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特開2022-109214ゲームサーバ、ゲームプログラム、情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022109214
(43)【公開日】2022-07-27
(54)【発明の名称】ゲームサーバ、ゲームプログラム、情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/35 20140101AFI20220720BHJP
   A63F 13/5375 20140101ALI20220720BHJP
   A63F 13/85 20140101ALI20220720BHJP
【FI】
A63F13/35
A63F13/5375
A63F13/85
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021136028
(22)【出願日】2021-08-24
(62)【分割の表示】P 2021003871の分割
【原出願日】2021-01-14
(71)【出願人】
【識別番号】512294021
【氏名又は名称】株式会社アカツキ
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】コウ セイブン
(57)【要約】
【課題】ゲーム内の操作に関する情報を検索可能なゲームサーバ、ゲームプログラム、情報処理方法を提供すること。
【解決手段】本発明はゲームにおける所定の操作に関する情報を検索する検索機能を備えたゲームサーバであって、操作名称と、当該操作に関する操作情報とを対応付けて記憶する検索用データベースと、プレイヤから検索キーの入力を受け付ける検索入力受付部と、前記検索キーに基づいて、前記検索用データベースから所定の前記操作情報を読み出す検索部と、前記操作情報を前記プレイヤに提示する検索結果提示部と、を備えることを特徴とする、ゲームサーバを提供するものである。
【選択図】図4

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームにおける所定の操作に関する情報を検索する検索機能を備えたゲームサーバであって、
操作名称と、当該操作に関する操作情報とを対応付けて記憶する検索用データベースと、
プレイヤから検索キーの入力を受け付ける検索入力受付部と、
前記検索キーに基づいて、前記検索用データベースから所定の前記操作情報を読み出す検索部と、
前記操作情報を前記プレイヤに提示する検索結果提示部と、を備えることを特徴とする、ゲームサーバ。
【請求項2】
前記検索用データベースは、前記操作名称と同一の操作を指す他の名称を含む類似語グループを前記各操作名称に対応付けて記憶し、
前記検索部は、前記検索キーと前記他の名称とが一致する場合に、当該他の名称が属する前記類似語グループに対応付けられた前記操作名称について、前記操作情報を読み出すことを特徴とする、請求項1に記載のゲームサーバ。
【請求項3】
前記操作情報は、当該操作を実行可能な画面への遷移に関する情報であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のゲームサーバ。
【請求項4】
他のプレイヤの検索履歴に関する情報を提供する検索情報提供部をさらに備え、
前記検索情報提供部は、前記プレイヤのプレイ状況に基づいて特定の他のプレイヤを抽出し、抽出した前記他のプレイヤによる検索履歴に関する情報を提供することを特徴とする、請求項1~3のいずれかに記載のゲームサーバ。
【請求項5】
前記プレイヤ及び他のプレイヤの少なくとも何れかの検索履歴に基づき、前記操作名称と同一の操作を指す他の名称を前記各操作名称に対応付けて前記検索用データベースに記憶させる検索情報蓄積部をさらに備える、請求項1~4のいずれかに記載のゲームサーバ。
【請求項6】
ゲームにおける所定の操作に関する情報を検索する検索機能を実行するためのゲームプログラムであって、
コンピュータに、プレイヤから検索キーの入力を受け付ける検索入力受付処理と、
操作名称と、当該操作に関する操作情報とを対応付けて記憶する検索用データベースから、前記検索キーに基づいて所定の前記操作情報を読み出す検索処理と、
前記操作情報を前記プレイヤに提示する検索結果提示処理とを実行させることを特徴とする、ゲームプログラム。
【請求項7】
