(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022109299
(43)【公開日】2022-07-27
(54)【発明の名称】ゲーム情報処理装置,情報処理装置の制御方法及び制御プログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/69 20140101AFI20220720BHJP
A63F 13/53 20140101ALI20220720BHJP
A63F 13/79 20140101ALI20220720BHJP
A63F 13/795 20140101ALI20220720BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20220720BHJP
G06Q 30/02 20120101ALI20220720BHJP
【FI】
A63F13/69 500
A63F13/53
A63F13/79 500
A63F13/795
G06Q50/10
G06Q30/02 324
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022077540
(22)【出願日】2022-05-10
(62)【分割の表示】P 2021002939の分割
【原出願日】2018-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社ミクシィ
(72)【発明者】
【氏名】照内 大丈
(72)【発明者】
【氏名】池田 早縁子
(57)【要約】
【課題】ゲームのプレイヤどうしが関係を構築するよう効率よく誘導する。
【解決手段】本発明の一態様に係る「ゲーム情報処理装置」(例えば、ユーザ管理サーバ10)は、第1プレイヤと第2プレイヤを関連付けて登録する手段(例えば、登録部410,登録部414)と、第1特典の入手過程に関与した上記第1プレイヤに当該第1特典が付与される場合に当該入手過程に関与していない上記第2プレイヤに当該第1プレイヤと関連付けて登録されていることを条件に第1付加特典を付与する手段(例えば、抽籤部420,付与部423)と、を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1プレイヤと第2プレイヤを関連付けて登録する登録手段と、
第1特典の入手過程に関与した前記第1プレイヤに該第1特典が付与される場合に該入手過程に関与していない前記第2プレイヤに該第1プレイヤと関連付けて登録されていることを条件に第1付加特典を付与する付与手段と、
を備えるゲーム情報処理装置。
【請求項2】
前記付与手段が、さらに、第2特典の入手過程に関与した前記第2プレイヤに該第2特典が付与される場合に該入手過程に関与していない前記第1プレイヤに該第2プレイヤと関連付けて登録されていることを条件に第2付加特典を付与する、
請求項1に記載のゲーム情報処理装置。
【請求項3】
前記第2特典の入手過程において前記第2プレイヤによる該第2特典の入手可能性を向上させる要求を受け付ける受付手段をさらに備え、
前記付与手段が、前記受付手段により受け付けられた前記第2プレイヤによる要求に応じて又は当該要求を加味して決定される前記第2特典が該第2プレイヤに付与される場合に前記第1プレイヤに該第2特典と同等の前記第2付加特典を付与する、
請求項2に記載のゲーム情報処理装置。
【請求項4】
前記第2プレイヤに付与されるべき前記第1付加特典の内容を該第2プレイヤに報知する報知手段をさらに備え、
前記受付手段が、前記第1付加特典の内容が前記第2プレイヤに報知された後に該第2プレイヤによりなされる前記第2特典の入手可能性を向上させる要求を受け付ける、
請求項3に記載のゲーム情報処理装置。
【請求項5】
前記登録手段が、前記第1プレイヤと前記第2プレイヤと第3プレイヤとを関連付けて登録し、
前記付与手段が、さらに、第3特典の入手過程に関与した前記第3プレイヤに該第3特典が付与される場合に該入手過程に関与していない前記第1プレイヤ及び前記第2プレイヤに前記第3プレイヤと関連付けて登録されていることを条件に第3付加特典を付与するとともに、前記第1特典の入手過程及び前記第2特典の入手過程のいずれにも関与していない前記第3プレイヤに前記第1プレイヤ及び前記第2プレイヤとそれぞれ関連付けて登録されていることを条件に前記第1付加特典及び前記第2付加特典をそれぞれ付与する、
請求項4に記載のゲーム情報処理装置。
【請求項6】
前記受付手段が、さらに、前記第1特典の入手過程において前記第1プレイヤによる該第1特典の入手可能性を向上させる要求を受け付け、
前記付与手段が、前記受付手段により受け付けられた前記第1プレイヤによる要求に応じて又は当該要求を加味して決定される前記第1特典が該第1プレイヤに付与される場合に前記第2プレイヤ及び前記第3プレイヤに該第1特典と同等の前記第1付加特典を付与する、
請求項5に記載のゲーム情報処理装置。
【請求項7】
前記報知手段が、さらに、前記第1プレイヤに付与されるべき前記第3付加特典の内容を該第1プレイヤに報知し、
前記受付手段が、前記第3付加特典の内容が前記第1プレイヤに報知された後に該第1プレイヤによりなされる前記第1特典の入手可能性を向上させる要求を受け付ける、
請求項6に記載のゲーム情報処理装置。
【請求項8】
関連付け登録の相手の募集をしている前記第1プレイヤの入手希望を該募集に対する応募を検討している前記第2プレイヤに提示する提示手段をさらに備え、
前記登録手段が、前記第1プレイヤと該第1プレイヤによる前記募集に応募した前記第2プレイヤとを関連付けて登録する、
請求項3又は請求項4に記載のゲーム情報処理装置。
【請求項9】
入手希望を設定して関連付け登録の相手の募集をしている前記第1プレイヤに関する情報を、入手希望に関する検索条件を特定する検索要求に応じて前記第2プレイヤに提供する検索手段をさらに備え、
前記登録手段が、前記第1プレイヤと該第1プレイヤによる前記募集に応募した前記第2プレイヤとを関連付けて登録する、
請求項3又は請求項4に記載のゲーム情報処理装置。
【請求項10】
前記登録手段が、前記第1プレイヤと前記第2プレイヤとを含む第1グループ、及び、前記第1プレイヤを含み前記第2プレイヤを含まない第2グループ、をそれぞれ登録し、
前記付与手段が、前記第1付加特典の付与先となる単数又は複数の指定グループに前記第1グループが含まれる場合に限り該第1付加特典を前記第2プレイヤに付与する、
請求項1から請求項4まで,請求項8,請求項9のいずれか一項に記載のゲーム情報処理装置。
【請求項11】
前記登録手段が、前記第2プレイヤを含み前記第1プレイヤを含まない第3グループをさらに登録し、
前記付与手段が、前記第2付加特典の付与先となる単数又は複数の指定グループに前記第1グループが含まれる場合に限り該第2付加特典を前記第1プレイヤに付与する、
請求項10に記載のゲーム情報処理装置。
【請求項12】
前記付与手段が、プレイヤによる指定,特典の入手過程の性質,特典の内容のうち少なくともいずれかに応じて指定グループを特定する、
請求項10又は請求項11に記載のゲーム情報処理装置。
【請求項13】
第1プレイヤと第2プレイヤを関連付けて登録する登録段階と、
