(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022111241
(43)【公開日】2022-07-29
(54)【発明の名称】フェイスソーキングデバイス
(51)【国際特許分類】
A61H 35/00 20060101AFI20220722BHJP
A61F 7/00 20060101ALI20220722BHJP
【FI】
A61H35/00 Z
A61F7/00 320K
A61F7/00 320B
【審査請求】有
【請求項の数】60
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022092461
(22)【出願日】2022-06-07
(62)【分割の表示】P 2017093862の分割
【原出願日】2017-05-10
(31)【優先権主張番号】62/351,830
(32)【優先日】2016-06-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/581,919
(32)【優先日】2017-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】517121869
【氏名又は名称】テイラー,ジョン,リチャード
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】テイラー,ジョン,リチャード
(57)【要約】
【課題】皮膚ソーキングデバイスを提供する。
【解決手段】フェイスソーキングデバイス及び使用の方法が説明され開示されている。一実施形態では、デバイスはベッセル及びベッセルネックガスケットを含み得る。ベッセルは、液体を保持しユーザの顔又はその一部分を沈めるように構成され得る。ベッセルネックガスケットはベッセルに除去可能に接合され得る。ベッセルネックガスケットは、ユーザの首の一部分を快適に収容するように構成され得る。一実施形態では、デバイスは呼吸装置を含み得、呼吸装置はベッセル、ヘッドレストサブアセンブリ及び/又はユーザと除去可能に接触し得る。呼吸装置は、ユーザの顔が液体の中に沈められ得る間にユーザが呼吸することを可能にするように構成され得る。ベッセルが少なくとも十分なレベルまで液体で充填され得るときには、ユーザは顔又はその一部分を浸漬させることが可能であり、浸漬されている皮膚が利益を受ける。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一次的な水密シールを形成するためのコンポーネントであって、
ベッセルの側壁の上に位置付けされている第1の構造部材であるネック-ガスケット-アコモデータであって、コンタを有しており、前記コンタは、前記ベッセルの上部リムの下方にある開放経路を辿っており、受け入れチャネルが、前記コンタの中へ延在している、ネック-ガスケット-アコモデータと、
相手側縁部を備えたベッセルネックガスケットであって、前記相手側縁部の少なくとも一部分が、前記受け入れチャネルの中にフィットする、ベッセルネックガスケットと、
相手側壁縁部を備えた第2の構造部材であるクランプであって、前記相手側壁縁部の少なくとも一部分が、前記受け入れチャネルの中にフィットする、クランプと、を備え、
前記クランプの一部分の幅、ベッセルネックガスケットの幅、及び、前記受け入れチャネルの幅は、前記相手側壁縁部の前記少なくとも一部分及び前記相手側縁部の前記少なくとも一部分が前記受け入れチャネルの中へ受け入れられるときに、前記一次的な水密シールが前記受け入れチャネルの一部分と前記ベッセルネックガスケットのいくつかの部分との間に形成されるように、サイズ決めされている、コンポーネント。
【請求項2】
前記コンタの前記開放経路は連続的になっている、請求項1に記載の一次的な水密シールを形成するためのコンポーネント。
【請求項3】
前記コンタの前記開放経路は、前記側壁の前面から見たときに、湾曲した形;丸形;半円形;半長円形;U字形状;馬蹄形形状、半楕円形;部分的な円形の円弧;部分的な長円形の円弧;部分的な楕円形の円弧;円形の3分の1~3分の3;楕円形の3分の1~3分の3;長円形の3分の1~3分の3;又は、端部が開口した多角形を近似する形状のうちの1つとして、実質的に形状決めされている、請求項1に記載の一次的な水密シールを形成するためのコンポーネント。
【請求項4】
前記受け入れチャネルの断面は、湾曲した形;丸形;半円形;半長円形;U字形状;馬蹄形形状、半楕円形;部分的な円形の円弧;部分的な長円形の円弧;部分的な楕円形の円弧;円形の3分の1~3分の3;楕円形の3分の1~3分の3;長円形の3分の1~3分の3;又は、端部が開口した多角形を近似する形状のうちの1つとして、実質的に形状決めされている、請求項1に記載の一次的な水密シールを形成するためのコンポーネント。
【請求項5】
前記受け入れチャネルが前記コンタの中へ延在する方向は前記側壁の主要平面に実質的に平行になっている、請求項1に記載の一次的な水密シールを形成するためのコンポーネント。
【請求項6】
ある領域は、前記ネック-ガスケット-アコモデータを備え、かつ、前記ネック-ガスケット-アコモデータが前記側壁に接合する場所を備え、前記領域は、断面で、アラビア数字「4」に似ている、請求項1に記載の一次的な水密シールを形成するためのコンポーネント。
【請求項7】
前記ベッセルネックガスケットは、可撓性の部材及びキャリアを含み、前記可撓性の部材は、可撓性であり、実質的に平面的になっており、前記キャリアは、いくらかの剛性を前記可撓性の部材に提供する第3の構造部材であり、前記キャリアは、前記可撓性の部材に取り付けられており、前記キャリア及び前記可撓性の部材の両方が、前記相手側縁部を共有する、請求項1に記載の一次的な水密シールを形成するためのコンポーネント。
【請求項8】
前記可撓性の部材は実質的にエラストマーである、請求項7に記載の一次的な水密シールを形成するためのコンポーネント。
【請求項9】
前記相手側壁縁部の前記少なくとも一部分及び前記相手側縁部の前記少なくとも一部分が前記受け入れチャネルの中へ受け入れられるときに、前記受け入れチャネルの中の前記可撓性の部材の部分が圧縮され、それが、前記一次的な水密シールを形成することに寄与する、請求項8に記載の一次的な水密シールを形成するためのコンポーネント。
【請求項10】
前記可撓性の部材は上部縁部を備え、前記上部縁部の少なくとも一部分は、前記ベッセルネックガスケットが前記受け入れチャネルに取り付けられているときに、前記ベッセルの前記上部リムを越えて延在しており、前記可撓性の部材の前記上部縁部及び前記相手側縁部は、前記可撓性の部材に関して閉じた形状を規定している、請求項7に記載の一次的な水密シールを形成するためのコンポーネント。
【請求項11】
前記キャリアは、リジッドからセミリジッドである、請求項7に記載の一次的な水密シールを形成するためのコンポーネント。
【請求項12】
前記キャリアは、前記コンタの前記開放経路の形状に相補的に形状決めされている、請求項7に記載の一次的な水密シールを形成するためのコンポーネント。
【請求項13】
前記相手側縁部は、前記受け入れチャネルの形状に相補的に形状決めされている、請求項1に記載の一次的な水密シールを形成するためのコンポーネント。
【請求項14】
前記クランプの前記相手側壁縁部は、前記受け入れチャネルの中への挿入を容易にするために、面取り部を有する、請求項1に記載の一次的な水密シールを形成するためのコンポーネント。
【請求項15】
前記クランプは、フィンガープルにおいて終端しており、前記フィンガープルは、前記クランプを前記受け入れチャネルから除去するために、ユーザの指によって係合可能である、請求項1に記載の一次的な水密シールを形成するためのコンポーネント。
【請求項16】
前記クランプは、前記クランプから延在するタブを有しており、前記タブは、前記側壁の主要平面から実質的に垂直になっており、前記タブは、前記ネック-ガスケット-アコモデータの角部の上にパチンと留まる、請求項1に記載の一次的な水密シールを形成するためのコンポーネント。
【請求項17】
前記クランプは、リジッドからセミリジッドである、請求項1に記載の一次的な水密シールを形成するためのコンポーネント。
【請求項18】
前記クランプの断面は、閉じた多角形、文字「f」、文字「L」、文字「J」、又は文字「C」に似ている、請求項1に記載の一次的な水密シールを形成するためのコンポーネント。
【請求項19】
前記クランプ及び前記ベッセルネックガスケットは、前記受け入れチャネルから除去可能になっている、請求項1に記載の一次的な水密シールを形成するためのコンポーネント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権の通知
[0001] 本出願は、米国特許法第119条(e)の下で、2016年6月17日に出願された米国仮特許出願、出願第62/351,830号の優先権を主張し、その開示は、その全体が、参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
[0002] 本特許出願は、2015年10月7日に出願された米国非仮特許出願第14/877,856号、及び、2015年12月9日に出願された米国非仮特許出願第14/964,552号の一部継続出願(CIP)であり、本特許出願は、米国特許法第120条の下で両方の前記米国非仮特許出願の優先権を主張する。上記で特定されている親の米国非仮特許出願は、その全体が、下記に完全に述べられているかのように、参照により本明細書に組み込まれている。
【0003】
[0003] 本特許出願は、2015年10月7日に出願された特許出願第PCT/US15/54576号の一部継続出願(CIP)であり、本特許出願は、前記PCT非仮特許出願の優先権を主張する。
【0004】
関連特許出願の相互参照
[0004] 本出願は、2015年10月7日に出願された、現在係属中の特許出願第PCT/US15/54576号に関連しており、前記現在係属中のPCT特許出願は、その全体が参照により組み込まれている。
【0005】
[0005] 本発明は、概して、皮膚ソーキングデバイスに関し、より具体的には、フェイスソーキングデバイスに関する。
【0006】
著作権及び商標権の通知
[0006] 本特許出願の開示の一部分は、著作権保護を受ける材料を含む可能性がある。所有者は、特許商標庁の特許包袋又は記録に記されている通りに、誰でも特許文献又は特許開示を複写することができることに異議はないが、その他、あらゆるすべての著作権を留保する。
【0007】
[0007] 本明細書で参照されている特定のマークは、本出願人又は本譲受人に関連のある又は関連のない第三者のコモンロー商標又は登録商標である可能性がある。これらのマークの使用は、例としてのものであり、また、記述的であると解釈されるべきではなく、又は、そのようなマークのみに関連付けされる材料に本発明の範囲を限定するように解釈されるべきではない。
【背景技術】
【0008】
[0008] 人間の(及び、陸上脊椎動物の)皮膚(表皮)は、にきび;年齢によるしみを含む、しわ;感染;物理的な損傷;及び、バラ色粃糠疹、アクネロザケア(acne rosacea)を含む、様々な発疹などのような、いくつかの問題に悩まされ得る。これらの皮膚問題のそれぞれが、簡潔に下記に議論され得る。
【0009】
[0009] にきびは、詰まった皮膚細孔から生じる可能性があり、それは、膿疱又は吹き出物として、すなわち、ブラックヘッド及びホワイトヘッドと一般に呼ばれているものとして見ることが可能である。そのような目に見えるにきびは、視覚的に不快であるとともに痛みを伴う可能性がある。また、深刻なにきびは、卵胞壁の破裂に関連付けられる物理的な損傷から傷跡をもたらす可能性があり、それは、皮膚の下に深い嚢胞を形成する可能性もある。にきびとして見ることができる詰まった皮膚細孔は、皮脂油、ケラチン、及び/又は、皮膚細孔細菌の代謝副産物の過剰分泌から、並びに、皮膚細孔細菌の細胞から生じる可能性がある。共通の皮膚細孔細菌は、プロピオニバクテリウムアクネス(P. acne)である。
【0010】
[0010] 皮膚の上の望ましくないしわは、年齢、環境要因、遺伝的要因、及び、繰り返される表情から生じる可能性がある。年齢は、しわ形成の要因である可能性がある。その理由は、皮膚が老化するにつれて、時間の経過とともに蓄積される重力、及び、結合組織の中の変化に部分的に起因して、皮膚は弾性を失うからである。追加的に、年齢とともに、皮脂分泌(皮脂腺から)は、遅くなる可能性があり、それは、年齢とともに、皮膚乾燥の一因となる可能性があり、そのような皮膚乾燥は、しわの視認性を高める可能性がある。環境要因は、日光暴露及び風暴露、並びに、煙に対する暴露を含むことが可能であり、それは、時間の経過とともに、しわの一因となる可能性もある。さらに、目を細めてみること、微笑むこと、及び、考えることなどのような、一貫した表情は、時間の経過とともに、皮膚のしわをもたらす可能性がある。そして、しわに加えて、肝斑及び日光黒子などのような、年齢によるしみは、皮膚が老化して時間の経過とともに様々な環境要因に暴露されるにつれて皮膚の上に出現する可能性がある。
【0011】
[0011] 追加的に、様々な微生物は、細菌、菌類、原生動物、及び、さらにいくつかの小さい無脊椎動物を含むことが可能であり、それは、表面の上及び皮膚組織の中の両方において、様々なレベルの重症度で、皮膚を感染させる可能性がある。例えば、いくつかのそのような微生物の単なる存在は、死んでいるか又は生きているかにかかわらず、刺激物としての役割を果たし、炎症を引き起こす可能性がある。また、いくつかの微生物代謝副産物は、刺激物としての役割を果たす可能性があり、一方、いくつかの副産物は、実際に有毒である可能性がある。そして、いくつかの微生物は、実際に、皮膚自身、及び/又は、皮脂などのような皮膚の自然分泌物を餌とする可能性がある。また、そのような微生物は、皮膚の上の開放創を感染させ、そのような開放創を使用し、身体に入り込み、より大きい身体の感染の恐れをもたらす可能性がある。
【0012】
[0012] 追加的に、ウィルスは、伝染性の、痛みを伴う、及び/又は、不快に見える損傷及び水ぶくれ、例えば、単純疱疹を引き起こす可能性がある。破裂された場合に、そのような損傷及び水ぶくれは、皮膚に対して、物理的な損傷及び痛みをもたらす可能性がある。そのようなウィルスは、ヘルペス及びヘルペス状のウィルスを含むことが可能である。
【0013】
[0013] 皮膚に対する物理的な損傷に関して、これは、様々な創傷、切り傷、擦り傷、火傷、損傷、水ぶくれ、及び破裂などを含むことが可能である。皮膚に対するそのような物理的な損傷は、皮膚が治癒するにつれて瘢痕をもたらす可能性があり、治癒の前に、様々な微生物感染の可能性を増加させる可能性がある。
【0014】
[0014] そのような皮膚問題は、とりわけ、顔の上に起こるときに、顔の他の部分に対する固有の視認性に起因して、例えば、人の心理的な、社会的な、及び職業的な幸福などに対して、副次的な不利益的影響をもたらす可能性がある。
【0015】
[0015] バラ色粃糠疹は、あるタイプの皮膚発疹である可能性がある。多くの場合、バラ色粃糠疹は、単一の「ヘラルドパッチ」、2~10センチメートル(cm)の楕円形の赤い損傷で始まり、1週間又は2週間の間に、ピンク色及び/又は赤色、フレーク状の、楕円形形状の損傷の多くの小さい(5~10ミリメートル(mm))パッチの全身の発疹が続く可能性があり、それは、胴の上に出現することが多いが、頬の上及び/又は生え際に出現する可能性もある。
【0016】
[0016] アクネロザケア又は単なるロザケアは、顔面紅斑(発赤)及び場合によっては吹き出物によって特徴付けられる、慢性の皮膚発疹疾患である可能性がある。ロザケアは、すべての年齢を襲う可能性がある。ロザケアは、典型的に、頬、鼻、又は額を横切る顔の中央部において、発赤として始まる可能性があるが、また、首、胸、耳、及び/又は頭皮を襲う可能性がある。いくつかのケースでは、半恒久的な発赤、毛細血管拡張症(顔の上の表面血管の拡張)、赤いドーム状の丘疹(小さい隆起部)及び膿疱、赤いゴロゴロする目、火傷及び刺痛、並びに、いくつかの進行したケースでは、赤く分葉した鼻(鼻瘤)などのような、追加的な兆候が存在する可能性がある。
【0017】
[0017] 先行技術は、技術の多様性によってそのような問題に対応してきた。例えば、様々な皮膚問題を治療するための過度の様々な局所軟膏及びクリームが存在することが可能である。しかしながら、ここで関係のあるものは、冒された皮膚を浸漬液の中に浸漬する用途とすることができる。説明にかかわらず、先行技術は、適当な浸漬液の中に皮膚を浸漬させることによって、上述の皮膚問題への改善と正の相関関係を示している。例えば、そのような治療モダリティは、問題となっている浸漬液が主に水であり得るときに、一般的に、当技術分野において、水治療法として知られている可能性がある。しかしながら、そのような水治療法原理は、様々な油、様々なパラフィンワックス(典型的に加熱されている)、及び、油と水の混合物(エマルジョン)などのような、他のそのような浸漬液にも適用され得る。本明細書で使用されているように、水治療法は、特定の浸漬液の中に皮膚を浸すことによって、様々な皮膚問題を治療する手段とすることができ、浸漬液は、主に水であるか、又は、例えば、室温もしくは適当な温度における液体の中の油の形態、適当に加熱されたときの液体の中のパラフィンワックスの形態、又は、油及び水の混合物などのような、いくつかの他の液体とすることができる。
【0018】
[0018] そのような水治療法は、浸漬液の中に皮膚の目標領域を浸漬することを必要とする可能性がある。浸漬液は、様々な特性を含むことが可能である。例えば、浸漬液は、様々な溶解塩を含むことが可能であり、そのような液体は、本明細書では、生理食塩水溶液として知られている可能性がある。例えば、浸漬液は、溶解酸素として、及び/又は、浸漬液の中の気泡のいずれかとして、放出された酸素を含む。例えば、浸漬液は、室温に対して増加又は減少した温度を含むことが可能である。そして、例えば、浸漬液は、1つ又は複数のジェットを介して方向付けされ得、絶え間なく続く液体圧力が皮膚の目標領域に方向付けされ得るようになっている。
【0019】
[0019] 浸漬液としての生理食塩水溶液に関して、本明細書で使用されているような生理食塩水及び塩は、塩化ナトリウムの溶液を表しているだけではなく、主に水などのような溶媒の中に溶解され得る、例えば、カリウム及び/又はマグネシウムなどの、溶液の中の他のミネラルを表している可能性がある。また、塩化物などのような、様々なマイナスイオンが、プラスのミネラルイオンを伴う溶液の中に存在することが可能である。例えば、ナトリウム及びカリウム塩溶液は、塩化物イオンとともに存在することが可能であり、マグネシウムは、エプソムソルトと同様に、硫酸塩イオンとともに存在することが可能である。様々な塩を使用する浸漬液は、異なる利益を助長することが可能である。例えば、いくつかのそのような生理食塩水溶液は、皮膚を軟化させることが可能であり、及び/又は、他のものは、浸漬された皮膚に潤いを与えようとすることが可能である。
【0020】
