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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022108879
(43)【公開日】2022-07-27
(54)【発明の名称】長尺部材の保持具
(51)【国際特許分類】
   F16L 3/22 20060101AFI20220720BHJP
   F16L 3/127 20060101ALI20220720BHJP
   F16B 2/22 20060101ALI20220720BHJP
   F16B 19/00 20060101ALI20220720BHJP
   H02G 3/30 20060101ALI20220720BHJP
【FI】
F16L3/22 A
F16L3/127
F16B2/22 C
F16B19/00 Q
H02G3/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021004085
(22)【出願日】2021-01-14
(71)【出願人】
【識別番号】000124096
【氏名又は名称】株式会社パイオラックス
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】特許業務法人創成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】服部 龍
【テーマコード(参考)】
3H023
3J022
3J036
5G363
【Fターム(参考)】
3H023AA03
3H023AA04
3H023AB01
3H023AC34
3H023AD02
3H023AD13
3H023AE07
3J022DA11
3J022EA42
3J022EC17
3J022EC22
3J022FB08
3J022FB12
3J022HB02
3J022HB06
3J036AA03
3J036CA06
3J036DA13
3J036DB04
5G363AA16
5G363BA01
5G363BA07
5G363DA13
5G363DA15
5G363DC02
(57)【要約】
【課題】保持すべき長尺部材の本数に柔軟に対応することができる、長尺部材の保持具を提供する。
【解決手段】この保持具10は、長尺部材Pを保持するものであって、保持ブロック20,21,22と、複数の保持ブロック20,21,22を連結可能な連結手段とを有しており、保持ブロック20,21,22は、内面に長尺部材Pを受け止める受け部31を有するベース部30と、該ベース部30に連設されて長尺部材Pを抜け止め保持する保持部40とを有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺部材を保持する保持具であって、
保持ブロックと、
複数の前記保持ブロックを連結可能な連結手段とを有しており、
前記保持ブロックは、
内面に前記長尺部材を受け止める受け部を有するベース部と、
該ベース部に連設されて前記長尺部材を抜け止め保持する保持部とを有することを特徴とする長尺部材の保持具。
【請求項2】
複数の前記保持ブロックは、外径の異なる前記長尺部材を保持可能なもの、被固定部材に対する固定手段を有するもの、前記固定手段を有しないもの、から選択される、複数種類の組み合わせからなる請求項1記載の長尺部材の保持具。
【請求項3】
前記連結手段は、前記長尺部材の軸方向から見たときに、前記ベース部の一側に設けられた第1連結部と、前記ベース部の他側に設けられた第2連結部とからなる請求項1又は2記載の長尺部材の保持具。
【請求項4】
前記第1連結部は、前記ベース部の一側から突出する凸状部をなしており、
前記第2連結部は、前記ベース部の他側に設けられ、連結される相手側の前記保持ブロックに設けられた凸状部を受け入れる凹状部をなしている請求項3記載の長尺部材の保持具。
【請求項5】
前記凸状部は、前記長尺部材の軸方向に延びており、
前記凹状部は、前記長尺部材の軸方向に延びると共に、同凹状部を設けた前記保持ブロックの他側面に対して、連結される相手側の前記保持ブロックの一側面が離間しないように抜け止めする形状をなしている請求項4記載の長尺部材の保持具。
【請求項6】
前記凹状部は、同凹状部の内側から突出し、前記長尺部材の軸方向に延びるリブと、該リブの突出方向の先端に連設され、同リブよりも拡開した形状をなす柱状部とを有しており、
前記凸状部は、前記リブ及び前記柱状部を受け入れると共に、前記凹状部を設けた前記保持ブロックの他側面に対して、連結される相手側の前記保持ブロックの一側面が離間しないように抜け止めする挿入溝を有している請求項5記載の長尺部材の保持具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、線状、管状又は棒状の長尺部材を保持するための、長尺部材の保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、自動車には、パイプや、チューブ、ワイヤ、ケーブル、ハーネス等が用いられているが、これらは絡まったり、他部材と干渉したり、破損したり等の不都合が生じることがあるため、通常は何らかの保持具に収容保持されて、該保持具を介して車内の所定位置に配設されることが多い。
