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特開2022-109330目に見え触感のある指標を備えた医療機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022109330
(43)【公開日】2022-07-27
(54)【発明の名称】目に見え触感のある指標を備えた医療機器
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/31 20060101AFI20220720BHJP
【FI】
A61M5/31 530
A61M5/31 520
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022086039
(22)【出願日】2022-05-26
(62)【分割の表示】P 2019554906の分割
【原出願日】2018-04-05
(31)【優先権主張番号】15/480,903
(32)【優先日】2017-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
【住所又は居所原語表記】1 BECTON DRIVE, FRANKLIN LAKES, NEW JERSEY 07417-1880, UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ディ ウバルディ
(72)【発明者】
【氏名】ティルムルガン ナグ
(57)【要約】
【課題】スリップ式接続をもたらす構成要素と、ロック式接続をもたらす構成要素との相互間で弁別する方法を提供することが必要である。
【解決手段】医療機器であって、端部を有する装置本体と、前記装置本体と流体連通する前記装置本体の端部から延びるコネクタであって、前記コネクタの外面は、二次要素へのコネクタの接続タイプの指標である視覚的および触覚的特徴を含み、前記視覚的および触覚的特徴は、前記コネクタを前記二次要素と係合させるための挿入動作を示す3次元形状を有し、接続タイプは前記コネクタの滑らかな内面によって画定され、前記視覚的および触覚的特徴は、前記医療機器の長手方向軸に実質的に平行である、前記コネクタの前記外面に対する1つまたは複数の溝または突起であり、前記接続タイプはスリップタイプの接続である、コネクタと、を含む医療機器。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療機器であって、
端部を有する装置本体と、
前記装置本体と流体連通する前記装置本体の端部から延びるコネクタであって、前記コネクタの外面は、二次要素へのコネクタの接続タイプの指標である視覚的および触覚的特徴を含み、前記視覚的および触覚的特徴は、前記コネクタを前記二次要素と係合させるための挿入動作を示す3次元形状を有し、接続タイプは前記コネクタの滑らかな内面によって画定され、前記視覚的および触覚的特徴は、前記医療機器の長手方向軸に実質的に平行である、前記コネクタの前記外面に対する1つまたは複数の溝または突起であり、前記接続タイプはスリップタイプの接続である、コネクタと、
を含む医療機器。
【請求項2】
前記コネクタは、ニードルハブ、フィルタ、および、アダプタのうちの少なくとも一つと係合可能である請求項1に記載の医療機器。
【請求項3】
前記コネクタは、不透明な材料である請求項1に記載の医療機器。
【請求項4】
前記コネクタは、細長い先端の周囲に同軸状に配置されたカラーを含む請求項1に記載の医療機器。
【請求項5】
前記装置本体は、前記端部に末端壁を有するシリンジバレルであり、前記コネクタは、前記末端壁から延びる請求項1に記載の医療機器。
【請求項6】
シリンジであって、
末端壁を含む末端と、前記末端壁の先端と、開口基端と、前記末端と前記開口基端との間で延び小室を画定するバレル側壁と、を有するシリンジバレルと、
前記末端壁で前記シリンジバレルから遠位に延在し、コネクタの外面に二次要素への前記コネクタの接続タイプの指標である視覚的および触覚的特徴を含む、前記コネクタであって、前記視覚的および触覚的特徴は、前記コネクタを二次要素に係合させるための挿入動作を示す3次元形状を有し、前記接続タイプは前記コネクタの内面によって画定される、コネクタと、を備え、
前記視覚的および触覚的特徴は、前記シリンジの長手方向軸に実質的に平行である、前記コネクタの前記外面に対する1つまたは複数の溝または突起であり、前記接続タイプはスリップタイプの接続である、シリンジ。
【請求項7】
前記コネクタは、前記先端と流体連通する細長い先端の周囲に同軸状に配置されたカラーと、前記細長い先端と前記カラーとの間に形成される溝と、前記視覚的および触覚的特徴を含む前記カラーの外面と、を含む請求項6に記載のシリンジ。
