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特開2022-109961コンテンツ共有プラットフォームのハンドオフ機能
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  • 特開-コンテンツ共有プラットフォームのハンドオフ機能 図1
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  • 特開-コンテンツ共有プラットフォームのハンドオフ機能 図8
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022109961
(43)【公開日】2022-07-28
(54)【発明の名称】コンテンツ共有プラットフォームのハンドオフ機能
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/148 20220101AFI20220721BHJP
   H04N 21/482 20110101ALI20220721BHJP
   H04N 21/258 20110101ALI20220721BHJP
【FI】
H04L67/148
H04N21/482
H04N21/258
【審査請求】有
【請求項の数】22
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022069445
(22)【出願日】2022-04-20
(62)【分割の表示】P 2019535391の分割
【原出願日】2017-09-27
(31)【優先権主張番号】62/439,877
(32)【優先日】2016-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/715,580
(32)【優先日】2017-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】502208397
【氏名又は名称】グーグル エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Google LLC
【住所又は居所原語表記】1600 Amphitheatre Parkway 94043 Mountain View, CA U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジャスティン・ルイス
(72)【発明者】
【氏名】アンキット・シャー
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164SC11P
5C164SD11S
5C164UD53P
5C164YA10
5C164YA14
(57)【要約】      (修正有)
【課題】コンテンツ共有プラットフォームのハンドオフ機能の実現方法を提供する。
【解決手段】方法は、第1のクライアントデバイスにおいて行われたセッションのセッション履歴を保持する。セッション履歴は訪問IDによって特定され、コンテンツ共有プラットフォーム上の最近見たコンテンツアイテムのセットを含む。方法はさらに、セッションと関連付けられたユーザが第2のクライアントデバイス上で活動していることを決定し、第2のクライアントデバイスへ、セッションの訪問ID及びナビゲーションエンドポイントと関連付けられたセッション継続通知を送信し、第2のクライアントデバイスから、セッションのナビゲーションエンドポイントに対応するコンテンツアイテムの視聴ページUIを求める要求を受信し、第2のクライアントデバイスへ、視聴ページUIをロードする命令及び訪問IDを使用して視聴ページUIの追加構成要素を要求する命令を送信する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のクライアントデバイスにおいて行われたセッションのセッション履歴を保持するステップであって、前記セッション履歴が訪問識別子(ID)によって特定され、コンテンツ共有プラットフォーム上で最近見たコンテンツアイテムのセットを含む、ステップと、
前記セッションと関連付けられたユーザが第2のクライアントデバイス上で活動していると決定するステップと、
処理デバイスによって前記第2のクライアントデバイスへ、前記第1のクライアントデバイスにおける前記セッションの前記訪問IDおよびナビゲーションエンドポイントと関連付けられたセッション継続通知を送信するステップと、
前記セッション継続通知に応答して前記第2のクライアントデバイスから、前記セッションの前記ナビゲーションエンドポイントに対応するコンテンツアイテムの視聴ページユーザインターフェース(UI)を求める要求を受信するステップと、
前記処理デバイスによって前記第2のクライアントデバイスへ、
前記視聴ページUIをロードする命令、および
前記訪問IDを使用して前記視聴ページUIの追加構成要素を要求する命令
を送信するステップであって、前記追加構成要素が、前記訪問IDと関連付けられている最近見たコンテンツアイテムの前記セットに基づいて特定されている次に見るべき推奨コンテンツアイテムを含む、ステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記ナビゲーションエンドポイントが、前記第1のクライアントデバイス上の最後の視聴コンテンツアイテムの識別子と、前記第1のクライアントデバイスにおける前記セッションの停止点に対応する前記最後の視聴コンテンツアイテム内の位置を含むタイムスタンプとを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記訪問IDがセッションIDと異なっており、前記訪問IDが、前記第1のクライアントデバイスと関連付けられ前記ユーザに対応するコンテンツ共有プラットフォームイベントと関連付けられており、前記コンテンツ共有プラットフォームイベントの発生が、決められた時間間隔より小さい間隔で分けられ、前記セッションIDが、前記第1のクライアントデバイス上で一日の中で起きる前記コンテンツ共有プラットフォームイベントと関連付けられている、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のクライアントデバイスにおいて行われる前記セッション中に、前記第1のクライアントデバイスからハンドオフ機能のユーザ選択の表示を受信するステップと、
前記表示を受信することに応じて、
前記ユーザと関連付けられた前記第2のクライアントデバイスを少なくとも備える1つまたは複数のクライアントデバイスを特定するステップと、
前記表示を受信することに応じて前記セッション継続通知を生成するステップと、
前記セッション継続通知を前記特定された1つまたは複数のクライアントデバイスへ送信するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記1つまたは複数のクライアントデバイスが、前記コンテンツ共有プラットフォームにおいて前記ユーザと関連付けられたものとして登録され特定される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記コンテンツ共有プラットフォームが前記第2のクライアントデバイスにおいてアクセスされていると決定するステップであって、前記アクセスが前記ユーザと関連付けられているステップと、
前記決定するステップに応じて、前記第1のクライアントデバイス上で前記ユーザの前記セッションを特定するステップと、
前記セッションに対応する前記訪問IDおよび前記ナビゲーションエンドポイントを特定するステップと、
前記セッション継続通知を生成するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のクライアントデバイスが、前記命令を受信することに応じて、前記視聴ページUIに前記追加構成要素を前記第2のクライアントデバイス上でロードし、前記追加構成要素を備えた前記視聴ページUIが、前記第2のクライアントデバイス上で前記セッションが再開することを可能にする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
推奨コンテンツアイテムの前記セットが再生リストである、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
メモリと、
前記メモリに結合された処理デバイスとを備えるクライアントデバイスであって、前記処理デバイスが、
前記処理デバイスによって実行されるアプリケーションを介してコンテンツ共有プラットフォームに、前記クライアントデバイスのユーザのためのアクセスをすることと、
別のクライアントデバイス上で行われた前記ユーザのセッションの訪問識別子(ID)およびナビゲーションエンドポイントと関連付けられたセッション継続通知を受信することとであって、前記セッションが前記コンテンツ共有プラットフォームと関連付けられている、受信することと、
前記セッションの前記ナビゲーションエンドポイントに対応するコンテンツアイテムの視聴ページユーザインターフェース(UI)を求める第1の要求を送信することと、
前記第1の要求に応じて、前記視聴ページUIをロードする命令と、前記訪問IDを使用して前記視聴ページUIの追加構成要素を要求する命令とを受信することであって、前記追加構成要素が、前記訪問IDと関連付けられている最近見たコンテンツアイテムのセットに基づいて特定されている次に見るべき推奨コンテンツアイテムを含む、受信することと、
前記視聴ページUIの前記追加構成要素を求める第2の要求を送信することであって、前記第2の要求が前記訪問IDを含む、送信することと、
前記追加構成要素を受信することに応じて、次に見るべき推奨コンテンツアイテムを含む視聴ページUIを提供することと
を行う、クライアントデバイス。
【請求項10】
前記アプリケーションが、コンテンツ共有プラットフォームアプリケーションまたはブラウザアプリケーションの少なくとも一方である、請求項9に記載のクライアントデバイス。
【請求項11】
前記ナビゲーションエンドポイントが、前記別のクライアントデバイス上の最後の視聴コンテンツアイテムの識別子と、前記別のクライアントデバイスにおける前記セッションの停止点に対応する前記最後の視聴コンテンツアイテム内の位置を含むタイムスタンプとを備える、請求項9に記載のクライアントデバイス。
【請求項12】
前記訪問IDがセッションIDと異なっており、前記訪問IDが、前記別のクライアントデバイスと関連付けられ前記ユーザに対応するコンテンツ共有プラットフォームイベントと関連付けられており、前記コンテンツ共有プラットフォームイベントの発生が、決められた時間間隔より小さい間隔で分けられ、前記セッションIDが、前記別のクライアントデバイス上で一日の中で起きるコンテンツ共有プラットフォームイベントと関連付けられている、請求項9に記載のクライアントデバイス。
【請求項13】
推奨コンテンツアイテムの前記セットが再生リストである、請求項9に記載のクライアントデバイス。
【請求項14】
前記視聴ページUIおよび前記追加構成要素が、前記クライアントデバイス上で前記セッションが再開することを可能にする、請求項9に記載のクライアントデバイス。
【請求項15】
前記セッション継続通知が、前記別のクライアントデバイスにおいて前記セッションが行われている間に、前記別のクライアントデバイスにおけるハンドオフ機能のユーザ選択に応じて生成される、請求項9に記載のクライアントデバイス。
【請求項16】
前記セッション継続通知が、前記クライアントデバイスの前記アプリケーションにおいて、前記コンテンツ共有プラットフォームの前記アクセスの自動検出に応じて生成される、請求項9に記載のクライアントデバイス。
【請求項17】
命令を記憶する非一時的機械可読記憶媒体であって、前記命令は、実行されたときに、処理デバイスに、
第1のクライアントデバイスにおいて行われたセッションのセッション履歴を保持する動作であって、前記セッション履歴が訪問識別子(ID)によって特定され、コンテンツ共有プラットフォーム上で最近見たコンテンツアイテムのセットを含む、動作と、
