(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022111969
(43)【公開日】2022-08-01
(54)【発明の名称】飲料用演出グラス及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
A47G 19/22 20060101AFI20220725BHJP
【FI】
A47G19/22 S
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021039717
(22)【出願日】2021-01-20
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-01-12
(71)【出願人】
【識別番号】510286433
【氏名又は名称】株式会社ネットアプリ
(74)【代理人】
【識別番号】100154966
【弁理士】
【氏名又は名称】海野 徹
(72)【発明者】
【氏名】西田 誠
【テーマコード(参考)】
3B001
【Fターム(参考)】
3B001AA02
3B001BB10
3B001CC35
3B001CC40
3B001DB20
(57)【要約】 (修正有)
【課題】本発明は一台の映像表示装置のみを用いて奥行を有する3次元画像をグラスの上部開口に投射する飲料用演出グラス、及びその飲料用演出グラスに使用するプログラムを収録した記憶媒体を提供する。
【解決手段】飲料用演出グラス1は上部開口を有する有底の筒状体であるグラス本体10と、前記グラス本体10に映像表示装置80を固定するための固定機構15と、前記映像表示装置80の画像を制御するための画像制御部100と、前記グラス本体10の側面に設けた透明部12と、前記グラス本体10の内部に配置される第一反射鏡30と、前記グラス本体10の内部に配置される光透過性を有する第二反射鏡31とを備え、前記画像制御部100は前記映像表示面81の下部エリアに前記第一画像92を表示し、前記画像制御部100は前記映像表示面81の上部エリアに前記第二画像93を表示することを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部開口を有する有底の筒状体であるグラス本体と、
前記グラス本体の側面に映像表示装置を固定するための固定機構と、
前記映像表示装置の映像表示面に表示する画像を制御するための画像制御部と、
前記グラス本体の側面に設けた透明部と、
前記グラス本体の内部に配置される第一反射鏡と、
前記グラス本体の内部に配置される光透過性を有する第二反射鏡と
を備え、
前記画像制御部は前記映像表示面の下部エリアに第一画像を表示し、
前記画像制御部は前記映像表示面の上部エリアに第二画像を表示し、
前記第一反射鏡は前記映像表示面に対して傾斜した状態で前記グラス本体内に固定されており、
前記第二反射鏡は前記映像表示面に対して傾斜した状態で前記グラス本体内に固定されており、
前記第二反射鏡は前記第一反射鏡と前記上部開口の間の空間に固定されており、
前記グラス本体内の飲料と前記透明部を透過した前記第二画像は前記第二反射鏡により前記上部開口の方向に反射し、
前記グラス本体内の飲料と前記透明部を透過した前記第一画像は前記第一反射鏡により前記上部開口の方向に反射し、
前記第一反射鏡で反射した前記第一画像は前記第二反射鏡を透過した後に前記上部開口に至ることを特徴とする飲料用演出グラス。
【請求項2】
前記第一反射鏡又は前記第二反射鏡は前記グラス本体と脱着可能な構成になっており、
前記グラス本体の側面は全て透明であり、
前記画像制御部は前記第一画像又は前記第二画像を上下反転した状態で前記映像表示面に表示することを特徴とする請求項1に記載の飲料用演出グラス。
【請求項3】
前記第一反射鏡と前記映像表示面とのなす角及び/又は前記第二反射鏡と前記映像表示面とのなす角が45度以下であり、
前記画像制御部が縦方向に伸長又は拡大させた画像を前記映像表示面に表示することを特徴とする請求項1~2のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
【請求項4】
前記第一反射鏡と前記映像表示面とのなす角が前記第二反射鏡と前記映像表示面とのなす角と異なることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
【請求項5】
前記第一反射鏡と前記映像表示面とのなす角が45度以下であり、
前記画像制御部が前記第一画像を縦方向に伸長又は拡大させることを特徴とする請求項3~4のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
【請求項6】
前記第二反射鏡と前記映像表示面とのなす角が45度以下であり、
前記画像制御部が前記第二画像を縦方向に伸長又は拡大させることを特徴とする請求項3~4のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
【請求項7】
前記画像制御部がコンピュータソフトウェア又はコンピュータプログラムであることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
【請求項8】
前記画像制御部がコンピュータソフトウェア又はコンピュータプログラムとして前記映像表示装置の筐体の内部又は外部のコンピュータに実装されていることを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
【請求項9】
前記第二反射鏡が支持棒を備え、
前記支持棒のどちらか一方の先端には前記第二反射鏡の端部が接合されており、
前記支持棒のもう一方の先端には前記上部開口の端部と結合するようにコの字の形状をしたコの字フレームを備えており、
前記上部開口の端部を前記コの字フレームに挿入することにより前記グラス本体の内部に前記第二反射鏡が固定されることを特徴とする請求項2~8のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
