(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022011110
(43)【公開日】2022-01-17
(54)【発明の名称】表示装置および表示装置用部材
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20220107BHJP
G06F 1/16 20060101ALI20220107BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
G06F1/16 312E
G06F1/16 312G
G06F1/16 312L
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020112015
(22)【出願日】2020-06-29
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-10-27
(71)【出願人】
【識別番号】518133201
【氏名又は名称】富士通クライアントコンピューティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】塚崎 遥
【テーマコード(参考)】
5G435
【Fターム(参考)】
5G435AA06
5G435AA17
5G435BB05
5G435BB12
5G435EE02
5G435GG43
5G435LL04
5G435LL07
5G435LL08
(57)【要約】
【課題】部品点数を少なくしやすい表示装置を得る。
【解決手段】表示装置は、ディスプレイと、第1部材と、第2部材と、を備える。第1部材は、第1受部と、第2受部と、を有する。第2部材は、第1引掛部と、第2引掛部と、第1部分と、第2部分と、接続部と、を有する。第1引掛部は、第1受部に引っ掛かる。第2引掛部は、第2受部に引っ掛かる。第1部分は、第1引掛部を有する。第2部分は、第2引掛部を有し第1部分と離間している。接続部は、エラストマによって構成され、第1部分と第2部分とを接続している。
【選択図】
図14
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面を有したディスプレイと、
前記ディスプレイを前記表示画面とは反対側から覆うベース壁と、前記表示画面が向く第1方向に前記ベース壁から突出し前記第1方向と交差する第2方向に間隔を空けて並べられるとともに前記第1方向および前記第2方向と交差する第3方向に延び、互いの間に前記ディスプレイが配置された二つの第1立壁と、前記第1方向に前記ベース壁から突出し前記第3方向に間隔を空けて並べられるとともに前記第2方向に延び、互いの間に前記ディスプレイが配置された二つの第2立壁と、を有した第1部材と、
前記第2方向に間隔を空けて並べられるとともに前記第3方向に延び、前記二つの第1立壁の前記第1方向側に位置し、互いの間から前記表示画面が露出する二つの第1壁と、前記第3方向に間隔を空けて並べられるとともに前記第2方向に延び、前記二つの第2立壁の前記第1方向側に位置し、互いの間から前記表示画面が露出する二つの第2壁と、を有した第2部材と、
を備え、
前記第1部材は、前記二つの第1壁のそれぞれに部分的に設けられた第1受部と、前記二つの第2壁のうち前記第3方向側の前記第2壁に設けられた第2受部と、を有し、
前記第2部材は、前記二つの前記第1壁のそれぞれに部分的に設けられ前記第1受部に前記第1方向の反対方向側から引っ掛かる第1引掛部と、前記二つの前記第2壁のうち前記第3方向側の前記第2壁に設けられ前記第2受部に前記第1方向の反対方向側から引っ掛かる第2引掛部と、前記第1引掛部を有した第1部分と、前記第2引掛部を有し前記第1部分と離間した第2部分と、エラストマによって構成され前記第2方向に延び前記第1部分と前記第2部分とを接続した接続部と、を有し、
前記第1受部に対して前記第1引掛部が前記第3方向にずれ前記第2部分が前記二つの第1壁に前記第1方向側から重ねられた状態かつ前記第2部分が前記第1部分に対して前記接続部を介して前記第1方向に曲げられた状態から、前記第2部材が第1部材に対して前記第3方向の反対方向にスライド移動されて前記第1受部と前記第1引掛部とが前記第1方向に重ねられ、前記第2部分が前記第1部分に対して前記第1方向の反対方向に曲げられて前記第2受部に第2引掛部が引っ掛けられることにより、前記第2部材を前記第1部材に取付可能である、表示装置。
【請求項2】
前記第2部材には、前記二つの第1壁と前記二つの第2壁とによって囲まれ前記表示画面を露出させた開口部が設けられており、
前記接続部は、前記二つの第1立壁のそれぞれにおいて前記二つの前記第2立壁のうち前記第3方向側の前記第2立壁寄りに設けられ前記開口部に面した、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記1部材と前記第2部材との一方には、前記第3方向に延びた凹部が設けられ、
前記第1部材と前記第2部材との他方には、前記第3方向に延び前記凹部に嵌められた凸部が設けられた、請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
ディスプレイの表示画面が向く第1方向と交差する第2方向に間隔を空けて並べられるとともに前記第1方向および前記第2方向と交差する第3方向に延び、互いに間から前記表示画面が露出する二つの第1壁と、
前記第3方向に間隔を空けて並べられるとともに前記第2方向に延び、互いの間から前記表示画面が露出する二つの第2壁と、
前記二つの第1壁と前記二つの第1壁のうち前記第3方向とは反対側の前記第2壁を含み、前記第1壁と離間した第1部分と、
前記二つの第1壁のうち前記第3方向側の前記第2壁の少なくとも一部を含む第2部分と、
エラストマによって構成され前記第1部分と前記第2部分とを接続した接続部と、
を備えた、表示装置用部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置および表示装置用部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、表示画面を有したディスプレイと、ディスプレイを表示画面とは反対側から覆うリヤカバーと、表示画面を露出させるフロントカバーと、を備えた表示装置が知られている。この種の表示装置では、フロントカバーがリヤカバーに対してスライド移動によって組み合わされた状態で、フロントカバーがネジ等の固定用部材によってリヤカバーに固定されるものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術では、例えば、リヤカバーとフロントカバーとが、ネジ等の固定具によって固定されているため、部品点数が多くなりやすい。