【0003】
従来のこの種のものとして、例えば、下記特許文献1には、樹脂材よりなるクランプ本体に形成される保持溝内にパイプを保持した状態で車両パネル側に取り付け可能なものであって、クランプ本体のうち、車両パネルへ取り付けられる側以外の面に、保護部材が付設された車両用パイプクランプが記載されている。また、クランプ本体は、長手方向両側に第1,第2外側部が配置されており、それらの内側に、第1,第2内側部が立設しており、3個の保持溝が画成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011-231852号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記車両用パイプクランプの場合、3個の保持溝にそれぞれパイプを保持させることで、3本のパイプを保持することは可能であるが、例えば、4本以上のパイプを保持することはできない。4本以上のパイプを保持させようとする場合には、クランプ本体を構成する内側部の個数を増やす必要がある。また、2本以下のパイプを保持させようとする場合には、使用しない保持溝が生じるが、その分の車両用パイプクランプの幅を縮めることはできず、パイプ本数に応じて柔軟に対応することはできない。
【0006】
したがって、本発明の目的は、保持すべき長尺部材の本数に柔軟に対応することができる、長尺部材の保持具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は、長尺部材を保持する保持具であって、保持ブロックと、複数の前記保持ブロックを連結可能な連結手段とを有しており、前記保持ブロックは、内面に前記長尺部材を受け止める受け部を有するベース部と、該ベース部に連設されて前記長尺部材を抜け止め保持する保持部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明においては、長尺部材を保持する保持ブロックが連結手段で複数連結可能となっているので、保持すべき長尺部材の本数に応じて、保持ブロックを連結手段で適宜連結させることで、任意の数の長尺部材を保持することができる。その結果、保持すべき長尺部材の本数に柔軟に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明に係る長尺部材の保持具の一実施形態を示しており、複数の保持ブロックを連結する前の状態の斜視図である。
図2】長尺部材の保持具を構成する保持ブロックを、図1とは異なる方向から見た場合の斜視図である。
図3】同保持ブロックの正面図である。
図4】同保持ブロックの背面図である。
図5】同保持ブロックの左側面図である。
図6】同保持ブロックの右側面図である。
図7】本発明に係る長尺部材の保持具であって、複数の保持ブロックを連結した状態の斜視図である。
図8図7の正面図である。
図9図8の断面図である。
図10図7のA-A矢視線における断面図である。
図11】本発明に係る長尺部材の保持具であって、保持部の変形例を示す正面図である。
図12】本発明に係る長尺部材の保持具の他の実施形態を示しており、複数の保持ブロックの一部を連結した状態の斜視図である。
図13】同保持具であって、複数の保持ブロックを全て連結した状態の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(長尺部材の保持具の一実施形態)
以下、図1~10を参照して、本発明に係る長尺部材の保持具の、一実施形態について説明する。
【0011】
図8に示すように、この実施形態の長尺部材の保持具10(以下、単に「保持具10」ともいう)は、固定孔5が形成された被固定部材1に固定されて、長尺部材Pを保持するものである。ただし、本発明の長尺部材の保持具は、被固定部材に対する固定手段を有さず、複数の長尺部材を単に所定の配列で保持するものであってもよい。
【0012】
この実施形態における被固定部材1は、例えば、車体パネルや車体フレーム等である。また、長尺部材Pは、例えば、パイプや、チューブ、ホース、ロッド、ワイヤ、ケーブル、ハーネス、コード等の、線状、管状又は棒状の部材である。
【0013】
図1図7、及び図8に示すように、この保持具10は、複数の保持ブロック20,21,22(以下、単に「ブロック20」,「ブロック21」,「ブロック22」ともいう)と、これらの複数のブロック20,21,22どうしを互いに連結可能とする連結手段とを有している。この実施形態における連結手段は、図9に示すように、長尺部材Pを軸方向X(図7参照)から見たときに、ベース部30の一側に設けられた第1連結部(後述する凸状部50)と、ベース部30の他側に設けられた第2連結部(後述する凹状部60)とからなる。
【0014】