【請求項10】
前記第一反射鏡が支持棒を備え、
前記支持棒のどちらか一方の先端には前記第一反射鏡の端部が接合されており、
前記支持棒のもう一方の先端には前記上部開口の端部と結合するようにコの字の形状をしたコの字フレームを備えており、
前記上部開口の端部を前記コの字フレームに挿入することにより前記グラス本体の内部に前記第一反射鏡が固定されることを特徴とする請求項2~8のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
【請求項11】
前記第一反射鏡と前記第二反射鏡の距離が変更可能なことを特徴とする請求項2~10のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか一項に記載の飲料用演出グラスで用いるコンピュータプログラムを保存した記憶媒体であり、
前記コンピュータプログラムが前記第一画像と前記第二画像をコンピュータメモリから取得し、
前記コンピュータプログラムが前記映像表示面における前記下部エリアの位置及び/又は大きさをコンピュータメモリから取得し、
前記コンピュータプログラムが前記映像表示面における前記上部エリアの位置及び/又は大きさをコンピュータメモリから取得し、
前記コンピュータプログラムが前記第一画像を前記下部エリアに表示し、
前記コンピュータプログラムが前記第二画像を前記上部エリアに表示することを特徴とする記憶媒体。
【請求項13】
請求項2~11のいずれか一項に記載の飲料用演出グラスで用いるコンピュータプログラムを保存した記憶媒体であり、
前記コンピュータプログラムが前記第一画像と前記第二画像をコンピュータメモリから取得し、
前記コンピュータプログラムが前記映像表示面における前記下部エリアの位置及び/又は大きさをコンピュータメモリから取得し、
前記コンピュータプログラムが前記映像表示面における前記上部エリアの位置及び/又は大きさをコンピュータメモリから取得し、
前記コンピュータプログラムが前記第一画像又は前記第二画像に対して上下反転処理を行い、
前記コンピュータプログラムが前記第一画像を前記下部エリアに表示し、
前記コンピュータプログラムが前記第二画像を前記上部エリアに表示することを特徴とする記憶媒体。
【請求項14】
請求項3~11のいずれか一項に記載の飲料用演出グラスで用いるコンピュータプログラムを保存した記憶媒体であり、
前記コンピュータプログラムが前記第一画像と前記第二画像をコンピュータメモリから取得し、
前記コンピュータプログラムが前記映像表示面における前記下部エリアの位置及び/又は大きさをコンピュータメモリから取得し、
前記コンピュータプログラムが前記映像表示面における前記上部エリアの位置及び/又は大きさをコンピュータメモリから取得し、
前記コンピュータプログラムが前記第一画像及び/又は前記第二画像を縦方向に伸長又は拡大処理を行い、
前記コンピュータプログラムが前記第一画像を前記下部エリアに表示し、
前記コンピュータプログラムが前記第二画像を前記上部エリアに表示することを特徴とする記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一台の映像表示装置のみを用いて飲料用グラスに奥行を有した3次元映像を投影する飲料用演出グラス及びその飲料用演出グラスに使用する記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
飲料を入れる機能以外に様々な機能を持ったグラスが開発されている。
例えば特許文献1には本願発明者が発明した飲料用演出グラスが開示されている。この飲料用演出グラスは、グラス側面に固定された映像表示装置と、グラス本体内部に配置された反射鏡とを備えてりおり、映像表示装置の映像を疑似的にグラス内部に投影する演出が可能なグラスである。
特許文献2には本願発明者が発明した飲料用演出グラスが開示されている。この飲料用演出グラスは、グラス側面に固定された映像表示装置と、グラス本体内部に配置されたビームスプリッターとを備えてりおり、映像表示装置の映像を疑似的にグラス内部に投影する演出が可能なグラスである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6488049号
【特許文献2】特許第6528162号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1及び上記特許文献2には一台の映像表示装置又は一枚の映像表示面のみを用いて奥行を有する3次元画像をグラス内の飲料の飲み口である上部開口に投射する事が出来ないという問題を有する。
【0005】
本発明は上記問題を鑑み、一台の映像表示装置又は一枚の映像表示面のみを用いて奥行を有する3次元画像をグラス本体の上部開口に投射する事が出来る飲料用演出グラスを提供することを課題とする。
また、その飲料用演出グラスに使用するプログラムを収録した記憶媒体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の飲料用演出グラスは、上部開口を有する有底の筒状体であるグラス本体と、前記グラス本体の側面に映像表示装置を固定するための固定機構と、前記映像表示装置の映像表示面に表示する画像を制御するための画像制御部と、前記グラス本体の側面に設けた透明部と、前記グラス本体の内部に配置される第一反射鏡と、前記グラス本体の内部に配置される光透過性を有する第二反射鏡とを備え、前記画像制御部は前記映像表示面の下部エリアに第一画像を表示し、前記画像制御部は前記映像表示面の上部エリアに第二画像を表示し、前記第一反射鏡は前記映像表示面に対して傾斜した状態で前記グラス本体内に固定されており、前記第二反射鏡は前記映像表示面に対して傾斜した状態で前記グラス本体内に固定されており、前記第二反射鏡は前記第一反射鏡と前記上部開口の間の空間に固定されており、前記グラス本体内の飲料と前記透明部を透過した前記第二画像は前記第二反射鏡により前記上部開口の方向に反射し、前記グラス本体内の飲料と前記透明部を透過した前記第一画像は前記第一反射鏡により前記上部開口の方向に反射し、前記第一反射鏡で反射した前記第一画像は前記第二反射鏡を透過した後に前記上部開口に至ることを特徴とする。
