(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022112569
(43)【公開日】2022-08-03
(54)【発明の名称】眼科装置及びカバー部材
(51)【国際特許分類】
A61B 3/10 20060101AFI20220727BHJP
A61B 3/14 20060101ALI20220727BHJP
【FI】
A61B3/10
A61B3/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021008402
(22)【出願日】2021-01-22
(71)【出願人】
【識別番号】000220343
【氏名又は名称】株式会社トプコン
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】奥田 陽紀
【テーマコード(参考)】
4C316
【Fターム(参考)】
4C316AA01
4C316AA09
4C316AA13
4C316AA20
4C316AA26
4C316AB02
4C316AB11
4C316AB16
4C316FA06
4C316FC01
4C316FY05
(57)【要約】 (修正有)
【課題】眼情報取得部の移動の様子を適切に隠すことができ、被検眼の情報を適切に取得できる眼科装置を提供する。
【解決手段】眼科装置10を、ベース部11と、架台13と、対物光学系ユニット21を含む測定ヘッド(眼情報取得部)14と、駆動部12と、制御部19と、を有する装置本体20、及び筐体30、を備えて構成する。筐体30の開口部31を被覆するカバー部材40は、筐体30に対して上下方向及び左右方向に移動自在で、前後方向に移動不能に開口部31に配置される第1のカバー部41と、対物光学系ユニット21の外周に装着され、第1のカバー部41の挿通口に、該第1のカバー部41に対して相対的に前後方向に移動自在に挿通される第2のカバー部42とを有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検者の被検眼に対峙させる対物光学系を含み、前記被検眼の情報を取得する眼情報取得部と、
前記眼情報取得部を、前記被検眼に対して互いに直交する上下方向、左右方向及び前後方向に移動させる駆動部と、
前記眼情報取得部及び前記駆動部を制御する制御部と、を有する装置本体、及び
前記装置本体を被覆する筐体、を備え、
前記筐体は、前記被検眼に対向する一面に開口部が設けられ、前記開口部には、該開口部を被覆するカバー部材が設けられ、
前記カバー部材は、
前記筐体に対して上下方向及び左右方向に移動自在で、前後方向に移動不能に前記開口部に配置される第1のカバー部と、
前記対物光学系の外周に装着されるとともに、前記第1のカバー部に、該第1のカバー部に対して相対的に前後方向に移動自在に挿通される第2のカバー部と、を有していることを特徴とする眼科装置。
【請求項2】
前記筐体の前記開口部及び前記第1のカバー部の一方に設けられた係合部と、他方に設けられた係合受部と、を有し、前記係合部と前記係合受部との係合により、前記第1のカバー部は、上下方向及び左右方向への所定の移動距離での移動が許容され、前後方向への移動が制限されるように、前記筐体に、はめ殺し状態で取り付けられていることことを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
【請求項3】
前記第1のカバー部は、前記開口部に配置される基板部と、前記基板部から前記被検眼に向けて突出し、前記第2のカバー部を前後方向に移動するように導くガイド部と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の眼科装置。
【請求項4】
前記第2のカバー部は、前記筐体に向かう端部に、径方向外側に突出し、前記第2のカバー部の外面と前記ガイド部の内面との間に配置される外向きフランジを有することを特徴とする請求項3に記載の眼科装置。
【請求項5】
前記眼情報取得部は、前記被検眼を異なる方向から撮影する2以上の撮影部を有し、前記撮影部及び前記対物光学系の外周に、前記第2のカバー部が装着されることを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の眼科装置。
【請求項6】
前記筐体と前記第1のカバー部との互いの接触面、及び前記第1のカバー部と前記第2のカバー部との互いの接触面の少なくとも何れかに、摩擦抵抗を軽減する摩擦軽減部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
【請求項7】
被検者の被検眼に対峙させる対物光学系を含み、前記被検眼の情報を取得する眼情報取得部が、前記被検眼に対して互いに直交する上下方向、左右方向及び前後方向に移動可能に設けられた眼科装置の筐体の開口部に配置されるカバー部材であって、
