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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022011055
(43)【公開日】2022-01-17
(54)【発明の名称】連装型ロールスクリーン装置
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/42 20060101AFI20220107BHJP
【FI】
E06B9/42 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020111926
(22)【出願日】2020-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】000250672
【氏名又は名称】立川ブラインド工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】特許業務法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】山岸 万人
(57)【要約】
【課題】加工工数を減少させて取扱いが容易な連装型ロールスクリーン装置を提供する。
【解決手段】連装型ロールスクリーン装置100は、軸方向に隣接して配置され、個別に昇降可能な複数のロールスクリーン1,1と、複数のロールスクリーン1,1をそれぞれ支持する複数のフレーム部材2,2と、隣接するロールスクリーン1,1の間および隣接するフレーム部材2,2の間に配置された中間部材10とを備える。中間部材10は、隣接するロールスクリーンの1,1のそれぞれの端部1a,1aを回転自在に支持する支持部11を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸方向に隣接して配置され、昇降可能な複数のロールスクリーンと、
複数の前記ロールスクリーンに並設され、複数の前記ロールスクリーンをそれぞれ支持する複数のフレーム部材と、
隣接する前記ロールスクリーンの間および隣接する前記フレーム部材の間に配置された中間部材と、を備え、
前記中間部材は、
隣接する前記ロールスクリーンの端部を回転自在に支持する支持部を有する、
ことを特徴とする連装型ロールスクリーン装置。
【請求項2】
前記中間部材に、前記フレーム部材の端部が両側から当接することを特徴とする請求項1に記載の連装型ロールスクリーン装置。
【請求項3】
前記中間部材に、隣接する前記フレーム部材の端部同士を連結する連結部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の連装型ロールスクリーン装置。
【請求項4】
前記連結部は、前記支持部の一端側から前記フレーム部材にそれぞれ向かって突出する突出部を備え、
前記突出部は前記フレーム部材にそれぞれ挿入されている、
ことを特徴とする請求項2または3に記載の連装型ロールスクリーン装置。
【請求項5】
前記連結部は、前記突出部の先端に前記フレーム部材を固定する固定部を備える、
ことを特徴とする請求項4に記載の連装型ロールスクリーン装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連装型ロールスクリーン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ロールスクリーン装置としては、複数のロールスクリーンを軸方向に隣接させて配置する連装型のロールスクリーン装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
このようなものでは、長尺状のフレームの長手方向中間位置から中間部材が吊下げられている。中間部材には、左,右一対の支持筒が突設されている。そして、各支持筒は、左,右のロールスクリーンの隣接する各端部を回転自在に支持して、各ロールスクリーンを個別に昇降可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公平05-027678号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなロールスクリーン装置では、ロールスクリーン複数台分の長さのフレームを用いて、フレームの中間位置に中間部材を吊下げている。このため、上下方向に貫通する取付孔を穴開け加工しなければならない。
また、複数台分のフレームが一体につながっていると、製造の際に長くて取扱いにくい。このため、さらなる改善が求められている。
【0005】
