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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022111440
(43)【公開日】2022-08-01
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20220725BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20220725BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20220725BHJP
【FI】
G06F3/12 353
G06F13/00 630A
G06F3/12 303
G06F3/12 331
G06F3/12 339
B41J29/38 202
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021006861
(22)【出願日】2021-01-20
(71)【出願人】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001357
【氏名又は名称】弁理士法人つばさ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 忠幸
【テーマコード(参考)】
2C061
5B084
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP07
2C061AQ06
2C061AR01
2C061AR03
2C061AS02
2C061HJ07
2C061HJ08
2C061HK05
2C061HK11
2C061HL00
2C061HN04
2C061HN08
2C061HN15
2C061HN19
5B084AA01
5B084AA06
5B084AB02
5B084AB06
5B084AB38
5B084BB02
5B084CA01
5B084CF14
(57)【要約】
【課題】ユーザの利便性を高めることができる画像形成装置を得る。
【解決手段】本発明の一実施の形態に係る画像処理装置は、電子メールアドレスを示すアドレス情報および印刷設定を示す印刷設定情報を取得する取得部と、印刷設定情報を含み、アドレス情報に基づいて宛先アドレスが設定された第1の電子メールを生成する生成部と、第1の電子メールを送信するとともに、印刷設定情報を含み画像データが添付された第2の電子メールを受信する通信部と、通信部が受信した第2の電子メールに添付された画像データに基づいて、第2の電子メールに含まれる印刷設定情報を用いて、記録媒体に画像を形成する画像形成部とを備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子メールアドレスを示すアドレス情報および印刷設定を示す印刷設定情報を取得する取得部と、
前記印刷設定情報を含み、前記アドレス情報に基づいて宛先アドレスが設定された第1の電子メールを生成する生成部と、
前記第1の電子メールを送信するとともに、前記印刷設定情報を含み画像データが添付された第2の電子メールを受信する通信部と、
前記通信部が受信した前記第2の電子メールに添付された前記画像データに基づいて、前記第2の電子メールに含まれる前記印刷設定情報を用いて、記録媒体に画像を形成する画像形成部と
を備えた画像形成装置。
【請求項2】
前記生成部は、前記第1の電子メールの送信元アドレスを、前記画像形成装置の電子メールアドレスに設定する
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第1の電子メールの本文は、前記印刷設定情報を示すメッセージ情報を含む
請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
ユーザインタフェース部をさらに備え、
前記取得部は、前記ユーザインタフェース部から、前記アドレス情報および前記印刷設定情報を取得する
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記アドレス情報および前記印刷設定情報を入力可能なWEBページを通信相手に提供するサーバ部をさらに備え、
前記取得部は、前記サーバ部から、前記アドレス情報および前記印刷設定情報を取得する
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第2の電子メールは、前記第1の電子メールに対する返信メールである
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記第2の電子メールに含まれる前記印刷設定情報は、前記第1の電子メールに含まれる前記印刷設定情報に基づいて変更された
請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記第1の電子メールに含まれる前記印刷設定情報は、1以上の設定項目についての設定値を含み、
前記第2の電子メールに含まれる前記印刷設定情報は、前記1以上の設定項目についての設定値を含む
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記第1の電子メールに含まれる前記印刷設定情報は、前記第1の電子メールの件名に含まれる
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記第1の電子メールに含まれる前記印刷設定情報は、前記第1の電子メールの本文に含まれる
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記第1の電子メールに含まれる前記印刷設定情報は、第1の識別子および第2の識別子の間に挟まれている
請求項9または請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項12】
記憶部をさらに備え、
前記印刷設定情報は、1以上の設定項目のそれぞれについての設定値を含み、
前記記憶部は、前記印刷設定情報における前記1以上の設定項目を含む複数の設定項目のうちの、前記設定値を固定にすべき設定項目、およびその設定項目についての固定すべき前記設定値についての情報を含む使用制限情報を記憶し、
前記取得部は、前記使用制限情報に基づいて、前記複数の設定項目のうち、前記設定値を固定にすべき前記設定項目以外の前記1以上の設定項目のそれぞれについての前記設定値を含む前記印刷設定情報を取得する
請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記記憶部は、複数の前記使用制限情報を含み、
前記取得部は、前記複数の使用制限情報のうちの1つに基づいて、前記印刷設定情報を取得する
請求項12に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記記憶部は、前記複数の使用制限情報を、互いに異なる複数のユーザ識別子とそれぞれ対応づけて記憶する
請求項13に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置には、電子メールに添付された画像データに基づいて記録媒体に画像を形成するものがある。例えば、特許文献1には、印刷クライアントから印刷データが添付された印刷要求メールを受信した後に、この印刷クライアントに対して印刷設定情報テンプレートを記載した返信メールを送信し、この印刷クライアントから再度送信された再返信メールに含まれる印刷設定情報を用いて印刷を行う画像形成装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-123718号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、画像形成装置では、ユーザの利便性が高いことがのぞまれており、さらなる利便性の向上が期待されている。
