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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022011186
(43)【公開日】2022-01-17
(54)【発明の名称】広告支援システム、及び広告支援方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20220107BHJP
【FI】
G06Q30/02 396
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020112159
(22)【出願日】2020-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】520115989
【氏名又は名称】株式会社クレディファイ
(74)【代理人】
【識別番号】110001782
【氏名又は名称】特許業務法人ライトハウス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高瀬 真彦
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】
本発明は、新規な広告支援システムを提供することを目的とする。
【解決手段】
複数のユーザが操作するユーザ端末と、複数の広告主が操作する広告主端末と、ユーザ端末及び広告主端末と通信接続が可能なサーバ装置とを備える広告支援システムであって、ユーザ端末が、広告主の広告を支援するための、広告支援商品の出品に関する情報を受け付ける出品情報受付手段を備え、広告主端末が、出品情報受付手段により受け付けられた情報に対応する広告支援商品の、購入要求に関する情報を受け付ける購入要求受付手段を備え、広告支援商品の売買取引が成立した場合に、広告の出稿が可能な状態であること、及び/又は、広告の出稿を行ったことを登録する広告出稿登録手段を備える、広告支援システム。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザが操作するユーザ端末と、複数の広告主が操作する広告主端末と、ユーザ端末及び広告主端末と通信接続が可能なサーバ装置とを備える広告支援システムであって、
ユーザ端末が、
広告主の広告を支援するための、広告支援商品の出品に関する情報を受け付ける出品情報受付手段
を備え、
広告主端末が、
出品情報受付手段により受け付けられた情報に対応する広告支援商品の、購入要求に関する情報を受け付ける購入要求受付手段
を備え、
広告支援商品の売買取引が成立した場合に、広告の出稿が可能な状態であること、及び/又は、広告の出稿を行ったことを登録する広告出稿登録手段
を備える、広告支援システム。
【請求項2】
ユーザ端末が、
購入要求受付手段によって受け付けられた情報に対応する購入要求の、承認に関する情報を受け付ける承認情報受付手段
を備え、
広告出稿登録手段が、承認情報受付手段によって購入要求の承認に関する情報が受け付けられた場合に、広告の出稿が可能な状態であること、又は広告の出稿を行ったことを登録する、請求項1に記載の広告支援システム。
【請求項3】
広告支援商品が、広告支援商品の売上をユーザが受け取るまでの期間に応じて、異なる販売価格を有するものである、
請求項1又は2に記載の広告支援システム。
【請求項4】
広告支援システムが、
出品情報受付手段により受け付けられた広告支援商品の出品に関する情報の中から、所定の条件を満たす情報を検索する検索手段
を備え、
購入要求受付手段が、検索された情報に対応する広告支援商品の購入要求に関する情報を受け付ける、
請求項1~3のいずれかに記載の広告支援システム。
【請求項5】
複数のユーザが操作するユーザ端末と、複数の広告主が操作する広告主端末と、ユーザ端末及び広告主端末と通信接続が可能なサーバ装置とを備える広告支援システムにおいて実行される広告支援方法であって、
ユーザ端末が、
広告主の広告を支援するための、広告支援商品の出品に関する情報を受け付け、
広告主端末が、
ユーザ端末において受け付けられた情報に対応する広告支援商品の、購入要求に関する情報を受け付け、
広告支援システムが、
広告支援商品の売買取引が成立した場合に、広告の出稿が可能な状態であること、又は広告の出稿を行ったことを登録する、
広告支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な広告支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品やサービスを提供する企業などが、その商品やサービスについて、雑誌やWeb等で広告を掲載することが行われている。広告を出稿する者、すなわち広告主が、広告の費用を支払う時期は、出稿する広告の種類などにより異なる。広告主が、広告を出稿する前に広告の費用を支払わねばならない場合、広告の効果により売上が増加するのは広告を出稿した後であるため、資金繰りが困難であるという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、新規な広告支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明によれば、上記目的は、
[1]複数のユーザが操作するユーザ端末と、複数の広告主が操作する広告主端末と、ユーザ端末及び広告主端末と通信接続が可能なサーバ装置とを備える広告支援システムであって、ユーザ端末が、広告主の広告を支援するための、広告支援商品の出品に関する情報を受け付ける出品情報受付手段を備え、広告主端末が、出品情報受付手段により受け付けられた情報に対応する広告支援商品の、購入要求に関する情報を受け付ける購入要求受付手段を備え、広告支援商品の売買取引が成立した場合に、広告の出稿が可能な状態であること、及び/又は、広告の出稿を行ったことを登録する広告出稿登録手段を備える、広告支援システム;
