枚目及びN+2枚目のそれぞれのシートの両面に形成する画像が全て前記モノクロ又は全て前記カラーである場合には、N+1枚目のシートの両面に画像を形成する前にN+2枚目のシートを前記画像形成部に搬送させて画像を形成し、
N枚目、N+1枚目及びN+2枚目のそれぞれのシートの両面に形成する画像が前記モノクロと前記カラーとの混在の場合には、N+1枚目のシートの両面に画像を形成した後にN+2枚目のシートを前記画像形成部に搬送させて画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記制御部は、N枚目、N+1枚目及びN+2枚目のそれぞれのシートの両面に形成する画像が前記モノクロと前記カラーとの混在の場合には、N枚目のシートの偶数ページ目、N+1枚目のシートの偶数ページ目、N枚目のシートの奇数ページ目、N+1枚目のシートの奇数ページ目の順に画像を形成した後、N+2枚目のシートの順序番号をN枚目に変更してN枚目のシートを搬送する請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、N枚目、N+1枚目及びN+2枚目のそれぞれのシートの両面に形成する画像が全て前記モノクロである場合であってN+2枚目のシートの次以降に搬送予定のシートに形成される両面の画像の少なくとも一方が前記モノクロでない場合、前記搬送予定のシートの搬送を行わず、搬送途中のシートの奇数ページに画像を形成した後、前記搬送予定のシートの順序番号をN枚目に変更し、N枚目のシートを搬送する請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記画像形成装置の内部で同時に4枚以上のシートを前記搬送部に搬送させることが可能であり、
前記制御部は、N枚目及びN+1枚目のそれぞれのシートの偶数ページの画像が共に前記カラーであり、かつN+2枚目のシートの偶数ページの画像とN枚目のシートの奇数ページの画像との少なくとも一方が前記モノクロでない場合、前記画像形成部が前記第2状態のままで、N枚目のシートの偶数ページ目、N+1枚目のシートの偶数ページ目の順に画像を形成した後に、N+2枚目のシートを搬送して画像を形成し、その後N枚目のシートの奇数ページに画像を形成する請求項1乃至3のいずれか1項画像形成装置。
【請求項5】
前記制御部は、N+2枚目のシートの次以降に搬送予定のシートに形成される偶数ページの画像と、前記搬送予定のシートよりも2枚前のシートに形成される奇数ページの画像とが共に前記モノクロである場合、前記搬送予定のシートの搬送を行わず、前記画像形成部が前記第2状態のままで搬送途中のシートの奇数ページに画像を形成した後、前記搬送予定のシートの順序番号をN枚目に変更し、N枚目のシートを搬送する請求項4記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記画像形成装置の内部で同時に3枚のシートを前記搬送部に搬送させることが可能であり、
前記制御部は、N枚目及びN+1枚目のそれぞれのシートの偶数ページの画像が共に前記カラーであり、かつN枚目のシートの奇数ページの画像とN+2枚目のシートの偶数ページの画像とが共に前記カラーである場合、前記画像形成部が前記第2状態のままで、N枚目のシートの偶数ページ目、N+1枚目のシートの偶数ページ目、N枚目のシートの奇数ページ目の順に画像を形成した後に、N+2枚目のシートを搬送して画像を形成する請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御部は、N+1枚目のシートの奇数ページが前記モノクロである場合、画像形成部が前記第2状態のままで、N+2枚目のシートに画像を形成した後に、N+1枚目のシートの奇数ページに画像を形成する請求項6記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記制御部は、N+2枚目のシートの次に搬送予定のシートに形成される偶数ページの画像が前記モノクロである場合、前記搬送予定のシートの搬送を行わず、前記画像形成部が前記第2状態のままで搬送途中のシートの奇数ページに画像を形成した後、前記搬送予定のシートの順序番号をN枚目に変更し、N枚目のシートを搬送する請求項6又は7記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に従来の画像形成装置の一例が開示されている。この画像形成装置は、画像形成部、搬送部及び制御部を備えている。
【0003】
画像形成部は、現像ローラと感光ドラムとを複数組有し、シートに画像を形成する。搬送部は、シートを画像形成部に搬送した後に反転させて画像形成部に再搬送可能である。制御部は、画像形成部及び搬送部を制御し、搬送されるシートの両面に画像を形成可能である。
【0004】
制御部は、画像形成装置の内部で同時に3枚以上のシートを搬送部に搬送させることが可能である。これにより、制御部は、シートの両面に画像を形成する場合において、所謂「2413」制御、「2461制御」又は「2416制御」を実行可能である。
【0005】
「2413」制御、「2461制御」及び「2416制御」はそれぞれ、画像形成装置が連続する複数枚のシートの両面に画像を形成する場合において、シートの搬送順及び画像形成の順を示す制御である。「2461制御」又は「2416制御」では、「2413」制御よりも単位時間当たりのシートの処理枚数が向上する。
【0006】
一例として、画像形成装置が以下のような画像形成データに基づいて「2413」制御、「2461制御」又は「2416制御」を実行する場合について、簡単に説明する。この場合の画像形成データは、1枚目のシートの第1面を1ページ目、1枚目のシートの第1面の裏の第2面を2ページ目、2枚目のシートの第1面を3ページ目、2枚目のシートの第1面の裏の第2面を4ページ目、3枚目のシートの第1面を5ページ目、3枚目のシートの第1面の裏の第2面を6ページ目、4枚目のシートの第1面を7ページ目、4枚目のシートの第1面の裏の第2面を8ページ目、とする。
【0007】
画像形成装置が上記の画像形成データに基づいて「2413」制御を実行すると、1枚目のシートの第2面に2ページ目、2枚目のシートの第2面に4ページ目、1枚目のシートの第1面に1ページ目、2枚目のシートの第1面に3ページ目、3枚目のシートの第2面に6ページ目、・・・という順序で画像を形成するように、制御部が画像形成部や搬送部を制御する。この際、制御部は、画像形成装置の内部で同時に2枚のシートを搬送部に搬送させる。
【0008】
画像形成装置が上記の画像形成データに基づいて「2461」制御を実行すると、1枚目のシートの第2面に2ページ目、2枚目のシートの第2面に4ページ目、3枚目のシートの第2面に6ページ目、1枚目のシートの第1面に1ページ目、4枚目のシートの第2面に8ページ目、2枚目のシートの第1面に3ページ目、・・・という順序で画像を形成するように、制御部が画像形成部や搬送部を制御する。この際、制御部は、画像形成装置の内部で同時に4枚以上のシートを搬送部に搬送させる。
【0009】
画像形成装置が上記の画像形成データに基づいて「2416」制御を実行すると、1枚目のシートの第2面に2ページ目、2枚目のシートの第2面に4ページ目、1枚目のシートの第1面に1ページ目、3枚目のシートの第2面に6ページ目、2枚目のシートの第1面に3ページ目、4枚目のシートの第2面に8ページ目、・・・という順序で画像を形成するように、制御部が画像形成部や搬送部を制御する。この際、制御部は、画像形成装置の内部で同時に3枚のシートを搬送部に搬送させる。
【0010】
また、特許文献1には明記されていないが、このような画像形成装置において、複数組のそれぞれで、感光ドラムと現像ローラとが接触及び離間可能である。また、画像形成部は、モノクロの画像を形成するために1組の現像ローラと感光ドラムとが接触する一方、それ以外の組の現像ローラと感光ドラムとが離間した第1状態と、カラーの画像を形成するために全ての組の現像ローラと感光ドラムとが接触した第2状態と、に切り替わる。これにより、カラーの画像を形成するための現像ローラの稼働時間を低減させ、現像ローラの長寿命化を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2020-140114号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
ところで、上記従来の画像形成装置は、シートの両面に画像を形成する場合において、画像形成装置の内部で同時に3枚以上のシートを搬送しながら第1状態又は第2状態に切り替えようとすると、同時に搬送されるシートの間隔が短く、かつその間隔を長くするように変更し難いため、切り替え動作の所要時間や、切り替え動作の後でかぶり等の不具合を抑制するための時間を確保することが難しい。
【0013】
このため、例えば、単位時間当たりのシートの処理枚数の向上を優先して、画像がモノクロであるか、又はカラーであるかに関係なく、最初から最後まで第2状態で画像を形成するようにした場合、現像ローラの長寿命化を実現することが難しくなる。
【0014】
また、現像ローラの長寿命化を優先して、最初から最後まで画像形成装置の内部で同時に2枚以下のシートを搬送し、画像がモノクロであるか、又はカラーであるかに応じて第1状態又は第2状態に切り替えるようにした場合、単位時間当たりのシートの処理枚数の向上を実現することが難しくなる。
【0015】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、シートの両面に画像を形成する場合において、単位時間当たりのシートの処理枚数の向上と、現像ローラの長寿命化とを実現できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の画像形成装置は、現像ローラと、前記現像ローラと接触及び離間可能な感光ドラムと、を複数組有し、シートに画像を形成する画像形成部と、
