(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022110967
(43)【公開日】2022-07-29
(54)【発明の名称】システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
A61H 23/02 20060101AFI20220722BHJP
G06F 15/00 20060101ALI20220722BHJP
A61H 19/00 20060101ALI20220722BHJP
【FI】
A61H23/02 330
G06F15/00 440Z
A61H19/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021006732
(22)【出願日】2021-01-19
(71)【出願人】
【識別番号】504327579
【氏名又は名称】株式会社ナチュラルプランツ
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】羽中田 哲雄
(72)【発明者】
【氏名】川崎 明日香
(72)【発明者】
【氏名】孫 ▲しょう▼
(72)【発明者】
【氏名】神江 政治
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 寛一郎
【テーマコード(参考)】
4C074
【Fターム(参考)】
4C074AA01
4C074AA05
4C074CC01
4C074GG01
4C074HH08
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザーとパートナーが遠方にいる場合でも、互いのマッサージ器のようなデバイスを操作可能なシステム、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】システム100は、取得ステップ、特定ステップ、及び送信ステップを実行するように構成される。取得ステップでは、第1端末2a、2b・・・2nから操作指示を取得する。特定ステップでは、第1端末が交換モードに設定されている場合、第1端末に対応する第2端末4a、4b・・・4nを特定する。第2端末は、第2デバイスとペアリングされた端末である。送信ステップでは、特定ステップにより特定された第2端末に対し、操作指示に対応する制御指示を送信することで、第1端末を用いた第2デバイスの制御を可能とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
取得ステップ、特定ステップ、及び送信ステップを実行するように構成され、
前記取得ステップでは、第1端末から操作指示を取得し、
前記特定ステップでは、前記第1端末が交換モードに設定されている場合、前記第1端末に対応する第2端末を特定し、ここで、前記第2端末は、第2デバイスとペアリングされた端末であり、
前記送信ステップでは、前記特定ステップにより特定された前記第2端末に対し、前記操作指示に対応する制御指示を送信することで、前記第1端末を用いた前記第2デバイスの制御を可能とする、
システム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムにおいて、
前記第1端末は、第1デバイスとペアリングされた端末であり、且つ、通常モード又は前記交換モードに設定可能に構成され、
前記通常モードでは、前記第1端末を用いた第1デバイスの制御を可能とする、
システム。
【請求項3】
請求項2に記載のシステムにおいて、
設定ステップを実行するように構成され、
前記取得ステップでは、
前記第1端末から、前記交換モードの設定を指示する第1指示を取得し、
前記第2端末から、前記交換モードの設定を求める第2指示を取得し、
前記設定ステップでは、前記第1指示及び前記第2指示を取得した場合、前記第1端末を前記交換モードに設定する、
システム。
【請求項4】
請求項3に記載のシステムにおいて、
前記送信ステップでは、前記取得ステップにおいて前記第1指示を取得すると、前記第1端末又は前記第2端末に招待情報を送信し、
前記取得ステップでは、前記第2端末により入力された前記招待情報であって、前記第2指示に含まれる前記招待情報を取得し、
前記設定ステップでは、前記招待情報が予め定められた条件を満たす場合、前記第1端末を前記交換モードに設定する、
システム。
【請求項5】
請求項2~請求項4のいずれか1項に記載のシステムにおいて、
設定ステップを実行するように構成され、
前記取得ステップでは、前記第1端末又は前記第2端末から、課金処理の完了を表す課金情報を取得し、
前記設定ステップでは、前記課金情報を取得した場合、前記第1端末及び前記第2端末をコミュニケーションモードに設定し、
前記コミュニケーションモードでは、前記第1端末及び前記第2端末の間で、音声、動画、又は文字によるコミュニケーションが可能となる、
システム。
【請求項6】
請求項5に記載のシステムにおいて、
出力ステップを実行するように構成され、
前記出力ステップでは、前記第1端末及び前記第2端末に対し、前記コミュニケーションモードの開始を案内する案内情報を出力し、
前記案内情報には、前記第1端末を前記交換モードに設定することを許可する許可情報が含まれ、
前記設定ステップでは、前記第1端末及び前記第2端末により前記許可情報が選択された場合、前記第1端末を前記交換モードに設定する、
システム。
【請求項7】
請求項2~請求項6のいずれか1項に記載のシステムにおいて、
前記取得ステップでは、前記第1端末から、前記第1デバイスの挙動に関する挙動情報を取得し、
前記送信ステップでは、前記挙動情報に対応する制御情報を前記第2端末に送信することで、前記第1デバイスを用いた前記第2デバイスの制御を可能とする、
システム。
【請求項8】
請求項2~請求項7のいずれか1項に記載のシステムにおいて、
配信ステップ及び出力ステップを実行するように構成され、
前記配信ステップでは、前記第2端末により、リアルタイムの動画を配信し、
前記出力ステップでは、前記第1端末に表示される前記動画と同じ画面に、前記第2デバイスを操作するための操作画像を出力する、
システム。
【請求項9】
請求項8に記載のシステムにおいて、
前記出力ステップでは、前記第2端末に、前記第1デバイスを操作するための操作画像を出力する、
システム。
【請求項10】
請求項9に記載のシステムにおいて、
前記操作画像には、複数の前記第1デバイスをまとめて操作するための情報が含まれる、
システム。
【請求項11】
請求項8~請求項10のいずれか1項に記載のシステムにおいて、
取得ステップ及び提案ステップを実行するように構成され、
前記取得ステップでは、ユーザー情報を取得し、
前記ユーザー情報は、前記第1端末のユーザーである第1ユーザーの人体から取得した生体情報、又は前記第1ユーザーにより入力された情報であり、
前記提案ステップでは、前記ユーザー情報に基づいて、前記配信ステップにより配信される複数の動画のうち、前記第1ユーザーの好みであると推定される動画又は配信者を提案する、
システム。
【請求項12】
