(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022110402
(43)【公開日】2022-07-29
(54)【発明の名称】プレス機
(51)【国際特許分類】
B30B 1/06 20060101AFI20220722BHJP
B30B 15/06 20060101ALI20220722BHJP
【FI】
B30B1/06
B30B15/06 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021005792
(22)【出願日】2021-01-18
(71)【出願人】
【識別番号】000144795
【氏名又は名称】株式会社山田ドビー
(74)【代理人】
【識別番号】100076473
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 昭夫
(74)【代理人】
【識別番号】100112900
【弁理士】
【氏名又は名称】江間 路子
(74)【代理人】
【識別番号】100136995
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 千織
(74)【代理人】
【識別番号】100163164
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 敏之
(72)【発明者】
【氏名】沢田 高治
【テーマコード(参考)】
4E088
4E090
【Fターム(参考)】
4E088AA02
4E088AB02
4E088CA09
4E090AA01
4E090AB01
4E090CB03
4E090CC01
4E090EB01
(57)【要約】
【課題】リンク部材の部品点数を少なくしても、下死点付近でなだらかになり、押え時間がクランクプレスより長いナックルプレスのようなストローク曲線を得ることができるプレス機を提供する。
【解決手段】プレス機10は、フレーム20と、スライド部40と、クランクシャフト70と、スライド部40とクランクシャフト70とを連結する連結部80と、を備える。連結部80は、フレーム20に支持されるとともに、軸線がクランクシャフト70の軸線と平行に配されるスライド軸110と、一端側でクランクシャフト70に対して回動可能に連結され、他端側でスライド軸110に対して回動可能に連結され、スライド軸110を支点として上下方向において揺動可能な第一コネクション90と、一端側で第一コネクション90に対して回動可能に連結され、他端側でスライド部40に対して接合角度を変化可能に連結される第二コネクション100と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームと、前記フレームに対して上下方向に往復運動するスライド部と、前記フレームに支持されるクランクシャフトと、前記スライド部と前記クランクシャフトとを連結する連結部と、を備えたプレス機であって、
前記連結部は、
前記フレームに支持されるとともに、軸線が前記クランクシャフトの軸線と平行に配されるスライド軸と、
一端側で前記クランクシャフトに対して回動可能に連結され、他端側で前記スライド軸に対して回動可能に連結され、前記スライド軸を支点として上下方向において揺動可能な第一コネクションと、
一端側で前記第一コネクションに対して回動可能に連結され、他端側で前記スライド部に対して接合角度を変化可能に連結される第二コネクションと、
を備えることを特徴とするプレス機。
【請求項2】
前記スライド軸の、前記クランクシャフトまでの距離を変化可能とする移動機構を備えることを特徴とする請求項1記載のプレス機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リンク機構を備えるプレス機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、プレス機が記載されており、これによれば、エアーシリンダーに連結された関節部にローラーフォロアーを取り付けたトグルリンク機構と、前記トグルリンク機構の屈曲展伸によって駆動されるラムと、前記トグルリンク機構を屈曲展伸させるようにその関節部に当接して回転するカムとを備え、前記エアーシリンダーを動作させて、前記ローラーフオロアーを前記カムの周縁部に押接させた状態でカムを連続回転させていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記のプレス機では、三つのリンク部材が必要となるので、部品点数が多くなるという問題があった。
【0005】
また、上記のプレス機では、ストローク長さを変更するときには、エアーシリンダーを動作させて、ローラーフォロアーをカムの周縁部から引き離す必要があるため、プレス加工時には、ストローク長さを変更することが出来ないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記にかんがみて、第一には、リンク部材の部品点数を少なくしても、下死点付近でなだらかになり、押え時間がクランクプレスより長いナックルプレスのようなストローク曲線を得ることができるプレス機を提供することを目的とする。第二には、プレス加工時であっても、ストローク長さを変更することができるプレス機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明では、フレームと、前記フレームに対して上下方向に往復運動するスライド部と、前記フレームに支持されるクランクシャフトと、前記スライド部と前記クランクシャフトとを連結する連結部と、を備えたプレス機であって、
