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特開2022-112475デュアル空気浄化循環システムを備えた電気ロースター{Electric Roaster Equipped Dual Air Purification and Circulation System}
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  • 特開-デュアル空気浄化循環システムを備えた電気ロースター{Electric  Roaster  Equipped  Dual  Air  Purification  and  Circulation  System} 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022112475
(43)【公開日】2022-08-02
(54)【発明の名称】デュアル空気浄化循環システムを備えた電気ロースター{Electric Roaster Equipped Dual Air Purification and Circulation System}
(51)【国際特許分類】
   A47J 37/06 20060101AFI20220726BHJP
【FI】
A47J37/06 321
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021175491
(22)【出願日】2021-10-27
(31)【優先権主張番号】10-2021-0008492
(32)【優先日】2021-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0084316
(32)【優先日】2021-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】519321960
【氏名又は名称】ダウォン イー アンド エー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100081961
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 光春
(74)【代理人】
【識別番号】100112564
【弁理士】
【氏名又は名称】大熊 考一
(74)【代理人】
【識別番号】100163500
【弁理士】
【氏名又は名称】片桐 貞典
(74)【代理人】
【識別番号】230115598
【弁護士】
【氏名又は名称】木内 加奈子
(72)【発明者】
【氏名】チェ ソン ヒョク
【テーマコード(参考)】
4B040
【Fターム(参考)】
4B040AA03
4B040AA08
4B040AC03
4B040AD04
4B040AE13
4B040CA05
4B040CB20
4B040NA12
4B040NA16
4B040NA20
(57)【要約】      (修正有)
【課題】肉を焼く際に発生する油蒸気、煙、熱気及び臭いがロースター本体の外部に拡散される現象を防止する電気ロースターを提供する。
【解決手段】デュアル空気浄化循環システムを備えた電気ロースターに関し、焼き板170の排油ノズル171の下部にある油受け110を挟んでロースター本体100の下部空間の両側に位置する第1の吸入ファン121及び第2の吸入ファン122からなり、第1の吸入ファンは、油蒸気、煙を排油ノズルを通じて吸入し、放熱板の第1の排出孔153を通じて再び焼き板の上部に供給して第1の空気循環の流れを形成し、第2の吸入ファンは、油蒸気、煙を排油ノズルを通じて吸入し、放熱板の第2の排出孔154を通じて再び焼き板の上部に供給して第2の空気循環の流れを形成し、排油ノズルから排出される油蒸気、煙は、油受けに貯蔵された水に接触されて浄化された後、第1、第2の吸入ファンに流入されることを特徴とする。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロースター本体;
前記ロースター本体の下部の内側に設けられ、水が貯蔵される油受け;
前記油受けの両側面に位置して備えられる吸入ファン;
前記油受け及び吸入ファンの上部に離隔して結合され、底板の中央長手方向に沿って一定間隔で貫通孔が形成され、前記ロースター本体の両側の内側壁部と離隔して位置する両側板には多数の第1の排出孔及び第2の排出孔が各々形成された放熱板;及び
前記放熱板の第1の排出孔及び第2の排出孔が上部に位置するように前記放熱板の底板の上部に離隔して設けられ、中央長手方向に沿って一定間隔で多数の排油ノズルが形成された焼き板;を含めて構成されるが、