【請求項8】
前記コネクタは、不透明な材料である請求項6に記載のシリンジ。
【請求項9】
前記コネクタは、国際標準機構規格ISO80369-6(2016)に準拠する請求項6に記載のシリンジ。
【請求項10】
前記視覚的および触覚的特徴は、ニードルハブ、フィルタ、および、アダプタのうちの少なくとも一つを前記コネクタに係合させるための挿入の動きを暗に示すのに有効である請求項6に記載のシリンジ。
【請求項11】
前記シリンジバレルは、ガラス材料である請求項6に記載のシリンジ。
【請求項12】
前記シリンジバレルは、ポリマー材料である請求項6に記載のシリンジ。
【請求項13】
シリンジであって、
末端壁を含む末端と、前記末端壁の先端と、開口基端と、前記末端と前記開口基端との間で延び小室を画定するバレル側壁とを有するシリンジバレルと、
前記末端壁で前記シリンジバレルから遠位に延びるコネクタであって、前記先端と流体連通するように細長い先端の周りに同軸に配置され、内面を含むカラーと、細長い先端と前記カラーとの間に形成された溝と、外面と、および前記カラーの前記外面の視覚的および触覚的特徴と、を含み、前記視覚的および触覚的特徴は、前記コネクタを二次要素と係合するための、二次要素へのコネクタの接続タイプの指標であり、挿入運動を示す3次元形状を有し、前記接続タイプは前記カラーの前記内面によって画定される、コネクタと、を備え、
前記視覚的および触覚的特徴は、前記シリンジの長手方向軸に実質的に平行である、前記コネクタの前記外面に対する1つまたは複数の溝または突起であり、これは、スリップタイプの接続の指標である、
シリンジ。
【請求項14】
前記カラーは、金属材料であり、シリンジカラー接合部をさらに含み、
前記シリンジバレルは、ガラス材料であり、前記シリンジカラー接合部が接続される末端壁の延在部をさらに含む請求項13に記載のシリンジ。
【請求項15】
前記カラーおよび前記シリンジバレルは、双方、ポリマー材料であり、前記カラーは、前記シリンジバレルと一体に形成される請求項13に記載のシリンジ。
【請求項16】
前記カラーは、テーパ角5%を含む請求項13に記載のシリンジ。
【請求項17】
前記カラーは、国際標準機構規格ISO80369-6(2016)に準拠する請求項13に記載のシリンジ。
【請求項18】
前記視覚的および触覚的特徴は、ニードルハブ、フィルタ、およびアダプタのうちの少なくとも一つと前記コネクタを係合させるための挿入の動きを示すのに有効である請求項13に記載のシリンジ。
【請求項19】
医療装置の製造方法であって、
コネクタの外面に視覚的および触覚的特徴を含む前記コネクタを形成するステップであって、前記視覚的および触覚的特徴は、二次要素への前記コネクタの接続タイプの指標であり、コネクタを二次要素に係合するための挿入動作を示す3次元形状を有し、前記接続タイプは前記コネクタの内面によって画定される、コネクタを形成するステップと、
前記医療装置の装置本体に前記コネクタを組み込むステップであって、
前記視覚的および触覚的特徴は、シリンジの長手方向軸に実質的に平行であり、内面が滑らかである、前記コネクタの前記外面に対するスリップタイプ接続の指標である、1つまたは複数の溝または突起である、ステップと、
を備える、方法。
【請求項20】
異なる結合型式の医療機器を弁別する方法であって、
請求項1に記載の前記医療機器を取得し、
前記視覚的および触覚的特徴を視覚的に、および/または、触覚的に検査することを含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、目に見え触感のある指標を有する医療機器に関する。詳細には、ニードルハブ、フィルタ、アダプタなどに係合可能なシリンジのような医療機器は、例えば、スリップ式接続またはロック式接続のシリンジの構成要素の内部にある結合型式における目に見え触感のある指標をもたらす1以上の特徴を外面に有する。
【背景技術】
【0002】
スリップ式およびロック式シリンジ双方におけるミスコネクションカラー(misconnection collars)が、誤った経路による投薬の手違いを回避するために提供されてきた。誤った経路による投薬の手違いは、異なる目的の用途(例えば、血管、腸内、呼吸、硬膜外、および、髄腔内)を有する無関係な送出システム相互間の接続に起因する。ミスコネクションカラーは、患者への望ましい経路に対し、液(例えば、投薬、腸内投与など)または気体(例えば、酸素)について適正な経路を定めることを容易にする。国際標準機構規格ISO80369-1:2016(En)は、健康管理分野における液体および気体に対する小口径コネクタについて述べられている。脳幹脊髄分野における接続に使用されるように意図された小口径コネクタは、国際標準機構規格ISO80369-6に適合している。参照により本明細書と一体に構成される国際標準機構規格ISO80369-6(2016)における仕様は、テーパ角5%である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