【0005】
そこで、本発明の課題の一つは、部品点数を少なくしやすい表示装置および表示装置用部材を得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様にかかる表示装置は、表示画面を有したディスプレイと、前記ディスプレイを前記表示画面とは反対側から覆うベース壁と、前記表示画面が向く第1方向に前記ベース壁から突出し前記第1方向と交差する第2方向に間隔を空けて並べられるとともに前記第1方向および前記第2方向と交差する第3方向に延び、互いの間に前記ディスプレイが配置された二つの第1立壁と、前記第1方向に前記ベース壁から突出し前記第3方向に間隔を空けて並べられるとともに前記第2方向に延び、互いの間に前記ディスプレイが配置された二つの第2立壁と、を有した第1部材と、前記第2方向に間隔を空けて並べられるとともに前記第3方向に延び、前記二つの第1立壁の前記第1方向側に位置し、互いの間から前記表示画面が露出する二つの第1壁と、前記第3方向に間隔を空けて並べられるとともに前記第2方向に延び、前記二つの第2立壁の前記第1方向側に位置し、互いの間から前記表示画面が露出する二つの第2壁と、を有した第2部材と、を備え、前記第1部材は、前記二つの第1壁のそれぞれに部分的に設けられた第1受部と、前記二つの第2壁のうち前記第3方向側の前記第2壁に設けられた第2受部と、を有し、前記第2部材は、前記二つの前記第1壁のそれぞれに部分的に設けられ前記第1受部に前記第1方向の反対方向側から引っ掛かる第1引掛部と、前記二つの前記第2壁のうち前記第3方向側の前記第2壁に設けられ前記第2受部に前記第1方向の反対方向側から引っ掛かる第2引掛部と、前記第1引掛部を有した第1部分と、前記第2引掛部を有し前記第1部分と離間した第2部分と、エラストマによって構成され前記第2方向に延び前記第1部分と前記第2部分とを接続した接続部と、を有し、前記第1受部に対して前記第1引掛部が前記第3方向にずれ前記第2部分が前記二つの第1壁に前記第1方向側から重ねられた状態かつ前記第2部分が前記第1部分に対して前記接続部を介して前記第1方向に曲げられた状態から、前記第2部材が第1部材に対して前記第3方向の反対方向にスライド移動されて前記第1受部と前記第1引掛部とが前記第1方向に重ねられ、前記第2部分が前記第1部分に対して前記第1方向の反対方向に曲げられて前記第2受部に第2引掛部が引っ掛けられることにより、前記第2部材を前記第1部材に取付可能である。
【0007】
前記表示装置では、例えば、前記第2部材には、前記二つの第1壁と前記二つの第2壁とによって囲まれ前記表示画面を露出させた開口部が設けられており、前記接続部は、前記二つの第1立壁のそれぞれにおいて前記二つの前記第2立壁のうち前記第3方向側の前記第2立壁寄りに設けられ前記開口部に面している。
【0008】
前記表示装置では、例えば、前記1部材と前記第2部材との一方には、前記第3方向に延びた凹部が設けられ、前記第1部材と前記第2部材との他方には、前記第3方向に延び前記凹部に嵌められた凸部が設けられている。
【0009】
本発明の第2態様にかかる表示装置用部材は、ディスプレイの表示画面が向く第1方向と交差する第2方向に間隔を空けて並べられるとともに前記第1方向および前記第2方向と交差する第3方向に延び、互いに間から前記表示画面が露出する二つの第1壁と、前記第3方向に間隔を空けて並べられるとともに前記第2方向に延び、互いの間から前記表示画面が露出する二つの第2壁と、前記二つの第1壁と前記二つの第1壁のうち前記第3方向とは反対側の前記第2壁を含み、前記第1壁と離間した第1部分と、前記二つの第1壁のうち前記第3方向側の前記第2壁の少なくとも一部を含む第2部分と、エラストマによって構成され前記第1部分と前記第2部分とを接続した接続部と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明の上記態様によれば、部品点数を少なくしやすい表示装置および表示装置用部材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、実施形態の電子機器の正面側からの例示的な斜視図であって、電子機器が展開位置に位置された状態の図である。
【
図2】
図2は、実施形態の第2モジュールの正面側からの例示的な斜視図である。
【
図3】
図3は、実施形態の第2モジュールの正面側からの例示的な分解正面図である。
【
図4】
図4は、実施形態の第2モジュールの一部の正面側からの例示的な斜視図である。
【
図5】
図5は、実施形態の第2モジュールの一部の正面側からの例示的な斜視図である。
【
図6】
図6は、実施形態の第2モジュールにおけるリヤカバーの正面側からの例示的な斜視図である。
【
図7】
図7は、実施形態の第2モジュールにおけるリヤカバーの背面側からの例示的な斜視図である。
【
図8】
図8は、実施形態の第2モジュールにおけるフロントカバーの正面側からの例示的な斜視図である。
【
図9】
図9は、実施形態の第2モジュールにおけるフロントカバーの背面側からの例示的な斜視図である。
【
図11】
図11は、
図8のXI-XI線に沿った断面の一部を示す例示的な断面図である。
【
図14】
図14は、実施形態の第2モジュールの組立工程を例示的に示す図である。
【
図15】
図15は、実施形態の第2モジュールの組立工程を例示的に示す図であって、
図14の工程の後工程を示す図である。
【
図16】
図16は、実施形態の第1変形例のフロントカバーの例示的な断面図である。
【
図17】
図17は、実施形態の第2変形例のフロントカバーの例示的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および効果は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
【0013】
なお、本明細書では、序数は、部品や、部材、部位、位置、方向等を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
【0014】
図1は、実施形態の電子機器1の正面側からの例示的な斜視図であって、第2モジュール3が展開位置に位置された状態の図である。
【0015】