[2]ユーザ端末が、購入要求受付手段によって受け付けられた情報に対応する購入要求の、承認に関する情報を受け付ける承認情報受付手段を備え、広告出稿登録手段が、承認情報受付手段によって購入要求の承認に関する情報が受け付けられた場合に、広告の出稿が可能な状態であること、又は広告の出稿を行ったことを登録する、[1]に記載の広告支援システム;
[3]広告支援商品が、広告支援商品の売上をユーザが受け取るまでの期間に応じて、異なる販売価格を有するものである、[1]又は[2]に記載の広告支援システム;
[4]広告支援システムが、出品情報受付手段により受け付けられた広告支援商品の出品に関する情報の中から、所定の条件を満たす情報を検索する検索手段を備え、購入要求受付手段が、検索された情報に対応する広告支援商品の購入要求に関する情報を受け付ける、[1]~[3]のいずれかに記載の広告支援システム;
[5]複数のユーザが操作するユーザ端末と、複数の広告主が操作する広告主端末と、ユーザ端末及び広告主端末と通信接続が可能なサーバ装置とを備える広告支援システムにおいて実行される広告支援方法であって、ユーザ端末が、広告主の広告を支援するための、広告支援商品の出品に関する情報を受け付け、広告主端末が、ユーザ端末において受け付けられた情報に対応する広告支援商品の、購入要求に関する情報を受け付け、広告支援システムが、広告支援商品の売買取引が成立した場合に、広告の出稿が可能な状態であること、又は広告の出稿を行ったことを登録する、広告支援方法;
により達成することができる。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、本発明は、新規な広告支援システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の実施の形態にかかる広告支援システムの構成を示すブロック図である。
図2】本発明の実施の形態にかかるユーザ端末の構成を示すブロック図である。
図3】本発明の実施の形態にかかるサーバ装置の構成を示すブロック図である。
図4】本発明の実施の形態にかかる広告支援システムの全容の構成を示すブロック図である。
図5】本発明の実施の形態にかかる広告支援システムにおける出品情報登録処理のフローチャートを表す図である。
図6】本発明の実施の形態にかかる広告支援システムにおける実行画面の一例を示す図である。
図7】本発明の実施の形態にかかる広告支援システムにおける購入要求登録処理のフローチャートを表す図である。
図8】本発明の実施の形態にかかる広告支援システムにおける実行画面の一例を示す図である。
図9】本発明の実施の形態にかかる広告支援システムにおける広告出稿登録処理のフローチャートを表す図である。
図10】本発明の実施の形態にかかる広告支援システムにおける実行画面の一例を示す図である。
図11】本発明の実施の形態にかかる広告支援システムにおける実行画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態について説明をするが、本発明の趣旨に反しない限り、本発明は以下の実施の形態に限定されない。
【0008】
図1は、本発明の実施の形態にかかる広告支援システムの構成を示すブロック図である。図示するように、広告支援システムは、サーバ装置1と、通信ネットワーク2と、複数のユーザに操作されるユーザ端末3(ユーザ端末3a、3b、・・・3z)と、複数の広告主に操作される広告主端末4(広告主端末4a、4b、・・・4z)とから構成されている。ユーザに操作されるユーザ端末3、及び広告主端末4は、通信ネットワーク2を介してサーバ装置1と通信接続が可能である。なお、ユーザ端末3、及び広告主端末4は、サーバ装置1と常時接続されていなくてもよく、必要に応じて、接続が可能であればよい。
【0009】
ユーザ端末3、及び広告主端末4は、表示画面と入力部を有するコンピュータ装置であれば特に限定されないが、例えば、デスクトップ型・ノート型のパーソナルコンピュータ、タブレット型端末、スマートフォン、従来型の携帯電話などが挙げられる。ユーザ端末3、及び広告主端末4には、広告支援システムを利用するためのアプリケーション(以下、広告支援アプリという)がインストールされていることが好ましい。
【0010】
図2は、本発明の実施の形態にかかるユーザ端末の構成を示すブロック図である。ユーザ端末3は、制御部31、RAM32、ストレージ部33、グラフィック処理部34、通信インタフェース35、インタフェース部36からなり、それぞれ内部バスにより接続されている。
【0011】
制御部31は、CPUやROMから構成される。制御部31は、ストレージ部33に格納されたプログラムを実行し、ユーザ端末3の制御を行なう。RAM32は、制御部31のワークエリアである。ストレージ部33は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。制御部31は、プログラム及びデータをRAM32から読み出して処理を行う。制御部31は、RAM32にロードされたプログラム及びデータを処理することで、描画命令をグラフィック処理部34に出力する。
【0012】
グラフィック処理部34は表示部38に接続されている。表示部38は表示画面39を有している。制御部31が描画命令をグラフィック処理部34に出力すると、グラフィック処理部34は、表示画面39上に画像を表示するためのビデオ信号を出力する。ここで、表示部38はタッチセンサを備えるタッチパネルであってもよい。
【0013】