前記セッションと関連付けられたユーザが第2のクライアントデバイス上で活動していると決定する動作と、
前記処理デバイスによって前記第2のクライアントデバイスへ、前記第1のクライアントデバイスにおける前記セッションの前記訪問IDおよびナビゲーションエンドポイントと関連付けられたセッション継続通知を送信する動作と、
前記セッション継続通知に応答して前記第2のクライアントデバイスから、前記セッションの前記ナビゲーションエンドポイントに対応するコンテンツアイテムの視聴ページユーザインターフェース(UI)を求める要求を受信する動作と、
前記処理デバイスによって前記第2のクライアントデバイスへ、
前記視聴ページUIをロードする命令、および
前記訪問IDを使用して前記視聴ページUIの追加構成要素を要求する命令を送信する動作であって、前記追加構成要素が、前記訪問IDと関連付けられている最近見たコンテンツアイテムの前記セットに基づいて特定されている次に見るべき推奨コンテンツアイテムを含む、動作と
を含む動作を行わせる、非一時的機械可読記憶媒体。
【請求項18】
前記ナビゲーションエンドポイントが、前記第1のクライアントデバイス上の最後の視聴コンテンツアイテムの識別子と、前記第1のクライアントデバイスにおける前記ユーザ視聴セッションの停止点に対応する前記最後の視聴コンテンツアイテム内の位置を含むタイムスタンプとを備える、請求項17に記載の非一時的機械可読記憶媒体。
【請求項19】
前記訪問IDがセッションIDと異なっており、前記訪問IDが、前記第1のクライアントデバイスと関連付けられ前記ユーザに対応するコンテンツ共有プラットフォームイベントと関連付けられており、前記コンテンツ共有プラットフォームイベントの発生が、決められた時間間隔より小さい間隔で分けられ、前記セッションIDが、前記第1のクライアントデバイス上で一日の中で起きる前記コンテンツ共有プラットフォームイベントと関連付けられている、請求項17に記載の非一時的機械可読記憶媒体。
【請求項20】
前記動作がさらに、
前記第1のクライアントデバイスにおいて行われる前記セッション中に、前記第1のクライアントデバイスからハンドオフ機能のユーザ選択の表示を受信する動作と、
前記表示を受信することに応じて、
前記ユーザと関連付けられた前記第2のクライアントデバイスを少なくとも備える1つまたは複数のクライアントデバイスを特定する動作と、
前記表示を受信することに応じて前記セッション継続通知を生成する動作と、
前記セッション継続通知を前記特定された1つまたは複数のクライアントデバイスへ送信する動作とをさらに含む、請求項17に記載の非一時的機械可読記憶媒体。
【請求項21】
前記動作がさらに、
前記コンテンツ共有プラットフォームが前記第2のクライアントデバイスにおいてアクセスされていると決定するステップであって、前記アクセスが前記ユーザと関連付けられているステップと、
前記決定するステップに応じて、前記第1のクライアントデバイス上で前記ユーザの前記セッションを特定するステップと、
前記セッションに対応する前記訪問IDおよび前記ナビゲーションエンドポイントを特定するステップと、
前記セッション継続通知を生成するステップとを含む、請求項17に記載の非一時的機械可読記憶媒体。
【請求項22】
前記第2のクライアントデバイスが、前記命令を受信することに応じて、前記視聴ページUIに前記追加構成要素を前記第2のクライアントデバイス上でロードし、前記追加構成要素を備えた前記視聴ページUIが、前記第2のクライアントデバイス上で前記セッションが再開することを可能にする、請求項17に記載の非一時的機械可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はコンテンツ共有プラットフォームの分野に関し、詳細には、コンテンツ共有プラットフォームのハンドオフ機能に関する。
【背景技術】
【0002】
コンテンツ共有プラットフォーム、ならびにその対応するウェブサイトおよびモバイルアプリケーション(「アプリ」)は、ユーザが音楽およびビデオを再生し見ることを可能にする。サービスまたはアプリケーションにアクセスするための様々な媒体(コンテンツ共有プラットフォームなど)の可用性が高まると共に、これらの集中化したサービスまたはアプリケーションを求める要求が多様な送信元から生じている。アクセス媒体が異なるにもかかわらず、これらのサービスを利用することの根底にある理由は同じままである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
以下は、本開示のいくつかの態様についての基本的な理解が得られるようにするための本開示の簡略な概要である。この概要は、本開示の広範な概説ではない。この概要は、本開示の主要または重要な要素を特定するものでもなければ、本開示の特定の実施形態の何らかの範囲、または特許請求の何らかの範囲を描写するものでもない。その唯一の目的は、後で提示するより詳細な説明の前置きとして、本開示のいくつかの概念を簡略な形で提示することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の一態様では、方法は、第1のクライアントデバイスにおいて行われたセッションのセッション履歴を保持するステップであって、セッション履歴が訪問識別子(ID)によって特定され、コンテンツ共有プラットフォーム上の最近見たコンテンツアイテムのセットを含むステップと、セッションと関連付けられたユーザが第2のクライアントデバイス上で活動していると決定するステップと、クライアントデバイスへ、セッションの訪問IDおよびナビゲーションエンドポイントと関連付けられたセッション継続通知を送信するステップと、第2のクライアントデバイスから、セッションのナビゲーションエンドポイントに対応するコンテンツアイテムの視聴ページユーザインターフェース(UI)を求める要求を受信するステップと、第2のクライアントデバイスへ、視聴ページUIをロードする命令、および訪問IDを使用して視聴ページUIの追加構成要素を要求する命令を送信するステップとを含み、追加構成要素は、訪問IDと関連付けられている最近見たコンテンツアイテムのセットに基づいて特定されている次に見るべき推奨コンテンツアイテムを含む。
【0005】
1つの実施形態では、ナビゲーションエンドポイントは、第1のクライアントデバイス上の最後の視聴コンテンツの識別子と、第1のクライアントデバイスにおけるセッションの停止点に対応する最後の視聴コンテンツアイテム内の位置を含むタイムスタンプとを備え得る。さらに、訪問IDがセッションIDと異なることがあり、訪問IDは、第1のクライアントデバイスと関連付けられユーザに対応するコンテンツ共有プラットフォームイベントと関連付けられており、コンテンツ共有プラットフォームイベントの発生が、決められた時間間隔より小さい間隔で分けられる。加えて、セッションIDは、第1のクライアントデバイス上で一日の中で起きるコンテンツ共有プラットフォームイベントと関連付けることができる。
【0006】
いくつかの実施形態では、方法はさらに、第1のクライアントデバイスにおいて行われるセッション中に、第1のクライアントデバイスからハンドオフ機能のユーザ選択の表示を受信するステップと、表示を受信することに応じて、ユーザと関連付けられた第2のクライアントデバイスを少なくとも備える1つまたは複数のクライアントデバイスを特定するステップと、表示を受信することに応じてセッション継続通知を生成するステップと、このセッション継続通知を特定された1つまたは複数のクライアントデバイスへ送信するステップとをさらに含む。加えて、1つまたは複数のクライアントデバイスは、コンテンツ共有プラットフォームにおいてユーザと関連付けられたものとして登録し特定することができる。
【0007】
1つの実施形態では、方法はさらに、コンテンツ共有プラットフォームが第2のクライアントデバイスにおいてアクセスされていると決定するステップであって、アクセスがユーザと関連付けられているステップと、この決定するステップに応じて、第1のクライアントデバイス上でユーザのセッションを特定するステップと、セッションに対応する訪問IDおよびナビゲーションエンドポイントを特定するステップと、セッション継続通知を生成するステップとをさらに含む。さらに、第2のクライアントデバイスは、命令を受信することに応じて、視聴ページUIに追加構成要素を第2のクライアントデバイス上でロードすることができ、追加構成要素を備えた視聴ページUIが、第2のクライアントデバイス上でセッションが再開することを可能にする。加えて、推奨コンテンツアイテムのセットは再生リストとすることができる。
【0008】
上記の方法および本明細書に記載の様々な実施形態の操作を行うためのコンピューティングデバイスが開示される。上記の方法および本明細書に記載の様々な実施形態に関連する操作を行うための命令を記憶するコンピュータ可読媒体についても開示される。
【0009】
本開示は、添付の図面の図について、限定的にではなく例示的に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の実施形態を実施できる例示的なネットワークアーキテクチャを示すブロック図である。
図2】本開示の一実施形態による、サーバハンドオフ構成要素およびクライアントハンドオフ構成要素のブロック図である。
図3A】本開示の実施形態による、コンテンツ共有プラットフォームのハンドオフ機能のためのUIの例示的なスクリーンショットである。
図3B】本開示の実施形態による、コンテンツ共有プラットフォームのハンドオフ機能のためのUIの例示的なスクリーンショットである。
図4】一実施形態による、サーバデバイスにおいてコンテンツ共有プラットフォームのハンドオフ機能を実施する方法を示す流れ図である。
図5】一実施形態による、コンテンツ共有プラットフォームのハンドオフ機能のための手動起動セッション継続通知を生成する方法を示す流れ図である。
図6】一実施形態による、コンテンツ共有プラットフォームのハンドオフ機能のための自動生成セッション継続通知を提供する方法を示す流れ図である。
図7】一実施形態による、クライアントデバイスにおいてコンテンツ共有プラットフォームのハンドオフ機能を実施する方法を示す流れ図である。
図8】一実施形態による、コンピュータシステムの一実施形態を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の態様および実施形態は、コンテンツ共有プラットフォームのハンドオフ機能を対象とする。1つの実施形態では、携帯電話およびタブレットデバイスを含むデスクトップコンピューティングデバイスおよびモバイルデバイスなど、多数のコンピューティングデバイスがコンテンツ共有プラットフォームにアクセスするために利用されてよい。ユーザは、同じサービスまたはアプリケーション(コンテンツ共有プラットフォームなど)にアクセスするために、様々な媒体をますます使用している。たとえば、ユーザは、コンテンツ共有プラットフォームの一連のコンテンツアイテム(たとえばビデオ)を第1のクライアントデバイス上で、(たとえば、ウェブブラウザ上で提供されるメディアビューア、またはクライアントデバイスのアプリケーションを介して)消費すること(たとえば、見る、聞く、視聴するなど)ができる。これはユーザの、セッション、視聴セッション、見るセッション、訪問、などと呼ばれることがある。便利で継ぎ目のないセッションを実現するために、コンテンツ共有プラットフォームは、ユーザのセッションが、そのセッションにアクセスするために使用される第2のクライアントデバイス上で継続されることを可能にするハンドオフ機能を提供することができる。
【0012】