図1に示されるように、電子機器1は、例えば、ノートブック型(クラムシェル型)のパーソナルコンピュータとして構成され、第1モジュール2と、第2モジュール3と、を備えている。第1モジュール2は、例えば机や、台、棚等の載置部に載置される。第2モジュール3は、第1モジュール2に対して回転中心軸C回りに回転可能に第1モジュール2に支持され、展開位置(
図1)と閉じ位置(不図示)との間を移動可能である。具体的には、第2モジュール3は、ヒンジ5を介して第1モジュール2に連結されている。なお、電子機器1は、上記例には限定されず、例えば、デスクトップ型のパーソナルコンピュータや、スレート型(タブレット型)のパーソナルコンピュータ、スマートフォン、携帯電話、映像表示装置、テレビジョン受像機、ゲーム機等であってもよい。
【0016】
なお、本実施形態では、便宜上、方向が定義されている。X1方向は、第1モジュール2の前後方向の前方と同じである。X2方向は、X1方向の反対方向であって、第1モジュール2の前後方向の後方と同じである。Y1方向は、第1モジュール2の幅方向(左右方向、長手方向)に沿う方向である。Y2方向は、Y1方向の反対方向である。Y1方向は左方、Y2は右方とも称される。Z1方向は、第1モジュール2の高さ方向(上下方向の上方)と同じである。Z2方向は、Z1方向の反対方向である。X1方向、Y1方向、およびZ1方向は、互いに直交している。また、X2方向、Y2方向、およびZ2方向は、互いに直交している。X1方向は、第1方向の一例であり、Y1方向は、第2方向の一例であり、Z1方向は、第3方向の一例である。
【0017】
第1モジュール2は、第1筐体11と、第1筐体11に支持されたキーボード12と、を有している。キーボード12は、上方から操作可能な状態に第1筐体11に支持されている。また、第1筐体11内には、基板(不図示)が収容されている。基板には、CPU(Central Processing Unit)や、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の複数の電子部品(不図示)が実装されている。基板に設けられた配線と基板に実装された複数の電子部品とによって、電子機器1の電子回路の少なくとも一部が構成されている。
【0018】
第2モジュール3は、第2筐体21と、ディスプレイ22と、タッチパネル25と、を有している。ディスプレイ22は、例えば、液晶ディスプレイである。なお、ディスプレイ22は、液晶ディスプレイに限られない。例えば、ディスプレイ22は、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等であってもよい。ディスプレイ22は、表示画面22aが前方から視認可能な状態に、第2筐体21に支持されている。表示画面22aは、当該表示画面22a中の表示領域において画像を表示する。また、タッチパネル25は、ディスプレイ22の表示画面22aを覆った状態でディスプレイ22に固定されている。なお、タッチパネル25は、設けられていなくてもよい。
【0019】
第2モジュール3が展開位置(
図1)に位置した状態では、第1筐体11の上面11aおよびキーボード12と、第2筐体21の前面21aおよびディスプレイ22の表示画面22aとが対向せず、第1筐体11の上面11a、キーボード12、第2筐体21の前面21a、ディスプレイ22の表示画面22aが露出する。このとき、第2筐体21の前面21aおよび後面21bは、それぞれ、前方および後方を向く。
【0020】
一方、第2モジュール3が閉じ位置(不図示)に位置した状態では、第1筐体11の上面11aおよびキーボード12と、第2筐体21の前面21aおよびディスプレイ22の表示画面22aとが対向する。
【0021】
次に、第2モジュール3の第2筐体21について詳細に説明する。以下の説明では、特に言及しない限り、第2筐体21の姿勢は、表示画面22aがX1方向を向いた姿勢である。
【0022】
図2は、実施形態の第2モジュール3の正面側からの例示的な斜視図である。
図1および
図2に示されるように、第2筐体21は、扁平な略直方体に形成されている。第2筐体21は、例えば、前壁21cや、後壁21d、下壁21e、上壁21f、左壁21g、右壁21h等の複数の壁を有している。
【0023】
前壁21cは、前面21aを含み、後壁21dは、後面21bを含む。
【0024】
下壁21eおよび上壁21fは、それぞれ、第2筐体21の下端部21iおよび上端部21jを構成している。上端部21jは、回転中心軸Cと離間している。下端部21iは、上端部21jに対して回転中心軸C側に設けられている。
【0025】
左壁21gおよび右壁21hは、それぞれ、第2筐体21の左端部21kおよび右端部21mを構成している。
【0026】
図3は、実施形態の第2モジュール3の正面側からの例示的な分解正面図である。
図4は、実施形態の第2モジュール3の一部の正面側からの例示的な斜視図である。
図5は、実施形態の第2モジュール3の一部の正面側からの例示的な斜視図である。
【0027】
図2~
図5に示されるように、第2筐体21は、フロントカバー23と、リヤカバー24と、を有する。フロントカバー23とリヤカバー24とは、互いに別部材(別部品)である。フロントカバー23は、少なくとも前壁21cを含み、矩形枠状に形成されている。リヤカバー24は、少なくとも後壁21dを含む。フロントカバー23は、リヤカバー24に固定されている。フロントカバー23とリヤカバー24との間の空間Sにディスプレイ22の縁部22b(
図1)が収容されている。なお、
図2~
図5では、ディスプレイ22の図示は省略されている。フロントカバー23は、第2部材および表示装置用部材の一例である。リヤカバー24は、第1部材の一例である。
【0028】
図6は、実施形態の第2モジュール3におけるリヤカバー24の正面側からの例示的な斜視図である。
図7は、実施形態の第2モジュール3におけるリヤカバー24の背面側からの例示的な斜視図である。
【0029】
図6および
図7に示されるように、リヤカバー24は、後壁21dと、下立壁24eと、上立壁24fと、左立壁24gと、右立壁24hと、を有している。後壁21dは、ディスプレイ22を表示画面22aとは反対側から覆う。後壁21dは、ベース壁の一例である。
【0030】
下立壁24eおよび上立壁24fは、それぞれ、第2筐体21の下壁21eおよび上壁21fを構成している。下立壁24eおよび上立壁24fは、表示画面22aが向くX1方向に後壁21dから突出している。下立壁24eおよび上立壁24fは、Z1方向に間隔を空けて並べられるとともにY1方向に延びている。下立壁24eおよび上立壁24fの間にディスプレイ22が配置されている。下立壁24eおよび上立壁24fは、二つの第2立壁の一例である。
