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特開2022-112499高平坦化効率を有するケミカルメカニカル研磨パッド用の配合物及びそれを用いて作製されたCMPパッド
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022112499
(43)【公開日】2022-08-02
(54)【発明の名称】高平坦化効率を有するケミカルメカニカル研磨パッド用の配合物及びそれを用いて作製されたCMPパッド
(51)【国際特許分類】
   B24B 37/24 20120101AFI20220726BHJP
   B24B 37/26 20120101ALI20220726BHJP
   H01L 21/304 20060101ALI20220726BHJP
   C08J 5/14 20060101ALI20220726BHJP
【FI】
B24B37/24 C
B24B37/26
H01L21/304 622F
C08J5/14 CFF
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022006582
(22)【出願日】2022-01-19
(31)【優先権主張番号】17/154,682
(32)【優先日】2021-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】504089426
【氏名又は名称】ローム アンド ハース エレクトロニック マテリアルズ シーエムピー ホウルディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】弁理士法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】ブライアン・イー・バートン
(72)【発明者】
【氏名】テレサ・ブルガロラス・ブルファウ
【テーマコード(参考)】
3C158
4F071
5F057
【Fターム(参考)】
3C158AA07
3C158DA12
3C158EB05
3C158EB28
3C158EB29
3C158ED00
4F071AA53
4F071AF25Y
4F071AG02
4F071AG05
4F071BA02
4F071BA09
4F071BB01
4F071BB02
4F071BB12
4F071BB13
4F071DA20
5F057AA03
5F057AA06
5F057AA24
5F057BA15
5F057DA03
5F057EB03
5F057EB13
5F057EB30
(57)【要約】      (修正有)
【課題】反応混合物のポリウレタン反応生成物から作製されたCMP研磨パッド又は層を提供する。
【解決手段】反応混合物が、(i)1以上の芳香族ジイソシアナート又は直鎖芳香族イソシアナート末端ウレタンプレポリマーを含む、液状芳香族イソシアナート成分と、(ii)液状ポリオール成分であって、a)1以上のポリマーポリオールと、b)該液状ポリオール成分の総重量に対して12~40重量%の、1以上の2~9個の炭素原子を有する短鎖二官能性ポリオール、液状芳香族ジアミンの硬化剤混合物と、を含む液状ポリオール成分とを含み、短鎖二官能性ポリオール及び液状芳香族ジアミンの総モル数に対する液状芳香族ジアミンのモル比が、15:85~40:60の範囲であり、反応混合物が48~68重量%のハードセグメント材料を含む、CMP研磨パッド又は層。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁気基板、光学基板、及び半導体基板の少なくとも1つから選択される基板を研磨するためのケミカルメカニカル(CMP)研磨パッドであって、
前記CMP研磨パッドが、前記基板の研磨用に適合された研磨層を備え、
前記研磨層がポリウレタンであり、
前記ポリウレタンが、
(i)
液状芳香族イソシアナート成分であって、1以上の芳香族ジイソシアナート、又は前記液状芳香族イソシアナート成分の総固形分重量に対して20~40重量の未反応イソシアナート(NCO)濃度を有する直鎖芳香族イソシアナート末端ウレタンプレポリマーを含む、液状芳香族イソシアナート成分と、
(ii)
液状ポリオール成分であって、
a)
1以上のポリマーポリオールと、
b)前記液状ポリオール成分に対して12~40重量%の、
1以上の2~9個の炭素原子を有する短鎖二官能性ポリオール、及び
周囲条件下で液状である液状芳香族ジアミン、の硬化剤混合物と、
を含む、液状ポリオール成分と、
を含む反応混合物の生成物であり、
前記短鎖二官能性ポリオール及び液状芳香族ジアミンの総モル数に対する前記液状芳香族ジアミンのモル比が15:85~40:60の範囲であり、
前記反応混合物が、前記反応混合物の総重量に対して48~68重量のハードセグメント材料を含み、
さらに、前記CMP研磨層が、50ショアA(15秒)~68ショアD(15秒)の範囲の硬さ及び0.45~0.9g/mLの密度を有する、CMP研磨パッド。
【請求項2】
前記(i)液状芳香族イソシアナート成分が、直鎖メチレンジフェニルジイソシアナート(MDI)プレポリマー又はMDIを含む、請求項1に記載のCMP研磨パッド。
【請求項3】
前記(ii)液状ポリオール成分が、a)ポリテトラメチレングリコール(PTMEG)、ポリプロピレングリコール(PPG)、六官能性ポリオール、及びその混合物からなる群から選択される1以上のポリマーポリオールを含む、請求項1に記載のCMP研磨パッド。
【請求項4】
前記(ii)液状ポリオール成分の前記b)硬化剤混合物において、前記1以上の2~9個の炭素原子を有する短鎖二官能性ポリオールが、エチレングリコール、1,2-プロピレングリコール、1,3-プロピレングリコール、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5-ペンタンジオール、3-メチル-1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール及びその混合物からなる群から選択される、請求項1に記載のCMP研磨パッド。
【請求項5】
前記b)硬化剤混合物において、前記液状芳香族ジアミンが、ジメチルチオ-トルエンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、tert-ブチルトルエンジアミン、クロロトルエンジアミン、N,N’-ジアルキルアミノジフェニルメタン及びその混合物からなる群から選択される、請求項1に記載のCMP研磨パッド。
【請求項6】
前記b)硬化剤混合物において、短鎖二官能性ポリオール及び液状芳香族ジアミンの総モル数に前記対する液状芳香族ジアミンのモル比が、23:77~35:65の範囲である、請求項1に記載のCMP研磨パッド。
【請求項7】
前記反応混合物が、前記反応混合物の総重量に対して58~63重量%のハードセグメント材料を含む、請求項1に記載のCMP研磨パッド。
【請求項8】
前記CMP研磨パッドが、気体、水又はCO-アミン付加物によって形成されるもの以外の微量要素を含有しない、請求項1に記載のCMP研磨パッド。
【請求項9】
請求項1に記載の二成分反応混合物を提供する工程を含む、基板の研磨用に適合された研磨層を有するケミカルメカニカル(CMP)研磨パッドを製造する方法であって、
請求項1に記載の二成分反応混合物を提供する工程が、
ii)液状ポリオール成分中にc)CMP研磨パッド又は層の密度を生成するのに充分な水又はCO-アミン付加物を含む二成分反応混合物を提供する工程と、
前記(i)液状芳香族イソシアナート成分及び前記(ii)液状ポリオール成分を混合する工程と、
前記反応混合物を一成分として開放鋳型表面に適用する工程と、
前記反応混合物を周囲温度~130℃にて硬化させて、成形ポリウレタン反応生成物を形成する工程と、
前記鋳型から前記ポリウレタン反応生成物を除去する工程と、
次いで、60℃~130℃の温度にて1分間~18時間の間、最終硬化させる工程と、を含む、CMP研磨パッドを製造する方法。
【請求項10】
前記鋳型表面が、前記CMP研磨層の上面にメス型溝パターンを形成するオス型形状を有する、請求項9に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケミカルメカニカル平坦化研磨(CMP研磨)パッド及びその製造方法に関する。より詳細には、本発明は、液状芳香族ジイソシアナート成分及び液状ポリオール成分(モノアルキレンジオール、例えばエチレングリコールを含む)を含む二成分反応混合物と、液状芳香族ジアミン硬化剤とのポリウレタン反応生成物である、CMP研磨パッドに関する。
【背景技術】
【0002】
CMPプロセスにおいて、研磨パッドは、研磨剤含有研磨スラリー及び/又は砥粒不含有反応性液体などの研磨溶液と組み合わされて、半導体、光学又は磁気基板を平坦化又はその平面度を維持するような方法で、余分な材料を除去する。許容可能な除去速度と組み合わせて、層の均一性又は平坦化性能を高めたCMP研磨パッドが引き続き必要とされている。しかし、業界では、平坦化効率(PE)と欠陥性との間の性能についての妥協が残り、PEが大きいほど欠陥が多くなる。公知のCMP研磨パッドは、硬化剤として芳香族ジアミンを含む反応混合物から形成される。芳香族ジアミンの濃度が高いほど、反応時間が速くなり、高い引張強度、高い引張弾性率などの機械的特性が向上する。しかし、高い引張弾性率及び硬さを有するそのようなCMP研磨パッドは、良好な平坦化効率を与えることができるが、研磨で生じる欠陥の増加において妥協が残る。
