(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022111557
(43)【公開日】2022-08-01
(54)【発明の名称】化粧見切材
(51)【国際特許分類】
E04F 13/08 20060101AFI20220725BHJP
E04B 1/64 20060101ALI20220725BHJP
【FI】
E04F13/08 101X
E04F13/08 Y
E04B1/64 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021007061
(22)【出願日】2021-01-20
(71)【出願人】
【識別番号】000198787
【氏名又は名称】積水ハウス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080182
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 三彦
(72)【発明者】
【氏名】岡村 和輝
(72)【発明者】
【氏名】永原 左知子
【テーマコード(参考)】
2E001
2E110
【Fターム(参考)】
2E001DA03
2E001FA04
2E001FA32
2E001GA60
2E001HB01
2E001LA01
2E110AA13
2E110AA42
2E110AA44
2E110AA52
2E110AA57
2E110AB04
2E110AB15
2E110AB22
2E110AB34
2E110BA12
2E110BA22
2E110CA13
2E110CC04
2E110DA09
2E110DC06
2E110DC12
2E110DD03
2E110DD09
2E110GA33W
2E110GA33X
(57)【要約】
【課題】化粧見切材のメンテナンスや交換の際に、化粧見切材と、窓サッシ及び外壁材と、の防水処理を取り除く必要がなく、また、容易に水平調整が行える化粧見切材を提供すること。
【解決手段】窓サッシ71と、外壁材74aと、の間に取り付けられる化粧見切材であって、化粧見切材1は、窓サッシ71及び外壁材74aとの防水処理が施される見切下地材1aと、屋外に露出する見切仕上げ材1bと、を備え、見切下地材1aは、窓サッシ71に沿って長尺な部材であり、隙間を空けて窓サッシ71に隣り合う板状のサッシシーリング部32と、サッシシーリング部32と繋がり、隙間を空けて外壁材74aのサッシ側の端に隣り合い、外壁材74aの屋外側の面より屋外側に伸びる板状の外壁シーリング部33と、を有し、見切仕上げ材1bは、外壁材74aより屋外側から見切下地材1aに固定されることを特徴とする化粧見切材。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
窓サッシと、外壁材と、の間に取り付けられ、前記窓サッシ及び前記外壁材との防水処理が施される見切下地材と、屋外に露出する見切仕上げ材と、を備える化粧見切材であって、
前記見切下地材は、前記窓サッシに沿って長尺な部材であり、隙間を空けて前記窓サッシに隣り合う板状のサッシシーリング部と、前記サッシシーリング部と繋がり、隙間を空けて前記外壁材の前記サッシ側の端に隣り合い、前記外壁材の屋外側の面より屋外側に伸びる板状の外壁シーリング部と、を有し、
前記見切仕上げ材は、前記外壁材より屋外側から前記見切下地材に固定されることを特徴とする化粧見切材。
【請求項2】
前記見切下地材は、前記外壁シーリング部の前記外壁材の屋外側の面より屋外側に伸びる部分に、仕上げ材固定部を有し、
前記見切仕上げ材は、屋外側から前記仕上げ材固定部に重なる下地材固定部を有し、
前記仕上げ材固定部は、前記下地材固定部より曲げ剛性が高くなるように形成され、
前記下地材固定部は、前記窓サッシに沿う方向に一列に並ぶ少なくとも2つ以上の位置調整用穴を備え、前記仕上げ材固定部と、前記下地材固定部と、が固定手段によって固定されることを特徴とする請求項1に記載の化粧見切材。
【請求項3】
前記見切仕上げ材は、前記下地材固定部の屋外側の端から、前記外壁材側に折れ曲がり、形成される立ち上がり部を有することを特徴とする請求項2に記載の化粧見切材。
【請求項4】