ゲームにおける所定の操作に関する情報を検索するための情報処理方法であって、
プレイヤから検索キーの入力を受け付ける検索入力受付ステップと、
操作名称と、当該操作に関する操作情報とを対応付けて記憶する検索用データベースから、前記検索キーに基づいて所定の前記操作情報を読み出す検索ステップと、
前記操作情報を前記プレイヤに提示する検索結果提示ステップと、を有するコンピュータによる情報処理方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はゲームサーバ、ゲームプログラム、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ソーシャルゲームなどのスマートフォンでプレイ可能なゲームにおいては、キャラクタの育成やフレンド申請など、特にアウトゲームにおける操作が多様化している。また、ゲームの世界観に合わせた独自の操作名称を付している場合が多く、当該ゲームに慣れていないプレイヤは、所望の操作をするためにどのボタンを選択したらよいのかを直ちに把握することができないことがある。
【0003】
特許文献1には、ゲーム内で所定のパラメータ条件に合致するゲームカードを検索することが可能なゲームシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6748340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献には、プレイヤが保有するゲームカードを検索することは記載されているが、ゲームにおける所定の操作に関する情報を検索することついては記載されていない。
【0006】
そこで、本発明は、ゲームにおける所定の操作に関する情報を検索することを可能とするゲームサーバ、ゲームプログラム、情報処理方法を提供することを一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、ゲームにおける所定の操作に関する情報を検索する検索機能を備えたゲームサーバであって、操作名称と、当該操作に関する操作情報とを対応付けて記憶する検索用データベースと、プレイヤから検索キーの入力を受け付ける検索入力受付部と、前記検索キーに基づいて、前記検索用データベースから所定の前記操作情報を読み出す検索部と、前記操作情報を前記プレイヤに提示する検索結果提示部と、を備えることを特徴とする、ゲームサーバが得られる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ゲーム内の所定の操作に関する情報を検索することができ、慣れていないプレイヤでもスムーズにゲームを進めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施の形態によるシステムの構成例を示す図である。
図2】本発明の実施の形態によるサーバ装置1の構成例を示す図である。
図3】本発明の実施の形態によるプレイヤ端末2の構成例を示す図である。
図4】本発明の実施の形態による検索用データベースの構成例を示す図である。
図5】本発明の実施の形態による検索情報記憶部の構成例を示す図である。
図6】本発明の実施の形態によるプレイヤ端末2画面の構成例を示す図である。
図7】本発明の実施の形態によるプレイヤ端末2画面の構成例を示す図である。
図8】本発明の実施の形態による処理フローの一例を示す図である。
図9】本発明の実施の形態によるプレイヤ端末2画面の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明は、以下のような構成を備える。
[項目1]
ゲームにおける所定の操作に関する情報を検索する検索機能を備えたゲームサーバであって、
操作名称と、当該操作に関する操作情報とを対応付けて記憶する検索用データベースと、
プレイヤから検索キーの入力を受け付ける検索入力受付部と、
前記検索キーに基づいて、前記検索用データベースから所定の前記操作情報を読み出す検索部と、
前記操作情報を前記プレイヤに提示する検索結果提示部と、を備えることを特徴とする、ゲームサーバ。
[項目2]
前記検索用データベースは、前記操作名称と同一の操作を指す他の名称を含む類似語グループを前記各操作名称に対応付けて記憶し、
前記検索部は、前記検索キーと前記他の名称とが一致する場合に、当該他の名称が属する前記類似語グループに対応付けられた前記操作名称について、前記操作情報を読み出すことを特徴とする、項目1に記載のゲームサーバ。
