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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022109471
(43)【公開日】2022-07-28
(54)【発明の名称】発光装置およびプロジェクター
(51)【国際特許分類】
   H01S 5/183 20060101AFI20220721BHJP
   H01S 5/343 20060101ALI20220721BHJP
【FI】
H01S5/183
H01S5/343 610
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021004794
(22)【出願日】2021-01-15
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】502350504
【氏名又は名称】学校法人上智学院
(74)【代理人】
【識別番号】100090387
【弁理士】
【氏名又は名称】布施 行夫
(74)【代理人】
【識別番号】100090398
【弁理士】
【氏名又は名称】大渕 美千栄
(74)【代理人】
【識別番号】100148323
【弁理士】
【氏名又は名称】川▲崎▼ 通
(74)【代理人】
【識別番号】100168860
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 充史
(72)【発明者】
【氏名】中川 洋平
(72)【発明者】
【氏名】岸野 克巳
【テーマコード(参考)】
5F173
【Fターム(参考)】
5F173AC02
5F173AC52
5F173AC70
5F173AF12
5F173AH22
5F173AL16
5F173AL21
5F173AR24
(57)【要約】
【課題】柱状部の側面を流れる電流を少なくすることができる発光装置を提供する。
【解決手段】複数の柱状部を有する積層体を有し、複数の前記柱状部の各々は、第1半導体層と、前記第1半導体層と導電型の異なる第2半導体層と、前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられた発光層と、を有し、前記第2半導体層は、第1部分と、前記第1半導体層および前記発光層の積層方向からの平面視において、前記第1部分を囲み、前記第1部分よりもバンドギャップが大きい第2部分と、を有し、前記第2部分は、前記柱状部の側面を構成している、発光装置。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の柱状部を有する積層体を有し、
複数の前記柱状部の各々は、
第1半導体層と、
前記第1半導体層と導電型の異なる第2半導体層と、
前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられた発光層と、
を有し、
前記第2半導体層は、
第1部分と、
前記第1半導体層および前記発光層の積層方向からの平面視において、前記第1部分を囲み、前記第1部分よりもバンドギャップが大きい第2部分と、
を有し、
前記第2部分は、前記柱状部の側面を構成している、発光装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記第2半導体層は、AlGaN層であり、
前記第2部分のAlの原子濃度は、前記第1部分のAlの原子濃度よりも高い、発光装置。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記第1半導体層は、
第3部分と、
前記積層方向からの平面視において、前記第3部分を囲み、前記第3部分よりもバンドギャップが大きい第4部分と、
を有し、
前記第4部分は、前記柱状部の側面を構成している、発光装置。
【請求項4】
請求項3において、
前記第1半導体層は、AlGaN層であり、
前記第4部分のAlの原子濃度は、前記第3部分のAlの原子濃度よりも高い、発光装置。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1項において、
前記発光層は、ウェル層と、バリア層と、を有し、
前記バリア層は、
第5部分と、
前記積層方向からの平面視において、前記第5部分を囲み、前記第5部分よりもバンドギャップが大きい第6部分と、
を有し、
前記第6部分は、前記柱状部の側面を構成している、発光装置。
【請求項6】
請求項5において、
前記バリア層は、AlGaN層であり、
前記第6部分のAlの原子濃度は、前記第5部分のAlの原子濃度よりも高い、発光装置。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれか1項に記載の発光装置を有する、プロジェクター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光装置およびプロジェクターに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体レーザーは、高輝度の次世代光源として期待されている。中でも、ナノコラムを適用した半導体レーザーは、ナノコラムによるフォトニック結晶の効果によって、狭放射角で高出力の発光が実現できると期待されている。
