(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022111367
(43)【公開日】2022-07-29
(54)【発明の名称】ユーザ機器、無線通信方法及び集積回路
(51)【国際特許分類】
H04W 76/14 20180101AFI20220722BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20220722BHJP
【FI】
H04W76/14
H04W72/04 132
H04W72/04 136
H04W72/04 131
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022094973
(22)【出願日】2022-06-13
(62)【分割の表示】P 2020557936の分割
【原出願日】2018-06-12
(71)【出願人】
【識別番号】514136668
【氏名又は名称】パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ
【氏名又は名称原語表記】Panasonic Intellectual Property Corporation of America
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】特許業務法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン リレイ
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 秀俊
(57)【要約】
【課題】受信機設計の複雑さを低減させ、システム性能を向上させるために、サイドリンク動作用のリソースを決定することを容易にすること。
【解決手段】ユーザ機器は、キャリアにおけるサイドリンク通信に対して割当てられる第1の帯域幅部分(BWP)と、前記キャリアにおける基地局との通信に対して割当てられる第2のBWPとを決定する制御部と、決定された前記第1のBWPにおいて前記サイドリンク通信を行い、決定された前記第2のBWPにおいて前記基地局との通信を行う送受信部と、を備え、前記第2のBWPは、複数の第2のBWPの中で動的に切り替えられたBWPであり、前記第1のBWPは、動的に切り替えられないBWPである。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャリアにおけるサイドリンク通信に対して割当てられる第1の帯域幅部分(BWP)と、前記キャリアにおける基地局との通信に対して割当てられる第2のBWPとを決定する制御部と、
決定された前記第1のBWPにおいて前記サイドリンク通信を行い、決定された前記第2のBWPにおいて前記基地局との通信を行う送受信部と、
を備え、
前記第2のBWPは、複数の第2のBWPの中で動的に切り替えられたBWPであり、前記第1のBWPは、動的に切り替えられないBWPである、
ユーザ機器。
【請求項2】
前記第1のBWPにおいて前記サイドリンク通信を行うか、前記第2のBWPにおいて前記基地局との通信を行うかは、優先順位に基づく、
請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項3】
前記第1のBWP及び前記第2のBWPは、同時にアクティブである、
請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項4】
前記第2のBWPは、複数の第2のBWPの中でDCIを用いて動的に切り替えられたBWPであり、前記第1のBWPは、DCIを用いて動的に切り替えられないBWPである、
請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項5】
前記第1のBWPにおけるスロットの持続時間は、TDD(時分割複信)の場合、前記第2のBWPにおけるスロットフォーマットの変更に伴って変更される、
請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項6】
前記第1のBWPは、前記サイドリンク通信に用いられる時間領域リソースを示すビットマップが含まれているBWP設定シグナリングによって設定される、
請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項7】
キャリアにおけるサイドリンク通信に対して割当てられる第1の帯域幅部分(BWP)と、前記キャリアにおける基地局との通信に対して割当てられる第2のBWPとを決定する工程と、
決定された前記第1のBWPにおいて前記サイドリンク通信を行い、決定された前記第2のBWPにおいて前記基地局との通信を行う工程と、
を備え、
前記第2のBWPは、複数の第2のBWPの中で動的に切り替えられたBWPであり、前記第1のBWPは、動的に切り替えられないBWPである、
無線通信方法。
【請求項8】
前記第1のBWPにおいて前記サイドリンク通信を行うか、前記第2のBWPにおいて前記基地局との通信を行うかは、優先順位に基づく、
請求項7に記載の無線通信方法。
【請求項9】
前記第1のBWP及び前記第2のBWPは、同時にアクティブである、
請求項7に記載の無線通信方法。
【請求項10】
前記第2のBWPは、複数の第2のBWPの中でDCIを用いて動的に切り替えられたBWPであり、前記第1のBWPは、DCIを用いて動的に切り替えられないBWPである、
請求項7に記載の無線通信方法。
【請求項11】
前記第1のBWPにおけるスロットの持続時間は、TDD(時分割複信)の場合、前記第2のBWPにおけるスロットフォーマットの変更に伴って変更される、
請求項7に記載の無線通信方法。
【請求項12】
前記第1のBWPは、前記サイドリンク通信に用いられる時間領域リソースを示すビットマップが含まれているBWP設定シグナリングによって設定される、
請求項7に記載の無線通信方法。
【請求項13】
キャリアにおけるサイドリンク通信に対して割当てられる第1の帯域幅部分(BWP)と、前記キャリアにおける基地局との通信に対して割当てられる第2のBWPとを決定する処理と、
決定された前記第1のBWPにおいて前記サイドリンク通信を行い、決定された前記第2のBWPにおいて前記基地局との通信を行う処理と、
を制御し、
前記第2のBWPは、複数の第2のBWPの中で動的に切り替えられたBWPであり、前記第1のBWPは、動的に切り替えられないBWPである、
集積回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信の分野に関し、詳細には、NR(新しい無線アクセス技術)における、サイドリンク通信、サイドリンクディスカバリ、又は任意の他のサイドリンク動作用のリソース設定に関連する、ユーザ機器(UE)、基地局(gNB)、及び無線通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
LTE(Long Term Evolution) V2X(Vehicle to anything)では、サイドリンク通信用のリソース(事前)設定を実現するために、すなわち、サイドリンク送信/受信の動作時間/周波数位置を示すために、リソースプールの概念が採用されている。リソースプール設定は、無線リソース制御(RRC)シグナリングによって準静的に示され、キャリアにおける時間情報及び周波数情報の両方を含む。1つのリソースプールが、キャリアにおけるUE(車両)のゾーン位置(ゾーンとリソースプールとの関係が(事前に)設定されている)に基づいて、伝送のために選択される。
【0003】
NRでは、主に省電力化を目的としたリソース設定を実現するために、帯域幅部分(BWP:Bandwidth Part)の概念が採用されている。BWPは、NRにおいて指定された新しい概念であり、これは、キャリアにおける周波数領域内の1つの又は複数の連続する物理リソースブロック(PRB)からなる。したがって、BWPは、キャリアの細分化とみなされてもよい。例えば、UEは、トラフィックがある場合には広BWPにおいて、トラフィックがない又は少ない場合には狭BWPにおいて、動作することができる。NRでは、最大4つのBWPが、キャリアにおいて設定されてよく、1つのBWPのみが、一度に1つの方向(ダウンリンク(DL)又はアップリンク(UL))においてアクティブである。ダウンリンク制御情報(DCI)を介する動的BWP切り替えも、NRにおいて現在サポートされている。
【0004】
