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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022112760
(43)【公開日】2022-08-03
(54)【発明の名称】化粧品製造方法及び化粧品製造装置
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/02 20060101AFI20220727BHJP
   A61K 8/00 20060101ALI20220727BHJP
   A61Q 1/00 20060101ALI20220727BHJP
   A61Q 1/06 20060101ALI20220727BHJP
【FI】
A61K8/02
A61K8/00
A61Q1/00
A61Q1/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021008685
(22)【出願日】2021-01-22
(71)【出願人】
【識別番号】000001959
【氏名又は名称】株式会社 資生堂
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】山下 尚義
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083CC11
4C083CC12
4C083CC13
4C083DD17
4C083FF04
(57)【要約】
【課題】表面に多色の化粧料で形成される立体形状を形成可能な化粧品製造方法及び化粧品製造装置を提供することを目的とする。
【解決手段】複数の凸部を有し、前記複数の凸部のそれぞれは、色の異なる複数の化粧料のいずれかから形成される、多色立体固形化粧品の製造方法であって、複数の凹部が形成され、前記複数の凹部のそれぞれは、前記複数の凸部のいずれかに対応して設けられる型を準備する工程と、第1方向及び前記第1方向に垂直な第2方向に移動可能であって、液状の化粧料原料を吐出する化粧料吐出部を、前記複数の凹部のそれぞれの位置に移動し、前記化粧料吐出部から、前記複数の凹部のそれぞれに対応する前記凸部を形成する前記化粧料の原料を前記化粧料原料として吐出して、前記複数の凹部のそれぞれに前記化粧料原料を充填する工程と、を含む化粧品製造方法。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の凸部を有し、前記複数の凸部のそれぞれは、色の異なる複数の化粧料のいずれかから形成される、多色立体固形化粧品の製造方法であって、
複数の凹部が形成され、前記複数の凹部のそれぞれは、前記複数の凸部のいずれかに対応して設けられる型を準備する工程と、
第1方向及び前記第1方向に垂直な第2方向に移動可能であって、液状の化粧料原料を吐出する化粧料吐出部を、前記複数の凹部のそれぞれの位置に移動し、前記化粧料吐出部から、前記複数の凹部のそれぞれに対応する前記凸部を形成する前記化粧料の原料を前記化粧料原料として吐出して、前記複数の凹部のそれぞれに前記化粧料原料を充填する工程と、を含む、
化粧品製造方法。
【請求項2】
前記複数の凹部のそれぞれに充填した前記化粧料原料の上に、更に、前記化粧料原料を充填する工程を、更に含む、
請求項1に記載の化粧品製造方法。
【請求項3】
前記複数の凹部のそれぞれに充填した前記化粧料原料を硬化する工程を、更に含む、
請求項1又は請求項2のいずれかに記載の化粧品製造方法。
【請求項4】
複数の凸部を有し、前記複数の凸部のそれぞれは、色の異なる複数の化粧料のいずれかから形成される、多色立体固形化粧品を製造する製造装置であって、
それぞれが色の異なる複数の液状の化粧料原料を吐出する複数の化粧料吐出部と、
複数の凹部が形成され、前記複数の凹部のそれぞれは、前記複数の凸部のいずれかに対応して設けられる型を載置し、前記複数の化粧料吐出部のいずれかを前記型に対して第1方向及び前記第1方向に垂直な第2方向に移動する移動装置と、
前記複数の化粧料吐出部のそれぞれと、前記移動装置と、を制御し、前記複数の凹部のいずれかに、対応する前記凸部を形成する前記化粧料の原料を前記化粧料原料として吐出する前記複数の化粧料吐出部のいずれかを移動させ、前記複数の化粧料吐出部のいずれかから前記化粧料原料を吐出させ、前記複数の凹部のいずれかに前記化粧料原料を充填させる制御装置と、を備える、
化粧品製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、化粧品製造方法及び化粧品製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ファンデーションや口紅等の化粧料を多色で形成したり、立体で加飾したりすることが行われている。