通信インタフェース35は無線又は有線により通信ネットワーク2に接続が可能であり、通信ネットワーク2を介して、サーバ装置1とデータを送受信することが可能である。通信インタフェース35を介して受信したデータは、RAM32にロードされ、制御部31により演算処理が行われる。インタフェース部36には外部メモリ37(例えば、SDカード等)が接続されている。
【0014】
また、本発明の実施の形態にかかる広告主端末4の構成は、図2のブロック図に示されるものと同じ構成を採用することができる。
【0015】
図3は、本発明の実施の形態にかかるサーバ装置の構成を示すブロック図である。サーバ装置1は、制御部11、RAM12、ストレージ部13及び通信インタフェース14を備え、それぞれ内部バスにより接続されている。
【0016】
制御部11は、CPUやROMから構成され、ストレージ部13に格納されたプログラムを実行し、サーバ装置1の制御を行う。また、制御部11は時間を計時する内部タイマを備えている。RAM12は、制御部11のワークエリアである。ストレージ部13は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。制御部11は、プログラム及びデータをRAM12から読み出し、ユーザ端末3及び広告主端末4から受信した情報等をもとに、プログラム実行処理を行う。
【0017】
[広告支援システムの全容]
図4は、本発明の実施の形態にかかる広告支援システムの全容の構成を示すブロック図である。
【0018】
まず、ユーザ5が、広告支援アプリ上で、広告主6の広告を支援するための、広告支援商品を出品する。広告主6は、広告支援アプリ上で、ユーザ5の出品した広告支援商品に対し、購入要求を行う(矢印41a)。ユーザ5は、システム運営者7に、広告支援商品を作成するための、広告支援商品の作成料を支払う(矢印41b)。広告支援商品の作成料の支払いを行った後に、ユーザ5は広告主6の購入要求を承認する(矢印41c)。ユーザ5が広告主6の購入要求を承認した場合、広告支援商品の売買取引が成立し、サーバ装置に広告の出稿が可能な状態であることが登録される。広告主6が広告の出稿を希望した場合、システム運営者7は、広告主6の所有する広告支援商品の原価の総額に応じて、広告代理店8に広告の出稿を依頼する(矢印41d)。広告主6は、第一の所定の期間が経過する前に、システム運営者7に、広告主6が購入した広告支援商品の代金、及びシステム利用料を支払う(矢印41e)。そして、システム運営者7は、第二の所定の期間が経過する前に、ユーザ5に、広告支援商品の売上を入金する(矢印41e)。
【0019】
ここでいう広告支援商品とは、ユーザ5が広告主6の広告の出稿を支援するための商品であり、ユーザ5が広告主6の広告の出稿を支援することができる権利を、商品としてみたてたものである。ユーザ5が出品する広告支援商品は、有体物であっても、無体物であってもよい。ここでは、ユーザ5が出品する広告支援商品は、無体物であり、システム運営者7が作成するものであるとする。ユーザ5が広告支援商品を出品する際には、広告支援商品は作成されていなくてもよい。ただし、ユーザ5が広告主6の購入要求を承認する際には、広告支援商品は作成されていることが好ましい。
【0020】
ユーザ5が、広告支援商品の作成料の支払いを行った後に、広告主6の購入要求を承認しなかった場合には、該広告主支援商品は、作成がなされた状態で、ユーザ5が出品し続けることが可能であることとしてもよい。その場合、該広告主支援商品に対して、ユーザ5が次に購入要求を受けた場合には、該広告主支援商品の作成料の支払いを行わずに、購入要求を承認することができる。
【0021】
また、広告主6は、ユーザ5に広告支援商品の購入要求を承認されなかった場合には、別の広告支援商品に対して、購入要求を行うことが可能であることとしてもよい。
【0022】
なお、矢印41dにおいてシステム運営者7が広告の出稿を依頼するのは、広告代理店に対してでも、広告媒体に対してでもよい。また、広告媒体は、システム運営者7が有しているものでもよく、システム運営者7とは異なる企業などが有しているものでもよい。
【0023】
以下、本発明の実施の形態にかかる広告支援システムを、出品情報登録処理、購入要求登録処理、広告出稿登録処理の順に説明していく。なお、各処理内の各ステップの順番は、適宜変更が可能である。
【0024】
[出品情報登録処理]
図5は、本発明の実施の形態にかかる広告支援システムにおける出品情報登録処理のフローチャートを表す図である。
【0025】
まず、ユーザ端末にて、広告主の広告を支援するための、広告支援商品の出品に関する情報が受け付けられる(ステップS101)。そして、ユーザ端末からサーバ装置へ、広告支援商品の出品に関する情報が送信される(ステップS102)。次に、サーバ装置にて、広告支援商品の出品に関する情報が受信される(ステップS103)。そして、サーバ装置に広告支援商品の出品に関する情報が登録され(ステップS104)、出品情報登録処理は終了する。
【0026】
ステップS101は、ユーザが予めユーザ端末にインストールした、広告支援アプリにおいて行われる。ユーザには、システム運営者の管理するサーバ装置上でユーザを特定するための、ユーザID、及びパスワードが付与されていることが好ましい。なお、ユーザID、及びパスワードは、ユーザにより変更が可能であるとしてもよい。ステップS101では、ユーザが、広告支援商品の出品に関する情報を入力する。ユーザが広告支援商品の出品に関する情報を入力する際には、ユーザ端末の表示画面には、図6のような、広告支援アプリのユーザ端末用の実行画面500が表示される。
【0027】
図6は、本発明の実施の形態にかかる広告支援システムにおける実行画面の一例を示す図である。
【0028】
図6(a)に図示するように、ユーザが広告支援商品の出品に関する情報を入力する際には、ユーザ端末の表示画面に、ユーザが出品する広告支援商品の原価を入力するための原価入力窓501、ユーザが出品することができる広告支援商品の種類一覧502、広告支援商品に関する備考欄503、広告支援商品を出品するための出品ボタン504が表示される。