第1特典の入手過程に関与した前記第1プレイヤに該第1特典が付与される場合に該入手過程に関与していない前記第2プレイヤに該第1プレイヤと関連付けて登録されていることを条件に第1付加特典を付与する付与段階と、
を含む、情報処理装置の制御方法。
【請求項14】
第1プレイヤと第2プレイヤを関連付けて登録する登録機能と、
第1特典の入手過程に関与した前記第1プレイヤに該第1特典が付与される場合に該入手過程に関与していない前記第2プレイヤに該第1プレイヤと関連付けて登録されていることを条件に第1付加特典を付与する付与機能と、
を情報処理装置のコンピュータに実現させる制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2次元以上の表示ができるディスプレイを用いた電子ゲームに関する。
【背景技術】
【0002】
抽籤処理の過程を複数のユーザ間で共有させる仕組みを有する電子ゲームが知られている。例えば、特許文献1に記載のゲームシステムでは、グループ内のあるユーザによる実行要求に応じて当該グループ向けの抽籤処理(いわゆるガチャ)を実行するサーバが、当該抽籤処理の開始から終了までの一連の実行画面を表す画面情報を当該グループに属する全てのユーザの端末にリアルタイムで送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のゲームシステムでは、グループ向けの抽籤処理の結果に応じたゲームアイテムの付与先が当該グループに属するユーザのいずれかに設定される。そのため、グループ向けの抽籤処理の結果に応じたゲームアイテムが当該グループにそれぞれ属する複数のユーザに付与されることは想定されていない。また、当該抽籤処理の画面情報が共有されていないユーザに当該ゲームアイテムが付与されることも想定されていない。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、ゲームのプレイヤどうしが関係を構築するよう効率よく誘導することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、ある特典の入手過程に関与した第1プレイヤに当該特典が付与される場合に、当該入手過程に関与していない第2プレイヤに、第1プレイヤと関連付けて登録されていることを条件に、付加特典を付与する。本発明は、例えば、下記態様を包含する。
【0007】
〔A〕本発明の一態様である「ゲーム情報処理装置」は、第1プレイヤと第2プレイヤを関連付けて登録する登録手段と、第1特典の入手過程に関与した前記第1プレイヤに該第1特典が付与される場合に該入手過程に関与していない前記第2プレイヤに該第1プレイヤと関連付けて登録されていることを条件に第1付加特典を付与する付与手段と、を備える。
【0008】
〔B〕本発明の一態様である情報処理装置の「制御方法」は、第1プレイヤと第2プレイヤを関連付けて登録する登録段階と、第1特典の入手過程に関与した前記第1プレイヤに該第1特典が付与される場合に該入手過程に関与していない前記第2プレイヤに該第1プレイヤと関連付けて登録されていることを条件に第1付加特典を付与する付与段階と、を含む。
【0009】
〔C〕本発明の一態様である「制御プログラム」は、第1プレイヤと第2プレイヤを関連付けて登録する登録機能と、第1特典の入手過程に関与した前記第1プレイヤに該第1特典が付与される場合に該入手過程に関与していない前記第2プレイヤに該第1プレイヤと関連付けて登録されていることを条件に第1付加特典を付与する付与機能と、を情報処理装置のコンピュータに実現させる。
【0010】
〔D〕本発明の一態様である「コンピュータ読取り可能な記録媒体」に記録される制御プログラムは、第1プレイヤと第2プレイヤを関連付けて登録する登録機能と、第1特典の入手過程に関与した前記第1プレイヤに該第1特典が付与される場合に該入手過程に関与していない前記第2プレイヤに該第1プレイヤと関連付けて登録されていることを条件に第1付加特典を付与する付与機能と、を情報処理装置のコンピュータに実現させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、第1プレイヤにある特典が付与される場合に第2プレイヤにも付加特典が付与される。よって、関係を構築したプレイヤどうしを関連付けて登録するように本発明を使用すれば、ゲームのプレイヤどうしが積極的に関係を構築しようとすることが期待できる。
【0012】
上記〔A〕の「ゲーム情報処理装置」には、下記の技術的限定を加えてもよい。また、同様の技術的限定を、上記〔B〕の「制御方法」,上記〔C〕の「制御プログラム」及び上記〔D〕の「記録媒体」が記録する制御プログラムにそれぞれ加えてもよい。
【0013】
(1)前記付与手段が、さらに、第2特典の入手過程に関与した前記第2プレイヤに該第2特典が付与される場合に該入手過程に関与していない前記第1プレイヤに該第2プレイヤと関連付けて登録されていることを条件に第2付加特典を付与する。これにより、関連付け登録された双方にメリットがあるから、プレイヤどうしがより積極的に関係を構築しようとすることが期待できる。
【0014】
(2)前記第2特典の入手過程において前記第2プレイヤによる該第2特典の入手可能性を向上させる要求を受け付ける受付手段をさらに備え、前記付与手段が、前記受付手段により受け付けられた前記第2プレイヤによる要求に応じて又は当該要求を加味して決定される前記第2特典が該第2プレイヤに付与される場合に前記第1プレイヤに該第2特典と同等の前記第2付加特典を付与する。これにより、特定の特典の入手可能性が向上するとともに当該特典の重複可能性を軽減させる戦略を採用し得るから、第1希望及び第2希望の特典が同じプレイヤどうしが積極的に関係を構築しようとすることが期待できる。
【0015】
(3)前記第2プレイヤに付与されるべき前記第1付加特典の内容を該第2プレイヤに報知する報知手段をさらに備え、前記受付手段が、前記第1付加特典の内容が前記第2プレイヤに報知された後に該第2プレイヤによりなされる前記第2特典の入手可能性を向上させる要求を受け付ける。これにより、第1希望の特典が入手できたら第2希望の特典の入手可能性を向上させる戦略への切替えが可能であるから、第1希望及び第2希望の特典が同じプレイヤどうしがより積極的に関係を構築しようとすることが期待できる。
【0016】
(4)前記登録手段が、前記第1プレイヤと前記第2プレイヤと第3プレイヤとを関連付けて登録し、前記付与手段が、さらに、第3特典の入手過程に関与した前記第3プレイヤに該第3特典が付与される場合に該入手過程に関与していない前記第1プレイヤ及び前記第2プレイヤに前記第3プレイヤと関連付けて登録されていることを条件に第3付加特典を付与するとともに、前記第1特典の入手過程及び前記第2特典の入手過程のいずれにも関与していない前記第3プレイヤに前記第1プレイヤ及び前記第2プレイヤとそれぞれ関連付けて登録されていることを条件に前記第1付加特典及び前記第2付加特典をそれぞれ付与する。これにより、関係を構築した全員にメリットがあるから、プレイヤどうしが積極的に関係を構築しようとすることが期待できる。
【0017】
