IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 凸版印刷株式会社の特許一覧

特開2022-110504ミラーディスプレイ、ミラーディスプレイシステムおよびミラーディスプレイシステムの利用方法
<>
  • 特開-ミラーディスプレイ、ミラーディスプレイシステムおよびミラーディスプレイシステムの利用方法 図1
  • 特開-ミラーディスプレイ、ミラーディスプレイシステムおよびミラーディスプレイシステムの利用方法 図2
  • 特開-ミラーディスプレイ、ミラーディスプレイシステムおよびミラーディスプレイシステムの利用方法 図3
  • 特開-ミラーディスプレイ、ミラーディスプレイシステムおよびミラーディスプレイシステムの利用方法 図4
  • 特開-ミラーディスプレイ、ミラーディスプレイシステムおよびミラーディスプレイシステムの利用方法 図5
  • 特開-ミラーディスプレイ、ミラーディスプレイシステムおよびミラーディスプレイシステムの利用方法 図6
  • 特開-ミラーディスプレイ、ミラーディスプレイシステムおよびミラーディスプレイシステムの利用方法 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022110504
(43)【公開日】2022-07-29
(54)【発明の名称】ミラーディスプレイ、ミラーディスプレイシステムおよびミラーディスプレイシステムの利用方法
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/00 20060101AFI20220722BHJP
   A47B 67/02 20060101ALI20220722BHJP
   A47G 1/00 20060101ALI20220722BHJP
   G06T 1/00 20060101ALI20220722BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20220722BHJP
   G16H 20/00 20180101ALI20220722BHJP
【FI】
G09G5/00 510A
G09G5/00 550C
G09G5/00 530T
A47B67/02 501Z
A47B67/02 502Z
A47B67/02 503Z
A47G1/00 F
G06T1/00 400H
G06Q50/10
G16H20/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021005965
(22)【出願日】2021-01-18
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 〔1〕 展示日(公開日) 令和2年12月2日~12月4日 展示会名、開催場所 第5回[高性能]建材・住設EXPO2020 東京展 リード エグジビション ジャパン株式会社 主催 東京ビッグサイト 南2ホール 小間番号:8-37(東京都江東区有明3丁目11番1号) <資 料> 第5回[高性能]建材・住設EXPO2020 出展 News Topics <資 料> 第5回[高性能]建材・住設EXPO2020 出展情報 ウェブページ 〔2〕 発行日 令和2年11月20日 (頒布日 令和2年12月2日~12月4日) 刊行物 パンフレット『スマート洗面化粧室空間』 凸版印刷株式会社 発行 <資 料> 展示会頒布パンフレット 〔3〕 展示日(公開日) 令和2年12月2日 展示名、展示場所 凸版印刷株式会社・販売ショールーム『FOREST TOKYO』(東京都台東区台東1-5-1 秋葉原営業ビル3号館)
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】宮脇 太基
(72)【発明者】
【氏名】花井 真弘
(72)【発明者】
【氏名】谷岡 那知
(72)【発明者】
【氏名】木村 信之
【テーマコード(参考)】
3B111
5B047
5C182
5L049
5L099
【Fターム(参考)】
3B111AA04
3B111AA08
3B111AD01
5B047AA23
5B047BB06
5B047BC04
5B047BC09
5B047BC23
5B047CA23
5C182AA03
5C182AC02
5C182AC03
5C182AC33
5C182AC37
5C182AC43
5C182BA06
5C182BA14
5C182BA54
5C182BA57
5C182BA66
5C182BC26
5C182CC21
5L049AA21
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】ミラーディスプレイのアップデート操作の必要なく最新情報を表示する。
【解決手段】ハーフミラーとハーフミラーの背面側に配置された表示部と検知部と認証部と通信部とを備えるミラーディスプレイであって、通信部はネットワークを介して少なくとも時間、天気およびニュースのいずれかの情報を取得し、表示部は取得された少なくとも時間、天気およびニュースのいずれかの情報を表示可能であり、表示部は少なくとも第1表示画面と、第1表示画面とは異なる第2表示画面との切り替えを行う表示画面切り替え機能を有し、ミラーディスプレイのアップデートは、ネットワークを介して接続されるクラウドサーバー上で行われ、ミラーディスプレイの利用者が検知部によって検知されている場合であって、検知されているミラーディスプレイの利用者の認証が認証部によって行われた場合に、表示部はミラーディスプレイの利用者に関する情報を表示可能になる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハーフミラーと、