【0029】
図6(a)では、例えば、原価入力窓501に、50,000円という広告支援商品の原価505が入力されている。広告支援商品の原価505は、ユーザが直接、原価入力窓501に金額を入力することとしてもよく、原価入力窓501に設定されているプルダウンリストから、ユーザが特定の金額を選択して入力することとしてもよい。
【0030】
図6(a)では、広告支援商品の種類一覧502に、広告支援商品S506、広告支援商品M507、広告支援商品L508という、3種類の広告支援商品が表示されている。そして、それぞれの広告支援商品の情報として、広告支援商品の名称509、広告支援商品の販売価格510、広告支援商品の売買取引が成立した後、ユーザが該広告支援商品の売上を受け取るまでの期間である、回収期間511が表示されている。広告支援商品S506、広告支援商品M507、広告支援商品L508は、同じ原価の広告支援商品であるが、回収期間511に応じて、異なる販売価格510を有している。図6(a)では、例えば、ユーザが広告支援商品の原価505を50,000円とした場合、広告支援商品S506を出品すれば、該広告支援商品S506の売買取引が成立した後、6か月後に50,600円の売上を受け取ることができる。つまり、ユーザは、回収期間511を6か月とすれば、600円の利益を得ることができる。一方、ユーザが広告支援商品L508を出品すれば、該広告支援商品L508の売買取引が成立した後、12か月後に51,750円の売上を受け取ることができる。つまり、ユーザは、回収期間511を12か月とすれば、1,750円の利益を得ることができる。
【0031】
このように、本発明にかかる広告支援システムでは、広告支援商品が、広告支援商品の売上をユーザが受け取るまでの期間に応じて、異なる販売価格を有するものであることで、ユーザが、自身の希望に合った広告支援商品を出品することが可能となる。例えば、より高い利益を得たい場合には、回収期間は長いが、販売価格の高い広告支援商品を出品することがきる。あるいは、より早く売上を得たい場合には、販売価格は低いが、回収期間が短い広告支援商品を出品することがきる。なお、広告支援商品の種類は、上記の例に限定されず、任意の種類の広告支援商品が設けられることとしてもよい。
【0032】
広告支援商品に関する備考欄503には、広告支援商品に関する備考が記載されていてもよい。例えば、ユーザが広告支援商品の原価505として入力した金額を、銀行口座に預けた場合に、12か月に利息として得ることができる金額が記載されていてもよい。図6(a)では、例えば、50,000円を銀行口座に預けた場合、12か月に利息として得ることができる金額は10円であることが記載されている。
【0033】
出品ボタン504が押下されると、ユーザは広告支援商品を出品することができる。ただし、出品ボタン504は、ユーザが広告支援商品の原価505の入力、及び広告支援商品の種類の選択をしていない状態では、押下しても出品がされないこととしてもよい。また、出品ボタン504を押下することで出品が可能な状態であるか否かを、ユーザが判別しやすいように、出品ボタン504の表示が変更されることとしてもよい。図6(a)では、例えば、ユーザが出品する広告支援商品の種類を選択していないため、出品ボタン504は、「選択してください」という表記になっており、出品ボタン504を押下しても出品ができないことが分かる。一方、図6(b)では、例えば、ユーザが、出品する広告支援商品として広告支援商品M507を選択したため、広告支援商品M507が四角い枠で囲まれ、出品ボタン504が「出品する(無料)」という表記になっている。このとき、ユーザは、出品ボタン504を押下すると出品ができることが分かる。なお、ユーザの広告支援商品の出品は、無料でできることとしてもよく、所定の手数料がかかることとしてもよい。
【0034】
上述のように、ステップS101においては、広告支援商品の出品に関する情報として、出品する広告支援商品の原価505、及び広告支援商品の種類に関する情報が受け付けられる。そして、出品ボタン504が押下されると、受け付けられた広告支援商品の出品に関する情報が、ステップS102においてサーバ装置に送信される。
【0035】
なお、ユーザ端末用の実行画面500には、特定の情報を表示するための、あるいは特定の機能を実行するための画面を表示するための、アイコン512が表示されていてもよい。図6(a)では、例えば、ユーザ端末用の実行画面500の下部に、広告支援商品の売買取引の明細を表示するためのアイコン512a、お知らせを表示するためのアイコン512b、広告支援商品の出品に関する情報を受け付けるためのアイコン512c、広告支援商品の出品の履歴を表示するためのアイコン512d、広告支援アプリの各種設定を確認、及び変更するためのアイコン512eが表示されている。図6に図示するような広告支援商品の出品を行うための画面は、アイコン512cが選択されると表示されることとしてもよい。また、ユーザID、及びパスワードの変更は、アイコン512eの選択により表示される画面上で行われることとしてもよい。
【0036】
[購入要求登録処理]
図7は、本発明の実施の形態にかかる広告支援システムにおける購入要求登録処理のフローチャートを表す図である。
【0037】