シートを前記画像形成部に搬送した後に反転させて前記画像形成部に再搬送可能な搬送部と、
前記画像形成部及び前記搬送部を制御し、搬送されるシートの両面に画像を形成可能な制御部と、を備え、
前記画像形成部は、モノクロの画像を形成するために1組の前記現像ローラと前記感光ドラムとが接触する一方、それ以外の組の前記現像ローラと前記感光ドラムとが離間した第1状態と、カラーの画像を形成するために全ての組の前記現像ローラと前記感光ドラムとが接触した第2状態と、に切り替わり、
前記制御部は、
N(Nは正の整数)枚目、N+1枚目及びN+2枚目のそれぞれのシートの両面に形成する画像が全て前記モノクロ又は全て前記カラーである場合には、N+1枚目のシートの両面に画像を形成する前にN+2枚目のシートを前記画像形成部に搬送させて画像を形成し、
N枚目、N+1枚目及びN+2枚目のそれぞれのシートの両面に形成する画像が前記モノクロと前記カラーとの混在の場合には、N+1枚目のシートの両面に画像を形成した後にN+2枚目のシートを前記画像形成部に搬送させて画像を形成することを特徴とする。
【0017】
本発明の画像形成装置の制御部は、N(Nは正の整数)枚目、N+1枚目及びN+2枚目のそれぞれのシートの両面に形成する画像が全てモノクロ又は全てカラーである場合には、N+1枚目のシートの両面に画像を形成する前にN+2枚目のシートを画像形成部に搬送させて画像を形成させる。この場合、画像形成装置の内部で同時に3枚以上のシートが搬送され、それらの画像が全てモノクロであるか、又はカラーであるかに応じて第1状態又は第2状態に切り替えることとなる。
【0018】
また、制御部は、N枚目、N+1枚目及びN+2枚目のそれぞれのシートの両面に形成する画像がモノクロとカラーとの混在の場合には、N+1枚目のシートの両面に画像を形成した後にN+2枚目のシートを画像形成部に搬送させて画像を形成させる。この場合、画像形成装置の内部で同時に2枚以下のシートが搬送され、それぞれの画像がモノクロであるか、又はカラーであるかに応じてその都度、第1状態又は第2状態に切り替えることとなる。
【0019】
つまり、この画像形成装置は、N+2枚目のシートを搬送するタイミングについて、N+1枚目のシートの両面に画像を形成した後、又は形成する前を選択することで、画像形成部が形成する画像のページ順序を変え、第1状態と第2状態との切り替えを可能とする。具体的には、この画像形成装置は、画像形成を行うページ順序を「2ページ目、4ページ目」の次のページ順として、「6ページ目、1ページ目」又は「1ページ目、6ページ目」としたり、「1ページ目、3ページ目」としたりする。
【0020】
その結果、この画像形成装置は、単位時間当たりのシートの処理枚数の向上を優先して、画像がモノクロであるか、又はカラーであるかに関係なく、最初から最後まで第2状態で画像を形成するようにしたり、現像ローラの長寿命化を優先して、最初から最後まで画像形成装置の内部で同時に2枚以下のシートを搬送し、画像がモノクロであるか、又はカラーであるかに応じて第1状態又は第2状態に切り替えるようにしたりする必要がない。
【0021】
したがって、本発明の画像形成装置は、シートの両面に画像を形成する場合において、単位時間当たりのシートの処理枚数の向上と、現像ローラの長寿命化とを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】実施例の画像形成装置であって「2461」モデルを示す模式断面図である。
図2図2と同様の模式断面図であって、装置本体の内部で同時に4枚以上のシートを搬送する状態を示す図である。
図3】実施例の画像形成装置であって「2416」モデルを示す模式断面図である。
図4図3と同様の模式断面図であって、装置本体の内部で同時に3枚のシートを搬送する状態を示す図である。
図5】画像形成部における第1状態と第2状態との切り替えを説明する模式図であって、(a)は第1状態を示す図であり、(b)は第2状態を示す図である。
図6】両面印字プログラムのフローチャートである。
図7】「2(N+1)までの印字」サブルーチンのフローチャートである。
図8】「2(N+1)までの印字」サブルーチンのフローチャートである。
図9】「モード判断処理」サブルーチンのフローチャートである。
図10】「第1モード:モノクロ印字処理」サブルーチンのフローチャートである。
図11】「第2モード:カラー印字処理」サブルーチンのフローチャートである。
図12】「第3モード:奇数面印字」サブルーチンのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明を具体化した実施例について図面を参照しつつ説明する。
【0024】
(実施例)
図1図4に示すように、実施例の画像形成装置1(1A、1B)は、本発明の画像形成装置の具体的態様の一例である。画像形成装置1(1A、1B)は、電子写真方式によりシートSHに画像を形成するレーザプリンタである。
【0025】
図1及び図2に示す画像形成装置1(1A)は、「2461」制御を実行可能な「2461」モデルである。図2に示すように、画像形成装置1(1A)は、装置本体2の内部で同時に4枚以上のシートSHを搬送可能である。
【0026】
図3及び図4に示す画像形成装置1(1B)は、「2416」制御を実行可能な「2416」モデルである。図4に示すように、画像形成装置1(1B)は、装置本体2の内部で同時に3枚のシートSHを搬送可能である。
【0027】
図1に示すように、画像形成装置1(1A)は、反転経路P4及びスイッチバックローラ対18を備え、第3モータM3が再搬送ローラ対11及びスイッチバックローラ対18を駆動する。また、画像形成装置1(1A)は、フラッパ80A及びソレノイドS1を備えている。
【0028】
これに対して、図3に示すように、画像形成装置1(1B)は、反転経路P4及びスイッチバックローラ対18を備えておらず、第3モータM3が再搬送ローラ対11のみを駆動する。また、画像形成装置1(1B)は、フラッパ80A及びソレノイドS1を備えておらず、その代わりに、フラッパ80B及び図示しないバネを備えている。
【0029】
画像形成装置1(1A)のその他の構成と、画像形成装置1(1B)のその他の構成とは同じである。このため、以下の説明では、画像形成装置1(1A)の構成について詳しく説明し、画像形成装置1(1B)については、画像形成装置1(1A)との相違点に絞って説明する。
【0030】
<画像形成装置の概略構成>
図1に示すように、画像形成装置1(1A)は、装置本体2、画像形成部3、搬送部4及び制御部C1を備えている。
【0031】
装置本体2は、シートトレイ2Cを備えている。シートトレイ2Cは、装置本体2の下部にある。シートトレイ2Cは、上方が開放された略箱状体であり、複数枚のシートSHを積層状態で収容する。シートSHは、はがき、封筒、A4サイズの普通紙、A3サイズの普通紙、光沢紙等である。
【0032】
装置本体2は、排出トレイ2Tを備えている。排出トレイ2Tは、装置本体2の上面にある。排出トレイ2Tは、画像形成を終えたシートSHを支持する。
【0033】
<搬送経路、排出経路、再搬送経路及び反転経路>
装置本体2は、搬送経路P1、排出経路P2、再搬送経路P3及び反転経路P4を備えている。
【0034】
搬送経路P1は、シートトレイ2Cの前端部から上向きにU字形状に湾曲するように延びた後、後向きに略水平に延び、さらに装置本体2の後面側において上向きに向きを変えて分岐点PBに至る経路である。
【0035】
排出経路P2は、分岐点PBから上向きに延びた後、前向きに向きを変えて排出トレイ2Tに至る経路である。なお、排出経路P2は、再搬送されるシートSHを反転させて再搬送経路P3に導くための反転経路を兼ねている。
【0036】
再搬送経路P3は、分岐点PBから下向きに延びた後、シートトレイ2Cよりも下方において前向きに向きを変え、装置本体2の底部で略水平に延び、さらに、装置本体2の前面側において上向きに向きを変えて搬送経路P1に合流する経路である。
【0037】
反転経路P4は、分岐点PBから後向きに上り傾斜するように延びた後、上向きに延びている。反転経路P4は、再搬送されるシートSHを反転させて再搬送経路P3に導くための経路である。
【0038】
つまり、画像形成装置1(1A)は、2つの反転経路、すなわち排出経路P2及び反転経路P4を備えている。これに対して、図3に示すように、画像形成装置1(1B)は、1つの反転経路、すなわち排出経路P2を備えている。
【0039】
<制御部>
制御部C1は、図示しないCPU、ROM、RAMを主とする演算部と、半導体レーザ及びモータ等を制御するハードウェアとを備えている。
【0040】
ROMは、CPUが画像形成装置1の各種動作を制御するためのプログラムや識別処理を実行するためのプログラム、例えば、図6に示す両面印字プログラム等を格納している。
【0041】
RAMは、CPUが上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号を一時的に記録する記憶領域、又はデータ処理の作業領域を有している。制御部C1は、画像形成部3及び搬送部4を含む画像形成装置1の全体を制御する。
【0042】
<搬送部>
図1に示すように、画像形成装置1(1A)の搬送部4は、供給部20、定着後搬送ローラ対25、排出部26、スイッチバックローラ対18及び再搬送部10を有している。また、画像形成装置1(1A)の搬送部4は、分岐点PBの近傍に位置するフラッパ80A及びソレノイドS1を有している。
