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特開2022-109245ジョイントチャネル推定のためのアップリンク送信における位相連続性の維持
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022109245
(43)【公開日】2022-07-27
(54)【発明の名称】ジョイントチャネル推定のためのアップリンク送信における位相連続性の維持
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/54 20090101AFI20220720BHJP
   H04W 52/22 20090101ALI20220720BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220720BHJP
   H04L 27/26 20060101ALI20220720BHJP
【FI】
H04W52/54
H04W52/22
H04W72/04 131
H04W72/04 136
H04W72/04 137
H04L27/26 113
H04L27/26 114
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022004143
(22)【出願日】2022-01-14
(31)【優先権主張番号】63/199,642
(32)【優先日】2021-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/646,800
(32)【優先日】2022-01-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
2.WINDOWS
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】サイエド アリ アクバー ファクーリアン
(72)【発明者】
【氏名】ダウェイ ジャン
(72)【発明者】
【氏名】ホン フ
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ ゼン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA26
5K067AA33
5K067BB04
5K067BB21
5K067DD11
5K067DD17
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE72
5K067GG08
5K067HH22
5K067JJ12
5K067JJ13
(57)【要約】
【課題】ジョイントチャネル推定のためのアップリンク送信における位相連続性の維持。
【解決手段】ユーザ機器(UE)は、復調参照信号(DMRS)のバンドリング有りのアップリンク送信を送信し、アップリンク送信を送信し、アップリンク送信の繰り返し間に基地局からダウンリンク制御情報(DCI)送信を受信し、DCIがグループ共通(GC)-DCIフォーマット2_2であるかどうかを判定するように構成されており、DCIは、送信電力制御(TPC)情報エレメント(IE)を示し、送信電力制御(TPC)情報エレメント(IE)は、アップリンク送信の繰り返しのうちの残りの繰り返しが新しい送信電力を使用して送信されるべきであることを示す。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動作を実行するように構成されたユーザ機器(UE)のプロセッサであって、前記動作が、
復調参照信号(DMRS)のバンドリング有りのアップリンク送信を送信することと、
前記アップリンク送信を送信することと、
前記アップリンク送信の繰り返し間に前記基地局からダウンリンク制御情報(DCI)送信を受信することであって、前記DCIが、送信電力制御(TPC)情報エレメント(IE)を示し、前記送信電力制御(TPC)情報エレメント(IE)が、前記アップリンク送信の前記繰り返しのうちの残りの繰り返しが新しい送信電力を使用して送信されるべきであることを示す、受信することと、
前記DCIがグループ共有(GC)-DCIフォーマット2_2であるかどうかを判定することと、を含む、プロセッサ。
【請求項2】
前記DCIがGC-DCIフォーマット2_2であるとき、前記動作が、
前記DCIを無視し、前記DCIの受信前に、前記アップリンク送信の繰り返しを送信するために使用される送信電力を維持することを更に含む、請求項1に記載のプロセッサ。
【請求項3】
前記DCIがUE固有のDCIであるとき、前記動作が、
前記DCIの受信後に、前記アップリンク送信の前記繰り返しのうちの残りの繰り返しに前記新しい送信電力を印加することを更に含む、請求項1に記載のプロセッサ。
【請求項4】
前記UEが、前記DCIの受信後に位相連続性を維持しない、請求項3に記載のプロセッサ。
【請求項5】
前記動作が、
前記DCIの受信後の前記アップリンク送信の前記繰り返しのうちの残りの繰り返しについて前記新しい送信電力を使用して、新しいDMRSバンドリングを適用することを更に含む、請求項3に記載のプロセッサ。
【請求項6】
前記アップリンク送信が、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信又は物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信のうちの1つである、請求項1に記載のプロセッサ。
【請求項7】
ネットワークと通信するように構成された送受信機と、
前記送受信機に通信可能に結合されており、動作を実行するように構成されたプロセッサであって、前記動作が、
復調参照信号(DMRS)のバンドリング有りのアップリンク送信を送信することと、
前記アップリンク送信を送信することと、
前記アップリンク送信の繰り返し間に前記基地局からダウンリンク制御情報(DCI)送信を受信することであって、前記DCIが、送信電力制御(TPC)情報エレメント(IE)を示し、前記送信電力制御(TPC)情報エレメント(IE)が、前記アップリンク送信の前記繰り返しのうちの残りの繰り返しが新しい送信電力を使用して送信されるべきであることを示す、受信することと、
前記DCIがグループ共有(GC)-DCIフォーマット2_2であるかどうかを判定することと、を含む、プロセッサと、
を備える、ユーザ機器(UE)。
【請求項8】
