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特開2022-109421製品情報を提供するプログラム、および製品情報を提供する情報処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022109421
(43)【公開日】2022-07-28
(54)【発明の名称】製品情報を提供するプログラム、および製品情報を提供する情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20220721BHJP
【FI】
G06Q30/02 470
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021004719
(22)【出願日】2021-01-15
(71)【出願人】
【識別番号】000223182
【氏名又は名称】TOA株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000202
【氏名又は名称】新樹グローバル・アイピー特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】成田 時規
(72)【発明者】
【氏名】坂口 貴大
(72)【発明者】
【氏名】新井 圭介
(72)【発明者】
【氏名】池内 亮太
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】ユーザーが使用している機器の使用適否を示す情報を簡便に取得するプログラムおよび情報処理装置を提供する。
【解決手段】外部ネットワークを介して、所定の製品に関する情報であって1つ以上のデータベースからの情報を取得可能な方法をコンピューターに実行させるプログラムにおいて、所定の製品の画像を取得し、画像に含まれる所定の製品の識別情報を判定し、判定された識別情報を外部ネットワークを介してデータベースに照会して照会結果を取得する。照会結果に基づき、所定の製品の使用適否を判定し、使用適否の判定結果を出力する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部ネットワークを介して、所定の製品に関する情報であって1つ以上のデータベースからの情報を取得可能な方法をコンピューターに実行させるプログラムであって、
所定の製品の画像を取得し、
前記画像に含まれる前記所定の製品の識別情報を判定し、
判定された前記識別情報を外部ネットワークを介してデータベースに照会して照会結果を取得し、
前記照会結果に基づき、前記所定の製品の使用適否を判定し、
前記使用適否の判定結果を出力する、
プログラム。
【請求項2】
前記所定の製品が使用に適さない場合、前記所定の製品の代替品を案内する情報を出力する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
更に、前記所定の製品を前記データベースに照会する前に、判定された前記所定の製品の識別情報を出力し、
前記所定の製品の識別情報の出力に続くユーザーの入力操作に応じて前記所定の製品を前記データベースに照会する、
請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記識別情報は、所定のフォーマットにより配列された文字および数字の少なくとも一つを含むテキストを含み、
前記所定の製品の識別情報の判定において、前記所定のフォーマットに合致するテキストを判定する、
請求項1から3のいずれかに記載のプログラム。
【請求項5】
前記識別情報は、複数種の前記テキストを含み、
前記所定の製品の識別情報の判定において、前記複数種の識別情報をそれぞれ判定する、
請求項4に記載のプログラム。
【請求項6】
前記使用適否の事由は少なくとも第1事由と第2事由とを含み、
前記所定の製品の使用適否の判定において、前記第1事由および前記第2事由それぞれに応じた前記所定の製品の使用適否を判定し、
前記使用適否の判定結果の出力において、前記第1事由および前記第2事由それぞれに応じた製品の使用適否を出力する、
請求項1から5のいずれかに記載のプログラム。
【請求項7】
ユーザーの操作入力により第1モードと第2モードの選択を受け付け、
前記第1モードの選択を受け付けた場合は前記第1事由に応じた製品の使用適否を判定し、
前記第2モードの選択を受け付けた場合は前記第2事由に応じた製品の使用適否を判定する、
請求項6に記載のプログラム。
【請求項8】
前記第1事由は、技術基準適合に基づく使用適否に関し、
前記第2事由は、前記所定の製品のリコールの有無による使用適否に関する、
請求項6または7に記載のプログラム。
【請求項9】
更に、
前記画像に含まれる前記所定の製品の形態に基づき前記所定の製品を特定し、
特定された前記所定の製品を前記データベースに照会し、前記所定の製品において、前記所定の製品の識別情報であるテキストの位置を示すテキスト位置情報を取得し、
前記テキスト位置情報を出力する、
請求項1から8のいずれかに記載のプログラム。
【請求項10】
前記データベースの照会において、前記識別情報に応じて複数のデータベースから所定のデータベースを選択し、前記識別情報を前記所定のデータベースに照会する、
請求項1から9のいずれかに記載のプログラム。
【請求項11】
外部ネットワークに接続し、所定の製品に関する情報であって1つ以上のデータベースからの情報を取得可能な情報処理装置であって、
制御部と、
前記制御部による処理に応じて情報を出力する出力部と、
を備え、
前記制御部は、
所定の製品の画像を取得し、
前記画像に含まれる前記所定の製品の識別情報を判定し、
判定された前記識別情報を外部ネットワークを介してデータベースに照会して照会結果を取得し、
