IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 理想科学工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-印刷装置 図1
  • 特開-印刷装置 図2
  • 特開-印刷装置 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022110365
(43)【公開日】2022-07-29
(54)【発明の名称】印刷装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 11/42 20060101AFI20220722BHJP
   B65H 7/02 20060101ALI20220722BHJP
   B65H 85/00 20060101ALI20220722BHJP
【FI】
B41J11/42
B65H7/02
B65H85/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021005726
(22)【出願日】2021-01-18
(71)【出願人】
【識別番号】000250502
【氏名又は名称】理想科学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(72)【発明者】
【氏名】中川 淳一
【テーマコード(参考)】
2C058
3F048
3F100
【Fターム(参考)】
2C058AB23
2C058AD01
2C058AE02
2C058AE09
2C058GB17
2C058GB31
2C058GB32
2C058GB33
2C058GB53
3F048AA05
3F048AB01
3F048BA07
3F048BB02
3F048BB04
3F048CA03
3F048CC03
3F048CC04
3F048CC05
3F048EB28
3F100AA01
3F100BA01
3F100BA07
3F100CA03
3F100CA14
3F100DA04
3F100EA03
3F100EA07
(57)【要約】
【課題】搬送経路でサイズ検知した用紙を利用前に排紙してしまうケースを減らし、用紙をより有効利用する。
【解決手段】用紙Pの載置の有無を検出する用紙有無センサ10を有する外部給紙台11と、外部給紙台11から搬送経路上を搬送される用紙Pのサイズを検出する用紙センサ30と、用紙Pの表裏を反転させる両面印刷経路RC1と、電源投入時または用紙有無センサ10により外部給紙台11に用紙Pが載置されたことが検出された場合に、外部給紙台11から用紙Pを搬送し、用紙センサ30によりサイズが検出された用紙Pを印刷することなく両面印刷経路RC1へ搬送し、印刷ジョブが複数ある場合、用紙センサ30により検出されたサイズと同一のサイズで印刷する印刷ジョブを優先し、両面印刷経路RC1に搬送された用紙Pを用いて印刷するように制御する制御部6とを備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷する用紙のサイズ情報を含む印刷ジョブに基づいて、搬送経路を搬送される用紙に印刷する印刷装置であって、
載置された用紙のサイズを検出することなく前記用紙の載置の有無を検出する用紙有無センサを有する給紙台と、
前記給紙台から前記搬送経路上を搬送される用紙のサイズを検出する用紙センサと、
前記搬送経路上に設けられ、前記用紙センサによりサイズが検出された用紙の表裏を反転させる両面印刷経路と、
電源投入時または前記用紙有無センサにより前記給紙台に用紙が載置されたことが検出された場合に、前記給紙台から用紙を搬送し、前記用紙センサによりサイズが検出された用紙を印刷することなく前記両面印刷経路へ搬送し、