前記DCIがGC-DCIフォーマット2_2であるとき、前記動作が、
前記DCIを無視し、前記DCIの受信前に、前記アップリンク送信の繰り返しを送信するために使用される送信電力を維持することを更に含む、請求項7に記載のUE。
【請求項9】
前記DCIがUE固有のDCIであるとき、前記動作が、
前記DCIの受信後に、前記アップリンク送信の前記繰り返しのうちの残りの繰り返しに前記新しい送信電力を印加することを更に含む、請求項7に記載のUE。
【請求項10】
前記UEが、前記DCIの受信後に位相連続性を維持しない、請求項9に記載のUE。
【請求項11】
前記動作が、
前記DCIの受信後の前記アップリンク送信の前記繰り返しのうちの残りの繰り返しについて前記新しい送信電力を使用して、新しいDMRSバンドリングを適用することを更に含む、請求項9に記載のUE。
【請求項12】
前記アップリンク送信が、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信又は物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信のうちの1つである、請求項7に記載のUE。
【請求項13】
動作を実行するように構成されたユーザ機器(UE)のプロセッサであって、前記動作が、
復調参照信号(DMRS)のバンドリング有りの第1の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信を送信することと、
第2のPUCCHを送信することと、
前記第2のPUCCHが、前記第1のPUCCHの1つ以上の繰り返しと重複することを判定することと、
前記1つ以上の繰り返しに対応するオケージョンにおいて前記第1のPUCCH又は前記第2のPUCCHのうちの所定の1つをドロップすることと、を含む、プロセッサ。
【請求項14】
前記第2のPUCCHが、前記1つ以上の繰り返しに対応するオケージョンにおいてドロップされる、請求項13に記載のプロセッサ。
【請求項15】
前記動作が、
前記第1のPUCCH及び前記第2のPUCCHの各々に対応するUCI優先度を判定することを更に含み、
前記第1のPUCCHの前記UCI優先度が前記第2のPUCCHの前記UCI優先度よりも低いとき、前記第1のPUCCH又は前記第2のPUCCHのうちの前記所定の1つが前記第1のPUCCHであり、
前記第1のPUCCHの前記UCI優先度が前記第2のPUCCHの前記UCI優先度と同じである場合、前記第1のPUCCH又は前記第2のPUCCHのうちの前記所定の1つが、前のスロットにおいて開始する前記PUCCHである、請求項13に記載のプロセッサ。
【請求項16】
前記第1のPUCCHがドロップされたとき、前記第2のPUCCHを送信するために使用される送信電力が、前記第1のPUCCHを送信するために使用される送信電力と同じである、請求項15に記載のプロセッサ。
【請求項17】
前記第1のPUCCHがドロップされたとき、前記動作が、
重複オケージョン後に、前記第1のPUCCHの残りの繰り返しを再開することを更に含む、請求項15に記載のプロセッサ。
【請求項18】
前記第1のPUCCHの前記残りの繰り返しが、前記重複オケージョンにおいて前記PUCCHを送信するために使用される送信電力と同じ送信電力を使用して送信される、請求項17に記載のプロセッサ。
【請求項19】
前記UEが、前記第1のPUCCHの前記残りの繰り返しについて位相連続性を維持しない、請求項17に記載のプロセッサ。
【請求項20】
前記UEが、前記第1のPUCCHの前記残りの繰り返しについて前記第1のPUCCHの位相連続性を維持する、請求項17に記載のプロセッサ。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
発明者:Seyed Ali Akbar Fakoorian、Dawei Zhang、Hong He、及びWei Zeng
【0002】
優先権の主張/参照による組み込み
本出願は、2021年1月14日に出願された米国仮特許出願第63/199,642号、発明の名称「ジョイントチャネル推定のためのアップリンク送信における位相連続性の維持」の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0003】
5G新無線(new radio、NR)無線通信においては、1つ以上の繰り返しにわたる時間ドメインにおける復調参照信号(demodulation reference signal、DMRS)のバンドリングは、(各受信について、該繰り返しにおいて受信されたDMRS(複数可)に基づいて、別々にチャネル推定を実行することとは対照的に)ユーザ機器(user equipment、UE)が繰り返しにわたって受信されたDMRS(複数可)に基づいてジョイントチャネル推定を実行することを可能にするように構成され得る。DMRSバンドリング中に、UEが、物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)及び/又は物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)繰り返しにわたって送信電力一貫性及び位相連続性を維持することが有利であり得る。
【発明の概要】
【0004】
いくつかの例示的な実施形態は、動作を実行するように構成されたユーザ機器(UE)のプロセッサに関する。動作は、復調参照信号(DMRS)のバンドリング有りのアップリンク送信を送信することと、アップリンク送信を送信することと、アップリンク送信の繰り返し間に基地局からダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)送信を受信することであって、DCIが、送信電力制御(transmission power control、TPC)情報エレメント(information element、IE)を示し、送信電力制御(TPC)情報エレメント(IE)が、アップリンク送信の繰り返しのうちの残りの繰り返しが新しい送信電力を使用して送信されるべきであることを示す、受信することと、DCIがグループ共通(group common、GC)-DCIフォーマット2_2であるかどうかを判定することと、を含む。
【0005】