請求項8~請求項11のいずれか1項に記載のシステムにおいて、
前記取得ステップでは、前記第1端末から課金情報を取得し、
前記課金情報は、前記第1端末のユーザーである第1ユーザーにより課金される課金額を含み、
前記送信ステップでは、前記課金額に基づいて、前記第2端末に前記制御指示を送信する、
システム。
【請求項13】
請求項12に記載のシステムにおいて、
前記課金情報を取得した場合、前記出力ステップでは、前記第2デバイスを操作するための操作画像を前記第1端末に出力する、
システム。
【請求項14】
情報処理方法であって、
請求項1~請求項13の何れか1つに記載のシステムの各ステップを備える、
情報処理方法。
【請求項15】
プログラムであって、
コンピュータに、請求項1~請求項13の何れか1つに記載のシステムの各ステップを実行させる、
プログラム。
【請求項16】
プログラムであって、
コンピュータに、ペアリングステップ、設定ステップ、及び制御ステップを実行させ、
前記コンピュータは、第1端末であり、
前記ペアリングステップでは、前記第1端末と第1デバイスをペアリングし、
前記設定ステップでは、前記第1端末を通常モード又は交換モードに設定し、
前記制御ステップでは、
前記通常モードである場合、第1操作指示を前記第1デバイスに出力し、
前記第1操作指示は、前記第1端末から入力された指示であって、前記第1端末とペアリングされた前記第1デバイスの挙動を制御するための指示であり、
前記交換モードである場合、第2操作指示を第2端末に送信することで、前記第1端末を用いた第2デバイスの制御を可能とし、
前記第2端末は、前記第2デバイスにペアリングされた端末である、
プログラム。
【請求項17】
プログラムであって、
コンピュータに、第1出力ステップ及び第2出力ステップを実行させ、
前記第1出力ステップでは、ウェブページに設定画像を出力させ、
前記設定画像は、ユーザー端末の表示部に表示される画像であって、前記ユーザー端末とユーザーデバイスのペアリングを実現するための画像を含み、
前記第2出力ステップでは、前記ウェブページに操作画像を出力させ、
前記操作画像は、前記表示部に表示される画像であって、前記ユーザー端末とペアリングされた前記ユーザーデバイスを操作するための画像を含む、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、顔面、頭部、頸部、その他の敏感な身体部位を局部的にマッサージするマッサージ器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、マッサージ器のようなデバイスは、ユーザーが自ら使用するか、目の前にいる他人のために使用することが前提であった。
【0005】
本発明は、かかる事情を鑑みてなされたものであり、ユーザーとパートナーが遠方にいる場合でも、互いのデバイスを操作可能なシステム、情報処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、システムが提供される。このシステムは、取得ステップ、特定ステップ、及び送信ステップを実行するように構成される。取得ステップでは、第1端末から操作指示を取得する。特定ステップでは、第1端末が交換モードに設定されている場合、第1端末に対応する第2端末を特定する。第2端末は、第2デバイスとペアリングされた端末である。送信ステップでは、特定ステップにより特定された第2端末に対し、操作指示に対応する制御指示を送信することで、第1端末を用いた第2デバイスの制御を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置1を含むシステム100の概略図である。
【
図2】情報処理装置1のハードウェア構成を示す図である。
【
図5】表示部25に表示される操作アイコンCIの一例である。
【
図6】ウェブページに操作アイコンCIが表示された状態を表す図である。
【
図8】アイコンI1に対応する操作画面の一例である。
【
図9】アイコンI2に対応する操作画面の一例である。
【
図10】アイコンI3に対応する操作画面の一例である。
【
図11】アイコンI4に対応する操作画面の一例である。
【
図12】アイコンI5に対応する操作画面の一例である。
【
図13】アイコンI6に対応する操作画面の一例である。
【
図14】表示部25に表示される画面の一例である。
【
図15】表示部45に表示される画面の一例である。
【
図16】システム100の処理の一例を表すアクティビティ図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0009】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0010】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0011】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0012】
1.システム100の概要
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るシステム100は、情報処理装置1、第1端末2、及び第2端末4を備える。本実施形態では、システム100はさらに、第1デバイス3及び第2デバイス5を備える。そして、情報処理装置1、第1端末2及び第2端末4がネットワークNWを介して互いに接続されている。情報処理装置1は、例えばサーバにより構成される。第1端末2及び第2端末4は、ユーザーが利用する端末であり、任意のコンピュータにより構成される。例えば、スマートフォン、タブレット端末、スマートウォッチ、ノートPC、デスクトップPC、多機能音楽プレーヤー等の多機能端末により構成される。第1端末2及び第2端末4は、情報処理装置1が提供するサービスを利用可能な専用のアプリケーションをインストールしていてもよく、かかるサービスがWebアプリとして提供される場合、かかるWebアプリを利用可能なショートカット登録を済ませていてもよい。
【0013】
第1端末2及び第2端末4はそれぞれ、表示部25及び表示部45を備える。表示部25及び表示部45は、テキストや画像(静止画及び動画を含む)を表示するものであり、任意のディスプレイにより構成される。本実施形態では、システム100は、複数の第1端末2a~第1端末2n、及び複数の第2端末4a~第2端末4mを備える。ここで、n及びmは2以上の自然数である。以下、特に区別する必要がない場合、単に第1端末2及び第2端末4と称する。
【0014】
第1端末2には、第1デバイス3が接続される。本実施形態では、Bluetooth(登録商標)により、第1端末2と第1デバイス3がペアリングされる。つまり、本実施形態における第1端末2は、第1デバイス3とペアリングされた端末である。
【0015】
第2端末4には、第2デバイス5が接続される。本実施形態では、Bluetooth(登録商標)により、第2端末4と第2デバイス5がペアリングされる。つまり、本実施形態における第2端末4は、第2デバイス5とペアリングされた端末である。
