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特開2022-109314カスタマイズ化粧品提供システム及びその動作方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022109314
(43)【公開日】2022-07-27
(54)【発明の名称】カスタマイズ化粧品提供システム及びその動作方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220720BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022081661
(22)【出願日】2022-05-18
(62)【分割の表示】P 2019529917の分割
【原出願日】2017-07-20
(31)【優先権主張番号】10-2016-0163000
(32)【優先日】2016-12-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2016-0165341
(32)【優先日】2016-12-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】514112488
【氏名又は名称】エルジー ハウスホールド アンド ヘルスケア リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100122161
【弁理士】
【氏名又は名称】渡部 崇
(72)【発明者】
【氏名】ス・ラ・チョン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・ア・キム
(72)【発明者】
【氏名】チュン・オ・ミョン
(72)【発明者】
【氏名】チョン・スプ・ハン
(57)【要約】
【課題】本発明は、ユーザ個々人に合わせたカスタマイズ化粧品を提供するためのものである。
【解決手段】本発明の実施例によるカスタマイズ化粧品提供システムは、肌状態を診断し、肌状態の診断結果に基づいてカスタマイズ化粧品を推奨し、推奨したカスタマイズ化粧品に関する情報を製造装置に伝送する診断装置、診断装置からカスタマイズ化粧品に関する情報を受信し、受信されたカスタマイズ化粧品に関する情報に基づいてカスタマイズ化粧品を提供する製造装置を含むことができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カスタマイズ化粧品提供システムにおいて、
肌状態を診断し、前記肌状態の診断結果に基づいてカスタマイズ化粧品を推奨し、前記推奨したカスタマイズ化粧品に関する情報を製造装置に伝送する診断装置;及び
前記診断装置から前記カスタマイズ化粧品に関する情報を受信し、前記受信されたカスタマイズ化粧品に関する情報に基づいて前記カスタマイズ化粧品を提供する製造装置を含む、
カスタマイズ化粧品提供システム。
【請求項2】
前記カスタマイズ化粧品は、少なくとも一つ以上の化粧品材料が所定の配合比で製作される化粧品及び既に製作された常用化粧品を含む、請求項1に記載のカスタマイズ化粧品提供システム。
【請求項3】
前記推奨したカスタマイズ化粧品が前記少なくとも一つ以上の化粧品材料が所定の配合比で製作される化粧品の場合、前記カスタマイズ化粧品に関する情報は化粧品材料の成分と配合比を含み、前記製造装置は、前記カスタマイズ化粧品に関する情報に含まれた化粧品材料の成分と配合比に基づいて前記カスタマイズ化粧品を製造する、請求項2に記載のカスタマイズ化粧品提供システム。
【請求項4】
前記診断装置は、肌状態を診断することができる移動端末機及び化粧品販売所に具備された肌状態の診断装置を含む、請求項1に記載のカスタマイズ化粧品提供システム。
【請求項5】
前記診断装置が前記移動端末機である場合、前記カスタマイズ化粧品は、前記移動端末機の現在位置から最も隣接した位置にある化粧品販売所で提供される、請求項4に記載のカスタマイズ化粧品提供システム。
【請求項6】
前記診断装置が前記移動端末機である場合、前記診断装置は、位置を入力する入力信号を受信し、前記カスタマイズ化粧品は、前記入力信号によって入力された位置から最も隣接した位置にある化粧品販売所で提供される、請求項4に記載のカスタマイズ化粧品提供システム。
【請求項7】
前記診断装置は、化粧品の受領場所の変更命令を受信し、前記カスタマイズ化粧品は、前記命令に従って変更された化粧品の受領場所で提供される、請求項5及び請求項6のいずれか一項に記載のカスタマイズ化粧品提供システム。
【請求項8】
前記診断装置が前記移動端末機である場合、前記診断装置は、配送住所を入力する入力信号を受信し、前記カスタマイズ化粧品は、前記入力信号によって入力された配送住所で提供される、請求項4に記載のカスタマイズ化粧品提供システム。
【請求項9】
前記診断装置が前記化粧品販売所に具備された肌状態の診断装置の場合、前記カスタマイズ化粧品は、前記肌状態を診断した化粧品販売所で提供される、請求項4に記載のカスタマイズ化粧品提供システム。
【請求項10】
前記診断装置は、前記推奨したカスタマイズ化粧品に対応するユーザの購買意思を判断し、前記カスタマイズ化粧品に対応するユーザの購買意思があると判断されると、前記カスタマイズ化粧品に関する情報を前記製造装置に伝送する、請求項1に記載のカスタマイズ化粧品提供システム。
【請求項11】
前記診断装置は、前記推奨したカスタマイズ化粧品の一部または全部を変更する修正信
号を受信する、請求項1に記載のカスタマイズ化粧品提供システム。
【請求項12】
カスタマイズ化粧品を提供するための診断装置において、
肌状態を測定する測定部;
前記測定された肌状態を診断する分析部;
前記肌状態の診断結果に基づいてカスタマイズ化粧品を推奨する制御部及び
前記推奨したカスタマイズ化粧品に関する情報を製造装置に伝送する通信部を含む、
診断装置。
【請求項13】
前記肌状態は、肌の色相、肌内の水分量、肌内の油分量、弾力度、しわ、色素沈着可否、毛穴量、角質、肌のきめ、敏感度、肌タイプ、トラブルの少なくとも一つ以上を含む、請求項12に記載の診断装置。
【請求項14】
前記肌状態と関連した質問内容を表示する表示部;及び
前記表示された質問内容に対応する応答信号を受信する入力部をさらに含み、
前記分析部は、前記質問内容及び前記応答信号に基づいて前記肌状態を診断する、請求項12に記載の診断装置。
【請求項15】
前記分析部は、前記質問内容及び前記応答信号と前記測定された肌状態を共に考慮して前記肌状態を分析する、請求項14に記載の診断装置。
【請求項16】
前記表示部は、前記肌状態の診断結果をさらに表示する、請求項14に記載の診断装置。
【請求項17】
前記制御部は、前記推奨するカスタマイズ化粧品に対応するユーザの購買意思を判断し、前記カスタマイズ化粧品に対応するユーザの購買意思があると判断されると、前記カスタマイズ化粧品に関する情報を前記製造装置に伝送する、請求項12に記載の診断装置。
【請求項18】
カスタマイズ化粧品を提供するための肌管理サーバーにおいて、
第1肌状態の診断結果及び前記第1肌状態の診断結果に対応する第1カスタマイズ化粧品に関する情報を受信する通信部;
前記第1肌状態の診断結果と前記第1カスタマイズ化粧品に関する情報をマッピングして保存する保存部;及び
第2肌状態の診断結果を受信すると、前記保存された第1肌状態の診断結果と前記第1カスタマイズ化粧品に関する情報に基づいて第2カスタマイズ化粧品に関する情報を獲得する制御部を含む、
肌管理サーバー。
【請求項19】
前記通信部は、前記第2カスタマイズ化粧品に関する情報を製造装置に伝送する、請求項18に記載の肌管理サーバー。
【請求項20】
カスタマイズ化粧品を提供するための製造装置において、
化粧品材料を収容する少なくとも一つ以上のカートリッジ;
前記カートリッジを収容するカートリッジ支持台;
前記カートリッジ支持台の一側に装着されて、圧縮部材を移動させるモーター;
前記モーターによって移動し、前記カートリッジ内部に挿入されると、前記カートリッジ内部に収容された前記化粧品を排出させる圧縮部材を含む、
製造装置。
【請求項21】
前記カートリッジ支持台または本体支持台は、時計方向または反時計方向に回転する、
請求項20に記載の製造装置。
【請求項22】
前記カートリッジは、前記圧縮部材の圧力を加える面が形成されたカートリッジ蓋と;
前記カートリッジ蓋に圧力が加わることによって前記カートリッジ内部に収容された化粧品が排出される材料注入孔を含む、請求項20に記載の製造装置。
【請求項23】
前記排出される化粧品を収容する化粧品容器の重さを測定するセンサーをさらに含む、請求項20に記載の製造装置。
【請求項24】
移動端末機で実行されるカスタマイズ化粧品の提供アプリケーションにおいて、
肌状態を診断する機能;
前記肌状態の診断結果に基づいてカスタマイズ化粧品を推奨する機能;及び
前記推奨するカスタマイズ化粧品に関する情報を製造装置に伝送する機能を実行させる、
カスタマイズ化粧品の提供アプリケーション。
【請求項25】
前記カスタマイズ化粧品に関する情報を修正する機能をさらに含む、請求項24に記載のカスタマイズ化粧品の提供アプリケーション。
【請求項26】
前記カスタマイズ化粧品の情報を保存する機能をさらに含む、請求項24に記載のカスタマイズ化粧品の提供アプリケーション。
【請求項27】
前記カスタマイズ化粧品に対応するユーザの購買意思を判断する機能をさらに含む、請求項24に記載のカスタマイズ化粧品の提供アプリケーション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カスタマイズ化粧品提供システム及びその動作方法に関し、より詳しくは、ユーザの肌状態を診断して、ユーザの肌状態に適したカスタマイズ化粧品を提供するカスタマイズ化粧品提供システム及びその動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近ビューティー産業の発展によって化粧品種類が非常に多様になった。具体的に、肌タイプによって乾性肌用、中性肌用及び脂性肌用などの化粧品があり、肌の色相によってベージュ色、ピンクベージュ色などの化粧品があり、機能によって美白用、しわ改善用及び紫外線遮断用などの化粧品が多様に存在している。
【0003】
しかし、ユーザごとに互いに異なる肌特性または肌悩みなどを持っているため、多様な化粧品の提供だけではすべてのユーザの要求に合わせるには限界がある。すなわち、ユーザごとに各ユーザの肌状態によって必要とする化粧品材料の成分と含量が異なることがあるので、すべてのユーザのニーズを満たす化粧品を提供することに困難がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、ユーザの肌状態を診断して、ユーザ個々人の肌状態に適したカスタマイズ化粧品を提供するカスタマイズ化粧品提供システムを提供することを目的とする。
【0005】
本発明は、ユーザの肌状態を診断する診断装置を提供することを目的とする。
【0006】
本発明は、ユーザの肌状態を診断した結果に基づいてカスタマイズ化粧品を推奨する肌
管理サーバーを提供することを目的とする。
【0007】
本発明は、化粧品材料の成分と含量または配合比に基づいてカスタマイズ化粧品を製造する製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施例によるカスタマイズ化粧品提供システムは、肌状態を診断し、肌状態の診断結果に基づいてカスタマイズ化粧品を推奨し、推奨したカスタマイズ化粧品に関する情報を製造装置に伝送する診断装置、診断装置からカスタマイズ化粧品に関する情報を受信し、受信されたカスタマイズ化粧品に関する情報に基づいてカスタマイズ化粧品を提供する製造装置を含むことができる。
【0009】
カスタマイズ化粧品は、少なくとも一つ以上の化粧品材料が所定の配合比で製作される化粧品及び既に製作された常用化粧品を含むことができる。
【0010】
製造装置は、推奨したカスタマイズ化粧品が少なくとも一つ以上の化粧品材料が所定の配合比で製作される化粧品の場合、受信された化粧品材料の成分と配合比に基づいてカスタマイズ化粧品を製造することができる。
【0011】
診断装置は、肌状態を診断することができる移動端末機及び化粧品販売所に具備された肌状態の診断装置を含むことができる。
【0012】
診断装置が移動端末機である場合、カスタマイズ化粧品は、移動端末機の現在位置から最も隣接した位置にある化粧品販売所で提供され得る。
【0013】
診断装置が移動端末機である場合、診断装置は、位置を入力する入力信号を受信し、カスタマイズ化粧品は、入力信号によって入力された位置から最も隣接した位置にある化粧品販売所で提供され得る。
【0014】
診断装置が移動端末機である場合、診断装置は、配送住所を入力する入力信号を受信し、カスタマイズ化粧品は、入力信号によって入力された配送住所で提供され得る。
【0015】
診断装置が化粧品販売所に具備された肌状態の診断装置である場合、カスタマイズ化粧品は、肌状態を診断した化粧品販売所で提供され得る。
【0016】