前記筐体に対して上下方向及び左右方向に移動自在で、前後方向に移動不能に前記開口部に配置される第1のカバー部と、
前記対物光学系の外周に装着されるとともに、前記第1のカバー部に、該第1のカバー部に対して相対的に前後方向に移動自在に挿通される第2のカバー部と、を有していることを特徴とするカバー部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、眼科装置及びカバー部材に関する。
【背景技術】
【0002】
対物レンズを含む光学系を有し、被検眼の情報を取得する眼情報取得部を、上下左右前後方向へ移動させて被検眼に対する位置合わせを行った上で、眼情報取得部によって被検眼の情報を取得する眼科装置が知られている(例えば、特許文献1参考)。この特許文献1に記載の眼科装置は、眼情報取得部(光学系ユニット)を含む装置本体がカバーによって被覆され、このカバー内で眼情報取得部が上下左右前後方向へ移動し、カバーに設けた開口部(撮影窓)を介して、眼情報取得部が被検眼の情報を取得する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術では、被検眼の情報の取得時に、被検者が開口部を介して眼情報取得部が移動する様子、特に眼情報取得部が前進して被検眼に接近する様子が視認できるため、被検眼に「物体」が迫る恐怖感を被検者に与えたり、検査に集中できなくなったりする可能性があった。さらに、撮影窓から被検者等が誤って指を入れたり、ゴミ、埃、異物等が入ったりする可能性もあった。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、眼情報取得部の移動の様子を適切に隠すことができ、被検眼の情報を適切に取得することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本開示の眼科装置は、被検者の被検眼に対峙させる対物光学系を含み、前記被検眼の情報を取得する眼情報取得部と、前記眼情報取得部を、前記被検眼に対して互いに直交する上下方向、左右方向及び前後方向に移動させる駆動部と、前記眼情報取得部及び前記駆動部を制御する制御部と、を有する装置本体、及び前記装置本体を被覆する筐体、を備え、前記筐体は、前記被検眼に対向する一面に開口部が設けられ、前記開口部には、該開口部を被覆するカバー部材が設けられ、前記カバー部材は、前記筐体に対して上下方向及び左右方向に移動自在で、前後方向に移動不能に前記開口部に配置される第1のカバー部と、前記対物光学系の外周に装着されるとともに、前記第1のカバー部内に、該第1のカバー部に対して相対的に前後方向に移動自在に挿通される第2のカバー部と、を有している。
【発明の効果】
【0007】
このように構成された本開示の眼科装置では、眼情報取得部の上下方向及び左右方向の移動に追随して、第1のカバー部材が開口部を適切に塞ぎつつ、開口部内を筐体に沿って上下方向及び左右方向へ移動する。一方、眼情報取得部が前後方向へ移動するときは、第1のカバー部材は移動が制限され、対物光学系の外周に装着された第2のカバー部材が眼情報取得部とともに前後方向へ移動する。したがって、眼情報取得部の移動を妨げることなく、カバー部材で開口部を覆うことができる。この結果、眼情報取得部の移動の様子を適切に隠すことができ、被検眼の情報を適切に取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示の第1実施形態に係る眼科装置の外観を示す側面図である。
【
図2】カバー部材と筐体の構成を説明するための説明図である。
【
図3】カバー部材と筐体との組み立て工程を説明するための説明図である。
【
図4】変形例1のカバー部材と筐体の構成を説明するための説明図である。
【
図5】変形例2のカバー部材と筐体の構成を説明するための説明図である。
【
図6】変形例3のカバー部材と筐体の構成を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
以下、本開示の実施の形態としての眼科装置10を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態に係る眼科装置10の外観を示す側面図である。本明細書では、
図1に示すように、X軸、Y軸及びZ軸を設定する。被検者Pから見て、左右方向をX方向(X軸正方向が右方向、負方向が左方向)とし、上下方向(鉛直方向)をY方向(Y軸正方向が上方向、Y軸負方向が下方向)とし、前後方向(装置本体20の奥行き方向、被検者P側を手前とし、反対側を奥(後)とする)をZ方向(Z軸正方向が前方向、負方向が後方向)として明細書中の説明を行う。また、眼科装置10の手前側(被検者Pの側)を正面とし、奥側(検者の側)を背面とする。
【0010】