まず、広告主端末において、広告支援商品の出品に関する情報を検索するための条件(以下、検索条件という)が受け付けられる(ステップS201)。次に、広告主端末からサーバ装置へ、検索条件が送信される(ステップS202)。サーバ装置において、検索条件が受信される(ステップS203)。そして、サーバ装置において、ステップS104においてサーバ装置に登録された広告支援商品の出品に関する情報の中から、検索条件を満たす情報が検索される(ステップS204)。サーバ装置から広告主端末へ、ステップS204において検索された、検索条件を満たす情報が送信される(ステップS205)。広告主端末において、検索条件を満たす情報が受信される(ステップS206)。そして、広告主端末において、検索条件を満たす情報が表示される(ステップS207)。次に、広告主端末において、表示された情報に対応する広告支援商品の、購入要求に関する情報が受け付けられる(ステップS208)。広告主端末からサーバ装置へ、広告支援商品の購入要求に関する情報が送信される(ステップS209)。サーバ装置において、広告支援商品の購入要求に関する情報が受信される(ステップS210)。そして、サーバ装置に広告支援商品の購入要求に関する情報が登録され(ステップS211)、購入要求登録処理が終了する。
【0038】
ステップS201は、広告主が予め広告主端末にインストールした、広告支援アプリにおいて行われる。広告主には、システム運営者の管理するサーバ装置上で広告主を特定するための、広告主ID、及びパスワードが付与されていることが好ましい。なお、広告主ID、及びパスワードは、広告主により変更が可能であるとしてもよい。ステップS201では、広告主が、検索条件を入力することができる。広告主が、検索条件を入力する際には、広告主端末の表示画面には、図8のような、広告支援アプリの広告主端末用の実行画面600が表示される。
【0039】
図8は、本発明の実施の形態にかかる広告支援システムにおける実行画面の一例を示す図である。
【0040】
図8に図示するように、広告主が、検索条件を入力する際には、広告主端末の表示画面に、広告主が購入を希望する広告支援商品の原価の合計金額(以下、原価合計という)を入力するための原価合計入力窓601、広告主の希望する、広告支援商品の代金を後払いするまでの期間(以下、後払い期間という)を入力するための後払い期間入力窓602、原価合計入力窓601、及び後払い期間入力窓602に入力した検索条件で広告支援商品の出品に関する情報を検索するための検索ボタン603が表示されている。
【0041】
図8では、例えば、原価合計入力窓601に、70,000円という原価合計604が入力されている。そして、後払い期間入力窓602には、9か月という後払い期間605が入力されている。原価合計604は、広告主が直接、原価合計入力窓601に金額を入力することとしてもよく、原価合計入力窓601に設定されているプルダウンリストから、広告主が特定の金額を選択することとしてもよい。また、後払い期間605も同様に、広告主が直接、後払い期間入力窓に期間を入力することとしてもよく、後払い期間入力窓に設定されているプルダウンリストから、広告主が特定の期間を選択することとしてもよい。広告主が入力できる原価合計604や後払い期間605は、後述する、広告主の評価に応じて変化することとしてもよい。例えば、高い評価を有する広告主は、ステップS201において、より高い原価合計604や、より長い後払い期間605を入力することができることとしてもよい。
【0042】
ステップS201においては、検索条件として、広告主が購入を希望する広告支援商品の原価合計604、及び後払い期間605が受け付けられる。そして、検索ボタン603が押下されると、受け付けられた検索条件が、ステップS202においてサーバ装置に送信される。ただし、広告主が検索条件を入力していない状態で検索ボタン603を押下した場合は、検索条件が入力されていない旨を通知する表示がなされることとしてもよい。
【0043】
ステップS204においては、ステップS104においてサーバ装置に登録された広告支援商品の出品に関する情報の中から、ステップS203においてサーバ装置に受信された検索条件を満たす情報が検索される。具体的には、まず、回収期間511が、後払い期間605と等しい広告支援商品の出品に関する情報が検索される。次に、その中から、広告支援商品の原価505の合計金額が、原価合計604と等しくなるように、1以上の広告支援商品の出品に関する情報が検索される。そして、検索された1以上の広告支援商品の出品に関する情報が、検索条件を満たす情報として、ステップS205において広告主端末に送信される。
【0044】
なお、ステップS204において検索条件を満たす情報が検索される際には、ステップS104においてサーバ装置に登録された時期が早い広告支援商品の出品に関する情報が優先的に検索されることが好ましい。このようにすることで、ユーザが広告支援商品を出品してから購入要求を受けるまでの期間が短くなり、ユーザが広告支援商品を出品する魅力を感じやすくなる。
【0045】
ステップS207においては、図8に図示するように、広告主端末が受信した検索条件を満たす情報が、検索結果一覧606として表示されることとしてもよい。図8では、例えば、User001が出品した原価50,000円の広告支援商品の出品に関する情報と、User002が出品した原価20,000円の広告支援商品の出品に関する情報が、検索結果の一覧として表示されている。2つの広告支援商品の原価の合計金額は、原価合計入力窓601に入力された、70,000円という原価合計604と等しくなっている。そして、表示はされていないが、2つの広告支援商品の回収期間511は、どちらも9か月である。
【0046】
また、ステップS204において、検索された広告支援商品の原価505の合計金額が、原価合計604に満たない場合には、検索された広告支援商品の出品に関する情報が検索結果一覧606に表示されるとともに、表示された広告支援商品の原価505の合計金額が、原価合計604にいくら足りないのかが表示されることとしてもよい。あるいは、広告支援商品の原価505の合計金額が原価合計604に等しくなるように、広告主が入力した後払い期間605とは異なる回収期間511を有する広告支援商品の出品に関する情報も併せて、検索結果一覧606の中に表示されることとしてもよい。広告主が入力した後払い期間605とは異なる回収期間511を有する広告支援商品の出品に関する情報が検索結果一覧606の中に表示される場合には、どの情報が広告主が入力した後払い期間605とは異なる回収期間511を有するものかが分かるように表示されることが好ましい。