【0003】
例えば特許文献1には、n型GaN層、発光層、p型GaN層を、順次積層して形成されるGaNナノコラムを複数有する化合物半導体発光素子が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009-152474号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のようなナノコラムの側面には、ダングリングボンドが存在するため、ナノコラムの側面近傍でのキャリアの再結合は、非発光再結合となる可能性が高い。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る発光装置の一態様は、
複数の柱状部を有する積層体を有し、
複数の前記柱状部の各々は、
第1半導体層と、
前記第1半導体層と導電型の異なる第2半導体層と、
前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられた発光層と、
を有し、
前記第2半導体層は、
第1部分と、
前記第1半導体層および前記発光層の積層方向からの平面視において、前記第1部分を囲み、前記第1部分よりもバンドギャップが大きい第2部分と、
を有し、
前記第2部分は、前記柱状部の側面を構成している。
【0007】
本発明に係るプロジェクターの一態様は、
前記発光装置の一態様を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係る発光装置を模式的に示す断面図。
図2】本実施形態に係る発光装置の柱状部を模式的に示す断面図。
図3】本実施形態に係る発光装置の柱状部を模式的に示す平面図。
図4】本実施形態に係る発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。
図5】本実施形態の第1変形例に係る発光装置の柱状部を模式的に示す断面図。
図6】本実施形態の第2変形例に係る発光装置の柱状部を模式的に示す断面図。
図7】本実施形態の第3変形例に係る発光装置の柱状部を模式的に示す断面図。
図8】本実施形態に係るプロジェクターを模式的に示す図。
図9】実験例のSTEM像。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0010】
1. 発光装置
1.1. 全体の構成
まず、本実施形態に係る発光装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る発光装置100を模式的に示す断面図である。
【0011】
発光装置100は、図1に示すように、例えば、基板10と、積層体20と、第1電極40と、第2電極42と、を有している。発光装置100は、例えば、半導体レーザーである。
【0012】
基板10は、例えば、Si基板、GaN基板、サファイア基板、SiC基板などである。
【0013】
積層体20は、基板10に設けられている。図示の例では、積層体20は、基板10上に設けられている。積層体20は、例えば、バッファー層22と、柱状部30と、を有している。
【0014】
本明細書では、積層体20の積層方向(以下、単に「積層方向」ともいう)において、発光層34を基準とした場合、発光層34から第2電極42に向かう方向を「上」とし、発光層34から基板10に向かう方向を「下」として説明する。また、積層方向と直交する方向を「面内方向」ともいう。また、「積層体20の積層方向」とは、柱状部30の第1半導体層32と発光層34との積層方向のことである。
【0015】
バッファー層22は、基板10上に設けられている。バッファー層22は、例えば、Siがドープされたn型のGaN層である。バッファー層22上には、柱状部30を形成するためのマスク層50が設けられている。マスク層50は、例えば、酸化シリコン層、チタン層、酸化チタン層、酸化アルミニウム層などである。
【0016】
柱状部30は、バッファー層22上に設けられている。柱状部30は、バッファー層22から上方に突出した柱状の形状を有している。言い換えれば、柱状部30は、バッファー層22を介して基板10から上方に突出している。柱状部30は、例えば、ナノコラム、ナノワイヤー、ナノロッド、ナノピラーとも呼ばれる。柱状部30の平面形状は、例えば、正六角形などの多角形、円である。
【0017】
柱状部30の径は、例えば、50nm以上500nm以下である。柱状部30の径を500nm以下とすることによって、高品質な結晶の発光層34を得ることができ、かつ、発光層34に内在する歪を低減することができる。これにより、発光層34で発生する光を高い効率で増幅することができる。
【0018】
なお、「柱状部の径」とは、柱状部30の平面形状が円の場合は、直径であり、柱状部30の平面形状が円ではない形状の場合は、最小包含円の直径である。例えば、柱状部30の径は、柱状部30の平面形状が多角形の場合、該多角形を内部に含む最小の円の直径であり、柱状部30の平面形状が楕円の場合、該楕円を内部に含む最小の円の直径である