(5)前記受付手段が、さらに、前記第1特典の入手過程において前記第1プレイヤによる該第1特典の入手可能性を向上させる要求を受け付け、前記付与手段が、前記受付手段により受け付けられた前記第1プレイヤによる要求に応じて又は当該要求を加味して決定される前記第1特典が該第1プレイヤに付与される場合に前記第2プレイヤ及び前記第3プレイヤに該第1特典と同等の前記第1付加特典を付与する。これにより、特定の特典の入手可能性が向上するとともに当該特典の重複入手の可能性を軽減させる戦略を採用し得るから、第1希望乃至第3希望の特典が同じプレイヤどうしが積極的に関係を構築しようとすることが期待できる。
【0018】
(6)前記報知手段が、さらに、前記第1プレイヤに付与されるべき前記第3付加特典の内容を該第1プレイヤに報知し、前記受付手段が、前記第3付加特典の内容が前記第1プレイヤに報知された後に該第1プレイヤによりなされる前記第1特典の入手可能性を向上させる要求を受け付ける。これにより、第1希望の特典が入手できたら第2希望の特典の入手可能性を向上させる戦略への切替えが可能であり、続いて第2希望の特典が入手できたら第3希望の特典の入手可能性を向上させる戦略への切替えが可能であるから、第1希望乃至第3希望の特典が同じプレイヤどうしがより積極的に関係を構築しようとすることが期待できる。
【0019】
(7)関連付け登録の相手の募集をしている前記第1プレイヤの入手希望を該募集に対する応募を検討している前記第2プレイヤに提示する提示手段をさらに備え、前記登録手段が、前記第1プレイヤと該第1プレイヤによる前記募集に応募した前記第2プレイヤとを関連付けて登録する。これにより、入手希望が同じプレイヤどうしが関係を構築しやすくなる。
【0020】
(8)入手希望を設定して関連付け登録の相手の募集をしている前記第1プレイヤに関する情報を、入手希望に関する検索条件を特定する検索要求に応じて前記第2プレイヤに提供する検索手段をさらに備え、前記登録手段が、前記第1プレイヤと該第1プレイヤによる前記募集に応募した前記第2プレイヤとを関連付けて登録する。これにより、入手希望が同じプレイヤどうしが関係を構築しやすくなる。
【0021】
(9)前記登録手段が、前記第1プレイヤと前記第2プレイヤとを含む第1グループ、及び、前記第1プレイヤを含み前記第2プレイヤを含まない第2グループ、をそれぞれ登録し、前記付与手段が、前記第1付加特典の付与先となる単数又は複数の指定グループに前記第1グループが含まれる場合に限り該第1付加特典を前記第2プレイヤに付与する。これにより、第1プレイヤが複数のグループに所属している場合に、付加特典の付与先を調整することができる。
【0022】
(10)前記登録手段が、前記第2プレイヤを含み前記第1プレイヤを含まない第3グループをさらに登録し、前記付与手段が、前記第2付加特典の付与先となる単数又は複数の指定グループに前記第1グループが含まれる場合に限り該第2付加特典を前記第1プレイヤに付与する。これにより、第2プレイヤが複数のグループに所属している場合に、付加特典の付与先を調整することができる。
【0023】
(11)前記付与手段が、プレイヤによる指定,特典の入手過程の性質,特典の内容のうち少なくともいずれかに応じて指定グループを特定する。これにより、指定グループが手動で又は自動的に特定される。
【0024】
本明細書では、下記のように用語を用いる。
【0025】
(1)「ゲーム」とは、少なくとも一部がオンラインのゲームサービスにおいて提供される電子ゲームをいう。広義ではゲームサービスそのものを指称し、狭義ではゲームサービスを構成する個別のステージを指称する。個別のステージは、クエストと呼ばれることがある。「プレイヤ」とは、ゲームサービスのユーザをいう。「プレイ」とは、プレイヤが特定のゲームを進行させて遊ぶことをいう。
【0026】
(2)「第1プレイヤと第2プレイヤを関連付けて登録する」とは、第1プレイヤと第2プレイヤを直接に又は間接的に関連付けて登録することをいう。例えば、第1プレイヤの識別情報と第2プレイヤの識別情報を直接に関連付けて登録してもよい。また、例えば、第1プレイヤの識別情報と第2プレイヤの識別情報をグループの識別情報にそれぞれ関
連付けて登録してもよい。
【0027】
(3)「特典」は、ゲームを直接に又は間接的に有利にプレイすることに資する報酬や運用を包含する。報酬は、ゲーム内要素(例えば、通貨アイテム,回復アイテム,合成素材アイテム,キャラクタ,その他のオブジェクト)を包含する。運用は、有利な取扱い(例えば、ステージ内又はステージ外で使用するパラメータをプレイヤに有利になる方向に設定し又は変更すること)を包含する。特典を「付与」するとは、例えば、報酬としてのゲーム内要素をプレイヤに関連付けて登録すること,運用としての有利な取扱いをプレイヤに適用することを包含する。
【0028】
(4)特典の「入手過程」は、当該特典が入手されるまでの一連の手順をいう。「入手過程」は、プレイヤどうしが関連付けて登録された後(実施例では、グループ登録がなされた後)になされる一連の手順に限定してもよい。手順は、各種装置による処理やプレイヤによる操作を包含する。特典の「入手過程」は、当該特典を入手するための十分条件であってもよいし、当該特典を入手するための必要条件であってもよい。例えば、所定のミッション(例えば、ゲーム内の特定のステージをクリアすること)を達成したことを条件にある特定の特典(例えば、クエストの攻略報酬)が確定的に付与される場合、当該ミッションへの挑戦の開始から攻略までの一連の手順が当該特典の入手過程に該当する。また、例えば、所定のイベント(例えば、ゲーム内のガチャ)を経てある特典(例えば、ガチャの結果報酬)が付与される場合、当該イベントの開始から終了までの一連の手順が当該特典の入手過程に該当する。
【0029】
(5)入手過程に「関与」するとは、入手過程に包含される少なくとも一部の手順に能動的に又は受動的に関わることをいう。「関与」は、単独で関わる場合(例えば、ステージのソロプレイ,シングルガチャのプレイ)及び他のプレイヤとともに関わる場合(例えば、ステージのマルチプレイ,マルチガチャのプレイ)の両方を包含する。入手過程に「関与」することには、例えば、入手に寄与することが含まれる。
【0030】
(6)「付加特典」は、通常の特典に準じた特典であって、当該通常の特典の入手過程に関与していないプレイヤ又は当該通常の特典の入手に寄与していないプレイヤに対して付与される特殊な特典をいう。「付加特典」は、通常の特典と同等の特典であってもよいし、通常の特典と相違する特典であってもよい。例えば、通常の特典が報酬としてのゲーム要素である場合に、付加特典も同一のゲーム要素であってよい。
【0031】
(7)「特典の入手可能性を向上させる要求」は、複数ある特典候補のうち特定の特典候補の入手可能性を確率的に又は確定的に向上させる要求をいう。入手可能性は、絶対的に向上してもよいし、相対的に向上してもよい。要求の回数は、単数でもよいし、複数でもよい。例えば、特定の特典候補を選択する要求,特定の特典候補の選定確率を相対的に上昇させる要求,特定の特典候補が残るように特典候補の選択肢を絞る要求等が、「特典の入手可能性を向上させる要求」に含まれる。特定の特典候補を含む特典候補の選択肢を絞る要求には、例えば、特定の特典候補以外の特典候補の少なくとも一部を選択肢から除外する要求,特定の特典候補が属するグループの候補だけを選択肢に残す要求,特定の特典候補が属しない少なくとも一部のグループの候補を選択肢から除外する要求,特定の特典候補以外の特典候補の一部を選択肢から除外する要求等が含まれる。