【0003】
Huangらの米国特許出願公開第2009/0062414号明細書(A1)は、ポリシロキサン-ポリアルキレンオキシド界面活性剤の存在下で、ウレタンプレポリマーを含有する脂肪族イソシアナートを不活性ガスで発泡させ、芳香族ジアミン及びトリオールを含む硬化剤で泡沫を硬化させることによって作製された、CMP研磨パッドを開示している。得られたCMP研磨パッドは、改善された減衰性能及び0.6~1.0g/cm3の密度を有する。しかし、得られた研磨パッドは、研磨で許容可能な除去速度を与えることができない。
【0004】
Bartonらの米国特許出願公開第20180148537号明細書は、1以上のポリアミン又はジアミンの硬化剤を使用して、液状芳香族イソシアナート化合物を液状ポリオールと反応させることによって作製した、CMP研磨パッドを開示している。しかし、この参考文献は、得られた研磨パッドの平坦化効率に影響することに関して、短鎖ポリオールをジアミンとブレンドする重要性を認識できていない。
【0005】
本発明者らは、誘電体及び酸化ケイ素基板の研磨に有用であり、欠陥性及び硬さの望ましくない上昇を伴わずに、良好な除去速度及び平坦化効率(PE)性能を保持するケミカルメカニカル研磨層又はパッドを作製するための、より柔軟な配合手段を与えるという課題を解決しようと努めてきた。
【発明の概要】
【0006】
1.本発明によれば、磁気基板、光学基板及び半導体基板の少なくとも1つから選択される基板を研磨するためのケミカルメカニカル研磨(CMP研磨)パッドは、基板の研磨用に適合された研磨層を備え、該研磨層は、
(i)1以上の芳香族ジイソシアナート又は直鎖芳香族イソシアナート末端ウレタンプレポリマーを含む液状芳香族イソシアナート成分であって、該プレポリマーは、液状芳香族イソシアナート成分の総固形分重量に対して20~40重量%若しくは好ましくは18~34重量%の未反応イソシアナート(NCO)濃度を有する、液状芳香族イソシアナート成分;好ましくは、直鎖メチレンジフェニルジイソシアナート(MDI)プレポリマーを含む、液状芳香族イソシアナート成分と、
(ii)液状ポリオール成分であって、
a)1以上のポリマーポリオール(例えばポリテトラメチレングリコール(PTMEG)、ポリプロピレングリコール(PPG))、5~7個のヒドロキシル基を有するポリオール(例えば六官能性ポリオール又はその混合物)と、
b)液状ポリオール成分の総重量に対して12~40重量、若しくは好ましくは15~25重量%の、1以上の2~9個の炭素原子を有する短鎖二官能性ポリオール(例えばエチレングリコール、1,2-プロピレングリコール、1,3-プロピレングリコール、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5-ペンタンジオール、3-メチル-1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール及びその混合物;好ましくはエチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール及びトリエチレングリコール)と、
周囲条件下で液状である液状芳香族ジアミン[例えばジメチルチオ-トルエンジアミン、ジエチルトルエンジアミン;tert-ブチルトルエンジアミン(例えば5-tert-ブチル-2,4-若しくは3-tert-ブチル-2,6-トルエンジアミン);クロロトルエンジアミン;並びにN,N’-ジアルキルアミノジフェニルメタン及びその混合物;好ましくは、クロロトルエンジアミン若しくはジメチルチオ-トルエンジアミン、ジエチルトルエンジアミン(DETDA)及びN,N’-ジアルキルアミノジフェニルメタンから選択される任意の液状芳香族ジアミンと,の硬化剤混合物とを含む、液状ポリオール成分と、
を含む実質的に水を含まない及び有機溶媒を含まない二成分反応混合物のポリウレタン反応生成物を含む。ここで、短鎖二官能性ポリオール及び液状芳香族ジアミンの総モル数に対する液状芳香族ジアミンのモル比は15:85~40:60、又は好ましくは23:77~35:65の範囲であり、さらに、反応混合物は、反応混合物の総重量に対して48~68重量%、又は好ましくは58~63重量%のハードセグメント材料を含み、更に、CMP研磨層は、50ショアA(15秒)~68ショアD(15秒)、又は好ましくは55ショアA(15秒)~50ショアD(15秒)の範囲の硬さ、及び0.45~0.9g/mL、又は好ましくは0.60~0.85g/mLの密度を有し、好ましくは、またさらに、該CMP研磨層は、気体、水又はCO-アミン付加物によって形成されるもの以外の微量要素を含まない。
【0007】
2.本発明によれば、上記項目1に記載のケミカルメカニカル研磨(CMP研磨)層を形成するための有機溶媒を含まない反応混合物において、
(i)液状芳香族イソシアナート成分が、メチレンジフェニルジイソシアナート(MDI);トルエンジイソシアナート(TDI);ナフタレンジイソシアナート(NDI);パラフェニレンジイソシアナート(PPDI);又はo-トルイジンジイソシアナート(TODI);変性ジフェニルメタンジイソシアナート(例えばカルボジイミド変性ジフェニルメタンジイソシアナート、アロファネート変性ジフェニルメタンジイソシアナート、ビウレット変性ジフェニルメタンジイソシアナート);84~100重量%、好ましくは90~100重量%のハードセグメント重量分率を有する直鎖イソシアナート末端ウレタンプレポリマー、より好ましくは、MDI若しくはMDIの直鎖イソシアナート末端ウレタンプレポリマー若しくはMDIダイマーから選択される液状芳香族イソシアナート成分を、
エチレングリコール、1,2-プロピレングリコール、1,3-プロピレングリコール、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5-ペンタンジオール、3-メチル-1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール及びそれらの混合物から選択される1以上のイソシアナート延長剤と共に含む。
【0008】
3.本発明によれば、上記項目1又は2のいずれか一項に記載のケミカルメカニカル研磨(CMP研磨)層を形成するための有機溶媒を含まない反応混合物において、
ii)b)硬化剤混合物が、2~9個の炭素原子を有する1以上の短鎖二官能性ポリオールと、液状芳香族ジアミンとを含み、
該液状芳香族ジアミンは、ジメチルチオ-トルエンジアミン、2,4-ジアミノ-3,5-ジメチルチオトルエンの異性体混合物;3,5-ジメチルチオ-2,4-トルエンジアミン;ジエチルトルエンジアミン;tert-ブチルトルエンジアミン(例えば5-tert-ブチル-2,4-若しくは3-tert-ブチル-2,6-トルエンジアミン);クロロトルエンジアミン;及びN,N’-ジアルキルアミノジフェニルメタン並びにそれらの混合物;好ましくは、クロロトルエンジアミン若しくはジメチルチオトルエンジアミン、異性体2,4-ジアミノ-3,5-ジメチルチオトルエン及び3,5-ジメチルチオ-2,4-トルエンジアミンの異性体混合物、ジエチルトルエンジアミン(DETDA)並びにN,N’-ジアルキルアミノジフェニルメタンから選択される。
【0009】
4.本発明によれば、上記項目1、2又は3のいずれか一項に記載のケミカルメカニカル研磨(CMP研磨)層を形成するための有機溶媒を含まない反応混合物において、反応混合物中の未反応イソシアナート(NCO)基の総モル数に対する、反応混合物中のアミン(NH)基の総モル及びヒドロキシル(OH)基の総モルの和の化学量論比が、0.85:1.0~1.15:1.0、又は好ましくは0.9:1.0~1.1:1.0の範囲である。
【0010】
5.上記項目1、2、3、又は4のいずれか一項に記載の本発明のケミカルメカニカル研磨パッドによれば、研磨パッド又は研磨層が、ii)液状ポリオール成分中のc)水又はCO-アミン付加物から生成された、0.45~0.9g/mL、又は好ましくは0.60~0.85g/mLの密度を有する。
【0011】
6.上記項目1、2、3、4、又は5のいずれか一項に記載の本発明のケミカルメカニカル研磨パッドによれば、研磨層が研磨パッドの上部を形成するように、研磨パッドは、研磨層の底部側にサブパッド若しくは裏打ち層、例えばポリマー含浸不織布又はポリマーシートをさらに含む。
【0012】
7.また別の態様において、本発明は、基板の研磨用に適合された研磨層を有するケミカルメカニカル(CMP)研磨パッドを製造する方法を提供する。
該方法は、
上記項目1、2、3、4、5、又は6のいずれか1項に記載の二成分反応混合物を提供する工程と、
液状ポリオール成分ii)中に、CMP研磨パッド又は層の密度を発生させるのに充分な、例えばc)水又はCO-アミン付加物(例えばCO-アルカノールアミン)を、二成分反応混合物の総重量に対して例えば、250~3000ppm、又は好ましくは500~2,000ppmの水、又は0.05~2重量%又は好ましくは0.1~1.5重量%を含ませる工程と、
液状芳香族イソシアナート成分(i)及び液状ポリオール成分(ii)を、例えばスタティックミキサー又は衝突型ミキサーで混合する工程と、
反応混合物を一成分として開放鋳型表面に、好ましくは、CMP研磨パッド又は層の上面にメス型溝パターンを形成するオス型形状を有する開放鋳型表面に、適用する工程と、
