(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022109132
(43)【公開日】2022-07-27
(54)【発明の名称】カメラの異常検出装置およびカメラの異常検出方法
(51)【国際特許分類】
H04N 7/18 20060101AFI20220720BHJP
H04N 5/225 20060101ALI20220720BHJP
H04N 5/232 20060101ALI20220720BHJP
B60R 11/02 20060101ALI20220720BHJP
G01C 3/00 20060101ALI20220720BHJP
G01B 11/00 20060101ALI20220720BHJP
【FI】
H04N7/18 J
H04N5/225 800
H04N5/232
B60R11/02 Z
G01C3/00 120
G01B11/00 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021004485
(22)【出願日】2021-01-14
(71)【出願人】
【識別番号】000144027
【氏名又は名称】株式会社ミツバ
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】岩田 知之
(72)【発明者】
【氏名】長谷部 実
(72)【発明者】
【氏名】磯村 俊章
(72)【発明者】
【氏名】塩谷 敏昭
【テーマコード(参考)】
2F065
2F112
3D020
5C054
5C122
【Fターム(参考)】
2F065AA04
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2F112FA35
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3D020BA20
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3D020BE03
5C054CA04
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5C122GE23
5C122GE24
5C122HA86
5C122HB01
5C122HB05
(57)【要約】
【課題】移動体に取り付けられたカメラの異常を正しく検出することができるカメラの異常検出装置およびカメラの異常検出方法を提供する。
【解決手段】移動体に取り付けられたカメラの異常を検出するカメラの異常検出装置であって、画像取得部により取得された第1のカメラによる撮影対象の撮影位置、または画像取得部により取得された第2のカメラによる撮影対象の撮影位置に基づいて、第1のカメラまたは第2のカメラの撮影位置の位置ずれを検出する位置ずれ検出部と、画像取得部により取得された撮影画像に基づいて、第1のカメラにより撮影された撮影対象の撮影状態が第1の状態にあるか第2の状態にあるかを判別可能な判別情報を時系列的に記憶する記憶部と、記憶部に記憶された判別情報に基づいて、第1のカメラの撮影画像が更新されていないことを検出する動作異常検出部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体に取り付けられたカメラの異常を検出するカメラの異常検出装置であって、
撮影状態が第1の状態と、前記第1の状態と区別可能な第2の状態との間で時系列的に切り替わる撮影対象を撮影する、前記カメラとしての第1のカメラおよび第2のカメラの撮影画像を取得する画像取得部と、
前記画像取得部により取得された前記第1のカメラによる前記撮影対象の撮影位置、または前記画像取得部により取得された前記第2のカメラによる前記撮影対象の撮影位置に基づいて、前記第1のカメラまたは前記第2のカメラの撮影位置の位置ずれを検出する位置ずれ検出部と、
前記画像取得部により取得された前記撮影画像に基づいて、前記第1のカメラにより撮影された前記撮影対象の前記撮影状態が前記第1の状態にあるか前記第2の状態にあるかを判別可能な判別情報を時系列的に記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記判別情報に基づいて、前記第1のカメラの撮影画像が更新されていないことを検出する動作異常検出部と、
を備えるカメラの異常検出装置。
【請求項2】
前記撮影対象が前記移動体に取り付けられている、請求項1に記載のカメラの異常検出装置。
【請求項3】
前記撮影対象は、自発光マーカーであり、前記第1の状態では前記自発光マーカーが点灯し、前記第2の状態では前記自発光マーカーが消灯する、請求項1または請求項2に記載のカメラの異常検出装置。
【請求項4】
前記撮影対象が前記移動体上ではない所定部位に設けられ、
