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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022112848
(43)【公開日】2022-08-03
(54)【発明の名称】リリーフバルブ
(51)【国際特許分類】
   F16K 17/04 20060101AFI20220727BHJP
   F04C 15/00 20060101ALI20220727BHJP
   F04C 15/06 20060101ALI20220727BHJP
【FI】
F16K17/04 B
F04C15/00 E
F04C15/06 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021008844
(22)【出願日】2021-01-22
(71)【出願人】
【識別番号】000144027
【氏名又は名称】株式会社ミツバ
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】弁理士法人武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 啓樹
(72)【発明者】
【氏名】藤田 雄介
(72)【発明者】
【氏名】大岡 博
(72)【発明者】
【氏名】土田 正彦
【テーマコード(参考)】
3H044
3H059
【Fターム(参考)】
3H044AA02
3H044BB03
3H044CC12
3H044DD01
3H044DD10
3H044DD13
3H059AA04
3H059BB40
3H059CB02
3H059CB15
3H059CD05
3H059EE01
3H059FF03
3H059FF12
(57)【要約】
【課題】ヒステリシスを抑制する。
【解決手段】弁体の移動によりオイルを吐出するか否かを切り替えるリリーフバルブが、前記弁体が移動する第1空間部と、前記第1空間部とつながり、かつ、前記第1空間部より小さい径である第2空間部と、前記弁体に接する弾性体と、前記弁体の円周方向に設置するシール部と、前記第1空間部に形成される第3空間部とを有する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁体の移動によりオイルを吐出するか否かを切り替えるリリーフバルブであって、
前記弁体が移動する第1空間部と、
前記第1空間部とつながり、かつ、前記第1空間部より小さい径である第2空間部と、
前記弁体に接する弾性体と、
前記弁体の円周方向に設置するシール部と、
前記第1空間部に形成される第3空間部と
を有することを特徴とするリリーフバルブ。
【請求項2】
前記弁体は、
前記第2空間部に流入する前記オイルによる圧力が開弁圧以上の圧力である場合には、前記第3空間部より前記第1空間部の長手方向における第1方向に移動して、前記オイルを前記第3空間部から吐出し、
前記第2空間部に流入する前記オイルによる圧力が前記開弁圧未満、かつ、第1圧力以上の圧力である場合には、前記第1方向に移動し、かつ、前記第3空間部を塞いで前記オイルが前記第3空間部から吐出しないようにし、
前記第2空間部に流入する前記オイルによる圧力が前記第1圧力未満である場合には、前記弾性体による復元力で第2方向に移動する
請求項1に記載のリリーフバルブ。
【請求項3】
前記弁体の材料、及び、前記第1空間部を形成する材料は、
線膨張係数が同一、又は、線膨張係数の差異が20%以下である
請求項1又は2に記載のリリーフバルブ。
【請求項4】
前記第1空間部、及び、前記第2空間部の境界には、前記第1空間部の径より径が狭くなる段差が形成され、
前記オイルによる圧力が第1圧力未満である場合には、前記弾性体による復元力で前記弁体が前記第2空間部で形成する弁座に突き当てられ、前記弁体及び前記弁座によって前記オイルが前記第1空間部に流入するのを塞ぎ、
前記オイルによる圧力が前記第1圧力以上である場合には、前記弁体は、第1方向に移動して前記段差から離れ、前記オイルが少なくとも前記第1空間部に流入する
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のリリーフバルブ。
【請求項5】
前記第1空間部と前記第2空間部は、
前記第1空間部の第1端部でつながり、
前記オイルは、
前記弁体が有する面のうち、前記第1端部の方に形成される第1面に対して圧力をかけ、
前記弾性体は、
前記弁体が有する面のうち、前記第1空間部の長手方向における前記第1端部とは異なる端部である第2端部の方に形成される第2面に対して復元力をかけ、
前記第3空間部は、
前記弾性体による復元力、及び、前記オイルによる圧力によって前記弁体が往復する第1方向、及び、第2方向に対して垂直方向に開口して形成される
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のリリーフバルブ。