本実施形態の眼科装置10は、被検眼Eの眼底観察や眼底像を撮影する眼底撮影装置である。なお、本開示の眼科装置が眼底撮影装置に限定されることはなく、例えば、後述する自覚検査及び他覚検査の一方又は双方を実行可能な眼科装置、光コヒーレンストモグラフィ(Optical Coherence Tomography:OCT)装置、眼軸長測定装置、眼圧計、等とすることもできる。
【0011】
本実施形態の眼科装置10は、
図1に示すように、ベース部11と、駆動部12と、架台13と、眼情報取得部としての測定ヘッド14と、顎受部15と、額当部16と、操作部17と、表示部18と、制御部(制御装置)19と、を有する装置本体20、及び装置本体20を被覆する筐体(本体カバー)30と、を備える。装置本体20のベース部11と、駆動部12と、架台13と、測定ヘッド14と、制御部19とが、筐体30で被覆され、顎受部15と、額当部16と、操作部17とが筐体30から外部に突出している。
【0012】
本実施形態の眼科装置10では、ベース部11に駆動部12を介して架台13が設けられ、駆動部12によりベース部11に対して架台13が前後方向及び左右方向(Z方向、X方向)に移動可能となっている。架台13には、制御部19と、測定ヘッド14が設けられる。この測定ヘッド14は、駆動部12により架台13に対して上下方向(Y方向)に移動可能となっている。
【0013】
本実施形態では、ベース部11も筐体30によって被覆されているが、これに限定されることはなく、ベース部11に筐体30が固定され、ベース部11上の架台13、測定ヘッド14、駆動部12、制御部19等を被覆する構成でもよい。
【0014】
ベース部11には、眼情報の取得時に測定ヘッド14に対して被検者Pの顔、すなわち被検眼Eの位置を固定する顎受部15と額当部16が設けられている。顎受部15と額当部16は、公知の駆動部(又は手動)によりベース部11に対して上下方向に移動可能となっている。この眼科装置10では、被検者Pが額当部16に額を当接させつつ顎受部15に顎を載せて測定ヘッド14に対峙した状態で、被検眼Eの観察、撮影、検査等の情報取得を行う。
【0015】
操作部17は、検者や被検者Pが眼科装置10、すなわち顎受部15や測定ヘッド14や駆動部12の動作や設定等の指示を与えるために操作される。本実施形態の操作部17は、傾倒操作可能に架台13に設けられた操作レバー17aを有する。この操作レバー17aを検者が操作することで、測定ヘッド14をベース部11に対して三次元方向に移動させることができる。また、操作レバー17aには、頂部にボタンスイッチ17bが設けられている。検者がこのボタンスイッチ17bを押すことで、測定ヘッド14による検眼を開始することができる。
【0016】
また、操作部17は、表示部18の表示面18aに表示される操作ボタン等のソフトウェアキーを有する。この操作ボタンの操作により、被検眼Eに対するアライメント、各種検査条件の設定、及び表示面18aの調整等の各種動作の実行操作が可能である。なお、操作部17は、操作レバー17aの周辺や表示部18の周辺に設けられた各種ボタン、キーボード、マウス等の入力装置を有してもよい。
【0017】
表示部18は、筐体30の頂部に取り付けられている。表示部18は、一例として液晶表示装置(LCDモニタ)により構成され、タッチパネル式の表示面18aを有する。表示部18は、制御部19の制御下で、測定ヘッド14からの画像データに基づく被検眼Eの前眼部像、眼底像、OCT画像等の画像や、測定ヘッド14からの各種検査情報(検者情報、検査条件、検査結果、測定画像等)や、操作部17としての操作ボタンの画像等が適宜表示される。本実施形態の表示部18は、回転支持機構部18bを介して筐体30に回転自在に支持されており、表示面18aの向きを適宜変更することができる。例えば、表示面18aを被検者側に向けることや、表示面18aを側方(X方向)に向けることが可能である。
【0018】
制御部19は、眼科装置10の各部を統括的に制御する。制御部19は、CPUと、RAM、ROM、EEPROM、ハードディスクドライブ等の記憶部と、等を有して構成される。制御部19には、駆動部12、顎受部15、操作部17、表示部18、測定ヘッド14、記憶部等が接続されている。制御部19は、記憶部に予め記憶されたコンピュータプログラムを、例えばRAM上に展開することにより、操作部17に対する操作等に応じて、眼科装置10(駆動部12、顎受部15、表示部18、測定ヘッド14)の動作を統括的に制御する。
【0019】
測定ヘッド(眼情報取得部)14は、被検眼Eの眼情報を取得する。眼情報としては、被検眼Eの前眼部の画像、被検眼Eの眼底の画像、被検眼Eの網膜の断層画像等の画像が挙げられ、この他にも、被検眼Eの角膜内皮画像等の画像や、被検眼Eの屈折力、被検眼Eの角膜形状、被検眼Eの眼圧等の特性、等が挙げられる。
【0020】