前記照会結果に基づき、前記所定の製品の使用適否を判定し、
前記出力部は、前記使用適否の判定結果を出力する、
情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、製品に関する情報を提供するプログラム、および製品情報を提供する情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
小売店等で買い物する消費者が、携帯端末を使用して製品上に表記されたバーコードを読み取ることによって製品を識別し、識別された製品の製品情報を複数のリソースから取得し、携帯端末において出力する方法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2007-520802号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザーが購入し使用している機器が何らかの事由で使用できなくなる、あるいは使用に適さなくなる場合がある。例えば、電波法で規定された所定の周波数帯の電波を使う無線機器は、電波法で定める規格の改正に伴い使用を継続すると違法になることがある。また、メーカーが販売後にリコールした機器は、使用を継続するとユーザーに危険が及ぶ等、使用に適さなくなることがある。あるいは、メーカーがアフターサポートを停止することで、機器が使用に適さなくなることがある。
【0005】
ユーザーがかかる機器の使用の適否を知るためには、機器を特定する必要がある。しかし、全ての機器において特許文献1のように機器を識別するバーコードが付加されているわけではない。また、機器の特定ができただけでは、ユーザーは、当該機器の使用の適否を知ることはできない。
【0006】
上述した観点に鑑み、本開示の目的は、ユーザーが使用している機器の使用適否を示す情報を簡便に取得することができるプログラムおよび情報処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本開示の一の観点によれば、外部ネットワークを介して、所定の製品に関する情報であって1つ以上のデータベースからの情報を取得可能な方法をコンピューターに実行させるプログラムであって、所定の製品の画像を取得し、画像に含まれる所定の製品の識別情報を判定し、判定された識別情報を外部ネットワークを介してデータベースに照会して照会結果を取得し、照会結果に基づき、所定の製品の使用適否を判定し、使用適否の判定結果を出力するプログラムが提供される。
【0008】
本開示の他の観点によれば、情報処理装置は、外部ネットワークに接続し、所定の製品に関する情報であって1つ以上のデータベースからの情報を取得可能な情報処理装置であって、制御部と、同制御部による処理に応じて情報を出力する出力部とを備える。制御部は、所定の製品の画像を取得し、同画像に含まれる所定の製品の識別情報を判定し、判定された識別情報を外部ネットワークを介してデータベースに照会して照会結果を取得し、照会結果に基づき、所定の製品の使用適否を判定する。出力部は、使用適否の判定結果を出力する。
【発明の効果】
【0009】
本開示に係るプログラムおよび情報処理装置は、ユーザーが使用している機器の使用適否を示す情報を簡便に取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施の形態1に係る情報処理装置を含むシステムの全体構成を示す。
図2図2は、実施の形態1に係る情報処理装置の構成を示す。
図3図3は、実施の形態1における識別情報の例を示す。
図4図4は、実施の形態1に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
図5図5は、実施の形態1に係る情報処理装置の出力画面の例を示す。
図6図6は、実施の形態1に係る情報処理装置の別の出力画面の例を示す。
図7図7は、実施の形態2に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
図8図8は、実施の形態3に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
図9図9は、実施の形態3における識別情報の例を示す。
図10図10は、実施の形態3に係る情報処理装置の出力画面の例を示す。
図11図11は、実施の形態4に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
図12図12は、実施の形態4に係る情報処理装置の出力画面の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1に示すように、情報処理装置10は、インターネット等を含む外部のネットワークNに無線または有線で接続され、複数の機器に関する情報であって検索可能な1つ以上のデータベース20からの情報を取得する。ユーザーは、対象機器30をカメラで撮影し、情報処理装置10はその画像から機器30の識別情報を取得する。情報処理装置10は、取得した識別情報に基づき、外部のデータベース20に対象機器30を照会し、自動的にその機器30の使用適否を判定する。
【0012】
機器は、例えば、無線通信機器やその他の電子機器である。本実施の形態では、機器の例としてワイヤレスマイクを対象とする。
【0013】
機器の識別情報は、カメラで撮影した機器の画像から取得し機器を識別可能な情報であって、例えば、機器上に付加された製品名、型番または品番、製造番号、技術基準適合証明番号、記号、商標、ならびに機器の形態(機器の外観に現れる形状、色および/または模様)等である。
【0014】
