(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022011298
(43)【公開日】2022-01-17
(54)【発明の名称】金融相談員と顧客マッチングシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20220107BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020112332
(22)【出願日】2020-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】500320279
【氏名又は名称】デフィデ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104776
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100119194
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 明夫
(72)【発明者】
【氏名】山本 哲也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC17
(57)【要約】
【課題】潜在顧客を勧誘して顧客にすべく、顧客が必要としている情報を提示して信用、信頼を得られるようにすることができる金融相談員と顧客マッチングシステムを提供することである。
【解決手段】ネットワークNに繋がるサーバ手段10に、金融相談員としてのIFAが開催する金融セミナー情報を複数記憶したセミナーデータベース手段20、IFAを複数記憶したIFAデータベース手段30、金融情報のQ&Aを複数記憶した質問データベース手段40のうちの少なくとも1つのデータベース手段を有しており、かつ、サーバ手段10に、顧客から入力された顧客情報に基づいて顧客に必要な情報を推測し、データベース手段から当該顧客に必要と推測された情報に当てはまるお勧め情報を検索して提示する検索手段60を有している金融相談員と顧客マッチングシステムとした。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに繋がるサーバに、金融相談員が開催する金融セミナー情報を複数記憶したセミナーデータベース手段、金融相談員を複数記憶した金融相談員データベース手段、金融情報のQ&Aを複数記憶した質問データベース手段のうちの少なくとも1つのデータベース手段を有しており、
かつ、前記サーバに、顧客から入力された顧客情報に基づいて前記顧客に必要な情報を推測し、前記データベース手段から当該顧客に必要と推測された情報に当てはまるお勧め情報を検索して提示する検索手段を有していることを特徴とする金融相談員と顧客マッチングシステム。
【請求項2】
前記顧客情報は、前記検索手段で提示した情報の中から前記顧客が選択したものを加えて更新されるようになっており、
次回、前記顧客にお勧め情報を提示する際に、当該更新された前記顧客情報に基づき、情報を検索して提示するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の金融相談員と顧客マッチングシステム。
【請求項3】
前記顧客に表示される画面に、前記セミナーデータベース手段の検索を行うセミナーボタンと、前記金融相談員データベース手段の検索を行う金融相談員ボタンと、前記質問データベース手段の検索を行うQ&Aボタンと、を有しており、
前記検索手段によって提示された情報の他に、前記顧客が自ら検索した情報も加えて前記顧客情報を更新するようになっていることを特徴とする請求項2に記載の金融相談員と顧客マッチングシステム。
【請求項4】
更新された最新の前記顧客情報に基づいて前記顧客に必要と推測される前記金融相談員を選択して前記顧客に紹介すると共に、選択された前記相談員に更新された最新の前記顧客情報を送るようになっていることを特徴とする請求項2又は3に記載の金融相談員と顧客マッチングシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、潜在顧客に対してそれぞれに必要な金融情報を提示して金融相談員にスムーズに繋げる金融相談員と顧客マッチングシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、株や外貨、保険等の金融商品の取引システムが種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。このようなシステムを使用すれば、顧客は分かり易くスムーズに取引を行うことができるものであった。
【0003】
また、顧客に金融商品の説明を行ったり、顧客に必要と思われる金融商品を勧めたりする金融相談員も存在していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、そもそも元々顧客でない人(潜在顧客)に信用、信頼されて顧客になってもらうことが困難であることが多く、潜在顧客のニーズを理解してスムーズに顧客に勧誘するシステムが求められていた。