前記印刷ジョブが複数ある場合、前記用紙センサにより検出されたサイズと同一のサイズで印刷する印刷ジョブを優先し、前記両面印刷経路に搬送された用紙を用いて印刷するように制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする印刷装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、用紙を有効利用する印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータ(PC)からネット回線を介して送信される印刷ジョブを記憶し、この印刷ジョブに含まれる原稿画像のサイズに一致する用紙を給紙台から搬送し、搬送された用紙に印刷する印刷装置がよく知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、搬送路上のセンサで給紙された用紙長さ、用紙幅を検出して用紙サイズを登録し、登録した用紙サイズと原稿画像のサイズが一致する場合に印刷を実行し、一致しない場合は用紙を排紙する印刷装置が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、画像形成部と画像形成部よりも上流に配設される用紙検出手段と両面再給紙部とを備え、給紙動作を行う前に用紙検出手段が用紙ありを検知した場合、当該用紙を両面再給紙部まで搬送させて待機させ、当該用紙の紙サイズと一致する場合には、両面再給紙部から給紙し、当該用紙の紙サイズと一致しない場合には、両面再給紙部から用紙を排紙する印刷装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11-301079号公報
【特許文献2】特開2013-130740号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記した特許文献1,2に開示の技術では、使用する用紙サイズと、検出した用紙の紙サイズと一致しない場合、用紙を排紙するので、検出した用紙を排紙することが多くなってしまい、印刷の効率が低下するという課題があった。
【0007】
本発明は上記に鑑みてなされたもので、搬送経路でサイズ検知した用紙を利用前に排紙してしまうケースを減らし、用紙をより有効利用する印刷装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る印刷装置の第1の特徴は、
印刷する用紙のサイズ情報を含む印刷ジョブに基づいて、搬送経路を搬送される用紙に印刷する印刷装置であって、
載置された用紙のサイズを検出することなく前記用紙の載置の有無を検出する用紙有無センサを有する給紙台と、
前記給紙台から前記搬送経路上を搬送される用紙のサイズを検出する用紙センサと、
前記搬送経路上に設けられ、前記用紙センサによりサイズが検出された用紙の表裏を反転させる両面印刷経路と、
電源投入時または前記用紙有無センサにより前記給紙台に用紙が載置されたことが検出された場合に、前記給紙台から用紙を搬送し、前記用紙センサによりサイズが検出された用紙を印刷することなく前記両面印刷経路へ搬送し、
前記印刷ジョブが複数ある場合、前記用紙センサにより検出されたサイズと同一のサイズで印刷する印刷ジョブを優先し、前記両面印刷経路に搬送された用紙を用いて印刷するように制御する制御手段と、
を備えたことにある。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る印刷装置の特徴によれば、搬送経路でサイズ検知した用紙を利用前に排紙してしまうケースを減らし、用紙をより有効利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施の形態に係る印刷装置の概略構成図である。
図2】本発明の実施の形態に係る印刷装置の処理内容を示したフローチャートである。
図3】本発明の実施の形態に係る印刷装置における用紙サイズ取得処理の処理内容を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一若しくは同等の部位や構成要素には、同一若しくは同等の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
【0012】
また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
【0013】
図1は、本発明の実施の形態に係る印刷装置1の概略構成図である。以下の説明においては、図1の紙面に直交する方向を前後方向とし、紙面表方向を前方とする。また、図1における紙面の上下左右を上下左右方向とする。
【0014】
なお、ここでは、印刷装置1として、PC(パーソナルコンピュータ)などの外部機器から送信される印刷ジョブに含まれる原稿画像を印刷媒体にプリントして出力するインクジェット(IJ)プリンタを例に挙げて説明する。
【0015】