【0043】
これに対して、図3に示すように、画像形成装置1(1B)の搬送部4は、供給部20、定着後搬送ローラ対25、排出部26及び再搬送部10を有している。また、画像形成装置1(1B)の搬送部4は、分岐点PBの近傍に位置するフラッパ80B及び図示しないバネを有している。
【0044】
図1に示すように、供給部20は、装置本体2の前部に位置している。供給部20は、シートトレイ2Cに収容されたシートSHを供給ローラ21により搬送経路P1に送り出す。そして、供給部20は、搬送経路P1における装置本体2内の前方でUターンする区間に位置する搬送ローラ対23及びレジストローラ対24により、シートSHを画像形成部3に向けて搬送する。
【0045】
定着後搬送ローラ対25は、搬送経路P1における分岐部PBと画像形成部3の定着部6との間に位置している。定着後搬送ローラ対25は、定着部6を通過したシートSHを分岐部PBに向けて搬送する。
【0046】
画像形成装置1(1A)において、フラッパ80Aは、制御部C1に制御されたソレノイドS1に駆動されて揺動することで、搬送経路P1に沿って搬送されて分岐部PBに到達したシートSHの搬送先を排出経路P2又は反転経路P4に切り替える。
【0047】
なお、フラッパ80Aは、再搬送されるシートSHが排出経路P2又は反転経路P4において反転して再搬送経路P3に導かれるときに、ソレノイドS1に駆動されてその再搬送されるシートSHを阻害しない位置に揺動する。
【0048】
図3に示すように、画像形成装置1(1B)において、フラッパ80Bは、図示しないバネに付勢されて搬送経路P1と交差し、かつ再搬送経路P3から離間する位置に保持されている。図4に示すように、フラッパ80Bは、搬送経路P1に沿って搬送されるシートSHに押されてバネの付勢力に抗して揺動し、分岐部PBに到達したシートSHを排出経路P2に案内する。
【0049】
なお、フラッパ80Bは、再搬送されるシートSHが排出経路P2において反転して再搬送経路P3に導かれるときに、バネに付勢されてその再搬送されるシートSHを阻害しない位置に保持される。
【0050】
図1に示すように、排出部26は、装置本体2の後面側の上部に位置する排出前搬送ローラ対28及び排出ローラ対29を有している。
【0051】
排出前搬送ローラ対28は、排出経路P2における分岐点PBに近い位置にある。排出ローラ対29は、排出経路P2における排出トレイ2Tに近い位置にある。
【0052】
排出部26は、分岐点PBを通過して排出経路P2に導かれたシートSHを排出前搬送ローラ対28によってニップして排出ローラ対29に向けて搬送し、さらにそのシートSHを排出ローラ対29によってニップして排出トレイ2Tに排出する。
【0053】
また、シートSHの両面に画像を形成する場合、排出部26は、排出前搬送ローラ対28及び排出ローラ対29によってニップして途中まで排出したシートSHの後端が分岐点PBを通過した後、排出前搬送ローラ対28及び排出ローラ対29の回転方向を排出時とは反対方向に切り替えることで、そのシートSHを反転させて再搬送経路P3に再搬送する。
【0054】
画像形成装置1(1A)において、スイッチバックローラ対18は、装置本体2の後面側における排出前搬送ローラ対28よりも後方に位置している。
【0055】
スイッチバックローラ対18は、分岐点PBを通過して反転経路P4に導かれたシートSHをニップして反転経路P4に沿って搬送する。そして、スイッチバックローラ対18は、シートSHの後端が分岐点PBを通過した後、回転方向を搬送時とは反対方向に切り替えることで、そのシートSHを反転させて再搬送経路P3に再搬送する。
【0056】
再搬送部10は、装置本体2の後面側の下部に位置する再搬送ローラ対11と、装置本体2の底部に位置する斜送ローラ対12及び戻しローラ対13とを有している。
【0057】
再搬送ローラ対11は、再搬送経路P3における分岐部PBから下向きに延びる部分の途中に位置している。斜送ローラ対12は、再搬送経路P3における装置本体2の後面側で略水平に延びる部分に位置している。戻しローラ対13は、再搬送経路P3における装置本体2の前後方向の中間部で略水平に延びる部分に位置している。
【0058】
再搬送部10は、分岐点PBを通過して再搬送経路P3に導かれたシートSHを再搬送ローラ対11、斜送ローラ対12及び戻しローラ対13によって順次ニップして搬送し、搬送経路P1における供給ローラ21と、搬送ローラ対23との間に合流させる。
【0059】
<第1~3モータ、第1、2電磁クラッチ及び複数のシートセンサ>
搬送部4は、第1モータM1、第2モータM2、第3モータM3、第1電磁クラッチCL1及び第2電磁クラッチCL2と、複数のシートセンサSS1~SS5を有している。
【0060】
第1モータM1は、制御部C1に制御されることにより、停止と正回転とに切り替わる。第2モータM2及び第3モータM3はそれぞれ、制御部C1に制御されることにより、停止と正回転と逆回転とに切り替わる。
【0061】
第1電磁クラッチCL1及び第2電磁クラッチCL2はそれぞれ、制御部C1に制御されることにより、駆動力を伝達する接続状態と、駆動力を伝達しない遮断状態とに切り替わる。
【0062】
第1電磁クラッチCL1は、第1モータM1と、供給ローラ21との間に介設されている。第2電磁クラッチCL2は、第1モータM1と、斜送ローラ対12及び戻しローラ対13との間に介設されている。
【0063】
シートセンサSS1は、搬送経路P1における供給ローラ21と搬送ローラ対23との間を通過するシートSHを検知する。シートセンサSS2は、搬送経路P1におけるレジストローラ対24と画像形成部3との間を通過するシートSHを検知する。シートセンサSS3は、搬送経路P1における定着部6と定着後搬送ローラ対25との間を通過するシートSHを検知する。
【0064】
シートセンサSS4は、再搬送経路P3における再搬送ローラ対11と斜送ローラ対12との間を通過するシートSHを再搬送ローラ対11の近傍で検知する。シートセンサSS5は、再搬送経路P3における斜送ローラ対12と戻しローラ対13との間を通過するシートSHを戻しローラ対13の近傍で検知する。
【0065】
シートセンサSS1~SS5はそれぞれ、制御部C1に検知結果を伝達する。制御部C1は、シートSHを搬送して画像を形成するときに、シートセンサSS1~SS5の検知結果等に基づいて、第1~3モータM1~M3及び第1、2電磁クラッチCL1、CL2を制御する。
【0066】
第1モータM1が停止から正回転に切り替わることにより、第1電磁クラッチCL1、第2電磁クラッチCL1に駆動力が伝達されるとともに、定着後搬送ローラ対25に駆動力が伝達されて定着後搬送ローラ対25がシートSHを搬送する方向に回転する。
【0067】
この状態で、第1電磁クラッチCL1が遮断状態から接続状態に切り替わることにより、供給ローラ21がシートSHを搬送する方向に回転する。また、この状態で、第2電磁クラッチCL2が遮断状態から接続状態に切り替わることにより、斜送ローラ対12及び戻しローラ対13がシートSHを再搬送する方向に回転する。
【0068】
第2モータM2が停止から正回転に切り替わることにより、排出前搬送ローラ対28及び排出ローラ対29が排出経路P2上のシートSHを排出トレイ2Tに排出する方向に回転する。第2モータM2が正回転から逆回転に切り替わることにより、排出前搬送ローラ対28及び排出ローラ対29が排出時とは逆向きの方向に、すなわち排出経路P2上のシートSHを再搬送する方向に回転する。
【0069】
画像形成装置1(1A)において、第3モータM3が停止から正回転に切り替わることにより、スイッチバックローラ対18が反転経路P4上のシートSHを搬送する方向に回転する。この際、再搬送ローラ対11もシートSHを再搬送する方向とは逆向きに回転するが、シートSHに接触しない。第3モータM3が正回転から逆回転に切り替わることにより、スイッチバックローラ対18が搬送時とは逆向きの方向に、すなわち反転経路P4上のシートSHを再搬送する方向に回転するとともに、再搬送ローラ対11がシートSHを再搬送する方向に回転する。
【0070】
図3に示すように、画像形成装置1(1B)において、第3モータM3が停止から正回転に切り替わることにより、再搬送ローラ対11がシートSHを再搬送する方向に回転する。なお、画像形成装置1(1B)では、第3モータM3が逆回転する必要はない。
【0071】
図示は省略するが、搬送部4は、レジストローラ対24、後述する転写ベルト3B及び定着部6を駆動するためのモータ及び駆動力伝達機構等を有している。制御部C1は、シートSHを搬送して画像を形成するときに、シートセンサSS1~SS5の検知結果等に基づいて、不図示のモータ及び駆動力伝達機構等を制御する。
【0072】
図2に一例を示すように、画像形成装置1(1A)において、制御部C1は、シートセンサSS1~SS5の検知結果等に基づいて第1~3モータM1~M3、第1、2電磁クラッチCL1、CL2、不図示のモータ及び駆動力伝達機構等を制御することにより、装置本体2の内部で同時に4枚以上のシートSHを搬送部4に搬送させることが可能である。
【0073】
図4に一例を示すように、画像形成装置1(1B)において、制御部C1は、シートセンサSS1~SS5の検知結果等に基づいて第1~3モータM1~M3、第1、2電磁クラッチCL1、CL2、不図示のモータ及び駆動力伝達機構等を制御することにより、装置本体2の内部で同時に3枚のシートSHを搬送部4に搬送させることが可能である。
【0074】
<画像形成部>