測定ヘッド14は、被検眼Eと対向させる対物光学系ユニット21、リレーレンズ、撮像素子、接眼レンズ、光源等の光学素子を含む測定光学系22を有する。対物光学系ユニット21は、1以上の対物レンズからなる対物光学系21aと、この対物光学系21aを収容する鏡筒21bと、を有する。対物光学系ユニット21は、
図1に示すように、筐体30の正面(被検眼Eの側)に設けられた開口部31から外部に突出し、対物光学系21aが被検眼Eに対峙可能となっている。
【0021】
測定ヘッド14は、自覚検査と他覚測定の少なくとも一方を実行する。自覚検査は、被検者Pからの応答を利用して被検眼Eの情報を取得する測定手法である。自覚検査には、遠用検査、近用検査、コントラスト検査、グレア検査等の自覚屈折測定や、視野検査等がある。また、他覚測定は、被検者Pからの応答を参照することなく、主に物理的な手法を用いて被検眼Eの情報を取得する測定手法である。他覚測定には、被検眼Eの特性を取得するための測定と、被検眼Eの画像を取得するための撮影とが含まれる。他覚測定には、他覚屈折測定、角膜形状測定、眼圧測定、眼底撮影、光干渉計測等がある。本実施形態の眼科装置10は、眼科撮影装置であるため、測定ヘッド14は、主に眼底撮影を実行する。
【0022】
筐体30の開口部31には、対物光学系ユニット21が上下方向、左右方向及び前後方向に移動自在に配置される。このため、開口部31は、対物光学系ユニット21の上下左右方向及び左右方向への移動を妨げない大きさで形成されている。すなわち、上下方向及び左右方向において、対物光学系ユニット21及びこれを収容する後述の第2のカバー部42の外径寸法に、左右方向への移動距離又は上下方向への移動距離を、各々加えた長さを含む寸法で形成されている。
【0023】
このため、従来は、カバー部材40のない開口部31から、被検者Pは内部の測定ヘッド14を視認でき、測定ヘッド14が上下左右前後に移動する様子がわかるものとなっていた。特に、測定ヘッド14が前方に移動するときに、被検者Pに、測定ヘッド14が迫ってくるような恐怖感を与える可能性があった。この結果、被検者Pが検査に集中できず、視標をうまく固視できなくなったり、顎受部15や額当部16から顔を離してしまったりして、眼情報取得に影響することがあった。また、開口部31から誤って指を入れてしまうことや、ゴミや埃、異物が入ってしまうことがあった。開口部31をカーテン等で覆うことも検討されるが、対物光学系ユニット21の移動に伴ってカーテンが開く可能性があり、筐体30内部を適切に隠すことは困難である。
【0024】
このような不具合を解消すべく、本実施形態の眼科装置10では、
図1、
図2に示すように、開口部31にカバー部材40を取り付けて開口部31を塞ぎ、被検者Pが筐体30の内部を視認できないようにしている。
【0025】
このカバー部材40の詳細を、
図2を参照して説明する。
図2(a)はカバー部材40と筐体30の係合受部32近傍の正面図であり、
図2(b)はこれらの側面図(断面図)である。
図2(c)はカバー部材40が
図2(b)とは異なる位置に移動した状態の側面図(断面図)である。
【0026】
図2(a)、
図2(b)に示すように、カバー部材40は、開口部31に配置される第1のカバー部41と、対物光学系ユニット21の外周に装着される第2のカバー部42とを有する。第1のカバー部41は、筐体30に対して上下方向及び左右方向に移動自在で、前後方向に移動不能に開口部31に配置される。第2のカバー部42は、第1のカバー部41に対して相対的に前後方向へ移動自在に挿通される。すなわち、第1のカバー部41と第2のカバー部42とは、入れ子構造(テレスコピック構造)をなしている。
【0027】
第1のカバー部41は、側面視凸形状を呈しており、開口部31に配置される円盤状の基板部43と、この基板部43から被検眼E(前方)に向けて突出する円筒状のガイド部44とを有する。
【0028】
基板部43は開口部31を覆う機能を有するとともに、開口部31への係合部としての機能を有する。すなわち、基板部43は、筐体30の内側の面に開口部31に沿って設けられた係合受部32に係合する。この係合受部32は、平面視リング状で断面視コ字形(U字形)を呈し、基板部43を把持する一対の把持壁33と、この一対の把持壁33で仕切られて基板部43を収容する収容空間34とを有する。一対の把持壁33の内面間の距離(収容空間34の幅)は、基板部43の厚み(前後方向の長さ)と略同一に形成されている。
【0029】
このため、基板部43は、一対の把持壁33の内面と接触して開口部31を塞ぎつつ、収容空間34内を上下方向及び左右方向(つまり、XY面内)を自在に移動可能であるとともに、前後方向への移動は制限(阻止)される。また、第1のカバー部41がXY面内を移動する際に、基板部43の外周縁が収容空間34の底面35に突き当たるか、又はガイド部44の外周面が開口部31の周縁に突き当たることで、それ以上の移動は制限される。したがって、係合受部32は、第1のカバー部41の上下方向及び左右方向への所定距離の移動を許容しつつ、前後方向への移動を制限する移動制御部として機能するとともに、開口部31からのカバー部材40の抜け防止部として機能する。また、基板部43によって開口部31が塞がれることで、開口部31からの筐体30の内部へのゴミ等の侵入や、指等の挿入が適切に防止される。