前記ハーフミラーの背面側に配置された表示部と、
検知部と、
認証部と、
ネットワークを介する通信を行う通信部とを備えるミラーディスプレイであって、
前記通信部は、前記ネットワークを介して少なくとも時間、天気およびニュースのいずれかの情報を取得し、
前記表示部は、前記通信部によって取得された前記少なくとも時間、天気およびニュースのいずれかの情報を表示可能であり、
前記表示部は、少なくとも第1表示画面と、前記第1表示画面とは異なる第2表示画面との切り替えを行う表示画面切り替え機能を有し、
前記ミラーディスプレイのアップデートは、前記ネットワークを介して接続されるクラウドサーバー上で行われ、
前記ミラーディスプレイの利用者が前記検知部によって検知されている場合であって、
前記検知部によって検知されている前記ミラーディスプレイの利用者の認証が前記認証部によって行われた場合に、
前記表示部は、前記ミラーディスプレイの利用者に関する情報を表示可能になる、
ミラーディスプレイ。
【請求項2】
請求項1に記載のミラーディスプレイと、
前記ミラーディスプレイの利用者に関するヘルスケア情報を生成するヘルスケア機器とを備えるミラーディスプレイシステムであって、
前記通信部は、前記ヘルスケア機器と通信を行う機能を有し、前記ヘルスケア機器によって生成された前記ヘルスケア情報を取得し、
前記ミラーディスプレイの利用者が前記検知部によって検知されている場合であって、
前記検知部によって検知されている前記ミラーディスプレイの利用者の認証が前記認証部によって行われた場合に、
前記表示部は、前記ミラーディスプレイの利用者に関する前記ヘルスケア情報を表示可能になる、
ミラーディスプレイシステム。
【請求項3】
前記ミラーディスプレイシステムは前記クラウドサーバーを備え、
前記通信部は、前記ヘルスケア機器から取得した前記ヘルスケア情報を前記クラウドサーバーに送信し、
前記クラウドサーバーは、
前記通信部から送信された前記ヘルスケア情報の集約および解析を行い、
前記ヘルスケア情報の集約および解析の結果である集約解析結果を前記通信部に送信し、
前記表示部は、前記ミラーディスプレイの利用者に関する情報として、前記クラウドサーバーから送信された前記ヘルスケア情報の集約解析結果を表示可能である、
請求項2に記載のミラーディスプレイシステム。
【請求項4】
前記表示画面切り替え機能は、ホーム画面と、ヘルスケア画面と、ホームコントロール画面との間の表示画面の切り替えを行う機能であり、
前記ミラーディスプレイは、前記ホーム画面を前記ヘルスケア画面に切り替える操作と、前記ホーム画面を前記ホームコントロール画面に切り替える操作と、前記ヘルスケア画面を前記ホーム画面に切り替える操作と、前記ホームコントロール画面を前記ホーム画面に切り替える操作とを受け付ける操作部を備え、
前記ホーム画面には、前記ネットワークを介して取得された時間および天気の情報が含まれ、
前記ヘルスケア画面には、前記クラウドサーバーから送信された前記ヘルスケア情報の集約解析結果が含まれ、
前記ホームコントロール画面には、動画共有サイトの表示画面が含まれる、
請求項3に記載のミラーディスプレイシステム。
【請求項5】
前記認証部は、前記ヘルスケア機器によって生成された前記ヘルスケア情報を用いた認証を行う、
請求項3に記載のミラーディスプレイシステム。
【請求項6】
前記認証部は、前記ミラーディスプレイの利用者の手のひらの画像を用いた認証を行う、
請求項1に記載のミラーディスプレイ。
【請求項7】
ハーフミラーと、前記ハーフミラーの背面側に配置された表示部と、検知部と、認証部と、通信部と、操作部とを有するミラーディスプレイと、
前記ミラーディスプレイの利用者に関するヘルスケア情報を生成するヘルスケア機器と、
クラウドサーバーとを備えるミラーディスプレイシステムの利用方法であって、
前記通信部が、ネットワークを介して少なくとも時間、天気およびニュースのいずれかの情報を取得する第1取得ステップと、
前記表示部が、前記第1取得ステップにおいて取得された前記少なくとも時間、天気およびニュースのいずれかの情報をホーム画面に表示する第1表示ステップと、
前記ヘルスケア機器が、前記ミラーディスプレイの利用者に関するヘルスケア情報を生成する生成ステップと、
前記通信部が、前記生成ステップにおいて生成された前記ヘルスケア情報を取得する第2取得ステップと、
前記通信部が、前記第2取得ステップにおいて取得された前記ヘルスケア情報を前記クラウドサーバーに送信する第1送信ステップと、
前記クラウドサーバーが、前記第1送信ステップにおいて送信された前記ヘルスケア情報の集約および解析を行う集約解析ステップと、
前記クラウドサーバーが、前記集約解析ステップにおける集約および解析の結果である集約解析結果を前記通信部に送信する第2送信ステップと、
前記ミラーディスプレイの利用者が前記検知部によって検知されている場合であって、前記検知部によって検知されている前記ミラーディスプレイの利用者の認証が前記認証部によって行われた場合に、前記表示部が、前記ミラーディスプレイの利用者に関する前記ヘルスケア情報の集約解析結果をヘルスケア画面に表示する第2表示ステップと、