スリップ式およびロック式シリンジのための現時点での最新の技術水準のミスコネクションカラーは、視覚的に同一である。鮮やかな色を有する多くのプラスチック製シリンジとは異なる、不透明な色を有するガラス製シリンジは、忙しい、および/または、暗い場所で、結合型式により弁別することを困難にする。プラスチック製シリンジは、透明であることも、ない場合もあり得るので、従って、忙しい、および/または、暗い場所で、結合型式によりプラスチック製シリンジを弁別することが困難となる場合もある。
【0004】
スリップ式接続をもたらす構成要素と、ロック式接続をもたらす構成要素との相互間で弁別する方法を提供することが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
目に見え触感のある特徴を弁別することをもたらす、医療機器、特にシリンジが提供される。また、スリップ式接続を有する機器と、ロック式接続を有する機器との相互間で弁別する方法が、提供される。
【0006】
ある一面では、医療機器は、端部を有する装置本体と、装置本体に流体連通し、装置本体の端部から延びるコネクタであって、コネクタの外面が、コネクタの結合型式の指標である目に見え触感のある特徴を含むコネクタと、を含む。
【0007】
結合型式は、コネクタの内面により画定されてもよい。内面は、滑らかであってもよく、目に見え触感のある特徴は、シリンジの長手方向の軸線に対して実質的に平行である1以上の溝、または、突起であり、結合型式は、スリップ式接続である。内面はねじ山を含んでもよく、目に見え触感のある特徴は、端部の端に対して零を超える角度に傾き螺旋形となる1以上の溝、または、突起であり、結合型式は、ロック式接続である。
【0008】
コネクタは、ニードルハブ、フィルタ、およびアダプタのうちの少なくとも一つと係合可能であってもよい。そのコネクタは、不透明な材料であってもよい。そのコネクタは、細長い先端の周囲に同軸状に配置されたカラーを含んでもよい。
【0009】
装置本体は、端部に末端壁を有するシリンジバレルであってもよく、また、コネクタは、末端壁から延びる。
【0010】
他の一面は、末端壁を含む末端と、末端の先端と、開口基端と、末端と開口基端との間で延び小室を画定するバレル側壁とを有するシリンジバレルと、末端壁でシリンジバレルから末端方向に延びるコネクタであって、コネクタの結合型式の指標である目に見え触感のある特徴を含むコネクタと、を含むシリンジを提供する。
【0011】
コネクタは、末端の先端と流体連通する細長い先端の周囲に同軸状に配置されたカラーと、細長い先端とカラーとの間に形成される溝と、目に見え触感のある特徴を含むカラーの外面と、を含んでもよい。コネクタは、不透明な材料であってもよい。
【0012】
コネクタは、テーパ角5%を含んでもよい。コネクタは、国際標準機構規格ISO80369-6(2016)に準拠し得る。
【0013】
1以上の実施例では、目に見え触感のある特徴は、ニードルハブ、フィルタ、および、アダプタのうちの少なくとも一つをコネクタに係合させるための挿入の動きを暗に示すのに有効である。目に見え触感のある特徴は、シリンジの長手方向の軸線に対して実質的に平行である1以上の溝、または、突起であってもよい。結合型式は、スリップ式接続であってもよい。目に見え触感のある特徴は、末端壁の端部に対して零を超える角度に傾き、螺旋形となる1以上の溝もしくは突起であってもよい。コネクタは、末端壁の端部に対して零を超える角度に傾き螺旋形となる1以上の内側のねじ山を含んでもよい。結合型式は、ロック式接続であってもよい。
【0014】
シリンジバレルは、ガラス材料であってもよい。シリンジバレルは、ポリマー材料であってもよい。
【0015】
さらなる一面は、末端壁を含む末端と、末端の先端と、開口基端と、末端と開口基端との間で延び小室を画定するバレル側壁を有するシリンジバレルと、末端壁でシリンジバレルから末端方向に延びるコネクタであって、末端の先端と流体連通する細長い先端の周囲に同軸状に配置されるカラーと、細長い先端とカラーとの間に形成される溝とを含み、カラーは、内面および外面と、カラーの外面に目に見え触感のある特徴と、を含むコネクタと、含むシリンジである。
【0016】