図1に示すように、画像形成部3は、装置本体2内において、シートトレイ2Cよりも上方に位置している。供給部20によって画像形成部3に向けて搬送されるシートSHは、搬送経路P1の略水平に延びる部分において画像形成部3を通過する。
【0075】
画像形成部3は、直接転写型のカラー電子写真方式である。画像形成部3は、現像ローラ7Aを有するプロセスカートリッジ7と、感光ドラム5とを4組有している。また、画像形成部3は、切替機構3C、転写ベルト3B、スキャナ部8及び定着部6等を有している。
【0076】
各感光ドラム5は、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色のトナーに対応し、搬送経路P1の略水平部分に沿って直列している。各感光ドラム5は、円筒状の回転体である。各感光ドラム5の表面には、正帯電性の感光層が形成されている。各感光ドラム5の近傍には、図示しない帯電器がある。
【0077】
切替機構3Cは、各プロセスカートリッジ7を支持している。各プロセスカートリッジ7は、組をなす感光ドラム5よりも上方かつ前方に位置している。各プロセスカートリッジ7は、下端にて現像ローラ7Aを回転可能に支持している。各プロセスカートリッジ7は、内部にトナー収容部を有している。
【0078】
図5に示すように、切替機構3Cは、制御部C1に制御されて、各プロセスカートリッジ7を上下方向に移動させることが可能である。現像ローラ7Aと感光ドラム5とは、プロセスカートリッジ7の上下方向の移動によって、接触及び離間可能である。
【0079】
なお、図示は省略するが、切替機構3Cは、プロセスカートリッジ7を案内するレール、プロセスカートリッジ7を上下方向の一方に押すカム、プロセスカートリッジ7を上下方向の他方に向けて付勢する付勢バネ等を有している。
【0080】
画像形成部3は、切替機構3Cが作動することにより、図5(a)に示す第1状態と、図5(b)に示す第2状態とに切り替わる。
【0081】
図5(a)に示す第1状態は、モノクロの画像を形成するためにブラックのトナーに対応する1組の現像ローラ7Aと感光ドラム5(5K)とが接触する一方、それ以外の組の、すなわちイエロー、マゼンタ、シアンのトナーに対応する3組の現像ローラ7Aと感光ドラム5(5C、5M、5Y)とが離間した状態である。
【0082】
第1状態では、カラーの画像を形成するための3つの現像ローラの稼働時間を低減させることができ、それらの現像ローラの長寿命化を実現できる。
【0083】
図5(b)に示す第2状態は、カラーの画像を形成するために全ての組の現像ローラ7Aと感光ドラム5(5C、5M、5Y、5K)とが接触した状態である。
【0084】
図1に示すように、転写ベルト3Bは、搬送経路P1の略水平部分に対して下方に位置し、各感光ドラム5に下から対向している。転写ベルト3Bは、搬送されるシートSHを各感光ドラム5と共に挟持しながら循環する。
【0085】
スキャナ部8は、各プロセスカートリッジ7よりも上方に位置している。スキャナ部8は、レーザ光源、ポリゴンミラー、fθレンズ及び反射鏡等を有している。スキャナ部8は、上方からレーザビームを各感光ドラム5に照射する。
【0086】
定着部6は、各感光ドラム5及び転写ベルト3Bよりも後方に位置している。定着部6は、加熱ローラ6A及び加圧ローラ6Bを有している。定着部6は、各プロセスカートリッジ7の下方を通過したシートSHを加熱ローラ6Aと加圧ローラ6Bとによって挟んで加熱及び加圧する。
【0087】
画像形成部3は、以下のようにして、搬送経路P1に沿って搬送されるシートSHに画像を形成する。この際、シートSHにカラー画像を形成する場合、画像形成部3は、図5(b)に示す第2状態に切り替わる。
【0088】
各感光ドラム5(5C、5M、5Y、5K)の表面は、その回転に伴って、帯電器により一様に正帯電された後、スキャナ部8から照射されるレーザビームの高速走査により露光される。これにより、各感光ドラム5の表面には、シートSHに形成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。次に、トナー収容部からトナーが静電潜像に対応して各感光ドラム5の表面に供給される。そして、シートSHが搬送経路P1に沿って搬送されて画像形成部3を通過する際、各感光ドラム5の表面上に担持されたトナーがシートSHの一方の面に転写される。そして、定着部6において、そのシートSHを加熱及び加圧することにより、そのシートSHに画像を熱定着させる。
【0089】
シートSHにモノクロ画像を形成する場合、画像形成部3は、図5(a)に示す第1状態に切り替わる。そして、ブラックのトナーに対応する1組の現像ローラ7Aと感光ドラム5(5K)が上述したように作動する。
【0090】
シートSHの両面に画像を形成しない片面印字の場合、定着部6を通過したシートSHは、排出経路P2に導かれ、排出部26によって排出トレイ2Tに排出される。
【0091】
シートSHの両面に画像を形成する両面印字の場合、制御部C1は、図6に示す両面印字プログラムを実行する。なお、このプログラムでは、変数N、変数Fin、変数M、変数modeを使用する。
【0092】
変数Nは正の整数である。制御部C1は、N枚目のシートSH、N+1枚目のシートSH、N+2枚目のシートSHというように、複数枚のシートSHのそれぞれを特定するために変数Nを使用する。
【0093】
変数Finは、印字終了を判定するためのフラグである。印字終了ではない場合、変数Finは0となる。印字終了である場合、変数Finは1となる。
【0094】
変数Mは正の整数である。制御部C1は、搬送予定のシートSHの搬送を行わない場合において、そのシートSHを特定するために変数Mを使用する。
【0095】
制御部C1は、第1~3モードのいずれか1つを特定するために変数modeを使用する。第1モードの場合、変数modeは1となる。第2モードの場合、変数modeは2となる。第3モードの場合、変数modeは3となる。
【0096】
また、制御部C1は、両面印字を行う場合、排出トレイ2Tに排出されたN枚目のシートSHの下を向く面が奇数(2N-1)ページとなり、そのシートSHの上を向く面が偶数(2N)ページとなるように、偶数(2N)ページを奇数(2N-1)ページよりも先に印字させる。
【0097】
初めに、制御部C1はステップS11において、変数Nに1を代入し、変数Finに0を代入する。
【0098】
次に、制御部C1はステップS12に移行し、図7に示す「2(N+1)までの印字」サブルーチンを開始する。
【0099】
制御部C1はステップS41に移行すると、N枚目のシートSHの偶数ページ、すなわち2Nページに形成する画像がカラーであれば、切替機構3Cを制御して画像形成部3を第2状態に切り替える。その一方、2Nページに形成する画像がモノクロであれば、切替機構3Cを制御して画像形成部3を第1状態に切り替える。
【0100】
なお、画像形成部3の状態が既に切り替えるべき状態になっている場合には、制御部C1は切り替えを行わない。
【0101】
次に、制御部C1はステップS42に移行し、2Nページを印字する。
【0102】
次に、制御部C1はステップS43に移行し、N+1枚目のシートSHの偶数ページ、すなわち2(N+1)ページのデータがあるか否かを判断する。ステップS43において「Yes」の場合、制御部C1はステップS51に移行する。ステップS51以降の処理については後述する。その一方、ステップS43において「No」の場合、制御部C1はステップS44に移行する。
【0103】
制御部C1はステップS44に移行すると、タイムアウトしたか否かを判断する。待ち時間が経過していない場合、ステップS44において「No」となるので、制御部C1はステップS43に戻る。その一方、待ち時間が経過した場合、ステップS44において「Yes」となるので、制御部C1はステップS45に移行する。
【0104】
本実施例では、制御部C1は、ステップS43、S44の処理について、以下の条件をトリガとして実行する。具体的には、制御部C1は、ステップS42で2Nページが印字されるN枚目のシートSHの後端がシートセンサSS2を通過したタイミングからステップS43の判断を開始し、予め定められた待ち時間が経過するか否かをステップS44で判断する。
【0105】
制御部C1は、後述するステップS54、S55の処理、ステップS73、S74の処理、ステップS106、S121の処理、及びステップS206、S221の処理についても、ステップS43、S44の処理と同様の条件をトリガとして実行する。なお、制御部C1は、ステップS43、S44等の処理について、上記とは別の条件をトリガとして実行してもよい。
【0106】
ステップS44において「Yes」となることは、このサブルーチンの今回の実行中に両面印字されるシートSHが1枚のみであることを意味する。
【0107】
制御部C1はステップS45に移行すると、N枚目のシートSHの奇数ページ、すなわち2N-1ページに形成する画像がカラーであれば、切替機構3Cを制御して画像形成部3を第2状態に切り替える。その一方、2N-1ページに形成する画像がモノクロであれば、切替機構3Cを制御して画像形成部3を第1状態に切り替える。
【0108】
次に、制御部C1はステップS46に移行し、2N-1ページを印字する。
【0109】
次に、制御部C1はステップS47に移行し、変数Finに1を代入する。その後、制御部C1は「2(N+1)までの印字」サブルーチンを終了して図6に示すステップS13に移行し、変数Fin=1か否かを判断する。ステップS47からステップS13に移行した場合は「Yes」となるので、両面印字プログラムを終了する。
【0110】