しかし、コンテンツ共有プラットフォーム上のセッションをハンドオフするための従来のシステムは、ユーザの特定のセッションおよび訪問に対応するハンドオフ機能を提供しない。たとえば、従来のシステムでは、1つのデバイスから別のデバイスへセッションをハンドオフするときに、もっとも最近のセッション履歴を考慮しない。本開示の実施形態では、セッションハンドオフの一部として訪問識別子(ID)を転送することによって、セッションハンドオフ時の円滑な移行を実現しており、この訪問IDは、セッションがそのもっとも最近のエンドポイントで再始動できるようにし、かつセッションが、そのセッションのもっとも最近の視聴履歴に関連するコンテンツ推奨から再開できるようにする。
【0013】
本開示の実施形態では、第1のクライアントデバイスから第2のクライアントデバイスへセッションを転送するハンドオフ機能を提供する。本開示の実施形態のハンドオフ機能は、ユーザのセッションが、第1のクライアントデバイス上でセッションが終了したのと同一のポイント(本明細書ではナビゲーションエンドポイントと呼ぶ)において、第2のクライアントデバイス上で再開されることを可能にする。さらに、本開示の実施形態のハンドオフ機能によって提供されるセッション継続は、コンテンツ共有プラットフォーム上でユーザと関連付けられた視聴履歴の全体に基づくのではなく、第1のクライアントデバイスにおいてセッションの間にユーザによって最近消費されたコンテンツアイテムのセットに基づく。
【0014】
たとえば、ユーザが通常はゲームビデオおよび電子音楽ビデオを見て、ときどきカントリーミュージックビデオを見ると仮定する。さらに、コンテンツ共有プラットフォームアプリケーションでの最近のセッションの一部として、ユーザは主にカントリーミュージックビデオを消費したと仮定する。ユーザが第1のクライアントデバイスにおいて自分の視聴セッションを終了し、次に、コンテンツ共有プラットフォームのアプリケーションを第2のクライアントデバイス上で初期化するときに(たとえばユーザが、場所を変えるときにデバイスをデスクトップコンピュータからモバイルデバイスに変更する)、ユーザには、アプリケーションを介して、電子ビデオおよびゲームビデオを含む再生リストを読み込む代わりに、カントリーミュージックビデオの再生リストを引き続き見ることを促すことができる(これらのビデオがたとえ、コンテンツ共有プラットフォーム上でユーザの全視聴履歴に基づいた注目されるユーザの好みであるとしても)。
【0015】
本開示の実施形態では、コンテンツ共有プラットフォームの可用性を改善するコンテンツ共有プラットフォームのハンドオフ機能を導入することによって、技法的改善を実現する。この可用性は、セッションを再開するための正確なナビゲーションエンドポイントおよびセッションの推奨コンテンツアイテムなどの、関連セッション継続データを提供することによって改善される(たとえば、ユーザの全視聴履歴ではなく、セッションのもっとも最近に消費されたコンテンツアイテムに基づいて)。これにより、コンテンツセッションを再開するために(クライアントデバイスとサーバデバイスの両方によって)使用される時間および通信リソースが低減し、それによって、コンテンツ共有プラットフォーム品質が改善され、処理時間が低減され、処理リソースの利用が低減され、かつユーザ体験が改善する。
【0016】
本開示の実施形態では、簡単かつ簡潔にするためにビデオに言及することが多い。しかし、本開示の教示は、メディアアイテム一般に当てはまり、たとえば、ビデオ、音声、文字、画像、プログラム命令などを含む様々なタイプのコンテンツアイテムまたはメディアアイテムに適用することができる。
【0017】
図1は、本開示の1つの実施態様による例示的なシステムアーキテクチャ100を示す。システムアーキテクチャ100は、クライアントデバイス110Aから110Z、ネットワーク105、データ記憶装置106、コンテンツ共有プラットフォーム120、およびサーバ130を含む。1つの実施形態では、ネットワーク105は、公衆ネットワーク(たとえば、インターネット)、私設ネットワーク(たとえば、ローカルエリアネットワーク(LAN)または広域ネットワーク(WAN))、有線ネットワーク(たとえば、イーサネット(登録商標)ネットワーク)、無線ネットワーク(たとえば、802.11ネットワークまたはWi-Fiネットワーク)、セルラネットワーク(たとえば、ロングタームエボルーション(LTE)ネットワーク)、ルータ、ハブ、スイッチ、サーバコンピュータ、および/またはこれらの組み合わせを含み得る。1つの実施形態では、データ記憶装置106は、メモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ)、キャッシュ、駆動装置(たとえば、ハードドライブ)、フラッシュドライブ、データベースシステム、またはデータを記憶することができる他のタイプの構成要素もしくはデバイスとすることができる。データ記憶装置106はまた、複数のコンピューティングデバイス(たとえば、複数のサーバコンピュータ)にも及び得る複数の記憶装置構成要素(たとえば、複数の駆動装置または複数のデータベース)を含むこともある。
【0018】
クライアントデバイス110Aから110Zはそれぞれ、パーソナルコンピュータ(PC)、ラップトップ、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ネットブックコンピュータ、ネットワーク接続テレビなどのコンピューティングデバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、クライアントデバイス110Aから110Zはまた、「ユーザデバイス」と呼ばれることもある。各クライアントデバイスは、メディアビューア111を含む。1つの実施形態では、メディアビューア111は、画像、ビデオ、ウェブページ、文書などのコンテンツをユーザが見ることを可能にするアプリケーションとすることができる。たとえば、メディアビューア111は、ウェブサーバに記憶されたコンテンツ(たとえば、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)ページなどのウェブページ、デジタルメディアアイテムなど)にアクセスし、これを検索、提示および/またはナビゲートすることができるウェブブラウザとすることができる。メディアビューア111は、コンテンツ(たとえば、ウェブページ、メディアビューア)をユーザに対してレンダリングする、表示する、および/または提示することができる。メディアビューア111はまた、ウェブページ(たとえば、オンライン小売商によって販売されている商品についての情報を提供できるウェブページ)に埋め込まれている埋込みメディアプレーヤ(たとえばFlash(登録商標)プレーヤまたはHTML5プレーヤ)を表示することもできる。別の例では、メディアビューア111は、ユーザがデジタルメディアアイテム(たとえば、デジタルビデオ、デジタル画像、電子本など)を見ることを可能にするスタンドアロンアプリケーション(たとえば、モバイルアプリケーションまたはアプリ)とすることができる。本開示の態様によれば、メディアビューア111は、ユーザがコンテンツ共有プラットフォーム上で共有するためのコンテンツを記録、編集、および/またはアップロードするためのコンテンツ共有プラットフォームアプリケーションとすることができ、コンテンツ共有プラットフォームのハンドオフ機能を実施する。いくつかの実施形態では、コンテンツ共有プラットフォームは音楽ストリーミングサービスを提供し、またメディアビューア111は音楽ストリーミングサービスアプリケーションであり、このアプリケーシ
ョンは、音楽コンテンツを提供し、音楽ストリーミングサービスの一部としてハンドオフ機能を実施する。
【0019】
メディアビューア111は、サーバ130および/またはコンテンツ共有プラットフォーム120によって、クライアントデバイス110Aから110Zに提供されてよい。たとえば、メディアビューア111は、コンテンツ共有プラットフォーム120から提供されたウェブページに埋め込まれる、埋込みメディアプレーヤとすることができる。別の例では、メディアビューア111は、サーバ130からダウンロードされるアプリケーションとすることができる。
【0020】
コンテンツ共有プラットフォーム120によって実行されるような、1つの実施形態について説明された機能はまた、適切な場合、別の実施形態においてクライアントデバイス110Aから110Zで実行することもできる。加えて、特定の構成要素に属する機能は、一緒に動作する別の、または複数の構成要素によって実行することもできる。コンテンツ共有プラットフォーム120はまた、適切なアプリケーションプログラムインターフェースを介して他のシステムまたはデバイスに提供されるサービスとしてアクセスすることもでき、したがって、ウェブサイトにおける使用に限定されない。
【0021】
1つの実施形態では、コンテンツ共有プラットフォーム120は、1つまたは複数のコンピューティングデバイス(ラックマウントサーバ、ルータコンピュータ、サーバコンピュータ、パーソナルコンピュータ、メインフレームコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータなど)、データ記憶装置(たとえば、ハードディスク、メモリ、データベース)、ネットワーク、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とすることができ、これらは、ユーザがメディアアイテムにアクセスできるようにするために、かつ/またはメディアアイテムをユーザに提供するために使用することができる。たとえば、コンテンツ共有プラットフォーム120は、ユーザがメディアアイテムを消費する、アップロードする、検索する、承認する(「いいね」)、嫌う、かつ/またはメディアアイテムについてコメントすることを可能にする。コンテンツ共有プラットフォーム120はまた、ユーザがメディアアイテムにアクセスできるようにするために使用できるウェブサイト(たとえば、ウェブページ)、またはアプリケーションバックエンドソフトウェアを含むこともできる。
【0022】
本開示の実施形態では、「ユーザ」はただ一人の個人として表されることがある。しかし、本開示の別の実施形態は、一組のユーザよって制御されるエンティティである「ユーザ」および/または自動化送信元を包含する。たとえば、ソーシャルネットワーク内のコミュニティとして連合した一組の個々のユーザが「ユーザ」とみなされることがある。別の例では、自動化消費者が、コンテンツ共有プラットフォーム120の、トピックチャネルなどの自動化採集パイプラインであり得る。
【0023】
コンテンツ共有プラットフォーム120は、メディアアイテム121などのデータコンテンツをホストすることができる。データコンテンツは、ユーザによって選択されたデジタルコンテンツ、ユーザによって利用可能にされたデジタルコンテンツ、ユーザによってアップロードされたデジタルコンテンツ、コンテンツプロバイダによって選択されたデジタルコンテンツ、放送局によって選択されたデジタルコンテンツなどであり得る。メディアアイテム121の例には、それだけには限らないが、デジタルビデオ、デジタル映画、デジタル写真、デジタル音楽、ウェブサイトコンテンツ、ソーシャルメディア最新情報、電子本(eブック)、電子雑誌、デジタル新聞、デジタルオーディオブック、電子ジャーナル、ウェブブログ、リアルシンプルシンジケーション(RSS)フィード、電子コミック本、ソフトウェアアプリケーションなどが含まれ得る。いくつかの実施形態では、メディアアイテム121はまた、コンテンツアイテムとも呼ばれる。
【0024】
メディアアイテム121は、インターネットを介して、および/またはモバイルデバイスアプリケーションを介して消費することができる。簡潔および簡単にするために、オンラインビデオ(以下ではビデオとも呼ばれる)が、本明細書全体を通してメディアアイテム121の一例として用いられる。本明細書で用いられる、「メディア」、「メディアアイテム」、「オンラインメディアアイテム」、「デジタルメディア」、「デジタルメディアアイテム」、「コンテンツ」、および「コンテンツアイテム」は、デジタルメディアアイテムをエンティティに提示するように構成されたソフトウェア、ファームウェアまたはハードウェアを使用して実行またはロードできる、電子ファイルを含み得る。1つの実施形態では、コンテンツ共有プラットフォーム120は、データ記憶装置106を使用してメディアアイテム121を記憶することができる。