【0016】
ここで、本実施形態では、第1端末2及び第2端末4は、マッサージ器又はアダルトグッズである。ユーザーは、第1端末2又は第2端末4を人体の表面の一部に接触させたり、人体の内部に挿入して刺激を与えることにより、リラックスしたり快感を得ることができる。
【0017】
また、第1端末2は、通常モード又は交換モードに設定可能に構成される。通常モードは、第1端末2とペアリングされた第1デバイス3を操作するモードである。すなわち、通常モードでは、第1端末2を用いた第1デバイス3の制御を可能とする。交換モードは、第2端末4とペアリングされた第2デバイス5を操作するモードである。交換モードでは、第1端末2から出力された操作指示が情報処理装置1に送信される。そして、情報処理装置1から、操作指示に対応する制御指示が第2端末4に送信される。第2端末4は、受信した制御指示を解析し、ペアリングされた第2デバイス5に制御指示を出力する。これにより、第1端末2による第2デバイス5の制御が実現される。
【0018】
また、第2端末4は、通常モード又は交換モードに設定可能に構成される。通常モードは、第2端末4とペアリングされた第2デバイス5を操作するモードである。すなわち、通常モードでは、第2端末4を用いた第2デバイス5の制御を可能とする。交換モードは、第1端末2とペアリングされた第1デバイス3を操作するモードである。交換モードでは、第2端末4から出力された操作指示が情報処理装置1に送信される。そして、情報処理装置1から、操作指示に対応する制御指示が第1端末2に送信される。第1端末2は、受信した制御指示を解析し、ペアリングされた第1デバイス3に制御指示を出力する。これにより、第2端末4による第1デバイス3の制御が実現される。
【0019】
以下、第1端末2と第2端末4を区別する必要がない場合は、両者を総称して端末と呼び、第1デバイス3と第2デバイス5を区別する必要がない場合は、両者を総称してデバイスと呼ぶ。
【0020】
ここで、本発明の一実施形態に係るシステムは、情報処理装置1により実現されてもよく、情報処理装置1及びシステム100を構成する他の装置により実現されてもよい。
【0021】
2.情報処理装置1のハードウェア構成
図2に示すように、情報処理装置1は、制御部10、通信部20、記憶部30、入力部40及び表示部50を備える。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)等であって、情報処理装置1の全体を制御する。
通信部20は、NIC(Network Interface Card)等であって、他の情報処理装置又は構成要素と有線又は無線によりデータ通信可能に構成される。
記憶部30は、種々のプログラム及びデータを記憶するものであり、例えばメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成される。また、記憶部30は、プログラムや種々のデータ等を記憶する。そして、記憶部30に記憶されているプログラムに基づいて制御部10が種々の処理を実行することにより、種々の機能が実現する。
入力部40は、情報処理装置1に種々の情報を入力するものであり、マウス、キーボード、ポインティングデバイス等により構成される。
表示部50は、テキストや画像(静止画及び動画を含む)を表示するものであり、任意のディスプレイにより構成される。表示部50は、情報処理装置1がサーバである場合、情報処理装置1に接続されたディスプレイにより構成される。
【0022】
3.情報処理装置1の機能
図3に示すように、システムを構成する情報処理装置1の制御部10は、取得部11、特定部12、送信部13、設定部14、出力部15、配信部16、提案部17を備える。
【0023】
(取得部11)
取得部11は、第1端末2から操作指示を取得する。また、取得部11は、第2端末4から操作指示を取得してもよい。
【0024】
(特定部12)
特定部12は、第1端末2が交換モードに設定されている場合、第1端末2に対応する第2端末4を特定する。ここで、第1端末2に対応する第2端末4は、第1端末2のユーザー(以下、第1ユーザー)のパートナーが操作する端末である。本実施形態に係るシステムでは、離れた場所にいるパートナーの側に存在する第2デバイス5を、ユーザーの第1端末2で遠隔操作することにより、離れていても互いを感じることが可能になる。ここで、パートナーは、恋人同士、恋人に準ずる者同士、動画の配信者と視聴者、セクシャルサービスの提供者と受給者等である。
【0025】
(送信部13)
送信部13は、特定部12により特定された第2端末4に対し、操作指示に対応する制御指示を送信することで、第1端末2を用いた第2デバイス5の制御を可能とする。ここで、制御指示は、操作指示を転送したものであってもよく、操作指示に基づいて新たに生成した指示であってもよい。
【0026】
(設定部14)
設定部14は、第1端末2のモードを特定のモードに設定する。
【0027】
(出力部15)
出力部15は、第1端末2又は第2端末4に対し、種々の情報を出力する。ここで、かかる情報は、画像、テキスト、動画、音声等である、
【0028】
(配信部16)
配信部16は、第2端末4により、リアルタイムの動画を配信する。例えば、第2端末4が有するカメラ機能を用いて、第2端末4のユーザー(以下、第2ユーザー)が登場する動画を撮影し、その動画を第2端末4から情報処理装置1に送信する。そして、配信部16は、受信した動画を外部に向けて配信する。
【0029】
(提案部17)
提案部17は、ユーザー情報に基づいて、配信部16により配信される複数の動画のうち、第1ユーザーの好みであると推定される動画又は配信者を提案する。
【0030】
4.第1端末2の機能
図4に示すように、第1端末2は、ペアリング部21、設定部22、制御部23を備える。これらの機能は、情報処理装置1が配信するプログラムを、第1端末2がインストールすることにより実現されてもよく、Webアプリにアクセスすることにより実現されてもよい。ここで、プログラムにより第1端末2の各機能が実現される場合には、プログラムは、コンピュータに、ペアリングステップ、設定ステップ、及び制御ステップを実行させるものである。ここで、本実施形態では、コンピュータは、第1端末2である。なお、第2端末4にも第1端末2と同様の機能を実装してもよい。
【0031】
(ペアリング部21)
ペアリング部21は、第1端末2に、ペアリングステップを実行させるものである。ペアリングステップでは、第1端末2と第1デバイス3をペアリングする。
【0032】
(設定部22)
設定部22は、第1端末2に、設定ステップを実行させるものである。設定ステップでは、第1端末2を通常モード又は交換モードに設定する。
【0033】
(制御部23)
制御部23は、第1端末2に、制御ステップを実行させるものである。制御ステップでは、第1端末2が通常モードである場合、第1操作指示を第1デバイス3に出力する。ここで、第1操作指示は、第1端末2から入力された指示であって、第1端末2とペアリングされた第1デバイス3の挙動を制御するための指示である。一方、第1端末2が交換モードである場合、第2操作指示を第2端末4に送信することで、第1端末2を用いた第2デバイス5の制御を可能とする。ここで、第2操作指示は、第1端末2から情報処理装置1を介して第2端末4に送信してもよい。