図7に示す「2(N+1)までの印字」サブルーチンに戻って、ステップS43からステップS51に移行すると、制御部C1は、(N+1)枚目のシートSHの偶数ページ、すなわち2(N+1)ページに形成する画像がカラーであれば、切替機構3Cを制御して画像形成部3を第2状態に切り替える。その一方、制御部C1は、2(N+1)ページに形成する画像がモノクロであれば、切替機構3Cを制御して画像形成部3を第1状態に切り替える。
【0111】
次に、制御部C1はステップS52に移行し、2(N+1)ページを印字する。
【0112】
次に、制御部C1はステップS53に移行し、「2461」モデルであるか否かを判断する。画像形成装置1(1A)でない場合はステップS53において「No」となり、図8に示すステップS71に移行する。その一方、画像形成装置1(1A)である場合は図7に示すステップS53において「Yes」となり、ステップS54に移行する。
【0113】
制御部C1は、ステップS54に移行すると、N+2枚目のシートSHの偶数ページ、すなわち2(N+2)ページのデータがあるか否かを判断する。ステップS54において「Yes」の場合、制御部C1は「2(N+1)までの印字」サブルーチンを終了して図6に示すステップS13に移行し、変数Fin=1か否かを判断する。ステップS54からステップS13に移行した場合は「No」となるので、制御部C1はステップS14に移行する。ステップS14以降の処理については後述する。その一方、図7に示すステップS54において「No」の場合、制御部C1はステップS55に移行する。
【0114】
制御部C1はステップS55に移行すると、タイムアウトしたか否かを判断する。待ち時間が経過していない場合、ステップS55において「No」となるので、制御部C1はステップS54に戻る。その一方、待ち時間が経過した場合、ステップS55において「Yes」となるので、制御部C1は図8に示すステップS61に移行する。
【0115】
図7に示すステップS55において「Yes」となることは、このサブルーチンの今回の実行中に両面印字されるシートSHが2枚のみ、つまりN枚目のシート及びN+1枚目のシートのみであることを意味する。
【0116】
制御部C1は図8に示すステップS61に移行すると、N枚目のシートSHの奇数ページ、すなわち2N-1ページに形成する画像がカラーであれば、切替機構3Cを制御して画像形成部3を第2状態に切り替える。その一方、2N-1ページに形成する画像がモノクロであれば、切替機構3Cを制御して画像形成部3を第1状態に切り替える。
【0117】
次に、制御部C1はステップS62に移行し、2N-1ページを印字する。
【0118】
次に、制御部C1はステップS63に移行し、N+1枚目のシートSHの奇数ページ、すなわち2(N+1)-1ページに形成する画像がカラーであれば、切替機構3Cを制御して画像形成部3を第2状態に切り替える。その一方、2(N+1)-1ページに形成する画像がモノクロであれば、切替機構3Cを制御して画像形成部3を第1状態に切り替える。なお、画像形成部3の状態が既に切り替えるべき状態になっている場合には、制御部C1は切り替えを行わない。
【0119】
次に、制御部C1はステップS64に移行し、2(N+1)-1ページを印字する。
【0120】
次に、制御部C1はステップS65に移行し、変数Finに1を代入する。その後、図7に示すように、制御部C1は「2(N+1)までの印字」サブルーチンを終了して図6に示すステップS13に移行し、変数Fin=1か否かを判断する。ステップS65からステップS13に移行した場合は「Yes」となるので、両面印字プログラムを終了する。
【0121】
図7に示す「2(N+1)までの印字」サブルーチンに戻って、ステップS53から図8に示すステップS71に移行すると、制御部C1は、N枚目のシートSHの奇数ページ、すなわち2N-1ページに形成する画像がカラーであれば、切替機構3Cを制御して画像形成部3を第2状態に切り替える。その一方、制御部C1は、2N-1ページに形成する画像がモノクロであれば、切替機構3Cを制御して画像形成部3を第1状態に切り替える。なお、画像形成部3の状態が既に切り替えるべき状態になっている場合には、制御部C1は切り替えを行わない。
【0122】
次に、制御部C1はステップS72に移行し、2N-1ページを印字する。
【0123】
次に、制御部C1はステップS73に移行し、N+2枚目のシートSHの偶数ページ、すなわち2(N+2)ページのデータがあるか否かを判断する。ステップS73において「Yes」の場合、図7に示すように、制御部C1は「2(N+1)までの印字」サブルーチンを終了して図6に示すステップS13に移行し、変数Fin=1か否かを判断する。ステップS73からステップS13に移行した場合は「No」となるので、制御部C1はステップS14に移行する。ステップS14以降の処理については後述する。その一方、図8に示すステップS73において「No」の場合、制御部C1はステップS74に移行する。
【0124】
制御部C1はステップS74に移行すると、タイムアウトしたか否かを判断する。待ち時間が経過していない場合、ステップS74において「No」となるので、制御部C1はステップS73に戻る。その一方、待ち時間が経過した場合、ステップS74において「Yes」となるので、制御部C1はステップS75に移行する。
【0125】
ステップS74において「Yes」となることは、このサブルーチンの今回の実行中に両面印字されるシートSHが2枚のみ、つまりN枚目のシート及びN+1枚目のシートのみであることを意味する。
【0126】
制御部C1はステップS75に移行すると、N+1枚目のシートSHの奇数ページ、すなわち2(N+1)-1ページに形成する画像がカラーであれば、切替機構3Cを制御して画像形成部3を第2状態に切り替える。その一方、2(N+1)-1ページに形成する画像がモノクロであれば、切替機構3Cを制御して画像形成部3を第1状態に切り替える。なお、画像形成部3の状態が既に切り替えるべき状態になっている場合には、制御部C1は切り替えを行わない。
【0127】
次に、制御部C1はステップS76に移行し、2(N+1)-1ページを印字する。
【0128】
次に、制御部C1はステップS77に移行し、変数Finに1を代入する。その後、図7に示すように、制御部C1は「2(N+1)までの印字」サブルーチンを終了して図6に示すステップS13に移行し、変数Fin=1か否かを判断する。ステップS77からステップS13に移行した場合は「Yes」となるので、両面印字プログラムを終了する。
【0129】
図6に示す両面印字プログラムに戻って、ステップS13からステップS14に移行すると、制御部C1は、図9に示す「モード判断処理」サブルーチンを開始する。
【0130】
制御部C1はステップS81に移行すると、N枚目、N+1枚目及びN+2枚目のそれぞれのシートSHの両面に形成する画像が全てモノクロであるか否か、すなわち、2Nページ、2(N+1)ページ、2(N+2)ページ、2N-1ページ、2(N+1)-1ページ、2(N+2)-1ページに形成する画像が全てモノクロであるか否かを判断する。
【0131】
ステップS81において「Yes」の場合、制御部C1は、ステップS82に移行して変数modeに1を代入した後、「モード判断処理」サブルーチンを終了して図6に示すステップS15に移行する。ステップS15以降の処理については後述する。その一方、図9に示すステップS81において「No」の場合、制御部C1はステップS83に移行する。
【0132】
制御部C1はステップS83に移行すると、N枚目及びN+1枚目のそれぞれのシートSHの偶数ページの画像が共にカラーであるか否か、すなわち2Nページ、2(N+1)ページに形成する画像が共にカラーであるか否かを判断する。
【0133】
ステップS83において「No」の場合、制御部C1は、ステップS89に移行して変数modeに3を代入した後、「モード判断処理」サブルーチンを終了して図6に示すステップS15に移行する。その一方、図9に示すステップS83において「Yes」の場合、制御部C1はステップS84に移行する。
【0134】
制御部C1はステップS84に移行すると、「2461」モデルであるか否かを判断する。画像形成装置1(1A)である場合はステップS84において「Yes」となり、ステップS85に移行する。その一方、画像形成装置1(1A)でない場合はステップS84において「No」となり、ステップS87に移行する。
【0135】
制御部C1はステップS85に移行すると、N+2枚目のシートSHの偶数ページの画像とN枚目のシートSHの奇数ページの画像とが共にモノクロであるか否か、すなわち2(N+2)ページ、2N-1ページに形成する画像が共にモノクロであるか否かを判断する。
【0136】
N+2枚目のシートSHの偶数ページの画像とN枚目のシートSHの奇数ページの画像との少なくとも一方がモノクロでない場合、ステップS85において「No」となるので、制御部C1はステップS88に移行する。
【0137】
その一方、ステップS85において「Yes」の場合、制御部C1は、ステップS86に移行して変数modeに3を代入した後、「モード判断処理」サブルーチンを終了して図6に示すステップS15に移行する。
【0138】
図9に示すステップS84からステップS87に移行すると、制御部C1は、N枚目のシートSHの奇数ページの画像とN+2枚目のシートSHの偶数ページの画像とが共にカラーであるか否か、すなわち2N-1ページ、2(N+2)ページに形成する画像が共にカラーであるか否かを判断する。
【0139】
N枚目のシートSHの奇数ページの画像とN+2枚目のシートSHの偶数ページの画像とが共にカラーである場合、ステップS87において「Yes」となるので、制御部C1はステップS88に移行する。
【0140】