反応混合物を周囲温度~130℃にて硬化させて成形ポリウレタン反応生成物を形成する工程、例えば、最初に周囲温度~130℃にて1~30分間、好ましくは30秒~5分間の期間、硬化させる工程と、ポリウレタン反応生成物を鋳型から除去する工程と、次いで、60~130℃の温度にて1分間~18時間、好ましくは5分間~60分間の期間、最終硬化させてCMP研磨パッド又は層を形成する工程とを含む、ケミカルメカニカル(CMP)研磨パッドを製造する方法を提供する。
【0013】
8.上記項目7に記載の本発明の方法により、研磨パッドを形成する工程が、サブパッド層、例えばポリマー含浸不織布又は多孔質若しくは非多孔質ポリマーシートを、研磨層の底部側に積層又はスプレーすることにより、研磨層が研磨パッドの上面を形成する工程をさらに含む。
【0014】
9.上記項目7又は8のいずれか一項に記載の本発明の方法により、CMP研磨パッドの表面を鋳型内で直接形成する。
【0015】
10.上記項目7、8又は9のいずれか一項に記載の本発明の方法により、反応混合物を一成分として適用する工程が、鋳型を上塗りする工程、続いて硬化させてポリウレタン反応生成物を形成する工程、鋳型からポリウレタン反応生成物を除去する工程、次いでポリウレタン反応生成物の周囲をCMP研磨パッドの望ましい直径に打ち抜き又は切断する工程を含む。
【0016】
11.更に別の態様によれば、本発明は、磁気基板、光学基板及び半導体基板(例えば誘電体又は酸化ケイ素含有)の少なくとも1つから選択される基板を提供する工程、上記項目1~6のいずれか一項に記載されているケミカルメカニカル(CMP)研磨パッドを提供する工程、CMP研磨パッドの研磨層の研磨表面と基板との間の動的接触を生成して、基板の表面を研磨する工程、及び砥粒コンディショナーにより研磨パッドの研磨表面をコンディショニングする工程を含む、基板研磨方法を提供する。
【0017】
別途指摘しない限り、温度及び圧力の条件は周囲温度及び標準圧力である。列挙する全ての範囲は境界値を含み、組み合せ可能である。
【0018】
別途指摘しない限り、括弧を含む任意の用語は、択一的に、括弧が存在しない用語全体、及び括弧書きを除いた用語、さらに各選択肢の組み合せを意味する。したがって、「(ポリ)イソシアナート」という用語は、イソシアナート、ポリイソシアナート又はそれの混合物を示す。
【0019】
本明細書の目的のために、反応混合物は、別途記載しない限り、重量%で表される。
【0020】
全ての範囲は境界値を含み、組み合せ可能である。例えば、「50~3000cPの範囲、又は100cP以上」という用語は、50~100cP、50~3000cP及び100~3000cPのそれぞれを包含することになる。
【0021】
本明細書で使用する場合、「ASTM」という用語は、ペンシルバニア州West ConshohockenのASTM Internationalによる刊行物を示す。
【0022】
本明細書に使用する場合、「イソシアナート基の平均数」という用語は、芳香族イソシアナート化合物の混合物中のイソシアナート基の数の加重平均を意味する。例えば、MDI(2個のNCO基)とMDIのイソシアヌレート(3個のNCO基を有すると考えられる)との50:50重量%混合物は、平均2.5個のイソシアナート基を有する。
【0023】
本明細書で使用する場合、ポリウレタン反応生成物又は(ii)液状ポリオール成分及び(i)液状芳香族イソシアナート成分に由来する原料の「ハードセグメント」という用語は、任意のジオール、グリコール、ジグリコール、ジアミン若しくはトリアミン、ジイソシアナート、トリイソシアナート又はその反応生成物を含む、指定された反応混合物の部分を示す。よって「ハードセグメント」は、ポリエーテル、又はポリグリコール(例えばポリエチレングリコール若しくはポリプロピレングリコール)、又は3以上のエーテル基を有するポリオキシエチレンを除外する。
【0024】
本明細書で使用する場合、「気体、水、又はCO-アミン付加物によって形成されるもの以外の微量要素」という用語は、中空コアポリマー材料、例えばポリマーマイクロスフェア、液体充填中空コアポリマー材料、例えば流体充填ポリマーマイクロスフェア、及び充填剤、例えば窒化ホウ素から選択される微量要素を意味する。気体、又は気体を形成するのみの発泡剤、例えばCO-アミン付加物によってCMP研磨層に形成された細孔は、微量要素とは見なさない。
【0025】
本明細書で使用する場合、「ポリイソシアナート」という用語は、2個以上のイソシアナート基を含有する任意のイソシアナート基含有分子を意味する。
【0026】
本明細書で使用する場合、「ポリウレタン」という用語は、二官能性又は多官能性イソシアナート、例えばポリエーテル尿素、ポリイソシアヌレート、ポリウレタン、ポリ尿素、ポリウレタン尿素、そのコポリマー及びその混合物に由来する重合生成物を示す。
【0027】
本明細書で使用する場合、「反応混合物」という用語は、任意の非反応性添加物、例えば微量要素及びASTM D2240-15(2015)によるCMP研磨パッド中のポリウレタン反応生成物の硬さを低下させる任意の添加物を含む。
【0028】
本明細書で使用する場合、反応混合物の「化学量論」という用語は、反応混合物中の遊離NCO基に対する(遊離OH+遊離NH基)のモル当量の比を示す。
【0029】
本明細書で使用する場合、「SG」、即ち「比重」という用語は、本発明による研磨パッド又は層からの長方形切り出し片の重量/体積比を指す。
【0030】
本明細書で使用する場合、「ショアD硬さ」という用語は、ASTM D2240-15(2015),’’Standard Test Method for Rubber Property-Durometer Hardness’’に従って測定される所与のCMP研磨の15秒硬さである。硬さは、Dプローブを備えたRex Hybrid硬さ試験機(Rex Gauge Company,Inc.,イリノイ州バッファローグローブ)で測定した。6つのサンプルを積層して、硬さ測定毎に入れ替え、試験された各パッドは、硬さ試験の再現性を改善するために、試験前に、ASTM D2240-15(2015)に概説された方法を使用して、相対湿度50パーセント、23℃にて5日間配置してコンディショニングした。本発明において、研磨層又はパッドのポリウレタン反応生成物のショアD硬さは、硬さを向上させるための任意の添加剤を含む反応物のショアD硬さを含む。「ショアA」硬さという用語は、より軟質の材料用の、より大型のAプローブを用いた、同じ15秒硬さ測定値を示す。
【0031】
本明細書で使用する場合、「固形分」という用語は、本発明のポリウレタン反応生成物中に残存する任意の材料を示す。したがって、固形分は、反応性液体及び不揮発性添加剤及び硬化時に揮発しない液体を含む。固形分は、水及び揮発性溶媒を除く。
【0032】
本明細書で使用する場合、別途記載しない限り、「実質的に水を含まない」という用語は、所与の組成物に水が添加されていないこと、及び組成物に入る材料に水が添加されていないことを意味する。「実質的に水を含まない」反応混合物は、50~2000ppm、好ましくは50~1000ppmの範囲で原料中に存在する水を含むことができ、又は縮合反応で生成された反応水、若しくは反応混合物が使用されている周囲の水分からの蒸気を含むことができる。
【0033】
本明細書で使用する場合、別途記載しない限り、「有機溶媒を含まない」という用語は、組成物に有機溶媒が添加されていない、好ましくは組成物がいかなる有機溶媒も含まないことを意味する。
【0034】
本明細書で使用する場合、別途記載しない限り、「粘度」という用語は、所与の温度にて、100μmの間隙を有する50mmの平行平板形態の、0.1~100rad/秒の振動剪断速度掃引に設定したレオメータを使用して測定したときの、非希釈形態(100%)の所与の材料の粘度を示す。
【0035】
本明細書で使用する場合、別途記載しない限り、「重量%NCO」という用語は、所与のイソシアナート又はイソシアナート末端ウレタンプレポリマー組成物中の未反応又は遊離イソシアナート基の量を示す。
【0036】
本明細書で使用する場合、用語「重量%」は重量パーセントを表す。
【0037】
本発明により、本発明者らは、液状ポリオール成分中に1以上の2~9個の炭素原子を有する短鎖二官能性ポリオールを、硬化剤混合物の一部として含む反応混合物からのCMP研磨パッドが、魅力的な除去速度プロファイルを与え、低い欠陥性での研磨を可能にする、30を超えるショアD(15秒)硬さを有する多孔質CMP研磨層を提供することを発見した。特に、液状芳香族ジアミンの含有量を減少させ、このジアミンの部分を短鎖ジオールで置換すると、引張特性及び硬さが低下するにもかかわらず、平坦化効率が驚くほど上昇する。引張特性及び硬さの低下を伴う平坦化効率(PE)の上昇は驚くべきことである。
【0038】
本発明の反応混合物は、(i)液状芳香族イソシアナート成分及び(ii)液状ポリオール成分が65℃において15秒という短いゲル化時間でゲル化することができる、超急速硬化組成物を含むことができる。反応は、反応混合物をスタティック又は衝突型ミキサーで混合できるように、充分に緩やかでなければならない。ゲル化時間に対する唯一の制限は、反応混合物が混合される混合ヘッドを目詰まりさせず、鋳型表面への反応混合物の適用時には鋳型を適切に充填するように、反応混合物が充分に緩やかに反応しなければならないことである。
【0039】
反応混合物のハードセグメントによって、良好な機械的特性が確保される。ハードセグメントは、反応混合物の56.25~68重量%とすることができ、液状ポリオール成分及び液状芳香族イソシアナート成分の両方の部分を含むことができる。
【0040】