【0034】
なお、第2端末4も第1端末2と同様の構成を有してもよい。また、第1端末2又は第2端末4は、
図2に示されるハードウェア構成に相当する構成を備えてもよい。
【0035】
5.各種画面
次に、
図5~
図13を用いて、出力部15により出力される画像について説明する。これらの画像は、情報処理装置1により生成されてもよく、出力部15が出力した画像生成指令に基づいて第1端末2により生成されてもよい。以下、情報処理装置1が提供するウェブアプリに第1端末2からアクセスし、第1デバイス3又は第2デバイス5を操作する場合について説明する。
【0036】
(設定画像)
図5は、表示部25に表示されるウェブページに操作アイコンCIが表示されている様子を表すものである。操作アイコンCIは、設定画像の一例である。設定画像は、ユーザー端末の表示部に表示される画像であって、ユーザー端末とユーザーデバイスのペアリングを実現するための画像を含む。具体的には、操作アイコンCIを選択することにより、第1端末2の側にある第1デバイス3とのペアリングが開始されてもよい。また、操作アイコンCIを選択することにより他の画面に遷移し、ペアリングのためのペアリングアイコンPI(
図7参照)が表示され、ペアリングアイコンPIを選択することにより、第1端末2の側にある第1デバイス3とのペアリングが開始されてもよい。
【0037】
ここで、設定画像は、例えば、JAVA(登録商標)に対応しているウェブページについて、CSS(Cascading Style Sheets)を制御することで、ウェブページ上に表示させることができる。また、CSSの制御は、ウェブページを記述するソースコードに、設定画像及び操作画像に対応するタグを埋め込むことで実現される。ここで、タグをプログラムと捉えると、プログラムは、コンピュータである第1端末2に、ウェブページに設定画像を出力させる第1出力ステップを実行させるといえる。
【0038】
また、ペアリングアイコンPIによるペアリング機能は、第1端末2又は第2端末4により、デフォルトでペアリング機能が実装されているウェブブラウザを利用することにより実現される。すなわち、CSSにペアリング機能を呼び出すコードを埋め込むことにより実現される。
【0039】
(操作画像)
図6は、ウェブページに操作アイコンCIが表示された状態を表す図である。
図6の例では、ウェブページとして、AIチャットボットを用いたサービスであって、疑似彼氏との会話を楽しむことが可能なサービスに操作アイコンCIを表示させている。そして、操作アイコンCIを選択することにより、
図7に示される操作パネルCPが表示される。操作パネルCPは、操作画像の一例である。操作画像は、表示部に表示される画像であって、ユーザー端末とペアリングされたユーザーデバイスを操作するための画像を含む。ここで、タグをプログラムと捉えると、プログラムは、コンピュータである第1端末2に、ウェブページに操作画像を出力させる第2出力ステップを実行させるといえる。
【0040】
図7に示すように、操作パネルCPは、トップページにアイコンI1~アイコンI6を含む。各アイコンIを選択することで、
図8~
図13に示される操作パネルCPに遷移する。各アイコンIに対応する機能は以下の通りである。
・アイコンI1:パワー。デバイスの挙動の強度を調整する。
・アイコンI2:パッド。画面にタッチしてデバイスの挙動を制御する。
・アイコンI3:シェイク。端末を振動させることでデバイスの挙動を制御する。
・アイコンI4:パターン。デバイスの挙動のパターンを組み合わせる。
・アイコンI5:ハンドライト。デバイスの挙動を手書きで設定する。
・アイコンI6:ボイス。デバイスの挙動を音声で設定する。
【0041】
ここで、第2デバイス5の挙動は、回転、振動、ストロークその他の動き、又はこれらの組み合わせである。
【0042】
また、操作画像に含まれるペアリングアイコンPIを選択することで、第1デバイス3又は第2デバイス5とのペアリングを開始してもよい。また、操作画像に含まれるペアリングアイコンPIを選択することで、第1デバイス3及び第2デバイス5と異なる他のデバイスとのペアリングを開始してもよい。さらに、操作画像に含まれるペアリングアイコンPIを選択することで、ペアリング済みのデバイスに加え、ペアリング候補のデバイスを一覧表示させてもよい。
【0043】
<アイコンI1:パワー>
図8に示すように、アイコンI1に対応する操作パネルCPには、調整アイコンAI及びガイドアイコンGIが表示される。ガイドアイコンGIに沿って調整アイコンAIを画面の上下にスライドさせることにより、デバイスの挙動の強度を調整することができる。
図8の例では、調整アイコンAIを上側にスライドさせるほどデバイスの挙動の強度が大きくなる。一方、調整アイコンAIを下側にスライドさせるほどデバイスの挙動の強度が小さくなる。
【0044】
なお、本実施形態では、下方に表示される「L」及び「R」のアイコンを選択することで、デバイスの回転を「左回転」及び「右回転」に設定できる。他の図面でも「L」及び「R」のアイコンの機能は同様である。
【0045】
<アイコンI2:パッド>
図9に示すように、アイコンI2に対応する操作パネルCPには、調整アイコンAIが表示される。調整アイコンAIを画面の上下左右にスライドさせることにより、デバイスの挙動の強度を調整することができる。
図9の例では、調整アイコンAIを配置する位置の色が濃いほど、デバイスの挙動の強度が大きくなる。具体的には、色が濃い場所に調整アイコンAIを配置することにより、デバイスの回転速度、ストローク速度、振動速度などが大きくなるように構成することができる。
【0046】
<アイコンI3:シェイク>
図10に示すように、アイコンI3に対応する操作パネルCPには、複数のアイコンIが表示される。本実施形態では、第1端末2の振動の大きさ又は速度に応じて、複数のアイコンIが画面の下方から上方に向けて流れていく演出をしている。例えば、第1端末2の振動の大きさ又は速度が大きいほど、アイコンIの数が増えてもよく、アイコンIの移動速度が大きくなってもよい。また、これらのアイコンIは、ゆらゆら揺れながら上昇するように表示されてもよい。
【0047】
<アイコンI4:パターン>
図11に示すように、アイコンI4に対応する操作パネルCPには、複数のアイコンIと、複数のスロットSが表示される。複数のアイコンIにはそれぞれデバイスの挙動パターンが割り当てられている。そして、好みのアイコンIをスロットSに設定することにより、好みの挙動パターンの組み合わせを設定することができる。
【0048】
<アイコンI5:ハンドライト>
図12に示すように、アイコンI5に対応する操作パネルCPには、表示領域DR及びゲージGが表示される。表示領域DRは、ユーザーの指又はペン型デバイスによる手書き入力の結果を表示する領域である。