他の例示的な実施形態は、ネットワークと通信するように構成された送受信機と、送受信機に通信可能に結合されており、動作を実行するように構成されたプロセッサと、を有する、ユーザ機器(UE)に関する。動作は、復調参照信号(DMRS)のバンドリング有りのアップリンク送信を送信することと、アップリンク送信を送信することと、アップリンク送信の繰り返し間に基地局からダウンリンク制御情報(DCI)送信を受信することであって、DCIが、送信電力制御(TPC)情報エレメント(IE)を示し、送信電力制御(TPC)情報エレメント(IE)が、アップリンク送信の繰り返しのうちの残りの繰り返しが新しい送信電力を使用して送信されるべきであることを示す、受信することと、DCIがグループ共通(GC)-DCIフォーマット2_2であるかどうかを判定することと、を含む。
【0006】
更に別の例示的な実施形態は、動作を実行するように構成されたユーザ機器(UE)のプロセッサに関する。動作は、復調参照信号(DMRS)のバンドリング有りの第1の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信を送信することと、第2のPUCCHを送信することと、第2のPUCCHが第1のPUCCHの1つ以上の繰り返しと重複することを判定することと、1つ以上の繰り返しに対応するオケージョンにおいて第1のPUCCH又は第2のPUCCHのうちの所定の1つをドロップすることと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】様々な例示的な実施形態に係る例示的なネットワーク構成を示す図である。
図2】様々な例示的な実施形態に係る例示的なUEを示す。
図3】様々な例示的な実施形態に係る、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)繰り返しにわたって位相連続性を維持するための方法を示す図である。
図4】様々な例示的な実施形態に係る、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)繰り返しにわたって位相連続性を維持するための方法を示す図である。
図5】様々な例示的な実施形態に係る、PUSCH/PUCCH繰り返しにわたって位相連続性を維持するために、受信された送信電力制御(TPC)を処理するための方法を示す図である。
図6】様々な例示的な実施形態に係る、位相連続性を維持するために、コンポーネントキャリア(component carrier、CC)にわたってUEの電力割当を優先順位付けする方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
例示的な実施形態は、以下の説明及び関連した添付図面を参照して更に理解され得、同様の要素は、同じ参照番号が付されている。例示的な実施形態は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)及び/又は物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信繰り返しにわたって位相連続性を維持するユーザ機器(UE)に関する。
【0009】
例示的な実施形態は、UEに関して説明されている。しかしながら、UEの使用は単に例示のためである。例示的な実施形態は、ネットワークとの接続を確立することができ情報及びデータをネットワークと交換するためのハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアで構成されている任意の電子コンポーネントと共に使用されてもよい。したがって、本明細書に記載されているUEは、任意の電子コンポーネントを表すために使用される。
【0010】
例示的な実施形態はまた、5G新無線(NR)無線アクセス技術(radio access technology、RAT)を含むネットワークに関して説明されている。しかしながら、例示的な実施形態は、5G NR RATを参照して説明されているが、例示的な実施形態はまた、他のタイプのネットワーク、例えば、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)ネットワーク、次世代ネットワークなどについて実装され得ることを理解されたい。
【0011】
現在の5G NR無線通信では、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信が物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信と衝突する場合、PUCCHのアップリンク制御情報(uplink control information、UCI)は、PUSCH繰り返しで多重化され、PUCCHはドロップされる。しかしながら、UCI多重化されたPUSCH繰り返しの送信電力は、多重化されていない他のPUSCH繰り返しに対して上位レイヤdeltaMCS情報エレメント(IE)によって変更され得る。deltaMCSは、PUCCH及びPUSCHの変調及び符号化スキーム(modulation and coding scheme、MCS)における差を軽減することが意図されている。結果として、UEでの送信電力における位相連続性が失われる。
【0012】
いくつかの例示的な実施形態によれば、PUCCHがPUSCH繰り返しと衝突したとき、UEは、UCIをPUSCH繰り返しで多重化し、UEは、UCI多重化されたPUSCH繰り返しについて及びその後のPUSCH繰り返し毎に、以前のPUSCHの繰り返しのために使用される同じ送信電力を維持する、又は上位レイヤdeltaMCS情報エレメント(IE)に基づいて送信電力を変更するように構成されている。結果として、位相連続性が最大化される。
【0013】
位相連続性に悪影響を及ぼす別の問題は、2つ(又は2つ以上)のPUCCH送信が1つ以上のオケージョン(例えば、1つ以上のスロット又は繰り返し)において重複するとき、1つのPUCCHをドロップすることである。1つのPUCCHのドロップは、所定のUCI優先度(HARQ-ACK>SR>CSI)、又はPUCCH送信が開始する時間に基づく。対応する繰り返しを有するPUCCHのうちの1つがドロップされる(失われる)のため、位相連続性が失われる。
【0014】
いくつかの例示的な実施形態によれば、2つ以上のPUCCH送信が1つ以上のオケージョン(例えば、1つ又は複数のスロット又は繰り返し)において重複するとき、UEは、(a)DMRSバンドリング無しの1つ以上のPUCCHをドロップし、(b)DMRSバンドリング有りのPUCCHをドロップするが、DMRSバンドリング無しのPUCCHについて、DMRSバンドリング有りのPUCCHに関連付けられた送信電力を維持する、又は(c)DMRSバンドリング有りのPUCCHをドロップするが、衝突後の後続のオケージョン(例えば、スロット)において、存在する場合残りの繰り返しを再開するように構成されている。