[項目3]
前記操作情報は、当該操作を実行可能な画面への遷移に関する情報であることを特徴とする、項目1又は2に記載のゲームサーバ。
[項目4]
他のプレイヤの検索履歴に関する情報を提供する検索情報提供部をさらに備え、
前記検索情報提供部は、前記プレイヤのプレイ状況に基づいて特定の他のプレイヤを抽出し、抽出した前記他のプレイヤによる検索履歴に関する情報を提供することを特徴とする、項目1~3のいずれかに記載のゲームサーバ。
[項目5]
前記プレイヤ及び他のプレイヤの少なくとも何れかの検索履歴に基づき、前記操作名称と同一の操作を指す他の名称を前記各操作名称に対応付けて前記検索用データベースに記憶させる検索情報蓄積部をさらに備える、項目1~4のいずれかに記載のゲームサーバ。
[項目6]
ゲームにおける所定の操作に関する情報を検索する検索機能を実行するためのゲームプログラムであって、
コンピュータに、プレイヤから検索キーの入力を受け付ける検索入力受付処理と、
操作名称と、当該操作に関する操作情報とを対応付けて記憶する検索用データベースから、前記検索キーに基づいて所定の前記操作情報を読み出す検索処理と、
前記操作情報を前記プレイヤに提示する検索結果提示処理とを実行させることを特徴とする、ゲームプログラム。
[項目7]
ゲームにおける所定の操作に関する情報を検索するための情報処理方法であって、
プレイヤから検索キーの入力を受け付ける検索入力受付ステップと、
操作名称と、当該操作に関する操作情報とを対応付けて記憶する検索用データベースから、前記検索キーに基づいて所定の前記操作情報を読み出す検索ステップと、
前記操作情報を前記プレイヤに提示する検索結果提示ステップと、を有するコンピュータによる情報処理方法。
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0012】
<構成>
図1に示されるように、本ゲームシステムは、ネットワーク3(例えば、インターネット等)を介してゲームに関する各種サービスをプレイヤに提供するものであり、サーバ装置1(ゲームサーバ)と複数のプレイヤ端末2とで構成される。
【0013】
<サーバ装置1の構成>
図2は、サーバ装置1の機能上の構成を示すブロック図である。サーバ装置1は、システム管理者等が各種サービスを運営・管理する際に利用する情報処理装置(コンピュータ)であり、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティング技術によって論理的に実現されてもよい。
【0014】
サーバ装置1は、制御部11、記憶部12、入力部13、表示部14、通信部15を有する。サーバ装置1は、通信部15を介してプレイヤ端末2から各種のコマンド(リクエスト)を受信すると、制御部11においてゲームプログラムによる処理を実行し、ゲームプログラムの処理結果(例えば、ゲーム画像やゲーム音声等)がプレイヤ端末2へ送信される。なお、上記ゲームプログラムの一部は、プレイヤ端末2に送信されてプレイヤ端末2上で実行されてもよい。
【0015】
制御部11は、各部間のデータの受け渡しを行うとともに、サーバ装置1全体の制御を行うものであり、CPU(Central Processing Unit)が所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。本実施の形態の制御部11は、少なくともゲーム実行部111、画面データ生成部112、検索入力受付部113、検索部114、検索結果提示部115、検索情報提供部116を備える。なお、これらの各種機能部については追って詳述する。
【0016】
記憶部12は、システムプログラムが記憶された読取専用の記憶領域であるROM(Read Only Memory)と、制御部11による演算処理のワーク領域として使用される書き換え可能な記憶領域であるRAM(Random Access Memory)とを有しており、例えば、フラッシュメモリやハードディスクなどの不揮発性記憶装置によって実現される。本実施形態における記憶部12は、ゲーム情報記憶部121、プレイヤ情報記憶部122、検索用データベース123、検索情報記憶部124等の各種記憶部を有している。なお、これらの各種情報については追って詳述する。
【0017】
入力部13はシステム管理者がゲームサービスに関する各種データ(例えば、ゲーム情報等)を入力するためのものであり、例えばキーボードやマウス等によって実現される。