前記吸入ファンは、前記排油ノズルの下部に位置する前記油受けを挟んで前記ロースター本体の下部空間の両側に位置する第1の吸入ファン及び第2の吸入ファンからなり、
前記第1の吸入ファンは、前記焼き板の上部で発生した油蒸気、煙、熱気及び臭いが含まれた空気を前記排油ノズルを通じて吸入し、前記放熱板の第1の排出孔を通じて再び前記焼き板の上部に供給することによって第1の空気循環の流れを形成し、
前記第2の吸入ファンは、前記焼き板の上部で発生した油蒸気、煙、熱気及び臭いが含まれた空気を前記排油ノズルを通じて吸入し、前記放熱板の第2の排出孔を通じて再び前記焼き板の上部に供給することによって第2の空気循環の流れを形成し、
前記第1の吸入ファン及び第2の吸入ファンの吸入力によって前記排油ノズルから排出される油蒸気、煙、熱気及び臭いが含まれた空気は、前記排油ノズルの下部に位置した前記油受けに貯蔵された水に接触されて浄化された後、前記第1の吸入ファン及び第2の吸入ファンに流入されることを特徴とするデュアル空気浄化循環システムを備えた電気ロースター。
【請求項2】
請求項1において、
前記放熱板の貫通孔には、前記焼き板の排油ノズルが貫通結合されることを特徴とするデュアル空気浄化循環システムを備えた電気ロースター。
【請求項3】
請求項1において、
前記吸入ファンは、長形のファンであることを特徴とするデュアル空気浄化循環システムを備えた電気ロースター。
【請求項4】
請求項1において、
前記焼き板は、側端面の形状が「V」形態を有することを特徴とするデュアル空気浄化循環システムを備えた電気ロースター。
【請求項5】
請求項1において、
前記油受けは、前記ロースター本体の下部一側で前記ロースター本体にスライディング結合方式で組み立て及び分解できるように設けられることを特徴とするデュアル空気浄化循環システムを備えた電気ロースター。
【請求項6】
請求項1において、
前記排油ノズルから排出される油蒸気、煙、熱気及び臭いが含まれた空気を前記油受けに案内するガイド手段を更に含むことを特徴とするデュアル空気浄化循環システムを備えた電気ロースター。
【請求項7】
請求項6において、
前記ガイド手段は、前記油受けと前記放熱板との間に位置するように前記ロースター本体の内部に設けられることを特徴とするデュアル空気浄化循環システムを備えた電気ロースター。
【請求項8】
請求項7において、
前記ガイド手段は、
中央長手方向に沿って前記排油ノズルと向かい合う位置に備えられる第1の通気孔;
前記第1及び第2の吸入ファンと各々向かい合う位置に備えられる第2の通気孔;及び
前記第1の通気孔から前記油受けに向かった後、再び前記第2の通気孔に向かうように湾曲した形状を有し、前記油受けの上部をカバーする案内面;を有することを特徴とするデュアル空気浄化循環システムを備えた電気ロースター。
【請求項9】
請求項8において、
前記油受けは、前記ロースター本体の下部一側で前記ロースター本体にスライディング結合方式で組み立て及び分解できるように設けられ、
前記ガイド手段の一側面の下段には、前記油受けが通過できる開口部が形成されたことを特徴とするデュアル空気浄化循環システムを備えた電気ロースター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気ロースターに関するものであって、より詳細には、食べ物を調理する時に発生する油蒸気及び煙を除去することができる空気浄化循環システムを備えた電気ロースターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に家庭や飲食店等では、多数の排油孔が形成されているグリルと、グリルの下部に備えられて排油孔から落ちる油を受ける油受けからなる電気ロースターが備えられている。
【0003】
このような電気ロースターは、肉を焼く際に発生する油がグリルの排油孔を通じて下部の油受けに排出されることもあるが、比較的多くの量の油は外部に跳ねるようになり、電気ロースターの周りを汚染させるようになり、肉を焼く際に発生する臭いや煙が室内に拡散して室内の空気が汚染される問題があり、肉を焼く際にグリルの熱が室内に放出されることによって、肉を焼く時間が遅延し、それによる電力消耗が増加した。
【0004】