カラーは、金属材料であってもよく、シリンジカラー接合部をさらに含み、シリンジバレルは、ガラス材料であり、シリンジカラー接合部が接続される末端壁の延在部をさらに含む。カラーおよびシリンジバレルは、双方、ポリマー材料であってもよく、カラーは、シリンジバレルと一体に形成される。カラーは、テーパ角5%を含んでもよい。カラーは、国際標準機構規格ISO80369-6(2016)に準拠し得る。
【0017】
1以上の実施例では、目に見え触感のある特徴は、ニードルハブ、フィルタ、およびアダプタのうちの少なくとも一つとコネクタを係合させるための挿入の動きを示すのに有効である。目に見え触感のある特徴は、シリンジの長手方向の軸線に対して実質的に平行である1以上の溝、または、突起であってもよく、結合型式は、スリップ式接続である。目に見え触感のある特徴は、末端壁の端部に対して零を超える角度に傾き、螺旋形となる1以上の溝、または、突起であってもよく、カラーは、末端壁の端部に対して零を超える角度に傾き螺旋形となる1以上のねじ山を内面に含み、結合型式は、ロック式接続である。
【0018】
他の一面は、医療機器の製造方法であって、コネクタの結合型式の指標である目に見え触感のある特徴を含むコネクタを形成し、医療機器の装置本体内にコネクタを合体させることを含む。
【0019】
ある一面では、異なる結合型式の医療機器、即ち、シリンジ相互間を弁別する方法であって、本明細書中に開示されたいずれかの医療機器、即ち、シリンジを取得し、目に見え触感のある特徴を視覚的に、および/または、触覚的に検査することを含む。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、実施例に従うロック式結合を有するコネクタの斜視図をもたらす。
図2図2は、実施例に従うロック式結合を有するコネクタの斜視図をもたらす。
図3図3は、図1および図2のコネクタを含む医療機器の斜視図である。
図4図4は、実施例に従うスリップ式結合を有するコネクタの斜視図をもたらす。
図5図5は、実施例に従うスリップ式結合を有するコネクタの斜視図をもたらす。
図6図6は、図4および図5のコネクタを含む医療機器の斜視図である。
図7図7は、実施例に従うロック式結合を有するコネクタの斜視図をもたらす。
図8図8は、実施例に従うロック式結合を有するコネクタの斜視図をもたらす。
図9図9は、図7および図8のコネクタを含む医療機器の斜視図である。
図10図10は、実施例に従うスリップ式結合を有するコネクタの斜視図をもたらす。
図11図11は、実施例に従うスリップ式結合を有するコネクタの斜視図をもたらす。
図12図12は、図10および図11のコネクタを含む医療機器の斜視図である。
図13図13は、図12の医療機器の断面図である。
図14図14は、図13の断面図における詳細図である。
図15図15は、医療機器の実施例の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明のいくつかの例示的な実施例を説明する前に、本発明は、以下の記述に記載された構成または方法の工程の詳細に限定されないことを理解されたい。本発明は、他の実施例も可能であり、また様々な方法で実施される、または、実行され得る。
【0022】
目に見え触感のある複数の特徴は、医療機器に設けられ、結合型式相互間の違いがわかる方法をもたらす。
【0023】
1以上の実施例は、国際標準機構規格ISO80369-6(2016)における誤接続防止のための仕様をシリンジが満たすことができるであろうミスコネクションカラー(misconnection collar)を有するシリンジ(注射器)をもたらす。1以上の実施例によれば、そのシリンジは、そのカラーをシリンジバレルに組み込むとき、脳幹脊髄用途で利用可能とされ、そのシリンジは、国際標準機構規格ISO80369-6(2016)に準拠している。
【0024】
以下の用語は、本出願の目的で、以下に記載の各意味を有するものとする。
【0025】
「目に見え触感のある特徴」とは、その特徴を見ることによって認識できるそれらの外観と、触れることによって認識できるその3次元形状との両方によるしるしをもたらす特徴を意味する。本明細書中におけるその目に見え触感のある特徴は、コネクタの内部にある接続形式について、例えば、スリップ式またはロック式に関するしるしをもたらす。1以上の実施例における目に見え触感のある特徴は、コネクタを他の構成要素に係合させるための挿入動作であることを意味する。例えば、医療機器における長手方向の軸線に対して実質的に平行である1以上の溝もしくは突起は、真直ぐな押込み動作を意味する。代替的に、その長手方向の軸線に対して直角に交わる医療機器の端部に対してゼロ(零)を超える角度で螺旋形になる1以上の溝もしくは突起は、回転する、ねじ込み動作を意味する。
【0026】