各ブロック20,21,22は、内面に長尺部材Pを受け止める受け部31を有するベース部30と、このベース部30に連設されて長尺部材Pを抜け止め保持する保持部40とを有している。これらのベース部30及び保持部40は、各ブロック20,21,22においてほぼ共通する形状をなしているので、以下、まとめて説明する。
【0015】
各ブロック20,21,22を構成するベース部30は、長尺部材Pの軸方向X(図7参照)に対して直交し、かつ、被固定部材1の面方向に概ね沿った方向に長く延びる形状をなしている。なお、ベース部30が長く延びる方向を、長手方向Yとする(図7参照)。また、以下の説明では、各部材における「軸方向」も、長尺部材Pの軸方向に沿った方向を意味する。
【0016】
そして、本実施形態におけるブロック20,21,22どうしは、所定のブロックの一側に設けた凸状部50を、連結される相手側のブロックの他側に設けた凹状部60に挿入して、凹状部60内に凸状部50が受け入れられることで、隣接するブロックどうしが互いに連結されるようになっている。この際の、ブロックどうしの連結方向(以下、単に「ブロック連結方向」という)を矢印L(図1参照)で示す。この実施形態の場合、ブロック連結方向Lは、長尺部材Pの軸方向Xと同方向となっている。
【0017】
また、ベース部30の内面(被固定部材1から離反する面)の中央部には、長尺部材Pを受け止める受け部31が、長尺部材Pの軸方向に沿って形成されている。この受け部31は、その内面が曲面状をなした凹溝状となっている。
【0018】
図8に示すように、各ブロック20,21,22の受け部31の曲率半径は、ブロック20の受け部31が最も大きく、ブロック21の受け部31がその次に大きく、ブロック22の受け部31が最も小さく形成されている。そのため、各ブロック20,21,22は、外径の異なる長尺部材Pを保持可能となっている。
【0019】
各ブロック20,21,22の保持部40は、ベース部30の長手方向Yの一側から立設した側壁41と、ベース部30の長手方向Yの他側から立設した側壁43とを有している。一対の側壁41,43は、ベース部30の長手方向Yに対して直交し、かつ、互いに平行に配置されている。その結果、ブロック20,21,22は、被固定部材1から離れた上方部分及び軸方向両端部分が開口した、縦向きの略コ字枠状をなしている。
【0020】
各側壁41,43の、互いに対向する内面であって、立設方向一端からは、前記受け部31に向けて斜め内方に保持片45,45が延出している。また、図8及び図9に示すように、受け部31で保持された長尺部材Pは、一対の保持片45,45によって抜け止め保持されるようになっている。なお、図1~4に示すように、一方の側壁41の、内面とは反対側の外面(側壁43から離反した面)を、一側面41aとし、他方の側壁43の、内面とは反対側の外面(側壁41から離反した面)を、他側面43aとする。
【0021】
更に図8に示すように、ブロック20には、被固定部材1に対する固定手段35が設けられている。この実施形態における固定手段35は、ブロック20のベース部30の外面(被固定部材1に近接する面)に連設した傘状をなしたフランジ部36と、このフランジ部36の図示しない内面から延出した柱状をなしたステム部37と、ステム部37の延出方向先端部の両側から、ベース部30側に向けて斜め外方に延出した碇足状をなした一対の係合脚38,38とから構成されている。
【0022】
各係合脚38は撓み変形可能とされており、また、各係合脚38の延出方向先端部の外面には、段状をなした複数の係合部38aが形成されている。そして、係合脚38の所定の係合部38aが、被固定部材1の厚さに対応して、固定孔5の裏側(被固定部材1の、ブロック20,21,22が配置される表側とは反対側)の周縁に係合することで、被固定部材1に固定手段35を介してブロック20が固定されるようになっている(図8参照)。なお、説明の便宜上、図3~6においては、保持ブロック20の固定手段35を省略している。
【0023】
以上のように、この実施形態における保持具10は、外径の異なる長尺部材Pを保持可能なもの(ブロック20,21,22)、被固定部材1に対する固定手段35を有するもの(ブロック20)、固定手段35を有しないもの(ブロック21,22)、から選択される、複数種類の組み合わせからなる。
【0024】
次に、各ブロック20,21,22どうしを互いに連結可能とする連結手段について詳述する。
【0025】
上記連結手段は、上述したように、第1連結部と第2連結部とからなるが、この実施形態における第1連結部は、ベース部30の一側から突出する凸状部50をなしている。図2に示すように、この凸状部50は、ベース部30の側壁41の一側面41aから突出し、長尺部材Pの軸方向Xに延びている。
【0026】