【0015】
位相連続性に悪影響を及ぼす別の問題は、現在の5G NR通信において、送信電力制御(TPC)コマンドが、送信オケージョン毎に適用されることである。UEがPUSCH/PUCCH繰り返しの間に後続のDCI(複数可)を受信する場合、DCI(複数可)内のTPC値は、いくつかの繰り返しについて異なる送信電力をもたらす。結果として、位相連続性が失われる。
【0016】
いくつかの例示的な実施形態によれば、UEは、TPCコマンドを含むグループ共有(GC)DCIフォーマット2_2を無視し、ユニキャスト(UE固有)のDCIに含まれるTPCコマンドのみを使用するように構成されている。使用されるTPCコマンドは、全ての残りのPUSCH繰り返しがDMRSバンドリング有りで構成されているかどうかに関係なく、これらのPUSCH繰り返しに適用される。
【0017】
位相連続性に悪影響を及ぼす別の問題は、総送信電力がUEの最大送信電力能力を超えるときである。したがって、UEは、送信電力割当を優先順位付けする。送信のデータ優先度(例えば、強化モバイル広帯域(enhanced mobile broadband、eMBB)、超高信頼低遅延通信(ultra reliable low latency communication、URLLC))、及びコンポーネントキャリア(CC)インデックスに基づく現在の優先度規則は、DMRSバンドリング有りのPUSCHの繰り返しにわたって電力不整合をもたらし得る。結果として、位相連続性が失われる。
【0018】
いくつかの例示的な実施形態によれば、UEは、DMRSバンドリング無しのPUSCH及びDMRSバンドリング有りのPUSCHの両方が同じデータ優先度を有するとき(例えば、両方のeMBB又は両方のURLLC)PUSCH送信がどのCC上にあるかに関係なく、DMRSバンドリング無しのPUSCH送信のための送信電力よりもDMRSバンドリング有りのPUSCH送信のための送信電力の割当を優先するように構成されている。
【0019】
図1は、様々な例示的な実施形態に係る例示的なネットワーク構成100を示す。例示的なネットワーク構成100は、UE 110を含む。任意の数のUEがネットワーク構成100において使用され得ることに留意されたい。当業者であれば、UE 110は、代替的に、ネットワークを介して通信するように構成された任意のタイプの電子コンポーネント、例えば、携帯電話、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、スマートフォン、ファブレット、埋め込みデバイス、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)デバイスなどであってもよいことが理解されよう。また、実際のネットワーク構成は、任意の数のユーザによって使用される任意の数のUEを含み得ることを理解されたい。したがって、単一のUE 110の例は、単に例示のために提供されている。
【0020】
UE 110は、1つ以上のネットワークと通信するように構成されてもよい。ネットワーク構成100の例では、UE 110が無線通信し得るネットワークは、5G新無線(NR)無線アクセスネットワーク(5G NR-RAN)120、LTE無線アクセスネットワーク(LTE-RAN)122、及び無線ローカルアクセスネットワーク(WLAN)124である。しかしながら、UE 110はまた、他のタイプのネットワークと通信してもよいこと、及びUE 110はまた、有線接続を介するネットワークと通信してもよいことを理解されたい。したがって、UE 110は、5G NR-RAN 120と通信するために5G NRチップセットを含んでもよく、LTE-RAN 122と通信するためにLTEチップセットを含んでもよく、WLAN 124と通信するためにISMチップセットを含んでもよい。
【0021】
5G NR-RAN 120及びLTE-RAN 122は、セルラープロバイダ(例えば、Verizon、AT&T、T-Mobileなど)によって配備され得るセルラーネットワークの一部であってもよい。これらのネットワーク120、122は、例えば、適切なセルラーチップセットを備えるUEからトラフィックを送受信するように構成されているセル又は基地局(Node B、eNodeB、HeNB、eNBS、gNB、gNodeB、マクロセル、マイクロセル、スモールセル、フェムトセルなど)を含んでもよい。WLAN 124は、任意のタイプの無線ローカルエリアネットワーク(WiFi、ホットスポット、IEEE 802.11xネットワークなど)を含んでもよい。
【0022】
UE 110は、gNB 120A及び/又はgNB 120Bを介して5G NR-RAN 120に接続することができる。gNB 120A及び120Bは、マッシブマイモ(multiple in multiple out、MIMO)機能を実行するために必要なハードウェア(例えば、アンテナアレイ)、ソフトウェア、及び/又はファームウェアで構成されてもよい。マッシブMIMOとは、複数のUEについて複数のビームを生成するように構成されている基地局を指し得る。動作中、UE 110は、複数のgNBの範囲内にあり得る。したがって、同時に又は代替的に、UE 110は、gNB 120A及び120Bを介して5G NR-RAN 120に接続することができる。本実施例では、gNB 120AはCG1の一部であり、gNB 120BはCG2の一部であると考えられ得る。したがって、DC動作において、UE 110は、gNB 120A(CG1)とgNB 120B(CG2)に同時に接続され得る。2つのgNB 120A、120Bへの言及は、単に例示ためである。例示的な実施形態は、任意の適切な数のgNBに適用されてもよい。更に、UE 110は、eNB 122A5G NR-RAN 120接続に対するダウンリンク及び/又はアップリンク同期のために使用される制御情報を送受信するために、LTE-RAN 122のeNB 122Aと通信してもよい。
【0023】