その一方、ステップS87において「No」の場合、制御部C1は、ステップS89に移行して変数modeに3を代入した後、「モード判断処理」サブルーチンを終了して図6に示すステップS15に移行する。
【0141】
図9に示すステップS85又はステップS87からステップS88に移行すると、制御部C1は、変数modeに2を代入した後、「モード判断処理」サブルーチンを終了して図6に示すステップS15に移行する。
【0142】
つまり、「モード判断処理」サブルーチンにおいて、制御部C1は、N枚目、N+1枚目及びN+2枚目のそれぞれのシートSHの両面に形成する画像が全てモノクロである場合、第1モードを選択する。また、制御部C1は、N枚目、N+1枚目及びN+2枚目のそれぞれのシートSHの両面に形成する画像が全てカラーである場合、第2モードを選択する。さらに、制御部C1は、N枚目、N+1枚目及びN+2枚目のそれぞれのシートSHの両面に形成する画像がモノクロとカラーとの混在の場合には、一部の例外を除いて第3モードを選択し、一部の例外については第2モードを選択する。
【0143】
図6に示す両面印字プログラムに戻って、ステップS14からステップS15に移行すると、制御部C1は、変数mode=2であるか否かを判断する。ステップS15において「Yes」の場合、制御部C1はステップS16に移行し、図11に示す「第2モード:カラー印字処理」サブルーチンを開始する。
【0144】
その一方、図6に示すステップS15において「No」の場合、制御部C1はステップS17に移行し、変数mode=1であるか否かを判断する。ステップS17において「Yes」の場合、制御部C1はステップS18に移行し、図10に示す「第1モード:モノクロ印字処理」サブルーチンを開始する。
【0145】
その一方、図6に示すステップS17において「No」の場合、制御部C1はステップS21に移行し、図12に示す「第3モード:奇数面印字」サブルーチンを開始する。
【0146】
制御部C1は、図10に示す「第1モード:モノクロ印字処理」サブルーチンを開始すると、切替機構3Cを制御して画像形成部3を第1状態に切り替える。なお、画像形成部3が既に第1状態になっている場合には、制御部C1は切り替えを行わない。
【0147】
そして、制御部C1はステップS101に移行し、2(N+2)ページを印字する。
【0148】
ステップS101における2(N+2)ページの印字は、本発明の請求項1に係る「N枚目、N+1枚目及びN+2枚目のそれぞれのシートの両面に形成する画像が全てモノクロある場合・・・には、N+1枚目のシートの両面に画像を形成する前にN+2枚目のシートを画像形成部に搬送させて画像を形成し、」に相当する。
【0149】
次に、制御部C1はステップS102に移行し、「2461」モデルであるか否かを判断する。
【0150】
画像形成装置1(1A)である場合はステップS102において「Yes」となり、ステップS103に移行する。そして、制御部C1は、2N-1ページを印字した後、ステップS105に移行する。
【0151】
その一方、画像形成装置1(1A)でない場合はステップS102において「No」となり、ステップS104に移行する。そして、制御部C1は、2(N+1)-1ページを印字した後、ステップS105に移行する。
【0152】
ステップS103又はステップS104からステップS105に移行すると、制御部C1は、変数NにN+1を代入する。
【0153】
次に、制御部C1はステップS106に移行し、N+2枚目のシートSHの偶数ページ、すなわち2(N+2)ページのデータがあるか否かを判断する。ステップS106におけるN+2枚目のシートSHは、ステップS105を実行する度に変数NにN+1を代入することにより、本発明の請求項3に係る「N+2枚目のシートの次以降に搬送予定のシート」に相当する。
【0154】
ステップS106において「Yes」の場合、制御部C1はステップS111に移行する。ステップS111以降の処理については後述する。その一方、ステップS106において「No」の場合、制御部C1はステップS121に移行する。
【0155】
制御部C1はステップS121に移行すると、タイムアウトしたか否かを判断する。待ち時間が経過していない場合、ステップS121において「No」となるので、制御部C1はステップS106に戻る。その一方、待ち時間が経過した場合、ステップS121において「Yes」となるので、制御部C1はステップS122に移行する。
【0156】
制御部C1はステップS122に移行すると、変数Finに1を代入し、ステップS131に移行する。ステップS131以降の処理については後述する。
【0157】
ステップS106からステップS111に移行すると、制御部C1は、2(N+2)ページ、2(N+2)-1ページに形成する画像が共にモノクロであるか否かを判断する。ステップS111において「Yes」の場合、制御部C1はステップS101に戻る。その一方、ステップS111において「No」の場合、制御部C1はステップS112に移行する。
【0158】
「第1モード:モノクロ印字処理」サブルーチンを開始してステップS111において「No」となる場合は、本発明の請求項3に係る「N枚目、N+1枚目及びN+2枚目のそれぞれのシートの両面に形成する画像が全てモノクロである場合であってN+2枚目のシートの次以降に搬送予定のシートに形成される両面の画像の少なくとも一方がモノクロでない場合」に相当する。
【0159】
制御部C1はステップS112に移行すると、変数MにN+2を代入して、ステップS131に移行する。ここで、ステップS111において「No」となる場合のN+2枚目のシートSHについては、搬送予定であったが、「第1モード:モノクロ印字処理」サブルーチンの今回の実行中には搬送を行わない。
【0160】
ステップS112又はステップS122からステップS131に移行すると、制御部C1は、「2461」モデルであるか否かを判断する。
【0161】
画像形成装置1(1A)である場合はステップS131において「Yes」となり、ステップS132に移行する。そして、制御部C1は、2N-1ページを印字した後、ステップS133に移行する。
【0162】
その一方、画像形成装置1(1A)でない場合はステップS131において「No」となり、ステップS133に移行する。
【0163】
ステップS131又はステップS132からステップS133に移行すると、制御部C1は、2(N+1)-1ページを印字した後、「第1モード:モノクロ印字処理」サブルーチンを終了して図6に示すステップS19に移行する。ステップS19以降の処理については後述する。
【0164】
ステップS132における2N-1ページ、及びステップS133における2(N+1)-1ページは、本発明の請求項3に係る「搬送途中のシートの奇数ページ」の一例である。
【0165】
制御部C1は、図11に示す「第2モード:カラー印字処理」サブルーチンを開始すると、切替機構3Cを制御して画像形成部3を第2状態に切り替える。なお、画像形成部3が既に第2状態になっている場合には、制御部C1は切り替えを行わない。
【0166】
そして、制御部C1はステップS201に移行し、2(N+2)ページを印字する。
【0167】
ステップS201における2(N+2)ページの印字は、本発明の請求項1に係る「N枚目、N+1枚目及びN+2枚目のそれぞれのシートの両面に形成する画像が・・・全てカラーである場合には、N+1枚目のシートの両面に画像を形成する前にN+2枚目のシートを画像形成部に搬送させて画像を形成し、」に相当する。
【0168】
次に、制御部C1はステップS202に移行し、「2461」モデルであるか否かを判断する。
【0169】
画像形成装置1(1A)である場合はステップS202において「Yes」となり、ステップS203に移行する。そして、制御部C1は、2N-1ページを印字した後、ステップS205に移行する。
【0170】
その一方、画像形成装置1(1A)でない場合はステップS202において「No」となり、ステップS204に移行する。そして、制御部C1は、2(N+1)-1ページを印字した後、ステップS205に移行する。
【0171】
ステップS203又はステップS204からステップS205に移行すると、制御部C1は、変数NにN+1を代入する。
【0172】
次に、制御部C1はステップS206に移行し、N+2枚目のシートSHの偶数ページ、すなわち2(N+2)ページのデータがあるか否かを判断する。ステップS206におけるN+2枚目のシートSHは、ステップS205を実行する度に変数NにN+1を代入することにより、本発明の請求項5、8に係る「N+2枚目のシートの次以降に搬送予定のシート」に相当する。
【0173】
ステップS206において「Yes」の場合、制御部C1はステップS211に移行する。ステップS211以降の処理については後述する。その一方、ステップS206において「No」の場合、制御部C1はステップS221に移行する。
【0174】
制御部C1はステップS221に移行すると、タイムアウトしたか否かを判断する。待ち時間が経過していない場合、ステップS221において「No」となるので、制御部C1はステップS206に戻る。その一方、待ち時間が経過した場合、ステップS221において「Yes」となるので、制御部C1はステップS222に移行する。
【0175】
制御部C1はステップS222に移行すると、変数Finに1を代入し、ステップS231に移行する。ステップS231以降の処理については後述する。
【0176】
ステップS206からステップS211に移行すると、制御部C1は、2(N+2)ページ、2N-1ページに形成する画像が共にモノクロであるか否かを判断する。ステップS211において「Yes」の場合、制御部C1はステップS214に移行する。その一方、ステップS211において「No」の場合、制御部C1はステップS212に移行する。