これまでのところ、NRにおけるサイドリンクの議論は、まだ非常に初期の段階にあり、NRにおける、サイドリンク通信、サイドリンクディスカバリ、又は任意の他のサイドリンク動作用のリソースをどのように設定するかは、不明確である。
【発明の概要】
【0005】
非限定的かつ例示的な一実施形態は、受信機設計の複雑さを低減させ、システム性能を向上させるために、NRにおける、サイドリンク通信、サイドリンクディスカバリ、又は任意の他のサイドリンク動作用のリソースを決定することを容易にする。
【0006】
本開示の第1の概括的な態様において、キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に対して割当てられる帯域幅部分(BWP)を決定するよう動作する回路と、前記キャリアにおける決定された前記BWP上で前記サイドリンク送信及び受信を実行するよう動作する送受信機と、を備え、動的BWP切り替えは、前記キャリアにおける前記サイドリンク送信及び受信に対してサポートされない、ユーザ機器が提供される。
【0007】
本開示の第2の概括的な態様において、キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に対して割当てられる帯域幅部分(BWP)を決定することと、前記キャリアにおける決定された前記BWP上で前記サイドリンク送信及び受信を実行することと、を含み、動的BWP切り替えは、前記キャリアにおける前記サイドリンク送信及び受信に対してサポートされない、ユーザ機器についての無線通信方法が提供される。
【0008】
本開示の第3の概括的な態様において、サイドリンク送信及び受信用の時間領域リソースを示すビットマップが含まれている帯域幅部分(BWP)設定シグナリングを生成するよう動作する回路と、ユーザ機器に前記BWP設定シグナリングを送信するよう動作する送信機と、を備え、キャリアにおける前記サイドリンク送信及び受信に対して割当てられるBWPは、前記ユーザ機器によって、前記BWP設定シグナリングに基づいて決定され、動的BWP切り替えは、前記キャリアにおける前記サイドリンク送信及び受信に対してサポートされない、基地局が提供される。
【0009】
本開示の第4の概括的な態様において、サイドリンク送信及び受信用の時間領域リソースを示すビットマップが含まれている帯域幅部分(BWP)設定シグナリングを生成することと、ユーザ機器に前記BWP設定シグナリングを送信することと、を含み、キャリアにおける前記サイドリンク送信及び受信に対して割当てられるBWPは、前記ユーザ機器によって、前記BWP設定シグナリングに基づいて決定され、動的BWP切り替えは、前記キャリアにおける前記サイドリンク送信及び受信に対してサポートされない、基地局についての無線通信方法が提供される。
【0010】
なお、一般的な実施形態又は特定の実施形態は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、記憶媒体、又はこれらの任意の選択的な組み合わせとして、実現可能であることに留意されたい。
【0011】
開示されている実施形態の更なる恩恵及び利点は、本明細書及び図面から明らかになるであろう。これらの恩恵及び/又は利点は、本明細書及び図面の様々な実施形態及び特徴によって個別に得られることが可能である。ただし、このような恩恵及び/又は利点のうちの1つ以上を得るために、これらの特徴全てを設ける必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本開示の前述の特徴及び他の特徴は、添付の図面と併せて読まれる、以下の説明及び添付の特許請求の範囲から、より完全に明らかになるであろう。これらの図面は、本開示に従ったいくつかの実施形態を示しているだけに過ぎず、したがって、その範囲を限定するものとみなされるべきではないことを理解しながら、本開示が、添付の図面を使用することによって、更に具体的かつ詳細に説明される。
【
図1】本開示の一実施形態に従ったユーザ機器の一部のブロック図を示す。
【
図2】NRにおけるサイドリンク送信及び受信の例示的なシナリオを概略的に示す。
【
図3】NRにおけるサイドリンク送信及び受信の別の例示的なシナリオを概略的に示す。
【
図4】本開示の一実施形態に従った、サイドリンク及びUuの両方に対するBWP割当ての例示的なシナリオを概略的に示す。
【
図5】本開示の一実施形態に従った、アップリンク/サイドリンクBWPとダウンリンクBWPとの間の関連付けの例示的なシナリオを概略的に示す。
【
図6】本開示の一実施形態に従った、アップリンク/サイドリンクBWPとダウンリンクBWPとの間の関連付けの別の例示的なシナリオを概略的に示す。
【
図7】本開示の一実施形態に従った基地局の一部のブロック図を示す。
【
図8】本開示の一実施形態に従ったユーザ機器の細部のブロック図を示す。
【
図9】本開示の一実施形態に従った、基地局及び2つのユーザ機器の間の通信のフローチャートの一例を概略的に示す。
【
図10】本開示の一実施形態に従った、2つのユーザ機器の間の通信のフローチャートの一例を概略的に示す。
【
図11】本開示の一実施形態に従った、ユーザ機器についての無線通信方法のフローチャートを示す。
【
図12】本開示の一実施形態に従った、基地局についての無線通信方法のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の詳細な説明では、本出願の一部を形成する添付の図面を参照する。図面において、同様の記号は、一般に、文脈がそうでないと示さない限り、同様の構成要素を識別するものである。本開示の態様は、多種多様な構成で、配置し、置換し、組み合わせ、設計することができ、その全てが、明示的に企図されており、本開示の一部を構成することが容易に理解されるであろう。
【0014】
本開示の一実施形態において、
図1に示されているようなユーザ機器が提供される。
図1は、本開示の一実施形態に従ったユーザ機器100の一部のブロック図を示している。
図1に示されているように、UE100は、回路110及び送受信機120を備えることができる。回路110は、キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に対して割当てられる帯域幅部分(BWP)を決定するよう動作する。送受信機120は、キャリアにおける決定されたBWP上でサイドリンク送信及び受信を実行するよう動作する。動的BWP切り替えは、キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に対してサポートされない。
【0015】
上述したように、主に省電力化を目的として、NRでは、BWP概念が採用され、動的BWP切り替えが、NRにおいて現在サポートされている。しかしながら、サイドリンク動作については、動的BWP切り替えの動機付けはない。例えば、第1に、車両は、バッテリ電力によって制限されない。第2に、動的BWP切り替えは、受信機設計を複雑にする。なぜならば、UEが、既存のNRの枠組みと整合していない、キャリアにおいて複数のBWPを同時にモニタリングする必要があり得るからである。したがって、本開示において、動的BWP切り替えは、キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に対してサポートされない。
【0016】
例えば、わかりやすくするために、
図2は、NRにおけるサイドリンク送信及び受信の例示的なシナリオを概略的に示している。
図2に示されているように、通信は、「SL」と表記されている2つの太い矢印によって示されているサイドリンクを介して2つの車両201及び202の間で実行され得る。
図1に示されているUE100は、車両201であってもよく、UE100と通信する別のユーザ機器は、車両202であってもよく、その逆であってもよい。
【0017】
例えば、車両201は、キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に対して割当てられるBWPを決定し、次いで、キャリアにおけるこのBWP上でサイドリンク信号を車両202に送信することができる。ここで、UE100(例えば、車両201)から別のUE(例えば、車両202)に送信されるサイドリンク信号は、例えば、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)のような制御チャネル、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)のようなデータチャネル、又は、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)/プライマリサイドリンク同期信号(PSSS)のような同期チャネルであり得る。また、車両201は、このBWP上で車両202からサイドリンク信号を受信することができる。
