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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022011065
(43)【公開日】2022-01-17
(54)【発明の名称】足踏み式消毒液噴霧装置
(51)【国際特許分類】
   A61L 2/18 20060101AFI20220107BHJP
   B05B 11/00 20060101ALI20220107BHJP
   B05B 9/04 20060101ALI20220107BHJP
【FI】
A61L2/18
B05B11/00 101E
B05B11/00 101Z
B05B9/04
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020111946
(22)【出願日】2020-06-29
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】520236066
【氏名又は名称】有限会社ワイズ
(74)【代理人】
【識別番号】100121418
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 修
(72)【発明者】
【氏名】勝部 善治
【テーマコード(参考)】
4C058
4F033
【Fターム(参考)】
4C058AA29
4C058BB07
4C058EE26
4C058JJ06
4C058JJ22
4C058JJ23
4C058JJ24
4F033RA12
4F033RA20
(57)【要約】
【課題】 消毒液ボトルが安定的に保持され、またその噴霧高さ位置を調整することができ、しかも噴霧機構が簡単で且つ全体的な美観にも優れたものとする。
【解決手段】 内部上側に消毒液ボトルBが載置される台部10が設けられた箱状本体2と、消毒液ボトルBの上部ノズルNの先端が突出するように前記箱状本体2に形成された開口部5と、箱状本体2の下部に設けられた足踏みペダル3と、足踏みペダル3を踏むことによって、前記消毒液ボトルBの上部ノズルNが押圧されて消毒液が噴射されるためのノズル押圧機構を備え、該ノズル押圧機構は、前記足踏みペダル3を踏むことで消毒液ボトルBの台部10が上昇して消毒液ボトルBの上部ノズルNが箱状本体2内の天井部29に当接する構造となされている。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部上側に消毒液ボトルが載置される台部が設けられた箱状本体と、前記消毒液ボトルの上部ノズルの先端が突出するように前記箱状本体に形成された開口部と、箱状本体の下部に設けられた足踏みペダルと、足踏みペダルを踏むことによって、前記消毒液ボトルの上部ノズルが押圧されて消毒液が噴射されるためのノズル押圧機構を有する、足踏み式消毒液噴霧装置。
【請求項2】
ノズル押圧機構が、足踏みペダルを踏むことで消毒液ボトルの台部が上昇して消毒液ボトルの上部ノズルが箱状本体内の天井部に当接すると共に該ノズルが押圧されて、消毒液が噴射されるようになされたものである、請求項1記載の足踏み式消毒液噴霧装置。
【請求項3】
箱状本体が、背板、前板、天板、底板および左右側板で構成され、前記前板が前記左右側板の一方に設けられたヒンジを介して開閉自在な扉となされ、該扉に消毒液ボトルの上部ノズルが突出する開口部が形成され、底板の中央部分には足踏みペダルが組み込まれている、請求項1または請求項2記載の足踏み式消毒液噴霧装置。
【請求項4】
ノズル押圧機構が、消毒液ボトルの台部を支持する支柱と、支柱を箱状本体の背板内面に上下動自在に保持する一または複数のガイド部材と、前記支柱の下端部分と前記足踏みペダルの後端部分を連結する連結ピンと、前記足踏みペダルの前後中央部分に貫通された横ピンを備え、該足踏みペダルの前側部分を踏むことで該足踏みペダルの後側部分が上昇すると共に前記支柱が上昇して、前記台部が押し上げられることで、消毒液ボトルの上部ノズルが箱状本体の天井部に当接して該上部ノズルから消毒液が噴射されるようになされている、請求項2または請求項3記載の足踏み式消毒液噴霧装置。
【請求項5】
台部が消毒液ボトルを載置する基板と、基板の後側に設けられた後板とを有し、後板には止めネジが挿入される一または複数の固定用ネジ孔が形成され、支柱には前記台部の高さ調整用のネジ孔が支柱の上下方向に一定間隔をあけて複数形成され、台部を支柱における所望の高さ位置に当接させた状態で、該支柱における前記高さ調整用ネジ孔とこれに合致する前記台部後板の固定用ネジ孔に止めネジを螺合させることで、消毒液ボトルの台部の高さ位置が調整可能となされている、請求項4記載の足踏み式消毒液噴霧装置。
【請求項6】
ノズル押圧機構が、支柱と、支柱の上部に取り付けられる台部と、支柱における台部の下側に取り付けられるガイド部材と、支柱の下部に取り付けられるペダルとで構成される消毒液ボトル上下動ユニットとして一体化されている、請求項4または請求項5記載の足踏み式消毒液噴霧装置。
【請求項7】
消毒液ボトルの台部が、基板と、基板の後側に立設された後板と、基板の両側に立設され、前記後板の両端と当接する左右側板を有し、且つ該左右側板の外面が箱状本体の左右側板の内面と当接する構造となされて、前記台部が箱状本体の左右側板をガイドとして、これに沿って上下位置を変更可能となされている、請求項5または請求項6記載の足踏み式消毒液噴霧装置。
【請求項8】
支柱の下端部とペダルの後端部とが連結用板を介して連結され、ガイド部材が板状であって、ペダル寄り部分に設けられ、該ガイド部材の前縁部分に垂下板が連成されて、該垂下板と前記ガイド部材とによって、前記連結用板による連結箇所が見えないようになされている、請求項4~請求項7のうちのいずれか一項記載の足踏み式消毒液噴霧装置。
【請求項9】
少なくとも箱状本体が、木製または合成樹脂製のボード材で構成され、全体が家具調の外観を呈する、請求項1~請求項8のうちのいずれか一項記載の足踏み式消毒液噴霧装置。
【請求項10】
箱状本体における少なくとも前板が透光性を有し、箱状本体内には照明器具が内蔵されている、請求項1~請求項9記載の足踏み式消毒液噴霧装置。
【請求項11】
箱状本体内に消毒液ボトルを載置する台部が複数設けられ、箱状本体における消毒液ボトルの上部ノズルの先端部が突出する開口部も前記台部に対応して複数設けられ、箱状本体の下部に設けられた足踏みペダルも前記台部に対応して複数設けられ、足踏みペダルを踏むことによって、前記消毒液ボトルの上部ノズルが押圧されて消毒液が噴射されるためのノズル押圧機構も前記台部に対応して複数設けられている、請求項1~請求項10記載の足踏み式消毒液噴霧装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、足踏み式の消毒液噴霧装置に関し、より詳細には後述する通り、内部に消毒液ボトルを収容して消毒液を噴霧することができるものである。
【背景技術】
【0002】