当業者であれば、UE 110が5G NR-RAN 120に接続するために、任意の関連付け手順が実行され得ることが理解されよう。例えば、上述のように、5G NR-RAN 120は、UE 110及び/又はUE 110のユーザが(例えば、SIMカード上に記憶されている)契約情報及び資格情報を有する特定のセルラープロバイダと関連付けられてもよい。5G NR-RAN 120の存在を検出すると、UE 110は、5G NR-RAN 120と関連付けるために、対応する資格情報を送信してもよい。より具体的には、UE 110は、特定の基地局(例えば、5G NR-RAN 120のgNB 120A)と関連付けられてもよい。
【0024】
ネットワーク120及び122に加えて、ネットワーク構成100はまた、セルラーコアネットワーク130を含む。セルラーコアネットワーク130は、セルラーネットワークの動作及びトラフィックを管理するコンポーネントの相互接続セットであると考えられ得る。
【0025】
図2は、様々な例示的な実施形態に係る例示的なUE 110を示す。UE 110について、図1のネットワーク構成100に関して説明する。UE 110は、任意の電子デバイスを表すことができ、プロセッサ205、メモリ装置210、表示デバイス215、入力/出力(I/O)デバイス220、送受信機225、及び他のコンポーネント230を含んでもよい。他のコンポーネント230は、例えば、オーディオ入力デバイス、オーディオ出力デバイス、限定された電源を提供するバッテリ、データ取得デバイス、UE 110を他の電子デバイスに電気的に接続するためのポート、1つ以上のアンテナパネルなどを含んでもよい。例えば、UE 110は、1つ以上のポートを介して産業デバイスに結合されてもよい。
【0026】
プロセッサ205は、UE 110の複数のエンジンを実行するように構成されてもよい。例えば、エンジンは、位相連続性管理エンジン235を含んでもよい。位相連続性管理エンジン235は、gNB 120A(又は120B)における正確なジョイントチャネル推定を確保するために、DMRSバンドリング有りで構成されたPUSCH及び/又はPUCCH送信にわたって位相連続性を最大化することに関する様々な動作を実行することができる。
【0027】
上述のエンジンがプロセッサ205によって実行されるアプリケーション(例えばプログラム)であることは、単に例示である。エンジンに関連付けられた機能はまた、UE 110の別個の組み込まれたコンポーネントとして表されてもよく、又はUE 110に結合されたモジュール式コンポーネント、例えば、ファームウェアを有する又は有さない集積回路であってもよい。例えば、集積回路は、信号を受信するための入力回路と、信号及び他の情報を処理するための処理回路と、を含んでもよい。エンジンはまた、1つのアプリケーション又は別個のアプリケーションとして具現化されてもよい。加えて、いくつかのUEでは、プロセッサ205について説明されている機能は、ベースバンドプロセッサ及びアプリケーションプロセッサなどの2つ以上のプロセッサ間で分割される。例示的な実施形態は、UEのこれら又は他の構成のいずれかで実装されてもよい。
【0028】
メモリ装置210は、UE 110によって実行される動作に関するデータを記憶するように構成されたハードウェアコンポーネントであってもよい。表示デバイス215は、データをユーザに示すように構成されたハードウェアコンポーネントであってもよく、I/Oデバイス220は、ユーザが入力を行うことを可能にするハードウェアコンポーネントであってもよい。表示デバイス215及びI/Oデバイス220は、別個のコンポーネントであってもよく、又はタッチスクリーンなどのように共に一体化されてもよい。送受信機225は、5G NR-RAN 120、LTE-RAN 122、WLAN 124などとの接続を確立するように構成されたハードウェアコンポーネントであってもよい。したがって、送受信機225は、様々な異なる周波数又はチャネル(例えば、連続周波数のセット)で動作することができる。
【0029】
図3は、様々な例示的な実施形態に係る、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)繰り返しにわたって位相連続性を維持するための方法300を示す。305で、UE 110は、複数の繰り返し有り及びDMRSのバンドリング有りのPUSCH送信を送信する。310で、UE 110は、構成されたPUCCH送信が、PUSCHの繰り返しのうちの1つと重複することを判定する。位相連続性を維持するために、315で、UE 110は、PUCCHの少なくとも一部をドロップする。320で、UE 110は、PUCCHが重複したPUCCH繰り返しでアップリンク制御情報(UCI)を多重化し、PUCCHのうちの残りのPUCCHをドロップする。325で、UE 110は、PUSCHの所定の数の繰り返しにわたって一定の電力レベルを維持する。
【0030】
いくつかの実施形態では、UCIは、PUSCH繰り返しで部分的に多重化される。例えば、いくつかの実施形態では、UCIのハイブリッド自動再送要求確認(hybrid automatic repeat request acknowledgement、HARQ-ACK)及び/又はスケジューリング要求(scheduling request、SR)のみが、PUSCH繰り返しで多重化される。いくつかの実施形態では、UCI全体は、PUSCH繰り返しで多重化されてもよい。いくつかの実施形態では、結果として生じるdeltaMCSシグナリングは、UCI多重化されたPUSCHの送信電力の変化を引き起こさない。したがって、送信電力レベルが維持される所定の数のPUSCH繰り返しは、PUSCH繰り返しの全てである。いくつかの実施形態では、deltaMCSはゼロである。いくつかの実施形態では、deltaMCSは、UCI多重化されたPUSCHの送信電力の変化を引き起こし得る。しかしながら、そのようなシナリオでは、UE 110は、UCI多重化されたPUSCHの繰り返しとして、存在する場合残りのPUSCH繰り返しについて同じ送信電力を維持する。したがって、送信電力レベルが維持される所定の数のPUSCH繰り返しは、UCI多重化されたPUSCH後のPUSCH繰り返しである。
【0031】
いくつかの実施形態では、deltaMCSが送信電力の変化を引き起こす場合、UE 110は、UE能力に基づいて、位相連続性を維持するかどうかを判定してもよい。いくつかの実施形態では、gNB 120Aは、位相連続性がもはや必要ないことをUE 110に示してもよく、したがって、UE 110は、deltaMCS IEに基づいて送信電力の変化を組み込んでもよい。いくつかの実施形態では、gNB 120Aは、非ゼロdeltaMCSをUE 110に送信することが許可されない。いくつかの実施形態では、方法300は、315で、PUCCH全体をドロップしてUCI多重化を回避することで終了してもよい。