【0003】
特許文献1には、容器の底面の全部に第1化粧料を充填する第1化粧料充填ステップと、容器の一部に第1化粧料とは異なる色の少なくとも1種の異色化粧料を充填する異色化粧料充填ステップと、を備える湿式固形化粧料の製造方法が開示されている。
【0004】
特許文献2には、所望の立体的形状を型取り可能な凸部及び/又は凹部が形成されているモールドに囲繞部材を取り付け、囲繞部材の内側に化粧料を充填する工程を有する化粧品の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2016-113424号公報
【特許文献2】特開2019-156837号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示の湿式固形化粧料の製造方法は、立体で加飾することはできなかった。また、特許文献2には、2種類以上の化粧料について開示されている。しかしながら、より複雑な形状の立体的形状の化粧料を多色で装飾することについては開示されていない。
【0007】
本開示は、表面に多色の化粧料で形成される立体形状を形成可能な化粧品製造方法及び化粧品製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の化粧品製造方法は、複数の凸部を有し、前記複数の凸部のそれぞれは、色の異なる複数の化粧料のいずれかから形成される、多色立体固形化粧品の製造方法であって、複数の凹部が形成され、前記複数の凹部のそれぞれは、前記複数の凸部のいずれかに対応して設けられる型を準備する工程と、第1方向及び前記第1方向に垂直な第2方向に移動可能であって、液状の化粧料原料を吐出する化粧料吐出部を、前記複数の凹部のそれぞれの位置に移動し、前記化粧料吐出部から、前記複数の凹部のそれぞれに対応する前記凸部を形成する前記化粧料の原料を前記化粧料原料として吐出して、前記複数の凹部のそれぞれに前記化粧料原料を充填する工程と、を含む。
【発明の効果】
【0009】
本開示の化粧品製造方法及び化粧品製造装置によれば、表面に多色の化粧料で形成される立体形状の化粧品を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本実施形態に係る化粧品製造装置の概略構成図である。
図2図2は、本実施形態に係る化粧品製造装置の化粧料吐出部の概略図である。
図3図3は、本実施形態に係る化粧品製造装置に用いられる型の一例の上面図である。
図4図4は、本実施形態に係る化粧品製造装置に用いられる型の一例の断面図である。
図5図5は、本実施形態に係る化粧品製造装置を用いる化粧品製造方法のフローチャートである。
図6図6は、本実施形態に係る化粧品製造装置を用いる化粧品製造方法を説明する図である。
図7図7は、本実施形態に係る化粧品製造装置を用いる化粧品製造方法を説明する図である。
図8図8は、本実施形態に係る化粧品製造装置を用いる化粧品製造方法を説明する図である。
図9図9は、本実施形態に係る化粧品製造装置を用いる化粧品製造方法を説明する図である。
図10図10は、本実施形態に係る化粧品製造装置を用いる化粧品製造方法を説明する図である。
図11図11は、本実施形態に係る化粧品製造装置を用いる化粧品製造方法を説明する図である。
図12図12は、本実施形態に係る化粧品製造装置を用いる化粧品製造方法を説明する図である。
図13図13は、本実施形態に係る化粧品製造装置を用いる化粧品製造方法を説明する図である。
図14図14は、本実施形態に係る化粧品製造装置を用いる化粧品製造方法を説明する図である。
図15図15は、本実施形態に係る化粧品製造装置を用いる化粧品製造方法を説明する図である。
図16図16は、本実施形態に係る化粧品製造装置を用いる化粧品製造方法を説明する図である。
図17図17は、本実施形態に係る化粧品製造装置を用いる化粧品製造方法を説明する図である。
図18図18は、本実施形態に係る化粧品製造装置を用いる化粧品製造方法の変形例を説明する図である。
図19図19は、本実施形態に係る化粧品製造装置を用いる化粧品製造方法の変形例を説明する図である。
図20図20は、本実施形態に係る化粧品製造装置を用いる化粧品製造方法の変形例を説明する図である。