図12の例では、色が濃い箇所が表示領域DRであり、表示領域DR中の白い線が手書き入力に対応する。そして、ゲージGの上側に「MAX」が表示され、下側に「MIN」が表示される。「MAX」はデバイスの挙動の強度が最大となることを表し、「MIX」はデバイスの挙動の挙動が最小となることを表す。そして、手書き入力で表される図形の左側から右側に向けて、ゲージGに対応する強度でデバイスの挙動が制御される。
図12の例では、デバイスの挙動は、起動直後から強度が最大付近まで大きくなり、その後起動直後と同程度まで強度が小さくなり、少し強度が大きくなってから再び強度が小さくなっていく。
【0049】
<アイコンI6:ボイス>
図13に示すように、アイコンI6に対応する操作パネルCPには、複数のアイコンIが表示される。本実施形態では、第1端末2に入力する音声の大きさに応じて、複数のアイコンIが画面の下方から上方に向けて流れていく演出をしている。例えば、第1端末2に入力する音声が大きいほど、アイコンIの数が増えてもよく、アイコンIの移動速度が大きくなってもよい。また、これらのアイコンIは、ゆらゆら揺れながら上昇するように表示されてもよい。
【0050】
このように、任意のウェブページに設定画像を出力させることにより、以下のメリットがある。すなわち、第1ユーザーは、片手で第1デバイス3を操作しつつ、もう片方の手で第1端末2を持つスタイルをとる際に、第1端末2で所望のコンテンツを視聴しつつ、第1端末2で第1デバイス3を操作することが可能になる。
【0051】
5.動画配信
次に、
図14~
図15を用いて、本実施形態に係るシステムを動画配信と組み合わせる例について説明する。以下、動画の配信者(第2ユーザー)は女性であり、第2端末4及び第2デバイス5を使用するものとする。特に、配信者は、第2デバイス5を身体の性的感覚を得ることができる箇所に配置する。一方、動画の視聴者(第1ユーザー)は男性であり、第1端末2を使用し、必要に応じて第1デバイス3を使用するものとする。
【0052】
図14は、第1端末2の表示部25に表示される画面の一例である。情報処理装置1の配信部16は、第2端末4により、リアルタイムの動画(以下、ライブ動画)を配信する(配信ステップ)。具体的には、第2端末4から受け付けたライブ動画を、配信部16から外部に配信する。そして、ライブ動画の視聴者である第1ユーザーが、第1端末2によりライブ動画を視聴する。ここで、ライブ動画は、第1領域R1に表示される。このとき、ライブ動画の配信者の名前又はハンドル名(Ms.A)を表示してもよい。さらに、配信者である第2ユーザーが、生体情報を取得可能な生体センサーを装着している場合には、配信者の生体情報を表示領域DRに表示してもよい。生体情報は、心拍数、体温、呼吸の深さ、膣の収縮度合い等である。
【0053】
一方、第1端末2から撮影された第1ユーザーの顔を第2領域R2に表示してもよい。あわせて、第1ユーザーの名前又はハンドル名(Mr.B)を表示してもよい。ここで、第2領域R2の表示/非表示は切替可能に構成されてもよい。
【0054】
第1ユーザーは、ライブ動画の配信者である第2ユーザーとチャット機能によるメッセージのやりとりが可能であり、このメッセージは第3領域R3に表示される。
【0055】
配信部16は、ライブ動画を配信するにあたり、ライブ動画を視聴するためのURLを配信してもよい。そして、第1ユーザーは、URLから登録ページにアクセスし、ユーザー情報を入力することにより、ライブ動画を視聴できるようにしてもよい。このとき、登録ページにおいて発行される招待情報を、チャット機能を利用して第1端末2から第2端末4に送信し、第2端末4から情報処理装置1に招待情報を送信することにより、情報処理装置1が第1端末2と第2端末4をそれぞれ交換モードに設定してもよい。
【0056】
そして、情報処理装置1の出力部15は、第1端末2に表示される動画と同じ画面に、第2デバイス5を操作するための操作画像を出力する(出力ステップ)。
図14の例では、操作パネルCPが操作画像に対応する。操作パネルCPは、ライブ動画を配信するためのウェブページを記述するソースコードに、操作画像に対応するタグを埋め込むことで実現される。
【0057】
これにより、第1ユーザーは、第1端末2に表示される動画を視聴しつつ、チャット機能によるコミュニケーションを楽しむことができる。さらに、動画を視聴しながら操作パネルCPを操作することにより、操作指示に対応する制御指示が情報処理装置1を介して第2端末4に送信される。そして、制御指示に基づいて、第2端末4が第2デバイス5を制御することにより、動画の配信者(第2ユーザー)が使用する第2デバイス5を、動画の視聴者(第1ユーザー)が遠隔操作することが可能になる。
【0058】
これにより、視聴者にとっては、自身の操作に基づいて挙動が制御される第2デバイス5の使用感について、リアルタイムで配信者からフィードバックを受けることができるとともに、第2デバイス5により性的快感が高まった配信者の反応を確認することが可能になる。さらに、表示領域DRに配信者の生体情報が表示されている場合には、視聴者が遠隔操作する第2デバイス5による配信者の身体的な変化が可視化され、さらに満足度を得ることができる。特に、心拍数、体温、膣の収縮度合いについては人間の意思で制御することが難しいため、配信者が演技をしているのか、本当に快感を得ているかがわかりやすくなる。
【0059】
ここで、配信者が操作する第2端末4の表示部45に、
図14と同様の画面を表示させてもよい。そして、情報処理装置1の出力部15は、第2端末4に、第1デバイス3を操作するための操作画像を出力してもよい(出力ステップ)。これにより、第2端末4の表示部45にも、第1デバイス3を操作するための操作パネルCP(操作画像)が表示される。これにより、視聴者の使用する第2デバイス5を、配信者が遠隔操作することが可能になる。このとき、視聴者が生体センサーを装着している場合には、第2端末4の表示部45に視聴者の生体情報を表示してもよい。ここで、視聴者の生体情報は、心拍数、体温、呼吸の深さ、射精の有無等である。
【0060】
次に、
図15を用いて、動画を複数人に一斉配信する例について説明する。
図15は、第2端末4の表示部45に表示される画面の一例である。第1領域R1及び第3領域R3については、
図14と同様であるので説明を招待する。一方、第2領域R2には、複数の視聴者(第1ユーザー)の顔と、名前又はハンドルネーム(Mr.B~Mr.D)が表示される。
【0061】
このとき、情報処理装置1の出力部15は、第2端末4に、第1デバイス3を操作するための操作画像を出力する(出力ステップ)。これにより、第2端末4の表示部45にも、第1デバイス3を操作するための操作パネルCP(操作画像)が表示される。ここで、操作画像には、複数の第1デバイス3をまとめて操作するための情報が含まれる。例えば、配信者により操作パネルCPが操作されると、操作情報が情報処理装置1に送信される。そして、情報処理装置1の出力部15は、操作情報に対応する制御情報を複数の第1端末2にまとめて送信する。そして、制御情報に基づいて、それぞれの第1端末2はそれぞれペアリングされた第1デバイス3に対して制御情報を出力する。これにより、動画の配信者は、操作パネルCPを操作することで、複数の視聴者が使用している第1デバイス3の挙動をまとめて制御することができる。ここで、視聴者が「投銭」等により課金した場合、又は有料サービスに加入している場合に、第2端末4に、課金した視聴者又は有料サービスに加入している視聴者が使用する第1デバイス3を個別に操作操作するための操作画像を出力するように制御してもよい。個別の操作画像は、所定時間だけ表示され、追加の課金があった場合に再表示させるように制御してもよい。