また、前記第一反射鏡又は前記第二反射鏡は前記グラス本体に脱着可能な構成になっており、前記グラス本体の側面は全て透明であり、前記画像制御部は前記第一画像又は前記第二画像を上下反転した状態で前記映像表示面に表示することを特徴とする。
また、前記第一反射鏡と前記映像表示面とのなす角及び/又は前記第二反射鏡と前記映像表示面とのなす角が45度以下であり、前記画像制御部が縦方向に伸長又は拡大させた画像を前記映像表示面に表示することを特徴とする。
また、前記第一反射鏡と前記映像表示面とのなす角が前記第二反射鏡と前記映像表示面とのなす角と異なることを特徴とする。
また、前記第一反射鏡と前記映像表示面とのなす角が45度以下であり、前記画像制御部が前記第一画像を縦方向に伸長又は拡大させることを特徴とする。
また、前記第二反射鏡と前記映像表示面とのなす角が45度以下であり、前記画像制御部が前記第二画像を縦方向に伸長又は拡大させることを特徴とする。
また、前記画像制御部がコンピュータソフトウェア又はコンピュータプログラムであることを特徴とする。
また、前記画像制御部がコンピュータソフトウェア又はコンピュータプログラムとして前記映像表示装置の筐体の内部又は外部のコンピュータに実装されていることを特徴とする。
また、前記第二反射鏡が支持棒を備え、前記支持棒のどちらか一方の先端には前記第二反射鏡の端部が接合されており、前記支持棒のもう一方の先端には前記上部開口の端部と結合するようにコの字の形状をしたコの字フレームを備えており、前記上部開口の端部を前記コの字フレームに挿入することにより前記グラス本体の内部に前記第二反射鏡が固定されることを特徴とする。
また、前記第一反射鏡が支持棒を備え、前記支持棒のどちらか一方の先端には前記第一反射鏡の端部が接合されており、前記支持棒のもう一方の先端には前記上部開口の端部と結合するようにコの字の形状をしたコの字フレームを備えており、前記上部開口の端部を前記コの字フレームに挿入することにより前記グラス本体の内部に前記第一反射鏡が固定されることを特徴とする。
また、前記第一反射鏡と前記第二反射鏡の距離が変更可能なことを特徴とする。
本発明の記録媒体は、上記飲料用演出グラスで用いるコンピュータプログラムを保存した記憶媒体であり、前記コンピュータプログラムが前記第一画像と前記第二画像をコンピュータメモリから取得し、前記コンピュータプログラムが前記映像表示面における前記下部エリアの位置及び/又は大きさをコンピュータメモリから取得し、前記コンピュータプログラムが前記映像表示面における前記上部エリアの位置及び/又は大きさをコンピュータメモリから取得し、前記コンピュータプログラムが前記第一画像を前記下部エリアに表示し、前記コンピュータプログラムが前記第二画像を前記上部エリアに表示することを特徴とする。
また、前記コンピュータプログラムが前記第一画像と前記第二画像をコンピュータメモリから取得し、前記コンピュータプログラムが前記映像表示面における前記下部エリアの位置及び/又は大きさをコンピュータメモリから取得し、前記コンピュータプログラムが前記映像表示面における前記上部エリアの位置及び/又は大きさをコンピュータメモリから取得し、前記コンピュータプログラムが前記第一画像又は前記第二画像に対して上下反転処理を行い、前記コンピュータプログラムが前記第一画像を前記下部エリアに表示し、前記コンピュータプログラムが前記第二画像を前記上部エリアに表示することを特徴とする。
また、前記コンピュータプログラムが前記第一画像と前記第二画像をコンピュータメモリから取得し、前記コンピュータプログラムが前記映像表示面における前記下部エリアの位置及び/又は大きさをコンピュータメモリから取得し、前記コンピュータプログラムが前記映像表示面における前記上部エリアの位置及び/又は大きさをコンピュータメモリから取得し、前記コンピュータプログラムが前記第一画像及び/又は前記第二画像を縦方向に伸長又は拡大処理を行い、前記コンピュータプログラムが前記第一画像を前記下部エリアに表示し、前記コンピュータプログラムが前記第二画像を前記上部エリアに表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の飲料用演出グラスは、一台の映像表示装置のみ又は一枚の映像表示面のみを用いてユーザーに近い側の画像とユーザーに遠い側の画像から構成される奥行を有する3次元画像をグラス本体の上部開口に投射する事が出来る。また、ユーザーに近い側の画像のみをONOFFする事により奥行を有する3次元画像と非3次元画像を任意のタイミングで切り替える事が可能である。
本発明の飲料用演出グラスは画像を上下反転する画像を表示する画像制御部を備えることにより上下反転した画像とそうでない通常の画像を両方同時にグラスの上部開口に投影出来るため、そのグラスを挟んで対面に座した2人のユーザーのどちら側からでもその飲料用演出グラスの上部開口から投影される画像又は文字画像を認識出来る。
本発明の飲料用演出グラスは縦方向に画像を伸張(又は拡大)した画像を表示する画像制御部を備えることによりグラス内に配置される反射鏡と透明部(より厳密には映像表示面)とのなす角が45度以下の鋭角の場合でも、ユーザーは歪みの無い画像をそのグラスの上部開口より視認出来る。
本発明の飲料用演出グラスは縦方向に画像を伸張(又は拡大)する画像制御部を備えることによりグラス内に配置される反射鏡と透明部(より厳密には映像表示面)とのなす角が45度以下の鋭角の場合でも、ユーザーは歪みの無い画像をそのグラスの上部開口より視認出来るため、ユーザーがそのグラス内の飲料を飲む際にもグラス内の飲料の流れがグラス内の反射鏡により妨げられる事は無い。