図21図21は、本実施形態に係る化粧品製造装置の変形例の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の各実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態に係る明細書及び図面の記載に関して、実質的に同一の又は対応する機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重畳した説明を省略する場合がある。また、理解を容易にするため、図面における各部の縮尺は、実際とは異なる場合がある。平行、直角、直交、水平、垂直、上下、左右などの方向には、実施形態の効果を損なわない程度のずれが許容される。角部の形状は、直角に限られず、弓状に丸みを帯びてもよい。平行、直角、直交、水平、垂直には、略平行、略直角、略直交、略水平、略垂直が含まれてもよい。
【0012】
なお、図には、説明の便宜のためXYZ直交座標系が設定されている場合がある。図面の紙面に対して垂直な座標軸については、座標軸の丸の中にバツ印は紙面に対して奥の方向が正、丸の中に黒丸印は紙面に対して手前側が正であることを表している。ただし、当該座標系は、説明のために定めるものであって、本実施形態に係る化粧品製造装置1の姿勢について限定するものではない。
【0013】
XYZ直交座標系のX軸及びY軸は、水平移動装置20の台21の載置面21Aに平行な軸である。すなわち、X軸及びY軸に平行な面は水平面である。Z軸は、水平移動装置20の台21の載置面21Aに垂直な軸である。
【0014】
≪化粧品製造装置1≫
図1は、本実施形態に係る化粧品製造装置1の概略構成図である。化粧品製造装置1は、多色立体固形化粧品を製造する製造装置である。化粧品製造装置1は、化粧料吐出装置10と、水平移動装置20と、制御装置30と、を備える。水平移動装置20には、型100が載置される。
【0015】
<化粧料吐出装置10>
化粧料吐出装置10は、型100に所定の化粧料を充填する。化粧料吐出装置10は、充填する化粧料の種類に応じて、複数の化粧料吐出部11を備える。本実施形態に係る化粧料吐出装置10は、化粧料吐出部11a、11b、11c、11d及び11eを備える。なお、化粧料吐出部11a、11b、11c、11d及び11eのそれぞれを区別する必要がない場合は、化粧料吐出部11a、11b、11c、11d及び11eのそれぞれを総称して化粧料吐出部11という場合がある。
【0016】
本実施形態に係る化粧品製造装置1は、5色の化粧料を使用する。したがって、化粧料吐出装置10は、5個の化粧料吐出部11を備える。具体的には、化粧料吐出部11a、11b、11c、11d及び11eは、それぞれ黄色、白色、赤色、桃色及び緑色の化粧料を吐出して、凹部100aに充填する。
【0017】
なお、化粧品製造装置1で使用する色は、上記に限定されない。例えば、青色、紫色、黄緑色、黄土色又は橙色等の色を適宜選択することができる。また、化粧品製造装置1で使用する色の組み合わせについても上記に限定させず適宜選択することができる。また、色の数についても、5色に限らず、複数の任意の数を選択することができる。
【0018】
[化粧料吐出部11]
化粧品製造装置1では、化粧料吐出部11a、11b、11c、11d及び11eのそれぞれは、同じ構造を有することから、化粧料吐出部11を用いて説明する。化粧料吐出部11は、液状の流体を充填するいわゆるディスペンサである。なお、化粧品製造装置1において、化粧料吐出部11a、11b、11c、11d及び11eのそれぞれを同じ構造とするのに限らず、化粧料吐出部11a、11b、11c、11d及び11eについて、構造の異なる化粧料吐出部を組み合わせてもよい。
【0019】
図2は、本実施形態に係る化粧品製造装置1の化粧料吐出部11の概略図である。化粧料吐出部11は、貯蔵部12と、吐出部15と、を備える。貯蔵部12は、液状の化粧料原料C0を貯蔵する。そして、貯蔵部12は、化粧料原料C0を吐出部15に供給する。吐出部15は、貯蔵部12から供給された化粧料原料C0を液滴Dとして吐出する。
【0020】
(貯蔵部12)
貯蔵部12は、バレル13と、加圧部14と、を備える。バレル13は、化粧料原料C0を貯蔵する。バレル13は、例えば、ステンレス等の金属や樹脂により形成される。化粧料原料C0が溶融冷却固化タイプの化粧料の場合は、バレル13はステンレス等の金属製として、加熱保温するようにしてもよい。また、バレル13は、内部に撹拌用の撹拌翼を備えてもよい。
【0021】
なお、貯蔵部12の大きさは、化粧料吐出部11a、11b、11c、11d及び11eの間で異ならせてもよい。例えば、通常よく使用される色の化粧料吐出部11の貯蔵部12を他の色の化粧料吐出部11の貯蔵部12より大きくしてもよい。また、比較的使用料の少ない色の化粧料吐出部11の貯蔵部12を他の色の化粧料吐出部11の貯蔵部12より小さくしてもよい。色の使用量にあわせて化粧料吐出部11の貯蔵部12の大きさを変えることによって、例えば、長期期間、貯蔵部12に化粧料の原料が保持されることを防止できる。