データベース20は、機器に関する情報を保持する。データベース20は、官公庁や独立行政法人、各機器のメーカーが管理するWebサーバー等の装置に保持または接続される。情報処理装置10は、対象機器の識別情報に基づき、Webサイト等を通じて当該機器に関する情報を検索し、取得する。機器に関する情報とは、情報処理装置10が当該機器の使用適否を判定する基になる情報である。例えば、総務省が管理する、技術基準適合証明等を受けた機器に関する情報、独立行政法人製品評価技術基盤機構や機器のメーカーが管理するリコールに関する情報等である。
【0015】
なお、本開示において、識別情報をデータベースに照会するとは、外部のネットワークNから接続可能なWebサイト等を通じてデータベース20を検索し、照会情報を取得することを含む。
【0016】
以下、本発明の各実施の形態について説明する。
【0017】
1.実施の形態1
本実施の形態においては、ユーザーが使用するワイヤレスマイク30が、製造販売後、電波法で定める規格が改正されて、事後的に技術基準適合証明が失効することにより電波法に抵触する機器に該当するか否か、その使用の適否を自動的に判定し、判定結果を出力する。
【0018】
1-1.構成
図2に示す情報処理装置10は、例えばスマートフォンやタブレット端末等、ユーザーが操作可能な携帯端末である。図2は、情報処理装置10の主なハードウエア構成を示す。情報処理装置10は、制御部11と、RAM12と、ROM13と、ストレージ14と、カメラ15と、表示部16と、操作部17と、音声入出力部18と、通信部19とを備える。各部は、バスラインBを介して相互に接続される。
【0019】
制御部11(制御部の一例)は、CPU(Central Processing Unit)により構成され、ROM13やストレージ14に格納されたプログラムやデータをRAM12上に読み出し、処理を実行することにより、情報処理装置10の各機能を実現する。RAM12は、制御部11のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。ROM13は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性のメモリである。
【0020】
ストレージ14は、例えばフラッシュメモリである。ストレージ14は、例えば、後述するアプリ11aを含むアプリケーションプログラム、および各種データ等を記憶する。
【0021】
カメラ15は、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子を備えるカメラであり、撮影した画像は制御部11によりストレージ14に少なくとも一時的に記憶される。
【0022】
表示部16(出力部の一例)は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示装置である。
【0023】
操作部17は、例えば、タッチパネルおよび操作ボタンを備える。タッチパネルは、抵抗膜方式や静電容量方式等のタッチセンサを含み、表示部16のディスプレイに重ねて配置され、ユーザーが画面に表示されるボタンやアイコン、キーボードに触れることで各種操作を行うことができる。操作ボタンは、情報処理装置10の表面や側面等に配置され、操作により電源のON/OFFや画面の表示を行う。
【0024】
音声入出力部18は、音声を入力するマイクと、音声データを出力するスピーカー(出力部の一例)を含む。
【0025】
通信部19は、ネットワークNを介して、データ通信するためのインターフェースであり、例えば、無線LANの通信インターフェースである。通信部19は、有線LAN、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)、ミリ波無線通信の通信インターフェースを備えていてもよい。
【0026】
制御部11は、所定のプログラムであるアプリ11a(プログラムの一例)を実行することにより、以下の使用適否判定処理を実行する。
【0027】
制御部11は、カメラ15により撮影された対象機器であるワイヤレスマイク30の画像から、ワイヤレスマイク30の識別情報を判定する。より具体的には、制御部11は、画像からテキストの有無を判定し、文字や数字等のテキストを認識する。制御部11は、例えば、テキストを認識して所定のコードに変換するOCR機能を備える。制御部11は、テキストが含まれる場合は、所定のフォーマットに合うテキストかどうかを判定する。本実施の形態では、所定のフォーマットは技術基準適合証明番号(以下、認証番号と呼ぶ。)のフォーマットとする。認証番号は、例えば、図3に符号31で示すようなフォーマットで表記され、法令により決められた記号、証明機関を示すテキスト、特定無線設備の種別を示すテキスト等を含み、所定の桁数および配列で表記される。所定のフォーマットは、アプリ11aと関連付けてストレージ14に保持される。
【0028】
制御部11は、認証番号を、ネットワークNを介して所定のデータベース20に照会する。この場合、予めアプリ11aと関連付けてストレージ14に保持されている、所定のWebサイト(例えば、総務省が管理するWebサイト)のアドレス情報に基づき、認証番号が判定された場合は当該サイトに接続するようにしてもよい。あるいは、制御部11は、判定した認証番号から判定可能な製品カテゴリーに応じて、複数候補のデータベース20から適切なデータベースを選択して、関連Webサイトに接続するようにしてもよい。制御部11は、例えば、Webスクレイピングによるプログラムによりデータベース20に対する照会を実行してもよい。この場合、制御部11は、Webスクレイピングにより、所定のWebサイトからHTMLデータを取得し、HTMLデータをタグ構造に基づいて分析し、対象機器の情報を取得する。
【0029】
