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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022108929
(43)【公開日】2022-07-27
(54)【発明の名称】土壌浄化システム及び管理装置
(51)【国際特許分類】
   B09C 1/00 20060101AFI20220720BHJP
【FI】
B09C1/00 ZAB
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021004171
(22)【出願日】2021-01-14
(71)【出願人】
【識別番号】000002299
【氏名又は名称】清水建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100161506
【弁理士】
【氏名又は名称】川渕 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(72)【発明者】
【氏名】青木 陽士
【テーマコード(参考)】
4D004
【Fターム(参考)】
4D004AA41
4D004AB00
4D004DA01
4D004DA06
4D004DA10
4D004DA11
4D004DA16
(57)【要約】
【課題】浄化方法が異なる複数の処理対象領域を一元的に管理することができる土壌浄化システム及び管理装置を提供する。
【解決手段】複数の処理対象領域における地盤を浄化する土壌浄化システム1であって、複数の前記処理対象領域に設けられた複数の土壌浄化装置2と、各前記土壌浄化装置から取得した稼働状態を示す検出値に基づいて、各前記土壌浄化装置を制御するための制御情報を各前記土壌浄化装置に対応する浄化方法に応じて生成し、前記制御情報に基づいて各前記土壌浄化装置を個別に制御する管理装置10とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の処理対象領域における地盤を浄化する土壌浄化システムであって、
前記複数の処理対象領域に設けられた複数の土壌浄化装置と、
各前記土壌浄化装置から取得した稼働状態を示す検出値に基づいて、各前記土壌浄化装置を制御するための制御情報を各前記土壌浄化装置に対応する浄化方法に応じて生成し、前記制御情報に基づいて各前記土壌浄化装置を個別に制御する管理装置と、を備えることを特徴とする、
土壌浄化システム。
【請求項2】
前記管理装置は、各前記土壌浄化装置に設定された制御形式に関する情報に基づいて、各前記土壌浄化装置に応じた前記制御情報を生成する、
請求項1に記載の土壌浄化システム。
【請求項3】
前記管理装置は、前記検出値に基づいて各前記処理対象領域における各前記地盤の浄化状態を表示する表示部を備える、
請求項1または2に記載の土壌浄化システム。
【請求項4】
複数の処理対象領域における地盤を浄化する土壌浄化システムを管理する管理装置であって、
前記複数の処理対象領域に設けられた複数の土壌浄化装置から取得した稼働状態を示す検出値に基づいて、各前記土壌浄化装置を制御するための制御情報を各前記土壌浄化装置に対応する浄化方法に応じて生成し、前記制御情報に基づいて各前記土壌浄化装置を個別に制御する制御部を備える、ことを特徴とする、
管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、汚染物質が含まれる土壌を浄化するための土壌浄化システム及び管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
汚染された土壌や地下水を含む処理対象領域(原位置ともいう)において汚染物質を除去する原位置浄化技術が知られている(例えば、特許文献1から特許文献3参照)。土壌・地下水を原位置において浄化する原位置浄化技術は、土壌を掘削して掘削土から汚染物質を除去する方法と比較して低コストに実施することができる。しかしながら、原位置浄化技術における浄化コストは、人件費を含む管理費用が占める割合が大きく、浄化にかかる期間が長期となるほど増加する傾向がある。
【0003】
従来の原位置浄化方法に適用される監視技術は、例えば、ポンプ等の機器異常停止の警報を遠隔地に知らせるメールシステムを備えるものや(特許文献1参照)、リアルタイムに土壌に含まれる汚染物質の濃度や温度等の監視データを遠隔地にて取得するシステムが知られている(特許文献2参照)。また、他の監視技術は、土壌浄化装置が有する機器のON/OFF操作を遠隔で制御する方法が知られている(特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002-229640号公報
【特許文献2】特表2004-522561号公報
