(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022109613
(43)【公開日】2022-07-28
(54)【発明の名称】集合住宅の住戸
(51)【国際特許分類】
E04H 1/04 20060101AFI20220721BHJP
【FI】
E04H1/04 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021005012
(22)【出願日】2021-01-15
(71)【出願人】
【識別番号】303046244
【氏名又は名称】旭化成ホームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100189337
【弁理士】
【氏名又は名称】宮本 龍
(72)【発明者】
【氏名】井村 理恵
(57)【要約】
【課題】キッチン設備を使用しつつ快適に過ごすことができる集合住宅の住戸を提供する。
【解決手段】集合住宅の住戸1は、第一方向Yを長手方向とする、集合住宅の住戸1であって、半島型または島型にキッチン設備40を有する居室20を備え、キッチン設備40は、キッチン設備40の長手方向が第一方向Yに沿って設置され、居室20以外の居室を備えておらず、キッチン設備40は、居室20の第一方向Yと直交する第二方向Xの略中央に配置され、居住者がキッチン設備40に対向する側の空間S2と洗面所24とは、開口部44で連通している、洗面所24には、出入り可能な他の開口部25が設けられている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一方向を長手方向とする、集合住宅の住戸であって、
半島型または島型にキッチン設備を有する居室を備え、
該キッチン設備は、該キッチン設備の長手方向が前記第一方向に沿って設置されている、集合住宅の住戸。
【請求項2】
前記居室以外の居室を備えていない、請求項1に記載の集合住宅の住戸。
【請求項3】
前記キッチン設備は、前記居室の前記第一方向と直交する第二方向の略中央に配置されている、請求項1または2に記載の集合住宅の住戸。
【請求項4】
居住者が前記キッチン設備に対向する側と該キッチン設備を挟んで反対側の空間は、ワークスペースである、請求項1から3のいずれか一項に記載の集合住宅の住戸。
【請求項5】
居住者が前記キッチン設備に対向する側の空間と洗面所とは、開口部で連通している、請求項1から3のいずれか一項に記載の集合住宅の住戸。
【請求項6】
前記洗面所には、出入り可能な他の開口部が設けられている、請求項5に記載の集合住宅の住戸。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、集合住宅の住戸に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、集合住宅の住戸では、間口方向が短辺となり奥行方向が長辺となる略長方形状をしているものが知られている。下記の特許文献1には、奥行方向の略中央に、戸境壁に沿ってキッチン設備が配置されたキッチンがあり、キッチンを挟んで住戸の奥行方向の両側に居室が配置されたものが提案されている。以下、キッチンに設置される設備を「キッチン設備」と称し、キッチン設備を使用して作業する空間を「キッチン」と称する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の住戸では、キッチンが他の居室とは独立しているため、キッチンで料理中には、例えば居室に設置されているテレビの視聴等のような居室内での活動を同時に行うことができないという問題点がある。また、空調環境面では、キッチンに居室とは別に空調設備を設けたり、居室との境界の扉を開放しておいたりしなければならないという問題点もある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、キッチン設備を使用しつつ快適に過ごすことができる集合住宅の住戸を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る集合住宅の住戸は、第一方向を長手方向とする、集合住宅の住戸であって、半島型または島型にキッチン設備を有する居室を備え、該キッチン設備は、該キッチン設備の長手方向が前記第一方向に沿って設置されている。
【0007】
このように構成された集合住宅の住戸では、居室内にキッチン設備が配置されているため、キッチン設備を使用する空間と居室内で他の行動空間とが連続する。例えば居室に設置されたテレビを視聴しながら料理をしたり、居室内に設置した空調設備で居室内全体の空調を一定に保つことができるため、キッチン設備を使用しつつ快適に過ごすことができる。
また、半島型または島型を成すキッチン設備の長手方向が、住戸の長手方向である第一方向に沿って設置されているため、キッチン設備を使用する居住者が対向する側と反対側の空間(キッチン設備に向かって立った居住者から見てキッチン設備の前側の空間)を料理とは別の作業の空間として利用することができる。
【0008】
また、本発明に係る集合住宅の住戸は、前記居室以外の居室を備えていなくてもよい。
【0009】
このように構成された集合住宅の住戸では、居室が1室のみのコンパクトな住戸において、キッチンで快適に過ごすことができるように居住性を高めることができる。