【0005】
ユーザの利便性を高めることができる画像形成装置を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施の形態における画像形成装置は、取得部と、生成部と、通信部と、画像形成部とを備えている。取得部は、電子メールアドレスを示すアドレス情報および印刷設定を示す印刷設定情報を取得するように構成される。生成部は、印刷設定情報を含み、アドレス情報に基づいて宛先アドレスが設定された第1の電子メールを生成するように構成される。通信部は、第1の電子メールを送信するとともに、印刷設定情報を含み画像データが添付された第2の電子メールを受信するように構成される。画像形成部は、通信部が受信した第2の電子メールに添付された画像データに基づいて、第2の電子メールに含まれる印刷設定情報を用いて、記録媒体に画像を形成するように構成される。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一実施の形態における画像形成装置によれば、ユーザの利便性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施の形態に係る画像形成システムの一構成例を表すブロック図である。
図2図1に示した画像形成システムの一動作例を表すシーケンス図である。
図3図1に示した画像形成システムにおける情報入力画面の一例を表す画面図である。
図4図1に示した画像形成システムにおいてやりとりされる電子メールの一例を表す説明図である。
図5図1に示した情報処理装置における受信メール表示画面の一例を表す画面図である。
図6図1に示した画像形成システムにおいてやりとりされる他の電子メールの一例を表す説明図である。
図7図1に示した画像形成システムにおいてやりとりされる他の電子メールの一例を表す説明図である。
図8図1に示した情報処理装置における受信メール表示画面の他の一例を表す画面図である。
図9】変形例に係る画像形成システムにおいてやりとりされる電子メールの一例を表す説明図である。
図10】変形例に係る画像形成システムにおいてやりとりされる他の電子メールの一例を表す説明図である。
図11】他の変形例に係る画像形成システムの一構成例を表すブロック図である。
図12図11に示した画像形成システムの一動作例を表すシーケンス図である。
図13図11に示した画像形成システムにおける情報入力画面の一例を表す画面図である。
図14】他の変形例に係る画像形成システムの一構成例を表すブロック図である。
図15図14に示した画像形成システムの一動作例を表すシーケンス図である。
図16】他の変形例に係る画像形成システムの一構成例を表すブロック図である。
図17図16に示した制限情報の一例を表す説明図である。
図18図16に示した画像形成システムにおける制限設定画面の一例を表す画面図である。
図19図16に示した画像形成システムにおける情報入力画面の一例を表す画面図である。
図20図16に示した画像形成システムにおいてやりとりされる電子メールの一例を表す説明図である。
図21図16に示した画像形成システムにおいてやりとりされる他の電子メールの一例を表す説明図である。
図22】他の変形例に係る画像形成システムの一構成例を表すブロック図である。
図23図22に示したユーザ情報の一例を表す説明図である。
図24図22に示した画像形成システムにおける制限設定画面の一例を表す画面図である。
図25図22に示した画像形成システムにおける認証画面の一例を表す画面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
<実施の形態>
[構成例]
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置を備えた画像形成システム1の一構成例を表すものである。画像形成システム1は、情報処理装置90と、画像形成装置10とを備えている。情報処理装置90および画像形成装置10は、この例では、有線LAN(Local Area Network)であるネットワークNETを介して接続される。なお、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば無線LANを介して接続されてもよいし、ルータおよびインターネットを介して接続されてもよい。
【0011】
情報処理装置90は、この例ではパーソナルコンピュータである。なお、これに限定されるものではなく、情報処理装置90は、例えば、タブレット端末や、スマートフォンであってもよい。情報処理装置90には、例えば、オペレーティングシステム、様々なアプリケーションソフトウェア、プリンタドライバなどがインストールされる。様々なアプリケーションソフトウェアは、例えば、いわゆるオフィス系のソフトウェア、WEB(World Wide Web)ブラウザ、電子メールソフトウェアなどを含む。情報処理装置90は、例えば、プリンタドライバを用いて、印刷データDPを生成する。また、情報処理装置90は、例えばオフィス系のソフトウェアを用いて、例えばユーザが作成した文書などを示すアプリケーションデータDTを生成するようになっている。
【0012】
画像形成装置10は、この例では、紙などの記録媒体に画像を形成するプリンタである。この例では、画像形成装置10は、記録媒体にカラー画像を形成可能であり、また、記録媒体の両面に画像を形成可能である。画像形成装置10は、例えば、情報処理装置90のプリンタドライバにより生成された印刷データDPに基づいて、記録媒体に画像を形成することができる。また、画像形成装置10は、例えば、情報処理装置90から送信された電子メールに添付されたアプリケーションデータDTに基づいて、記録媒体に画像を形成することができるようになっている。
【0013】
この構成により、画像形成システム1では、例えば、ユーザが、画像形成装置10の表示操作部12(後述)を操作することにより、画像形成装置10は、印刷設定情報INFPを含む電子メールEM1を生成し、生成した電子メールEM1を送信する。情報処理装置90は、ユーザの操作に基づいて、電子メールEM1に対する返信メールであり、印刷すべきアプリケーションデータDTが添付された電子メールEM2を生成し、この電子メールEM2を画像形成装置10に送信する。すなわち、画像形成装置10が送信した電子メールEM1は、後に情報処理装置90が画像形成装置10に対して送信する電子メールEM2のテンプレートとして機能する。画像形成装置10は、この電子メールEM2に添付されたアプリケーションデータDTに基づいて、この電子メールEM2に含まれる印刷設定情報INFPを用いて、記録媒体に画像を形成する。このように、画像形成システム1では、いわゆるEメールプリントにより記録媒体に画像を形成することができるようになっている。
【0014】
画像形成装置10は、通信部11と、表示操作部12と、画像形成部13と、記憶部14と、制御部20とを有している。
【0015】
通信部11は、この例では有線LANを用いて通信を行うように構成される。表示操作部12は、ユーザの操作を受け付けるとともに、画像形成装置10の動作状態などを表示するユーザインタフェースであり、例えばタッチパネル、各種ボタン、液晶ディスプレイ、各種インジケータを用いて構成される。画像形成部13は、例えば、シアン色、マゼンタ色、黄色、および黒色の現像剤を用いて記録媒体に画像を形成するように構成される。また、画像形成部13は、記録媒体の両面に対して画像を形成することができるようになっている。記憶部14は、不揮発性のメモリ、ハードディスクドライブなどを用いて構成され、各種プログラムや、各種設定データを記憶するように構成される。
【0016】
制御部20は、画像形成装置10の各ブロックの動作を制御することにより、画像形成装置10の動作を制御するように構成される。制御部20は、例えば、プログラムを実行可能なプロセッサや、データを一時的に記憶可能なRAM(Random Access Memory)などを用いて構成される。制御部20は、情報取得部21と、電子メール生成部22と、電子メール解析部23と、画像処理部24と、画像形成制御部25とを有している。