【0018】
NRにおける現在の規格とは異なり、本開示において、動的BWP切り替えは、キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に対してサポートされない。動的BWP切り替えは、サイドリンク送信及び受信に対してサポートされないので、受信機設計を複雑にする必要がない。
【0019】
加えて、
図1~
図2を参照して説明した例示的なシナリオは、キャリアにおいてユーザ機器と基地局との間にシグナリングがないアンライセンスキャリアの場合に対応し得る。例えば、キャリアは、ITS用のアンライセンスキャリアである。この場合、1つのBWPは、1つのキャリアと同等であってもよい。アンライセンスキャリアの場合の更なる詳細については後述する。
【0020】
動的BWP切り替えがサイドリンク送信及び受信に対してサポートされないことが、この規格において規定され得る。しかしながら、本開示はこれに限定されるものではない。また、動的BWP切り替えがサイドリンク送信及び受信に対してサポートされないことが、シグナリングによって設定又は事前設定されてもよい。例えば、UE100がBSのカバレッジ内にある場合、UE100は、動的BWP切り替えがサイドリンク送信及び受信に対してサポートされないことを設定するシグナリングをBSから受信することができる。一方、UE100がいずれのBSのカバレッジ外にある場合、例えば、UE100を設計する際に、事前にオペレータによってUE100に設定されて記憶されているシグナリングを介して、動的BWP切り替えがサイドリンク送信及び受信に対してサポートされないことを事前設定することができる。
【0021】
図1に示されているユーザ機器100によれば、動的BWP切り替えがサイドリンク送信及び受信に対してサポートされないので、受信機設計の複雑さを低減させることができ、システム性能を向上させることができる。
【0022】
上述したように、NRにおけるサイドリンクの議論は、まだ非常に初期の段階にあり、NRにおける、サイドリンク通信、サイドリンクディスカバリ、又は任意の他のサイドリンク動作用のリソースをどのように設定するかは、不明確である。例えば、考慮すべき問題のうちの1つは、基地局との信号インタラクション(Uu)と、サイドリンク送信及び受信と、が、NRにおけるアップリンクキャリアにおいてどのように共存できるか、ということである。例えば、サイドリンク送信及び受信が同じBWP内でUu通信と共存する場合、Uuに対して動的BWP切り替えを適用することは困難であるように思われる。その理由は、動的BWP切り替えが、キャリアにおいてサイドリンクメッセージを受信するために複数のBWPをモニタリングする必要があるサイドリンク受信機を複雑にし、動的BWP切り替えが、干渉変動に起因するサイドリンク検知性能に影響を及ぼすからである。これは、ITSキャリアについてのサイドリンク動作にも当てはまる。しかしながら、Uuのための(例えば、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)又は超高信頼・低遅延通信(URLLC)のための)動的BWP切り替えは、省電力、負荷バランシング等の点でUu性能に影響を及ぼし得ない。
【0023】
ITSキャリアは、高度道路交通システムのために規制された5.9GHzスペクトルのようなものであるのに対し、Uuキャリアは、オペレータによって管理される特定の帯域で運用されるライセンスキャリアであることに留意されたい。ITSキャリア及びUuキャリアの概念は当業者には周知であるので、これらは、本開示の着想点を混乱させることを避けるために、詳細には説明されない。
【0024】
上記に鑑みて、本開示の一実施形態に従うと、
図1に示されているUE100において、上記のBWPは、サイドリンク送信及び受信のみに使用され、別のBWPが、キャリアにおけるこのユーザ機器と基地局との間の伝送に対して割当てられる。
【0025】
例えば、理解しやすくするために、
図3は、NRにおけるサイドリンク送信及び受信の別の例示的なシナリオを概略的に示している。
図2と同様に、
図3において、通信は、「SL」と表記されている2つの太い矢印によって示されているサイドリンクを介して2つの車両201及び202の間で実行され得る。
図1に示されているUE100は、車両201であってもよく、UE100と通信する別のユーザ機器は、車両202であってもよく、その逆であってもよい。冗長さを避けるために、
図2における内容と同じ内容は再度説明されない。
図2とは異なり、
図3において、BS310が更に存在し、2つの車両201及び202は両方ともBS310のカバレッジ内にある。また、Uu通信が、「DL」又は「UL」と表記されているそれぞれの細い矢印によって示されているように、2つの車両201及び202の各々とBS310との間で実行され得る。
【0026】
図3は、サイドリンク送信及び受信とUu通信とがNRにおいて共存する例示的なシナリオを示している。例えば、キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に対して割当てられたBWPは、サイドリンクのみに使用される、すなわち、Uu通信と共有されない。そして、上述したように、動的BWP切り替えは、サイドリンク送信及び受信に対してサポートされない。加えて、別のBWPが、同じキャリアにおけるUu通信に対して割当てられる。例えば、車両201がUE100であると仮定すると、キャリアにおける別のBWPが、車両201とBS310との間のシグナリングに対して割当てられ得る。更に、より多くのBWPが、車両201とBS310との間のシグナリングに対して割当てられてもよく、動的BWP切り替えが、Uu通信に対して割当てられたこれらのBWP内で依然としてサポートされてもよい。
【0027】
例えば、
図4は、本開示の一実施形態に従った、サイドリンク及びUuの両方に対するBWP割当ての例示的なシナリオを概略的に示している。
図4は、周波数分割複信(FDD)の場合における、同じアップリンクキャリアにおけるサイドリンク及びUuの両方に対するBWP割当ての一例を示している。
図4に示されているように、2つのBWP、すなわち、アップリンクBWP1及びアップリンクBWP2は、Uu通信に対して割当てられ、互いの間で動的に切り替え可能であるのに対し、1つのBWP、すなわち、サイドリンクBWPは、サイドリンク送信及び受信のみに対して割当てられる。アップリンクBWP1、アップリンクBWP2、及びサイドリンクBWPは、同じキャリア内にある。このようなキャリアは、サイドリンクとUuとが共存し得るライセンスキャリアに対応し得る。
【0028】
ここで、アップリンクBWP1及びアップリンクBWP2は、eMBBトラフィック、URLLCトラフィック、又は同様のトラフィック用のBWPを意味するUu BWPとみなされてもよい。
【0029】
本開示における上記の構成によれば、Uu通信とサイドリンク通信とは、同じキャリアにおいて互いに影響を及ぼさず、サイドリンク受信機設計が簡略化され、動的BWP切り替え等の、アップリンクにおけるUu動作に影響を及ぼさない。
【0030】
本開示の一実施形態に従うと、
図1に示されているUE100において、BWP及び別のBWPは、キャリアにおいて同時にアクティブである。
【0031】
例えば、
図4に示されているように、第1の期間T1中、サイドリンクBWP及びアップリンクBWP2がアクティブであり、第2の期間T2中、サイドリンクBWP及びアップリンクBWP1がアクティブである。
【0032】
したがって、本開示において、2つ以上のBWPが、サイドリンクとUuとの共存をサポートするために、アップリンクキャリアにおいて同時にアクティブであり得る。
【0033】
本開示の一実施形態に従うと、
図1に示されているUE100において、BWP及び別のBWPは、キャリア内における同じダウンリンク(DL)BWPに関連付けられる。
【0034】
例えば、FDDの場合、1つのUL BWPは、1つのDL BWPとペアにされる。一方、本開示において、上述したように、複数のBWPが同時にアクティブであり得るので、複数のBWPは、キャリアにおける同じDL BWPに関連付けられ得る。