前記連結部は、
前記フレームに支持されるとともに、軸線が前記クランクシャフトの軸線と平行に配されるスライド軸と、
一端側で前記クランクシャフトに対して回動可能に連結され、他端側で前記スライド軸に対して回動可能に連結され、前記スライド軸を支点として上下方向において揺動可能な第一コネクションと、
一端側で前記第一コネクションに対して回動可能に連結され、他端側で前記スライド部に対して接合角度を変化可能に連結される第二コネクションと、
を備える。
【0008】
これによれば、リンク部材の部品点数を少なくしても、下死点付近でなだらかになり、押え時間がクランクプレスより長いナックルプレスのようなストローク曲線を得ることができる。
【0009】
また、前記スライド軸の、前記クランクシャフトまでの距離を変化可能とする移動機構を備える。
【0010】
これによれば、スライド軸の、クランクシャフトまでの距離を変化させることにより、第一コネクションの揺動角度を変えることができるため、シャットハイト(ストロークの下死点)を変えることなく、ストロークの上死点位置を変化させることができる。よって、プレス加工時であっても、ストローク長さを変更することができる。
【0011】
従来のクランクプレスでは、ストローク長さを変更するとダイハイト寸法が変化する。このため、クランクプレスでは、プレス機のストローク長さに合わせた金型を製作することが前提となり、新しく金型を製作する場合も、プレス機のストローク長さに合わせる事が必要となり、製品に最適な金型を製作するに際し、制約を受ける事になる。
【0012】
本発明では、ストローク長さを変更しても、同一寸法の金型が使用できるため、金型の設計製作の制約を少なくすることが可能となり、プレス機の改造工事や、プレス機の増設などの対応が不要となる。
【0013】
また、従来より一般的には、製品に合わせて金型を設計するが、この時に、プレス機のストローク長さを前提として、製作することが前提条件となっている。本発明によれば、プレス機のストローク長さの範囲内であれば、自由に金型の設計、製作をすることが可能となる。さらに、プレス機のストローク長さの変更改造等も不要となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の一実施形態のプレス機のスライダが下死点にあるときの側面図である。
【
図2】同実施形態のプレス機のスライダが上死点にあるときの側面図である。
【
図10】ストローク長さを変更させた状態における、スライダが下死点にあるときの側面図である。
【
図11】ストローク長さを変更させた状態における、スライダが上死点にあるときの側面図である。
【
図12】ストローク長さを変更させた状態における、連結部の拡大平面断面図である。
【
図13】ストローク長さの変更についての説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明のプレス機の一実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明において、図面に付される矢印は、Fを前、Bを後ろ、Rを右、Lを左、Uを上、Dを下、とする。
【0016】
プレス機10は、
図1~12に示すように、フレーム20と、フレーム20に対して上下方向に往復運動するスライド部40と、フレーム20に支持されるクランクシャフト70と、スライド部40とクランクシャフト70とを連結する連結部80と、を備えている。
【0017】
フレーム20は、
図1~7、10~12に示すように、上部フレーム21と、下部フレーム22と、を有している。
【0018】
上部フレーム21は、平板状のベース板21aと、ベース板21aから上方に延びる円筒状のボス部21bと、を有している。
【0019】
下部フレーム22は、下部が開放する隔壁により、右領域部22aと、左領域部22bと、中領域部22cと、に区画され、上部及び後部上側が開口した箱状に形成されている。
【0020】
下部フレーム22の、右領域部22aと、左領域部22bの左右方向における外側かつ前側となる壁部分には、略直方体状に形成された外支持部23が、それぞれ配設されている。
【0021】
下部フレーム22の、右領域部22aと中領域部22cとの前側の境界部分、左領域部22bと中領域部22cとの前側の境界部分には、略直方体状に形成された内支持部24が、それぞれ配設されている。
【0022】
下部フレーム22の右領域部22aと、左領域部22bの左右方向における外側かつ後側となる壁部分には、略直方体状に形成されたポスト支持部25が、それぞれ配設されている。
【0023】
外支持部23には、左右方向において貫通する軸孔23aがそれぞれ配設されている。軸孔23aには、後述するクランクシャフト70が挿通され、ベアリング23bを介して、クランクシャフト70が回動可能に連結される。
【0024】
外支持部23には、後述するポスト43が、上下方向に沿って挿通されている。
【0025】
内支持部24には、左右方向において貫通する軸孔24aがそれぞれ配設されている。軸孔24aには、後述するクランクシャフト70が挿通され、ベアリング24bを介して、クランクシャフト70が回動可能に連結される。
【0026】
ポスト支持部25には、後述するポスト43が、上下方向に沿って挿通されている。
【0027】
上部フレーム21により、下部フレーム22の開口部分が覆われている。
【0028】
スライド部40は、本実施形態では、
図1~7、10~12に示すように、スライド41と、ロアースライド42と、ポスト43と、を備えている。
【0029】