診断装置は、推奨したカスタマイズ化粧品に対応するユーザの購買意思を判断し、カスタマイズ化粧品に対応するユーザの購買意思があると判断されると、カスタマイズ化粧品に関する情報を製造装置に伝送することができる。
【0017】
診断装置は、推奨したカスタマイズ化粧品の一部または全部を変更する修正信号を受信することができる。
【0018】
本発明の実施例によるカスタマイズ化粧品を提供するための診断装置において、肌状態を測定する測定部、測定された肌状態を診断する分析部、肌状態の診断結果に基づいてカスタマイズ化粧品を推奨する制御部及び前記推奨したカスタマイズ化粧品に関する情報を製造装置に伝送する通信部を含むことができる。
【0019】
肌状態は、肌の色相、肌内の水分量、肌内の油分量、弾力度、しわ、色素沈着可否、毛穴量、角質、肌のきめ、敏感度、肌タイプ、トラブルの少なくとも一つ以上を含むことができる。
【0020】
肌状態と関連した質問内容を表示する表示部及び表示された質問内容に対応する応答信号を受信する入力部をさらに含み、分析部は、質問内容及び応答信号に基づいて肌状態を診断することができる。
【0021】
分析部は、質問内容及び応答信号と測定された肌状態をそれぞれまたは共に考慮して肌状態を分析することができる。
【0022】
表示部は、肌状態の診断結果をさらに表示することができる。
【0023】
制御部は、推奨するカスタマイズ化粧品に対応するユーザの購買意思を判断し、カスタマイズ化粧品に対応するユーザの購買意思があると判断されると、カスタマイズ化粧品に関する情報を製造装置に伝送することができる。
【0024】
本発明の実施例によるカスタマイズ化粧品を提供するための肌管理サーバーにおいて、第1肌状態の診断結果及び第1肌状態の診断結果に対応する第1カスタマイズ化粧品に関する情報を受信する通信部、第1肌状態の診断結果と第1カスタマイズ化粧品に関する情報をマッピングして保存する保存部及び第2肌状態の診断結果を受信すると、保存された第1肌状態の診断結果と第1カスタマイズ化粧品に関する情報に基づいて第2カスタマイズ化粧品に関する情報を獲得する制御部を含むことができる。
【0025】
通信部は、第2カスタマイズ化粧品に関する情報を製造装置に伝送することができる。
【0026】
本発明の実施例によるカスタマイズ化粧品を提供するための製造装置において、化粧品材料を収容する少なくとも一つ以上のカートリッジ、カートリッジを収容するカートリッジ支持台、カートリッジ支持台の一側に装着されて圧縮部材を移動させるモーター、モーターによって移動し、カートリッジ内部に挿入されると、カートリッジ内部に収容された前記化粧品を排出させる圧縮部材及び排出される化粧品材料を収容する化粧品容器を含むことができる。
【0027】
カートリッジ支持台は、時計方向または反時計方向に回転することができる。
【0028】
カートリッジは、圧縮部材が圧力を加える面が形成されたカートリッジ蓋と、カートリッジ蓋に圧力が加わることによってカートリッジ内部に収容された化粧品材料が排出される材料注入孔を含むことができる。
【0029】
製造装置は、化粧品容器の重さを測定するセンサーをさらに含むことができる。
【0030】
本発明の実施例による移動端末機で実行されるカスタマイズ化粧品の提供アプリケーションにおいて、肌状態を診断する機能、肌状態の診断結果に基づいてカスタマイズ化粧品を推奨する機能、推奨するカスタマイズ化粧品に関する情報を製造装置に伝送する機能を実行させることができる。
【0031】
カスタマイズ化粧品の提供アプリケーションは、カスタマイズ化粧品に関する情報を修正する機能をさらに含むことができる。
【0032】
カスタマイズ化粧品の提供アプリケーションは、カスタマイズ化粧品の情報を保存する機能をさらに含むことができる。
【0033】
カスタマイズ化粧品の提供アプリケーションは、カスタマイズ化粧品に対応するユーザ
の購買意思を判断する機能をさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0034】
本発明の多様な実施例によると、ユーザ個々人の肌状態に適切なカスタマイズ化粧品を提供して、化粧品を使用するユーザの悩みを效率的に解決し、化粧品に対する満足感と信頼度を高めることができるという利点がある。
【0035】
本発明の多様な実施例によると、ユーザが化粧品販売所を訪問しなくても容易にカスタマイズ化粧品を提供され得るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】本発明の実施例によるカスタマイズ化粧品提供システムを示す図である。
図2】本発明の実施例によるカスタマイズ化粧品提供システムを概略的に示すフローチャートである。
図3】本発明の実施例による診断装置を説明するためのブロック図である。
図4】本発明の実施例による肌管理サーバーを説明するためのブロック図である。
図5】本発明の一実施例による化粧品製造データベースを説明するための例示図である。
図6】本発明の実施例によるカスタマイズ化粧品の購買意思を確認するステップで表示する画面の例示図である。
図7】本発明の実施例によるカスタマイズ化粧品の修正画面の例示図である。
図8】本発明の実施例によるカスタマイズ化粧品のビッグデータを構築するステップで表示する例示画面である。
図9】本発明の実施例によるメイクアップの推薦ステップで表示する画面の例示図である。
図10】本発明の実施例によるカートリッジ交替型化粧品製造装置を説明するための図である。
図11】本発明の実施例によるカートリッジ交替型化粧品製造装置を説明するための図である。
図12】本発明の実施例によるノズル型化粧品混合装置を説明するための図である。
図13】本発明の実施例によるカスタマイズ化粧品提供システムでカスタマイズ化粧品を伝達する方法を説明するためのフローチャートである。
図14】本発明の実施例による化粧品販売所をの訪問意思を判断するための例示画面である。
図15】本発明の実施例によるカスタマイズ化粧品を配送する方法を説明するための例示画面である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、添付された図面を参照して本明細書に開示された実施例を詳しく説明するが、 図面符号に関係なく同一または類似の構成要素は同一の参照符号を付与し、これに対する重複説明は省略することにする。以下の説明で使用される構成要素に対する接尾辞「モジュール」および「部」は明細書作成の容易さだけが考慮されて付与されたり混用されるものであって、それ自体で互いに区別される意味または役割を有するものではない。また、本明細書に開示された実施例を説明するにおいて、関連した公知技術に対する具体的な説明が、本明細書に開示された実施例の要旨を曖昧にし得ると判断される場合にはその詳細な説明を省略する。また、添付された図面は本明細書に開示された実施例を易しく理解するようにするためのものに過ぎず、添付された図面によって本明細書に開示された技術的思想が制限されず、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物ないし代替物を含むものと理解されるべきである。
【0038】
第2、第1などのように序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために使用され得るが、前記構成要素は前記用語によって限定されない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的だけで使用される。
【0039】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いるとか「接続されて」いると言及された際には、その他の構成要素に直接的に連結されているか、または接続されていることもあるが、中間に他の構成要素が存在することもあると理解されるべきである。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いるとか「直接接続されて」いると言及された際には、中間に他の構成要素が存在しないことと理解されるべきである。
【0040】
単数の表現は文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。
【0041】
本出願において、「含む」または「有する」などの用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとすることであって、一つまたはその以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加可能性を予め排除しないことと理解されるべきである。
【0042】
以下、図1ないし図15を参照して本発明の実施例によるカスタマイズ化粧品提供システムを説明する。
【0043】
図1は、本発明の実施例によるカスタマイズ化粧品提供システムを示す図である。
【0044】
図1に示されたように、カスタマイズ化粧品提供システムは、診断装置10、肌管理サーバー20及び製造装置30の少なくとも一つ以上を含むことができる。診断装置10、肌管理サーバー20及び製造装置30は、相互間に信号を送受信してユーザにカスタマイズ化粧品を提供することができる。
【0045】
具体的に、診断装置10は、ユーザの肌状態を測定することができる。
【0046】
本発明の一実施例によると、診断装置10は、測定された肌状態に基づいてカスタマイズ化粧品を推奨することができる。
【0047】
本発明の他の実施例によると、肌管理サーバー20が診断装置10の肌状態の測定結果に基づいてカスタマイズ化粧品を推奨することができる。
【0048】
しかし、これは例示的なものに過ぎず、診断装置10、肌管理サーバー20及び製造装置30の少なくとも一つ以上でカスタマイズ化粧品を推奨することができる。例えば、診断装置10は、後述する問診方法によるカスタマイズ化粧品を分析し、肌管理サーバー20は、ユーザの肌状態によるカスタマイズ化粧品を分析してカスタマイズ化粧品を推奨することができる。したがって、カスタマイズ化粧品を推奨する方法は、前述したものに制限されないことが妥当である。
【0049】
製造装置30は、カスタマイズ化粧品の推薦結果に基づいて、推薦された化粧品を製造してユーザに提供することができる。
【0050】
図2は、本発明の実施例によるカスタマイズ化粧品提供システムを概略的に示すフローチャートである。
【0051】
図2に示されたように、本発明の実施例によるカスタマイズ化粧品提供システムは、肌
診断ステップS1、カスタマイズ化粧品の推薦ステップS2及び化粧品の提供ステップS3で構成され得る。
【0052】
一実施例によると、カスタマイズ化粧品提供システムは、前で列挙されたステップのうち一部ステップを省略することができる。
【0053】
他の実施例によると、カスタマイズ化粧品提供システムは、前で列挙されたステップを除いた新しいステップをさらに含むことができる。例えば、図2に示されたようにカスタマイズ化粧品提供システムは、顧客情報の獲得ステップS4、カスタマイズ化粧品の購買意思の確認ステップS5、カスタマイズ化粧品の修正ステップS6、カスタマイズ化粧品のビッグデータの構築ステップS7及びメイクアップの推薦ステップS8の少なくとも一つ以上をさらに含むことができる。しかし、これは例示的なものに過ぎないので、これに制限されないことが妥当である。
【0054】
カスタマイズ化粧品提供システムを構成する各ステップは、互いに異なる装置によって行うことができる。
【0055】
一実施例によると、診断ステップS1及び化粧品の推薦ステップS2は、診断装置10によって行われ、カスタマイズ化粧品の製造ステップS3は、製造装置30によって行うことができる。
【0056】
他の実施例によると、肌診断ステップS1は診断装置10によって行われ、カスタマイズ化粧品の推薦ステップS2は肌管理サーバー20によって行われ、カスタマイズ化粧品製造ステップS3は製造装置30によって行うことができる。しかし、これは例示的なことに過ぎず、二つ以上のステップが一つの装置によって行うこともできる。
【0057】
以下、カスタマイズ化粧品提供システムを構成する各ステップを具体的に説明する。
【0058】
先に、本発明によるカスタマイズ化粧品提供システムの肌診断ステップS1を説明する。
【0059】
一実施例によると、肌診断ステップS1は、診断装置10によって行うことができる。次に、図3を参照して、本発明の実施例による診断装置10を説明する。
【0060】
図3は、本発明の実施例による診断装置を説明するためのブロック図である。
【0061】
診断装置10は、入力部11、撮影部12、測定部13、発光部14、分析部15、通信部16、保存部17、表示部18及び制御部19の少なくとも一つ以上を含むことができる。
【0062】
入力部11は、肌状態診断に必要なデータを入力する信号を受信することができる。
【0063】
入力部11は、キーパッド(Keypad)、ドームスィッチ(dome switch)、タッチパッド(定圧/静電)、ジョグホイール、ジョグスィッチなどを含むことができる。
【0064】
撮影部12は、ユーザの肌状態の分析に必要な領域を撮影することができる。例えば、撮影部12は、ユーザの肌領域、ユーザの顔全体領域などを撮影することができる。