【0025】
1つの実施形態では、サーバ130は、1つまたは複数のコンピューティングデバイス(たとえば、ラックマウントサーバ、サーバコンピュータなど)とすることができる。1つの実施形態では、サーバ130はコンテンツ共有プラットフォーム120に含まれ得る。サーバ130は、コンテンツ共有プラットフォーム120のハンドオフ機能を実施するためのサーバハンドオフ構成要素140を含むことができる。いくつかの実施形態では、クライアントデバイス110A~110Zは、サーバハンドオフ構成要素140と一緒に動作して(または一部の実施形態では別個に動作して)コンテンツ共有プラットフォーム120のハンドオフ機能を提供する、クライアントハンドオフ構成要素115を含むことができる。クライアントハンドオフ構成要素115は、サーバ130のサーバハンドオフ構成要素140とは別個に本開示の実施形態を実施することができ、あるいはサーバハンドオフ構成要素140と一緒に動作することもできる。以下の説明では、本開示の実施形態を実施するサーバハンドオフ構成要素140に言及することがあるが、サーバハンドオフ構成要素140の機能は、クライアントデバイス110A~110Zにあるクライアントハンドオフ構成要素115単独でも、かつ/またはこれと一緒でも、同様に実行できることを理解されたい。
【0026】
1つの実施形態では、ユーザは、一連のコンテンツアイテム(たとえばビデオ)を第1のクライアントデバイス110A~110Z上で、(たとえば、ウェブブラウザ上で提供されるメディアビューア111、またはクライアントデバイス110A~110Zのアプリケーションを介して)消費すること(たとえば、見る、聞く、視聴することなど)ができる。これはユーザの、セッション、視聴セッション、見るセッション、訪問、などと呼ばれることがある。セッションが第1のクライアントデバイス上で終了した場合、サーバハンドオフ構成要素140および/またはクライアントハンドオフ構成要素115は、そのセッションを別のクライアントデバイス110A~110Z(すなわち、第2のクライアントデバイス)上で再開できるように、コンテンツ共有プラットフォームのハンドオフ機能を有効にする。サーバハンドオフ構成要素140および/またはクライアントハンドオフ構成要素115によって提供されるハンドオフ機能は、ユーザのセッションが、第1のクライアントデバイス上でセッションが終了したのと同一のポイント(本明細書ではナビゲーションエンドポイントと呼ぶ)において、第2のクライアントデバイス110A~110Z上で再開されることを可能にする。さらに、本開示の実施形態のハンドオフ機能によって提供されるセッション継続は、コンテンツ共有プラットフォーム上でユーザと関連付けられた視聴履歴の全体に基づくのではなく、第1のクライアントデバイスにおいてセッションの間にユーザによって最近消費されたコンテンツアイテムのセットに基づく。
【0027】
たとえば、ユーザが通常はゲームビデオおよび電子音楽ビデオを見て、ときどきカントリーミュージックビデオを見ると仮定する。さらに、コンテンツ共有プラットフォームアプリケーションでの最近のセッションの一部として、ユーザは主にカントリーミュージックビデオを消費したと仮定する。ユーザが第1のクライアントデバイスにおいて自分の視聴セッションを終了し、次に、コンテンツ共有プラットフォームのアプリケーションを第2のクライアントデバイス上で初期化するときに(たとえばユーザが、場所を変えるときにデバイスをデスクトップコンピュータからモバイルデバイスに変更する)、ユーザには、アプリケーションを介して、電子ビデオおよびゲームビデオを含む再生リストを読み込む代わりに、カントリーミュージックビデオの再生リストを引き続き見ることを促すことができる(これらのビデオがたとえ、コンテンツ共有プラットフォーム上でユーザの全視聴履歴に基づいた注目されるユーザの好みであるとしても)。加えて、本開示の実施形態のハンドオフ機能は、ユーザが第1のクライアントデバイスにおいてセッション中に最近見ているビデオが推奨コンテンツとして再生リストに含まれることがないようにする。これによりユーザは、クライアントデバイスをユーザが変更したときに、反復するコンテンツアイテムを提示されないようになる。
【0028】
いくつかの実施形態では、サーバ130のサーバハンドオフ構成要素140は、コンテンツ共有プラットフォーム120と対話して本開示の実施形態を実現することができる。サーバハンドオフ構成要素140およびクライアントハンドオフ構成要素115、ならびにその特定の機能についてのさらなる説明は、図2に関して以下でより詳細に記述される。
【0029】
本開示の実施形態は、コンテンツ共有プラットフォームに関して、およびハンドオフ機能をコンテンツ共有プラットフォームに提供することに関して論じられるが、実施形態はまた、ユーザ間の接続を行う任意のタイプのソーシャルネットワークに広く適用することもできる。本開示の実施形態は、チャネル加入をユーザに提供するコンテンツ共有プラットフォームに限定されない。
【0030】
上記の説明とは別に、ユーザには、もしも本明細書に記載のシステム、プログラムまたは機能がユーザ情報(たとえば、ユーザのソーシャルネットワーク、社会的行為または活動、職業、ユーザの好み、またはユーザの現在位置)の収集を可能にする場合と、ユーザにサーバからコンテンツまたは通信が送信される場合との両方について、ユーザが選択することを可能にする制御機構が提供され得る。加えて、特定のデータを、それが記憶または使用される前に、個人的に特定可能な情報が取り除かれるように1つまたは複数の方法で処理することができる。たとえば、あるユーザの個人情報は、そのユーザについての個人的に特定可能な情報を決定できないように処理することができ、あるいは、位置情報が得られる場合に、ユーザの具体的な位置を決定することができないようにユーザの地理的位置を(市、郵便番号、または州レベルなどに)一般化することもできる。したがって、ユーザは、どんな情報がユーザについて収集されるか、その情報がどのように使用されるか、またどんな情報がユーザに提供されるかを制御することができる。
【0031】
図2は、本開示の1つの実施形態による、サーバハンドオフ構成要素140およびクライアントハンドオフ構成要素115を示すブロック図である。上で論じたように、サーバハンドオフ構成要素140は、単一のソーシャルネットワークと対話することができ、あるいは複数のソーシャルネットワーク(たとえば、別のサードパーティソーシャルネットワークによって利用されるコンテンツ共有プラットフォームのサービスとして提供される)の間で利用することもできる。1つの実施形態では、サーバハンドオフ構成要素140は、セッション履歴ロガー210、ハンドオフ検出器220、ハンドオフ通知生成器230、およびハンドオフ命令生成器240を含む。いくらかの構成要素がサーバハンドオフ構成要素140に、一般性を失うことなく含まれ得る。たとえば、モジュールのうちの2つを単一のモジュールになるように組み合わせることができ、あるいはモジュールのうちの1つを2つ以上のモジュールに分割することもできる。1つの実施形態では、1つまたは複数のモジュールが別々のコンピューティングデバイス(たとえば、別々のサーバコンピュータ、単一のクライアントデバイス、または複数のクライアントデバイスの間で分散したものなど)に存在し得る。さらに、1つまたは複数のモジュールが別々のコンテンツ共有プラットフォーム、サードパーティソーシャルネットワーク、および/または外部サーバに存在し得る。
【0032】
サーバハンドオフ構成要素140は、ハンドオフ構成要素115およびデータ記憶装置106に通信可能に結合される。たとえば、サーバハンドオフ構成要素140は、クライアントハンドオフ構成要素115およびデータ記憶装置106にネットワークを介して(たとえば、図1に示されたネットワーク105を介して)結合することができる。
【0033】
1つの実施形態では、クライアントハンドオフ構成要素115は、ハンドオフ通知器250、ハンドオフ要求生成器260、およびハンドオフ実施器270を含む。いくらかの構成要素がクライアントハンドオフ構成要素115に、一般性を失うことなく含まれ得る。たとえば、モジュールのうちの2つを単一のモジュールになるように組み合わせることができ、あるいはモジュールのうちの1つを2つ以上のモジュールに分割することもできる。1つの実施形態では、1つまたは複数のモジュールが別々のコンピューティングデバイス(たとえば、別々のサーバコンピュータ、単一のクライアントデバイス、または複数のクライアントデバイスの間で分散したものなど)に存在し得る。さらに、1つまたは複数のモジュールが別々のコンテンツ共有プラットフォーム、サードパーティソーシャルネットワーク、および/または外部サーバに存在し得る。
【0034】
データ記憶装置106は、メモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ)、キャッシュ、駆動装置(たとえば、ハードドライブ)、フラッシュドライブ、データベースシステム、またはデータを記憶することができる他のタイプの構成要素もしくはデバイスとすることができる。データ記憶装置106はまた、複数のコンピューティングデバイス(たとえば、複数のサーバコンピュータ)にも及び得る複数の記憶装置構成要素(たとえば、複数の駆動装置または複数のデータベース)を含むこともある。データ記憶装置106は、コンテンツアイテムデータ290、イベントログデータ291(さらにセッション識別子(ID)292、訪問ID 293、および視聴履歴294を含むことができる)、およびユーザデータ295を含む。
【0035】
上で論じたように、サーバハンドオフ構成要素140およびクライアントハンドオフ構成要素115は、別個および/または一緒に、手順通りに生成されたコンテンツアイテムのリストのセッションを、1つのクライアントデバイスから別のクライアントデバイスへハンドオフ(すなわち転送)することを可能にする。コンテンツ共有プラットフォーム上のセッションの一部として、ユーザは、一連のコンテンツアイテム(たとえば、データ記憶装置106のコンテンツアイテムデータ290からのビデオなど)を第1のクライアントデバイス上で消費すること(たとえば、見る、聞く、視聴することなど)ができる。セッションが第1のクライアントデバイス上で終了した場合、サーバハンドオフ構成要素140および/またはクライアントハンドオフ構成要素115は、そのセッションを第2のクライアントデバイス上で、セッションが第1のクライアントデバイス上で終了したナビゲーションエンドポイントにおいて再開/継続できるように、コンテンツ共有プラットフォームのハンドオフ機能を有効にする。ユーザの第1および第2のクライアントデバイスのそれぞれは、本開示の実施形態のハンドオフ機能を有効にするためのクライアントハンドオフ構成要素115を含むことができる。さらに、本開示の実施形態のハンドオフ機能によって提供されるセッション継続は、コンテンツ共有プラットフォーム上でユーザと関連付けられた視聴履歴の全体に基づくのではなく、第1のクライアントデバイスにおけるセッションの間にユーザによって最近消費されたコンテンツアイテムのセットに基づく。
【0036】
セッションが第1のクライアントデバイス上で行われているとき、サーバハンドオフ構成要素140のセッション履歴ロガー210が、セッションの間のユーザの活動を、セッションの間にユーザが消費する一連のコンテンツアイテムを含めて、ログ記録する。セッション履歴ロガー210は、データ記憶装置106のイベントログデータ291の各イベント(たとえば、ユーザによるコンテンツアイテムの視聴を示す視聴履歴294など)をログ記録する。各イベント(たとえば、視聴履歴294)は、ユーザを示すセッションID 292と共にイベントログデータ291にログ記録され、さらに別の訪問ID 293と共にログ記録される。
【0037】