本明細書中で使用される「コネクタ」という用語は、第2の脳幹脊髄用装置に接続可能な脳幹脊髄用装置の一部であるいずれかの構造を含むものと了解される。本発明に従うコネクタにおける非限定的な一例は、シリンジチップ(syringe tips)、ニードルレスコネクタ(needleless connectors)、雄型ルアーコネクタ、雌型ルアーコネクタ、サイドポートバルブ(side port valves)、Yポートバルブ(y-port valves)、ポートバルブ(port valve)、および,他の同様の構造等を含む。
【0027】
「結合型式」とは、コネクタが他の医療用構成要素に接続する機構を指す。結合型式は、限定されないが、スリップ式接続およびロック式接続を含む。スリップ式接続は、医療機器をコネクタに取り付けるために、表面上、直線状の動作を使用するものである。ロック式接続は、医療機器をコネクタに取り付けるために、主に、ねじる、即ち、回転させる動作を使用するものである。コネクタが接続される他の医療用構成要素は、限定されないが、脊髄用ニードルアセンブリ、硬膜外用ニードルアセンブリ、脊髄兼硬膜外用(CSE)ニードルアセンブリ、液体用フィルタ、管のアダプタ等を含む。
【0028】
図1および図2では、外面102および内面104を有するコネクタ100は、カラー106および細長い先端108を含む。外面102には、内面104によって画定される結合型式に対応した目に見え触感のある特徴110がある。この実施例の内面104は、カラー106の端部114に対してゼロを超える角度に傾くねじ山112を示す。ねじ山112は、ロック式接続として結合型式を画定する。ねじ山112は、硬膜外ニードルアセンブリのハブの突起などのような、他の医療用構成要素の対応する構造に係合することができる。ねじ山112に対し接続する動きは、ねじることである。目に見え触感のある特徴110は、端部114に対してゼロ(零)を超える角度に傾き螺旋形になる複数の溝からなる。視覚的には、その複数の溝が、湾曲し捻じれた形状に倣い、触感的には、指の接触が、ねじりの動きがロック式接続で他の構成要素をコネクタ100に組み付けるために必要とされるということをあらわす目安として、複数の溝の曲がりに倣う。この実施例において、複数の溝が例示されているが、代替的に、複数の突起が使用可能とされる。目に見え触感のある特徴は、コネクタと他の医療用構成要素との係合に対して構造的に寄与することはない。この実施例では、コネクタ100は、外面102を見た場合、ねじ山112が目視で検出されないような、不透明体である。
【0029】
図3は、目に見え触感のある特徴110を有する図1および図2に従う医療機器120およびコネクタ100をもたらす。その機器は、装置本体122と、コネクタ100が延びる端部124とを有する。この実施例における医療機器は、シリンジバレル126と、末端壁128と、プランジャ130とを含むシリンジ(注射器)である。1以上の実施例では、その医療機器は、ポリマー材料またはプラスチックであり、そのコネクタは、装置本体122と一体に形成される。図1乃至図3の実施例は、不透明なコネクタ100を示しているが、不透明ではない例えば、透明または半透明なコネクタも、また、例えば、暗い環境である場合、本開示から利益が得られるものとする。
【0030】
図4および図5においては、外面152および内面154を有するコネクタ150は、カラー156および細長い先端158を含む。外面152には、内面154によって画定された結合型式に対応した目に見え触感のある特徴160がある。この実施例の内面154は、スリップ式接続として結合型式を画定した滑らかものである。その内面は、硬膜外用ニードルアセンブリのハブなどのような、カラー156と細長い先端158との間に形成される溝にぴったりと嵌合する他の医療用構成要素と係合可能である。コネクタに対する接続の動きは、スリッポン式である。目に見え触感のある特徴160は、シリンジの長手方向の軸線に実質的に平行な複数の溝を含む。視覚的には、その複数の溝が、まっすぐな形状に倣い、触感的には、指の接触が、押す動きがスリップ式接続で他の構成要素をコネクタ150に組み付けるために必要とされるということをあらわす目安として、複数の溝の曲がりに倣う。この実施例では、複数の溝が例示されているが、代替的に、複数の突起が使用可能とされる。目に見え触感のある特徴は、コネクタと他の医療用構成要素との係合に対して構造的には寄与しない。コネクタ150は、外面152を見た場合、内面154が目視で検出されないように、この実施例では不透明である。
【0031】
