(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022112008
(43)【公開日】2022-08-01
(54)【発明の名称】充電ソケット用の充電端子および充電ソケット
(51)【国際特許分類】
H01R 13/05 20060101AFI20220725BHJP
H01R 13/11 20060101ALI20220725BHJP
H01R 13/42 20060101ALI20220725BHJP
H01R 13/52 20060101ALN20220725BHJP
【FI】
H01R13/05 Z
H01R13/11 Z
H01R13/42 H
H01R13/52 301E
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022005215
(22)【出願日】2022-01-17
(31)【優先権主張番号】202120157416.X
(32)【優先日】2021-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】517274394
【氏名又は名称】タイコ・エレクトロニクス・(スージョウ)・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Tyco Electronics (Suzhou) Ltd.
(71)【出願人】
【識別番号】508079120
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】516193944
【氏名又は名称】タイコ・エレクトロニクス・テクノロジー・(エスアイピー)・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Tyco Electronics Technology (SIP) Co.Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100221501
【弁理士】
【氏名又は名称】式見 真行
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ジャンウェン(ジェリー)
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ウェイドン
(72)【発明者】
【氏名】イン,ハオマイ(アイバン)
(72)【発明者】
【氏名】ジュウ,ファンユエ (ジェイソン)
(72)【発明者】
【氏名】ドゥ,レンイー (ロニ-)
【テーマコード(参考)】
5E087
【Fターム(参考)】
5E087FF02
5E087FF07
5E087GG16
5E087LL03
5E087LL12
5E087RR12
5E087RR25
5E087RR29
(57)【要約】
【課題】本発明が提供する充電接続端子および充電ソケットでは、充電接続端子が損傷して修理する必要がある場合、充電接続端子の第1の係合部を第1の合わせ端子から離脱させて分解を完了し、損傷のない充電接続端子の第1の係合部を第1の合わせ端子に係合固定することができ、その工程は、メンテナンスが容易あり、メンテナンスコストを低減させることが可能である。
【解決手段】本発明は、充電ソケットに適用される充電接続端子を提供し、充電ソケットを提供し、充電接続端子は、本体、第1の係合部および第2の係合部を含み、第1の係合部は第1の合わせ端子とプラグ接続可能に接続するように構成され、第2の係合部は外部充電デバイスの第2の合わせ端子と係合するように構成される。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、第1の係合部と、第2の係合部とを備え、
該第1の係合部は、第1の合わせ端子とプラグ接続可能に接続するように構成され、かつ
該第2の係合部は、外部充電デバイスの第2の合わせ端子と係合するように構成されている、充電ソケットに適用される充電接続端子。
【請求項2】
前記第1の係合部の一端は前記第2の係合部に固定されるように接続され、前記第1の係合部の他端は前記第1の合わせ端子とプラグ接続可能に接続するように構成されたフラット状の伝導性シートである、請求項1記載の充電接続端子。
【請求項3】
前記第1の係合部は、前記伝導性シートの周辺側壁に配置されたガイド構造体を備えている、請求項2記載の充電接続端子。
【請求項4】
前記伝導性シートの両側の外面が電気的接触面である、請求項2記載の充電接続端子。
【請求項5】
前記伝導性シートの外面に滑り止め構造体を設けた、請求項3記載の充電接続端子。
【請求項6】
前記第2の係合部は筒状であり、前記第2の係合部は、前記第1の係合部に固定されるように接続された上端部と、前記上端部と反対側の下端部とを備え、前記第2の係合部の下端部の周方向内壁は、前記第2の合わせ端子と軸方向に接続するように、かつプラグ接続可能に接続するように構成された筒状キャビティを形成するように囲まれている、請求項1記載の充電接続端子。