本発明は、このような観点から創案されたものであり、加工工数を減少させて、取扱いが容易な連装型ロールスクリーン装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような課題を解決するために、本発明は、軸方向に隣接して配置され、昇降可能な複数のロールスクリーンと、複数のロールスクリーンに並設され、複数のロールスクリーンをそれぞれ支持する複数のフレーム部材と、隣接するロールスクリーンの間および隣接するフレーム部材の間に配置された中間部材と、を備え、中間部材は、隣接するロールスクリーンの端部を回転自在に支持する支持部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、加工工数を減少させて、取扱いが容易な連装型ロールスクリーン装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係るロールスクリーンで全体の構成を説明する斜視図である。
図2】実施形態のロールスクリーンで、図1中矢視II方向に示す室内側から見た正面図である。
図3】実施形態のロールスクリーンで、サイドブラケットを外した様子を示し図1中矢視III方向から見た左側断面図である。
図4】実施形態のロールスクリーンで、サイドブラケットのカバー部材を一部切欠いた様子を示し図1中矢視IV方向から見た右側面図である。
図5】実施形態のロールスクリーンで、フレーム間が中間ブラケットで接続されている様子を示し図1中矢視V方向から見た上面図である。
図6】実施形態のロールスクリーンで、フレーム間を中間ブラケットで接続する様子を示す要部の模式的な正面図である。
図7】実施形態のロールスクリーンで、フレーム間が中間ブラケットで接続されている部分の要部の構成を説明する上面図である。
図8】実施形態のロールスクリーンで、フレーム間を接続する中間ブラケットにロールスクリーン本体の端部を支持させた様子を説明する図7中VIII-VIII線に沿った位置での断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図1に示すように、実施形態の連装型ロールスクリーン装置100は、軸方向に隣接して配置され、個別に昇降可能な複数のロールスクリーン1,1と、複数のロールスクリーン1,1をそれぞれ支持する複数のフレーム部材2,2と、隣接するロールスクリーン1,1の間および隣接するフレーム部材2,2の間に配置された中間部材10と、長板状のカバー20とを備える。
【0010】
このうち、ロールスクリーン1は、円筒状の巻取軸3と、巻取軸3に巻取られる布製のスクリーン4と、スクリーン4の下縁に設けられるエンドバー5とを有している。なお、ここでは、各ロールスクリーン1,1は、左,右対称で略同一の構成である。このため、一方のロールスクリーン1について構成を説明し、他方のロールスクリーン1については説明を省略する。
【0011】
本実施形態の左,右一対のフレーム部材2,2は、一本のロールスクリーン1とほぼ同じ長手方向寸法を有していて、左,右略同一形状に形成されている。
フレーム部材2は、長手方向に直交する断面視で略コ字状の溝型形状を呈していて、上面側に長手方向全域に渡る開口部2bを有している。開口部2bの開口周縁には、前,後一対のリップ部2c,2cが形成されている。リップ部2c,2cは、開口部2bの両縁に沿って内向きに対向方向へ延出されていて、フレーム部材2の長手方向略全域に形成されている。
【0012】
そして、巻取軸3は、一方の端部1aが中間部材10に回動自在となるように支持されている。また、巻取軸3の他方の端部は、フレーム部材2,2のうち中間部材10とは反対側の端縁に設けられたサイドブラケット6,6に回動自在となるように支持されている。
図2に示すように、巻取軸3のサイドブラケット6側には、バネ機構7が設けられている。バネ機構7は、所定の付勢力を巻取軸3に与えている。また、巻取軸3の端部でサイドブラケット6内側には、スプロケット8が設けられている。
【0013】
また、図2に示すように、右側のロールスクリーン1の巻取軸3に設けられるスプロケット8には、右側のスクリーン4を上下方向に移動させる右側操作チェーン9Rが設けられている。そして、左側のロールスクリーン1の巻取軸3に設けられるスプロケット8には、左側のスクリーン4を上下方向に移動させる左側操作チェーン9Lが設けられている。
このため、本実施形態の連装型ロールスクリーン装置100では、異なる左,右側操作チェーン9L,9Rを用いて、それぞれのスプロケット8,8を回転させることにより、左,右のスクリーン4,4を個別に上下させることができる。
【0014】
図3は、本実施形態の連装型ロールスクリーン装置100で、サイドブラケットが外されていて、図1中矢視III方向から見た左側断面図である。また、図4は、本実施形態の連装型ロールスクリーン装置100で、サイドブラケット6のカバー部材を一部切欠いた様子を示す図1中矢視IV方向から見た右側面図である。
本実施形態の連装型ロールスクリーン装置100は、スプロケットおよび巻取軸3は、サイドブラケット6により覆われていて外部から見えないように構成されている。
【0015】
図5に示すように、中間部材10は、隣接する左,右一対のロールスクリーン1,1の巻取軸3,3のそれぞれの端部1a,1a(図1参照)を回転自在に支持する支持部11を有している。