【0017】
情報取得部21は、ユーザが表示操作部12を操作することにより入力したユーザの電子メールアドレスを示すアドレス情報INFA1、およびユーザが表示操作部12を操作することにより入力した印刷設定を示す印刷設定情報INFP1を、表示操作部12から取得するように構成される。
【0018】
電子メール生成部22は、情報取得部21が取得したアドレス情報INFA1および印刷設定情報INFP1に基づいて電子メールEM1を生成するように構成される。具体的には、電子メール生成部22は、アドレス情報INFA1に基づいて宛先アドレスを設定し、印刷設定情報INFP1に基づいて件名(subject)を設定することにより、電子メールEM1を生成するようになっている。
【0019】
電子メール解析部23は、情報処理装置90から送信された電子メールEM2に含まれる印刷設定情報INFP(印刷設定情報INFP2)を解析するように構成される。
【0020】
画像処理部24は、画像処理を行うことにより、ビットマップデータを生成するように構成される。具体的には、画像処理部24は、例えば情報処理装置90から印刷データDPが送信された場合には、その印刷データDPに含まれる画像データに基づいて、その印刷データDPに含まれる印刷設定についての情報を用いて、ビットマップデータを生成する。また、画像処理部24は、例えば情報処理装置90から、印刷設定情報INFP2を含み、アプリケーションデータDTが添付された電子メールEM2が送信された場合には、そのアプリケーションデータDTに基づいて、電子メール解析部23が解析した印刷設定情報INFP2を用いて、ビットマップデータを生成するようになっている。
【0021】
画像形成制御部25は、画像処理部24が生成したビットマップデータに基づいて、画像形成部13の動作を制御するように構成される。具体的には、画像形成制御部25は、例えば情報処理装置90から印刷データDPが送信された場合には、画像処理部24が生成したビットマップデータに基づいて、その印刷データDPに含まれる印刷設定についての情報を用いて、画像形成部13の動作を制御する。また、画像形成制御部25は、例えば情報処理装置90から、印刷設定情報INFP2を含み、アプリケーションデータDTが添付された電子メールEM2が送信された場合には、画像処理部24が生成したビットマップデータに基づいて、電子メール解析部23が解析した印刷設定情報INFP2を用いて、画像形成部13の動作を制御するようになっている。
【0022】
ここで、情報取得部21は、本発明における「取得部」の一具体例に対応する。電子メール生成部22は、本発明における「生成部」の一具体例に対応する。通信部11は、本発明における「通信部」の一具体例に対応する。電子メール解析部23、画像処理部24、画像形成制御部25、および画像形成部13は、本発明における「画像形成部」の一具体例に対応する。表示操作部12は、本発明における「ユーザインタフェース部」の一具体例に対応する。アドレス情報INFA1は、本発明における「アドレス情報」の一具体例に対応する。印刷設定情報INFP1,INFP2は、本発明における「印刷設定情報」の一具体例に対応する。電子メールEM1は、本発明における「第1の電子メール」の一具体例に対応する。電子メールEM2は、本発明における「第2の電子メール」の一具体例に対応する。
【0023】
[動作および作用]
続いて、本実施の形態の画像形成システム1の動作および作用について説明する。
【0024】
(全体動作概要)
まず、図1を参照して、画像形成システム1の全体動作概要を説明する。
【0025】
例えば、画像形成システム1が、印刷データDPに基づいて記録媒体に画像を形成する場合には、まず、ユーザが情報処理装置90を操作することにより、情報処理装置90のプリンタドライバが印刷データDPを生成し、情報処理装置90がこの印刷データDPを画像形成装置10に送信する。画像形成装置10の通信部11は、この印刷データDPを受信する。そして、画像処理部24は、その印刷データDPに含まれる画像データに基づいて、その印刷データDPに含まれる印刷設定についての情報を用いて、ビットマップデータを生成する。画像形成制御部25は、画像処理部24が生成したビットマップデータに基づいて、印刷データDPに含まれる印刷設定についての情報を用いて、画像形成部13の動作を制御する。そして、画像形成部13は、画像形成制御部25からの指示に基づいて、記録媒体に画像を形成する。
【0026】
例えば、画像形成システム1が、Eメールプリントにより記録媒体に画像を形成する場合には、まず、ユーザが、画像形成装置10の表示操作部12を操作することにより、ユーザの電子メールアドレスおよび印刷設定を入力する。情報取得部21は、ユーザが入力した電子メールアドレスを示すアドレス情報INFA1、およびユーザが入力した印刷設定を示す印刷設定情報INFP(印刷設定情報INFP1)を表示操作部12から取得する。電子メール生成部22は、情報取得部21が取得したアドレス情報INFA1および印刷設定情報INFP1に基づいて、電子メールEM1を生成する。通信部11は、この電子メールEM1を送信する。ユーザが情報処理装置90を操作することにより、情報処理装置90は、この電子メールEM1を受信し、この電子メールEM1に対する返信メールに、印刷すべきアプリケーションデータDTを添付した電子メールEM2を、画像形成装置10に送信する。電子メール解析部23は、この電子メールEM2に含まれる印刷設定情報INFP(印刷設定情報INFP2)を解析する。画像処理部24は、この電子メールEM2に添付されたアプリケーションデータDTに基づいて、電子メール解析部23が解析した印刷設定情報INFP2を用いて、ビットマップデータを生成する。画像形成制御部25は、画像処理部24が生成したビットマップデータに基づいて、電子メール解析部23が解析した印刷設定情報INFP2を用いて、画像形成部13の動作を制御する。そして、画像形成部13は、画像形成制御部25からの指示に基づいて、記録媒体に画像を形成する。
【0027】
(詳細動作)
図2は、Eメールプリントにより記録媒体に画像を形成する場合における、画像形成システム1の一動作例を表すものである。
【0028】
まず、画像形成装置10は、ユーザによる、電子メールアドレスおよび印刷設定の入力操作を受け付ける(ステップS11)。具体的には、画像形成装置10の表示操作部12は、ユーザの操作に基づいて情報入力画面P1を表示するとともに、ユーザの入力操作を受け付ける。
【0029】
図3は、画像形成装置10の表示操作部12に表示される情報入力画面P1の一例を表すものである。情報入力画面P1は、フィールドF11,F12と、ボタンB13とを含む。
【0030】
フィールドF11は、ユーザの電子メールアドレスを入力する際にユーザが操作するテキストボックスを含む。この例では、このテキストボックスには、ユーザの電子メールアドレス(“userA@user.co.jp”)が入力されている。
【0031】
フィールドF12は、印刷設定を入力する際にユーザが操作するプルダウンメニューを含む。このプルダウンメニューは、複数の設定項目(この例では3つの設定項目)にそれぞれ対応する複数のプルダウンメニュー(この例では3つのプルダウンメニュー)を含む。複数の設定項目は、この例では、“カラー/モノクロ”設定と、“両面印刷”設定と、“印刷部数”設定とを含む。なお、この例では、これらの3つの設定項目を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、複数の設定項目は、これらの3つの設定項目以外の様々な設定項目を含んでいてもよい。具体的には、例えば、“給紙トレイ”設定、“用紙サイズ”設定、“印刷解像度”設定、“トナーセーブ”設定などを含んでいてもよい。
【0032】