【0032】
図4は、様々な例示的な実施形態に係る、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)繰り返しにわたって位相連続性を維持するための方法400を示す。405で、UE 110は、DMRSバンドリング有りの第1のPUCCHを送信する。410で、UE 110は、第2のPUCCHが第1のPUCCHの繰り返しのうちの1つ以上と重複することを判定する。415で、UE 110は、重複オケージョンにおいて、第1のPUCCH又は第2のPUCCHのうちの所定の1つをドロップする。
【0033】
現在の3GPP規格に基づいて、より低いUCI優先度を有するPUCCH及び/又は後の開始スロットはドロップされる。しかしながら、415で、いくつかの実施形態では、UE 110は、DMRSバンドリング無しの第2のPUCCHのUCIタイプ又は開始スロットに関係なく、DMRSバンドリング無しの第2のPUCCHをドロップする。いくつかの実施形態では、gNB 120Aは、第1のPUCCHと比較してより高い優先度のUCIタイプの第2のPUCCHを構成すること、又は(両方のPUCCHが同じUCI優先度を有する場合)第1のPUCCHよりも前のスロットにおいて第2のPUCCHをスケジュールすることが許可されない。
【0034】
いくつかの実施形態では、UE 110は、現在の3GPP規格に従うことができるが、そうすることにより、第1のPUCCH(DMRSバンドリング有り)がドロップされる場合、UE 110は、第2のPUCCHを送信するとき、第1のPUCCHのために使用される送信電力を維持する。すなわち、UE 110は第1のPUCCHをドロップし、代わりに第2のPUCCHを送信しても、送信電力に変化はない。
【0035】
いくつかの実施形態では、UE 110は、現在の3GPP規格に従うことができるが、そうすることにより、第1のPUCCH(DMRSバンドリング有り)がドロップされる場合、UE 110は、存在する場合第1のPUCCHの残りの繰り返しを再開する。いくつかの実施形態では、UE 110は、重複オケージョン(複数可)後に位相連続性を維持するために、第1のPUCCHの残りの繰り返しの送信を再開するとき、第2のPUCCHに対応する送信電力を使用してもよい。いくつかの実施形態では、UE 110は、2つのPUCCH間の衝突後に位相連続性を維持しなくてもよい。いくつかの実施形態では、UE 110は、衝突(存在する場合)後に第1のPUCCHの繰り返しについて位相連続性を維持することができる。例えば、第1のPUCCHが4つの繰り返しで構成されており第2のPUCCHとの衝突が第2の繰り返しにおいて起きる場合、第3及び第4の繰り返しは、第1のPUCCHの位相連続性を再開する。
【0036】
図5は、様々な例示的な実施形態に係る、PUSCH/PUCCH繰り返しにわたって位相連続性を維持するために受信された送信電力制御(TPC)を処理するための方法500を示す。505で、UE 110は、DMRSのバンドリング有りのPUCCH(又はPUSCH)を送信する。510で、UE 110は、PUCCH(又はPUSCH)の送信を開始する。515で、UE 110は、PUCCH(又はPUSCH)の繰り返しの間に、送信電力制御(TPC)値を含むDCIを受信する。515で、UE 110は、受信されたDCIがUE固有(ユニキャスト)のDCIであるかどうか、又は受信されたDCIが(TPCを示すために使用される)グループ共有(GC)-DCIフォーマット2_2であるかどうかを判定する。受信されたDCIがUE固有のDCIである場合、525で、UE 110は、DCI内に示される新しいTPCを適用する。いくつかの実施形態では、新しいTPCは、UE 110が位相連続性を維持する必要がもはやないこと、及びDMRSバンドリングが、新しいTPCが適用されるインスタンスから停止されることをgNB 120Aによって示すように機能することができる。いくつかの実施形態では、UE 110は、残りの繰り返しについて、又は別の新しいTPCが受信されるまで、新しいTPCに基づいて、新しいTPC及び新しいDMRSバンドリングを適用する。すなわち、位相連続性は、残りの繰り返しについて新しい送信電力で継続される。しかしながら、520で、UE 110が、受信されたDCIがGC-DCIフォーマット2_2であると判定した場合、520で、UE 110は、受信されたDCIを無視してもよい。
【0037】
図6は、様々な例示的な実施形態に係る、位相連続性を維持するために、コンポーネントキャリア(CC)にわたってUEの電力割当を優先順位付けする方法600を示す。605で、UE 110は、第1のコンポーネントキャリア(CC)上の第1のPUSCH。610で、UE 110は、第2のCC上の第2のPUSCHを送信する。、615で、UE 110は、第1のCC上でのDMRSバンドリング有りの第1のPUSCHが、1つ以上のオケージョン(例えば、1つ以上のスロット又は繰り返し)において、第2のCC上でのDMRSバンドリング無しの第2のPUSCHと重複することを判定する。620で、UE 110は、第1のPUSCHのデータ優先度が第2のPUSCHのデータ優先度と同じかどうかを判定する。両方のPUSCHのデータ優先度が同じである(例えば、両方がeMBB又はURLLCである)場合、630で、UE 110は、PUSCHが送信されるCCインデックスに関係なく、電力割当についてより高い優先度を第1のPUSCH(DMRSバンドリング有り)に与える。
【0038】