【0031】
左立壁24gおよび右立壁24hは、それぞれ、第2筐体21の左壁21gおよび右壁21hを構成している。左立壁24gおよび右立壁24hは、X1方向に後壁21dから突出している。左立壁24gおよび右立壁24hは、Y1方向に間隔を空けて並べられ、Z1方向に延びている。左立壁24gおよび右立壁24hの間にディスプレイ22が配置されている。左立壁24gおよび右立壁24hは、二つの第1立壁の一例である。
【0032】
図8は、実施形態の第2モジュール3におけるフロントカバー23の正面側からの例示的な斜視図である。
図9は、実施形態の第2モジュール3におけるフロントカバー23の背面側からの例示的な斜視図である。
【0033】
図8および
図9に示されるように、フロントカバー23は、矩形枠状のベゼル23nと、ベゼル23nの縁部に接続されたクッション部23lと、を有する。
【0034】
ベゼル23nは、前面23naと、前面23naの反対側の後面23nbと、を有する。また、ベゼル23nは、下壁23eと、上壁23fと、左壁23gと、右壁23hと、を有する。前面23naおよび後面23nbは、それぞれ、下壁23eと、上壁23fと、左壁23gと、右壁23hと、に設けられている。
【0035】
下壁23eおよび上壁23fは、Z1方向に間隔を空けて並べられるとともにY1方向に延びている。下壁23eおよび上壁23fは、リヤカバー24の下立壁24eおよび上立壁24fにX1方向側から重ねられている。また、上壁23fには、貫通孔23faが設けられている。貫通孔23faは、第2筐体21に収容されたカメラのレンズ(不図示)を露出させる。貫通孔23faは、光透過性を有するカバー52(
図1)によって覆われている。下壁23eおよび上壁23fは、二つの第2壁の一例である。
【0036】
左壁23gおよび右壁23hは、Y1方向に間隔を空けて並べられるとともにZ1方向に延び、リヤカバー24の左立壁24gおよび右立壁24hにX1方向側から重ねられている。左壁23gおよび右壁23hは、下壁23eおよび上壁23fと接続されている。左壁23gおよび右壁23hは、二つの第1壁の一例である。
【0037】
また、下壁23e、上壁23f、左壁23gおよび右壁23hは、表示画面22aを露出させる開口部23oを形成しており、下壁23eおよび上壁23fの間および左壁23gおよび右壁23hの間から表示画面22aが露出する。すなわち、下壁23e、上壁23f、左壁23gおよび右壁23hは、開口部23oを囲んでいる。
【0038】
また、フロントカバー23は、第1部分23sと、第2部分23tと、接続部23uと、を有する。第1部分23sは、下壁23eと、左壁23gの一部と、右壁23hの一部と、を含む。第1部分23sは、金属材料または合成樹脂材料によって構成されている。第2部分23tは、上壁23fを含む。第2部分23tは、第1部分23sと離間している。第2部分23tの部分は、金属材料または剛性樹脂材料によって構成されている。
【0039】
接続部23uは、第1部分23sと第2部分23tとの間に介在し、第1部分23sと第2部分23tとを接続している。接続部23uは、二つ設けられている。一方の接続部23uは、左壁23gの一部を含み、他方の接続部23uは、右壁23hの一部を含む。換言すると、一方の接続部23uは、左壁23gの一部によって構成され、他方の接続部23uは、右壁23hの一部によって構成されている。接続部23uは、左壁23gおよび右壁23hのそれぞれにおいて下立壁24eおよび上立壁24fのうちZ1方向側の壁である上立壁24f寄りに設けられている。接続部23uは、エラストマによって構成されている。すなわち、接続部23uの材料は、第1部分23sの材料および第2部分23tの材料と異なる。接続部23uは、弾性変形可能である。
【0040】
図10は、
図2のX部の例示的な拡大図である。
図11は、
図8のXI-XI線に沿った断面の一部を示す例示的な断面図である。
図10に示されるように、接続部23uは、Y1方向に延びている。
図11に示されるように、接続部23uにおけるY1方向と直交する断面は、四角形である。
【0041】
図8に示されるように、クッション部23lは、第1部分23sと第2部分23tと接続部23uとに亘って設けられている。クッション部23lは、エラストマによって構成されて、弾性変形可能である。
【0042】
第1部分23s、第2部分23t、接続部23u、およびクッション部23lは、例えば、二色成形や3Dプリンタ等によって一体に形成される。なお、クッション部23lは、第1部分23s、第2部分23t、および接続部23uと別品であってもよい。また、クッション部23lは、設けられていなくてもよい。
【0043】
次に、リヤカバー24とフロントカバー23との結合構造について説明する。
図6に示されるように、リヤカバー24は、複数の第1受部24pと、複数の第2受部24qと、複数の第3受部24rと、を有する。
【0044】
複数の第1受部24pが左立壁24gおよび右立壁24hのそれぞれに設けられている。すなわち、左立壁24gおよび右立壁24hのそれぞれに第1受部24pが部分的に設けられている。左立壁24gおよび右立壁24hのそれぞれに設けられた複数の第1受部24pは、Z1方向に互いに間隔を空けて並べられている。第1受部24pは、左立壁24gの内面または右立壁24hの内面に設けられている。左立壁24gに設けられた第1受部24pと右立壁24hに設けられた第1受部24pとは、左立壁24gと右立壁24hとの中間に位置しY1方向と直交する平面(不図示)に関して対称形状である。
【0045】
左立壁24gおよび右立壁24hに設けられた第1受部24pの代表として右立壁24hに設けられた第1受部24pを
図12を参照して説明する。
図12は、
図4のXII部の例示的な拡大図である。
図12に示されるように、第1受部24pは、右立壁24hの内面から第2筐体21の内方、具体的にはY1方向に突出している。第1受部24pは、X2方向を向いた受面24paを有する。
【0046】
図6に示されるように、複数の第2受部24qが上立壁24fに設けられている。すなわち、上立壁24fに第2受部24qが部分的に設けられている。複数の第2受部24qは、Y1方向に互いに間隔を空けて並べられている。第2受部24qは、上立壁24fの内面に設けられている。
【0047】
図13は、
図5のXIII部の例示的な拡大図である。