セッションID 292は、ユーザによる、一日の、単一のクライアントデバイスを介したコンテンツ共有プラットフォームとの、いかなる対話とも関連付けることができる。同じクライアントデバイスによる別の日の対話は、同じクライアントデバイスによる以前の日のユーザの対話と関連付けられたセッションID 292と比較して新しいセッションID 292と関連付けられる。加えて、同じ日における別のクライアントデバイス上のユーザ対話は、別のセッションID 292と関連付けられる。
【0038】
訪問ID 293は、互いの決められた時間間隔内で行われる、単一のクライアントデバイス上のコンテンツ共有プラットフォームとのユーザの対話を包含する(たとえば、訪問ID 293の対話のそれぞれは、決められた時間間隔を超える非活動によっては分けられない)。決められた時間間隔を対話間で超えた場合、新しい訪問IDが、同じ日における同じクライアントデバイス上の、コンテンツ共有プラットフォームとのユーザの次の対話に割り当てられる。そのため、セッションID 292は、ユーザがクライアントデバイスにおいて、一日の間に別々の時間間隔でコンテンツ共有プラットフォームと対話する場合に(すなわち、各訪問IDの対話がスレッショルドを超える非活動時間によって分けられる)、複数の訪問ID 293を包含することがある。あるユーザについて同じデバイス上で記録された各イベントは、イベントが決められた間隔で起きており、時間のスレッショルドで分けられていない場合には、同じ訪問ID 293と関連付けられる。訪問ID 293は、ユーザがアプリケーションを閉じたときに、またはコンテンツ共有プラットフォームとの対話を決められた期間止めたときに、リフレッシュされる(すなわち、新しい訪問ID 293が生成される)。
【0039】
第1のクライアントデバイスにおけるセッションが終了すると(たとえば、コンテンツ共有アプリケーションが閉じられる、コンテンツ共有プラットフォーム上の決められた期間の非活動など)、セッションは、第1のクライアントデバイスからユーザの第2のクライアントデバイスへ移すこと(たとえば、継続する、再開する、ハンドオフすることなど)ができる。1つの実施形態では、サーバハンドオフ構成要素140のハンドオフ検出器220は、セッションが1つのクライアントデバイス(たとえば、第1のクライアントデバイス)上でいつ終了したか、および/またはそのセッションと関連付けられたユーザが別のクライアントデバイス(たとえば、第2のクライアントデバイス)上でいつアクティブになったか、を特定することができる。ハンドオフ検出器220はイベントログデータ291を利用して、第1のクライアントデバイス上のセッションの終了、および/またはユーザによる第2のクライアントデバイス上の活動の再開を特定することができる。
【0040】
本開示の実施形態は、セッションを1つのクライアントデバイスから別のものへどのようにして移すことができるかについて、2つの変形形態を提供する。第1の変形形態では、ハンドオフ通知生成器230は、第2のクライアントデバイスがユーザのためにコンテンツ共有プラットフォームにアクセスしているとハンドオフ検出器220が決定したときに、セッション継続通知を自動的に生成し、第2のクライアントデバイスへ送信する。たとえば、ハンドオフ検出器220は、ユーザと関連付けられたユーザ識別子(ID)が、第2のクライアントデバイスに対応するイベント(たとえば、コンテンツ共有プラットフォームのアプリケーションにログ記録すること、コンテンツ供給を要求することなど)の一部として受信されたと決定することができる。1つの実施形態では、ハンドオフ検出器220は、コンテンツ共有プラットフォーム(たとえば、ホームページ、フィードなど)と関連付けられたコンテンツが第2のクライアントデバイスから要求されていると決定する(たとえば、コンテンツ共有プラットフォームアプリケーションが、第2のクライアントデバイス上でユーザによって初期化されたときに)。ハンドオフ検出器220はイベントログデータ291を検査して、以前の訪問が複数のコンテンツアイテムの消費を含み、かつ決められた期間内(たとえば、過去の2~3時間以内)に行われた場合に、ユーザと関連付けられたコンテンツ共有プラットフォームへの訪問が以前にあったかどうかを特定する。
【0041】
上記の基準を満たすもっとも最近の訪問を特定するハンドオフ検出器220に応答して、ハンドオフ通知生成器230はセッション継続通知を生成し、第2のクライアントデバイスへ送信する。セッション継続通知は、コンテンツ共有プラットフォームアプリケーションを介してユーザに示すことができる。1つの実施形態では、クライアントハンドオフ構成要素115のハンドオフ通知器250は、ハンドオフ通知生成器230からのセッション継続通知を受信し表示させる。いくつかの実施形態では、セッション継続通知は、システム通知として第2のクライアントデバイスに表示することができる。セッション継続通知は、ハンドオフ検出器220によって特定された以前のセッションをユーザが再開および/または継続したいかどうかユーザに問い合わせるプロンプトを含むことができる。
【0042】
図3Aは、本開示の実施形態による、自動生成ハンドオフ通知を含むセッション通知UI 300の例示的なスクリーンショットを示す。UI 300は、別のクライアントデバイスに以前に保持されたセッションを、ユーザの現在のクライアントデバイス上で継続または再開できることをユーザに通知するために表示することができる。いくつかの実施形態では、UI 300は、(たとえば、データ記憶装置106のコンテンツアイテムデータ290から得られた)コンテンツアイテムの再生をする再生部分310を含むことができる。UI 300はまた、再生部分310における再生のために供給されるコンテンツアイテムに対応する(たとえば、コンテンツアイテムデータ290から得られた)識別情報を含む、コンテンツアイテム記載部分320を含むこともできる。UI 300はさらに、セッション継続通知部分330を含むことができる。
【0043】
いくつかの実施形態では、セッション継続通知部分330は、部分310、320において特定されているコンテンツアイテムが、別のクライアントデバイス(「デバイスA」)を使用して以前に視聴されていることをユーザに通知する文332を含むことができる。この文はまた、部分310、320で特定されている、以前に視聴したコンテンツアイテムと関連するセッションを継続するかどうかについてユーザに確認する。セッション継続通知部分330はボタン334を含み、このボタンは選択されると、(部分310、320において特定されている以前に視聴したコンテンツアイテムと関連付けられた)セッションを、UI 300を提示しているクライアントデバイス上で再開(たとえば、継続、ハンドオフなど)できるようにする。セッション継続通知部分330はまた、リンク336(たとえば、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)リンク、ハイパーリンクなど)も含み、このリンクはユーザが、セッション継続通知330を断り、UI 300を提示している現在のクライアントデバイス上で新しいセッションを継続できるようにする。
【0044】
図2に戻ると、第2の変形形態では、ある表示が第1のクライアントデバイス上でユーザがハンドオフ機能を選択する(たとえば、ユーザがボタンをクリックする、またはハンドオフ機能と関連付けられたリンクを選択する)ことにより受信されたとき、セッション継続通知は、ハンドオフ通知生成器230によって生成することができる。ハンドオフ機能がユーザによって選択されたとき(たとえば、コンテンツ共有アプリケーションのユーザインターフェース(UI)に設けられたハンドオフ機能を表すリンクまたはボタンを介して)、遠隔手続き呼び出し(RPC)がハンドオフ通知器250によって生成され、ハンドオフ検出器220へ送信される。次に、ハンドオフ検出器220は、ハンドオフ通知生成器230を起動して、ユーザと関連付けられた1つまたは複数の他のクライアントデバイスに向けてセッション継続通知を送信する。1つの実施形態では、ハンドオフ通知生成器230は、コンテンツ共有プラットフォームから通知を受信するように登録されているユーザのクライアントデバイスに向けてセッション継続通知を配信することを担う。コンテンツ共有プラットフォームに登録されているユーザのクライアントデバイスは、データ記憶装置106のユーザデータ295から特定することができる。
【0045】
図3Bは、本開示の実施形態による、コンテンツ共有プラットフォーム上でユーザのセッションの手動ハンドオフを有効にするUI 350の例示的なスクリーンショットを示す。UI 350は、コンテンツアイテムを再生するメディアプレーヤ360と、コンテンツアイテム情報セクション370とを含み得る。コンテンツアイテム情報セクション370は、メディアプレーヤ360に示された現在アクセスされているコンテンツアイテムの識別情報を列挙することができる。コンテンツアイテム情報セクション370は、それだけには限らないが、コンテンツアイテムのタイトル、コンテンツアイテムのコンテンツ所有者、コンテンツアイテムの投稿日、コンテンツアイテムの継続期間、コンテンツアイテムの視聴数、コンテンツアイテムの「いいね」(たとえば、賛成)の数、コンテンツアイテムの「嫌い」(たとえば、不賛成)の数などの情報を含み得る。
【0046】
1つの実施形態では、UI 350はハンドオフアイコン380を含む。ハンドオフアイコン380は、メディアプレーヤ360の一部とすることができる。図3Bに示されるように、ハンドオフアイコン380は、メディアプレーヤ360の下部に位置するメディアプレーヤ360の制御領域の一部である。1つの実施形態では、視聴ユーザがハンドオフアイコン380をホバーまたは選択すると、ドロップダウンメニュー385を視聴ユーザに示すことができる。ドロップダウンメニュー385は、ハンドオフ機能に関するさらなる情報を視聴ユーザに提供することができる。たとえば、ドロップダウンメニュー385は、別のクライアントデバイスへ現在の視聴セッションをハンドオフさせるために、視聴ユーザが選択することができる。いくつかの実施形態では、ドロップダウンメニュー385は、視聴セッションをハンドオフすることができる他の潜在的なクライアントデバイスを列挙することができる。ハンドオフアイコン380、またはハンドオフアイコン380と関連付けられたドロップダウンメニュー385が選択されると、(部分360、370において特定されているコンテンツアイテムと関連付けられた)現在の視聴セッションを再開するためのプッシュ通知を生成し、ユーザと関連付けられた別のクライアントデバイスへ送信することができる。UI 350に関して説明したもの以外の、ドロップダウンメニュー385および他の通知のタイプを含む、ハンドオフアイコン380の他の位置および構成もまた、本開示の実施形態において利用することができる。
【0047】
図2に戻ると、上述の第1と第2の変形形態の両方において、セッション継続通知はペイロードを含む。このペイロードは、特定セッションおよびナビゲーションエンドポイントと関連付けられた訪問ID 293を含む。1つの実施形態では、ナビゲーションエンドポイントは、第1のクライアントデバイス上でセッションが終了したときに視聴されていたコンテンツアイテム内の位置を特定するタイムスタンプである。ペイロードデータは、ハンドオフ通知生成器230によってイベントログデータ291から得ることができる。
【0048】
上で論じたように、第2のクライアントデバイスにおけるクライアントハンドオフ構成要素115のハンドオフ通知器250は、セッション継続通知を受信し表示させる。セッション継続通知は、第2のクライアントデバイスにおけるコンテンツ共有プラットフォームアプリケーションまたはブラウザアプリケーションのUI内の通知として表示することができ、かつ/または第2のクライアントデバイス上で生成されるシステム通知とすることができる。セッション継続通知は、ハンドオフ検出器220によって特定された以前の特定セッションをユーザが再開および/または継続したいかどうかユーザに問い合わせるプロンプトを含むことができる。