【0065】
測定部13は、肌状態の分析に必要なデータを測定することができる。例えば、測定部
13は、肌領域から反射される光を測定したり、肌の色相を測定したり、肌の水分量を測定したり、毛穴の深さを測定したり、診断装置10の周辺の温度/湿度などを測定することができる。
【0066】
測定部13は、光センサー、イミジングセンサー、水分測定センサー、温度センサーなどを含むことができる。
【0067】
発光部14は、肌状態の診断に必要な光を照射することができる。
【0068】
分析部15は、入力部11、撮影部12及び測定部13の少なくとも一つ以上を介して獲得されたデータに基づいて肌状態を診断し、肌状態の診断結果に基づいてカスタマイズ化粧品を推奨することができる。
【0069】
本発明において、肌状態は、現在ユーザの肌特性を意味することができる。具体的に、肌状態は、肌の色相、肌内の水分量、肌内の油分量、肌の弾力度、肌のしわ、敏感度、肌のしみ、毛穴、紫外線露出の程度、皮脂、左右対称、クレンジング、色調化粧状態、角質、肌のきめ、肌タイプ、有害環境露出の程度及び化粧品の使用習慣による肌ストレスなどを含むことができる。しかし、これは例示的なことに過ぎず、ユーザの肌特性を示す要素は肌状態にすべて含まれ得る。
【0070】
一実施例によると、分析部15は、ユーザの年齢に関係なく、客観的な肌状態を診断することができる。
【0071】
他の実施例によると、分析部15は、客観的な肌状態と共にユーザの年齢を考慮した肌状態を診断することができる。例えば、分析部15は、ユーザの客観的な肌状態は普通であるが、ユーザの年齢に対して肌状態は良好であると分析することができる。しかし、これは例示的なことに過ぎないので、これに制限されないことが妥当である。
【0072】
通信部16は、カスタマイズ化粧品の提供に必要な少なくとも一つ以上のデータを外部装置と送受信することができる。例えば、通信部16は、カスタマイズ化粧品に関する情報を外部装置に伝送することができる。
【0073】
通信部510は、有/無線通信技術を支援する有/無線通信モジュールを利用して外部装置にデータを伝送するか、または外部からデータを受信することができる。ここで、有線通信技術は、USB(Universal Serial Bus)通信などを含むことができ、無線通信技術は、無線ラン(Wireless LAN;WLAN)、ワイファイ(Wi-Fi)、ワイブロ(Wireless Broadband; Wibro)、ワイマックス(World Interoperability for Microwave Access; Wimax)、高速下向パケット接続(High Speed Downlink Packet Access; HSDPA)、IEEE802.16、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution; LTE)、広帯域無線移動通信サービス(Wireless Mobile Broadband Service; WMBS)などを含むことができる。
【0074】
保存部17は、肌状態の診断に必要なデータを保存することができる。例えば、保存部17は、肌色の測定値とこれに対応する化粧品の色相をマッピングしたテーブル、肌のしわの数と肌年齢をマッピングしたテーブルなどを保存することができる。
【0075】
保存部17は、カスタマイズ化粧品の推薦に必要な情報を保存することができる。制御部17は、肌状態の診断結果によって推薦可能なカスタマイズ化粧品に関する情報を保存
することができる。
【0076】
表示部18は、肌状態の診断結果を表示することができる。または、表示部18は、肌状態を問診方式で診断する場合、質問内容及び応答内容を表示することができる。
【0077】
表示部18は、肌状態の診断結果によって推薦されたカスタマイズ化粧品に関する情報を表示することができる。
【0078】
制御部19は、カスタマイズ化粧品の提供に必要な全般的な動作を制御することができる。制御部19は、診断装置10を構成する各構成要素の個別的な動作または融合される動作を制御することができる。
【0079】
前述した各構成要素の動作は、例示的なことであって、各構成要素は、肌状態の診断に必要な多様な動作を行うことができる。
【0080】
このような肌状態を診断する診断装置10は、肌状態を診断することができる個人用移動端末機及び化粧品販売所に具備される肌診断装置を含むことができる。例えば、診断装置10は、スマートフォン(smart phone)、携帯電話、セルラーフォン、スマートパッド、PDA(Personal Digital Assistants)、タブレット、ノートパソコン、デスクトップPC、顔面検査機、肌測定器、肌トン測定器、油分測定器、水分測定器、角質測定器、弾力測定器などを含むことができる。
【0081】
本発明の実施例による診断装置10は、ユーザにカスタマイズ化粧品を提供するために各ユーザの肌状態を診断、測定または分析することができる。
【0082】
以下、本発明の多様な実施例による肌診断ステップS1で診断装置10が肌状態を診断する方法を説明する。
【0083】
本発明の第1実施例による肌診断方法は、肌画像の階調度を利用することであって、次の通りである。
【0084】
診断装置10の撮影部12は、肌領域を撮影して肌画像を獲得することができる。診断装置10の分析部15は、獲得された肌画像を複数の色平面であるR平面、G平面及びB平面に分離して、肌状態を診断することができる。
【0085】
一実施例によると、分析部15は、分離された各色平面のデータを抽出して肌画像の平均階調度を算出することができる。一方、診断装置10の保存部17は、複数の階調度と各階調度に対応する肌状態情報をマッピングした階調度テーブルを保存することができる。診断装置10の分析部15は、算出された平均階調度と一致する階調度を既に保存された階調度テーブルから獲得してユーザの肌状態を診断することができる。
【0086】
他の実施例によると、診断装置10の分析部15は、分離された複数の色平面(R平面、G平面及びB平面)のいずれか一つの色平面のみを抽出し、抽出された色平面のグレーレベルの分散を算出することができる。一方、診断装置10の保存部17は、グレーレベルの分散と肌年齢をマッピングした年齢曲線を保存することができる。したがって、分析部15は、算出されたグレーレベルの分散に対応する肌年齢を年齢曲線から獲得して、肌状態を診断することができる。
【0087】
また、他の実施例によると、診断装置10の分析部15は、分離された色平面(R平面、G平面及びB平面)をsRGB(standard RGB)に変換することができる
。sRGBは、HDTVシステムで使用する色空間であって、sRGBに変換すると、モニター、カメラ、スキャナなどで同一の色再現結果を得ることができる。診断装置10の分析部15は、sRGBの推定パラメーターを有するガウス確率分布によって標準R、G、B成分の色分布をモデリングすることができる。ここで、推定パラメーターは、肌画像を介して獲得された推定標準偏差であり得る。分析部15は、モデリングしたR、G、B成分を利用して肌タイプのような肌状態を診断することができる。
【0088】
本発明の第2実施例による肌診断方法は、光を照射して肌領域を撮影する方法を利用することであって、次の通りである。
【0089】
一実施例によると、診断装置10の発光部14は、所定面積の肌領域に励起光を照射し、診断装置10の測定部13は、照射された励起光によって発生する磁気蛍光を感知することができる。診断装置10の分析部15は、感知された磁気蛍光を利用して肌の蛍光画像を生成し、生成された肌の蛍光画像を介して蛍光強度の分布パターンを分析してユーザの肌状態を診断することができる。
【0090】
他の実施例によると、診断装置10の発光部14は、診断しようとする肌領域に光を照射することができる。このとき、発光部14が肌領域に照射する光は、グリーン(G)とブルー(B)の波長帯域でメラニンとヘモグロビンによる吸収影響度が互いに異なるピークを有するスペクトル特性の光に該当し得る。診断装置10は、R、G及びBそれぞれの波長帯域のみを透過させるフィルター(図示せず)をさらに含むことができ、撮影部12は、各フィルターを透過して肌領域から反射される反射光を撮影することができる。分析部15は、R、G、Bそれぞれの波長帯域を透過して撮影された映像信号を出力して肌の色素沈着可否、面積などのような肌状態を診断することができる。
【0091】
本発明の第3実施例による肌診断方法は、偏光を利用することであって、次の通りである。
【0092】
診断装置10の撮影部12は、少なくとも二つの偏光フィルターを装着したカメラを利用して肌画像を撮影することができる。
【0093】
一実施例によると、診断装置10の測定部13は、二つの偏光フィルターの間の相対角度の変化に応じて可変する反射光データを演算して肌の内部反射光または肌の外部反射光を獲得することができる。一方、診断装置10の保存部17は、肌での反射光の数値による肌レベルテーブルを保存することができ、分析部15は、獲得された肌の内部反射光または肌の外部反射光を保存された肌レベルテーブルと比較してユーザの肌状態を診断することができる。
【0094】
他の実施例によると、診断装置10の測定部13は、肌の交差偏光画像と平行偏光画像を撮影し、撮影された交差偏光画像と平行偏光画像の差に対応する表面反射光画像を獲得してつや指数のような肌状態を診断することができる。
【0095】
本発明の第4実施例による肌診断方法は、既に設定された数式を利用することであって、次の通りである。
【0096】
一実施例によると、診断装置10の保存部17は、肌状態の診断と関連した少なくとも一つ以上の数式を保存することができる。診断装置10の撮影部12または測定部13が肌状態と関連したデータを獲得し、分析部15は、獲得されたデータを既に設定された数式に適用して肌状態を診断することができる。例えば、診断装置10の測定部13は、肌領域、粘膜領域または結合組職領域の光反射率を測定することができる。分析部15は、
測定された光反射率を介して明るさを示すLと、レッドとグリーンのより近い色相を示すaと、イエローとブルーのより近い色相を示すbを獲得することができる。分析部15は、獲得されたL、a、bを既に設定された公式に適用することができる。既に設定された公式は、(Lmax-L)×a、(Lmax-L)×bであり得が、これは例示的なものに過ぎない。分析部15は、獲得されたL、a、bを既に設定された公式に適用して肌の色相及び赤いまだらの色相などのような肌状態を診断することができる。
【0097】
他の実施例によると、診断装置10の測定部13は、白色光を入射してキャプチャした第1肌領域の画像データを獲得し、偏光を入射してキャプチャした第2肌領域の画像データを獲得することができる。診断装置10の分析部15は、獲得された第1肌領域の画像データを畳み込み、第2肌領域画像データを畳み込み、 畳み込んだ結果生成された二つの畳み込みの極端位置を比較して肌類型のような肌状態を診断することができる。
【0098】
本発明の第5実施例による肌診断方法は、肌画像のグレースケールを利用することであって、次の通りである。
【0099】
診断装置10の撮影部12は、肌領域を撮影して肌画像を獲得することができる。診断装置10の分析部15は、獲得された肌画像のグレースケール値を算出し、既に設定されたグレースケール値から最大グレースケール値までの範囲に属するピクセルの粒子数を演算することができる。診断装置10の分析部15は、演算された粒子数を利用して肌領域の水分含有量のような肌状態を診断することができる。
【0100】
本発明の第6実施例による肌診断方法は、肌の色相を判断する方法であって、次の通りである。
【0101】
一実施例によると、診断装置10の保存部17は、複数の肌色を含む肌色相の類型情報を保存することができる。診断装置10の測定部13は、ユーザの色を測定し、分析部15は、保存された肌色相の類型情報から測定された肌色と類似の色相を獲得して、ユーザの肌の色相類型のような肌状態を診断することができる。
【0102】
他の実施例によると、診断装置10の撮影部12は、肌領域と共に基準色表をさらに撮影することができる。撮影部14が肌領域と基準色表を撮影する間に発光部15は、肌領域と基準色表に同じ強さの光を照射することができる。特に、診断装置10は、外部光遮断部材(図示せず)をさらに含んで、発光部14から照射する光以外の光を遮断することができる。分析部15は、撮影された肌領域の色と同じ色を基準色表から獲得して、肌の色相類型のような肌状態を診断することができる。この場合、同じ条件で肌領域と基準色表を撮影してさらに正確に肌状態を診断することができるという利点がある。
【0103】
本発明の第7実施例による肌診断方法は、肌の色素沈着領域を利用することであって、次の通りである。
【0104】
一実施例によると、診断装置10の撮影部12は、肌領域を撮影して肌画像を獲得することができる。診断装置10の分析部15は、獲得された肌画像のデータに加重値を適用して色素沈着領域の輪郭を導出することができる。診断装置10の分析部15は、色素沈着領域の輪郭から色素沈着領域の模様、色素沈着領域の位置、色素沈着領域の大きさ及び色素沈着領域の数などを分析してユーザの肌状態を診断することができる。