【0062】
一方、第1端末2の表示部25には、
図14と同様の画面が表示されてもよい。このとき、第2領域R2に、自身と異なる他の視聴者の顔を表示させてもよい。これは、大勢に見られながら配信者が性的快感を得る様子を見ることを好むユーザーにとって好適である。
【0063】
また、動画配信サービスが、いわゆる「投銭」といわれる課金機能を実装している場合には、情報処理装置1の取得部11は、第1端末2から課金情報を取得する。ここで、課金情報は、第1端末2のユーザーである第1ユーザーにより課金される課金額を含む。そして、送信部13は、課金額に基づいて、第2端末4に制御指示を送信してもよい。例えば、課金額が大きいほど、第2デバイス5の挙動が激しくなるような制御指示を送信することにより、視聴者からの課金額に応じて配信者の第2デバイス5を操作することが可能になる。また、課金額が大きいほど、第2デバイス5を制御可能な時間を長くしてもよい。このとき、第2デバイス5を操作中の視聴者の表示部25には、自分が第2デバイス5を操作中であることを表す情報が表示されてもよい。一方、他の視聴者の表示部25には、特定の視聴者が第2デバイス5を操作中であることを表す情報が表示されてもよい。
【0064】
さらに、取得部11が課金情報を取得した場合、出力部15は、第2デバイス5を操作するための操作画像を第1端末2に出力してもよい。これにより、課金したユーザーの端末に操作パネルCPが表示され、所定時間自由に第2デバイス5を操作することが可能になる。
【0065】
ここで、情報処理装置1は、特定の視聴者が第2デバイス5を操作している間は、他の視聴者からの操作指示を受付禁止としてもよい。そして、特定の視聴者による操作が完了すると、他の視聴者からの操作指示の受付を再開してもよい。
【0066】
6.情報処理装置1による処理
次に、
図16を用いて、情報処理装置1による処理の流れについて説明する。
【0067】
まず、第1ユーザー及び第2ユーザーはそれぞれ、第1端末2と第1デバイス3をペアリングし、第2端末4と第2デバイス5をペアリングする(A11,A31:ペアリングステップ)。そして、第1端末2及び第2端末4を、通常モード又は交換モードに設定する(設定ステップ)。そして、第1端末2が通常モードに設定された場合、通常モードにおいて、第1端末2(第2端末4)から、第1操作指示を第1デバイス3(第2デバイス5)に出力する(制御ステップ)。ここで、第1操作指示は、第1端末2(第2端末4)から入力された指示であって、第1端末2(第2端末4)とペアリングされた第1デバイス3(第2デバイス5)の挙動を制御するための指示である。これにより、第1デバイス3及び第2デバイス5を操作し、自分自身で楽しむことができる(A12,A32)。
【0068】
次に、第1端末2により第2デバイス5の操作を実現するため、第1端末2を交換モードに設定する。第1ユーザーは、第1端末2を操作して、交換モードの設定を指示する第1指示を情報処理装置1に送信する(A13)。情報処理装置1の取得部11は、第1端末2から、交換モードの設定を指示する第1指示を取得する(A21:取得ステップ)。そして、送信部13は、取得部11において第1指示を取得すると、第1端末2又は第2端末4に招待情報を送信する(A22:送信ステップ)。
図16の例では、送信部13が招待情報を第1端末2に送信する例を示している。ここで、招待情報は、第1ユーザーから第2ユーザーを交換モードに招待するための認証情報であり、任意の文字列で表現される。
【0069】
ここで、第1端末2により、第2端末4を特定する情報を予め情報処理装置1に登録していた場合には、送信部13は、招待情報を第1端末2及び第2端末4に送信してもよい。
【0070】
第1端末2は、送信部13から送信された招待情報を取得する(A14)。そして、招待情報を第2端末4に伝達する(A15)。ここで、招待情報の伝達経路は任意であり、操作パネルCPが表示される画面内で実行可能なチャット機能又は通話機能により実現してもよく、他のチャットアプリ、通話アプリ、メール又は電話により伝達してもよい。
【0071】
そして、第2端末4は、第1端末2から伝達された招待情報を取得する(A33)。第2ユーザーは、交換モードの設定を求める第2指示を、情報処理装置1に送信する(A34)。ここで、第2指示には、第1端末2又は第1ユーザーから取得した招待情報が含まれてもよい。
【0072】
情報処理装置1の取得部11は、第2端末4から、交換モードの設定を求める第2指示を取得する(A23:取得ステップ)。第2指示に招待情報が含まれる場合、取得部11は、第2端末4により入力された招待情報であって、第2指示に含まれる招待情報を取得する。
【0073】
そして、設定部14は、第1指示及び第2指示を取得した場合、第1端末2を交換モードに設定する(設定ステップ)。第2指示に招待情報が含まれる場合、設定部14は、招待情報が予め定められた条件を満たす場合、第1端末2を交換モードに設定する(A24:設定ステップ)。予め定められた条件は、例えば、A22において送信した招待情報と、A23において取得した招待情報が一致することである。そして、招待情報が一致すると、招待情報を送信した第1端末2と、招待情報を取得した第2デバイス5を対応付ける。
【0074】
ここで、招待情報が第1端末2及び第2端末4に送信された場合には、設定部14は、取得部11が第1端末2及び第2端末4から招待情報を含む第2指示を取得したときに、第1端末2を交換モードに設定してもよい。このように、第1端末2を交換モードとして機能させるために承認プロセスを導入することが好ましい。これは、交換モードに設定するということは、自身のデバイスの遠隔操作を他人に委ねることであるため、第1ユーザーと第2ユーザーの双方の同意があることが好ましいためである。
【0075】
第1端末2が交換モードに設定され、第1端末2による第2デバイス5の操作が可能になると、第1端末2から情報処理装置1に操作指示を送信する(A16:制御ステップ)。換言すると、第1端末2が交換モードである場合、操作指示の一例である第2操作指示を第2端末4に送信する。そして、情報処理装置1の取得部11は、第1端末2から操作指示を取得する(A25:取得ステップ)。特定部12は、第1端末2が交換モードに設定されている場合、第1端末2に対応する第2端末4を特定する(A26:特定ステップ)。例えば、操作指示を送信した第1端末2に対してA22において送信した招待情報と、A23において取得した招待情報が一致する場合、A23において取得した招待情報の送信元の第2端末4が、第1端末2に対応する第2端末4であると特定される。また、A24において、第1端末2及び第2端末4を対応付けて記録している場合には、かかる記録に基づいて、操作指示を送信した第1端末2に対応する第2端末4を特定することができる。