【0030】
第1のカバー部41のガイド部44は、両端が開放された円筒状を呈し、被検眼Eに対向する一方(前方)の端部の周縁から中心に向かって突出する内向きフランジ44aを有している。この内向きフランジ44aの内周縁が、第2のカバー部42を挿通する挿通孔44bとなっている。
【0031】
なお、本実施形態では、筐体30とは別部材の係合受部32を、筐体30の内側の面に固定した構成であるが、この構成に限定されない。例えば、筐体30の内側の面に断面視L字形の部材を固定し、この部材の壁面と筐体30の壁面とで係合受部を構成することもできる。また、筐体30の壁面を厚肉に形成し、開口部31の内周に沿って壁面をくり抜いて収容空間を設け、係合受部とすることもできる。
【0032】
第2のカバー部42は、両端が開放された筒状部材(本実施形態では円筒状部材)からなり、対物光学系ユニット21を収容する収容空間45を有している。つまり、第2のカバー部42は、対物光学系ユニット21の外周に装着され、対物光学系ユニット21を含む測定ヘッド14とともに上下方向、左右方向及び前後方向に移動可能となっている。また、第2のカバー部42は、第1のカバー部41のガイド部44の挿通孔44bに、前後方向に移動可能に挿入される。この挿通孔44bの内径寸法と、第2のカバー部42の外径寸法は、略同一となっており、第2のカバー部42は、挿通孔44bを塞ぎつつ、この挿通孔44bの内面と接触しながら前後方向へ移動可能であるが、第1のカバー部41に対する相対的な上下方向及び左右方向への移動は制限される。
【0033】
このため、測定ヘッド14の前後方向への移動に際には、第2のカバー部42は、第1のカバー部41のガイド部44内を、独立して前後方向へ移動し、測定ヘッド14の上下方向及び左右方向への移動に際には、第2のカバー部42とともに第1のカバー部41が上下方向及び左右方向へは移動する。また、挿通孔44bからの筐体30の内部へのゴミ等の侵入も防止される。
【0034】
また、第2のカバー部42は、他方(後方)の端部に、該端部の周縁から径方向外側に向かって突出する外向きフランジ46が設けられている。この外向きフランジ46は、第1のカバー部41のガイド部44のガイド面44cと接触する寸法で形成される。第2のカバー部42が前後方向へ移動するときに、外向きフランジ46がガイド面44cと接触しながらガイド面44cに沿って移動する。ガイド部44は、第2のカバー部42を適切に前後方向への移動をガイドするとともに、移動時のガタツキや振動等を抑制して、第2のカバー部42の円滑な移動をサポートする。
【0035】
また、第2のカバー部42が前方へ移動すると、外向きフランジ46が、ガイド部44の内向きフランジ44aに突き当たり、それ以上の移動が制限される。よって、外向きフランジ46と内向きフランジ44aは、第2のカバー部42の移動制御部、抜け防止部としても機能する。
【0036】
第2のカバー部42の前後方向への移動距離は、測定ヘッド14の前後方向への移動距離(アライメントのための作動距離)とほぼ一致する。また、第2のカバー部42とともに測定ヘッド14が最大限、前進したときに、外向きフランジ46が内向きフランジ44aに突き当たるか、又は突き当たることなく所定の余裕を持った位置に配置されることが望ましい。これに対して、第2のカバー部42とともに測定ヘッド14が最大限、後退したときに、
図2(c)に示すように、第1のカバー部41(より詳細にはガイド部44)の一方(前方)の端面と第2のカバー部42の一方(前方)の端面とが面一となることが好ましい。このような構成となる寸法合わせで各部材を形成することで、第2のカバー部42の第1のカバー部41から抜けや、対物光学系ユニット21からの脱落を防止し、測定ヘッド14の移動への影響を防ぐことができる。
【0037】
第1のカバー部41及び第2のカバー部42の材料は、特に限定されず、金属材料、樹脂材料等を用いることができるが、コストの削減、部材間の密着性の向上、部材どうしの擦れにより発生する摺動音や摩耗の軽減等の観点から、樹脂材料を用いることが望ましい。樹脂材料としては、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、ポリアセタール樹脂、ナイロン樹脂等が挙げられるがこれらに限定されない。
【0038】