制御部11は、照会結果を通信部19を介して受信し、当該照会結果に基づき、当該ワイヤレスマイク30の技術基準適合証明が有効であるか否か、すなわち当該ワイヤレスマイク30の使用が適正であるか否かを判定する。制御部11は、ワイヤレスマイク30の使用適否を示す情報を判定結果として表示部16に表示させる。
【0030】
制御部11は、当該ワイヤレスマイク30の技術基準適合証明が有効ではないと判定した場合、すなわち当該ワイヤレスマイク30の使用が適正でないと判定した場合、当該ワイヤレスマイク30の代替品を案内する案内情報を生成する。制御部11は、例えば、当該ワイヤレスマイク30と同一または類似の製品カテゴリーを判定し、アプリ11aに関連付けてストレージ14に保持された所定のメーカーのWebサイトに通信部19を介してアクセスし、判定した製品カテゴリーに基づき製品情報を検索し、検索結果により得られた1つまたは複数の製品情報に基づき案内情報を生成する。案内情報は、当該ワイヤレスマイク30の代替品の購入を促す情報として、当該代替品に関する情報が得られるWebサイトへのリンク表示、代替品のメーカー問い合わせ連絡先(電話番号やメール)等を含んでいてもよい。連絡先は、代替品のメーカーの営業所の連絡先を含んでいてもよい。その場合、連絡先は、情報処理装置10のGPS位置情報に基づき判定したユーザーの位置の最寄りの営業所の連絡先であってもよい。
【0031】
制御部11は、後述するように、アプリ11aとユーザーとの対話形式で表示部16に情報を表示させる。
【0032】
1-2.動作
図4を参照しながら、実施の形態1に係る情報処理装置10(図2)の動作について説明する。
【0033】
ユーザーによる操作部17の操作により、アプリ11aが起動される(S101)。このとき、アプリ起動後の初期画面は、例えば、カメラ15による撮影を促す画面を含でいてもよい。次いで、ユーザーは、図3に示すように、対象機器であるワイヤレスマイク30について認証番号が付けられた箇所を含めて撮影する(S102)。撮影された画像はストレージ14に保存される。
【0034】
制御部11は、ワイヤレスマイク30の画像をストレージ14より取得する。制御部11は、取得された画像から、文字や数字等のテキストを認識する(S103)。制御部11は、テキストを認識し、テキストデータに変換する。テキストを認識できた場合(S103のYes)、制御部11は、認識したテキストを認証番号フォーマットと照合し(S104)、認証番号フォーマットに合致するか否かにより認証番号の判定を行う(S105)。認証番号が判定された場合(S105のYes)、制御部11は、図5に示すように、判定した認証番号を含むメッセージ16Aを生成し、表示部16に表示させる(S106)。この表示により、ユーザーは、判定された認証番号が適切かどうか確認することができる。このとき、制御部11は、図5に示すように、ユーザーに対し確認のための入力を促すメッセージ16Bを生成し、表示部16に表示させてもよい。この確認入力は、ユーザーが画面上の番号をタッチしたり、表示されるキーボードを使用して入力したりすることによって行うことができる。また、制御部11は、ユーザーによる確認入力が検知できない場合、当該ワイヤレスマイク30の撮影をやり直すことを促すメッセージを表示部16に表示させるようにしてもよい。
【0035】
制御部11は、通信部19を介して所定のデータベース20に判定した認証番号を照会し、照会結果を取得する(S107)。照会結果は、例えば、総務省の電波利用ホームページのサイトから、「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」によって得られる結果である。
【0036】
制御部11は、当該照会結果に基づき、当該ワイヤレスマイク30の使用が適正かどうかを判定する(S108)。使用が適正である場合は、制御部11は、図5に示すように、使用が適正である旨(つまり、当該ワイヤレスマイク30の技術基準適合証明が新規格にも適合しており有効であること)のメッセージ16Cを生成し、表示部16に表示させる(S109)。メッセージ16Cは、図5に示すように、当該ワイヤレスマイク30の認証番号、メーカー名、型番または品番を含んでいてもよい。
【0037】
使用が適正でない場合、制御部11は、図6に示すように、使用が適正でない旨(つまり、当該ワイヤレスマイク30の技術基準適合証明が新規格に適合しておらず有効でないこと)のメッセージ16Dを生成し、制御部11により表示部16に表示させる(S110)。メッセージ16Dは、図6に示すように、当該ワイヤレスマイク30の認証番号、メーカー名、型番または品番、および使用が適正でなくなった時期を含んでいてもよい。
【0038】
使用が適正でない場合、制御部11は、メッセージ16Dにおいて、上述のごとく当該ワイヤレスマイク30の代替品の購入を促す案内情報を生成し、表示部16に表示させる(S112)。
【0039】
ステップS103においてテキストが認識できなかった場合、あるいはステップS105において認証番号が判定できなかった場合、制御部11は表示部16にエラーを表示する(S111)。エラー表示は、テキストまたは認証番号が認識または判定できなかった旨のメッセージに加え、ユーザーに対し対象のワイヤレスマイク30の撮影のやり直しやタッチパネルのキ-ボード入力を促す旨のメッセージを含んでいてもよい。
【0040】
引き続き機器の使用適否を判定する場合はステップS102に戻り、そうでない場合はアプリ11aの終了により処理を終了する(S113)。
【0041】
1-3.特徴
本実施の形態に係るアプリ11aまたは情報処理装置10は、対象機器の画像に含まれる認証番号、すなわち識別情報を判定し、識別情報をデータベースに照会して照会結果を取得し、照会結果に基づき当該機器の使用適否を判定し、使用適否の判定結果を出力する。このため、ユーザーは、使用している機器の使用適否を示す情報を簡便に取得することができ、機器の違法使用の解消を促進することができる。