[0020] 生理食塩水溶液の中に皮膚を浸漬させることによる皮膚に対する利益は、主に、浸透作用によって機能することが可能である。浸透作用は、(例えば、細胞の中の)高い水濃度のエリアから、低い水濃度のエリア(例えば、生理食塩水溶液)へ、部分的に浸透性の膜(例えば、皮膚細胞を含む、細胞膜など)を横切る水分子のランダム移動とすることができる。従って、生理食塩水溶液が細胞の中の塩分濃度よりも高い塩分濃度を有するときに、浸透作用は、皮膚細胞を含む、細胞から外へ水を引き出すように機能することになる。例えば、人間の血液は、約0.85重量%の平均塩分濃度を有しており、それは、0.9%に丸められることが多い。従って、皮膚がその中に浸漬している可能性のある生理食塩水溶液が、0.9重量%よりも大きい場合には、皮膚細胞から生理食塩水溶液の中への水分子の浸透流が存在することになる。
【0021】
[0021] しかしながら、上述の様々な皮膚問題を治療及び/又は改善するためにいくつかの利益が生じ得るのは、細胞膜を横切る水分子のこのフローからである。
【0022】
[0022] 例えば、にきびに関して、生理食塩水溶液に暴露されている、にきびを伴う皮膚は、にきびの低減を見ることが可能である。そのような低減は、生理食塩水溶液が皮膚細孔細菌の個体数を低減することによって、及び/又は、生理食塩水溶液が皮膚細孔サイズの低減を促すことによって、細孔の中の皮脂油を低減する生理食塩水溶液から生じ得る。生理食塩水溶液は、細孔からの皮脂油を緩める助けとなり得る。非生理食塩水環境に適合され得る皮膚細孔細菌に関して、そのような細菌は、細菌細胞から外への水分子の浸透流に対処するようには適合されていない可能性がある。そのような生理食塩水溶液は、そのような細菌細胞の繁殖を妨げることが可能である。そのような生理食塩水溶液は、そのような細菌細胞を実際に殺すことが可能である。また、皮膚細孔サイズの低減に関して、これは、水分子の浸透流から生じ得る。
【0023】
[0023] しわの低減に関して、しわの寄った皮膚組織を軟化させることによって、及び、年齢に関係付けられる皮膚乾燥と闘うことができる皮脂油を作り出すために皮脂腺を刺激することによって、生理食塩水溶液は、しわを低減することが可能である。例えば、顔を温水に暴露させることは、準備中に顔面皮膚を軟化させ、その顔から頬ひげ(無精ひげ)を剃ることを支援することが可能である。追加的に、所与の生理食塩水溶液の塩分濃度に応じて、生理食塩水溶液は、浸された皮膚に保湿効果を有することが可能である。
【0024】
[0024] 皮膚の微生物感染を軽減することに関して、上述されているように、主に皮膚の上に存在し得るそれらの微生物は、典型的に、細菌細胞内からの水分子の浸透流に耐えるように適合されてはいない。そのような生理食塩水溶液の中への皮膚の浸漬は、微生物個体数低減をもたらし得る。
【0025】
[0025] 損傷を受けた皮膚を治癒させる速度を改善することに関して、生理食塩水溶液の中へ浸された皮膚は、治癒を妨げ得る微生物の個体数を低減することによって、治癒の速度の改善を経験することが可能である。そして、また、浸透流は、表面皮膚の下の細胞及び組織の中から、損傷を受けた皮膚部位へ、栄養素及び修復タンパク質の輸送を支援することによって、損傷を受けた皮膚を治癒させることを支援することが可能である。
【0026】
[0026] 従って、浸されている皮膚組織よりも大きい塩分濃度を有し得る生理食塩水溶液の中へ皮膚を浸漬させることは、浸されている皮膚に対する複数の利益をもたらし得る。
【0027】
[0027] ここで、皮膚に関する酸素治療、及び、どのように酸素が上記に特定されている皮膚問題のいくつかを低減することができるかを見てみる。繰り返しになるが、説明にかかわらず、先行技術は、皮膚を酸素に暴露させることに皮膚の改善との正の相関関係を示している。
【0028】
[0028] 分子酸素(大気酸素)、すなわち、O2は、細胞呼吸に関して、及び、どのようにそれぞれの脊椎動物細胞がクレブス回路(クエン酸回路)を介してエネルギーを引き出すかいうことの基礎に関して、必須である可能性がある。任意の脊椎動物細胞への一貫した酸素の十分な供給がなければ、その細胞は、低酸素になる可能性があり、また、再生するための、感染と闘うための、及び/又は、治癒するための能力の低下を含む、通常の細胞活動を動作させる能力の低下を有する可能性がある。酸素を十分な濃度で直接的に皮膚に提供することによって、そのような暴露された皮膚は、赤血球の中のヘモグロビンを介した酸素の送達に大きく依存する代わりに、その必要とされる酸素のいくらかを直接的に得ることが可能である。一定の利用可能な酸素の供給源を有するそのような皮膚細胞は、そのような皮膚細胞のすべての通常の細胞活動を可能にすることができる。追加的に、感染性微生物を目標として殺す免疫細胞(例えば、マイクロファージ及び食細胞)は、そのような細胞が十分な酸素の供給を有するときに、より良好に機能する。そして、感染性微生物個体数を低減する酸素の第2のメカニズムは、活性酸素種を形成する酸素の酸化特性及び能力によるものとすることができ、活性酸素種は、次いで、細菌細胞壁に干渉することなどのような、細菌細胞機構を酸化することが可能である。
【0029】
[0029] ここで、酸素は、ガス状の形態で皮膚に適用され、及び/又は、浸漬液を含む液体の中の溶解ガスとして、及び/又は、気泡として、放出され得る。例えば、大気は、例えば、おおよそ20.95%で、大気酸素を含むことになる。送達されるガス状酸素の濃度は、純酸素を供給源として使用することによって、大気パーセンテージよりも上に増加され得る。しかしながら、皮膚に方向付けされるガス状酸素の使用は、より自由に分散するガスの固有の能力に起因して、制御及び操作することが困難であるという欠点を有する可能性がある。一方、液体の中での酸素の放出は、皮膚の目標エリアが液体の中に浸され得るので、より良好な制御を提供することが可能であり、液体は、次いで、液体の中へ放出された空気又は純酸素からの酸素を有することが可能である。
【0030】
[0030] 酸素及び生理食塩水溶液の利益は、同じ浸漬液の中へ組み合わせられ得る。例えば、空気(それは、酸素を含む)及び/又は酸素は、適当な生理食塩水溶液の中へポンプ送りされるか、又は放出され得る。追加的に、そのような酸素化された生理食塩水溶液は、酸素化された生理食塩水溶液の温度を制御する利益と組み合わせられ得る。
【0031】
[0031] 例えば、室温よりも上であるが有害であり得る(例えば、痛みを伴う)温度よりも低い温度に、浸漬液の温度を増加させることは、化学反応の増加(反応速度論)を可能にする。従って、そのような範囲で浸漬液温度を増加させることは、生理食塩水溶液の有効性、並びに、皮膚の酸素化の有効性を増加させる傾向があることになる。追加的に、そのような浸漬液の温度の増加は、ユーザにとって鎮静的でリラックスできる可能性のある環境をもたらし得る。そのような鎮静的でリラックスできる結果は、次いで、ストレスを解消し、頭痛を緩和することが可能である。ストレスの解消は、血液圧力の低下、損傷を受けた皮膚の治癒、及び、より強力な免疫システムを助長することが可能である。従って、浸漬液の温度を増加させることは、どのように生理食塩水及び酸素が皮膚を改善させるために機能するかということに対して、直接的な改善を提供することが可能であるというだけでなく、鎮静的でリラックスできる環境を生成することによって、ストレス解消の副次的な利益が実現され得、それは、次いで、次々とつながる追加的な利益を含むことも可能である。
【0032】
[0032] さらに、浸漬液温度を室温よりも上に増加させることは、次いで、浸漬液が熱療法のために使用されることを可能にすることができる。熱療法は、皮膚問題を治療するだけでなく、それに限定されないが、関節炎、変形性関節症、線維筋痛、関節の硬直、滑液包炎、腱炎、捻挫、及び肉離れなどのような、他の病気を治療するために使用され得る。熱、及び、熱を伝達することができる浸漬液は、血流を増加させ、関節の硬直を改善し、痛みを低減することが可能である。例えば、浸漬液として加熱されたパラフィンワックスが利用され得る。そのような加熱されたパラフィンワックスは、強皮症、すなわち、コラーゲンが身体に蓄積する疾患によって引き起こされる硬化した皮膚を軟化させることが可能である。
【0033】
[0033] 加えて又は代替的に、浸漬液温度を室温よりも下に減少させることは、次いで、浸漬液が寒冷療法のために使用されることを可能にすることができる。チラーの使用によって、チリング機器の使用によって、及び/又は、氷の導入によって、液体を冷やすことは、次いで、様々な寒冷療法が、冷やされた液体の中へ除去可能に浸され得る顔又は他の身体のパーツを治療するために使用されることを可能にすることができる。追加的に又は代替的に、熱療法は、寒冷療法と交互に行われ得、そのような温かさ及び冷たさが交互に起こることは、血流を増加させること、細胞の毒素(例えば、それに限定されないが、乳酸)の除去を容易にすること、及び/又は、火傷を負った組織又は外傷組織の治癒を推進させることを支援することが可能である。
【0034】
[0034] また、追加的に、液体ジェット、例えばウォータージェットは、浸された皮膚に方向付けされるときに、ユーザにとって鎮静的でリラックスすることができる環境をもたらし得る。また、そのようなウォータージェットは、浸漬温度が上述されているように増加されるときに、それらの利益を増加させることが可能である。
【0035】
[0035] また、光線療法が、一般的に、暴露された皮膚及び/又は身体に様々な利益を付与するために使用され得る。光線療法は、光の供給源を皮膚に方向付けすることを必要とする可能性がある。光のいくつかの波長は、損傷を受けた皮膚の治癒速度を増加させることが見い出されており、そのような損傷は、切り傷、かすり傷、打撲傷、裂傷、及び損傷などを含む。また、紫外線(UV)光線などのような光は、皮膚の日焼けの目的のために使用され得る。しかしながら、既存の酸素療法及び既存の光線療法の両方が、大気の治療環境において実行され、すなわち、治療されることになる物品(例えば、皮膚の領域)は、浸漬液の中に沈められない。
【0036】
[0036] 追加的に、皮膚のための治療ガスとして、単なる酸素、空気、又は、酸素を富化された空気を超えて拡大することが望ましい可能性がある。
【0037】
[0037] 追加的に、一般的に、現在の光線療法デバイスは、一般的に、可視光スペクトル、近赤外線(IR)、及び近紫外線(UV)の中の、非常に幅の狭い範囲の波長だけを放射することに向けられている。EMスペクトル全体の領域を包含し得る様々な波長の電磁(EM)放射線を放射することができ得る拡張デバイスを有することが望ましい可能性があり、すなわち、必ずしも、EMスペクトル全体にわたって放射することができる単一のデバイスではなく(異なる技術が、所与の範囲の波長を作り出すために必要とされ得るので)、それぞれの異なるデバイスが特定の範囲の波長を放射することができ得る多数のEM放射デバイスを有することが望ましい可能性があり、これらの異なるEM放射デバイスが、EMスペクトル全体を集合的にカバーすることが可能であり得るようになっている。
【0038】
[0038] 浸漬液の中で酸素療法及び/又は光線療法もしくは他のEM療法を実行することは、いくつかの理由のために望ましい可能性がある。液体は大気よりも密度が高いので、酸素(又は、他のガス)を物品の上の目標領域(例えば、浸されている皮膚領域)に方向付けることに対するより多くの制御が、大気中で酸素療法を実行するよりも実現され得、その場合には、吐き出された酸素は大気中へ急速に消散する。浸漬液を使用して、物品の目標領域を除去可能に沈めることによって、液体の有用な特性は、物品の目標領域に関して、特定の用途のために調整され得る。例えば、生理食塩水溶液などのような、液体水は、皮膚を軟化させることが可能であり、また、そのような軟化された皮膚を、酸素及び/又は様々な波長の光への暴露からより良好に利益を得ることができる。液体の中の添加剤が使用され、治癒させること、清潔にすること、元気を回復させること、衛生的にすること、及び、殺菌することなどが可能である。同様に、液体の温度を制御することは、次いで、治療環境が大気であり液体でない場合に可能となり得るものよりもはるかに高い効率で、熱を付与することが可能であり、又は、物品の目標領域から熱を取り去ることが可能であり得る。追加的に、液体の温度を制御することは(上に、下に、又は、維持する)、例えば、反応速度論の視点から、添加剤の有効性を増加又は減少させることが可能である。
【0039】
[0039] その上、EM放射線が浸漬液の中の複数の泡を通して放射され得るときに、泡が存在しない場合と比較して、EM放射線を受け取る物品の目標領域の増加されたカバー率を提供することによって、光線療法又は他のEM療法を実行することが向上され得ることが発見された。放射されたEM放射線及び泡は、この向上を提供する光学的な連鎖反応(OCR)現象を作り出す。
【0040】
[0040] しかしながら、上述されているように、顔の上のそのような皮膚問題に関して、これらの問題は、顔の高い視認性に起因して悪化する。追加的に、現在の技術水準は、水治療法浸漬液が生理食塩水溶液を含み得る、ユーザが水治療法を受けるために顔を浸すことができる手段、酸素(及び/又は、他のガス)の送達、浸漬液温度を増加及び/又は減少させるための加熱手段、及び/又は、液体ジェットの使用を提供しないので、顔の上のこれらの皮膚問題が悪化する。本発明に至るまで、先行技術が対処することができなかった問題は、2つの生物学的な事実から生じる。1つ目として、陸上脊椎動物が、顔の上に位置付けされているその鼻及び/又は口から呼吸し、従って、顔のための水治療法手段は、ユーザの顔が浸されている間にユーザがそれによって呼吸することができる手段を提供する必要がある。そうでなければ、顔の浸漬は、どのくらい長くユーザが自身の呼吸を保持することができるかということに限定される。そして、2つ目として、すべての既存のベッセルは、ユーザの首領域、とりわけ、首の軟部組織領域(首の前面及び側部)を収容するための手段を有しておらず、従って、ユーザがユーザの顔を既存のベッセルの中へ沈めたとすれば、そのベッセルのリムは、首領域に押し込むことになり、不快感を引き起こし、先行技術を顔の水治療法にとって非効果的な状態にする。又は、ユーザは、先行技術ベッセルの中へ彼らの頭部の角度を変えなければならないことになり、また、彼らの顔を浸漬させるために、快適でない角度で彼らの頭部を保持しなければならないことになり、それは、長時間にわたる場合には、首の痛みをもたらす可能性がある。追加的に、少なくともある実施形態では、そのようなデバイスが、ユーザの頭部領域、とりわけ、額を快適に支持することができる場合に、顔の浸漬を助長することが望ましい可能性があり、それは、快適であり、首を引っ張らない可能性があり、ユーザは、長期間にわたって快適に彼らの顔を浸漬させることが可能である。
【0041】
[0041] 浸漬液の中に除去可能に沈められることになり、次いで、酸素などのような様々な気泡で治療され、可視光などのような様々な波長のEM放射線で治療される、物品の具体的に目標にされた領域(例えば、皮膚)を治療することを可能にし、及び/又は、液体の中の泡を通してEM放射線を方向付けすることから生じ得る、EM放射線及び泡の相乗的な組み合わせによって治療される領域の向上されたEM放射線カバー率を提供することを可能にする、デバイス及び/又は方法に対する必要性が、当技術分野に存在している。
【0042】
[0042] 次いで、顔が浸されている間にユーザが呼吸することを可能にするとともに、ユーザの首に快適であり得る、浸漬液の中への快適な顔浸漬を助長することができるデバイスに対する必要性が、当技術分野に存在している。
【0043】
[0043] これらの目的に対して、本発明が開発された。
【発明の概要】
【0044】
[0044] 先行技術における限定を最小化するために、及び、本明細書を読んで理解すると明らかになることになる他の限定を最小化するために、本発明の1つ又は複数の実施形態は、フェイスソーキングデバイスを説明することが可能である。
【0045】
[0045] ある実施形態は、人が、呼吸チューブ(例えば、呼吸装置)を通して、便利に及び/又は快適に呼吸しながら、長時間にわたって、人の顔を液体の中へ置いて保持するために使用され得るデバイスを提供することが可能である。人が液体の中に自身の顔を浸されている間に、デバイスは、(様々なガスによって)液体をエアレーションすることが可能である。ある実施形態では、デバイスは、人の衣服又はデバイスの周りの隣接エリアへの液体の流出を最小化又は防止するように設計され得る。
【0046】
[0046] ある実施形態では、フェイスソーキングデバイスは、ベッセル、及びベッセルネックガスケットを含むことが可能である。ベッセルは、液体を保持し、ユーザの顔又はその一部分を沈めるように構成され得る。ベッセルネックガスケットは、ベッセルに除去可能に接合され得る。ベッセルネックガスケットは、ユーザの首の一部分を快適に収容するように構成され得る。また、ある実施形態では、フェイスソーキングデバイスは、呼吸装置を含むことが可能であり、呼吸装置は、ベッセル、ヘッドサポート、及び/又は、ユーザと除去可能に接触していることが可能である。呼吸装置は、ユーザの顔が(全体的に又は部分的に)液体の中に沈められ得る間に、ユーザが呼吸することを可能にするように構成され得る。ベッセルが少なくとも十分なレベルまで液体で充填され得るときには、ユーザは、顔又はその一部分を浸漬させることが可能であり、浸漬されている皮膚が利益を受けるようになっている。
【0047】
[0047] 本発明の目的は、浸漬液の中に顔を浸すことによって、顔のにきびの重症度を低減するために使用され得る、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0048】
[0048] 本発明の別の目的は、浸漬液の中に顔を浸すことによって、顔のしわ及び/又は顔の年齢によるしみの重症度を低減するために使用され得る、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0049】
[0049] 本発明の別の目的は、浸漬液の中に顔を浸すことによって、それに限定されないが、顔面皮膚のウィルス感染、細菌感染、及び/又は真菌感染を含む、微生物感染の重症度を低減するために使用され得る、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0050】
[0050] 本発明の別の目的は、浸漬液の中に顔を浸すことによって、顔面皮膚に対する物理的な損傷の重症度を低減するために使用され得る、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0051】
[0051] 本発明の別の目的は、浸漬液を保持するように構成され得るベッセルを含むフェイスソーキングデバイスによって、ユーザが浸漬液の中にユーザの顔を沈めることを可能にすることができる、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0052】
[0052] 本発明の別の目的は、ユーザの顔が浸漬液の中に浸され得る間に、ユーザが呼吸することを可能にすることができる、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0053】
[0053] 本発明の別の目的は、首がフェイスソーキングデバイスに接触することができる場所、とりわけ、首の軟部組織がフェイスソーキングデバイスに接触することができる場所において、首に対する快適性を維持しながら、ユーザが浸漬液の中にユーザの顔を浸すことを可能にすることができる、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0054】