スライド41は、上部フレーム21の上方に配置され、四本のポスト43と連結されている。四本のポスト43は、上部フレーム21に配設されたボス部21bと、外支持部23、又は、ポスト支持部25とを挿通して、ロアースライド42と連結されている。
【0030】
下部フレーム22の内側には、ボス部26aを有する台座部材26が配設され、ボス部26aにポスト43の下端部が挿入されている。
【0031】
下部フレーム22の後部の開口部分には、後部ボックス30が配設されている。後部ボックス30は、天井部材31と、左右一対の側壁部材32と、後壁部材33と、有している。なお、
図5においては、後壁部材33を省略している。
【0032】
本明細書における、特許請求の範囲における「スライド部」とは、アンダードライブプレスにおいては、スライド41以外に、ポスト43、ロアースライド42を含むものとする。
【0033】
上部フレーム21のベース板21aの上面には、スライド41と対向するようボルスタ60が配設されている。
【0034】
クランクシャフト70は、
図1、2、4、6、7、10~12に示すように、主軸部72と、偏心部73と、を有している。クランクシャフト70は、左右方向に沿って延び、各主軸部72が、外支持部23、内支持部24の軸孔23a、軸孔24aに挿通され、ベアリング23b、ベアリング24bを介して、フレーム20に対して回動可能に連結されている。
【0035】
クランクシャフト70は、偏心部73の外側にベアリング75が嵌め込まれ、図示しない駆動装置により、後述する第一コネクション90に対して回動可能とされている。
【0036】
スライド部40とクランクシャフト70とは、連結部80(区別するときは、右側の連結部80を連結部801、左側の連結部80を連結部802とする)により連結されている。
【0037】
連結部80は、
図1、2、4~12に示すように、第一コネクション90と、第二コネクション100と、スライド軸110と、を備えている。
【0038】
第一コネクション90は、前後方向に長い直方体状に形成されている。第一コネクション90には、上面から下面まで貫通する逃がし孔90aと、左面から右面に向かって貫通する軸孔90bと、が配設されている。逃がし孔90aと軸孔90bは連通している。
【0039】
さらに、第一コネクション90には、長手方向に長い長孔状で、左面から右面に向かって貫通する軸長孔91が形成されている。軸長孔91は、第一コネクション90の、前後方向における中央付近から後端部付近まで形成されている。
【0040】
軸長孔91の周辺から、左右方向において、外面から中心に向かう略矩形状の有底溝として形成された凹部92、92が連設されている。軸長孔91と凹部92、92とで、段付き孔状とされている。
【0041】
第一コネクション90は、前端側で左面から右面に向かって貫通する軸孔90cにおいて、ベアリング75を介してクランクシャフト70に対して回動可能に連結され、前後方向中央前寄りの位置で、軸孔90bにベアリング94を介して挿通された連結軸93により、第二コネクション100の上端部に対して回動可能に連結されている。
【0042】
第二コネクション100は、下端部にコネクション球100aが配設され、コネクション球100aにおいてスライド部40のロアースライド42に対して回動可能に連結されている。
【0043】
スライド軸110は、円柱状で、軸長孔91に挿通され、後述する、スライドユニット120、移動機構170を介して、フレーム20に支持されている。
【0044】
スライドユニット120は、
図1、2、4~12に示すように、スライドブラケット130と、スライド板140と、を有している。
【0045】
スライドブラケット130は、左板131、右板132、上板133、を有し、前後方向からみて、断面略コの字状に形成され、さらに、前後の端部に、後板134、前板135が架け渡されている。なお、
図1、2、10、11では、説明しやすくするため、右板132を省略している。上板133には、スライダ136が取り付けられている。
【0046】
詳説すると、スライド軸110は、左板131、第一コネクション90の軸長孔91、右板132、を挿通するように配されている。スライドブラケット130は、すべり対偶で、スライド軸110に対して回動可能に連結される。
【0047】
第一コネクション90の凹部92内には、スライド板140が配されている。スライド板140は、直方体状に形成されている。スライド板140には、左右方向において貫通するとともに、外側の径が大きい段付き軸孔140aが形成されている。スライド板140は、角部八か所の周辺部分が略直方体状に切り欠かれた切欠部141を有し、切欠部141にスライドベアリング142を配置可能とされている。
【0048】
軸孔140aの大径部分にベアリング143が嵌め込まれ、ベアリング143の内側にスライド軸110が嵌め込まれている。
【0049】
スライドベアリング142が、切欠部141を用いて、左右方向を軸として回動可能に取り付けられている。
【0050】
スライド板140と、スライドブラケット130が、スライド軸110を介して、連結されている。以上のことより、スライド軸110は、軸線がクランクシャフト70の軸線と平行に配されることになる。
【0051】
プレス機10は、スライドユニット120を前後方向において移動させることにより、スライド部40のストローク長さを調整可能とする移動機構170を備えている。
【0052】
移動機構170は、
図1、2、5、6、10~11に示すように、ねじ軸171と、ナット部材172と、有するボールねじ機構が用いられ、後側において図示しない駆動手段と連結されている。