【0105】
他の実施例によると、診断装置10の撮影部12は、肌領域に白色灯を照らして撮影して肌画像を獲得し、分析部15は、獲得された肌画像に含まれたカラー信号のうち既に決定された波長を有するカラー信号を処理して所定の臨界値より濃度が高い部分のエッジ線
を検出して色素沈着領域を獲得することができる。診断装置10の分析部15は、獲得された色素沈着領域を介してユーザの肌状態を診断することができる。
【0106】
また、他の実施例によると、診断装置10の撮影部12は、肌領域を撮影して肌画像を獲得することができる。診断装置10の測定部13は、肌画像から少なくとも一つ以上の所定サイズの色むらを分解することができる。分析部15は、色むらから肌の色情報を獲得し、獲得された色情報を介して色むら指数を算出することができる。色情報による色むら指数は、デフォルトで設定されるか、またはユーザ入力によって設定され得る。例えば、色情報がホワイト系であれば、色むら指数は0~4、色情報がイエロー系であれば、色むら指数は5~7、色情報がレッド系であれば、8~9であり得るが、これは例示的なことに過ぎないので、これに制限されない。分析部15は、算出された色むら指数を介して肌のくすみの程度のような肌状態を診断することができる。
【0107】
本発明の第8実施例による肌診断方法は、肌の皮脂量を判断する方法であって、次の通りである。
【0108】
診断装置10の撮影部12は、肌領域の蛍光画像を撮影することができる。診断装置10の分析部15は、蛍光画像からブライトーホワイト蛍光点を抽出して、抽出されたブライトーホワイト蛍光点の分布を肌の皮脂分布として認識することができる。したがって、分析部15は、ブライトーホワイト蛍光点の面積の割合または強度などを獲得して、ユーザの皮脂分布、皮脂量などのような肌状態を診断することができる。
【0109】
本発明の第9実施例による肌診断方法は、肌のしわ状態を判断する方法であって、次の通りである。
【0110】
診断装置10の撮影部12は、肌領域を撮影して肌画像を獲得することができる。診断装置10の分析部15は、肌画像から複数の所定角度それぞれに対して線形テキスト画像を抽出することができる。分析部15は、線形テキスト画像から所定角度ごとに線形成分の強度を抽出して肌のしわ数、しわ感度などのような肌状態を診断することができる。
【0111】
本発明の第10実施例による肌診断方法は、肌の毛穴状態を判断する方法であって、次の通りである。
【0112】
診断装置10の撮影部12は、肌の毛穴の光干渉断層画像を撮影することができる。分析部15は、毛穴の光干渉断層画像から毛穴の輪郭を抽出して、毛穴の深さ方向で肌表面から最も括れている部分までの距離を測定することができる。分析部15は、各毛穴ごとに肌表面から毛穴の最も括れている部分までの距離を毛穴の強度と比例して毛穴の強度を測定することができる。分析部15は、毛穴の輪郭、毛穴の強度などを介して毛穴の分布度、毛穴の深さなどのような肌状態を診断することができる。
【0113】
本発明の第11実施例による肌診断方法は、問診方法を利用することであって、次の通りである。
【0114】
診断装置10の表示部18は、肌関連の質問内容を出力することができる。例えば、質問内容は、ユーザの起床時刻/就寝時刻のようなライフスタイル、ユーザの年齢、ユーザの使用中の化粧品種類、ユーザの職業、化粧習慣、有害環境露出程度などを含む肌状態の診断に必要な内容を意味する。しかし、これは例示的なことに過ぎないので、これに制限されないことが妥当である。表示される質問内容は周期的にアップデートされ得る。入力部13は、表示された質問内容に対応する応答信号を受信することができる。表示部18は、質問内容と共に応答信号を介して受信された応答内容をさらに表示することができる
【0115】
一実施例によると、分析部15は、保存部17に保存されたデータに基づいてユーザから受信された応答信号を分析して、ユーザの肌状態を診断することができる。
【0116】
他の実施例によると、通信部16は、ユーザから受信された応答信号を肌管理サーバー20に伝送し、肌管理サーバー20は、伝送されたデータに基づいてユーザの肌状態を診断することができる。肌管理サーバー20は、分析されたユーザの肌状態を診断装置10に伝送することができ、診断装置10の通信部16は、分析されたユーザの肌状態を受信することができる。
【0117】
本発明の第12実施例による肌診断方法は、周辺環境を考慮して肌状態を診断する方法であって、次の通りである。
【0118】
測定部13は、周辺環境状態を感知することができる。例えば、周辺環境状態は、診断装置10が位置した空間の温度、湿度などを含むことができる。しかし、これは例示的なことに過ぎないので、これに制限されないことが妥当である。
【0119】
一方、制御部19は、肌状態を正確に分析するための周辺環境状態の基準を設定することができる。例えば、制御部19は、周辺環境状態の基準として基準温度を20度、基準湿度を80%に設定することができるが、これは例示的なことに過ぎないので、これに制限されないことが妥当である。
【0120】
診断装置10の測定部13が肌内の水分量、肌の弾力度、肌の油分などのようなユーザの肌状態を測定すると、分析部15は、感知された周辺環境状態を考慮して測定された肌状態を補正することができる。具体的に、測定部13を介して測定された温度が20度であり、湿度が50%の場合、周辺環境状態と周辺環境状態の基準との差である湿度30%を算出して測定された肌内の水分量を30%増加させる補正をすることができる。
【0121】
このように、診断装置10は、周辺環境を考慮して測定された肌状態を補正することのよってさらに正確にユーザの肌状態を診断することができる。
【0122】
前述した各実施例は例示的なものであって、診断装置10は、前述した肌診断方法を除いた他の方法を介して肌状態を診断することもできる。
【0123】
また、前述した診断方法の各実施例は単独で実施されることもあり、複数の実施例が融合されて実施されることもある。例えば、診断装置10は、撮影部12が撮影した肌画像を分析した結果と問診方法を介して入力部11が受信した応答信号の分析とを融合してユーザの肌状態を診断することもできる。これは例示的なことであって、診断装置10は、一つの実施例にまたは二つ以上の実施例を融合してユーザの肌状態を診断することができる。
【0124】
また、複数の診断装置10が肌状態を診断することもできる。例えば、第1診断装置10がユーザの肌を撮影し、第2診断装置10が肌状態と関連した質問を表示及び応答を受信して肌状態を診断することもできる。
【0125】
診断装置10は、肌状態を診断する前に撮影部12または測定部13を介して獲得された撮影画像または肌情報が肌状態を診断するのに適切な状態であるか否かをさらに判断することができる。例えば、診断装置10の撮影部12が撮影した肌画像の明るさを獲得し、獲得された明るさが既に設定された基準以下である場合、肌状態を診断するのに不適切
なことと判断することができる。また、表示部18は、肌状態を再測定しなさいというメッセージを出力して、肌状態を再測定することができる。これによって、暗い周辺環境または乾燥した周辺環境などによって肌状態が誤測定される場合を防止することができるという利点がある。
【0126】
次に、本発明によるカスタマイズ化粧品提供システムのカスタマイズ化粧品の推薦ステップS2を説明する。
【0127】
本発明の実施例によるカスタマイズ化粧品の推薦ステップS2は、以前に行われた肌診断ステップS1で獲得されたデータに基づいて、ユーザに適切な化粧品を推奨するステップであり得る。
【0128】
一実施例によると、診断装置10の通信部16が肌状態の診断結果を肌管理サーバー20に伝送して、肌管理サーバー20がカスタマイズ化粧品を推奨することができる。
【0129】
次に、図4を参照して本発明の実施例による肌管理サーバー20を説明する。
【0130】
図4は、本発明の実施例による肌管理サーバーを説明するためのブロック図である。
【0131】
肌管理サーバー20は、通信部21、保存部22、制御部23、カスタマイズ化粧品DB24及びメイクアップDB25の少なくとも一つ以上を含むことができる。
【0132】
通信部21は、カスタマイズ化粧品の提供に必要なデータを診断装置10または製造装置30と送受信することができる。例えば、通信部21は、肌状態の診断と関連したデータを診断装置10と送受信し、カスタマイズ化粧品と関連したデータを製造装置30と送受信することができる。また、通信部21は、カスタマイズ化粧品と関連したデータを診断装置10と送受信することもできる。
【0133】
通信部21は、診断装置10の通信部16と類似しており、同一の内容は省略するようにする。
【0134】
保存部17は、化粧品の推薦に必要なデータを保存することができる。具体的に、保存部17は、肌状態の診断結果とカスタマイズ化粧品に関する情報を保存することができる。例えば、保存部17は、肌状態の診断結果と化粧品材料の成分と含量、配合比をマッピングしたテーブルを保存することができる。
【0135】
カスタマイズ化粧品DB24は、肌状態の診断結果とこれに対応するカスタマイズ化粧品の情報を蓄積したデータベースであり得る。カスタマイズ化粧品DB24は、肌状態の診断結果を受信するたびに肌状態の診断結果及びこれに対応するカスタマイズ化粧品を保存して、カスタマイズ化粧品の情報を管理することができる。
【0136】
メイクアップDB25は,メイクアップ画像とこれに対応するメイクアップ画像に使用された化粧品種類またはメイクアップ点数を蓄積したデータベースであり得る。メイクアップDB25を介してユーザに推奨したカスタマイズ化粧品を利用したメイクアップ方法などを推奨することができる。
【0137】
前述した各構成要素の動作は、例示的なことであって、各構成要素は、カスタマイズ化粧品の推薦に必要な多様な動作を行うことができる。
【0138】
本発明の一実施例によると、肌管理サーバー20には、WAS(Web Applic
ation Server)が含まれ得る。この場合、肌管理サーバー20は、カスタマイズ化粧品の提供システム内の信号の送受信を制御することができる。例えば、顧客の識別情報、肌診断結果情報、カスタマイズ化粧品に関する情報は、肌管理サーバー20を介して送受信され得る。
【0139】
また、WASは、アプリケーションの動作を支援することができるので、肌管理サーバー20がカスタマイズ化粧品を推奨することもできる。すなわち、肌管理サーバー20は、診断装置10から受信された肌状態の診断結果に基づいてカスタマイズ化粧品を推奨し、カスタマイズ化粧品に関する情報を製造装置30に伝送することができる。
【0140】
他の実施例によると、診断装置10が肌状態を診断し、保存部17に保存されたデータを利用して診断装置10がカスタマイズ化粧品を推奨することができる。診断装置10は、カスタマイズ化粧品に関する情報を製造装置20に伝送することができる。
【0141】
このように、化粧品の推薦ステップS2は、診断装置10または肌管理サーバー20で行われるが、これは例示的なことであって、診断装置10と肌管理サーバー20を除いた他の器機で化粧品の推薦ステップが行われることもある。
【0142】
以下、化粧品の推薦ステップS2を診断装置10が行うことを例を挙げて多様な化粧品の推薦方法を説明するが、これに制限されないことが妥当である。すなわち、化粧品の推薦ステップS2は、肌管理サーバー20が行われるか、または診断装置10と肌管理サーバー20で共に行われ得るが、説明の便宜のために診断装置10が行う場合を例示として説明する。
【0143】
本発明による診断装置10は、肌状態の診断結果に基づいてユーザに適切なカスタマイズ化粧品を推奨することができる。具体的に、診断装置10は、ユーザの肌状態によってユーザの肌色に適した化粧品の色相、化粧品の成分などを推奨することができる。
【0144】
本発明において、カスタマイズ化粧品は、化粧品の材料が所定の配合比で配合されて製作される化粧品、既に製作された常用化粧品を含むことができる。
【0145】
本発明の第1実施例による化粧品の推薦方法は、化粧品材料の配合比データベースを利用することであって、次の通りである。
【0146】
診断装置10の保存部17は、化粧品材料の配合比を含む化粧品製造データベースを保存することができる。
【0147】
ここで、化粧品材料の配合比は、化粧品材料の成分と各成分の配合の割合、化粧品材料の成分と各成分の含量を含むことができる。
【0148】
また、化粧品材料の配合比は、化粧品の色相を決定するための配合比、化粧品の使用感(例えば、モイスチャーまたはマットなど)を決定するための配合比、カバー力を決定するための配合比及び效能(例えば、美白、毛穴縮小、しわ改善など)を決定するための配合比などを含むことができ、色相、使用感、カバー力及び效能の少なくとも二つ以上を考慮する配合比を含むことができる。
【0149】
診断装置10の制御部19は、肌状態の診断結果に基づいて保存部17に保存された化粧品製造データベースで少なくとも一つ以上の配合比を獲得することができる。