【0010】
また、本発明に係る集合住宅の住戸では、前記キッチン設備は、前記居室の前記第一方向と直交する第二方向の略中央に配置されていてもよい。
【0011】
このように構成された集合住宅の住戸では、キッチン設備は居室の第一方向と直交する第二方向の略中央に配置されているため、キッチン設備を挟んで第二方向の両側の空間を広く確保することができる。
【0012】
また、本発明に係る集合住宅の住戸では、居住者がキッチン設備に対向する側と該キッチン設備を挟んで反対側の空間は、ワークスペースであってもよい。
【0013】
このように構成された集合住宅の住戸では、居住者がキッチン設備に対向する側とキッチン設備を挟んで反対側の空間は、ワークスペースである。よって、同一空間にキッチン設備及びワークスペースを有するため、仕事の合間に、料理の下ごしらえを行ったり、お茶を沸かしたりといった複数の行為を並行して行いやすく、利便性を高めることができる。
【0014】
また、本発明に係る集合住宅の住戸は、居住者が前記キッチン設備に対向する側の空間と洗面所とは、開口部で連通していてもよい。
【0015】
このように構成された集合住宅の住戸では、居住者がキッチン設備に対向する側の空間に連続して洗面所が配置されているため、キッチンと洗面所との間のアクセスが良く、利便性を高めることができる。
【0016】
また、本発明に係る集合住宅の住戸は、前記洗面所には、出入り可能な他の開口部が設けられていてもよい。
【0017】
このように構成された集合住宅の住戸では、洗面所にキッチン設備側の開口部及び他の開口部の2箇所からアクセスすることができ、利便性を高めることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る集合住宅の住戸によれば、キッチン設備を使用しつつ快適に過ごすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の第一実施形態に係る集合住宅の住戸の平面図である。
【
図2】本発明の第二実施形態に係る集合住宅の住戸の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
(第一実施形態)
以下、本発明の一実施形態に係る集合住宅の住戸について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る集合住宅の住戸の平面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る住戸1は、集合住宅の一の住戸である。集合住宅には、住戸1と同じ平面プランの住戸が複数設置されていてもよいし、他の平面プランの住戸が設置されていてもよい。住戸1は、柱芯で約30m
2である。住戸1は、1人で居住する(1人向け)または夫婦等の2人で居住する(2人向け)に適した広さの住戸である。
【0021】
住戸1は、平面視で略長方形をしている。住戸1の短手方向(第二方向)をX方向とし、長手方向(第一方向)をY方向とする。住戸1の奥行寸法(Y方向の寸法)が、間口寸法(X方向の寸法)よりも長い。X方向のうち屋外から玄関11に向かって左側をX1側とし、玄関11に向かって右側をX2側とする。Y方向のうち玄関11側をY1側とし、ベランダ36側をY2側とする。
【0022】
住戸1では、Y1側に玄関ドア10が設置され、玄関11が配置されている。玄関11のY2側には、ホール12が配置されている。ホール12のX1側には、トイレ13が配置されている。ホール12とトイレ13との境界には、引き戸14が設置されている。
【0023】
ホール12のY2側には、居室20が配置されている。居室20には、キッチンキャビネット40を使って料理をする空間、食卓46に向かって食事をする空間、デスク33に向かって仕事や勉強をする空間、テレビ台34に設置されたテレビを視聴する空間及びベッド35で就寝する空間が納まっている。住戸1には、居室が1室のみであり、当該居室20にキッチンキャビネット40が設置されている。換言すると、住戸1には、居室20以外の居室はない。居室20は、平面視でY方向に長い形状をしている。
【0024】
居室20内には、第一スペース21が形成されている。第一スペース21とホール12との境界には、ドア22が設置されている。居室20内には、第一スペース21のY2側には、第二スペース31が形成されている。なお、玄関11と居室20との間にはドア22等の建具が設けられていなくてもよい。
【0025】
第一スペース21と第二スペース31との間には、隣接するX1側の住戸との境界となる境界壁部W1からX2方向に延びるように壁部W11が設けられている。壁部W11とトイレ13のY2側の壁W12との間には、境界壁部W1に沿って、収納23が設置されている。
【0026】
第一スペース21のX2側には、洗面所24が配置されている。第一スペース21と洗面所24との境界には、引き戸(他の開口部)25が設置されている。居住者は、玄関11に連続する第一スペース21側から、引き戸25を開いて洗面所24に入ることができる。洗面所24のY1側には、バスルーム26が配置されている。バスルーム26には、自動湯張り機能や自動洗浄機能等を有した設備が設置されていてもよい。洗面所24とバスルーム26との境界には、折れ戸27が設置されている。