前記見切下地材は、前記見切仕上げ材と勘合する仕上げ材勘合部を有し、前記見切仕上げ材は、前記仕上げ材勘合部に勘合する下地材勘合部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の化粧見切材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物の壁に設けられる窓枠に固定される窓サッシと、窓サッシ周りの外壁材と、の間に取り付けられ、窓の意匠性を高めることを目的とした化粧見切材であって、特にメンテナンス性及び施工性を高める化粧見切材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に記載されるように、化粧見切材が、外壁下地材に固定する見切ベース部と、外壁材の屋外側から見切ベース部に固定される見切カバー部と、に分割され、見切ベース部に見切カバー部をワンタッチで取り付けることができる施工性を高めた化粧見切材がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載される化粧見切材は、見切ベース部に取り付けられる見切カバー部と、窓サッシと、に防水処理を行うため、化粧見切材のメンテナンスや交換により見切カバー部を取り外す際には、見切カバー部と、窓サッシと、の防水処理を取り除く作業が発生し、復旧の際には、見切カバー部と、窓サッシと、の防水処理を再度行う必要があり、作業の手間、作業時間及び費用が掛かる。
【0005】
また、化粧見切材は、窓の意匠性を高めることを目的としているため、取り付けられた化粧見切材は水平であるのが好ましく、一般的な分割されていない化粧見切材では、化粧見切材が水平になるように位置調整を行い、化粧見切材を窓枠下地材や外壁下地材に固定するが、特許文献1に記載される化粧見切材では、見切カバー部は、見切ベース部にひっかけ連結のみで固定されるため、外壁下地材に水平に固定される見切ベース部に見切カバー部を固定しても、見切カバー部が必ず水平になるわけではなく、見切カバー部が水平でなかった場合は、見切ベース部の位置調整を行う必要があり、そのために、見切カバー部と、窓サッシと、の防水処理を取り除き、見切カバー部を見切ベース部から取り外し、見切ベース部を介して外壁下地材に固定される外壁材を取り外す作業が発生し、復旧の際には、外壁材を外壁下地材に固定し、見切ベース部に見切カバー部を固定し、見切カバー部と、窓サッシと、に防水処理を行う作業が、再度必要となる。さらに、見切カバー部が水平であるかは、見切カバー部を見切ベース部に取り付けた状態でしか確認できないため、見切ベース部の位置調整作業と、復旧作業と、を数回繰り返す場合もあり、作業の手間、作業時間及び費用が掛かる。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、化粧見切材のメンテナンスや交換の際に、化粧見切材と、窓サッシ及び外壁材と、の防水処理を取り除く必要がなく、また、容易に水平調整が行える化粧見切材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明に掛かる化粧見切材は、窓サッシと、外壁材と、の間に取り付けられ、前記窓サッシ及び前記外壁材との防水処理が施される見切下地材と、屋外に露出する見切仕上げ材と、を備える化粧見切材であって、前記見切下地材は、前記窓サッシに沿って長尺な部材であり、隙間を空けて前記窓サッシに隣り合う板状のサッシシーリング部と、前記サッシシーリング部と繋がり、隙間を空けて前記外壁材の前記サッシ側の端に隣り合い、前記外壁材の屋外側の面より屋外側に伸びる板状の外壁シーリング部と、を有し、前記見切仕上げ材は、前記外壁材より屋外側から前記見切下地材に固定されることを特徴とする。
【0008】
さらに、前記見切下地材は、前記外壁シーリング部の前記外壁材の屋外側の面より屋外側に伸びる部分に、仕上げ材固定部を有し、前記見切仕上げ材は、屋外側から前記仕上げ材固定部に重なる下地材固定部を有し、前記仕上げ材固定部は、前記下地材固定部より曲げ剛性が高くなるように形成され、前記下地材固定部は、前記窓サッシに沿う方向に一列に並ぶ少なくとも2つ以上の位置調整用穴を備え、前記仕上げ材固定部と、前記下地材固定部と、が固定手段によって固定されることを特徴とする。
【0009】
さらに、前記見切仕上げ材は、前記下地材固定部の屋外側の端から、前記外壁材側に折れ曲がり、形成される立ち上がり部を有することを特徴とする。
【0010】
さらに、前記見切下地材は、前記見切仕上げ材と勘合する仕上げ材勘合部を有し、前記見切仕上げ材は、前記仕上げ材勘合部に勘合する下地材勘合部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る化粧見切材によると、化粧見切材の交換は見切仕上げ材の交換だけで済み、化粧見切材の交換又はメンテナンスは、外部に露出する見切仕上げ材だけを取り外すことで行える。見切仕上げ材は、外壁材より屋外側から見切下地材に固定されるため、見切仕上げ材を取り外す際に、外壁材を取り外す必要がなく、復旧の際に外壁材の施工を行う必要がない。また、見切下地材に、化粧見切材と、窓サッシ及び外壁材と、の防水処理が施されているため、復旧の際に、見切仕上げ材と、窓サッシ及び外壁材と、の防水処理を行う必要がないため、作業の手間、作業時間及び費用を削減することができる。