このような問題を解決するために、図1を参照すれば、本発明者は、ロースター本体(100)と;前記ロースター本体(100)の下部の内部の一側に設けられ、水が貯蔵される油受け(110)と;前記油受け(110)の一側に備えられて油蒸気、煙、熱気及び臭いが含まれた空気を吸入して油受け(110)に貯蔵された水の上に送風させる吸入ファン(120)と;前記油受け(110)及び吸入ファン(120)の上部に離隔して結合され、中央長手方向に沿って一定間隔で貫通孔(157)が形成され、周り上部の長手方向の両側端には、多数の吸入孔(154)及び排出孔(153)が形成された放熱板(150)と;前記放熱板(150)の上部に離隔して設けられ、中央長手方向に沿って一定間隔で多数の排油ノズル(171)が形成された焼き板(170);を含めて構成されるが、前記油受け(110)と前記吸入ファン(120)との間には吸入された油蒸気、煙、熱気及び臭いを含む空気が前記油受け(110)に貯蔵された水に向かうように案内するエアガイド(130)を設けて、前記吸入ファン(120)によって送風される油蒸気、煙、熱気及び臭いを含む空気がエアガイド(130)によって前記油受け(110)に貯蔵された水の上に下向して流れるようにして水との接触を増大させることによって浄化性能を向上させたことを特徴とする油蒸気及び煙浄化循環システムを備えた電気ロースターを開発して出願し、特許を受けたことがある(下記、「特許文献1」ご参照)。
【0005】
しかし、「特許文献1」に開示された従来の電気ロースターは、図1で黒い矢印で図示された空気の流れのように、焼き板(170)で肉を焼く際に発生する油蒸気、煙、熱気及び臭いが含まれた空気中の一部が放熱板(150)の吸入孔(154)に吸入されず、慣性によってロースター本体(100)を越えて外部に拡散される現象が発生し、これによって電気ロースターの周りを汚染させる問題が依然として残っていた。
それだけでなく、従来の電気ロースターは、吸入ファン(120)が油蒸気、煙、熱気及び臭いが浄化される前の空気を吸入して送風するので、吸入ファン(120)の内部が油蒸気等による汚染にそのまま露出した構造を有するしかないので、吸入ファン(120)の耐久性が顕著に低下する問題点があった。
また、従来の電気ロースターは、油蒸気が含まれた空気が吸入孔(154)に吸入された後、吸入ファン(120)に流入される前にもロースター本体(100)の内側壁部を伝って流れ凝縮されて油を発生させて本体(100)の内側壁部を汚染させるので、このような汚染を防止するためには、本体(100)の内側壁部にオイルフェンス(140)が追加的に備えられる必要があった。
また、油蒸気、煙、熱気及び臭いを含む空気を浄化する水が貯蔵された油受け(100)が図1で白い矢印で図示された空気循環の流れの上で吸入ファン(120)の下流に位置するので、浄化性能の向上のためには吸入ファン(120)で送風される空気を油受け(110)に貯蔵された水へ向かうように誘導するエアガイド(130)が備えられなければならなかった。
【0006】
しかし、このようなエアガイド(130)、オイルフェンス(140)等は、結局部品数の増加に繋がり、電気ロースターの製造工程及び製造単価に否定的な影響を及ぼすようになる問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】KR10-1803836 B1(2017.12.04.)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記のような問題点を解決するために案出されたものであって、本発明の目的は、肉を焼く際に発生する油蒸気、煙、熱気及び臭いが含まれた空気がロースター本体の外部に拡散される現象を根本的に防止することができるデュアル空気浄化循環システムを備えた電気ロースターを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記のような課題を解決するための本発明に係るデュアル空気浄化循環システムを備えた電気ロースターは、ロースター本体;前記ロースター本体の下部の内側に設けられ、水が貯蔵される油受け;前記油受けの両側面に位置して備えられる吸入ファン;前記油受け及び吸入ファンの上部に離隔して結合され、底板の中央長手方向に沿って一定間隔で貫通孔が形成され、前記ロースター本体の両側の内側壁部と離隔して位置する両側板には、多数の第1の排出孔及び第2の排出孔が各々形成された放熱板;及び前記放熱板の第1の排出孔及び第2の排出孔が上部に位置するように前記放熱板の底板の上部に離隔して設けられ、中央長手方向に沿って一定間隔で多数の排油ノズルが形成された焼き板;を含めて構成されるが、前記吸入ファンは、前記排油ノズルの下部に位置する前記油受けを挟んで前記ロースター本体の下部空間の両側に位