図6は、目に見え触感のある特徴160を有する図4および図5に従うコネクタ150および医療機器170をもたらす。その機器は、装置本体172と、コネクタ150が延びる端部174とを有する。この実施例における医療機器は、シリンジバレル176と、末端壁178と、プランジャ180とを含むシリンジ(注射器)である。1以上の実施例では、医療機器は、ポリマー材料またはプラスチックであり、そのコネクタは、装置本体172と一体に形成される。図4乃至図6における実施例は、不透明なコネクタ150を示しているが、不透明ではない、例えば、透明または半透明であるコネクタも、また、例えば、暗い環境がある場合、本開示から恩恵を受けることを理解されたい。
【0032】
図7および図8では、外面202および内面204を有するコネクタ200は、カラー206と、細長い先端208と、接合部216とを含む。外面202には、内面204によって画定される、結合型式に対応する目に見え触感のある特徴210がある。この実施例の内面204は、カラー206の端部214に対してゼロ(零)を超える角度に傾いたねじ山212を示す。ねじ山212は、ロック式接続である結合型式を画定する。ねじ山212は、硬膜外用ニードルアセンブリのハブの突起などのような、他の医療用構成要素における対応する構造に係合可能である。ねじ山212に対する接続する動きは、捩りである。目に見え触感のある特徴210は、端部214に対してゼロ(零)を超える角度に傾いた螺旋形になる複数の溝からなる。視覚的には、その複数の溝が、湾曲したねじれた形状に倣い、触感的には、指の接触が、ねじりの動きがロック式接続で他の構成要素をコネクタ200に組み付けるために必要とされるということをあらわす目安として、複数の溝の曲がりに倣う。複数の溝が、この実施例において、例示されているが、代替的には、複数の突起が、使用可能とされる。目に見え触感のある特徴は、コネクタと他の医療用構成要素との係合に対して構造的に寄与しない。この実施例では、コネクタ200は、外面102を見たとき、ねじ山112を視覚的に検出することはできないような、例えば、金属であり不透明である。
【0033】
図9は、目に見え触感のある特徴210を有する図7および図8に従う医療機器220およびコネクタ200をもたらす。その機器は、装置本体222と、末端壁延在部232、および、コネクタ200が延びる端部224とを有する。この実施例における医療機器は、シリンジバレル226と、末端壁228と、プランジャ230とを含むシリンジ(注射器)である。1以上の実施例では、医療機器は、ガラス製であり、また、コネクタ200は、シリンジカラー接合部216および末端壁延在部232においてぴったりと合う金属製である。図7乃至図9の実施例は、不透明なコネクタ200を示しているが、不透明ではない、例えば、透明または半透明であるコネクタも、また、例えば、暗い環境がある場合、本開示から恩恵を受けることを理解されたい。
【0034】
図10および図11では、外面252および内面254を有するコネクタ250は、カラー256と、細長い先端258と、接合部266とを含む。外面252には、内面254によって画定される結合型式に対応する目に見え触感のある特徴260がある。この実施例の内面254は、スリップ式接続としての結合型式を画定する滑らかさがあるものである。その内面は、硬膜外用ニードルアセンブリのハブなどのような、カラー256と細長い先端258との間に形成される溝にぴったりと嵌合する他の医療用構成要素と係合可能である。コネクタに対する接続の動きは、スリッポン式である。目に見え触感のある特徴260は、シリンジの長手方向の軸線に実質的に平行な複数の溝を含む。視覚的には、その複数の溝が、まっすぐな形状に倣い、触感的には、指の接触は、押す動きがスリップ式接続で他の構成要素をコネクタ250に組み付けるために必要とされるということをあらわす目安として、複数の溝の曲がりに倣う。この実施例では、複数の溝が例示されているが、代替的に、複数の突起が使用可能とされる。目に見え触感のある特徴は、コネクタと他の医療用構成要素との係合に対して構造的には寄与しない。コネクタ250は、外面252を見た場合、内面254が目視で検出されないように、この実施例では不透明であり、例えば、金属製である。
【0035】
図12は、目に見え触感のある特徴260を有する図10および図11に従うコネクタ250および医療機器270をもたらす。その機器は、装置本体272と、コネクタ250がそこから延びる端部274と、を有する。この実施例における医療機器は、シリンジバレル276と、末端壁278と、プランジャ280とを含むシリンジである。1以上の実施例では、その医療機器は、ガラス製であり、また、コネクタ250は、シリンジカラー接合部266および末端壁延在部282においてぴったりと合う金属製である。図10乃至図12の実施例は、不透明なコネクタ250を示しているが、不透明ではない、例えば、透明または半透明のコネクタも、例えば、暗い環境がある場合、本開示から恩恵を受けることを理解されたい。