【請求項6】
前記第1空間部は、
前記弁体を内設し、かつ、前記弁体が往復移動する空間であり、
前記第2空間部は、
前記第1空間部に隣接する空間であって、前記第1空間部へ前記オイルを流入させる流路となり、
前記第3空間部は、
前記第1空間部と外部をつなぐ穴であり、前記オイルによる圧力が開弁圧以上の圧力である場合には、前記第1空間部に流入する前記オイルを外部へ吐出させ、
前記弾性体は、
前記弁体が往復移動する方向に伸び縮みするばねであり、
前記オイルによる圧力によって縮み、
前記弾性体が伸びると、前記弁体に対して復元力がかかり、
前記弁体は、
前記弾性体による復元力、及び、前記オイルによる圧力の強弱関係に応じて前記第1空間部における長手方向を往復移動し、前記第2空間部から前記第1空間部へ前記オイルを流入させるか否かを切り替え、
前記シール部は、
前記弁体が往復移動する方向に対して垂直方向に設置される
請求項1乃至5のいずれか1項に記載のリリーフバルブ。
【請求項7】
前記第1空間部と前記第2空間部の境界、又は、前記第2空間部には、
前記第1空間部の径より径が狭くなる段差、又は、テーパ部が形成される
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のリリーフバルブ。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか1項に記載のリリーフバルブを有する
ポンプカバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リリーフバルブに関する。
【背景技術】
【0002】
ポンプ等において、オイル等の液体に対し、一定以上の圧力がかかるのを防ぐため、液体を逃がすリリーフバルブ(「安全弁」(relief valve、safety valve)、又は、「逃し弁」等という場合もある。)が知られている。具体的には、ソレノイドバルブ及び圧力センサを取り付けたポンプカバーにおいて、電磁式のクラッチにより、開閉部の位置を調整して吸入口の開閉を制御する。そして、吸入口を開閉する制御に基づいて吸入口を開くと、吸入口と吐出口が連通状態となり、流路を流れるオイルは、吸入口及び吐出口を通って吐出する。このようにして、ソレノイドバルブは、開閉によって、流路に流れるオイルの一部を他の流路へ流れるように調整する。例えば、このような技術が知られている(例えば、特許文献1等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2018/173826号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示の技術では、リリーフバルブ等に対する圧力が高い場合には、ヒステリシス(Hysteresis)が大きくなりやすい。したがって、従来の技術は、ヒステリシスを考慮して設計すると、リリーフバルブが大型化、又は、スプリング等といったリリーフバルブを構成する部品の耐久性が保証できない等の課題がある。
【0005】
本発明は、上記に示す事情に鑑みてなされたもので、ヒステリシスを抑制できるリリーフバルブを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、弁体の移動によりオイルを吐出するか否かを切り替えるリリーフバルブであって、
前記弁体が移動する第1空間部と、
前記第1空間部とつながり、かつ、前記第1空間部より小さい径である第2空間部と、
前記弁体に接する弾性体と、
前記弁体の円周方向に設置するシール部と、
前記第1空間部に形成される第3空間部と
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ヒステリシスを抑制できるリリーフバルブを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】オイルポンプの例を示す図である。
図2】ポンプカバーの設置例を示す図である。
図3】リリーフバルブを有するポンプカバーの例を示す第1図である。
図4】リリーフバルブを有するポンプカバーの例を示す第2図である。
図5】リリーフバルブの例を示す図である。
図6】着座状態の例を示す図である。
図7】離座状態の例を示す図である。
図8】開弁状態の例を示す図である。
図9】実験結果を示す図である。
図10】比較例の閉弁状態を示す図である。
図11】比較例の開弁状態を示す図である。
図12】比較例による実験結果を示す図である。
図13】ポンプケース、及び、ポンプロータの構成例を示す図である。
図14】ポンプケース、及び、ポンプロータの接触部の例を示す図である。
図15】接触部の例を示す図である。
図16】溝の形成例を示す図である。
図17】マークの設置例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態を説明する。
【0010】
[第1実施形態]