図13に示されるように、第2受部24qは、上立壁24fの内面から第2筐体21の内方、具体的にはZ2方向に突出している。第2受部24qは、X2方向を向いた受面24qaを有する。また、第2受部24qのX1方向の端部には、ガイド面24qbが設けられている。ガイド面24qbは、X2方向に向かうにつれてZ2方向に向かうようにX2方向に対して傾斜している。
【0048】
図6に示されるように、複数の第3受部24rが下立壁24eに設けられている。すなわち、下立壁24eに第3受部24rが部分的に設けられている。複数の第3受部24rは、Y1方向に互いに間隔を空けて並べられている。第3受部24rは、下立壁24eの内面に設けられている。
【0049】
図9に示されるように、フロントカバー23は、複数の第1引掛部23pと、複数の第2引掛部23qと、複数の第3引掛部23rと、を有する。
【0050】
複数の第1引掛部23pが左壁23gおよび右壁23hのそれぞれに設けられている。すなわち、左壁23gおよび右壁23hのそれぞれに第1引掛部23pが部分的に設けられている。左壁23gおよび右壁23hのそれぞれに設けられた複数の第1引掛部23pは、Z1方向に互いに間隔を空けて並べられている。第1引掛部23pは、左壁23gの後面23nbまたは右壁23hの後面23nbに設けられている。左壁23gに設けられた第1引掛部23pと右壁23hに設けられた第1引掛部23pとは、左壁23gと右壁23hとの中間に位置しY1方向と直交する平面(不図示)に関して対称形状である。
【0051】
左壁23gおよび右壁23hに設けられた第1引掛部23pの代表として右壁23hに設けられた第1引掛部23pを
図12を参照して説明する。
図12に示されるように、第1引掛部23pは、右壁23hの後面23nbから第2筐体21の内方、具体的にはX2方向に突出している。第1引掛部23pは、アーム部23paと、張出部23pbと、を有している。アーム部23paは、右壁23hの後面23nbからX2方向に突出している。張出部23pbは、アーム部23paのX2方向の端部からY2方向に張り出している。張出部23pbは、X1方向を向いた面23pcを有する。張出部23pbは、リヤカバー24の第1受部24pにX2方向側から引っ掛かる。詳細には、張出部23pbの面23pcが、第1受部24pの受面24paと接触する。第1引掛部23pは、第1受部24pによってX1方向への移動を制限されている。第1引掛部23pは、爪とも称される。
【0052】
図9に示されるように、複数の第2引掛部23qが上壁23fに設けられている。すなわち、上壁23fに第2引掛部23qが部分的に設けられている。複数の第2引掛部23qは、Y1方向に互いに間隔を空けて並べられている。第2引掛部23qは、上壁23fの後面23nbに設けられている。
図13に示されるように、第2引掛部23qは、上壁23fの後面23nbから第2筐体21の内方、具体的にはX2方向に突出している。第2引掛部23qは、アーム部23qaと、張出部23qbと、を有している。アーム部23qaは、上壁23fの後面23nbからX2方向に突出している。張出部23qbは、アーム部23qaのX2方向の端部からZ1方向に張り出している。張出部23qbは、X1方向を向いた面23qcを有する。張出部23qbは、リヤカバー24の第2受部24qにX2方向側から引っ掛かる。詳細には、張出部23qbの面23qcが、第2受部24qの受面24qaと接触する。第2引掛部23qは、第2受部24qによってX1方向への移動とZ1方向への移動を制限されている。第2引掛部23qは、弾性変形可能である。第2引掛部23qは、爪とも称される。
【0053】
図9に示されるように、複数の第3引掛部23rが下壁23eに設けられている。すなわち、下壁23eに第3引掛部23rが部分的に設けられている。複数の第3引掛部23rは、Y1方向に互いに間隔を空けて並べられている。第3引掛部23rは、下壁23eの内面に設けられている。第3引掛部23rは、リヤカバー24の第3受部24rにZ2方向側から嵌められている。第3引掛部23rは、第3受部24rによって、X1方向の移動とX2方向への移動とZ2方向の移動とを制限されている。
【0054】
また、
図12に示されるように、リヤカバー24とフロントカバー23との一方、具体的にはフロントカバー23には、Z1方向に延びた凹部23vが設けられている。リヤカバー24とフロントカバー23との他方、具体的にはリヤカバー24には、Z1方向に延び凹部23vに嵌められた凸部24vが設けられている。凹部23vは、右壁23hおよび左壁23gに設けられ、凸部24vは、右立壁24hおよび左立壁24gに設けられている。これにより、リヤカバー24とフロントカバー23とのY1方向の相対的な位置決めがなされている。
【0055】
次に、第2モジュール3の組立方法(第2筐体21の組立方法)を説明する。
図14は、実施形態の第2モジュール3の組立工程を例示的に示す図である。
図15は、実施形態の第2モジュール3の組立工程を例示的に示す図であって、
図14の工程の後工程を示す図である。なお、以下では、特に図示しないが、予めリヤカバー24にディスプレイ22等の部品が収容されている。
【0056】
まず、作業者は、フロントカバー23の第2部分23tを第1部分23sに対して接続部23uを介してX1方向に曲げる(
図14)、リヤカバー24の第1受部24pに対して第1引掛部23pがZ1方向にずれ第2部分23tが左壁23gおよび右壁23hにX1方向側から重ねられた状態にする(
図15)。このとき、第1引掛部23pは、当該第1引掛部23pの引っ掛かり対象の第1受部24pのZ1方向側をX2方向に移動する。すなわち、一部の第1引掛部23pは、Z1方向で隣り合う二つの第1受部24pの間を通過する。また、このとき、凹部23vに凸部24vが嵌められる。
【0057】
次に、作業者は、フロントカバー23をリヤカバー24に対してZ2方向にスライド移動させて第1受部24pと第1引掛部23pとをX1方向に重ねる。すなわち、第1受部24pに第1引掛部23pを引っ掛ける。このとき、凸部24vによってフロントカバー23がZ2方向に沿って案内される。すなわち、凸部24vは、ガイドレールとして機能する。このとき、フロントカバー23の第3引掛部23rがリヤカバー24の第3受部24rに突き当たることにより、リヤカバー24に対するフロントカバー23のスライド移動が停止される。すなわち、第3受部24rは、フロントカバー23と接触することによりフロントカバー23のZ2方向への移動を制限するストッパとして機能する。
【0058】