【0012】
さらに、位置調整用穴に先端が平らなネジを回し入れ締め込むことで、仕上げ材固定部の窓サッシに沿う方向の曲げ合成より下地材固定部の窓サッシに沿う方向の曲げ合成が低いため、下地材固定部が曲がる。下地材固定部を曲げることで、見切仕上げ材の位置調整を行うため、見切仕上げ材を見切下地材に取り付けた状態で見切仕上げ材の水平調整を行うことができ、見切仕上げ材の水平調整を行うために、外壁材を取り外し、見切下地材の位置調整を行う必要がなく、作業の手間及び作業時間を削減することができる。
【0013】
さらに、屋外から見切仕上げ材を見たときに、立ち上がり部によって、屋外側から下地材固定部が目視できないようになされ、仕上げ材固定部と下地材固定部との固定手段の様子と、位置調整用穴に回し入れられる先端が平らなネジの頭が隠れるため、窓の意匠性を高めることができる。
【0014】
さらに、見切下地材の一部と、見切仕上げ材の一部と、を勘合させることで、容易に取り付けが可能であり、作業の手間及び作業時間を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態に係る見切下地材を示す分解斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る見切下地材を示す斜視図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る見切仕上げ材を示す分解斜視図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る見切下地材の取り付けを示す断面図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る見切下地材の防水処理を示す斜視図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係る見切仕上げ材の取り付けを示す断面図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係る化粧見切材の水平調整の様子を示す図である。
【
図8】本発明の他の実施形態に係る見切下地材を示す分解斜視図である。
【
図9】本発明の他の実施形態に係る見切仕上げ材を示す分解斜視図である。
【
図10】本発明の他の実施形態に係る化粧見切材の取り付けを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明に係る化粧見切材の一実施形態について、以下、図面を参照しつつ説明する。一実施形態に係る化粧見切材1は、窓サッシ71の上側と、窓サッシ71の上側周りの外壁材74aと、の見切に使用され、見切下地材1aと、見切仕上げ材1bと、を備える化粧見切材であって、化粧見切材1が使用される窓80は、外壁材74aの屋外側の面から屋内方向100にセットバックした位置に設けられ、窓サッシ71の右側及び左側には、屋内方向100に直角に折れ曲がる外壁材役物74bが取り付け固定される窓である。
【0017】
図1に示すように、見切下地材1aは、全体が横方向104に長尺な部材であり、上下方向に短く横方向104に長い垂直な板状の後板部31と、後板部31の下端から屋外方向101に折れ曲がる水平な板状のサッシシーリング部32と、後板部31の上端から屋外方向101に折れ曲がる水平な板状の外壁シーリング部33と、を備え、後板部31、サッシシーリング部32及び外壁シーリング部33の端縁に沿う形状の垂直な板状の下地横板部34を両端に備える。
【0018】
後板部31の上下方向の長さは、
図4に示すように、窓枠下地材70bの下端と、窓サッシ71の屋外方向101に伸びる板71aの上面と、の間に入る長さであり、後板部31の横方向104の長さは、窓サッシ71の横方向104の長さと、同じ長さであり、後板部31は、屋外側から屋内方向100に向かってネジを回し入れることができる固定穴311を、後板部31の左右に1つずつ有する。
【0019】
サッシシーリング部32の屋外方向101に伸びる長さは、
図4に示すように、見切下地材1aを窓枠下地材70aに固定したときに、窓サッシ71の屋外方向101に伸びる板71aの先端よりも屋内方向100にサッシシーリング部32の屋外側の先端が位置する長さであり、サッシシーリング部32は、直角に折れ曲がり下方向103及び屋外方向101に伸びる板であるL字金具322を、サッシシーリング部32の左右に1つずつ有し、L字金具322は、L字金具322の屋外方向101に伸びる板の上面が、サッシシーリング部32の下面に面し、L字金具322の下方向103に伸びる板の屋内側の面が、後板部31の屋内側の面に平行で段差なく続く位置に取り付けられる。また、サッシシーリング部32の上面に、上方向102に伸び、さらに直角に折れ曲がり屋外方向101に伸びる横方向104に長い板であり、屋外方向101に伸びる板の下面の先端側に返しを備える仕上げ材勘合部321を有する。