【0036】
図13は、図12における医療機器の断面図であり、また、図14は、図13におけるコネクタ端部284の拡大図である。長手方向の軸線「a」が、医療機器270に対して示されている。図10および図11に従うコネクタ250は、真直ぐに、押す動きを示す、長手方向の軸線aに対して実質的に平行な溝である目に見え触感のある特徴260を有している。コネクタ250は、シリンジカラー接合部266においてシリンジバレル276の末端壁278から延びる末端壁延在部282にぴったりと合う。プランジャ280は、シリンジバレル276の本体内にある。
【0037】
図15は、本開示のいずれかの実施例となり得るコネクタ300を含むシリンジ320からなる医療機器の実施例の分解図である。ワッシャ301が、シリンジ320の組み立てのとき、コネクタ300と、シリンジバレル326の一部との間に位置決められる。この実施例では、コネクタ300のシリンジカラー接合部316が嵌合される末端壁延在部332が延びる末端壁328がある。プランジャ330は、その機器の組み立てのとき、シリンジバレル326内にある。
【0038】
実 施 例
様々な実施例が以下で列記される。以下で列記される実施例は、本発明の範囲と一致したすべての一面および他の実施例と組み合わされ得ることが理解されよう。
【0039】
実施例1.医療機器において、端部を有する装置本体と、装置本体の端部から流体連通して延びるコネクタであって、コネクタの外面が、コネクタの結合型式の指標である目に見え触感のある特徴を含むコネクタと、を含む。
【0040】
実施例2.結合型式は、コネクタの内面により画定される、実施例1に記載の医療機器。
【0041】
実施例3.内面は滑らかであり、目に見え触感のある特徴は、シリンジの長手方向の軸線に対して実質的に平行である1以上の溝、もしくは、突起であり、また、結合型式は、スリップ式接続である実施例1または実施例2に記載の医療機器。
【0042】
実施例4.内面は、ねじ山を含み、目に見え触感のある特徴は、端部の端部に対してゼロ(零)を超える角度に傾いた螺旋形になる1以上の溝、もしくは、突起であり、また、結合型式は、ロック式接続である実施例1または実施例2に記載の医療機器。
【0043】
実施例5.コネクタは、ニードルハブ、フィルタ、およびアダプタのうちの少なくとも一つと係合可能である実施例1乃至実施例4のうちのいずれかに記載の医療機器。
【0044】
実施例6.コネクタは、不透明な材料である実施例1乃至実施例5のうちのいずれかに記載の医療機器。
【0045】
実施例7.コネクタは、細長い先端の周囲に同軸状に配置されたカラーを含む実施例1乃至実施例6のうちのいずれかに記載の医療機器。
【0046】
実施例8.装置本体は、端部に末端壁を有するシリンジバレルであり、コネクタは、末端壁から延びる、実施例1乃至実施例7のうちのいずれかに記載の医療機器。
【0047】
実施例9.シリンジにおいて、末端壁を含む末端と、末端の先端と、開口基端と、末端と開口基端との間で延び、小室を画定するバレル用側壁とを有するシリンジバレルと、末端壁で、シリンジバレルから末端方向に延びるコネクタであって、コネクタの結合型式の指標である目に見え触感のある特徴を含むコネクタと、を含む。
【0048】
実施例10.コネクタは、末端の先端と流体連通する細長い先端の周囲に同軸状に配置されたカラーと、細長い先端とカラーとの間に形成される溝と、目に見え触感のある特徴を含むカラーの外面とを含む実施例9に記載のシリンジ。
【0049】
実施例11.コネクタは、不透明な材料である実施例9または実施例10に記載のシリンジ。
【0050】
実施例12.コネクタは、テーパ角5%を含む実施例9乃至実施例11のうちのいずれかに記載のシリンジ。
【0051】
実施例13.コネクタは、国際標準機構規格ISO80369-6(2016)に準拠する実施例9乃至実施例12のうちのいずれかに記載のシリンジ。
【0052】
実施例14.目に見え触感のある特徴は、ニードルハブ、フィルタ、およびアダプタのうちの少なくとも一つとコネクタとを係合させるための挿入の動きを暗に示すのに有効である実施例9乃至実施例13のうちのいずれかに記載のシリンジ。
【0053】
実施例15.目に見え触感のある特徴は、シリンジの長手方向の軸線に対して実質的に平行である1以上の溝、もしくは、突起である実施例9乃至実施例14のうちのいずれかに記載のシリンジ。
【0054】
実施例16.結合型式は、スリップ式接続である実施例15に記載のシリンジ。
【0055】
実施例17.目に見え触感のある特徴は、末端壁の端部に対してゼロ(零)を超える角度に傾いた螺旋形になる1以上の溝、もしくは、突起である実施例9乃至実施例14のうちのいずれかに記載のシリンジ。