置する第1の吸入ファン及び第2の吸入ファンからなり、前記第1の吸入ファンは、前記焼き板の上部で発生した油蒸気、煙、熱気及び臭いが含まれた空気を前記排油ノズルを通じて吸入し、前記放熱板の第1の排出孔を通じて再び前記焼き板の上部に供給することによって第1の空気循環の流れを形成し、前記第2の吸入ファンは、前記焼き板の上部で発生した油蒸気、煙、熱気及び臭いが含まれた空気を前記排油ノズルを通じて吸入し、前記放熱板の第2の排出孔を通じて再び前記焼き板の上部に供給することによって、第2の空気循環の流れを形成し、前記第1の吸入ファン及び第2の吸入ファンの吸入力によって前記排油ノズルから排出される油蒸気、煙、熱気及び臭いが含まれた空気は、前記排油ノズルの下部に位置した前記油受けに貯蔵された水に接触されて浄化された後、前記第1の吸入ファン及び第2の吸入ファンに流入されることを特徴とする。
好ましく、前記放熱板の貫通孔には、前記焼き板の排油ノズルが貫通結合されることができる。
好ましく、前記吸入ファンは、長形のファンであることができる。
好ましく、前記焼き板は、側端面の形状が「V」形態を有することができる。
好ましく、前記油受けは、前記ロースター本体の下部一側で前記ロースター本体にスライディング結合方式で組み立て及び分解できるように設けられることができる。
【0010】
一方、本発明に係るデュアル空気浄化循環システムを備えた電気ロースターは、前記排油ノズルから排出される油蒸気、煙、熱気及び臭いが含まれた空気を前記油受けに案内するガイド手段を更に含むことができる。
前記ガイド手段は、前記油受けと前記放熱板との間に位置するように前記ロースター本体の内部に設けられる。
前記ガイド手段は、中央長手方向に沿って前記排油ノズルと向かい合う位置に備えられる第1の通気孔;前記第1及び第2の吸入ファンと各々向かい合う位置に備えられる第2の通気孔;及び前記第1の通気孔から前記油受けに向かった後、再び前記第2の通気孔に向かうように湾曲した形状を有し、前記油受けの上部をカバーする案内面;を有する。
好ましく、前記ガイド手段の一側面の下段には、前記油受けが通過できる開口部が形成される。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るデュアル空気浄化循環システムを備えた電気ロースターは、第1の吸入ファン及び第2の吸入ファンによって、放熱板に形成された第1の排出孔及び第2の排出孔は浄化された空気のみを排出し、油蒸気、煙、熱気及び臭いが含まれた空気の吸入は、調理の際に発生した油が排出される焼き板の排油ノズルのみを通じてできるようにすることによって、電気ロースターの周りが汚染されることを防止できるようにする。
また、第1の吸入ファン及び第2の吸入ファンの内部には、油蒸気、煙、熱気及び臭いが浄化された空気が流れるようにすることによって、吸入ファンの内部が油蒸気等による汚染に露出することを防止することができる。
また、第1の吸入ファン及び第2の吸入ファンによって形成される第1の空気循環の流れ及び第2の空気循環の流れは、従来技術におけるオイルフェンスやエアガイドのような付加的な構成を省略できるようにすることによって、製造工程及び製造単価に有利な効果を発揮する。
また、ガイド手段によって油受けに貯蔵された水に接触されず、すぐ第1及び第2の吸入ファンへ向かう空気の流れを最小化することによって、浄化効率を極大化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、従来技術に係る電気ロースターの空気循環の流れを図示した断面図である。
図2図2は、本発明に係るデュアル空気浄化循環システムを備えた電気ロースターの分解斜視図である。
図3図3は、本発明に係るデュアル空気浄化循環システムを備えた電気ロースターの空気循環の流れを図示した断面図である。
図4図4は、ガイド手段が含まれた本発明の第2の実施例に係るデュアル空気浄化循環システムを備えた電気ロースターの分解斜視図である。
図5図5は、ガイド手段が含まれた本発明の第2の実施例に係るデュアル空気浄化循環システムを備えた電気ロースターの空気循環の流れを図示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下では、本発明に係るデュアル空気浄化循環システムを備えた電気ロースターを添付された図面を参照して詳細に説明する。但し、本発明の要旨を不要に不明にするような公知機能及び構成についての詳細な説明は省略する。
【0014】