【0035】
例えば、
図5は、本開示の一実施形態に従った、アップリンク/サイドリンクBWPとダウンリンクBWPとの間の関連付けの例示的なシナリオを概略的に示している。
図5は、FDDの場合に対応する。
図5に示されているように、Uu UL BWP及びサイドリンク用のBWPは、同じアップリンクキャリア内にあり、両方とも、2つの湾曲矢印によって示されているように、同じUu DL BWPに関連付けられる。例えば、Uu UL BWPにおけるリソースをスケジュールするためのULグラントとサイドリンクリソースをスケジュールするためのサイドリンクグラントとの両方が、このUu DL BWPにおいて伝送され得る。ここで、サイドリンク送信及び受信は、例えば、gNBベースのスケジューリング伝送であってもよい。
【0036】
図5はFDDの場合を示しているが、本開示はこれに限定されるものではない。
図6は、本開示の一実施形態に従った、アップリンク/サイドリンクBWPとダウンリンクBWPとの間の関連付けの別の例示的なシナリオを概略的に示している。
図6は、時分割複信(TDD)の場合に対応する。TDDの場合、同じBWPがUL及びDLの両方に対して運用されることは周知である。例えば、
図6に示されているように、Uu BWP及びサイドリンクBWPは、同じキャリア内にある。Uu BWPは、UL伝送及びDL伝送の両方に対して割当てられ、UL及びDLは、時分割方式でUu BWPを使用する。例えば、
図6において点で埋められて「GAP」と表記されているボックスによって示されているように、DLについての持続時間とULについての持続時間との間にギャップが存在し得る。この場合、サイドリンクBWP及びUu UL BWP(すなわち、Uu BWPにおけるUL)の両方は、2つの湾曲矢印によって示されているように、同じUu DL BWP(すなわち、Uu BWPにおけるDL)に関連付けられる。
【0037】
図5に示されているFDDの場合と同様に、TDDの場合、Uu UL BWPにおけるリソースをスケジュールするためのULグラントとサイドリンクリソースをスケジュールするためのサイドリンクグラントとの両方が、Uu DL BWPにおいて伝送され得る。ここで、サイドリンク送信及び受信は、例えば、gNBベースのスケジューリング伝送であってもよい。
【0038】
更に、Uuが別のBWPに切り替えられるとき、サイドリンクBWPは、そのBWPにおけるDLに関連付けられてもよい。
【0039】
本開示の一実施形態に従うと、
図1に示されているUE100において、BWPにおけるスロットのサイドリンク持続時間は、時分割複信(TDD)の場合、別のBWPにおけるスロットフォーマットの変更に伴って変更される、
【0040】
例えば、
図6に示されているように、Uu BWPにおいて、スロットのUL持続時間に対するDL持続時間の比が変更され得る、すなわち、UL持続時間Tが変更され得る。これに対応して、サイドリンクBWP上のスロットにおけるサイドリンクリソースの持続時間が、UL持続時間と整合するように、UL持続時間の変更に伴って変更される。
【0041】
本開示の一実施形態に従うと、
図1に示されているUE100において、あるBWPにおいて第1のチャネルを送信するか又は別のBWPにおいて第2のチャネルを受信するかは、第1のチャネルの優先順位及び第2のチャネルの優先順位に基づいて決定される。
【0042】
例えば、これは、半二重の問題を解決することに関する。上述したように、サイドリンク通信とUu通信とがキャリアにおいて共存する場合、サイドリンク及びUu用それぞれの2つのBWPが同時にアクティブであり得る。しかしながら、この場合、UEの受信又は送信は、半二重によって制限され得る。本開示に従うと、UEが1つのチャネルを送信するか又は別のチャネルを受信するかは、2つのチャネルの優先順位に基づくことができ、例えば、UEは、より低い優先順位を有するチャネルをドロップすべきである。ここで、上記の優先順位は、トラフィック優先順位、コンテンツ優先順位等に関連し得る。
【0043】
例えば、UEは、あるキャリアにおける1つのBWP上でUu信号を送信しつつ、同じキャリアにおける別のBWP上でサイドリンク信号を受信する必要があり、サイドリンクが常により高い優先順位を有すると仮定する。この場合、UEは、Uu信号をドロップし、サイドリンク信号を受信すべきである。この例は、例示のためのものに過ぎず、本開示はこれに限定されるものではないことに留意されたい。
【0044】
本開示の一実施形態に従うと、
図1に示されているUE100において、あるBWP上での第1のチャネルと別のBWP上での第2のチャネルとのうちのどちらが伝送されるかは、第1のチャネルと第2のチャネルとの間のパワースペクトル密度(PSD)差が閾値よりも大きい場合、第1のチャネルの優先順位及び第2のチャネルの優先順位に基づいて決定される。
【0045】
例えば、これは、PSD差の問題を解決することに関する。上述したように、サイドリンク通信とUu通信とがキャリアにおいて共存する場合、サイドリンク及びUu用それぞれの2つのBWPが同時にアクティブであり得る。しかしながら、UEが、サイドリンクBWP上での1つのチャネルとUu BWP上での別のチャネルとを同時に送信する必要があるとき、UEは、これらの2つのチャネルの間のPSD差が、大き過ぎる、例えば、所定の閾値よりも大きい場合に遭遇することがある。本開示に従うと、2つのチャネルのうちのどちらが伝送されるかは、2つのチャネルの優先順位に基づくことができ、例えば、UEは、より低い優先順位を有するチャネルをドロップすべきである。ここで、上記の優先順位は、トラフィック優先順位、コンテンツ優先順位等に関連し得る。
【0046】
例えば、UEは、あるキャリアにおける1つのBWP上でUu信号を送信しつつ、同じキャリアにおける別のBWP上でサイドリンク信号を送信する必要があり、サイドリンクが常により高い優先順位を有すると仮定する。この場合、UEは、Uu信号をドロップし、サイドリンク信号を送信すべきである。この例は、例示のためのものに過ぎず、本開示はこれに限定されるものではないことに留意されたい。
【0047】
前述したように、NRにおけるサイドリンク送信及び受信用のリソースをどのように設定するかは、これまでのところ不明確である。LTE V2Xにおいてサイドリンク通信用のリソース設定を実現するために、リソースプールの概念が採用されており、NRにおいてリソース設定を実現するために、BWPの概念が採用されている。しかしながら、既存のBWP及びリソースプールシグナリングの両方を再利用することは、サイドリンクリソースに関して(少なくとも周波数において)冗長でかつ複雑なシグナリング設計であるように思われる。
【0048】
上記に鑑みて、本開示の一実施形態に従うと、
図1に示されているUE100において、BWPは、サイドリンク送信及び受信用の時間領域リソースを示すビットマップが含まれているBWP設定シグナリングによって設定される。
【0049】
例えば、第1に、サイドリンク固有のBWPを設定するために、例えば、LTEリソースプールにおけるサイドリンク固有のフィールドが、NRサイドリンクに関する周波数及び他の情報を示すために、BWP設定シグナリングに追加され得る(例えば、Rel.14のフィールドを例としてとる)。基本的に、サイドリンク固有のBWPは、例えば、
図4に示されているように設定され得る。更に、ビットマップが、サイドリンクに関する時間領域リソースを示すために、BWP設定シグナリングに追加される。このように、サイドリンクに関するリソースプール設定は必要とされない。例えば、以下のコードは、BWP設定シグナリングの一例を示している。
【数1】
【0050】
上記の例示的なコードにおいて、LTEリソースプール関連フィールドが、最後の数行で太字のコードによって示されているように、NR BWP設定に含まれる。上記の例示的なコードは、例示のためのものに過ぎず、本開示はこれに限定されるものではなく、当業者は、具体的な要件に従って様々なコードを書くことができるであろうことに留意されたい。
【0051】
加えて、UE100が、BS(例えば、
図3に示されているBS310)のカバレッジ内にある場合、BSからBWP設定シグナリングを受信し、BSからのBWP設定シグナリングによって1つのBWPを設定できる。そうではなく、UE100が、BSのカバレッジ外にある場合、すなわち、BSからBWP設定シグナリングを受信できない場合、1つのBWPは、オペレータによって事前設定され得る。例えば、オペレータは、UEを設計する際に、事前に、BWP設定シグナリングを設定し、これをUEに記憶することができる。したがって、この場合、UEは、BSからBWP設定シグナリングを受信する必要がない。