【0032】
(8)「要求に応じて」特典を決定する場合、例えば、特定の特典候補を選択する要求により選択された当該特定の特典候補を付与対象として決定してもよい。「要求を加味して」特典を決定する場合、例えば、特定の特典候補の選定確率を相対的に上昇させる要求に基づいて設定される選定確率を用いた確率計算により付与対象を決定してもよいし、特定の特典候補が残るように特典候補の選択肢を絞る要求に基づいて絞られる選択肢の中か
ら付与対象を決定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】ゲームシステムのネットワーク構成を例示するブロック図である。(実施例)
【
図2】サーバ装置の電気的構成を例示するブロック図である。(実施例)
【
図3】ユーザ装置の電気的構成を例示するブロック図である。(実施例)
【
図4】ユーザ管理サーバの機能構成を例示するブロック図である。(実施例)
【
図5】抽籤機能に関するデータ構成を例示する説明図である。(実施例)
【
図6】近距離募集における募集手順を例示するシーケンス図である。(実施例)
【
図7】近距離募集における応募手順を例示するシーケンス図である。(実施例)
【
図8】SNS募集における募集手順を例示するシーケンス図である。(実施例)
【
図9】SNS募集における応募手順を例示するシーケンス図である。(実施例)
【
図10】グループの登録手順を例示するシーケンス図である。(実施例)
【
図11】複合抽籤の実行手順を例示するフロー図である。(実施例)
【発明を実施するための形態】
【0034】
[1.実施形態]
[1-1.概要]
本実施形態では、ゲームのプレイヤどうしが関係を構築するよう効率よく誘導するため、ある特典の入手過程に関与した第1プレイヤに当該特典が付与される場合に、当該入手過程に関与していない第2プレイヤに、第1プレイヤと関連付け登録されていることを条件に、付加特典が付与される。よって、関係を構築したプレイヤどうしを関連付けて登録するように運用すれば、ゲームのプレイヤどうしが積極的に関係を構築しようとすることが期待できる。
【0035】
[1-2.ゲーム情報処理装置]
実施形態に係るゲーム情報処理装置(例えば、ユーザ管理サーバ10)は、第1プレイヤと第2プレイヤを関連付けて登録する手段(例えば、登録部410,登録部414)と、第1特典の入手過程に関与した上記第1プレイヤに当該第1特典が付与される場合に当該入手過程に関与していない上記第2プレイヤに当該第1プレイヤと関連付けて登録されていることを条件に第1付加特典を付与する手段(例えば、抽籤部420,付与部423)と、を備える。
【実施例0036】
[2.実施例]
[2-1.ゲームサービスの概要]
本実施例は、少なくとも一部がオンラインで提供されるゲームサービス(以下「実施例のサービス」という。)に関する。実施例のサービスでは、プレイヤに対し、デッキを構成する4体のキャラクタ(モンスター)をプレイヤが所定アクションにより順次操作して、ゲーム内に用意されている複数のステージ(狭義のゲーム)に順次挑戦していく電子ゲーム(広義のゲーム)が提供される。以下では、当該ステージを「クエスト」と呼ぶ。
【0037】
[2-2.抽籤機能の概要]
また、実施例のサービスにおける電子ゲームでは、プレイヤに対し、クエスト外で、特定のゲーム内要素(例えば、通貨アイテム,引換アイテム)の消費と引き換えに又は無条件で抽籤(ガチャ)に挑戦し、当該抽籤の結果報酬(ガチャ報酬)を得る仕組み(抽籤機能)が提供される。抽籤機能は、実施例のサービスを提供するゲームシステム(以下「実施例のシステム」という。)に実装される。
【0038】
抽籤への挑戦には、1人のプレイヤが単独で挑戦する単独抽籤(シングルガチャ)と、
グループ登録された2人~4人のプレイヤが協力して挑戦する複合抽籤(マルチガチャ)と、の2通りの挑戦形態がある。複合抽籤では、各プレイヤによる抽籤への単独での挑戦の結果が同じグループに属する他のプレイヤとの間で共有される。
【0039】
[2-3.複合抽籤の概要]
本実施例に係る抽籤機能は、ゲームのプレイヤどうしがグループ登録(「関係を構築」の一例。)をするよう効率よく誘導するため、あるグループに属するあるプレイヤに抽籤手順(ガチャ報酬の入手過程)を経て通常のガチャ報酬(「特典」の一例。)が付与される場合に、グループ登録後に当該抽籤手順に関与していない他のプレイヤ(換言すれば、通常のガチャ報酬が付与される地位にない他のプレイヤ)に、当該グループに属することを条件に、通常のガチャ報酬と同等の付加報酬(「付加特典」の一例。)を付与する。
【0040】
具体的には、本実施例に係る抽籤機能は、複合抽籤の各抽籤手順においてあるプレイヤによる特定のガチャ報酬の入手可能性を向上させる要求を受け付け、当該要求に応じて又は当該要求を加味して決定されるガチャ報酬を当該あるプレイヤに付与するとともに、当該あるプレイヤと同一のグループに属する他のプレイヤに当該ガチャ報酬と同等の付加報酬を付与する。
【0041】
各プレイヤは、グループ登録後の任意のタイミングで複合抽籤の抽籤手順を開始することができる。特に、各プレイヤは、同一のグループに属する他のプレイヤが関与する抽籤手順を経て自身に付与される付加報酬の内容を知った後に、自身が関与する抽籤手順において特定のガチャ報酬の入手可能性を向上させる要求をすることが可能である。
【0042】
これらの特徴により、グループ登録をしたプレイヤどうしが協力して、特定の報酬の入手可能性を向上させつつ当該報酬の重複可能性を軽減させる戦略を採用することができる。そして、入手希望度が相対的に高い報酬(ガチャ報酬,付加報酬)を入手する度に入手希望度が相対的に低い報酬(ガチャ報酬,付加報酬)の入手可能性を向上させる戦略へと順次切り替えることができる。よって、本実施例に係る抽籤機能によれば、入手希望の報酬が同じプレイヤどうしが積極的に関係を構築しようとすることが期待できる。
【0043】
[2-4.実施例のシステムの構成]
[2-4-1.ネットワーク構成]
(1)概要
図1は、実施例のシステムのネットワーク構成を例示する。
図1に例示されるように、実施例のシステムは、実施例のサービスのユーザを管理するユーザ管理サーバ10と、実施例のサービスに関連するデータを管理するデータ管理サーバ20と、複数のユーザがそれぞれ使用する複数のユーザ端末30(30-1,30-2,…30-n)(n:自然数)と、を含む。
【0044】
ユーザ管理サーバ10とユーザ端末30は、通信ネットワーク40を通じてデータの授受が可能である。データ管理サーバ20は、内蔵する又は外部の接続可能なストレージ21にアクセス可能である。ユーザ管理サーバ10は、データ管理サーバ20を介してストレージ21との間でデータの読み書きが可能である。
【0045】
通信ネットワーク40は、インターネット(Internet),携帯電話網,無線WAN(Wireless Wide Area Network),無線LAN(Wireless Local Area Network),イーサネット(Ethernet)(登録商標)などの既存のネットワークのうち少なくともいずれかを含んでいてよい。
【0046】
(2)ユーザ管理サーバ
ユーザ管理サーバ10は、Webサーバプログラムがインストールされたサーバ装置(コンピュータ)である。