本発明の飲料用演出グラスは奥行を有する3次元画像をグラスの上部開口方向に投射する事が出来る。そのため、ユーザーはグラス内の飲料飲む際にグラス飲料内で展開される3次元画像をそのグラスの上部開口より視認する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1の実施の形態の飲料用演出グラスを示す斜視図(a)と上方断面図(b)
【
図2】第1の実施の形態の飲料用演出グラスを示す断面図
【
図3】第2の実施の形態の飲料用演出グラスを示す斜視図(a)と上方断面図(b)
【
図4】反射鏡をグラス本体より分離した場合の斜視図(a)及び上方断面図(b)
【
図5】反射鏡をグラス本体から脱着可能にした構成例を示す斜視図
【
図6】第3の実施の形態の飲料用演出グラスを示す斜視図(a)と上方断面図(b)
【
図7】反射鏡と映像表示面とのなす角を45度以下にした場合の斜視図(a)と断面図(b)
【
図8】反射鏡と映像表示面とのなす角を45度以下にした場合の上方断面図
【
図9】飲料用演出グラスで用いるコンピュータプログラムのフローチャート図
【
図10】上下反転画像処理を用いるコンピュータプログラムのフローチャート図
【
図11】縦方向画像拡大処理を用いるコンピュータプログラムのフローチャート図
【発明を実施するための形態】
【0009】
[飲料用演出グラスの第1の実施の形態]
以下、本発明の飲料用演出グラスの第1の実施の形態を図面を用いて示す。
図1に示すように、飲料用演出グラス1は上部開口11を有する有底の筒状体であるグラス本体10と、映像表示装置80をグラス本体10の側面に固定する固定機構15と、映像表示装置80の映像表示面81に表示する画像を制御するための画像制御部100と、グラス本体10の内部に配置される第一反射鏡30と、グラス本体10の内部に配置される光透過性を有する第二反射鏡31とから概略構成される。
グラス本体10は上部開口11を有する有底の筒状体である。グラス本体10の形状の例としては、
図1(a)のような通常のコップ型の形状、取っ手を備えるビールジョッキ型等が挙げられる。グラス本体10の材質としてはガラスや樹脂等が挙げられる。グラス本体10の内部には飲料Lが充填される。
固定機構15は映像表示装置80をグラス本体10に固定するための固定機構であり、
図1(a)の例では固定機構15としてグラス本体10に設けられた格納部を用いている。固定機構15は映像表示装置80をグラス本体10に固定さえ出来ればどのような種類の固定機構を用いても良く、固定機構15はネジ機構や吸盤機構等を用いても良い。
透明部12は映像表示装置80の映像表示面81に表示された画像をグラス本体10内部へ透過させるためにグラス本体10の側面に設けられた透明なエリアである。透明部12の素材としては透明なガラスやアクリル等の透明な樹脂が挙げられる。通常のガラス製コップのようにグラス本体10の側面全てが透明部12でも構わない(
図1(a)の例ではグラス本体10の側面全てを透明部12としている)。
画像制御部100は映像表示装置80の映像表示面81に表示する画像を制御するために用いられ、画像制御部100は映像表示装置80の映像表示面81の下部エリア82に第一画像92を表示し、映像表示面81の上部エリア83に第二画像93を表示する。画像制御部100は専用ICやASIC等の形態でグラス本体10の底面や映像表示装置80の筐体内部に埋め込まれていても良い。また、コンピュータソフトウェア又はコンピュータプログラムとして映像表示装置80の筐体の内部又は外部のコンピュータに実装されていても良い。極端な話、画像制御部100は遠隔地のサーバーコンピュータ内にクラウドソフトウェアやASPとして実装されていても構わない。画像制御部100はその内部に第一画像92と第二画像93及び上部エリア83と下部エリア82の映像表示面81内の座標データを保存するコンピュータメモリを備えても良い。
第一反射鏡30はグラス本体10の内部に配置され、映像表示面81の下部エリア82に表示されている第一画像92をグラス本体10の上部開口11の方向に向けて反射するために用いられる。なお、
図1(a)の第一画像92から伸びる破線矢印は第一画像92の光路P1のイメージを説明のため図示した物である。
図1(a)の光路P1のように映像表示面81の下部エリア82に表示されている第一画像92は透明部12とグラス本体10内の飲料Lを透過した後に第一反射鏡30により上部開口11の方向に反射し、第一反射鏡30で反射した前記第一画像92は第二反射鏡31を透過した後に上部開口11に至る。第一反射鏡30は第一画像92を上部開口11方向に反射するために
図2のように映像表示面81(又は透明部12)に対して傾斜した状態でグラス本体10内部に固定される。なお、入射角と反射角が等しいという光学の基本法則により映像表示面81と第一反射鏡30とのなす角a1が45度の時、第一画像92は縦方向に(潰れて)歪まないで正確な形状を維持したまま上部開口11方向に投影される。そのため画質の観点からは映像表示面81(又は透明部12)と第一反射鏡30とのなす角a1は約45度が望ましい。
第一反射鏡30の例としてはステンレスやアルミ等を用いた通常の鏡が考えられる。
第二反射鏡31はグラス本体10の内部に配置され、映像表示装置80の映像表示面81の上部エリア83に表示されている第二画像93をグラス本体10の上部開口11の方向に向けて反射するために用いられる。なお、
図1(a)の第二画像93から伸びる破線矢印は第二画像93の光路P2のイメージを説明のため図示した物である。
図1(a)の光路P2のように映像表示面81の上部エリア83に表示されている第二画像93は透明部12とグラス本体10内の飲料Lとを透過した後に第二反射鏡31により上部開口11の方向に反射する。第二反射鏡31は第二画像93を上部開口11方向に反射するために