【0150】
本発明において、肌状態の診断結果は、肌診断ステップS1で診断した肌状態を分析し
て獲得された結果情報であり得る。具体的に、肌状態の診断結果は、肌タイプ、肌トン、肌の色相、肌内の水分量、肌内の油分量、肌の弾力度、油水分バランス、肌のしわの大きさ及び数、肌内の色素沈着領域の大きさ及び数、肌内の毛穴の大きさ及び量、敏感度、紫外線露出の程度、皮脂分泌量、左右対称、クレンジング及び 色調化粧状態、肌年齢、角質、肌のきめ、肌タイプ、有害環境露出の程度及び化粧品使用習慣による肌ストレスなどを含むことができる。
【0151】
肌状態の診断結果は、客観的な診断結果であり、またはユーザの年齢を考慮した相対的な診断結果であり得る。
【0152】
次に、図5に示された化粧品製造データベースの例示を介して肌状態の診断結果に基づいて少なくとも一つ以上の配合比を獲得する方法を説明する。
【0153】
図5は、本発明の一実施例による化粧品製造データベースを説明するための例示図である。
【0154】
図5に示されたように、本発明の一実施例による化粧品製造データベースは、化粧品材料A、B、C、D、E、Fの少なくとも一つ以上と、化粧品材料G、Hのいずれか一つと、化粧品材料M、N、O、P、Qのいずれか一つを組み合わせる配合比を含むことができる。
【0155】
このとき、化粧品材料A、B、C、D、E、Fは、化粧品の色相とカバー力を決定する材料であって、Aは明るいピンク色相でカバー力が高い材料であり、Bは明るいイエロー色相でカバー力が高い材料であり、Cは暗いピンク色相でカバー力が高い材料であり、Dは暗いイエロー色相でカバー力が高い材料であり、Eは明るいベージュ色相でカバー力が低い材料であり、Fは暗いベージュ色相でカバー力が低い材料であり得るが、これは例示的なものに過ぎない。
【0156】
制御部19は、ユーザの肌の色相、色素沈着の程度及び毛穴などを考慮して化粧品材料A、B、C、D、E、Fのいずれか一つを選択するか、または二つ以上を組み合わせる配合比を選択することができる。例えば、図5を参照すると、化粧品製造データベースに含まれた複数の配合比項目40のいずれか一つを選択することができる。
【0157】
配合比項目40は、化粧品製造に使用される化粧品材料の成分と使用量(g)を含む。例えば、‘A:24、C:8’を含む配合比項目40は、化粧品材料 A24gと化粧品材料C8gが配合されて製造されるカスタマイズ化粧品を意味することができる。
【0158】
一方、化粧品材料G、Hは化粧品の使用感を決定する材料であり、Gは補習力が高い材料であり、Hはマットな材料であり得るが、これは例示的なものに過ぎない。
【0159】
制御部19は、ユーザ肌の水分量及び油分量を考慮してGまたはHのいずれか一つを選択するか、またはGとHの配合比を調節することができる。
【0160】
また、化粧品材料 M、N、O、P、Qは化粧品の效能を決定する材料であり、Mはしわ改善用材料、Nは美白用材料、Oは毛穴縮小用材料、Pは皮脂調節用材料、Qはにきび改善用材料であり得るが、これは例示的なものに過ぎない。
【0161】
制御部19は、ユーザの肌状態を診断した結果に基づいて化粧品材料M、N、O、P、Qのいずれか一つを選択するか、または少なくとも二つ以上を組み合わせる配合比が選択され得る。例えば、制御部19は、ユーザの肌状態を診断した肌内のしわの数が多い場合
、しわ改善用材料Mを選択することができる。
【0162】
このように、制御部19は、ユーザの肌状態によって色相を決定する化粧品材料と、使用感を決定する化粧品材料と、效能を決定する化粧品材料との割合を異にしてユーザに適切な化粧品を推奨することができる。
【0163】
また、この場合にも、制御部19は、色相を決定する化粧品材料と、使用感を決定する化粧品材料と、效能を決定する化粧品材料との割合を互いに異なるように決定することができる。例えば、制御部19は、色相を決定する化粧品材料と、使用感を決定する化粧品材料と、效能を決定する化粧品材料との割合を6:3:1または3:3:3のようにユーザの肌状態によって互いに異なるように調節することができる。
【0164】
図5に示されたように、化粧品製造データベースを利用すると、少ない数の化粧品材料だけでユーザにカスタマイズ化粧品を提供することができるという利点がある。すなわち、カートリッジを介して限定された材料を組み合わせてユーザに多様な種類のカスタマイズ化粧品を製造することができるという利点がある。
【0165】
このように、診断装置10の制御部19は、肌状態の診断結果に基づいて化粧品製造データベースで少なくとも一つ以上の化粧品材料の配合比を獲得してカスタマイズ化粧品を推奨することができる。
【0166】
これによると、保存部17が一つの化粧品材料の配合比のみを保存すれば良いので保存部17の空間を節約することができるという利点がある。
【0167】
一方、また他の実施例によると、診断装置10の保存部17は、肌状態ごとに化粧品タイプをマッピングしたデータベースを保存することができる。
【0168】
ここで、化粧品タイプは、‘タイプ1(GA-タイプ)’、‘タイプ2(NA-タイプ)’ などを示すことができ、製造装置30にそれぞれの化粧品タイプごとに化粧品材料の配合比が保存され得る。
【0169】
したがって、診断装置10がユーザの肌状態に基づいて化粧品タイプを推奨して製造装置30に伝送することができ、製造装置30は、受信された化粧品タイプに対応する化粧品材料の配合比によってカスタマイズ化粧品を製造することができる。
【0170】
これによると、診断装置10が化粧品材料の配合比を保存することができ、保存空間を效率的に管理することができるという利点がある。
【0171】
本発明の第2実施例による化粧品の推薦方法は、化粧品材料の配合式を算出する方法であって、次の通りである。
【0172】
一実施例によると、診断装置10の制御部19は、化粧品材料それぞれを各軸に設定することができる。制御部19は、ユーザの肌状態の診断結果を各軸に化粧品材料が対応された空間に位置させることができる。制御部19は、肌状態の診断結果が位置した座標値情報を複数の化粧品材料の質量比として認識することができる。例えば、制御部19は、X軸が化粧品材料Aを示し、Y軸が化粧品材料Bを示す空間の座標値 40、60にユーザの肌状態の診断結果が位置すると、化粧品材料Aと化粧品材料Bを4:6の割合で配合した化粧品を推奨することができる。
【0173】
他の実施例によると、診断装置10の制御部19は、明るさを示すLと、レッドとグリ
ーンのより近い色相を示すaと、イエローとブルーのより近い色相を示すbを獲得することができる。制御部19は、獲得されたL、a、bを既に保存された式に適用して化粧品の色相を推奨することができる。
【0174】
本発明の第3実施例による化粧品の推薦方法は、メイクアップ色相を推奨する方法であって、次の通りである。
【0175】
診断装置10は、肌診断ステップS1を介してユーザの肌の色相を獲得することができる。診断装置10の制御部19は、ユーザの肌の色相に対応するメイクアップ色相とこれに対応する化粧品材料を推奨することができる。
【0176】
一実施例によると、診断装置10の保存部17は、肌の色相とメイクアップ色相をマッピングしたメイクアップ色相テーブルを保存しているので、制御部19がユーザの肌の色相によるメイクアップ色相を獲得することができる。
【0177】
他の実施例によると、診断装置10の保存部17は、肌色を明度、色相、彩度の三指標に基づいて数値化した色差計と、色差計による数値と肌色に最も適したメイクアップ色相を示す関係式を保存することができる。したがって、制御部19は、ユーザの肌の色相と測定された色差計を介してユーザに適したメイクアップ色相を獲得することができる。
【0178】
また、他の実施例によると、診断装置10の制御部19は、ユーザの肌画像を獲得して、ユーザの肌画像に多様な映像処理を行うことができる。ここで、映像処理は、補色処理、推薦色処理、肌の反射率に基づいて表面色変動処理などを含むことができる。このように、制御部19は、肌画像に多様な映像処理を行い、メイクアップされたシミュレーション画像を獲得することができる。制御部19は、シミュレーション画像に基づいてユーザに適切なメイクアップ色相を推奨することができる。例えば、制御部19は、複数のシミュレーション画像を診断装置10を介してユーザに提供してユーザからいずれか一つのシミュレーション画像を選択する入力信号を受信すると、選択されたシミュレーション画像に対応するメイクアップ色相を獲得することができる。
【0179】
制御部19は、多様な実施例によって獲得されたメイクアップ色相によるカスタマイズ化粧品を推奨することができる。
【0180】
本発明の第4実施例による化粧品の推薦方法は、問診結果を考慮して化粧品を推奨する方法であって、次の通りである。
【0181】
診断装置10は、問診方法を介してユーザが使用しようとする化粧品種類を入力する信号を受信することができる。具体的に、診断装置10の表示部18は、ユーザに化粧品種類を推奨するための少なくても一つ以上の質問を表示することができる。例えば、表示部18は、自然な化粧品またはカバー力の高い化粧品のうち好む化粧品を選択する質問を表示することができる。ユーザは、診断装置10の入力部11を介して使用しようとする化粧品を選択することができる。
【0182】
診断装置10は、ユーザの肌診断結果と問診結果をそれぞれまたは共に考慮して、少なくとも一つ以上の化粧品材料の配合比を推奨することができる。
【0183】
本発明の第5実施例による化粧品の推薦方法は、周辺要素を考慮して化粧品を推奨する方法であって、次の通りである。
【0184】
診断装置10の制御部19は、肌診断ステップS1でユーザの年齢帯、ユーザの肌トン
、ユーザの顔構造、ユーザの使用中の化粧品材料、ユーザの好む香、ユーザ肌の色素沈着可否などを獲得することができる。制御部19は、獲得された肌トン、顔構造、使用中の化粧品材料、色素沈着のような肌状態などに基づいてユーザに適切な化粧品を推奨することができる。
【0185】
例えば、ユーザの顔構造が四角形の場合、シェイディング(shading)製品を推奨することができる。他の例を挙げて、ユーザが使用中の化粧品材料に油分が多く、ユーザの肌に皮脂が多くの場合、油分が少ない化粧品を推奨することができる。
【0186】
他の実施例によると、診断装置10の制御部19は、ユーザの毛髪の色相、ユーザのヘアースタイル、顔の色相及び瞳の色相の少なくとも一つ以上を獲得することができる。制御部19は、獲得された毛髪の色相、顔の色相及び瞳の色相をすべて考慮してユーザに適切なカスタマイズ化粧品を推奨することができる。
【0187】
または、診断装置10は、色素沈着の程度ごとにメイクアップ製品のカバー力をマッピングしたデータに基づいてカスタマイズ化粧品を推奨することができる。具体的に、色素沈着の程度は、顔の面積に対して色素面積を意味することができ、メイクアップ製品のカバー力は、カバー力が低い製品、カバー力が普通の製品、カバー力が高い製品であり得るが、このような分類は例示的なことに過ぎない。メイクアップDB25は、色素沈着の程度ごとにメイクアップ製品のカバー力をマッピングしたデータを保存することができる。診断装置10がユーザの色素沈着の情報を分析し、メイクアップDB25を介してユーザに適したカバー力を有するメイクアップ製品を推奨することができる。
【0188】
前述した各実施例は例示的なことであって、診断装置10は、前述した化粧品の推薦方法を除いた他の方法を介して化粧品を推奨することもできる。
【0189】
また、前述した化粧品の推薦方法の各実施例は、単独で実施されることもあり、複数の実施例が融合されて実施されることもある。例えば、診断装置10の制御部19は、化粧品製造データベースを介して獲得した化粧品材料の配合比に問診結果によるユーザの選好化粧品を考慮して化粧品製造データベースに保存されている化粧品材料の配合比または化粧品製造データベースに保存されていない化粧品材料の配合比で製作される化粧品を推奨することができる。
【0190】
診断装置10は、肌状態の診断結果に基づいてカスタマイズ化粧品を推奨し、推奨するカスタマイズ化粧品の情報を製造装置30に伝送することができる。製造装置30は、カスタマイズ化粧品の情報を受信すると、ユーザにカスタマイズ化粧品を提供するように制御され得る。
【0191】
このとき、本発明の実施例によるカスタマイズ化粧品提供システムは、カスタマイズ化粧品の推薦ステップS2とカスタマイズ化粧品の提供ステップS3との間に顧客情報の獲得ステップS4、カスタマイズ化粧品の購買意思の確認ステップS5、カスタマイズ化粧品の修正ステップS6、カスタマイズ化粧品のビッグデータ構築ステップS7及びメイクアップの推薦ステップS8の少なくとも一つ以上を含むことができる。
【0192】
以下、各ステップを具体的に説明する。
【0193】
先に、顧客情報の獲得ステップS4を説明する。
【0194】
診断装置10は、顧客の識別情報の入力を受けることができる。
【0195】
顧客の識別情報は、顧客の名前、性別、生年月日、連絡先、アイディー、パスワードの少なくとも一つを含むことができる。
【0196】