【0018】
表示部14は、制御部11からの指令に基づいてシステム管理者用の操作画面を表示するためのものであり、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)等によって実現される。
【0019】
通信部15は、プレイヤ端末2との間で通信を行うためのものであり、プレイヤ端末2から送信される各種データや信号を受信する受信部としての機能と、制御部11の指令に応じて各種データや信号をプレイヤ端末2へ送信する送信部としての機能を有している。通信部15は、例えばHTTP(HyperText Transfer Protocol)やHTTPS、WebSocket、P2P(Peer To Peer)等によりプレイヤ端末2との通信を行う。
【0020】
<プレイヤ端末2>
図3は、プレイヤ端末2の機能上の構成を表すブロック図である。プレイヤ端末2は、プレイヤが所持し利用することができる情報処理装置(例えば、スマートフォン、携帯電話端末、タブレット端末)である。プレイヤ端末2は、サーバ装置1から送信されたゲームプログラムの処理結果をゲームアプリケーションまたはWebブラウザを介して出力(例えば、ゲーム画面表示、ゲーム音声出力等)することができる。プレイヤ端末2は、プレイヤ端末2全体の制御を行う制御部21と、各種データ・プログラムを記憶する記憶部22と、プレイヤが操作入力を行うための入力部23、ゲーム画面・操作画面等を出力する出力部24、サーバ装置1との間で情報通信を行う通信部25を有している。本実施の形態の制御部21は、少なくとも操作情報受付部211、ゲーム動作部212を備える。また、記憶部22は、少なくともゲーム動作情報記憶部221を備える。制御部21の各機能部は、メモリやゲーム動作情報記憶部221に格納されているプログラムをCPUが実行することにより実現することができる。
【0021】
プレイヤ端末2の操作情報受付部211は、プレイヤからゲームに関する操作を受け付ける。操作情報受付部211は、プレイヤによる入力部23を用いたゲームに関する操作を受け付ける。そして、操作情報受付部211は、受け付けた操作内容をゲーム動作部212に出力する。
【0022】
ゲーム動作部212は、ゲームを動作させるための処理を実行する。ゲーム動作部212は、ゲーム動作情報記憶部221に記憶されたゲーム動作情報に含まれるゲームソフトウェアと、入力部23から入力されたプレイヤの操作内容とに基づいてゲームを動作させる。ゲーム動作部212は、ゲームの動作に伴い、ゲーム動作情報に含まれる画像データからゲーム用の画像を生成し、生成した画像を出力部24に出力させるための制御処理を行う。同様にして、ゲーム動作部212は、ゲームの動作に伴い、ゲーム動作情報に含まれる音楽データや音声データからゲーム用の音楽や音声を生成し、生成した音楽や音声を出力部24から出力させるための制御処理を行う。なお、ここでは、ネイティブアプリがWebアプリの機能を一部実行する、すなわち、プレイヤ端末2のゲーム動作部212がサーバ装置1の機能を一部実行する構成について説明したが、ゲーム動作部212を有さずにサーバ装置1が処理結果として全てのゲーム用画像、音声を生成するように構成されていてもよいし、ゲーム動作部212によって全てのゲーム用画像、音声を生成するように構成されていてもよい。
【0023】
ゲーム動作部212を有する場合、ゲーム動作部212が動作させるゲームにおける所定のパラメータはサーバ装置1にて管理されることができる。例えば、ゲームにおけるスタミナや、有償ポイントといったパラメータが、サーバ装置1にて管理される。そのため、ゲーム動作部212は、ゲームにおいてこれらの所定のパラメータの変化が伴う処理が発生する場合には、サーバ装置1との通信を行うことにより、サーバ装置1が管理するパラメータを更新させる。そして、ゲーム動作部212は、更新後のパラメータをサーバ装置1から受信し、この更新後のパラメータに基づいてゲームの動作を継続する。
【0024】