【0019】
柱状部30は、複数設けられている。隣り合う柱状部30の間隔は、例えば、1nm以上500nm以下である。複数の柱状部30は、積層方向からみて、所定の方向に所定のピッチで配列されている。複数の柱状部30は、例えば、三角格子状に配置されている。なお、複数の柱状部30の配置は、特に限定されず、正方格子状に配置されていてもよい。複数の柱状部30は、フォトニック結晶の効果を発現することができる。
【0020】
なお、「柱状部のピッチ」とは、所定の方向に沿って隣り合う柱状部30の中心間の距離である。「柱状部の中心」とは、柱状部30の平面形状が円の場合は、該円の中心であり、柱状部30の平面形状が円ではない形状の場合は、最小包含円の中心である。例えば、柱状部30の中心は、柱状部30の平面形状が多角形の場合、該多角形を内部に含む最小の円の中心であり、柱状部30の平面形状が楕円の場合、該楕円を内部に含む最小の円の中心である。
【0021】
柱状部30は、第1半導体層32と、発光層34と、第2半導体層36と、を有している。
【0022】
第1半導体層32は、バッファー層22上に設けられている。第1半導体層32は、基板10と発光層34との間に設けられている。第1半導体層32は、例えば、Siがドープされたn型の半導体層である。
【0023】
発光層34は、第1半導体層32上に設けられている。発光層34は、第1半導体層32と第2半導体層36との間に設けられている。発光層34は、電流が注入されることで光を発生させる。発光層34は、例えば、ウェル層33と、バリア層35と、を有している。ウェル層33およびバリア層35は、不純物が意図的にドープされていないi型の半導体層である。発光層34は、ウェル層33とバリア層35とから構成されたMQW(Multiple Quantum Well)構造を有している。図示の例では、ウェル層33は、3層設けられている。バリア層35は、4層設けられている。
【0024】
なお、発光層34を構成するウェル層33およびバリア層35の数は、特に限定されない。例えば、ウェル層33は、1層だけ設けられていてもよく、この場合、発光層34は、SQW(Single Quantum Well)構造を有している。
【0025】
第2半導体層36は、発光層34上に設けられている。第2半導体層36は、第1半導体層32と導電型の異なる層である。第2半導体層36は、例えば、Mgがドープされたp型の半導体層である。第1半導体層32および第2半導体層36は、発光層34に光を閉じ込める機能を有するクラッド層である。
【0026】
なお、図示はしないが、第1半導体層32と発光層34との間に、OCL(Optical Confinement Layer)が設けられていてもよい。また、発光層34と第2半導体層36との間に、EBL(Electron Blocking Layer)が設けられていてもよい。
【0027】
発光装置100では、p型の第2半導体層36、不純物がドープされていないi型の発光層34、およびn型の第1半導体層32により、pinダイオードが構成される。発光装置100では、第1電極40と第2電極42との間に、pinダイオードの順バイアス電圧を印加すると、発光層34に電流が注入されて発光層34において電子と正孔との再結合が起こる。この再結合により発光が生じる。発光層34で発生した光は、面内方向に伝搬し、複数の柱状部30によるフォトニック結晶の効果により定在波を形成して、発光層34で利得を受けてレーザー発振する。そして、発光装置100は、+1次回折光およ
び-1次回折光をレーザー光として、積層方向に出射する。
【0028】
なお、図示はしないが、基板10とバッファー層22との間、または基板10の下に反射層が設けられていてもよい。該反射層は、例えば、DBR(Distributed Bragg Reflector)層である。該反射層によって、発光層34において発生した光を反射させることができ、発光装置100は、第2電極42側からのみ光を出射することができる。
【0029】
第1電極40は、バッファー層22上に設けられている。バッファー層22は、第1電極40とオーミックコンタクトしていてもよい。第1電極40は、第1半導体層32と電気的に接続されている。図示の例では、第1電極40は、バッファー層22を介して、第1半導体層32と電気的に接続されている。第1電極40は、発光層34に電流を注入するための一方の電極である。第1電極40としては、例えば、バッファー層22側から、Cr層、Ni層、Au層の順序で積層したものなどを用いる。
【0030】
第2電極42は、第2半導体層36上に設けられている。第2電極42は、第2半導体層36と電気的に接続されている。第2半導体層36は、第2電極42とオーミックコンタクトしていてもよい。第2電極42は、発光層34に電流を注入するための他方の電極である。第2電極42としては、例えば、ITO(indium tin oxide)などを用いる。
【0031】
1.2. 柱状部の詳細な構成