【0022】
また、貯蔵部12の中に色の異なる複数の化粧料原料を貯蔵できるように仕切りを設けてもよい。貯蔵部12に色の異なる複数の化粧料原料を貯蔵し、吐出部15で合流させることにより、マーブル模様の化粧料を生成できる。また、吐出部15で合流させる際に、複数の化粧料原料のそれぞれの配合量を調整することによって、色の配合割合を調整してもよい。
【0023】
加圧部14は、バレル13に圧縮気体を供給する。加圧部14がバレル13を気体で加圧すると、バレル13の内部の化粧料原料C0が吐出部15に供給される。なお、気体としては、例えば、空気を用いてもよい。更に、化粧料原料が空気と接触すると変色する場合には、窒素等の不活性気体を用いてもよい。また、圧縮気体を供給する加圧部は、ピストンと、ピストンを駆動する駆動機構と、により構成してもよい。
【0024】
(吐出部15)
吐出部15は、貯蔵部12から供給された化粧料原料C0を下に向けて吐出する。吐出部15は、ノズル16と、ロッド17と、駆動部18と、を備える。
【0025】
ノズル16は、吐出口16aから化粧料原料C0を液滴Dとして吐出する。ノズル16は、吐出口16aの上側に管部16bと、テーパー部16cと、を有する。テーパー部16cには、ロッド17が挿入される。
【0026】
ロッド17は、駆動部18により上下方向に移動する。ロッド17が上に動くと、貯蔵部12から供給された化粧料原料C0が管部16bに充填される。そして、ロッド17が下に動くと管部16b内部の化粧料原料C0が液滴Dとして吐出口16aから吐出される。
【0027】
化粧料吐出部11から吐出される化粧料原料C0の量は、ロッド17の移動回数等により調整できる。ロッド17の移動回数等は、制御装置30により制御される。
【0028】
なお、吐出部15に色の異なる化粧料原料を貯蔵した複数の貯蔵部12を連結して、吐出部15で合流させることにより、マーブル模様の化粧料を生成してもよい。また、吐出部15で化粧料原料を合流させる際に、化粧料原料の配合量を調整して、色の配合割合を調整してもよい。
【0029】
<水平移動装置20>
水平移動装置20は、化粧料吐出装置10を水平方向、具体的には、X軸方向及びY軸方向、に移動する。水平移動装置20は、台21と、台21に対して垂直方向に立てられた柱22及び柱23と、柱22と柱23との間をつなぐ梁24と、を備える。
【0030】
柱22及び柱23は、Y軸方向において同じ位置であって、X軸方向に離隔して設けられる。柱22及び柱23は、台21の上をY軸方向に移動可能になっている。柱22及び柱23のY軸方向の位置は、制御装置30により制御される。
【0031】
また、梁24は、X軸方向に移動可能な取り付け部を備える。当該取り付け部に化粧料吐出装置10が取り付けられることにより、化粧料吐出装置10は梁24をX軸方向に移動可能になっている。化粧料吐出装置10のX軸方向の位置は、制御装置30により制御される。
【0032】
水平移動装置20は、柱22及び柱23がY軸方向に移動し、梁24により化粧料吐出装置10がX軸方向に移動することにより、台21に対して化粧料吐出装置10の位置をX軸方向及びY軸方向に相対的に移動できる。なお、台21に対して化粧料吐出装置10の位置をX軸方向及びY軸方向に相対的に移動するのに、化粧料吐出装置10を固定して、台21を移動してもよいし、化粧料吐出装置10及び台21の両方を移動してもよい。
【0033】
台21の載置面21Aには、型100が載置される。したがって、水平移動装置20は、型100に対して化粧料吐出装置10の位置をX軸方向及びY軸方向に相対的に移動できる。
【0034】
なお、X軸方向は第1方向の一例、Y軸方向は第2方向の一例、である。
【0035】
<制御装置30>
制御装置30は、化粧料吐出装置10及び水平移動装置20を制御する。制御装置30は、例えば、パーソナルコンピュータ又はプログラマブルロジックコントローラ等である。制御装置30は、化粧料吐出装置10及び水平移動装置20のそれぞれと通信可能に接続される。
【0036】
制御装置30は、化粧料吐出部11a、11b、11c、11d及び11eのいずれか選択するように、化粧料吐出装置10を制御する。そして、制御装置30は、選択した化粧料吐出部11a、11b、11c、11d及び11eのいずれかから、所定の量の化粧料を吐出させるように、化粧料吐出装置10を制御する。
【0037】
また、制御装置30は、化粧料を吐出させたい化粧料吐出部11a、11b、11c、11d及び11eのいずれかが型100に対して所定の位置になるように、水平移動装置20を制御する。具体的には、制御装置30は、化粧料を吐出させたい化粧料吐出部11a、11b、11c、11d及び11eのいずれかから吐出される化粧料が充填させたい型100の凹部に対して直上の位置になるように、水平移動装置20を制御する。