本実施形態におけるゲームシステムは、ゲーム内の特定の操作に関する情報を検索するための検索機能を提供する。本開示における「操作」とは、ゲーム中で実行可能なあらゆる操作を指す。また、例えば、ゲームの中でも、実際のゲームプレイに関する部分(いわゆるインゲーム)以外の部分(いわゆるアウトゲーム)における操作を含む。具体的には、キャラクタの取得・育成、チーム編成、アイテムの取得・使用、インゲーム及びアウトゲームの各種設定変更、フレンド申請、フレンドとのやり取りなどであり、ゲーム内で特定の機能を発揮させるための操作も含む。あるいは、例えばキャラクタを育成するゲーム等においては、キャラクタの音声をもう一度聞く、キャラクタが表示されたカード(絵)の拡大、ゲーム内のホーム画面に表示されるキャラクタ(ホームキャラ)の変更等の操作を含む。プレイヤは、操作に関する任意の検索キーを入力することによって、当該検索キーに係る操作に関する情報を取得することができる。例えば、操作に関する情報は、当該操作を実行するための画面への遷移を定義する遷移情報である。プレイヤは、遷移情報を取得することによって、当該操作の実行画面へスムーズに到達することができる。
【0025】
サーバ装置1のゲーム情報記憶部121は、ゲームに関する情報を記憶する。ゲーム情報は、ゲームの種類に応じて適宜構成される。例えば対戦ゲームである場合は、ステージIDに紐づけて、ステージ名、敵キャラクタ情報等を含む。
【0026】
プレイヤ情報記憶部122は、プレイヤに関する情報を記憶する。プレイヤ情報には、プレイヤIDに紐づけて、プレイヤ名、プレイヤランク、所有キャラクタ情報、プレイステージ情報、所有アイテム情報、総プレイ時間、プレイ頻度等を含むことができる。プレイヤランクは、プレイヤのゲームにおけるランク、レベルであり、プレイ時間やゲームの進捗、獲得アイテムなどに応じて決定される。所有キャラクタ情報は、所有キャラクタのIDに対応付けて、レベル、各種能力値(対戦ゲームであれば攻撃力、防御力、体力等、音楽ゲームであれば歌唱力、ダンス力、パフォーマンス力など)などの各種パラメータの現在値を含むことができる。プレイステージ情報は、設定された複数のステージのうち、プレイヤがこれまでにプレイしたことのあるステージに関する情報であり、プレイ回数、クリア情報等を含むことができる。所有アイテム情報は、1つ以上の有償アイテム、無償アイテムの保有状況に関する情報を含み、各所有アイテムのIDに対応付けて、保有数などの情報を含むことができる。その他、プレイヤ及びゲームのプレイ状況に関する情報を含むことができる。
【0027】
検索用データベース123は、少なくとも操作名称とそれに対応する操作情報とを含む。図4は、検索用データベース123の構成例である。以下図4の例に沿って説明する。操作名称は、ゲーム内で実行可能な各操作の当該ゲーム内で使用される名称である。例えばあるゲームにおいて、バトルにおいて複数のキャラクタからなるチームを設定する操作を「編成」と呼んでいる場合、当該操作の操作名称は「編成」である。また、ホーム画面に表示されるキャラクタを選択する操作を「お気に入り」と呼んでいる場合、当該機能の操作名称は「お気に入り」である。操作情報は、当該操作を実行するにあたり有用な情報であり、例えば当該操作を実行可能な画面への遷移に関する情報である。操作情報としては他に、操作方法の説明などであってもよい。遷移情報は、これらの操作を操作実行可能な画面が、所定の画面(例えばホーム画面)に対してどのように配置されているかを示す情報を含む。例えば、ホーム画面からの画面遷移を定義する情報であってもよい。図4の例では、「編成」操作は、ホーム画面から、「出撃」画面を経て到達することができる旨を示す遷移情報「ホーム>出撃>編成」が示されている。また、「お気に入り」操作は、ホーム画面から、「システム」画面、さらに「マイプロフィール」画面を経て到達することができる旨を示す遷移情報「ホーム>システム>マイプロフィール>お気に入り」が示されている。画面遷移情報の形式はこれに限られず、当該所定の操作を実行できる画面へ遷移可能なアドレス情報等であってもよい。
【0028】
また、検索用データベース123は、操作名称に対応する類似語グループを含むことができる。類似語グループは、同一の操作を指す1つ以上の異なる類似名称からなる。例えば、バトルにおいて複数のキャラクタからなるチームを設定する操作を、本ゲームにおいては「編成」と呼ぶが、他のゲームにおいては一般的に、「パーティ」、「チーム」、「隊員宿舎」、「デッキ」等、「編成」とは異なる呼び方をすることがあり得る場合、類似名称としてこれらの異なる呼び方を登録しておくことができる。同様に、ホーム画面に表示されるキャラクタを選択できる操作を、「お気に入り」以外に、「マイキャラ」、「推しキャラ」、「ホームキャラ」などといった異なる呼び方をする可能性がある場合、類似名称としてこれらのワードを登録することができる。検索時にプレイヤによって類似語グループに登録されたワードと一致するキーワードが入力された場合には、当該類似語グループが対応付けられた操作を指すものとして操作情報を選択する。すなわち、プレイヤが「編成」、「パーティ」、「チーム」、「隊員宿舎」のいずれのワードを入力しても、「編成」機能の操作情報を提供する。類似名称の登録はゲーム管理者が任意に行うことができる。