図2は、柱状部30を模式的に示す断面図である。図3は、柱状部30を模式的に示す平面図である。なお、図2は、図3のII-II線断面図である。
【0032】
第1半導体層32は、図2に示すように、低バンドギャップ部32aと、高バンドギャップ部32bと、を有している。第1半導体層32は、Al(アルミニウム)と、Ga(ガリウム)と、N(窒素)と、を含むAlGaN層である。
【0033】
高バンドギャップ部32bのバンドギャップは、低バンドギャップ部32aのバンドギャップよりも大きい。高バンドギャップ部32bは、積層方向からの平面視において(以下、単に「平面視において」ともいう)、低バンドギャップ部32aを囲んでいる。高バンドギャップ部32bは、柱状部30の側面31を構成している。側面31は、バッファー層22の上面と第2電極42の下面とを接続している。基板10の上面に対する側面31の角度は、60°以上90°以下であり、図示の例では、90°である。高バンドギャップ部32bのAlの原子濃度(at%)は、低バンドギャップ部32aのAlの原子濃度よりも高い。
【0034】
発光層34のバリア層35は、低バンドギャップ部35aと、高バンドギャップ部35bと、を有している。バリア層35は、AlGaN層である。ウェル層33は、例えば、InGaN層である。
【0035】
高バンドギャップ部35bのバンドギャップは、低バンドギャップ部35aのバンドギャップよりも大きい。高バンドギャップ部35bは、平面視において、低バンドギャップ部35aを囲んでいる。高バンドギャップ部35bは、柱状部30の側面31を構成している。高バンドギャップ部35bのAlの原子濃度は、低バンドギャップ部35aのAlの原子濃度よりも高い。
【0036】
第2半導体層36は、低バンドギャップ部36aと、高バンドギャップ部36bと、を有している。第2半導体層36は、AlGaN層である。
【0037】
高バンドギャップ部36bのバンドギャップは、低バンドギャップ部36aのバンドギ
ャップよりも大きい。高バンドギャップ部36bは、図3に示すように、平面視において、低バンドギャップ部36aを囲んでいる。図示の例では、柱状部30の平面形状は、正六角形である。高バンドギャップ部36bは、図2および図3に示すように、柱状部30の側面31を構成している。高バンドギャップ部36bのAlの原子濃度は、低バンドギャップ部36aのAlの原子濃度よりも高い。柱状部30において、Alは、側面31に偏在している。
【0038】
高バンドギャップ部32b,35b,36bは、Alの原子濃度がGaの原子濃度よりも高い部分である。高バンドギャップ部32b,35b,36bにおいて、Alの原子濃度とGaの原子濃度との合計に対するAlの原子濃度の比(以下、「Al比」ともいう)は、0.5よりも大きく、0.8以上であってもよい。さらに、高バンドギャップ部32b,35b,36bにおいて、Al比は、1.0であってもよく、この場合、高バンドギャップ部32b,35b,36bの材質は、AlNである。
【0039】
低バンドギャップ部32a,35a,36aは、Alの原子濃度がGaの原子濃度以下の部分である。低バンドギャップ部32a,35a,36aは、Al比は、0.5以下であり、0.4以下であってもよい。
【0040】
なお、Al原子濃度およびGaの原子濃度は、STEM-EDS(Scanning Transmission Electron Microscope - Energy Dispersive X-ray Spectroscopy)によって測定することができる。
【0041】
1.3. 作用効果
発光装置100では、第2半導体層36は、第1部分としての低バンドギャップ部36aと、平面視において、低バンドギャップ部36aを囲み、低バンドギャップ部36aよりもバンドギャップが大きい第2部分としての高バンドギャップ部36bと、を有し、高バンドギャップ部36bは、柱状部30の側面31を構成している。そのため、発光装置100では、例えば第1部分と第2部分とのバンドギャップが等しい場合に比べて、柱状部30の側面31を流れる電流を少なくすることができる。これにより、非発光再結合する電流を少なくすることできる。その結果、電流注入効率を高めることができる。
【0042】
発光装置100では、第2半導体層36は、AlGaN層であり、高バンドギャップ部36bのAlの原子濃度は、低バンドギャップ部36aのAlの原子濃度よりも高い。そのため、発光装置100では、Alが柱状部30の側面31に偏在する条件で第2半導体層36を成長させることにより、高バンドギャップ部36bのバンドギャップを、容易に、低バンドギャップ部36aのバンドギャップよりも高くすることができる。
【0043】
発光装置100では、第1半導体層32は、第3部分としての低バンドギャップ部32aと、平面視において、低バンドギャップ部32aを囲み、低バンドギャップ部32aよりもバンドギャップが大きい第4部分としての高バンドギャップ部32bと、を有し、高バンドギャップ部32bは、柱状部30の側面31を構成している。そのため、発光装置100では、柱状部30の側面31を流れる電流を、より少なくすることができる。
【0044】
