(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022112896
(43)【公開日】2022-08-03
(54)【発明の名称】検知管及び検知装置
(51)【国際特許分類】
G01N 31/00 20060101AFI20220727BHJP
G01N 31/22 20060101ALI20220727BHJP
G01N 21/78 20060101ALI20220727BHJP
G01N 21/77 20060101ALI20220727BHJP
【FI】
G01N31/00 R
G01N31/22 121B
G01N31/22 122
G01N21/78 Z
G01N21/77 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021008917
(22)【出願日】2021-01-22
(71)【出願人】
【識別番号】390010364
【氏名又は名称】光明理化学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000235
【氏名又は名称】特許業務法人 天城国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】本多 涼香
(72)【発明者】
【氏名】大隈 裕明
(72)【発明者】
【氏名】三枝 正吾
(72)【発明者】
【氏名】宮澤 和正
【テーマコード(参考)】
2G042
2G054
【Fターム(参考)】
2G042AA01
2G042BB19
2G042CA01
2G042CB01
2G042DA08
2G042FA13
2G054AA01
2G054AB10
2G054CA30
2G054CE02
2G054EA05
2G054EA06
2G054EA07
2G054FA06
2G054FA29
2G054FA38
2G054FA40
2G054FA45
2G054FB05
2G054GA03
2G054GE05
2G054GE09
(57)【要約】
【課題】有害物質を極力使用することなく、検知対象物質を検知する。
【解決手段】本発明に係る検知管は、気体に含まれるアクリロニトリル又は2-ペンテンニトリルを検知対象物質とする検知管であって、気体の入口と出口が形成される検知管本体と、検知管本体に充填され、検知対象物質と反応する過マンガン酸カリウムを含む検知剤と、を備える。このため、水銀化合物や、六価クロム化合物などの有害物質を用いることなく、対象物質の検知が可能となる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
気体に含まれるアクリロニトリル又は2-ペンテンニトリルを検知対象物質とする検知管であって、
前記気体の入口と出口が形成される検知管本体と、
前記検知管本体に充填され、前記検知対象物質と反応する過マンガン酸カリウムを含む検知剤と、
を備える検知管。
【請求項2】
前記検知剤は、前記過マンガン酸カリウムを担持する担持体を有する請求項1に記載の検知管。
【請求項3】
前記担持体は、表面がγ-アルミナによって被覆された粒状体からなる請求項2に記載の検知管。
【請求項4】
前記検知管本体には、前記検知剤を外部から視認可能な窓が形成される請求項1乃至3のいずれか一項に記載の検知管。
【請求項5】
前記検知管本体は、ガラスからなる請求項1乃至4のいずれか一項に記載の検知管。
【請求項6】
前記検知管本体には、充填された前記検知剤が位置する部分に、前記入口から前記出口に渡ってもメモリが設けられる請求項1乃至5のいずれか一項に記載の検知管。
【請求項7】
気体に含まれるアクリロニトリル又は2-ペンテンニトリルを検知対象物質とする検知装置であって、
前記気体の入口と出口が形成される検知管本体と、前記検知管本体に充填され、前記検知対象物質と反応する過マンガン酸カリウムを含む検知剤と、を有する検知管と、
前記検知管の前記検知管本体を介して、前記気体を吸引する吸引装置と、
を備える検知装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、検知管及び検知装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、水銀汚染防止に向けた国際的な取り組みが強化されている。具体的には、水銀および水銀化合物による地球規模の環境汚染や、それによって引き起こされる健康被害を防ぐ観点から、水銀および水銀を使用した製品の製造と輸出入の規制などが行われている。我が国では、2017年8月に「水銀に関する水俣条約」が発効された。
【0003】
水銀は、電池、蛍光灯などの照明器具、体温計や血圧計などの計測器などに用いられることがある。また、水銀は、例えば、空気に含まれる特定のガスを検知するための検知管などにも用いられることがある。検知管は、例えば、検知対象物質としてのガスなどと反応する検知剤と、当該検知剤が封入されたガラス管から主として構成される(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