図2は、本発明に係るデュアル空気浄化循環システムを備えた電気ロースターの分解斜視図であり、図3は、本発明に係るデュアル空気浄化循環システムを備えた電気ロースターの空気循環の流れを図示した断面図である。
【0015】
図2を参照すれば、本発明に係るデュアル空気浄化循環システムを備えた電気ロースターは、ロースター本体(100)、前記ロースター本体(100)の下部の内側に設けられ、水が貯蔵される油受け(110)、前記油受け(110)の両側面に位置する吸入ファン(121、122)、前記油受け(110)及び吸入ファン(121、122)の上部に離隔して結合される放熱板(150)、前記放熱板(150)の上部に離隔して設けられる焼き板(170)及び、前記焼き板(170)の下部に位置するヒーター(161)と温度調節ノブ(162)、吸入ファンスイッチ(163)等の部品が設けられた加熱体(160)を含めて構成される。
【0016】
前記焼き板(170)は、側端面の形状が「V」形態を有し、中央長手方向に沿って一定間隔で多数の排油ノズル(171)が形成されている。
【0017】
本発明で前記排油ノズル(171)は、調理の際に発生した油が焼き板(170)の中央に溜まって下部の油受け(110)に排出されるようにするのみならず、下記の説明のように、焼き板(170)の上部で発生した油蒸気、煙、熱気及び臭いが含まれた空気が排油ノズル(171)の下部に位置した油受け(110)に向かって排出されるようにする。
【0018】
前記放熱板(150)は、底板(155)の中央長手方向に沿って一定間隔で貫通孔(157)が形成されて前記焼き板(170)の排油ノズル(171)が貫通結合され、これによって加熱体(160)のヒーター(161)が位置した上部空間と、吸入ファン(121、122)が位置した下部空間とを分離することによって、加熱体(160)のヒーター(161)で発生した熱によって吸入ファン(121、122)が加熱されて損なわれないようにする。
【0019】
また、前記放熱板(150)は、周り上部の長手方向の両側板(151、152)に多数の第1の排出孔(153)及び第2の排出孔(154)が各々形成され、吸入ファン(121、122)によって送風される空気が焼き板(170)の上部に供給されてエアカーテンを形成するようにする(図3の矢印ご参照)。
【0020】
前記吸入ファン(121、122)は、その種類が特には制限されないが、図2に図示したような長形のファンが焼き板(170)の上部の均一なエアカーテンの形成により適する。
【0021】
前記油受け(110)は、図2に図示したように、ロースター本体(100)の下部一側でロースター本体(100)にスライディング結合方式で組み立て及び分解できるように設けられることが好ましい。
【0022】
図3を参照すれば、本発明で前記吸入ファン(121、122)は、前記排油ノズル(171)の下部に位置する油受け(110)を挟んで前記ロースター本体(100)の下部空間の両側に位置する第1の吸入ファン(121)及び第2の吸入ファン(122)からなることを特徴とする。
【0023】
これによって、前記第1の吸入ファン(121)は、前記焼き板(170)の上部で発生した油蒸気、煙、熱気及び臭いが含まれた空気を前記排油ノズル(171)を通じて吸入し、前記放熱板(150)の第1の排出孔(153)を通じて再び前記焼き板(170)の上部に供給することによって第1の空気循環の流れを形成し、これと同時に前記第2の吸入ファン(122)は、前記焼き板(170)の上部で発生した油蒸気、煙、熱気及び臭いが含まれた空気を前記排油ノズル(171)を通じて吸入し、前記放熱板(150)の第2の排出孔(154)を通じて再び前記焼き板(170)の上部に供給することによって第2の空気循環の流れを形成する。
【0024】
この時、前記第1の吸入ファン(121)及び第2の吸入ファン(122)の吸入力によって前記排油ノズル(171)から排出される油蒸気、煙、熱気及び臭いが含まれた空気は、排油ノズル(171)の下部に位置した油受け(110)に向かうようになり、油受け(110)に貯蔵された水(W)に接触されて浄化された後、前記第1の吸入ファン(121)及び第2の吸入ファン(122)に流入される。
【0025】
従って、前記第1の吸入ファン(121)及び第2の吸入ファン(122)の内部には、従来技術と違って、油蒸気、煙、熱気及び臭いが浄化された空気が流れるようになるので、吸入ファン(121、122)の内部が油蒸気等による汚染に露出せず、吸入ファン(120)の耐久性が向上するようになる。
【0026】
