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▶ 伊藤 綾夏の特許一覧

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  • 特開-留め金機能一体型家具摘み 図1
  • 特開-留め金機能一体型家具摘み 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022110312
(43)【公開日】2022-07-29
(54)【発明の名称】留め金機能一体型家具摘み
(51)【国際特許分類】
   A47B 88/50 20170101AFI20220722BHJP
【FI】
A47B88/50
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021005630
(22)【出願日】2021-01-18
(71)【出願人】
【識別番号】720006951
【氏名又は名称】伊藤 綾夏
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 綾夏
【テーマコード(参考)】
3B160
【Fターム(参考)】
3B160AA01
3B160AB47
3B160DA22
3B160DA44
3B160DA45
3B160DA53
3B160DA57
3B160EB75
3B160EB83
(57)【要約】      (修正有)
【課題】地震の際に抽斗が飛び出し、収納物が散乱することを防止する為の器具として、「家具摘み」にマグネットによる留め金具機能を付加した器具を提供する。
【解決手段】「把手(1)」に設けた「可動指掛り(b)」の動きに連動し、マグネット留め金物を装着したスライド軸が「軸受凹部(3)」のマグネットから引き離されることにより、留め金具機能が解除され抽斗は開けることが出来、抽斗を押し込むと「スライド軸(e)」のマグネットと「軸受凹部(3)のマグネットが磁力により吸着する事で留め金具機能が発揮され、閉鎖状態を確保する。この様に留め金機能が一体となった「家具摘み」となる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
「把手(1)」を抽斗正面板に、「ケース(2)」を正面板背面に、「軸受け凹部(3)
」を抽斗収納側板に取り付ける。
「把手(1)」の先端に装着した「可動指掛り(b)」を引くことにより、「操作軸(f)」→「スリップ軸(d)」→「スライド軸(e)」へと動きが連動し、スライド軸先
端のマグネットが「軸受け凹部(3)」のマグネットから引き離され、スライド軸による
抽斗留め機能が解消される。
これにより「把手(1)」を手前に引くことで抽斗を開けることが出来る。

抽斗を押し込んで閉めると、「スライド軸」の先端マグネットと、「軸受け凹部」内部のマグネットが互いの磁力により引き付け合い、「スライド軸」が「軸受け凹部」内に収まり、「軸受け凹部」が「スライド軸」を嵌合する事により、スライド式留め金具機能が発揮され、抽斗が固定される。

マグネットの引力によってスライド式留め金具が、「軸受け凹部」に嵌合する事で、
地震時の揺れで抽斗が飛び出すことを防止する事が出来る。

これで、スライド式留め金具機能が一体となった「家具摘み」となる。












【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、抽斗の飛び出し防止器具に関するもので、地震の際食器棚等の抽斗が飛び出す事を
防止する為の留め金具機能を一体化した「家具摘み」器具である。
【背景技術】
【0002】
地震の際に食器棚等の抽斗が飛び出し、収納してある物が飛び出し、散乱して、怪我をした事例が報告されている。
抽斗が飛び出す事を防止する為の器具として、「家具摘み」にマグネットによる留め金具機能を付加した器具はなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
無し
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
地震の際に、食器棚等の抽斗が飛び出し、収納物が散乱して怪我をする災害を防止する必要があった。
又、留め金具と「家具摘み」が別々であると美観が損なわれる為、食器棚等の抽斗の「家具摘み」に留め金具機能を付加する必要があった。

[ 課題を解決する為の手段 ]
【0005】
「把手(1)」 :先端に「可働指掛り(b)」を取り付けた、「寸胴型ツマミ(a)」と「ネジ切り受筒(c)」により構成され、(a)を(c)にネジ込むことにより、抽斗正面板に固定される。
「ケース(2)」 :「スリップ軸(d)」と外側先端にマグネットシートを装着した「スライ
ド軸(e)」に分節された対の可動軸を収納し、抽斗正面板背面にビス固定
をする。対のスリップ軸交点には「寸胴型ツマミ(a)」の中心部を貫通し
て「可動指掛り(b)」によりネジ込み固定される「操作軸(f)」を設
ける。抽斗左右側面板にはケース貫通用開口を設ける。
「軸受凹部(3)」:内側にマグネットシートを装着した箱型受部で、抽斗収納側板に接着埋込
みをする。

本考案は抽斗を開ける時、可動指掛り(b)を手前に引く事により、操作軸(f)がスリップ軸(d)の交点を手前に引き、左右スライド軸(e)が中央に引き寄せられ、軸先端のマグネットと軸受凹部のマグネットの吸着力が解消され、スライド軸(e)により抽斗収納側板に固定されていた抽斗が拘束力から解放され、引き出すことが出来る。
抽斗を閉める時は、抽斗を押し込むとスライド軸先端のマグネットと軸受凹部内側のマグネットの磁力吸着力により、スライド軸が凹部に引き寄せられ吸着される事によって、留め金具機能が発揮され、抽斗が引き出せなくなる。
この動作に連動して、スリップ軸が一直線状に移動することにより、操作軸が後方に引かれ、これに伴って可動指掛りは寸胴型ツマミに定着される。
この様に抽斗を開ける時は「可動指掛り」を引くことによりマグネットによる吸着留め機能が消滅し、抽斗を開けることが可能となり、抽斗を閉める時は抽斗を押し込んだ後に、マグネットの磁力による引力でスライド式留め金具が「軸受凹部」に吸着されることによって留め機能が発揮され抽斗が引き出せなくなる。
マグネットの磁力によってスライド式留め金具が軸受凹部に嵌合する事で、地震時の揺れで抽斗が飛び出す事を防止することが出来る。
この様に留め金機能が一体となった「家具摘み」となる。









【発明の効果】
【0006】
本考案においては、「把手」に設けた「可動指掛り」の動きに連動し、マグネット留め金物を装着したスライド軸が「軸受凹部」のマグネットから引き離されることにより、留め金具機能が解除され抽斗は開けることが出来、抽斗を押し込むと「スライド軸」のマグネットと「軸受凹部」のマグネットが磁力により吸着する事で留め金具機能が発揮され、閉鎖状態を確保する。
【0007】
地震の揺れで抽斗が飛び出す事を防止する際には、マグネットの引力で連結された留め金具機能を発揮する。
万一、マグネットの引力より大きな揺れの力が加わった時でも、吸着面による凹凸部の嵌合によって閉鎖状態を堅持する。
【0008】
扉を開放する際には、「把手」に設けた「可動指掛り」を引く事で、「スライド軸」と「軸受凹部」のマグネットの引力を無力化させ連結を解消して留め機能が失われる為「把手」を手前に引く事で扉が開放する。
【0009】
この様に本考案による留め機能付き「把手」は、抽斗が地震の振動で飛び出す事を防止する
「留め金機能一体型家具摘み」である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】家具摘みを装着した抽斗の横断面図である。 抽斗正面板の前面に「寸胴型ツマミ」を「ネジ切り受筒」にネジ込んで固定し、抽斗正面板の背面に分節可動軸(外側先端にマグネットシートを取り付け)・操作軸を収納したケースを ネジ止めする。 抽斗収納側板に「軸受け凹部」を埋込接着する。
図2】家具摘み・ケースの縦断面図、抽斗正面図である。 家具摘み・ケースの縦断面図は留め金具機能を開放するときの「可動指掛り」「操作軸」の動きを表す。 抽斗正面図は正面部分及び背面ケース内の可動軸等を表す。
図1
図2