[0054] 本発明の別の目的は、ユーザの顔が浸漬液の中に浸され得るときに、ユーザの首の周りの浸漬液流出を最小化することができる、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0055】
[0055] 本発明の別の目的は、浸漬液を保持するメインベッセル(例えば、ベッセル)からこぼれる浸漬液をキャッチすることができる、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0056】
[0056] 本発明の別の目的は、ベッセルの中にあり得るユーザの頭部の一部分、とりわけ、額の一部分を支持することによって、首に対する快適性を維持しながら、及び、首への負担を軽減しながら、ユーザが浸漬液の中にユーザの顔を浸すことを可能にすることができる、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0057】
[0057] 本発明の別の目的は、ヘッドサポート(例えば、ヘッドレストサブアセンブリ)は、調節可能であり得、そのような調節は、垂直方向(高さ方向)及び/又は前後方向になっていることが可能である、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0058】
[0058] 本発明の別の目的は、浸漬液が様々なガスを浸漬液の中へ受け入れることができる、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0059】
[0059] 本発明の別の目的は、浸漬液の中の空気及び/又は酸素の放出によって、浸漬液が酸素化され得る、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0060】
[0060] 本発明の別の目的は、浸漬液の温度が、フェイスソーキングデバイスの室温に対して増加又は減少され得る、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0061】
[0061] 本発明の別の目的は、ベッセルが浸漬液の温度を制御することを助けるために絶縁され得る、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0062】
[0062] 本発明の別の目的は、フェイスソーキングデバイスが熱療法及び/又は寒冷療法のために使用され得る、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0063】
[0063] 本発明の別の目的は、フェイスソーキングデバイスが、熱療法及び/又は寒冷療法のために使用され得、熱療法及び/又は寒冷療法が、皮膚問題を治療するためだけでなく、それに限定されないが、関節炎、変形性関節症、線維筋痛、関節の硬直、滑液包炎、腱炎、捻挫、及び肉離れなどのような、他の病気を治療するためにも使用され得る、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0064】
[0064] 本発明の別の目的は、フェイスソーキングデバイスが熱療法及び/又は寒冷療法のために使用され得、熱療法及び/又は寒冷療法が、血流を増加させ、関節の硬直を改善し、痛みを低減することなどが可能である、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0065】
[0065] 本発明の別の目的は、フェイスソーキングデバイスが寒冷療法のために使用され得、寒冷療法が、血流を増加させ、関節の硬直を改善し、痛みを低減し、腫れを低減することなどが可能である、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0066】
[0066] 本発明の別の目的は、フェイスソーキングデバイスが、熱療法と寒冷療法との間で交互に起こるために使用され得、交互に起こる熱療法及び寒冷療法が、血流を増加させ、関節の硬直を改善し、痛みを低減し、腫れを低減し、治癒を改善し、細胞の毒素を除去することを支援することなどが可能である、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0067】
[0067] 本発明の別の目的は、フェイスソーキングデバイスが、少なくともそのような顔面皮膚を軟化させる目的のために、及び/又は、顔の髪(例えば、頬ひげ及び/又は無精ひげ)を軟化させるために、顔面皮膚を浸漬させるために使用され得る、フェイスソーキングデバイスを提供することである。例えば、そのような皮膚の軟化は、顔のひげを剃るために有益である可能性がある。
【0068】
[0068] 本発明の別の目的は、フェイスソーキングデバイスが、火傷、外部及び/又は内部を治療するために使用され得る、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0069】
[0069] 本発明の別の目的は、フェイスソーキングデバイスが、皮膚色合いを明るくするために使用され得る、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0070】
[0070] 本発明の別の目的は、フェイスソーキングデバイスが、皮膚色合い(例えば、皮膚色調又は皮膚色彩)を暗くするために使用され得る、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0071】
[0071] 本発明の別の目的は、浸漬液がパラフィンワックスとすることができる、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0072】
[0072] 本発明の別の目的は、ベッセルの内側表面が、浸漬液の排水を容易にするために、並びに、フェイスソーキングデバイスのクリーニング及び衛生を容易にするために、滑らかとすることができる、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0073】
[0073] 本発明の別の目的は、可搬式とすることができ、1人の大人のユーザによって運搬され得る、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0074】
[0074] 本発明の別の目的は、ベッセルの内側表面が、1つ又は複数のジェットノズルと、1つ又は複数のインテイクと、浸漬液の圧力が浸されている顔の部分に方向付けされ得るように、インテイクからジェットノズルを通して浸漬液をポンプ送りするための手段と、を含むことが可能である、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0075】
[0075] 本発明の別の目的は、ジェットノズルの位置決めが調節可能であり得る、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0076】
[0076] 本発明の別の目的は、ベッセルの中の浸漬液の中の顔の浸漬が、ユーザにとって鎮静的でリラックスできるものとすることができ、そのようなストレスが低減され得る、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0077】
[0077] 本発明の別の目的は、フェイスソーキングデバイスのそのようなストレス解消使用が、血液圧力を低下させることを推進させること、頭痛重症度に対する軽減、及び/又は、ユーザの免疫システムの向上などのような、さらなる副次的な利益をもたらし得る。
【0078】
[0078] さらなる本発明の別の目的は、高品質で信頼性の高い製造方法を利用することができるが、また、効率的でより安価な製造方法であり得る、フェイスソーキングデバイスを提供することである。
【0079】
[0079] 本発明のこれらの利点及び特徴、並びに、他の利点及び特徴は、特定性を持って本明細書で説明されており、本発明をどのように実践するかということ、及び、本発明をどのように作製するかということの両方に関して、本発明を当業者に理解可能にするようになっている。
【0080】
[0080] 図の中の要素は、それらの明確性を向上させるために、並びに、本発明のこれらの様々な要素及び実施形態の理解を改善するために、必ずしも原寸に比例して示されていない。その上、一般的であることが知られており、かつ、当業者に良好に理解されている要素は、本発明の様々な実施形態のより明確な図を提供するために、示されていない。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【
図1】[0081]全体的な組み立てられたフェイスソーキングデバイスの実施形態を示す図であり得、上面斜視図により示されている。
【
図2A】[0082]
図1のフェイスソーキングデバイスの前面部分及び上部部分のクローズアップを示すものであり得る。
【
図2B】[0083]
図2Aのフェイスソーキングデバイスの正面図であり得る。
図2Bは、断面線7-7も含む。
【
図2C】[0084]
図2Aのフェイスソーキングデバイスの前面部分の上面図であり得る。
【
図2D】[0085]
図2Aのフェイスソーキングデバイスの前面部分の背面図であり得る。
【
図3A】[0086]上部正面斜視図から示されている、
図2Aのフェイスソーキングデバイスの前面部分の部分的な分解図であり得る。
【
図3B】[0087]上部背面斜視図から示されている、
図2Aのフェイスソーキングデバイスの前面部分の部分的な分解図であり得る。
【
図4A】[0088]
図2Aのフェイスソーキングデバイスの前面部分及び上部部分クローズアップを示すものであり得るが、ベッセルネックガスケット及びクランプが除去されており、従って、ネック-ガスケット-アコモデータを見ることができる。
【
図4B】[0089]
図4Aのフェイスソーキングデバイスの正面図であり得る。
【
図4C】[0090]
図4Aのフェイスソーキングデバイスの前面部分の上面図であり得る。
【
図4D】[0091]
図4Aのフェイスソーキングデバイスの前面部分の背面図であり得る。
【
図5A】[0092]ベッセルネックガスケットの分解図であり得、キャリアは、可撓性の部材から分離され得、上部正面斜視図から示されている。
【
図5B】[0093]
図5Aの組み立てられたベッセルネックガスケットを示すものであり得、上部正面斜視図から示されている。
【
図5C】[0094]
図5Aの組み立てられたベッセルネックガスケットを示すものであり得、正面図から示されている。
【
図5D】[0095]
図5Aの組み立てられたベッセルネックガスケットを示すものであり得、背面図から示されている。
【
図5E】[0096]
図5Aの組み立てられたベッセルネックガスケットを示すものであり得、上面図から示されている。
【
図5F】[0097]
図5Aの組み立てられたベッセルネックガスケットを示すものであり得、底面図から示されている。
【
図5G】[0098]
図5Aの組み立てられたベッセルネックガスケットを示すものであり得、左側面図から示されている。(右側面図は、
図5Gの鏡像とすることができる。)
【
図6A】[0099]クランプを示すものであり得、上部正面斜視図から示されている。
【
図6B】[00100]
図6Aのクランプを示すものであり得、正面図から示されている。
【
図6C】[00101]
図6Aのクランプを示すものであり得、背面図から示されている。
【
図6D】[00102]
図6Aのクランプを示すものであり得、上面図から示されている。
【
図6E】[00103]
図6Aのクランプを示すものであり得、底面図から示されている。
【
図6F】[00104]
図6Aのクランプを示すものであり得、側面図から示されている。
【
図6G】[00105]
図6Aのクランプの一方の端部(左側端部)のクローズアップを示すものであり得、上部正面斜視図から示されている。
【
図7】[00106]
図2Bに示されている断面線7-7に沿った断面図であり得る。
【
図8】[00107]ネック-ガスケット-アコモデータ、ベッセルネックガスケット、及び、クランプの追加的な実施形態の断面図であり得る。
【
図9】[00108]ネック-ガスケット-アコモデータ、ベッセルネックガスケット、及び、クランプの追加的な実施形態の断面図であり得る。
【
図10】[00109]ネック-ガスケット-アコモデータ、ベッセルネックガスケット、及び、クランプの追加的な実施形態の断面図であり得る。
【
図11】[00110]ネック-ガスケット-アコモデータ、ベッセルネックガスケット、及び、クランプの追加的な実施形態の断面図であり得る。
【
図12A】[00111]クランプ実施形態が断面で文字「f」に似ていることが可能であることを示すものであり得る。
【
図12B】[00112]クランプ実施形態が断面で文字「L」に似ていることが可能であることを示すものであり得る。
【
図12C】[00113]クランプ実施形態が断面で文字「J」に似ていることが可能であることを示すものであり得る。
【
図12D】[00114]クランプ実施形態が断面で文字「C」に似ていることが可能であることを示すものであり得る。
【
図12E】[00115]ネック-ガスケット-アコモデータの断面図であり得る。
【発明を実施するための形態】
【0082】
[00116] 本発明のある実施形態及び適用例を検討する以下の議論において、その一部を形成する添付の図面が参照され、そこでは、図示として、本発明が実践され得る特定の実施形態の描写が行われている。本発明の範囲を逸脱することなく、他の実施形態が利用され得、また、変形が行われ得ることを理解されたい。
【0083】
[00117]
図1は、全体的な組み立てられたフェイスソーキングデバイス100の実施形態を示すものであり得、それは、上面斜視図により示されている。いくつかの例示的な実施形態では、
図1に示され得るように、フェイスソーキングデバイス100は、ベッセル120、ベッセルネックガスケット500、及び呼吸装置130を含むことが可能である。
【0084】
[00118]
図1について議論を続けると、ある実施形態では、ベッセル120は、ユーザの顔全体又はその一部分を沈めるのに十分な体積の液体を保持され得る。液体がベッセル120の中に保持され得る状態で、ベッセル120は、ユーザが彼らの顔全体又はその一部分を液体の中に沈める(浸す)ことを可能にするのに十分なレベルで、液体を保持するように構成され得ることが当業者に明らかである。この十分なレベルは、ユーザが彼らの顔をベッセル120の内部容積の中へ挿入し、彼らの首の第1の部分をベッセルネックガスケット500の上に置くときに、彼らの顔が液体の中に完全に浸され得るようになっているときの液体レベルであり得る。ベッセル120の最大液体レベルは、この十分なレベルよりも大きく(高く)なっていることが可能である。
【0085】
[00119] ある実施形態では、ベッセル120は、少なくとも1つの壁部121及び少なくとも1つのベース125を含むことが可能である。少なくとも1つの壁部121及び少なくとも1つのベース125は、互いに物理的に接触していることが可能である。少なくとも1つの壁部121は、ネック-ガスケット-アコモデータ400を含むことが可能である。(例えば、ネック-ガスケット-アコモデータ400に関して
図4Aを参照されたい。)ネック-ガスケット-アコモデータ400は、ベッセルネックガスケット500を収容するように構成され得る。ある実施形態では、ネック-ガスケット-アコモデータ400は、ベッセル120の上部から、少なくとも1つの壁部121の領域の中へのカットアウトとして形成され得る。ある実施形態では、ネック-ガスケット-アコモデータ400は、少なくとも1つの壁部121の領域の一体成形された構造体として形成され得る。ベッセルネックガスケット500は、ベッセル120に除去可能に接合され得る。ベッセルネックガスケット500がベッセル120に接合することができる場所、すなわち、物理的な接触のそのような表面に沿って接合することができる場所では、一次的な水密シールが、ネック-ガスケット-アコモデータ400の中に、又は、ネック-ガスケット-アコモデータ400の付近に形成され得る。例えば、及び、本発明の範囲を限定することなく、ある実施形態では、ネック-ガスケット-アコモデータ400のこの「付近」は、ネック-ガスケット-アコモデータ400の構造体から2インチ以下とすることができる。他の実施形態では、ネック-ガスケット-アコモデータ400の「付近」に関して、他の距離も使用され得る。ベッセルネックガスケット500は、顔全体又はその第1の部分がベッセル120の内部容積の中の液体の中に沈められ得るときに、ユーザの首領域の第1の部分を受け入れることが可能である。ユーザの首領域の第1の部分は、彼らの首がベッセルネックガスケット500に物理的に接触する場所とすることができる。ユーザの首領域の第1の部分とベッセルネックガスケット500との間の物理的な接触の性質は、除去可能であり得ることに留意されたい。ベッセルネックガスケット500がユーザの首領域の第1の部分を受け入れることができるときに、二次的な水密シールが、首領域のこの第1の部分とベッセルネックガスケット500との間に形成され得る。
【0086】
[00120] ある実施形態では、ベッセル120は、ダブルハル式になっていることが可能である。
【0087】
[00121] ある実施形態では、
図1に示され得るように、呼吸装置130は、ベッセル120に物理的に接触していることが可能である。ある実施形態では、呼吸装置の実施形態は、ヘッドレストサブアセンブリに物理的に接触していることが可能である。両方の実施形態において、呼吸装置の実施形態(例えば、130)とベッセル120との間の物理的な接触の性質、又は、呼吸の実施形態と所与のヘッドレストサブアセンブリとの間の物理的な接触の性質は、ある実施形態では、除去可能とすることができ、一方、他の実施形態では、除去不可能とすることができる。ある実施形態では、ユーザの口が呼吸装置130のマウスピースを保持し得るときに、ユーザは、呼吸装置130を使用して呼吸することが可能であり得る。
【0088】
[00122] ベッセル120がベッセル120の最大液体レベル以下のレベルまで液体で充填され得るときには、ユーザは、彼らの顔全体又はその一部分を一定期間にわたって浸漬させることが可能である。この一定間隔にわたって液体の中に浸漬されている皮膚は、健康上の利益、審美的な利益、及び/又は、鎮静的な利益を受けることが可能である。
【0089】
[00123] ある実施形態では、利益は、にきびの低減、しわ重症度の低減、皮膚の軟化、皮膚に潤いを与えること、リラクゼーションの促進、損傷を受けた皮膚の治癒の促進、感染した皮膚の治癒の促進、発疹重症度の低減、頭痛(片頭痛を含む)の低減及び/又は排除、外傷組織(火傷を負った組織を含む)の治癒の促進、皮膚色合いを明るくすること、皮膚色合い(色調、色彩)を暗くすること、及び、腫れの低減などのうちの1つ又は複数を含むことが可能である。そのような利益は、液体への顔面皮膚暴露から生じることが可能であり、ここで、その液体の特質は、液体が生理食塩水溶液であること、液体が0.9重量%よりも大きい塩濃度を有する生理食塩水溶液であること、液体の中に空気及び/又は酸素が存在すること、その液体の温度が周囲の室温よりも低く又は高くなっていること、ベッセル120の中の液体の循環、及び/又は、その液体が、液体圧力のストリーム又はジェットの形態で、皮膚の一部分に対して方向付けされていることのうちの1つ又は複数を含むことが可能である。