顧客の識別情報が入力されると、診断装置10は、既に保存された顧客情報のうち入力された識別情報に対応する顧客情報があるか否かを判断することができる。
【0197】
本発明の多様な実施例において、診断装置10は、少なくとも一つの識別情報にそれぞれ対応する(または識別情報を含む)少なくとも一つの顧客情報を予め保存することができる。
【0198】
診断装置10は、既に保存された少なくとも一つの顧客情報のうち、入力された識別情報に対応するまたは入力された識別情報を含む顧客情報があるか否かを検索することができる。
【0199】
識別情報に対応する顧客情報が存在する場合、診断装置10は、判断された顧客情報を獲得することができる。
【0200】
多様な実施例において、カスタマイズ化粧品の顧客情報管理装置(図示せず)が別に運営される場合、診断装置10は、顧客情報管理装置に入力された識別情報を伝送し、顧客管理装置から識別情報に対応する顧客情報を受信することができる。顧客情報管理装置は、診断装置10と同じ売場内に隣接するように具備されるか、または遠隔地に用意され得る。
【0201】
識別情報に対応する顧客情報が存在しない場合、診断装置10は、顧客情報の入力を受けることができる。
【0202】
診断装置10は、顧客情報の入力を受けるためのユーザインターフェース(UI、GUI)を表示し、表示されたユーザインターフェースを介して入力される顧客情報を獲得することができる。診断装置10が獲得する顧客情報は、上記で入力された識別情報を含むことができる。
【0203】
一実施例において、診断装置10は、顧客に顧客情報を入力するかどうかを質疑するユーザインターフェースを表示し、ユーザインターフェースを介して入力される顧客の応答に対応して顧客情報の入力を受けることができる。一例として、診断装置10は、顧客情報を入力するかどうかを質疑するユーザインターフェースを介して肯定応答が入力された場合に、顧客情報の入力を受けるためのユーザインターフェースを表示することができる。
【0204】
一実施例において、診断装置10は、顧客に個人情報収集及び活用に関する同意可否を質疑するユーザインターフェースを表示し、ユーザインターフェースを介して入力される顧客の応答に対応して顧客情報の入力を受けることができる。一例として、診断装置10は、個人情報の収集及び活用に関する同意可否を質疑するユーザインターフェースを介して同意応答が入力された場合に、顧客情報の入力を受けるためのユーザインターフェースを表示することができる。
【0205】
上記においては、識別情報入力に対応して顧客情報を獲得する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。一例として、多様な実施例において、診断装置10が顧客の識別情報及びそれに対応する顧客情報を保存して管理しないか、または顧客情報管理装置が別に存在しない場合、診断装置10は、識別情報に対応する既に保存された顧客情報を確認する動作は省略され、直ちに顧客情報の入力を受信するためのユーザインターフェースを
表示して顧客情報を獲得することができる。
【0206】
さらに、診断装置10は、獲得された顧客情報を表示して顧客が確認できるようにするか、または獲得された顧客情報を顧客別カスタマイズ化粧品データベースに保存して管理することができる。一実施例において、顧客情報管理装置が別に具備される場合、診断装置10は、獲得された顧客情報を顧客情報管理装置に伝送することができる。
【0207】
本発明の多様な実施例において、診断装置10は、顧客情報が獲得された以後に行われる肌診断及びカスタマイズ化粧品の推薦結果を顧客情報に対応して保存することによって、顧客別カスタマイズ化粧品データベースを生成して管理することができる。
【0208】
次に、本発明によるカスタマイズ化粧品の購買意思の確認ステップS5を説明する。
【0209】
カスタマイズ化粧品の購買意思の確認ステップS5は、肌状態の診断結果を介してユーザに推奨するカスタマイズ化粧品を表示し、ユーザに表示されたカスタマイズ化粧品の購買意思を確認するステップであり得る。
【0210】
図6は、本発明の実施例によるカスタマイズ化粧品の購買意思確認ステップで表示する画面の例示図である。
【0211】
一実施例によると、肌管理サーバー20が装置10から肌状態の診断結果を受信してカスタマイズ化粧品を推奨することができる。この場合、肌管理サーバー20の通信部21は、推奨するカスタマイズ化粧品の情報を診断装置10に伝送することができる。診断装置10は、肌管理サーバー20からカスタマイズ化粧品の情報を受信し、表示部18は、受信されたカスタマイズ化粧品の情報を表示することができる。
【0212】
他の実施例によると、診断装置10は、肌状態の診断結果に基づいてカスタマイズ化粧品を推奨し、カスタマイズ化粧品に関する情報を表示部18に表示することができる。
【0213】
図6に示されたように、診断装置10の表示部18は、カスタマイズ化粧品の情報を表示することができる。カスタマイズ化粧品の情報は、化粧品の色相情報、使用感情報、カバー力情報及び效能情報を含むことができる。図6に表示されたカスタマイズ化粧品の情報を表示する方法は、例示的なことであって、これに制限されないことが妥当である。
【0214】
診断装置10の入力部11は、カスタマイズ化粧品の情報を表示する間に確認アイコン701または修正アイコン702を選択する命令を受信することができる。
【0215】
診断装置10の入力部11が確認アイコン701を選択する命令を受信すると、通信部18は、表示中のカスタマイズ化粧品の情報を製造装置30に伝送することができる。一方に、診断装置10の入力部11が修正アイコン702を選択する命令を受信すると、表示部18は、カスタマイズ化粧品の修正画面を表示することができる。
【0216】
次に、本発明によるカスタマイズ化粧品の修正ステップS6を説明する。
【0217】
カスタマイズ化粧品の修正ステップS6は、推薦されたカスタマイズ化粧品の一部または全部をユーザ入力を介して修正するステップを意味することができる。
【0218】
診断装置10の表示部18は、図6に示された修正アイコン702を選択する命令を受信すると、カスタマイズ化粧品を修正するためのカスタマイズ化粧品の修正画面を表示することができる。
【0219】
図7は、本発明の実施例によるカスタマイズ化粧品の修正画面の例示図である。
【0220】
図7に示されたように、カスタマイズ化粧品の修正画面は、カスタマイズ化粧品の情報と共にカスタマイズ化粧品の情報を変更するための修正バー70を含むことができる。ユーザは、入力部11を介して修正バー70の位置を移動させる命令を受信することができる。表示部18は、修正バー70の位置を移動させる命令に従って修正バー70の位置を変更して表示することができる。
【0221】
カスタマイズ化粧品の修正画面は、確認アイコン801とカスタマイズ化粧品の修正を取り消すキャンセルアイコン802をさらに含むことができる。
【0222】
診断装置10の入力部11は、確認アイコン801を選択する命令を受信すると、製造装置30に修正されたカスタマイズ化粧品の情報を伝送し、入力部11は、キャンセルアイコン802を選択する命令を受信すると、変更情報を削除して図6に示されたような画面を再表示することができる。
【0223】
次に、本発明によるカスタマイズ化粧品のビッグデータ構築ステップS7を説明する。
【0224】
肌管理サーバー20は、カスタマイズ化粧品の提供システムのデータを蓄積したカスタマイズ化粧品データベース(DB、Database)を含むことができる。
【0225】
本発明によるカスタマイズ化粧品DB24は、肌状態の診断結果と、肌状態の診断結果に基づいたカスタマイズ化粧品の情報と、カスタマイズ化粧品の修正がある場合、修正情報をマッピングした少なくとも一つ以上のカスタマイズ化粧品データを保存することができる。
【0226】
肌管理サーバー20の制御部23は、新しいカスタマイズ化粧品データが受信されると、カスタマイズ化粧品DB24に追加させることができる。すなわち、肌管理サーバー20は、カスタマイズ化粧品データをカスタマイズ化粧品DB24に収集して、カスタマイズ化粧品データを保存し、アップデートするなどの管理ができる。
【0227】
肌管理サーバー20の制御部23は、保存部22に保存されたデータとカスタマイズ化粧品DB24に保存されたデータを共に考慮して、ユーザに適切な化粧品を推奨することができる。
【0228】
したがって、肌管理サーバー20の制御部23は、カスタマイズ化粧品を推奨した以後、カスタマイズ化粧品データをカスタマイズ化粧品DB24に追加するか否かを診断装置10を介してユーザに確認することができる。
【0229】
図8は、本発明の実施例によるカスタマイズ化粧品のビッグデータ構築ステップで表示する例示画面である。
【0230】
図8に示されたように、診断装置10の表示部18は、肌状態とカスタマイズ化粧品の情報を含むカスタマイズ化粧品データを保存するか否かを確認するウィンドウ900を表示することができる。このとき、表示部18は、保存される肌状態とカスタマイズ化粧品の情報をさらに表示することができる。
【0231】
ユーザは、肌状態とカスタマイズ化粧品の情報を確認し、カスタマイズ化粧品DB24にカスタマイズ化粧品データの保存可否を判断することができる。
【0232】
診断装置10の入力部11は、保存アイコン901を選択する命令を受信すると、肌状態とカスタマイズ化粧品の情報をマッピングしたカスタマイズ化粧品データをカスタマイズ化粧品DB24に保存することができる。一方、入力部11は、キャンセルアイコン902を選択する命令を受信すると、肌状態とカスタマイズ化粧品の情報を削除することができる。
【0233】
しかし、図8に表示されたカスタマイズ化粧品データの保存可否を表示する画面は、例示を挙げたものに過ぎないので、これに制限されないことが妥当である。
【0234】
他の実施例によると、診断装置10の表示部18は、カスタマイズ化粧品の提供サービスの利用時、個人情報同意可否を確認するウィンドウ(図示せず)を表示することができる。診断装置10の入力部11は、個人情報同意を選択する命令または個人情報非洞意の命令(個人情報同意を選択しない命令)を受信することができる。診断装置10の制御部19は、個人情報同意を選択する命令を受信した場合、肌状態とカスタマイズ化粧品の情報をマッピングしたカスタマイズ化粧品データをカスタマイズ化粧品DB24に保存することができる。すなわち、診断装置10の制御部19は、個人情報同意を選択する命令を受信した場合、図8に示されたような画面を表示せず、肌状態とカスタマイズ化粧品の情報をマッピングしたカスタマイズ化粧品データをカスタマイズ化粧品DB24に保存することができる。この場合、一回の個人情報同意を介してカスタマイズ化粧品を推薦するたびに、図8に示されたような画面を表示しなくても良いという利点がある。
【0235】
このように、本発明によるカスタマイズ化粧品提供システムがカスタマイズ化粧品のビッグデータ構築ステップS7を含むと、蓄積されたデータを利用してユーザの肌状態により適切な化粧品を推奨することができるという利点と、化粧品の流行、ユーザの選好度などを容易に把握することができるという利点などがある。
【0236】
次に、本発明によるメイクアップの推薦ステップS8を説明する。
【0237】
肌管理サーバー20は、メイクアップ画像とメイクアップ画像に使用された化粧品種類を含むメイクアップデータベース(DB、Database)を含むことができる。
【0238】
本発明によるメイクアップDB25は、メイクアップ画像と、メイクアップ画像に使用された化粧品種類をマッピングした少なくとも一つ以上のメイクアップデータを保存することができる。メイクアップデータは、メイクアップ画像と、メイクアップ画像に使用された化粧品種類外に肌状態、メイクアップ点数などをさらに含むことができる。
【0239】
肌管理サーバー20の制御部23は、肌状態の診断結果またはカスタマイズ化粧品に基づいてメイクアップDB25から保存されたいずれか一つのメイクアップ画像を抽出してユーザに推奨することができる。
【0240】
図9は、本発明の実施例によるメイクアップの推薦ステップで表示する画面の例示図である。
【0241】
肌管理サーバー20の制御部23は、肌状態の診断結果及びカスタマイズ化粧品の少なくとも一つ以上に基づいてメイクアップDB25からいずれか一つのメイクアップ画像を抽出することができる。例えば、制御部23は、カスタマイズ化粧品が使用されたメイクアップ画像を抽出することができる。肌管理サーバー20の通信部21は、抽出されたメイクアップ画像を診断装置10に伝送することができる。
【0242】
診断装置10は、肌管理サーバー20から受信されたメイクアップ画像1000と、メイクアップ画像に使用された化粧品91を含むメイクアップ推薦画面を表示することができる。メイクアップ画像1000に使用された化粧品には、カスタマイズ化粧品の推薦ステップS2で推奨する化粧品が含まれるか、または含まれないこともある。
【0243】