昨今の新型コロナウィルスの世界的な感染拡大に伴って、家庭や職場、各種店舗等の玄関・出入口には消毒液のボトルが置かれて、入退場する人は前記消毒液のボトル上部のノズルを手で直接押して自己の手に消毒液を噴霧させることが日常的に行われている状況である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-110252号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した消毒液ボトルは、一般的に大人の腰の高さ程度の台の上に置かれ、手の消毒を行う人は、前述した通り、消毒液ボトルの上部ノズルを手で直接押して自己の手に消毒液を噴霧させるのであるが、前記上部ノズルは不特定多数の人が手で直接触ったものであるため、衛生的問題であり、また身長が低い子供の場合、前述した通り、大人の腰の高さ程度の台の上に置かれている消毒液ボトルの上部のノズルまで腕を上げてノズルを押す必要があるため、子供にとっては使い難いものとなっている。
【0005】
また、前述した通り、台の上に単に置かれた状態の消毒液ボトルは不安定なものであるため、台が若干傾いていたり、前記消毒液ボトルのノズルをその上方から正確に押されない場合には、消毒液ボトルが倒れたり、前記台から落下してしまうおそれもあった。
【0006】
以上のような種々の問題に対処するために、いわゆる足踏み式のスタンド形態の消毒液供給装置も開発されており、該装置によれば、スタンド下部に設けられたペダルを足で踏むことで、スタンド上部のトレイ上に置かれた消毒液ボトルのノズルが押されて該ノズルから消毒液が噴霧されるようになされていた。
【0007】
しかしながら、前述した足踏み式消毒液供給装置は、より詳細には、下部に接地されるペダルと、ペダル部分から上方に伸びるスタンド支柱と、スタンド支柱の上部に取り付けられた消毒液ボトルの載置用トレイと、消毒液ボトルの上部ノズルを上方から押圧するための回動アーム機構および該回動アーム機構によって上下動する押圧体等で構成されるものであるため、全体構成が複雑で製作に多大な手間とコストを要する上、全体の外観が機械的であるため、当該装置の設置場所の美観を損ねるという問題があった。
【0008】
本発明の目的は、消毒液ボトルが安定的に保持され、またその噴霧高さ位置を調整することができ、しかも噴霧機構が簡単で且つ全体的な美観にも優れた足踏み式消毒液噴霧装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の本発明は、内部上側に消毒液ボトルが載置される台部が設けられた箱状本体と、前記消毒液ボトルの上部ノズルの先端が突出するように前記箱状本体に形成された開口部と、箱状本体の下部に設けられた足踏みペダルと、足踏みペダルを踏むことによって、前記消毒液ボトルの上部ノズルが押圧されて消毒液が噴射されるためのノズル押圧機構を有する足踏み式消毒液噴霧装置である。
【0010】
請求項2記載の本発明は、前記請求項1記載の足踏み式消毒液噴霧装置について、ノズル押圧機構が、足踏みペダルを踏むことで消毒液ボトルの台部が上昇して消毒液ボトルの上部ノズルが箱状本体内の天井部に当接すると共に該ノズルが押圧されて、消毒液が噴射されるようになされていることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の本発明は、前記請求項1または請求項2記載の足踏み式消毒液噴霧装置について、箱状本体が、背板、前板、天板、底板および左右側板で構成され、前記前板が前記左右側板の一方に設けられたヒンジを介して開閉自在な扉となされ、該扉に消毒液ボトルの上部ノズルが突出する開口部が形成され、底板の中央部分には足踏みペダルが組み込まれていることを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の本発明は、前記請求項2または請求項3記載の足踏み式消毒液噴霧装置について、ノズル押圧機構が、消毒液ボトルの台部を支持する支柱と、支柱を箱状本体の背板内面に上下動自在に保持する一または複数のガイド部材と、前記支柱の下端部分と前記足踏みペダルの後端部分を連結する連結ピンと、前記足踏みペダルの前後中央部分に貫通された横ピンを備え、該足踏みペダルの前側部分を踏むことで該足踏みペダルの後側部分が上昇すると共に前記支柱が上昇して、前記台部が押し上げられることで、消毒液ボトルの上部ノズルが箱状本体の天井部に当接して該上部ノズルから消毒液が噴射されるようになされていることを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の本発明は、前記請求項4記載の足踏み式消毒液噴霧装置について、台部が消毒液ボトルを載置する基板と、基板の後側に設けられた後板とを有し、後板には止めネジが挿入される一または複数の固定用ネジ孔が形成され、支柱には前記台部の高さ調整用のネジ孔が支柱の上下方向に一定間隔をあけて複数形成され、台部を支柱における所望の高さ位置に当接させた状態で、該支柱における前記高さ調整用ネジ孔とこれに合致する前記台部後板の固定用ネジ孔に止めネジを螺合させることで、消毒液ボトルの台部の高さ位置が調整可能となされていることを特徴とする。
【0014】
請求項6記載の本発明は、前記請求項4または請求項5記載の足踏み式消毒液噴霧装置について、ノズル押圧機構が、支柱と、支柱の上部に取り付けられる台部と、支柱における台部の下側に取り付けられるガイド部材と、支柱の下部に取り付けられるペダルとで構成される消毒液ボトル上下動ユニットとして一体化されていることを特徴とする。
【0015】
請求項7記載の本発明は、前記請求項5または請求項6記載の足踏み式消毒液噴霧装置について、消毒液ボトルの台部が、基板と、基板の後側に立設された後板と、基板の両側に立設され、前記後板の両端と当接する左右側板を有し、且つ該左右側板の外面が箱状本体の左右側板の内面と当接する構造となされて、前記台部が箱状本体の左右側板をガイドとして、これに沿って上下位置を変更可能となされていることを特徴とする。
【0016】
請求項8記載の本発明は、前記請求項4~請求項7のうちのいずれか一項記載の足踏み式消毒液噴霧装置について、支柱の下端部とペダルの後端部とが連結用板を介して連結され、ガイド部材が板状であって、ペダル寄り部分に設けられ、該ガイド部材の前縁部分に垂下板が連成されて、該垂下板と前記ガイド部材とによって、前記連結用板による連結箇所が見えないようになされていることを特徴とする。
【0017】
請求項9記載の本発明は、前記請求項1~請求項8のうちのいずれか一項記載の足踏み式消毒液噴霧装置について、少なくとも箱状本体が、木製または合成樹脂製のボード材で構成され、全体が家具調の外観を呈することを特徴とする。
【0018】
請求項10記載の本発明は、前記請求項1~請求項9記載の足踏み式消毒液噴霧装置について、箱状本体における少なくとも前板が透光性を有し、箱状本体内には照明器具が内蔵されていることを特徴とする。
【0019】
請求項11記載の本発明は、前記請求項1~請求項10記載の足踏み式消毒液噴霧装置について、箱状本体内に消毒液ボトルを載置する台部が複数設けられ、箱状本体における消毒液ボトルの上部ノズルの先端部が突出する開口部も前記台部に対応して複数設けられ、箱状本体の下部に設けられた足踏みペダルも前記台部に対応して複数設けられ、足踏みペダルを踏むことによって、前記消毒液ボトルの上部ノズルが押圧されて消毒液が噴射されるためのノズル押圧機構も前記台部に対応して複数設けられているものである。