発光装置100では、第1半導体層32は、AlGaN層であり、高バンドギャップ部32bのAlの原子濃度は、低バンドギャップ部32aのAlの原子濃度よりも高い。そのため、発光装置100では、Alが柱状部30の側面31に偏在する条件で第1半導体層32を成長させることにより、高バンドギャップ部32bのバンドギャップを、容易に、低バンドギャップ部32aのバンドギャップよりも高くすることができる。
【0045】
発光装置100では、発光層34は、ウェル層33と、バリア層35と、を有し、バリ
ア層35は、第5部分としての低バンドギャップ部35aと、平面視において、低バンドギャップ部35aを囲み、低バンドギャップ部35aよりもバンドギャップが大きい第6部分としての高バンドギャップ部35bと、を有し、高バンドギャップ部35bは、柱状部30の側面31を構成している。そのため、発光装置100では、柱状部30の側面31を流れる電流を、より少なくすることができる。
【0046】
発光装置100では、バリア層35は、AlGaN層であり、高バンドギャップ部35bのAlの原子濃度は、低バンドギャップ部35aのAlの原子濃度よりも高い。そのため、発光装置100では、Alが柱状部30の側面31に偏在する条件でバリア層35を成長させることにより、高バンドギャップ部35bのバンドギャップを、容易に、低バンドギャップ部35aのバンドギャップよりも高くすることができる。
【0047】
なお、発光装置100は、レーザーに限らず、LED(Light Emitting Diode)であってもよい。
【0048】
2. 発光装置の製造方法
次に、本実施形態に係る発光装置100の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図4は、本実施形態に係る発光装置100の製造工程を模式的に示す断面図である。
【0049】
図4に示すように、基板10上に、バッファー層22をエピタキシャル成長させる。エピタキシャル成長させる方法としては、例えば、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法などが挙げられる。
【0050】
次に、バッファー層22上に、マスク層50を形成する。マスク層50は、例えば、電子ビーム蒸着法やスパッタ法などによる成膜、およびパターニングによって形成される。パターニングは、フォトリソグラフィーおよびエッチングによって行われる。マスク層50の厚さは、例えば、5nm程度である。
【0051】
図1に示すように、マスク層50をマスクとしてバッファー層22上に、第1半導体層32、発光層34、および第2半導体層36を、この順でエピタキシャル成長させる。エピタキシャル成長させる方法としては、例えば、MOCVD法、MBE法などが挙げられる。本工程により、複数の柱状部30を形成することができる。
【0052】
第1半導体層32、バリア層35、および第2半導体層36のエピタキシャル成長は、Alが柱状部30の側面31に偏在するような条件で行う。具体的には、第1半導体層32、バリア層35、および第2半導体層36の成長温度を、830℃以上870℃以下、好ましくは850℃として、エピタキシャル成長させる。これにより、Alを柱状部30の側面31に偏在させることができる。
【0053】
次に、バッファー層22上に第1電極40を形成し、第2半導体層36上に第2電極42を形成する。第1電極40および第2電極42は、例えば、真空蒸着法などにより形成される。なお、第1電極40および第2電極42の形成順序は、特に限定されない。
【0054】
以上の工程により、発光装置100を製造することができる。
【0055】
3. 発光装置の変形例
3.1. 第1変形例
次に、本実施形態の第1変形例に係る発光装置について、図面を参照しながら説明する。図5は、本実施形態の第1変形例に係る発光装置200の柱状部30を模式的に示す断
面図である。
【0056】
以下、本実施形態の第1変形例に係る発光装置200において、上述した本実施形態に係る発光装置100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。このことは、以下に示す本実施形態の第2~第4変形例に係る発光装置について同様である。
【0057】
上述した発光装置100では、図2に示すように、バリア層35は、低バンドギャップ部35aと、高バンドギャップ部35bと、を有していた。バリア層35は、AlGaN層であった。
【0058】
これに対し、発光装置200では、図5に示すように、バリア層35は、低バンドギャップ部35aと、高バンドギャップ部35bと、を有していない。バリア層35は、例えば、GaN層である。
【0059】
発光装置200では、上述した発光装置100と同様に、柱状部30の側面31を流れる電流を少なくすることができる。
【0060】
さらに、発光装置200では、構造が複雑な発光層34を構成するバリア層35において、低バンドギャップ部35aおよび高バンドギャップ部35bを形成しないため、容易に、柱状部30を形成することができる。
【0061】
3.2. 第2変形例