【0029】
検索情報記憶部124は、プレイヤによって検索された内容に関する情報を記憶する。検索情報記憶部124に格納される検索情報は、例えば図5に示すように、検索内容に関する検索内容情報と、検索したプレイヤに関する情報である検索者情報とを含むことができる。検索内容情報は、入力された検索キーや、対応する操作名称などを含んでよく、さらに操作情報などを含んでもよい。また、検索者情報は、プレイヤを識別可能な情報(プレイヤIDなど)とともに、プレイヤのゲームプレイ状況に関する情報を含むことができる。ゲームプレイ状況として、プレイヤのレベル、総プレイ時間、プレイ頻度、参加中のイベント、実行中のステージ、使用したキャラクタに関する情報(キャラクタ名や、キャラクタの属性など)、保有するアイテムに関する情報などであってよい。検索情報はここに記載した項目のすべてを含む必要はなく、また、これらの項目に限定されず、検索日時などの他の情報を適宜含むことができる。
【0030】
サーバ装置1のゲーム実行部111は、ゲームプログラムに従ってゲームを進行させる処理を実行する機能を有している。本実施形態におけるゲームシステムによるゲームは、任意の種類のゲームであってよく、例えば、対戦ゲーム、パズルゲーム、アクションゲーム、野球ゲーム、サッカーゲーム、その他スポーツゲーム、クイズゲーム、ピンボールゲーム、カードゲーム、リズムゲーム、RPG(ロールプレイングゲーム)、位置情報ゲーム、ボードゲーム、アドベンチャーゲーム、カジノゲーム、シミュレーションゲーム、ストラテジーゲーム、レーシングゲームなどであってよい。
【0031】
画面データ生成部112は、ゲーム画面をプレイヤ端末2に表示させるための画面データを生成する処理を実行する機能を有している。画面データ生成部112は、上記の任意のゲームに関する画面データを生成する。生成された画面データは、プレイヤ端末2に送信されて、出力部24により出力される。
【0032】
検索入力受付部113は、プレイヤによる検索キーの入力を受け付ける。検索キーとは、語句や記号、数字など、検索に用いられる文字列である。図6は、検索キーを入力する際のプレイヤ端末2の画面表示例である。一例として、検索キーを入力可能な検索窓31に、プレイヤがプレイヤ端末2の入力部を介して任意の検索キー32(図6(a)では「編成」)を入力する場合を示している。検索入力受付部113は、プレイヤが入力した検索キー情報を受け付け、検索部114へ伝える。検索キーの入力方法はこの形態に限定されず、選択肢の中からプレイヤが選択する形式としてもよい。また、サーバ装置1は、予測変換機能を有していてもよい。その場合、サーバ装置1は、例えば、検索窓31に入力された1以上の文字に基づいて、1以上の検索キー32の候補を予測して提示し、プレイヤは当該候補の中から検索キー32を選択することができる。この時は、検索部114は、検索用データベース123において、操作名称または類似名称の先頭の1文字もしくは先頭側の複数文字に一致するワードがないか探索し、探索の結果として1以上の操作名称または類似名称の候補を出力する。
【0033】
検索部114は、受け付けた検索キーをもとに、操作情報を検索する。検索部114は、検索用データベース123において検索キーと一致する操作名称が存在するか否かを検索する。検索キーと一致する操作名称がヒットした場合は、当該操作名称に対応する操作情報を読み出す。一致する操作名称がない場合は、登録された類似語グループの中に検索キーと一致するワードが登録されているかを検索する。検索キーと一致する類似名称がヒットした場合は、当該類似名称に対応付けられた操作名称に対応する操作情報を読み出す。読み出した操作情報は、検索結果提示部115に伝えられる。また、いずれの類似名称にもヒットしなかった場合は、その旨の情報が検索結果提示部115に伝えられる。また、検索部114は、検索に関する情報を、検索情報記憶部124に格納してもよい。検索情報記憶部124に格納する検索情報としては、検索日時や、検索者情報、検索内容に関する情報等を含むことができる。また、検索部114は、受け付けた検索キーと操作名称及び類似名称とが完全に一致しない場合であってもヒットさせるように適宜あいまい検索を実行し、所定の範囲での表記ゆれや誤植等があっても検索できるようにしてもよい。あいまい検索は当業者に公知の手法を用いることができる。