【請求項7】
前記第1の係合部の幅は、前記第2の係合部の筒状外径より小さい、請求項6記載の充電接続端子。
【請求項8】
前記充電接続端子にシール部材が設けられ、該シール部材は、前記第2の係合部の外面に囲むように配置されたシールリングと、前記筒状キャビティの内部に配置されたシールプラグとを備える、請求項6記載の充電接続端子。
【請求項9】
前記充電接続端子は、均一な厚みを有するシートによって形成された一体物である、請求項1記載の充電接続端子。
【請求項10】
前記第1の係合部は、変換部および伝導性シートを備え、該変換部は本体と該伝導性シートとの間に接続され、該伝導性シートの厚さは前記シートの厚さの2倍である、請求項9記載の充電接続端子。
【請求項11】
前記伝導性シートは、同じ2枚を部分的に積層して形成されている、請求項10記載の充電接続端子。
【請求項12】
前記第1の係合部は、前記変換部のうちの2つが前記シートのうちの2つにそれぞれ部分的に接続されて構成されている、請求項11記載の充電接続端子。
【請求項13】
前記充電接続端子が交流充電端子である、請求項1~12のいずれか1項記載の充電接続端子。
【請求項14】
端子キャビティを備えるソケット・ハウジングと、充電ソケットに適用され、請求項1~13のいずれか1項記載のソケット・ハウジングに配置される充電接続端子とを備える、充電ソケット。
【請求項15】
前記充電接続端子の周方向外壁にクランプ弾性シートが設けられ、前記ソケット・ハウジングの内壁に該クランプ弾性シートに適合するクランプ部が設けられている、請求項14記載の充電ソケット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電器の技術分野に係り、より詳細には、充電ソケットに適用される充電接続端子、および充電ソケットに関する。
【背景技術】
【0002】
世界的にエネルギーや環境に対する圧力が高まる中、省エネルギーや環境保護という概念は様々な分野に浸透している。自動車産業の場合、従来の燃料エンジン車やガスエンジン車に比べて、動力電池を動力源とする電気自動車は、クリーン性と環境保護という特性から、徐々に幅広い実用段階に入ってきている。電気自動車の普及に伴い、電気自動車の使用中に頻繁に充電を行う必要があり、車両に搭載される充電ソケットの充電接続端子の構造は、充電ソケットの適用性能および寿命に大きな影響を与える。充電ソケットでは、通常、充電接続端子はプラグで接続可能な構造となっており、充電ソケットの複数回の使用時に充電接続端子が損傷することがある。先行技術では、充電ソケットの充電接続端子の一端は外部電源と電気的に接続される雌端であり、他端はケーブルとリベット接続されており、充電接続端子が損傷して修理する必要がある場合、充電ソケット全体を取り外す必要があるため、メンテナンスが難しく、メンテナンスコストが比較的高くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、充電ソケットの充電接続端子が損傷して修理する必要がある場合、メンテナンスの難易度が高く、メンテナンスコストが比較的高いという先行技術に存在する技術的問題を解決するような、充電ソケットに適用される充電接続端子、および充電ソケットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、本願が採用した技術的解決手段は、充電ソケットに適用される充電接続端子を提供することである。充電接続端子は、本体と、第1の係合部と、第2の係合部とを有することができる。第1の係合部は、第1の合わせ端子とプラグ接続可能に接続する(pluggably connect with)ように構成される。第2の係合部は、外部充電デバイスの第2の合わせ端子と係合するように構成される。
【0005】
1つの実施形態において、第1の係合部の一端(または一方の端)は第2の係合部に固定されるように接続(fixedly connected)され、第1の係合部の他端(または他方の端)は、第1の合わせ端子とプラグ接続可能に接続するように構成された平坦な伝導性(または導電性)シートである。
【0006】
1つの実施形態において、第1の係合部は、伝導性シートの周辺側壁に配置されたガイド構造体を備えている。
【0007】
1つの実施形態において、伝導性シートの両側の外面は、電気的接触面である。
【0008】
1つの実施形態において、伝導性シートの外側表面は、滑り止め構造体(anti-skid structure)を備えている。
【0009】
1つの実施形態において、第2の係合部は筒状であり、第2の係合部は、第1の係合部に固定されるように接続された上端部と、上端部と反対側の下端部(底端部)とを備え、第2の係合部の下端部の周方向内壁は、第2の合わせ端子と軸方向に接続するように、およびプラグ接続可能に接続するように構成された筒状キャビティを形成するために囲われている。
【0010】
1つの実施形態において、第1の係合部の幅は、第2の係合部の筒状外径より小さい。
【0011】