図1は、オイルポンプの例を示す図である。以下、図示するようなオイルポンプ1を例に説明する。なお、リリーフバルブの詳細は、別の図で説明する。また、リリーフバルブは、図示するようなオイルポンプ1以外に用いられてもよい。例えば、リリーフバルブは、ある程度の粘度があるオイルを扱うオイルポンプであれば適用できる。また、オイルポンプの大きさ等は問わない。
【0011】
例えば、オイルポンプ1は、-40℃乃至120℃の環境等で使用できるオイルポンプである。
【0012】
また、リリーフバルブは、Oリング等のシール部材を更に備えてもよい。以下、説明の簡略化のため、簡易な構成で説明する。
【0013】
例えば、リリーフバルブは、オイルポンプ1に対して設置するポンプカバー10と一体となって設置される。このように、ポンプカバー10は、リリーフバルブを有する構成であるのが望ましい。ポンプカバー10がリリーフバルブを有すると、リリーフバルブを有さないオイルポンプにも容易にリリーフバルブを換装できる。また、ポンプカバー10と一体にすると、省部品化により、省スペース化ができる。
【0014】
以下、ポンプカバー10、及び、リリーフバルブが一体の例で説明する。具体的には、ポンプカバー10は、オイルポンプ1に対して以下のように設置される。
【0015】
図2は、ポンプカバーの設置例を示す図である。例えば、図示するように、ポンプカバー10は、オイルポンプ1の最下部(図におけるZ軸方向において最も下側をいう。なお、Z軸方向は、例えば、重力方向である。)等に設置される。なお、ポンプカバー10の設置位置、向き、及び、範囲等は、図示する形式に限られない。すなわち、ポンプカバー10は、例えば、オイルポンプ1の最下部以外に設置されてもよい。
【0016】
このように、ポンプカバー10は、オイルポンプ1の本体となる部品に対してねじ止め等で取り付けられる。
【0017】
オイルポンプ1は、オイルを吸い上げる、及び、オイルを所定の位置へ送る等といった動作を行う。このような動作において、リリーフバルブは、ポンプの吐出圧力がリリーフバルブのセット圧を超えた場合に、オイルを外部へ吐出する。このように、オイルポンプ1は、ポンプの吐出圧力がリリーフバルブのセット圧を超えた場合に、リリーフバルブを作動させて、オイルを外部に排出する。ゆえに、オイルポンプ1は、ポンプの吐出側における圧力(例えば、ポンプの吐出配管、又は、ケーシング内の圧力等である。)を所定圧以下に抑えられる。
【0018】
なお、リリーフバルブがオイルを外部へ排出する圧力、すなわち、リリーフバルブがオイルを外部へ吐出するように動作する基準となる圧力は、耐圧強度等を考慮して事前に設定される。以下、このように、リリーフバルブがオイルを外部へ排出する圧力を「開弁圧」(「セット圧」、又は、「クラッキング圧力」等という場合もある。)という。
【0019】
また、リリーフバルブによるオイルの吐出先は、例えば、オイルポンプ1の外部(ドレーン等を含む。)等である。ただし、リリーフバルブによるオイルの吐出先は、吸入側に戻してもよい。
【0020】
したがって、開弁圧は、ポンプ吐出側の配管、又は、機器類の耐圧等に応じて設定される値である。
【0021】
[リリーフバルブの構成例]
図3は、リリーフバルブを有するポンプカバーの例を示す第1図である。
【0022】
図4は、リリーフバルブを有するポンプカバーの例を示す第2図である。
【0023】
図3及び図4は、図3が主に示すポンプカバー10の面(以下「おもて面」とする。)に対して、図4が逆の面(以下「裏面」とする。)を主に示す関係である。
【0024】
例えば、図示するような位置に、リリーフプレート11が設置される。また、図示する例は、ポンプカバー10が穴12を有する。このような穴12により、オイルが外部へ排出される。なお、リリーフプレート11及び穴12の位置、大きさ、及び、形状等は図示する例に限られない。
【0025】
図示するポンプカバー10において、リリーフバルブは、例えば、以下のような構成である。
【0026】
図5は、リリーフバルブの例を示す図である。図は、ポンプカバー10におけるリリーフバルブ100となる一部を示す断面図である。なお、以下に示す断面図は、図1に「A-A」で示す断面を示す図である。
【0027】
リリーフバルブ100は、例えば、ばね101、弁体102、筐体103、及び、シール部104等で構成する。なお、リリーフバルブ100は、重力方向と一致する向きであるのが望ましい。このような向きであると、リリーフバルブ100の傾きが抑制されやすく、リリーフバルブ100をスムーズに摺動できる。
【0028】
ばね101は、弾性体の例である。具体的には、ばね101は、弁体102(図は、弁体102の左側にばね101を設置する例を示す。)に接するように設置する。
【0029】
また、以下の説明は、弁体102が図において左右方向に移動する例で説明する。そして、以下の説明は、図における左方向を「第1方向21」とする。一方で、図における右方向を「第2方向22」とする。
【0030】