【0020】
外壁シーリング部33は、
図6に示すように、見切下地材1aを窓枠下地材70aに固定し、外壁材74aを外壁下地材72に固定したときに、外壁材74aの屋外側の面より屋外側に伸び、外壁材74aの屋外側の面より屋外側の外壁シーリング部33に、屋外方向101に向かって下方向103に傾斜する仕上げ材固定部331を有し、また、直角に折れ曲がり上方向102及び屋外方向101に伸びる板であり、上方向102に伸びる板に屋外側から屋内方向100に向かってネジを回し入れることができる固定穴333を備えたL字金具332を、外壁シーリング部33の左右に1つずつ有し、L字金具332は、L字金具332の屋外方向101に伸びる板の下面が、外壁シーリング部33の上面に面し、L字金具332の上方向102に伸びる板の屋内側の面が、
図4に示すように、見切下地材1aを窓枠下地材70aに固定したときに、外壁下地材72に捨て水切り73を介して面する位置に取り付けられる。
【0021】
そして、
図2に示すように、見切下地材1aは、見切下地材1aの両端に備える下地横板部34の側面と、サッシシーリング部32の下面と、に沿うように切れ目のないゴムシート75が貼り付けられる。ゴムシート75は、サッシシーリング部32と窓サッシ71との干渉を防ぎ、防水処理を施すときに、サッシシーリング部32と窓サッシ71との隙間に注入されるコーキング材76を受け止め、下地横板部34の側面と外壁材役物74bとの干渉を防ぎ、防水処理を施すときに、下地横板部34の側面と外壁材役物74bとの隙間に注入されるコーキング材76を受け止めるために貼り付けられる。
【0022】
図3に示すように、見切仕上げ材1bは、全体が横方向104に長尺な部材であり、上下方向に短く横方向104に長い垂直な板状の前板部41と、前板部41の屋内側の面から屋内方向100に伸びる板状の下板部42と、前板部41の上端から屋内方向100に折れ曲がる板状の上板部43と、を備え、前板部41、下板部42及び上板部43の端縁に沿う垂直な板状の仕上げ横板部44を両端に備える。
【0023】
前板部41の横方向104の長さは、窓サッシ71の横方向104の長さより長く、
図6に示すように、見切仕上げ材1bを見切下地材1aに取り付け固定したときに、サッシシーリング部32の下面の高さと同じ高さに、前板部41の下端が位置し、前板部41の上端が、外壁材74aの下端より低く、外壁シーリング部33の上面より高い位置に位置するように前板部41は、下端から上方向102に伸びる。
【0024】
上板部43は、前板部41の横方向104の長さと同じ横方向104の長さであり、前板部41の上端から屋内方向100に向かって折れ曲がり上方向102に傾斜しながら伸び、上方向102に傾斜しながら伸びる板の先端から下方向103に折れ曲がり伸びる立ち上がり部434を有し、立ち上がり部434の下端から折れ曲がり屋内方向100に向かって上方向102に傾斜しながら伸びる下地材固定部431を有し、下地材固定部431は、仕上げ材固定部331と同じ素材であり、仕上げ材固定部331より肉薄な板であり、下地材固定部431の屋内方向100に伸びる長さは、仕上げ材固定部331の屋外方向101に伸びる長さと同じ長さであり、下地材固定部431の傾斜の角度は、仕上げ材固定部331の傾斜の角度と同じ角度である。下地材固定部431は、
図6に示すように、下地材固定部431が、仕上げ材固定部331に屋外側から重なるように、仕上げ材固定部331の上面に重なり、固定手段によって仕上げ材固定部331に固定される。本実施形態の固定手段は、仕上げ材固定部331と、下地材固定部431と、をネジによる螺着によって固定する手段であり、下地材固定部431は、上から下方向103に向かってネジを回し入れることができる下地材固定穴432を、下地材固定部431の仕上げ材固定部331と重なる部分の左右に1つずつ有する。また、本実施形態では仕上げ材固定部331と、下地材固定部431と、の固定手段にドリルネジ78を使用するため、仕上げ材固定部331には、ネジ穴を設けない。そして、下地材固定部431は、下地材固定部431の仕上げ材固定部331と重なる部分且つ下地材固定穴432の横に、上から下方向103に向かって先端が平らなネジを回し入れることができるようにネジ山が切られた位置調整用穴433を有する。
【0025】
下板部42は、