【0027】
第一スペース21と第二スペース31との間には、壁部W11の端面W11aと端面w13aが向かい合うように壁部W13が設けられている。壁部W13は、板状に形成されている。壁部W13の板面は、Y方向を向いている。壁部W13は、床から天井まで達する壁である。壁部W13は、住戸1のX方向の略中央に配置されている。壁部W11の端面W11aと壁部W13の端面W13aとの間は、通路32とされている。換言すると、通路32よりもY2側の空間が、第二スペース31とされている。本実施形態では、第一スペース21と第二スペース31との間には、空間を仕切るドアや引き戸等の建具は設けられていないが、建具が設けられていてもよい。
【0028】
第二スペース31には、壁部W11及び境界壁部W1に沿って、デスク33が設置されている。デスク33のY2側には、境界壁部W1に沿ってテレビ台34が設置されている。テレビ台34のY2側には、境界壁部W1に沿ってベッド35が設置されている。居住者は、デスク33で仕事、勉強及びPC作業等をすることができる。境界壁部W1と後述するキッチンキャビネット40との間の空間(居住者がキッチンキャビネット40に対向する側S2とキッチンキャビネット40を挟んで反対側の空間)S3は、ワークスペースとされている。
【0029】
第二スペース31には、キッチンキャビネット(キッチン設備)40が設置されている。キッチンキャビネット40は、筐体41にコンロ42及びシンク43が組み込まれた設備である。コンロ42は、ガスコンロやIHコンロ等の周知のコンロである。
【0030】
キッチンキャビネット40は、平面視で略長方形をしている。キッチンキャビネット40の長手方向がY方向に沿うように、キッチンキャビネット40は配置されている。キッチンキャビネット40には、コンロ42及びシンク43がY1側からY2側に並んで配置されている。
【0031】
キッチンキャビネット40のコンロ42側の短辺40aは、壁部W13に当接し連結されている。キッチンキャビネット40は、短辺40aが壁部W13に連結され、居住者がキッチンキャビネット40に対向した際に最前側となる長辺40bは床から天井までの壁部に連結されていない(開放された)半島型のキッチン設備である。なお、キッチン設備自体が半島型の形状を成していてもよく、あるいはキッチン設備自体は壁付タイプであり、長辺40bにあたる位置に腰壁部または床から天井までの壁部等を造作(設置)することによって半島型を成していてもよい。キッチンキャビネット40は、住戸1及び居室20のX方向の略中央に配置されている。
【0032】
キッチンキャビネット40のシンク43側の短辺40cに隣接して、食卓46が設置されている。
【0033】
第二スペース31と洗面所24との間には、壁部W13の端面W13bと端面W14aが向かい合うように壁部W14が設けられている。壁部W13と壁部W14との間には、引き戸(開口部)44が設置されている。引き戸44は、壁部W14の洗面所24側に引き込まれるようになっている。居住者は、空間S2から、引き戸44を開いて洗面所24に入ることができる。
【0034】
隣接するX2側の住戸との境界となる境界壁部W2及び壁部W14に沿って、冷蔵庫47が設置されている。冷蔵庫47よりもY2側には、境界壁部W2に沿って食器棚48が設置されている。食器棚48には、複数の家電を置くことが可能である。
【0035】
食器棚48よりもY2側には、境界壁部W2に沿ってパントリー49が設置されている。パントリー49よりもY2側には、境界壁部W2に沿ってクローゼット50が設置されている。クローゼット50の収納空間は、収納23の収納空間よりも大きい。居住者は、クローゼット50と収納23とを、それぞれ私用品と仕事用品とに使い分けて収納することができる。
【0036】
キッチンキャビネット40及び食卓46を囲むように、回遊路S1(二点鎖線参照)が形成されている。回遊路S1は、キッチンキャビネット40及び食卓46のX1側(空間S3)、食卓46のY2側、及びキッチンキャビネット40及び食卓46のX2側(空間S2)に連続するU字状をなす通路である。引き戸44を開放すると、居住者がキッチンキャビネット40に対向する側の空間S2と洗面所24とが連続した空間となる。換言すると、引き戸44を開放すると、回遊路S1は洗面所24に繋がる。
【0037】
居室20の天井には、調光及び調色が可能なダウンライトが設置されていてもよい。時間、天候及び音楽視聴データ等に応じて快適な照明に変更をすることが可能である。
【0038】
このように構成された住戸1では、居室20内にキッチンキャビネット40が配置されているため、キッチンキャビネット40を使用する空間(主に空間S2)と居室20内で他の行動空間とが連続する。例えば居室20のテレビ台34に設置されたテレビを視聴しながら料理をしたり、居室20内に設置した空調設備で居室20内全体の空調を一定に保つことができるため、キッチンキャビネット40を使用しつつ快適に過ごすことができる。
【0039】
また、キッチンキャビネット40は半島型を成すキッチンであり、キッチンキャビネット40の長手方向が、居室20の長手方向であるY方向に沿って設置されている。よって、居住者がキッチンキャビネット40に対向する側S2とキッチンキャビネット40を挟んで反対側の空間(キッチンキャビネット40に対向する居住者から見てキッチンキャビネット40の前側の空間)S3を料理とは別の作業の空間として利用することができる。