【0052】
上記のBWP設定シグナリングによれば、本開示においてNRプロトコルに対する影響は少ない。
【0053】
上記の実施形態は、サイドリンクリソースの形態としてBWPを例にして説明されたが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、上述したようなアンライセンスキャリアの場合、1つのBWPは、1つのキャリアと同等であり得る。換言すれば、アンライセンスキャリアの場合、もはやBWP設定は存在し得ない。この場合、
図1に示されているUE100において、BWPは、BWP固有の情報が含まれているリソースプール設定シグナリングによって設定される。
【0054】
例えば、LTE V2Xにおけるリソースプールシグナリングの原理が再利用され得る。サブキャリア間隔のようなNR BWP固有の情報が、リソースプール設定シグナリングにおいて直接示され得る。例えば、以下のコードは、リソースプール設定シグナリングの一例を示している。
【数2】
【0055】
上記の例示的なコードにおいて、NR BWP関連フィールドが、最後の行で太字のコードによって示されているように、リソースプール設定に含まれる。上記の例示的なコードは、例示のためのものに過ぎず、本開示はこれに限定されるものではなく、当業者は、具体的な要件に従って様々なコードを書くことができるであろうことに留意されたい。したがって、シグナリング設計及びUE挙動を簡略化することができる。
【0056】
同様に、UE100が、BS(例えば、
図3に示されているBS310)のカバレッジ内にある場合、BSからリソースプール設定シグナリングを受信することができる。そうではなく、UE100が、BSのカバレッジ外にある場合、1つのBWPは、オペレータによって事前設定され得る。例えば、オペレータは、UEを設計する際に、事前に、リソースプール設定シグナリングを設定し、これをUEに記憶することができる。したがって、この場合、UEは、BSからリソースプール設定シグナリングを受信する必要がない。
【0057】
サイドリンクリソース設定シグナリングの上記の例示的な設計は、gNBスケジューリングベースの伝送モード及びUE自律ベースの伝送モードの両方に適用可能である。例えば、gNBスケジューリングベースの伝送モードの場合、サイドリンクグラントにおけるBWP IDは、リソースプールIDとして解釈され得る、又は、そのようなフィールドは存在しない。更に、サイドリンクリソース設定シグナリングの例示的な設計は、Uuキャリア及びITSキャリアの両方、並びに、通常のリソース(例えば、BWP又はリソースプール)及びサイドリンク動作用の例外的なリソースの両方に適用可能である。加えて、異なるサイドリンクリソースは、異なるサイクリックプレフィックス(CP)/サブキャリア間隔を有することができる。
【0058】
上記において、
図1~
図6を参照して、UE100が詳細に説明された。UE100によれば、動的BWP切り替えがサイドリンク送信及び受信に対してサポートされないので、受信機設計の煩雑さを低減させることができ、システム性能を向上させることができる。
【0059】
本開示の別の実施形態において、キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に対して割当てられる帯域幅部分(BWP)を決定するよう動作する回路と、キャリアにおける決定されたBWP上でサイドリンク送信及び受信を実行するよう動作する送受信機と、を備え、2つ以上のBWPが、キャリアにおいて同時にアクティブである、ユーザ機器が提供される。
【0060】
例えば、アップリンク/ダウンリンクキャリアにおいて一度にアクティブなBWPのみをサポートする現在のNRと比較して、本開示の本実施形態に従ったユーザ機器において、2つ以上のBWPがアップリンクキャリアにおいて同時にアクティブであり得る。
【0061】
なお、
図1に示されているUE100とは異なり、本実施形態に従ったユーザ機器において、動的BWP切り替えがサイドリンク送信及び受信に対してサポートされないという制限は存在しない、すなわち、本実施形態において、動的BWP切り替えは、具体的な状況に基づいて、サイドリンク送信及び受信に対してサポートされてもよいし、又は、サポートされなくてもよい、ことに留意されたい。
【0062】
本開示の一実施形態に従うと、2つ以上のBWPは、キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に対して割当てられるBWPと、キャリアにおけるユーザ機器と基地局との間の伝送に対して割当てられる別のBWPと、を含む。
【0063】
例えば、サイドリンク送信及び受信に専用の1つのBWPとアップリンク通信に専用の別のBWPとが、アップリンクキャリアにおいて同時にアクティブであり得、その結果、サイドリンクとUuとがアップリンクキャリアにおいて共存し得る。
【0064】
本開示の別の実施形態において、
図7に示されているような基地局が提供される。
図7は、本開示の一実施形態に従った基地局700の一部のブロック図を示している。
図7に示されているように、BS700は、回路710及び送信機720を備えることができる。回路710は、サイドリンク送信及び受信用の時間領域リソースを示すビットマップが含まれている帯域幅部分(BWP)設定シグナリングを生成するよう動作する。送信機720は、ユーザ機器にBWP設定シグナリングを送信するよう動作する。キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に対して割当てられるBWPは、ユーザ機器によって、BWP設定シグナリングに基づいて決定され、動的BWP切り替えは、キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に対してサポートされない。
【0065】
例えば、BS700は、
図3に示されているBS310であってもよく、ユーザ機器は、
図1に示されているUE100であってもよく、
図3に示されている車両201であってもよい。上述したように、UE100がBS700のカバレッジ内にある場合、UE100は、BS700からBWP設定シグナリングを受信し、BWP設定シグナリングに基づいて、キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に対して割当てられるBWPを決定することができる。
【0066】
本開示の一実施形態に従うと、上記のBWPは、サイドリンク送信及び受信のみに使用され、別のBWPが、キャリアにおけるユーザ機器と基地局との間の伝送に対して割当てられ、送信機720は、キャリアにおけるダウンリンク(DL)BWP上でダウンリンク信号をユーザ機器に送信するよう更に動作する。
【0067】
例えば、
図3を参照して上述したように、車両201は、BS310とのUu通信を実行し、車両202とのサイドリンク送信及び受信を実行することができる。
【0068】
BS700によれば、動的BWP切り替えがサイドリンク送信及び受信に対してサポートされないので、受信機設計の複雑さを低減させることができ、システム性能を向上させることができる。加えて、上記のBWP設定シグナリングによれば、本開示においてNRプロトコルに対する影響は少ない。
【0069】
図8は、本開示の一実施形態に従ったユーザ機器800の細部のブロック図を示している。
図8に示されているように、UE800は、符号化器801、変調器802、リソースマッパ803、リソースマルチプレクサ804、第1の信号プロセッサ805、送信機806、アンテナ807、受信機808、第2の信号プロセッサ809、リソースデマルチプレクサ810、リソースデマッパ811、復調器812、復号器813、及び制御回路814を備える。
【0070】
例えば、符号化器801は、送信データに対して符号化処理を実行し、変調器802は、符号化後の送信データに対して変調処理を実行して、データシンボルを生成する。リソースマッパ803は、データシンボルを物理リソースにマッピングする。例えば、送信データが、別のUEに送信されるサイドリンクデータに属する場合、リソースマッパ803は、データシンボルを、サイドリンク送信及び受信に対して割当てられたBWPにマッピングする。リソースマルチプレクサ804は、データシンボルと存在し得る制御情報及び/又は同期情報とを多重化する。第1の信号プロセッサ805は、リソースマルチプレクサ804から出力された多重化された信号に対して信号処理を実行する。送信機806は、処理されたサイドリンク信号を、例えば、アンテナ807を介して別のUEに送信する。