また、第1のカバー部41、第2のカバー部42、さらには係合受部32の材料として、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂等の弾力性を有する樹脂材料も好適に用いられる。このような樹脂材用を用いることで、係合受部32と第1のカバー部41との接触部分である摺動部、第1のカバー部41と第2のカバー部42との摺動部の密着性が向上し、埃等が侵入する隙間の形成をより抑制できる。また、互いに接触する2部品のうち、一方を弾力性のある樹脂材料で形成し、他方を比較的硬質の樹脂材料で形成した場合も、互いに密着して隙間の形成を抑制しつつ、円滑な移動が可能となる。
【0039】
また、係合受部32と第1のカバー部41との摺動部(接触面)、第1のカバー部41と第2のカバー部42との摺動部(接触面)に、摩擦抵抗を軽減する摩擦軽減部材を設けることも好適である。摩擦軽減部材としては、例えば、摺動部(接触面)の表面にフッ素樹脂加工を施すことや、フッ素樹脂加工シートを張ること等が好適に挙げられる。また、摺動部(接触面)に、スライドベアリングを配置することも好適である。これにより、摺動部の摩擦を軽減して、摺動音の発生や、摩耗を適切に抑制できるとともに、ガタツキや振動を抑制して第1のカバー部41及び第2のカバー部42のより円滑な移動が可能となる。
【0040】
また、第1のカバー部41の上下方向及び左右方向への移動距離は、測定ヘッド14の上下方向及び左右方向への移動距離とほぼ一致する。測定ヘッド14は、ベース部11と顎受部15との上下方向の距離、及び顎受部15と被検眼Eとの上下方向の距離に応じて、上下方向に移動する。また、左右の被検眼Eの一方の眼情報を取得し、次いで他方の眼情報を取得するような眼科装置10では、測定ヘッド14が左右方向において一方の被検眼Eの位置から他方の被検眼Eの位置まで移動する。つまり、測定ヘッド14は、左右の被検眼Eの少なくとも瞳孔間距離PDの長さ分移動するため、第1のカバー部41も、第2のカバー部42とともに、この瞳孔間距離PDに対応した移動距離で移動する。
【0041】
以上を鑑みて、開口部31は、この上下方向及び左右方向の移動距離での第1のカバー部41の移動を妨げない大きさで開口する。そして、第1のカバー部41の基板部43は、このような移動距離で上下方向及び左右方向へ移動した場合でも、常に開口部31を塞ぐことが可能な大きさ(表面積)で形成する。
【0042】
上述のような構成のカバー部材40と筐体30との組み立て手順を、
図3を用いて説明する。
図3は、カバー部材40と筐体30との組み立て手順を説明するための図であって、カバー部材40と筐体30とを上方向から見た平面図である。この
図3に示すように、筐体30は、左右2つの部品(筐体30a,30b)からなり、係合受部32も左右2つの部品(係合受部32a,32b)に分割されており、各筐体30a,30bの内側の面に固定されている。2つの筐体30a,30bが、左右方向から装置本体20の周りに配置され、凹凸等の嵌合構造やビス等の固定部材によって互いに連結されて、装置本体20を被覆する。なお、筐体30が、この構成に限定されず、第1のカバー部41を保持できる構成であればよい。
【0043】
まず、ベース部11上に、駆動部12と、架台13と、測定ヘッド14と、制御部19と、等が組みつけられた装置本体20において、
図3に示すように、測定ヘッド14の対物光学系ユニット21の外周に、第2のカバー部42を装着する。次いで、第2のカバー部42の前方から第1のカバー部41を後方に移動させて、第2のカバー部42の外周に第1のカバー部41を配置する。このとき、第2のカバー部42を第1のカバー部41のガイド部44内に挿入し、挿通孔44bから第2のカバー部42の一方の端部側を突出させる。
【0044】
次に、2つの筐体30a,30bを、左右方向から装置本体20に取り付け、係合受部32a,32bに第1のカバー部41の基板部43を係合する。そして、2つの筐体30a,30bを連結することで、筐体30へのカバー部材40の組付けが完了する。筐体30とカバー部材40とが、このような組付け構造を有することで、第1のカバー部41が筐体30に、はめ殺し状態で保持され、前後方向への移動や脱落が適切に防止される。また、内向きフランジ44aと外向きフランジ46との作用により、第2のカバー部42の第1のカバー部41からの脱落が防止される。
【0045】
一方、これらを分解する場合は、組立て時と反対の手順で行えばよい。まず、筐体30a,30bの連結を解除して、装置本体20から外す。次いで、第1のカバー部41を前方に移動させて、第2のカバー部42から外した後、第2のカバー部42を前方に移動させて、対物光学系ユニット21の先端から引き抜く。このように、カバー部材40と筐体30との組み立てや分解を、簡易に行うことができる。
【0046】