【0056】
実施例18.コネクタは、末端壁の端部に対してゼロ(零)を超える角度に傾いた螺旋形になる1以上の内側のねじ山を含む実施例9乃至実施例14、または実施例17のうちのいずれかに記載のシリンジ。
【0057】
実施例19.結合型式は、ロック式接続である実施例18に記載のシリンジ。
【0058】
実施例20.シリンジバレルは、ガラス材である実施例9乃至実施例19のうちのいずれかに記載のシリンジ。
【0059】
実施例21.シリンジバレルは、ポリマー材である実施例9乃至実施例19のうちのいずれかに記載のシリンジ。
【0060】
実施例22.シリンジにおいて、末端壁を含む末端と、末端の先端と、開口基端と、末端と開口基端との間で延び、小室を画定するバレル用側壁を有するシリンジバレルと、末端壁でシリンジバレルから末端方向に延びるコネクタであって、末端の先端と流体連通する細長い先端の周囲に同軸状に配置され、内面と外面とを含むカラーと、細長い先端とカラーとの間に形成される溝と、カラーの外面にある目に見え触感のある特徴とを含むコネクタと、を含むシリンジ。
【0061】
実施例23.カラーは、金属材料であり、シリンジカラー接合部をさらに含み、シリンジバレルは、ガラス材であり、シリンジカラー接合部が接続される末端壁延在部をさらに含む実施例22に記載のシリンジ。
【0062】
実施例24.カラーおよびシリンジバレルは、双方、ポリマー材であり、カラーは、シリンジバレルと一体に形成される実施例22に記載のシリンジ。
【0063】
実施例25.カラーは、テーパ角5%を含む実施例22乃至実施例24のうちのいずれかに記載のシリンジ。
【0064】
実施例26.カラーは、国際標準機構規格ISO80369-6(2016)に準拠する実施例22乃至実施例25のうちのいずれかに記載のシリンジ。
【0065】
実施例27.目に見え触感のある特徴は、ニードルハブ、フィルタ、および、アダプタのうちの少なくとも一つとコネクタを係合させるための挿入の動きを暗に示すのに有効である実施例22乃至実施例26のうちのいずれかに記載のシリンジ。
【0066】
実施例28.目に見え触感のある特徴は、シリンジの長手方向の軸線に対して実質的に平行である1以上の溝、もしくは、突起であり、結合型式は、スリップ式接続である実施例22乃至実施例27のうちのいずれかに記載のシリンジ。
【0067】
実施例29.目に見え触感のある特徴は、末端壁の端部に対してゼロ(零)を超える角度に傾いた螺旋形となる1以上の溝、もしくは、突起であり、カラーは、末端壁の端部に対してゼロ(零)を超える角度に傾いた螺旋形となる1以上のねじ山を内面に含み、結合型式は、ロック式接続である実施例22乃至実施例27のうちのいずれかに記載のシリンジ。
【0068】
実施例30.医療機器の製造方法において、コネクタの結合型式の指標である目に見え触感のある特徴を含むコネクタを形成し、医療機器の装置本体にコネクタを合体させることを含む。
【0069】
実施例31.異なる結合型式の医療機器、即ち、シリンジ相互間を弁別する方法において、実施例1乃至実施例29のうちのいずれかに記載の医療機器、即ち、シリンジを取得し、目に見え触感のある特徴を視覚的に、および/または、触覚的に検査することを含む。
【0070】
本明細書を通じて、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「1以上の実施例」、または「実施例」とは、その実施例に関して述べられた特定の特徴、構造、材料、または特性が、本発明の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。したがって、本明細書を通じて様々な環境における「1以上の実施例では」、「いくつかの実施例では」、「一実施例では」、または「ある実施例では」のような、語句の感じは、必ずしも、本発明の同一の実施例を指しているわけではない。さらに、特定の特徴、構造、材料、または特性は、1以上の実施例において、任意の適切な方法で組み合わされてもよい。
【0071】
本明細書中、本発明は、特定の実施例を参照して述べられたが、これらの実施例は、本発明の原理および利用を単に例示するものに過ぎないことを理解されたい。当業者にとって、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更および変形例が、本発明の方法および装置に対してなされ得ることは明らかであろう。したがって、本発明が、添付の請求の範囲およびその均等物の範囲内にある変更および変形を含むことが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15