支持部11は、面外方向をロールスクリーン1,1の長手方向に向ける平板状で、両側面から円筒状の円筒軸部11b,11bをそれぞれ一体に突設させている(図8参照)。これらの左,右一対の円筒軸部11b,11bの中心軸は、フレーム部材2,2の長手方向と平行で、かつ、円筒軸部11b,11b同士は、同一の中心線上に揃えられている。
それぞれの円筒軸部11bは、左,右のロールスクリーン1,1の端部1a,1aを隣接させた状態で個別に回転自在となるように支持している。
【0016】
さらに、図6にて模式的に示すように、中間部材10は、隣接するフレーム部材2,2の端部2a,2a同士を連結する連結部12を備える。
連結部12は、上面視略長方形形状を呈して、突出部12a,12aを一体に備えている。突出部12a,12aは、支持部11の上縁である一端11a側から左,右方向へ一定の寸法、突設されている。
このため、中間部材10は、正面視で略T字状となるように形成されいる。
【0017】
そして、突出部12a,12aは、それぞれの左,右端縁を図6中矢印Y,Y方向に示すように近接するフレーム部材2,2の端部2a,2aに挿入させて連結される。
本実施形態の突出部12a,12aの左,右端縁は、略L字状に下方へ屈曲されている(図8参照)。略L字状に屈曲された左,右端縁により、連結部12は、板状の突出部12a,12aの面外方向の剛性を向上させることができる。
フレーム部材2,2の連結により、端部2a,2a間は、中間部材10を介在させて隣接配置される。
【0018】
図7に示すように、本実施形態の連結部12は、突出部12aの先端にフレーム部材2を固定する固定部13を備えている。
固定部13は、突出部12aのうち幅方向中間位置に設けられるネジ部材14,14と、突出部12aに開口形成されてネジ部材14を螺合させる一対の雌ネジ孔12c(図6参照)と、各雌ネジ孔12cの両側で突出部12aの両縁部から水平方向へ所定の幅で一体に突設される舌片状の二対のリップ当接部13a,13aとを有している。
【0019】
そして、支持部11の両側にフレーム部材2,2の端部2a,2aを連結させると、各リップ当接部13aの先端側の一部は、開口部2bの両縁に沿って内向きに延出されたリップ部2cの下面側に配置される。
図8に示すように、本実施形態の連装型ロールスクリーン装置100では、突出部12aの雌ネジ孔12cに対してネジ部材14を出没させることで伸縮部13cが構成されている。また、雌ネジ孔12cに螺合されるネジ部材14の先端部14aが底面当接部として設けられている。
このため、先端部14aはネジ部材14の螺合により、下方向へ移動してフレーム部材2の底面2dに当接する。このため、伸縮部13cは、雌ネジ孔12cへの螺合量を変更することにより、リップ当接部13aが当接するリップ部2cの下面側と底面2dとの間隔を伸縮させることができる。
伸縮部13cを伸長させると、リップ当接部13aと先端部14aとがリップ部2cと底面2dを押圧する。これにより、固定部13がフレーム部材2に固定される。
【0020】
次に、本実施形態の連装型ロールスクリーン装置100の作用効果について説明する。 図6に示すように、中間部材10の連結部12の左,右の突出部12a,12aをフレーム部材2,2のそれぞれの端部2a,2a内に挿入する。各端部2a,2aは、中間部材10の支持部11の左,右側面にそれぞれ両側から当接する。
そして、上方から開口部2bを介してネジ部材14,14を雌ネジ孔12c,12cに螺合させる。これにより、先端部14aとリップ当接部13aとの間に生じる張力で、底面2dとリップ部2cとの間を上下に離間する方向へ突っ張らせることができる(図8参照)。したがって、左,右一対のフレーム部材2,2の端部2a,2a間を近接させた状態で容易に固定できる(図7参照)。
【0021】
本実施形態では、中間部材10に設けられた支持部11の円筒軸部11b,11bにロールスクリーン1,1の各端部1a,1aを支持させる。
これにより、両端部1a,1a間を近接させた状態で中間部材10に巻取軸3,3を回転自在に支持させることができる。
また、中間部材10は、フレーム部材2,2の内側に位置する。このため、室内側からは連結部12および固定部13がフレーム部材2に隠れて見えない(図2参照)。さらに、支持部11は、カバー20に隠れて室内側から見えない(図1参照)。
従って、さらに連装型ロールスクリーン装置100は、外観品質を良好なものとすることができる。
本実施形態の連装型ロールスクリーン装置100では、フレーム部材2,2が別部材(右、左)によって構成されている。これに対して、カバー20は、連装型ロールスクリーン装置100の長手方向略全域を覆う1本ものが用いられている。
例えばフレーム部材の長さに合わせて別部材でカバー20を構成する場合、カバーとカバーとの間に隙間が空いたり、分割線が形成されたりする。この場合、隙間から光が漏れたり、連続性を損ない、外観品質も低下してしまう虞がある。
このため、カバー20の長さを連装型ロールスクリーン装置100の長手方向略全域を覆う1本ものとすることにより、ロールスクリーン1,1の室内側を覆いながら、隙間や分割線を発生させないようにすることができる。