【0038】
更にまた、制御装置30は、凹部100aのそれぞれについて、位置と、充填される化粧料の種類(色)と、充填される化粧料の量と、をデータベースとして保存している。制御装置30は、凹部100aのそれぞれの位置を認識し、凹部100aのそれぞれに対応した充填量を充填するようにプログラムできるようになっている。
【0039】
<型100>
次に、化粧料が充填される型100について説明する。図3は、本実施形態に係る化粧品製造装置1に用いられる型の一例である型100の上面図である。図4は、本実施形態に係る化粧品製造装置に用いられる型の一例である型100の断面図である。なお、図4は、図3のI-I断面図である。また、本開示の以下の断面図は、図3と同じ位置又は対応する位置で切断した断面図であることから、切断線については省略する。
【0040】
型100は、化粧品の立体形状を形成するための型である。本実施形態に係る化粧品製造装置1により作成する化粧品は、複数の凸部を有する。したがって、型100は、当該凸部に対応して、複数の凹部が形成されている。型100は、例えば、作成したい化粧品の形状を型取りして形成する。また、型100は、例えば、三次元プリンタにより形成してもよい。
【0041】
型100は、例えば、シリコーンラバーにより形成される。なお、型100の材質は、シリコーンラバーに限らず、例えば、シリコーンラバー以外のラバー、金属、樹脂等により形成してもよい。
【0042】
型100は、複数の凹部100aを有する。凹部100aのそれぞれには、凹部100aのそれぞれに対応する化粧品の凸部を形成する化粧料の原料である所定の色の化粧料が化粧料吐出部11から吐出され、充填される。
【0043】
なお、図3及び図4に示す型100の形状は例示であって、複数の凸部を有する化粧料の形状とそれに対応する型の形状は、所望の形状に変更することができる。
【0044】
≪化粧品製造装置1を用いる化粧品製造方法≫
次に、化粧品製造装置1を用いる化粧品製造方法について説明する。図5は、本実施形態に係る化粧品製造装置1を用いる化粧品製造方法のフローチャートである。また、溶融冷却固化タイプの化粧料を用いて、化粧品を作成する場合について説明する。
【0045】
最初に、型100を準備する(ステップS10、型を準備する工程)。型100は、複数の凹部100aを備える。
【0046】
次に、化粧料吐出部11aにより、型100の所定の凹部100aに黄色の化粧料を充填する。最初に、化粧料吐出部11aが化粧料を吐出できるように準備を行う(ステップS22)。例えば、制御装置30は、化粧料吐出部11aの貯蔵部内部の化粧料を撹拌したり、加熱したりする。
【0047】
そして、制御装置30は、水平移動装置20を制御して、化粧料吐出部11aを凹部100aに移動する(ステップS24)。化粧料吐出部11aを凹部100aに移動後、所定量の黄色の化粧料を凹部100aに充填する(ステップS26)。化粧料を凹部100aに充填する際には、凹部100aから化粧料が他の凹部100aに漏れ出さない量を充填する。
【0048】
そして、同じ色の全ての凹部に充填が終了したかどうかを判定する(ステップS28)。同じ色の全ての凹部に充填が終了していない場合(ステップS28のNo)は、ステップS24に戻って処理を繰り返す。同じ色の全ての凹部に充填が終了した場合(ステップS28のYes)は、ステップS30に進む。
【0049】
同じ色、ここでは黄色、の化粧料に対応する凹部のすべてに充填された場合(ステップS28のYes)、充填する所定の色のすべてについて充填が終了したかを判定する(ステップS30)。
【0050】
まだ充填する色が残っている場合(ステップS30のNo)は、ステップS22に戻って処理を繰り返す。
【0051】
各色(黄色、白色、赤色及び桃色の合計4色)について、凹部100aに化粧料を充填する様子について示す。
【0052】
(第1色(黄色))
最初に、化粧料吐出部11aにより、型100の所定の凹部100aに黄色の化粧料を充填する。化粧料吐出部11aが化粧料を吐出できるように準備を行う(ステップS22)。例えば、制御装置30は、化粧料吐出部11aの貯蔵部内部の化粧料を撹拌したり、加熱したりする。
【0053】
図6及び図7は、本実施形態に係る化粧品製造装置1を用いて黄色の化粧料を充填する動作を説明する図である。図6及び図7は、化粧料吐出部11aを動作させた状態を示す図である。図6は型を上面から見た上面図である。図7は型を図3と同じ切断面で切断した断面図である。
【0054】