【0042】
本実施の形態に係るアプリ11aまたは情報処理装置10は、対象機器の使用が適正でない場合、当該対象機器の代替品を案内する案内情報を出力する。このため、ユーザーは使用できない対象機器をすぐに交換することができると共に、代替品を提供するメーカーはユーザーに対して効果的に自社の製品を宣伝することができる。
【0043】
本実施の形態に係るアプリ11aまたは情報処理装置10は、対象機器をデータベース20に照会する前に、判定した対象機器の識別情報を出力し、対象機器の識別情報の出力に続くユーザー入力操作に応じて所定の機器をデータベース20に照会する。このため、ユーザーは、判定された識別情報が正しいかどうかを予め確認することができ、対象機器についてより確実に適切な照会結果を取得できる。また、アプリ11aとユーザーとの対話形式による入出力が可能となるため、ユーザーにとって使いやすいインターフェースを提供することができる。
【0044】
本実施の形態において、識別情報は、所定のフォーマットにより配列された、文字および数字の少なくとも一つを含むテキストを含み、対象機器の識別情報の判定において、所定のフォーマットに合致するテキストを判定する。このため、対象機器の画像に含まれる関係のないテキストを認識してしまうリスクを低減し、より正確に識別情報を判定することができる。
【0045】
1-4.変形例
図4のステップS103~S104の処理において、制御部11は、所定の記号(図3において示す、法令による認証番号であることを示す〒マークを含む記号やRを四角で囲った記号)の有無をまず判定することにより、認証番号の有無を判定してもよい。この場合、アプリ11aに関連付けてストレージ14に保持されるこれらの所定の記号の特徴データと、取得した画像において認識された記号とを比較して、認証番号の有無を判定するようにしてもよい。
【0046】
対象機器であるワイヤレスマイク30の技術基準適合証明が将来無効になる場合、ユーザーにその時期を知らせるようにしてもよい。この場合、制御部11は、図4のステップS109の処理において、図5に示すメッセージ16Cに加えて、当該ワイヤレスマイク30の技術基準適合証明が無効となる時期を含むメッセージを生成し、表示部16に表示させる。このとき、表示部16には、図6に示すように代替品の案内情報を表示させてもよい。
【0047】
図4のステップS108~S109の処理において、制御部11は、当該ワイヤレスマイク30の使用が適正であると判定した場合であっても、当該ワイヤレスマイク30の代替品の購入を促す案内情報を生成し、表示部16に表示させてもよい。これにより、ユーザーに対する宣伝効果を得ることができる。
【0048】
2.実施の形態2
実施の形態2においては、実施の形態1の技術基準適合に基づく機器の使用適否の判定に代えて、機器がリコール対象であるか否かの使用の適否を判定する。
【0049】
2-1.構成
本実施の形態に係る情報処理装置の構成は、図2に示す情報処理装置10と同様のハードウエア構成を有する。このため、同様の機能を有する構成については、説明を省略し、同様の符号を参照する。
【0050】
2-2.動作
図7を参照しながら、実施の形態2に係る情報処理装置10(図2)の動作について説明する。ユーザーによる操作部17の操作により、実施の形態1と同様にアプリ11aが起動される(S201)。次いで、ユーザーは、対象機器であるワイヤレスマイク30について機器特定番号(型番または品番、製造番号等)が付けられた箇所を含めて撮影する(S202)。撮影された画像はストレージ14に保存される。
【0051】
制御部11は、実施の形態1と同様に認識したテキストをテキストデータに変換する。テキストを認識できた場合(S203のYes)、制御部11は、認識したテキストを機器特定番号フォーマットと照合し(S204)、機器特定番号フォーマットに合致するか否かの判定を行う(S205)。
【0052】
機器特定番号フォーマットは、例えば、メーカー毎に決められた型番または品番、製造番号等の桁数や英字や数字の配列等を含む。機器特定番号フォーマットは、予めアプリ11aに関連付けてストレージ14に保持される。
【0053】
機器特定番号が判定された場合(S205のYes)、制御部11は、実施の形態1(図5)と同様に、判定した機器特定番号を表示部16に表示させ、ユーザーに対して番号の確認を行う(S206)。
【0054】
制御部11は通信部19を介して、所定のWebサイトにアクセスし、判定した機器特定番号を所定のWebサイトを通じてデータベース20に照会し、照会結果を取得する(S207)。所定のWebサイトおよびデータベース20は、例えば、リコール情報を照会する消費者庁や独立行政法人のWebサイトおよび同サイトから接続可能なデータベースである。あるいは、所定のWebサイトおよびデータベース20は、判定されたワイヤレスマイク30から特定したメーカーのWebサイトおよび同サイトから接続可能なメーカーのデータベースであってもよい。制御部11は、実施の形態1と同様に、判定した機器特定番号から判定可能な製品カテゴリーに応じて、複数候補のデータベース20から適切なデータベースを選択して、関連Webサイトに接続するようにしてもよい。
【0055】
制御部11は、当該照会結果に基づき、ワイヤレスマイク30がリコール対象の機器であるかどうかを判定する(S208)。ワイヤレスマイク30がリコール対象の場合、制御部11は、使用が適正でない旨(つまり、当該機器がリコール対象である旨)のメッセージを生成し、表示部16に表示させる(S209)。このとき、メッセージは、リコール情報(機器の特定情報、メーカーの連絡先、対応方法(無償交換、無償点検・改修、返金/回収等)、対応開始日、リコールの理由等)を含んでいてもよい。