【0034】
検索結果提示部115は、検索結果をプレイヤ端末2に提示する。検索結果は、検索された操作画面への遷移情報を含むことができる。図6(b)は、検索結果の提示画面の構成例である。「編成」操作の検索結果として、編成画面への遷移方法33(「ホーム>出撃>戦闘準備>編成」)を表示した場合を示している。また、検索した操作画面への移動を要求するボタン34を表示してもよい。プレイヤが当該遷移要求ボタン34を入力操作した場合、該当する操作画面へ遷移させる。
【0035】
図7は、他の検索例を示す図である。図7(a)は、プレイヤが「ホームキャラ」という検索キーを入力して検索する場合の画面であり、図7(b)は、その検索結果の表示画面である。「ホームキャラ」という検索キーが入力された場合、検索部114は、検索用データベース123において、操作名称または類似名称に一致するワードがないか探索する。そして、図4の例に沿った場合、操作名称には一致するものがないが、操作名称「お気に入り」に対応する類似名称として「ホームキャラ」がヒットすることとなる。検索結果提示部115は、図7(b)のように、検索結果として、「ホームキャラ」と同一の名称の操作は見つからなかった旨の情報と、「ホームキャラ」に対応付けられた「お気に入り」の画面遷移情報とを表示することができる。なお、操作名称または類似名称に一致するワードがない場合には、1つの候補(画面遷移情報)だけではなく、複数の候補を提示するようにしてもよい。図6図7の画面表示は一例であり、検索結果提示部115が提示する検索結果情報はこれに限定されるものではない。検索結果提示部115は、プレイヤが入力したワードに一致又は対応する所望の操作が可能な画面への遷移に関する情報または当該画面への遷移を可能にするボタンを表示することがきる。
【0036】
図8は、本実施形態におけるシステムの基本動作例を説明するフロー図である。
【0037】
プレイヤは、プレイヤ端末2を入力操作することによって、任意の検索キーを入力し、サーバ1の検索入力受付部113は、検索キーを受け付ける(S101)。検索部114は、検索キーと一致する操作名称を検索用データベース123において探索する(S103)。一致する操作名称がヒットした場合(S103=Yes)、ステップS107以降を実行する。一方で、一致する操作名称がヒットしない場合(S103=No)、次に、検索用データベース123の類似語グループにおいて検索キーを検索する(S104)。類似語グループにおいても検索キーに一致するものがヒットしない場合(S105=No)、検索結果提示部115は、プレイヤが検索した検索キーに対応する操作が存在しなかった旨の結果をプレイヤ端末に表示する(S106)。なお、操作名称と類似名称の検索を同時に実行してもよい。
【0038】
一方で、検索キーが類似語グループにおいてヒットした場合、検索部114は、対応する操作名称について、操作情報を読み出す。検索結果提示部115は、読み出した操作情報をプレイヤ端末2に提示する(S107)。また、検索部114は、当該検索に関する情報を検索情報記憶部124に登録する。
【0039】
以上説明した実施形態及び変形例において、サーバ装置1及びプレイヤ端末2が備えるソフトウェア機能部の処理について、本発明の趣旨を実現できる範囲で、サーバ装置1の一部若しくはすべての機能をプレイヤ端末2が備えてもよい。
【0040】
また、図8の処理は、本実施形態の情報処理システムによる処理の一例を示したものであり、本願発明を限定する意図ではない。図8の処理に含まれる各工程は、図中に示される順序と異なる順序で実行するようにしてもよいし、一部の処理を並列に実行するよういしてもよいし、一部の工程を省略するようにしてもよいし、他の工程を追加してもよい。
【0041】
本発明によれば、プレイヤが所望の機能を操作したいときに、操作実行可能な画面に簡単に到達することを可能にする。また、操作名称として、ゲームの世界観に合わせて独自の表現を採用していても、あらかじめ類似語グループに予想される検索キーを登録しておくことによって、プレイヤがその操作名称を知らなくても、検索可能とすることができる。