診断装置10の入力部11は、メイクアップ推薦画面に表示された化粧品91の一部または全部を選択する命令を受信することができる。診断装置10の入力部11は、購買アイコン1001を選択する命令を受信すると、選択された化粧品の情報を購買装置30に伝送することができる。診断装置10の入力部11は、キャンセルアイコン1002を選択する命令を受信すると、選択された化粧品の情報を削除することができる。
【0244】
このように、本発明によるカスタマイズ化粧品提供システムがメイクアップの推薦ステップS8を含めば、ユーザに適切なカスタマイズ化粧品を推奨することができると共に、ユーザにとってカスタマイズ化粧品を使用したメイクアップ画像を予め見ることができるので、メイクアップ製品を購買するとき予想される效果を予め見ることができるという利点がある。
【0245】
次に、本発明の実施例によるカスタマイズ化粧品の提供ステップS3を説明する。
【0246】
本発明によるカスタマイズ化粧品の提供ステップは、製造装置30がカスタマイズ化粧品の推薦ステップS2を介して推薦されたカスタマイズ化粧品を提供するステップを意味することができる。ここで、カスタマイズ化粧品の提供は、化粧品材料の配合比によって製造した化粧品の提供と、既に製作された常用化粧品の提供を含むことができる。
【0247】
先に、製造装置30が化粧品材料の配合比によってカスタマイズ化粧品を製造する方法を説明する。
【0248】
診断装置10または肌管理サーバー20は、カスタマイズ化粧品の情報を製造装置30に伝送することができる。
【0249】
製造装置30の通信部(図示せず)は、肌管理サーバー20からカスタマイズ化粧品の製造に必要な化粧品材料の配合比を受信すると、製造装置は、受信された化粧品材料の配合比に基づいて化粧品を製造することができる。
【0250】
以下、本発明の多様な実施例による製造装置30がカスタマイズ化粧品を製造する方法を説明する。
【0251】
本発明の第1実施例による化粧品製造方法は、カートリッジ交替型化粧品製造装置を利用することであって、次の通りである。
【0252】
図10ないし図11は、本発明の実施例によるカートリッジ交替型化粧品製造装置を説明するための図である。具体的に、図10は、カートリッジ交替型化粧品製造装置100の圧縮部材130が上昇された状態を示す断面図であり、図11は、カートリッジ交替型化粧品製造装置100の圧縮部材130が下降された状態を示す断面図である。
【0253】
カスタマイズ化粧品提供システムの製造装置30は、カートリッジ交替型化粧品製造装置100を含むことができる。
【0254】
本発明の実施例によるカートリッジ交替型化粧品製造装置100は、本体110、カートリッジ支持台120、カートリッジ121、圧縮部材130、モーター140、センサ
ー150、化粧品容器160及び本体支持台170を含むことができる。しかし、これは例示的なものであって、上で列挙した構成要素のうち一部が省略されるか、または他の構成要素がさらに含まれることもある。
【0255】
本体110は、カートリッジ支持台120及びモーター140それぞれと連結されて、カートリッジ支持台120及びモーター140を装着させることができる。
【0256】
カートリッジ交替型化粧品製造装置100が動作する間に、カートリッジ支持台120とモーター140は動くことができ、本体110は、カートリッジ支持台120とモーター140の動きによってカートリッジ交替型化粧品製造装置100が搖れることを防止することができる。
【0257】
カートリッジ支持台120は、複数のカートリッジ121を収容することができる。カートリッジ支持台120には、垂直方向に貫通されてカートリッジ121を収容する複数の貫通ホール122が形成され得る。
【0258】
図10に示された円型画像は貫通ホール122それぞれにカートリッジ121が挿入された様子を垂直方向から見た様子を示す。
【0259】
カートリッジ支持台120は、上側カートリッジ支持台120aと下側カートリッジ支持台120bに区分され得、上側カートリッジ支持台120aに形成された貫通ホール122は、下側カートリッジ支持台120bに形成された貫通ホール122より大きいことがある。
【0260】
カートリッジ支持台120は、時計方向または反時計方向に回転することができる。
【0261】
または、化粧品容器160を支持する本体支持台170が時計方向または反時計方向に回転することができる。
【0262】
本体支持台170は、センサー150をさらに含むことができ、この場合、センサー150と化粧品容器160は、本体支持台170と共に回転することができる。
【0263】
カートリッジ121は、化粧品材料を収容することができる。特に、複数のカートリッジ121は、それぞれ互いに異なる化粧品材料を収容することができる。カートリッジ121は、カートリッジ支持台120に装着され得る。カートリッジ121は、カートリッジ支持台120に形成された貫通ホール122に挿入されるか、または分離され得る。例えば、カートリッジ121に含まれた化粧品材料がすべて消費されると、空のカートリッジ121は、カートリッジ支持台120から分離されて新しいカートリッジ121が挿入され得る。または、カートリッジ121に含まれた化粧品材料がすべて消費されると、カートリッジ121には化粧品材料が補充され得る。化粧品材料の補充は、カートリッジ121がカートリッジ支持台120に装着された状態または分離された状態で両方とも可能である。
【0264】
カートリッジ121には、材料注入孔121aとカートリッジ蓋121bが形成され得る。材料注入孔121aの水平方向の断面の大きさは、カートリッジ蓋121bの水平方向の断面の大きさより小さいことがある。
【0265】
カートリッジ蓋121bは、カートリッジ121内部に収容された化粧品材料を保護することができる。
【0266】
カートリッジ蓋121bには、圧縮部材130の圧力を加える面が形成され得る。圧縮部材130がカートリッジ蓋121bに圧力を加えると、カートリッジ蓋121bはカートリッジ121内部に挿入され得る。圧縮部材130がカートリッジ121の内部に挿入されてカートリッジ121に含まれた化粧品材料を圧縮して、カートリッジ121の外部に排出させることができる。圧縮部材130が化粧品材料を下側方向に押すと、カートリッジ121に含まれた化粧品材料は材料注入孔121aを通過して化粧品容器160に注入され得る。具体的に、図10に示されたように圧縮部材130が上側に位置している途中、図11に示されたように圧縮部材130が下方へ下降されると、カートリッジ121に収容された化粧品材料が化粧品容器160に収容され得る。
【0267】
カートリッジ支持台120が回転するにことよって、化粧品容器160の上側に位置するカートリッジ121は変更され得る。したがって、カートリッジ支持台120が回転しながら化粧品材料を変更して化粧品容器160に注入することができる。
【0268】
圧縮部材130は、モーター140に装着され得る。モーター140には下方に突出したラック141が形成され得、圧縮部材130はラックに噛合されて昇降することができる。
【0269】
モーター140は、カートリッジ支持台120の上側に装着されて、圧縮部材130を昇降させることができる。モーター140は、化粧品材料の配合比に基づいて圧縮部材130を下降させることができる。具体的に例を挙げると、化粧品材料の配合比が(化粧品材料A):(化粧品材料B)=7:3の場合、化粧品材料Aを含んだカートリッジ121に対する圧縮部材130の下降長さと化粧品材料Bを含んだカートリッジ121に対する圧縮部材130の下降長さの割合は7:3であり得る。すなわち、モーター140は、化粧品材料の配合比に合わせて圧縮部材130を下降させて化粧品材料を化粧品容器160に注入させることができる。
【0270】
このような圧縮部材130の下降距離は、制御部(図示せず)によって設定され得る。制御部(図示せず)が受信された化粧品材料の配合比に基づいて圧縮部材130の下降距離を制御することができる。
【0271】
または、圧縮部材130の下降距離は、センサー150によって設定されることもある。
【0272】
センサー150は、化粧品容器160の重さを測定することができる。例えば、センサー150は、ロードセル方式の電子秤であり得る。
【0273】
センサー150は、化粧品容器160の重さを測定して、化粧品容器160に注入される化粧品材料の重さを測定することができる。制御部(図示せず)は、センサー150を介して測定される化粧品材料の重さを利用して圧縮部材130の昇降を制御することができる。
【0274】
一方、カートリッジ121は、エアレスポンプ容器の形状に形成され得る。カートリッジ121がエアレスポンプ容器の場合、ポンピングを介して化粧品容器160に化粧品材料が注入され得る。
【0275】
化粧品容器160は、カートリッジ121から注入される化粧品材料を収容することができる。
【0276】
化粧品容器160は、化粧品材料の配合比によって注入される化粧品材料が収容されて
、化粧品材料が混合され得る。
【0277】
カートリッジ交替型化粧品製造装置100は、ミキシング装置(図示せず)をさらに含むことができる。ミキシング装置(図示せず)は、化粧品容器160に収容された化粧品材料が均一にまざるように駆動することができる。
【0278】
一方、カートリッジ交替型化粧品製造装置100は、図10ないし図11に示されたものと異なって、材料注入孔121aが側面方向に位置するように形成され得る。すなわち、モーター140は、圧縮部材130を左右方向に移動させて、カートリッジ121に含まれた化粧品材料は、側面方向に排出されて化粧品容器160に収容され得る。
【0279】
このように、本発明の実施例によるカートリッジ交替型化粧品製造装置100を利用すると、カスタマイズ化粧品を容易に製造することができるという利点がある。また、カートリッジ121が随時に交替されるため、汚染可能性を低めることができるという利点がある。
【0280】
本発明の第2実施例による化粧品製造方法は、ノズル型化粧品混合装置を利用することであって、次の通りである。
【0281】
カスタマイズ化粧品提供システムの製造装置30は、ノズル型化粧品混合装置200を含むことができる。
【0282】
図12は、本発明の実施例によるノズル型化粧品混合装置を説明するための図である。
【0283】
ノズル型化粧品混合装置200は、本体210、キャニスター220、配管230、ポンプ240、ニードルノズル250及び化粧品容器260を含むことができる。しかし、これは例示的なことであって、上で列挙した構成要素の一部が省略されるか、または他の構成要素がさらに含まれ得る。
【0284】
本体210には、キャニスター220、ポンプ240、ニードルノズル250が装着され得る。
【0285】
キャニスター220は、化粧品材料を含むことができる。ノズル型化粧品混合装置200は、複数のキャニスター220を含むことができ、複数のキャニスター220それぞれは、互いに異なる化粧品材料を含むことができる。
【0286】
複数のキャニスター220それぞれは、配管230と連結され得る。
【0287】
配管230は、複数のキャニスター220それぞれとポンプ240それぞれとを連結することができる。キャニスター220に含まれた化粧品材料は、配管230に沿ってポンプ240に移動され得る。
【0288】
ポンプ240が動作すると、耐圧が発生し、耐圧によってキャニスター220に含まれた化粧品材料は、配管230に沿ってポンプ240方向に移動することができる。
【0289】
ポンプ240に移動された化粧品材料は、ニードルノズル250によって化粧品容器260に注入され得る。
【0290】
一方、ノズル型化粧品混合装置200は、ミキシング装置(図示せず)をさらに含むことができる。ノズル型化粧品混合装置200は、ミキシング装置(図示せず)によって化
粧品容器260に収容された化粧品材料が均一に混ざるように駆動することができる。
【0291】
このように、本発明の実施例によるノズル型化粧品混合装置200を利用すれば、ノズル型化粧品混合装置自体の動きによって搖れないので、安定的に化粧品を製造することができるという利点がある。
【0292】
前述した各実施例は例示的なことであって、製造装置30は、前述した装置を除いた多様な化粧品材料を混合して化粧品を製造することができる他の装置を含むことができる。
【0293】
次に、カスタマイズ化粧品の提供ステップS3でカスタマイズ化粧品をユーザに伝達する方法を説明する。
【0294】
次に、図13は、本発明の実施例によるカスタマイズ化粧品提供システムでカスタマイズ化粧品を伝達する方法を説明するためのフローチャートである。
【0295】
診断装置10は、肌状態を診断することができる(S11)。
【0296】
本発明において、診断装置10は、化粧品販売所に具備された専門肌診断装置であるか、または個人用移動端末機であり得る。
【0297】
本発明において、化粧品販売所は、化粧品販売売場、皮膚科、エステティックショップ、訪問販売店、オンラインモールなどの化粧品の販売が可能な場所はすべて含まれ得る。
【0298】
診断装置10または肌管理サーバー20は、肌状態の診断結果に基づいてカスタマイズ化粧品を推奨することができる(S13)。
【0299】