前記通信部が、前記ネットワークを介して動画共有サイトの動画データを取得する第3取得ステップと、
前記表示部が、前記第3取得ステップにおいて取得された前記動画共有サイトの動画をホームコントロール画面に表示する第3表示ステップと、
前記操作部が、前記ホーム画面と前記ヘルスケア画面と前記ホームコントロール画面との間の表示画面を切り替える操作を受け付ける操作ステップと、
前記表示部が、前記操作ステップにおいて受け付けられた表示画面を切り替える操作に応じて、前記ホーム画面と前記ヘルスケア画面と前記ホームコントロール画面との間で表示画面の切り替えを行う表示画面切り替えステップとを備え、
前記ミラーディスプレイのアップデートは、前記ネットワークを介して接続されるクラウドサーバー上で行われる、
ミラーディスプレイシステムの利用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミラーディスプレイ、ミラーディスプレイシステムおよびミラーディスプレイシステムの利用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ディスプレイモニタ機能付ミラーが知られている(特許文献1参照)。特許文献1には、ディスプレイモニタ機能付ミラーの表示部が、カメラによる撮像結果に基づいた撮像情報を表示する旨が記載されている。
また、特許文献1には、表示部が、カメラの撮像結果に基づく撮像情報として、例えば、ユーザーの顔の撮像画像をそのまま表示したり、数秒前のユーザーの顔の撮像画像を表示したり、ユーザーの顔の撮像画像に化粧などの加工を施したものを表示したりすることができる旨が記載されている。
更に、特許文献1には、表示部が、撮像されたユーザーを特定し、特定されたユーザーに応じて、インターネット回線を通じて送信された画像情報を撮像情報として表示してもよい旨、予め第1ユーザーおよび第2ユーザーが登録されており、第1ユーザーに対しては天気に関する情報を表示するようにしてもよいし、第2ユーザーにはニュースを表示するようにしてもよい旨が記載されている。
また、特許文献1には、表示部が、撮像結果に基づきユーザーを識別して表示を決定している旨が記載されている。
ところで、特許文献1には、ディスプレイモニタ機能付ミラーのアップデート(更新)について記載されていない。そのため、特許文献1に記載された技術では、アップデート操作の必要なくディスプレイモニタ機能付ミラーを最新の状態に更新することができない。その結果、特許文献1に記載された技術では、ディスプレイモニタ機能付ミラーが最新情報を表示できないおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-154026号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した問題点に鑑み、本発明は、アップデート操作の必要なくミラーディスプレイを最新の状態に更新すると共に最新情報を表示することができるミラーディスプレイ、ミラーディスプレイシステムおよびミラーディスプレイシステムの利用方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、ハーフミラーと、前記ハーフミラーの背面側に配置された表示部と、検知部と、認証部と、ネットワークを介する通信を行う通信部とを備えるミラーディスプレイであって、前記通信部は、前記ネットワークを介して少なくとも時間、天気およびニュースのいずれかの情報を取得し、前記表示部は、前記通信部によって取得された前記少なくとも時間、天気およびニュースのいずれかの情報を表示可能であり、前記表示部は、少なくとも第1表示画面と、前記第1表示画面とは異なる第2表示画面との切り替えを行う表示画面切り替え機能を有し、前記ミラーディスプレイのアップデートは、前記ネットワークを介して接続されるクラウドサーバー上で行われ、前記ミラーディスプレイの利用者が前記検知部によって検知されている場合であって、前記検知部によって検知されている前記ミラーディスプレイの利用者の認証が前記認証部によって行われた場合に、前記表示部は、前記ミラーディスプレイの利用者に関する情報を表示可能になる、ミラーディスプレイである。
【0006】
本発明の一態様は、ミラーディスプレイと、前記ミラーディスプレイの利用者に関するヘルスケア情報を生成するヘルスケア機器とを備えるミラーディスプレイシステムであって、前記通信部は、前記ヘルスケア機器と通信を行う機能を有し、前記ヘルスケア機器によって生成された前記ヘルスケア情報を取得し、前記ミラーディスプレイの利用者が前記検知部によって検知されている場合であって、前記検知部によって検知されている前記ミラーディスプレイの利用者の認証が前記認証部によって行われた場合に、前記表示部は、前記ミラーディスプレイの利用者に関する前記ヘルスケア情報を表示可能になる、ミラーディスプレイシステムである。
【0007】