【0047】
ユーザ管理サーバ10は、要求(リクエスト)に応じて、データ管理サーバ20にストレージ21から必要なデータを取得させ、要求元に提供(レスポンス)する。また、ユーザ管理サーバ10は、要求(リクエスト)に応じて、データ管理サーバ20にストレージ21へ必要なデータを登録させる。
【0048】
なお、複数のサーバ装置を連携させてサーバシステムを構成し、ユーザ管理サーバ10の機能を分担させ又はユーザ管理サーバ10にかかる負荷を分散させてもよい。
【0049】
(3)データ管理サーバ
データ管理サーバ20は、DBサーバプログラムがインストールされたサーバ装置(コンピュータ)である。データ管理サーバ20は、ストレージ21とともにDBMS(DataBase Management System)を構成する。
【0050】
データ管理サーバ20は、要求(リクエスト)に応じて、ストレージ21から必要なデータを取得し、要求元に提供(レスポンス)する。また、データ管理サーバ20は、要求(リクエスト)に応じて、ストレージ21へ必要なデータを登録する。ストレージ21は、実施例のサービスに関連するデータを記憶する記憶装置である。
【0051】
なお、複数のサーバ装置を連携させてサーバシステムを構成し、データ管理サーバ20の機能を分担させ又はデータ管理サーバ20にかかる負荷を分散させてもよい。また、複数の記憶装置を用意し、ストレージ21が記憶するデータの種類ごとに別々に記憶させてもよいし、ストレージ21が記憶するデータを複数の記憶装置に分散配置してもよい。
【0052】
(4)ユーザ端末
ユーザ端末30は、所定のゲームプログラムがインストールされたユーザ装置(コンピュータ)である。
【0053】
本実施例では、ユーザ装置として、プログラムをインストール可能な汎用の携帯装置(例えば、携帯電話,スマートフォン(smartphone),タブレット(tablet)端末,タブレットPC(personal computer),ウェアラブルデバイス(wearable device)など)や汎用の処理装置(例えば、PC(personal computer)など)を用いることができる。
【0054】
[2-4-2.電気的構成]
(1)サーバ装置の電気的構成
図2は、サーバ装置の電気的構成を例示する。
図2に例示されるサーバ装置は、MPU(Micro-Processing Unit)やROM(Read Only Memory)を含む制御処理装置210と、RAM(Random Access Memory)を含む主記憶装置220と、HDD(Hard Disc Drive)を含む補助記憶装置230と、マウスやキーボードを含む入力装置240と、ディスプレイやスピーカを含む出力装置250と、ネットワークカード(Network Interface Card)を含む通信制御装置260と、を有する。
【0055】
主記憶装置220、補助記憶装置230、入力装置240、出力装置250及び通信制御装置260は、バスラインを介して制御処理装置210とそれぞれ接続される。
【0056】
制御処理装置210は、(1)補助記憶装置230に記憶されたプログラムを主記憶装置220上に読み込み、(2)プログラムの指示に従って入力装置240と補助記憶装置230と通信制御装置260との少なくともいずれかからデータを取得し、(3)取得し
たデータをプログラムに規定される手順で演算・加工した上で、(4)演算済み・加工済みのデータを補助記憶装置230と出力装置250と通信制御装置260との少なくともいずれかに提供する。
【0057】
(2)ユーザ装置の電気的構成
図3は、ユーザ装置の電気的構成を例示する。
図3に例示されるユーザ装置は、制御処理部を構成するMPU310と、主記憶部を構成するRAM320と、補助記憶部を構成するROM330及びEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)340と、入力部及び表示部を構成するタッチパネルディスプレイ350と、音声出力部を構成するスピーカ360と、通信制御部を構成するNIC(Network Interface Controller)370及び無線LAN(Local Area Network)チップ380と、位置取得部を構成するGPS(Global Positioning System)ユニット390と、を有する。
【0058】
RAM320と、ROM330と、EEPROM340と、タッチパネルディスプレイ350と、スピーカ360と、NIC370と、無線LANチップ380と、GPSユニット390は、バスラインを介してMPU310と接続される。
【0059】
MPU310は、(1)ROM330又はEEPROM340に記憶されたプログラムをRAM320上に読み込み、(2)プログラムの指示に従ってタッチパネルディスプレイ350とEEPROM340とNIC370と無線LANチップ380とGPSユニット390との少なくともいずれかからデータを取得し、(3)取得したデータをプログラムに規定される手順で演算・加工した上で、(4)演算済み・加工済みのデータをEEPROM340とタッチパネルディスプレイ350とスピーカ360とNIC370と無線LANチップ380との少なくともいずれかに提供する。
【0060】
[2-4-3.抽籤機能に関する機能構成]
図4は、実施例のシステムの抽籤機能に関する機能構成を例示する。
図4に例示されるように、ユーザ管理サーバ10は、複数のプレイヤを関連付けて登録する登録部410及び抽籤(ガチャ)を実行する抽籤部420を備える。登録部410は、募集受付部411,検索部412,応募受付部413及び登録部414を含む。抽籤部420は、受付部421,実行部422,付与部423及び報知部424を含む。
【0061】
ユーザ管理サーバ10の機能は、サーバ装置向けOS(Operating System)と当該OS上で動作するプログラム(例えば、ドライバ,アプリケーション)とがサーバ装置にそれぞれインストールされることにより実現される。サーバ装置にインストールされるべきプログラムは、CD(Compact Disc),DVD(Digital Versatile Disk),MOディスク(Magneto-Optical disk),フラッシュメモリ(flash memory)などの記録媒体に記録された状態で配布され当該記録媒体からサーバ装置に読み込まれてもよいし、通信ネットワーク40又はその他の通信ネットワークを介し搬送波に重畳させてサーバ装置に供給されてもよい。
【0062】
募集受付部411は、複合抽籤に挑戦しようとするプレイヤによる、複合抽籤に関するグループのメンバの募集(以下「メンバ募集」という。)を受け付ける。メンバ募集は、募集者の近傍に所在する他のプレイヤを対象とするメンバ募集(以下「近距離募集」という。)と、募集者がURL(Uniform Resource Locator)を提供可能な他のプレイヤを対象とするメンバ募集(以下「SNS募集」という。)を検索する。
【0063】
検索部412は、複合抽籤に挑戦しようとするプレイヤの求めに応じて、メンバ募集を検索する。検索部412は、例えば、近距離募集やSNS募集を検索する。応募受付部413は、複合抽籤に挑戦しようとするプレイヤによる、特定のメンバ募集に対する応募を