しかしながら、620で、UE 110が、DMRSバンドリング有りの第1のPUSCHのデータ優先度が第2のPUSCHのデータ優先度とは異なると判定した場合、625で、UE 110は、電力割当についての優先度を第1のPUSCH及び第2のPUSCHのうちの所定の1つに与える。いくつかの実施形態では、第1のPUSCH(DMRSバンドリング有り)が第2のPUSCH(例えば、eMBB)よりも高いデータ優先度(例えば、URLLC)を有する場合、UE 110は、第1のPUSCHが送信されるCCインデックスに関係なく、電力割当についてより高い優先度を第1のPUSCHに与える。いくつかの実施形態では、第1のPUSCH(DMRSバンドリング有り)が第2のPUSCH(例えば、URLLC)よりも低いデータ優先度(例えば、eMBB)を有する場合、UE 110は、第2のPUSCHが構成された許可(configured grant、CG)上で送信される場合、第2のPUSCHをドロップしてもよい。いくつかの実施形態では、第1のPUSCH(DMRSバンドリング有り)がより低いデータ優先度を有する場合、UE 110は、重複オケージョンのみについて、又は重複オケージョンから開始する全てのオケージョンについて、第1のPUSCHをドロップしてもよい。いくつかの実施形態では、gNB 120Aは、位相連続性を維持するために示されるeMBB PUSCHと重複するURLLC PUSCHが許可されない。いくつかの実施形態では、UE 110は、CCインデックスに基づき、電力割当のためのPUSCHの優先順位付けを行う(例えば、より低いインデックスを有するCCが、より高い優先度を有する)。
【実施例0039】
第1の実施例では、ユーザ機器(UE)のプロセッサは、復調参照信号(DMRS)のバンドリング有りの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信を送信することと、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信がPUSCH送信の1つ以上の繰り返しと重複することを判定することと、PUCCH送信の少なくとも一部をドロップすることと、PUSCH送信の1つ以上の繰り返しでアップリンク制御情報(UCI)を多重化することと、PUSCH送信の所定の数の繰り返しについて送信電力レベルを維持することと、を含む、動作を実行するように構成されている。
【0040】
第2の実施例では、UCIが、PUSCH送信の1つ以上の繰り返しで部分的に多重化され、UCIのハイブリッド自動再送要求確認(HARQ-ACK)及びスケジューリング要求(SR)のうちの少なくとも1つが、PUSCH送信のより多くの繰り返しのうちの1つで多重化される、第1の実施例のプロセッサ。
【0041】
第3の実施例では、UCIの全体がPUSCH送信の1つ以上の繰り返しで多重化され、動作が、非ゼロ値を有する受信されたdeltaMCS情報エレメント(IE)からもたらされる電力の変化を無視することを更に含む、第1の実施例のプロセッサ。
【0042】
第4の実施例では、PUSCH送信の所定の数の繰り返しが、PUSCH送信の全ての繰り返しを含む、第1の実施例のプロセッサ。
【0043】
第5の実施例では、PUSCH送信の所定の数の繰り返しが、PUCCHがPUSCHと重複する1つ以上の繰り返しの後の繰り返しのものを含む、第1の実施例のプロセッサ。
【0044】
第6の実施例では、ユーザ機器(UE)のプロセッサは、第1のコンポーネントキャリア上の復調参照信号(DMRS)のバンドリング有りの第1の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信を送信することと、第2のCC上の第2のPUSCHを送信することと、第2のPUSCHが第1のPUSCHの1つ以上の繰り返しと重複することを判定することと、第1のPUSCH及び第2のPUSCHのデータ優先度を判定することと、第1のPUSCH又は第2のPUSCHのうちの所定の1つを電力割当について優先順位付けすることと、を含む、動作を実行するように構成されている。
【0045】
第7の実施例では、第1のPUSCH及び第2のPUSCHのデータ優先度が同じであるとき、第1のPUSCHには、電力割当についての優先度が与えられる、第6の実施例のプロセッサ。
【0046】
第8の実施例では、第1のPUSCHのデータ優先度が第2のPUSCHのデータ優先度よりも高いとき、第1のPUSCHには、電力割当についての優先度が与えられる、第6の実施例のプロセッサ。
【0047】
第9の実施例では、第1のPUSCHのデータ優先度が第2のPUSCHのデータ優先度よりも低いとき、第2のPUSCHが構成された許可(CG)上で送信される場合、第2のPUSCHがドロップされる、第6の実施例のプロセッサ。
【0048】
第10の実施例では、第1のPUSCHのデータ優先度が第2のPUSCHのデータ優先度よりも低いとき、重複オケージョンについて、第1のPUSCHの繰り返しがドロップされる、第6の実施例のプロセッサ。
【0049】
第11の実施例では、第1のPUSCHのデータ優先度が第2のPUSCHのデータ優先度よりも低いとき、重複後の第1のPUSCHの全ての残りの繰り返しがドロップされる、第6の実施例のプロセッサ。
【0050】
第12の実施例では、ユーザ機器(UE)は、ネットワークと通信するように構成された送受信機と、送受信機に通信可能に結合されており、動作を実行するように構成されたプロセッサと、を備え、動作は、復調参照信号(DMRS)のバンドリング有りの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信を送信することと、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信がPUSCH送信の1つ以上の繰り返しと重複することを判定することと、PUCCH送信の少なくとも一部をドロップすることと、PUSCH送信の1つ以上の繰り返しでアップリンク制御情報(UCI)を多重化することと、PUSCH送信の所定の数の繰り返しについて送信電力レベルを維持することと、を含む。
【0051】
第13の実施例では、UCIが、PUSCH送信の1つ以上の繰り返しで部分的に多重化され、UCIのハイブリッド自動再送要求確認(HARQ-ACK)及びスケジューリング要求(SR)のうちの少なくとも1つが、PUSCH送信の1つ以上の繰り返しで多重化される、第12の実施例のUE。
【0052】
第14の実施例では、UCIの全体が、PUSCH送信の1つ以上の繰り返しで多重化され、動作が、非ゼロ値を有する受信されたデルタMCS情報エレメント(IE)からもたらされる電力の変化を無視することを更に含む、第12の実施例のUE。
【0053】
第15の実施例では、PUSCH送信の所定の数の繰り返しが、PUSCH送信の全ての繰り返しを含む、第12の実施例のUE。
【0054】
第16の実施例では、PUSCH送信の所定の数の繰り返しが、PUCCHがPUSCHと重複する1つ以上の繰り返しの後の繰り返しのものを含む、第12の実施例のUE。
【0055】