“カラー/モノクロ”設定は、カラー印刷およびモノクロ印刷のうちのどちらを行うかについての設定である。“カラー/モノクロ”設定のプルダウンメニューでは、例えば、“カラー”および“モノクロ”のうちの1つを選択できるようになっている。この例では、“モノクロ”が選択されている。
【0033】
“両面印刷”設定は、両面印刷(duplex)および片面印刷(simplex)のうちのどちらを行うかについての設定である。“両面印刷”設定のプルダウンメニューでは、例えば“ON”および“OFF”のうちの1つを選択できるようになっている。“ON”は両面印刷を示し、“OFF”は片面印刷を示す。この例では、“ON”(両面印刷)が選択されている。
【0034】
“印刷部数”設定は、コピー数についての設定である。“印刷部数”設定のプルダウンメニューでは、例えば“1”から“10”までの数字のうちの1つを選択できるようになっている。この例では“2”が選択されている。
【0035】
ボタンB13は、情報入力画面P1において入力された情報に基づいて次の処理に進む際にユーザにより操作される。
【0036】
ユーザは、フィールドF11のテキストボックスを操作することにより、そのユーザの電子メールアドレスを入力し、フィールドF12のプルダウンメニューを操作することにより、印刷設定を入力する。そして、ユーザはボタンB13を操作する。表示操作部12は、このようなユーザの入力操作を受け付ける。
【0037】
次に、情報取得部21は、ユーザが表示操作部12を操作することにより入力したユーザの電子メールアドレスを示すアドレス情報INFA1、およびユーザが表示操作部12を操作することにより入力した印刷設定を示す印刷設定情報INFP1を、表示操作部12から取得する(ステップS12)。図3のフィールドF12に入力された印刷設定では、印刷設定情報INFP1は“ mono,duplex,2”である。“mono”はモノクロ印刷を示し、“duplex”は両面印刷を示し、“2”は印刷部数が2部であることを示す。
【0038】
次に、電子メール生成部22は、アドレス情報INFA1および印刷設定情報INFP1に基づいて電子メールEM1を生成する(ステップS13)。具体的には、電子メール生成部22は、アドレス情報INFA1に基づいて宛先アドレスを設定し、印刷設定情報INFP1に基づいて件名(subject)を設定することにより、電子メールEM1を生成する。
【0039】
図4は、電子メール生成部22が生成した電子メールEM1の一例を表すものである。電子メール生成部22は、このように、アドレス情報INFA1に基づいて宛先アドレス(この例では、“userA@user.co.jp”)を設定し、印刷設定情報INFP1に基づいて件名(この例では、“%mono,duplex,2%”)を設定することにより、電子メールEM1を生成する。この宛先アドレス(“userA@user.co.jp”)は、フィールドF11(図3)において入力された宛先アドレスに対応し、この件名(この例では、“%mono,duplex,2%”)は、フィールドF12(図3)において入力された印刷設定に対応する。この件名では、印刷設定情報INFP1が、2つの“%”記号により挟まれている。すなわち、この2つの“%”記号で挟まれた部分が、印刷設定情報INFP1である。
【0040】
また、電子メール生成部22は、図4に示したように、印刷設定情報INFP1に基づいて、メール本文のメッセージ情報INFMを生成する。このメッセージ情報INFMは、印刷設定情報INFP1を、ユーザにとってより分かりやすいように表現したものである。ユーザは、このメッセージ情報INFMを確認することにより、印刷設定情報INFP1が示す印刷設定を明確に把握することができる。また、電子メール生成部22は、図示していないが、画像形成装置10の電子メールアドレス(この例では“printerA@printer.co.jp”)を示すアドレス情報INFA2に基づいて、この電子メールEM1の送信元アドレスを“printerA@printer.co.jp”に設定する。ここで、メッセージ情報INFMは、本発明における「メッセージ情報」の一具体例に対応する。
【0041】
このようにして、電子メール生成部22は、電子メールEM1を生成する。
【0042】
そして、画像形成装置10の通信部11は、電子メールEM1を送信する(ステップS14)。この例では、ユーザは、情報処理装置90の電子メールソフトウェアを操作し、情報処理装置90は、ユーザの操作に基づいて、この電子メールEM1を受信する。
【0043】
図5は、情報処理装置90の電子メールソフトウェアにおける受信メール表示画面P2の一例を表すものである。受信メール表示画面P2は、フィールドF21,F22を含む。フィールドF21には、電子メールソフトウェアが受信し電子メールの一覧が表示される。フィールドF22には、フィールドF21に表示された複数の電子メールのうちの、選択された電子メールについての情報が表示される。この例では、フィールドF21では、複数の電子メールのうちの、ステップS14において画像形成装置10から送信された電子メールEM1が選択されている。電子メールEM1の送信元アドレスは、アドレス情報INFA2が示す、画像形成装置10の電子メールアドレス(“printerA@printer.co.jp”)であり、宛先アドレスは、アドレス情報INFA1が示す、ユーザの電子メールアドレス(“userA@user.co.jp”)であり、件名は印刷設定情報INFP1(“mono,duplex,2”)を含んでおり、本文はメッセージ情報INFMを含んでいる。
【0044】
次に、情報処理装置90の電子メールソフトウェアは、ユーザの操作に基づいて、この電子メールEM1に対する返信メールに、印刷すべきアプリケーションデータDTを添付することにより、電子メールEM2を生成する(ステップS15)。
【0045】
図6は、情報処理装置90の電子メールソフトウェアが生成した電子メールEM2の一例を表すものである。電子メールEM2は、電子メールEM1に対する返信メールであるので、電子メールソフトウェアは、電子メールEM1(図4,5)における送信元アドレスについてのアドレス情報INFA2に基づいて、電子メールEM2の宛先アドレスを“printerA@printer.co.jp”に設定し、電子メールEM1(図4,5)における件名に基づいて、電子メールEM2の件名を“RE:%mono,duplex,2%”に設定する。電子メールEM2における件名には、この例では先頭部に“RE:”が付加されている。2つの“%”記号で挟まれた部分が、印刷設定情報INFP2である。この例では、印刷設定情報INFP2(“mono,duplex,2”)は、電子メールEM1における印刷設定情報INFP1(図4)と同じである。電子メールEM2の本文は、電子メールEM1(図4,5)と同様に、メッセージ情報INFMを含む。電子メールソフトウェアは、ユーザの操作に基づいて、この電子メールEM2に、印刷すべきアプリケーションデータDT(この例では“File.pdf”)を添付する。なお、この例では、PDF(Portable Document Format)ファイルを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、様々なアプリケーションソフトウェアにより生成されたデータファイルであってもよいし、JPEG(Joint Photographic Experts Group)などの画像ファイルであってもよい。また、電子メールソフトウェアは、図示していないが、電子メールEM1(図4,5)における宛先アドレスについてのアドレス情報INFA1に基づいて、電子メールEM2の送信元アドレスを“userA@user.co.jp”に設定する。
【0046】