前記画像取得部は、前記撮影対象が前記第1のカメラおよび前記第2のカメラで撮影される所定の位置に前記移動体が位置付けられたときに、前記撮影画像を取得する、請求項1に記載のカメラの異常検出装置。
【請求項5】
前記移動体が施設内の既定のルートを走行し、前記所定の位置が前記ルート上に設定された、請求項4に記載のカメラの異常検出装置。
【請求項6】
前記撮影対象は反射性部材に投影された像である、請求項1に記載のカメラの異常検出装置。
【請求項7】
前記移動体の動作を制御する制御部を備え、
前記画像取得部、前記位置ずれ検出部、前記記憶部および前記動作異常検出部は、前記制御部により制御される、請求項1~請求項6のいずれか1項に記載のカメラの異常検出装置。
【請求項8】
移動体に取り付けられたカメラの異常を検出するカメラの異常検出方法であって、
前記移動体の動作を制御する制御ステップと、
撮影状態が第1の状態と、前記第1の状態と区別可能な第2の状態との間で時系列的に切り替わる撮影対象を撮影する、前記カメラとしての第1のカメラおよび第2のカメラの撮影画像を取得する画像取得ステップと、
前記画像取得ステップにより取得された前記第1のカメラによる前記撮影対象の撮影位置、または前記画像取得ステップにより取得された前記第2のカメラによる前記撮影対象の撮影位置に基づいて、前記第1のカメラまたは前記第2のカメラの撮影位置の位置ずれを検出する位置ずれ検出ステップと、
前記画像取得ステップにより取得された前記撮影画像に基づいて、前記第1のカメラにより撮影された前記撮影対象の前記撮影状態が前記第1の状態にあるか前記第2の状態にあるかを判別可能な判別情報を時系列的に記憶する記憶ステップと、
前記記憶ステップにより記憶された前記判別情報に基づいて、前記第1のカメラの撮影画像が更新されていないことを検出する動作異常検出ステップと、
を備えるカメラの異常検出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体に取り付けられたカメラの異常を検出するカメラの異常検出装置およびカメラの異常検出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ステレオカメラの撮影画像からステレオカメラの位置ずれを検出し、検出した位置ずれ量に基づいてステレオカメラの異常を検出する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された方法において、例えば、周知のブロックマッチング手法を用いて位置ずれを求めようとしたとき、暗闇の中での撮影や白い壁に接近しての撮影により得られた画像では、対応点が出現しない場合がある。また、撮影画像中に、格子などの繰り返しパターンが含まれると、対応点の検索を誤り、正しい対応点が認識できない場合がある。これらの場合には、正しい位置ずれ量を算出できず、ステレオカメラの異常検出ができなくなってしまう。
【0005】
本発明は、移動体に取り付けられたカメラの異常を正しく検出することができるカメラの異常検出装置およびカメラの異常検出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題を解決するために、本発明の一態様は、
移動体に取り付けられたカメラの異常を検出するカメラの異常検出装置であって、
撮影状態が第1の状態と、前記第1の状態と区別可能な第2の状態との間で時系列的に切り替わる撮影対象を撮影する、前記カメラとしての第1のカメラおよび第2のカメラの撮影画像を取得する画像取得部と、
前記画像取得部により取得された前記第1のカメラによる前記撮影対象の撮影位置、または前記画像取得部により取得された前記第2のカメラによる前記撮影対象の撮影位置に基づいて、前記第1のカメラまたは前記第2のカメラの撮影位置の位置ずれを検出する位置ずれ検出部と、
前記画像取得部により取得された前記撮影画像に基づいて、前記第1のカメラにより撮影された前記撮影対象の前記撮影状態が前記第1の状態にあるか前記第2の状態にあるかを判別可能な判別情報を時系列的に記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記判別情報に基づいて、前記第1のカメラの撮影画像が更新されていないことを検出する動作異常検出部と、
を備えるカメラの異常検出装置を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、移動体に取り付けられたカメラの異常を正しく検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施例のカメラの異常検出装置の構成を示すブロック図である。
【
図2】移動体に取り付けられた自発光マーカーおよびカメラを示す図である。
【
図3】制御部のメイン処理を示すフローチャートである。
【
図3A】位置ずれ検出処理を示すフローチャートである。
【
図3B】動作異常検出処理を示すフローチャートである。