更に図2に示すように、側壁41の一側面41aであって、側壁41の軸方向一端(ブロック連結方向Lとは反対向きの端部)から軸方向他端(ブロック連結方向L側の端部)よりも手前側に至る範囲で、一対の突出壁52,52が対向して配置されている。また、一対の突出壁52,52は、側壁41の軸方向Xに沿って互いに平行となるように延出している。更に、一対の突出壁52,52の基端側(軸方向一端側)は、連結部54によって互いに連結されている。また、図4に示すように、各突出壁52の突出方向先端の内面からは、相手側の突出壁52に向けて、突部52aがそれぞれ突出している。なお、各突部52aは、各突出壁52に対して直交するように突出している。
【0027】
更に凸状部50は、凹状部60の、後述するリブ62及び柱状部64を受け入れると共に、凹状部60を設けた保持ブロックの他側面43aに対して、連結される相手側の保持ブロックの一側面41aが離間しないように抜け止めする、挿入溝56を有している。
【0028】
図9を併せて参照すると、この実施形態における挿入溝56は、凹状部60を設けたブロック22の他側面43aに対して、連結される相手側のブロック20の一側面41aが離間しないように抜け止めすると共に、凹状部60を設けたブロック20の他側面43aに対して、連結される相手側のブロック21の一側面41aが離間しないように抜け止めするようになっている。
【0029】
また、図4に示すように、挿入溝56は、一対の突出壁52,52の、突部52a,52aを除く部分との間に形成された第1挿入溝56aと、一対の突出壁52,52の突部52a,52aとの間に形成された第2挿入溝56bとからなる。両挿入溝56a,56bどうしは互いに連通している。また、挿入溝56の内部であって、第1挿入溝56aと第2挿入溝56bとの間には、段状をなした係止段部56cが設けられている。更に図4に示すように、第1挿入溝56aの開口幅(ブロックの軸方向から見て側壁41の面方向に沿った長さ)H1は、第2挿入溝56bの開口幅H2よりも幅広となっている。なお、この挿入溝56を設けたことで、一対の突出壁52,52は撓み変形可能となっている。
【0030】
更に図5に示すように、各突出壁52の軸方向他端側であって、突出方向先端の外面からは、係止突部58がそれぞれ突設されている。各係止突部58の先端部外面には、テーパ面58aが形成されている。
【0031】
次に、第2連結部について説明する。この実施形態における第2連結部は、ベース部30の他側に設けられ、連結される相手側の保持ブロックに設けられた第1連結部である凸状部50を受け入れる、凹状部60をなしている。
【0032】
この凹状部60は、ベース部30の側壁43の他側面43aから側壁41側に向けて、凸状部50全体を受け入れ可能な深さで凹み、かつ、長尺部材Pの軸方向Xに延びる凹溝状をなしている(図1参照)。また、図1に示すように、凹状部60は、側壁43の軸方向一端(ブロック連結方向Lとは反対向きの端部)から軸方向他端(ブロック連結方向L側の端部)よりも手前に至る範囲に形成されている。すなわち、側壁43の軸方向の他端部43bには、凹状部60が形成されていない構成となっている(図1参照)。
【0033】
また、凹状部60は、長尺部材Pの軸方向に延びると共に、同凹状部60を設けた保持ブロックの他側面43aに対して、連結される相手側の保持ブロックの一側面41aが離間しないように抜け止めする形状をなしている。
【0034】
図9を併せて参照すると、この実施形態における凹状部60は、同凹状部60を設けたブロック22の他側面43aに対して、連結される相手側のブロック20の一側面41aが離間しないように抜け止めすると共に、凹状部60を設けたブロック20の他側面43aに対して、連結される相手側のブロック21の一側面41aが離間しないように抜け止めするようになっている。
【0035】
また、凹状部60は、同凹状部60の内側から突出し、長尺部材Pの軸方向に延びるリブ62と、該リブ62の突出方向の先端に連設され、同リブ62よりも拡開した形状をなす柱状部64とを有している。
【0036】
図1及び図3に示すように、リブ62は、凹状部60の底面(凹状部60のうち、側壁43の他側面43aから最も深く凹んだ面)60aであって、同凹状部60の幅方向(ブロックの軸方向Xから見て、側壁43の面方向に沿った方向を意味する。以下のリブ62及び柱状部64においても同様)の中央部から突出すると共に、側壁43の軸方向一端よりも、やや軸方向他端寄りの位置から、軸方向他端に向けて延びた突条をなしており、その延出方向の他端は、側壁43の他端部43bに連結されている。
【0037】
また、凹状部60は、ベース部30の厚さ方向(被固定部材1に近接する面から離反する面に向かう方向)に対向配置された内側面60b,60cを有している(図3参照)。これらの内側面60b,60cの幅W(図3参照)は、凸状部50を構成する一対の突出壁52,52の外側面どうしの寸法に適合しており、凹状部60内に一対の突出壁52,52を受け入れ可能となっている(図9参照)。
【0038】
その結果、所定の保持部40から長尺部材Pが引き抜かれる方向に力が作用したときには(図9の矢印F1参照)、凹状部60の一方の内側面60bに、凸状部50の一方の突出壁52が係止して、両連結部の連結状態が維持される。また、長尺部材Pを介して所定のベース部30が被固定部材1側に押される方向に力が作用したときには(図9の矢印F2参照)、凹状部60の他方の内側面60cに、凸状部50の他方の突出壁52が係止して、両連結部の連結状態が維持される。