図6に示すように、見切仕上げ材1bを見切下地材1aに取り付けたときに、前板部41の屋内側の面から屋内方向100に伸び、屋内方向100に伸びる板の先端から直角に折れ曲がりサッシシーリング部32の高さと同じ高さの位置まで下方向103に伸び、下方向103に伸びる板の先端から直角に折れ曲がりサッシシーリング部32の屋外側先端まで屋内方向100に伸び、下板部42の屋内側先端には、下地材勘合部421を有し、下地材勘合部421は、下板部42の屋内側先端から直角に折れ曲がりサッシシーリング部32の肉厚分だけ上方向102に伸び、上方向102に伸びる板の先端から直角に折れ曲がり屋内方向100に伸び、屋内方向100に伸びる板の上面から上方向102に伸び、上方向102に伸びる板の先端から直角に折れ曲がり屋外方向101に伸び、屋外方向101に伸びる板の先端に仕上げ材勘合部321の返しに引っ掛かる突起を備える。そして、下地材固定部431の屋内側先端の位置よりも屋外側に位置する下板部42は、前板部41の横方向104の長さと同じ横方向104の長さであり、下地材固定部431の屋内側先端の位置よりも屋内側に位置する下板部42は、サッシシーリング部32の横方向104の長さと同じ横方向104の長さであり、下地材勘合部421の横方向104の長さは、仕上げ材勘合部321の横方向104の長さよりも短く形成される。下板部42が前板部41の屋内側の面から屋内方向100に伸び形成されることで、前板部41の下端は水切りの機能を有する。また、下板部42は、水抜き穴422を有し、化粧見切材1の内部に結露などによって水が溜まらないようになされている。
【0026】
これから、一実施形態に係る化粧見切材1の施工手順に従って説明する。
図4に示すように、外壁下地材72の屋外側の面と、外壁下地材72の下端及び窓枠下地材70bの下面と、窓枠下地材70aの屋外側の面と、にZ型の板状である捨て水切り73を面するように固定し、まず、窓枠下地材70aに図示しないビスによって固定される窓サッシ71の屋外側に伸びる板71aの上面と、窓枠下地材70b及び外壁下地材72の下面と、の間に屋外側から見切下地材1aを挿入し、L字金具322の下端が窓サッシ71の屋外側に伸びる板71aの上面に接し、後板部31が捨て水切り73及び窓サッシ71を介して窓枠下地材70aと面する位置に見切下地材1aの位置を合わせる。そして、見切下地材1aの中心と、窓サッシ71の中心と、の横方向104の位置が合うように見切下地材1aの横方向104の位置を調整し、固定穴311に屋内方向100に向かってタッピンネジ77を打ち窓枠下地材70aに固定させ、固定穴333に屋内方向100に向かってタッピンネジ77を打ち窓枠下地材70b及び外壁下地材72に固定させる。このとき、L字金具322の下方向103に伸びる板の長さは、L字金具322の下端が窓サッシ71の上面と接したときに、見切下地材1aを固定する適正位置になるようになされているため、見切下地材1aの上下方向の細かな位置調整は不要となり、サッシシーリング部32は、窓サッシ71の屋外側に伸びる板71aの上面に隙間を空けて隣り合う位置に位置する。
【0027】
次に、
図5に示されるように、窓サッシ71の左右の外壁下地材72に、窓サッシ71側が屋内方向100に直角に折れ曲がる形状の外壁材役物74bを固定し、見切下地材1aの上方の外壁下地材72に、見切下地材1aと干渉しないように下端の一部が切り抜かれフラットな外壁材74aを固定する。これにより、外壁シーリング部33は、外壁材74aのサッシ側の端である下端に隙間を空けて隣り合うように位置する。そして、
図6に示すように、外壁シーリング部33と、外壁材74aと、の間にゴムシート75を挿入し、
図5に示すように、サッシシーリング部32と窓サッシ71との隙間81、外壁シーリング部33と外壁材74aとの隙間82、下地横板部34と外壁材役物74bとの隙間83、外壁材役物74bと窓サッシ71との隙間84、外壁材役物74bと外壁材74との隙間85及び外壁材役物74bと外壁材74aとの隙間86にコーキング材76を注入し防水処理を施す。これにより、化粧見切材1と、窓サッシ71、外壁材74a及び外壁材役物74bと、の防水処理が完了する。
【0028】
次に、
図6に示すように、下地材固定部431が、仕上げ材固定部331の上面に重なり、下地材勘合部421を仕上げ材勘合部321に勘合させるように、見切仕上げ材1bを屋外側から見切下地材1aに取り付け、見切仕上げ材1bの中心と、見切下地材1aの中心と、の横方向104の位置が合うように見切仕上げ材1bの横方向104の位置を調整し、下地材固定穴432に下方向103に向かってドリルネジ78を打ち、ドリルネジ78を下地材固定部431と、仕上げ材固定部331に螺着させることで、見切下地材1aに見切仕上げ材1bを固定する。このとき、立ち上がり部434を有することで、屋外から化粧見切材1を見たときに、下地材固定部431が隠れ、仕上げ材固定部331と下地材固定部431との固定手段に使用されるドリルネジ78の頭が見えないため、意匠性を高めることができる。