【0090】
[00124] ある実施形態では、フェイスソーキングデバイス100は、ヘッドレストサブアセンブリ140をさらに含むことが可能である。ある実施形態では、ヘッドレストサブアセンブリ140の少なくともいくつかの部分が、ベッセル120に取り付けられ得る。例えば、
図1を参照されたい。ある実施形態では、ヘッドレストサブアセンブリ140の少なくともいくつかの部分は、ベッセル120に除去可能に取り付けられ得る。ある実施形態では、ヘッドレストサブアセンブリ140は、サポート部材又はストラップを含むことが可能である。ある実施形態では、サポート部材の少なくともいくつかの部分、又は、ストラップの少なくともいくつかの部分は、ベッセル120の内部容積の中に位置付けされ得る。ある実施形態では、顔全体又はその一部分がベッセル120の内部容積の中に除去可能に位置付けされているときに、サポート部材又はストラップは、ユーザの頭部の一部分(例えば、額)を物理的に支持する。例えば、
図1を参照されたい。
【0091】
[00125] ある実施形態では、フェイスソーキングデバイス100は、ヒータサブアセンブリ150をさらに含むことが可能である。ある実施形態では、ヒータサブアセンブリ150の少なくとも一部分は、ベッセル120に取り付けられ得る。例えば、
図1を参照されたい。ある実施形態では、ヒータサブアセンブリ150は、ベッセル120の内部容積の中の液体の少なくとも一部分を加熱する加熱要素を含むことが可能である。ある実施形態では、ヒータサブアセンブリ150は、ベッセル120の内部容積の中の液体の少なくとも一部分を加熱及び/又は冷却することを提供することが可能である。
【0092】
[00126] ある実施形態では、フェイスソーキングデバイス100は、エアレータ160をさらに含むことが可能である。例えば、
図1を参照されたい。ある実施形態では、エアレータ160は、ガスディフューザと、ガスディフューザに物理的に連通しているガス供給源とを含むことが可能である。ある実施形態では、ガスディフューザは、ベッセル120に取り付けられ得る。ある実施形態では、ガスディフューザは、ベッセル120に除去可能に取り付けられ得る。ある実施形態では、ガス供給源は、ガスをガスディフューザに提供する。ある実施形態では、ガスディフューザは、ガスディフューザの多孔性の構造体を通して受け入れられるガスの少なくともいくらかをベッセル120の内部容積の中へ解放し、泡がベッセル120の内部容積の中の液体の少なくともいくらかの中へ解放され得るようになっている。
【0093】
[00127] ある実施形態では、フェイスソーキングデバイス100は、少なくとも1つの電磁(EM)エミッタをさらに含むことが可能である。ある実施形態では、少なくとも1つのEMエミッタは、所定の波長で電磁放射線を放射する。ある実施形態では、少なくとも1つのEMエミッタの少なくともいくつかの部分が、ベッセル120に取り付けられ得る。ある実施形態では、放射された電磁放射線のうちの少なくともいくらかが、ベッセル120の内部容積の中へ放射される。例えば、及び、本発明の範囲を限定することなく、ある実施形態では、少なくとも1つのEMエミッタは、少なくとも1つの光源を含むことが可能であるが、それは、例えば、LED(発光ダイオード)、又は、1つもしくは複数の列のLEDなどに限定される。
【0094】
[00128] ある実施形態では、フェイスソーキングデバイス100は、フェイスソーキングデバイス100の電子機器及び/又は電気機械的なコンポーネントを制御するための制御部170をさらに含むことが可能である。そのような電子的なコンポーネント及び電気機械的なコンポーネントは、1つ又は複数のヒータサブアセンブリ150、エアレータ160、及び/又は、少なくとも1つの電磁エミッタを含むことが可能である。例えば、
図1を参照されたい。
【0095】
[00129]
図2シリーズの図は、
図2Aから
図2Dを含むことが可能である。これらの
図2シリーズの図は、ベッセル120に除去可能に取り付けられるベッセルネックガスケット500を示すものであり得る。それとは対照的に、
図3シリーズの図(
図3A及び
図3B)は、ベッセル120から離れるように分解されたベッセルネックガスケット500、すなわち、ベッセル120から除去可能に取り外されているベッセルネックガスケット500を示すものであり得、
図4シリーズは、ベッセル120のネック-ガスケット-アコモデータ400を示すことに焦点を合わせている可能性があり、すなわち、ベッセルネックガスケット500は、ベッセル120に除去可能に取り付けられる。
図5シリーズの図は、単にベッセルネックガスケット500を示すことに焦点を合わせている可能性がある。
図6シリーズは、単にクランプ600を示すことに焦点を合わせている可能性があり、それは、ある実施形態では、ベッセルネックガスケット500をネック-ガスケット-アコモデータ400に除去可能に固定する助けとなり得る。
図7は、ベッセルネックガスケット500がネック-ガスケット-アコモデータ400に除去可能に取り付けられている構成の断面図であり得る。
【0096】
[00130]
図2シリーズの図に戻って見ると、
図2Aは、フェイスソーキングデバイス100の前面部分及び上部部分のクローズアップを示すものであり得、ベッセル120に除去可能に取り付けられているベッセルネックガスケット500を示している。
図2Bは、
図2Aのフェイスソーキングデバイス100の正面図であり得る。
図2Cは、
図2Aのフェイスソーキングデバイス100の前面部分の上面図であり得る。
図2Dは、
図2Aのフェイスソーキングデバイス100の前面部分の背面図であり得る。
【0097】
[00131] 正面図は、少なくともベッセルネックガスケット500がベッセル120に取り付けられている可能性があるときに、ベッセルネックガスケット図としても知られている可能性があり、左側面図は、正面図を見ている観察者に対するものである可能性があり、左側面図は、観察者の左側に対するものである可能性があり、すなわち、正面図から見たときのフェイスソーキングデバイス100(又は、そのコンポーネント)の左側である可能性があることに留意されたい。
【0098】
[00132]
図3シリーズの図は、
図3A及び
図3Bを含むことが可能である。
図3Aは、上部正面斜視図から示されている、
図2Aのフェイスソーキングデバイス100の前面部分の部分的な分解図であり得る。
図3Bは、上部背面斜視図から示されている、
図2Aのフェイスソーキングデバイス100の前面部分の部分的な分解図であり得る。
図3A及び
図3Bの両方において、ベッセルネックガスケット500は、ベッセル120から離れるように除去されて示されている可能性がある。
図3A及び
図3Bの両方において、ベッセルネックガスケット500がベッセル120から離れるように除去されて示されている可能性があるので、ネック-ガスケット-アコモデータ400の一部分が示され得る。また、
図3A及び
図3Bの両方において、クランプ600はまた、ベッセル120から離れるように除去されて示され得る。
【0099】
[00133] ある実施形態では、ベッセルネックガスケット500は、クランプ600を使用することによって、ネック-ガスケット-アコモデータ400に取り付けられ得る。例えば、
図3A、
図3B、及び
図7を参照されたい。
【0100】
[00134]
図4シリーズの図は、
図4Aから
図4Dを含むことが可能である。記述されているように、これらの
図4シリーズは、ベッセル120のネック-ガスケット-アコモデータ400を示すことに焦点を合わせている可能性があり、すなわち、ベッセルネックガスケット500は、ベッセル120に除去可能に取り付けられる。ベッセルネックガスケット500は、
図4シリーズの図には示されていない可能性があることに留意されたい。ベッセルネックガスケット500は、
図4シリーズの図には示されていない可能性があることに留意されたい。クランプ600は、
図4シリーズの図には示されていない可能性があることに留意されたい。
図4Aは、
図2Aのフェイスソーキングデバイス100の前面部分及び上部部分のクローズアップを示すものであり得る。
図4Bは、
図4Aのフェイスソーキングデバイス100の正面図であり得る。
図4Cは、
図4Aのフェイスソーキングデバイス100の前面部分の上面図であり得る。
図4Dは、
図4Aのフェイスソーキングデバイス100の前面部分の背面図であり得る。
図4Aは、
図2Aに対応している可能性があり、
図4Bは、
図2Bに対応している可能性があり、
図4Cは、
図2Cに対応している可能性があり、
図4Dは、
図2Dに対応している可能性があるが、これらの
図4シリーズの図では、ベッセルネックガスケット500及びクランプ600がベッセル120から除去されている可能性があり、従って、ネック-ガスケット-アコモデータ400を見ることができる可能性がある。
【0101】
[00135]
図5シリーズの図は、
図5Aから
図5Gを含むことが可能である。記述されているように、これらの
図5シリーズの図は、単にベッセルネックガスケット500を示すことに焦点を合わせている可能性がある。
図5Aは、ベッセルネックガスケット500の分解図であり得、キャリア511は、可撓性の部材505から分離され得、上部正面斜視図から示されている。
図5Bは、組み立てられたベッセルネックガスケット500を示すものであり得、上部正面斜視図から示されている。
図5Cは、組み立てられたベッセルネックガスケット500を示すものであり得、正面図から示されている。
図5Dは、組み立てられたベッセルネックガスケット500を示すものであり得、背面図から示されている。
図5Eは、組み立てられたベッセルネックガスケット500を示すものであり得、上面図から示されている。
図5Fは、組み立てられたベッセルネックガスケット500を示すものであり得、底面図から示されている。
図5Gは、組み立てられたベッセルネックガスケット500を示すものであり得、左側面図から示されている。(右側面図は、
図5Gの鏡像とすることができる。)
【0102】
[00136]
図6シリーズの図は、
図6Aから
図6Gを含むことが可能である。記述されているように、これらの
図6シリーズの図は、単にクランプ600を示すことに焦点を合わせている可能性がある。
図6Aは、クランプ600を示すものであり得、上部正面斜視図から示されている。
図6Bは、クランプ600を示すものであり得、正面図から示されている。
図6Cは、クランプ600を示すものであり得、背面図から示されている。
図6Dは、クランプ600を示すものであり得、上面図から示されている。
図6Eは、クランプ600を示すものであり得、底面図から示されている。
図6Fは、クランプ600を示すものであり得、側面図から示されている。
図6Gは、クランプ600の一方の端部(左側端部)のクローズアップを示すものであり得、上部正面斜視図から示されている。
【0103】
[00137]
図7は、
図2Bに示されている断面線7-7に沿った断面図であり得る。ネック-ガスケット-アコモデータ400、クランプ600、ベッセルネックガスケット500の横断幅方向の断面が、
図7に見える可能性があり、すべてがその組み立てられた構成になっており、クランプ600は、ベッセルネックガスケット500をベッセル120のネック-ガスケット-アコモデータ400に除去可能に取り付けることを支援している可能性がある。
【0104】
[00138] ある実施形態では、ネック-ガスケット-アコモデータ400、ベッセルネックガスケット500、及びクランプ600は、すべて一緒に連通し、一次的な水密シールを形成することが可能である。
図2Aを
図3Aと比較されたい。
図2Aでは、一次的な水密シールは、損傷を受けていない状態である可能性があり、一方、
図3Aは、どのように一次的な水密シールが形成され得るか又は形成されていないかを示すものであり得る。
【0105】
[00139] ある実施形態では、一次的な水密シールを形成するためのコンポーネントは、ネック-ガスケット-アコモデータ400、ベッセルネックガスケット500、及びクランプ600(又は、クランプ800、クランプ900、クランプ1000、もしくはクランプ1100)を含むことが可能である。ある実施形態では、ネック-ガスケット-アコモデータ400は、ベッセル120の側壁(例えば、壁部121)の上に位置付けされている構造部材とすることができる。ある実施形態では、ネック-ガスケット-アコモデータ400は、コンタ402を有することが可能である。ある実施形態では、コンタ402は、ベッセル120の上部リム122の下にあり得る開放経路を辿ることが可能である。ある実施形態では、この開放経路は、連続的とすることができる。ある実施形態では、受け入れチャネル408が、コンタ402の中へ延在している可能性がある。例えば、
図4Aを参照されたい。ある実施形態では、ベッセルネックガスケット500は、相手側縁部501を含むことが可能である。例えば、
図5Aを参照されたい。ある実施形態では、相手側縁部501の少なくとも一部分は、受け入れチャネル408の中にフィットすることが可能である。例えば、
図3A、
図7、
図8、
図9、
図10、及び
図11を参照されたい。ある実施形態では、クランプ(例えば、600、800、900、1000、又は1100)も構造部材とすることができる。ある実施形態では、クランプ(例えば、600、800、900、1000、又は1100)は、相手側壁縁部603を含むことが可能である。例えば、
図6Aを参照されたい。ある実施形態では、相手側壁縁部603の少なくとも一部分は、受け入れチャネル408の中にフィットすることが可能である。例えば、
図3A、
図7、
図8、
図9、
図10、及び
図11を参照されたい。ある実施形態では、クランプ(例えば、600、800、900、1000、又は1100)の一部分の幅、ベッセルネックガスケット500の幅、及び、受け入れチャネル408の幅は、相手側壁縁部603の少なくとも一部分及び相手側縁部501の少なくとも一部分が受け入れチャネル408の中へ受け入れられるときに、一次的な水密シールが、受け入れチャネル408の一部分とベッセルネックガスケット500のいくつかの部分との間に形成されるように、サイズ決めされ得る。例えば、
図3A、
図7、
図8、
図9、
図10、及び
図11を参照されたい。ある実施形態では、クランプ600(及び、本明細書で開示されている他のクランプ)及びベッセルネックガスケット500は、受け入れチャネル408から除去可能とすることができる。例えば、
図3Aを参照されたい。
【0106】
[00140] ある実施形態では、ネック-ガスケット-アコモデータ400は、ベッセル120の少なくとも1つの壁部121の中にあることが可能である。ある実施形態では、ベッセル120の少なくとも1つの壁部121は、ネック-ガスケット-アコモデータ400を含むことが可能である。多くの図は、フェイスソーキングデバイス100の前面壁部の中に位置付けされているネック-ガスケット-アコモデータ400を示している。ある実施形態では、ネック-ガスケット-アコモデータ400は、ベッセル120の前面壁部の中に形成され得る。例えば、
図4シリーズの図、例えば、
図4A及び
図4Cなどを参照されたい。
【0107】
[00141] ある実施形態では、ネック-ガスケット-アコモデータ400は、コンタ402を含むことが可能である。コンタ402は、一般的に、ネック-ガスケット-アコモデータ400の全体的な形状を辿ることが可能である。コンタ402は、1つ又は複数の表面を含むことが可能である。ある実施形態では、そのような表面は、互いの方を向く、フェイスソーキングデバイスの前面の方を向く、フェイスソーキングデバイスの後面の方を向く、及び/又は、ベッセル120の底部内側表面の上側表面から離れる方を向く、のうちの1つ又は複数とすることができる。例えば、
図4A及び
図4Bを参照されたい。
【0108】
[00142] ある実施形態では、ネック-ガスケット-アコモデータ400は、ベッセル120のリム122の下に延びている少なくとも1つの壁部121の中のコンタ402を含むことが可能である。ある実施形態では、コンタ402は、ネック-ガスケット-アコモデータ400の表面が最初にリム122の下方に延びる場所において始まり、コンタ402は、ネック-ガスケット-アコモデータ400の表面がリム122まで延びて戻る場所において終了するまで、継続している。ある実施形態では、コンタ402が始まる場所、及び、コンタ402が終了する場所は、水平方向幅404によって分離され得る。ある実施形態では、コンタ338は、リム122の高さからコンタ402の上の最下点へ、最大垂直方向長さ406を有する。例えば、
図4Bを参照されたい。
【0109】
[00143] ある実施形態では、水平方向幅404は、ユーザの首の直径以上であることが可能である。ある実施形態では、最大垂直方向長さ406は、ユーザの首の直径の半分以上であることが可能である。例えば、何人かの大きい大人の男は、約21インチの首回りを有する可能性があり、それは、約6.69インチの首直径をもたらす。例えば、及び、本発明の範囲を限定することなく、ある実施形態では、水平方向幅404は、7~11インチとすることができる。例えば、及び、本発明の範囲を限定することなく、ある実施形態では、最大垂直方向長さ406は、3.5~7インチとすることができる。
【0110】
[00144] ネック-ガスケット-アコモデータ400は、最大垂直方向長さ406を含むことが可能であり、最大垂直方向長さ406は、ユーザの首領域の第2の部分よりも大きく、リム122からベッセル120の少なくとも1つのベース125に向けて延在し、ネック-ガスケット-アコモデータ400の最も底の部分まで延在している。例えば、
図4Bを参照されたい。首領域の第2の部分は、ユーザの首の前面の垂直方向のエリア、すなわち、首の軟部組織とすることができ、そこにおいて、首は、ベッセルネックガスケット500に接触している可能性がある。ネック-ガスケット-アコモデータ400は、水平方向幅404を有することが可能であり、水平方向幅404は、ベッセル120の水平方向幅(例えば、横断幅、又は、左側から右側)において中心を合わされているユーザの首領域の第3の部分よりも大きくなっており、リム122から対向するリム122へ、ネック-ガスケット-アコモデータ400が生成する開口を横切って延在している。例えば、
図4Bを参照されたい。首領域の第3の部分は、ユーザの首の前面の水平方向のエリア、すなわち、首の軟部組織側とすることができ、そこにおいて、首は、ベッセルネックガスケット500に接触している可能性がある。
【0111】
[00145] ユーザの首領域の第1の部分、第2の部分、及び第3の部分に関して、第1の部分は、第2の部分及び第3の部分を含む可能性があることに留意されたい。すなわち、第2の部分は、第1の部分の垂直方向の寸法を定義している可能性があり、第3の部分は、第1の部分の水平方向の寸法を定義している可能性がある。例えば、及び、本発明の範囲を限定することなく、首領域のこの第1の部分は、首ののどぼとけが位置付けされ得る場所に対応し得る首の一部分とすることができ、のどぼとけ領域、又は、のどぼとけのない首の上の対応する領域から、2インチまでを含む。
【0112】
[00146] ある実施形態では、少なくとも1つのベース125(少なくとも1つのベース125に関して