【特許文献3】特開2003-88849号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の原位置浄化装置は、それぞれの処理対象領域における浄化方法に応じて構築されている。そのため、処理対象領域に応じて原位置浄化装置を構築しなければならず、設置にかかるコスト及び管理にかかるコストが増加するという課題がある。
【0006】
本発明は、浄化方法が異なる複数の処理対象領域を一元的に管理することができる土壌浄化システム及び管理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、複数の処理対象領域における地盤を浄化する土壌浄化システムであって、前記複数の処理対象領域に設けられた複数の土壌浄化装置と、各前記土壌浄化装置から取得した稼働状態を示す検出値に基づいて、各前記土壌浄化装置を制御するための制御情報を各前記土壌浄化装置に対応する浄化方法に応じて生成し、前記制御情報に基づいて各前記土壌浄化装置を個別に制御する管理装置と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、複数の土壌浄化装置を遠隔により一元的に管理、制御することができる。本発明によれば、複数の土壌浄化装置の種類が異なっていても、各土壌浄化装置に対応する浄化方法に応じた制御情報を生成することで、各土壌浄化装置を個別に管理、制御することができる。
【0009】
また、本発明の一態様は、前記管理装置は、各前記土壌浄化装置に設定された制御形式に関する情報に基づいて、各前記土壌浄化装置に応じた前記制御情報を生成してもよい。
【0010】
本発明によれば、予め設定された制御形式に関する情報を利用して各土壌浄化装置に応じた制御情報を生成することで、異なる形式の複数の土壌浄化装置を個別に管理、制御することができる。
【0011】
また、本発明の一態様は、前記管理装置は、前記検出値に基づいて各前記処理対象領域における各前記地盤の浄化状態を表示する表示部を備える。
【0012】
本発明によれば、表示部を介して複数の処理対象領域の状態を一元的に把握することができる。
【0013】
本発明の一態様は、複数の処理対象領域における地盤を浄化する土壌浄化システムを管理する管理装置であって、前記複数の処理対象領域に設けられた複数の土壌浄化装置から取得した稼働状態を示す検出値に基づいて、各前記土壌浄化装置を制御するための制御情報を各前記土壌浄化装置に対応する浄化方法に応じて生成し、前記制御情報に基づいて各前記土壌浄化装置を個別に制御する制御部を備える、ことを特徴とする。
【0014】
本発明によれば、複数の土壌浄化装置を遠隔により一元的に管理、制御する管理装置を提供することができる。本発明によれば、複数の土壌浄化装置の種類が異なっていても、各土壌浄化装置に対応する浄化方法に応じた制御情報を生成する管理装置により、各土壌浄化装置を個別に管理、制御することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、浄化方法が異なる複数の処理対象領域を一元的に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態に係る土壌浄化システムの構成を示す図である。
図2】土壌浄化システムの構成を示すブロック図である。
図3】管理装置に表示される設定画像の一例を示す図である。
図4】管理装置に表示される設定画像の一例を示す図である。
図5】管理装置に表示される設定画像の一例を示す図である。
図6】管理装置に表示される設定画像の一例を示す図である。
図7】管理装置に表示される管理画像の一例を示す図である。
図8】管理装置に表示される管理画像の一例を示す図である。
図9】管理装置に表示される管理画像の一例を示す図である。
図10】管理装置に表示される管理画像の一例を示す図である。
図11】管理装置に表示される管理画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る土壌浄化システム及び管理装置の実施形態について説明する。土壌浄化システムは、複数の処理対象領域における地盤の浄化の管理、制御を行う。
【0018】
図1及び図2に示されるように、土壌浄化システム1は、複数の土壌浄化装置2と、複数の土壌浄化装置2を管理する管理装置10とを備える。複数の土壌浄化装置2は、土壌や地下水に汚染物質が含まれる複数の処理対象領域にそれぞれ設けられている。複数の土壌浄化装置2と管理装置10とは、ネットワークWにより接続されている。
【0019】
土壌浄化装置2は、例えば、処理対象領域の土壌や地下水に含まれる汚染物質の種類や汚染状態に応じた処理方法を用いて浄化処理を行う。土壌浄化装置2は、例えば、生物処理、化学処理、熱処理、土壌ガス吸引、地下水揚水処理などの処理方法に応じた機器により構成されている。土壌浄化装置2は、例えば、処理対象領域の土壌や地下水を浄化する浄化機器3と、浄化に関する監視用データを検出する検出部4と、制御に関する情報を送受信し浄化機器3を駆動する駆動部5とを備える。
【0020】