反応混合物のハードセグメントの部分として、(i)液状芳香族イソシアナート成分は、好ましくはメチレンジフェニルジイソシアナート(MDI)であり、MDIはトルエンジイソシアナート(TDI)に比較して毒性が低い。液状芳香族イソシアナート成分は、グリコール及びジグリコールのような短鎖ジオール、好ましくはモノエチレングリコール(MEG)、ジプロピレングリコール(DPG)、若しくはトリプロピレングリコール(TPG)から形成される、直鎖イソシアナート末端ウレタンプレポリマーを含むことができる。
【0041】
好ましくは、本発明の(i)液状芳香族イソシアナート成分は、液状芳香族イソシアナートの総重量に対して、わずかに最大5重量%の、又はより好ましくは最大1重量%の脂肪族イソシアナートを含有する。
【0042】
反応混合物のソフトセグメントは、ポリマーポリオールとして、(ii)液状ポリオール成分の最大88重量%の量のa)1以上の二官能性ポリエーテルポリオールを含むことができる。好適なソフトポリオールは、PTMEG及びPPGである。PTMEG含有ポリオール類の入手可能な例は以下の通りである:カンザス州ウィチタのInvista製Terathane(商標)2900、2000、1800、1400、1000、650及び250;ペンシルバニア州ライムリックのLyondell Chemicals製のPolymeg(商標)2900、2000、1000、650;ニュージャージー州フローラムパークのBASF Corporation製PolyTHF(商標)650、1000、2000。PPG含有ポリオール類の入手可能な例は以下の通りである:ペンシルバニア州ピッツバーグのCovestro製のArcol(商標)PPG-425、725、1000、1025、2000、2025、3025及び4000;ミシガン州ミッドランドのDow製のVoranol(商標)、Voralux(商標)、及びSpecflex(商標)製品ライン;それぞれCovestro(ドイツ、レーバークーゼン)製のMultranol(商標)、Ultracel(商標)、Desmophen(商標)、又はAcclaim(商標)Polyol12200、8200、6300、4200、2200。
【0043】
反応混合物のソフトセグメントは、ポリマーポリオールとして、a)ポリエーテル骨格を有し、1分子当たり5~7個、好ましくは6個のヒドロキシル基を有するポリオールを1以上含み得る。好ましくは、反応混合物のソフトセグメントは、ポリマーポリオールとして、a)ポリエーテル骨格を有し、1分子当たり5~7個、好ましくは6個のヒドロキシル基を有する1以上のポリオールと、二官能性ポリエーテルポリオールとの混合物、より好ましくは、ポリエーテル骨格を有し、5~7個、好ましくは6個のヒドロキシル基を有するポリオールが、液状ポリオール成分(ii)全体の最大20重量%を構成する混合物を含む。
【0044】
ポリエーテル骨格を有し、1分子当たり5~7個のヒドロキシル基を有する好適なポリオールは、5個のヒドロキシル基、590の数平均分子量及び475mgKOH/gのヒドロキシル価を有するVORANOL(商標)202ポリオール(Dow)、6個のヒドロキシル基、3,366の数平均分子量及び100mgKOH/gのヒドロキシル価を有するMULTRANOL(商標)9185ポリオール(Dow)、又は平均6.9個のヒドロキシル基、12,420の数平均分子量及び31mgKOH/gのヒドロキシル価を有するVORANOL(商標)4053ポリオール(Dow)として入手可能である。
【0045】
本発明の反応混合物の化学量論は、(NH+OH):NCO 0.85:1.0~1.15:1.0の範囲である。化学量論が上限を超える場合、ポリウレタン生成物は、破断伸びの低下を受ける。本明細書の目的では、化学量論は、イソシアナートに対するアミン又はヒドロキシル基のモル比を表す。
【0046】
本発明の硬化剤混合物は、1以上の液状芳香族ジアミン及び1以上の2~9個の炭素原子を有する短鎖二官能性ポリオールを含む液体である。2~9個の炭素原子を有する好適な短鎖二官能性ポリオールは、エチレングリコール、ブタンジオール(BDO)、ジプロピレングリコール(DPG)、ジエチレングリコール(DEG)、トリエチレングリコール(TEG)及びその混合物であることができる。しかし、硬化剤混合物中の1以上の2~9個の炭素原子を有する短鎖二官能性ポリオールの量は、硬化剤混合物の少なくとも15モル%の範囲である。液状芳香族ジアミンの量が85モル%を超えると、得られるCMP研磨層又はパッドは硬くなるが、望ましいPE及び欠陥性の改善はもたらされない。
【0047】
本発明の反応混合物のハードセグメントは、高いPEを示す硬質トップパッドとして使用するための弾性率及び適切な硬さなどの適切な引張特性を保持するために、全反応混合物の56.25重量%を超える、好ましくは少なくとも60重量%を超える範囲である。
【0048】
本発明の液状反応混合物によって、反応混合物を開放鋳型に噴霧して、反応混合物を硬化させる方法からCMP研磨パッドの提供が可能になる。本発明の二成分ポリウレタン形成反応混合物は液状であり、スタティックミキサー又は衝突型ミキサーで混合し、スプレーしてCMP研磨パッドを形成することができる。
【0049】
本発明のケミカルメカニカル研磨パッドは、多孔質ポリウレタンの均一な分散物である研磨層を含む。均質性は、一貫した研磨パッドの性能を達成する上で重要である。したがって、本発明の反応混合物は、得られるパッド形態が安定で容易に再現可能であるように選択される。例えば、一貫した製造のためには、抗酸化剤などの添加剤、及び水などの不純物を制御することがしばしば重要である。水はイソシアナートと反応して気体の二酸化炭素及び一般にウレタンに比べて弱い反応生成物を形成するため、水濃度は、ポリマーマトリックス中に細孔を形成する二酸化炭素気泡の濃度並びにポリウレタン反応生成物全体の均一性に影響を及ぼすことがある。また、イソシアナートの、偶発的な水との反応は、連鎖延長剤との反応に利用できるイソシアナートを減少させるため、化学量論量を架橋のレベル(過剰量のイソシアナート基が存在する場合)を含めて変化させてしまい、得られるポリマー分子量を低下させる傾向がある。ポリウレタンに対する水の影響の変動性を低減するために、原料中の含水量を監視し、0ppm~1000ppm、好ましくは50ppm~500ppmの特定値に調整する。
【0050】
好ましくは、反応混合物中及び本発明のCMP研磨層又はパッドを構成する多孔質ポリウレタン中の細孔構造の安定性を維持するために、(ii)液状ポリオール成分は、反応混合物の総固形分重量に対して、最大2.0重量%、又は好ましくは0.1~1重量%の非イオン性界面活性剤、好ましくはオルガノポリシロキサン-co-ポリエーテル界面活性剤を含む。
【0051】
好ましくは、(i)液状ポリオール成分の,液状芳香族イソシアナート成分との反応性を向上させるために、触媒を使用できる。好適な触媒としては、当業者に公知の任意の触媒、例えばオレイン酸、アゼライン酸、ジブチルスズジラウラート、スズオクトアート、ビスマスオクトアート、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(DBU)、第3級アミン触媒、例えばDabco(商標)TMR触媒(Air Products、ペンシルバニア州アレンタウン)、トリエチレンジアミン、例えばDABCO(商標)33LV触媒(Air Products)、及び上記の混合物が挙げられる。
【0052】
本発明の反応混合物は、実質的に水を含まず、添加された有機溶媒を含まない。
【0053】
得られるCMP研磨パッドの比重は、好ましくは0.9~0.5の範囲である。多孔度が上昇するにつれて、CMP研磨パッドのバルク特性は低下し、除去速度(RR)は上昇する。しかし、硬質多孔質CMP研磨パッドでは、平坦化効率(PE)及び欠陥特性は、硬さ又はハードセグメント材料の重量分率の上昇と共に改善されるとは予測されない。
【0054】
多孔性は噴霧工程によってパッドに導入され、得られたパッドの引張弾性率は、固有のポリマー引張弾性率と多孔性の両方との関数であり、多孔性の上昇は体積弾性率を低下させるように作用する。二成分噴霧製造プラットフォームで得られる典型的な密度は0.5g/mL~0.9g/mL、より典型的には0.6g/mL~0.8g/mLの範囲である。
【0055】
研磨パッド密度は、ASTM D1622-08(2008)に従って測定される。密度は比重と同じである。
【0056】
本発明のCMP研磨パッドは、より高い処理能力及びより低いコストを可能にする、噴霧適用法によって形成される。好ましくは、本発明の方法におけるターゲット又は基質は、製造されたCMP研磨パッドが、鋳型に直接組み込まれた溝パターンを有する鋳型である。
【0057】
本発明のCMP研磨パッドは、層間誘電体(ILD)及び無機酸化物の研磨に有効である。本明細書の目的では、除去速度は、Å/分で表される除去速度を示す。
【0058】
本発明のケミカルメカニカル研磨パッドは、単にポリウレタン反応生成物の研磨層、又はサブパッド若しくはサブ層上に積層された研磨層を含むことができる。本発明の研磨パッド、又は積層パッドの場合には、本発明の研磨パッドの研磨層は、多孔性及び非多孔性(又は無充填)構成の両方で有用である。
【0059】
好ましくは、本発明のケミカルメカニカル研磨パッドに使用されるCMP研磨層は、500~3750ミクロン(20~150ミル)、より好ましくは750~3150ミクロン(30~125ミル)、更により好ましくは1000~3000ミクロン(40~120ミル)、最も好ましくは1250~2500ミクロン(50~100ミル)の平均厚さを有する。