【
図4】位置ずれ量を算出する処理の一例を示す図である。
【
図4A】位置ずれ量を算出する処理の別の一例を示す図である。
【
図6】
図1に示すカメラの異常検出装置を、車両に搭載されたステレオカメラの異常検出に適用した例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら実施例について詳細に説明する。
【0010】
図1は、本実施例のカメラの異常検出装置の構成を示すブロック図、
図2は、移動体に取り付けられた自発光マーカーおよびカメラを示す図である。
【0011】
図1に示すように、本実施例のカメラの異常検出装置は、移動体100に取り付けられたステレオカメラ10(
図2)を構成するカメラ1A(第1のカメラまたは第2のカメラの一例)およびカメラ1B(第2のカメラまたは第1のカメラの一例)の撮影画像を取得する画像取得部2と、画像取得部2により取得されたカメラ1Aによる撮影対象の撮影位置、または画像取得部2により取得されたカメラ1Bによる撮影対象の撮影位置に基づいて、ステレオカメラ10による撮影位置の位置ずれを検出する位置ずれ検出部3と、画像取得部2により取得された撮影画像に基づいて、ステレオカメラ10により撮影された撮影対象の撮影状態を判別可能な判別情報を時系列的に記憶する記憶部4と、記憶部4に記憶された判別情報に基づいて、ステレオカメラ10の撮影画像が更新されていないことを検出する動作異常検出部5と、を備える。なお、ステレオカメラ10は、カメラ1Aとカメラ1Bが同期(時間同期)している同期ステレオカメラである。
【0012】
また、
図1に示すように、画像取得部2には、取得されたステレオカメラ10の画像に対して画像処理を施す画像処理装置21が設けられている。
【0013】
図1に示すように、制御部6には、移動体100に設けられた各種センサや外部からの情報の入力を受け付ける情報入力装置61と、移動体100を走行させるための各種アクチュエータを駆動するアクチュエータ駆動装置62と、警報等の所定の音声を出力する音声出力装置63と、外部との間で通信を実行する通信装置64と、後述する自発光マーカーM(
図1、
図2)を制御するマーカー制御装置65と、が接続される。
【0014】
制御部6は、画像処理装置21からの情報および情報入力装置61からの情報に基づいて、アクチュエータ駆動装置62を介して移動体100の走行状態を制御するとともに、必要な音声を音声出力装置63を介して出力する。また、制御部6は、通信装置64を介して、外部との間で必要な通信を実行する。
【0015】
さらに、制御部6は、マーカー制御装置65を介して、ステレオカメラ10(カメラ1Aおよびカメラ1B)により撮影される自発光マーカーM(撮影対象の一例)の状態を制御する。具体的には、制御部6は、自発光マーカーMの状態を点灯状態と、消灯状態とが交互に繰り返されるように制御する。
【0016】
図2に示すように、ステレオカメラ10および自発光マーカーMは、ともに移動体100に取り付けられている。移動体100は、例えば、工場などの施設内で既定のルートを走行し、自発光マーカーMは、光を点滅させて移動体100の位置を周囲に知らせる機能などを有する。移動体100として、工場で使用される自動搬送車などの自律移動ロボットを例示することができ、自発光マーカーMとして、自律移動ロボットに搭載された行灯を例示することができる。
【0017】
自発光マーカーMは、カメラ1Aおよびカメラ1Bの画角内にあり、ステレオカメラ10が正常に取り付けられている場合、自発光マーカーMは、カメラ1Aおよびカメラ1Bの撮影画像内における所定の領域に写り込む。他方、ステレオカメラ10の取付状態が正常な状態から変化した場合には、カメラ1Aまたはカメラ1Bにより撮影される自発光マーカーMの位置が、撮影画像内で移動する。あるいは、自発光マーカーMの位置がカメラ1Aまたはカメラ1Bの画角から外れる。本実施例では、自発光マーカーMの位置が撮影画像内における所定の領域からずれた場合に、位置ずれ検出部3は、ステレオカメラ10の位置ずれに係る異常を検出する。
【0018】
また、点灯状態と消灯状態とが交互に繰り返される自発光マーカーMの状態が、ステレオカメラ10における撮影状態に反映されていない場合、動作異常検出部5は、ステレオカメラ10の動作異常を検出する。
【0019】
次に、本実施例のカメラの異常検出装置の動作について説明する。以下の処理は、制御部6が、画像取得部2、位置ずれ検出部3、記憶部4および動作異常検出部5と協働して実行する。
【0020】
図3は、制御部のメイン処理を示すフローチャート、
図3Aは、位置ずれ検出処理を示すフローチャート、
図3Bは、動作異常検出処理を示すフローチャートである。
【0021】
図3に示すメイン処理は、制御部6の制御に従って、任意のタイミングで、例えば、所定の周期で繰り返し実行される。
【0022】