次に、本実施形態の第2変形例に係る発光装置について、図面を参照しながら説明する。図6は、本実施形態の第2変形例に係る発光装置300の柱状部30を模式的に示す断面図である。
【0062】
上述した発光装置100では、図2に示すように、第1半導体層32は、低バンドギャップ部32aと、高バンドギャップ部32bと、を有していた。さらに、バリア層35は、低バンドギャップ部35aと、高バンドギャップ部35bと、を有していた。第1半導体層32およびバリア層35は、AlGaN層であった。
【0063】
これに対し、発光装置300では、図6に示すように、第1半導体層32は、低バンドギャップ部32aと、高バンドギャップ部32bと、を有していない。さらに、バリア層35は、低バンドギャップ部35aと、高バンドギャップ部35bと、を有していない。第1半導体層32およびバリア層35は、例えば、GaN層である。
【0064】
発光装置300では、上述した発光装置100と同様に、柱状部30の側面31を流れる電流を少なくすることができる。
【0065】
3.3. 第3変形例
次に、本実施形態の第3変形例に係る発光装置について、図面を参照しながら説明する。図7は、本実施形態の第3変形例に係る発光装置400の柱状部30を模式的に示す断面図である。
【0066】
上述した発光装置100では、図2に示すように、第1半導体層32は、低バンドギャップ部32aと、高バンドギャップ部32bと、を有していた。さらに、バリア層35は、低バンドギャップ部35aと、高バンドギャップ部35bと、を有していた。第1半導体層32およびバリア層35は、AlGaN層であった。さらに、第1半導体層32は、発光層34の下に設けられ、n型の半導体層であった。さらに、第2半導体層36は、発
光層34上に設けられ、p型の半導体層であった。
【0067】
これに対し、発光装置400では、図7に示すように、第1半導体層32は、低バンドギャップ部32aと、高バンドギャップ部32bと、を有していない。さらに、バリア層35は、低バンドギャップ部35aと、高バンドギャップ部35bと、を有していない。第1半導体層32およびバリア層35は、例えば、GaN層である。
【0068】
第1半導体層32は、発光層34上に設けられている。第1半導体層32は、発光層34と第2電極42との間に設けられている。第1半導体層32は、p型の半導体層である。
【0069】
第2半導体層36は、発光層34の下に設けられている。第2半導体層36は、バッファー層22上に設けられている。第2半導体層36は、基板10と発光層34との間に設けられている。第2半導体層36は、n型の半導体層である。
【0070】
発光装置400では、上述した発光装置100と同様に、柱状部30の側面31を流れる電流を少なくすることができる。
【0071】
なお、上述した発光装置300,400において、バリア層35は、AlGaN層であってもよく、低バンドギャップ部35aと、高バンドギャップ部35bと、を有していてもよい。
【0072】
3.4. 第4変形例
次に、本実施形態の第4変形例に係る発光装置について説明する。
【0073】
上述した発光装置100では、第1半導体層32、バリア層35、および第2半導体層36は、AlGaN層であった。
【0074】
これに対し、本実施形態の第4変形例に係る発光装置では、第1半導体層32、バリア層35、および第2半導体層36は、B(ホウ素)と、Gaと、Nと、を含むBGaN層である。
【0075】
第1半導体層32の高バンドギャップ部32bのBの原子濃度は、低バンドギャップ部32aのBの原子濃度よりも高い。バリア層35の高バンドギャップ部35bのBの原子濃度は、低バンドギャップ部35aのBの原子濃度よりも高い。第2半導体層36の高バンドギャップ部36bのBの原子濃度は、低バンドギャップ部36aのBの原子濃度よりも高い。柱状部30において、Bは、側面31に偏在している。
【0076】
高バンドギャップ部32b,35b,36bは、Bの原子濃度がGaの原子濃度よりも高い部分である。高バンドギャップ部32b,35b,36bにおいて、Bの原子濃度とGaの原子濃度との合計に対するBの原子濃度の比(以下、「B比」ともいう)は、例えば、0.5よりも大きく、0.8以上であってもよい。さらに、B比は、1.0であってもよく、この場合、高バンドギャップ部32b,35b,36bの材質は、BNである。
【0077】
低バンドギャップ部32a,35a,36aは、Bの原子濃度がGaの原子濃度以下の部分である。低バンドギャップ部32a,35a,36aは、B比は、0.5以下であり、0.4以下であってもよい。なお、Bの原子濃度は、STEM-EDSによって測定することができる。
【0078】
第1半導体層32、バリア層35、および第2半導体層36のエピタキシャル成長は、
Bが柱状部30の側面31に偏在するような条件で行う。
【0079】
本実施形態の第4変形例に係る発光装置では、上述した発光装置100と同様に、柱状部30の側面31を流れる電流を少なくすることができる。
【0080】
4. プロジェクター