図7は、情報処理装置90の電子メールソフトウェアが生成した電子メールEM2の他の一例を表すものである。この例では、ユーザは、電子メールEM2の件名を、“RE:“%mono,duplex,2%”から“RE:%color,duplex,1%”に変更すべく編集している。すなわち、ユーザは、“カラー/モノクロ”設定を、カラー印刷を行う旨の設定に変更し、印刷部数”設定を、1部印刷する旨の設定に変更している。このように、この例では、印刷設定情報INFP2(“color,duplex,1”)は、電子メールEM1における印刷設定情報INFP1(“mono,duplex,2”)と異なる。具体的には、印刷設定情報INFP2における設定項目は、印刷設定情報INFP1における設定項目と同じであるが、印刷設定情報INFP2における設定値は、印刷設定情報INFP1における設定値と異なる。このように、ユーザは、必要に応じて、印刷設定情報INFPを変更することができる。
【0047】
このようにして、情報処理装置90の電子メールソフトウェアは、電子メールEM2を生成する。
【0048】
そして、情報処理装置90は、ユーザの送信操作に基づいて、電子メールEM2を送信する(ステップS16)。画像形成装置10は、この電子メールEM2を受信する。
【0049】
次に、画像形成装置10の電子メール解析部23は、電子メールEM2の件名に含まれる印刷設定情報INFP2を解析する(ステップS17)。
【0050】
次に、画像処理部24は、電子メールEM2に添付されたアプリケーションデータDTに基づいて、電子メール解析部23が解析した印刷設定情報INFP2を用いて、ビットマップデータを生成する(ステップS18)。
【0051】
例えば、画像処理部24は、印刷設定情報INFP2における“カラー/モノクロ”設定が、カラー印刷を行う旨の設定である場合には、アプリケーションデータDTに基づいて、シアン色のビットマップデータ、マゼンタ色のビットマップデータ、黄色のビットマップデータ、および黒色のビットマップデータを生成する。また、画像処理部24は、印刷設定情報INFP2における“カラー/モノクロ”設定が、モノクロ印刷を行う旨の設定である場合には、アプリケーションデータDTに基づいて、黒色のビットマップデータを生成する。
【0052】
次に、画像形成装置10は、画像処理部24が生成したビットマップデータに基づいて、電子メール解析部23が解析した印刷設定情報INFP2を用いて、記録媒体に画像を形成する(ステップS19)。
【0053】
具体的には、画像形成制御部25は、画像処理部24が生成したビットマップデータに基づいて、電子メール解析部23が解析した印刷設定情報INFP2を用いて、画像形成部13の動作を制御する。
【0054】
例えば、画像形成制御部25は、印刷刷設定情報INFP2における“両面印刷”設定が、両面印刷を行う旨の設定である場合には、画像形成部13が両面印刷を行うように、画像形成部13の動作を制御する。また、画像形成制御部25は、印刷刷設定情報INFP2における“両面印刷”設定が、片面印刷を行う旨の設定である場合には、画像形成部13が片面印刷を行うように、画像形成部13の動作を制御する。また、例えば、画像形成制御部25は、画像形成部13が、印刷刷設定情報INFP2における“印刷部数”設定の設定値に応じた数のコピーを印刷するように、画像形成部13の動作を制御する。
【0055】
そして、画像形成部13は、画像形成制御部25からの指示に基づいて、記録媒体に画像を形成する。
【0056】
以上で、この処理は終了する。
【0057】
この例では、図2に示したように、画像形成装置10が、電子メールEM1を送信した直後に、情報処理装置90が、その電子メールEM1に対する返信メールとして電子メールEM2を生成したが、これに限定されるものではない。例えば、ステップS11~S14の処理を繰り返すことにより、画像形成装置10が、互いに異なる印刷設定情報INFP1を含む複数の電子メールEM1を送信しておき、情報処理装置90は、ユーザが印刷を行いたい場合に、これらの複数の電子メールEM1のうち、ユーザが使用したい印刷設定に係る電子メールEM1に対する返信メールとして電子メールEM2を生成してもよい。
【0058】
この場合、情報処理装置90の電子メールソフトウェアにおける受信メール表示画面P2では、図8に示すように、複数の電子メールEM1(この例では2つの電子メールEM1A,EM1B)がすでに受信されている。電子メールEM1Aの印刷設定情報INFP1は“mono,duplex,1”であり、電子メールEM1Bの印刷設定情報INFP2は、“color,duplex,1”である。すなわち、電子メールEM1Aの印刷設定情報INFP1は、モノクロ印刷に係る印刷設定情報であり、電子メールEM1Bの印刷設定情報INFP1は、カラー印刷に係る印刷設定情報である。この例では、フィールドF21では、複数の電子メールのうちの、電子メールEM1Bが選択されている。
【0059】
情報処理装置90の電子メールソフトウェアは、ユーザが印刷を行いたい場合に、ユーザの操作に基づいて、これらの電子メールEM1A,EM1Bのうち、ユーザが使用したい印刷設定に係る電子メールEM1に対する返信メールとして電子メールEM2を生成することができる。すなわち、例えば、ユーザが、モノクロ印刷を行いたい場合には、電子メールソフトウェアは、ユーザの操作に基づいて、電子メールEM1Aに対する返信メールとして電子メールEM2を生成し、この電子メールEM2に、印刷すべきアプリケーションデータDTを添付する。これにより、画像形成装置10は、この電子メールEM2に基づいてモノクロ印刷を行う。また、例えば、ユーザが、カラー印刷を行いたい場合には、電子メールソフトウェアは、ユーザの操作に基づいて、電子メールEM1Bに対する返信メールとして電子メールEM2を生成し、この電子メールEM2に、印刷すべきアプリケーションデータDTを添付する。これにより、画像形成装置10は、この電子メールEM2に基づいてカラー印刷を行う。
【0060】
このように、画像形成装置10では、ユーザの電子メールアドレスを示すアドレス情報INFA1および印刷設定を示す印刷設定情報INFP1を取得する情報取得部21と、印刷設定情報INFP1を含み、アドレス情報INFA1に基づいて宛先アドレスが設定された電子メールEM1を生成する電子メール生成部22と、電子メールEM1を送信するとともに、印刷設定情報INFP2を含みアプリケーションデータDTが添付された電子メールEM2を受信する通信部11と、通信部11が受信した電子メールEM2に添付されたアプリケーションデータDTに基づいて、電子メールEM2に含まれる印刷設定情報INFP2を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成部(例えば、電子メール解析部23、画像処理部24、画像形成制御部25、および画像形成部13)とを設けるようにした。これにより、ユーザは、Eメールプリントにおいて送信する電子メールEM2に含まれる印刷設定情報INFP2を入力する手間を省くことができる。すなわち、例えば、ユーザが印刷設定情報INFP2を直接入力する場合には、ユーザは、例えば画像形成装置10の操作マニュアルを確認して印刷設定情報INFP2を入力するので、ユーザの手間が増える。また、特許文献1のように、ユーザが、印刷設定情報テンプレートを編集することにより印刷設定情報を生成する場合では、ユーザは全ての設定項目において設定値を設定するので、手間が生じる。一方、本実施の形態に係る画像形成装置10では、電子メールEM1に含まれる印刷設定情報INFP1は、情報取得部21により取得され、電子メールEM2に含まれる印刷設定情報INFP2は、この印刷設定情報INFP1に基づいて生成されるので、ユーザが印刷設定情報INFP2を直接入力する手間を省くことができる。また、ユーザが印刷設定を変更したい場合には、変更したい設定項目についてのみ設定値を変更することができるので、ユーザが誤った設定値を入力する可能性を低減することができるとともに、印刷設定の自由度を高めることができる。その結果、画像形成装置10では、ユーザの利便性を高めることができる。
【0061】
[効果]