メイン処理のステップS1では、画像取得部2は、カメラ1Aおよびカメラ1Bから画像を取得する。なお、画像取得部2で取得された画像は画像処理装置21において画像処理され、その画像処理の結果、すなわち移動体100の前方の状況が制御部6に与えられ、移動体100の走行等の制御に用いられる。
【0023】
また、ステップS1において、画像処理装置21は、新たに取得されたカメラ1Aの画像に含まれる自発光マーカーMの位置、およびカメラ1Bの画像に含まれる自発光マーカーMの位置を特定する。同時に、画像処理装置21は、新たに取得されたカメラ1Aの画像およびカメラ1Bの画像に含まれる自発光マーカーMの状態が、それぞれ点灯状態(第1の状態の一例)にあるか、消灯状態(第2の状態の一例)にあるかを判別する。
【0024】
ステップS2では、位置ずれ検出部3により位置ずれ検出処理が実行される。後述するように、位置ずれ検出処理ではカメラ1Aおよびカメラ1Bの位置ずれの有無が検出される。
【0025】
ステップS3では、記憶部4に判別情報を記憶する記憶処理が実行される。記憶処理の詳細については後述する。
【0026】
ステップS4では、動作異常検出部5により動作異常検出処理が実行され、制御部6はメイン処理を終了する。後述するように、動作異常検出処理では、カメラ1Aおよびカメラ1Bから画像取得部2を介して取得される画像が、正常に更新されているか否かが判断される。
【0027】
次に、位置ずれ検出処理(ステップS2)について説明する。
【0028】
図3AのステップS201では、位置ずれ検出部3は、ステップS1において特定されたカメラ1Aの画像およびカメラ1Bの画像に含まれる自発光マーカーMの位置に基づいて、位置ずれ量を算出する。なお、カメラ1Aの画像およびカメラ1Bの画像に含まれる自発光マーカーMの位置は、自発光マーカーMが点灯している場合にのみ、ステップS1において特定されてもよい。また、カメラ1Aの画像およびカメラ1Bの画像に含まれる自発光マーカーMの位置が、自発光マーカーMの点灯、消灯に関わりなく、ステップS1において特定されてもよい。
【0029】
図4は、位置ずれ量を算出する処理の一例を示す図である。この例では、カメラ1Aの画像Imaに含まれる自発光マーカーMの高さと、カメラ1Bの画像Imbに含まれる自発光マーカーMの高さとが比較され、その差の絶対値を位置ずれ量Δとしている。この場合、ステレオカメラ10が正常に固定されていれば、カメラ1Aの画像Imaおよびカメラ1Bの画像Imbに含まれる自発光マーカーMの高さが同じとなることを前提としている。
【0030】
図4Aは、位置ずれ量を算出する処理の別の一例を示す図である。この例では、カメラ1Aの画像Imaに含まれる自発光マーカーMの位置の、既定された位置Msに対するずれ幅を位置ずれ量Δとしている。この場合、ステレオカメラ10が正常に固定されていれば、カメラ1Aの画像Imaに含まれる自発光マーカーMの位置が位置Msに一致することを前提としている。
図4Aの例では、カメラ1Aの画像Imaについて位置ずれ量Δを算出しているが、カメラ1Bの画像Imbについて位置ずれ量Δを算出してもよい。ステレオカメラ10が正常に固定されていない場合には、少なくとも、カメラ1Aの画像Imaおよびカメラ1Bの画像Imbのいずれかで位置ずれが発生するはずである。
【0031】
ステップS202では、位置ずれ検出部3は、ステップS201において算出された位置ずれ量Δが、所定の閾値よりも大きいか否か判断し、判断が肯定されればステップS203へ進み、判断が否定されれば、ステップS3(
図3)へリターンする。なお、画像処理装置21における画像処理(ステップS1)において、カメラ1Aの画像Imaまたはカメラ1Bの画像Imb内に自発光マーカーMが認識されない場合にも、位置ずれ検出部3において、ステップS202における判断が肯定されてもよい。
【0032】
ステップS203では、位置ずれ検出部3は、ステレオカメラ10の位置ずれが検出された旨、すなわち、位置ずれ量Δが所定の閾値を越えた旨を制御部6に通知し、ステップS3(
図3)へリターンする。この場合、制御部6は、ステレオカメラ10の位置ずれが検出された場合に予定されている所定の動作が実行されるように、各部を制御する。例えば、制御部6は、アクチュエータ駆動装置62を介して移動体100を停止させるとともに、音声出力装置63を介して警報を発報してもよい。また、制御部6は、通信装置64を介して、外部との間で必要な通信を実行してもよい。
【0033】
ステップS3では、記憶部4が記憶処理を実行する。ここでは、記憶部4は、ステップS1において画像処理装置21により判別された、カメラ1Aの画像およびカメラ1Bの画像に含まれる自発光マーカーMの状態、すなわち、点灯状態または消灯状態を記憶する。これにより、記憶部4には、カメラ1Aの画像およびカメラ1Bの画像に含まれる自発光マーカーMの状態を時系列的に格納した判別情報の履歴が記録される。