次に、作業者は、フロントカバー23の第2部分23tを第1部分23sに対してX2方向に曲げて第2受部24qに第2引掛部23qを引っ掛ける。このとき、第2引掛部23qは、第2受部24qのガイド面24qbによって徐々に弾性的に曲げられながらX2方向に進む。そして、面23qcが第2受部24qを通過して時点で第2引掛部23qが元形状に戻り、面23qcが受面24qaと接触する。これにより、フロントカバー23がリヤカバー24に固定される。
【0059】
以上のように、本実施形態では、第2モジュール3(表示装置)は、ディスプレイ22と、リヤカバー24(第1部材)と、フロントカバー23(第2部材)と、を備える。ディスプレイ22は、表示画面22aを有する。リヤカバー24は、後壁21dと、左立壁24gおよび右立壁24h(第1立壁)と、下立壁24eおよび上立壁24f(第2立壁)と、を有する。後壁21dは、ディスプレイ22を表示画面22aとは反対側から覆う。左立壁24gおよび右立壁24hは、表示画面22aが向くX1方向(第1方向)に後壁21dから突出しX1方向と交差するY1方向(第2方向)に間隔を空けて並べられるとともにX1方向およびY1方向と交差するZ1方向(第3方向)に延びている。左立壁24gおよび右立壁24hの間にディスプレイ22が配置されている。下立壁24eおよび上立壁24fは、X1方向に後壁21dから突出しZ1方向に間隔を空けて並べられるとともにY1方向に延びている。下立壁24eおよび上立壁24fの間にディスプレイ22が配置されている。フロントカバー23は、左壁23gおよび右壁23h(第1壁)と、下壁23eおよび上壁23f(第2壁)と、を有する。左壁23gおよび右壁23hは、Y1方向に間隔を空けて並べられるとともにZ1方向に延び、二つの左立壁24gおよび右立壁24hのX1方向側に位置している。左壁23gおよび右壁23hの間から表示画面22aが露出する。下壁23eおよび上壁23fは、Z1方向に間隔を空けて並べられるとともにY1方向に延び、下立壁24eおよび上立壁24fのX1方向側に位置している。下壁23eおよび上壁23fの間から表示画面22aが露出する。リヤカバー24は、第1受部24pと、第2受部24qと、を有する。第1受部24pは、左壁23gおよび右壁23hのそれぞれに部分的に設けられている。第2受部24qは、下壁23eおよび上壁23fのうちZ1方向側の壁である上壁23fに設けられている。フロントカバー23は、第1引掛部23pと、第2引掛部23qと、第1部分23sと、第2部分23tと、接続部23uと、を有する。第1引掛部23pは、左壁23gおよび右壁23hのそれぞれに部分的に設けられ第1受部24pにX1方向の反対方向側から引っ掛かる。第2引掛部23qは、下壁23eおよび上壁23fのうちZ1方向側の壁である上壁23fに設けられ第2受部24qにX1方向の反対方向側から引っ掛かる。第1部分23sは、第1引掛部23pを有する。第2部分23tは、第2引掛部23qを有し第1部分23sと離間している。接続部23uは、エラストマによって構成され、Y1方向に延び第1部分23sと第2部分23tとを接続している。フロントカバー23は、次のようにリヤカバー24に取付可能である。すなわち、フロントカバー23は、第1受部24pに対して第1引掛部23pがZ1方向にずれ第2部分23tが左壁23gおよび右壁23hにX1方向側から重ねられた状態かつ第2部分23tが第1部分23sに対して接続部23uを介してX1方向に曲げられた状態とされる。この状態から、フロントカバー23がリヤカバー24に対してZ1方向の反対方向にスライド移動されて第1受部24pと第1引掛部23pとがX1方向に重ねられる。次に、第2部分23tが第1部分23sに対してX1方向の反対方向に曲げられて第2受部24qに第2引掛部23qが引っ掛けられる。
【0060】
このような構成によれば、フロントカバー23とリヤカバー24との結合にネジ等の固定用部材を設ける必要がないので、第2モジュール3の部品点数を少なくしやすい。また、固定用部材を設ける必要がないので、フロントカバー23とリヤカバー24との間の空間Sにケーブル等の収容部材を配置しやすい。また、第1受部24pに対する第1引掛部23pの引っ掛けにおいて、第1引掛部23pを撓ませる必要が無いので、第1引掛部23pの撓みを制限するためのリブ等を設ける必要が無い。よって、第1引掛部23pの周囲にケーブル等の配置空間を確保しやすい。また、第1引掛部23pを撓ませる必要が無いので、第1受部24pに対する第1引掛部23pの引っ掛けが外れにくい。
【0061】
また、本実施形態では、フロントカバー23には、左壁23gおよび右壁23hと下壁23eおよび上壁23fとによって囲まれ表示画面22aを露出させた開口部23оが設けられている。接続部23uは、左壁23gおよび右壁23hのそれぞれにおいて下立壁24eおよび上立壁24fのうちZ1方向側の壁である上立壁24f寄りに設けられ開口部23оに面している。
【0062】
このような構成によれば、第1部分23sに対して第2部分23tを小さくすることができる。
【0063】
また、本実施形態では、リヤカバー24とフロントカバー23との一方には、Z1方向に延びた凹部23vが設けられている。リヤカバー24とフロントカバー23との他方には、Z1方向に延び凹部23vに嵌められた凸部24vが設けられている。
【0064】
このような構成によれば、凹部23vと凸部24vとによって、リヤカバー24とフロントカバー23とのY1方向の位置決めをすることができる。
【0065】
次に、変形例を説明する。
【0066】
図16は、実施形態の第1変形例のフロントカバー23の例示的な断面図である。
図16に示すように、本変形例の接続部23uは、Y1方向と直交する断面がX1方向に向かうにつれ幅が小さくなる台形である。このような構成によれば、接続部23uの前面23naを小さくしやすい。
【0067】
図17は、実施形態の第2変形例のフロントカバー23の例示的な断面図である。
図17に示されるように、本変形例の接続部23uの後面23nbには、X2方向に開放された凹部23uaが設けられている。このような構成によれば、第2部分23tを接続部23uを介して第1方向D1へ曲げやすい。
【0068】
なお、上記実施形態では、二つの接続部23uが、左壁23gおよび右壁23hに設けられた例が示されたが、これに限定されない。例えば、一つの接続部23uが上壁23fに設けられていてもよい。
【0069】
また、上記実施形態では、フロントカバー23に凹部23vが設けられ、リヤカバー24に凸部24vが設けられた例が示されたが、これに限定されない。すなわち、リヤカバー24に、凹部が設けられ、フロントカバー23に凸部が設けられていてもよい。