【0071】
ここで、符号化器801、変調器802、リソースマッパ803、及びリソースマルチプレクサ804の動作は、制御回路814によって制御される。例えば、制御回路814は、キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に対して割当てられるBWPを決定することができる。リソースマッパ803は、サイドリンクデータシンボルを、決定されたBWPにマッピングし、送信機806は、キャリアにおける決定されたBWP上でサイドリンク信号を別のUEに送信する。また、制御回路814は、サイドリンク送信及び受信についての動的切り替えを制御してもよい。本開示において、動的切り替えは、サイドリンク送信及び受信に対してサポートされない。
【0072】
加えて、受信機808は、別のUEからアンテナ807を介してサイドリンク信号を受信することができる。第2の信号プロセッサ809は、受信機808によって受信されたサイドリンク信号に対して信号処理を実行する。リソースデマルチプレクサ810は、処理されたサイドリンク信号を、サイドリンクデータと存在し得るサイドリンク制御情報及び/又は同期情報とに逆多重化する。リソースデマッパ811は、物理リソース、例えば、サイドリンク送信及び受信に対して割当てられたBWPから、サイドリンクデータシンボルと存在し得るサイドリンク制御情報及び/又は同期情報とをデマッピングする。復調器812は、サイドリンクデータシンボルに対して復調処理を実行し、復号器813は、復調されたサイドリンクデータシンボルに対して復号処理を実行して、受信データを得る。加えて、復調器812は、存在し得るサイドリンク制御情報及び/又は同期情報に対しても復調処理を実行することができ、復号器813は、復調されたサイドリンク制御情報及び/又は同期情報に対して復号処理を実行して、サイドリンク制御情報及び/又は同期情報を、サイドリンク送信及び受信を制御するために制御回路814に出力する。
【0073】
上記の場合は、前述したように、Uu通信がないアンライセンスキャリアの場合に対応し得るが、本開示はこれに限定されるものではない。ライセンスキャリアの場合、UE800は、符号化器801、変調器802、リソースマッパ803、リソースマルチプレクサ804、第1の信号プロセッサ805、送信機806、アンテナ807、及び制御回路814を通じて、アップリンク信号を基地局(例えば、
図3に示されているBS310)に送信することができる。例えば、制御回路814は、キャリアにおけるUE800と基地局との間の伝送に対して割当てられる別のBWPを決定し、それに対応して、リソースマッパ803を制御することができる。送信機806は、キャリアにおけるUE800とBSとの間の伝送に対して割当てられた別のBWP上で、UL信号を、アンテナ807を介してBSに送信する。
【0074】
更に、上述したように、制御回路814は、キャリアにおけるUE800と基地局との間の伝送に対して割当てられる2つ以上のBWPを決定し、それに対応して、リソースマッパ803を制御することができる。送信機806は、キャリアにおけるUE800とBSとの間の伝送に対して割当てられた2つ以上のBWPのうちの1つのBWP上で、UL信号を、アンテナ807を介してBSに送信する。動的BWP切り替えは、これらのBWP内ではサポートされる。
【0075】
同様に、ライセンスキャリアの場合、UE800は、基地局(例えば、
図3に示されているBS310)から、アンテナ807、受信機808、第2の信号プロセッサ809、リソースデマルチプレクサ810、リソースデマッパ811、復調器812、及び復号器813を通じて、ダウンリンク信号を受信することもできる。BSからDL信号を受信する原理は当業者には周知であるので、冗長さを避けるために詳細な説明は提供されない。
【0076】
図8に示されているユーザ機器800は、
図1に示されているUE100として機能してもよいことに留意されたい。具体的には、送信機806と受信機808との組み合わせは、送受信機120に相当し得る。回路110は、符号化器801、変調器802、リソースマッパ803、リソースマルチプレクサ804、第1の信号プロセッサ805、第2の信号プロセッサ809、リソースデマルチプレクサ810、リソースデマッパ811、復調器812、復号器813、及び制御回路814を含むことができる。代替的に、これらのユニットのうちの1つ以上のユニットは、具体的な要件に応じて、回路110から分離されてもよい。
【0077】
図9は、本開示の一実施形態に従った、BS930及びUE910、920の間の通信のフローチャートの一例を概略的に示している。例えば、BS930は、
図7に示されているBS700であってもよく、UE910は、
図1に示されているUE100又は
図8に示されているUE800であってもよい。
【0078】
例えば、
図9は、UE910及び920がBS930のカバレッジ内にある場合に対応してもよく、これは、
図3に示されているのと同様である。すなわち、UE910及び920はそれぞれ、車両201及び202に対応してもよく、BS930は、BS310に対応してもよい。
【0079】
図9に示されているように、ステップST901において、UE910、920及びBS930は、接続手順で互いに接続することができる。接続は、既知の又は将来開発される方法を実施することによって確立されてよく、その詳細は、本明細書では省略される。
【0080】
ステップST902において、UE910は、BS930にサイドリンクスケジューリング要求を送信することができる。次いで、ステップST903において、BS930は、UE910から受信したサイドリンクスケジューリング要求を復号し、サイドリンク制御情報を生成する。例えば、上述したように、サイドリンク制御情報は、キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に専用のBWPを設定するためのBWP設定シグナリングを含むことができる。
【0081】
ステップST904において、BS930は、UE910に、生成したサイドリンク制御情報を送信する。次いで、ステップS905において、UE910は、BS930から受信したサイドリンク制御情報を処理する。例えば、UE910は、BS930から受信したBWP設定シグナリングに基づいて、キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に専用のBWPを決定することができる。
【0082】
ステップST906において、UE910及びUE920は、キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に専用のBWP上で、互いとの間のサイドリンク送信及び受信を実行することができる。
【0083】
図9には示されていないが、UE910及び/又はUE920は、更に、アップリンク伝送及びダウンリンク伝送に対して割当てられたBWP上で、BS930との信号インタラクションを実行してもよいことに留意されたい。例えば、UE910は、Uuについてのスケジューリング要求をBS930に送信し、Uuについての制御情報をBS930から受信してもよい。UEとBSとの間のアップリンク通信及びダウンリンク通信は、当業者に周知であるので、本明細書では説明されない。
【0084】
図10は、本開示の一実施形態に従った、UE1010とUE1020との間の通信のフローチャートの一例を概略的に示している。例えば、UE1010は、
図1に示されているUE100又は
図8に示されているUE800であってもよい。
【0085】
例えば、
図10は、UE1010及び1020がいずれのBSのカバレッジ外にある場合に対応してもよく、これは、
図2に示されているのと同様である。すなわち、UE1010及び1020はそれぞれ、
図2に示されている車両201及び202に対応してもよい。
【0086】
上述したように、いずれのBSのカバレッジ外にある場合、UE1010は、いかなるBSからもサイドリンクリソース設定シグナリングを含む制御情報を受信することができない。この場合、UE1010は、別のUEとのサイドリンク送信及び受信を実行する前に、サイドリンクリソースを事前設定する必要がある。