【0047】
広告主が、ステップS207において表示された情報に対応する広告支援商品の購入を希望する場合には、図8に示されるような、購入要求ボタン607を押下する。購入要求ボタン607が押下されると、検索結果一覧606に表示された情報に対応する広告支援商品の購入要求に関する情報が受け付けられる。このとき、検索結果一覧606に表示された情報に対応する広告支援商品の全てに対して購入要求がなされることとしてもよい。あるいは、広告主が検索結果一覧606に表示された情報の中から1以上の情報を選択することができ、購入要求ボタン607が押下されると、広告主に選択された情報に対応する広告支援商品の購入要求がなされることとしてもよい。
【0048】
このように、本発明にかかる広告支援システムでは、広告支援システムが、出品情報受付手段により受け付けられた広告支援商品の出品に関する情報の中から、所定の条件を満たす情報を検索する検索手段を備え、購入要求受付手段が、検索された情報に対応する広告支援商品の購入要求に関する情報を受け付けることで、広告主が、自身の希望に合う広告支援商品を選択し、購入することが容易となる。
【0049】
[広告出稿登録処理]
図9は、本発明の実施の形態にかかる広告支援システムにおける広告出稿登録処理のフローチャートを表す図である。
【0050】
まず、サーバ装置からユーザ端末へ、ステップS211においてサーバ装置に登録された、広告支援商品の購入要求に関する情報が送信される(ステップS301)。次に、ユーザ端末において、広告支援商品の購入要求に関する情報が受信される(ステップS302)。そして、ユーザ端末において、広告支援商品の購入要求に関する情報が表示される(ステップS303)。次に、ユーザ端末において、広告支援商品の作成料の課金要求に関する情報が受け付けられる(ステップS304)。そして、ユーザ端末からサーバ装置へ、広告支援商品の作成料の課金要求に関する情報が送信される(ステップS305)。サーバ装置において、広告支援商品の作成料の課金要求に関する情報が受信される(ステップS306)。そして、サーバ装置において、ユーザに対する広告支援商品の作成料の課金が行われる(ステップS307)。次に、サーバ装置からユーザ端末へ、広告支援商品の作成料の課金の完了に関する情報が送信される(ステップS308)。そして、ユーザ端末において、広告支援商品の作成料の課金の完了に関する情報が受信される(ステップS309)。ユーザ端末において、広告支援商品の購入要求の承認に関する情報が受け付けられる(ステップS310)。そして、ユーザ端末からサーバ装置へ、広告支援商品の購入要求の承認に関する情報が送信される(ステップS311)。サーバ装置において、広告支援商品の購入要求の承認に関する情報が受信される(ステップS312)。そして、サーバ装置において、広告支援商品の売買取引の成立に関する情報が登録される(ステップS313)。次に、サーバ装置から広告主端末、及びユーザ端末へ、広告支援商品の売買取引の成立に関する情報が送信される(ステップS314)。サーバ装置においては、広告の出稿が可能な状態であること、及び/又は広告の出稿を行ったことが登録される(ステップS315)。一方、広告主端末においては、広告支援商品の売買取引の成立に関する情報が受信される(ステップS316)。そして、広告主端末において、広告支援商品の購入の成立に関する情報が表示される(ステップS317)。また一方で、ユーザ端末においても、広告支援商品の購入の成立に関する情報が受信される(ステップS318)。そして、ユーザ端末において、広告支援商品の売買取引の成立に関する情報が表示される(ステップS319)。そして、広告出稿登録処理は終了する。
【0051】
ステップS303においては、ユーザ端末において、広告支援商品の購入要求に関する情報が表示される。その際には、ユーザ端末の表示画面には、図10のような、広告支援アプリのユーザ端末用の実行画面500が表示される。
【0052】
図10は、本発明の実施の形態にかかる広告支援システムにおける実行画面の一例を示す図である。
【0053】
ユーザ端末用の実行画面500の下部に表示されているお知らせを表示するためのアイコン512bが選択されると、図10(a)に図示するような、お知らせ一覧520が表示される。図10(a)では、例えば、4つのお知らせが表示されており、全て、広告支援商品の購入要求に関する情報のお知らせとなっている。図10(a)では、広告支援商品の購入要求に関する情報のお知らせ521として、広告支援商品の購入要求をしている広告主の名前522、広告支援商品の購入要求をしている広告主のアイコン523、購入要求をされている広告支援商品の原価524、購入要求をされている広告支援商品の種類525、ステップS211において、サーバ装置に広告支援商品の購入要求に関する情報が登録された日(以下、購入要求登録日という)に関する、購入要求登録日情報526が表示されている。購入要求登録日情報526としては、図10(a)に図示するように、お知らせ一覧520が表示された日の何日前が購入要求登録日にあたるかが表示されることとしてもよい。あるいは、購入要求登録日情報526として、購入要求登録日の年月日が表示されることとしてもよい。
【0054】