受け付ける。
【0064】
登録部414は、特定のメンバ募集に関し、メンバを募集したプレイヤ(募集者,ホスト)と当該募集に応募したプレイヤ(応募者,ゲスト)とをグループに関連付けて登録する。募集者と応募者を含むグループのメンバ数の上限は、任意に設定可能である。本実施例では、メンバ数の上限が4に設定される。
【0065】
受付部421は、あるプレイヤが挑戦する抽籤手順において、当該プレイヤによる特定のガチャ報酬の入手可能性を向上させる要求を受け付ける。本実施例において、特定のガチャ報酬の入手可能性を向上させる要求は、複数あるガチャ報酬候補のうち特定のガチャ報酬候補の入手可能性を確率的に向上させる要求と、これを確定的に向上させる要求と、の組合せである。より具体的には、受付部421は、属性を指定してガチャ報酬候補の選択肢を絞る要求と、選択肢として提示されたガチャ報酬候補の中から特定のガチャ報酬候補を選択する要求と、をこの順に受け付ける。
【0066】
実行部422は、あるプレイヤが挑戦する抽籤手順において、受付部421が受け付けた要求を加味して、当該プレイヤに付与するべきガチャ報酬(ゲーム内キャラクタ)の候補を決定する。本実施例では、第1段階で、5つのキャラクタ属性からいずれかをプレイヤに選択させ、第2段階で、選択されたキャラクタ属性において所定基準を満たす5体のキャラクタを選定する。所定基準は、例えば、キャラクタのレベルが所定値以上であることである。
【0067】
付与部423は、抽籤手順を実行したあるプレイヤに通常のガチャ報酬を付与する。また、付与部423は、当該抽籤手順に関与していない他のプレイヤに、当該プレイヤと同一のグループに属することを条件に、当該ガチャ報酬と同等のガチャ付加報酬を付与する。付与された報酬(キャラクタ)は、各プレイヤのゲームアプリ内のキャラクタBOXに追加される。
【0068】
報知部424は、抽籤手順を実行したあるプレイヤに通常のガチャ報酬が付与され、これに伴い当該ガチャ報酬と同等のガチャ付加報酬が他のプレイヤに付与される場合に、当該ガチャ付加報酬の内容を当該他のプレイヤに報知する。報知の手段は任意である。本実施例では、ゲームアプリのホーム画面に所定のアイコンを表示するなどしてガチャ付与報酬が付与されたことを明示的に又は示唆的に報知する。
【0069】
[2-4-4.データ構成]
図5は、実施例のシステムにおけるデータ構成を例示する。プレイヤ管理情報(
図5(a))は、グループ登録時に生成され又は更新される。グループメンバ管理情報(
図5(b))は、グループ登録時に生成される。グループステータス管理情報(図(c))は、グループ登録時に生成され、当該グループに属する全てのメンバが抽籤手順を実行した後に更新(無効化)される。仮想待受ルーム情報(
図5(d))及び仮想待受管理情報(
図5(e))は、メンバ募集を受け付けた際に生成される。また、仮想待受管理情報は、当該募集に対する応募を受け付ける度に更新される。
【0070】
(1)プレイヤ管理情報
ストレージ21は、プレイヤごとに当該プレイヤが属するグループを管理するプレイヤ管理情報を記憶する。
図5(a)に例示されるように、プレイヤ管理情報は、プレイヤに一意の「プレイヤID」に、「所属グループ」(グループID)を少なくとも対応付ける。本実施例では、各プレイヤが複数のグループに所属することが許可されないので、「プレイヤID」に対応付けられる「グループID」は1つである。
【0071】
(2)グループメンバ管理情報
ストレージ21は、グループごとに当該グループに属するメンバを管理するグループメンバ管理情報を記憶する。
図5(b)に例示されるように、グループメンバ管理情報は、「グループID」に、「募集者」(プレイヤID),単数又は複数の「応募者」(プレイヤID)を少なくとも対応付ける。
【0072】
(3)グループステータス情報
ストレージ21は、グループごとにステータスを管理するグループステータス情報を記憶する。
図5(c)に例示されるように、グループステータス情報は、「グループID」に、「対象区分」,「ステータス」を少なくとも対応付ける。「対象区分」は、共有対象の報酬の区分を示す。本実施例では、「対象区分」はガチャ報酬を示す区分の固定値である。「ステータス」は、グループの状況(例えば、有効/無効)を示す。グループの状況は、例えば、当該グループ登録時に有効に設定され、当該グループに属する全てのプレイヤが抽籤手順を実行した後に無効に更新される。
【0073】
(4)仮想待受ルーム情報
ストレージ21は、メンバ募集ごとに当該募集に対応する仮想待受ルームに関連する各種パラメータを記録する仮想待受ルーム情報を記憶する。
図5(d)に例示されるように、仮想待受ルーム情報は、「仮想待受ルームID」に、「募集者」(プレイヤID),「募集区分」,「参加条件」,「ステータス」を少なくとも対応付ける。「募集区分」は、例えば近傍に所在するメンバを募集する近距離募集又は実施例のシステム外でメンバを募集するSNS募集を示す。「参加条件」は、例えば時間的条件,空間的条件(地理的条件),合言葉等である。「ステータス」は、メンバ募集の状況(例えば、募集中/募集終了)を示す。
【0074】
(5)仮想待受管理情報
ストレージ21は、仮想待受ルームごとにメンバ募集に対する応募者を管理する仮想待受管理情報を記憶する。
図5(e)に例示されるように、仮想待受管理情報は、「仮想待受ルームID」に、単数又は複数の「応募者」(プレイヤID)を少なくとも対応付ける。
【0075】
[2-5.グループ登録]
[2-5-1.近距離募集]
(1)近距離募集における募集手順
図6は、近距離募集における募集手順を例示する。
図6は、ユーザ端末30aを使用するプレイヤ(ホスト)により複合抽籤(マルチガチャ)が選択される場合における、近距離募集の手順である。
【0076】
S605では、ユーザ端末30aが、ホストによるガチャ選択画面を表示させる指示操作を受け付ける。当該指示操作は、例えば、ゲームアプリ画面のメニューに表示されるボタン(リンク)に対するタップ操作である。S610では、ユーザ端末30aが、ホストによる抽籤(ガチャ)の選択操作を受け付ける。当該選択操作は、例えば、ゲームアプリ画面に表示されるガチャ選択ボタンに対するタップ操作である。
【0077】
S615では、ユーザ端末30aが、ホストによる複合抽籤(マルチガチャ)の選択を受け付ける。当該選択は、例えば、ゲームアプリ画面にマルチガチャを意味する文言とともに表示されるボタンに対するタップ操作である。S620では、ユーザ端末30aが、ホストによる近距離募集による複合抽籤の選択を受け付ける。当該選択は、例えば、ゲームアプリ画面に「近距離」などと表示されるボタンに対するタップ操作である。
【0078】
S625では、ユーザ端末30aが、ホストによる近距離募集の指示操作を受け付ける。なお、実施例のサービスでは、メンバ募集に際しホストが合言葉(例えば、3桁の数字列)を設定することができる。合言葉が設定される場合には、その設定を併せて受け付ける。合言葉が自動で設定される場合には、当該合言葉を表示する。S630では、ユーザ端末30aが、現在位置を特定する。現在位置の特定には、GPSユニット390を使用する。
【0079】