【0060】
本発明のケミカルメカニカル研磨パッドは、任意選択的に、研磨層と接触する少なくとも1つの追加の層をさらに含む。好ましくは、ケミカルメカニカル研磨パッドは、任意選択的に、研磨層に接着された圧縮可能なサブパッド又は基層をさらに含む。圧縮性基層は、好ましくは、研磨される基板の表面に対する研磨層の適合性を改善する。
【0061】
本発明のケミカルメカニカル研磨パッドのCMP研磨層は、基板の研磨用に適合された研磨表面を有する。好ましくは、研磨表面は、穿孔及び溝の少なくとも1つから選択されるマクロテクスチャを有する。穿孔は、研磨表面から部分的に又は研磨層の厚さ全体にわたって延在し得る。
【0062】
好ましくは、研磨中のケミカルメカニカル研磨パッドの回転時に、少なくとも1つの溝が研磨される基板の表面上を掃くように、研磨表面に溝が配置される。
【0063】
好ましくは、本発明のケミカルメカニカル研磨パッドのCMP研磨層は、基板の研磨用に適合された研磨表面を有し、研磨表面は、その表面に形成され、湾曲溝、線形溝、穿孔及びその組み合わせから選択された溝パターンを含むマクロテクスチャを有する。好ましくは、溝パターンは複数の溝を含む。より好ましくは、溝パターンは、同心円状溝(円形又はらせん状であり得る)、湾曲溝、線形溝、クロスハッチ溝(例えばパッド表面にわたってX-Yグリッドとして配置)、他の規則的なデザイン(例えば六角形、三角形)、タイヤトレッド型パターン、放射状の不規則なデザイン(例えば、フラクタルパターン)及びその組み合せからなる群から選択されるものなどの溝デザインから選択される。より好ましくは、溝デザインは、ランダム溝、同心状溝、らせん状溝、クロスハッチ溝、X-Yグリッド溝、六角形溝、三角形溝、フラクタル溝及びその組み合せからなる群から選択される。溝の輪郭は、好ましくは、平らな側壁を有する矩形から選択されるか、又は溝の断面は、「V」字形、「U」字形、鋸歯及びその組み合せであり得る。
【0064】
本発明によるCMP研磨パッドの作製方法により、ケミカルメカニカル研磨パッドの研磨表面にマクロテクスチャ又は溝パターンを成形して、スラリーの流れを促進し、パッド-ウェーハ界面から研磨くずを除去することができる。このような溝は、鋳型表面の形状から研磨パッドの研磨表面に形成されてもよく、即ち、鋳型がマクロテクスチャのメス型形状バージョンを有する。
【0065】
本発明のケミカルメカニカル研磨パッドは、磁気基板、光学基板、半導体基板の少なくとも1つから選択された基板を研磨するために使用できる。
【0066】
好ましくは、本発明の基板を研磨する方法は、磁気基板、光学基板及び半導体基板(好ましくは、半導体基板、例えば半導体ウェーハ)の少なくとも1つから選択される基板を提供する工程、本発明によるケミカルメカニカル研磨パッドを提供する工程、研磨層の研磨表面と基板との間の動的接触を生成して、基板の表面を研磨する工程、及び砥粒コンディショナーにより研磨表面をコンディショニングする工程を含む。
【0067】
研磨パッドのコンディショニングする工程には、研磨が一時停止される(「ex situ」)場合はCMP工程の間欠的な中断の間に、又はCMP工程が進行中(「in situ」)に、コンディショニングディスクを研磨表面に接触させる工程を含む。コンディショニングディスクは、典型的には、パッド表面に微細な畝を切る、埋め込みダイヤモンドポイントからなる粗いコンディショニング表面を有し、コンディショニング表面は、パッド材料の摩耗及び掘り起こしの両方を行い、研磨テクスチャを更新する。通例、コンディショニングディスクは、研磨パッドの回転軸に対して固定された位置で回転し、研磨パッドが回転すると環状のコンディショニング領域を掃引する。
【0068】
実施例:ここで本発明を、以下の非限定的な実施例で詳細に説明する。
別途記載しない限り、温度全ては室温(21~23℃)であり、圧力は全て大気圧(約760mmHg又は101kPa)である。
【0069】
以下に開示される他の原料にもかかわらず、以下の原料を実施例で使用した:
Ethacure(商標)300硬化剤:ジメチルチオトルエンジアミン(DMTDA)、芳香族ジアミン(Albemarle、ノースカロライナ州シャーロット)。
【0070】
Voranol(商標)V 5055 HHポリオール:多官能性ポリエーテルポリオール(OH当量2000)、官能基=6、12,000の数平均分子量Mを有する、高分子量のエチレンオキシドでキャップされたプロピレンオキシドポリオール(The Dow Chemical Company、ミシガン州ミッドランド(Dow))。
【0071】
MDIプレポリマー:MDI及び低分子ジプロピレングリコール(DPG)及びトリプロピレングリコール(TPG)由来の直鎖イソシアナート末端ウレタンプレポリマー、約23重量%NCO含量及び当量182。このMDIプレポリマーの100重量%はハードセグメントとして扱われる。
【0072】
Niax(商標)L5345界面活性剤:非イオン性有機ケイ素界面活性剤(Momentive、オハイオ州コロンバス)。
【0073】
DABCO 33 LV:ジアゾビシクロノナン(トリエチレンジアミン)から作製されたアミン触媒のDABCO 33 LV(Air Products、ペンシルバニア州アレンタウン)は、33重量%のトリエチレンジアミン及び67重量%のジプロピレングリコールのブレンドである。
【0074】
Unilink(商標)4200硬化剤:N,N’-ジアルキルアミノ-ジフェニルメタン(Dorf Ketal、テキサス州スタッフォード)
【0075】
PTMEG####:テトラヒドロフラン(THF)の開環重合を介して作られ、PolyTHF(商標)ポリオール(BASF、ドイツ、レーバークーゼン)として販売されている、ポリ(THF)又はポリテトラメチレングリコール。PTMEGに続く数は、製造者によって報告される平均分子量である。
DPG:ジプロピレングリコール
BDO:1,4-ブタンジオール
【0076】
PG:モノプロピレングリコール(Dowの製品)。
【0077】
AOX 1:ベンゾフラノン化合物、酸化防止剤(Millikenの製品Milliguard AOX-1)。
【0078】
INT1940:脂肪酸界面活性剤(Axel Plasticsの製品Mold Wiz INT-1940 RTM)。
CMP研磨パッドの特性を以下の方法に従って評価した。
【0079】
全ての引張特性は、ASTM D412-06a,’’Standard Test Methods for Vulcanized Rubber and Thermoplastic Elastomers-Tension.’’に従って測定した。サンプルをドッグボーンC型寸法に切断した。別途記載しない限り、試験片5個を測定し、各検体サンプルについて全ての試験片の平均値を報告した。
【0080】
引張破断伸び:試験片の破断後の変化した長さと初期長さとの比を意味し、ASTM D412-06a(2006),’’Standard Test Methods for Vulcanized Rubber and Thermoplastic Elastomers-Tension.’’に従って試験する。
【0081】
以下の実施例の全てにおいて、表示した二成分反応混合物を混合し、混合システムに供給するための2個のタンク(アイソタンク及びポリタンク)を有する衝突型混合空気噴霧システムを使用して、開放鋳型に噴霧した。2個のタンクは、二成分それぞれの相対量がただちに求められる、所与の材料流量に設定された。2個のタンクからの流れを同時に開始及び停止した。本発明及び比較例の両方によるCMP研磨パッドを以下のように形成した。
【0082】
比較例1:平板及びパッド:
混合カップ内で、官能価=6、当量wt=1900のエチレンオキシドでキャップされたプロピレンオキシドポリオール39部(97.50g、0.0513当量mol)(Dowの製品Voranol(商標)5055HH)を、Niax(商標)L 5345界面活性剤1部(2.50g)及びEthacure(商標)300液状芳香族ジアミン15.47部(38.68g、0.3615モル)及びモノエチレングリコール1.92部(4.80g、0.155当量mol)と合わせた。この混合脱気液に、MDIプレポリマー42.608部(106.52g、0.5852当量mol)を添加した。次いで、カップをボルテックスミキサーで30秒間混合し、次いで鋳型に注いで平板を成型し、100℃にて16時間硬化させた。反応混合物は、60%のハードセグメント重量分率を有し、95%(0.95:1)の化学量論比を有し、15.47%の液状芳香族ジアミンを含有していた。硬化剤混合物中の液状芳香族ジアミン/ジアミン及びポリオール総モル数のモル比は70%である。硬化後、1.16g/mLの密度を有する平板は、579MPa(84,000psi)の引張弾性率、40.7MPa(5,900psi)の引張強度、及び175%の引張破断伸びを示した。
【0083】
二成分衝突型混合空気噴霧システムを使用して、上記反応混合物を開放鋳型に噴霧した。イソタンクにMDIプレポリマーを装填し、同時にポリタンクにVoranol(商標)5055HH 67.60部(47.32ポンド)、モノエチレングリコール3.33部(2.33ポンド)、Niax(商標)L5345 1.73部(1.21ポンド)、Ethacure(商標)300 26.81部(18.77ポンド)を上記の平板加工で使用したのと同一比で装填した。噴霧中の流量は、ポリオール側では9.49g/秒、イソ側では7.01g/秒であった。ノズルに注入される空気を、100L/分の名目速度に設定した。噴霧されたポリウレタン配合物を、溝形状を有する鋳型に導いた。噴霧したパッドを100℃のオーブン内で15分間硬化させ、次いで鋳型から取り出し、100℃のオーブン内で16時間硬化させた。得られたパッドは、放射状及び同心円状の両方の溝を含んでいた。製造された得られたパッドは、0.762g/mLの平均密度、251.6MPa(36,500psi)のバルク引張弾性率、15.2MPa(2,200psi)の引張強度、及び65%の引張伸びを示した。