【0076】
第1端末2に対応する第2デバイス5が特定されると、送信部13は、特定部12により特定された第2端末4に対し、操作指示に対応する制御指示を送信する(A27:送信ステップ)。
【0077】
第2端末4は、情報処理装置1から送信された制御指示を取得する(A35)。そして、第2端末4とペアリングされた第2デバイス5に対し、制御指示を出力することで、第2デバイス5を制御する(A36)。これにより、システムは、第1端末を用いた第2デバイスの制御を可能とする。
【0078】
7.変形例
本発明の一実施形態に係るシステムは、以下の態様でも実施可能である。
【0079】
(コミュニケーションモード)
取得部11は、第1端末2又は第2端末4から、課金処理の完了を表す課金情報を取得してもよい(取得ステップ)。そして、設定部14は、課金情報を取得した場合、第1端末2及び第2端末4をコミュニケーションモードに設定する(設定ステップ)。コミュニケーションモードでは、第1端末2及び第2端末の間で、音声、動画、又は文字によるコミュニケーションが可能となる。これにより、第1ユーザーと第2ユーザーが知り合いでない場合など、直接コミュニケーションをとることに抵抗がある場合でも、本気度が高いと想定される課金ユーザーに対してはコミュニケーション機能を提供し、互いの距離を縮めることが可能になる。
【0080】
このとき、第1端末2及び第2端末4を交換モードに設定し、第1端末2により第2デバイス5を制御し、第2端末4により第1デバイス3を制御できるようにしてもよい。また、交換モードを簡単に設定できるようにしてもよい。例えば、出力部15は、第1端末2及び第2端末4に対し、コミュニケーションモードの開始を案内する案内情報を出力してもよい(出力ステップ)。案内情報には、第1端末2を交換モードに設定することを許可する許可情報が含まれる。許可情報は、例えば、「Aさんがあなたの端末を制御できるようにしますか?」のようなメッセージである。これに対し、案内情報を受信した端末により、許可情報に含まれる「はい」を選択すると、許可情報が選択されたことを示す情報が情報処理装置1に送信される。そして、情報処理装置1の設定部14は、第1端末2及び4により許可情報が選択された場合、第1端末2を交換モードに設定する(設定ステップ)。このとき、第2端末4を交換モードに設定してもよい。このように、各自のデバイスを遠隔操作して楽しみたいユーザーの双方から許可を得ることで、交換モードを設定することができる。
【0081】
(疑似器官)
取得部11は、第1端末2から、第1デバイス3の挙動に関する挙動情報を取得してもよい(取得ステップ)。ここで、挙動情報には、第1ユーザーが第1デバイス3を掴んで振動させたり、回転させたりした場合における挙動に関する情報が含まれる。挙動情報には、例えば、第1デバイス3の加速度、回転方向、ストロークの大きさ、第1デバイス3を撫でたときの感触、第1デバイス3を舐めたときの感触を表す情報が含まれる。挙動情報は、第1デバイス3に設けられたセンサーにより取得され、第1端末2を介して情報処理装置1に送信される。
【0082】
そして、送信部13は、挙動情報に対応する制御情報を第2端末4に送信することで、第1デバイス3を用いた第2デバイス5の制御を可能とする(送信ステップ)。具体的には、情報処理装置1から送信された制御情報が、第2端末4を介して第2デバイス5に出力される。ここで、情報処理装置1から送信される制御情報は、第1デバイス3の挙動を表す挙動情報に対応する。これにより、第1ユーザーが第1デバイス3に触れたときの感触が、第2デバイス5を介して第2ユーザーに届けられる。例えば、第1ユーザーが男性で、第2ユーザーが女性の場合に、第1ユーザーが女性用の第1デバイス3を使用し、第2ユーザーが男性用の第2デバイス5を使用することにより、目の前のデバイスを相手の器官(性器を含む)に見立てることができる。これにより、遠方にいるユーザー同士で、互いの身体をマッサージし、又は愛撫することが可能になる。
【0083】
(レコメンド)
取得部11は、ユーザー情報を取得してもよい(取得ステップ)。ユーザー情報は、第1端末2のユーザーである第1ユーザーの人体から取得した生体情報、又は第1ユーザーにより入力された情報である。ここで、生体情報には、第1ユーザーが男性である場合、心拍数、体温、呼吸の深さ、射精の有無等が含まれる。そして、提案部17は、ユーザー情報に基づいて、配信部16により配信される複数の動画のうち、第1ユーザーの好みであると推定される動画又は配信者を提案する(提案ステップ)。
【0084】
例えば、第1ユーザーがよく視聴する動画のうち、特定の配信者(第2ユーザー)の動画を視聴しているときに、心拍数及び体温が大きくなり、所定期間における射精回数が多い場合には、その配信者が第1ユーザーの好みであると推定できる。そして、推定結果に基づいて、配信者の他の動画や、身体的な雰囲気又は配信の雰囲気が似ている他の配信者の動画を第1ユーザーに提案する。これにより、第1ユーザーの好みに合わせて様々なコンテンツを提案することができる。
【0085】
また、情報処理装置1は、複数の視聴者の生体情報を収集し、人物を特定てきない状態で収集したデータを分析することで、レコメンドの精度を向上させてもよい。このとき、機械学習エンジンを用いてレコメンドしてもよい。
(その他)
・動画の視聴者が性的な絶頂に達しそうなことを配信者に伝えるアイコンを表示する。これにより、配信者は、視聴者を絶頂に誘うべく、視聴者の第1デバイス3の挙動を激しくしてもよい。また、視聴者の第1デバイス3の挙動に緩急をつけて制御することで、いわゆる「寸止め」を実現することができる。
・視聴者の第1端末2からの課金処理が完了した場合、配信者の第2端末4の表示部45に、視聴者の顔、名前又はハンドルネームを表示させてもよい。これにより、視聴者は、自分のことを配信者にアピールすることができる。
・
図14又は
図15の第3領域R3に表示される会話の内容に基づいて、第1デバイス3又は第2デバイス5を制御してもよい。会話の内容は、キーワード、自然言語処理又は機械学習により、意味や文脈が解析されてもよい。これにより、チャット機能を利用した「言葉責め」を実現することができる。
・第1ユーザーと第2ユーザーが交換モードで遊んでいるときに、相手の顔を操作パネルCPが表示されている画面上に表示する。このとき、第1端末2を操作して、第2ユーザーの顔に対して画像処理を実行し、仮想的に化粧又は整形を施せるようにしてもよい。また、第2ユーザーの顔を好みのキャラクターに置き換えたアバターとして表示させてもよい。ここで、相手の顔に対して画像処理を実行していることは、相手側に通知されないことが好ましい。
・ゲームと組み合わせてもよい。例えば、第1ユーザーと第2ユーザーが互いの端末を交換モードに設定し、オンラインで対戦型のゲームをプレイする。そして、対戦の結果、負けた方のユーザーが使用するデバイスを一定期間振動させるように制御してもよい。さらに、学園モノのゲームをプレイしつつ、好みのキャラクターに仮想デバイスを装着させ、操作パネルCPにより仮想デバイスを操作することで、好みのキャラクターにゲーム内で性的快感を与えることができる。