1つの実施形態において、充電接続端子にシール部材が設けられ、シール部材は、第2の係合部の外面に周囲に配置されたシールリングと、筒状キャビティの内部(または内側)に配置された密封プラグと、を含む。
【0012】
1つの実施形態において、充電接続端子は、均一な厚さを有するシートによって形成された一体物である。
【0013】
1つの実施形態において、第1の係合部は、変換部(conversion part)と伝導性シートとを含み、変換部は、本体と伝導性シートとの間に接続され、伝導性シートの厚さは、シートの厚さの2倍である。
【0014】
1つの実施形態では、伝導性シートは、同じ2枚を部分的に積層して形成されている。
【0015】
1つの実施形態において、第1の係合部は、シートのうちの2つにそれぞれ部分的に接続された変換部のうちの2つを含む。
【0016】
1つの実施形態において、充電接続端子は、交流充電端子である。
【0017】
本願は、更に、端子キャビティを備えるソケット・ハウジングと、充電ソケットに適用され、ソケット・ハウジングに配置される上記充電接続端子とを備える、充電ソケットを提供する。
【0018】
1つの実施形態において、充電接続端子の周方向外壁にクランプ弾性シートが設けられ、ソケット・ハウジングの内壁にクランプ弾性シートに適合したクランプ部が設けられている。
【発明の効果】
【0019】
充電ソケットに適用され、本願によって提供される充電接続端子の有益な効果は、
先行技術と比較して、本願に係る充電接続端子は、本体と、第1の係合部と、第2の係合部とを備え、第1の係合部は、第1の合わせ端子とプラグ接続可能に接続するように構成され、第1の合わせ端子は、固定のために第1の係合部をクランプし、第2の係合部は、外部充電デバイスの第2の合わせ端子と係合するように構成され、充電接続端子は、第2の係合部を介して外部充電デバイスと電気的に接続し、第1の係合部は電気エネルギーをそれに係合した第1の合わせ端子に伝達するので、電気エネルギーは蓄電池に伝達され、
充電接続端子が損傷して修理する必要がある場合、充電接続端子の第1の係合部を第1の合わせ端子から離脱させて分解を完了し、損傷していない充電接続端子の第1の係合部を第1の合わせ端子に係合固定し、メンテナンスが簡単でメンテナンスコストを低減することにある。
【0020】
本願によって提供される充電ソケットの有益な効果は、
先行技術と比較して、本願の充電ソケットは、端子キャビティを備えるソケット・ハウジングと、充電ソケットに適用され、ソケット・ハウジングに配置される上述の充電接続端子とを備え、充電接続端子は、本体、第1の係合部および第2の係合部を備え、第1の係合部は、第1の合わせ端子とプラグ接続可能に接続するように構成され、第1の合わせ端子は、第1の係合部をクランプして固定し、第2の係合部は、外部充電デバイスの第2の合わせ端子と係合するように構成され、充電ソケットは、ソケット・ハウジングに配置された第2の係合部を介して外部充電デバイスと電気的に接続し、第1の係合部は、それに係合した第1の合わせ端子に電気エネルギーを伝達し、従って、充電ソケットに接続した蓄電池に電気エネルギーは伝達され、
充電ソケットの充電接続端子が損傷して修理する必要がある場合、充電接続端子の第1の係合部を第1の合わせ端子から離脱させ、ソケット・ハウジングから取り外して分解を完了し、損傷のない充電接続端子をソケット・ハウジングに装着し、第1の係合部を第1の合わせ端子に係合固定し、メンテナンスが簡単でメンテナンスコストを低減することにある。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本願の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下、実施形態または従来技術の説明で必要とされる図面を簡単に紹介する。当然のことながら、以下の説明における図面は、本発明の一部の実施形態に過ぎず、他の図面も当業者であれば、これらの図面に基づいて創作的な労力を要することなく得ることができるものである。
【
図1】本発明の1つの実施形態によって提供される充電接続端子の第1の立体構造図である。
【
図2】本発明の1つの実施形態によって提供される充電接続端子の第2の立体構造図である。
【
図3】本発明の1つの実施形態によって提供される充電接続端子の前面構造図である。
【
図4】本発明の1つの実施形態によって提供される充電接続端子の断面構造図である。
【
図5】本発明の他の実施形態によって提供される充電接続端子の立体構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本願の解決すべき技術的課題、技術的解決策および有益な効果をより理解しやすくするために、添付の図面および実施形態を参照して、以下に本願を詳細に説明する。なお、本明細書中に記載された特定の実施形態は、本願を説明するためにのみ使用され、本願を限定するために使用されるものではないと解されるべきである。
【0023】