また、以下の例では、ばね101は、第1方向21、及び、第2方向22に伸び縮みする。具体的には、弁体102に対し、右方向から力が加えられると、ばね101は、第1方向21に縮む。そして、弁体102に加える力が弱くなると、ばね101は、第2方向22に伸びる。すなわち、ばね101は、復元力で第2方向22に弁体102を押して移動させる。したがって、弁体102は、ばね101の伸び縮みにより、第1方向21、及び、第2方向22に往復移動する。
【0031】
このように、弾性体は、復元力によって弁体102を移動させる力を発する物体であればよい。したがって、弾性体は、ばね101以外の物体、又は、ばね101と他の物体の組み合わせ等であってもよい。ただし、弾性体は、耐油性、耐熱性、耐久性、及び、圧縮量等からすると、ばねであるのが望ましい。
【0032】
筐体103は、第1空間部31、第2空間部32、及び、第3空間部33等を有する形状である。具体的には、図示する例において、左側の空間部が第1空間部31となり、かつ、右側の空間部が第2空間部32となる。
【0033】
第1空間部31は、弁体102を内設し、弁体102が長手方向に往復移動する空間部である。したがって、第1空間部31の径(以下「第1径41」という。また、図は、上下方向が径方向である。)は、弁体102、又は、ばね101の径等に応じて異なる大きさである。また、第1方向21、及び、第2方向22は、第1空間部31の長手方向と一致する。
【0034】
第2空間部32は、第1径41より小さい径(以下「第2径42」という。)の空間部である。このように、第2径42が第1径41より小さい径であるため、第1空間部31、及び、第2空間部32の境界(以下単に「境界34」という。)は、例えば、第1空間部31より狭い径となるため、段差となる。
【0035】
また、第1空間部31、及び、第2空間部32は、隣接し、互いにつながる空間部である。図示する例では、第1空間部31の右端が第2空間部32の左端部と一致し、第1空間部31、及び、第2空間部32の両空間部は、つながる空間部である。したがって、第2空間部32は、オイルポンプ1の本体から第1空間部31へオイルを流入させる流路となる。
【0036】
第2空間部32には、例えば、図示するような位置に流入口51を有する。そして、流入口51は、オイルポンプ1の本体から流れるオイルが第2空間部32に流入する経路となる。具体的には、オイルは、図において下側から上側に向かって、流入口51から第2空間部32に流入する。したがって、オイルが流入口51から第2空間部32に大量に流入する、又は、高い圧力で流入すると、弁体102には、第1方向21に高い圧力がかかる。
【0037】
また、第2空間部32に流入したオイル、及び、ばね101は、弁体102に対し、対向する面に力をかける位置関係となる。具体的には、第2空間部32、及び、ばね101は、弁体102を挟んで図における左右対称に設置する位置関係となる。すなわち、第2空間部32に流入したオイル、及び、ばね101は、弁体102の左右反対となる端部に対して力をかける。
【0038】
以下、弁体102の端部のうち、第1空間部31、及び、第2空間部32がつながる方(図では、右側である。)の端部を「第1端部」という。一方で、第1端部とは異なる端部(図では、左側である。)の端部を「第2端部」という。
【0039】
そして、以下の説明では、弁体102が有する面のうち、第1端部側に形成される面を「第1面201」という。一方で、弁体102が有する面のうち、第2端部側に形成される面を「第2面202」という。したがって、第1面201、及び、第2面202は、弁体102において、互いに反対となる面の位置関係である。
【0040】
ばね101は、例えば、第2面202に接するように設置される。したがって、ばね101による復元力は、第2面202に対してかけられる。ゆえに、復元力が第2面202にかけられる(図では、左から右向きの力となる。)ため、弁体102は、復元力によって第2方向22に移動する。
【0041】
一方で、第2空間部32に流入したオイルは、第1面201に対して圧力をかける。したがって、オイルによって圧力が第1面201にかけられる(図では、右から左向きの力となる。)ため、弁体102は、オイルによる圧力によって第1方向21に移動する。
【0042】
第3空間部33は、第1空間部31に形成される穴である。例えば、第3空間部33は、第1空間部31に対して垂直方向に開口するように形成される。すなわち、第1空間部31は、第3空間部33によって外部とつながる。例えば、第3空間部33は、第1空間部31における上部及び下部の2箇所に形成される。
【0043】
したがって、リリーフバルブ100は、弁体102を第1方向21に移動させ、第3空間部33を開口する(図の構成では、第3空間部33より左側に弁体102を移動させると開口する。)と、オイルを外部へ吐出できる。
【0044】
一方で、リリーフバルブ100は、弁体102を第2方向22に移動させ、弁体102で第3空間部33を塞ぐ(図では、第3空間部33より右側に弁体102を移動させると第3空間部33を塞ぐ。)と、オイルを外部へ吐出しないようにできる。