【0056】
リコール対象でない場合、制御部11は、当該ワイヤレスマイク30の使用が適正である旨(つまり、当該ワイヤレスマイク30がリコール対象でない旨)のメッセージを生成し、表示部16に表示させる(S210)。同メッセージはまた、実施の形態1と同様に、当該ワイヤレスマイク30の特定情報、メーカー名、および型番または品番等を含んでいてもよい。
【0057】
制御部11は、実施の形態1と同様に、ステップS209やS210において、読み取った機器特定番号から製品のカテゴリーを判定し、同一または類似の製品カテゴリーに属する代替品の案内情報を表示部16に表示させてもよい。
【0058】
ステップS203においてテキストが認識できなかった場合、あるいはステップS205において機器特定番号が判定できなかった場合、制御部11は、実施の形態1と同様に表示部16にエラーを表示する(S211)。
【0059】
引き続き機器のリコールの有無を判定する場合はステップS202に戻り、そうでない場合はアプリ11aの終了により処理を終了する(S212)。
【0060】
2-3.特徴
本実施の形態に係るアプリ11aまたは情報処理装置10は、実施の形態1の特徴に加えて、対象機器の画像に含まれる機器特定番号、すなわち識別情報を判定し、識別情報をデータベースに照会して照会結果を取得し、照会結果に基づき当該機器がリコール対象である否かを判定し、判定結果を出力する。このため、ユーザーは、使用している機器の使用適否を示す情報を簡便に取得することができ、機器の使用を継続することによる危険をすぐに確認することができ、安心して機器を使用することができる。また、機器のメーカーにとっては、ユーザー側からのアクセスによる新たなリコール告知手段として有効に活用できる。
【0061】
2-4.変形例
図7のステップS203~S206の処理に代えて、制御部11は、次の処理を実行してもよい。制御部11は、ステップS202において撮影されたワイヤレスマイク30の画像について、公知の画像検索エンジンや画像検索アルゴリズムを用いてネットワークN(図1)を介して画像検索を実行することにより、ステップS205においてワイヤレスマイク30を特定する。この場合、制御部11は、画像検索の結果得られたワイヤレスマイク30を特定する情報(例えば、製品名、メーカー名、型番または品番、ワイヤレスマイク30の画像等)をステップS206において表示部16により表示させる。このとき、制御部11は、複数の候補製品を表示部16に表示させるようにしてもよい。ユーザーが、ステップS206において表示部16に表示されたワイヤレスマイク30を特定する情報に対し確認入力したことに応じて、制御部11は、ステップS207において特定した機器をデータベース20に照会する。
【0062】
3.実施の形態3
実施の形態3においては、実施の形態1の技術基準適合に基づく機器の使用適否の判定と、実施の形態2のリコールによる機器の使用適否の判定とを並行して行う。本実施の形態においては、対象機器に技術基準適合に基づく認証番号と機器を特定する機器特定番号とが表記されている場合、各事由による使用適否を自動的に判定する。なお、以下の説明において、認証番号と機器特定番号とはそれぞれ、特に区別しない場合は識別情報と称する場合がある。
【0063】
3-1.構成
本実施の形態に係る情報処理装置の構成は、図2に示す情報処理装置10と同様のハードウエア構成を有する。このため、同様の機能を有する構成については、説明を省略し、同様の符号を参照する。
【0064】
3-2.動作
図8および図9を参照しながら、実施の形態3に係る情報処理装置10(図2)の動作について説明する。ユーザーによる操作部17の操作により、実施の形態1および2と同様にアプリ11aが起動される(S301)。次いで、ユーザーは、図9に示すように、対象機器であるワイヤレスマイク30について、技術基準適合による認証番号31(技術基準適合証明番号)と機器特定番号32(型番または品番、製造番号等)とが付けられた箇所を含めて撮影する(S302)。撮影された画像はストレージ14に保存される。
【0065】
なお、認証番号31と機器特定番号32とが一つの画像に入らない場合、例えば一方の番号が表側に他方の番号が裏側に表記されている場合、それぞれの番号を撮影し複数の画像をストレージ14に保存するようにしてもよい。この場合、制御部11は、「続けて番号を撮影しますか?」等、判定対象となる他の番号の撮影を促すメッセージを表示部16に表示させてもよい。
【0066】
制御部11は、実施の形態1および2と同様に、認識したテキストをテキストデータに変換する。テキストを認識できた場合(S303のYes)、制御部11は、実施の形態1および2と同様に、認識できたテキストの中で、認証番号フォーマットと機器特定番号フォーマットとに合致するテキストがあるか否かを照合する(S304)。認証番号および機器特定番号をそれぞれ判定した場合(S305のYes)、制御部11は、認証番号については図4のステップS106~S112、機器特定番号については図7のステップS206~S210による対象機器の使用適否判定処理をそれぞれ実行する。なお、制御部11は、これらの処理は並行して処理し同時に表示部16に判定結果等の情報を表示させてもよいし、順番に処理し表示部16に順次表示させてもよい。
【0067】