【0020】
なお、以上述べた本発明に係る足踏み式消毒液噴霧装置は、木材やMDF(medium density fiberboard)等の木質ボードその他の複合材、或いは合成樹脂材や金属材も適宜使用することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明に係る足踏み式消毒液噴霧装置は、前述した通り、消毒液ボトルの上部ノズルに直接的に触れることなく、ペダルを踏むだけで消毒液がノズルから噴射されるため、衛生性が保たれることは勿論、前記ノズルを押圧して該ノズルから消毒液を噴射させるノズル押圧機構が全て箱状本体内に収容されているため、従来品に比べて美観に優れており、また箱状本体を木製や合成樹脂製の板材で構成することで、全体を家具調とすることができるため、更なる 美観の向上を図ることができる。
【0022】
また、本発明に係る足踏み式消毒液噴霧装置は、ペダルを踏むことで、消毒液ボトルが載置された台部が上昇して消毒液ボトルの上部ノズルが前記箱状本体内の天井部に当接して上部ノズルが押圧される結果、該ノズルから消毒液が噴射されるという構成であるため、従来の足踏み式消毒液供給装置に比べて簡素化された構造であり、そのため、容易且つ安価に製作することができるという効果を有する。
【0023】
更に、本発明に係る足踏み式消毒液噴霧装置は、前述した構造によって、消毒液ボトルの上部ノズルの高さ位置は変わることなく、消毒液が噴射されるため、使用者の手に簡単且つ確実に消毒液が噴射され得るという実用的利点を有する。
【0024】
また、支柱および消毒液ボトルの台部に高さ調整用のネジ孔を設けた本発明の足踏み式消毒液噴霧装置によれば、前記支柱と台部における所望のネジ孔同士を合致させて該ネジ孔に止めネジを螺合挿入することで、消毒液ボトルの高さ位置を多段階に設定することができる。
【0025】
この他、箱状本体の底板の中央部分に足踏みペダルが組み込まれた本発明の足踏み式消毒液噴霧装置によれば、ペダル部分が底板と一体化された外観となるため、ペダル部分の美観を向上させることができる。
【0026】
更に、ノズル押圧機構が、支柱と、支柱の上部に取り付けられる台部と、支柱における台部の下側に取り付けられるガイド部材と、支柱の下部に取り付けられるペダルとで構成される消毒液ボトル上下動ユニットとして一体化された本発明の足踏み式消毒液噴霧装置によれば、箱状本体内に消毒液ボトル上下動ユニットを組込むだけで当該装置を簡単に組み立てることができるため、更なる製作の簡略化が可能となる。
【0027】
更に消毒液ボトルの台部が、基板の両側に立設され、後端部分が後板に当接する左右側板を有し、且つ該左右側板の外面が箱状本体の左右側板の内面と当接する構造となされて、前記台部が箱状本体の左右側板をガイドとして、これに沿って上下位置を変更可能となされている本発明の足踏み式消毒液噴霧装置によれば、前記台部を箱状本体内により安定的に支持することができるという利点がある。
【0028】
この他、支柱の下端部とペダルの後端部とが連結用板を介して連結され、ガイド部材が板状であって、ペダル寄り部分に設けられ、該ガイド部材の前縁部分に垂下板が連成されて、該垂下板と前記ガイド部材とによって、前記連結用板による連結箇所が見えないようになされている本発明の足踏み式消毒液噴霧装置によれば、前記箱状本体の前板扉を開けた際のペダルと支柱の連結部分の美観を向上させることができる上、消毒液ボトルを台部にセットする際に、足先がペダルと支柱の連結部分に衝突するような事態を防止することができる。
【0029】
また、箱状本体の前板が透光性を有するものであって、箱状本体内に照明器具が設けられた本発明に係る足踏み式消毒液噴霧装置によれば、前記照明器具の点灯によって、前板に付された模様やデザイン等が浮かび上がって当該装置の美観が向上する。
【0030】
更に、箱状本体内に、複数の消毒液ボトルからそれぞれ消毒液が噴霧される構成の本発明に係る装置によれば、複数の人が一度に消毒液の噴霧を行うことができる上、消毒液噴霧が行われる一つの開口部の位置を低く設定することで、身長が低い子供にとっても容易に消毒液の噴霧が行えるという実用的利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明の実施形態に係る足踏み式消毒液噴霧装置の全体斜視図である。
図2】同実施形態の足踏み式消毒液噴霧装置の前板扉を開けた状態の全体斜視図である。
図3】同実施形態の足踏み式消毒液噴霧装置の後側構造を示す全体斜視図であって、(a)は背板全体を閉じた状態、(b)は背板の一部を開けた状態を示す。
図4】同実施形態における支柱を介した台部とペダルとの連結構造を示す斜視図である。
図5】同実施形態における箱状本体の正面縦断面図である。
図6】同実施形態における箱状本体の側面縦断面図であって、ペダルを踏んでいない状態を示す。
図7】同実施形態における箱状本体の側面縦断面図であって、ペダルを踏んだ状態を示す。
図8】同実施形態における箱状本体の上部拡大正面図である。
図9】同実施形態における箱状本体の上部側面拡大縦断面図である。拡大正面図である。
図10】同実施形態における支柱下端部分とペダル後端部分との連結構造を示す拡大図である。
図11】同実施形態における支柱下端部分とペダル後端部分との連結構造を示す側面拡大縦断面図である。
図12】他の実施形態に係る台部の部分拡大側面図である。
図13】更に他の実施形態に係る足踏み式消毒液噴霧装置の全体斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
次に、本発明の実施形態を図面にしたがって説明するが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。
【0033】
図1図3に示すように、本実施形態に係る足踏み式消毒液噴霧装置1は、全体が木製であって、家具調の外観としたものである。
【0034】
消毒液噴霧装置1は、全体として、内部上側に消毒液ボトルBが載置される台部10が設けられた箱状本体2と、前記消毒液ボトルBの上部ノズルNの先端が突出するように前記箱状本体2に形成された開口部5と、箱状本体2の下部に設けられた足踏みペダル3と、足踏みペダル3を踏むことによって、前記消毒液ボトルBの上部ノズルNが押圧されて消毒液が噴射されるための後述するノズル押圧機構を有するものである。
【0035】
図4図7に示すように、ノズル押圧機構は、本実施形態では、前記足踏みペダル3を踏むことで消毒液ボトルBの台部10が上昇して消毒液ボトルBの上部ノズルNが箱状本体2内の天井部29に当接すると共に該ノズルNが押圧されて、消毒液が噴射されるようになされたものである。なお、前記天井部29は、本実施形態では、ゴム状弾性を有するパッドで構成され、該パッドは台部10の基板10a上にも設置される場合もあるし、逆にパッド自体が省略される場合もある。
【0036】