【0039】
リブ62の突出方向先端に連設された柱状部64は、リブ62と同様に軸方向に延びており、その他端が側壁43の他端部43bに連結されている。図1及び図3に示すように、この柱状部64は、リブ62の幅方向両側の外側面よりも張り出す、張り出し部分64a,64aを有している。また、柱状部64は、リブ62に対して直交配置されており、ブロックの軸方向Xから見たとき、リブ62及び柱状部64は横向きの略T字状をなしている(図3参照)。
【0040】
なお、この柱状部64の幅T2(一方の張り出し部分64aの外側面から、他方の張り出し部分64aの外側面までの長さ)は、リブ62の幅T1(幅方向の一方の外側面から他方の外側面までの長さ)よりも幅広となっている。また、リブ62の幅T1は、前記第2挿入溝56bに適合する寸法とされ、柱状部64の幅T2は、前記第1挿入溝56aに適合する寸法とされており、図9に示すように、第2挿入溝56b内にリブ62が挿入可能で、且つ、第1挿入溝56a内に柱状部64が挿入可能となっている。
【0041】
そして、図9に示すように、凹状部60内に凸状部50が受け入れられた状態で、柱状部64の張り出し部分64a,64aが、挿入溝56内の係止段部56c,56cに係止可能となっている。
【0042】
その結果、例えば、図9の矢印F3に示すように、所定の保持ブロック(ここではブロック20)の一側面41aから、同保持ブロックに連結された保持ブロック(ここではブロック22)の他側面43aが離れる方向に力が作用したときに、ブロック20の一側面41aに対してブロック22の他側面43aが離間しないように抜け止めされる。また、例えば、図9の矢印F4に示すように、所定の保持ブロック(ここではブロック22)の他側面43aから、同保持ブロックに連結された保持ブロック(ここではブロック20)の一側面41aが離れる方向に力が作用したときに、ブロック22の他側面43aに対してブロック20の一側面41aが離間しないように抜け止めされる。
【0043】
また、リブ62及び柱状部64の軸方向一端面は、ブロックどうしを連結すべく、凸状部50を凹状部60に挿入して押し込んでいく際に、凸状部50の一端部の内面50a(図10参照)が当接して、それ以上の押し込みを防ぐストッパ面65をなしている(図1参照)。
【0044】
また、図10に示すように、側壁43の軸方向他端からは、細長いピン状をなした一対の係止孔66,66が軸方向Xに沿って互いに平行に延びており、凹状部60の内部空間に連通している。更に図10に示すように、各係止孔66の軸方向一端部に、凸状部50の係止突部58が係止する、被係止部66aが設けられている。
【0045】
以上説明した、各ブロック20,21,22は、この実施形態の場合、全ての部分(ベース部、固定手段、保持部、第1連結部、第2連結部等)が、周知の合成樹脂材料で一体形成されている。また、この実施形態の保持具10においては、3種類のブロック20,21,22から構成したが、同一種類の保持ブロックから構成してもよく、2種類や4種類以上の保持ブロックから構成してもよい。
【0046】
また、保持ブロックの各部分の形状や構造は、上記態様に限定されるものではない。例えば、図11に示すように、保持部の変形例が示されている。この保持部40Aは、ベース部30との連結部分に対向する周方向一部が切離された略環状枠状をなした本体42と、該本体42の切離部分42aの両側縁から斜め外方に向けて、互いに離反するように延出した一対のガイド部44,44とからなる。
【0047】
また、ベース部に設けた固定手段としては、ステム部及び一対の係合脚以外にも、例えば、ベース部外面から柱状部を延出させ、この柱状部の外周に係合部を設けたりしてもよい。更に、ブロック21,22のように、ベース部30に固定手段35を設けなくてもよい。また、被固定部材側にスタッドボルトのような軸部材を突出させておき、保持ブロックのベース部や保持部等に、前記軸部材に固定可能な構造(固定爪や固定孔等)を設けてもよい。
【0048】
また、この実施形態における連結手段は、第1連結部及び第2連結部からなり、第1連結部は、保持ブロックのベース部30の一側から突出した凸状部50をなし、第2連結部は、保持ブロックのベース部30の他側に設けた凹状部60をなしているが、凸状部や凹状部の形状や構造としては、本実施形態に示される態様に限定されるものではない。例えば、連結ブロックのベース部30の一側に、アリ溝状(逆ハの字状のような形状)をなした凹状部を設け、連結ブロックのベース部30の他側に、アリ溝状の凹状部に抜け止め可能に挿入される、台形突起状の凸状部を設けたりしてもよい。更に、所定の保持ブロックのベース部30の両側に、上記のようなアリ溝状をなした凹状部を設けておき、この保持ブロックに連結される、他の保持ブロックのベース部30の両側に、アリ溝状の凹状部に抜け止め可能に挿入される、台形突起状の凸状部を設けたりしてもよい。