例えば、アクリロニトリルや2-ペンテンニトリルなどのニトリル化合物を検知する検知管には、検知剤として、塩化第二水銀が使用されるものがある。また、この種の検知管には、ニトリル化合物と反応して、検知が容易なシアン化水素を生成するための六価クロムが添加された反応剤が使用されるものもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
有害物質による環境汚染を防ぐためには、水銀化合物や六価クロム化合物などの有害物質の使用が極力抑制された検知技術の登場が期待されている。
【0007】
本発明は上述の事情によりなされたもので、有害物質を極力使用することなく、検知対象物質を検知することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、第1の発明に係る検知管は、気体に含まれるアクリロニトリル又は2-ペンテンニトリルを検知対象物質とする検知管であって、気体の入口と出口が形成される検知管本体と、検知管本体に充填され、検知対象物質と反応する過マンガン酸カリウムを含む検知剤と、を備える。
【0009】
また、第2の発明に係る検知装置は、気体に含まれるアクリロニトリル又は2-ペンテンニトリルを検知対象物質とする検知装置であって、検知管と吸引装置を備える。検知管は、気体の入口と出口が形成される検知管本体と、検知管本体に充填され、検知対象物質と反応する過マンガン酸カリウムを含む検知剤と、を有する。吸引装置は、検知管の検知管本体を介して、気体を吸引する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図3】検知管の製造方法を説明するための図である。
【
図4】検知管の使用方法を説明するための図である。
【
図5】検知対象物質の検知を行ったときの検知管を示す図である。
【
図6】検知対象物質としてのアクリロニトリルの濃度と、検知剤の変色長と、の関係を示す図である。
【
図7】検知対象物質としての2-ペンテンニトリルの濃度と、検知剤の変色長と、の関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本実施形態を、図面を用いて説明する。説明にあたっては、相互に直交するX軸、Y軸、Z軸からなる座標系を適宜用いる。
【0012】
図1は、本実施形態に係る検知管10の平面図である。検知管10は、例えば空気中のアクリロニトリル又は2-ペンテンニトリルを検知対象物質とする検知管である。アクリロニトリル及び2-ペンテンニトリルは、アクリル系合成繊維や、合成ゴム、ABS樹脂及びAS樹脂などの合成樹脂の原料に用いられる。検知管10は、主として、アクリル系合成繊維や合成樹脂を製造する工場などの空気環境の分析などに用いられる。
【0013】
図1に示されるように、検知管10は、長手方向をX軸方向とする部材であり、検知管本体11と、検知管本体11の内部に充填される検知剤13とを備えている。
【0014】
検知管本体11は、例えば石英ガラスからなり、長手方向をX軸方向とする円筒状のガラスチューブである。検知管本体11の長さ(X軸方向の寸法)は、10cm程度であり、内径は2~3mm程度である。検知管本体11の2つの端部11a,11bは封止され、検知管本体11の内部空間と外部空間とが隔てられている。検知管本体11の端部11bから20mm程度離れたところには、内径及び外径が小さくなるように整形された小径部11cが形成されている。また、検知管本体11の表面には、例えば1~10までのメモリMと、端部11bから端部11aに向かう方向の矢印A1とが印刷されている。
【0015】
図2は、検知管10のXZ断面を示す断面図である。
図2に示されるように、検知管本体11の内部には、テフロン(登録商標)を素材とする栓12、検知剤13、モレキュラーシーブ14、コットン栓15が配置されている。
【0016】
栓12は、耐薬品性に優れたフッ素樹脂からなる。栓12は、素材となるフッ素樹脂が多孔質化されることにより通気性を有している。この栓12は、検知管本体11の内径よりやや小さい半径の球形に整形され、小径部11cの内壁面に当接することによってX軸方向の位置が規定されている。
【0017】
検知剤13は、検知対象物質と化学反応することにより変色する反応剤と、この反応剤を担持する担持体からなる。担持体としては、化学的に安定で大きさや形状が揃った粒状体が用いられる。担持体としては、例えば、平均粒径が100~180μmの珪砂を用いることができる。
【0018】
反応剤としては、アクリロニトリル又は2-ペンテンニトリルと反応する過マンガン酸カリウムが用いられる。反応剤は、担持体の表面に添着されている。
【0019】
検知剤13の作製には、まず、担持体として平均粒径が100~180μmの珪砂を準備する。
【0020】
次に、珪砂の表面にアルミナゾルをコーティングする。アルミナゾルは、純水を分散媒としたアルミナ水和物のコロイド溶液である。珪砂のコーティングには、珪砂1kgあたり50gのコロイド溶液を用いる。具体的には、アルミナゾルを珪砂に添加して、珪砂を100℃の湯浴中で減圧乾燥させる。そして、珪砂を650℃で4時間焼成する。珪砂を650℃で焼成することで、珪砂表面のアルミナがγ‐アルミナとなり、表面積が大きくなる。これにより、検知対象となるガス(検知対象ガス)に対する担持体の表面積が大きくなり、結果的に反応剤に対する検知対象物質の物理吸着性が向上する、