【0006】
また、顧客(潜在顧客)側からもどのようにして信頼できる金融相談員にたどり着くかが分からないことが多く、手探りで金融相談員を見つけ出し、相談していくしか術がない状況となっていた。
【0007】
そこで、本発明の課題は、顧客が必要としている情報を提示すると共に、当該顧客が必要としている情報に精通した金融相談員を探し出して、顧客に必要な金融相談員を紹介し、金融相談員のスキルを発揮できる顧客を引き合わせることで、双方が信用、信頼を有する状態で相談ができるようにマッチングすることができる金融相談員と顧客マッチングシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる課題を解決するために、請求項1の発明は、ネットワークに繋がるサーバに、金融相談員が開催する金融セミナー情報を複数記憶したセミナーデータベース手段、金融相談員を複数記憶した金融相談員データベース手段、金融情報のQ&Aを複数記憶した質問データベース手段のうちの少なくとも1つのデータベース手段を有しており、かつ、前記サーバに、顧客から入力された顧客情報に基づいて前記顧客に必要な情報を推測し、前記データベース手段から当該顧客に必要と推測された情報に当てはまるお勧め情報を検索して提示する検索手段を有している金融相談員と顧客マッチングシステムとしたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の構成に加えて、前記顧客情報は、前記検索手段で提示した情報の中から前記顧客が選択したものを加えて更新されるようになっており、次回、前記顧客にお勧め情報を提示する際に、当該更新された前記顧客情報に基づき、情報を検索して提示するようになっている金融相談員と顧客マッチングシステムとしたことを特徴とする。
【0010】
また、請求項3の発明は、請求項2に記載の構成に加えて、前記顧客に表示される画面に、前記セミナーデータベース手段の検索を行うセミナーボタンと、前記金融相談員データベース手段の検索を行う金融相談員ボタンと、前記質問データベース手段の検索を行うQ&Aボタンと、を有しており、前記検索手段によって提示された情報の他に、前記顧客が自ら検索した情報も加えて前記顧客情報を更新するようになっている金融相談員と顧客マッチングシステムとしたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項4の発明は、請求項2又は3に記載の構成に加えて、更新された最新の前記顧客情報に基づいて前記顧客に必要と推測される前記金融相談員を選択して前記顧客に紹介すると共に、選択された前記相談員に更新された最新の前記顧客情報を送るようになっている金融相談員と顧客マッチングシステムとしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明によれば、顧客から入力された顧客情報に基づいて、セミナー、Q&A、金融相談員等のデータベースの中から当該顧客が必要としている情報を推測して提示するようになっているため、顧客は自分の必要な情報をストレスなく提示されて、システムに対して信頼性を高めていくことができる。これにより、ある程度の信頼を得た状態でスムーズに顧客を金融相談員に誘導することができる。その結果、金融相談員が顧客と応対し易く、顧客の信頼を得易くすることができる。
【0013】
請求項2の発明によれば、顧客がシステム上で何か行動する毎に、その内容を加えて顧客情報を更新していくので、常に顧客の最新の情報に基づいて次の情報を提示することができ、その結果、顧客からのより高い信用、信頼を得ることができる。
【0014】
請求項3の発明によれば、顧客自身で検索を行って情報を得ることもでき、かつ、その行動を顧客情報に加えて更新していくので、より顧客の確実な情報を得ることができ、顧客からのさらに高い信用、信頼を得ることができる。
【0015】
請求項4の発明によれば、顧客の行動を踏まえて更新された最新の顧客情報に基づいて当該顧客に金融相談員を紹介するようになっているため、より顧客に合った金融相談員を紹介することができる。また、顧客の最新情報を当該紹介した金融相談員に送るようになっているため、金融相談員が顧客の最新情報を把握した上で当該顧客の応対を行うことができ、金融相談員が、顧客のニーズに沿った、よりきめ細かな対応を行うことができる。その結果、顧客からみた金融相談員の信用、信頼を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】この発明の実施の形態に係る金融相談員と顧客マッチングシステムの全体構成を概略的に示すブロック図である。
【
図2】同実施の形態に係る金融相談員と顧客マッチングシステムの概略フローを示すブロック図である。
【
図3】同実施の形態に係る金融相談員と顧客マッチングシステムで顧客端末に表示させるトップ画面の例を示す図である。
【
図4】同実施の形態に係る金融相談員と顧客マッチングシステムで顧客端末に表示させるセミナー検索画面の例を示す図である。
【
図5】同実施の形態に係る金融相談員と顧客マッチングシステムで顧客端末に表示させる掲示板画面の例を示す図である。