【0034】
次に、動作異常検出処理(ステップS4)について説明する。
【0035】
図3BのステップS401では、動作異常検出部5は、記憶部4に記録された自発光マーカーMの状態を示す判別情報の履歴を取得する。
【0036】
ステップS402では、動作異常検出部5は、カメラ1Aの画像およびカメラ1Bの画像(フレーム)が正しく更新されているか否かを判断する。
【0037】
ここでは、例えば、記憶部4に記録された自発光マーカーMの状態が、点灯状態および消灯状態の間で、切り替わっているか否かを判断する。上記のように、自発光マーカーMは点滅を繰り返しているため、カメラ1Aの画像およびカメラ1Bの画像が正しく更新されていれば、記憶部4に記録された自発光マーカーMの状態も点灯状態と消灯状態とを繰り返しているはずである。したがって、記憶部4に記録された自発光マーカーMの状態が点灯状態または消灯状態に固定されたままとなっていれば、ステレオカメラ10の動作異常により、フレームが更新されていないと判断することができる。例えば、自発光マーカーMの点滅周期よりも長時間にわたり、点灯状態または消灯状態が連続して記憶部4に記録されていれば、ステレオカメラ10の動作異常と判断することができる。
【0038】
なお、カメラ1Aの画像およびカメラ1Bの画像に含まれる自発光マーカーMの位置が、自発光マーカーMが点灯している場合にのみ、ステップS1において特定可能な場合、消灯状態においては、実際には自発光マーカーMが画像上で認識されない状態となる。一方、カメラ1Aの画像およびカメラ1Bの画像に含まれる自発光マーカーMの位置が、自発光マーカーMの点灯、消灯に関わりなく、ステップS1において特定可能な場合には、消灯状態にある自発光マーカーMが画像上で認識されることになる。
【0039】
本実施例では、制御部6によりマーカー制御装置65を介して自発光マーカーMの状態が制御されているため、制御部6による実際の自発光マーカーMの制御状態と、記憶部4に記録された自発光マーカーMの状態とを対比することにより、より確実にステレオカメラ10の動作異常を検出することができる。この場合、自発光マーカーMの点滅周期よりも短時間で、ステレオカメラ10の動作異常の有無を判別することが可能となる。カメラ1Aの画像およびカメラ1Bの画像のいずれかで、実際の自発光マーカーMの制御状態と異なる自発光マーカーMの状態が記憶部4に記憶されている場合には、ステレオカメラ10の動作異常と判断することができる。
【0040】
また、上記したようにステレオカメラ10はカメラ1Aとカメラ1Bが同期(時間同期)している同期ステレオカメラであるので、カメラ1Aの画像における自発光マーカーMの状態と、カメラ1Bの画像における自発光マーカーMの状態とが食い違う場合に、ステレオカメラ10の動作異常と判断することもできる。例えば、カメラ1Aの画像における自発光マーカーMの状態、すなわち判別情報が点灯状態を示し、カメラ1Bの画像における自発光マーカーMの状態、すなわち判別情報が消灯状態を示す場合には、ステレオカメラ10の動作異常と判断することができる。
【0041】
ステレオカメラ10の動作異常の誤検出を防止するために、判別情報から動作異常を判断するアルゴリズムにおいて冗長性をもたせてもよい。例えば、記憶部4の履歴において、複数回、判別情報により連続して動作異常を示唆する状態が示される場合に、はじめて動作異常と判断してもよい。
【0042】
ステップS402において、カメラ1Aの画像およびカメラ1Bの画像(フレーム)が正しく更新されていないと判断されれば、ステップS403へ進み、正しく更新されていると判断されれば、
図3の処理を終了する。
【0043】
ステップS403では、動作異常検出部5は、ステレオカメラ10の動作異常が検出された旨を制御部6に通知し、
図3の処理を終了する。この場合、制御部6は、ステレオカメラ10の動作異常が検出された場合に予定されている所定の動作が実行されるように、各部を制御する。例えば、制御部6は、アクチュエータ駆動装置62を介して移動体100を停止させるとともに、音声出力装置63を介して警報を発報してもよい。また、制御部6は、通信装置64を介して、外部との間で必要な通信を実行してもよい。
【0044】
上記のステップS3では、画像処理装置21において判別されたカメラ1Aの画像およびカメラ1Bの画像に含まれる自発光マーカーMの時系列的な点灯状態、消灯状態を、判別情報として記憶部4に履歴として記録している。しかし、カメラ1Aまたはカメラ1Bにより撮影された自発光マーカーMの撮影状態が点灯状態にあるか消灯状態にあるかを判別可能な情報であれば、情報の形態は任意であり、それを判別情報として記憶部4に時系列的に記憶することができる。
【0045】