図10に示されているように、ステップST1001において、UE1010は、サイドリンクリソースを事前設定する。例えば、キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に専用のBWPは、オペレータによって事前設定され得る。例えば、オペレータは、UEを設計する際に、事前に、BWP設定シグナリングを設定し、これをUE1010に記憶することができ、UE1010は、このBWP設定シグナリングに基づいて、キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に専用のBWPを決定することができる。
【0087】
ステップST1002において、UE1010は、接続手順でUE1020に接続することができる。接続は、既知の又は将来開発される方法を実施することによって確立されてよく、その詳細は、本明細書では省略される。
【0088】
ステップST1003において、UE1010及びUE1020は、キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に専用のBWP上で、互いとの間でサイドリンク送信及び受信を実行することができる。
【0089】
ここで、サイドリンク送信及び受信中に接続手順は不要であり、2つのユーザ機器が接続手順なく互いとの間で直接的に通信を実行してもよいので、ステップST1002をなくすことも可能であることに留意されたい。
【0090】
本開示の更なる実施形態において、
図11に示されているような、ユーザ機器についての無線通信方法が提供される。
図11は、本開示の一実施形態に従った、ユーザ機器についての無線通信方法1100のフローチャートを示している。例えば、無線通信方法1100は、
図1及び
図8に示されているUE100/800に適用されてもよい。
【0091】
図11に示されているように、無線通信方法1100は、ステップS1101で開始し、ステップS1101において、キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に対して割当てられるBWPが決定される。次いで、ステップS1102において、サイドリンク送信及び受信が、キャリアにおける決定されたBWP上で実行される。動的BWP切り替えは、キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に対してサポートされない。ステップS1102の後、無線通信方法1100は終了する。例えば、このユーザ機器とのサイドリンク送信及び受信を実行する別のユーザ機器は、
図2及び
図3に示されている車両202であってもよい。
【0092】
無線通信方法1100によれば、動的BWP切り替えがサイドリンク送信及び受信に対してサポートされないので、受信機設計の複雑さを低減させることができ、システム性能を向上させることができる。
【0093】
上述したユーザ機器100における他の技術的特徴も、無線通信方法1100に組み込まれてよいが、冗長さを避けるために、ここでは説明されない。
【0094】
本開示の更なる実施形態において、
図12に示されているような、基地局についての無線通信方法が提供される。
図12は、本開示の一実施形態に従った、基地局についての無線通信方法1200のフローチャートを示している。例えば、無線通信方法1200は、
図7に示されているBS700に適用されてもよい。
【0095】
図12に示されているように、無線通信方法1200は、ステップS1201で開始し、ステップS1201において、サイドリンク送信及び受信用の時間領域リソースを示すビットマップが含まれている帯域幅部分(BWP)設定シグナリングが生成される。次いで、ステップS1202において、BWP設定シグナリングがユーザ機器に送信される。キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に対して割当てられるBWPが、ユーザ機器によって、BWP設定シグナリングに基づいて決定される。そして、動的BWP切り替えは、キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に対してサポートされない。ステップS1202の後、無線通信方法1200は終了する。例えば、ユーザ機器は、
図1及び
図8に示されているUE100/800であってもよい。
【0096】
無線通信方法1200によれば、動的BWP切り替えがサイドリンク送信及び受信に対してサポートされないので、受信機設計の複雑さを低減させることができ、システム性能を向上させることができる。加えて、BWP設定シグナリングによれば、本開示においてNRプロトコルに対する影響は少ない。
【0097】
上述した基地局700における他の技術的特徴も、無線通信方法1200に組み込まれてよいが、冗長さを避けるために、ここでは説明されない。
【0098】
本開示の更なる実施形態において、キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に対して割当てられる帯域幅部分(BWP)を決定することと、キャリアにおける決定されたBWP上でサイドリンク送信及び受信を実行することと、を含み、2つ以上のBWPが、キャリアにおいて同時にアクティブである、ユーザ機器についての無線通信方法が提供される。
【0099】
本開示は、ソフトウェアによって、ハードウェアによって、又はハードウェアと協働するソフトウェアによって、実現可能である。上述した各実施形態の説明において使用されている各機能ブロックは、集積回路としてのLSIによって実現可能であり、各実施形態において説明された各プロセスは、LSIによって制御可能である。LSIは、チップとして個別に形成可能である、又は、機能ブロックの一部又は全てを含むように1つのチップを形成することができる。LSIは、自身に結合されたデータ入出力部を含むことができる。ここで、LSIは、集積度の違いに応じて、IC、システムLSI、スーパーLSI、又はウルトラLSIと称されることがある。しかしながら、集積回路を実現する技術は、LSIに限定されるものではなく、専用回路又は汎用プロセッサを使用することによって実現可能である。更に、LSIの製造後にプログラムすることができるFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)や、LSI内部に配置されている回路セルの接続及び設定を再設定できるリコンフィギャラブル・プロセッサを使用することもできる。
【0100】
本開示は、本開示の内容及び範囲から逸脱することなく、本明細書に提示された記載及び既知の技術に基づいて、当業者によって様々に変更又は修正されることを意図しており、そのような変更及び応用は、保護されることを請求する範囲に含まれる。更に、本開示の内容から逸脱しない範囲で、上述した実施形態の構成要素は、任意に組み合わせられてもよい。
【0101】
本開示の実施形態は、少なくとも以下の主題を提供することができる。
【0102】
(1)
キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に対して割当てられる帯域幅部分(BWP)を決定するよう動作する回路と、
前記キャリアにおける決定された前記BWP上で前記サイドリンク送信及び受信を実行するよう動作する送受信機と、
を備え、
動的BWP切り替えは、前記キャリアにおける前記サイドリンク送信及び受信に対してサポートされない、
ユーザ機器。
【0103】
(2)
前記BWPは、前記サイドリンク送信及び受信のみに使用され、別のBWPが、前記キャリアにおける前記ユーザ機器と基地局との間の伝送に対して割当てられる、
(1)に記載のユーザ機器。
【0104】
(3)
前記BWP及び前記別のBWPは、前記キャリアにおいて同時にアクティブである、
(2)に記載のユーザ機器。
【0105】
(4)
前記BWP及び前記別のBWPは、前記キャリアにおける同じダウンリンク(DL)BWPに関連付けられる、
(2)に記載のユーザ機器。
【0106】
(5)
前記BWPにおけるスロットのサイドリンク持続時間は、時分割複信(TDD)の場合、前記別のBWPにおけるスロットフォーマットの変更に伴って変更される、
(2)に記載のユーザ機器。
【0107】
(6)
あるBWPにおいて第1のチャネルを送信するか又は別のBWPにおいて第2のチャネルを受信するかは、前記第1のチャネルの優先順位及び前記第2のチャネルの優先順位に基づいて決定される、
(2)に記載のユーザ機器。