【0045】
このように、リリーフバルブ100は、弾性体の復元力とオイルの圧力の力関係により、弁体102を往復移動させて第3空間部33の開閉を切り替える。したがって、第3空間部33の位置(図では、左右方向の位置である。)等は、開閉させたい圧力等の関係によって定まる。ゆえに、第3空間部33の位置は、ばねの弾性係数、開弁圧、及び、バルブの径等により定まる。また、第3空間部33の形状、数、及び、径は、オイルを吐出させる量、すなわち、オイルの吐出による圧力の低下量等によって定まる。
【0046】
シール部104は、例えば、図示するような位置において、弁体102の外径をシール(seal)する。具体的には、シール部104は、弁体102の円周方向に設置する。すなわち、シール部104は、弁体102が往復移動する方向(図では、左右方向である。)に対し、垂直方向に設置される。また、シール部104の設置位置は、オイルの圧力を主に受ける第1面201に対し、側面となる位置である。
【0047】
例えば、シール部104は、第3空間部33から1ミリメートル以上程度の長さである。すなわち、第3空間部33から境界34までは、1ミリメートル以上程度の長さである。
【0048】
このような位置に設置されるシール部104、及び、第1空間部31の壁部により、第1空間部31に流入するオイルは、シールされる。この例では、オイルは、第1空間部31において、シール部104より左側に流れない状態となる。
【0049】
図示する状態は、第2空間部32にオイルが流入していない、又は、第2空間部32にオイルが流入していてもばね101による復元力より弱い圧力しか発しない状態である。また、この状態は、ばね101が弁体102を押す力(すなわち、第2方向22の向きの力である。)より、オイルによる圧力で弁体102を押す力(すなわち、第1方向21の向きの力である。)の方が弱い強弱関係である。つまり、この状態は、弁体102を右側から左側へ押す力より、弁体102を左側から右側に押す力の方が強い状態である。
【0050】
このような状態では、図示するように、弁体102は、境界34に形成される段差に突き当てられた状態(すなわち、第2方向22に力がかかっていても、境界34より右側に進まない状態である。)となる。
【0051】
以下、このように弁体102が境界34で止まっている状態を「着座状態」という。また、着座状態は、オイルによる圧力がばね101の復元力と比較して、弁体102を段差から離すほど強くない状態である。
【0052】
一方で、オイルによる圧力が高まり、オイルによる圧力が一定以上になると、弁体102は、境界34より第1方向21に移動する。
【0053】
以下、オイルによる圧力が開弁圧未満であり、かつ、弁体102が移動しだすオイルによる圧力を「第1圧力」という。また、以下の説明では、第1圧力未満の圧力(第2空間部32にオイルが流入していない状態であって、オイルによる圧力が「0」の場合を含む。)を総じて「第2圧力」という。
【0054】
したがって、第1圧力未満の圧力、すなわち、第2圧力である場合には、弁体102は、着座状態となる。
【0055】
図6は、着座状態の例を示す図である。図6は、断面図であって、図5と同様の内容を簡易に示す図である。なお、図には、第2圧力61を模式的に記載する。また、図の簡略化のため、図6は、流入口51等の記載を省略する。
【0056】
着座状態は、少なくとも第1空間部31にはオイルが流入していない状態である。すなわち、着座状態は、第2空間部32が弁座となり、弁体102、及び、弁座によって、オイルが第1空間部31に流入するのを塞ぐ状態である。また、着座状態は、第3空間部33が塞がり、オイルが吐出しない状態でもある。
【0057】
上記のような着座状態に対し、オイルの圧力の変化によって、リリーフバルブ100は、以下のような離座状態、又は、開弁状態に変化する。
【0058】
[離座状態の例]
図7は、離座状態の例を示す図である。なお、図7は、図6と同様に、断面図である。なお、図には、開弁圧未満、かつ、第1圧力以上の圧力を単に「第1圧力62」と模式的に記載する。また、図の簡略化のため、図7は、ばね101が縮んでいる状態等の記載を省略する。
【0059】
例えば、第1圧力62は、「開弁圧-シール部長さ×ばね定数÷シール部の断面積」の計算で求まる圧力である。
【0060】
着座状態と比較すると、まず、図7に示すような状態(以下「離座状態」という。)は、オイルが第2空間部32から第1空間部31に流入し、着座状態よりオイルによる圧力が高い状態である点が異なる。このように、オイルの流入により、離座状態は、圧力で弁体102が押され、図6より弁体102が左側へ移動している点が異なる。その結果、離座状態は、弁体102が段差から離れている状態である点が異なる。すなわち、離座状態は、着座状態より弁体102が第1方向21に移動している点が異なる。
【0061】