例えば、カメラ1Aの画像およびカメラ1Bの画像の全体を判別情報として記憶することもできる。あるいは、カメラ1Aの画像およびカメラ1Bの画像のうち、自発光マーカーMが撮影される領域の画像のみを判別情報として記憶してもよい。また、自発光マーカーMが撮影される領域の画像の輝度や色を判別情報として記憶してもよい。これらの場合、動作異常検出処理(ステップS4)において、記憶部4に記憶された判別情報に対して必要な処理、例えば、記憶された画像に対する画像処理や、輝度や色に対する二値化処理を介して、カメラ1Aまたはカメラ1Bにより撮影された自発光マーカーMの撮影状態が点灯状態にあるか消灯状態にあるかを判別することができる。
【0046】
以上のように、本実施例によれば、カメラ1Aの画像およびカメラ1Bの画像に含まれる自発光マーカーMの位置に基づいてステレオカメラ10の位置ずれに係る異常を検出している。このため、自発光マーカーMの背景と無関係に、常に、ステレオカメラ10の位置ずれを正しく検出できる。例えば、移動体100が暗闇の中にあったり、白い壁に向かってステレオカメラ10が向いている場合、あるいは、格子などの繰り返しパターンがステレオカメラ10の画像の背景に存在する場合でも、ステレオカメラ10の画像に含まれる自発光マーカーMの位置に基づいて、ステレオカメラ10の位置ずれを正しく認識できる。
【0047】
また、本実施例によれば、点滅を繰り返す自発光マーカーMの撮影状態(点灯状態および消灯状態)を示す判別情報に基づいて、ステレオカメラ10のフレームが更新されているか否かを判断している。このため、ステレオカメラ10のフレームの更新が停止した場合には、ステレオカメラ10の動作異常が発生していると判断することができる。上記のように、自発光マーカーMは、常にステレオカメラ10により撮影されているので、ステレオカメラ10に写り込む背景などの撮影状況に関わらず、ステレオカメラ10の動作異常を確実に検出することができる。また、ステレオカメラ10の位置ずれおよび動作停止に係る異常を、共通の撮影対象である自発光マーカーMを用いて検出できるので、複数の撮影対象を用意する必要がない。
【0048】
本実施例では、制御部6の制御を介して、自発光マーカーMを点滅させているが、自発光マーカーMをLEDなどの点滅を繰り返す発光素子を用いて構成する場合に、フリッカー現象を利用することができる。例えば、ステレオカメラ10のフレームレートを適切に設定すれば、フリッカー現象により、自発光マーカーMの撮影状態として点灯状態および消灯状態の2つの状態が得られる。したがって、この場合には、自発光マーカーMを意図的に点滅させる装置が不要となるメリットがある。
【0049】
ステレオカメラ10による撮影対象は、自発光マーカーMに限定されない。移動体100上ではない所定部位に設けられた撮影対象を利用することもできる。例えば、移動体100が所定の位置に停止したときに、ステレオカメラ10に写り込むマーカーを設置することができる。このとき、マーカーがカメラ1Aおよびカメラ1Bの画角内にあれば、そのマーカーを撮影対象として画像取得部2により取得し、上記実施例と同様の位置ずれ検出処理を実行することができる。そのマーカーが互いに区別可能な複数の状態(例えば、点灯状態と消灯状態)を有し、その状態を切り替えるようにすれば、上記実施例と同様の動作異常検出処理を実行することができる。
【0050】
また、上記実施例では、撮影状態が点灯状態と消灯状態との間で切り替わる例を示したが、2つの撮影状態が判別できればよく、撮影対象が点滅する場合に限定されない。例えば、撮影対象の色が切り替わってもよく、撮影対象の向きや形状が切り替わってもよい。撮影対象は自発光を発生するものに限定されない。
【0051】
施設内、例えば工場屋内など、移動体100の使用環境において、LED照明や蛍光灯照明が使用されている場合、その点滅周期(例えば、商用電源の周波数に対応する周期)に応じてステレオカメラ10のフレームレートの値を適切に設定することにより、フリッカー現象を発生させることができる。この場合、フリッカー現象を利用することにより判別可能な2つの撮影状態を得ることができる。したがって、撮影対象自体に変化を与えることなく、ステレオカメラ10の動作異常を検出することが可能となる。
【0052】
図5は、投影装置を設けた例を示す図である。
図5に示すように、例えば、マーカー制御装置65および自発光マーカーMに代えて、所定のイメージを投影する投影装置70を設けてもよい。投影装置70は制御部6により制御され、施設内の既定のルートを走行する移動体100が所定の位置に停止したときに、所定のイメージを投影する。投影装置70として、例えば、移動体100に取り付けたレーザポインタやプロジェクタを使用することができる。
【0053】