図1を参照されたい)に関して、又は、ネック-ガスケット-アコモデータ400を有する壁部121の前面から見たときに、ネック-ガスケット-アコモデータ400の全体的な形状は、所与のフェイスソーキングデバイス実施形態(例えば、フェイスソーキングデバイス100)の中で使用中のときに、ベッセルネックガスケット500及びユーザの首領域の第1の部分を受け入れるのに適切に形状決めされ得る。例えば、
図4Bを参照されたい。
図4Bでは、ネック-ガスケット-アコモデータ400のコンタ402の全体的な形状は、例えば、フェイスソーキングデバイス100の前面から見たときに、湾曲した形;丸形;半円形;半長円形;U字形状;馬蹄形形状、半楕円形;部分的な円形の円弧;部分的な長円形の円弧;部分的な楕円形の円弧;円形の3分の1~3分の3;楕円形の3分の1~3分の3;及び/又は、長円形の3分の1~3分の3などとすることができる。
【0113】
[00147] ある実施形態では、フェイスソーキングデバイス100の前面から見たときのコンタ402の形状(すなわち、全体的な形状)は、湾曲した形;丸形;半円形;半長円形;U字形状;馬蹄形形状、半楕円形;部分的な円形の円弧;部分的な長円形の円弧;部分的な楕円形の円弧;円形の3分の1~3分の3;楕円形の3分の1~3分の3;長円形の3分の1~3分の3;及び/又は、端部が開口した多角形を近似する形状などからなる群から選択され得る。例えば、
図4Bを参照されたい。
【0114】
[00148] ある実施形態では、コンタ402の開放経路は、側壁の前面から見たときに、湾曲した形;丸形;半円形;半長円形;U字形状;馬蹄形形状、半楕円形;部分的な円形の円弧;部分的な長円形の円弧;部分的な楕円形の円弧;円形の3分の1~3分の3;楕円形の3分の1~3分の3;長円形の3分の1~3分の3;及び/又は、端部が開口した多角形を近似する形状などのうちの1つとして、実質的に(すなわち、幾何学的に完全ではない)形状決めされ得る。
【0115】
[00149] ある実施形態では、コンタ402の開放経路は、閉じていない(すなわち、開放形状の)正多角形もしくは非正多角形、又は、使用中のときに、ベッセルネックガスケット500の底部部分(例えば、相手側縁部501)及びユーザの首領域の第1の部分を受け入れるのに適切な、閉じていない(すなわち、開放形状の)ものに適切な半多角形とすることができる。この実施形態は、図には示されていないが、しかしながら、
図4Bに示されている半円形ネック-ガスケット-アコモデータ400の全体的な形状は、開放している正多角形又は開放している非正多角形又は開放している半多角形のコンタ402へと修正され得ること、及び、そのようなコンタは本発明の範囲の中にあり続けることが可能であることが、当業者に明らかであるはずである。
【0116】
[00150] ある実施形態では、ネック-ガスケット-アコモデータ400は、「ガスケット-アコモデータ」と呼ばれることができることに留意されたい。
【0117】
[00151] ある実施形態では、コンタ402は、ベッセル120の底部内側表面の上側表面から離れる方を向く少なくとも1つの表面を含むことが可能である。ある実施形態では、受け入れチャネル408は、コンタ402の長さに沿っていることが可能である。例えば、この受け入れチャネル408の断面図に関して、
図4A及び
図7を参照されたい。受け入れチャネル408は、実質的にコンタ402の長さに沿って、コンタ402の中へ切り込まれたチャネル又は溝部とすることができる。例えば、
図4Aを参照されたい。受け入れチャネル408の幅は、ベッセルネックガスケット500(例えば、可撓性の部材505-プラス-キャリア511)、及び/又はクランプ600のうちの1つ又は複数の幅に摩擦嵌めするようにサイズ決めされ得、一次的な水密シールが形成されるようになっている。例えば、
図7を参照されたい。
【0118】
[00152] ある実施形態では、受け入れチャネル408の断面は、湾曲した形;丸形;半円形;半長円形;U字形状;馬蹄形形状、半楕円形;部分的な円形の円弧;部分的な長円形の円弧;部分的な楕円形の円弧;円形の3分の1~3分の3;楕円形の3分の1~3分の3;長円形の3分の1~3分の3;又は、端部が開口した多角形を近似する形状のうちの1つとして、実質的に(すなわち、幾何学的に完全ではない)形状決めされ得る。例えば、
図7、
図8、
図9、
図10、及び
図11を参照されたい。
【0119】
[00153] ある実施形態では、受け入れチャネル408がコンタ402の中へ延在する方向は、側壁121の主要平面に実質的に平行になっていることが可能である。例えば、
図7、
図8、
図9、
図10、
図11、及び
図12Eを参照されたい。ある実施形態では、受け入れチャネル408がコンタ402の中へ延在する方向は、側壁121の主要平面に対して垂直になっていない(又は、実質的に垂直になっていない)ことが可能である。側壁121の主要平面は、側壁121の外部表面と実質的に共線的とすることができる。
【0120】
[00154] ある実施形態では、ベッセルネックガスケット500の底部部分は、ベッセル120の少なくとも1つの壁部121の中のネック-ガスケット-アコモデータ400のコンタ402にフィットする(例えば、嵌合する)ように構成され得る。ある実施形態では、ベッセルネックガスケット500の底部部分は、ベッセル120の少なくとも1つの壁部121の中のネック-ガスケット-アコモデータ400のコンタ402の中の受け入れチャネル408にフィットする(例えば、嵌合する)ように構成され得る。例えば、
図3A、
図4A、
図5A、及び
図7を参照されたい。ベッセルネックガスケット500の相手側縁部501の表面積は、ネック-ガスケット-アコモデータ400の表面積と比較して、それに等しいか、それよりも大きいか、又は、それよりも小さいことが可能である。ベッセルネックガスケット500は、ベッセル120の少なくとも1つの壁121の中のネック-ガスケット-アコモデータ400のコンタ402の少なくともいくつかの表面に相補的な相手側縁部501を含むことが可能である。ベッセルネックガスケット500は、上部縁部503を含むことが可能である。ある実施形態では、上部縁部503及び相手側縁部501は、ベッセルネックガスケット500の周囲部を一緒に規定することが可能である。ある実施形態では、上部縁部503及び相手側縁部501は、一緒に、ベッセルネックガスケット500に関して閉じた形状の境界を定めて規定することが可能である。ある実施形態では、上部縁部503及び相手側縁部501は、所与の縁部の少なくともいくつかの部分に関してそれぞれ湾曲していることが可能である。ある実施形態では、上部縁部503に関する湾曲の半径は、縁部501に関する湾曲の半径とは異なっていることが可能である。例えば、
図5Aを参照されたい。ある実施形態では、上部縁部503は、ユーザの首領域の第1の部分を受け入れるために調節的とすることができる。ある実施形態では、ベッセルネックガスケット500が、例えば、
図2シリーズの図(例えば、
図2A)にあるように、ネック-ガスケット-アコモデータ400に取り付けられ得るときに、上部縁部503のいくつかの部分は、リム122の上方に延在することが可能である(例えば、
図2B)。ある実施形態では、ベッセルネックガスケット500の相手側縁部501は、ベッセルネックガスケット取り付け手段によって、ネック-ガスケット-アコモデータ400のコンタ402に取り付けられ得る。ある実施形態では、ベッセルネックガスケット500の相手側縁部501は、コンタ402の受け入れチャネル408の中へ受け入れられ得る。
【0121】
[00155] ある実施形態では、ベッセルネックガスケット取り付け手段は、クランプ600を含むことが可能である。又は、ある実施形態では、ベッセルネックガスケット500の相手側縁部501は、ネック-ガスケット-アコモデータ400のコンタ402から固定距離において、ベッセルネックガスケット取り付け手段によって、少なくとも1つの壁121の外壁面又は内壁面のいずれかに取り付けられ得る。例えば、及び、本発明の範囲を限定することなく、ある実施形態では、固定距離は、1インチ以下とすることができる。他の実施形態では、固定距離は、他の距離とすることができる。
【0122】
[00156] ある実施形態では、ベッセルネックガスケット500は、ベッセル120から除去可能であり得る。ある実施形態では、ベッセルネックガスケット500は、ネック-ガスケット-アコモデータ400から除去可能になっていることが可能である。そのような実施形態は、据え付けられたベッセルネックガスケット500に対する摩耗及び破れ及び/又は損傷の場合に、ベッセルネックガスケット500を切り替えることを容易にすることが可能である。いくつかの他の実施形態では、ベッセルネックガスケット500は、据え付けられると、ベッセル120から除去されなくてもよい。
【0123】
[00157] ある実施形態では、ベッセルネックガスケット500は、2つのパーツ、すなわち、可撓性の部材505及びキャリア511を含むサブアセンブリとすることができる。ある実施形態では、ベッセルネックガスケット500は、可撓性の部材505及びキャリア511を含むことが可能である。ある実施形態では、可撓性の部材505及びキャリア511は、互いに取り付けられ得る。例えば、
図5Aを参照されたい。
【0124】
[00158] ある実施形態では、可撓性の部材505は、内部表面507(
図5Dを参照)、及び、内部表面507の反対側に配設されている外部表面509(
図5Aを参照)を備え、実質的に平面的とすることができる。外部表面509又は内部表面507のいずれかの部分は、ユーザがベッセルネックガスケット500の部分に対抗して自分の首を置くときに、首領域と二次的な水密シールを形成することが可能である。ある実施形態では、内部表面507の一部分は、液体がベッセル120の内部容積の中に保持され得るときに、液体の一部に物理的に接触する可能性がある。
【0125】
[00159] ある実施形態では、可撓性の部材505は、可撓性のシートとすることができる。ある実施形態では、この可撓性のシートは、一般的に、相手側縁部501を備えて形状決めされ得、相手側縁部501は、ベッセル120のネック-ガスケット-アコモデータ400の一部分(例えば、受け入れチャネル408)をカバーするように相補的になっている。ある実施形態では、この可撓性のシートは、一般的に、相手側縁部501を備えて形状決めされ得、相手側縁部501は、受け入れチャネル408の一部分をカバーするように相補的になっている。ある実施形態では、この可撓性のシートは、シートの底部に沿ってガスケットを含むことが可能である。ある実施形態では、このガスケットは、相手側縁部501とすることができる。例えば、
図5A及び
図5Fを参照されたい。
【0126】
[00160] ある実施形態では、可撓性の部材505は、人間の皮膚に対抗して(もしくは、陸上脊椎動物の身体の外側部分に対抗して)、及び/又は、ベッセル(例えば、ベッセル120)に対抗して、水密シールを形成するのに適切な、及び/又は、人間の皮膚に接触するときに快適であるために適切な、1つ又は複数の材料(すなわち、構築材料)から実質的に構築され得る。ある実施形態では、可撓性の部材505は、シリコーン、ゴム、ネオプレン、ニトリル、ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン、及び/又は、人間の皮膚に対抗して、及び/又は、ベッセル(例えばベッセル120)に対抗して、水密シールを形成するのに適切な、及び/又は、人間の皮膚に接触するときに快適であるために適切な任意の他の材料を含むエラストマーのうちの1つ又は複数から構築され得る。ある実施形態では、ゴムは、天然ゴムとすることができる。ある実施形態では、ゴムは、ラテックスフリーを含む、合成ゴムとすることができる。ある実施形態では、可撓性の部材505は、圧縮可能であり得る。例えば、及び、本発明の範囲を限定することなく、ベッセルネックガスケット500がネック-ガスケット-アコモデータ400に取り付けられ得るときに、ネック-ガスケット-アコモデータ400の受け入れチャネル408の中に存在している可能性のある内部表面507及び外部表面509の部分は、圧縮され得る。例えば、
図7を参照されたい。受け入れチャネル408の中の可撓性の部材505の部分のそのような圧縮は、一次的な水密シールを形成することを支援することが可能である。比較すると、
図5F及び
図5Gは、圧縮されていない状態の可撓性の部材505を示すものであり得る。ある実施形態では、可撓性の部材505の一部分は、可撓性の部材505の圧縮されていない状態と比較して5%~95%だけ圧縮され得る。
【0127】
[00161] ある実施形態では、断面で見たときに、受け入れチャネル408の形状(例えば、全体的な形状)は、円形の3分の1~3分の3;楕円形の3分の1~3分の3;長円形の3分の1~3分の3;「U」字形状、馬蹄形形状;上部の開いた正多角形(丸みを帯びた角部の有無にかかわらない)、上部の開いた非正多角形(丸みを帯びた角部の有無にかかわらない);及び/又は、上部の開いた半多角形(丸みを帯びた角部の有無にかかわらない)などからなる群から選択され得、部分的な円形、部分的な楕円形、部分的な長円形、又は馬蹄形形状の円弧は、少なくとも1つのベース125に向けて下向きに配向されている。例えば、
図7、
図8、
図9、
図10、及び
図11を参照されたい。
【0128】
[00162] ある実施形態では、内部表面507及び外部表面509は、異なるエラストマーから構築され得る。すなわち、可撓性の部材505は、ラミネートとすることができ、又は、平面的な層から構成され得る。内部表面507は、不透水性に焦点を合わせたエラストマーから構築され得る。外部表面509は、ユーザに対する快適性に焦点を合わせたエラストマー、すなわち、軟質の外側表面及び/又は非粘着性の外側表面を備えたエラストマーから構築され得る。そのような2つの異なるエラストマーが接合され、可撓性の部材505の単一の可撓性の複合部材になることが可能である。内部表面507を外部表面509に接合するための手段は、溶剤結合、熱溶着、超音波溶着、化学接着剤/シーラント、及び/又は、機械的な締結具など(例えば、ステッチング及び/又はステープルなど)によるものとすることができる。
【0129】
[00163] ある実施形態では、可撓性の部材505は、ダイ-カッティング、スタンピング、成形、及び/又は3Dプリンティングによって製造され得る。
【0130】
[00164] ある実施形態では、キャリア511は、可撓性の部材505に取り付けられ得る。キャリア511を可撓性の部材505に接合するための手段は、溶剤結合、熱溶着、超音波溶着、化学接着剤/シーラント、及び/又は、機械的な締結具など(例えば、ステッチング及び/又はステープルなど)によるものとすることができる。例えば、
図5A及び
図5Bを参照されたい。ある実施形態では、キャリア511は、可撓性の部材505と一体的になっていることが可能である。ある実施形態では、キャリア511は、構造部材とすることができる。ある実施形態では、キャリア511は、リジッドからセミリジッドとすることができる。ある実施形態では、キャリア511は、1つ又は複数の熱成形プラスチック、金属、木材、複合材、及び/又はラミネートなどから実質的に構築され得る。ある実施形態では、キャリア511は、可撓性の部材505のデュロメーター硬さと比較して、より高いデュロメーター硬さを有することが可能である。ある実施形態では、キャリア511は、可撓性の部材505の底部部分に構造剛性を付与することが可能であり、それは、ベッセルネックガスケット500の底部部分をネック-ガスケット-アコモデータ400の受け入れチャネル408の中へ搭載すること又は給送することを容易にすることが可能である。例えば、
図3A及び
図3Bを参照されたい。ある実施形態では、キャリア511は、相手側縁部501などのような、可撓性の部材505の底部表面に相補的な形状を有することが可能である。ある実施形態では、キャリア511及び可撓性の部材505の両方が、相手側縁部501を共有することが可能である。例えば、
図3A、
図5A、
図5B、
図7、
図8、
図9、
図10、及び
図11を参照されたい。
【0131】
[00165] ある実施形態では、キャリア511は、コンタ402の開放経路の形状に相補的に形状決めされ得る。ある実施形態では、相手側縁部501は、受け入れチャネル408の形状に相補的に形状決めされ得る。例えば、
図3A、
図7、
図8、
図9、
図10、及び
図11を参照されたい。
【0132】
[00166] ある実施形態では、キャリア511は、ダイ-カッティング、スタンピング、成形、押し出し、及び/又は3Dプリンティングによって製造され得る。
【0133】
[00167] ある実施形態では、ベッセルネックガスケット取り付け手段は、摩擦嵌め、熱溶着、超音波溶着、溶剤結合、化学接着剤及び/又はシーラント、及び/又は、機械的な締結具などのうちの1つ又は複数から選択され得る。クランプ600の使用は、摩擦嵌めの例、及び/又は、あるタイプの機械的な締結具の例とすることができる。ベッセルネックガスケット取り付け手段は、どのようにベッセルネックガスケット500がネック-ガスケット-アコモデータ400に取り付けられ得るかであることを思い起こされたい。
【0134】
[00168] ある実施形態では、フェイスソーキングデバイス100の実施形態は、少なくともこれらの要素、すなわち、ベッセルネックガスケット500、クランプ600、及びベッセル120の少なくとも1つの壁部121のネック-ガスケット-アコモデータ400を備えたベッセル120を含むことが可能である。ある実施形態では、ベッセルネックガスケットサブアセンブリは、少なくともこれらのパーツ、すなわち、ベッセルネックガスケット500、クランプ600、及びネック-ガスケット-アコモデータ400を含むことが可能である。ネック-ガスケット-アコモデータ400は、ベッセル120の実施形態などのような、所与のベッセルの実施形態の一部分又は領域とすることができる。
【0135】
[00169] ある実施形態では、ベッセルネックガスケット500は、クランプ600の使用によって、ネック-ガスケット-アコモデータ400に取り付けられ得る。例えば、
図3A、
図3B及び
図7を参照されたい。ある実施形態では、そのような取り付けは、一次的な水密シールを形成することが可能である。ある実施形態では、クランプ600は、ネック-ガスケット-アコモデータ400に相補的にフィットするように形状決めされ得、ベッセルネックガスケット500の一部分が、クランプ240とネック-ガスケット-アコモデータ400のコンタ402との間に挟まれており、一次的な水密シールを形成している。例えば、
図3A、
図3B及び
図7を参照されたい。ある実施形態では、コンタ402は、ベッセル120の底部内側表面の上側表面から離れる方を向く少なくとも1つの表面を含むことが可能である。底部内側表面は、ベッセル120の内側表面とすることができる。受け入れチャネル408の幅(ネック-ガスケット-アコモデータ400の幅)は、ベッセルネックガスケット500(すなわち、可撓性の部材505-プラス-キャリア511)、及び/又はクランプ600のうちの1つ又は複数の幅に摩擦嵌めするようにサイズ決めされ得、一次的な水密シールが形成されるようになっている。例えば、
図7を参照されたい。
【0136】