次に、本実施形態に係るプロジェクターについて、図面を参照しながら説明する。図8は、本実施形態に係るプロジェクター900を模式的に示す図である。
【0081】
プロジェクター900は、例えば、光源として、発光装置100を有している。
【0082】
プロジェクター900は、図示しない筐体と、筐体内に備えられている赤色光、緑色光、青色光をそれぞれ出射する赤色光源100R、緑色光源100G、青色光源100Bと、を有している。なお、便宜上、図8では、赤色光源100R、緑色光源100G、および青色光源100Bを簡略化している。
【0083】
プロジェクター900は、さらに、筐体内に備えられている、第1光学素子902Rと、第2光学素子902Gと、第3光学素子902Bと、第1光変調装置904Rと、第2光変調装置904Gと、第3光変調装置904Bと、投射装置908と、を有している。第1光変調装置904R、第2光変調装置904G、および第3光変調装置904Bは、例えば、透過型の液晶ライトバルブである。投射装置908は、例えば、投射レンズである。
【0084】
赤色光源100Rから出射された光は、第1光学素子902Rに入射する。赤色光源100Rから出射された光は、第1光学素子902Rによって集光される。なお、第1光学素子902Rは、集光以外の機能を有していてもよい。後述する第2光学素子902Gおよび第3光学素子902Bについても同様である。
【0085】
第1光学素子902Rによって集光された光は、第1光変調装置904Rに入射する。第1光変調装置904Rは、入射した光を画像情報に応じて変調させる。そして、投射装置908は、第1光変調装置904Rによって形成された像を拡大してスクリーン910に投射する。
【0086】
緑色光源100Gから出射された光は、第2光学素子902Gに入射する。緑色光源100Gから出射された光は、第2光学素子902Gによって集光される。
【0087】
第2光学素子902Gによって集光された光は、第2光変調装置904Gに入射する。第2光変調装置904Gは、入射した光を画像情報に応じて変調させる。そして、投射装置908は、第2光変調装置904Gによって形成された像を拡大してスクリーン910に投射する。
【0088】
青色光源100Bから出射された光は、第3光学素子902Bに入射する。青色光源100Bから出射された光は、第3光学素子902Bによって集光される。
【0089】
第3光学素子902Bによって集光された光は、第3光変調装置904Bに入射する。第3光変調装置904Bは、入射した光を画像情報に応じて変調させる。そして、投射装置908は、第3光変調装置904Bによって形成された像を拡大してスクリーン910に投射する。
【0090】
また、プロジェクター900は、第1光変調装置904R、第2光変調装置904G、
および第3光変調装置904Bから出射された光を合成して投射装置908に導くクロスダイクロイックプリズム906を有することができる。
【0091】
第1光変調装置904R、第2光変調装置904G、および第3光変調装置904Bによって変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプリズム906に入射する。クロスダイクロイックプリズム906は、4つの直角プリズムを貼り合わせて形成され、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが配置されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成され、カラー画像を表す光が形成される。そして、合成された光は、投射装置908によりスクリーン910上に投射され、拡大された画像が表示される。
【0092】
なお、赤色光源100R、緑色光源100G、および青色光源100Bは、発光装置100を映像の画素として画像情報に応じて制御することで、第1光変調装置904R、第2光変調装置904G、および第3光変調装置904Bを用いずに、直接的に映像を形成してもよい。そして、投射装置908は、赤色光源100R、緑色光源100G、および青色光源100Bによって形成された映像を、拡大してスクリーン910に投射してもよい。
【0093】
また、上記の例では、光変調装置として透過型の液晶ライトバルブを用いたが、液晶以外のライトバルブを用いてもよいし、反射型のライトバルブを用いてもよい。このようなライトバルブとしては、例えば、反射型の液晶ライトバルブや、デジタルマイクロミラーデバイス(Digital Micro Mirror Device)が挙げられる。また、投射装置の構成は、使用されるライトバルブの種類によって適宜変更される。
【0094】
また、光源を、光源からの光をスクリーン上で走査させることにより、表示面に所望の大きさの画像を表示させる画像形成装置である走査手段を有するような走査型の画像表示装置の光源装置にも適用することが可能である。
【0095】
上述した実施形態に係る発光装置は、プロジェクター以外にも用いることが可能である。プロジェクター以外の用途には、例えば、屋内外の照明、ディスプレイのバックライト、レーザープリンター、スキャナー、車載用ライト、光を用いるセンシング機器、通信機器等の光源がある。また、上述した実施形態に係る発光装置は、微小な発光素子をアレイ状に配置して画像表示させるLEDディスプレイの発光素子にも適用することができる。