【0049】
ユーザはセッションを継続することを、第2のクライアントデバイスにおいて提示されたセッション継続通知を介して、たとえばリンクを選択すること、またはセッション継続通知のボタンをクリックすることによって、選ぶことができる。セッションを続行すること(すなわち、セッションハンドオフ)の表示を受信することに応答して、第2のクライアントデバイス上のクライアントハンドオフ構成要素115のハンドオフ要求生成器260は、訪問IDおよびナビゲーションエンドポイントをセッション継続通知ペイロードから抽出し、受信ナビゲーションエンドポイントに対応する新しい視聴ページを求めるクライアント要求を生成することができる。生成されたクライアント要求はまた、抽出訪問IDを含むこともできる。ハンドオフ要求生成器260は、このクライアント要求をサーバハンドオフ構成要素140へ送信する。
【0050】
クライアント要求がサーバハンドオフ構成要素140において受信されると、ハンドオフ命令生成器240は、セッション継続のハンドオフ命令を生成することができる。ハンドオフ命令は、(1)ナビゲーションエンドポイントに対応する視聴ページをロードする命令、および(2)視聴ページ用の追加の構成要素を要求する命令を含むことができる。視聴ページをロードすることに関して、その命令は、視聴ページの一部としてロードされるべきコンテンツアイテムを特定することができ、このコンテンツアイテムは、セッションのナビゲーションエンドポイントに対応する。1つの実施形態では、コンテンツアイテムは、(たとえば、ユーザがコンテンツアイテムを視聴している最中であったときに)ユーザによって最後に消費されたコンテンツアイテムとすることができる。いくつかの実施形態では、コンテンツアイテムはセッションの次のコンテンツアイテムであり得る(たとえば、ユーザが、セッション中で最後に消費されたコンテンツアイテムの終わるところ、またはセッション中の視聴コンテンツアイテム間にあったとき)。
【0051】
追加の構成要素を要求することに関して、これらの追加の構成要素は、次に見るべきコンテンツアイテムの推奨セットを含み得る。1つの実施形態では、コンテンツアイテムの推奨セットは、再生リストの形とすることができる。コンテンツアイテムの推奨セットは、ハンドオフ命令生成器240の推奨生成器245によって特定することができる。推奨生成器245は、訪問IDと関連付けられている最近消費されたコンテンツアイテムのセットに基づいて、推奨コンテンツアイテムのセットを特定することができる。訪問IDと関連付けられている最近消費されたコンテンツアイテムのセットは、イベントログデータ291から(すなわち、視聴履歴294から)得ることができ、第2のクライアントデバイス上で継続されるべきセッション中の、もっとも最近にユーザによって消費されたコンテンツアイテムを指し得る。これらの最近消費されたコンテンツアイテムは、推奨コンテンツアイテムのセットを生成する種をまくために推奨生成器245で使用することができる。
【0052】
推奨コンテンツアイテムのセット(たとえば、再生リスト)をどのようにして生成できるかについての説明は以下の通りである。最初に、推奨生成器245は、種コンテンツアイテム(たとえば、訪問ID 293と関連付けられたコンテンツアイテム)の集まったものを取り込み、この種コンテンツアイテムのいずれかを消費した他のユーザセッションのセット、ならびにそのコンテンツアイテムのいずれかを含むどの再生リストも特定する。次に、特定された他のユーザセッションおよび再生リストが、それぞれに含まれる種コンテンツアイテムの数によって重み付けされる。次に、コンテンツアイテムの初期セットが生成され、この初期セット中のコンテンツアイテムはまた、ユーザに見られたか、あるいはまた、種コンテンツアイテムではない再生リストに含まれていた。最後に、初期セット中のコンテンツアイテムが、他のユーザセッション/再生リストの重みと、コンテンツアイテムが含まれる他のユーザセッション/再生リストの数とに基づいてスコア化され、ランク付けされる。これにより、種コンテンツアイテムに厳密に合致する、かつ推奨生成器245からのコンテンツアイテムの推奨セットとして使用できるコンテンツアイテムの集まったものがもたらされる。
【0053】
ハンドオフ命令がサーバハンドオフ構成要素140から第2のクライアントデバイスにおいてクライアントハンドオフ構成要素115によって受信されると、ハンドオフ実施器270はハンドオフ命令を実行して、第2のクライアントデバイス上でセッションを再開および/または継続することができる。ハンドオフ命令は、実行されると、ハンドオフ実施器270が、次に見るべき推奨コンテンツアイテムのセットを含む視聴ページを、第2のクライアントデバイスのアプリケーション(たとえば、ブラウザアプリケーションまたはコンテンツ共有プラットフォームアプリケーション)のUIにロードする。
【0054】
本開示の1つの実施形態では、あるセッションが第2のクライアントへ上記に従ってハンドオフされた後に、ユーザイベントがイベントログデータ291に記録され得る。ユーザイベントは、第1のクライアントデバイスの元の訪問IDと第2のクライアントデバイスに使用される新しい訪問IDとの対形成を記録する。この対形成は、各セッションをデイジーチェーンで一緒にするのに使用することができ、それにより、ユーザがクライアントデバイスAからクライアントデバイスB、クライアントデバイスCへと行く場合に、クライアントデバイスC上の継続再生リスト(すなわち、コンテンツアイテムの推奨セット)に、クライアントデバイスAとBの両方で消費されたコンテンツアイテムの種がまかれる。
【0055】
図4は、本開示の一実施形態による、サーバデバイスにおいてコンテンツ共有プラットフォームのハンドオフ機能を実施するための方法400を示す流れ図である。方法400は、ハードウェア(たとえば、回路、専用論理回路、プログラム可能論理回路、マイクロコードなど)、ソフトウェア(たとえば、ハードウェアシミュレーションを行うために処理デバイス上で実行される命令)、またはこれらの組み合わせを含む処理論理回路によって実行することができる。
【0056】
説明を簡単にするために、本開示の方法は、一連の動作として描写され記述される。しかし、本開示による動作は、様々な順序で、かつ/または同時に、また本明細書に提示および説明されていない他の動作と共に行われてよい。さらに、説明されたすべての動作が、開示された主題による方法を実施するために必要になり得るとは限らない。加えて、当業者には、方法が状態図またはイベントによる一連の相互に関連する状態として代替的に表され得ることが理解および認識されるはずである。さらに、本明細書に開示された方法は、このような方法をコンピューティングデバイスへ輸送および転送しやすいようにする製造物に記憶させることが可能なことを理解されたい。本明細書で使用される用語の「製造物」は、任意のコンピュータ可読デバイスまたは記憶媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含するものである。1つの実施形態では、方法400は、図1および図2に示されたサーバハンドオフ構成要素140によって実行することができる。
【0057】
方法400はブロック410から開始し、ユーザのセッションのセッション履歴が保持され、このセッション履歴は第1のクライアントデバイスにおいて行われる。ブロック420で、セッションが第1のクライアントデバイスから第2のクライアントデバイスへ移動したと決定される。続いて、ブロック430で、セッション継続通知が第2のクライアントデバイへ送信され、このセッション継続通知は、第1のクライアントデバイスにおいて訪問IDおよびセッションのナビゲーションエンドポイントと関連付けられている。
【0058】
ブロック440で、要求が第2のクライアントデバイスから受信され、この要求は、セッションのナビゲーションエンドポイントに対応するコンテンツアイテムの視聴ページUIを求めるものである。最後に、ブロック450で、命令が第2のクライアントデバイスへ送信され、この命令は、視聴ページUIをロードするためのもの、および訪問IDを使用する視聴ページUIの追加構成要素を要求するためのものである。1つの実施形態では、追加構成要素は、訪問IDと関連付けられている最近見たコンテンツアイテムのセットに基づいて特定されている次に見るべき推奨コンテンツアイテムを含む。
【0059】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による、コンテンツ共有プラットフォームのハンドオフ機能のための手動起動セッション継続通知を生成する方法500を示す流れ図である。方法500は、ハードウェア(たとえば、回路、専用論理回路、プログラム可能論理回路、マイクロコードなど)、ソフトウェア(たとえば、ハードウェアシミュレーションを行うために処理デバイス上で実行される命令)、またはこれらの組み合わせを含む処理論理回路によって実行することができる。1つの実施形態では、方法500は、図1および図2に示されたサーバハンドオフ構成要素140によって実行することができる。
【0060】
方法500はブロック510から開始し、ハンドオフ機能の選択表示が第1のクライアントデバイスから受信され、第1のクライアントデバイスは、コンテンツ共有プラットフォームのユーザのセッションと関連付けられている。1つの実施形態では、この選択は、第1のクライアントデバイスにおけるハンドオフ機能を表すボタン、アイコンまたはリンクのユーザ選択である。ブロック520で、ブロック510において表示を受信することに応じて、ユーザと関連付けられた1つまたは複数の他のクライアントデバイスが特定される。次に、ブロック530で、第1のクライアントデバイス上のセッションに対応する訪問IDと、そのセッションのナビゲーションエンドポイントとが特定される。
【0061】
続いて、ブロック540で、訪問IDおよびナビゲーションエンドポイントを有するペイロードを含むセッション継続通知が生成される。最後に、ブロック550で、生成されたセッション継続通知が1つまたは複数の他のクライアントデバイスへ送信される。
【0062】
図6は、本開示のいくつかの実施形態による、コンテンツ共有プラットフォームのハンドオフ機能のための自動生成セッション継続通知を提供する方法600を示す流れ図である。方法600は、ハードウェア(たとえば、回路、専用論理回路、プログラム可能論理回路、マイクロコードなど)、ソフトウェア(たとえば、ハードウェアシミュレーションを行うために処理デバイス上で実行される命令)、またはこれらの組み合わせを含む処理論理回路によって実行することができる。1つの実施形態では、方法600は、図1および図2に示されたサーバハンドオフ構成要素140によって実行することができる。
【0063】
方法600はブロック610から開始し、コンテンツ共有プラットフォームが第1のクライアントデバイス上でアクセスされているとの決定が行われ、このアクセスがコンテンツ共有プラットフォームのユーザと関連付けられている。ブロック620で、コンテンツ共有プラットフォーム上のもっとも最近のユーザのセッションが特定される。1つの実施形態では、もっとも最近のセッションが、決められた時間スレッショルド内で生じ、第1のクライアントデバイスとは異なるクライアントデバイス上で保持された。
【0064】
続いて、ブロック630で、特定されたセッションに対応する訪問IDと、そのセッションのナビゲーションエンドポイントとが特定される。次に、ブロック640で、セッション継続通知が生成され、このセッション継続通知は、訪問IDおよびナビゲーションエンドポイントを有するペイロードを含む。最後に、ブロック650で、生成されたセッション継続通知が第1のクライアントデバイスへ送信される。