浄化機器3は、例えば、処理対象領域の土壌の浄化方法に応じてヒータ、ポンプ、ブロワー、インバーター、バルブ等の制御対象となる浄化用の機器を備える。浄化機器3は、それぞれ、デジタル信号またはアナログ信号により制御される。
【0021】
検出部4は、浄化機器3の状態を検出するセンサや、処理対象領域における土壌や地下水の状態を検出する各種センサを備える。検出部4は、例えば、水位、流量、濃度、温度、等の浄化機器3の制御に必要な計測を行う。検出部4は、デジタル信号またはアナログ信号を用いて検出データを出力する。
【0022】
駆動部5は、例えば、管理装置10から受信した制御信号に基づいて浄化機器3を駆動する。駆動部5は、PLC,シーケンサ等の制御回路を備え、受信した制御信号に基づいて浄化機器3に制御量に応じた駆動用電力を電源装置(不図示)から供給する。駆動部5は、制御信号に基づいて浄化機器3の種類に応じて浄化機器3を駆動するためのアナログやデジタルの制御信号を生成する。
【0023】
駆動部5は、管理装置10から遠隔操作される。駆動部5は、初期設定時に検出部4から検出される検出データの内容に応じて検出データを数値データに変換する。駆動部5は、また、検出部4から出力された検出データを集約し、数値データを含む検出値に変換し管理装置10に送信する。
【0024】
管理装置10は、各土壌浄化装置2から取得した稼働状態を検出値に基づいて、各土壌浄化装置2を制御するための制御情報を各土壌浄化装置に対応する浄化方法に応じて生成する。管理装置10は、制御情報に基づいて各土壌浄化装置2を個別に制御する。管理装置10は、例えば、パーソナルコンピュータ等により構成される情報処理端末である。管理装置10は、1つ以上設けられていてもよい。管理装置10は、ネットワークWを介して複数の箇所に設けられていてもよい。
【0025】
管理装置10は、例えば土壌浄化装置2を制御する制御部12と、制御に関するプログラムやデータが記憶された記憶部14と、土壌浄化装置2の制御に関する操作を受け付ける操作部16と、土壌浄化装置2の稼働状態を表示する表示部18とを備える。
【0026】
記憶部14は、例えば、RAM、ROM、HDD、フラッシュメモリなどの記憶媒体によって実現される。操作部16は、土壌浄化装置2に関する初期設定における情報の入力を受け付ける、キーボード、マウス等の入力装置である。操作部16は、表示部18がタッチパネル形式のディスプレイ装置により構成されている場合、表示部18と一体のものであってもよい。
【0027】
表示部18は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の表示装置である。表示部18は、パーソナルコンピュータ、タブレット型端末、スマートフォン等により別体に構成されていてもよい。
【0028】
制御部12は、例えば、CPUなどのプロセッサが、記憶部14に記憶されたプログラム(ソフトウェア)を実行することで実現される。また、これらの構成要素の機能のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPU等のハードウェア(回路部:circuitryを含む)によって実現されていてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されていてもよい。プログラムは、予めHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
【0029】
制御部12は、各土壌浄化装置2が有する浄化機器3に応じた制御情報を生成する。制御部12は、各土壌浄化装置2に設定された制御形式に関する情報に基づいて、各土壌浄化装置2に応じた制御情報を生成する。制御部12は、後述のように操作部16からの入力操作に基づいて、浄化機器3に関する情報を取得する。制御部12は、操作部16からの入力操作に基づいて、個々の浄化機器3の種類、駆動部5において制御されるデジタル、アナログ等の信号形式、電流値、電圧値、入力値に対応する演算後の表示値や警報を発する閾値等を設定する。
【0030】
制御部12は、設定値を参照し、検出値に基づいて浄化機器3に応じた制御情報を生成し、ネットワークWを介して駆動部5を制御し、複数の土壌浄化装置2が有する個々の浄化機器3を個別に制御する。制御部12は、検出値に基づいて所定の閾値に基づいて土壌浄化装置2対して所定の制御を行う。制御部12は、検出値に基づいて各処理対象領域における各地盤の浄化状態を示す画像を生成し表示部18に表示させる。
【0031】
図3に示されるように、制御部12は、システムを稼働させる前の初期設定時において浄化機器3及び検出部4における各センサに関する情報を入力するための設定用の設定画像M1を生成し表示部18に表示させる。設定画像M1は、例えば、ネットワークWを介して表示されるウェブサイトの表示画像である(以下に示す設定画像も同様である)。設定画像M1には、例えば、浄化機器3及び検出部4における各センサに付与される識別番号(デバイスNo.)、浄化機器3及び検出部4における各センサの名称(デバイス名称)、表示用の浄化機器3の略称(デバイス略称)の入力欄が形成されている。操作者は、操作部16から設定値を入力する。設定画像M1には、例えば、入出力される信号の種類の入力欄が形成されている。