上述のような構成の眼科装置10を用いて眼情報を取得する際のカバー部材40の作用効果について説明する。まず、被検者Pが、額当部16に額を当接させ、顎受部15に顎を載せて眼科装置10に対峙する。次に、検者が操作部17を操作して、眼情報を取得する被検眼Eを選択するとともにアライメントの指示を与える。この指示信号を受け付けた制御部19が、駆動部12を駆動して測定ヘッド14を上下方向及び左右方向へ移動させ、上下方向及び左右方向への測定ヘッド14の位置合わせを行う。このとき、測定ヘッド14の移動に追随して、筐体30の開口部31内を、対物光学系ユニット21とこれを収容する第2のカバー部42及び第1のカバー部41が上下方向及び左右方向に移動する。このため、開口部31が第1のカバー部41で常に覆われて、被検者Pが、筐体30の内部で測定ヘッド14が移動する様子を視認することがない。
【0047】
また、制御部19は、測定ヘッド14を前後方向へ移動させて、前後方向の位置合わせを行う。この測定ヘッド14の移動に追随して、対物光学系ユニット21と第2のカバー部42が第1のカバー部41内を前後方向へ移動するが、筐体30の係合受部32に係合された第1のカバー部41は、前後方向に移動することはなく、開口部31の被覆状態を保つ。したがって、被検者Pは、測定ヘッド14自体が前後方向へ移動する様子を視認することがない。このため、被検者Pが、測定ヘッド14が被検眼Eに迫ってくるような恐怖感を覚えることがなく、眼情報の取得に集中できる。
【0048】
このアライメントが完了すると、制御部19は、操作部17の操作による検者の測定指示を受けて、又は自動で測定ヘッド14を制御して被検眼Eの眼情報を取得する。被検者Pが眼情報の取得に集中できるため、眼情報の取得を適切、かつ効率的に実行できる。また、開口部31にカバー部材40を取り付けたことで、開口部31からゴミや埃、異物等が侵入することや、誤って指等を入れてしまうこと等を、適切に抑制できる。
【0049】
この結果、眼情報取得部としての測定ヘッド14の移動の様子を適切に隠すことができ、被検眼の情報を適切に取得できる眼科装置10及びカバー部材40を提供できる。また、このような優れた効果を有するカバー部材40を、第1のカバー部41と第2のカバー部42とからなる簡易な構成とすることができ、しかも、組み立てや分解が容易なカバー部材40を提供できる。
【0050】
(変形例)
次に、変形例1~3のカバー部材40A~40Cについて、
図4~
図6を参照しながら説明する。
図4~
図6の(a)は、カバー部材40A~40近傍の正面図であり、(b)は側面図(断面図)である。変形例1~3のカバー部材40A~40Cは、上記第1実施形態と同様の基本構成を備え、第1のカバー部41と、第2のカバー部42とを有して構成される。よって、第1実施形態と同じ構成部材には、第1実施形態の構成部材と同じ符号を付し、詳細な説明は省略し、以下では第1実施形態と異なる構成について説明する。
【0051】
まず、
図4(a)、
図4(b)に示す変形例1のカバー部材40Aについて説明する。上記第1実施形態のカバー部材40は、基板部43を係合部とし、この基板部43を係合する係合受部32を筐体30に設けている。これに対して、変形例1のカバー部材40Aは、筐体30の開口部31の周縁近傍の壁面を係合部36とし、この係合部36を係合する係合受部47を、基板部43に設けている。この変形例1の基板部43は、前後方向に筐体30の壁面の厚みと略同一の間隔を介して並ぶ2つの円盤状の把持壁47aから構成され、この把持壁47a間を、係合部36を収容(係合)する収容空間47bとしている。
【0052】
変形例1では、測定ヘッド14の上下方向及び左右方向への移動に追随して、対物光学系ユニット21を収容する第2のカバー部42及び第1のカバー部41が、ともに上下方向及び左右方向に移動する。このとき、第1のカバー部41は、係合部36を把持しつつ、この係合部36に沿って開口部31内を移動する。また、収容空間47b内でガイド部44の外周面(底面47c)が、係合部36の周縁に突き当たることで、第1のカバー部41の移動が制限される。また、前後方向においては、係合部36と係合受部47の把持壁47aとの係合により、第1のカバー部41の前後方向への移動は制限され、対物光学系ユニット21を収容する第2のカバー部42のみが前後方向へ移動する。よって、変形例1のカバー部材40Aによっても、第1実施形態と同様の作用効果が得られるとともに、筐体30の開口部31近傍の構造を、より簡易にできる。
【0053】
図5(a)、
図5(b)に示す変形例2のカバー部材40Bは、第1のカバー部41が、円盤状の基板部43のみから構成される。この基板部43は、筐体30の係合受部32に、上下方向及び左右方向に移動自在に係合され、基板部43に設けられた挿通孔43aに、第2のカバー部42が前後方向に相対的に移動自在に挿通されている。この変形例2では、第1実施形態と同様の作用効果が得られるとともに、より簡易な構成のカバー部材40Bを提供できる。
【0054】
図6(a)、