【0021】
次に、表面がコーティングされた担持体に、反応剤としての過マンガン酸カリウムを添加する。過マンガン酸カリウムの添加には、担持体1kgあたり0.048gの過マンガン酸カリウムを用いる。具体的には、過マンガン酸カリウムの1%水溶液を作成する。そして、作成した1%水溶液4.8mlを担持体に添加して、担持体を80℃の湯浴中で減圧乾燥させる。これにより、検知剤13が完成する。
【0022】
モレキュラーシーブ14は、結晶性ゼオライトであり、乾燥剤として機能する。また、コットン栓15は、綿からなる部材である。
【0023】
上述した栓12、検知剤13、モレキュラーシーブ14、コットン栓15は、
図3に示されるように、検知管本体11の端部11aから、栓12、検知剤13、モレキュラーシーブ14、コットン栓15の順に充填される。
【0024】
検知剤13は、栓12とモレキュラーシーブ14の間に充填され、X軸方向の長さは70mm程度である。また、モレキュラーシーブ14の長さは10mm程度である。検知剤13及びモレキュラーシーブ14は、検知管本体11の小径部11cに位置する栓12と、検知管本体11に充填されるコットン栓15によって位置決めされる。検知管本体11に、栓12、検知剤13、モレキュラーシーブ14、コットン栓15が充填された後、検知管本体11の端部11aが封じ切りされることにより、
図1に示される検知管10が完成する。検知管10では、検知管本体11の両端部11a,11bが封止されているため、検知剤13が外部環境の影響により組成変化することなく保持される。
【0025】
上述した検知管10を使用するときには、
図1に示される破線に示される位置で、検知管本体11の両端部11a,11bを切断する。これにより、
図4に示されるように、検知管本体11の両端に開口部10a,10bが形成され、これらの開口部10a,10bを介して、検知管本体11の内部を、検知対象物質を含む空気などの気体(検知対象ガス)が、通過することが可能になる。
【0026】
検知管10では、検知対象ガスが、検知管本体11の内部を矢印A1に示される方向へ通過すると、検知対象ガスに含まれる検知対象物質の濃度に応じて検知剤13が変色する。
図5は、所定の濃度の検知対象物質を含む検知対象ガスが通過した後の検知管10を示す図である。
図5に示されるように、検知剤13の変色は、検知管本体11の上流側から下流側に向かって生じる。そのため、検知剤13が変色した変色部分13aの長さ(変色長)は、検知対象ガスに含まれる検知対象物質の濃度に応じた長さとなる。
【0027】
図6は、検知対象ガスに含まれる検知対象物質としてのアクリロニトリルの濃度と、検知管10に用いられた検知剤13の変色長と、の関係を示す図である。図中の線L1は、200mlの検知対象ガスが検知管10を通過したときの特性を示す。また、線L2は、100mlの検知対象ガスが検知管10を通過したときの特性を示す。
図6に示されるように、検知対象物質の濃度が約2ppm以上の場合には、検知剤13の変色長は、検知対象物質の濃度に比例してリニアに増加することがわかる。
【0028】
図7は、検知対象ガスに含まれる検知対象物質としての2-ペンテンニトリルの濃度と、検知管10に用いられた検知剤13の変色長と、の関係を示す図である。図中の線L3は、200mlの検知対象ガスが検知管10を通過したときの特性を示す。また、線L4は、100mlの検知対象ガスが検知管10を通過したときの特性を示す。
図7に示されるように、検知対象物質の濃度が約2ppm以上の場合には、検知剤13の変色長は、検知対象物質の濃度に比例してリニアに増加することがわかる。
【0029】
また、
図6と
図7をみるとわかるように、線L1と線L3とに示される特性はほぼ一致し、線L2と線L4とに示される特性はほぼ一致する。このため、検知対象ガスに含まれる検知対象物質が、アクリロニトリルと2-ペンテンニトリルのどちらであっても、検知管10のメモリMを共通に用いることができる。検知管10では、100mLの通気量で0.4~20ppmの範囲、200mLの通気量で0.2~10ppmの範囲で、測定が可能である。
【0030】
検知剤13の変色は、検知剤13に含まれる過マンガン酸カリウムKMnO4が、酸性条件下でアクリロニトリル及び2-ペンテンニトリルの酸化剤として働き、検知剤13それ自身が還元されることによって起こる。具体的には、過マンガン酸カリウムは、カリウムイオンK+と過マンガン酸イオンMnO4
-(Mnの価数+7)から構成される。このうちの過マンガン酸イオンMnO4
-が存在する状態のときには、検知剤13は桃色を呈する。検知剤13が還元されることによって、次式(1)に示されるように、過マンガン酸イオンMnO4
-がマンガンイオンMn2+(Mnの価数+2)に分解されると、検知剤13は白色を呈する。
【0031】
MnO4
-+8H++5e-→Mn2++4H2O …(1)