【0108】
(7)
あるBWP上での第1のチャネルと別のBWP上での第2のチャネルとのうちのどちらが伝送されるかは、前記第1のチャネルと前記第2のチャネルとの間のパワースペクトル密度(PSD)差が閾値よりも大きい場合、前記第1のチャネルの優先順位及び前記第2のチャネルの優先順位に基づいて決定される、
(2)に記載のユーザ機器。
【0109】
(8)
前記BWPは、前記サイドリンク送信及び受信用の時間領域リソースを示すビットマップが含まれているBWP設定シグナリングによって設定される、
(1)に記載のユーザ機器。
【0110】
(9)
ユーザ機器についての無線通信方法であって、
キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に対して割当てられる帯域幅部分(BWP)を決定することと、
前記キャリアにおける決定された前記BWP上で前記サイドリンク送信及び受信を実行することと、
を含み、
動的BWP切り替えは、前記キャリアにおける前記サイドリンク送信及び受信に対してサポートされない、
無線通信方法。
【0111】
(10)
前記BWPは、前記サイドリンク送信及び受信のみに使用され、別のBWPが、前記キャリアにおける前記ユーザ機器と基地局との間の伝送に対して割当てられる、
(9)に記載の無線通信方法。
【0112】
(11)
前記BWP及び前記別のBWPは、前記キャリアにおいて同時にアクティブである、
(10)に記載の無線通信方法。
【0113】
(12)
前記BWP及び前記別のBWPは、前記キャリアにおける同じダウンリンク(DL)BWPに関連付けられる、
(10)に記載の無線通信方法。
【0114】
(13)
前記BWPにおけるスロットのサイドリンク持続時間は、時分割複信(TDD)の場合、前記別のBWPにおけるスロットフォーマットの変更に伴って変更される、
(10)に記載の無線通信方法。
【0115】
(14)
あるBWPにおいて第1のチャネルを送信するか又は別のBWPにおいて第2のチャネルを受信するかは、前記第1のチャネルの優先順位及び前記第2のチャネルの優先順位に基づいて決定される、
(10)に記載の無線通信方法。
【0116】
(15)
あるBWP上での第1のチャネルと別のBWP上での第2のチャネルとのうちのどちらが伝送されるかは、前記第1のチャネルと前記第2のチャネルとの間のパワースペクトル密度(PSD)差が閾値よりも大きい場合、前記第1のチャネルの優先順位及び前記第2のチャネルの優先順位に基づいて決定される、
(10)に記載の無線通信方法。
【0117】
(16)
前記BWPは、前記サイドリンク送信及び受信用の時間領域リソースを示すビットマップが含まれているBWP設定シグナリングによって設定される、
(9)に記載の無線通信方法。
【0118】
(17)
サイドリンク送信及び受信用の時間領域リソースを示すビットマップが含まれている帯域幅部分(BWP)設定シグナリングを生成するよう動作する回路と、
ユーザ機器に前記BWP設定シグナリングを送信するよう動作する送信機と、
を備え、
キャリアにおける前記サイドリンク送信及び受信に対して割当てられるBWPは、前記ユーザ機器によって、前記BWP設定シグナリングに基づいて決定され、
動的BWP切り替えは、前記キャリアにおける前記サイドリンク送信及び受信に対してサポートされない、
基地局。
【0119】
(18)
前記BWPは、前記サイドリンク送信及び受信のみに使用され、別のBWPが、前記キャリアにおける前記ユーザ機器と基地局との間の伝送に対して割当てられ、
前記送信機は、前記キャリアにおけるダウンリンク(DL)BWP上でダウンリンク信号を前記ユーザ機器に送信するよう更に動作する、
(17)に記載の基地局。
【0120】
(19)
前記BWP及び前記別のBWPは、前記キャリアにおいて同時にアクティブである、
(18)に記載の基地局。
【0121】
(20)
前記BWP及び前記別のBWPは、前記キャリアにおける同じダウンリンク(DL)BWPに関連付けられる、
(18)に記載の基地局。
【0122】
(21)
前記BWPにおけるスロットのサイドリンク持続時間は、時分割複信(TDD)の場合、前記別のBWPにおけるスロットフォーマットの変更に伴って変更される、
(18)に記載の基地局。
【0123】
(22)
あるBWPにおいて第1のチャネルを送信するか又は別のBWPにおいて第2のチャネルを受信するかは、前記第1のチャネルの優先順位及び前記第2のチャネルの優先順位に基づいて決定される、
(18)に記載の基地局。
【0124】
(23)
あるBWP上での第1のチャネルと別のBWP上での第2のチャネルとのうちのどちらが伝送されるかは、前記第1のチャネルと前記第2のチャネルとの間のパワースペクトル密度(PSD)差が閾値よりも大きい場合、前記第1のチャネルの優先順位及び前記第2のチャネルの優先順位に基づいて決定される、
(18)に記載の基地局。
【0125】
(24)
基地局についての無線通信方法であって、
サイドリンク送信及び受信用の時間領域リソースを示すビットマップが含まれている帯域幅部分(BWP)設定シグナリングを生成することと、
ユーザ機器に前記BWP設定シグナリングを送信することと、
を含み、
キャリアにおける前記サイドリンク送信及び受信に対して割当てられるBWPは、前記ユーザ機器によって、前記BWP設定シグナリングに基づいて決定され、
動的BWP切り替えは、前記キャリアにおける前記サイドリンク送信及び受信に対してサポートされない、
無線通信方法。
【0126】
(25)
前記BWPは、前記サイドリンク送信及び受信のみに使用され、別のBWPが、前記キャリアにおける前記ユーザ機器と基地局との間の伝送に対して割当てられ、
前記方法は、前記キャリアにおけるダウンリンク(DL)BWP上でダウンリンク信号を前記ユーザ機器に送信することを更に含む、
(24)に記載の無線通信方法。
【0127】
(26)
前記BWP及び前記別のBWPは、前記キャリアにおいて同時にアクティブである、
(25)に記載の無線通信方法。
【0128】
(27)
前記BWP及び前記別のBWPは、前記キャリアにおける同じダウンリンク(DL)BWPに関連付けられる、
(25)に記載の無線通信方法。
【0129】
(28)
前記BWPにおけるスロットのサイドリンク持続時間は、時分割複信(TDD)の場合、前記別のBWPにおけるスロットフォーマットの変更に伴って変更される、
(25)に記載の無線通信方法。
【0130】
(29)
あるBWPにおいて第1のチャネルを送信するか又は別のBWPにおいて第2のチャネルを受信するかは、前記第1のチャネルの優先順位及び前記第2のチャネルの優先順位に基づいて決定される、
(25)に記載の無線通信方法。
【0131】
(30)
あるBWP上での第1のチャネルと別のBWP上での第2のチャネルとのうちのどちらが伝送されるかは、前記第1のチャネルと前記第2のチャネルとの間のパワースペクトル密度(PSD)差が閾値よりも大きい場合、前記第1のチャネルの優先順位及び前記第2のチャネルの優先順位に基づいて決定される、
(25)に記載の無線通信方法。
【0132】
(31)
キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に対して割当てられる帯域幅部分(BWP)を決定するよう動作する回路と、
前記キャリアにおける決定された前記BWP上で前記サイドリンク送信及び受信を実行するよう動作する送受信機と、
を備え、
2つ以上のBWPが、前記キャリアにおいて同時にアクティブである、
ユーザ機器。
【0133】
(32)
前記2つ以上のBWPは、前記キャリアにおける前記サイドリンク送信及び受信に対して割当てられる前記BWPと、前記キャリアにおける前記ユーザ機器と基地局との間の伝送に対して割当てられる別のBWPと、を含む、
(31)に記載のユーザ機器。
【0134】
(33)
ユーザ機器についての無線通信方法であって、
キャリアにおけるサイドリンク送信及び受信に対して割当てられる帯域幅部分(BWP)を決定することと、
前記キャリアにおける決定された前記BWP上で前記サイドリンク送信及び受信を実行することと、
を含み、
2つ以上のBWPが、前記キャリアにおいて同時にアクティブである、
無線通信方法。
【0135】
(34)
前記2つ以上のBWPは、前記キャリアにおける前記サイドリンク送信及び受信に対して割当てられる前記BWPと、前記キャリアにおける前記ユーザ機器と基地局との間の伝送に対して割当てられる別のBWPと、を含む、
(33)に記載の無線通信方法。