【0029】
最後に、
図7に示すように、見切下地材1aに固定される見切仕上げ材1bが水平でない場合に、位置調整用穴433を用いて見切仕上げ材1bの位置調整を行う。また、本実施形態では、見切仕上げ材1bの位置調整に使用する先端が平らなネジとしてボルト79を使用する。
図7は、仕上げ材固定部331と、下地材固定部431と、が重なった様子を屋外から屋内方向100に向かって図示したものであり、
図7の(a)に示す、右肩下がりに傾いている化粧見切材1の位置調整について説明する。まず、
図7の(b)に示すように、下地材固定部431の下がっている側のドリルネジ78を、ドリルネジ78が仕上げ材固定部331に干渉しない位置まで緩め、下地材固定部431の下がっている側の位置調整用穴433にボルト79を上から回し入れる。そして、
図7の(c)に示すように、ボルト79を締め込むと、ボルト79先端が仕上げ材固定部331の上面を下方向103に押すが、仕上げ材固定部331は、下地材固定部431と同じ素材であり、下地材固定部431より肉厚に形成され、下地材固定部431より曲げ剛性が高いため、仕上げ材固定部331による反力によって、下地材固定部431が上方向102に押し上げられる。これにより、見切仕上げ材1bが水平になるまで、ボルト79を締め込み、下地材固定部431を押し上げる。
図7の(d)に示すように、見切仕上げ材1bが水平になったとき、緩めたドリルネジ78を締め直し、仕上げ材固定部331と、下地材固定部431と、を固定する。
図7では、位置調整の様子をわかりやすく示すために、下地材固定部431を水平に調整する様子を示しているが、下地材固定部431が水平であっても、見切仕上げ材1bは水平でない場合もあるため、見切仕上げ材1bの傾きを確認しつつ、位置調整を行う。このとき、立ち上がり部434を有することで、屋外から化粧見切材1を見たときに、下地材固定部431が隠れ、ボルト79の頭が見えないため、意匠性を高めることができる。
【0030】
本発明に係る化粧見切材の他の実施形態について、以下、図面を参照しつつ説明する。他の実施形態に係る化粧見切材2は、窓サッシ71の下側と、窓サッシ71の下側周りの外壁材74cと、の見切に使用され、見切下地材2aと、見切仕上げ材2bと、を備える化粧見切材であって、化粧見切材2が採用される窓80は、外壁材74の屋外側の面から屋内方向100にセットバックした位置に設けられ、窓サッシ71の右側及び左側には、屋内方向100に直角に折れ曲がる外壁材役物74bが取り付け固定される窓である。
【0031】
図8に示すように、見切下地材2aは、全体が横方向104に長尺な部材であり、上下方向に短く横方向104に長い垂直な板状の後板部51と、後板部51の上端から屋外方向101に折れ曲がる水平な板状のサッシシーリング部52と、後板部51の下端から屋外方向101に折れ曲がる水平な板状の外壁シーリング部53と、を備え、両端に下地横部54を備える。
【0032】
後板部51の上下方向の長さは、
図10に示すように、窓枠下地材70bの上面と、窓サッシ71の屋外方向101に伸びる板71bの下面と、の間に入る長さであり、後板部51の横方向104の長さは、窓サッシ71の横方向104の長さと、同じ長さであり、後板部51は、屋外から屋内方向100に向かってネジを回し入れることができる固定穴511を、後板部51の左右に1つずつ有する。
【0033】
サッシシーリング部52の屋外方向101に伸びる長さは、
図10に示すように、見切下地材2aを窓枠下地材70aに固定したときに、サッシシーリング部52の屋外側先端が、窓サッシ71の屋外方向101に伸びる板71bの先端よりも屋内側に位置する長さであり、サッシシーリング部52の下面から下方向103に伸び、下方向103に伸びる板の先端から直角に折れ曲がり屋外方向101に伸び、屋外方向101に伸びる板の上面の先端側に返しを備える仕上げ材勘合部521を有する。
【0034】
外壁シーリング部53は、
図10に示すように、見切下地材2aを窓枠下地材70aに固定し、外壁材74cを外壁下地材72に固定したときに、外壁材74cの屋外側の面より屋外側に伸び、外壁材74cの屋外側の面より屋外側の外壁シーリング部53に、屋外方向101に向かって上方向102に傾斜する仕上げ材固定部531を有し、また、直角に折れ曲がり下方向103及び屋外方向101に伸びる板であり、下方向103に伸びる板に屋外側から屋内方向100に向かってネジを回し入れることができる固定穴533を備えたL字金具532を、外壁シーリング部53の左右に1つずつ有し、L字金具532は、L字金具532の屋外方向101に伸びる板の上面が、外壁シーリング部53の下面に面し、L字金具532の下方向103に伸びる板の屋内側の面が、