図2のように映像表示面81(又は透明部12)に対して傾斜した状態でグラス本体10内部に固定される。なお、入射角と反射角が等しいという光学の基本法則により映像表示面81と第二反射鏡31とのなす角a2が45度の時、第二画像93は縦方向に(潰れて)歪まないで正確な形状を維持したまま上部開口11方向に投影される。そのため画質の観点からは映像表示面81(又は透明部12)と第二反射鏡31とのなす角a2は約45度が望ましい。第二反射鏡31は第一画像92を透過される必要があるため光透過性を有する必要が有る。第二反射鏡31の例としてはハーフミラーや適度に光を通す偏向ミラー等が考えられる。また、0.1mmオーダー程度の網目の入ったメッシュ状の金属のシート(つまり光を通し且つ反射する金属メッシュシート)を第二反射鏡31として用いても構わない。
第二反射鏡31は第一反射鏡30と上部開口11の間の空間に固定されており光透過性を有しているため、ユーザーUは
図1(b)のように上部開口11から第一画像92(又は下部エリア82)と第二画像93(又は上部エリア83)の合成像90を視認する事が可能である。
【0010】
本発明の飲料用演出グラス1では
図1(a)のようにユーザーUが上部開口11側から第一画像92と第二画像93の合成像90を見た場合、ユーザーUから見た第二反射鏡31は第一反射鏡30より手前に位置しているため、ユーザーUから見た合成像90の第二画像93は同合成像90の第一画像92に比して近くに見える。そのためユーザーUが上部開口11側から合成像90を見るとその合成像90は奥行を持った立体的(又は疑似3D的)な画像として視認される。ユーザーUはこの立体的な合成像90を上部開口11から視認しながらグラス本体10内の飲料Lを飲む事が可能である。また、第一反射鏡30と第二反射鏡31の距離dを長くすることにより第二画像93と第一画像92の物理的な反射位置が離れるため上部開口11に投影される合成像90の立体感を変更する事が出来る。
なお、飲料Lの種類毎に色と光の屈折率が違うため本発明の飲料用演出グラス1では飲料Lの種類を変更することにより合成像90の見え方を変更することが可能である。
なお、第一反射鏡30と第二反射鏡31を映像表示面81に対して傾斜させた状態でグラス本体10内部に固定する方法はフック機構や熱溶着による固定方法等が考えられる。
【0011】
本発明の飲料用演出グラス1では
図1(a)又は
図2のように画像制御部100が上部エリア83と下部エリア82に分けて各々独立した画像(第一画像92と第二画像93)を表示しそれらを第一反射鏡30と光透過性を有する第二反射鏡31を以って上部開口11で合成されるように光路P1と光路P2を設定している。そのため、一台の映像表示装置(又は一つの映像表示面画)だけで第一画像92(奥側画像)と第二画像93(手前側画像)から成る奥行を有した合成像90をグラス本体10の上部開口11方向に投影出来る。
【0012】
[飲料用演出グラスの第2の実施の形態]
以下、本発明の飲料用演出グラスの第2の実施の形態を図面を用いて示すが、上記第1の実施の形態の飲料用演出グラス1と同一の構成となる箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態の飲料用演出グラス1では
図3(a)のように第一画像92又は第二画像93(のいずれか一方を)を上下反転した状態で映像表示面81に表示している。こうする事により
図3(b)のように上部開口11に投影される合成像90の第一画像92(
図3(a)では文字画像A)と第二画像93(
図3(a)では文字画像T)は互いに上下反転するため、
図3(a)のユーザーU1とユーザーU2のようにグラス本体10を挟んでユーザーが2人いる場合は、そのどちらのユーザーの視点からでも第一画像92と第二画像93の文字を読む(又は認識)する事が出来る。
なお、第一画像92と第二画像93が同じ色で且つ合成像90において第一画像92と第二画像93が重なる部分が多い場合はユーザーU1が第一画像92を認識すること(或いはユーザーU2が第二画像93を認識すること)が困難になる事がある。そのため出来るだけ第一画像92と第二画像93は違う色の画像を選択すると良い。
図4のようにユーザーU2が存在しない場合や合成像90が不要な場合は第二反射鏡31をグラス本体10より取り外すことにより第二画像93の反射をキャンセルしても良い。
本実施の形態の飲料用演出グラス1では
図4のように第二画像93は第一画像92と上下反転しているため、ユーザーU1側から見た第一反射鏡30で反射した第一画像92とグラス本体10を透過する第二画像93(
図4では透過画像91)は互いに上下反転する事は無くユーザーUは移動する事無しに両画像を同時又は交互に正確に視認出来る。なお、本実施の形態の飲料用演出グラス1は
図4のようにグラス本体10の側面は全て透明である。
第一反射鏡30だけでなく第二反射鏡31もグラス本体10から脱着可能な構成にしても良い。第一反射鏡30をグラス本体10より取り外せば第一画像92がキャンセル出来、第二反射鏡31をグラス本体10より取り外せば第二画像93がキャンセル出来る。
また、第一反射鏡30と第二反射鏡31の距離dを長くすることにより第二画像93と第一画像92の物理的な反射位置が離れるため上部開口11に投影される合成像90の立体感を変更する事が出来る。そのためグラス内の固定位置が違う複数の第二反射鏡31(又は第一反射鏡30)を用意しておきそれらを交換する事により距離dを変更出来る構成にしても良い。
【0013】
図5に第一反射鏡30又は第二反射鏡31をグラス本体10と脱着可能(又は着脱可能)にした構成例を示す。
図5のように(第一反射鏡30又は第二反射鏡31をグラス内に固定するための)支持棒34を備え、支持棒34のどちらか一方の先端には第一反射鏡30(又は第二反射鏡31)の端部が接合されており、支持棒34のもう一方の先端には(グラス本体10の)上部開口11の端部と結合するようにコの字の形状をしたコの字フレーム33を備えており、上部開口10の端部をコの字フレーム33に挿入することによりグラス本体10の内部には第一反射鏡30(又は第二反射鏡31)が固定される。なお、第一反射鏡30(又は第二反射鏡31)をグラス本体10内に固定する際に映像表示面80又は透明部12に対して第一反射鏡30(又は第二反射鏡31)が傾斜された状態で固定されるようにするように支持棒34と第一反射鏡30(又は第二反射鏡31)は傾斜した状態で結合又は溶着されているのが望ましい。