図1に示す印刷装置1においては、印刷媒体である用紙Pの搬送を行う搬送経路が太線により示されている。搬送経路のうち、実線で示す経路が印刷部3の印刷経路RP、一点鎖線で示す経路が循環搬送部4の循環経路RC、破線で示す経路が排紙部5の第1排紙経路RD1および第2排紙経路RD2、二点鎖線で示す経路が給紙部2の外部給紙経路RS1および内部給紙経路RS2である。以下の説明における上流、下流は、搬送経路における上流、下流を意味する。
【0016】
図1に示すように、印刷装置1は、給紙部2と、印刷部3と、循環搬送部4と、排紙部5と、制御部6と、各部を収納または保持する筐体7と、筐体7に覆われた装置本体7Aの上方に配置されるスキャナ部9と、を備える。
【0017】
給紙部2は、印刷前の未印刷の用紙Pを印刷部3に給紙する。また、給紙部2は、両面印刷時に表面印刷後の用紙Pを印刷部3に再給紙する。給紙部2は、搬送経路の最も上流側に配置されている。
【0018】
外部給紙台11は、印刷に用いられる用紙Pが積載されるものである。外部給紙台11は、一部が筐体7の外部に露出して設置されている。外部給紙台11には、載置された用紙Pの載置の有無を検出する用紙有無センサ10が設けられている。なお、用紙有無センサ10は、用紙Pのサイズを検出する機能は有していない。
【0019】
外部給紙ローラ12は、外部給紙台11に積載された用紙Pを1枚ずつ取り込むとともに、外部給紙経路RS1に沿って印刷部3のレジストローラ31へ向けて用紙Pを搬送する。
【0020】
内部給紙台13A,13Bは、印刷に用いられる用紙Pが積載されるものである。内部給紙台13A,13Bは、筐体7の内部に配置されている。内部給紙台13A,13Bそれぞれには、載置された用紙Pの用紙サイズを検出する用紙サイズセンサ15A,15Bが設けられている。
【0021】
内部給紙ローラ14A,14Bは、それぞれ内部給紙台13A,13Bに積載された用紙Pを1枚ずつ取り出し、用紙Pを搬送させる。
【0022】
印刷部3は、印刷ジョブに基づいて、用紙Pを搬送しつつ、用紙Pに画像を印刷する。印刷部3は、給紙部2の下流側に配置されている。印刷部3は、レジストローラ31と、ベルト搬送部33と、ベルトモータ34と、ヘッドユニット35とを備える。
【0023】
レジストローラ31は、搬送されてきた用紙Pを一旦止めて斜行補正した後、ベルト搬送部33へ搬送する。レジストローラ31は、印刷部3の上流部の印刷経路RP上に配置されている。
【0024】
レジストローラ31の右側(搬送方向下流側)には、印刷経路RP上を搬送される用紙Pの位置を検知する用紙センサ30が設けられている。用紙センサ30は、例えば、用紙Pの先端部の位置を検知して印字タイミングを適切にしたり、用紙Pが斜行していないか検知して用紙が存在していないのに印字してしまうのを防止するために設けられている。また、用紙センサ30は、用紙Pの前後方向(主走査方向)および左右方向(副走査方向)のサイズを検出することもできる。
【0025】
ベルト搬送部33は、レジストローラ31により搬送されてきた用紙Pをベルト上に吸着保持して搬送する。ベルト搬送部33は、レジストローラ31の下流側に配置されている。
【0026】
ヘッドユニット35は、用紙Pの搬送方向と直交する方向(前後方向)に沿って複数のノズルが配列されたラインタイプの複数のインクジェットヘッド(図示せず)を有する。ヘッドユニット35は、ベルト搬送部33の上方に配置されている。ヘッドユニット35は、ベルト搬送部33により搬送される用紙Pにインクジェットヘッドのノズルからインクを吐出して画像を印刷する。
【0027】
循環搬送部4は、両面印刷時に表面印刷後の用紙Pを循環経路RCに沿って搬送し、両面印刷経路RC1にて搬送された用紙Pをスイッチバックさせる。また、循環搬送部4は、未印刷の用紙Pを循環経路RCに沿って搬送し、両面印刷経路RC1にて搬送された用紙Pをスイッチバックさせた状態で、一時待機させることもできる。
【0028】
排紙部5は、印刷済みの用紙Pや、両面印刷経路RC1にて一時待機された用紙Pを排紙トレイ59へ排紙する。
【0029】
装置本体7Aの上方にはスキャナ部9を配置することが可能となっており、スキャナ部9を配置した場合にも、排紙トレイ59の上方には、スキャナ台9Aの下面との間に所定の高さの空間が確保されるようになっている。そして、排紙された用紙Pは、空間内において、排紙トレイ59上に積載状態で集積される。
【0030】