お知らせ一覧520に表示されているお知らせを選択すると、図10(b)に図示するような、お知らせの詳細が表示されることとしてもよい。図10(b)では、例えば、広告支援商品の購入要求に関する情報のお知らせ521の詳細として、広告支援商品の購入要求をしている広告主の名前522、広告支援商品の購入要求をしている広告主のアイコン523、広告支援商品の購入要求をしている広告主の評価530、購入要求をされている広告支援商品の種類525、購入要求をされている広告支援商品の販売価格531、購入要求をされている広告支援商品の原価524、購入要求をされている広告支援商品の売買取引が成立した場合に得られる予定の利益532、購入要求をされている広告支援商品に関する備考欄533が表示されている。広告支援商品の購入要求をしている広告主の評価530は、システム運営者により行われた評価でもよく、ユーザにより行われた評価でもよい。購入要求をしている広告主の評価530が表示されることで、ユーザが、該広告主の購入要求を承認するか否かを判断する一助となる。
【0055】
ユーザがお知らせの詳細を確認し、購入要求をしている広告主に、購入要求をされている広告支援商品を販売してもよいと判断した場合には、まず、システム運営者に広告支援商品の作成料を支払う。ユーザが広告支援商品の作成料を支払うときには、図10(b)に図示するような、広告支援商品の作成料支払いボタン535を押下することとしてもよい。作成料支払いボタン535が押下されると、ステップS304において、広告支援商品の作成料の課金要求に関する情報が受け付けられる。
【0056】
ステップS307においては、ユーザに対する広告支援商品の作成料の課金が行われる。そして、広告支援商品の作成料が課金されると、広告支援商品が作成される。なお、前述したように、広告支援商品は、有体物であっても、無体物であってもよい。また、ここでは、広告支援商品は無体物であって、デジタルデータとしての広告支援商品が作成されることとする。
【0057】
ステップS309において、ユーザ端末に広告支援商品の作成料の課金が完了したことに関する情報が受信されると、該広告支援商品に対する、広告主からの購入要求を承認することが可能となる。ユーザが広告主からの購入要求を承認する際には、図10(b)に図示するような、広告支援商品の購入要求の承認ボタン536を押下することとしてもよい。承認ボタン536が押下されると、作成料の課金が行われた広告支援商品の購入要求の承認に関する情報が、ステップS310において受け付けられる。なお、作成料の課金が行われる前に承認ボタン536が押下された場合には、作成料の支払いがなされていない旨の通知が表示がされることとしてもよい。
【0058】
また、購入要求登録日から一定の期間が経過すると、ユーザは、該購入要求を承認することができなくなることとしてもよい。そして、広告主は、行った購入要求の一部に、承認されないものがあった場合には、別の広告支援商品に対して、購入要求を行うことが可能であることとしてもよい。このようにすることで、行った購入要求の一部に、承認されないものがあった場合でも、広告主が、希望する原価合計604に等しくなるように、広告支援商品を購入することが可能となる。なお、一定の期間としては、2日、5日、7日など、任意の期間を設定できる。
【0059】
ステップS312において、サーバ装置に広告支援商品の購入要求の承認に関する情報が受信されると、購入要求がなされた広告支援商品の、売買取引が成立したものとされる。広告支援商品の売買取引が成立すると、ステップS313において、広告支援商品の売買取引の成立に関する情報が、サーバ装置に登録される。広告支援商品の売買取引の成立に関する情報には、売買取引が成立した広告支援商品に関する情報、売買取引が成立した広告支援商品を出品したユーザに関する情報、売買取引が成立した広告支援商品を購入した広告主に関する情報などが含まれる。
【0060】
そして、広告支援商品の売買取引が成立した状態は、後述するように、広告支援商品を購入した広告主が、広告主の所有する広告支援商品の原価の総額に応じた広告を出稿することが可能な状態であるため、ステップS315において、広告支援商品を購入した広告主が広告の出稿が可能な状態であることが、サーバ装置に登録される。あるいは、広告支援商品の売買取引が成立したときに、自動的に該広告支援商品の原価の金額に応じた広告が出稿されるようなシステムが採用されている場合には、ステップS315において、広告支援商品を購入した広告主が広告の出稿を行ったことが、サーバ装置に登録される。
【0061】
ステップS319では、ユーザ端末において広告支援商品の売買取引の成立に関する情報が表示される。その際には、ユーザ端末の表示画面に、図11に図示するようなユーザ端末用の実行画面500が表示される。
【0062】
図11は、本発明の実施の形態にかかる広告支援システムにおける実行画面の一例を示す図である。
【0063】
ユーザ端末用の実行画面500の下部に表示されている広告支援商品の売買取引の明細を表示するためのアイコン512aが選択されると、図11に図示するような、広告支援商品の売買取引の明細が表示される。ユーザが出品しているが、売買取引が成立していない広告支援商品に関する情報は、売買取引の明細には表示されない。図11では、売買取引の明細に関する項目として、広告支援商品の作成料の課金や、広告支援商品の売上の入金が行われた、又は行われる予定の日付540、ユーザが受け取った、又は受け取る予定の、広告支援商品の売上541、ユーザが広告支援商品の作成料として支払った支出542、及び、売上又は支出の内訳543が表示されている。そして、各項目の具体的な内容は、各取引欄544に表示されている。
【0064】