【0049】
また、この実施形態においては、ブロック連結方向Lが長尺部材Pの軸方向Xと同方向となっているが、ブロック連結方向Lが長尺部材Pの軸方向Xに交差する方向となるような、連結手段としてもよい。例えば、所定の保持ブロックのベース部30の一側から、水平方向に延出したステム部と、同ステム部の延出方向先端からベース部30の一側に向けて斜めに延出する一対の係止脚とからなる、連結クリップを設ける一方、他の保持ブロックのベース部30の他側に、上記ステム部が挿入可能な水平孔と、該水平孔の先端に連設された三角孔状の係止孔とからなる、連結孔を設けた構造が挙げられる。この場合は、一方の保持ブロックの一側を他方のブロックの他側に向けて押し付けることで(ブロック連結方向Lが長尺部材Pの軸方向Xに直交することになる)、一対の係止脚が係止孔内面に係止して、連結クリップが連結孔に連結されるので、隣接する保持ブロックどうしが互いに連結されることになる。
【0050】
また、保持ブロックとは別体の連結手段を用意して、この別体の連結手段を介して、複数の保持ブロックを連結するような構成としてもよい(これについては他の実施形態で説明する)。
【0051】
更に、連結手段としては、上記のような凸状部や凹状部に限らず、例えば、一方の保持ブロックに係止クリップを設け、他方の保持ブロックに、係止クリップが係止する係止孔等を形成してもよく、複数の保持ブロックどうしを互いに連結可能であれば、どのような形状や構造であってもよい。
【0052】
(作用効果)
次に上記構成からなる保持具10の作用効果について説明する。保持ブロックどうしを連結する際には、以下のようにする。ここでは、ブロック20とブロック21とを連結する場合を、例に挙げて説明する。
【0053】
まず、図1に示すように、ブロック21の凸状部50の軸方向他端側を、ブロック20の凹状部60の軸方向一端側の開口に位置決めする。すなわち、ブロック21の凸状部50の第1挿入溝56a及び第2挿入溝56bに、ブロック20の凹状部60の柱状部64及びリブ62をそれぞれ位置合わせする。その後、ブロック20に対してブロック21を、ブロック連結方向Lに向けて押し込んでいく。すると、ブロック20の凹状部60の柱状部64が、凸状部50の第1挿入溝56aに挿入されると共に、凹状部60のリブ62が、ブロック21の凸状部50の第2挿入溝57bに挿入される。
【0054】
この際、凸状部50の挿入溝56の係止段部56c,56cに、凹状部60の柱状部64の張り出し部分64a,64a(図3参照)が係止して、凹状部60から凸状部50が抜け止めされつつガイドされて、凹状部60に内に挿入されていく。それと共に、凸状部50の係止突部58,58が、凹状部60の内側面60b,60cに押圧されて、一対の突出壁52,52が撓み変形しながらブロック21が押し込まれていく。
【0055】
更に、ブロック21の凸状部50の内面50a(図10参照)が、ブロック20の凹状部60のストッパ面65に当接するまで、ブロック20に対してブロック21を押し込む。そして、ブロック21の凸状部50の係止突部58,58が、ブロック20の凹状部60の係止孔66,66に至ると、一対の突出壁52,52が弾性復帰して、係止突部58,58が、凹状部60の被係止部66a,66aに係止する(図10参照)。その結果、ブロック21の第1連結部である凸状部50とブロック20の第2連結部である凹状部60とが互いに連結して、ブロック20とブロック21とを連結することができる。
【0056】
同様にして、ブロック20の凸状部50を、ブロック22の凹状部60に位置決めした後、ブロック22に対してブロック20を押し込むことで、ブロック20の第1連結部である凸状部50とブロック22の第2連結部である凹状部60とが互いに連結して、ブロック20とブロック22とを連結することができる。
【0057】
こうして、連結手段である第1連結部及び第2連結部を介して、図7~9に示すように、複数のブロック20,21,22を並列させた状態で連結させることができる。ここでは、中央にブロック20、その一側にブロック22、ブロック20の他側にブロック21を、並列状態で互いに連結させることができる。
【0058】
その後、保持ブロック20に設けた固定手段35を固定孔5に挿入することで、図8に示すように、フランジ部36が固定孔5の表側周縁に当接し、一対の係合脚38,38の所定の係合部38a,38aが、固定孔5の裏側周縁に係合して、被固定部材1に保持具10を固定することができる。
【0059】
上記状態で、保持具10の各ブロック20,21,22の保持部40内に、長尺部材Pを挿入することで、同長尺部材Pが受け部31によって受け止め支持されると共に、一対の保持片45,45で抜け止め保持されて、保持具10を介して被固定部材1に、複数の長尺部材Pを配設することができる。なお、長尺部材Pは、保持具10を被固定部材1に固定する前に、保持するようにしてもよい。
【0060】