[00170] ある実施形態では、ネック-ガスケット-アコモデータ400のコンタ402へのクランプ600のフィット式の取り付けは、除去可能になっていることが可能である。ある実施形態では、クランプ600の少なくともいくつかの部分は、受け入れチャネル408の一部分の中へフィットすることが可能である。ある実施形態では、ネック-ガスケット-アコモデータ400のコンタ402へのクランプ600のフィット式の取り付けは、摩擦嵌めとすることができる。ある実施形態では、ネック-ガスケット-アコモデータ400のコンタ402へのクランプ600のフィット式の取り付けは、1つ又は複数のスナップフィットによるものとすることができる。
【0137】
[00171] ある実施形態では、クランプ600は、セミリジッドからリジッドの構築材料から構築(又は、実質的に構築)され得る。例えば、及び、本発明の範囲を限定することなく、クランプ600は、熱成形プラスチック、金属、木材、複合材、及び/又はラミネートなどのうちの1つ又は複数から実質的に構築され得る。ある実施形態では、クランプ600及びキャリア511は、同じタイプの材料から実質的に構築され得る。ある実施形態では、クランプ600は、ダイ-カッティング、スタンピング、成形(例えば、射出成形)、押し出し、及び/又は3Dプリンティングを介して製造され得る。ある実施形態では、クランプ600の上記の特質のうちの少なくともいくつか(例えば、剛性及び/又は構築材料)は、クランプ800、900、1000、及び1100と共有され得る。しかしながら、示されているように、クランプ800、900、1000、及び1100は、クランプ600とは異なる幾何学形状及び/又は構造を有することが可能である。
【0138】
[00172]
図6A及び
図6Gは、スナップラッチ構造を示すものであり得、どのように(
図3シリーズの)クランプ600がネック-ガスケット-アコモデータ400に除去可能に連結することができるかを図示している。そのようなスナップラッチ接続部がクランプ600をネック-ガスケット-アコモデータ400に除去可能に連結することを支援するために働くことができるかを示すものであり得る。
【0139】
[00173] ある実施形態では、ネック-ガスケット-アコモデータ400は、2つの対向する開口壁縁部410を含むことが可能である。ある実施形態では、2つの対向する開口壁縁部410は、ネック-ガスケット-アコモデータ400が始まる場所を規定することが可能である。例えば、
図4A及び
図4Cを参照されたい。ある実施形態では、それぞれの開口壁縁部410(例えば、左側及び右側)は、ネック-ガスケット-アコモデータ400の少なくとも水平方向幅404だけ、他のものから分離されていることが可能である(例えば、水平方向幅404に関して
図4Bを参照)。ある実施形態では、それぞれの開口壁縁部410は、リム122から少なくとも1つのベース125に向けて下向き方向に降下することが可能である。ある実施形態では、それぞれの開口壁縁部410は、実質的に平坦(すなわち、実質的に平坦な表面)とすることができる。例えば、
図4A及び
図4Cを参照されたい。
【0140】
[00174] ある実施形態では、クランプ600は、互いに反対側に配設されている2つの末端部601を含むことが可能である。例えば、
図6A、
図6B及び
図6Cを参照されたい。ある実施形態では、それぞれの末端部601は、相手側壁縁部603を含むことが可能である。ある実施形態では、クランプ600は、相手側壁縁部603を含むことが可能である。ある実施形態では、所与の相手側壁縁部603の少なくともいくつかの部分は、所与の末端部601の下方に、及び/又は、所与の末端部601に近接して(例えば、ある実施形態では、3インチ以内)、位置付けされ得る。例えば、
図6Aを参照されたい。
図6Aは、1つのそのような相手側壁縁部603、例えば、フェイスソーキングデバイス100の前面を見ているユーザの視点から右側相手側壁縁部603を示すものであり得、右側相手側壁縁部603は、左側相手側壁縁部603の鏡像とすることができる。
【0141】
[00175] ある実施形態では、クランプ600がネック-ガスケット-アコモデータ400に除去可能に連結され得るときに、それぞれの相手側壁縁部603は、それぞれの開口壁縁部410とペアにされることが可能であり、所与の開口壁縁部410とペアにされている相手側壁縁部603が、互いに相補的であり得るようになっている。例えば、
図3A及び
図3Bを参照されたい。ある実施形態では、クランプ600がネック-ガスケット-アコモデータ400に除去可能に連結され得るきに、それぞれの相手側壁縁部603は、それぞれの開口壁縁部410とペアにされることが可能であり、それぞれの開口壁縁部410とペアにされている相手側壁縁部603が、互いに対して実質的に平行であり得るようになっている。例えば、及び、本発明の範囲を限定することなく、左側開口壁縁部410は、左側相手側壁縁部603とペアにされ得る。例えば、及び、本発明の範囲を限定することなく、右側開口壁縁部410は、右側相手側壁縁部603とペアにされ得る。ある実施形態では、それぞれの相手側壁縁部603は、対応する(ペアにされている)開口壁縁部410の上の実質的に平坦な領域を補完するように実質的に平坦とすることができる。例えば、
図3A及び
図3Bを参照されたい。
【0142】
[00176] ある実施形態では、左側開口壁縁部410が左側相手側壁縁部603とペアにされ得、右側開口壁縁部410が右側相手側壁縁部603とペアにされ得るときに、それぞれのペアリングは、ペアにされている相補的な表面間の摩擦嵌めとすることができる。
【0143】
[00177] ある実施形態では、それぞれの相手側壁縁部603は、スナップラッチ605において終端することが可能である。例えば、
図6A、
図6B、及び
図6Gを参照されたい。ある実施形態では、それぞれの開口壁縁部410は、ポケット412を含むことが可能であり、ポケット412は、所与の開口壁縁部410の中へ延在する窪みとすることができる。それぞれのそのようなポケット412は、それぞれのスナップラッチ605に除去可能にフィットするようにサイズ決めされ得る。ある実施形態では、それぞれのスナップラッチ605は、それぞれのポケット412とペアにされ得、ペアにされるスナップラッチ605が、ペアにされるポケット412に除去可能にパチンと留まり、2つのそれぞれペアリングのそれぞれにおいて、除去可能なスナップラッチ接続部を形成することができるようになっている。例えば、
図3A及び
図3Bを参照されたい。ある実施形態では、ペアにされるスナップラッチ605は、ペアにされているポケット412と除去可能に係合し得る突出部を含むことが可能である。例えば、
図3A及び
図3Bを参照されたい。
【0144】
[00178] ある実施形態では、それぞれの除去可能なスナップラッチ接続部(左側及び右側)の解放は、ユーザがそれぞれの末端部601を互いに向けて強く押しつぶすことによって達成され得、それは、所与のペアにされているスナップラッチ605を、ペアにされているポケット412から切り離すことが可能である。ある実施形態では、ネック-ガスケット-アコモデータ400からのクランプ600の解放は、また、ユーザが上向きに又はネック-ガスケット-アコモデータ400から離れる方にクランプ600を引っ張ることを必要とする可能性がある。ある実施形態では、それぞれの末端部601に近接して(例えば、3インチ以内)位置付けされている構造体が存在することが可能であり、そのような構造体は、ネック-ガスケット-アコモデータ400からのクランプ600の除去(すなわち、解放)を支援する、又は容易にすることが可能である。例えば、及び、本発明の範囲を限定することなく、ある実施形態では、この構造体は、ディボットなどのような窪みであり、2つの末端部601を互いに向けて押すためのツールを除去可能に受け入れることが可能である。例えば、
図6A、
図6B、
図6C、
図6G、
図2A、
図2B、
図2D、
図3A、及び
図3Bを参照されたい。例えば、及び、本発明の範囲を限定することなく、ある実施形態では、この構造体は、2つの末端部601を互いに向けて押す(例えば、強く押しつぶす)ために、ユーザの押している指に除去可能に係合することが可能である。
【0145】
[00179] ある実施形態は、「可撓性の取り外し可能なベッセルカバー」として特徴付けられ得、それは、(1)上部開口を有し、液体を保持することができるベッセル120であって、ネック-ガスケット-アコモデータ400を有する、ベッセル120と、(2)可撓性のシート(例えば、ベッセルネックガスケット500)と、を含むことが可能であり、可撓性のシートは、ベッセル120のガスケット-アコモデータ400をカバーするように全体的に形状決めされ得、可撓性のシートは、可撓性のシートの底部に沿って、ガスケット(例えば、相手側縁部501)を有しており、ガスケットの底部、及び、ベッセル120のガスケット-アコモデータ400の上部は、互いに耐密に嵌合するように配置され、一次的な水密シールを形成することが可能である。
【0146】
[00180]
図8、
図9、
図10、及び
図11は、
図7に示されているものに対して比較可能な図及び実施形態を示すものであり得る。
図8、
図9、
図10、及び
図11は、クランプの追加的な実施形態、すなわち、クランプ800、クランプ900、クランプ1000、及びクランプ1100の追加的な実施形態をそれぞれ示している可能性があり、そのようなクランプは、ネック-ガスケット-アコモデータ400の外側垂直方向部分の上に摩擦的に及び除去可能にパチンと留まることが可能である。例えば、
図8、
図9、
図10、及び
図11を参照されたい。
図8、
図9、
図10、及び
図11のクランプを
図7のクランプ600と比較されたい。
【0147】
[00181] フェイスソーキングデバイス100のある実施形態では、クランプは、クランプ600、クランプ800、クランプ900、クランプ1000、又はクランプ1100などから選択され得る。
【0148】
[00182]
図8では、クランプ800は、ネック-ガスケット-アコモデータ400の外側垂直方向部分の周りに除去可能に及び摩擦的にパチンと留まることが可能である。ある実施形態では、この除去可能で摩擦的なスナップロックによって支援するために、クランプ800は、相対的に短い突出部、すなわち、タブ815を含むことが可能であり、タブ815は、クランプ800の垂直方向から実質的に垂直方向に突出することが可能であり、タブ815が、ネック-ガスケット-アコモデータ400の底部及び外向き縁部に除去可能に係合することができるようになっている。ある実施形態では、タブ815は、側壁121の主要平面に対して実質的に垂直であり得る方向に、所与のクランプ(例えば、クランプ800)から延在することが可能である。ある実施形態では、タブ815は、ネック-ガスケット-アコモデータ400の角部の上にパチンと留まることが可能である。ある実施形態では、所与のクランプ(例えば、クランプ800)がネック-ガスケット-アコモデータ400に取り付けられ得るときに、タブ815は、ベッセル120に向けて突出することが可能である。例えば、
図8を参照されたい。タブ815は、クランプ800の垂直方向長さよりも小さい長さを有することが可能である。タブ815は、クランプ800の一体的な構造体とすることができる。ある実施形態では、クランプ1000及びクランプ1100も、そのようなタブ815を含むことが可能である。例えば、
図10及び
図11を参照されたい。
【0149】
[00183]
図8について議論を続けると、ある実施形態では、クランプ800は、また、フィンガープル811を含むことが可能である。フィンガープル811は、垂直方向に配向されたフィンガープルとすることができ、クランプ800をネック-ガスケット-アコモデータ400から除去するときに、ユーザがフィンガープル811の下を持ち上げることを可能にする。ある実施形態では、フィンガープル811は、クランプ800の垂直方向の拡張部とすることができ、それは、タブ815の下方にタブ815を越えて延在しており、また、ネック-ガスケット-アコモデータ400が終了する場所の下方に延在している。フィンガープル811は、クランプ800の一体的な構造体とすることができる。
図8に示されているような断面において、クランプ800は、図案化された文字「f」に似ていることが可能であり、上昇部の末端は、受け入れチャネル408に向かう点に向けてぐるりと湾曲し、幹部は、フィンガープル811の中へ下降し、タブ815のアームとなる1つだけのアームが存在していることが可能である。
【0150】
[00184] また、クランプ900(
図9に示されている)及びクランプ1000(
図10に示されている)は、それぞれ、同様のフィンガープル、すなわち、フィンガープル911及びフィンガープル1011をそれぞれ含むことが可能である。フィンガープル911及びフィンガープル1011のそれぞれは、
図9及び
図10に示されている壁部121から離れるように実質的に垂直方向にそれぞれ延在することが可能である。例えば、
図9及び
図10を参照されたい。クランプ900の断面は、「L」字形状になっていることが可能であり、ここで、「L」字の一方の脚部は、受け入れチャネル408の中へ除去可能に挿入するためのものであり、「L」字の他方の脚部は、フィンガープル911である。
図9を参照されたい。クランプ1000の断面は、逆さま文字「J」に似ていることが可能である。クランプ1000において、フィンガープル1011及びタブ815は、共線的であるが、互いの反対側方向に延在することが可能であり、フィンガープル1011は、ベッセル120から離れるように延在しており、タブ815は、ベッセル120に向けて延在している。
図10を参照されたい。
【0151】
[00185] すべての3つのフィンガープル(例えば、フィンガープル811、フィンガープル911、及び、フィンガープル1011)は、構造的に異なっている可能性があるが、それぞれは、上向きに及びベッセル120から離れるように引っ張るために指に係合することになる明確な構造体を提供することによって、所与のクランプをネック-ガスケット-アコモデータ400から除去する際にユーザを支援する上で、同様の目的又は同じ目的を果たすことが可能である。
【0152】
[00186] 追加的に、クランプ800は、面取り部813を含むことが可能であり、面取り部813は、受け入れチャネル408の中に除去可能に保持されるクランプ800の末端部分に位置付けされ得る。面取り部813は、面取り部とすることができ、クランプ800を、受け入れチャネル408の中へ、及び、同様に受け入れチャネル408の中に除去可能に存在し得るベッセルネックガスケット500の部分に対抗して、挿入することを支援することが可能である。クランプ600、クランプ900、クランプ1000、及びクランプ1100は、また、そのような面取り部813を含むことが可能である。また、面取り部813は、受け入れチャネル408の中に小さい領域のボイド空間を提供することによって、所与のフィンガープル(例えば、フィンガープル811、フィンガープル911、及び、フィンガープル1011)の使用を支援することが可能であり、ユーザが所与のフィンガープルを引っ張るときに、受け入れチャネル408の中のクランプの末端部が、所与の受け入れチャネル408のこのボイド領域の中へ関節式になる(すなわち、枢動する)ことができるようになっている。
【0153】
[00187] それに限定されないが、クランプ600、クランプ800、クランプ900、クランプ1000、及びクランプ1100などのような、本明細書で開示されている様々なクランプに関して、これらのクランプは、くさびとして技術的に機能することが可能であり、そのようなクランプの部分が受け入れチャネル408の中に除去可能に挿入され得るときに、受け入れチャネル408の中のベッセルネックガスケット500の部分(例えば、キャリア511及び可撓性の部材505)に対抗して、並びに、コンタ402の表面であり得る、受け入れチャネル408の壁部に対抗して、対向する横方向圧縮力を生成させることに留意されたい。これらの横方向圧縮力は、本明細書で述べられているような可撓性の部材505の一部分を圧縮することが可能であり、それは、一次的な水密シールを生成させることを支援することが可能である。例えば、
図7、
図8、
図9、
図10、及び
図11を参照されたい。追加的に、これらのクランプ(例えば、クランプ600、クランプ800、クランプ900、クランプ1000、及びクランプ1100)の一部、例えば、相手側壁縁部603(それは、これらのクランプのそれぞれの上に存在する構造体とすることができる)は、対向する開口壁縁部410などのような、受け入れチャネル408の一部に押し付けることが可能であり、また、この機能的能力において、これらのクランプは、クランプ(堅く保持するように一緒に押し付けるデバイスと同様)として、及び/又は、くさびとして作用することが可能である。すなわち、これらのクランプのいずれかが受け入れチャネル408の中へ挿入され得るときに、受け入れチャネル408及びクランプの一部は、互いに押し付け合っていることが可能である。
【0154】
[00188]
図12Aから
図12Dは、様々なクランプの断面図であり得、例えば、
図12Aの中のクランプ800;
図12Bの中のクランプ900;
図12Cの中のクランプ1000;及び、
図12Dの中のクランプ1100などを示すものであり得る。
図12Eは、ネック-ガスケット-アコモデータ400の断面図であり得、それは、様々なクランプの部分(例えば、面取り部813を備える部分)を受け入れることができる受け入れチャネル408を含むことが可能である。
図12Aは、クランプ800が断面で文字「f」に似ていることが可能であることを示すものであり得る。
図12Bは、クランプ900が断面で文字「L」に似ていることが可能であることを示すものであり得る。
図12Cは、クランプ1000が断面で文字「J」に似ていることが可能であることを示すものであり得る。
図12Dは、クランプ1100が断面で文字「C」に似ていることが可能であることを示すものであり得る。
【0155】
[00189] ある実施形態では、ある領域は、ネック-ガスケット-アコモデータ400を含み、また、ネック-ガスケット-アコモデータが側壁121に接合する場所を含み、この領域は、断面で、アラビア数字「4」に似ている。例えば、
図12E、
図7、
図8、
図9、
図10、及び
図11を参照されたい。
【0156】
[00190] ある実施形態では、いくつかのフェイスソーキングデバイス100コンポーネントパーツは、射出成形及び/又は3Dプリンティングに適切な1つ又は複数の熱可塑性物質から実質的に構築され得る。例えば、及び、本発明の範囲を限定することなく、いくつかのフェイスソーキングデバイス100コンポーネントパーツは、アクリロニトリル-ブタジエンスチレン(ABS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリカーボネート、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン(例えば、HDPE)、エラストマー、ゴム、シリコーン、及び/又は、ファイバーグラスなどのうちの1つ又は複数の材料から実質的に構築され得る。
【0157】
[00191] 構築材料に関して、それによって、そのような開示の理由によって、本発明を不必要に限定することは望まれてもいないし、意図されてもいないことに留意されたい。