図10に示すように、見切下地材2aを窓枠下地材70aに固定したときに、外壁下地材72に捨て水切り73を介して面する位置に取り付けられる。
【0035】
下地横部54は、水平な板の底面板541と、底面板541の屋内側の端から上方向102に伸びる板の背面板542と、底面板541の横方向104の一端から上方向102に伸びる板の内側面板543と、底面板541の横方向104の他端から上方向102に伸びる板の外側面板544と、を備え、後板部51よりも上下方向に長く形成され、後板部51の下端から仕上げ材固定部531の屋内側の端までの長さと同じ長さで屋外方向101に伸び、内側面板543が見切仕上げ材2bに干渉しないように、内側面板543の上端は、途中から屋外方向101に向かって下方向103に傾斜し、底面板541は、内側面板543よりも短く屋外方向101に伸び、背面板542は、内側面板543の上下方向の長さと同じ長さで上方向102に伸び、底面板541の横方向104の長さと同じ長さで横方向104に伸び、外側面板544は、底面板541と同じ長さで屋外方向101に伸び、背面板542の上下方向の長さより短く上方向102に伸び形成され、内側面板543の上端が、サッシシーリング部52の上面と平行で段差なく並び、背面板542の屋内側の面が、後板部51の屋内側の面と平行で段差なく並ぶように取り付けられ、外壁シーリング部53よりも下方向103に底面板541が位置するようになされる。また、底面板541の横方向104の長さは、内側面板543と、外側面板544と、の間に、外壁材役物74bの屋内側に向かって直角に折れ曲がる部分及びゴムシート75が入る長さで形成される。
【0036】
そして、一実施形態に係る化粧見切材1と同じように、見切下地材2aは、見切下地材2aの両端に備える下地横部54の内側面板543と、サッシシーリング部52の上面と、に沿うように切れ目のないゴムシート75が貼り付けられる。
【0037】
図9に示すように、見切仕上げ材2bは、全体が横方向104に長尺な部材であり、上下方向に短く横方向104に長い垂直な板状の前板部61と、前板部61の屋内側の面から屋内方向100に伸びる板状の下板部62と、前板部61の上端から屋内方向100に折れ曲がる板状の上板部63と、を備え、前板部61、下板部62及び上板部63の一部の端縁に沿う垂直な板状の仕上げ横板部64を両端に備える。
【0038】
前板部61の横方向104の長さは、窓サッシ71の横方向104の長さより長く、
図10に示すように、見切仕上げ材2bを見切下地材2aに取り付け固定したときに、サッシシーリング部52の上面の高さより低い位置に、前板部61の上端が位置し、前板部61の下端が、外壁材74cの上端の高さより低い位置に位置するように前板部61の上端から下方向103に伸びる。
【0039】
下板部62は、前板部61の横方向104の長さと同じ長さで横方向104に長く、前板部61の屋内側の面から屋内方向100に向かって伸び、屋内方向100に向かって伸びる板の先端から上方向102に折れ曲がる立ち上がり部624を有し、立ち上がり部624の上端から折れ曲がり屋内方向100に向かって下方向103に傾斜しながら伸びる、仕上げ材固定部531と同じ素材であり、仕上げ材固定部531より肉薄な下地材固定部621を有し、下地材固定部621の屋内に伸びる長さは、仕上げ材固定部531の屋外に伸びる長さと同じ長さであり、下地材固定部621の傾斜の角度は、仕上げ材固定部531の傾斜の角度と同じ角度である。下地材固定部621は、
図10に示すように、下地材固定部621が、仕上げ材固定部531に屋外側から重なるように、仕上げ材固定部531の下面に重なり、固定手段によって仕上げ材固定部531に固定される。本実施形態の固定手段は、仕上げ材固定部531と、下地材固定部621と、をネジによる螺着によって固定する手段であり、下地材固定部621は、下から上方向102に向かってネジを回し入れることができる下地材固定穴622を、下地材固定部621の仕上げ材固定部531と重なる部分の左右に1つずつ有する。また、本実施形態では仕上げ材固定部531と、下地材固定部621と、の固定手段にドリルネジ78を使用するため、仕上げ材固定部531には、ネジ穴を設けない。そして、下地材固定部621は、下地材固定部621の仕上げ材固定部531と重なる部分且つ下地材固定穴622の横に、下から上方向102に向かって先端が平らなネジを回し入れることができるようにネジ山が切られた位置調整用穴623を有する。また、立ち上がり部624は、水抜き穴625を有し、化粧見切材2の内部に結露などによって水が溜まらないようになされている。さらに、下板部62が前板部61の屋内側の面から屋内方向100に伸び形成されることで、前板部61の下端は水切りの機能を有する。
【0040】
上板部63は、