本発明の一態様は、ハーフミラーと、前記ハーフミラーの背面側に配置された表示部と、検知部と、認証部と、通信部と、操作部とを有するミラーディスプレイと、前記ミラーディスプレイの利用者に関するヘルスケア情報を生成するヘルスケア機器と、クラウドサーバーとを備えるミラーディスプレイシステムの利用方法であって、前記通信部が、ネットワークを介して少なくとも時間、天気およびニュースのいずれかの情報を取得する第1取得ステップと、前記表示部が、前記第1取得ステップにおいて取得された前記少なくとも時間、天気およびニュースのいずれかの情報をホーム画面に表示する第1表示ステップと、前記ヘルスケア機器が、前記ミラーディスプレイの利用者に関するヘルスケア情報を生成する生成ステップと、前記通信部が、前記生成ステップにおいて生成された前記ヘルスケア情報を取得する第2取得ステップと、前記通信部が、前記第2取得ステップにおいて取得された前記ヘルスケア情報を前記クラウドサーバーに送信する第1送信ステップと、前記クラウドサーバーが、前記第1送信ステップにおいて送信された前記ヘルスケア情報の集約および解析を行う集約解析ステップと、前記クラウドサーバーが、前記集約解析ステップにおける集約および解析の結果である集約解析結果を前記通信部に送信する第2送信ステップと、前記ミラーディスプレイの利用者が前記検知部によって検知されている場合であって、前記検知部によって検知されている前記ミラーディスプレイの利用者の認証が前記認証部によって行われた場合に、前記表示部が、前記ミラーディスプレイの利用者に関する前記ヘルスケア情報の集約解析結果をヘルスケア画面に表示する第2表示ステップと、前記通信部が、前記ネットワークを介して動画共有サイトの動画データを取得する第3取得ステップと、前記表示部が、前記第3取得ステップにおいて取得された前記動画共有サイトの動画をホームコントロール画面に表示する第3表示ステップと、前記操作部が、前記ホーム画面と前記ヘルスケア画面と前記ホームコントロール画面との間の表示画面を切り替える操作を受け付ける操作ステップと、前記表示部が、前記操作ステップにおいて受け付けられた表示画面を切り替える操作に応じて、前記ホーム画面と前記ヘルスケア画面と前記ホームコントロール画面との間で表示画面の切り替えを行う表示画面切り替えステップとを備え、前記ミラーディスプレイのアップデートは、前記ネットワークを介して接続されるクラウドサーバー上で行われる、ミラーディスプレイシステムの利用方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、アップデート操作の必要なくミラーディスプレイを最新の状態に更新すると共に最新情報を表示することができるミラーディスプレイ、ミラーディスプレイシステムおよびミラーディスプレイシステムの利用方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1実施形態のミラーディスプレイシステムの構成の一例を示す図である。
図2図1に示すミラーディスプレイシステムの一部を構成するミラーディスプレイの一例の斜視図である。
図3】ホーム画面の一例を概略的に示す図である。
図4】ヘルスケア画面の一例を概略的に示す図である。
図5】ホームコントロール画面の一例を概略的に示す図である。
図6】第1実施形態のミラーディスプレイシステムにおいて実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図7】第1実施形態のミラーディスプレイシステムにおいて実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<第1実施形態>
以下、添付図面を参照し、本発明のミラーディスプレイ、ミラーディスプレイシステムおよびミラーディスプレイシステムの利用方法の実施形態について説明する。
【0011】
図1は第1実施形態のミラーディスプレイシステム1の構成の一例を示す図である。図2図1に示すミラーディスプレイシステム1の一部を構成するミラーディスプレイ11の一例の斜視図である。
図1および図2に示す例では、ミラーディスプレイシステム1が、ミラーディスプレイ11と、ヘルスケア機器12と、クラウドサーバーCSとを備えている。
ミラーディスプレイ11は、例えばハーフミラー111と、表示部112と、検知部113と、認証部114と、通信部115と、処理部116と、体温測定部117と、操作部118とを備えている。
ハーフミラー111は、入射する光の一部を透過させ、入射する光の他の一部を反射する。表示部112は、ハーフミラー111の背面側(図2の右奥側)に配置されている。表示部112は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)モニターを備えている。
【0012】
詳細には、図2に示す例では、表示部112が、ハーフミラー111の全面の背面側に配置されており、ハーフミラー111の全面に表示を行うことができる。
【0013】
図1および図2に示す例では、検知部113が、ミラーディスプレイ11の利用者を検知する。検知部113は、例えば人感センサーを備えている。例えば焦電型赤外線センサーなどが、人感センサーとして用いられる。
認証部114は、ミラーディスプレイ11の利用者の認証を行う。認証部114は、後述するヘルスケア機器12の体組成情報生成機器12Aによって生成されたヘルスケア情報(例えばミラーディスプレイ11の利用者の体組成情報(例えば体重、体脂肪率などの身体情報))を用いることによって、ミラーディスプレイ11の利用者の認証を行う。
通信部115は、ネットワークNWを介する通信などを行う。詳細には、通信部115は、ネットワークNWを介するクラウドサーバーCSとの通信、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fiなどによるヘルスケア機器12との通信などを行う。