【0158】
[00192] ある実施形態では、可撓性の部材505、キャリア511、及び/又は、様々なクランプ(例えば、クランプ600及びクランプ900)のような、そのようなコンポーネントパーツは、信頼性が高く高品質のダイ-カッティング(スタンピング)の製造方法によって製造され得、それは、そのようなパーツのモールドのための工具を生成させることと比較して、かなり安価である可能性があることに留意されたい。そして、他のクランプ実施形態(例えば、クランプ600、クランプ800、クランプ900、クランプ1000、及びクランプ1100)は、適当な長さでの切断を伴う特注の押し出しによって製造することが可能であり、それは、そのようなパーツのモールドのための工具を生成させるよりも安価な、信頼性が高く高品質の製造方法とすることができる。
【0159】
[00193] フェイスソーキングデバイスは、説明されてきた。本発明の様々な例示的な実施形態の先述の説明は、図示及び開示の目的のために提示されてきた。包括的であること、又は、開示されている正確な形態に本発明を限定することは意図されていない。多くの修正例及び変形例が、本発明の精神から逸脱することなく、上記の教示の観点から可能である。
【0160】
[00194] 最も実用的で好適な実施形態であると現在考えられているものに関連して、本発明が説明されてきたが、本発明は、開示されている実施形態に限定されるべきではないが、それとは対照的に、添付の特許請求の範囲の精神及び範囲の中に含まれる様々な修正例及び同等の配置をカバーすることが意図されていることを理解されたい。
【符号の説明】
【0161】
100 フェイスソーキングデバイス100
120 ベッセル120
121 少なくとも1つの壁部121
122 リム122
125 少なくとも1つのベース125
130 呼吸装置130
140 ヘッドレストサブアセンブリ140
150 ヒータサブアセンブリ150
160 エアレータ160
170 制御部170
400 ネック-ガスケット-アコモデータ400
402 コンタ402
404 水平方向幅404
406 最大垂直方向長さ406
408 受け入れチャネル408
410 2つの対向する開口壁縁部410
412 ポケット412
500 ベッセルネックガスケット500
501 相手側縁部501
503 上部縁部503
505 可撓性の部材505
507 内部表面507
509 外部表面509
511 キャリア511
600 クランプ600
601 末端部601
603 相手側壁縁部603
605 スナップラッチ605
800 クランプ800
811 フィンガープル811
813 面取り部813
815 タブ815
900 クランプ900
911 フィンガープル911
1000 クランプ1000
1011 フィンガープル1011
1100 クランプ1100
【手続補正書】
【提出日】2022-07-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一次的な水密シールを形成するためのコンポーネントであって、
ベッセルの側壁の上に位置付けされている第1の構造部材であるネック-ガスケット-アコモデータであって、コンタを有しており、前記コンタは前記ベッセルの上部リムの下方にある開放経路を辿っており、受け入れチャネルが前記コンタの中へ延在している、ネック-ガスケット-アコモデータと、
相手側縁部を備えたベッセルネックガスケットであって、前記相手側縁部の少なくとも一部分が前記受け入れチャネルの中にフィットする、ベッセルネックガスケットと、
相手側壁縁部を備えた第2の構造部材であるクランプであって、前記相手側壁縁部の少なくとも一部分が前記受け入れチャネルの中にフィットする、クランプと、
を備え、
前記クランプの一部分の幅、ベッセルネックガスケットの幅、及び、前記受け入れチャネルの幅は、前記相手側壁縁部の前記少なくとも一部分及び前記相手側縁部の前記少なくとも一部分が前記受け入れチャネルの中へ受け入れられるときに、前記一次的な水密シールが前記受け入れチャネルの一部分と前記ベッセルネックガスケットのいくつかの部分との間に形成されるように、サイズ決めされている、コンポーネント。
【手続補正書】
【提出日】2022-07-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部開口を有し、液体を保持することができ、側壁にガスケット-アコモデータを有するベッセルであって、
可撓性シートであって、前記ベッセルの前記ガスケット-アコモデータの少なくとも上部部分をカバーするガスケットとして機能する底部部分を有する可撓性シートと、
前記可撓性シートとは別個のコンポーネントであるクランプであって、前記クランプは、前記可撓性シートの前記底部部分を前記ガスケット-アコモデータの前記少なくとも上部部分にしっかりと摩擦によってプレスフィットして、前記可撓性シートの前記底部部分が前記ガスケット-アコモデータの前記少なくとも上部部分に対して耐密に嵌合して、一次的な水密シールを形成するようにし、前記クランプは前記可撓性シートに物理的に接触し、前記クランプは前記ガスケット-アコモデータに物理的に接触する、クランプと、を備え、
前記可撓性シートのうち、前記底部部分とは離れて配設された異なる部分は、ユーザの首の前面部分を除去可能に受け入れて、前記可撓性シートのこの異なる部分と前記ユーザの前記首の前記前面部分との間に二次的な水密シールを形成するように構成され、
前記可撓性シート及び前記ベッセルは、使用中、前記ユーザの前記首の重さを直接的には支持しない、ベッセル。
【請求項2】
前記クランプと、前記可撓性シートと、前記ガスケット-アコモデータの前記少なくとも上部部分と、の間の連通は、非回転の摩擦による押圧嵌合によるものである、請求項1に記載のベッセル。
【請求項3】
上部開口を有し、内部空間に液体を保持することができるベッセルと、
前記内部空間の底部付近の少なくとも一点にガスのストリームを供給し、前記ベッセルが十分な量の前記液体を含むときに、前記ガスのストリームにより泡が放出されるようにする手段と、
前記ベッセルの前記内部空間内に電磁放射線を放射するための少なくとも1つの電磁エミッタであって、これにより前記ベッセルの前記内部空間内に放射された前記電磁放射線が前記液体内を通って放射され、前記ベッセル内に保持された前記液体中の前記泡の少なくともいくらかと相互作用する、電磁エミッタと、
マウスピースと、前記マウスピースから離れて配設される少なくとも1つの出口端と、を有する呼吸装置であって、前記呼吸装置は、ユーザの顔が前記ベッセル内の前記液体の中に沈められている間に、前記ユーザが呼吸することができるように構成され、前記少なくとも1つの出口端は、前記ベッセルの側壁に取り付けられ、前記マウスピースを有する前記呼吸装置の一部分は、前記マウスピースが前記少なくとも1つの出口端の上方から前記少なくとも1つの出口端の下方へと位置付けられるように移動可能である、呼吸装置と、
を備える、ソーキングデバイス。
【請求項4】
前記少なくとも1つの電磁エミッタは、発光ダイオード、白熱光源、及び治療用電磁放射線の別の光源のうちの1つ又は複数から選択される、請求項3に記載のソーキングデバイス。
【請求項5】
ユーザの顔の全体又はその一部分にフィットするようにサイズ決めされた内部容積を有するベッセルであって、前記内部容積は、前記顔の全体または前記その一部分を沈めるのに十分な体積の液体を保持するようにサイズ決めされ、前記ベッセルは少なくとも1つの壁部及び少なくとも1つのベースを含み、前記少なくとも1つの壁部と前記少なくとも1つのベースとは互いに物理的に接触し、前記少なくとも1つの壁部及び前記少なくとも1つのベースは一緒に、前記少なくとも1つのベースとは反対側に配設された、前記内部容積への上部開口を有する前記内部容積の範囲を実質的に定め、前記少なくとも1つの壁部はネック-ガスケット-アコモデータを含み、前記ネック-ガスケット-アコモデータはベッセルネックガスケットを収容する、ベッセルと、
前記ベッセルネックガスケットであって、前記ベッセルネックガスケットは前記ベッセルに接合されて、前記ネック-ガスケット-アコモデータにおいて一次的な水密シールを形成し、前記ベッセルネックガスケットは、前記ユーザの前記顔の全体又は前記その一部分が前記液体の中に沈められるときに、前記ユーザの首領域の第1の部分を受け入れる際には、前記首領域の前記第1の部分と前記ベッセルネックガスケットとの間には二次的な水密シールが形成され、前記ベッセルネックガスケットは、前記首領域の前記第1の部分に対して除去可能に接触するように適合される、ベッセルネックガスケットと、
クランプであって、前記ベッセルネックガスケットは、前記クランプを使用して前記ネック-ガスケット-アコモデータに取り付けられ、この取り付けにより前記一次的な水密シールが形成され、前記クランプは、前記ベッセルネックガスケットの一部分が前記クランプと前記ネック-ガスケット-アコモデータの上部部分との間に挟まれた状態で、摩擦嵌めにより前記ネック-ガスケット-アコモデータに相補的にフィットするように形状決めされ、前記一次的な水密シールを形成する、クランプと、
呼吸装置であって、前記呼吸装置は前記ベッセルに物理的に取り付けられ、前記呼吸装置は、マウスピースと、少なくとも1つのベッセル-チューブ-ホース-コネクタと、少なくとも1つのホース又は少なくとも1つのチュービングと、を含み、前記少なくとも1つのホース又は前記少なくとも1つのチュービングは、前記マウスピースに接続し、かつ前記少なくとも1つのベッセル-チューブ-ホース-コネクタに接続して、呼吸用ガス移動のための密封通路を提供し、前記マウスピースは、前記ユーザの口に保持され得るように構成され、前記少なくとも1つのベッセル-チューブ-ホース-コネクタは前記ベッセルに取り付けられ、前記呼吸装置と前記ベッセルとの間の物理的なリンクを提供し、前記ユーザは、前記ユーザの前記口が前記マウスピースを保持しているとき、前記呼吸装置を使用して呼吸をすることができる、呼吸装置と、を備え、
前記ベッセルが、前記ベッセルの最大液体レベル以下のレベルまで前記液体で充填されるとき、前記ユーザは、前記顔の全体又は前記その一部分を一定期間にわたって浸漬し、前記一定期間にわたり前記液体内に浸漬されている皮膚が健康上の利益、審美的な利益、及び/又は、鎮静的な利益を受けるようにする、
フェイスソーキングデバイス。
【請求項6】
前記ネック-ガスケット-アコモデータはコンタを含み、
前記コンタは、前記ベッセルのリムの下方に位置付けられ、
前記リムは、前記上部開口の境界を実質的に定め、
前記コンタは、前記コンタの表面が最初に前記リムの下方に延びる場所において始まり、
前記コンタは、前記コンタの前記表面が前記リムまで延びて戻る場所において終了するまで継続し、
前記コンタが始まる場所及び前記コンタが終了する場所は、水平方向幅によって分離され、
前記コンタは、前記リムの高さから前記コンタ上の最下点までの最大垂直方向長さを有し、
前記コンタは、前記ネック-ガスケット-アコモデータの前記上部部分を含む、請求項5に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項7】
前記水平方向幅は、前記ユーザの前記首の直径以上になるようにサイズ決めされる、請求項6に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項8】
前記最大垂直方向長さは、前記ユーザの前記首の直径の半分以上になるようにサイズ決めされる、請求項6に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項9】
前記フェイスソーキングデバイスの前面から見たときの前記コンタの形状は、円形の3分の1~3分の3、楕円形の3分の1~3分の3、長円形の3分の1~3分の3、U字形状、馬蹄形形状、正多角形、非正多角形、及び半多角形からなる群から選択される、請求項6に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項10】
前記ベッセルネックガスケットは、前記ユーザの前記首領域の前記第1の部分を受け入れるために調節的な上部縁部を含む、請求項5に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項11】
前記ベッセルネックガスケットは、可撓性の部材であり、
前記ベッセルネックガスケットは、平面的であり、内部表面及び前記内部表面の反対側に配設されている外部表面を有し、
前記外部表面又は前記内部表面は、前記首領域の前記第1の部分と共に前記二次的な水密シールを形成するように適合される、請求項5に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項12】
前記ベッセルネックガスケットは、シリコーン、ゴム、ネオプレン、ニトリル、ビニール、ポリエチレン、及びポリプロピレンから成る群から選択される1つ又は複数のエラストマーを含む構築材料から構築される、請求項5に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項13】
前記ベッセルネックガスケットは、前記ネック-ガスケット-アコモデータのコンタの形状及び表面に相補的な相手側縁部含み、
前記コンタは、前記ネック-ガスケット-アコモデータの前記上部部分を含み、
前記クランプと前記ネック-ガスケット-アコモデータの前記上部部分との間に挟まれた前記ベッセルネックガスケットの前記一部分は、前記相手側縁部を含む、請求項5に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項14】
前記ベッセルネックガスケットの前記一部分は、前記一次的な水密シールを形成するのに使用される相手側縁部を含む、請求項5に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項15】
前記クランプは、リジッドである、請求項5に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項16】
前記ベッセルネックガスケットは、前記ベッセルに除去可能に接合される、請求項5に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項17】
前記フェイスソーキングデバイスは、ヘッドレストサブアセンブリをさらに含み、
前記ヘッドレストサブアセンブリの少なくともいくつかの部分は、前記ベッセルに取り付けられ、
前記ヘッドレストサブアセンブリは、サポート部材を含み、
前記サポート部材の少なくともいくつかの部分は、前記内部容積内に位置付けられ、
前記サポート部材は、前記顔の全体又はその一部分が前記内部容積内に除去可能に位置付けられるとき、前記ユーザの前記頭の一部分を支持するように構成される、請求項5に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項18】
前記ヘッドレストサブアセンブリは、高さ調節手段をさらに含み、
前記高さ調節手段は、前記ベッセルの前記内部容積内で、前記ベッセルの前記少なくとも1つのベースから前記ベッセルの前記上部開口へと垂直に延びる軸に対して、前記サポート部材の前記少なくともいくつかの部分の高さを変え、
前記高さ調節手段は、前記サポート部材の前記少なくともいくつかの部分に物理的に接触している、請求項17に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項19】
前記ヘッドレストサブアセンブリは、前後方向調節手段をさらに含み、
前記前後方向調節手段は、前記フェイスソーキングデバイスの前面から後面へと延びる前記フェイスソーキングデバイスの経線に沿って前記サポート部材の位置を変え、
前記前後方向調節手段は、前記ベッセルに物理的に接触する、請求項17に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項20】
前記フェイスソーキングデバイスは、ヒータサブアセンブリをさらに含み、
前記ヒータサブアセンブリの少なくとも一部分は、前記ベッセルに取り付けられ、
前記ヒータサブアセンブリは、前記内部容積内の前記液体の少なくとも一部分を加熱する加熱要素を含む、請求項5に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項21】
前記フェイスソーキングデバイスは、エアレータをさらに含み、
前記エアレータは、ガスディフューザと、前記ガスディフューザに物理的に連通しているガス供給源と、を含み、
前記ガスディフューザは、前記ベッセルに取り付けられ、
前記ガス供給源は、前記ガスディフューザにガスを提供し、
前記ガスディフューザは、前記ガスディフューザの多孔性の構造体を通して受け入れられる前記ガスの少なくともいくらかを前記内部容積の中へ解放する、請求項5に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項22】
前記ガス供給源は、圧縮ガス含むシリンダ、大気をポンプ送りするためのエアポンプ、又は前記ガスを圧縮するためのコンプレッサのうちの1つ又は複数から選択される、請求項21に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項23】
前記フェイスソーキングデバイスは、少なくとも1つの電磁エミッタをさらに含み、
前記少なくとも1つの電磁エミッタは、所定範囲の波長にわたって電磁放射線を放射し、
前記少なくとも1つの電磁エミッタの少なくともいくつかの部分は、前記ベッセルに取り付けられ、放射された電磁放射線の少なくともいくらかは前記内部容積内に放射される、請求項5に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項24】
前記少なくとも1つの電磁エミッタは、少なくとも1つの発光ダイオードである、請求項23に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項25】
前記呼吸装置は、ヘッドレストでもあり、
前記少なくとも1つのホース又は前記少なくとも1つのチュービングは、前記少なくとも1つのホース又は前記少なくとも1つのチュービングの外側に位置付けられたサポート部材を有し、
前記サポート部材は、前記顔の全体又はその一部分が前記内部容積内に除去可能に位置付けられるときに、前記ユーザの頭部の一部分を支持するように構成される、請求項5に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項26】
上部開口を有し、液体を保持することができ、ガスケット-アコモデータを有するベッセルであって、
可撓性シートであって、前記ベッセルの前記ガスケット-アコモデータの少なくとも上部部分の一部をカバーするガスケットとして機能する底部部分を有する可撓性シートと、
マウスピースを有し、ユーザの顔が前記ベッセル内の前記液体の中に沈められている間に、前記ユーザが呼吸することができるように構成された呼吸装置であって、前記呼吸装置は、前記マウスピースを間に配設した状態で、前記ベッセルの2つの対向する側壁に取り付けられる、呼吸装置と、を備え
前記可撓性シートの前記底部部分と、前記ベッセルの前記ガスケット-アコモデータの前記少なくとも上部部分の一部は、互いに耐密に嵌合して、一次的な水密シールを形成するように配置され、