より詳細には、図1図8に示すように、本実施形態に係る足踏み式消毒液噴霧装置1は、前記箱状本体2が、背板13、前板11、天板14、底板8および左右側板15A・15Bで構成され、前記前板11が前記右側板15Bに設けられたヒンジ21を介して開閉自在な扉となされ、該扉11に消毒液ボトルBの上部ノズルNが突出する前記開口部5が形成され、底板8の中央部分に前記足踏みペダル3が組み込まれている。また、前記前板扉11の前面には、受板4が突設されており、該受板4は、消毒液ボトルBの上部ノズルNから噴射された消毒液がペダル3に落下するのを防止するものであるが、該受板4は、使用者の手を載せるものとしても機能させるために、図示位置よりも上方に突設するようにしても良い。
【0037】
そして、前記ノズル押圧機構は、本実施形態では、消毒液ボトルBの台部10を支持する支柱7と、支柱7を箱状本体2の背板13内面に上下動自在に保持する複数の板状ガイド部材9a・9b・9cと、前記支柱7の下端部分と前記足踏みペダル3の後端部分を連結する連結ピンJPと、前記足踏みペダル3の前後中央部分に貫通された横ピンCPを備え、該足踏みペダル3の前側部分を踏むことで該足踏みペダル3の後側部分が上昇すると共に前記支柱7が上昇して、前記台部10が押し上げられることで、消毒液ボトルBの上部ノズルNが箱状本体2の天井部29に当接して該上部ノズルNから消毒液が噴射されるようになされている。
【0038】
また、図3および図4に示すように、本実施形態では、支柱7に台部10、ガイド部材9a~9cおよびペダル3が一体に消毒液ボトル上下動ユニット6として、箱状本体2内に一体的に組み込まれた構成となされている。
【0039】
前記台部10は、消毒液ボトルBを載置する基板10aと、基板10aの後側に立設された後板10cとを有し、後板10cには止めネジ19が挿入される上下一対の固定用ネジ孔27が形成され、支柱7には前記台部10の高さ調整用のネジ孔18が支柱7の上下方向に一定間隔をあけて複数形成され、台部10を支柱7における所望の高さ位置に当接させた状態で、該支柱7における前記高さ調整用ネジ孔18とこれに合致する前記台部10の後板10cの固定用ネジ孔27に二本の止めネジ19をそれぞれ螺合させることで、消毒液ボトルBの台部10の高さ位置が調整可能となされている。また、箱状本体2内にはLED等の照明器具LTが設置され、前板11に透光性をもたせることで、該前板11に付された模様やデザイン等(図示せず)が光で浮かび上がるようにする場合もある。
【0040】
更に前記消毒液ボトルBの台部10は、本実施形態では、基板10aの両側に立設され、後端部分が前記後板10cに当接する左右側板10bを有し、且つ該左右側板10bの外面が箱状本体2の左右側板15A・15Bの内面と当接する構造となされて、前記台部10が箱状本体2の左右側板15A・15Bをガイドとして、これに沿って上下位置を変更可能となされている。
【0041】
また、図6および図7、並びに図10および図11に示すように、本実施形態では、前記支柱7の下端部とペダル3の後端部とが金属製の連結用板25を介して連結され、最下部のガイド部材9cが板状であって、ペダル3寄り部分に設けられ、該ガイド部材9cの前縁部分に垂下板22が連成されて、該垂下板22と前記ガイド部材9cとによって、前記連結用板25による連結箇所が見えないようになされている。
【0042】
なお、図中26は、前記連結用板25を支柱7下端およびペダル3後端と結合するための結合ピンを示し、また図中16は、最下部のガイド部材9cの当接用部材を示す。
【0043】
図12に示すように、本発明の消毒液噴霧装置においては、消毒液ボトルBを載置する台部31の支持構造として、木質ボード製の台部31と、台部31を受ける水平受部32aおよび支柱37に当接される垂直後板部32bからなる倒L字状の金属性台受部材32と、前記垂直後板部32bに形成された長孔33および前記金属製支柱37に形成された透孔37aに螺合される止めネジ34とを用いる場合もある。なお、図中35は止めビスである。
【0044】
また、図13に示すように、本発明においては、以上述べた消毒液噴霧装置1の機能を複数もたせる場合もある。すなわち、消毒液噴霧装置41は、箱状本体42内に消毒液ボトル(図示せず)を載置する台部(図示せず)が二か所併設され、箱状本体42における消毒液ボトル(図示せず)の上部ノズルNの先端部が突出する開口部45も前記台部(図示せず)に対応して二か所設けられ(低い方は子供用)、箱状本体42の下部に設けられた足踏みペダル43も前記台部(図示せず)に対応して二つ設けられ、足踏みペダル43を踏むことによって、前記消毒液ボトル(図示せず)の上部ノズルNが押圧されて消毒液が噴射されるためのノズル押圧機構も前記台部(図示せず)に対応して二つ設けられているものである。また、当該箱状本体42の前板は透光性を有し、箱状本体内に設置された照明器具(図示せず)の点灯によって、前板にふされた模様が浮かび上がる構成となされている。
【0045】
なお、図中44はいずれも受板、48は底板、53は背板を示す。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明に係る足踏み式消毒液噴霧装置は、前述した通り、消毒液ボトルやこれを上下動させる台部および支柱等からなるノズル押圧機構が箱状本体内に収容されているため、従来品に比べて、外観が美麗であり、しかも構造的にも簡素化されているため、容易且つ安価に製作することができるといった実用的利点を有する。そのため、衛生用品の分野で幅広い利用が期待できる。
【符号の説明】
【0047】
1 足踏み式消毒液噴霧装置
2 箱状本体
3 ペダル
4 受板
5 開口部
6 消毒液ボトル上下動ユニット
7 支柱
8 底板
9a~9c ガイド部材
10 台部
11 前板扉
13 背板
14 天板
15A・15B 左右側板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2020-10-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部上側に消毒液ボトルが載置される台部が設けられた箱状本体と、前記消毒液ボトルの上部ノズルの先端が突出するように前記箱状本体に形成された開口部と、箱状本体の下部に設けられた足踏みペダルと、足踏みペダルを踏むことによって、前記消毒液ボトルの上部ノズルが押圧されて消毒液が噴射されるためのノズル押圧機構を有しており、前記箱状本体が背板、前板、天板、底板および左右側板で構成され、前記ノズル押圧機構が、足踏みペダルを踏むことで消毒液ボトルの台部が上昇して消毒液ボトルの上部ノズルが箱状本体内の天井部に当接すると共に該ノズルが押圧されて、消毒液が噴射されるようになされたものであり、且つ該ノズル押圧機構が、消毒液ボトルの台部を支持する支柱と、支柱を箱状本体の背板内面に上下動自在に保持する一または複数のガイド部材と、前記支柱の下端部分と前記足踏みペダルの後端部分を連結する連結ピンと、前記足踏みペダルの前後中央部分に貫通された横ピンを備え、該足踏みペダルの前側部分を踏むことで該ペダルの前記横ピン箇所を支点して該足踏みペダルの後側部分が上昇すると共に前記連結ピン箇所を支点として前記支柱が上昇して、前記台部が押し上げられることで、消毒液ボトルの上部ノズルが箱状本体の天板に当接して該上部ノズルから消毒液が噴射されるようになされている、足踏み式消毒液噴霧装置。
【請求項2】
箱状本体が、背板、前板、天板、底板および左右側板で構成され、前記前板が前記左右側板の一方に設けられたヒンジを介して開閉自在な扉となされ、該扉に消毒液ボトルの上部ノズルが突出する開口部が形成され、底板の中央部分には足踏みペダルが組み込まれている、請求項1記載の足踏み式消毒液噴霧装置。