処理部116は、各種の処理を実行する。体温測定部117は、例えば赤外線を用いることによってミラーディスプレイ11の利用者の体温を測定する。つまり、ミラーディスプレイ11の利用者は、体温測定部117に手をかざすことによって体温を把握することができる。
操作部118は、ミラーディスプレイ11の利用者の操作を受け付ける。例えば、操作部118は、ミラーディスプレイ11の利用者による表示部112の表示画面を切り替える操作などを受け付ける。詳細には、操作部118は、後述するホーム画面を後述するヘルスケア画面に切り替える操作と、ホーム画面を後述するホームコントロール画面に切り替える操作と、ヘルスケア画面をホーム画面に切り替える操作と、ホームコントロール画面をホーム画面に切り替える操作とを受け付ける。
【0014】
ヘルスケア機器12は、ミラーディスプレイ11の利用者に関するヘルスケア情報を生成する。ヘルスケア機器12は、例えば上述した体組成情報生成機器12Aと、睡眠データ生成機器12Bとを備えている。体組成情報生成機器12Aは、ミラーディスプレイ11の利用者に関するヘルスケア情報として、体組成情報を生成する。体組成情報生成機器12Aは、例えば下記のURLのウェブサイトに掲載されているステルスヘルスメーター(登録商標)等である。
https://www.toppan.co.jp/news/2018/12/newsrelease181212_2_.html
【0015】
睡眠データ生成機器12Bは、ミラーディスプレイ11の利用者に関するヘルスケア情報として、ミラーディスプレイ11の利用者の睡眠データを生成する。睡眠データ生成機器12Bは、例えば下記のURLのウェブサイトに掲載されているセンシングウェーブ(登録商標)等である。
https://forest.toppan.co.jp/products/sensingwave.html
【0016】
上述したように、ミラーディスプレイ11の通信部115は、ヘルスケア機器12と通信(詳細には、例えばBluetooth(登録商標)、Wi-Fiなどのペアリング))を行う機能を有し、ヘルスケア機器12によって生成されたヘルスケア情報(例えば体組成情報、睡眠データなど)を取得する。また、図示しない例では、ミラーディスプレイ11とヘルスケア機器12は中継機器やゲートウェイ等を介して通信を行う場合もある。また、通信部115は、ヘルスケア機器12から取得したヘルスケア情報を、ネットワークNWを介してクラウドサーバーCSに送信する。
クラウドサーバーCSは、通信部115から送信されたヘルスケア情報の集約および解析を行う。また、クラウドサーバーCSは、ヘルスケア情報の集約および解析の結果である集約解析結果を、ネットワークNWを介して通信部115に送信する。
【0017】
ミラーディスプレイ11の利用者が検知部113によって検知されている場合(例えば、図2に示す状態の時)であって、検知部113によって検知されているミラーディスプレイ11の利用者の認証が認証部114によって行われた場合に、表示部112は、ミラーディスプレイ11の利用者に関するヘルスケア情報(例えば体組成情報、睡眠データ)を表示可能になる。詳細には、表示部112が、ミラーディスプレイ11の利用者に関する情報として、クラウドサーバーCSから送信されたヘルスケア情報の集約解析結果を表示可能になる。
表示部112は、ホーム画面とヘルスケア画面とホームコントロール画面との間で表示画面の切り替えを行う表示画面切り替え機能を有する。
操作部118が、ホーム画面とヘルスケア画面とホームコントロール画面との間の表示画面を切り替えるミラーディスプレイ11の利用者の操作(例えば画面をスワイプする操作)を受け付ける。
【0018】
図3はホーム画面の一例を概略的に示す図である。
図3に示すホーム画面は、例えばミラーディスプレイ11の利用者がミラーディスプレイ11の検知部113によって最初に検知された時などに、表示部112によって表示される。
図1図3に示す例では、ミラーディスプレイ11の通信部115が、ネットワークNWを介して時間、天気(気温、湿度などを含む)、ニュース等の情報を取得する。
表示部112は、通信部115によって取得された時間(日にち、曜日などを含む)、天気(気温、湿度などを含む)、ニュース、体温測定部117によって測定されたミラーディスプレイ11の利用者の体温などの情報を表示可能である。詳細には、表示部112は、表示画面がホーム画面である時に、通信部115によって取得された時間、天気、ニュース、体温測定部117によって測定されたミラーディスプレイ11の利用者の体温などの情報を表示する。つまり、ホーム画面には、ネットワークNWを介して通信部115によって取得された時間、天気、ニュース、体温測定部117によって測定されたミラーディスプレイ11の利用者の体温などの情報が含まれる。
【0019】
図3に示す例では、ヘルスケア機器12としての万歩計(登録商標)(図示せず)によって生成されたヘルスケア情報(歩数)、ヘルスケア機器12の睡眠データ生成機器12Bによって生成されたヘルスケア情報(睡眠時間)、および、ヘルスケア機器12の体組成情報生成機器12Aによって生成されたヘルスケア情報(体重)がホーム画面に表示されていないが、他の例では、歩数、睡眠時間および体重がホーム画面に表示されてもよい。ただし、それらの情報が表示される場合には、認証部114によるミラーディスプレイ11の利用者の認証が事前に行われる。
【0020】
図4はヘルスケア画面の一例を概略的に示す図である。