以上のように本実施の形態では、ユーザの電子メールアドレスを示すアドレス情報および印刷設定を示す印刷設定情報を取得する情報取得部と、印刷設定情報を含み、アドレス情報に基づいて宛先アドレスが設定された電子メールを生成する電子メール生成部と、電子メールを送信するとともに、印刷設定情報を含みアプリケーションデータが添付された電子メールを受信する通信部と、通信部が受信した電子メールに添付されたアプリケーションデータに基づいて、電子メールに含まれる印刷設定情報を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成部とを設けるようにしたので、ユーザの利便性を高めることができる。
【0062】
[変形例1]
上記実施の形態では、印刷設定情報INFP1が電子メールEM1の件名に含まれるようにしたが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、図9に示す電子メールEM1のように、印刷設定情報INFP1が電子メールEM1の本文に含まれるようにしてもよい。この例では、件名では、印刷設定情報INFP1が、文字列“<<Print Setting Start>>”および文字列“<<Print Setting End>>”により挟まれている。この場合には、図10に示す電子メールEM2のように、印刷設定情報INFP2もまた、電子メールEM2の本文に含まれる。
【0063】
[変形例2]
上記実施の形態では、ユーザが画像形成装置10の表示操作部12を操作することにより電子メールアドレスおよび印刷設定の入力操作を行うようにしたが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、画像形成装置が提供するWEBページを用いて、ユーザが電子メールアドレスおよび印刷設定の入力操作を行うようにしてもよい。以下に、本変形例について詳細に説明する。
【0064】
図11は、本変形例に係る画像形成システム1Aの一構成例を表すものである。画像形成システム1Aは、情報処理装置90と、画像形成装置10Aとを備えている。画像形成装置10Aは、制御部20Aを有している。制御部20Aは、WEBサーバ処理部26Aと、情報取得部21Aとを有している。
【0065】
WEBサーバ処理部26Aは、情報処理装置90に対してWEBページを提供するように構成される。ユーザは、このWEBページを用いて、ユーザの電子メールアドレスや印刷設定を入力することができるようになっている。ここで、WEBサーバ処理部26Aは、本発明における「サーバ部」の一具体例に対応する。
【0066】
情報取得部21Aは、ユーザがWEBページを操作することにより入力したユーザの電子メールアドレスを示すアドレス情報INFA1、およびユーザがWEBページを操作することにより入力した印刷設定を示す印刷設定情報INFP1を、WEBサーバ処理部26Aから取得するように構成される。
【0067】
図12は、Eメールプリントにより記録媒体に画像を形成する場合における、画像形成システム1Aの一動作例を表すものである。本変形例に係る処理は、上記実施の形態に係る処理(図2)におけるステップS11,S12の処理を、ステップS21~S26の処理に置き換えたものである。
【0068】
まず、情報処理装置90のWEBブラウザは、ユーザによる、WEBページの表示要求操作を受け付ける(ステップS21)。具体的には、WEBブラウザは、ユーザによるURL(Uniform Resource Locator)の入力操作を受け付けることにより、WEBページの表示要求操作を受け付ける。
【0069】
次に、情報処理装置90は、画像形成装置10Aに対してWEBページの表示要求を行う(ステップS22)。画像形成装置10AのWEBサーバ処理部26Aは、通信部11を介して、この表示要求を受信する。そして、WEBサーバ処理部26Aは、この表示要求に応じて、WEBページのページデータを、通信部11を介して情報処理装置90に対して送信する(ステップS23)。情報処理装置90は、このWEBページのページデータを受信する。そして、情報処理装置90のWEBブラウザは、このWEBページのページデータに基づいて、WEBページの表示処理を行う。
【0070】
そして、情報処理装置90のWEBブラウザは、ユーザによる、電子メールアドレスおよび印刷設定の入力操作を受け付ける(ステップS24)。具体的には、情報処理装置90のWEBブラウザは、ユーザの操作に基づいて情報入力画面P3を表示するとともに、ユーザの入力操作を受け付ける。
【0071】
図13は、情報入力画面P3の一例を表すものである。情報入力画面P3は、フィールドF31~F33と、ボタンB34とを含む。
【0072】
フィールドF31は、URLを入力する際にユーザが操作するものである。このURLは、この例では、画像形成装置10AのIP(Internet Protocol)アドレスである。
【0073】
フィールドF32は、ユーザの電子メールアドレスを入力する際にユーザが操作するテキストボックスを含む。このフィールドF32は、上記実施の形態に係るフィールドF11(図3)と同様である。
【0074】
フィールドF33は、印刷設定を入力する際にユーザが操作するプルダウンメニューを含む。このフィールドF33は、上記実施の形態に係るフィールドF12(図3)と同様である。
【0075】
ボタンB34は、情報入力画面P3において入力された情報に基づいて次の処理に進む際にユーザにより操作される。
【0076】
ユーザは、フィールドF32のテキストボックスを操作することにより、そのユーザの電子メールアドレスを入力し、フィールドF33のプルダウンメニューを操作することにより、印刷設定を入力する。そして、ユーザはボタンB34を操作する。情報処理装置90のWEBブラウザは、このようなユーザの入力操作を受け付ける。
【0077】
情報処理装置90のWEBブラウザは、これらの入力情報を画像形成装置10Aに送信する(ステップS25)。画像形成装置10AのWEBサーバ処理部26Aは、通信部11を介して、これらの入力情報を受信する。
【0078】
そして、情報取得部21Aは、ユーザがWEBページを操作することにより入力したユーザの電子メールアドレスを示すアドレス情報INFA1、およびユーザがWEBページを操作することにより入力した印刷設定を示す印刷設定情報INFP1を、WEBサーバ処理部26Aから取得する(ステップS26)。
【0079】
これ以降の処理(ステップS13~S19)は、上記実施の形態における処理(図2)と同様である。
【0080】
このように、画像形成システム1Aでは、ユーザは、画像形成装置10Aが配置された場所に移動して画像形成装置10Aの表示操作部12を操作しないで済むので、ユーザの利便性を高めることができる。
【0081】
なお、この例では、情報処理装置90が、ステップS23においてWEBページのページデータを受信するとともに、ステップS14において電子メールEM1を受信したが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、WEBページのページデータを受信する情報処理装置と、電子メールEM1を受信する情報処理装置とが、互いに異なっていてもよい。図14は、画像形成システム1Bの一構成例を表すものである。画像形成装置1Bは、2つの情報処理装置90(情報処理装置90A,90B)を備えている。図15は、Eメールプリントにより記録媒体に画像を形成する場合における、画像形成システム1Bの一動作例を表すものである。本変形例に係る処理は、画像形成システム1Aにおける処理(図12)におけるステップS22~S25の処理を情報処理装置90Aおよび画像形成装置10Aが行い、ステップS14~S16の処理を情報処理装置90Bおよび画像形成装置10Aが行う。
【0082】
[変形例3]
上記実施の形態では、ユーザは、例えば、最初に印刷設定を入力し、あるいは電子メールEM2における印刷設定情報INFP2を編集することにより、印刷設定における設定値を自由に設定できるようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、印刷設定を制限することができるようにしてもよい。以下に、本変形例について詳細に説明する。