【0053】
ベース板21aの下面及び天井部材31の下面には、前後方向に沿ってスライダガイド173が取り付けられている。
【0054】
スライドユニット120は、スライダ136を介して、スライダガイド173により吊り下げられている。
【0055】
以上のことより、プレス機10は、図示しない駆動手段の駆動により、スライドユニット120が前後方向に沿って移動することにより、スライド部40のストローク長さを調整可能とされている。
【0056】
プレス機10の機能、作用を説明する。クランクシャフト70が回転すると、
図1、2に示すように、第一コネクション90は、スライド軸110を支点として、揺動運動をしながら、前後の往復運動をする。
【0057】
第一コネクション90の運動は、クランクシャフト70とスライドユニット120の間に配設した連結軸93が、
図13に示す変形楕円形の回転運動をし、第二コネクション100の上昇と下降の時間が異なる時間差機構となる。
【0058】
そして、クランクシャフト70の回転方向をCW(Clockwise Rotation)、CCW(Counter Clockwise Rotation)に変えることで時間差機構は、第二コネクション100の上昇時、下降時のいずれかに選択することができる。
【0059】
上記動作により、ロアースライド42、ポスト43、スライド41が、上下運動を行い、
図14に示すような、下死点付近でなだらかになり、押え時間がクランクプレスより長いナックルプレスのようなストローク曲線を得ることができている。
【0060】
スライド41のストローク長さを変更するときは、
図10、11、13に示すように、ねじ軸171を回転させ、スライド軸110のクランクシャフト70までの距離を、L+L1、L+L2、L+L3というように変化させることにより、第一コネクション90の揺動角度が変わり、第二コネクション100と連結している連結軸93の移動量が変わることになり、第二コネクション100の移動量が変わり、その結果、スライド41の移動量が、S1、S2、S3と変わることになる。
【0061】
クランクシャフト70が下死点となるとき、第一コネクション90は、ボルスタ60と平行になり、この状態で、ねじ軸171を回転させ、スライド軸110が左右に移動しても、第二コネクション100と連結した連結軸93の位置は変わらないため、スライド41の下死点位置が変わらないので、プレス機10の運転中でも、ストローク長さを変更することができる。
【0062】
上記構成のプレス機10では、フレーム20と、フレーム20に対して上下方向に往復運動するスライド部40と、フレーム20に支持されるクランクシャフト70と、スライド部40とクランクシャフト70とを連結する連結部80と、を備えたプレス機であって、
連結部80は、
フレーム20に支持されるとともに、軸線がクランクシャフト70の軸線と平行に配されるスライド軸110と、
一端側でクランクシャフト70に対して回動可能に連結され、他端側でスライド軸110に対して回動可能に連結され、スライド軸110を支点として上下方向において揺動可能な第一コネクション90と、
一端側で第一コネクション90に対して回動可能に連結され、他端側でスライド部40に対して接合角度を変化可能に連結される第二コネクション100と、
を備える。
【0063】
これによれば、リンク部材の部品点数を少なくしても、下死点付近でなだらかになり、押え時間がクランクプレスより長いナックルプレスのようなストローク曲線を得ることができる。
【0064】
また、スライド軸110の、クランクシャフト70までの距離を変化可能とする移動機構170を備える。
【0065】
これによれば、スライド軸110の、クランクシャフト70までの距離を変化させることにより、第一コネクション90の揺動角度を変えることができるため、シャットハイト(ストロークの下死点)を変えることなく、ストロークの上死点位置を変化させることができる。よって、プレス加工時であっても、ストローク長さを変更することができる。
【0066】
従来のクランクプレスでは、ストローク長さを変更するとダイハイト寸法が変化する。このため、クランクプレスでは、プレス機のストローク長さに合わせた金型を製作することが前提となり、新しく金型を製作する場合も、プレス機のストローク長さに合わせる事が必要となり、製品に最適な金型を製作するに際し、制約を受ける事になる。
【0067】
本発明では、ストローク長さを変更しても、同一寸法の金型が使用できるため、金型の設計製作の制約を少なくすることが可能となり、プレス機10の改造工事や、プレス機10の増設などの対応が不要となる。
【0068】
また、従来より一般的には、製品に合わせて金型を設計するが、この時に、プレス機のストローク長さを前提として、製作することが前提条件となっている。本発明によれば、プレス機10のストローク長さの範囲内であれば、自由に金型の設計、製作をすることが可能となる。さらに、プレス機10のストローク長さの変更改造等も不要となる。
【0069】
なお、本発明は上記構成に限定されるものではない。即ち、本発明の要旨を逸脱しない限り各種の設計変更等が可能である。
【0070】
例えば、プレス機10は、アンダードライブプレスとしたが、オーバードライブプレスにも適用することができる。
【0071】
また、それにともない、スライド部は、オーバードライブプレスの場合には、スライドのみで構成することができる。
【符号の説明】
【0072】
10 プレス機
20 フレーム
40 スライド部
70 クランクシャフト
80 連結部
90 第一コネクション
100 第二コネクション
110 スライド軸
170 移動機構