図4に示すヘルスケア画面は、例えばミラーディスプレイ11の操作部118が、ホーム画面をヘルスケア画面に切り替えるミラーディスプレイ11の利用者の操作を受け付けた時に、表示部112によって表示される。
図1図2および図4に示す例では、ミラーディスプレイ11の通信部115が、クラウドサーバーCSからネットワークNWを介してミラーディスプレイ11の利用者に関するヘルスケア情報の集約解析結果を取得する。
ミラーディスプレイ11の利用者が検知部113によって検知されている場合であって、検知部113によって検知されているミラーディスプレイ11の利用者の認証が認証部114によって行われた場合に、表示部112は、ミラーディスプレイ11の利用者に関するヘルスケア情報の集約解析結果を表示可能になる。
詳細には、ミラーディスプレイ11の利用者が検知部113によって検知されている場合であって、検知部113によって検知されているミラーディスプレイ11の利用者の認証が認証部114によって行われた場合であって、表示部112の表示画面がヘルスケア画面である場合に、表示部112は、ミラーディスプレイ11の利用者に関するヘルスケア情報の集約解析結果を表示する。つまり、ヘルスケア画面には、クラウドサーバーCSから送信されたミラーディスプレイ11の利用者に関するヘルスケア情報の集約解析結果が含まれる。
【0021】
図4に示す例では、ミラーディスプレイ11の利用者に関するヘルスケア情報の集約解析結果としての「寝返り回数」、「睡眠サイクル」、「熟睡度」、「心拍/呼吸」、「集約解析結果コメント」、「時間」、「天気」および「体温」がヘルスケア画面に表示されていないが、他の例では、「寝返り回数」、「睡眠サイクル」、「熟睡度」、「心拍/呼吸」、「集約解析結果コメント」、「時間」、「天気」および「体温」がヘルスケア画面に表示されてもよい。
【0022】
図4に示す例では、表示部112が、ヘルスケア画面にミラーディスプレイ11の利用者の睡眠に関するヘルスケア情報をグラフ表示している。そのため、ミラーディスプレイ11の利用者は、自分の睡眠の良し悪しを一目で把握することができる。
他の例では、表示部112がヘルスケア画面にミラーディスプレイ11の利用者の例えば1週間分の体重、体温などに関するヘルスケア情報をグラフ表示してもよい。この例では、ミラーディスプレイ11の利用者は、体重、体温の変化を一目で把握することができる。
【0023】
図5はホームコントロール画面の一例を概略的に示す図である。
図5に示すホームコントロール画面は、例えばミラーディスプレイ11の操作部118が、ホーム画面をホームコントロール画面に切り替えるミラーディスプレイ11の利用者の操作を受け付けた時に、表示部112によって表示される。
図1図2および図5に示す例では、ミラーディスプレイ11の通信部115が、ネットワークNWを介して動画共有サイトの動画データを取得する。
ミラーディスプレイ11の利用者が検知部113によって検知されている場合に、表示部112は、動画共有サイトの動画を表示可能になる。
詳細には、ミラーディスプレイ11の利用者が検知部113によって検知されている場合であって、表示部112の表示画面がホームコントロール画面である場合に、表示部112は、動画共有サイトの動画を表示する。つまり、ホームコントロール画面には、ネットワークNWを介して取得された動画共有サイトの表示画面が含まれる。
【0024】
図5に示す例では、HEMS(Home Energy Management System)システム(図示せず)によって集約された電気、ガスなどのエネルギー使用量の情報、例えばネットワークNWとの通信接続状況を示す情報およびカレンダーがホームコントロール画面に表示されていないが、他の例では、エネルギー使用量の情報、通信接続状況を示す情報およびカレンダーがホームコントロール画面に表示されてもよい。
【0025】
図5に示す例では、表示部112がホームコントロール画面に動画共有サイトの動画を表示しているが、他の例では、表示部112がホームコントロール画面に例えば1週間分の天気予報を表示してもよい。
【0026】
図1図5に示す例では、ミラーディスプレイ11のアップデート(詳細には、ミラーディスプレイ11の処理部116(OS:Operating System)等のアップデート)が、ネットワークNWを介して接続されるクラウドサーバーCS上で行われる。そのため、図1図5に示す例では、ミラーディスプレイ11の利用者がアップデート操作を行う必要なく、ミラーディスプレイ11の状態を常に最新の状態に更新することができる。
また、図1図5に示す例では、通信部115がネットワークNWなどを介して最新の情報(例えばミラーディスプレイ11の利用者に関する情報、ネットワークNWを介して取得された情報など)を取得する。そのため、図1図5に示す例では、表示部112が最新の情報を表示することができ、ミラーディスプレイ11の利用者に対して最新のサービスを提供することができる。
【0027】
図1図5に示す例では、防犯センサー(人感センサー)の検知結果が通信部115によって取得されないが、他の例では、通信部115が防犯センサーの検知結果を取得し、表示部112が防犯センサーの検知結果を表示してもよい。
【0028】
図1図5に示す例では、ミラーディスプレイ11とヘルスケア機器12(体組成情報生成機器12A、睡眠データ生成機器12B)とが連携しているため、ミラーディスプレイ11の利用者のヘルスケアへの関心度を向上させることができ、ミラーディスプレイ11の利用者は、スマートフォンアプリ等をチェックしなくても、例えば毎朝ミラーディスプレイ11を利用することによって自分のヘルスケア情報を容易に確認することができる。