制御装置30は、ステップS24を実行することにより、図6の矢印A1に沿って、丸印から次の丸印へと化粧料吐出部11aを移動する。そして、制御装置30は、図6の矢印A1の丸印で示す位置で化粧料吐出部11aを停止し、ステップS26を実行することにより、化粧料を吐出して、凹部100aに化粧料を充填する。そして、同じ色(黄色)の化粧料に対応する凹部100aについてステップS24、S26の工程を繰り返す。
【0055】
(第2色(白色))
次に、化粧料吐出部11bにより、型100の所定の凹部100aに白色の化粧料を充填する。最初に、化粧料吐出部11bが化粧料を吐出できるように準備を行う(ステップS22)。そして、ステップS24、S26の工程を繰り返す。
【0056】
図8及び図9は、本実施形態に係る化粧品製造装置1を用い白色の化粧料を充填する動作を説明する図である。図8及び図9は、化粧料吐出部11bを動作させた状態を示す図である。図8は型を上面から見た上面図である。図9は型を図3と同じ切断面で切断した断面図である。
【0057】
制御装置30は、ステップS24を実行することにより、図8の矢印A2に沿って、丸印から次の丸印へと化粧料吐出部11bを移動する。そして、制御装置30は、図8の矢印A1の丸印で示す位置で化粧料吐出部11bを停止し、ステップS26を実行することにより、化粧料を吐出して、凹部100aに化粧料を充填する。そして、同じ色(白色)の化粧料に対応する凹部100aについてステップS24、S26の工程を繰り返す。
【0058】
(第3色(赤色))
次に、化粧料吐出部11cにより、型100の所定の凹部100aに赤色の化粧料を充填する。最初に、化粧料吐出部11cが化粧料を吐出できるように準備を行う(ステップS22)。そして、ステップS24、S26の工程を繰り返す。
【0059】
図10は、本実施形態に係る化粧品製造装置1を用いて赤色の化粧料を充填する動作を説明する図である。図10は、化粧料吐出部11cを動作させた状態を示す図である。図10は型を上面から見た上面図である。
【0060】
制御装置30は、ステップS24を実行することにより、図10の矢印A3に沿って、丸印から次の丸印へと化粧料吐出部11cを移動する。そして、制御装置30は、図10の矢印A3の丸印で示す位置で化粧料吐出部11cを停止し、ステップS26を実行することにより、化粧料を吐出して、凹部100aに化粧料を充填する。そして、同じ色(赤色)の化粧料に対応する凹部100aについてステップS24、S26の工程を繰り返す。
【0061】
(第4色(桃色))
次に、化粧料吐出部11dにより、型100の所定の凹部100aに桃色の化粧料を充填する。最初に、化粧料吐出部11dが化粧料を吐出できるように準備を行う(ステップS22)。そして、ステップS24、S26の工程を繰り返す。
【0062】
図11及び図12は、本実施形態に係る化粧品製造装置1を用いて桃色の化粧料を充填する動作を説明する図である。図11及び図12は、化粧料吐出部11dを動作させた状態を示す図である。図11は型を上面から見た上面図である。図12は型を図3と同じ切断面で切断した断面図である。
【0063】
制御装置30は、ステップS24を実行することにより、図11の矢印A4に沿って、丸印から次の丸印へと化粧料吐出部11dを移動する。そして、制御装置30は、図11の矢印A4の丸印で示す位置で化粧料吐出部11dを停止し、ステップS26を実行することにより、化粧料を吐出して、凹部100aに化粧料を充填する。そして、同じ色(桃色)の化粧料に対応する凹部100aについてステップS24、S26の工程を繰り返す。
【0064】
ステップS30において、すべての色の充填が終了した場合(ステップS30のYes)は、全体に化粧料を充填する(ステップS40)。ここでは、化粧料吐出部11eにより、型100の全体に緑色の化粧料を充填する。
【0065】
なお、ステップS22からステップS30までのループをまとめてステップS20という場合がある。ステップS20は、複数の凹部それぞれに化粧料原料を充填する工程の一例である。
【0066】
なお、型100の凹部100aに吐出して充填する色の順番は、任意に選定することができる。例えば、凸部の高さが高い順に、凹部に充填する色の化粧料を吐出して充填してもよい。また、充填する化粧料の量が多い順に、凹部に充填する色の化粧料を吐出して充填してもよい。更に、原料の種類により、より硬化が遅い順に、凹部に充填する色の化粧料を吐出して充填してもよい。
【0067】
制御装置30は、化粧料吐出装置10を水平移動装置20で移動させる際には、全体の移動距離が最も短い距離になるように移動制御を行うことができる。移動距離が最も短く、移動にかかるエネルギーが小さくなるような制御を、例えば、人工知能等を用いて行うことにより、制御装置30は効率よく水平移動装置20を制御できる。