この場合、例えば、移動体100が所定の位置に停止したときに、施設内に設置された壁、床、あるいは天井等の反射性部材に所定のイメージを投影し、これをステレオカメラ10で撮影することができる。投影されたイメージがカメラ1Aおよびカメラ1Bの画角内にあれば、投影されたイメージを撮影対象として画像取得部2により取得し、上記実施例と同様の位置ずれ検出処理を実行することができる。また、投影されたイメージが互いに区別可能な複数の状態を有し、その状態を切り替えるようにすれば、上記実施例と同様の動作異常検出処理を実行することができる。例えば、イメージが投影されている状態と、投影されていない状態の2つの状態を切り替えることができる。
【0054】
イメージの投影には、プロジェクションマッピングの技術を用いることもできる。この場合、移動体100が所定の位置に停止したときにおける、ステレオカメラ10に対する壁、床、あるいは天井等の反射性部材の位置や形状が決まっているため、壁、床、あるいは天井等に鮮明なイメージを投影することができる。このため、ステレオカメラ10における位置ずれを正確に把握することができる。なお、プロジェクションマッピングの技術を用いたイメージの投影は、ステレオカメラ10の異常検出のみに止まらず、投影されるイメージを、施設内の作業者等の支援等のために広く使用することができる。例えば、移動体100の接近を知らせ、あるいは、必要な情報を提示する手段として用いることも可能である。
【0055】
このように、投影装置70からの光が作るイメージを間接的にステレオカメラ10で撮影することにより、自発光マーカーMなどを常時、ステレオカメラ10の撮影範囲に入るように設置することが困難な場合に、間接光ないし反射光を利用して、撮影対象を得ることができる。
【0056】
図6は、
図1に示すカメラの異常検出装置を、車両に搭載されたステレオカメラの異常検出に適用した例を示す図である。
【0057】
図6の例では、ステレオカメラ20は自動車200の前方をウィンドシールド201を介して撮影する。ステレオカメラ20の画像は、自動車200の自動運転や運転支援に用いられる。
【0058】
自動車200には、ステレオカメラ20により撮影される、撮影対象としての自発光マーカーM1が取り付けられている。自発光マーカーM1として、自動車200のコーナーポールやセンターポールのLEDなどを用いることができる。あるいは、自動車200のボンネット上に自発光マーカーM1を取り付けてもよい。
【0059】
ステレオカメラ20の異常検出のための撮影対象として、プロジェクションマッピングの技術を用いて投影されたイメージを用いることもできる。この場合、自動車200に投影装置を設け、自動車200の走行中または停止中に、例えば、自動車200の前方の道路上に所定のイメージを投影することができる。プロジェクションマッピングの技術を用いたイメージの投影は、ステレオカメラ20の異常検出のみに止まらず、投影されるイメージを、運転支援のために広く使用することができる。例えば、自動車200の車幅や、運転に必要な各種の情報を提示する手段として用いることも可能である。
【0060】
以上説明したように、本発明によれば、撮影対象の撮影位置に基づいて、第1のカメラまたは第2のカメラの撮影位置の位置ずれを検出するので、撮影位置の位置ずれを効果的に検出できる。また、撮影状態が前記第1の状態にあるか前記第2の状態にあるかを判別可能な判別情報を時系列的に記憶し、判別情報に基づいて、第1のカメラの撮影画像が更新されていないことを検出するので、カメラの動作異常を確実に検出できる。
【0061】
以上、実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形および変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部または複数を組み合わせることも可能である。
【0062】
なお、以上の実施例に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0063】
[付記1]
移動体に取り付けられたカメラの異常を検出するカメラの異常検出装置であって、
撮影状態が第1の状態と、前記第1の状態と区別可能な第2の状態との間で時系列的に切り替わる撮影対象を撮影する、前記カメラとしての第1のカメラおよび第2のカメラの撮影画像を取得する画像取得部と、
前記画像取得部により取得された前記第1のカメラによる前記撮影対象の撮影位置、または前記画像取得部により取得された前記第2のカメラによる前記撮影対象の撮影位置に基づいて、前記第1のカメラまたは前記第2のカメラの撮影位置の位置ずれを検出する位置ずれ検出部と、
前記画像取得部により取得された前記撮影画像に基づいて、前記第1のカメラにより撮影された前記撮影対象の前記撮影状態が前記第1の状態にあるか前記第2の状態にあるかを判別可能な判別情報を時系列的に記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記判別情報に基づいて、前記第1のカメラの撮影画像が更新されていないことを検出する動作異常検出部と、