【0040】
また、居室が1室のみで1人または2人で居住するコンパクトな住戸1において、キッチンで快適に過ごすことができるように居住性を高めることができる。
【0041】
また、キッチンキャビネット40は居室20のX方向の略中央に配置されているため、キッチンキャビネット40を挟んでX方向の両側の空間S2,S3を広く確保することができる。
【0042】
また、空間S3は、ワークスペースである。よって、同一空間にキッチンキャビネット40及びワークスペースを有するため、仕事の合間に、料理の下ごしらえを行ったり、お茶を沸かしたりといった複数の行為を並行して行いやすく、利便性を高めることができる。
【0043】
また、居住者がキッチンキャビネット40に対向する側の空間S2に連続して洗面所24が配置されているため、キッチンと洗面所24との間のアクセスが良く、利便性を高めることができる。
【0044】
また、洗面所24にキッチンキャビネット40側の引き戸44及び玄関11側の引き戸25の2箇所からアクセスすることができ、利便性を高めることができる。
【0045】
また、居住者は、空間S3で、キッチンキャビネット40側に向かうこともできれば、デスク33に向かって仕事や勉強等の執務を行うことができる。
【0046】
また、デスク33に隣接して配置された収納23を仕事用品の収納として利用し、ベッド35の足元側のクローゼット50を私用品の収納として利用して、収納スペースを用途に応じで使い分けることができる。
【0047】
(第二実施形態)
次に、第二実施形態に係る集合住宅の住戸について、主に
図2を用いて説明する。下記に示す実施形態の説明において、前述した部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0048】
図2は、本発明の第二実施形態に係る集合住宅の住戸の平面図である。
図2に示すように、本実施形態に係る住戸1Aでは、居室20に設置されるキッチンキャビネット(キッチン設備)40Aは、島型のキッチン(アイランドキッチン)である。
【0049】
キッチンキャビネット40Aの短辺40aは、壁部W13のY2側に、通行可能な空間S11離間して配置されている。キッチンキャビネット40の短辺40cに隣接して食卓46が設置されていない。居住者は、デスク33を使用して食事をすることができる。
【0050】
キッチンキャビネット40AのX1側には空間S3が形成され、Y2側には空間S12が形成され、X2側には空間S2が形成され、Y1側には空間S11が形成されている。キッチンキャビネット40Aを囲むように、回遊路S10(二点鎖線参照)が形成されている。回遊路S10は、キッチンキャビネット40のX1側、Y2側、X2側及びY1側に連続するO字状をなす通路である。
【0051】
このように構成された住戸1Aでは、居室20内にキッチンキャビネット40Aが配置されているため、キッチンキャビネット40Aを使用する空間(主に空間S2)と居室20内で他の行動空間とが連続する。例えば居室20のテレビ台34に設置されたテレビを視聴しながら料理をしたり、居室20内に設置した空調設備で居室20内全体を空調を一定に保つことができるため、キッチンキャビネット40Aを使用しつつで快適に過ごすことができる。
【0052】
また、キッチンキャビネット40Aは島型を成すキッチンであり、キッチンキャビネット40Aの長手方向が、居室20の長手方向であるY方向に沿って設置されている。よって、居住者がキッチンキャビネット40に対向する側S2とキッチンキャビネット40を挟んで反対側の空間(キッチンキャビネット40Aに対向する居住者から見てキッチンキャビネット40の前側の空間)S3を料理とは別の作業の空間として利用することができる。
【0053】
また、キッチンキャビネット40Aと壁部W13との間には空間S11が形成されている。よって、空間S11からもキッチンキャビネット40Aにアクセスできるため、キッチンキャビネット40Aの周りの空間を広く確保することができる。
【0054】
なお、上述した実施の形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0055】
例えば、上記に示す実施形態では、住戸1は1人または2人が居住するのに適した広さ及びプランとなっているが、本発明はこれに限られない。3人以上で居住してもよい。
【0056】
また、キッチンキャビネット40,40Aは、居室20のX方向の略中央に配置されているが、本発明はこれに限られない。キッチンキャビネット40が居室20のX方向の略中央よりもX1側またはX2側にずれた位置に配置されていてもよい。
【0057】
また、居室20と洗面所24との間には引き戸44が設置されているが、本発明はこれに限られない。居室20と洗面所24との間には、壁部が設けられていてもよい。
【0058】
また、住戸1には食卓46が設置されているが、本発明はこれに限られない。住戸1にも住戸1Aのように食卓46が設置されておらず、居住者はデスク33を使用して食事をしてもよい。
【符号の説明】
【0059】
1,1A 住戸
20 居室
24 洗面所
40 キッチンキャビネット(キッチン設備)
X 第二方向
Y 第一方向