例えば、取引欄544aには、2020年1月3日に、ユーザが広告支援商品M507の作成料として50,000円を支払ったことが表示されている。そして、取引欄544cには、2020年9月3日に、広告支援商品M507の売上として51,250円を受け取ったこと、該広告支援商品M507の取引により得た利益が1,250円であることが記載されている。また、例えば、取引欄544bには、2020年1月5日に、ユーザが広告支援商品L508の作成料として3,000円を支払ったことが表示されている。そして、取引欄544dには、2021年1月5日に、広告支援商品L508の売上として3,093円を受け取る予定であること、該広告支援商品L508の取引により得る予定の利益が93円であることが記載されている。図11に示すように、ユーザへの売上の入金がなされていない売買取引に関しては、売上541の金額に括弧が付され、ユーザへの売上の入金がなされている売買取引に関しては、売上541の金額に括弧が付されないこととしてもよい。
【0065】
広告支援商品の売買取引が成立した後、広告主が希望した場合には、システム運営者は、広告主の所有する広告支援商品と引き換えに、広告代理店に広告の出稿を依頼する。その際、出稿される広告の内容は、広告主の所有する広告支援商品の原価の総額に応じて異なるものとなる。例えば、広告主の所有する広告支援商品の原価の総額が500万円である場合は、費用が500万円の広告が出稿されるが、広告主の所有する広告支援商品の原価の総額が100万円である場合は、費用が100万円の広告が出稿される。あるいは、広告主が希望した場合には、広告主の所有する広告支援商品の一部のみを、広告の出稿に用いることが可能であるとしてもよい。このため、広告支援商品の売買取引が成立すると、ステップS315において、サーバ装置には、広告支援商品を購入した広告主が広告の出稿が可能な状態であることが登録されることとなる。
【0066】
なお、広告支援商品の売買取引が成立した場合には、システム運営者は、第二の所定の期間が経過する前に、ユーザに、該広告支援商品の売上を入金する。ここで、第二の所定の期間は、広告支援商品に応じて異なる期間となるが、具体的には、広告支援商品の回収期間511となる。例えば、広告支援商品M507の売買取引が成立した場合には、システム運営者は、9か月が経過する前に、ユーザに、該広告支援商品M507の売上を入金する。
【0067】
また、広告主は、第一の所定の期間が経過する前に、システム運営者に、広告主が購入した広告支援商品の代金、及びシステム利用料を支払う。ここで、第一の所定の期間は、広告支援商品に応じて異なる期間となるが、具体的には、広告支援商品の回収期間511から、システム運営者がユーザに該広告支援商品の売上を入金するのに必要な期間を差し引いた期間となる。例えば、広告支援商品M507の売買取引が成立した場合であって、システム運営者がユーザに該広告支援商品M507の売上を入金するのに必要な期間が1か月であるときは、広告主は、8か月が経過する前に、システム運営者に、該広告支援商品M507の代金、及びシステム利用料を支払う。
【0068】
上述のように、本発明にかかる広告支援システムでは、ユーザ端末が、広告主の広告を支援するための、広告支援商品の出品に関する情報を受け付ける出品情報受付手段を備え、広告主端末が、出品情報受付手段により受け付けられた情報に対応する広告支援商品の、購入要求に関する情報を受け付ける購入要求受付手段を備え、広告支援システムが、広告支援商品の売買取引が成立した場合に、広告の出稿が可能な状態であること、及び/又は、広告の出稿を行ったことを登録する広告出稿登録手段を備えることで、広告主が広告を出稿する前に広告の費用の支払いをする必要がなくなり、広告主の資金繰りが容易になる。
【0069】
また、本発明にかかる商品支援システムでは、ユーザ端末が、購入要求受付手段によって受け付けられた情報に対応する購入要求の、承認に関する情報を受け付ける承認受付手段を備え、広告出稿登録手段が、承認受付手段によって購入要求の承認に関する情報が受け付けられた場合に、広告の出稿が可能な状態であること、又は広告の出稿を行ったことを登録することで、ユーザが支援したい広告主を選択することが可能となる。
【符号の説明】
【0070】
1 :サーバ装置
2 :通信ネットワーク
3 :ユーザ端末
4 :広告主端末
5 :ユーザ
6 :広告主
7 :システム運営者
8 :広告代理店
11 :制御部
12 :RAM
13 :ストレージ部
14 :通信インタフェース
31 :制御部
32 :RAM
33 :ストレージ部
34 :グラフィック処理部
35 :通信インタフェース
36 :インタフェース部
37 :外部メモリ
38 :表示部
39 :表示画面
41 :矢印
500 :ユーザ端末用の実行画面
501 :原価入力窓
502 :広告支援商品の種類一覧
503 :広告支援商品に関する備考欄
504 :出品ボタン
505 :広告支援商品の原価
506 :広告支援商品S
507 :広告支援商品M
508 :広告支援商品L
509 :広告支援商品の名称
510 :広告支援商品の販売価格
511 :回収期間
512 :アイコン
520 :お知らせ一覧
521 :広告支援商品の購入要求に関する情報のお知らせ
522 :購入要求をしている広告主の名前
523 :購入要求をしている広告主のアイコン
524 :購入要求をされている広告支援商品の原価
525 :購入要求をされている広告支援商品の種類
526 :購入要求登録日情報
530 :購入要求をしている広告主の評価
531 :購入要求をされている広告支援商品の販売価格
532 :予定の利益
533 :購入要求をされている広告支援商品に関する備考欄
535 :作成料支払いボタン
536 :承認ボタン
540 :日付
541 :売上
542 :支出
543 :内訳
544 :取引欄
600 :広告主端末用の実行画面
601 :原価合計入力窓
602 :後払い期間入力窓
603 :検索ボタン
604 :原価合計
605 :後払い期間
606 :検索結果一覧
607 :購入要求ボタン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11