【0084】
実施例2:平板及びパッド
混合カップ内で、官能価=6、当量wt=1900のエチレンオキシドでキャップされたプロピレンオキシドポリオール39.6部(99.0g、0.0521当量mol)(Dowの製品Voranol(商標)5055HH)を、Niax(商標)L5345界面活性剤1部(2.50g)及びEthacure(商標)300 8.33部(20.82g、0.1946当量mol)及びモノエチレングリコール4.48部(11.20g、0.3613当量mol)と合わせた。この混合脱気液に、MDIプレポリマー46.59部(116.48g、0.640当量mol)を添加した。次いで、カップをボルテックスミキサーで20秒間混合し、次いで鋳型に注いで平板を成型し、100℃にて16時間硬化させた。配合物は、60%のハードセグメント重量分率を有し、95%の化学量論比を有し、8.33%のEthacure(商標)300を含有すると記述される。硬化剤混合物中の液状芳香族ジアミン/ジアミン及びポリオール総モル数のモル比は35%である。硬化後、1.16g/mLの密度を有する平板は、411MPa(59,600psi)の引張弾性率、29.0MPa(4200psi)の引張強度、及び169%の引張伸びを示した。
【0085】
二成分衝突型混合空気噴霧システムを使用して、上記反応混合物を開放鋳型に噴霧した。イソタンクにMDIプレポリマーを装填し、同時にポリタンクにVoranol(商標)5055HH 73.75部(58.26ポンド)、モノエチレングリコール 8.34部(6.59ポンド)、Niax(商標)L5345 1.84部(1.461ポンド)、Ethacure(商標)300 15.51部(12.25ポンド)を上記の平板加工で使用したのと同一比で装填した。噴霧中の流量は、ポリオール側では9.10g/秒、イソ側では7.90g/秒であった。ノズルに注入される空気を、100L/分の名目速度に設定した。噴霧されたポリウレタン配合物を、溝形状を有する鋳型に導いた。噴霧したパッドを100℃のオーブン内で15分間硬化させ、次いで鋳型から取り出し、100℃のオーブン内で16時間硬化させた。得られたパッドは、放射状及び同心円状の両方の溝を含んでいた。製造された得られたパッドは、0.813g/mLの平均密度を示し、57の15秒間硬さショアD、291.0MPa(42,200psi)のバルク引張弾性率、17.9MPa(2,600psi)の引張強度、及び116%の引張伸びを示した。
【0086】
比較例3:平板及びパッド
等重量部のポリ(テトラメチレングリコール)(PTMEG)650、PTMEG1000、PTMEG2000のブレンドを調製した。混合カップ内で、このブレンド34.65部(86.63g、0.1754当量mol)を、Niax(商標)L5345界面活性剤1部(2.50g)及びEthacure(商標)300 18.24部(45.60g、0.4262当量mol)と合わせた。この混合脱気液に、MDIプレポリマー46.11部(115.27g、0.6334当量mol)を添加した。次いで、カップをボルテックスミキサーで20秒間混合し、次いで鋳型に注いで平板を成型し、100℃にて16時間硬化させた。配合物は、65%のハードセグメント重量分率を有し、95%の化学量論比を有し、18.24重量%のEthacure(商標)300を含有すると記述される。硬化剤混合物中の液状芳香族ジアミン/ジアミン及びポリオール総モル数のモル比は100%である。硬化後、1.16g/mLの密度を有する平板は、71の15秒間ショアD硬さ、554.3MPa(80,400psi)の引張弾性率、46.88MPa(6,800psi)の引張強度、及び220%の引張伸びを示した。
【0087】
二成分衝突型混合空気噴霧システムを使用して、上記反応混合物を開放鋳型に噴霧した。イソタンクにMDIプレポリマーを装填し、同時にポリタンクにPTMEG650 20.457部(12.60ポンド)、PTMEG1000 20.457部(12.60ポンド)、PTMEG2000 20.457部(12.60ポンド)、Niax L5345 1.548部(0.954ポンド)、Ethacure300 36.616部(22.55ポンド)を上記の平板加工で使用したのと同一比で装填した。噴霧中の流量は、ポリオール側では9.59g/秒、イソ側では7.41g/秒であった。ノズルに注入される空気を、100L/分の名目速度に設定した。噴霧されたポリウレタン配合物を、溝形状を有する鋳型に導いた。噴霧したパッドを100℃のオーブン内で16時間硬化させた。得られたパッドは、放射状及び同心円状の両方の溝を含んでいた。得られたパッドは、0.791g/mLの平均密度を示し、56の15秒間硬さショアD、277MPa(40,200psi)のバルク引張弾性率、17.9MPa(2,600psi)の引張強度、及び112%の引張伸びを示した。
【0088】
比較例4:平板及びパッド
等重量部のポリ(テトラメチレングリコール)(PTMEG)650、PTMEG1000、PTMEG2000のブレンドを調製した。混合カップ内で、このブレンド34.65部(86.63g、0.1754当量mol)を、Niax(商標)L5345界面活性剤1部(2.50g)及びEthacure(商標)300 10.45部(26.128g、0.2442当量mol)及びモノエチレングリコール3.02部(7.57g、0.2442当量mol)と合わせた。この混合脱気液に、MDIプレポリマー50.87部(127.18g、0.6988当量mol)を添加した。次いで、カップをボルテックスミキサーで20秒間混合し、次いで鋳型に注いで平板を成型し、100℃にて16時間硬化させた。配合物は、65%のハードセグメント重量分率を有し、95%の化学量論比を有し、10.45重量%のEthacure(商標)300を含有すると記述される。硬化剤混合物中の液状芳香族ジアミン/ジアミン及びポリオール総モル数のモル比は50%である。硬化後、1.16g/mLの密度を有する平板は、67の15秒間ショアD硬さ、467.5MPa(67,800psi)の引張弾性率、40.0MPa(5,800psi)の引張強度、及び230%の引張伸びを示した。
【0089】
二成分衝突型混合空気噴霧システムを使用して、上記反応混合物を開放鋳型に噴霧した。イソタンクにMDIプレポリマーを装填し、同時にポリタンクにPTMEG650 22.62部(16.92ポンド)、PTMEG1000 22.62部(16.92ポンド)、PTMEG2000 22.62部(16.92ポンド)、Niax(商標)L5345 1.712部(1.281ポンド)、モノエチレングリコール6.72部(5.025ポンド)、Ethacure(商標)300 23.195部(17.35ポンド)を上記の平板加工で使用したのと同一比で装填した。噴霧中の流量は、ポリオール側では8.67g/秒、イソ側では8.33g/秒であった。ノズルに注入される空気を、100L/分の名目速度に設定した。噴霧されたポリウレタン配合物を、溝形状を有する鋳型に導いた。噴霧したパッドを100℃のオーブン内で16時間硬化させた。得られたパッドは、放射状及び同心円状の両方の溝を含んでいた。製造された得られたパッドは、0.848g/mLの平均密度を示し、58の15秒間硬さショアD、324.0MPa(47,000psi)のバルク引張弾性率、19.3MPa(2,800psi)の引張強度、及び197%の引張伸びを示した。
【0090】
実施例5:平板及びパッド
等重量部のポリ(テトラメチレングリコール)(PTMEG)650、PTMEG1000、PTMEG2000のブレンドを調製した。混合カップ内で、このブレンド34.65部(86.63g、0.1754当量mol)を、Niax(商標)L5345界面活性剤1部(2.50g)及びEthacure(商標)300 7.65部(19.13g、0.179当量mol)及びモノエチレングリコール4.11部(10.29g、0.332当量mol)と合わせた。この混合脱気液に、MDIプレポリマー52.58部(131.46g、0.722当量mol)を添加した。次いで、カップをボルテックスミキサーで20秒間混合し、次いで鋳型に注いで平板を成型し、100℃にて16時間硬化させた。配合物は、65%のハードセグメント重量分率を有し、95%の化学量論比を有し、7.65重量%のEthacure(商標)300を含有すると記述される。硬化剤混合物中の液状芳香族ジアミン/ジアミン及びポリオール総モル数のモル比は35%である。硬化後、1.16g/mLの密度を有する平板は、66の15秒間ショアD硬さ、411.6MPa(59,700psi)の引張弾性率、39.3MPa(5,700psi)の引張強度、及び290%の引張伸びを示した。
【0091】