第17の実施例では、ユーザ機器(UE)は、ネットワークと通信するように構成された送受信機と、送受信機に通信可能に結合されており、動作を実行するように構成されたプロセッサと、を備え、動作は、復調参照信号(DMRS)のバンドリング有りの第1の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信を送信することと、第2のPUCCHを送信することと、第2のPUCCHが第1のPUCCHの1つ以上の繰り返しと重複することを判定することと、1つ以上の繰り返しに対応するオケージョンにおいて第1のPUCCH又は第2のPUCCHのうちの所定の1つをドロップすることと、を含む。
【0056】
第18の実施例では、第2のPUCCHが、1つ以上の繰り返しに対応するオケージョンにおいてドロップされる、第17の実施例のUE。
【0057】
第19の実施例では、動作が、第1のPUCCH及び第2のPUCCHの各々に対応するUCI優先度を判定することを更に含み、第1のPUCCHのUCI優先度が第2のPUCCHのUCI優先度よりも低いとき、第1のPUCCH又は第2のPUCCHのうちの所定の1つが第1のPUCCHであり、第1のPUCCHのUCI優先度が第2のPUCCHのUCI優先度と同じである場合、第1のPUCCH又は第2のPUCCHのうちの所定の1つが、前のスロットにおいて開始するPUCCHである、第17の実施例のUE。
【0058】
第20の実施例では、第1のPUCCHがドロップされたとき、第2のPUCCHを送信するために使用される送信電力が、第1のPUCCHを送信するために使用される送信電力と同じである、第19の実施例のUE。
【0059】
第21の実施例では、第1のPUCCHがドロップされたとき、動作が、重複オケージョン後に、第1のPUCCHの残りの繰り返しを再開することを更に含む、第19の実施例のUE。
【0060】
第22の実施例では、第1のPUCCHの残りの繰り返しが、重複オケージョンにおいてPUCCHを送信するために使用される送信電力と同じ送信電力を使用して送信される、第21の実施例のUE。
【0061】
第23の実施例では、UEが、第1のPUCCHの残りの繰り返しについて位相連続性を維持しない、第21の実施例のUE。
【0062】
第24の実施例では、UEが、第1のPUCCHの残りの繰り返しについて第1のPUCCHの位相連続性を維持する、第21の実施例のUE。
【0063】
第25の実施例では、ユーザ機器(UE)は、ネットワークと通信するように構成された送受信機と、送受信機に通信可能に結合されており、動作を実行するように構成されたプロセッサと、を備え、動作は、第1のコンポーネントキャリア上の復調参照信号(DMRS)のバンドリング有りの第1の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信を送信することと、第2のPUSCH上の第2のPUSCHを送信することと、第2のPUSCHが第1のPUSCHの1つ以上の繰り返しと重複することを判定することと、第1のPUSCH及び第2のPUSCHのデータ優先度を判定することと、第1のPUSCH又は第2のPUSCHのうちの所定の1つを電力割当について優先順位付けすることと、を含む。
【0064】
第26の実施例では、第1のPUSCH及び第2のPUSCHのデータ優先度が同じであるとき、第1のPUSCHには、電力割当についての優先度が与えられる、第25の実施例のUE。
【0065】
第27の実施例では、第1のPUSCHのデータ優先度が第2のPUSCHのデータ優先度よりも高いとき、第1のPUSCHには、電力割当についての優先度を与えられる、第25の実施例のUE。
【0066】
第28の実施例では、第1のPUSCHのデータ優先度が第2のPUSCHのデータ優先度よりも低いとき、第2のPUSCHが構成された許可(CG)上で送信される場合、第2のPUSCHがドロップされる、第25の実施例のUE。
【0067】
第29の実施例では、第1のPUSCHのデータ優先度が第2のPUSCHのデータ優先度よりも低いとき、重複オケージョンについて、第1のPUSCHの繰り返しがドロップされる、第25の実施例のUE。
【0068】
第30の実施例において、第1のPUSCHのデータ優先度が第2のPUSCHのデータ優先度よりも低いとき、重複後の第1のPUSCHの全ての残りの繰り返しがドロップされる、第29の実施例のUE。
【0069】
本出願は、様々な組み合わせにおいて異なる特徴を各々有する様々な実施形態を記載するが、当業者であれば、一実施形態の特徴のいずれかが、具体的に否認されずに、又は開示された実施形態のデバイスの動作若しくは記載された機能と機能的又は論理的に矛盾せずに、他の実施形態の特徴と組み合わされ得ることが理解されよう。
【0070】
個人特定可能な情報の使用は、ユーザのプライバシーを維持するための業界又は政府の要件を満たす又は超えると一般に認識されているプライバシーポリシー及びプラクティスに従うべきであることに十分に理解されたい。特に、個人特定可能な情報データは、意図されていない又は許可されていないアクセス又は使用のリスクを最小限に抑えるように管理及び取り扱いされるべきであり、許可された使用の性質は、ユーザに明確に示されるべきである。
【0071】
当業者であれば、上記の例示的な実施形態が、任意の好適なハードウェア構成若しくはソフトウェア構成又はこれらの組み合わせにおいて実装されてもよいことが理解されよう。例示的な実施形態を実装するための例示的なハードウェアプラットフォームは、例えば、互換性のあるオペレーティングシステムであるWindows OSを有する、Intel(登録商標)x86をベースとしたプラットフォーム、Macプラットフォーム及びMAC OS、iOS、Android(登録商標)などのオペレーティングシステムを有するモバイルデバイスを含んでもよい。更なる例においては、上記の方法の例示的な実施形態は、コンパイルされたとき、プロセッサ又はマイクロプロセッサにおいて実行され得る、非一時的コンピュータ可読記憶媒体に記憶されたコード行を含むプログラムとして具現化されてもよい。
【0072】
様々な修正形態が、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく本開示においてなされてもよいが当業者にとって明らかである。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物の範囲内で、本開示の修正形態及び変形形態を網羅することが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【外国語明細書】