【0177】
制御部C1はステップS212に移行すると、「2461」モデルであるか否かを判断する。
【0178】
画像形成装置1(1A)である場合はステップS212において「Yes」となり、ステップS201に戻る。その一方、画像形成装置1(1A)でない場合はステップS212において「No」となり、ステップS213に移行する。
【0179】
制御部C1はステップS213に移行すると、2(N+2)ページに形成する画像がモノクロであるか否かを判断する。ステップS213において「No」の場合、制御部C1はステップS201に戻る。その一方、ステップS213において「Yes」の場合、制御部C1はステップS214に移行する。
【0180】
画像形成装置1(1A)において「第2モード:カラー印字処理」サブルーチンを開始してステップS211において「Yes」となる場合は、本発明の請求項5に係る「N+2枚目のシートの次以降に搬送予定のシートに形成される偶数ページの画像と、搬送予定のシートよりも2枚前のシートに形成される奇数ページの画像とが共にモノクロである場合」に相当する。
【0181】
画像形成装置1(1B)において「第2モード:カラー印字処理」サブルーチンを開始してステップS211において「Yes」となる場合、又はステップS213において「Yes」となる場合は、本発明の請求項8に係る「N+2枚目のシートの次に搬送予定のシートに形成される偶数ページの画像がモノクロである場合」に相当する。
【0182】
制御部C1はステップS214に移行すると、変数MにN+2を代入して、ステップS231に移行する。ここで、ステップS211において「Yes」となる場合、及びステップS213において「Yes」となる場合のN+2枚目のシートSHについては、搬送予定であったが、「第2モード:カラー印字処理」サブルーチンの今回の実行中には搬送を行わない。
【0183】
ステップS214又はステップS222からステップS231に移行すると、制御部C1は、「2461」モデルであるか否かを判断する。
【0184】
画像形成装置1(1A)である場合はステップS231において「Yes」となり、ステップS232に移行する。そして、制御部C1は、第2状態のままで2N-1ページを印字した後、ステップS233に移行する。
【0185】
その一方、画像形成装置1(1A)でない場合はステップS231において「No」となり、ステップS233に移行する。
【0186】
ステップS231又はステップS232からステップS233に移行すると、制御部C1は、第2状態のままで2(N+1)-1ページを印字した後、「第2モード:カラー印字処理」サブルーチンを終了して図6に示すステップS19に移行する。
【0187】
ステップS232における2N-1ページは、本発明の請求項5に係る「搬送途中のシートの奇数ページ」の一例である。ステップS233における2(N+1)-1ページは、本発明の請求項5、8に係る「搬送途中のシートの奇数ページ」の一例である。
【0188】
図6に示す両面印字プログラムに戻って、ステップS16又はステップS18からステップS19に移行すると、制御部C1は、変数Fin=1か否かを判断する。ステップS122又はステップS222を経由してステップS19に移行した場合は「Yes」となるので、両面印字プログラムを終了する。
【0189】
その一方、ステップS19において「No」の場合、制御部C1は、ステップS20に移行し、変数NにMを代入した後、ステップS12に戻る。変数NにMを代入することは、本発明の請求項3、5、8に係る「搬送予定のシートの順序番号をN枚目に変更」に相当する。
【0190】
制御部C1は、図12に示す「第3モード:奇数面印字」サブルーチンを開始すると、ステップS301に移行し、N枚目のシートSHの奇数ページ、すなわち2N-1ページに形成する画像がカラーであれば、切替機構3Cを制御して画像形成部3を第2状態に切り替える。その一方、2N-1ページに形成する画像がモノクロであれば、切替機構3Cを制御して画像形成部3を第1状態に切り替える。なお、画像形成部3の状態が既に切り替えるべき状態になっている場合には、制御部C1は切り替えを行わない。
【0191】
次に、制御部C1はステップS302に移行し、2N-1ページを印字する。
【0192】
次に、制御部C1はステップS303に移行し、N+1枚目のシートSHの奇数ページ、すなわち2(N+1)-1ページに形成する画像がカラーであれば、切替機構3Cを制御して画像形成部3を第2状態に切り替える。その一方、2(N+1)-1ページに形成する画像がモノクロであれば、切替機構3Cを制御して画像形成部3を第1状態に切り替える。なお、画像形成部3の状態が既に切り替えるべき状態になっている場合には、制御部C1は切り替えを行わない。
【0193】
次に、制御部C1はステップS304に移行し、2(N+1)-1ページを印字した後、「第3モード:奇数面印字」サブルーチンを終了して図6に示すステップS22に移行する。
【0194】
制御部C1はステップS22に移行すると、変数NにN+2を代入した後、ステップS12に戻る。
【0195】
図6に示すステップS21及びステップS22の処理は、本発明の請求項1に係る「N枚目、N+1枚目及びN+2枚目のそれぞれのシートの両面に形成する画像がモノクロとカラーとの混在の場合には、N+1枚目のシートの両面に画像を形成した後にN+2枚目のシートを画像形成部に搬送させて画像を形成する」に相当する。
【0196】
ステップS22において変数NにN+2を代入することは、本発明の請求項2に係る「搬送予定のシートの順序番号をN枚目に変更」に相当する。
【0197】
図12に示すステップS302における2N-1ページ、及びステップS304における2(N+1)-1ページは、本発明の請求項2に係る「搬送途中のシートの奇数ページ」の一例である。
【0198】
なお、両面印字プログラムを終了したときに、N+1枚目のシートSHの奇数ページ、すなわち2(N+1)-1ページのデータがあるときは、片面印字で、すなわち再搬送経路P3を利用しないで、2(N+1)-1ページを印字する。
【0199】
<作用効果>
実施例の画像形成装置1(1A、1B)は、シートSHの両面に画像を形成する場合において、画像形成装置1(1A、1B)の装置本体2の内部で同時に3枚以上のシートSHを搬送しながら第1状態又は第2状態に切り替えようとするときに、切替機構3Cが行う切り替え動作の所要時間や、切り替え動作の後でかぶり等の不具合を抑制するための時間を確保することが難しい場合がある。
【0200】
この点、この画像形成装置1(1A、1B)の制御部C1は、図6に示す両面印字プログラムを実行する。そして、制御部C1は、N枚目、N+1枚目及びN+2枚目のそれぞれのシートSHの両面に形成する画像が全てモノクロ又は全てカラーである場合には、N+1枚目のシートSHの両面に画像を形成する前にN+2枚目のシートSHを画像形成部3に搬送させて画像を形成させる。
【0201】
具体的には、制御部C1は、図9に示す「モード判断処理」サブルーチンにおいて、N枚目、N+1枚目及びN+2枚目のそれぞれのシートSHの両面に形成する画像が全てモノクロである場合、第1モードを選択する。そして、制御部C1は図10に示すステップS101に移行し、2(N+2)ページを印字する。また、制御部C1は、「モード判断処理」サブルーチンにおいて、N枚目、N+1枚目及びN+2枚目のそれぞれのシートSHの両面に形成する画像が全てカラーである場合、第2モードを選択する。そして、制御部C1は図11に示すステップS201に移行し、2(N+2)ページを印字する。
【0202】
この場合、図2及び図4に示すように、画像形成装置1(1A、1B)の装置本体2の内部で同時に3枚以上のシートSHが搬送され、それらの画像が全てモノクロであるか、又はカラーであるかに応じて第1状態又は第2状態に切り替えることとなる。
【0203】
また、制御部C1は、N枚目、N+1枚目及びN+2枚目のそれぞれのシートSHの両面に形成する画像がモノクロとカラーとの混在の場合には、N+1枚目のシートSHの両面に画像を形成した後にN+2枚目のシートSHを画像形成部3に搬送させて画像を形成させる。
【0204】
具体的には、制御部C1は、「モード判断処理」サブルーチンにおいて、N枚目、N+1枚目及びN+2枚目のそれぞれのシートSHの両面に形成する画像がモノクロとカラーとの混在の場合には、一部の例外を除いて第3モードを選択する。そして、制御部C1は図6に示すステップS21、S22を実行する。
【0205】
この場合、画像形成装置1(1A、1B)の装置本体2の内部で同時に2枚以下のシートSHが搬送され、それぞれの画像がモノクロであるか、又はカラーであるかに応じてその都度、第1状態又は第2状態に切り替えることとなる。
【0206】
つまり、この画像形成装置1(1A、1B)は、N+2枚目のシートSHを搬送するタイミングについて、N+1枚目のシートSHの両面に画像を形成した後、又は形成する前を選択することで、画像形成部3が形成する画像のページ順序を変え、第1状態と第2状態との切り替えを可能とする。具体的には、この画像形成装置1(1A、1B)は、画像形成を行うページ順序を「2ページ目、4ページ目」の次のページ順として、「6ページ目、1ページ目」又は「1ページ目、6ページ目」としたり、「1ページ目、3ページ目」としたりする。
【0207】
その結果、この画像形成装置1(1A、1B)は、単位時間当たりのシートSHの処理枚数の向上を優先して、画像がモノクロであるか、又はカラーであるかに関係なく、最初から最後まで第2状態で画像を形成するようにしたり、現像ローラ7Aの長寿命化を優先して、最初から最後まで画像形成装置1(1A、1B)の装置本体2の内部で同時に2枚以下のシートSHを搬送し、画像がモノクロであるか、又はカラーであるかに応じて第1状態又は第2状態に切り替えるようにしたりする必要がない。