【0032】
入出力信号(I/O)は、例えば、デジタル入力及びデジタル出力(DI/DO)、DIO(Digital I/O)、アナログ入力及びアナログ出力(AI/AO)、その他の信号である。この他、設定画像M1には、インタフェースの電圧、電流値の範囲、最大値、最小値、入力値に対応する演算後の表示値、警報を発する閾値、座標等の各種データの入力欄が形成されている。設定画像M1における入力欄に応じて操作部16から設定値が入力される。制御部12は、入力された設定値に基づいて、浄化機器3に対応する制御信号を生成する。
【0033】
図4に示されるように、制御部12は、運転管理中に表示部18に表示する設定画像M2を生成する。設定画像M2において、検出部4から検出された検出値が表示される他、表示される検出値に対し、浄化機器3の配置関係を元となるデバイスの位置として直感的に特定するための配置画像(PDFまたはDXF)をシステムに取り込む機能が備わっている。
【0034】
図5に示されるように、設定画像M2において、土壌浄化装置2毎に検出値がリアルタイムで表示される。設定画像M2により、土壌浄化装置2の稼働状況が容易に把握される。また、設定画像M2には、必要に応じて警報の有無や機器の稼働状況、検出値の変動推移を示すグラフや監視カメラの画像に切り替えるボタンの画像が表示されてもよい。
【0035】
図6に示されるように、制御部12は、土壌浄化装置2の運転管理中に表示部18に表示する各浄化機器3の設定値の変更やオン/オフの制御を行うための設定画像M3を生成する。設定画像M3には、土壌浄化装置2の名称、土壌浄化装置2が有する浄化機器3の設定値の変更やオン/オフの制御を行う入力欄やボタンが表示されている。
【0036】
図7に示されるように、管理者は、管理画像K1に基づいて、管理対象領域毎にログインし、ウェブサイト上において処理対象領域毎に地盤を浄化する土壌浄化装置2を管理、制御することができる。図8及び図9に示されるように、管理者は、管理画像K2,K3に基づいて、土壌浄化装置2の各浄化機器3の稼働状態をモニタすることができる。図10に示されるように、管理者は、管理画像K4に基づいて、土壌浄化装置2の各浄化機器3をカメラ監視することができる。図11に示されるように、管理者は、管理画像K5に基づいて、土壌浄化装置2に発生した警報を監視することができる。
【0037】
管理装置10によれば、複数の処理対象領域に設けられた複数の土壌浄化装置2から取得した検出値に基づいて、各土壌浄化装置2置に対応する浄化方法に応じた制御情報を生成し、制御情報に基づいて各土壌浄化装置2を個別に制御することができる。
【0038】
上述したように、土壌浄化システム1によれば、浄化方法が異なる複数の処理対象領域を一元的に管理することができる。土壌浄化システム1によれば、従来の監視・制御システムが異常検知やメンテナンスを主目的として開発されているのに比して、汎用性を有し、異なる浄化方法を有する複数の土壌浄化装置2を制御することができる。土壌浄化システム1によれば、管理装置10を既存の原位置浄化で使用されている土壌浄化装置2に容易に組み込むことができる。土壌浄化システム1によれば、現在稼働中の原位置浄化の管理を行っているネットワークW上のウェブサイトに適用することができる。
【0039】
土壌浄化システム1によれば、汎用性を有し、例えば地下水揚水や土壌ガス吸引等を行う異なる原位置浄化方法により稼働している複数の土壌浄化装置2を同一のシステム上において同時に監視・制御することができる。土壌浄化システム1によれば、複数の原位置浄化技術を稼働させる管理用のウェブサイトに適用することができる。各土壌浄化装置2の稼働状態は、一般ユーザにネットワークWを介して公開されてもよい。
【0040】
土壌浄化システム1によれば、遠隔操作により、リアルタイムで複数の土壌浄化装置2の浄化状況を把握することができる。土壌浄化システム1によれば、浄化解析・診断ツールや機械学習装置との連携により、予測値を得ることにより設定変更を容易することができる。土壌浄化システム1によれば、複数の土壌浄化装置2を遠隔監視、制御することができ、管理コストを低減すると共に、浄化にかかる工期を短縮することができる。
【0041】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、土壌浄化システムは、土壌浄化装置だけでなく他の処理施設、プラント、工場等の管理、制御に適用してもよい。
【符号の説明】
【0042】
1 土壌浄化システム
2 土壌浄化装置
3 浄化機器
4 検出部
5 駆動部
10 管理装置
12 制御部
14 記憶部
16 操作部
18 表示部
K1-K4 管理画像
M1、M2、M3 設定画像
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11