【0032】
例えば、検知管10では、200mlの検知対象ガスを通過させることを前提に、メモリMが付されている。一例として
図5に示されるように、変色部分13aの+X側端のメモリの値が7.5であれば、検知対象ガスに含まれる検知対象物質の濃度が7.5ppmであることがわかる。
【0033】
検知管10を使用する際には、両端部11a,11bを切断して、
図8に示されるように、端部11a側を吸引装置50に装着する。吸引装置50は、円筒状のシリンジ51と、シリンジ51の内部を往復移動するガスケットが固定されたプランジャ52からなる。シリンジ51の+Z側端部には、検知管10が装着される装着部53が設けられている。装着部53の開口53aに、検知管10の端部11aを挿入することで、検知管10を吸引装置50に装着することができる。検知管10が吸引装置50に装着されることで、検知装置が構成される。
【0034】
吸引装置50は、シリンジ51に対してプランジャ52を1ストロークさせると100mlの気体を吸引することができる。そのため、検知対象ガスが充満する空間で、検知管10が装着された吸引装置50を操作して、プランジャ52を2ストロークさせることで、検知管10に200mlの検知対象ガスを通気させることができる。吸引装置50の操作後の変色部分13aの+X側端のメモリの値が検知対象ガスに含まれる検知対象物質の濃度を示す。
【0035】
以上説明したように、本実施形態に係る検知管10では、検知対象ガスに含まれるアクリロニトリル又は2-ペンテンニトリルの検知剤13として、過マンガン酸カリウムが用いられる。このため、水銀化合物や、六価クロム化合物などの有害物質を用いることなく、対象物質の検知が可能となる。
【0036】
従来は、アクリロニトリル(CH2=CHCN)の検知には、以下の反応式(2)に示されるように、六価クロム(CrO3)を使用した反応剤を用いて、シアン化水素(HCN)を生成し、反応式(3)に示されるように、塩化第二水銀(HgCl2)を含む検知剤を用いて、シアン化水素を検知することにより、アクリロニトリルを検知していた。
【0037】
CH2=CHCN+CrO3+H2SO4→HCN …(2)
2HCN+HgCl2→2HCl …(3)
【0038】
また、2-ペンテンニトリル(CH3CH2CH=CHCN)の検知には、以下の反応式(4)に示されるように、六価クロム(CrO3)を使用した反応剤を用いて、シアン化水素(HCN)を生成し、反応式(5)に示されるように、塩化第二水銀(HgCl2)を含む検知剤を用いて、シアン化水素を検知することにより、2-ペンテンニトリルを検知していた。
【0039】
CH3CH2CH=CHCN+CrO3+H2SO4→HCN …(4)
2HCN+HgCl2→2HCl …(5)
【0040】
本実施形態に係る検知管10では、上記反応式(1)に示されるように、過マンガン酸カリウムを用いて、アクリロニトリル又は2-ペンテンニトリルが検知される。このため、水銀化合物や、六価クロム化合物などの有害物質を用いることなく、対象物質の検知が可能となる。
【0041】
本実施形態に係る検知管10では、検知剤13のみを用いてアクリロニトリル及び2-ペンテンニトリルを検知することができる。このため、従来のように検知対象ガスの前処理を行う必要がない。したがって、前処理管などを使用することなく、検知対象物質を検知することが可能となる。また、検知管本体11に、六価クロムなどを充填する必要がなく、検知管の構造をシンプルにすることができ、結果的に検知管の製造コストを削減することが可能となる。
【0042】
本実施形態に係る検知管10では、検知対象ガスに含まれる検知対象物質の濃度がメモリによって示される。そのため、検知対象ガスに含まれる検知対象物質を定性的に検出するだけではなく、定量的に検出することができる。
【0043】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態によって限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、検知剤13の担持体として珪砂を用いることとした。これに限らず、担持体としてシリカゲルなどを用いることとしてもよい。
【0044】
上記実施形態に係る検知管10では、200mlの検知対象ガスを通過させることを前提に、メモリMが付されていることとした。これに限らず、例えば100mlの検知対象ガスを通過させることを前提に、メモリMを付してもよい。メモリMは、検知管10の用途に応じて、付すことができる。
【0045】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施しうるものであり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0046】
10 検知管
10a,10b 開口部
11 検知管本体
11a,11b 端部
11c 小径部
12 栓
13 検知剤
13a 変色部分
14 モレキュラーシーブ
15 コットン栓
50 吸引装置
51 シリンジ
52 プランジャ
53 装着部
53a 開口
L1~L4 線
M メモリ