【0022】
さらに、図7に示すように、中間部材10がフレーム部材2,2の端部2a,2aを完全に覆っている。このため、作業者が誤って接触してしまう虞がない。
【0023】
このように、リップ当接部13aは、突出部12aの両縁部であり、底面当接部13bは、突出部12aの端部に螺合されたネジ部材14の先端部14aであり、伸縮部13cは、突出部12aに対してネジ部材14を出没させることで構成されている。
したがって、ネジ部材14は、フレーム部材2,2の上面に形成された開口部2bから、アクセスすることができる。このため、ネジ部材14を回して出没させるだけで、中間部材10にフレーム部材2,2を容易に着脱することが可能で組立性が良好である。
【0024】
本実施形態の連装型ロールスクリーン装置100は、ネジ部材14を回して出没させるだけで、中間部材10にフレーム部材2,2を着脱可能とすることができる。このため、組立性が良好であり、従来の連装型ロールスクリーン装置と比較して、加工工数を減少させて取扱いが容易な連装型ロールスクリーン装置100が提供される。
【0025】
上述してきたように、本実施形態の連装型ロールスクリーン装置100では、加工工数を減少させて取扱いが容易な連装型のロールスクリーン装置を提供できる。
すなわち、本実施形態の連装型ロールスクリーン装置100では、軸方向に隣接して配置され、個別に昇降可能な複数のロールスクリーン1,1と、複数のロールスクリーン1,1をそれぞれ支持する複数のフレーム部材2,2と、隣接するロールスクリーン1,1の間および隣接するフレーム部材2,2の間に配置された中間部材10と、を備える。
中間部材10は、隣接するロールスクリーン1,1のそれぞれの端部1a,1aを回転自在に支持する支持部11を備えている。
【0026】
このように構成された実施形態では、加工工数を減少させて取扱いが容易な連装型ロールスクリーン装置100が提供される。
具体的には、中間部材10の支持部11が隣接するロールスクリーン1,1のそれぞれの端部1a,1aを回転自在に支持する。
本実施形態の中間部材10は、隣接するロールスクリーン1,1の間および隣接するフレーム部材2,2の間に配置されている。
したがって、従来のようにロールスクリーン複数台分が一体につながっているフレーム部材2に取付孔を加工して開口形成する必要がない。
このため、孔あけ加工の作業工程が無くなり、加工工数を減少させて取扱いを容易なものとすることができる。特に切断加工に使用される機器と比較して、一般に高価で大型な孔あけ加工に使用する機器を用いる必要がなくなり、製造コストを低減させることができる。
【0027】
また、フレーム部材2は、中間部材10を設ける部分で複数に分割できる。このため、加工工数を減少させて、取扱いが容易な連装型ロールスクリーン装置100が提供される。
そして、従来のように複数台分のフレームが一体につながっているものと比較して、複数のフレーム部材2に分割して短くすることができる。このため、製造の際に長くて取扱いにくい従来の連装型のロールスクリーン装置に用いるフレーム部材と比べて取り回し性が良好で取扱い容易なものとすることができる。
【0028】
さらに、本実施形態の連装型ロールスクリーン装置100では、中間部材10の支持部11によって、隣接するロールスクリーン1,1の巻取軸3,3の端部1a,1aが回転自在に支持される。支持部11は、二分割されたフレーム部材2,2間に介装されて両部材間を固定する。
このため、一つの中間部材10で、隣接するロールスクリーン1,1を連装することが可能となり、空間効率が良好である。
そして、隣接する2つのロールスクリーン1,1の各端部1a,1aが中間部材10の薄板状の一枚の支持部11によって支持されている(図8参照)。このため、支持部11の板厚および円筒軸部11bの寸法設定によって、ロールスクリーン1,1の間を近接させて隙間をさらに小さくすることができる。
【0029】
また、隣接するロールスクリーン1,1を支持する一つの中間部材10で、隣接するフレーム部材2,2を連結できる。したがって、部品点数の増大が抑制されて、製造コストを減少させることができる。
なお、既成のロールスクリーン装置を2つ並べて配置する場合に比較して、2つのサイドブラケットを一つの中間部材10に置き換えることができるので、部品を削減しつつ、スクリーン4同士の隙間を小さくすることができる。
【0030】
さらに、隣接する2つのロールスクリーン1,1の端部1a,1aがフレーム部材2の間に配置されている一つの中間部材10で支持されている。このため、ロールスクリーン1,1の間の隙間を小さくして、外観品質を向上させることができる。
【0031】
さらに、中間部材10は、隣接するフレーム部材2,2の端部2a,2a同士を連結する連結部12を備える。
このため、隣接するロールスクリーン1,1を支持する一つの中間部材10で、隣接するフレーム部材2,2を連結できる。したがって、部品点数の増大が抑制されて、製造コストを減少させることができる。
また、連結部12が挿入されたフレーム部材2を突出部12aの先端に固定部13によって固定することができる。