ある構成要素が他の構成要素に「固定されている」または「配置されている」と記載されている場合、それは他の構成要素上に直接存在することも、間接的に存在することもあることに留意すべきである。ある構成要素が他の構成要素に「接続されている」と言われる場合、それは他の構成要素に直接または間接的に接続されていてもよい。
【0024】
本願明細書中では、「長さ(length)」、「幅(width)」、「上側の(upper)」、「下側の(lower)」、「前の(front)」、「後ろの(rear)」、「左の(left)」、「右の(right)」、「垂直の(vertical)」、「水平の(horizontal)」、「上部の(top)」、「下部の(bottom)」、「内部の(internal)」、「外部の(external)」などの用語で示される方向性や位置関係は、添付の図に示された方向性や位置関係に基づいており、本発明を説明するためにのみ使用されており、示された装置や要素が特定の方向性を有さなければならないことや、特定の方向性で構成され、動作することを示したり、暗示したりするのではなく、説明の便宜のために使用されていると解されるべきである。従って、方位または位置関係は、本願の限定として理解することはできない。
【0025】
更に、「第1の(first)」および「第2の(second)」という用語は、説明の便宜上のものであり、相対的な重要性を示したり示唆したり、示された技術的特徴の数を暗に示したりするものと解釈されるべきではない。「第1の」または「第2の」で限定される特徴は、1つ以上の特徴が含まれることを明示的または暗示的に示している場合がある。本願明細書中では、「複数の(multiple/a plurality of)」は、追加の明示的かつ具体的な規定がない限り、2つまたは2つ以上を意味する。
【0026】
図1~
図3を併せて参照すると、充電ソケットに適用され、本実施形態が備える充電接続端子1は、本体2と、第1の係合部3と、第2の係合部4とを備えている。第1の係合部3は、第1の合わせ端子とプラグ接続可能に接続するように構成され、第1の合わせ端子は第1の係合部3をクランプして固定し、第2の係合部4は、外部充電デバイスの第2の合わせ端子と係合するように構成される。第2の係合部4と外部充電デバイスとを電気的に接続することにより、第1の係合部3はそれに係合した第1の合わせ端子に電気エネルギーを伝達し、これにより電気エネルギーは蓄電池に伝達される。充電接続端子1が破損して修理が必要な場合、充電接続端子1の第1の係合部3を第1の合わせ端子から切り離して分解を完了し、破損していない充電接続端子1の第1の係合部3を第1の合わせ端子に係合して固定する工程は、メンテナンスが簡単でメンテナンスコストを低減することが可能である。任意に、充電接続端子1は、AC(交流)充電端子である。
【0027】
図2~
図4を併せて参照すると、本実施形態で提供される充電接続端子1の具体的な実施形態として、充電接続端子1の第1の係合部3の一端が第2の係合部4に固定されるように接続され、第1の係合部3の他端が第1の合わせ端子とプラグ接続可能に接続するように構成されたフラット状(または平板状)伝導性シート32とされる。第1の係合部3の一端をフラット状の伝導性シート32として配置することを通じて、第1の係合部3と第1の合わせ端子とをプラグ接続可能に接続することができ、より便利である。また、充電接続端子1が破損して修理が必要な場合、第1の係合部3の伝導性シート32を第1の合わせ端子から切り離して分解を完了し、破損していない第1の係合部3の伝導性シート32を第1の合わせ端子に係合固定することができ、メンテナンスが容易でメンテナンス費用を低減することができる。任意に、伝導性シート32の両側の外面は全て電気接触面であるので、第1の合わせ端子は第1の係合部3とプラグ接続可能に接続された状態で電流伝送を実現でき、第2の係合部4は外部充電デバイスと電気的に接続され、第1の係合部3は電気エネルギーをこれにプラグ接続可能に接続した第1の合わせ端子と蓄電池に伝達させることができる。任意選択で、伝導性シート32の外面には滑り止め構造体が設けられ、伝導性シート32と第1の合わせ端子との間の摩擦力を高めるのに有益であり、第1の合わせ端子と充電接続端子1との間の接続安定性を促進することができる。任意選択的に、第1の係合部3は、伝導性シート32の周辺側壁に配置されたガイド構造体33を備え、第1の係合部3の移動方向を制限して、充電接続端子1と第1の合わせ端子との間のプラグで接続可能な接続を容易にしている。なお、本明細書において、ガイド構造体33の具体的な構造は、特に限定されるものではない。任意に、ガイド構造体33は、伝導性シート32の周方向の側壁に設けられたガイド面取りである。
【0028】
図2~