【0083】
図16は、本変形例に係る画像形成システム1Cの一構成例を表すものである。画像形成システム1Cは、画像形成システム1A(図11)に本変形例を適用したものである。なお、これに限定されるものではなく、上記実施の形態に係る画像形成システム1(図1)に本変形例を適用してもよいし、上記画像形成システム1B(図14)に本変形例を適用してもよい。画像形成システム1Cは、情報処理装置90と、画像形成装置10Cとを備えている。画像形成装置10Cは、記憶部14Cと、制御部20Cとを有している。
【0084】
記憶部14Cは、制限情報INFRを記憶している。制限情報INFRは、Eメールプリントにおける、設定値を固定にすべき設定項目、およびその設定項目についての固定すべき設定値についての情報を含んでいる。
【0085】
図17は、制限情報INFRの一構成例を表すものである。この例では、制限情報INFRでは、“モノクロ/カラー”設定についての設定値が“mono”に設定され、“両面印刷”設定、および“印刷部数”設定については、設定されていない。すなわち、この例では、モノクロ印刷に固定設定される。よって、画像形成装置10Cのユーザは、Eメールプリントにおいて、カラー印刷を行うことはできず、行うことができる印刷はモノクロ印刷に制限される。一方、ユーザは、両面印刷や印刷部数について、自由に設定を行うことができる。
【0086】
制御部20Cは、WEBサーバ処理部26Aと、情報取得部21Aと、制限情報管理部27Cを有している。制限情報管理部27Cは、記憶部14Cに記憶された制限情報INFRを管理するように構成される。
【0087】
ここで、記憶部14Cは、本発明における「記憶部」の一具体例に対応する。制限情報INFRは、本発明における「使用制限情報」の一具体例に対応する。
【0088】
画像形成システム1Cでは、まず、画像形成装置10Cの管理者が、制限情報INFRを設定する。管理者は、例えば、画像形成装置10Cの表示操作部12を操作することにより、制限情報INFRを設定してもよいし、画像形成装置10Cが提供するWEBページを用いて、制限情報INFRを設定してもよい。
【0089】
図18は、管理者が、画像形成装置10Cが提供するWEBページを用いて、制御情報INFRを設定する場合における、制限設定画面P4の一例を表すものである。この制限設定画面P4は、管理者がパスワードを入力した後に表示される。制限設定画面P4は、フィールドF41,F42と、ボタンB43とを含む。
【0090】
フィールドF41は、URLを入力する際に管理者が操作するものである。
【0091】
フィールドF42は、制限情報INFRを入力する際に管理者が操作するプルダウンメニューを含む。このプルダウンメニューは、複数の設定項目(この例では3つの設定項目)にそれぞれ対応する複数のプルダウンメニュー(この例では3つのプルダウンメニュー)を含む。
【0092】
“カラー/モノクロ”設定のプルダウンメニューでは、カラー印刷に固定設定する旨、モノクロ印刷に固定設定する旨、および固定設定を行わない旨、のうちのいずれか1つを選択できるように構成される。この例では、モノクロ印刷に固定設定する旨が選択されている。
【0093】
“両面印刷”設定のプルダウンメニューでは、両面印刷に固定設定する旨、片面印刷に固定設定する旨、および固定設定を行わない旨、のうちのいずれか1つを選択することができるように構成される。この例では、固定設定を行わない旨が選択されている。
【0094】
“印刷部数”設定のブルダウンメニューでは、例えばコピー数を1部に制限する旨、コピー数を2部に制限する旨、など、および固定設定を行わない旨、のうちのいずれか1つを選択することができるように構成される。この例では、固定設定を行わない旨が選択されている。
【0095】
管理者は、フィールドF42のプルダウンメニューを操作することにより、制限設定を入力する。そして、管理者はボタンB43を操作する。これにより、制限情報管理部27Cは、管理者が入力した制限設定に基づいて、記憶部14Cに記憶された制限情報INFRを更新する。図17に示した制限情報INFRは、フィールドF42(図18)において入力された設定に対応する。
【0096】
Eメールプリントにより記録媒体に画像を形成する場合における、画像形成システム1Cの動作は、画像形成システム1Aにおける動作(図12)と同様である。
【0097】
例えば、情報処理装置90のWEBブラウザは、ユーザによる、WEBページの表示要求操作を受け付け(ステップS21)、情報処理装置90が、画像形成装置10Bに対してWEBページの表示要求を行い(ステップS22)、画像形成装置10CのWEBサーバ処理部26Aは、この表示要求に応じてWEBページのページデータを情報処理装置90に対して送信する(ステップS23)。そして、情報処理装置90のWEBブラウザは、ユーザによる、電子メールアドレスおよび印刷設定の入力操作を受け付ける(ステップS24)。
【0098】
図19は、情報入力画面P3の一例を表すものである。情報入力画面P3は、画像形成システム1Aの場合(図13)と同様に、フィールドF31~F33と、ボタンB34とを含む。この例では、フィールドF33において、“カラー/モノクロ”設定に対応するプルダウンメニューが設けられておらず、モノクロ印刷である旨が表示される。すなわち、この例では、図17に示したように、モノクロ印刷に固定設定されているので、ユーザは、“カラー/モノクロ”設定を自由に設定することはできない。
【0099】
情報処理装置90のWEBブラウザは、これらの入力情報を画像形成装置10Cに送信し(ステップS25)、情報取得部21Aは、アドレス情報INFA1および印刷設定情報INFP1をWEBサーバ処理部26Aから取得する(ステップS26)。図19のフィールドF33に入力された印刷設定では、印刷設定情報INFP1は“ duplex,2”である。すなわち、この例では、モノクロ印刷に固定設定されているので、印刷設定情報INFP1は、モノクロ印刷を示す “mono”を含まない。電子メール生成部22は、アドレス情報INFA1および印刷設定情報INFP1に基づいて電子メールEM1を生成する(ステップS13)。
【0100】
図20は、電子メール生成部22が生成した電子メールEM1の一例を表すものである。電子メール生成部22は、印刷設定情報INFP1に基づいて、件名(この例では、“%duplex,2%”)を設定する。
【0101】
そして、画像形成装置10Cの通信部11は、この電子メールEM1を送信する(ステップS14)。情報処理装置90の電子メールソフトウェアは、ユーザの操作に基づいて、この電子メールEM1に対する返信メールに、印刷すべきアプリケーションデータDTを添付することにより、電子メールEM2を生成する(ステップS15)。
【0102】
図21は、情報処理装置90の電子メールソフトウェアが生成した電子メールEM2の一例を表すものである。電子メールEM2は、電子メールEM1に対する返信メールであるので、電子メールソフトウェアは、電子メールEM1(図20)における件名に基づいて、電子メールEM2の件名を“RE:%duplex,2%”に設定する。
【0103】
そして、情報処理装置90は、電子メールEM2を送信する(ステップS16)。これ以降の処理(ステップS17~S19)は、画像形成システム1Aにおける動作(図12)と同様である。
【0104】
この例では、全てのユーザによる印刷設定を一括して制限することができるようにしたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、以下に説明するように、ユーザごとに、印刷設定を制限することができるようにしてもよい。
【0105】
図22は、本変形例に係る他の画像形成システム1Dの一構成例を表すものである。画像形成システム1Dは、画像形成システム1A(図11)に本変形例を適用したものである。なお、これに限定されるものではなく、上記実施の形態に係る画像形成システム1(図1)に本変形例を適用してもよいし、上記画像形成システム1B(図14)に本変形例を適用してもよい。画像形成システム1Dは、情報処理装置90と、画像形成装置10Dとを備えている。画像形成装置10Dは、記憶部14Dと、制御部20Dとを有している。