そして、この保持具10においては、ベース部30の内面の受け部31に受け止められた長尺部材Pが、保持部40で抜け止め保持されることで、保持ブロック20,21,22によって長尺部材Pが抜け止め保持されると共に、長尺部材Pを保持する保持ブロック20,21,22が連結手段(ここでは第1連結部及び第2連結部)で複数連結可能となっている。そのため、保持すべき長尺部材Pの本数に応じて、保持ブロック20,21,22を連結手段で適宜連結させることで、任意の数の長尺部材Pを保持することができる(この実施形態では3本の長尺部材Pを保持可能となる)。その結果、保持すべき長尺部材Pの本数に柔軟に(フレキシブルに)対応することができる。
【0061】
また、この実施形態においては、複数の保持ブロックは、外径の異なる長尺部材Pを保持可能なもの、被固定部材1に対する固定手段35を有するもの、固定手段35を有しないもの、から選択される、複数種類の組み合わせからなる。
【0062】
上記態様によれば、複数の保持ブロックを、外径の異なる長尺部材Pを保持可能なもの、被固定部材1に対する固定手段35を有するもの、固定手段35を有しないものの中から、適宜選択して組み合わせることで、外径の異なる長尺部材Pの組み合わせや、被固定部材1への固定の有無や、固定箇所などの条件が変化しても、それに柔軟に対応することができる。なお、この実施形態の保持具10では、図8及び図9に示すように、外径の異なる3種類の長尺部材Pを、3つの保持ブロック20,21,22によって抜け止め保持可能となっている。
【0063】
更に、この実施形態においては、図9に示すように、連結手段は、長尺部材Pの軸方向から見たときに、ベース部30の一側に設けられた第1連結部と、ベース部30の他側に設けられた第2連結部とからなる。そのため、保持具10の、複数の保持ブロック20,21,22の連結方向における幅(ブロック連結方向Lにおける幅)を小さくして、保持具10のコンパクト化を図ることができる。
【0064】
また、この実施形態においては、図1~4に示すように、第1連結部は、ベース部30の一側から突出する凸状部50をなしており、第2連結部は、ベース部30の他側に設けられ、連結される相手側の保持ブロックに設けられた凸状部50を受け入れる凹状部60をなしている。この態様によれば、凸状部50をなした第1連結部を、凹状部60をなした第2連結部が受け入れる構成となっているので、連結ブロック20,21,22の連結構造の共通化を図ることができる。そのため、例えば、種類の異なる連結ブロック20,21,22どうしを連結させたり(図9参照)、或いは、同一種類の連結ブロックどうしを連結させたりすることができる。
【0065】
更に、この実施形態においては、凸状部50は、長尺部材Pの軸方向Xに延びており(図2参照)、凹状部60は、長尺部材Pの軸方向Xに延びると共に(図1参照)、同凹状部60を設けた保持ブロックの他側面43aに対して、連結される相手側の保持ブロックの一側面41aが離間しないように抜け止めする形状をなしている(図9参照)。
【0066】
上記態様によれば、長尺部材Pの軸方向Xに延びる凹状部60は、同じく長尺部材Pの軸方向Xに延びる凸状部50を、軸方向に挿入して受け入れて(図1のブロック連結方向L参照)、凹状部60を設けた保持ブロック20,22の他側面43aに対して、連結される相手側の保持ブロック21,20の一側面41aが離間しないように抜け止めする形状をなしているので、図9の矢印F1に示すように、保持ブロック20,21,22から長尺部材Pが引き抜かれる方向に力が作用しても、連結された保持ブロック20,21,22どうしの連結強度を高めることができる。
【0067】
すなわち、保持ブロック20,21,22の保持部40からの長尺部材Pの引き抜き方向F1と、保持ブロックの連結手段をなす凸状部50及び凹状部60の延びる方向(軸方向X)とが交差(ここでは直交)すると共に、その交差状態が、ブロック20,22の他側面43aからブロック21,20の一側面41aを離間させないようにする、上記の抜け止め構造によって維持されるので、図9の矢印F1に示すように、長尺部材Pが引き抜かれる方向に力が作用しても、凸状部50と凹状部60との係止面積を広く確保することができ、かつ、この広い係止面積を維持することができるため、連結された保持ブロックどうしの連結強度を高めることができる。
【0068】
また、この実施形態においては、凹状部60は、同凹状部60の内側から突出し、長尺部材Pの軸方向に延びるリブ62と、該リブ62の突出方向の先端に連設され、同リブ62よりも拡開した形状をなす柱状部64とを有しており、凸状部50は、凹状部60のリブ62及び柱状部64を受け入れると共に、凹状部60を設けた保持ブロックの他側面43aに対して、連結される相手側の保持ブロックの一側面41aが離間しないように抜け止めする、挿入溝56を有している。
【0069】