前記可撓性シートのうち、前記底部部分とは離れて配設された異なる部分は、前記ユーザの首の前面部分を除去可能に受け入れて、前記可撓性シートのこの異なる部分と前記ユーザの前記首の前記前面部分との間に二次的な水密シールを形成するように構成され、
前記可撓性シート及び前記ベッセルは、使用中、前記ユーザの前記首の重さを直接的には支持しない、ベッセル。
【請求項27】
前記可撓性シートの上部は、前記ベッセルのリムよりも高い、請求項26に記載のベッセル。
【請求項28】
上部開口を有し、内部空間に液体を保持することができるベッセルと、
前記内部空間の底部付近の少なくとも一点にガスのストリームを供給し、前記ベッセルが十分な量の前記液体を含むときに、前記ガスのストリームにより泡が放出されるようにする手段と、
前記ベッセルの前記内部空間内に電磁放射線を放射するための少なくとも1つの電磁エミッタであって、これにより前記ベッセルの前記内部空間内に放射された前記電磁放射線が前記液体内を通って放射され、前記ベッセル内に保持された前記液体中の前記泡の少なくともいくらかと相互作用する、電磁エミッタと、
ユーザの顔が前記ベッセル内の前記液体の中に沈められている間に、前記ユーザが呼吸することができるように構成された呼吸装置であって、前記呼吸装置は前記ベッセルの側壁に取り付けられ、前記側壁が実質的に垂直である、呼吸装置と、
前記ベッセルの前記上部開口よりも前記内部空間の前記底部に近い領域から延在する前記内部空間内に位置付けられたヘッドレストであって、前記ヘッドレストの一部分は、前記ユーザの額を除去可能に支持するように適合され、前記ヘッドレストの前記一部分は移動可能である、ヘッドレストと、
を備える、ソーキングデバイス。
【請求項29】
前記少なくとも1つの電磁エミッタは、発光ダイオード、白熱光源、及び治療用電磁放射線の別の光源のうちの1つ又は複数から選択される、請求項28に記載のソーキングデバイス。
【請求項30】
ユーザの顔の全体又はその一部分にフィットするようにサイズ決めされた内部容積を有するベッセルであって、前記内部容積は、前記顔の全体又は前記その一部分を沈めるのに十分な体積の液体を保持するようにサイズ決めされ、前記ベッセルは少なくとも1つの壁部及び少なくとも1つのベースを含み、前記少なくとも1つの壁部と前記少なくとも1つのベースとは互いに物理的に接触し、前記少なくとも1つの壁部及び前記少なくとも1つのベースは一緒に、前記少なくとも1つのベースとは反対側に配設された、前記内部容積への上部開口を有する前記内部容積の範囲を実質的に定め、前記少なくとも1つの壁部はネック-ガスケット-アコモデータを含み、前記ネック-ガスケット-アコモデータはベッセルネックガスケットを収容する、ベッセルと、
前記ベッセルネックガスケットであって、前記ベッセルネックガスケットは前記ベッセルに接合されて、前記ネック-ガスケット-アコモデータにおいて一次的な水密シールを形成し、前記ベッセルネックガスケットは、前記顔の全体又は前記その一部分が沈められるときに、前記ユーザの首領域の第1の部分を受け入れる際には、前記首領域の前記第1の部分と前記ベッセルネックガスケットとの間には二次的な水密シールが形成され、前記ベッセルネックガスケットは、前記首領域の前記第1の部分に対して除去可能に接触するように適合される、ベッセルネックガスケットと、
呼吸装置であって、前記呼吸装置は前記ベッセルに物理的に取り付けられ、前記呼吸装置は、マウスピースと、少なくとも1つのベッセル-チューブ-ホース-コネクタと、少なくとも1つのホース又は少なくとも1つのチュービングと、を含み、前記少なくとも1つのホース又は前記少なくとも1つのチュービングは、前記マウスピースに接続し、かつ、呼吸用ガス移動のための密封通路を提供する前記少なくとも1つのベッセル-チューブ-ホース-コネクタに接続し、前記マウスピースは、前記ユーザの口に保持され得るように構成され、前記少なくとも1つのベッセル-チューブ-ホース-コネクタは、前記呼吸装置と前記ベッセルとの間の物理的なリンクを提供する前記ベッセルに取り付けられ、前記ユーザは、前記ユーザの前記口が前記マウスピースを保持しているとき、前記呼吸装置を使用して呼吸をすることができ、前記少なくとも1つのホースの少なくとも大部分又は前記少なくとも1つのチュービングの少なくとも大部分は、前記少なくとも1つのベッセル-チューブ-ホース-コネクタと前記少なくとも1つのホース又は前記少なくとも1つのチュービングとの間の旋回回転連通を介して、前記内部容積内から前記ベッセルのリムの上方へと存在する、呼吸装置と、
少なくとも大部分が前記内部容積の中に位置付けられるヘッドレストサブアセンブリであって、前記ヘッドレストサブアセンブリは、一部分が前記ユーザの額を除去可能に支持するように適合されたサポート部材を含み、これにより、使用中に前記ネック-ガスケット-アコモデータが前記ユーザの首に食い込むのを防止する、ヘッドレストサブアセンブリと、を備え、
前記ベッセルが、前記ベッセルの最大液体レベル以下のレベルまで前記液体で充填されるとき、前記ユーザは、前記顔の全体又は前記その一部分を一定期間にわたって浸漬し、前記一定期間にわたり前記液体内に浸漬されている皮膚が健康上の利益、審美的な利益、及び/又は、鎮静的な利益を受けるようにする、
フェイスソーキングデバイス。
【請求項31】
前記ネック-ガスケット-アコモデータはコンタを含み、
前記コンタは、前記ベッセルの前記リムの下方に位置付けられ、
前記リムは、前記上部開口の境界を実質的に定め、
前記コンタは、前記コンタの表面が最初に前記リムの下方に延びる場所において始まり、
前記コンタは、前記コンタの前記表面が前記リムまで延びて戻る場所において終了するまで継続し、
前記コンタが始まる場所及び前記コンタが終了する場所は、水平方向幅によって分離され、
前記コンタは、前記リムの高さから前記コンタ上の最下点までの最大垂直方向長さを有する、請求項30に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項32】
前記水平方向幅は、前記ユーザの前記首の直径以上になるようにサイズ決めされる、請求項31に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項33】
前記最大垂直方向長さは、前記ユーザの前記首の直径の半分以上になるようにサイズ決めされる、請求項31に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項34】
前記フェイスソーキングデバイスの前面から見たときの前記コンタの形状は、円形の3分の1~3分の3、楕円形の3分の1~3分の3、長円形の3分の1~3分の3、U字形状、馬蹄形形状、正多角形、非正多角形、及び半多角形からなる群から選択される、請求項31に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項35】
前記ベッセルネックガスケットは、前記ユーザの前記首領域の前記第1の部分を受け入れるために調節的な上部縁部を含む、請求項30に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項36】
前記ベッセルネックガスケットは、可撓性の部材であり、
前記ベッセルネックガスケットは、平面的であり、内部表面及び前記内部表面の反対側に配設されている外部表面を有し、
前記外部表面又は前記内部表面は、前記首領域の前記第1の部分と共に前記二次的な水密シールを形成するように適合される、請求項30に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項37】
前記ベッセルネックガスケットは、シリコーン、ゴム、ネオプレン、ニトリル、ビニール、ポリエチレン、及びポリプロピレンから成る群から選択される1つ又は複数のエラストマーを含む構築材料から構築される、請求項30に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項38】
前記ベッセルネックガスケットは、前記ネック-ガスケット-アコモデータのコンタの形状及び表面に相補的な相手側縁部含む、請求項30に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項39】
前記ベッセルネックガスケットの前記相手側縁部は、以下の3つの構成のうちの1つの構成において、
(a)ベッセルネックガスケット取り付け手段により、前記ネック-ガスケット-アコモデータの前記コンタに取り付けられる、又は、
(b)前記コンタから第1の固定距離において、前記少なくとも1つの壁部の外壁面に取り付けられ、この取り付けは前記ベッセルネックガスケット取り付け手段により成される、又は、
(c)前記コンタから第2の固定距離において、前記少なくとも1つの壁部の内壁面に取り付けられ、この取り付けは前記ベッセルネックガスケット取り付け手段により成される、
請求項38に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項40】
前記ベッセルネックガスケット取り付け手段は、熱溶着、超音波溶着、溶剤結合、化学接着剤、シーラント、及び機械的な締結具のうちの1つ又は複数から選択される、請求項39に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項41】
取り付け構成(a)からの前記ベッセルネックガスケット取り付け手段は、クランプである少なくても1つの機械的な締結具を含み、
前記ベッセルネックガスケットは、前記クランプを使用して前記ネック-ガスケット-アコモデータに取り付けられ、この取り付けにより前記一次的な水密シールが形成され、
前記クランプは、前記ベッセルネックガスケットの一部分が前記クランプと前記ネック-ガスケット-アコモデータの前記コンタとの間に挟まれた状態で、摩擦嵌めにより前記ネック-ガスケット-アコモデータに相補的にフィットするように形状決めされ、前記一次的な水密シールを形成する、請求項39に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項42】
前記ベッセルネックガスケットの前記一部分は、前記相手側縁部を含む、請求項41に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項43】
前記クランプは、リジッドである、請求項41に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項44】
前記ベッセルネックガスケットは、前記ベッセルに除去可能に接合される、請求項30に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項45】
前記ネック-ガスケット-アコモデータ及び前記ベッセルネックガスケットは互いに一体的であり、かつ前記少なくとも1つの壁部と一体的であり、
前記ベッセルネックガスケットは、リジッドからセミリジッドである前記少なくとも1つの壁部の周囲の壁部厚さよりも小さい薄い壁部厚さを有する可撓性側壁の領域であり、
前記ネック-ガスケット-アコモデータは、前記可撓性側壁の前記領域のいくつかの部分の周りにある移行領域であって、この移行領域において、前記薄い壁部厚さが前記周囲の壁部厚さへと移行する、請求項30に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項46】
前記ヘッドレストサブアセンブリの少なくともいくつかの部分は、前記ベッセルに取り付けられ、
前記サポート部材は、前記ユーザの前記顔の全体又はその一部分が前記内部容積内に除去可能に位置付けられるとき、前記ユーザの前記額を支持するように構成される、請求項30に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項47】
前記ヘッドレストサブアセンブリは、高さ調節手段を含み、
前記高さ調節手段は、前記ベッセルの前記内部容積内で、前記ベッセルの前記少なくとも1つのベースから前記ベッセルの前記上部開口へと垂直に延びる軸に対して、前記サポート部材の高さを変え、
前記高さ調節手段は、前記サポート部材に物理的に接触している、請求項30に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項48】
前記ヘッドレストサブアセンブリは、前後方向調節手段をさらに含み、
前記前後方向調節手段は、前記フェイスソーキングデバイスの前面から後面へと延びる前記フェイスソーキングデバイスの経線に沿って前記サポート部材の位置を変え、
前記前後方向調節手段は、前記ベッセルに物理的に接触する、請求項30に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項49】
前記フェイスソーキングデバイスは、ヒータサブアセンブリをさらに含み、
前記ヒータサブアセンブリの少なくとも一部分は、前記ベッセルに取り付けられ、
前記ヒータサブアセンブリは、前記内部容積内の前記液体の少なくとも一部分を加熱する加熱要素を含む、請求項30に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項50】
前記フェイスソーキングデバイスは、エアレータをさらに含み、
前記エアレータは、ガスディフューザと、前記ガスディフューザに物理的に連通しているガス供給源と、を含み、
前記ガスディフューザは、前記ベッセルに取り付けられ、
前記ガス供給源は、前記ガスディフューザにガスを提供し、
前記ガスディフューザは、前記ガスディフューザの多孔性の構造体を通して受け入れられる前記ガスの少なくともいくらかを前記内部容積の中へ解放する、請求項30に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項51】
前記ガス供給源は、圧縮ガス含むシリンダ、大気をポンプ送りするためのエアポンプ、又は前記ガスを圧縮するためのコンプレッサのうちの1つ又は複数から選択される、請求項50に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項52】
前記フェイスソーキングデバイスは、少なくとも1つの電磁エミッタをさらに含み、
前記少なくとも1つの電磁エミッタは、所定範囲の波長にわたって電磁放射線を放射し、
前記少なくとも1つの電磁エミッタの少なくともいくつかの部分は、前記ベッセルに取り付けられ、放射された電磁放射線の少なくともいくらかは前記内部容積内に放射される、請求項30に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項53】
前記少なくとも1つの電磁エミッタは、少なくとも1つの発光ダイオードである、請求項52に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項54】
内部容積の周りに複数の側壁を有するベッセルであって、前記内部容積は、液体を除去可能に受け入れ、かつ保持するように構成され、前記内部容積は、人の顔の少なくとも一部分を前記液体内に除去可能に受け入れるように構成される、ベッセルと、
一次的な水密シールを形成するためのコンポーネントであって、
前記ベッセルの前記複数の側壁から選択される側壁の上に位置付けられている第1の構造部材であるネック-ガスケット-アコモデータであって、コンタを有しており、前記コンタは、前記ベッセルの上部リムの下方にある開放経路を辿っており、受け入れチャネルが、前記コンタの中へ延在している、ネック-ガスケット-アコモデータと、
実質的に可撓性であり、かつ平面的なベッセルネックガスケットであって、前記ベッセルネックガスケットは相手側縁部を有し、前記相手側縁部の少なくとも一部分が、前記受け入れチャネルの中にフィットする、ベッセルネックガスケットと、
相手側壁縁部を備えた第2の構造部材であるクランプであって、前記相手側壁縁部の少なくとも一部分が、前記受け入れチャネルの中にフィットする、クランプと、
前記内部容積内の前記液体の温度を制御及び維持するように構成されたヒータサブアセンブリであって、前記ヒータサブアセンブリは少なくとも1つの加熱要素と、少なくとも1つのサーモスタットと、少なくとも1つのシールドとを含み、前記少なくとも1つのサーモスタットは、前記温度の前記制御及び前記維持のために前記少なくとも1つの加熱要素に動作可能に接続され、前記少なくとも1つのシールドは前記内部容積内に位置付けられ、前記少なくとも1つのシールドは、前記人が前記少なくとも1つの加熱要素に直接物理的に接触することを防止し、前記少なくとも1つのシールドは少なくとも1つの加熱要素をカバーし、前記少なくとも1つの加熱要素は、前記液体と物理的に連通する、ヒータサブアセンブリと、を含む、コンポーネントと、を備え、
前記クランプの一部分の幅、前記ベッセルネックガスケットの幅、及び、前記受け入れチャネルの幅は、前記相手側壁縁部の前記少なくとも一部分及び前記相手側縁部の前記少なくとも一部分が前記受け入れチャネルの中へ受け入れられるときに、前記一次的な水密シールが前記受け入れチャネルの一部分と前記ベッセルネックガスケットのいくつかの部分との間に形成されるように、サイズ決めされている、
フェイスソーキングデバイス。
【請求項55】
前記フェイスソーキングデバイスは、前記人の前記顔が前記液体の中に沈められているときに、前記人が大気を呼吸することができるように構成された呼吸装置をさらに備える、請求項54に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項56】
前記フェイスソーキングデバイスは、前記人の前記顔が前記内部容積内にあるときに、前記人の頭部の少なくとも一部分を除去可能に受け入れ、かつ支持するように構成されたヘッドレストサブアセンブリをさらに備え、
前記ヘッドレストサブアセンブリの少なくとも一部分は、前記ベッセルと連通する、請求項54に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項57】
前記少なくとも1つのシールドは、前記液体が前記少なくとも1つのシールドを通過し、前記少なくとも1つの加熱要素に到達することを可能にするように構成された液体通過手段を含む、請求項54に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項58】
前記フェイスソーキングデバイスは、前記液体内に気泡を放出するように構成されたエアレータをさらに備え、
前記エアレータの少なくとも一部分は、前記ベッセルと連通する、請求項54に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項59】
前記フェイスソーキングデバイスは、制御部をさらに備え、
前記制御部は、前記内部容積の上方の前記フェイスソーキングデバイスの上部後方部分に位置付けられた前記ベッセルネックガスケットから離れて配設され、
前記制御部は、前記液体の前記温度又は前記液体内への気泡の放出のうちの1つ又は複数を制御するためのものである、請求項54に記載のフェイスソーキングデバイス。
【請求項60】
前記少なくとも1つの加熱要素は、前記少なくとも1つのシールドの下で、前記複数の側壁から選択された第2の側壁内に位置付けられた少なくとも1つの穴を通して前記内部容積内に挿入され、
前記第2の側壁は、前記ネック-ガスケット-アコモデータのある前記側壁とは異なる、請求項54に記載のフェイスソーキングデバイス。
【外国語明細書】