【0068】
図13及び図14は、本実施形態に係る化粧品製造装置1を用いて、型100の全体に化粧料を充填する動作を説明する図である。図13及び図14は、化粧料吐出部11eを動作させた状態を示す図である。図13は型を上面から見た上面図である。図14は型を図3と同じ切断面で切断した断面図である。
【0069】
制御装置30は、型100の略中央に化粧料吐出部11eを移動する。そして、制御装置30は、化粧料を吐出して、型100の全体に化粧料を充填する。型100の全体に化粧料を充填することにより、型100の凹部100aのそれぞれに充填した化粧料の上に、更に、化粧料を充填する。なお、化粧料吐出部11aを移動しながら、型100の全体に化粧料を充填してもよい。
【0070】
そして、制御装置30は、化粧料を硬化させる(ステップS50)。例えば、溶融冷却固化タイプの化粧料原料を用いる場合は、温度を下げて化粧料を硬化させる。また、例えば、湿式成型タイプの化粧料原料(スラリー)の場合は、プレス(圧縮)して硬化させる。そして、化粧料を型から取り外す(ステップS60)。
【0071】
図15は、本実施形態に係る化粧品製造装置1を用いて充填した化粧料を硬化させ、取り外す動作を説明する図である。図15は、化粧料を硬化させて、化粧料を取り外す様子を示す図である。
【0072】
型100は、シリコーンラバーで形成されている。シリコーンラバーの型100の横側を押圧することにより、型100を変形させることができる。型100を変形させることにより、化粧料を型100から取り外して、化粧品200を作成することができる。
【0073】
図16及び図17は、本実施形態に係る化粧品製造装置1を用いる化粧品製造方法により製造した化粧品200を説明する図である。図16は化粧品200を上面から見た上面図である。図17は化粧品200を図3と同じ切断面に相当する切断面で切断した断面図である。化粧品200は、型100の凹部に対応した複数の凸部200aを有する。
【0074】
なお、図16及び図17において、YE、WT、RD、PK及びGNが示すハッチングは、それぞれ黄色、白色、赤色、桃色及び緑色の化粧料を示す。
【0075】
ステップS10及びステップS20を含む製造方法により、本実施形態に係る化粧品製造装置1を用いて化粧品を製造する。
【0076】
製造した化粧品200は、例えば、容器の中に収納してもよい。更に、化粧品200を容器に収納して、透明の化粧料を容器に流し込んで固定してもよい。
【0077】
<作用・効果>
本開示の化粧品製造方法及び化粧品製造装置によれば、表面に多色の化粧料で形成される立体形状の多色立体固形化粧品を提供できる。また、型100を用いることから、立体形状の表面を平滑に形成することができる。
【0078】
<変形例>
[変形例1]
本開示の化粧品製造方法及び化粧品製造装置において、型は型100に限らない。例えば、溶融冷却固化タイプの化粧料原料を用いる場合は、図18に示す、枠111に固定された型110を用いてもよい。
【0079】
型110は、シリコーンラバーにより形成される。型110は、型100と比較して薄い膜状の型である。型110は、枠111に固定される。型110に上述のステップS20を実行により充填された化粧料は、冷却して固化される。そして、反転した状態で、枠111と型110により形成される空間111S内部の空気を弁112から排気することにより、型110を化粧料から取り外して、化粧品200を取り外す。
【0080】
[変形例2]
また、本開示の化粧品製造方法及び化粧品製造装置において、化粧料は溶融冷却固化タイプに限らない。例えば、化粧料として湿式成型タイプの化粧料原料(スラリー)を用いてもよい。
【0081】
図19は、化粧料として湿式成型タイプの化粧料を用いる場合について説明する図である。湿式成型タイプの化粧料原料を用いる場合は、例えば、図19に示すような、小さな穴が多数形成された微多孔金型である型120を用いてもよい。型120に上述のステップS20を実行することにより充填された化粧料は、プレス板121により加圧されることにより硬化される。そして、反転した状態で、型120と蓋122との間の空間122Sに空気を入れて空気圧で加圧することにより、型120から化粧料300を取り外す。そして、高温で加熱することにより乾燥させる。そして、化粧品310を作成する。
【0082】
なお、微多孔金型は、フォトエッチングにより穴が空いた板を積層して圧着して形成した穴が貫通した金属板から作成してもよい。また、金属三次元プリンタにより穴を貫通させた金属板を形成して、形成した金属板から微多孔金型を作成してもよい。
【0083】