【0065】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による、クライアントデバイスにおいてコンテンツ共有プラットフォームのハンドオフ機能を実施する方法700を示す流れ図である。方法700は、ハードウェア(たとえば、回路、専用論理回路、プログラム可能論理回路、マイクロコードなど)、ソフトウェア(たとえば、ハードウェアシミュレーションを行うために処理デバイス上で実行される命令)、またはこれらの組み合わせを含む処理論理回路によって実行することができる。1つの実施形態では、方法700は、図1および図2に示されたクライアントハンドオフ構成要素115によって実行することができる。
【0066】
方法700はブロック710から開始し、コンテンツ共有プラットフォームが第1のクライアントデバイスからアクセスされる。コンテンツ共有プラットフォームは、たとえば、第1のクライアントデバイス上のコンテンツ共有プラットフォームアプリケーションを介して、または第1のクライアントデバイスのウェブブラウザを介してアクセスすることができる。ブロック720で、セッション継続通知が受信され、このセッション継続通知は、第2のクライアントデバイスにおいて行われたユーザのセッションの訪問IDおよびナビゲーションエンドポイントを含む。ユーザのセッションは、コンテンツ共有プラットフォームと関連付けられている。
【0067】
続いて、ブロック730で、セッション継続通知に応答して、ナビゲーションエンドポイントに対応するコンテンツアイテムの視聴ページUIを求める第1の要求が送信される。要求は、第1のクライアントデバイスからコンテンツ共有プラットフォームのサーバデバイスへ送信することができる。ブロック740で、視聴ページUIをロードする命令、および訪問IDを使用して視聴ページUIの追加構成要素を要求する命令が受信される。追加構成要素は、訪問IDと関連付けられている最近見たコンテンツアイテムのセットに基づいて特定されている次に見るべき推奨コンテンツアイテム(たとえば、再生リスト)を含み得る。
【0068】
ブロック750で、視聴ページUIの追加構成要素を求める第2の要求が送信され、この要求は訪問IDを含む。ブロック760で、視聴ページUIの追加構成要素が第2の要求に応じて受信される。最後に、ブロック770で、視聴ページUIがロードされ、この視聴ページUIは、次に見るべき推奨コンテンツアイテムを含む。推奨コンテンツアイテムは、訪問IDを使用して特定される。
【0069】
図8は、コンピュータシステム800の例示的な形のマシンの図を示し、このシステムでは、本明細書で論じる方法論のいずれか1つ以上をこのマシンに行わせる命令のセットを実行することができる。代替実施形態では、マシンは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、イントラネット、エクストラネット、またはインターネットにおいて他のマシンに接続(たとえば、ネットワーク化)することができる。マシンは、クライアントサーバネットワーク環境中のサーバまたはクライアントマシンの容量内で、またはピアツーピア(もしくは分散)ネットワーク環境中のピアマシンとして、動作することができる。マシンは、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、セットトップボックス(STB)、携帯情報端末(PDA)、セルラー電話、ウェブ機器、サーバ、ネットワークルータ、スイッチもしくはブリッジ、またはマシンが行う動作を指定する(順次的な、または別の)命令のセットを実行できる任意のマシンとすることができる。さらに、単一のマシンだけが図示されているが、用語の「マシン」はまた、個々に、または連結して命令の1つのセット(または複数のセット)を実行して本明細書で論じられる方法論のどれか1つ以上を行うマシンの、どんな集まったものも含むと解釈されるべきである。1つの実施形態では、コンピュータシステム800は、図1および図2に関して論じた、サーバハンドオフ構成要素140またはクライアントハンドオフ構成要素115などの、ハンドオフ構成要素850を実行するサーバ(サーバ102など)またはクライアント(クライアント110A~110Zなど)を表し得る。
【0070】
例示的なコンピュータシステム800は、処理デバイス802、主メモリ804(たとえば、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)(シンクロナスDRAM(SDRAM)またはラムバスDRAM(RDRAM)など)、およびスタティックメモリ806(たとえば、フラッシュメモリ、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)など))、およびデータ記憶デバイス818を含み、これらはバス830を介して互いに通信する。本明細書に記載された様々なバスを通して供給される信号のいずれも、他の信号と時分割多重化することができ、1つまたは複数の共通バスを通して供給することができる。さらに、回路構成要素またはブロックの間の相互接続は、バスとして、または単一の信号ラインとして示され得る。バスのそれぞれは、別法として1つまたは複数の単独の信号線とすることができ、また単独の信号線のそれぞれは、別法としてバスとすることができる。
【0071】
処理デバイス802は、マイクロプロセッサ、中央処理ユニットなどの、1つまたは複数の汎用処理デバイスを表す。より詳細には、処理デバイスは、複雑命令セットコンピューティング(CISC)マイクロプロセッサ、縮小命令セットコンピュータ(RISC)マイクロプロセッサ、超長命令語(VLIW)マイクロプロセッサ、または他の命令セットを実施するプロセッサ、または命令セットの組み合わせを実施するプロセッサ、とすることができる。プロセッサデバイス902はまた、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ネットワークプロセッサなどの1つまたは複数の特定用途処理デバイスとすることができる。処理デバイス802は、本明細書で論じられている動作およびステップを実行するための処理論理826を実行するように構成されている。
【0072】
コンピュータシステム800はさらに、ネットワークインターフェースデバイス808を含み得る。コンピュータシステム800はまた、ビデオディスプレイユニット810(たとえば、液晶ディスプレイ(LCD)またはカソード陰極線管(CRT))、英数字入力デバイス812(たとえば、キーボード)、カーソル制御デバイス814(たとえば、マウス)、および信号生成デバイス816(たとえば、スピーカ)を含み得る。
【0073】
データ記憶デバイス818は、コンピュータ可読記憶媒体828(機械可読記憶媒体とも呼ばれる)を含むことができ、この記憶媒体には、本明細書に記載された機能の方法論のいずれか1つ以上を具現化する1つまたは複数の命令のセット822(たとえば、ソフトウェア)が記憶される。命令822はまた、コンピュータシステム800によるその実行中に、主メモリ804の中、および/または処理デバイス802の中に完全に、または少なくとも部分的に存在することができ、この主メモリ804および処理デバイス802もまた、機械可読記憶媒体を構成している。命令822はさらに、ネットワークインターフェースデバイス808を介してネットワーク820すべてにわたり送信または受信することができる。
【0074】
コンピュータ可読記憶媒体828はまた、本明細書に記載のように、コンテンツ共有プラットフォームのハンドオフ機能を提供する方法を実行する命令を記憶するのに使用することもできる。コンピュータ可読記憶媒体828は、単一の媒体であるとする例示的な実施形態で示されているが、用語の「機械可読記憶媒体」は、1つまたは複数の命令のセットを記憶する単一の媒体または複数の媒体(たとえば、集中型もしくは分散型データベース、および/または関連キャッシュおよびサーバ)を含むと解釈されるべきである。機械可読記憶媒体は、機械(たとえば、コンピュータ)によって読み取り可能な形(たとえば、ソフトウェア、処理アプリケーション)の情報を記憶する任意の機構を含む。機械可読媒体には、それだけには限らないが、磁気記憶媒体(たとえば、フロッピーディスケット)、光記憶媒体(たとえば、CD-ROM)、光磁気記憶媒体、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、消去可能プログラマブルメモリ(たとえば、EPROMおよびEEPROM)、フラッシュメモリ、または電子的命令を記憶するのに適している他のタイプの媒体が含まれ得る。
【0075】
上記の説明では、本開示のいくつかの実施形態がよく理解されるようにするために、具体的なシステム、構成要素、方法などの例のような多数の具体的な細部について論述した。当業者には、本開示の少なくともいくつかの実施形態は、これらの具体的な細部がなくても実施できることが明らかであろう。別の事例では、よく知られている構成要素および方法は、本開示を不必要に不明瞭にしないようにするために、詳細に説明されていないか、または簡単なブロック図形式で提示されている。したがって、論述された具体的な細部は例示的なものにすぎない。特定の実施形態はこれらの例示的な細部とは異なることがあるが、なお本開示の範囲内にあると考えられる。
【0076】
本明細書全体を通して「1つの実施形態」または「一実施形態」について言及することは、その実施形態に関して説明された特別な特徴、構造、または特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。それゆえに、本明細書全体を通して様々な場所で「1つの実施形態では」、または「一実施形態では」などの文言が出てきても、すべてが同一の実施形態について言及しているとは限らない。加えて、用語の「または」は、排他的な「または」ではなく、包括的な「または」を意味するものである。
【0077】
本明細書の方法の動作は特定の順序で図示され説明されているが、各方法の動作の順序は変更することができ、それにより、いくつかの動作は逆の順序で実行されてもよく、いくつかの動作は少なくとも部分的に他の動作と同時に実行されてもよい。別の実施形態では、個別の動作の命令または下位動作は、間欠的および/または交互的なものであり得る。
【符号の説明】
【0078】
100 システムアーキテクチャ
105 ネットワーク
106 データ記憶装置
110A クライアントデバイス
110Z クライアントデバイス
111 メディアビューア
115 クライアントハンドオフ構成要素
120 コンテンツ共有プラットフォーム
121 メディアアイテム
130 サーバ
140 サーバハンドオフ構成要素
210 セッション履歴ロガー
220 ハンドオフ検出器
230 ハンドオフ通知生成器
240 ハンドオフ命令生成器
245 推奨生成器
250 ハンドオフ通知器
260 ハンドオフ要求生成器
270 ハンドオフ実施器
290 コンテンツアイテムデータ
291 イベントログデータ
292 セッションID
293 訪問ID
294 視聴履歴
295 ユーザデータ
802 処理デバイス
804 主メモリ
806 スタティックメモリ
808 ネットワークインターフェースデバイス
810 ビデオディスプレイ
812 英数字入力デバイス
814 カーソル制御デバイス
816 信号生成デバイス
818 データ記憶デバイス
820 ネットワーク
822 命令
826 処理論理回路
828 機械可読記憶媒体
830 バス
850 ハンドオフ構成要素
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2022-05-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
第1のクライアントデバイスにおいて行われたセッションのセッション履歴を保持するステップであって、前記セッション履歴は、訪問識別子(ID)によって特定され、コンテンツ共有プラットフォームにおいて最近消費されたコンテンツアイテムのセットを含む、ステップと、
前記セッションに関連付けられるユーザが、第2のクライアントデバイスにおいてアクティブであると決定するステップと、