【請求項3】
台部が消毒液ボトルを載置する基板と、基板の後側に設けられた後板とを有し、後板には止めネジが挿入される一または複数の固定用ネジ孔が形成され、支柱には前記台部の高さ調整用のネジ孔が支柱の上下方向に一定間隔をあけて複数形成され、台部を支柱における所望の高さ位置に当接させた状態で、該支柱における前記高さ調整用ネジ孔とこれに合致する前記台部後板の固定用ネジ孔に止めネジを螺合させることで、消毒液ボトルの台部の高さ位置が調整可能となされている、請求項1または請求項2記載の足踏み式消毒液噴霧装置。
【請求項4】
ノズル押圧機構が、支柱と、支柱の上部に取り付けられる台部と、支柱における台部の下側に取り付けられるガイド部材と、支柱の下部に取り付けられるペダルとで構成される消毒液ボトル上下動ユニットとして一体化されている、請求項1~請求項3のうちのいずれか一項記載の足踏み式消毒液噴霧装置。
【請求項5】
消毒液ボトルの台部が、基板と、基板の後側に立設された後板と、基板の両側に立設され、前記後板の両端と当接する左右側板を有し、且つ該左右側板の外面が箱状本体の左右側板の内面と当接する構造となされて、前記台部が箱状本体の左右側板をガイドとして、これに沿って上下位置を変更可能となされている、請求項1~請求項4のうちのいずれか一項記載の足踏み式消毒液噴霧装置。
【請求項6】
支柱の下端部とペダルの後端部とが連結用板を介して連結され、ガイド部材が板状であって、ペダル寄り部分に設けられ、該ガイド部材の前縁部分に垂下板が連成されて、該垂下板と前記ガイド部材とによって、前記連結用板による連結箇所が見えないようになされている、請求項1~請求項5のうちのいずれか一項記載の足踏み式消毒液噴霧装置。
【請求項7】
少なくとも箱状本体が、木製または合成樹脂製のボード材で構成され、全体が家具調の外観を呈する、請求項1~請求項6のうちのいずれか一項記載の足踏み式消毒液噴霧装置。
【請求項8】
箱状本体における少なくとも前板が透光性を有し、箱状本体内には照明器具が内蔵されている、請求項1~請求項7記載の足踏み式消毒液噴霧装置。
【請求項9】
箱状本体内に消毒液ボトルを載置する台部が複数設けられ、箱状本体における消毒液ボトルの上部ノズルの先端部が突出する開口部も前記台部に対応して複数設けられ、箱状本体の下部に設けられた足踏みペダルも前記台部に対応して複数設けられ、足踏みペダルを踏むことによって、前記消毒液ボトルの上部ノズルが押圧されて消毒液が噴射されるためのノズル押圧機構も前記台部に対応して複数設けられている、請求項1~請求項8記載の足踏み式消毒液噴霧装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、足踏み式の消毒液噴霧装置に関し、より詳細には後述する通り、内部に消毒液ボトルを収容して消毒液を噴霧することができるものである。
【背景技術】
【0002】
昨今の新型コロナウィルスの世界的な感染拡大に伴って、家庭や職場、各種店舗等の玄関・出入口には消毒液のボトルが置かれて、入退場する人は前記消毒液のボトル上部のノズルを手で直接押して自己の手に消毒液を噴霧させることが日常的に行われている状況である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-110252号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した消毒液ボトルは、一般的に大人の腰の高さ程度の台の上に置かれ、手の消毒を行う人は、前述した通り、消毒液ボトルの上部ノズルを手で直接押して自己の手に消毒液を噴霧させるのであるが、前記上部ノズルは不特定多数の人が手で直接触ったものであるため、衛生的問題であり、また身長が低い子供の場合、前述した通り、大人の腰の高さ程度の台の上に置かれている消毒液ボトルの上部のノズルまで腕を上げてノズルを押す必要があるため、子供にとっては使い難いものとなっている。
【0005】
また、前述した通り、台の上に単に置かれた状態の消毒液ボトルは不安定なものであるため、台が若干傾いていたり、前記消毒液ボトルのノズルをその上方から正確に押されない場合には、消毒液ボトルが倒れたり、前記台から落下してしまうおそれもあった。
【0006】
以上のような種々の問題に対処するために、いわゆる足踏み式のスタンド形態の消毒液供給装置も開発されており、該装置によれば、スタンド下部に設けられたペダルを足で踏むことで、スタンド上部のトレイ上に置かれた消毒液ボトルのノズルが押されて該ノズルから消毒液が噴霧されるようになされていた。
【0007】
しかしながら、前述した足踏み式消毒液供給装置は、より詳細には、下部に接地されるペダルと、ペダル部分から上方に伸びるスタンド支柱と、スタンド支柱の上部に取り付けられた消毒液ボトルの載置用トレイと、消毒液ボトルの上部ノズルを上方から押圧するための回動アーム機構および該回動アーム機構によって上下動する押圧体等で構成されるものであるため、全体構成が複雑で製作に多大な手間とコストを要する上、全体の外観が機械的であるため、当該装置の設置場所の美観を損ねるという問題があった。
【0008】
本発明の目的は、消毒液ボトルが安定的に保持され、またその噴霧高さ位置を調整することができ、しかも噴霧機構が簡単で且つ全体的な美観にも優れた足踏み式消毒液噴霧装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の本発明は、内部上側に消毒液ボトルが載置される台部が設けられた箱状本体と、前記消毒液ボトルの上部ノズルの先端が突出するように前記箱状本体に形成された開口部と、箱状本体の下部に設けられた足踏みペダルと、足踏みペダルを踏むことによって、前記消毒液ボトルの上部ノズルが押圧されて消毒液が噴射されるためのノズル押圧機構を有しており、前記箱状本体が背板、前板、天板、底板および左右側板で構成され、前記ノズル押圧機構が、足踏みペダルを踏むことで消毒液ボトルの台部が上昇して消毒液ボトルの上部ノズルが箱状本体内の天井部に当接すると共に該ノズルが押圧されて、消毒液が噴射されるようになされたものであり、且つ該ノズル押圧機構が、消毒液ボトルの台部を支持する支柱と、支柱を箱状本体の背板内面に上下動自在に保持する一または複数のガイド部材と、前記支柱の下端部分と前記足踏みペダルの後端部分を連結する連結ピンと、前記足踏みペダルの前後中央部分に貫通された横ピンを備え、該足踏みペダルの前側部分を踏むことで該ペダルの前記横ピン箇所を支点して該足踏みペダルの後側部分が上昇すると共に前記連結ピン箇所を支点として前記支柱が上昇して、前記台部が押し上げられることで、消毒液ボトルの上部ノズルが箱状本体の天板に当接して該上部ノズルから消毒液が噴射されるようになされている足踏み式消毒液噴霧装置である。
【0010】