図示するように、開弁圧未満、かつ、第1圧力以上の圧力であると、弁体102は、第1方向に移動する。ただし、オイルによる圧力は、開弁圧未満の圧力であるため、第3空間部33は、塞がれた状態である。すなわち、離座状態は、オイルがシールされている状態である。そのため、オイルは、外部に吐出しない状態である。
【0062】
このような離座状態において、圧力が弱まると、弁体102は、ばね101の復元力により、第2方向22に移動する。そして、圧力が第2圧力まで下がると、状態は、着座状態に戻る。一方で、離座状態より更に圧力が高まり、開弁圧以上の圧力になると、リリーフバルブ100は、以下のような開弁状態となる。
【0063】
[開弁状態の例]
図8は、開弁状態の例を示す図である。なお、図8は、図7と同様に、断面図である。なお、図には、開弁圧以上の圧力を単に「開弁圧63」と模式的に記載する。
【0064】
着座状態と比較すると、まず、図8に示すような状態(以下「開弁状態」という。)は、離座状態よりオイルによる圧力が更に高い状態である点が異なる。このような圧力により、圧力で離座状態より更に弁体102が押され、図7より弁体102が左側へ移動している点が異なる。その結果、開弁状態は、第3空間部33が開口し、オイルが吐出されている状態である点が異なる。すなわち、開弁状態は、離座状態より弁体102が更に第1方向21に移動している点が異なる。
【0065】
オイルによる圧力が開弁圧以上に強くなると、第3空間部33は、第1空間部31とつながった状態となる。そして、第1空間部31に流入したオイルは、圧力がかかっているため、第3空間部33より外部へ吐出される。
【0066】
以上のように、リリーフバルブ100は、開弁状態と、それ以外の閉弁状態(上記の離座状態又は着座状態である。)を切り替えることで開弁及び閉弁を行う。このようにして、リリーフバルブ100は、オイルを外部へ吐出する動作とするか否かを切り替える。
【0067】
このような構成であると、オイルを吐出するか否かの切り替え、すなわち、開放の前後で径の差が少ない。このように、圧力を受ける面積の差を少なくできるため、リリーフバルブ100は、開放の前後の圧力差、すなわち、ヒステリシスを抑制できる。具体的には、以下のような結果となる。
【0068】
図9は、実験結果を示す図である。図は、横軸に吐出圧(単位は、キロパスカルである。)を示す。そして、縦軸にオイルの流量(単位は、リットル毎分である。)を示す。
【0069】
第1グラフ501は、閉弁時を示す。
【0070】
第2グラフ502は、開弁時を示す。
【0071】
第1グラフ501、及び、第2グラフ502は、図5等に示す構成によるリリーフバルブ100の特性を示すグラフである。
【0072】
第1グラフ501、及び、第2グラフ502が示すように、開弁時と閉弁時のどちらの場合においても、流量に対する吐出圧の変化がほとんど同一である。このように、圧力の変化がほぼ同一であるため、図5等に示す構成によるリリーフバルブ100は、ヒステリシス、すなわち、開弁時と閉弁時の圧力差を抑制できる。
【0073】
また、以上のようなシール部104の構成であると、リリーフバルブ100を小型化できる。また、以上のような構成であると、リリーフバルブ100は、簡易な構造にできる。
【0074】
なお、境界34、又は、第2空間部32には、段差又はテーパ部が更に形成されてもよい。
【0075】
開弁圧に応じて、リリーフバルブが有する各構成要素は、種類等が変更されてもよい。例えば、各穴の大きさ、形状、又は、位置関係等は、図示する例以外であってもよい。
【0076】
[比較例]
例えば、以下のような比較例となるリリーフバルブ(以下単に「比較例600」という。)を例に説明する。
【0077】
図10は、比較例の閉弁状態を示す図である。比較例600は、境界において段差等がない構成である点が異なる。また、比較例600は、突き当て面603でシールする構成である点が異なる。
【0078】
図示するように、圧力が低い閉弁状態では、弁体601及び弁座602により閉弁する。そして、圧力が高まると、比較例600は、以下のように開弁状態となる。
【0079】
図11は、比較例の開弁状態を示す図である。図11は、閉弁状態よりオイルの圧力によって弁体601が弁座602より離れる状態になる点が異なる。
【0080】
比較例600のような構成であると、開弁前後で受圧面積の差が大きくなりやすい。そのため、開弁動作と閉弁動作の圧力差である、ヒステリシスが大きくなりやすい。具体的には、比較例600を用いると、以下のような結果となる。
【0081】
図12は、比較例による実験結果を示す図である。横軸及び縦軸は図9と同様である。
【0082】
第3グラフ605は、閉弁時を示す。
【0083】
第4グラフ606は、開弁時を示す。
【0084】
第3グラフ605、及び、第4グラフ606は、図10等に示す比較例600の特性を示すグラフである。
【0085】