【0096】
5. 実験例
n型のGaN層、n型のAlGaN層、およびn型のGaN層を、この順でエピタキシャル成長させて柱状部を作製した。エピタキシャル成長させる方法として、MBE法を用いた。AlGaN層の成長温度を、850℃とした。
【0097】
上記のようにして作製した柱状部をSTEMで観察し、かつEDSによってAlの分布を調査した。図9は、柱状部のAlの分布を示すSTEM像である。図9では、Alが少ない部分ほど濃色で、Alが多い部分ほど淡色で示されている。
【0098】
図9に示すように、成長温度850℃でAlGaN層をエピタキシャル成長させることにより、Alを柱状部の側面に偏在できることがわかった。
【0099】
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
【0100】
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成、例えば、機能、方法及び
結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
【0101】
上述した実施形態および変形例から以下の内容が導き出される。
【0102】
発光装置の一態様は、
複数の柱状部を有する積層体を有し、
複数の前記柱状部の各々は、
第1半導体層と、
前記第1半導体層と導電型の異なる第2半導体層と、
前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられた発光層と、
を有し、
前記第2半導体層は、
第1部分と、
前記第1半導体層および前記発光層の積層方向からの平面視において、前記第1部分を囲み、前記第1部分よりもバンドギャップが大きい第2部分と、
を有し、
前記第2部分は、前記柱状部の側面を構成している。
【0103】
この発光装置では、柱状部の側面を流れる電流を少なくすることができる。これにより、非発光再結合する電流を少なくすることできる。その結果、電流注入効率を高めることができる。
【0104】
発光装置の一態様において、
前記第2半導体層は、AlGaN層であり、
前記第2部分のAlの原子濃度は、前記第1部分のAlの原子濃度よりも高くてもよい。
【0105】
この発光装置では、第2部分のバンドギャップを、容易に、第1部分のバンドギャップよりも高くすることができる。
【0106】
発光装置の一態様において、
前記第1半導体層は、
第3部分と、
前記積層方向からの平面視において、前記第3部分を囲み、前記第3部分よりもバンドギャップが大きい第4部分と、
を有し、
前記第4部分は、前記柱状部の側面を構成していてもよい。
【0107】
この発光装置によれば、柱状部の側面を流れる電流を、より少なくすることできる。
【0108】
発光装置の一態様において、
前記第1半導体層は、AlGaN層であり、
前記第4部分のAlの原子濃度は、前記第3部分のAlの原子濃度よりも高くてもよい。
【0109】
この発光装置によれば、第4部分のバンドギャップを、容易に、第3部分のバンドギャ
ップよりも高くすることができる。
【0110】
発光装置の一態様において、
前記発光層は、ウェル層と、バリア層と、を有し、
前記バリア層は、
第5部分と、
前記積層方向からの平面視において、前記第5部分を囲み、前記第5部分よりもバンドギャップが大きい第6部分と、
を有し、
前記第6部分は、前記柱状部の側面を構成していてもよい。
【0111】
この発光装置によれば、柱状部の側面を流れる電流を、より少なくすることできる。
【0112】
発光装置の一態様において、
前記バリア層は、AlGaN層であり、
前記第6部分のAlの原子濃度は、前記第5部分のAlの原子濃度よりも高くてもよい。
【0113】
この発光装置によれば、第6部分のバンドギャップを、容易に、第5部分のバンドギャップよりも高くすることができる。
【0114】
プロジェクターの一態様は、
前記発光装置の一態様を有する。
【符号の説明】
【0115】
10…基板、20…積層体、22…バッファー層、30…柱状部、31…側面、32…第1半導体層、32a…低バンドギャップ部、32b…高バンドギャップ部、33…ウェル層、34…発光層、35…バリア層、35a…低バンドギャップ部、35b…高バンドギャップ部、36…第2半導体層、36a…低バンドギャップ部、36b…高バンドギャップ部、40…第1電極、42…第2電極、100…発光装置、100R…赤色光源、100G…緑色光源、100B…青色光源、200,300,400…発光装置、900…プロジェクター、902R…第1光学素子、902G…第2光学素子、902B…第3光学素子、904R…第1光変調装置、904G…第2光変調装置、904B…第3光変調装置、906…クロスダイクロイックプリズム、908…投射装置、910…スクリーン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9