S635では、ユーザ端末30aがユーザ管理サーバ10に、近距離募集を指示する。当該指示は、設定された合言葉やユーザ端末30aの現在位置を示す位置データを含んでよい。S640では、ユーザ管理サーバ10がユーザ端末30aに、近距離募集の受付を通知する。S645では、ユーザ管理サーバ10が、ストレージ21に新たな仮想待受ルーム情報(
図5(d))及び仮想待受管理情報(
図5(e))を登録し、仮想待受ルームを作成する。このとき、「募集区分」は近距離募集であり、「参加条件」は募集の指示に含まれる位置データが示す位置の近傍に所在することであり、「ステータス」は募集中である。また、募集の指示に合言葉が含まれる場合は、当該合言葉も「参加条件」を構成する。
【0080】
(2)近距離募集における応募手順
図7は、近距離募集における応募手順を例示する。
図7は、ユーザ端末30bを使用するプレイヤ(ゲスト)により複合抽籤(マルチガチャ)が選択される場合における、近距離募集に対する応募の手順である。
【0081】
S705では、ユーザ端末30bが、ゲストによるガチャ選択画面を表示させる指示操作を受け付ける。当該指示操作は、例えば、ゲームアプリ画面のメニューに表示されるボタン(リンク)に対するタップ操作である。S710では、ユーザ端末30bが、ゲストによる抽籤(ガチャ)の選択操作を受け付ける。当該選択操作は、例えば、ゲームアプリ画面に表示されるガチャ選択ボタンに対するタップ操作である。
【0082】
S715では、ユーザ端末30bが、ゲストによる近距離募集の検索指示操作を受け付ける。検索に際しゲストが合言葉を指定する場合、その指定を併せて受け付ける。S720では、ユーザ端末30bが、現在位置を特定する。現在位置の特定には、GPSユニット390を使用する。
【0083】
S725では、ユーザ端末30bがユーザ管理サーバ10に、参加条件を満たす近距離募集(仮想待受けルーム)の検索を指示する。当該指示は、指定された合言葉やユーザ端末30bの現在位置を示す位置データを含んでよい。S730では、ユーザ管理サーバ10が、ストレージ21に記憶されている仮想待受ルーム情報の中から、ゲストが参加条件を満たす近距離募集(仮想待受ルーム情報)を特定する。
【0084】
S735では、ユーザ管理サーバ10がユーザ端末30bに、検索結果を提供する。S740では、ユーザ端末30bがユーザ管理サーバ10に、ゲストによる操作に応じて近距離募集のうちいずれかを選択し通知する。S745では、ユーザ管理サーバ10がユーザ端末30bに、選択された近距離募集への応募を許可する。
【0085】
S750では、ユーザ端末30bがユーザ管理サーバ10に、ゲストによる応募指示操作に応じて、選択された近距離募集への応募を指示する。S755では、ユーザ管理サーバ10が、ストレージ21に記憶されている仮想待受管理情報(
図5(e))に応募者(ゲスト)のプレイヤIDを追加し、選択された近距離募集に対するゲストからの応募を受け付ける。S760では、ユーザ管理サーバ10がユーザ端末30aに、近距離募集に対する応募の受付を通知する。
【0086】
[2-5-2.SNS募集]
(1)SNS募集における募集手順
図8は、SNS募集における募集手順を例示する。
図8は、ユーザ端末30aを使用するプレイヤ(ホスト)により複合抽籤(マルチガチャ)が選択される場合における、ユーザ端末30bを使用するプレイヤ(ゲスト)に対するSNS募集の手順である。
【0087】
S805では、ユーザ端末30aが、ホストによるガチャ選択画面を表示させる指示操作を受け付ける。当該指示操作は、例えば、ゲームアプリ画面のメニューに表示されるボタン(リンク)に対するタップ操作である。S810では、ユーザ端末30aが、ホストによる抽籤(ガチャ)の選択操作を受け付ける。当該選択操作は、例えば、ゲームアプリ画面に表示されるガチャ選択ボタンに対するタップ操作である。
【0088】
S815では、ユーザ端末30aが、ホストによる複合抽籤(マルチガチャ)の選択を受け付ける。当該選択は、例えば、ゲームアプリ画面にマルチガチャを意味する文言とともに表示されるボタンに対するタップ操作である。S820では、ユーザ端末30aが、ホストによるSNS募集による複合抽籤(SNSマルチガチャ)の選択を受け付ける。当該選択は、例えば、ゲームアプリ画面に「SNS」などと表示されるボタンに対するタップ操作である。
【0089】
S825では、ユーザ端末30aが、ホストによるSNS募集の指示操作を受け付ける。S830では、ユーザ端末30aがユーザ管理サーバ10に、SNS募集を指示する。S835では、ユーザ管理サーバ10がユーザ端末30aに、SNS募集の受付を通知する。当該通知は、SNSプログラムの起動コマンドと当該募集を特定可能なデータとが付加されたURLを含んでいてよい。S840では、ユーザ端末30aからユーザ端末30bに、実施例のシステム外で、直接に又は他の装置を介して間接的に、上記URLを含むメッセージを送信する。
【0090】
S845では、ユーザ端末30aがユーザ管理サーバ10に、上記URLを指定するアクセスにより、上記SNS募集の開始を指示する。S850では、ユーザ管理サーバ10がユーザ端末30aに、SNS募集の開始指示の受付を通知する。S855では、ユーザ管理サーバ10が、ストレージ21に新たな仮想待受ルーム情報(
図5(d))及び仮想待受管理情報(
図5(e))を登録し、仮想待受ルームを作成する。このとき、「募集区分」はSNS募集であり、「参加条件」は上記URLを指定するアクセスによる応募であることであり、「ステータス」は募集中である。
【0091】
(2)SNS募集における応募手順
図9は、SNS募集における応募手順を例示する。
図9は、ユーザ端末30bを使用するプレイヤ(ゲスト)により複合抽籤(マルチガチャ)が選択される場合における、SNS募集に対する応募の手順である。
【0092】
S920では、ユーザ端末30bがユーザ管理サーバ10に、上記URLを指定するアクセスにより参加条件を満たすSNS募集(仮想待受けルーム)の検索を指示する。S925では、ユーザ管理サーバ10が、ストレージ21に記憶されている仮想待受ルーム情報の中から、ゲストが参加条件を満たすSNS募集(仮想待受ルーム情報)を特定する。
【0093】
S930では、ユーザ管理サーバ10がユーザ端末30bに、検索結果を提供する。S935では、ユーザ端末30bがユーザ管理サーバ10に、ゲストによる操作に応じてSNS募集を選択し通知する。S940では、ユーザ管理サーバ10がユーザ端末30bに、選択されたSNS募集への応募を許可する。
【0094】
S945では、ユーザ端末30bがユーザ管理サーバ10に、ゲストによる応募指示操作に応じて、選択されたSNS募集への応募を指示する。S950では、ユーザ管理サーバ10が、ストレージ21に記憶されている仮想待受管理情報(
図5(e))に応募者(ゲスト)のプレイヤIDを追加し、選択されたSNS募集に対するゲストからの応募を受け付ける。S955では、ユーザ管理サーバ10がユーザ端末30aに、SNS募集に対する応募の受付を通知する。
【0095】
[2-5-3.グループ登録]
図10は、メンバ募集におけるグループの登録手順を例示する。
図10は、ユーザ端末30aを使用するプレイヤ(ホスト)による確認を経てグループ登録がなされる手順である。
【0096】