請求項2記載の本発明は、前記請求項1記載の足踏み式消毒液噴霧装置について、箱状本体が、背板、前板、天板、底板および左右側板で構成され、前記前板が前記左右側板の一方に設けられたヒンジを介して開閉自在な扉となされ、該扉に消毒液ボトルの上部ノズルが突出する開口部が形成され、底板の中央部分には足踏みペダルが組み込まれていることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の本発明は、前記請求項1または請求項2記載の足踏み式消毒液噴霧装置について、台部が消毒液ボトルを載置する基板と、基板の後側に設けられた後板とを有し、後板には止めネジが挿入される一または複数の固定用ネジ孔が形成され、支柱には前記台部の高さ調整用のネジ孔が支柱の上下方向に一定間隔をあけて複数形成され、台部を支柱における所望の高さ位置に当接させた状態で、該支柱における前記高さ調整用ネジ孔とこれに合致する前記台部後板の固定用ネジ孔に止めネジを螺合させることで、消毒液ボトルの台部の高さ位置が調整可能となされていることを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の本発明は、前記請求項1~請求項3のうちのいずれか一項記載の足踏み式消毒液噴霧装置について、ノズル押圧機構が、支柱と、支柱の上部に取り付けられる台部と、支柱における台部の下側に取り付けられるガイド部材と、支柱の下部に取り付けられるペダルとで構成される消毒液ボトル上下動ユニットとして一体化されていることを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の本発明は、前記請求項1~請求項4のうちのいずれか一項記載の足踏み式消毒液噴霧装置について、消毒液ボトルの台部が、基板と、基板の後側に立設された後板と、基板の両側に立設され、前記後板の両端と当接する左右側板を有し、且つ該左右側板の外面が箱状本体の左右側板の内面と当接する構造となされて、前記台部が箱状本体の左右側板をガイドとして、これに沿って上下位置を変更可能となされていることを特徴とする。
【0014】
請求項6記載の本発明は、前記請求項1~請求項5のうちのいずれか一項記載の足踏み式消毒液噴霧装置について、支柱の下端部とペダルの後端部とが連結用板を介して連結され、ガイド部材が板状であって、ペダル寄り部分に設けられ、該ガイド部材の前縁部分に垂下板が連成されて、該垂下板と前記ガイド部材とによって、前記連結用板による連結箇所が見えないようになされていることを特徴とする。
【0015】
請求項7記載の本発明は、前記請求項1~請求項6のうちのいずれか一項記載の足踏み式消毒液噴霧装置について、少なくとも箱状本体が、木製または合成樹脂製のボード材で構成され、全体が家具調の外観を呈することを特徴とする。
【0016】
請求項8記載の本発明は、前記請求項1~請求項7記載の足踏み式消毒液噴霧装置について、箱状本体における少なくとも前板が透光性を有し、箱状本体内には照明器具が内蔵されていることを特徴とする。
【0017】
請求項9記載の本発明は、前記請求項1~請求項8記載の足踏み式消毒液噴霧装置について、箱状本体内に消毒液ボトルを載置する台部が複数設けられ、箱状本体における消毒液ボトルの上部ノズルの先端部が突出する開口部も前記台部に対応して複数設けられ、箱状本体の下部に設けられた足踏みペダルも前記台部に対応して複数設けられ、足踏みペダルを踏むことによって、前記消毒液ボトルの上部ノズルが押圧されて消毒液が噴射されるためのノズル押圧機構も前記台部に対応して複数設けられているものである。
【0018】
なお、以上述べた本発明に係る足踏み式消毒液噴霧装置は、木材やMDF(medium density fiberboard)等の木質ボードその他の複合材、或いは合成樹脂材や金属材も適宜使用することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る足踏み式消毒液噴霧装置は、前述した通り、消毒液ボトルの上部ノズルに直接的に触れることなく、ペダルを踏むだけで消毒液がノズルから噴射されるため、衛生性が保たれることは勿論、前記ノズルを押圧して該ノズルから消毒液を噴射させるノズル押圧機構が全て箱状本体内に収容されているため、従来品に比べて美観に優れており、また箱状本体を木製や合成樹脂製の板材で構成することで、全体を家具調とすることができるため、更なる 美観の向上を図ることができる。
【0020】
また、本発明に係る足踏み式消毒液噴霧装置は、ペダルを踏むことで、消毒液ボトルが載置された台部が上昇して消毒液ボトルの上部ノズルが前記箱状本体内の天井部に当接して上部ノズルが押圧される結果、該ノズルから消毒液が噴射されるという構成であるため、従来の足踏み式消毒液供給装置に比べて簡素化された構造であり、そのため、容易且つ安価に製作することができるという効果を有する。
【0021】
更に、本発明に係る足踏み式消毒液噴霧装置は、前述した構造によって、消毒液ボトルの上部ノズルの高さ位置は変わることなく、消毒液が噴射されるため、使用者の手に簡単且つ確実に消毒液が噴射され得るという実用的利点を有する。
【0022】
また、支柱および消毒液ボトルの台部に高さ調整用のネジ孔を設けた本発明の足踏み式消毒液噴霧装置によれば、前記支柱と台部における所望のネジ孔同士を合致させて該ネジ孔に止めネジを螺合挿入することで、消毒液ボトルの高さ位置を多段階に設定することができる。
【0023】
この他、箱状本体の底板の中央部分に足踏みペダルが組み込まれた本発明の足踏み式消毒液噴霧装置によれば、ペダル部分が底板と一体化された外観となるため、ペダル部分の美観を向上させることができる。
【0024】
更に、ノズル押圧機構が、支柱と、支柱の上部に取り付けられる台部と、支柱における台部の下側に取り付けられるガイド部材と、支柱の下部に取り付けられるペダルとで構成される消毒液ボトル上下動ユニットとして一体化された本発明の足踏み式消毒液噴霧装置によれば、箱状本体内に消毒液ボトル上下動ユニットを組込むだけで当該装置を簡単に組み立てることができるため、更なる製作の簡略化が可能となる。
【0025】
更に消毒液ボトルの台部が、基板の両側に立設され、後端部分が後板に当接する左右側板を有し、且つ該左右側板の外面が箱状本体の左右側板の内面と当接する構造となされて、前記台部が箱状本体の左右側板をガイドとして、これに沿って上下位置を変更可能となされている本発明の足踏み式消毒液噴霧装置によれば、前記台部を箱状本体内により安定的に支持することができるという利点がある。
【0026】
この他、支柱の下端部とペダルの後端部とが連結用板を介して連結され、ガイド部材が板状であって、ペダル寄り部分に設けられ、該ガイド部材の前縁部分に垂下板が連成されて、該垂下板と前記ガイド部材とによって、前記連結用板による連結箇所が見えないようになされている本発明の足踏み式消毒液噴霧装置によれば、前記箱状本体の前板扉を開けた際のペダルと支柱の連結部分の美観を向上させることができる上、消毒液ボトルを台部にセットする際に、足先がペダルと支柱の連結部分に衝突するような事態を防止することができる。
【0027】
また、箱状本体の前板が透光性を有するものであって、箱状本体内に照明器具が設けられた本発明に係る足踏み式消毒液噴霧装置によれば、前記照明器具の点灯によって、前板に付された模様やデザイン等が浮かび上がって当該装置の美観が向上する。
【0028】
更に、箱状本体内に、複数の消毒液ボトルからそれぞれ消毒液が噴霧される構成の本発明に係る装置によれば、複数の人が一度に消毒液の噴霧を行うことができる上、消毒液噴霧が行われる一つの開口部の位置を低く設定することで、身長が低い子供にとっても容易に消毒液の噴霧が行えるという実用的利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の実施形態に係る足踏み式消毒液噴霧装置の全体斜視図である。