【0070】
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
【符号の説明】
【0071】
3…第2モジュール(表示装置)、21d…後壁(ベース壁)、22…ディスプレイ、22a…表示画面、23…フロントカバー(第2部材、表示装置用部材)、23e…下壁(第2壁)、23f…上壁(第2壁)、23g…左壁(第1壁)、23h…右壁(第1壁)、23o…開口部、23p…第1引掛部、23q…第2引掛部、23s…第1部分、23t…第2部分、23u…接続部、23v…凹部、24…リヤカバー(第1部材)、24e…下立壁(第2立壁)、24f…上立壁(第2立壁)、24g…左立壁(第1立壁)、24h…右立壁(第1立壁)、24p…第1受部、24q…第2受部、24v…凸部。
【手続補正書】
【提出日】2021-07-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面を有したディスプレイと、
前記ディスプレイを前記表示画面とは反対側から覆うベース壁と、前記表示画面が向く第1方向に前記ベース壁から突出し前記第1方向と交差する第2方向に間隔を空けて並べられるとともに前記第1方向および前記第2方向と交差する第3方向に延び、互いの間に前記ディスプレイが配置された二つの第1立壁と、前記第1方向に前記ベース壁から突出し前記第3方向に間隔を空けて並べられるとともに前記第2方向に延び、互いの間に前記ディスプレイが配置された二つの第2立壁と、を有した第1部材と、
前記第2方向に間隔を空けて並べられるとともに前記第3方向に延び、前記二つの第1立壁の前記第1方向側に位置し、互いの間から前記表示画面が露出する二つの第1壁と、前記第3方向に間隔を空けて並べられるとともに前記第2方向に延び、前記二つの第2立壁の前記第1方向側に位置し、互いの間から前記表示画面が露出する二つの第2壁と、を有した第2部材と、
を備え、
前記第1部材は、前記二つの第1立壁のそれぞれに部分的に設けられた第1受部と、前記二つの第2立壁のうち前記第3方向側の前記第2立壁に設けられた第2受部と、を有し、
前記第2部材は、前記二つの前記第1壁のそれぞれに部分的に設けられ前記第1受部に前記第1方向の反対方向側から引っ掛かる第1引掛部と、前記二つの前記第2壁のうち前記第3方向側の前記第2壁に設けられ前記第2受部に前記第1方向の反対方向側から引っ掛かる第2引掛部と、前記第1引掛部を有した第1部分と、前記第2引掛部を有し前記第1部分と離間した第2部分と、エラストマによって構成され前記第2方向に延び前記第1部分と前記第2部分とを接続した接続部と、を有し、
前記第1受部に対して前記第1引掛部が前記第3方向にずれ前記第1部分が前記二つの第1立壁に前記第1方向側から重ねられた状態かつ前記第2部分が前記第1部分に対して前記接続部を介して前記第1方向に曲げられた状態から、前記第2部材が第1部材に対して前記第3方向の反対方向にスライド移動されて前記第1受部と前記第1引掛部とが前記第1方向に重ねられ、前記第2部分が前記第1部分に対して前記第1方向の反対方向に曲げられて前記第2受部に第2引掛部が引っ掛けられることにより、前記第2部材を前記第1部材に取付可能であり、
前記第1部分と前記接続部と前記第2部分とが前記第3方向に並んだ状態で、前記接続部が前記第1部分と前記第2部分との間に位置する、表示装置。
【請求項2】
前記第2部材には、前記二つの第1壁と前記二つの第2壁とによって囲まれ前記表示画面を露出させた開口部が設けられており、
前記接続部は、前記二つの第1立壁のそれぞれにおいて前記二つの前記第2立壁のうち前記第3方向側の前記第2立壁寄りに設けられ前記開口部に面した、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1部材と前記第2部材との一方には、前記第3方向に延びた凹部が設けられ、
前記第1部材と前記第2部材との他方には、前記第3方向に延び前記凹部に嵌められた凸部が設けられた、請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
ディスプレイの表示画面が向く第1方向と交差する第2方向に間隔を空けて並べられるとともに前記第1方向および前記第2方向と交差する第3方向に延び、互いに間から前記表示画面が露出する二つの第1壁と、
前記第3方向に間隔を空けて並べられるとともに前記第2方向に延び、互いの間から前記表示画面が露出する二つの第2壁と、
前記二つの第1壁と前記二つの第1壁のうち前記第3方向とは反対側の前記第2壁を含み、前記第1壁と離間した第1部分と、
前記二つの第1壁のうち前記第3方向側の前記第2壁の少なくとも一部を含む第2部分と、
エラストマによって構成され前記第1部分と前記第2部分とを接続した接続部と、
を備え、
前記第1部分と前記接続部と前記第2部分とが前記第3方向に並んだ状態で、前記接続部が前記第1部分と前記第2部分との間に位置する、表示装置用部材。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明の第1態様にかかる表示装置は、表示画面を有したディスプレイと、前記ディスプレイを前記表示画面とは反対側から覆うベース壁と、前記表示画面が向く第1方向に前記ベース壁から突出し前記第1方向と交差する第2方向に間隔を空けて並べられるとともに前記第1方向および前記第2方向と交差する第3方向に延び、互いの間に前記ディスプレイが配置された二つの第1立壁と、前記第1方向に前記ベース壁から突出し前記第3方向に間隔を空けて並べられるとともに前記第2方向に延び、互いの間に前記ディスプレイが配置された二つの第2立壁と、を有した第1部材と、前記第2方向に間隔を空けて並べられるとともに前記第3方向に延び、前記二つの第1立壁の前記第1方向側に位置し、互いの間から前記表示画面が露出する二つの第1壁と、前記第3方向に間隔を空けて並べられるとともに前記第2方向に延び、前記二つの第2立壁の前記第1方向側に位置し、互いの間から前記表示画面が露出する二つの第2壁と、を有した第2部材と、を備え、前記第1部材は、前記二つの第1立壁のそれぞれに部分的に設けられた第1受部と、前記二つの第2立壁のうち前記第3方向側の前記第2立壁に設けられた第2受部と、を有し、前記第2部材は、前記二つの前記第1壁のそれぞれに部分的に設けられ前記第1受部に前記第1方向の反対方向側から引っ掛かる第1引掛部と、前記二つの前記第2壁のうち前記