診断装置10または肌管理サーバー20は、カスタマイズ化粧品の購買意思を確認することができる(S15)。
【0300】
診断装置10または肌管理サーバー20は、前述した図6または図7に示されたような画面を介してカスタマイズ化粧品の購買意思を確認することができるが、これは例示的なことに過ぎない。
【0301】
ユーザは、診断装置10を介してカスタマイズ化粧品の購買意思を入力することができ、診断装置10は、ユーザの購買意思の入力信号を肌管理サーバー20に伝送することができる。
【0302】
診断装置10または肌管理サーバー20は、ユーザのカスタマイズ化粧品の購買意思を確認し(S17)、ユーザがカスタマイズ化粧品の購買意思があれば、肌状態を診断した診断装置10が化粧品販売所に具備された診断装置であるか否かを判断することができる(S19)。
【0303】
診断装置10または肌管理サーバー20は、肌状態を診断した装置が化粧品販売所に具備された診断装置の場合、化粧品販売所でカスタマイズ化粧品を伝達するように制御することができる(S21)。
【0304】
すなわち、診断装置10または肌管理サーバー20は、カスタマイズ化粧品が化粧品材料の配合比によって製作される化粧品であれば、化粧品販売所に具備された製造装置30に化粧品材料の配合比を伝送することができる。製造装置30が受信された化粧品材料の配合比によって化粧品を製造することができる。これによって、ユーザは、化粧品販売所
でカスタマイズ化粧品を提供されることができる。
【0305】
このように、カスタマイズ化粧品が既に製作されて販売されている常用化粧品の場合、ユーザは化粧品販売所で該当製品を提供され得る。
【0306】
一方、診断装置10または肌管理サーバー20は、肌状態を診断した診断装置10が化粧品販売所に具備された診断装置ではない場合、化粧品販売所の訪問意思を確認することができる(S23)。
【0307】
肌管理サーバー20は、診断装置10を介して化粧品販売所の訪問意思を判断することができる。
【0308】
肌管理サーバー20は、ユーザの化粧品販売所訪問意思があると判断されると、化粧品販売所の位置及び訪問時間を診断装置10に伝送することができる(S25)。
【0309】
図14は、本発明の実施例による化粧品販売所の訪問意思を判断するための例示画面である。
【0310】
診断装置10の表示部18は、図14に示されたようなカスタマイズ化粧品の伝達方法を選択する画面を表示することができる。
【0311】
診断装置10の入力部11は、直接入力項目1510または近くの位置推薦項目1520のいずれか一つを選択し、確認アイコン1501を選択する命令を受信することができる。
【0312】
ユーザは、直接入力項目1510を介して望む化粧品販売所を入力して化粧品を提供され得る。
【0313】
または、ユーザは、近くの位置にある化粧品販売所で化粧品を提供され得る。
【0314】
この場合、診断装置10または肌管理サーバー20は、ユーザ入力を介して受信された化粧品販売所の位置またはGPS基盤のユーザの現在位置から最も近くに位置した化粧品販売所の位置でカスタマイズ化粧品が提供されるように制御することができる。
【0315】
診断装置10は、近くに位置した化粧品販売所を推奨した場合、推奨する化粧品販売所の位置と共に化粧品販売所を変更するアイコン1521をさらに表示することができる。診断装置10は、化粧品販売所を変更するアイコン1521を選択する命令を受信した場合、変更された化粧品販売所を肌管理サーバー20に伝送し、変更された化粧品販売所でカスタマイズ化粧品が提供され得る。
【0316】
また、診断装置10は、カスタマイズ化粧品の受領時間を選択する命令を受信することができる。図14に示されたように、診断装置10は、カスタマイズ化粧品の受領時間を選択する項目1530を表示して、カスタマイズ化粧品の受領時間を選択する命令を受信することができる。
【0317】
肌管理サーバー20は、カスタマイズ化粧品が提供される化粧品販売所の位置と時間を診断装置10に伝送することができる。ユーザは、診断装置10に受信された化粧品販売所の訪問位置及び訪問時間を参照して、カスタマイズ化粧品が提供される化粧品販売所を訪問してカスタマイズ化粧品を伝達され得る。
【0318】
肌管理サーバー20は、診断装置10に伝送した化粧品販売所の位置でカスタマイズ化粧品が提供されるように制御することができる。詳しい内容は、S21で説明 したことと類似するので省略する。
【0319】
一方、診断装置10の入力部11は、図14に示されたような画面でキャンセルアイコン1502を選択する命令を受信することができる。
【0320】
この場合、肌管理サーバー20は、ユーザの化粧品販売所訪問意思がないことと判断し、配送住所情報を診断装置10から受信することができる(S29)。
【0321】
図15は、本発明の実施例によるカスタマイズ化粧品の配送方法を説明するための例示画面である。
【0322】
診断装置10は、図15に示されたような画面を介してカスタマイズ化粧品の配送住所を受信することができる。
【0323】
診断装置10の入力部11が住所入力及び確認アイコン1601を選択する命令を受信すると、肌管理サーバー20または製造装置30に化粧品が配送される住所情報を伝送することができる。
【0324】
このように、ユーザは、診断装置10を介して化粧品が配送される住所情報を肌管理サーバー20または製造装置30に伝送することができる。
【0325】
肌管理サーバー20または製造装置30は、カスタマイズ化粧品が配送住所に伝送されるように制御することができる(S31)。
【0326】
一方、S17でユーザがカスタマイズ化粧品を購買する意思がない場合、肌管理サーバー20は、カスタマイズ化粧品の情報を保存部22に保存することができる(S33)。
【0327】
肌管理サーバー20がカスタマイズ化粧品の情報を保存して、後で肌状態を再診断することなく、容易にカスタマイズ化粧品を提供することができるという利点がある。
【0328】
また、肌管理サーバー20が以前に推奨した化粧品と次に推奨した化粧品を比較して、ユーザの肌状態の改善效果を認識することができるという利点がある。
【0329】
前述した本発明は、プログラムが記録された媒体にコンピューターが判読可能なコードとして具現することが可能である。コンピューターの判読可能な媒体は、コンピューターシステムによって判読され得るデータが保存されるすべての種類の記録装置を含む。コンピューターが判読可能な媒体の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Disk)、SDD(Silicon Disk Drive)、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ保存装置などがある。また、前記コンピューターは、診断装置の制御部、肌管理サーバーの制御部または製造装置の制御部を含むこともできる。したがって、前記の詳細な説明はすべての面で制限的に解釈されてはならず、例示的であるものとして考慮されなければならない。本発明の範囲は添付された請求項の合理的解釈によって決定されなければならず、本発明の等価的範囲内でのすべての変更は本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0330】
10 診断装置
11 入力部
12 撮影部
13 測定部
14 発行部
15 分析部
16 通信部
17 保存部
18 表示部
19 制御部
20 肌管理サーバー
21 通信部
22 保存部
23 制御部
24 カスタマイズ化粧品DB
25 メイクアップDB
30 製造装置
40 配合比項目
91 化粧品
100 カートリッジ交替型化粧品製造装置
110 本体
120 カートリッジ支持台
121 カートリッジ
122 貫通ホール
130 圧縮部材
140 モーター
141 ラック
150 センサー
160 化粧品容器
170 本体支持台
200 ノズル型化粧品混合装置
210 本体
220 キャニスター
230 配管
240 ポンプ
250 ニードルノズル
260 化粧品容器
701 確認アイコン
702 修正アイコン
801 確認アイコン
802 キャンセルアイコン
900 ウィンドウ
901 保存アイコン
902 キャンセルアイコン
1000 メイクアップ画像
1001 購買アイコン
1002 キャンセルアイコン
1501 確認アイコン
1502 キャンセルアイコン
1510 直接入力項目
1520 位置推薦項目
1521 アイコン
1530 項目
1601 確認アイコン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2022-05-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カスタマイズ化粧品提供システムにおいて、
肌状態を診断し、前記肌状態の診断結果に基づいてカスタマイズ化粧品を推奨し推奨したカスタマイズ化粧品に関する情報を製造装置に伝送する診断装置と、
前記診断装置から前記カスタマイズ化粧品に関する情報を受信し、前記受信されたカスタマイズ化粧品に関する情報に基づいて前記カスタマイズ化粧品を提供する製造装置と、
を含み、
前記診断装置は、
前記肌状態を診断する環境条件が予め設定された条件に合わないと、肌状態を再診断するようにするメッセージを出力する、カスタマイズ化粧品提供システム。
【請求項2】
前記診断装置は、
前記肌を撮影した肌イメージを獲得し、前記肌イメージの明るさが予め設定された基準以下であると、前記肌状態を再診断するようにするメッセージを出力する、請求項1に記載のカスタマイズ化粧品提供システム。
【請求項3】
前記診断装置は、
前記肌状態を診断する周辺環境状態を感知し、前記周辺環境状態に基づいて前記肌状態の診断結果を補正する、請求項1に記載のカスタマイズ化粧品提供システム。
【請求項4】
前記カスタマイズ化粧品は、少なくとも一つ以上の化粧品材料が所定の配合比で製作される化粧品および予め製作された常用化粧品のうち少なくとも一つを含む、請求項1に記載のカスタマイズ化粧品提供システム。
【請求項5】
前記推奨したカスタマイズ化粧品が前記少なくとも一つ以上の化粧品材料が所定の配合比で製作される化粧品である場合、前記カスタマイズ化粧品に関する情報は化粧品材料の成分と配合比を含み、前記製造装置は、前記カスタマイズ化粧品に関する情報に含まれた化粧品材料の成分と配合比に基づいて前記カスタマイズ化粧品を製造する、請求項4に記載のカスタマイズ化粧品提供システム。
【請求項6】
前記診断装置は、肌状態を診断できる移動端末機および化粧品販売場所に備えられた肌状態診断装置のうち少なくとも一つを含む、請求項1に記載のカスタマイズ化粧品提供システム。
【請求項7】
前記診断装置が前記移動端末機である場合、前記カスタマイズ化粧品は、前記移動端末機の現在位置から最も隣接した位置にある化粧品販売場所で提供される、請求項6に記載のカスタマイズ化粧品提供システム。
【請求項8】
前記診断装置が前記移動端末機である場合、前記診断装置は、位置を入力する入力信号を受信し、前記カスタマイズ化粧品は、前記入力信号に応じて入力された位置から最も隣接した位置にある化粧品販売場所で提供される、請求項6に記載のカスタマイズ化粧品提供システム。
【請求項9】
前記診断装置は、化粧品受領場所変更命令を受信し、前記カスタマイズ化粧品は、前記命令に応じて変更された化粧品受領場所で提供される、請求項8に記載のカスタマイズ化粧品提供システム。
【請求項10】
前記診断装置が前記移動端末機である場合、前記診断装置は、配送住所を入力する入力信号を受信し、前記カスタマイズ化粧品は、前記入力信号に応じて入力された配送住所で提供される、請求項6に記載のカスタマイズ化粧品提供システム。
【請求項11】
前記診断装置が前記化粧品販売場所に備えられた肌状態診断装置である場合、前記カスタマイズ化粧品は、前記肌状態を診断した化粧品販売場所で提供される、請求項6に記載のカスタマイズ化粧品提供システム。
【請求項12】
前記診断装置は、前記推奨したカスタマイズ化粧品に対応するユーザの購買意思を判断し、前記カスタマイズ化粧品に対応するユーザの購買意思があると判断されると、前記カスタマイズ化粧品に関する情報を前記製造装置に伝送する、請求項1に記載のカスタマイズ化粧品提供システム。
【請求項13】
前記診断装置は、前記推奨したカスタマイズ化粧品の一部または全部を変更する修正信
号を受信する、請求項1に記載のカスタマイズ化粧品提供システム。
【請求項14】
前記肌状態は、肌の色相、肌内の水分量、肌内の油分量、弾力度、シワ、色素沈着の有無、毛穴量、角質、肌のきめ、敏感度、肌タイプ、トラブルのうち少なくとも一つ以上を含む、請求項1に記載のカスタマイズ化粧品提供システム
【請求項15】
前記製造装置は、
化粧品材料を収容する少なくとも一つ以上のカートリッジと、
前記カートリッジを収容するカートリッジ支持台と、
前記カートリッジ支持台の位置側に装着されて、圧縮部材を移動させるモータと、
前記モータによって移動し、前記カートリッジ内部に挿入されると、前記カートリッジ内部に受容された前記化粧品を排出させる圧縮部材と、を含む、
請求項1に記載のカスタマイズ化粧品提供システム。
【外国語明細書】