図2】同実施形態の足踏み式消毒液噴霧装置の前板扉を開けた状態の全体斜視図である。
図3】同実施形態の足踏み式消毒液噴霧装置の後側構造を示す全体斜視図であって、(a)は背板全体を閉じた状態、(b)は背板の一部を開けた状態を示す。
図4】同実施形態における支柱を介した台部とペダルとの連結構造を示す斜視図である。
図5】同実施形態における箱状本体の正面縦断面図である。
図6】同実施形態における箱状本体の側面縦断面図であって、ペダルを踏んでいない状態を示す。
図7】同実施形態における箱状本体の側面縦断面図であって、ペダルを踏んだ状態を示す。
図8】同実施形態における箱状本体の上部拡大正面図である。
図9】同実施形態における箱状本体の上部側面拡大縦断面図である。拡大正面図である。
図10】同実施形態における支柱下端部分とペダル後端部分との連結構造を示す拡大図である。
図11】同実施形態における支柱下端部分とペダル後端部分との連結構造を示す側面拡大縦断面図である。
図12】他の実施形態に係る台部の部分拡大側面図である。
図13】更に他の実施形態に係る足踏み式消毒液噴霧装置の全体斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
次に、本発明の実施形態を図面にしたがって説明するが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。
【0031】
図1図3に示すように、本実施形態に係る足踏み式消毒液噴霧装置1は、全体が木製であって、家具調の外観としたものである。
【0032】
消毒液噴霧装置1は、全体として、内部上側に消毒液ボトルBが載置される台部10が設けられた箱状本体2と、前記消毒液ボトルBの上部ノズルNの先端が突出するように前記箱状本体2に形成された開口部5と、箱状本体2の下部に設けられた足踏みペダル3と、足踏みペダル3を踏むことによって、前記消毒液ボトルBの上部ノズルNが押圧されて消毒液が噴射されるための後述するノズル押圧機構を有するものである。
【0033】
図4図7に示すように、ノズル押圧機構は、本実施形態では、前記足踏みペダル3を踏むことで消毒液ボトルBの台部10が上昇して消毒液ボトルBの上部ノズルNが箱状本体2内の天井部29に当接すると共に該ノズルNが押圧されて、消毒液が噴射されるようになされたものである。なお、前記天井部29は、本実施形態では、ゴム状弾性を有するパッドで構成され、該パッドは台部10の基板10a上にも設置される場合もあるし、逆にパッド自体が省略される場合もある。
【0034】
より詳細には、図1図8に示すように、本実施形態に係る足踏み式消毒液噴霧装置1は、前記箱状本体2が、背板13、前板11、天板14、底板8および左右側板15A・15Bで構成され、前記前板11が前記右側板15Bに設けられたヒンジ21を介して開閉自在な扉となされ、該扉11に消毒液ボトルBの上部ノズルNが突出する前記開口部5が形成され、底板8の中央部分に前記足踏みペダル3が組み込まれている。また、前記前板扉11の前面には、受板4が突設されており、該受板4は、消毒液ボトルBの上部ノズルNから噴射された消毒液がペダル3に落下するのを防止するものであるが、該受板4は、使用者の手を載せるものとしても機能させるために、図示位置よりも上方に突設するようにしても良い。
【0035】
そして、前記ノズル押圧機構は、本実施形態では、消毒液ボトルBの台部10を支持する支柱7と、支柱7を箱状本体2の背板13内面に上下動自在に保持する複数の板状ガイド部材9a・9b・9cと、前記支柱7の下端部分と前記足踏みペダル3の後端部分を連結する連結ピンJPと、前記足踏みペダル3の前後中央部分に貫通された横ピンCPを備え、該足踏みペダル3の前側部分を踏むことで該足踏みペダル3の後側部分が上昇すると共に前記支柱7が上昇して、前記台部10が押し上げられることで、消毒液ボトルBの上部ノズルNが箱状本体2の天井部29に当接して該上部ノズルNから消毒液が噴射されるようになされている。
【0036】
また、図3および図4に示すように、本実施形態では、支柱7に台部10、ガイド部材9a~9cおよびペダル3が一体に消毒液ボトル上下動ユニット6として、箱状本体2内に一体的に組み込まれた構成となされている。
【0037】
前記台部10は、消毒液ボトルBを載置する基板10aと、基板10aの後側に立設された後板10cとを有し、後板10cには止めネジ19が挿入される上下一対の固定用ネジ孔27が形成され、支柱7には前記台部10の高さ調整用のネジ孔18が支柱7の上下方向に一定間隔をあけて複数形成され、台部10を支柱7における所望の高さ位置に当接させた状態で、該支柱7における前記高さ調整用ネジ孔18とこれに合致する前記台部10の後板10cの固定用ネジ孔27に二本の止めネジ19をそれぞれ螺合させることで、消毒液ボトルBの台部10の高さ位置が調整可能となされている。また、箱状本体2内にはLED等の照明器具LTが設置され、前板11に透光性をもたせることで、該前板11に付された模様やデザイン等(図示せず)が光で浮かび上がるようにする場合もある。
【0038】
更に前記消毒液ボトルBの台部10は、本実施形態では、基板10aの両側に立設され、後端部分が前記後板10cに当接する左右側板10bを有し、且つ該左右側板10bの外面が箱状本体2の左右側板15A・15Bの内面と当接する構造となされて、前記台部10が箱状本体2の左右側板15A・15Bをガイドとして、これに沿って上下位置を変更可能となされている。
【0039】
また、図6および図7、並びに図10および図11に示すように、本実施形態では、前記支柱7の下端部とペダル3の後端部とが金属製の連結用板25を介して連結され、最下部のガイド部材9cが板状であって、ペダル3寄り部分に設けられ、該ガイド部材9cの前縁部分に垂下板22が連成されて、該垂下板22と前記ガイド部材9cとによって、前記連結用板25による連結箇所が見えないようになされている。
【0040】
なお、図中26は、前記連結用板25を支柱7下端およびペダル3後端と結合するための結合ピンを示し、また図中16は、最下部のガイド部材9cの当接用部材を示す。
【0041】
図12に示すように、本発明の消毒液噴霧装置においては、消毒液ボトルBを載置する台部31の支持構造として、木質ボード製の台部31と、台部31を受ける水平受部32aおよび支柱37に当接される垂直後板部32bからなる倒L字状の金属性台受部材32と、前記垂直後板部32bに形成された長孔33および前記金属製支柱37に形成された透孔37aに螺合される止めネジ34とを用いる場合もある。なお、図中35は止めビスである。
【0042】