【0032】
具体的には、中間部材10の伸縮部13cによってリップ当接部13aと底面当接部13bとの間隔が伸縮する。これにより、リップ部2cにリップ当接部13aをフレーム部材2の内側から当接させて、フレーム部材2の底面2dに当接する底面当接部13bとの間で張力を発生させることができる。
このため、隣接するフレーム部材2,2は、内側に位置する中間部材10によって確実に固定される。そして、中間部材10は、フレーム部材2,2の内側に位置するため外観品質を良好なものとすることができる。
【0033】
また、連結部12は、支持部11の一端11a側からフレーム部材2,2にそれぞれ向かって突出する突出部12a,12aを備える。隣接する突出部12a,12aは、隣接するフレーム部材2,2にそれぞれ挿入されている。
【0034】
そして、連結部12は、突出部12a,12aを隣接するフレーム部材2,2にそれぞれ挿入される。支持部11の一端11a側にフレーム部材2をそれぞれ容易に装着でできる。
【0035】
また、連結部12は、突出部12aの先端にフレーム部材2を固定する固定部13を備えている。
このため、連結部12が挿入されたフレーム部材2を突出部12aの先端に固定部13によって固定することができる。
【0036】
さらに、フレーム部材2は、断面視で開口部2bを有する溝型形状を呈するとともに、開口部2bの両縁に沿って内向きに延出するリップ部2cを備える。固定部13は、フレーム部材2の内側からリップ部2cに当接するリップ当接部13aと、フレーム部材2の底面2dに当接する底面当接部13bと、リップ当接部13aと底面当接部13bとの間隔を伸縮する伸縮部13cと、を備えている。
【0037】
このように構成された連装型ロールスクリーン装置100では、中間部材10の伸縮部13cによってリップ当接部13aと底面当接部13bとの間隔が伸縮する。これにより、リップ部2cにリップ当接部13aをフレーム部材2の内側から当接させて、フレーム部材2の底面2dに当接する底面当接部13bとの間で張力を発生させることができる。
このため、隣接するフレーム部材2,2は、内側に位置する中間部材10によって確実に固定される。そして、中間部材10は、フレーム部材2,2の内側に位置するため、外観品質を良好なものとすることができる。
【0038】
そして、リップ当接部13aは、突出部12aの両縁部であり、底面当接部13bは、突出部12aの端部に螺合されたネジ部材14の先端部14aであり、伸縮部13cは、突出部12aに対してネジ部材14を出没させることで構成されている。
これにより、ネジ部材14を回してフレーム部材2の上面側から出没させるだけで、中間部材10にフレーム部材2,2を着脱可能となり、組立性が良好である。
【0039】
また、リップ当接部13a,13aは、ネジ部材14が螺合される雌ネジ孔12cの両側に舌片状に突設されている。雌ネジ孔12cは、リップ当接部13a,13aを結ぶ直線状に位置する。このため、中間部材10の取付剛性を向上させることができる。
そして、突出部12aの先端縁は、略L字状に下方へ屈曲されている(図8参照)。略L字状に屈曲された左,右端縁により、中間部材10の連結部12は、面外方向の剛性を向上させることができる。略L字状に屈曲された左,右端縁は、リップ当接部13a,13aを結ぶ直線と平行に近接して位置する。このため、さらに効率よく、中間部材10の取付剛性を向上させることができる。
以上、説明してきたように、本実施形態の連装型ロールスクリーン装置100では、組立性が良好であり、従来の連装型のロールスクリーン装置と比較して、加工工数を減少させて取扱いが容易な連装型ロールスクリーン装置100が提供される。
【0040】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
実施形態では、左,右一対、同様の大きさの二個のロールスクリーン1,1を連装した連装型ロールスクリーン装置100を示して説明してきた。しかしながら、特にこれに限らず、たとえば、三本以上の複数のロールスクリーン1を連装してもよい。また、それぞれのロールスクリーン1の軸方向長さおよび径の太さや、スクリーン4の材質や厚み、巻数が異なるものを組み合わせてもよく、ロールスクリーン1の大きさや形状、数量および材質が特に限定されるものではない。
【0041】
また、本実施形態では、連結部12が中間部材10と一体となっているものを示して説明してきたが、特にこれに限らない。たとえば、連結部材として中間部材10と別体で設けられていてもよく、また、フレーム部材2,2の隣接する端部同士に連結部を設けて、フレーム部材2,2同士を直接、連結するように構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0042】
1 ロールスクリーン
2 フレーム部材
4 スクリーン
10 中間部材
11 支持部
100 連装型ロールスクリーン装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8