を備えるカメラの異常検出装置。
【0064】
付記1の構成によれば、撮影対象の撮影位置に基づいて、第1のカメラまたは第2のカメラの撮影位置の位置ずれを検出するので、撮影位置の位置ずれを効果的に検出できる。また、撮影状態が前記第1の状態にあるか前記第2の状態にあるかを判別可能な判別情報を時系列的に記憶し、判別情報に基づいて、第1のカメラの撮影画像が更新されていないことを検出するので、カメラの動作異常を確実に検出できる。
【0065】
[付記2]
前記撮影対象が前記移動体に取り付けられている、付記1に記載のカメラの異常検出装置。
【0066】
付記2の構成によれば、撮影対象が移動体に取り付けられているので、移動体の位置に関わりなく、カメラにより撮影対象を撮影できる。このため、撮影位置の位置ずれに関する異常および動作異常を常時、検出することができる。
【0067】
[付記3]
前記撮影対象は、自発光マーカーであり、前記第1の状態では前記自発光マーカーが点灯し、前記第2の状態では前記自発光マーカーが消灯する、付記1または付記2に記載のカメラの異常検出装置。
【0068】
付記3の構成によれば、自発光マーカーの点滅が第1のカメラの撮影画像に反映されて更新されないことにより、カメラの動作異常を検出できる。
【0069】
[付記4]
前記撮影対象が前記移動体上ではない所定部位に設けられ、
前記画像取得部は、前記撮影対象が前記第1のカメラおよび前記第2のカメラで撮影される所定の位置に前記移動体が位置付けられたときに、前記撮影画像を取得する、付記1に記載のカメラの異常検出装置。
【0070】
付記4の構成によれば、所定の位置に移動体が位置付けられたときに、撮影対象が第1のカメラおよび第2のカメラで撮影されるので、このときに、撮影位置の位置ずれに係る異常およびカメラの動作異常を検出できる。
【0071】
[付記5]
前記移動体が施設内の既定のルートを走行し、前記所定の位置が前記ルート上に設定された、付記4に記載のカメラの異常検出装置。
【0072】
付記5の構成によれば、ルート上に設定された所定の位置に移動体が位置付けられたときに、撮影対象が第1のカメラおよび第2のカメラで撮影されるので、このときに、撮影位置の位置ずれに係る異常およびカメラの動作異常を検出できる。
【0073】
[付記6]
前記撮影対象は反射性部材に投影された像である、付記1に記載のカメラの異常検出装置。
【0074】
付記6の構成によれば、間接光または反射光を用いて、撮影対象を作ることができるので、自発光マーカーを移動体に取り付けることができない場合等にも対応できる。
【0075】
[付記7]
前記移動体の動作を制御する制御部を備え、
前記画像取得部、前記位置ずれ検出部、前記記憶部および前記動作異常検出部は、前記制御部により制御される、付記1~付記6のいずれか1項に記載のカメラの異常検出装置。
【0076】
付記7の構成によれば、移動体の動作を制御する制御部により、画像取得部、位置ずれ検出部、記憶部および動作異常検出部が制御されるので、移動体の動作とカメラの異常検出の処理を協調させることができる。
【0077】
[付記8]
移動体に取り付けられたカメラの異常を検出するカメラの異常検出方法であって、
前記移動体の動作を制御する制御ステップと、
撮影状態が第1の状態と、前記第1の状態と区別可能な第2の状態との間で時系列的に切り替わる撮影対象を撮影する、前記カメラとしての第1のカメラおよび第2のカメラの撮影画像を取得する画像取得ステップと、
前記画像取得ステップにより取得された前記第1のカメラによる前記撮影対象の撮影位置、または前記画像取得ステップにより取得された前記第2のカメラによる前記撮影対象の撮影位置に基づいて、前記第1のカメラまたは前記第2のカメラの撮影位置の位置ずれを検出する位置ずれ検出ステップと、
前記画像取得ステップにより取得された前記撮影画像に基づいて、前記第1のカメラにより撮影された前記撮影対象の前記撮影状態が前記第1の状態にあるか前記第2の状態にあるかを判別可能な判別情報を時系列的に記憶する記憶ステップと、
前記記憶ステップにより記憶された前記判別情報に基づいて、前記第1のカメラの撮影画像が更新されていないことを検出する動作異常検出ステップと、
を備えるカメラの異常検出方法。
【0078】
付記8の構成によれば、撮影対象の撮影位置に基づいて、第1のカメラまたは第2のカメラの撮影位置の位置ずれを検出するので、撮影位置の位置ずれを効果的に検出できる。また、撮影状態が前記第1の状態にあるか前記第2の状態にあるかを判別可能な判別情報を時系列的に記憶し、判別情報に基づいて、第1のカメラの撮影画像が更新されていないことを検出するので、カメラの動作異常を確実に検出できる。
【符号の説明】
【0079】
1A カメラ
1B カメラ
2 画像取得部
3 位置ずれ検出部
4 記憶部
5 動作異常検出部
6 制御部
10 ステレオカメラ
M 自発光マーカー
M1 自発光マーカー