【0106】
記憶部14Dは、ユーザ情報INFUを記憶している。ユーザ情報INFUは、ユーザごとの制限情報INFRを含んでいる。
【0107】
図23は、ユーザ情報INFUの一構成例を表すものである。この例では、ユーザ情報INFUは、ユーザ識別子“userA”に対応づけられた制限情報INFRと、ユーザ識別子“userB”に対応づけられた制御情報INFRとを含んでいる。この例では、ユーザ識別子“userA”に対応づけられた制限情報INFRでは、“モノクロ/カラー”設定についての設定値が“mono”に設定され、“両面印刷”設定、および“印刷部数”設定については、設定されていない。すなわち、この例では、ユーザ識別子が“userA”であるユーザが行うことができる印刷は、モノクロ印刷に制限される。また、ユーザ識別子“userB”に対応づけられた制限情報INFRでは、“モノクロ/カラー”設定についての設定値が“color”に設定され、“両面印刷”設定についての設定値が“duplex”に設定され、“印刷部数”設定については、設定されていない。すなわち、この例では、ユーザ識別子が“userB”であるユーザが行うことができる印刷は、カラー印刷および両面印刷に制限される。
【0108】
制御部20Dは、WEBサーバ処理部26Aと、情報取得部21Aと、ユーザ情報管理部27Dを有している。ユーザ情報管理部27Dは、記憶部14Dに記憶されたユーザ情報INFUを管理するように構成される。
【0109】
画像形成システム1Dでは、まず、画像形成装置10Dの管理者が、ユーザごとの制限情報INFRを設定する。
【0110】
図24は、管理者が、画像形成装置10Dが提供するWEBページを用いて、制限情報INFRを設定する場合における、制限設定画面P4の一例を表すものである。この制限設定画面P4は、管理者がパスワードを入力した後に表示される。制限設定画面P4は、フィールドF44を含む。
【0111】
フィールドF44は、制限情報INFRを対応づけるユーザ識別子を入力する際に管理者が操作するテキストボックスを含む。この例では、ユーザ識別子は“userA”に設定されている。フィールドF42における設定は、画像形成システム1Cの場合(図18)と同様である。すなわち、“カラー/モノクロ”設定のプルダウンメニューでは、モノクロ印刷に固定設定する旨が選択され、“両面印刷”設定のプルダウンメニューでは、固定設定を行わない旨が選択され、“印刷部数”設定のブルダウンメニューでは、固定設定を行わない旨が選択されている。
【0112】
Eメールプリントにより記録媒体に画像を形成する場合における、画像形成システム1Dの動作は、画像形成システム1Cにおける動作と同様である。
【0113】
例えば、情報処理装置90のWEBブラウザは、ユーザによる、WEBページの表示要求操作を受け付け(ステップS21)、情報処理装置90が、画像形成装置10Dに対してWEBページの表示要求を行い(ステップS22)、画像形成装置10DのWEBサーバ処理部26Aは、この表示要求に応じてWEBページのページデータを情報処理装置90に対して送信する(ステップS23)。そして、情報処理装置90のWEBブラウザは、ユーザによる、電子メールアドレスおよび印刷設定の入力操作を受け付ける(ステップS24)。この電子メールアドレスおよび印刷設定の入力に先立ち、画像形成装置10Dは認証処理を行う。
【0114】
図25は、認証画面P5の一例を表すものである。認証画面P5は、フィールドF51,52と、ボタンB53とを含む。フィールドF51は、URLを入力する際にユーザが操作するものである。フィールドF52は、ユーザ識別子およびパスワードを入力する際にユーザが操作するテキストボックスを含む。ボタンB53は、情報入力画面P3における電子メールアドレスおよび印刷設定の入力に進む際にユーザにより操作される。
【0115】
ユーザは、フィールドF52のテキストボックスを操作することにより、ユーザ識別子およびパスワードを入力する。この例では、ユーザ識別子が“userA”であるユーザが、ユーザ識別子およびパスワードを入力している。そして、ユーザはボタンB53を操作する。情報処理装置90のWEBブラウザは、このようなユーザの入力操作を受け付ける。
【0116】
画像形成装置10Dは、ユーザが入力したユーザ識別子およびパスワードに基づいて認証処理を行う。そして、認証処理が成功した場合には、画像形成システム1Cと同様に、電子メールアドレスおよび印刷設定の入力操作を受け付ける(ステップS24)。電子メールアドレスおよび印刷設定の入力操作を受け付ける情報入力画面P3は、画像形成システム1Cの場合(図19)と同様である。この例では、図23に示したように、ユーザ識別子が“userA”であるユーザが行うことができる印刷は、モノクロ印刷に制限されているので、ユーザは、“カラー/モノクロ”設定を自由に設定することはできない。
【0117】
情報処理装置90のWEBブラウザは、これらの入力情報を画像形成装置10Dに送信し(ステップS25)、情報取得部21Aは、アドレス情報INFA1および印刷設定情報INFP1をWEBサーバ処理部26Aから取得する(ステップS26)。図19のフィールドF33に入力された印刷設定では、印刷設定情報INFP1は“ duplex,2”である。すなわち、この例では、モノクロ印刷に固定設定されているので、印刷設定情報INFP1は、モノクロ印刷を示す “mono”を含まない。
【0118】
電子メール生成部22は、アドレス情報INFA1および印刷設定情報INFP1に基づいて電子メールEM1を生成する(ステップS13)。電子メールEM1は、画像形成システム1Cの場合(図19)と同様である。電子メール生成部22は、印刷設定情報INFP1に基づいて、件名(この例では、“%duplex,2%”)を設定する。
【0119】
これ以降の処理(ステップS14~S19)は、画像形成システム1Cにおける動作と同様である。
【0120】
このように、画像形成システム1C,1Dでは、印刷設定を制限することができるようにしたので、画像形成装置10C,10Dの管理者の利便性を高めることができる。
【0121】
[その他の変形例]
また、これらの変形例のうちの2以上を組み合わせてもよい。
【0122】
以上、実施の形態およびいくつかの変形例を挙げて本技術を説明したが、本技術はこれらの実施の形態等には限定されず、種々の変形が可能である。
【0123】
例えば、上記の実施の形態等では、本技術を単機能のプリンタに適用したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、コピー機能、ファックス機能、スキャン機能、プリント機能などを有する、いわゆる多機能周辺装置(MFP;Multi Function Peripheral)に適用してもよい。
【符号の説明】
【0124】
1,1A,1B,1C…画像形成システム、10,10A,10B,10C,10D…画像形成装置、11…通信部、12…表示操作部、13…画像形成部、14,14B,14C…記憶部、20,20A,20C,20D…制御部、21,21A…情報取得部、22…電子メール生成部、23…電子メール解析部、24…画像処理部、25…画像形成制御部、26A…WEBサーバ処理部、27C…制限情報管理部、27D…ユーザ情報管理部、90,90A,90B…情報処理装置、DP…印刷データ、DT…アプリケーションデータ、EM1,EM2…電子メール、INFA1,INFA2…アドレス情報、INFM…メッセージ情報、INFP,INFP1,INFP2…印刷設定情報、INFR…制限情報、INFU…ユーザ情報、NET…ネットワーク、P1,P3…情報入力画面、P2…受信メール表示画面、P4…制限設定画面、P5…認証画面。
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