スキャナ部9は、原稿上の画像データを光学的に読み取って印刷部3で印刷するための情報を得るためのものである。スキャナ部9は、例えば、多ページの原稿を連続して読み取ることが可能な、いわゆるADF(Auto Document Feeder)付きの自動原稿読取装置(詳細な説明は省略する)であって、印刷装置として単独で動作可能である。
【0031】
スキャナ部9は、スキャナ台9Aによって装置本体7Aの上方に配置可能とされている。
【0032】
装置本体7Aの上部側に対応する、例えば、スキャナ台9Aの前面部には操作パネル20が設けられる。操作パネル20は、各種の操作キーやテンキーなどの入力部の他、タッチパネル式の表示部を備える。操作パネル20は、主にユーザが操作するもので、各動作の条件などの設定に用いられる。
【0033】
制御部6は、操作パネル20の操作に応じた動作プログラム(制御プログラム)にしたがって、印刷装置1の各部の動作を制御する。制御部6は、図示しないハードディスクなどの記憶部を備えて構成されており、記憶部には、PCなどの外部機器から受信した印刷ジョブや、検出された用紙Pのサイズを示す用紙サイズ情報などが記憶される。
【0034】
制御部6は、印刷装置1の電源投入時または用紙有無センサ10により外部給紙台11に用紙Pが載置されたことが検出された場合に、外部給紙台11から用紙Pを搬送し、用紙センサ30によりサイズが検出された用紙Pを印刷することなく両面印刷経路RC1へ搬送する。
【0035】
また、制御部6は、記憶部に記憶された印刷ジョブが複数ある場合、用紙センサ30により検出されたサイズと同一のサイズで印刷する印刷ジョブを優先し、両面印刷経路RC1に搬送された用紙Pを用いて印刷するように制御する。
【0036】
図2は、本発明の実施の形態に係る印刷装置1の処理内容を示したフローチャートである。
【0037】
図2に示すように、印刷装置1の電源がオンされ(ステップS101)、用紙有無センサ10により外部給紙台11に用紙Pが載置されたことが検出されると(ステップS103;YES)、制御部6は、用紙サイズ取得処理を実行する(ステップS105)。この用紙サイズ取得処理の詳細は後述する。
【0038】
制御部6は、例えば、PCなどの外部機器から印刷ジョブを受信すると(ステップS107;YES)、受信した印刷ジョブは外部給紙台11に載置された用紙サイズと一致するか否かを判定する(ステップS109)。具体的には、制御部6は、印刷ジョブに含まれる用紙サイズと、外部給紙台11から搬送され用紙センサ30により検出された用紙Pの用紙サイズとが一致するか否かを判定する。
【0039】
受信した印刷ジョブは外部給紙台11に載置された用紙サイズと一致すると判定された場合(ステップS109;YES)、制御部6は、両面印刷経路RC1に搬送された用紙Pと、外部給紙台11に載置された用紙Pを用いて、印刷ジョブに基づいて印刷するように制御する(ステップS111)。
【0040】
一方、受信した印刷ジョブは外部給紙台11に載置された用紙サイズと一致しないと判定された場合(ステップS109;NO)、制御部6は、印刷ジョブは片面印刷で内部給紙台13A,13Bに載置された用紙サイズと一致するか否かを判定する(ステップS121)。具体的には、制御部6は、印刷ジョブに含まれる用紙サイズと、用紙サイズセンサ15A,15Bにより検出された用紙Pの用紙サイズとが一致するか否かを判定する。
【0041】
印刷ジョブは片面印刷で内部給紙台13A,13Bに載置された用紙サイズと一致すると判定された場合(ステップS121;YES)、両面印刷経路RC1へ搬送された用紙Pを排紙することなく、内部給紙台13A,13Bのうち、印刷ジョブに含まれる用紙サイズと一致する用紙Pが載置されている内部給紙台から用紙Pを搬送し、印刷ジョブに基づいて印刷するように制御する(ステップS123)。
【0042】
そのため、次回、受信した印刷ジョブが外部給紙台11に載置された用紙サイズと一致する場合、制御部6は、両面印刷経路RC1で一時待機された用紙Pを用いて印刷することができるので、排紙してしまうケースを減らし、用紙をより有効利用することができる。
【0043】
一方、印刷ジョブが片面印刷で内部給紙台13A,13Bに載置された用紙サイズと一致しないと判定された場合(ステップS121;NO)、制御部6は、印刷ジョブは両面印刷で内部給紙台13A,13Bに載置された用紙サイズと一致するか否かを判定する(ステップS131)。具体的には、制御部6は、印刷ジョブに含まれる用紙サイズと、用紙サイズセンサ15A,15Bにより検出された用紙Pの用紙サイズとが一致するか否かを判定する。