【0042】
上述した実施の形態は、本発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良することができると共に、本発明にはその均等物が含まれることは言うまでもない。
【0043】
(変形例1)
本変形例1においては、サーバ1のソフトウェア機能部として、他のプレイヤの検索履歴に基づいた情報を提供する検索情報提供部116をさらに備える。検索情報提供部116は、検索情報記憶部124に記憶された検索履歴に基づき、他のプレイヤが入力した検索キーや、ヒットした操作名称などの情報をプレイヤ端末2に提供することができる。図9は、プレイヤ端末2の画面表示例である。一例として、検索画面において、他のプレイヤによる検索回数や頻度が多かった操作名称35が表示されている。
【0044】
検索情報提供部116は、検索情報記憶部124に格納されているすべてのプレイヤの検索履歴に基づいて情報を提示してもよいし、特定のプレイヤの検索履歴に基づいて情報を提供してもよい。特定のプレイヤとは例えば、プレイヤと所定の関係にある他のプレイヤ(いわゆる、フレンドプレイヤ)の検索履歴に基づいて情報を提供してもよい。また、プレイヤとゲームのプレイ状況が近い他のプレイヤの検索履歴に基づいて情報を提供してもよい。プレイ状況とは例えば、プレイヤのレベル、総プレイ時間、プレイ頻度、参加中のイベント、実行中のステージ、使用したキャラクタに関する情報(キャラクタ名や、キャラクタの属性など)、保有するアイテムに関する情報などであってよく、これらのプレイ状況に関する所定のパラメータに基づいて、特定の他のプレイヤを抽出してもよい。例えば、プレイヤと同程度のレベルの他のプレイヤの検索履歴を抽出することができる。プレイ状況が近い他のプレイヤの検索履歴に基づく情報を提供することによって、プレイヤにとってより有用な検索情報を与えることができる。
【0045】
(変形例2)
本変形例2においては、サーバ1のソフトウェア機能部として、自プレイヤ及び他のプレイヤの少なくとも何れかの検索履歴に基づき、操作名称と同一の操作を指す他の名称を各操作名称に対応付けて検索用データベース123に記憶させる(蓄積する)検索情報蓄積部117をさらに備える(図2参照)。具体的に、プレイヤが入力した検索キーが操作名称または類似名称に一致しない場合に、サーバ1の検索情報蓄積部117が、当該検索キー(上記他の名称)を所定の操作名称に関連付けて新たに検索用データベース123に記憶させるようにしてもよい。例えば、図4に示す「パーティ」が「編成」の類似語として設定されていなかった場合に、プレイヤが行動1として「パーティ」という検索キーで検索したが(操作名称または類似名称に「パーティ」が一致しないため)ヒットせず、次に行動2として「チーム」という検索キーで検索した結果、類似名称「チーム」に対応付けられた操作名称として「編成」がヒットしたとする。この場合、行動1で使った検索キーである「パーティ」が行動2の検索結果である「編成」につながったと推測されるため、「編成」の類似語として「パーティ」が追加(設定)される。このように、類似検索でもヒットしなかった検索キーを検索用データベース123に蓄積していくことにより、検索機能の精度を高めることができる。なお、上記例では、プレイヤにより実行された連続する2度の検索操作(行動1と行動2)からなる検索履歴に基づいて、類似語の情報を蓄積していたが、これに限られるものではなく、1度または3度以上の検索履歴に基づいて情報を蓄積するようにしてもよい。また、サーバ装置1が自動的に類似語の情報を蓄積していくようにしてもよいし、プレイヤが蓄積する検索キー(類似語)を入力または選択することで類似語の情報を蓄積できるようにしてもよい。また、本システムにおいては、サーバ装置1の検索情報蓄積部117による検索情報の蓄積に際して、所定の条件を設定してもよい。例えば、本システムを利用する全プレイヤのなかで、共通の行動(例えば、共通の検索キーの入力行動:上記行動1、2の何れか又は両方等)が所定回数(例えば10回など)以上実行された場合にのみ、検索用データベース123を更新して検索キーを蓄積する(例えば上記「編成」の類似語として「パーティ」を追加する)ようにしてもよい。
【符号の説明】
【0046】
1 サーバ装置(ゲームサーバ)
2 プレイヤ端末
3 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9