【0208】
したがって、実施例の画像形成装置1(1A、1B)は、シートSHの両面に画像を形成する場合において、単位時間当たりのシートSHの処理枚数の向上と、現像ローラ7Aの長寿命化とを実現できる。
【0209】
また、この画像形成装置1(1A、1B)の制御部C1は、図9に示す「モード判断処理」サブルーチンにおいて第3モードを選択し、図12に示す「第3モード:奇数面印字」サブルーチンを実行することにより、N枚目のシートSHの偶数ページ目、N+1枚目のシートSHの偶数ページ目、N枚目のシートSHの奇数ページ目、N+1枚目のシートSHの奇数ページ目の順に画像を形成する。その後、制御部C1は、図6に示すステップS22に移行し、N+2枚目のシートSHの順序番号をN枚目に変更してN枚目のシートSHを搬送する。
【0210】
この構成により、N+2枚目のシートSHを搬送するタイミングについて、N+1枚目のシートSHの両面に画像を形成した後を選択することで、第1状態と第2状態との切り替えを可能とし、その結果、「2413」制御となるように画像形成部3が形成する画像のページ順序を変える。そして、その実行後にシートSHの順序番号を変更することで、残りのシートSHについても継続して画像を形成できる。
【0211】
さらに、この画像形成装置1(1A、1B)の制御部C1は、図9に示す「モード判断処理」サブルーチンにおいて第1モードを選択し、図10に示す「第1モード:モノクロ印字処理」サブルーチンの実行中に、ステップS111において「Yes」となる場合、ステップS112~S133を実行し、さらに図6に示すステップS20を実行する。これにより、搬送予定のシートSHの搬送を行わず、搬送途中のシートSHの奇数ページに画像を形成した後、搬送予定のシートSHの順序番号をN枚目に変更し、N枚目のシートSHを搬送する。
【0212】
この構成により、モノクロの画像の連続が途切れるときに、搬送予定のシートSHと搬送途中のシートSHとについて画像を形成する順序を変更することで、第1状態と第2状態との切り替えを可能にできる。
【0213】
また、「2461」モデルの画像形成装置1(1A)の制御部C1は、図9に示す「モード判断処理」サブルーチンのステップS83において「Yes」となり、ステップS84において「Yes」となり、ステップS85において「No」となることにより第2モードを選択し、図11に示す「第2モード:カラー印字処理」サブルーチンを実行する。これにより、画像形成部3が第2状態のままで、N枚目のシートSHの偶数ページ目、N+1枚目のシートSHの偶数ページ目の順に画像を形成した後に、N+2枚目のシートSHを搬送して画像を形成し、その後N枚目のシートSHの奇数ページに画像を形成する。
【0214】
この構成により、N+2枚目のシートSHを搬送するタイミングについて、N+1枚目のシートSHの両面に画像を形成する前を選択し、第2状態のままで「2461」制御によって画像形成部3が画像を形成することで、単位時間当たりのシートSHの処理枚数を向上させることができる。なお、モノクロのページについても、画像形成部3が第2状態のままで画像が形成される。
【0215】
さらに、画像形成装置1(1A)の制御部C1は、図11に示す「第2モード:カラー印字処理」サブルーチンの実行中に、ステップS211において「Yes」となる場合、ステップS214~S233を実行し、さらに図6に示すステップS20を実行する。これにより、搬送予定のシートSHの搬送を行わず、搬送途中のシートSHの奇数ページに画像を形成した後、搬送予定のシートSHの順序番号をN枚目に変更し、N枚目のシートSHを搬送する。
【0216】
この構成により、カラーの画像の連続にモノクロが所定の条件で混在するときに、搬送予定のシートSHと搬送途中のシートSHとについて画像を形成する順序を変更することで、第1状態と第2状態との切り替えを可能にできる。なお、搬送途中のシートSHに形成される奇数ページの画像がモノクロである場合も、画像形成部3が第2状態のままで画像が形成される。
【0217】
また、「2416」モデルの画像形成装置1(1B)の制御部C1は、制御部C1は、図9に示す「モード判断処理」サブルーチンのステップS83において「Yes」となり、ステップS84において「No」となり、ステップS87において「Yes」となることにより第2モードを選択し、図11に示す「第2モード:カラー印字処理」サブルーチンを実行する。これにより、画像形成部3が第2状態のままで、N枚目のシートの偶数ページ目、N+1枚目のシートの偶数ページ目、N枚目のシートの奇数ページ目の順に画像を形成した後に、N+2枚目のシートを搬送して画像を形成する。
【0218】
この構成により、N+2枚目のシートSHを搬送するタイミングについて、N+1枚目のシートSHの両面に画像を形成する前を選択し、第2状態のままで「2416」制御によって画像形成部3が画像を形成することで、単位時間当たりのシートSHの処理枚数を向上させることができる。なお、モノクロのページについても、画像形成部3が第2状態のままで画像が形成される。
【0219】
さらに、画像形成装置1(1B)の制御部C1は、図9に示す「モード判断処理」サブルーチンのステップS83において「Yes」となり、ステップS84において「No」となり、ステップS87において「Yes」となる場合には、N+1枚目のシートSHの奇数ページがモノクロである場合が含まれる。この場合でも、制御部C1は、画像形成部3が第2状態のままで、N+2枚目のシートSHに画像を形成した後に、N+1枚目のシートSHの奇数ページに画像を形成する。
【0220】
この構成により、N+1枚目のシートSHの奇数ページがモノクロでも、第2状態で「2416」制御を実行するので、単位時間当たりのシートSHの処理枚数を一層向上させることができる。
【0221】
また、画像形成装置1(1B)の制御部C1は、図11に示す「第2モード:カラー印字処理」サブルーチンの実行中に、ステップS211において「Yes」となる場合、又はステップS213において「Yes」となる場合、ステップS214~S233を実行し、さらに図6に示すステップS20を実行する。これにより、搬送予定のシートSHの搬送を行わず、搬送途中のシートSHの奇数ページに画像を形成した後、搬送予定のシートSHの順序番号をN枚目に変更し、N枚目のシートSHを搬送する。
【0222】
この構成により、カラーの画像の連続にモノクロが所定の条件で混在するときに、搬送予定のシートSHと搬送途中のシートSHとについて画像を形成する順序を変更することで、第1状態と第2状態との切り替えを可能にできる。なお、搬送途中のシートSHに形成される奇数ページの画像がモノクロである場合も、画像形成部3が第2状態のままで画像が形成される。
【0223】
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
【0224】
例えば、ステップS53、S84、S102、S131、S202、S231の「2461」モデルであるか否かの判断は、なくてもよい。例えば、あらかじめ2461モデルであるか否かが定まっている装置について、その装置に合わせた両面印字プログラムを設定してもよい。つまり、「2461」モデルの装置であれば、実施例の両面印字プログラムから、ステップS53の処理と、ステップS71~S77までの処理と、ステップS84、S87の処理と、ステップS102、S104の処理と、ステップS131の処理と、ステップS201、S204の処理と、ステップS231の処理と、を削除してもよい。同様に、「2416モデル」の装置であれば、実施例の両面印字プログラムから、ステップS53~S55までの処理と、ステップS61~S65までの処理と、ステップS84~S86までの処理と、ステップS102、S103の処理と、ステップS131、S132の処理と、ステップS202、S203の処理と、ステップS231、S232の処理と、を削除してもよい。もしくは、あらかじめ「2461」モデル専用の両面印字プログラムと、「2416」モデル専用の両面印字プログラムとが記憶されており、両面印字開始時点で、どちらのプログラムを実行するか決定してもよい。
【0225】
また、本実施例において、制御部C1は、図9に示すモード判断処理を、ステップS14のタイミング、すなわち、2(N+1)ページまでの印字が完了したタイミングで実行していたが、例えば、両面印字開始時点、つまりステップS12の動作よりも前に判断してもよい。ただし、2Nページ及び2(N+1)ページまでの印字が完了した後にステップS14のモード判断処理を実行することで、N+2枚目のシートSHに画像を形成するためのデータがなくても、先に2Nページ及び2(N+1)ページに画像が形成できるため、画像形成に係る時間が短縮できる。
【0226】
また、ステップS44、S55、S74、S121、S221の待ち時間は、全て同じでもよいし、全て異なってもよいし、一部が同じであり一部が異なっていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0227】
本発明は例えば、画像形成装置又は複合機等に利用可能である。
【符号の説明】
【0228】
1…画像形成装置
1A…「2461」モデルの画像形成装置
1B…「2416」モデルの画像形成装置
7A…現像ローラ
5…感光ドラム
SH…シート
3…画像形成部
4…搬送部
C1…制御部
図1
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図12