【0029】
図1図5に示す例では、ミラーディスプレイ11の利用者のヘルスケア情報を用いた認証(個人認証)が行われるため、カメラを用いた個人認証が行われる場合よりも、ミラーディスプレイ11の利用者の個人認証に対する抵抗感を低減することができる。
【0030】
図1図5に示す例では、ミラーディスプレイ11の利用者のヘルスケア情報の集約および解析(管理)が、クラウドサーバーCSによって一元的に行われる、つまり、ミラーディスプレイ11の利用者のヘルスケア情報がミラーディスプレイ11内に蓄積されない。そのため、ミラーディスプレイ11の利用者のヘルスケア情報がミラーディスプレイ11内に蓄積される場合よりも、セキュリティを向上させる(つまり、情報漏洩リスクを抑制する)ことができる。
【0031】
図1図5に示す例では、ヘルスケア機器12(体組成情報生成機器12A、睡眠データ生成機器12B)の情報がミラーディスプレイ11に予め入力されており、ヘルスケア機器12(体組成情報生成機器12A、睡眠データ生成機器12B)の電源がONされると、ミラーディスプレイ11の通信部115とヘルスケア機器12(体組成情報生成機器12A、睡眠データ生成機器12B)とのペアリングが行われる。そのため、通信部115にヘルスケア情報を取得させるためのミラーディスプレイ11の利用者の操作負担を軽減することができ、利便性を向上させることができる。
【0032】
図1図5に示す例では、操作部118がミラーディスプレイ11の利用者のスワイプ操作を受け付けることによって、表示部112の表示画面がホーム画面とヘルスケア画面とホームコントロール画面との間で切り替わる。つまり、ミラーディスプレイ11の利用者は、表示部112の表示画面をホーム画面とヘルスケア画面とホームコントロール画面との間で切り替えるために、直感的なスワイプ操作を行えばよい。そのため、表示部112の表示画面をホーム画面とヘルスケア画面とホームコントロール画面との間で切り替えるために複雑な操作が要求される場合よりも利便性を向上させることができる。
【0033】
図1図5に示す例では、ミラーディスプレイ11が、背面に間接照明を備えている。ミラーディスプレイ11の利用者の手がかざされる体温測定部117は、ミラーディスプレイ11の下部に配置されている。
図1図5に示す例では、クラウドサーバーCSから取得されたミラーディスプレイ11の利用者に関するヘルスケア情報の集約解析結果が、ミラーディスプレイ11の表示部112のヘルスケア画面に表示されるが、他の例では、例えばミラーディスプレイ11の利用者のスマートフォンが、ヘルスケア情報の集約解析結果をクラウドサーバーCSから取得し、スマートフォンの画面に表示してもよい。
【0034】
図6および図7は第1実施形態のミラーディスプレイシステム1において実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図6および図7に示す例では、ステップS10において、例えばクラウドサーバーCSがミラーディスプレイ11のアップデートのタイミングであるか否かを判定する。ミラーディスプレイ11のアップデートのタイミングでない場合には、ステップS11に進み、ミラーディスプレイ11のアップデートのタイミングである場合には、ステップS18に進む。
【0035】
ステップS11では、ミラーディスプレイ11の検知部113が、ミラーディスプレイ11の利用者の検知を行う。詳細には、検知部113がミラーディスプレイ11の利用者を検知した場合に、ステップS12に進む。
ステップS12では、ミラーディスプレイ11の表示部112が、ホーム画面の表示を行う処理を実行する。
具体的には、ミラーディスプレイ11の表示部112がホーム画面の表示を行う場合、図7(A)に示すように、ステップS12Aにおいて、ミラーディスプレイ11の通信部115が、ネットワークNWを介して時間、天気、ニュース等の情報を取得する。
次いで、ステップS12Bでは、ミラーディスプレイ11の表示部112が、ステップS12Aにおいて取得された時間、天気、ニュース等の情報をホーム画面に表示する。
【0036】
ステップS13では、ミラーディスプレイ11の認証部114が、検知部113によって検知されているミラーディスプレイ11の利用者の認証を行う。認証部114が、検知部113によって検知されているミラーディスプレイ11の利用者を認証した場合には、表示部112が、ミラーディスプレイ11の利用者に関するヘルスケア情報の集約解析結果をヘルスケア画面に表示可能になる。
また、ステップS14では、ミラーディスプレイ11の操作部118が、ホーム画面とヘルスケア画面とホームコントロール画面との間で表示画面を切り替えるミラーディスプレイ11の利用者の操作を受け付ける。
次いで、ステップS15では、ミラーディスプレイ11の表示部112が、ステップS14において受け付けられた表示画面を切り替えるミラーディスプレイ11の利用者の操作に応じて、ホーム画面とヘルスケア画面とホームコントロール画面との間で表示画面の切り替えを行う。
【0037】
具体的には、操作部118がミラーディスプレイ11の利用者による表示画面の切り替え操作を受け付けない場合に、表示部112がホーム画面の表示を行う処理(図7(A)に示す処理)を継続する。また、図6には示していないが、操作部118が表示画面をヘルスケア画面またはホームコントロール画面からホーム画面に切り替えるミラーディスプレイ11の利用者の操作を受け付けた場合には、表示部112がホーム画面の表示を行う処理(図7(A)に示す処理)を実行する。