また、湿式成型タイプの化粧料を用いる場合、シリコーンラバー等のラバー型を用いてもよい。図20は、化粧料として湿式成型タイプの化粧料を用いる場合について説明する図である。図20は、ラバー型である型130を用いる例である。型130に上述のステップS20を実行により充填された化粧料は、プレス板131により加圧されることにより硬化される。そして、反転した状態で、型130を変形させてから化粧料300を取り外す。そして、高温で加熱することにより乾燥させる。そして、化粧品310を作成する。
【0084】
また、小さな穴が多数形成された微多孔金型である型120に、溶融冷却固化タイプの化粧料原料を用いることもできる。その場合、型120に同様のステップS20を実行することにより充填された化粧料は、型中で冷却固化後反転し、型120と蓋122との間の空間122Sに空気を入れて空気圧で加圧することにより、型120から化粧料300を取り外す。
【0085】
[化粧料吐出部の変形例]
本開示の化粧品製造装置1の化粧料吐出部は、化粧料吐出部11に限らない。例えば、化粧料吐出部として、ピエゾ素子を用いて化粧料を吐出するディスペンサを用いてもよい。また、一軸偏心ねじポンプを用いて化粧料を吐出するディスペンサを用いてもよい。
【0086】
[水平移動装置の変形例]
本開示では、水平移動装置20は、X軸方向及びY軸方向に移動可能であったが、Z軸方向にも移動可能としてもよい。例えば、凹部100aの深さに応じて、Z軸方向に移動するようにしてもよい。
【0087】
また、本開示では、水平移動装置20は、複数の化粧料吐出部11を備える化粧料吐出装置をX軸方向及びY軸方向に移動していたが、1台の化粧料吐出部11をX軸方向及びY軸方向に移動し、色を変えるときは化粧料吐出部11を交換するようにしてもよい。
【0088】
化粧料吐出部11を交換する化粧品製造装置2について説明する。図21は、本実施形態に係る化粧品製造装置2の概略構成図である。化粧品製造装置2は、化粧品製造装置1の化粧料吐出装置10に換えて化粧料吐出装置10Aを用いる。
【0089】
化粧料吐出装置10Aは、一度に1台の化粧料吐出部11が取り付けられる。また、化粧料吐出装置10Aは、化粧料吐出部11を交換可能となっている。そして、化粧品製造装置2は、使用しない化粧料吐出部11を待機させる待機部25を備える。
【0090】
複数の化粧料吐出部11は、使用しない場合には、待機部25に載置される。そして、化粧品製造装置2は、使用する化粧料吐出部11を待機部25から化粧料吐出装置10Aに移動して取り付ける。そして、化粧品製造装置1と同様に、水平移動装置20により、化粧料吐出装置10Aを移動させることにより、型100に化粧料を充填する。
【0091】
図21では、化粧料吐出部11aが化粧料吐出装置10Aに取り付けられ、化粧料吐出部11b、11c、11d及び11eが待機場所である待機部25で待機している。
【0092】
化粧料吐出部11を化粧料吐出装置10Aに移動する際には、例えば、ロボットアーム等を用いてもよい。また、待機部25を載置面21A上に載置して、水平移動装置20を待機部25に移動させて取り付けてもよい。
【0093】
なお、複数の化粧料吐出部11を、複数のロボットアーム等の移動装置を用いて、同時に移動させて、同時に型100に充填させるようにしてもよい。複数の移動装置を用いる場合は、複数の化粧料吐出部11同士が接触しないように制御を行う。
【0094】
また、図21に示す1台の化粧料吐出部11を備え、異なる色を備えた化粧品製造装置2を充填ライン上に複数台並べ、型がベルト上を移動し、各化粧品製造装置2の台21の所定の位置に配置された際、化粧料吐出装置10Aを移動させ充填することで、複数色を型100に充填させるようにしてもよい。
【0095】
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
【符号の説明】
【0096】
1、2 化粧品製造装置
10、10A 化粧料吐出装置
11、11a、11b、11c、11d、11e 化粧料吐出部
12 貯蔵部
13 バレル
14 加圧部
15 吐出部
16 ノズル
16a 吐出口
16b 管部
16c テーパー部
17 ロッド
18 駆動部
20 水平移動装置
21 台
21A 載置面
22、23 柱
24 梁
25 待機部
30 制御装置
100、110、120、130 型
100a 凹部
111 枠
111S 空間
112 弁
121、131 プレス板
122 蓋
122S 空間
200、310 化粧品
200a 凸部
300 化粧料
図1
図2
図3
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