一方、認証番号または機器特定番号が判定されなかった場合(S305のNo)であって認証番号のみが判定された場合(S306のYes)、制御部11は、機器特定番号を判定できなかった旨のメッセージを表示部16に表示させ(S307)、判定した認証番号について図4のステップS106~S112による対象機器の使用適否判定処理を実行する。認証番号または機器特定番号が判定されなかった場合(S305のNo)であって機器特定番号のみが判定された場合(S306のNoかつS308のYes)、制御部11は、認証番号を判定できなかった旨のメッセージを表示部16に表示させ(S309)、判定した機器特定番号について図7のステップS206~S210による対象機器の使用適否判定処理を実行する。なお、ステップS307およびS309におけるメッセージは、ユーザーに対し対象のワイヤレスマイク30の認証番号または機器特定番号の撮影のやり直しやタッチパネルのキ-ボード入力を促す旨のメッセージを含んでいてもよい。
【0068】
ステップS303においてテキストが認識できなかった場合、または認証番号および機器特定番号の双方が判定できなかった場合(S305のNo、かつS306のNo、かつS308のNo)、制御部11は、表示部16にエラーを表示させる(S310)。エラー表示は、テキストが認識できなかった旨のメッセージに加え、ユーザーに対し対象のワイヤレスマイク30の撮影のやり直しやタッチパネルのキ-ボード入力を促す旨のメッセージを含んでいてもよい。
【0069】
引き続き機器の使用適否を判定する場合はステップS302に戻り、そうでない場合はアプリ11aの終了により処理を終了する(S311)。
【0070】
3-3.特徴
本実施の形態に係るアプリ11aまたは情報処理装置10は、実施の形態1および2の特徴に加えて、識別情報は、複数種のテキストを含み、制御部11は、複数種の識別情報をそれぞれ判定する。このため、情報処理装置10は、対象機器について、複数の事由にそれぞれ対応した使用適否の情報を提供することができる。
【0071】
本実施の形態に係るアプリ11aまたは情報処理装置10は、実施の形態1および2の特徴に加えて、対象機器の使用適否の事由は少なくとも第1事由(技術基準適合)と第2事由(リコール)とを含み、第1事由および第2事由それぞれに応じた対象機器の使用適否を判定し、第1事由および第2事由それぞれに応じた対象機器の使用適否を出力する。このため、ユーザーは、使用適否の事由(技術基準適合やリコール)についての知識があまりなくても、格別の手間なく使用している機器の使用適否の情報を得ることができる。
【0072】
3-4.変形例
上記実施の形態3においては、複数の事由による使用適否の判定を自動的に行っていたが、ユーザーの入力操作により判定する事由を事前に選択できるようにしてもよい。例えば、図8のステップS301のアプリ起動後、制御部11は、図10に示すような画面を表示部16に表示させる。同画面では、事由が技術基準適合であり同基準による使用適否判定を行う「技適確認モード」と、事由がリコールでありリコール対象か否かの判定を行う「リコール確認モード」とを選択するボタンが表示されている。ユーザーは所望のモードを選択する。「技適確認モード」が選択された場合は、実施の形態1(図4)の判定処理(S102~S113)を実行し、「リコール確認モード」が選択された場合は、実施の形態2(図7)の判定処理(S202~S212)を実行する。これにより、ユーザーは事前に判定する事由を選択することができる。
【0073】
4.実施の形態4
機器の種別やメーカーによっては、認証番号や機器特定番号等の識別情報の表記箇所は、ユーザーにとって分かりにくい場合がある。例えば、機器の裏側や蓋で塞がれた箇所等、ユーザーにとって識別情報の表記箇所を見つけることは困難で煩わしいことがある。実施の形態4においては、上記実施の形態1から3における機器の使用適否判定処理の前に、対象機器における識別情報の表記箇所をユーザーに自動的に知らせる。
【0074】
4-1.構成
本実施の形態に係る情報処理装置の構成は、図2に示す情報処理装置10と同様のハードウエア構成を有する。このため、同様の機能を有する構成については、説明を省略し、同様の符号を参照する。
【0075】
4-2.動作
図11を参照しながら、実施の形態4に係る情報処理装置10(図2)の動作について説明する。ユーザーによる操作部17の操作により、実施の形態1と同様にアプリ11aが起動される(S401)。次いで、ユーザーは、対象機器であるワイヤレスマイク30を撮影する(S402)。撮影された画像はストレージ14に保存される。
【0076】
制御部11は、公知の画像検索エンジンや画像検索アルゴリズムを用いて画像検索を実行し(S403)、検索結果に基づき対象のワイヤレスマイク30の製品名、メーカー名、型番または品番等の情報を取得することにより、ワイヤレスマイク30を特定する。ワイヤレスマイク30が特定できた場合(S404のYes)、制御部11は通信部19を介して、特定したワイヤレスマイク30を、例えばメーカーのWebサイトを通じてデータベース20に照会し(S405)、特定したワイヤレスマイク30における識別情報の表記箇所を示す位置情報を取得する(S406)。制御部11は、表示部16に特定したワイヤレスマイク30における識別情報の位置情報を表示させる(S407)。
【0077】
図12は、特定したワイヤレスマイク30における識別情報の表記箇所を示す情報の表示例を示す。同図に示すように、アプリ11aとユーザー間の対話形式で識別情報の表記箇所を含むメッセージ16Eを表示すると共に、具体的な表記箇所を、Webサイトを通じてデータベース20から取得した写真やイラストを含むメッセージ16Fで表示してもよい。
【0078】
ステップS404においてワイヤレスマイク30を特定できなかった場合、制御部11は表示部16にエラーを表示する(S408)。エラー表示は、機器が特定できなかった旨のメッセージに加え、ユーザーに対し対象のワイヤレスマイク30の撮影のやり直しやタッチパネルのキ-ボー入力を促す旨のメッセージを含んでいてもよい。