また、放熱板(150)に形成された第1の排出孔(153)及び第2の排出孔(154)は、浄化された空気のみを排出し、油蒸気、煙、熱気及び臭いが含まれた空気の吸入は、調理の際に発生した油が排出される焼き板(170)の排油ノズル(171)のみを通じてできるので、空気循環の流れの経路上に浄化されない空気がロースター本体(100)を越えて外部に拡散される可能性を根本的に遮断することによって、電気ロースターの周りを汚染させることを防止できるようになる。
【0027】
また、第1の吸入ファン及び第2の吸入ファンで送風される空気は油蒸気等が浄化された空気であるので、空気循環の流れの経路上でロースター本体(100)の内側壁部を汚染させるおそれがなく、これによって従来技術におけるオイルフェンスの構成を省略することができる長所がある。
【0028】
また、油蒸気、煙、熱気及び臭いが含まれた空気が排油ノズル(171)を通じてロースター本体(100)の内部に吸入される時、排油ノズル(171)自体によって油受け(110)に向かうように空気の流れが誘導されるので、従来技術におけるエアガイドのような付加的な構成も省略できるようになる。
【0029】
一方、図4及び図5を参照すれば、本発明の第2の実施例として本発明に係るデュアル空気浄化循環システムを備えた電気ロースターは、排油ノズル(171)から排出される油蒸気、煙、熱気及び臭いが含まれた空気を油受け(110)に案内するガイド手段(180)を更に含む。
【0030】
前記ガイド手段(180)は、前記油受け(110)と前記放熱板(150)との間に位置するように前記ロースター本体(100)の内部に設けられるが、中央長手方向に沿って前記排油ノズル(171)と向かい合う位置に備えられる第1の通気孔(181)、前記第1及び第2の吸入ファン(121、122)と各々向かい合う位置に備えられる第2の通気孔(182)及び、前記第1の通気孔(181)から前記油受け(110)に向かった後、再び前記第2の通気孔(182)に向かうように湾曲した形状を有し、前記油受け(110)の上部をカバーする案内面(183)を有するように形成される。
【0031】
これによって、前記排油ノズル(171)から排出される油蒸気、煙、熱気及び臭いが含まれた空気は、前記第1の通気孔(181)を通じて前記ガイド手段(180)の内部に流入されるようになり、前記案内面(183)によって形成される空気の流れによって前記油受け(110)に貯蔵された水(W)に接触された後、前記第2の通気孔(182)を通じて前記第1及び第2の吸入ファン(121、122)に吸入されるようになる。
【0032】
前記案内面(183)は、前記排油ノズル(171)から排出される油蒸気、煙、熱気及び臭いが含まれた空気の中、前記油受け(110)に貯蔵された水(W)に接触されず、すぐ第1及び第2の吸入ファン(121、122)へ向かう流れを抑制する機能を果たす。
【0033】
従って、本発明の第2の実施例は、前記ガイド手段(180)によって排油ノズル(171)から排出される油蒸気、煙、熱気及び臭いが含まれた空気が油受け(110)に確実に誘導できるようにすることによって、排油ノズル(171)から排出される油蒸気、煙、熱気及び臭いが含まれた空気の中、油受け(110)に貯蔵された水(W)に接触されず、すぐ第1及び第2の吸入ファン(121、122)へ向かう流れを最小化して浄化効率を極大化することができる。
【0034】
前記ガイド手段(180)の一側面の下段には前記油受け(110)が通過できる開口部(184)が形成され、前記油受け(110)が前記ロースター本体(100)の下部一側で前記ロースター本体(100)にスライディング結合方式で組み立て及び分解できるようにすることができる。
【0035】
本明細書と添付された図面に開示された実施例は、本発明の技術的思想を分かりやすく説明するための目的で用いられたものだけであり、特許請求範囲に記載された本発明の範囲を制限するために用いられたものではない。従って、本技術分野の通常の知識を有する者ならば、これから多様な変形及び均等な他の実施例ができるという点を理解するだろう。
【符号の説明】
【0036】
100:ロースター本体
110:油受け
121:第1の吸入ファン
122:第2の吸入ファン
150:放熱板
151、152:側板
153:第1の排出孔
154:第2の排出孔
155:底板
157:貫通孔
160:加熱体
161:ヒーター
162:温度調節ノブ
163:吸入ファンスイッチ
170:焼き板
171:排油ノズル
180:ガイド手段
181:第1の通気孔
182:第2の通気孔
183:案内面
184:開口部
図1
図2
図3
図4
図5