図5の構成例の第一反射鏡30又は第二反射鏡31のメリットは反射鏡の取り外し(又は取り付け)の操作をユーザーUの手をグラス本体10内の飲料Lに浸すこと無しに行える点である。
【0014】
[飲料用演出グラスの第3の実施の形態]
以下、本発明の飲料用演出グラスの第3の実施の形態を図面を用いて示すが、上記第1の実施の形態の飲料用演出グラス1と同一の構成となる箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態の飲料用演出グラス1では
図6(a)のように第一反射鏡30と映像表示面81とのなす角a1及び/又は第二反射鏡31と映像表示面81とのなす角a2が45度以下である為、(
図8のように合成像90が上下に潰れて歪むのを防ぐために)画像制御部100が縦方向に伸長又は拡大させた画像を映像表示面81に表示している。
グラス本体10を傾けてグラス本体10内の飲料Lを飲む際に飲料Lの流れを妨げないようにするには
図7(b)のように第一反射鏡30と映像表示面81とのなす角a1又は第二反射鏡31と映像表示面81とのなす角a2を可能な限り小さくする必要が有る。しかし、なす角a1又はなす角a2を45度より小さな値にすると(入射角と反射角が等しいという光学の基本法則により)上部開口11からユーザーUが視認する合成像90が
図7(a)や
図8のように上下に潰れて歪んでしまう。これを防ぐには
図6(a)のように画像制御部100により予め縦方向に伸長又は拡大させた画像(つまり第一画像92の縦方向拡大画像又は第二画像93の縦方向拡大画像)を生成しそれを映像表示面81に表示(又は出力)出来るようにしてやれば良い。この工夫により反射鏡と映像表示面81(或いは透明部12)のなす角が45度より小さい場合でも、
図6(b)のようにユーザーUは縦方向の潰れや歪みの一切無い合成像90を上部開口11より視認出来る。
なお、第一反射鏡30と映像表示面81(又は透明部12)とのなす角a1と第二反射鏡31と映像表示面81(又は透明部12)とのなす角a2は異なっていても良い。画像の縦方向の伸張又は拡大処理はコンピュータに負荷を掛けるため、飲料Lを飲む際は上部開口11付近の飲料Lの流れが重要なためなす角a2のみを45度以下にしてなす角a1は45度にする事により画像の縦方向の伸張又は拡大処理によるコンピュータの負荷を1/2に軽減しても良い(つまり第二画像93のみ画像の縦方向拡大処理を行うような構成にしても良い)。
【0015】
図9に本発明の飲料用演出グラス1で用いるコンピュータプログラムのフローチャートを示す。
STEP1において第一画像92をコンピュータメモリより取得し、第二画像93をコンピュータメモリより取得し、映像表示面81における下部エリア82と上部エリア83の位置及び/又は大きさをコンピュータメモリより取得する。STEP2において第一画像92を下部エリア82に表示し、第二画像93を上部エリア83に表示後にプログラムを終了する。
【0016】
図10に本発明の飲料用演出グラス1で用いる上下反転処理を行う場合のコンピュータプログラムのフローチャートを示す。
STEP1において第一画像92をコンピュータメモリより取得し、第二画像93をコンピュータメモリより取得し、映像表示面81における下部エリア82と上部エリア83の位置及び/又は大きさをコンピュータメモリより取得する。STEP2において第一画像92又は第二画像93に対して上下反転処理を行う。STEP3において第一画像92を下部エリア82に表示し、第二画像93を上部エリア83に表示後にプログラムを終了する。
画像の上下反転処理のアルゴリズムについてはフォトレタッチソフト等に用いられている既知のアルゴリズムを用いれば良い。
【0017】
図10に本発明の飲料用演出グラス1で用いる上下反転処理を行う場合のコンピュータプログラムのフローチャートを示す。
STEP1において第一画像92をコンピュータメモリより取得し、第二画像93をコンピュータメモリより取得し、映像表示面81における下部エリア82と上部エリア83の位置及び/又は大きさをコンピュータメモリより取得する。STEP2において第一画像92及び/又は第二画像93を縦方向に伸長又は拡大処理を行う。STEP3において第一画像92を下部エリア82に表示し、第二画像93を上部エリア83に表示後にプログラムを終了する。
なお、画像の縦方向の伸張又は拡大のアルゴリズムについてはフォトレタッチソフト等に用いられている既知のアルゴリズムを用いれば良い。
【産業上の利用可能性】
【0018】
本発明は、一台の映像表示装置のみ又は一枚の映像表示面のみを用いてユーザーに近い側の画像とユーザーに遠い側の画像から構成される奥行を有する3次元画像をグラス本体の上部開口に投射する事が出来る。また、ユーザーに近い側の画像のみをONOFFする事により奥行を有する3次元画像と非3次元画像を任意のタイミングで切り替える事が可能である。更に2人での同時使用にも対応し、グラス本体内の飲料の流れがグラス内部の反射鏡により妨げられる事が無い様に反射鏡を傾斜させた場合でもユーザーから見える画像が歪む事は無い。以上より本発明は産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0019】
U ユーザー
U1 ユーザー
U2 ユーザー
L 飲料(液体)
P1 光路
P2 光路
a1 なす角(第一反射鏡と映像表示面とのなす角)
a2 なす角(第二反射鏡と映像表示面とのなす角)
d 距離(第一反射鏡と第二反射鏡の距離)
1 飲料用演出グラス
10 グラス本体
11 上部開口
12 透明部
15 固定機構
30 第一反射鏡
31 第二反射鏡
33 コの字フレーム
34 支持棒
80 映像表示装置
81 映像表示面
82 下部エリア
83 上部エリア
90 合成像
91 透過画像