【0079】
続いて当該ワイヤレスマイク30の使用適否判定処理を実行する場合、制御部11は、実施の形態1から3の処理(図4のステップS102~S113、図7のステップS202~212、または図8のステップS302~S311)を実行し、アプリ11aを終了させる場合は処理を終了する(S409)。
【0080】
4-3.特徴
本実施の形態に係るアプリ11aまたは情報処理装置10は、実施の形態1から実施の形態3の特徴に加えて、ユーザーが撮影した画像に含まれる機器の形態に基づき機器を特定し、特定した機器をデータベースに照会し、同機器における、機器の識別情報であるテキストの位置を示すテキスト位置情報を取得し、出力する。このため、ユーザーは、識別情報の表記箇所を容易に見つけることができ、情報処理装置10は、後続の機器の使用適否判定処理を円滑に進めることができる。
【0081】
4-4.変形例
図11に示す情報処理装置10による機器の識別情報の位置情報出力処理は、実施の形態1から3の使用適否判定処理とは独立して実行されてもよい。この場合、実施の形態4を実行するアプリは、実施の形態1から3を実行するアプリとは別個のアプリであってもよい。
【0082】
5.その他実施の形態
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、各実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略等を行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
【0083】
例えば、以下の実施の形態が考えられる。
【0084】
(1)情報処理装置10は、デスクトップ型、ラップトップ型、タブレット型等のコンピューター端末であってもよい。
【0085】
(2)ユーザーによる操作部17を介しての入力は、音声入出力部18のマイクを介して音声で行ってもよい。また、機器の使用適否情報および/または案内情報の出力は、表示部16による表示に加えてまたは表示に代えて、音声入出力部18のスピーカーを介して行ってもよい。
【0086】
(3)代替品の案内情報は、機器の使用適否に関わらず、出力するようにしてもよい。これにより、メーカーによる製品の宣伝効果を期待できる。
【0087】
(4)アプリ11aまたは情報処理装置10は、複数の機器を連続して撮影した複数の画像に基づき、複数の機器の使用適否をまとめて判定し、出力するようにしてもよい。
【0088】
(5)上記実施の形態においては、識別情報として、型番または品番、製造番号、技術基準適合証明番号、製品の形態等を挙げたがこれに限定されない。製品に表記された情報(製品自体の形態も含む)情報であって、当該製品を識別できる情報であればよい。
【0089】
(6)上記実施の形態において、対象となる製品は、ワイヤレスマイク30などの無線機器や電子機器に限定されず、技術基準適合証明の対象となる機器の他に、リコール(何らかの理由による有償または無償の回収が必要になること)やメーカーによるアフターサポートの停止等の事由により使用が適さなくなくなる可能性のある機器を全て含む。また、対象となる製品は、機器に限定されず、その他の物品(食品や薬品等を含む)であってもよい。
【0090】
(7)情報処理装置10の制御部11は、CPU以外の、MPU、GPU、DSP、FPGA、ASIC等の種々のプロセッサで実現してもよい。プロセッサは、1つまたは複数のプロセッサで構成してもよい。制御部11は、所定の機能を実現するように設計された専用の電子回路で構成されるプロセッサを含んでもよい。
【0091】
(8)図4図7図8および図11に示すフローチャートの処理の実行順序は、必ずしも、上記実施の形態の記載に制限されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、実行順序を入れ替えたり、並行して実行されたりすることができる。更に、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
【0092】
(9)情報処理装置10により実行される製品の使用適否を判定する方法、および同方法を実行するアプリ11aを含むコンピュータープログラム、および同コンピュータープログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体は、本開示の範囲に含まれる。コンピュータープログラムは電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク等を経由して取得され、あるいは実行されるものであってもよい。
【0093】
(10)本開示による情報処理装置10の一部または全ては、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。情報処理装置10は、コンピューター端末およびコンピューター端末に接続されるサーバーや記憶装置と協働して、製品の使用適否判定処理を実行するものであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0094】
本開示は、ユーザーに製品情報を提供するプログラム、および製品情報を提供する情報処理装置として適用可能である。
【符号の説明】
【0095】
10 :情報処理装置
11 :制御部
11a :アプリ
12 :RAM
13 :ROM
14 :ストレージ
15 :カメラ
16 :表示部
17 :操作部
18 :音声入出力部
19 :通信部
20 :データベース
30 :ワイヤレスマイク
31 :認証番号
32 :機器特定番号
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
図12