図4を併せて参照すると、本実施形態では、充電接続端子1の第2の係合部4は筒状であり、第2の係合部4は、第1の係合部3に固定されるように連結された上端部41と、上端部41と反対側の下端部42とを備えている。第2の係合部4の下端部42の周方向の内壁は、第2の合わせ端子と軸方向に接続するように、およびプラグ接続可能に接続するように構成された筒状キャビティ421を形成するように囲まれており、第2の合わせ端子は、第2の係合部4の下端部42を介して第2の係合部4の軸方向に沿って筒状キャビティ421に挿入され得るようになっている。任意選択で、第2の係合部4の周方向内壁は、第2の合わせ端子と隣接してクランプするように構成された複数の金属弾性片が均一に設けられ、第2の合わせ端子と第2の係合部4との間のプラグで接続可能な接続がより安定し、充電接続端子1の信頼性を向上させるのに有益であるようなものである。任意選択で、第1の係合部3の幅は、第2の係合部4の筒状外径よりも小さく、これは、組立および分解に便利である。
【0029】
更に
図3~
図4を参照して説明すると、本実施形態では、充電接続端子1にシール部材5が設けられており、このシール部材5の具体的な構造および材質は、本明細書において限定されるものではない。任意選択的に、シール部材5は、第2の係合部4の外面に囲むように配置されたシールリング51と、筒状キャビティ421の内部に配置されたシールプラグ52とを備え、シールプラグ52は、軸方向に互いにシールされた両端部で、筒状キャビティ421を複数の筒状キャビティに分割する。任意に、シール部材5と本体2とは一体部分としてオーバーモールドされる。
【0030】
本発明が提供する充電接続端子1の他の具体的な実施態様として
図5を参照されたい、充電接続端子1は均一な厚さを有するシートによって形成された一体物(integral piece)である。任意選択で、第1の係合部3は変換部31と伝導性シート32を含み、変換部31は本体2と伝導性シート32の間に接続され、伝導性シート32の厚さはシートの厚さの2倍であり、第1の係合部3はシートを押し出して形成し、伝導性シート32の厚さはシートの厚さの2倍で、これは、伝導性シート32の信頼性を向上し加工と製造を容易にすることに有益である。任意に、伝導性シート32は、同じ2枚を部分的に積層して形成されるので、大量生産に便利である。任意選択的に、第1の係合部3は、変換部31のうちの2つを含み、これらの変換部31は、上記シートのうちの2つにそれぞれ部分的に接続されて、伝導性シート32と本体2との間の接続安定性を確保するとともに、製品の信頼性を確保することができる。
【0031】
本発明は更に、端子キャビティを備えるソケット・ハウジングと、充電ソケットに適用され、ソケット・ハウジングに配置される上記充電接続端子1とを含む充電ソケットを提供し、充電接続端子1は、本体2、第1の係合部3および第2の係合部4とを備え、第1の係合部3は、第1の合わせ端子とプラグ接続可能に接続するように構成され、第1の合わせ端子は、第1の係合部3をクランプして固定し、第2の係合部4は、外部充電デバイスの第2の合わせ端子と係合するように構成され、充電ソケットは、ソケット・ハウジングに配置された第2の係合部4を介して外部充電デバイスに電気的に接続し、第1の係合部3が、それに係合した第1の合わせ端子に電気エネルギーを伝達し、従って、充電ソケットに接続した蓄電装置に電気エネルギーは伝搬される。充電ソケットの充電接続端子1が損傷して修理する必要がある場合、充電接続端子1の第1の係合部3を第1の合わせ端子から離脱させ、ソケット・ハウジングから取り外して分解を完了し、損傷のない充電接続端子1をソケット・ハウジングに装着し、第1の係合部3を第1の合わせ端子に係合固定する工程は、メンテナンス面で簡単でメンテナンスコストを低減させることが可能である。任意に、充電接続端子1の周方向外壁にクランプ弾性シート11を設け、ソケット・ハウジングの内壁にクランプ弾性シート11に適合したクランプ部を設け、充電接続端子1をソケット・ハウジングにクランプする方法でしっかりと取り付け、組立工程中に受ける抵抗が小さくなるようにする。クランプ弾性シート11は、抵抗が小さくなるように絞られた後に収縮するので、作業者が組み立てるのに便利である。なお、本明細書において、クランプ弾性シート11の枚数は限定されない。任意に、クランプ弾性シート11は複数あり、複数のクランプ弾性シート11は、充電接続端子1の周方向外壁に間隔を置いて配置され、充電接続端子1とソケット・ハウジングとの間の接続安定性を向上させるのに有益である。
【0032】
上記の説明では、本実施形態の好ましい実施形態のみが記載されているが、これは本実施形態を限定するものではない。本実施形態の精神および原理の範囲内で行われるあらゆる変更、同等な置き換えおよび改良は、本実施形態の保護範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0033】
1 … 充電接続端子
11 … クランプ弾性シート
2 … 本体
3 … 第1の係合部
31 … 変換部
32 … 伝導性シート
33 … ガイド構造体
4 … 第2の係合部
41 … 上端部
42 … 下端部
421 … 筒状キャビティ
5 … シール部材
51 … シールリング
52 … シールプラグ
【外国語明細書】