操作部118が表示画面をヘルスケア画面に切り替えるミラーディスプレイ11の利用者の操作を受け付けた場合には、ステップS16に進む。
操作部118が表示画面をホームコントロール画面に切り替えるミラーディスプレイ11の利用者の操作を受け付けた場合には、ステップS17に進む。
【0038】
ステップS16では、ミラーディスプレイ11の表示部112が、ヘルスケア画面の表示を行う処理を実行する。
詳細には、ミラーディスプレイ11の表示部112がヘルスケア画面の表示を行う場合、図7(B)に示すように、ステップS16Aにおいて、ヘルスケア機器12(体組成情報生成機器12A、睡眠データ生成機器12B)が、ミラーディスプレイ11の利用者に関するヘルスケア情報を生成する。
次いで、ステップS16Bでは、ミラーディスプレイ11の通信部115が、ステップS16Aにおいて生成されたヘルスケア情報を取得する。
次いで、ステップS16Cでは、ミラーディスプレイ11の通信部115が、ステップS16Bにおいて取得されたヘルスケア情報をクラウドサーバーCSに送信する。
次いで、ステップS16Dでは、クラウドサーバーCSが、ステップS16Cにおいて送信されたヘルスケア情報の集約および解析を行う。
次いで、ステップS16Eでは、クラウドサーバーCSが、ステップS16Dにおける集約および解析の結果である集約解析結果をミラーディスプレイ11の通信部115に送信する。
次いで、ステップS16Fでは、ミラーディスプレイ11の表示部112が、ミラーディスプレイ11の利用者に関するヘルスケア情報の集約解析結果をヘルスケア画面に表示する。
【0039】
つまり、図6および図7に示す例では、ステップS11が実行され、ミラーディスプレイ11の利用者がミラーディスプレイ11の検知部113によって検知されている場合であって、検知部113によって検知されているミラーディスプレイ11の利用者の認証が、ステップS13においてミラーディスプレイ11の認証部114によって行われた場合に、ステップS16Fにおいて、ミラーディスプレイ11の表示部112が、ミラーディスプレイ11の利用者に関するヘルスケア情報の集約解析結果をヘルスケア画面に表示する。
【0040】
ステップS17では、ミラーディスプレイ11の表示部112が、ホームコントロール画面の表示を行う処理を実行する。
具体的には、ミラーディスプレイ11の表示部112がホームコントロール画面の表示を行う場合、図7(C)に示すように、ステップS17Aにおいて、ミラーディスプレイ11の通信部115が、ネットワークNWを介して動画共有サイトの動画データを取得する。
次いで、ステップS17Bでは、ミラーディスプレイ11の表示部112が、ステップS17Aにおいて取得された動画共有サイトの動画をホームコントロール画面に表示する。
ステップS18では、クラウドサーバーCSが、ネットワークNWを介して接続されるミラーディスプレイ11のアップデートをクラウドサーバーCS上で行う。
【0041】
<第2実施形態>
以下、本発明のミラーディスプレイ、ミラーディスプレイシステムおよびミラーディスプレイシステムの利用方法の第2実施形態について説明する。
第2実施形態のミラーディスプレイシステム1は、後述する点を除き、上述した第1実施形態のミラーディスプレイシステム1と同様に構成されている。従って、第2実施形態のミラーディスプレイシステム1によれば、後述する点を除き、上述した第1実施形態のミラーディスプレイシステム1と同様の効果を奏することができる。
【0042】
上述したように、第1実施形態のミラーディスプレイシステム1では、ミラーディスプレイ11の認証部114が、ヘルスケア機器12の体組成情報生成機器12Aによって生成されたヘルスケア情報(例えばミラーディスプレイ11の利用者の体組成情報)を用いることによって、ミラーディスプレイ11の利用者の認証を行う。
一方、第2実施形態のミラーディスプレイシステム1では、ミラーディスプレイ11の認証部114が、ミラーディスプレイ11の利用者の手のひらの静脈等の画像を用いた認証を行う。
【0043】
第1または第2実施形態のミラーディスプレイ11は、例えば住宅用洗面ミラー、オフィストイレミラー、ホテル客室洗面ミラー、フィットネス関連のミラー、ファッション関連のミラー、コスメティック関連のミラー等に適用可能である。
【0044】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形および置換を加えることができる。上述した各実施形態および各例に記載の構成を適宜組み合わせてもよい。
【0045】
なお、上述した実施形態におけるミラーディスプレイシステム1が備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【符号の説明】
【0046】
1…ミラーディスプレイシステム、11…ミラーディスプレイ、111…ハーフミラー、112…表示部、113…検知部、114…認証部、115…通信部、116…処理部、117…体温測定部、118…操作部、12…ヘルスケア機器、12A…体組成情報生成機器、12B…睡眠データ生成機器、NW…ネットワーク、CS…クラウドサーバー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7