第3方向側の前記第2壁に設けられ前記第2受部に前記第1方向の反対方向側から引っ掛かる第2引掛部と、前記第1引掛部を有した第1部分と、前記第2引掛部を有し前記第1部分と離間した第2部分と、エラストマによって構成され前記第2方向に延び前記第1部分と前記第2部分とを接続した接続部と、を有し、前記第1受部に対して前記第1引掛部が前記第3方向にずれ前記第1部分が前記二つの第1立壁に前記第1方向側から重ねられた状態かつ前記第2部分が前記第1部分に対して前記接続部を介して前記第1方向に曲げられた状態から、前記第2部材が第1部材に対して前記第3方向の反対方向にスライド移動されて前記第1受部と前記第1引掛部とが前記第1方向に重ねられ、前記第2部分が前記第1部分に対して前記第1方向の反対方向に曲げられて前記第2受部に第2引掛部が引っ掛けられることにより、前記第2部材を前記第1部材に取付可能であり、前記第1部分と前記接続部と前記第2部分とが前記第3方向に並んだ状態で、前記接続部が前記第1部分と前記第2部分との間に位置する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
前記表示装置では、例えば、前記第1部材と前記第2部材との一方には、前記第3方向に延びた凹部が設けられ、前記第1部材と前記第2部材との他方には、前記第3方向に延び前記凹部に嵌められた凸部が設けられている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明の第2態様にかかる表示装置用部材は、ディスプレイの表示画面が向く第1方向と交差する第2方向に間隔を空けて並べられるとともに前記第1方向および前記第2方向と交差する第3方向に延び、互いに間から前記表示画面が露出する二つの第1壁と、前記第3方向に間隔を空けて並べられるとともに前記第2方向に延び、互いの間から前記表示画面が露出する二つの第2壁と、前記二つの第1壁と前記二つの第1壁のうち前記第3方向とは反対側の前記第2壁を含み、前記第1壁と離間した第1部分と、前記二つの第1壁のうち前記第3方向側の前記第2壁の少なくとも一部を含む第2部分と、エラストマによって構成され前記第1部分と前記第2部分とを接続した接続部と、を備え、前記第1部分と前記接続部と前記第2部分とが前記第3方向に並んだ状態で、前記接続部が前記第1部分と前記第2部分との間に位置する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0056】
まず、作業者は、フロントカバー23の第2部分23tを第1部分23sに対して接続部23uを介してX1方向に曲
げ(図14)、リヤカバー24の第1受部24pに対して第1引掛部23pがZ1方向にずれ第
1部分23
sが左
立壁2
4gおよび右
立壁2
4hにX1方向側から重ねられた状態にする(
図15)。このとき、第1引掛部23pは、当該第1引掛部23pの引っ掛かり対象の第1受部24pのZ1方向側をX2方向に移動する。すなわち、一部の第1引掛部23pは、Z1方向で隣り合う二つの第1受部24pの間を通過する。また、このとき、凹部23vに凸部24vが嵌められる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0059】
以上のように、本実施形態では、第2モジュール3(表示装置)は、ディスプレイ22と、リヤカバー24(第1部材)と、フロントカバー23(第2部材)と、を備える。ディスプレイ22は、表示画面22aを有する。リヤカバー24は、後壁21dと、左立壁24gおよび右立壁24h(第1立壁)と、下立壁24eおよび上立壁24f(第2立壁)と、を有する。後壁21dは、ディスプレイ22を表示画面22aとは反対側から覆う。左立壁24gおよび右立壁24hは、表示画面22aが向くX1方向(第1方向)に後壁21dから突出しX1方向と交差するY1方向(第2方向)に間隔を空けて並べられるとともにX1方向およびY1方向と交差するZ1方向(第3方向)に延びている。左立壁24gおよび右立壁24hの間にディスプレイ22が配置されている。下立壁24eおよび上立壁24fは、X1方向に後壁21dから突出しZ1方向に間隔を空けて並べられるとともにY1方向に延びている。下立壁24eおよび上立壁24fの間にディスプレイ22が配置されている。フロントカバー23は、左壁23gおよび右壁23h(第1壁)と、下壁23eおよび上壁23f(第2壁)と、を有する。左壁23gおよび右壁23hは、Y1方向に間隔を空けて並べられるとともにZ1方向に延び、二つの左立壁24gおよび右立壁24hのX1方向側に位置している。左壁23gおよび右壁23hの間から表示画面22aが露出する。下壁23eおよび上壁23fは、Z1方向に間隔を空けて並べられるとともにY1方向に延び、下立壁24eおよび上立壁24fのX1方向側に位置している。下壁23eおよび上壁23fの間から表示画面22aが露出する。リヤカバー24は、第1受部24pと、第2受部24qと、を有する。第1受部24pは、左立壁24gおよび右立壁24hのそれぞれに部分的に設けられている。第2受部24qは、下立壁24eおよび上立壁24fのうちZ1方向側の壁である上立壁24fに設けられている。フロントカバー23は、第1引掛部23pと、第2引掛部23qと、第1部分23sと、第2部分23tと、接続部23uと、を有する。第1引掛部23pは、左壁23gおよび右壁23hのそれぞれに部分的に設けられ第1受部24pにX1方向の反対方向側から引っ掛かる。第2引掛部23qは、下壁23eおよび上壁23fのうちZ1方向側の壁である上壁23fに設けられ第2受部24qにX1方向の反対方向側から引っ掛かる。第1部分23sは、第1引掛部23pを有する。第2部分23tは、第2引掛部23qを有し第1部分23sと離間している。接続部23uは、エラストマによって構成され、Y1方向に延び第1部分23sと第2部分23tとを接続している。フロントカバー23は、次のようにリヤカバー24に取付可能である。すなわち、フロントカバー23は、第1受部24pに対して第1引掛部23pがZ1方向にずれ第1部分23sが左立壁24gおよび右立壁24hにX1方向側から重ねられた状態かつ第2部分23tが第1部分23sに対して接続部23uを介してX1方向に曲げられた状態とされる。この状態から、フロントカバー23がリヤカバー24に対してZ1方向の反対方向にスライド移動されて第1受部24pと第1引掛部23pとがX1方向に重ねられる。次に、第2部分23tが第1部分23sに対してX1方向の反対方向に曲げられて第2受部24qに第2引掛部23qが引っ掛けられる。