92 第一画像
93 第二画像
93 縦方向拡大画像(縦方向伸張画像)
100 画像制御部
【手続補正書】
【提出日】2021-10-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部開口を有する有底の筒状体であるグラス本体と、
前記グラス本体の側面に映像表示装置を固定するための固定機構と、
前記グラス本体の側面に設けた透明部と、
前記グラス本体の内部に配置される第一反射鏡と、
前記グラス本体の内部に配置される光透過性を有する第二反射鏡と
を備え、
映像表示装置の映像表示面に表示する画像を制御するための画像制御部は前記映像表示面の下部エリアに第一画像を表示し、
前記画像制御部は前記映像表示面の上部エリアに第二画像を表示し、
前記第一反射鏡は前記映像表示面に対して傾斜した状態で前記グラス本体内に固定されており、
前記第二反射鏡は前記映像表示面に対して傾斜した状態で前記グラス本体内に固定されており、
前記第二反射鏡は前記第一反射鏡と前記上部開口の間の空間に固定されており、
前記グラス本体内の飲料と前記透明部を透過した前記第二画像は前記第二反射鏡により前記上部開口の方向に反射し、
前記グラス本体内の飲料と前記透明部を透過した前記第一画像は前記第一反射鏡により前記上部開口の方向に反射し、
前記第一反射鏡で反射した前記第一画像は前記第二反射鏡を透過した後に前記上部開口に至ることを特徴とする飲料用演出グラス。
【請求項2】
前記第一反射鏡又は前記第二反射鏡は前記グラス本体と脱着可能な構成になっており、
前記グラス本体の側面は全て透明であり、
前記画像制御部は前記第一画像又は前記第二画像を上下反転した状態で前記映像表示面に表示することを特徴とする請求項1に記載の飲料用演出グラス。
【請求項3】
前記第一反射鏡と前記映像表示面とのなす角及び/又は前記第二反射鏡と前記映像表示面とのなす角が45度以下であり、
前記画像制御部が縦方向に伸長又は拡大させた画像を前記映像表示面に表示することを特徴とする請求項1~2のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
【請求項4】
前記第一反射鏡と前記映像表示面とのなす角が前記第二反射鏡と前記映像表示面とのなす角と異なることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
【請求項5】
前記第一反射鏡と前記映像表示面とのなす角が45度以下であり、
前記画像制御部が前記第一画像を縦方向に伸長又は拡大させることを特徴とする請求項3~4のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
【請求項6】
前記第二反射鏡と前記映像表示面とのなす角が45度以下であり、
前記画像制御部が前記第二画像を縦方向に伸長又は拡大させることを特徴とする請求項3~4のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
【請求項7】
前記画像制御部がコンピュータソフトウェア又はコンピュータプログラムであることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
【請求項8】
前記第二反射鏡が支持棒を備え、
前記支持棒のどちらか一方の先端には前記第二反射鏡の端部が接合されており、
前記支持棒のもう一方の先端には前記上部開口の端部と結合するようにコの字の形状をしたコの字フレームを備えており、
前記上部開口の端部を前記コの字フレームに挿入することにより前記グラス本体の内部に前記第二反射鏡が固定されることを特徴とする請求項2~7のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
【請求項9】
前記第一反射鏡が支持棒を備え、
前記支持棒のどちらか一方の先端には前記第一反射鏡の端部が接合されており、
前記支持棒のもう一方の先端には前記上部開口の端部と結合するようにコの字の形状をしたコの字フレームを備えており、
前記上部開口の端部を前記コの字フレームに挿入することにより前記グラス本体の内部に前記第一反射鏡が固定されることを特徴とする請求項2~7のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
【請求項10】
前記第一反射鏡と前記第二反射鏡の距離が変更可能なことを特徴とする請求項2~9のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか一項に記載の飲料用演出グラスで用いるコンピュータプログラムを保存した記憶媒体であり、
前記コンピュータプログラムが前記第一画像と前記第二画像をコンピュータメモリから取得し、
前記コンピュータプログラムが前記映像表示面における前記下部エリアの位置及び/又は大きさをコンピュータメモリから取得し、
前記コンピュータプログラムが前記映像表示面における前記上部エリアの位置及び/又は大きさをコンピュータメモリから取得し、
前記コンピュータプログラムが前記第一画像を前記下部エリアに表示し、
前記コンピュータプログラムが前記第二画像を前記上部エリアに表示することを特徴とする記憶媒体。
【請求項12】
請求項2~10のいずれか一項に記載の飲料用演出グラスで用いるコンピュータプログラムを保存した記憶媒体であり、
前記コンピュータプログラムが前記第一画像と前記第二画像をコンピュータメモリから取得し、
前記コンピュータプログラムが前記映像表示面における前記下部エリアの位置及び/又は大きさをコンピュータメモリから取得し、
前記コンピュータプログラムが前記映像表示面における前記上部エリアの位置及び/又は大きさをコンピュータメモリから取得し、
前記コンピュータプログラムが前記第一画像又は前記第二画像に対して上下反転処理を行い、
前記コンピュータプログラムが前記第一画像を前記下部エリアに表示し、
前記コンピュータプログラムが前記第二画像を前記上部エリアに表示することを特徴とする記憶媒体。