二成分衝突型混合空気噴霧システムを使用して、上記反応混合物を開放鋳型に噴霧した。イソタンクにMDIプレポリマーを装填し、同時にポリタンクにPTMEG650 24.22部(13.92ポンド)、PTMEG1000 24.22部(13.92ポンド)、PTMEG2000 24.22部(13.92ポンド)、Niax(商標)L5345 2.10部(1.20ポンド)、モノエチレングリコール8.63部(4.96ポンド)、Ethacure(商標)300 16.05部(9.225ポンド)、DABCO(商標)33-LV触媒0.43部(0.246ポンド)及びビスマスネオデカノアート触媒0.142部(0.082ポンド)を上記のプラーク作業で使用したのと同一比で装填した。噴霧中の流量は、ポリオール側では8.98g/秒、イソ側では10.02g/秒であった。ノズルに注入される空気を、100L/分の名目速度に設定した。噴霧されたポリウレタン配合物を、溝形状を有する鋳型に導いた。噴霧したパッドを100℃のオーブン内で16時間硬化させた。得られたパッドは、放射状及び同心円状の両方の溝を含んでいた。製造された得られたパッドは、0.650g/mLの平均密度を示し、47.6の15秒間硬さショアD、226.8MPa(32,900psi)のバルク引張弾性率、18.6MPa(2,700psi)の引張強度、及び190%の引張伸びを示した。
【0092】
実施例6:パッド
二成分衝突型混合空気噴霧システムを使用して、反応混合物を開放鋳型に噴霧した。イソタンクにMDIプレポリマーを装填し、同時にポリタンクにPTMEG650 25.13部(17.97ポンド)、PTMEG1000 25.13部(17.97ポンド)、PTMEG 2000 25.13部(17.97ポンド)、Niax(商標)L5345 1.90部(1.36ポンド)、モノエチレングリコール4.988部(3.57ポンド)、Ethacure(商標)300 17.21部(12.31ポンド)、DABCO(商標)33-LV触媒0.381部(0.273ポンド)及びビスマスネオデカノアート触媒0.127部(0.091ポンド)を装填した。噴霧中の流量は、ポリオール側では9.90g/秒、イソ側では9.10g/秒であった。配合物は、60%のハードセグメント重量分率を有し、95%の化学量論比を有し、9.02重量%のEthacure(商標)300を含有すると記述される。硬化剤混合物中の液状芳香族ジアミン/ジアミン及びポリオール総モル数のモル比は50%である。ノズルに注入される空気を、100L/分の名目速度に設定した。噴霧されたポリウレタン配合物を、溝形状を有する鋳型に導いた。噴霧したパッドを100℃のオーブン内で16時間硬化させた。得られたパッドは、放射状及び同心円状の両方の溝を含んでいた。製造された得られたパッドは、0.704g/mLの平均密度を示し、40の15秒間硬さショアD、137.2MPa(19,900psi)のバルク引張弾性率、17.9MPa(2,600psi)の引張強度、及び260%の引張伸びを示した。
【0093】
実施例7:パッド
二成分衝突型混合空気噴霧システムを使用して、反応混合物を開放鋳型に噴霧した。アイソタンクにMDIプレポリマーを装填し、同時にポリタンクにPTMEG650 26.13部(21.20ポンド)、PTMEG1000 26.13部(21.20ポンド)、PTMEG2000 26.13部(21.20ポンド)、Niax(商標)L5345 1.98部(1.60ポンド)、モノエチレングリコール7.70部(6.25ポンド)、Ethacure(商標)300 11.40部(9.25ポンド)、DABCO(商標)33-LV触媒0.397部(0.322ポンド)及びビスマスネオデカノアート触媒0.132部(0.107ポンド)を装填した。噴霧中の流量は、ポリオール側では9.52g/秒、イソ側では9.48g/秒であった。配合物は、60%のハードセグメント重量分率を有し、95%の化学量論比を有し、5.75重量%のEthacure(商標)300を含有すると記述される。硬化剤混合物中の液状芳香族ジアミン/ジアミン及びポリオール総モル数のモル比は30%である。ノズルに注入される空気を、100L/分の名目速度に設定した。噴霧されたポリウレタン配合物を、溝形状を有する鋳型に導いた。噴霧したパッドを100℃のオーブン内で16時間硬化させた。得られたパッドは、放射状及び同心円状の両方の溝を含んでいた。製造された得られたパッドは、0.711g/mLの平均密度を示し、39の15秒間硬さショアD、117.9MPa(17,100psi)のバルク引張弾性率、16.5MPa(2,400psi)の引張強度、及び260%の引張伸びを示した。
【0094】
比較例8:パッド
二成分衝突型混合空気噴霧システムを使用して、反応混合物を開放鋳型に噴霧した。イソタンクにMDIプレポリマーを装填し、同時にポリタンクにPolyTHF650 87.99部(61.593ポンド)、Niax(商標)L5345非イオン性界面活性剤0.88部(0.616ポンド)、Niax(商標)T-9触媒0.088部(0.062ポンド)、DABCO(商標)33LV 0.2642部(0.185ポンド)並びに水0.22部(0.154ポンド)及びジプロピレングリコール10.557部(7.39ポンド)を装填した。噴霧中の流量は、ポリオール側では9.10g/秒、イソ側では9.90g/秒であった。ノズルに注入される空気を、100L/分の名目速度に設定した。噴霧されたポリウレタン配合物をテフロン(登録商標)被覆アルミニウムプレート上に導いた。噴霧したパッドを100℃のオーブン内で16時間硬化させた。得られたパッドは、95%化学量論にて52.5%ハードセグメント重量分率と記述され、2500ppmの水の添加で、0.53g/mLのバルク密度を有するパッドが製造され、1.2MPa(170psi)のバルク引張弾性率、6.0MPa(870psi)の引張強度、及び535%の引張伸びを示し、15秒ショアA硬さは27であった。
【0095】
比較例9 他の研磨実験で使用されるのと同一のK7R32溝パターン及び同一のSUBA(商標)IVサブパッド(Dow)を有する、市販のIC1000研磨パッド(Dow)。密度は0.77g/mL、引張弾性率は260MPa(37,700psi)であった。
【0096】
実施例10:パッド
二成分衝突型混合空気噴霧システムを使用して、反応混合物を開放鋳型に噴霧した。イソタンクにMDIプレポリマーを装填し、同時にポリタンクにPTMEG1000 84.85部、INT1940 3.48部、AOX1 0.24部、モノエチレングリコール4.46部、Ethacure(商標)300 6.59部、ビスマスオクトアート触媒0.38部を装填した。噴霧中の流量は、ポリオール側では4.6g/秒、イソ側では3.4g/秒であった。配合物は、50%のハードセグメント重量分率を有し、95%の化学量論比を有し、3.79重量%のEthacure(商標)300を含有すると記述される。硬化剤混合物中の液状芳香族ジアミン/ジアミン及びポリオール総モル数のモル比は30%である。ノズルに注入される空気を、100L/分の名目速度に設定した。噴霧されたポリウレタン配合物を、溝形状を有する鋳型に導いた。噴霧したパッドを100℃のオーブン内で16時間硬化させた。得られたパッドは、放射状及び同心円状の両方の溝を含んでいた。製造された得られたパッドは、0.68g/mLの平均密度を示し、32の15秒間硬さショアDO、4MPa(600psi)のバルク引張弾性率、11MPa(1500psi)の引張強度、及び550%の引張伸びを示した。
【0097】
実施例11:パッド
二成分衝突型混合空気噴霧システムを使用して、反応混合物を開放鋳型に噴霧した。イソタンクにMDIプレポリマーを装填し、同時にポリタンクにPTMEG1000 81.96部、INT1940 3.65部、AOX1 0.26部、モノエチレングリコール5.54部、Ethacure(商標)300 8.2部、ビスマスオクトアート触媒0.4部を装填した。噴霧中の流量は、ポリオール側では4.6g/秒、イソ側では3.8g/秒であった。配合物は、54%のハードセグメント重量分率を有し、95%の化学量論比を有し、4.49重量%のEthacure(商標)300を含有すると記述される。硬化剤混合物中の液状芳香族ジアミン/ジアミン及びポリオール総モル数のモル比は30%である。ノズルに注入される空気を、100L/分の名目速度に設定した。噴霧されたポリウレタン配合物を、溝形状を有する鋳型に導いた。噴霧したパッドを100℃のオーブン内で16時間硬化させた。得られたパッドは、放射状及び同心円状の両方の溝を含んでいた。製造された得られたパッドは、0.70g/mLの平均密度を示し、49の15秒間硬さショアDO、12MPa(1700psi)のバルク引張弾性率、15MPa(2100psi)の引張強度、及び500%の引張伸びを示した。
【0098】
実施例12:パッド
二成分衝突型混合空気噴霧システムを使用して、反応混合物を開放鋳型に噴霧した。イソタンクにMDIプレポリマーを装填し、同時にポリタンクにPTMEG1000 79.8部、INT1940 3.55部、AOX1 0.25部、モノエチレングリコール6.46部、Ethacure(商標)300 9.55部、ビスマスオクトアート触媒0.39部を装填した。噴霧中の流量は、ポリオール側では4.6g/秒、イソ側では3.6g/秒であった。配合物は、54%のハードセグメント重量分率を有し、110%の化学量論比を有し、5.38重量%のEthacure(商標)300を含有すると記述される。硬化剤混合物中の液状芳香族ジアミン/ジアミン及びポリオール総モル数のモル比は30%である。ノズルに注入される空気を、100L/分の名目速度に設定した。噴霧されたポリウレタン配合物を、溝形状を有する鋳型に導いた。噴霧したパッドを100℃のオーブン内で16時間硬化させた。得られたパッドは、放射状及び同心円状の両方の溝を含んでいた。製造された得られたパッドは、0.73g/mLの平均密度を示し、43の15秒間硬さショアDO、8MPa(1200psi)のバルク引張弾性率、8MPa(1200psi)の引張強度、及び530%の引張伸びを示した。