ところで、連結された複数の保持ブロックに長尺部材Pを保持させたり、或いは、連結された保持ブロックから長尺部材Pを外したりする場合には、保持ブロックどうしを連結する連結部に、こじり方向の力が作用することがある。例えば、ブロック21の保持部40に長尺部材Pを保持すべく、保持部40の上方から長尺部材Pを挿入する際には、図9の矢印F5に示すように、ブロック20の他側面43aの上方部分(被固定部材1から離反した部分)から、ブロック21の一側面41aを離間させるような力が作用する。一方、ブロック21の保持部40から長尺部材Pが引き抜かれる際には、図9の矢印F6に示すように、ブロック20の他側面43aの下方部分(被固定部材1に近接した部分)から、ブロック21の一側面41aを離間させるような力が作用する。
【0070】
そして、上記態様によれば、凹状部60は、同凹状部60の内側(ここでは底面60a)から突出し、長尺部材Pの軸方向Xに延びるリブ62と、該リブ62の突出方向の先端に連設され、同リブ62よりも拡開した形状をなす柱状部64とを有しているので、凹状部60に設けたリブ62及び柱状部64の剛性を高めることができる。
【0071】
また、凸状部50は、リブ62及び柱状部64を受け入れると共に、凹状部60を設けた保持ブロックの他側面43aに対して、連結される相手側の保持ブロックの一側面41aが離間しないように抜け止めする挿入溝56を有しているので、保持ブロックどうしを連結する連結部に、図9の矢印F5,F6のこじり方向の力が作用しても、凹状部60の柱状部64が挿入溝56内に引っ掛かって抜け止めされる。具体的には、第1挿入溝56a内に柱状部64が挿入され、第2挿入溝56b内にリブ62が挿入されているため、図9の矢印F5,F6に示すようなこじり方向の力が作用すると、挿入溝56内の係止段部56cに、柱状部64の張り出し部分64a,64aが引っ掛かるように係止して、凹状部60内で凸状部50が抜け止めされる。
【0072】
したがって、保持ブロックに長尺部材Pを保持させたり或いは保持ブロックから長尺部材Pを外したりする際に、保持ブロックどうしを連結する連結部に作用する、こじり方向の力に対する強度を高めることができ、保持ブロックどうしを強固に連結した状態に維持することができる。
【0073】
(長方部材の保持具の第2実施形態)
図12及び図13には、本発明に係る長尺部材の保持具の、他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
【0074】
この実施形態の長尺部材の保持具10A(以下、単に「保持具10A」ともいう)は、複数の保持ブロック25(以下、単に「ブロック25」ともいう)どうしを連結する連結手段の構造が、前記実施形態と異なっている。
【0075】
すなわち、この実施形態における連結手段は、所定長さで延びる長板状をなした板状部70の、内面(被固定部材1から離反した面)側に設けられた第3連結部と、各ブロック25のベース部30の外面(被固定部材1に近接する面)側に設けられた第4連結部とからなる。なお、前記板状部70の長手方向中央の外面(被固定部材1に近接する面)には、前記実施形態と同様の固定手段35が連設されている。
【0076】
上記第3連結部は、凸状部80をなしている。図12に示すように、この凸状部80は、板状部70の長手方向Yに直交する幅方向(軸方向Xと同方向)に沿って延びる突条部81と、該突条部81の突出方向先端に連設され、同突条部81よりも拡開した形状をなす張り出し部83とからなる。
【0077】
一方、第4連結部は、凸状部80を受け入れる凹状部90をなしている。図12に示すように、この凹状部90は、ベース部30の外面中央において、ベース部30の幅方向(軸方向Xと同方向)に沿って形成された第3挿入溝91と、該第3挿入溝91に連通して形成され、第3挿入溝81よりも拡開した第4挿入溝93とからなる。第3挿入溝91には前記突条部81が挿入され、第4挿入溝93には前記張り出し部83が挿入される。
【0078】
そして、図12に示すように、凸状部80にブロック25の凹状部90を位置決めした後、ブロック25を押し込むことで、図13に示すように、第3挿入溝91に突条部81が挿入され、第4挿入溝93に張り出し部83が挿入されて、凹状部90内に凸状部80が受け入れられて抜け止めされた状態で、第3連結部である凸状部80と第4連結部である凹状部90とが互いに連結される。その結果、板状部70を介して複数のブロック25を並列状態で連結させることができる。
【0079】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、各種の変形実施形態が可能であり、そのような実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0080】
1 被固定部材
5 固定孔
10,10A 長尺部材の保持具(保持具)
20,21,22,25 保持ブロック(ブロック)
31 受け部
35 固定手段
40,40A 保持部
41 側壁
41a 一側面
43 側壁
43a 他側面
50,80 凸状部
56 挿入溝
60,90 凹状部
62 リブ
64 柱状部
70 板状部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13