【請求項13】
請求項3~10のいずれか一項に記載の飲料用演出グラスで用いるコンピュータプログラムを保存した記憶媒体であり、
前記コンピュータプログラムが前記第一画像と前記第二画像をコンピュータメモリから取得し、
前記コンピュータプログラムが前記映像表示面における前記下部エリアの位置及び/又は大きさをコンピュータメモリから取得し、
前記コンピュータプログラムが前記映像表示面における前記上部エリアの位置及び/又は大きさをコンピュータメモリから取得し、
前記コンピュータプログラムが前記第一画像及び/又は前記第二画像を縦方向に伸長又は拡大処理を行い、
前記コンピュータプログラムが前記第一画像を前記下部エリアに表示し、
前記コンピュータプログラムが前記第二画像を前記上部エリアに表示することを特徴とする記憶媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明の飲料用演出グラスは、上部開口を有する有底の筒状体であるグラス本体と、前記グラス本体の側面に映像表示装置を固定するための固定機構と、前記グラス本体の側面に設けた透明部と、前記グラス本体の内部に配置される第一反射鏡と、前記グラス本体の内部に配置される光透過性を有する第二反射鏡とを備え、映像表示装置の映像表示面に表示する画像を制御するための画像制御部は前記映像表示面の下部エリアに第一画像を表示し、前記画像制御部は前記映像表示面の上部エリアに第二画像を表示し、前記第一反射鏡は前記映像表示面に対して傾斜した状態で前記グラス本体内に固定されており、前記第二反射鏡は前記映像表示面に対して傾斜した状態で前記グラス本体内に固定されており、前記第二反射鏡は前記第一反射鏡と前記上部開口の間の空間に固定されており、前記グラス本体内の飲料と前記透明部を透過した前記第二画像は前記第二反射鏡により前記上部開口の方向に反射し、前記グラス本体内の飲料と前記透明部を透過した前記第一画像は前記第一反射鏡により前記上部開口の方向に反射し、前記第一反射鏡で反射した前記第一画像は前記第二反射鏡を透過した後に前記上部開口に至ることを特徴とする。
また、前記第一反射鏡又は前記第二反射鏡は前記グラス本体に脱着可能な構成になっており、前記グラス本体の側面は全て透明であり、前記画像制御部は前記第一画像又は前記第二画像を上下反転した状態で前記映像表示面に表示することを特徴とする。
また、前記第一反射鏡と前記映像表示面とのなす角及び/又は前記第二反射鏡と前記映像表示面とのなす角が45度以下であり、前記画像制御部が縦方向に伸長又は拡大させた画像を前記映像表示面に表示することを特徴とする。
また、前記第一反射鏡と前記映像表示面とのなす角が前記第二反射鏡と前記映像表示面とのなす角と異なることを特徴とする。
また、前記第一反射鏡と前記映像表示面とのなす角が45度以下であり、前記画像制御部が前記第一画像を縦方向に伸長又は拡大させることを特徴とする。
また、前記第二反射鏡と前記映像表示面とのなす角が45度以下であり、前記画像制御部が前記第二画像を縦方向に伸長又は拡大させることを特徴とする。
また、前記画像制御部がコンピュータソフトウェア又はコンピュータプログラムであることを特徴とする。
また、前記第二反射鏡が支持棒を備え、前記支持棒のどちらか一方の先端には前記第二反射鏡の端部が接合されており、前記支持棒のもう一方の先端には前記上部開口の端部と結合するようにコの字の形状をしたコの字フレームを備えており、前記上部開口の端部を前記コの字フレームに挿入することにより前記グラス本体の内部に前記第二反射鏡が固定されることを特徴とする。
また、前記第一反射鏡が支持棒を備え、前記支持棒のどちらか一方の先端には前記第一反射鏡の端部が接合されており、前記支持棒のもう一方の先端には前記上部開口の端部と結合するようにコの字の形状をしたコの字フレームを備えており、前記上部開口の端部を前記コの字フレームに挿入することにより前記グラス本体の内部に前記第一反射鏡が固定されることを特徴とする。
また、前記第一反射鏡と前記第二反射鏡の距離が変更可能なことを特徴とする。
本発明の記録媒体は、上記飲料用演出グラスで用いるコンピュータプログラムを保存した記憶媒体であり、前記コンピュータプログラムが前記第一画像と前記第二画像をコンピュータメモリから取得し、前記コンピュータプログラムが前記映像表示面における前記下部エリアの位置及び/又は大きさをコンピュータメモリから取得し、前記コンピュータプログラムが前記映像表示面における前記上部エリアの位置及び/又は大きさをコンピュータメモリから取得し、前記コンピュータプログラムが前記第一画像を前記下部エリアに表示し、前記コンピュータプログラムが前記第二画像を前記上部エリアに表示することを特徴とする。
また、前記コンピュータプログラムが前記第一画像と前記第二画像をコンピュータメモリから取得し、前記コンピュータプログラムが前記映像表示面における前記下部エリアの位置及び/又は大きさをコンピュータメモリから取得し、前記コンピュータプログラムが前記映像表示面における前記上部エリアの位置及び/又は大きさをコンピュータメモリから取得し、前記コンピュータプログラムが前記第一画像又は前記第二画像に対して上下反転処理を行い、前記コンピュータプログラムが前記第一画像を前記下部エリアに表示し、前記コンピュータプログラムが前記第二画像を前記上部エリアに表示することを特徴とする。
また、前記コンピュータプログラムが前記第一画像と前記第二画像をコンピュータメモリから取得し、前記コンピュータプログラムが前記映像表示面における前記下部エリアの位置及び/又は大きさをコンピュータメモリから取得し、前記コンピュータプログラムが前記映像表示面における前記上部エリアの位置及び/又は大きさをコンピュータメモリから取得し、前記コンピュータプログラムが前記第一画像及び/又は前記第二画像を縦方向に伸長又は拡大処理を行い、前記コンピュータプログラムが前記第一画像を前記下部エリアに表示し、前記コンピュータプログラムが前記第二画像を前記上部エリアに表示することを特徴とする。