【0044】
印刷ジョブは両面印刷で内部給紙台13A,13Bに載置された用紙サイズと一致すると判定された場合(ステップS131;YES)、両面印刷経路RC1へ搬送された用紙Pを排紙した後、内部給紙台13A,13Bのうち、印刷ジョブに含まれる用紙サイズと一致する用紙Pが載置されている内部給紙台から用紙Pを搬送し、印刷ジョブに基づいて印刷するように制御する(ステップS133)。
【0045】
図3は、本発明の実施の形態に係る印刷装置1における用紙サイズ取得処理の処理内容を示したフローチャートである。
【0046】
図3に示すように、ステップS201において、外部給紙台11から用紙Pが給紙する。
【0047】
ステップS203において、印刷経路RPを搬送され、用紙センサ30により用紙Pの用紙サイズが取得される。
【0048】
ステップS205において、取得された用紙サイズは制御部6内の記憶部に記憶される。
【0049】
ステップS207において、制御部6は、用紙センサ30によりサイズが検出された用紙Pを印刷することなく両面印刷経路RC1へ搬送し、一時待機させる。
【0050】
以上のように、本発明の実施の形態に係る印刷装置1によれば、制御部6は、電源投入時または用紙有無センサ10により外部給紙台11に用紙Pが載置されたことが検出された場合に、外部給紙台11から用紙Pを搬送し、用紙センサ30によりサイズが検出された用紙Pを印刷することなく両面印刷経路RC1へ搬送し、印刷ジョブが複数ある場合、用紙センサ30により検出されたサイズと同一のサイズで印刷する印刷ジョブを優先し、両面印刷経路RC1に搬送された用紙Pを用いて印刷するように制御する。
【0051】
これにより、印刷ジョブが複数ある場合、用紙センサ30により検出されたサイズと同一のサイズで印刷する印刷ジョブが優先されるので、搬送経路(印刷経路RP)でサイズが検知された用紙Pを利用前に排紙してしまうケースを減らし、用紙Pをより有効利用することができる。
【0052】
また、印刷装置としては、IJプリンタのような印刷装置に限らず、コピー機やファクシミリ装置、またはデジタル複合機(MFP)などの各種の画像形成装置にも適用可能である。
【0053】
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。
【0054】
(付記)
本出願は、以下の発明を開示する。
【0055】
(付記1)
印刷する用紙のサイズ情報を含む印刷ジョブに基づいて、搬送経路を搬送される用紙に印刷する印刷装置であって、
載置された用紙のサイズを検出することなく前記用紙の載置の有無を検出する用紙有無センサを有する給紙台と、
前記給紙台から前記搬送経路上を搬送される用紙のサイズを検出する用紙センサと、
前記搬送経路上に設けられ、前記用紙センサによりサイズが検出された用紙の表裏を反転させる両面印刷経路と、
電源投入時または前記用紙有無センサにより前記給紙台に用紙が載置されたことが検出された場合に、前記給紙台から用紙を搬送し、前記用紙センサによりサイズが検出された用紙を印刷することなく前記両面印刷経路へ搬送し、
前記印刷ジョブが複数ある場合、前記用紙センサにより検出されたサイズと同一のサイズで印刷する印刷ジョブを優先し、前記両面印刷経路に搬送された用紙を用いて印刷するように制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする印刷装置。
【0056】
これにより、印刷ジョブが複数ある場合、用紙センサにより検出されたサイズと同一のサイズで印刷する印刷ジョブが優先されるので、搬送経路(印刷経路RP)でサイズが検知された用紙Pを利用前に排紙してしまうケースを減らし、用紙Pをより有効利用することができる。
【符号の説明】
【0057】
1 印刷装置
2 給紙部
3 印刷部
4 循環搬送部
5 排紙部
6 制御部
7 筐体
7A 装置本体
9 スキャナ部
9A スキャナ台
10 用紙有無センサ
11 外部給紙台
12 外部給紙ローラ
13A 内部給紙台
13B 内部給紙台
14A 内部給紙ローラ
14B 内部給紙ローラ
15A 用紙サイズセンサ
15B 用紙サイズセンサ
20 操作パネル
30 用紙センサ
31 レジストローラ
33 ベルト搬送部
34 ベルトモータ
35 ヘッドユニット
59 排紙トレイ
図1
図2
図3