図11で説明する開弁前後で受圧面積が大きく変化するため、第3グラフ605に示す閉弁時の特性、及び、第4グラフ606に示す開弁時の特性の差が大きくなりやすい。そのため、ヒステリシスが大きくなりやすい。
【0086】
[線膨張係数について]
弁体102の材料、及び、第1空間部31等を形成する材料は、線膨張係数が同一、又は、線膨張係数の差異が20%以下であるのが望ましい。すなわち、弁体102の材料、及び、第1空間部31等を形成する材料は、線膨張係数の差異が少なく、温度変化による伸縮が同程度であるのが望ましい。
【0087】
例えば、第1空間部31を形成する材料が、弁体102の材料より、温度によって伸びやすい材料であると、リリーフバルブ100内、又は、リリーフバルブ100の周辺の温度が高くなった場合等に、隙間が生じやすい。このような隙間があると、隙間からオイルが漏れやすい。一方で、線膨張係数が同一、又は、線膨張係数の差異が20%以下であると、温度変化があっても、隙間が生じにくいため、リリーフバルブ100から、オイルが漏れるのを抑制できる。
【0088】
例えば、線膨張係数を同一、又は、線膨張係数の差異を20%以下にするには、弁体102の材料、及び、第1空間部31等を形成する材料は、同一の材料を採用する、又は、線膨張係数が近しい材料の組み合わせを採用する等である。具体的には、弁体102の材料、及び、第1空間部31等を形成する材料のどちらにも、アルミニウム等の実用金属を採用する。例えば、アルミニウム「A6061」(JIS呼称である。)は、線膨張係数が23.6×10-6となる材料である。
【0089】
例えば、弁体102の材料、及び、第1空間部31等を形成する材料は、アルミニウム(例えば、「A2017」、「A5052」、「A5056」、又は、「A7075」等である。)と真鍮(例えば、「C2801」、「C3604」、又は、「C2700」等である。)、銅(例えば、「C1100」、又は、「C1020」等である。)と真鍮、ステンレス鋼(例えば、SUS300番台のオーステナイト系である。)と銅、ステンレス鋼と真鍮、アルミニウムとマグネシウム合金(例えば、「AZ31」、又は、「AZ91」等である。)、又は、鋳鉄とチタン等の組み合わせである。なお、弁体102の材料、及び、第1空間部31等を形成する材料は、鋳鉄、構造用鋼(例えば、「SS400」等である。)、炭素鋼(例えば、「S45C」」等である。)、工具鋼(例えば、「SKS3」、又は、「SKD11」等である。)、及び、ステンレス鋼(例えば、SUS400番台のマルテンサイト系である。)の組み合わせ等でもよい。
【0090】
以上のような材料の組み合わせとすると、線膨張係数の差異は、12%以下程度になり、線膨張係数の差異を小さくできる。
【0091】
[第2実施形態]
オイルポンプは、例えば、以下のようなポンプケース、及び、ポンプロータを有する構成である。
【0092】
図13は、ポンプケース、及び、ポンプロータの構成例を示す図である。例えば、オイルポンプ1は、図示するようなポンプケース701、及び、ポンプロータ703を有する。図は、ポンプケース701、及び、ポンプロータ703の断面図である。
【0093】
ポンプロータ703は、例えば、図示するようにポンプケース701の内壁(以下単に「内壁部702」という。)と接触する。
【0094】
以下、「A-A」の断面で説明する。
【0095】
図14は、ポンプケース、及び、ポンプロータの接触部の例を示す図である。図は、図13に示す「A-A」の断面を示す断面図である。
【0096】
このようにポンプケース701、及び、ポンプロータ703が接触する場合には、例えば、図示するような部分がポンプケース701、及び、ポンプロータ703の接触部(以下単に「接触部704」という。)となる。
【0097】
以下、接触部704を拡大して説明する。
【0098】
図15は、接触部の例を示す図である。例えば、接触部704において、図示するような箇所に面取り処理が行われ、面取部705が形成される場合がある。
【0099】
なお、面取部705は、他の箇所にも形成されてもよい。
【0100】
このような面取部705は、隙間となる場合がある。このように、隙間となると、異物が混入する場合がある。例えば、異物は、油路、又は、組み付けの際に部品が持ち込む等の侵入経路で混入する。また、異物は、例えば、切削バリ等の金属である。そして、異物が面取部705等に介在し、押し込まれると、オイルポンプ1は、ロックしてしまう場合がある。特に、高い油圧で押し込まれた場合等に、オイルポンプ1は、ロックしやすい。そこで、このような異物の混入に対し、以下のような構成にする。
【0101】
図16は、溝の形成例を示す図である。図は、図13と同様の断面図である。例えば、溝706は、図示するような位置においてポンプケース701に形成される。
【0102】
溝706は、ポンプケース701及び内壁部702と接続し、かつ、ポンプケース701の外部へ通じるように、ポンプケース701の円周に対して直交方向に形成される。すなわち、溝706は、面取部705とポンプケース701の外部が通じるようにポンプケース701に形成される。