図10に示すように、見切仕上げ材2bを見切下地材2aに取り付けたときに、前板部61の上端から屋内方向100に向かって上方向102に傾斜しながらサッシシーリング部52の屋外側先端まで伸び、上板部63の屋内側先端には、下地材勘合部631を有し、下地材勘合部631は、上板部63の屋内側先端から下方向103に折れ曲がりサッシシーリング部52の肉厚分だけ伸び、下方向103に伸びる板の先端から直角に折れ曲がり屋内方向100に伸び、屋内方向100に伸びる板の下面から下方向103に伸び、下方向103に伸びる板の先端から直角に折れ曲がり屋外方向101に伸び、屋外方向101に伸びる板の先端に仕上げ材勘合部521の返しに引っ掛かる突起を備える。そして、下地材固定部621の屋内側先端の位置よりも屋外側に位置する上板部63は、前板部61の横方向104の長さと同じ横方向104の長さであり、下地材固定部621の屋内側先端の位置よりも屋内側に位置する上板部63は、サッシシーリング部52の横方向104の長さと同じ横方向104の長さであり、下地材勘合部631の横方向104の長さは、仕上げ材勘合部521の横方向104の長さよりも短く形成される。そして、上板部63の外壁シーリング部53の横方向104の長さと同じ横方向104の長さである部分の両端に、上下方向に短く屋内方向100に伸びる垂直な板状の上板部側板632を備える。
【0041】
化粧見切材2は、
図10に示すように、まず、見切下地材2aを窓枠下地材70a及び外壁下地材72に固定する。このとき、下地横部54の底面板541が窓枠下地材70bの上面に捨て水切り73を介して接し、後板部51及び下地横部54の背面板542が窓枠下地材70aの屋外側の面に捨て水切り73を介して接する位置で、固定穴511及び固定穴533にタッピンネジ77を打ち固定する。次に、見切下地材2aの下方の外壁下地材72に、見切下地材2aと干渉しないように上端の一部が切り抜かれフラットな外壁材74cを固定し、窓サッシ71の左右の外壁下地材72に、窓サッシ71側が屋内側に向かって直角に折れ曲がる形状の外壁材役物74bを固定する。このとき、見切下地材2aの下地横部54に、外壁材役物74bの屋内側に向かって直角に折れ曲がる部分が屋外側からはめ込まれるように取り付けられる。そして、外壁シーリング部53と、外壁材74cと、の間にゴムシート75を挿入し、サッシシーリング部52と窓サッシ71との隙間、外壁シーリング部53と外壁材74cとの隙間、下地横板部54と外壁材役物74bとの隙間、外壁材役物74bと窓サッシ71との隙間、外壁材役物74bと外壁材74cとの隙間及び外壁材役物74bと外壁材74との隙間にコーキング材76を注入し防水処理を施す。これにより、化粧見切材2と、窓サッシ71及び外壁材との防水処理が完了する。そして、下地材固定部621が、仕上げ材固定部531の下面に重なるように取り付けられ、下地材固定穴622に下から上方向102に向かって、ドリルネジ78を打ち、ドリルネジ78を下地材固定部621と、仕上げ材固定部531に螺着させることで、見切仕上げ材2bと、見切下地材2aと、を固定する。このとき、立ち上がり部624を有することで、屋外から化粧見切材2を見たときに、下地材固定部621が隠れ、仕上げ材固定部と下地材固定部との固定手段に使用されるドリルネジ78の頭が見えないため、意匠性を高めることができる。
【0042】
最後に、見切仕上げ材2bの位置調整を行う。また、本実施形態では、見切仕上げ材2bの位置調整に使用する先端が平らなネジとしてボルト79を使用する。見切仕上げ材2bの位置調整は、下地材固定部621が、仕上げ材固定部531の下面に重なるように固定されるため、位置調整用穴623にボルト79を回し入れ締め込むことで、仕上げ材固定部531が下方向に曲がり、見切仕上げ材2bが下がる。そのため、見切仕上げ材2bの下げたい側のドリルネジ78を緩め、見切仕上げ材2bの下げたい側の位置調整用穴623にボルト79を回し入れ、締め込むことで見切仕上げ材2bの位置調整を行うことができる。このとき、立ち上がり部624を有することで、屋外から化粧見切材2を見たときに、下地材固定部621が隠れ、ボルト79の頭が見えないため、意匠性を高めることができる。
【0043】
上記はあくまで本発明に係る化粧見切材の一実施形態及び他の実施形成を示したものであるため、本発明の思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0044】
1 化粧見切材
1a 見切下地材
1b 見切仕上げ材
31 後板部
32 サッシシーリング部
321 仕上げ材勘合部
33 外壁シーリング部
331 仕上げ材固定部
421 下地材勘合部
431 下地材固定部
433 位置調整用穴
434 立ち上がり部
70a 窓枠下地材
71 窓サッシ
72 外壁下地材
74a 外壁材
100 屋内方向
101 屋外方向