S1005では、ユーザ端末30aが、メンバ候補をホストに提示する。提示の形態は、例えば、メンバ候補のリスト表示でよい。表示項目は、例えば、メンバ候補のニックネームを含むとよい。メンバに対応する領域又はタップすると、当該メンバの詳細情報が表示されるようにしてもよい。詳細情報は、入手希望の報酬の内容を含んでいるとよい。S1010では、ホストによるメンバ確定指示操作を受け付ける。
【0097】
S1015では、ユーザ端末30aがユーザ管理サーバ10に、ホストの操作に応じてグループ登録を指示する。S1020では、ユーザ管理サーバ10が、新たなグループを登録する。ここでは、仮想待受ルーム情報(
図5(d))の「募集者」と、仮想待受管理情報(
図5(e))に記憶されている各「応募者」と、をそれぞれメンバとするグループメンバ管理情報(
図5(b))が生成される。また、グループステータス管理情報(
図5(c))が生成される。
【0098】
[2-6.複合抽籤]
図11は、複合抽籤の実行手順を例示する。ユーザ端末30aを使用するプレイヤ(ホスト)による複合抽籤及びユーザ端末30bを使用するプレイヤ(ゲスト)による複合抽籤は、いずれも、グループ登録が完了した後の任意のタイミングで開始可能である。したがって、グループの各プレイヤが、抽籤手順の開始を調整することで、先に他のプレイヤにより開始された複合抽籤によるガチャ付加報酬の内容を知った後で、自身による複合抽籤を開始することができる。
【0099】
S1105では、ユーザ端末30がユーザ管理サーバ10に、抽籤(ガチャ)の開始を指示する。ホストによる当該指示は、例えば、グループ登録の指示(
図10のS1015)と同時になされてもよいし、グループ登録後の任意のタイミングでなされてもよい。ゲストによる当該指示は、グループ登録後の任意のタイミングでなされる。
【0100】
S1110では、ユーザ端末30が、属性選択画面を表示する。本実施例では、上記5つのキャラクタ属性の選択肢が提示される。S1115では、ユーザ端末30が、ホスト又はゲストによる属性の選択を受け付ける。S1120では、ユーザ端末30がユーザ管理サーバ10に、属性の選択情報を送信し抽籤処理の実行を指示する。当該選択情報の送信が、特定の報酬の入手可能性を確率的に向上させる要求に該当する。S1125では、ユーザ端末30が、抽籤(ガチャ)の実行演出を開始する。
【0101】
S1130では、ユーザ管理サーバ10が、抽籤処理を実行する。本実施例では、選択された属性においてレベル6(最大値)のキャラクタが5体選定される。S1135では、ユーザ管理サーバ10がユーザ端末30に、抽籤結果を提供する。本実施例では、5体のキャラクタの情報が提供される。
【0102】
S1140では、ユーザ端末30が、報酬の候補を提示する。本実施例では、S1135で提供を受けた5体のキャラクタが提示される。S1145では、ユーザ端末30が、報酬候補の選択を受け付ける。S1150では、ユーザ端末30がユーザ管理サーバ10に、報酬候補の選択情報を送信する。当該選択情報の送信が、特定の報酬の入手可能性を確定的に向上させる要求に該当する。
【0103】
S1155では、ユーザ管理サーバ10が、選択された候補を、この抽籤手順に関与したプレイヤに、ガチャ報酬として付与する。また、当該ガチャ報酬と同等のガチャ付加報酬を、当該抽籤手順に関与していない他のプレイヤに、当該関与したプレイヤと同一のグループに属することを条件に、付与する。報酬の付与は、例えば、報酬として付与されるキャラクタのIDを各プレイヤのプレイヤIDに関連付けてストレージ21に記憶させることにより行われる。
【0104】
S1160では、ユーザ管理サーバ10がユーザ端末30に、ガチャ報酬の付与が完了した旨を通知する。このとき、他のプレイヤにも、ガチャ付加報酬が付与された旨を通知する。S1165では、ユーザ端末30が、抽籤(ガチャ)の結果演出を実行する。
【0105】
[3.変形例]
[3-1.変形例1]
実施例では、各プレイヤが複数のグループに所属することが許可されないので、「プレイヤID」に対応付けられる「グループID」は1つに限られる(
図5(a))。これに対し、各プレイヤが複数のグループに所属することが許可されてもよい。この場合、「プレイヤID」に複数の「グループID」を対応付けることができる。
【0106】
[3-2.変形例2]
実施例では、「対象区分」がガチャ報酬を示す区分に固定されている。これに対し、「報酬区分」が他の区分であってもよい。例えば、クエストの攻略報酬を示す区分であってもよい。例えば、「対象区分」ごとに関係の構築(グループ登録)ができるように構成してもよい。
【0107】
[3-3.変形例3]
関連付け登録の相手の募集をしているホストの入手希望を当該募集に対する応募を検討しているゲストに提示し、ホストとメンバ募集に応募したゲストとを関連付けて登録してもよい。これにより、入手希望が同じプレイヤどうしが関係を構築しやすくなる。
【0108】
[3-4.変形例4]
入手希望を設定して関連付け登録の相手の募集をしているホストに関する情報を、入手希望に関する検索条件を特定する検索要求に応じてゲストに提供し、ホストとメンバ募集に応募したゲストとを関連付けて登録しもよい。これにより、入手希望が同じプレイヤどうしが関係を構築しやすくなる。
【0109】
[3-5.変形例5]
プレイヤAとプレイヤBを含む第1グループ、及び、プレイヤAを含みプレイヤBを含まない第2グループ、をそれぞれ登録し、第1付加特典の付与先となる単数又は複数の第1指定グループに第1グループが含まれる場合に限り当該第1付加特典をプレイヤBに付与してもよい。これにより、プレイヤAが複数のグループに所属している場合に、付加特典の付与先を調整することができる。
【0110】
このとき、プレイヤBを含みプレイヤAを含まない第3グループをさらに登録し、第2
付加特典の付与先となる単数又は複数の第2指定グループに第1グループが含まれる場合に限り当該第2付加特典をプレイヤAに付与する。これにより、プレイヤBが複数のグループに所属している場合に、付加特典の付与先を調整することができる。
【0111】
このとき、第1指定グループは、第1グループに属するプレイヤによる指定,第1特典の入手過程の性質,第1特典の内容のうち少なくともいずれかに応じて指定グループを特定する。これにより、第1指定グループが手動で又は自動的に特定される。同様に、第2指定グループは、第2グループに属するプレイヤによる指定,第2特典の入手過程の性質,第2特典の内容のうち少なくともいずれかに応じて指定グループを特定する。これにより、第2指定グループが手動で又は自動的に特定される。
プロセッサが、第1プレイヤによる第1抽選により選択された第1特典に関する情報を前記第1プレイヤに関連付けられた第2プレイヤに報知した後に、前記第2プレイヤから第2抽選において付与されうる特典に関する指示を受け付け、
プロセッサが、前記指示に応じて前記第2抽選により選択された第2特典を、前記第1プレイヤと前記第2プレイヤに付与する、情報処理方法。
プロセッサに、第1プレイヤによる第1抽選により選択された第1特典に関する情報を前記第1プレイヤに関連付けられた第2プレイヤに報知した後に、前記第2プレイヤから第2抽選において付与されうる特典に関する指示を受け付けさせ、
プロセッサに、前記指示に応じて前記第2抽選により選択された第2特典を、前記第1プレイヤと前記第2プレイヤに付与させる、処理を実行させるプログラム。