【0103】
例えば、図示する例のように、溝706は、ポンプケース701の円周に対して直交方向に、ほぼ等間隔で6箇所に、ポンプケース701の外部及び内壁部702が通じるように形成される。
【0104】
このような溝706が形成されたポンプケース701であると、異物が混入しても、溝706を通って異物を外部に放出できる。
【0105】
なお、溝706は、図示する間隔、位置、配置、及び、形成数でなくともよい。すなわち、溝706は、図示する位置以外に形成されてもよい。例えば、溝706は、6箇所より多く形成される、又は、少なく形成してもよい。
【0106】
ただし、溝706の形成数が多くなると、オイルの放出量も増えやすい。したがって、溝706の形成数は、オイルの放出量の許容量等に応じて定めるのが望ましい。ゆえに、例えば、オイルの放出量が多く許容できる場合には、溝706の形成数は多いのが望ましい。このように、許容できるオイルの放出量の範囲で溝706の形成数が定まると、溝706から過剰にオイルが放出されるのを防ぐことができる。
【0107】
また、溝706は、図示するように、対称の配置でなくともよい。例えば、溝706は、吐出側(すなわち、高圧側となる。)に配置されるのが望ましい。そして、溝706は、吸入側にない配置等でもよい。
【0108】
吸入側に溝706を配置すると、空気、異物、又は、これらの両方を溝706から吸い込む可能性が高くなりやすい。したがって、溝706の配置は、吐出側を中心に配置し、吸入側には少なくする配置であるのが望ましい。
【0109】
このように、溝706を主に吐出側に配置すると、溝706から異物等が入る可能性を少なくできる。
【0110】
[第3実施形態]
トロコイドポンプ(trochoid pump)の場合には、オイルポンプ1に、例えば、以下のようなマークを設ける場合がある。
【0111】
図17は、マークの設置例を示す図である。例えば、マーク801は、以下のような位置等に設置される場合がある。
【0112】
マーク801は、例えば、識別マーク等である。また、マーク801は、オイルポンプ1の表面に形成する。具体的には、マーク801は、凹形状である。すなわち、マーク801は、窪み等で形成される。このようなマーク801があると、トロコイドポンプの表裏を識別できる。なお、マーク801は、例えば、ベーンポンプ(vane-pump)等のオイルポンプに適用されてもよい。
【0113】
マーク801は、凹形状であるため、オイルの流路(以下単に「流路802」という。)上にあると、異物を吸い込む場合がある。例えば、流路802は、図においてハッチングで示す範囲である。なお、異物は、例えば、切削バリ等の金属である。
【0114】
このように、マーク801の部分に異物が吸い込まれると、異物は、吸入及び吐出のポートで挟まる場合がある。このような異物の挟まりが起きると、オイルポンプ1がロックする場合がある。
【0115】
したがって、マーク801は、ポートの外径線(以下単に「外径線803」という。)より外に形成されるのが望ましい。すなわち、外径線803より外にマーク801が形成されると、マーク801が異物を吸い込む確率を下げることができる。そのため、いわゆる異物の噛み込み(すなわち、異物が挟み込まれることをいう。)を少なくできる。ゆえに、異物により、オイルポンプ1がロックするのを少なくできる。
【0116】
外径線803は、例えば、ポンプギヤのアウターの歯底径と一致する線である。
【0117】
[その他の実施形態]
例えば、実施形態は、リリーフバルブを有するポンプカバー等である。また、ポンプカバーは、例えば、トロコイド方式等のオイルポンプに用いる。
【0118】
実施形態は、上記に説明した以外の部品を有する構成で実施されてもよい。また、各要素は、上記に説明した以外の形状、又は、個数であってもよい。
【0119】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではない。すなわち、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も権利内に含まれる。
【符号の説明】
【0120】
1 :オイルポンプ
10 :ポンプカバー
12 :穴
21 :第1方向
22 :第2方向
31 :第1空間部
32 :第2空間部
33 :第3空間部
34 :境界
41 :第1径
42 :第2径
51 :流入口
61 :第2圧力
62 :第1圧力
63 :開弁圧
100 :リリーフバルブ
101 :ばね
102 :弁体
103 :筐体
104 :シール部
201 :第1面
202 :第2面
701 :ポンプケース
702 :内壁部
703 :ポンプロータ
704 :接触部
705 :面取部
706 :溝
801 :マーク
802 :流路
803 :外径線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17