また、図13に示すように、本発明においては、以上述べた消毒液噴霧装置1の機能を複数もたせる場合もある。すなわち、消毒液噴霧装置41は、箱状本体42内に消毒液ボトル(図示せず)を載置する台部(図示せず)が二か所併設され、箱状本体42における消毒液ボトル(図示せず)の上部ノズルNの先端部が突出する開口部45も前記台部(図示せず)に対応して二か所設けられ(低い方は子供用)、箱状本体42の下部に設けられた足踏みペダル43も前記台部(図示せず)に対応して二つ設けられ、足踏みペダル43を踏むことによって、前記消毒液ボトル(図示せず)の上部ノズルNが押圧されて消毒液が噴射されるためのノズル押圧機構も前記台部(図示せず)に対応して二つ設けられているものである。また、当該箱状本体42の前板は透光性を有し、箱状本体内に設置された照明器具(図示せず)の点灯によって、前板にふされた模様が浮かび上がる構成となされている。
【0043】
なお、図中44はいずれも受板、48は底板、53は背板を示す。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明に係る足踏み式消毒液噴霧装置は、前述した通り、消毒液ボトルやこれを上下動させる台部および支柱等からなるノズル押圧機構が箱状本体内に収容されているため、従来品に比べて、外観が美麗であり、しかも構造的にも簡素化されているため、容易且つ安価に製作することができるといった実用的利点を有する。そのため、衛生用品の分野で幅広い利用が期待できる。
【符号の説明】
【0045】
1 足踏み式消毒液噴霧装置
2 箱状本体
3 ペダル
4 受板
5 開口部
6 消毒液ボトル上下動ユニット
7 支柱
8 底板
9a~9c ガイド部材
10 台部
11 前板扉
13 背板
14 天板
15A・15B 左右側板
【手続補正書】
【提出日】2021-01-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部上側に消毒液ボトルが載置される台部が設けられた箱状本体と、前記消毒液ボトルの上部ノズルの先端が突出するように前記箱状本体に形成された開口部と、箱状本体の下部に設けられた足踏みペダルと、足踏みペダルを踏むことによって、前記消毒液ボトルの上部ノズルが押圧されて消毒液が噴射されるためのノズル押圧機構を有しており、前記箱状本体が背板、前板、天板、底板および左右側板で構成され、前記ノズル押圧機構が、足踏みペダルを踏むことで消毒液ボトルの台部が上昇して消毒液ボトルの上部ノズルが箱状本体内の天井部に当接すると共に該ノズルが押圧されて、消毒液が噴射されるようになされたものであり、且つ該ノズル押圧機構が、消毒液ボトルの台部を支持する支柱と、左右側板間に設けられて、支柱を箱状本体の背板内面に上下動自在に保持する一または複数のガイド部材と、前記支柱の下端部分と前記足踏みペダルの後端部分を連結する連結ピンと、前記足踏みペダルの前後中央部分に貫通された横ピンを備え、該足踏みペダルの前側部分を踏むことで該ペダルの前記横ピン箇所を支点して該足踏みペダルの後側部分が上昇すると共に前記連結ピン箇所を支点として前記支柱が上昇して、前記台部が押し上げられることで、消毒液ボトルの上部ノズルが箱状本体の天板に当接して該上部ノズルから消毒液が噴射されるようになされている、足踏み式消毒液噴霧装置。
【請求項2】
箱状本体が、背板、前板、天板、底板および左右側板で構成され、前記前板が前記左右側板の一方に設けられたヒンジを介して開閉自在な扉となされ、該扉に消毒液ボトルの上部ノズルが突出する開口部が形成され、底板の中央部分には足踏みペダルが組み込まれている、請求項1記載の足踏み式消毒液噴霧装置。
【請求項3】
台部が消毒液ボトルを載置する基板と、基板の後側に設けられた後板とを有し、後板には止めネジが挿入される一または複数の固定用ネジ孔が形成され、支柱には前記台部の高さ調整用のネジ孔が支柱の上下方向に一定間隔をあけて複数形成され、台部を支柱における所望の高さ位置に当接させた状態で、該支柱における前記高さ調整用ネジ孔とこれに合致する前記台部後板の固定用ネジ孔に止めネジを螺合させることで、消毒液ボトルの台部の高さ位置が調整可能となされている、請求項1または請求項2記載の足踏み式消毒液噴霧装置。
【請求項4】
ノズル押圧機構が、支柱と、支柱の上部に取り付けられる台部と、支柱における台部の下側に取り付けられるガイド部材と、支柱の下部に取り付けられるペダルとで構成される消毒液ボトル上下動ユニットとして一体化されている、請求項1~請求項3のうちのいずれか一項記載の足踏み式消毒液噴霧装置。
【請求項5】
消毒液ボトルの台部が、基板と、基板の後側に立設された後板と、基板の両側に立設され、前記後板の両端と当接する左右側板を有し、且つ該左右側板の外面が箱状本体の左右側板の内面と当接する構造となされて、前記台部が箱状本体の左右側板をガイドとして、これに沿って上下位置を変更可能となされている、請求項1~請求項4のうちのいずれか一項記載の足踏み式消毒液噴霧装置。
【請求項6】
支柱の下端部とペダルの後端部とが連結用板を介して連結され、ガイド部材が板状であって、ペダル寄り部分に設けられ、該ガイド部材の前縁部分に垂下板が連成されて、該垂下板と前記ガイド部材とによって、前記連結用板による連結箇所が見えないようになされている、請求項1~請求項5のうちのいずれか一項記載の足踏み式消毒液噴霧装置。
【請求項7】
少なくとも箱状本体が、木製または合成樹脂製のボード材で構成され、全体が家具調の外観を呈する、請求項1~請求項6のうちのいずれか一項記載の足踏み式消毒液噴霧装置。
【請求項8】
箱状本体における少なくとも前板が透光性を有し、箱状本体内には照明器具が内蔵されている、請求項1~請求項7記載の足踏み式消毒液噴霧装置。
【請求項9】
箱状本体内に消毒液ボトルを載置する台部が複数設けられ、箱状本体における消毒液ボトルの上部ノズルの先端部が突出する開口部も前記台部に対応して複数設けられ、箱状本体の下部に設けられた足踏みペダルも前記台部に対応して複数設けられ、足踏みペダルを踏むことによって、前記消毒液ボトルの上部ノズルが押圧されて消毒液が噴射されるためのノズル押圧機構も前記台部に対応して複数設けられている、請求項1~請求項8記載の足踏み式消毒液噴霧装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
請求項1記載の本発明は、 内部上側に消毒液ボトルが載置される台部が設けられた箱状本体と、前記消毒液ボトルの上部ノズルの先端が突出するように前記箱状本体に形成された開口部と、箱状本体の下部に設けられた足踏みペダルと、足踏みペダルを踏むことによって、前記消毒液ボトルの上部ノズルが押圧されて消毒液が噴射されるためのノズル押圧機構を有しており、前記箱状本体が背板、前板、天板、底板および左右側板で構成され、前記ノズル押圧機構が、足踏みペダルを踏むことで消毒液ボトルの台部が上昇して消毒液ボトルの上部ノズルが箱状本体内の天井部に当接すると共に該ノズルが押圧されて、消毒液が噴射されるようになされたものであり、且つ該ノズル押圧機構が、消毒液ボトルの台部を支持する支柱と、左右側板間に設けられて、支柱を箱状本体の背板内面に上下動自在に保持する一または複数のガイド部材と、前記支柱の下端部分と前記足踏みペダルの後端部分を連結する連結ピンと、前記足踏みペダルの前後中央部分に貫通された横ピンを備え、該足踏みペダルの前側部分を踏むことで該ペダルの前記横ピン箇所を支点して該足踏みペダルの後側部分が上昇すると共に前記連結ピン箇所を支点として前記支柱が上昇して、前記台部が押し上げられることで、消毒液ボトルの上部ノズルが箱状本体の天板に当接して該上部ノズルから消毒液が噴射されるようになされている、足踏み式消毒液噴霧装置。