【0086】
8.その他
上述の説明では、情報処理装置1が種々の機能を備える構成としたが、他の装置と協働したシステムが、情報処理装置1としての機能を実現してもよい。
【0087】
本発明は、次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記システムにおいて、前記第1端末は、第1デバイスとペアリングされた端末であり、且つ、通常モード又は前記交換モードに設定可能に構成され、前記通常モードでは、前記第1端末を用いた第1デバイスの制御を可能とする、システム。
前記システムにおいて、設定ステップを実行するように構成され、前記取得ステップでは、前記第1端末から、前記交換モードの設定を指示する第1指示を取得し、前記第2端末から、前記交換モードの設定を求める第2指示を取得し、前記設定ステップでは、前記第1指示及び前記第2指示を取得した場合、前記第1端末を前記交換モードに設定する、システム。
前記システムにおいて、前記送信ステップでは、前記取得ステップにおいて前記第1指示を取得すると、前記第1端末又は前記第2端末に招待情報を送信し、前記取得ステップでは、前記第2端末により入力された前記招待情報であって、前記第2指示に含まれる前記招待情報を取得し、前記設定ステップでは、前記招待情報が予め定められた条件を満たす場合、前記第1端末を前記交換モードに設定する、システム。
前記システムにおいて、設定ステップを実行するように構成され、前記取得ステップでは、前記第1端末又は前記第2端末から、課金処理の完了を表す課金情報を取得し、前記設定ステップでは、前記課金情報を取得した場合、前記第1端末及び前記第2端末をコミュニケーションモードに設定し、前記コミュニケーションモードでは、前記第1端末及び前記第2端末の間で、音声、動画、又は文字によるコミュニケーションが可能となる、システム。
前記システムにおいて、出力ステップを実行するように構成され、前記出力ステップでは、前記第1端末及び前記第2端末に対し、前記コミュニケーションモードの開始を案内する案内情報を出力し、前記案内情報には、前記第1端末を前記交換モードに設定することを許可する許可情報が含まれ、前記設定ステップでは、前記第1端末及び前記第2端末により前記許可情報が選択された場合、前記第1端末を前記交換モードに設定する、システム。
前記システムにおいて、前記取得ステップでは、前記第1端末から、前記第1デバイスの挙動に関する挙動情報を取得し、前記送信ステップでは、前記挙動情報に対応する制御情報を前記第2端末に送信することで、前記第1デバイスを用いた前記第2デバイスの制御を可能とする、システム。
前記システムにおいて、配信ステップ及び出力ステップを実行するように構成され、前記配信ステップでは、前記第2端末により、リアルタイムの動画を配信し、前記出力ステップでは、前記第1端末に表示される前記動画と同じ画面に、前記第2デバイスを操作するための操作画像を出力する、システム。
前記システムにおいて、前記出力ステップでは、前記第2端末に、前記第1デバイスを操作するための操作画像を出力する、システム。
前記システムにおいて、前記操作画像には、複数の前記第1デバイスをまとめて操作するための情報が含まれる、システム。
前記システムにおいて、取得ステップ及び提案ステップを実行するように構成され、前記取得ステップでは、ユーザー情報を取得し、前記ユーザー情報は、前記第1端末のユーザーである第1ユーザーの人体から取得した生体情報、又は前記第1ユーザーにより入力された情報であり、前記提案ステップでは、前記ユーザー情報に基づいて、前記配信ステップにより配信される複数の動画のうち、前記第1ユーザーの好みであると推定される動画又は配信者を提案する、システム。
前記システムにおいて、前記取得ステップでは、前記第1端末から課金情報を取得し、前記課金情報は、前記第1端末のユーザーである第1ユーザーにより課金される課金額を含み、前記送信ステップでは、前記課金額に基づいて、前記第2端末に前記制御指示を送信する、システム。
前記システムにおいて、前記課金情報を取得した場合、前記出力ステップでは、前記第2デバイスを操作するための操作画像を前記第1端末に出力する、システム。
情報処理方法であって、前記システムの各ステップを備える、情報処理方法。
プログラムであって、コンピュータに、前記システムの各ステップを実行させる、プログラム。
プログラムであって、コンピュータに、ペアリングステップ、設定ステップ、及び制御ステップを実行させ、前記コンピュータは、第1端末であり、前記ペアリングステップでは、前記第1端末と第1デバイスをペアリングし、前記設定ステップでは、前記第1端末を通常モード又は交換モードに設定し、前記制御ステップでは、前記通常モードである場合、第1操作指示を前記第1デバイスに出力し、前記第1操作指示は、前記第1端末から入力された指示であって、前記第1端末とペアリングされた前記第1デバイスの挙動を制御するための指示であり、前記交換モードである場合、第2操作指示を第2端末に送信することで、前記第1端末を用いた第2デバイスの制御を可能とし、前記第2端末は、前記第2デバイスにペアリングされた端末である、プログラム。
プログラムであって、コンピュータに、第1出力ステップ及び第2出力ステップを実行させ、前記第1出力ステップでは、ウェブページに設定画像を出力させ、前記設定画像は、ユーザー端末の表示部に表示される画像であって、前記ユーザー端末とユーザーデバイスのペアリングを実現するための画像を含み、前記第2出力ステップでは、前記ウェブページに操作画像を出力させ、前記操作画像は、前記表示部に表示される画像であって、前記ユーザー端末とペアリングされた前記ユーザーデバイスを操作するための画像を含む、プログラム。
もちろん、この限りではない。
【0088】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
上述した実施形態及び複数の変形例は任意に組み合わせて実行することができる。
【符号の説明】
【0089】
1 :情報処理装置
2 :第1端末
2a :第1端末
2n :第1端末
3 :第1デバイス
4 :第2端末
4a :第2端末
4m :第2端末
5 :第2デバイス
10 :制御部
11 :取得部
12 :特定部
13 :送信部
14 :設定部
15 :出力部
16 :配信部
17 :提案部
20 :通信部
21 :ペアリング部
22 :設定部
23 :制御部
25 :表示部
30 :記憶部
40 :入力部
45 :表示部
50 :表示部
100 :システム
AI :調整アイコン
CI :操作アイコン
CP :操作パネル
DR :表示領域
G :ゲージ
GI :ガイドアイコン
I :アイコン
I1 :アイコン
I2 :アイコン
I3 :アイコン
I4 :アイコン
I5 :アイコン
I6 :アイコン
NW :ネットワーク
PI :ペアリングアイコン
R1 :第1領域
R2 :第2領域
R3 :第3領域
S :スロット