処理デバイスによって、ペイロードを含むセッション継続通知を前記第2のクライアントデバイスに送信するステップであって、前記ペイロードが、前記訪問IDと前記第1のクライアントデバイスにおける前記セッションのナビゲーションエンドポイントとを含む、ステップと、
前記セッション継続通知に応じて、前記処理デバイスによって、前記セッションの前記ナビゲーションエンドポイントに対応するコンテンツアイテムを求める要求を前記第2のクライアントデバイスから受信するステップと、
前記処理デバイスによって前記第2のクライアントデバイスに命令を送信するステップであって、前記命令は、
前記第1のクライアントデバイスにおける前記セッションの前記ナビゲーションエンドポイントに対応する前記コンテンツアイテムをロードし、
前記訪問IDを用いて前記コンテンツアイテムの追加の構成要素を要求する
ためのものであり、前記追加の構成要素は、前記訪問IDに関連付けられる最近消費されたコンテンツアイテムの前記セットに基づいて特定される次に消費されるべき推奨コンテンツアイテムを含む、ステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記ナビゲーションエンドポイントが、前記第1のクライアントデバイスにおいて最後に消費されたコンテンツアイテムの識別子と、前記第1のクライアントデバイスにおける前記セッションの停止点に対応する最後の視聴コンテンツアイテム内の位置を含むタイムスタンプとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記訪問IDはセッションIDとは異なり、前記訪問IDは、前記第1のクライアントデバイスに関連付けられ前記ユーザに対応するコンテンツ共有プラットフォームイベントと関連付けられ、前記コンテンツ共有プラットフォームイベントの発生が、決められた時間間隔よりも小さい間隔で分けられ、前記セッションIDが、前記第1のクライアントデバイス上で一日で起きる前記コンテンツ共有プラットフォームイベントと関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のクライアントデバイスにおいて行われる前記セッション中に、前記第1のクライアントデバイスからハンドオフ機能のユーザ選択の表示を受信するステップと、
前記表示を受信することに応じて、前記ユーザと関連付けられた前記第2のクライアントデバイスを少なくとも備える1つまたは複数のクライアントデバイスを特定するステップと、
前記表示を受信することに応じて、前記セッション継続通知を生成するステップと、
前記セッション継続通知を前記特定された1つまたは複数のクライアントデバイスへ送信するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記1つまたは複数のクライアントデバイスが、前記コンテンツ共有プラットフォームにおいてユーザに関連付けられたものとして登録され、特定される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記セッション継続通知を送信するステップの前に、
前記コンテンツ共有プラットフォームが前記第2のクライアントデバイスにおいてアクセスされていると決定するステップであって、前記アクセスがユーザと関連付けられる、ステップと、
前記コンテンツ共有プラットフォームが前記第2のクライアントデバイスにおいてアクセスされているとの決定に応じて、前記第1のクライアントデバイス上で前記ユーザの前記セッションを特定するステップと、
前記セッションに対応する前記訪問IDおよび前記ナビゲーションエンドポイントを特定するステップと、
前記セッション継続通知を生成するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のクライアントデバイスが、前記命令を受信することに応じて、前記コンテンツアイテムおよび前記追加の構成要素を前記第2のクライアントデバイス上でロードし、
前記コンテンツアイテムおよび前記追加の構成要素は、前記第2のクライアントデバイス上で前記セッションが再開することを可能にする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
推奨コンテンツアイテムの前記セットが再生リストである、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
クライアントデバイスであって、
メモリと、
前記メモリに結合された処理デバイスと
を備え、前記処理デバイスは、
前記処理デバイスにより実行されるアプリケーションを介して、前記クライアントデバイスのユーザに代わってコンテンツ共有プラットフォームにアクセスすることと、
ペイロードを含むセッション継続通知を受信することであって、前記ペイロードが、訪問識別子(ID)と、他のクライアントデバイスで行われた前記ユーザのセッションのナビゲーションエンドポイントとを含み、前記セッションが、前記コンテンツ共有プラットフォームに関連付けられる、受信することと、
前記セッションの前記ナビゲーションエンドポイントに対応するコンテンツアイテムを求める第1の要求を送信することと、
前記第1の要求に応じて、前記セッションの前記ナビゲーションエンドポイントに対応する前記コンテンツアイテムをロードするための命令と、前記訪問IDを用いて前記コンテンツアイテムの追加の構成要素を要求するための命令とを受信することであって、前記追加の構成要素が、前記訪問IDに関連付けられる最近消費されたコンテンツアイテムのセットに基づき特定される次に消費するべき推奨コンテンツアイテムを含む、受信することと、
前記コンテンツアイテムの前記追加の構成要素を求める第2の要求を送信することであって、前記第2の要求が前記訪問IDを含む、送信することと、
前記追加の構成要素の受信に応じて、前記次に消費すべき推奨コンテンツアイテムを含む前記コンテンツアイテムを提供することと
を行うためのものである、クライアントデバイス。
【請求項10】
前記アプリケーションが、コンテンツ共有プラットフォームアプリケーション、またはブラウザアプリケーションのうちの少なくとも1つである、請求項9に記載のクライアントデバイス。
【請求項11】
前記ナビゲーションエンドポイントが、前記他のクライアントデバイスにおいて最後に消費されたコンテンツアイテムの識別子と、前記他のクライアントデバイスにおける前記セッションの停止点に対応する最後の視聴コンテンツアイテム内の位置を含むタイムスタンプとを含む、請求項9に記載のクライアントデバイス。
【請求項12】
前記訪問IDはセッションIDとは異なり、前記訪問IDは、前記他のクライアントデバイスに関連付けられ前記ユーザに対応するコンテンツ共有プラットフォームイベントと関連付けられ、前記コンテンツ共有プラットフォームイベントの発生が、決められた時間間隔よりも小さい間隔で分けられ、前記セッションIDが、前記他のクライアントデバイス上で一日で起きる前記コンテンツ共有プラットフォームイベントと関連付けられる請求項9に記載のクライアントデバイス。
【請求項13】
推奨コンテンツアイテムの前記セットが再生リストである、請求項9に記載のクライアントデバイス。
【請求項14】
前記コンテンツアイテムおよび前記追加の構成要素は、前記クライアントデバイス上で前記セッションが再開することを可能にする、請求項9に記載のクライアントデバイス。
【請求項15】
前記セッション継続通知は、前記セッションが前記他のクライアントデバイスにおいて行われる間に、前記他のクライアントデバイスでのハンドオフ機能のユーザの選択に応じて生成される、請求項9に記載のクライアントデバイス。
【請求項16】
前記セッション継続通知は、前記クライアントデバイスの前記アプリケーションにおいて前記コンテンツ共有プラットフォームへの前記アクセスの自動的な検出に応じて生成される、請求項9に記載のクライアントデバイス。
【請求項17】
命令を記録する機械可読記録媒体であって、
前記命令は、実行されたときに、処理デバイスに複数の動作を実行させ、前記複数の動作が、
第1のクライアントデバイスにおいて行われたセッションのセッション履歴を保持する動作であって、前記セッション履歴は、訪問識別子(ID)によって特定され、コンテンツ共有プラットフォームにおいて最近消費されたコンテンツアイテムのセットを含む、動作と、
前記セッションに関連付けられるユーザが、第2のクライアントデバイスにおいてアクティブであると決定する動作と、
処理デバイスによって、ペイロードを含むセッション継続通知を前記第2のクライアントデバイスに送信する動作であって、前記ペイロードが、前記訪問IDと前記第1のクライアントデバイスにおける前記セッションのナビゲーションエンドポイントとを含む、動作と、
前記セッション継続通知に応じて、前記処理デバイスによって、前記セッションの前記ナビゲーションエンドポイントに対応するコンテンツアイテムを求める要求を前記第2のクライアントデバイスから受信する動作と、
前記処理デバイスによって前記第2のクライアントデバイスに命令を送信する動作であって、前記命令は、
前記第1のクライアントデバイスにおける前記セッションの前記ナビゲーションエンドポイントに対応する前記コンテンツアイテムをロードし、
前記訪問IDを用いて前記コンテンツアイテムの追加の構成要素を要求する
ためのものであり、前記追加の構成要素は、前記訪問IDに関連付けられる最近消費されたコンテンツアイテムの前記セットに基づいて特定される次に消費されるべき推奨コンテンツアイテムを含む、動作と
を含む、機械可読記録媒体。
【請求項18】
前記ナビゲーションエンドポイントが、前記第1のクライアントデバイスにおいて最後に消費されたコンテンツアイテムの識別子と、前記第1のクライアントデバイスにおける前記セッションの停止点に対応する最後の視聴コンテンツアイテム内の位置を含むタイムスタンプとを含む、請求項17に記載の機械可読記録媒体。
【請求項19】
前記訪問IDはセッションIDとは異なり、前記訪問IDは、前記第1のクライアントデバイスに関連付けられ前記ユーザに対応するコンテンツ共有プラットフォームイベントと関連付けられ、前記コンテンツ共有プラットフォームイベントの発生が、決められた時間間隔よりも小さい間隔で分けられ、前記セッションIDが、前記第1のクライアントデバイス上で一日で起きる前記コンテンツ共有プラットフォームイベントと関連付けられる、請求項17に記載の機械可読記録媒体。
【請求項20】
前記複数の動作が、
前記第1のクライアントデバイスにおいて行われる前記セッション中に、前記第1のクライアントデバイスからハンドオフ機能のユーザ選択の表示を受信する動作と、
前記表示を受信することに応じて、前記ユーザと関連付けられた前記第2のクライアントデバイスを少なくとも備える1つまたは複数のクライアントデバイスを特定する動作と、
前記表示を受信することに応じて、前記セッション継続通知を生成する動作と、
前記セッション継続通知を前記特定された1つまたは複数のクライアントデバイスへ送信する動作と
をさらに含む、請求項17に記載の機械可読記録媒体。
【請求項21】
前記複数の動作が、前記セッション継続通知を送信する動作の前に、
前記コンテンツ共有プラットフォームが前記第2のクライアントデバイスにおいてアクセスされていると決定する動作であって、前記アクセスがユーザと関連付けられる、動作と、
前記コンテンツ共有プラットフォームが前記第2のクライアントデバイスにおいてアクセスされているとの決定に応じて、前記第1のクライアントデバイス上で前記ユーザの前記セッションを特定する動作と、
前記セッションに対応する前記訪問IDおよび前記ナビゲーションエンドポイントを特定する動作と、
前記セッション継続通知を生成する動作と
をさらに含む、請求項17に記載の機械可読記録媒体。
【請求項22】
前記第2のクライアントデバイスが、前記命令を受信することに応じて、前記コンテンツアイテムおよび前記追加の構成要素を前記第2のクライアントデバイス上でロードし、
前記コンテンツアイテムは、前記追加の構成要素と共に、前記第2のクライアントデバイス上で前記セッションが再開することを可能にする、請求項17に記載の機械可読記録媒体。
【外国語明細書】