【0099】
実施例13:パッド
二成分衝突型混合空気噴霧システムを使用して、反応混合物を開放鋳型に噴霧した。イソタンクにMDIプレポリマーを装填し、同時にポリタンクにPTMEG1000 77.32部、INT1940 3.68部、AOX1 0.26部、モノエチレングリコール7.39部、Ethacure(商標)300 10.94部、ビスマスオクトアート触媒0.41部を装填した。噴霧中の流量は、ポリオール側では4.6g/秒、イソ側では3.9g/秒であった。配合物は、57%のハードセグメント重量分率を有し、110%の化学量論比を有し、5.94重量%のEthacure(商標)300を含有すると記述される。硬化剤混合物中の液状芳香族ジアミン/ジアミン及びポリオール総モル数のモル比は30%である。ノズルに注入される空気を、100L/分の名目速度に設定した。噴霧されたポリウレタン配合物を、溝形状を有する鋳型に導いた。噴霧したパッドを100℃のオーブン内で16時間硬化させた。得られたパッドは、放射状及び同心円状の両方の溝を含んでいた。製造された得られたパッドは、0.74g/mLの平均密度を示し、56の15秒間硬さショアDO、21MPa(3100psi)のバルク引張弾性率、3MPa(500psi)の引張強度、及び85%の引張伸びを示した。
【0100】
実施例14:パッド
二成分衝突型混合空気噴霧システムを使用して、反応混合物を開放鋳型に噴霧した。イソタンクにMDIプレポリマーを装填し、同時にポリタンクにPTMEG650 24.6部、PTMEG1000 24.6部、PTMEG2000 24.6部、Niax(商標)L5345 1.87部、ジプロピレングリコール14.23部、Ethacure(商標)300 9.73部、ビスマスネオデカノアート触媒0.37部を装填した。噴霧中の流量は、ポリオール側では10.4g/秒、イソ側では9.1g/秒であった。配合物は、60%のハードセグメント重量分率を有し、95%の化学量論比を有し、5.21重量%のEthacure(商標)300を含有すると記述される。硬化剤混合物中の液状芳香族ジアミン/ジアミン及びポリオール総モル数のモル比は30%である。ノズルに注入される空気を、100L/分の名目速度に設定した。噴霧されたポリウレタン配合物を、溝形状を有する鋳型に導いた。噴霧したパッドを100℃のオーブン内で16時間硬化させた。得られたパッドは、放射状及び同心円状の両方の溝を含んでいた。製造された得られたパッドは、0.45g/mLの平均密度を示し、14の15秒間硬さショアD、27MPa(3900psi)のバルク引張弾性率、7MPa(1100psi)の引張強度、及び300%の引張伸びを示した。
【0101】
実施例15:パッド
二成分衝突型混合空気噴霧システムを使用して、反応混合物を開放鋳型に噴霧した。イソタンクにMDIプレポリマーを装填し、同時にポリタンクにPTMEG650 25.49部、PTMEG1000 25.49部、PTMEG2000 25.49部、Niax(商標)L5345 1.94部、1,4-ブタンジオール10.51部、Ethacure(商標)300 10.7部、ビスマスネオデカノアート触媒0.39部を装填した。噴霧中の流量は、ポリオール側では10.1g/秒、イソ側では9.4g/秒であった。配合物は、60%のハードセグメント重量分率を有し、95%の化学量論比を有し、5.53重量%のEthacure(商標)300を含有すると記述される。硬化剤混合物中の液状芳香族ジアミン/ジアミン及びポリオール総モル数のモル比は30%である。ノズルに注入される空気を、100L/分の名目速度に設定した。噴霧されたポリウレタン配合物を、溝形状を有する鋳型に導いた。噴霧したパッドを100℃のオーブン内で16時間硬化させた。得られたパッドは、放射状及び同心円状の両方の溝を含んでいた。製造された得られたパッドは、0.66g/mLの平均密度を示し、29の15秒間硬さショアD、64MPa(9300psi)のバルク引張弾性率、13MPa(1900psi)の引張強度、及び260%の引張伸びを示した。
【0102】
実施例16:パッド
二成分衝突型混合空気噴霧システムを使用して、反応混合物を開放鋳型に噴霧した。イソタンクにMDIプレポリマーを装填し、同時にポリタンクにPTMEG1000 80.26部、Niax(商標)L5345 1.91部、プロピレングリコール8.01部、Ethacure(商標)300 9.54部、ビスマスネオデカノアート触媒0.28部を装填した。噴霧中の流量は、ポリオール側では11.1g/秒、イソ側では9.9g/秒であった。配合物は、57%のハードセグメント重量分率を有し、95%の化学量論比を有し、5.05重量%のEthacure(商標)300を含有すると記述される。硬化剤混合物中の液状芳香族ジアミン/ジアミン及びポリオール総モル数のモル比は30%である。ノズルに注入される空気を、100L/分の名目速度に設定した。噴霧されたポリウレタン配合物を、溝形状を有する鋳型に導いた。噴霧したパッドを100℃のオーブン内で16時間硬化させた。得られたパッドは、放射状及び同心円状の両方の溝を含んでいた。製造された得られたパッドは、0.69g/mLの平均密度を示し、36の15秒間硬さショアD、81MPa(11700psi)のバルク引張弾性率、16MPa(2300psi)の引張強度、及び280%の引張伸びを示した。
【0103】
上記の実施例の材料及びパッドの特性を以下の表1に報告する。上記の実施例で作製したパッドを、以下の試験方法に記載するように研磨について試験し、結果を以下の表1及び2にそれぞれ報告する。
【0104】
CMP研磨パッドは、上記の実施例で作製したと表示された研磨層の裏側を旋盤で平坦に機械加工することによって製造し、平坦な研磨パッドを提供した。次いで、研磨パッドを、感圧接着剤を介してSUBA(商標)IVサブパッド(Dow)と結合させた。最終的な積層パッドは直径0.508メートル(20インチ)であり、研磨層は名目上2.03mm(80ミル)の厚さであり、溝パターンを有し、該溝パターンでは、複数の溝が幅0.508mm(20ミル)、深さ0.762mm(30ミル)、ピッチ1.78mm(70ミル)の同心円溝及び32本の放射状溝を有する同心円状溝パターンを有した。研磨実験は、Applied Mirraポリッシャ(Applied Materials、カリフォルニア州サンタクララ)上の200mmウェーハに対して、0.014、0.016、0.021、及び0.026MPa(2.0、2.3、3.0、及び3.8psi)のキャリアダウンフォース、200mL/分のスラリー流量、並びにKlebosol(商標)II1730コロイダルシリカスラリー(Dow、16重量%。固形分%)、93rpmのテーブル回転速度、及び87rpmのキャリア回転速度を使って行った。3M製の攻撃性等級が6~9の3M(商標)Diamond Pad Conditioner A 153 L、直径4.25インチ(The 3M Company、ミネソタ州ミネアポリス)を使用して、実施例1~9、14及び15の研磨パッドをコンディショニング及びテクスチャ加工した。Saesol Diamond Pad Conditioner AK 45(Saesol(商標)AM 02 BSL 8031 C 1)を使用して、実施例16の研磨パッドをコンディショニング及びテクスチャ加工した。Saesol Diamond Pad Conditioner AD45(Saesol(商標)AM02BSL8031E7)を使用して、実施例10~13の研磨パッドをコンディショニング及びテクスチャ加工した。研磨パッドはそれぞれ、典型的なダウンフォース、例えば22.2N又は31.1Nのみを使用して、30分間、コンディショナー及びDI水でならし運用した。研磨パッドの中心から1.7~9.2インチまでを22.2Nのダウンフォースで10掃引/分で研磨する間、研磨パッドをその場(in situ)でさらに100%コンディショニングした。ウェーハは、OnTrack DSS-200 Synergy Post CMPで洗浄した。浅いかき跡をさらに強調するために、SSECシングルウェーハエッチシステムでHFエッチングを行い、それにより200ÅのTEOSがウェーハからエッチングされた。平坦化のための段差高さ測定は、Bruker Dynamic Atomic Force Profiler(Bruker、マサチューセッツ州ビレリカ)で行った。基板は、テトラエトキシシリケート(TEOS)ウェーハ基板であった。49点スパイラル・スキャンを使用するKLA-Tencor FX200(商標)計測ツール(KLA Tencor、カリフォルニア州ミルピタス)を使用して、エッジ除外領域3mmで、研磨前後の膜厚を計測することによって、除去速度を求めた。除去速度は、Å/分で、指定された研磨時間の個々の点の厚さの変化によって計算した。非均一率(%NUR)は、除去速度の%標準偏差によって計算した。
【0105】
【表1】
【0106】
【表2】
【0107】
上記表1及び表2に示すように、本発明のCMP研磨パッドは、比較例10の市販のCMP研磨パッドと比較した場合でも、平坦化効率の向上を示す。同時に、除去速度及び非均一%は、比較例10のIC 1000パッド(Dow)によって生成された値と同じ又は類似していた。さらに、本発明のCMP研磨パッドの性能は、比較例3の液状芳香族ジアミン硬化剤からのパッド及び比較例1のような硬化剤混合物中の70%液状芳香族ジアミンからのパッドよりも著しく良好であった。
【外国語明細書】