図6(b)に示す変形例3のカバー部材40Cは、アライメントのための被検眼Eの像(被検眼像)を取得するステレオカメラ(撮影部)23a,23bを有する眼科装置に用いられる。この眼科装置は、測定ヘッド14に収容される測定光学系22が、対物光学系ユニット21、レンズ、撮像素子等の光学素子を含むとともに、さらに、ステレオカメラ23a,23bと、照明用の光源24を有する。光源24は、各ステレオカメラ23a,23bの近傍に、1対ずつ合計4個、設けられている。
【0055】
変形例3のカバー部材40Cは、対物光学系ユニット21と、ステレオカメラ23a,23bと、4つの光源24とをすべて収容可能とすべく、第2のカバー部42が、
図6(a)に示すように、平面視が左右方向に長い矩形状の、角筒状部材からなる。なお、第2のカバー部42が、角筒状部材に限定されず、例えば、平面視楕円形又は長円形の、楕円筒状部材からなるものでもよい。第2のカバー部42は、デザイン性、ステレオカメラ23a,23bの画角、配置等に応じて、適宜の形状とすることができる。
【0056】
また、この第2のカバー部42を挿通させる第1のカバー部41も、ガイド部44が、矩形状の挿通孔44bを有する角筒状部材からなり、基板部43も矩形状に形成されている。また、基板部43を係合する係合受部32、及び開口部31も矩形状に形成されているが、これらが矩形状に限定されない。測定ヘッド14の上下方向及び左右方向の移動距離に応じて、対物光学系ユニット21やステレオカメラ23a,23bの移動を妨げることなく、かつ開口部31を適切に覆うことが可能な形状や寸法で、これらを形成すればよい。また、変形例3のカバー部材40Cも、変形例1のような係合受部47を設けた構成とすることや、変形例2のような基板部43のみからなる第1のカバー部41を備えた構成とすることもできる。
【0057】
また、変形例3のカバー部材40Cは、対物光学系ユニット21と、ステレオカメラ23a,23bと、4つの光源24とをすべて収容しているが、これに限定されない。例えば、第1実施例の第2のカバー部42等と同様に、円筒部材によって形成し、対物光学系ユニット21のみを収容する構成とすることもできる。この場合、第1のカバー部41の内向きフランジ44a又は基板部43に、挿通孔44bを挟んで左右に、ステレオカメラ23a,23b及び光源24が覗く開口部を設ける。この開口部には、埃等の侵入を防ぐためのガラス板を配置することが望ましい。このような構成によっても、対物光学系ユニット21と、ステレオカメラ23a,23bと、光源24とともに、第1のカバー部41及び第2のカバー部42が上下方向及び左右方向に移動する。また、第1のカバー部41に対して、対物光学系ユニット21と、ステレオカメラ23a,23bと、光源24とが前後方向に移動した場合でも、ステレオカメラ23a,23b等の光路上(光軸上)に開口部が位置している。このため、この第1のカバー部41の開口部を介して、ステレオカメラ23a,23bでの被検眼Eの撮影が可能となる、
【0058】
以上、本開示の眼科装置を実施形態及び変形例に基づいて説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施形態及び変形例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る開示の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0059】
例えば、上記実施形態及び変形例では、測定ヘッド14を上下方向、左右方向及び前後方向に移動させる構成であるが、さらに測定ヘッド14を、Y軸方向に平行な軸を中心に揺動させる構成とすることもできる。この構成により、被検眼Eの眼情報を、正面だけでなく、所望の角度から取得できる。また、測定ヘッド14を上下方向、左右方向及び前後方向の何れか一方向、又は2方向に移動させる構成でもよい。
【0060】
上記実施形態では、表示部18を回転支持機構部18bで回転自在に設けているが、これに限定されない。例えば、回転不能に筐体30に固定的に取り付けてもよい。また、筐体30に対して着脱自在な表示部18とし、Wi-Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)等の近距離無線で制御部19とデータを送受信可能に接続されるものであってもよい。
【符号の説明】
【0061】
10 :眼科装置 12 :駆動部
14 :測定ヘッド(眼情報取得部) 19 :制御部
20 :装置本体 21a :対物光学系
23a,23b :ステレオカメラ(撮影部)
30 :筐体 31 :開口部 32 :係合受部
36 :係合部 40,40A,40B,40C :カバー部材
41 :第1のカバー部 42 :第2のカバー部
43 :基板部 44 :ガイド部 46 :外向きフランジ
47 :係合受部 E :被検眼 P :被検者