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▶ 有限会社三洋特殊鋲螺製作所の特許一覧

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  • 特開-緩み防止をアシストするボルト 図1
  • 特開-緩み防止をアシストするボルト 図2
  • 特開-緩み防止をアシストするボルト 図3
  • 特開-緩み防止をアシストするボルト 図4
  • 特開-緩み防止をアシストするボルト 図5
  • 特開-緩み防止をアシストするボルト 図6
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022111012
(43)【公開日】2022-07-29
(54)【発明の名称】緩み防止をアシストするボルト
(51)【国際特許分類】
   F16B 39/28 20060101AFI20220722BHJP
   F16B 35/00 20060101ALI20220722BHJP
   F16B 35/04 20060101ALI20220722BHJP
   F16B 39/22 20060101ALI20220722BHJP
【FI】
F16B39/28 Z
F16B35/00 A
F16B35/00 K
F16B35/04 A
F16B39/22 Z
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021039715
(22)【出願日】2021-01-19
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-02-09
(71)【出願人】
【識別番号】521102982
【氏名又は名称】有限会社三洋特殊鋲螺製作所
(72)【発明者】
【氏名】尾田 清一
(57)【要約】
【課題】頭部及び首下部分が円錐形状になっている押し込みボルトの螺合と緩み防止をアシストするボルトを提供する。
【解決手段】本ボルト首下の左ネジで対象物と締結し、頭部内筒凹の円錐面と凸の円錐面を持つ押し込みボルトが面接合し、ネジ部はキリ穴を通して対象物と締結する。左ネジと右ネジの対称性と押し込みボルトの逆円錐形が緩みを阻止し、その接合面が大きな座面となり、また本ボルトのフランジ座面も緩みを防止する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボルトの首下に左ネジを有し、頭部に凹の円錐形状を設け、締結方向へはキリ穴貫通としたボルト。
【請求項2】
凹部円錐形の角度は2度~60度の範囲内とするボルト。
【請求項3】
本ボルト凹の円錐面に接合する凸の円錐面を持つ押し込みボルトが左ネジの場合、首下は右ネジとするボルト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、頭部及び首下部分が円錐形状になっている押し込みボルトの螺合と緩みを防止するボルトに関する。
【背景技術】
【0002】
締結対象物に左ネジタップを設け、図1に示す本ボルトの左ネジを螺合する。本ボルト凹部の円錐形と同じ角度を持つ凸の円錐形の押し込みボルトを締結対象物に螺合し、円錐形同士の接合面が締結座面となり、また本ボルトのフランジ座面も緩み防止となる。図2~4に示す。
【0003】
本ボルトの左ネジに対し押し込みボルトは右ネジであり、ネジの左右対称性により、本ボルトが緩もうとする右方向は押し込みボルトの右ネジで締結され、同時に本ボルトの上方向への緩みを押し込みボルトの円錐形が阻止する構造であることで双方の緩みを防止する。
【004】
対象物に締結された本ボルトは固定された円錐形のワッシャーの構造でもあり、雌ネジではなく、内筒の面接合による静止摩擦力で締結するナットとも言えます。また振動を吸収し、緩みを防止するクッションボルトの構造でもあります。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】本発明に係るボルトの立面図
図2】本ボルトと頭部が円錐形の押し込みボルト及び締結対象物との断面図
図3】本ボルトと頭部が円錐形で外に出ている押し込みボルト及び締結対象物との断面図
図4】本ボルトと首下が円錐形の六角ボルト及び締結対象物との断面図
図5】本ボルトの俯瞰図
図6】締結された本ボルトと押し込みボルトの俯瞰図
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2021-08-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
首下に左ネジを有し、頭部に凹の円錐形状を設け、締結方向へはキリ穴貫通とした本ボルトと、本ボルトの凹の円錐形に接合する凸の円錐形を持ち、右ネジである押し込みボルトを有し、前記本ボルトは締結対象物に左ネジで螺合し、前記押し込みボルトは締結対象物に右ネジで螺合し、前記円錐形同士の接合面が締結座面となる、ボルト。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0004】
対象物に締結された本ボルトは固定された円錐形のワッシャーの構造でもあり、内筒が雌ネジではなく、円錐形の面接合による静止摩擦力で締結するナットとも言えます。また、振動を吸収し、緩みを防止するクッションボルトの構造でもあります。
【手続補正書】
【提出日】2021-10-07
【手続補正2】
【補正対象書類名】手続補正書
【補正対象項目名】手続補正2
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、頭部及び首下部分が円錐形状になっている押し込みボルトの螺合と緩みを防止するボルトに関する。
【背景技術】
【0002】
締結対象物に左ネジタップを設け、図1に示す本ボルトの左ネジを螺合する。本ボルト凹部の円錐形と同じ角度を持つ凸の円錐形の押し込みボルトを締結対象物に螺合し、円錐形同士の接合面が締結座面となり、また本ボルトのフランジ座面も緩み防止となる。図2~4に示す。
【0003】
本ボルトの左ネジに対し押し込みボルトは右ネジであり、ネジの左右対称性により、本ボルトが緩もうとする右方向は押し込みボルトの右ネジで締結され、同時に本ボルトの上方向への緩みを押し込みボルトの円錐形が阻止する構造であることで双方の緩みを防止する。
【0004】
対象物に締結された本ボルトは固定された円錐形のワッシャーの構造でもあり、内筒が雌ネジではなく、円錐形の面接合による静止摩擦力で締結するナットとも言えます。また振動を吸収し、緩みを防止するクッションボルトの構造でもあります。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】本発明に係るボルトの立面図
図2】本ボルトと頭部が円錐形の押し込みボルト及び締結対象物との断面図
図3】本ボルトと頭部が円錐形で外に出ている押し込みボルト及び締結対象物との断面図
図4】本ボルトと首下が円錐形の六角ボルト及び締結対象物との断面図
図5】本ボルトの俯瞰図
図6】締結された本ボルトと押し込みボルトの俯瞰図