【
図6】同実施の形態に係る金融相談員と顧客マッチングシステムで顧客端末に表示させるIFA検索画面の例を示す図である。
【
図7】同実施の形態に係る金融相談員と顧客マッチングシステムでIFA端末に表示させるプロフィール登録画面の例を示す図である。
【
図8】同実施の形態に係る金融相談員と顧客マッチングシステムでIFA端末に表示させる顧客分析画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
この発明の実施の形態について、
図1~
図8を用いて説明する。
【0018】
本発明に係る金融相談員と顧客マッチングシステムは、サーバ手段10にセミナーデータベース手段20、IFAデータベース手段30、質問データベース手段40、顧客情報記憶手段50、検索手段60、送受信手段70を有して構成されており、このサーバ10がインターネットN等のネットワークを介して、金融相談員(以下、IFAと記載する)が取り扱うIFA端末100、顧客が取り扱う顧客端末200等に接続されて使用されるようになっている。以下、当該システムについて詳細に説明する。
【0019】
図1には、本発明に係る金融相談員と顧客マッチングシステムの全体構成を示す概略ブロック図を示す。
【0020】
本実施の形態の金融相談員と顧客マッチングシステムは、サーバ手段10に構築されており、これがインターネットNを介して他の端末と接続されて構成されている。接続される端末としては、IFAが使用するIFA端末100と顧客が使用する顧客端末200があり、複数の端末が同時に接続されるようになっている。また、IFA端末100の中には、管理者端末300も有しており、この管理者端末300に複数のIFAを管理する権限を付与している。
【0021】
また、サーバ手段10には、セミナーデータベース手段20、IFAデータベース手段30、質問データベース手段40、顧客情報記憶手段50、検索手段60、送受信手段70を有している。
【0022】
このうち、セミナーデータベース手段20は、各IFAが開催する各種セミナーを登録しておくものであり、過去のセミナー動画や今後のセミナー情報等を含めて、種々のセミナーが登録されている。例えば、過去のセミナーについては、当該情報をクリックすればセミナー動画が閲覧でき、今後のセミナーについては、当該情報をクリックすればセミナー情報が閲覧でき、申し込みフォームが立ち上がるようになっている。
【0023】
また、質問データベース手段40は、過去にやりとりされたQ&Aを掲載すると共に、当該Q&Aがキーワード検索できるようになっている。また、顧客自らが質問を掲載してIFAからの回答を待つ掲示板を構成している。また、他の顧客から現在進行形で質問が出されているものが掲示板に掲載されるようになっている。
【0024】
また、IFAデータベース手段30は、複数のIFAが登録されており、登録されているIFAの名前、専門分野や活動地域等を記載しておき、それらに基づいて検索をかけることができるようになっている。
【0025】
また、顧客情報記憶手段50は、顧客がサイトやアプリで記入した入力情報を各個人に対応して記憶しておくものである。また、この顧客情報記憶手段50は、サイト、アプリ内での顧客毎の行動を監視していて、当該顧客がどの情報を閲覧したか、どのキーワードで検索を掛けたかを記憶しておき、その情報を常に取得して更新されるようになっている。
【0026】
また、検索手段60は、顧客から入力された顧客情報に基づいて顧客に必要な情報を推測し、セミナーデータベース手段20、IFAデータベース手段30、質問データベース手段40の各データベース手段から当該顧客に必要と推測された情報に当てはまるお勧め情報を検索して提示するようになっている。ここでは、まず、顧客がサイト内に入ったとき、アプリをインストールして最初に立ち上げたときに、例えば、氏名、性別、年齢、住所、連絡先、家族構成、収入、資産、趣味、興味のある金融情報、金融関連の知識等を聞く初期設定質問を行い、その内容を顧客情報記憶手段50に記憶しておき、これに基づき、検索手段60が過去の履歴データやAIによる分析結果、統計データ等から当該顧客が必要と推測される情報をピックアップし、顧客端末200のトップ画面210でお勧めリスト211を表示するようになっている。
【0027】
また、送受信手段70は、インターネットNとサーバ10内の各データベース等の間に入って情報の振り分け等を行うものであり、インターネットNに繋がると共に、セミナーデータベース手段20、IFAデータベース手段30、質問データベース手段40、顧問情報記憶手段50、検索手段60に繋がるように構成されている。そして、インターネットNからの情報(信号)を受けて、サーバ内の必要な手段30~60に振り分け、サーバ10内の各手段30~60からの情報をインターネットNに流すようになっている。
【0028】
なお、例えば、Q&Aで特定のワードを入力した場合には当該ワードに関連する内容を取り扱うセミナーを勧め、所定の年齢以上の場合には当該年齢に合わせた状況に関するセミナーを勧め、収入が一定金額以上の場合にはそれに合わせた資産運用セミナーを勧める等、それぞれの顧客の状況に合わせて興味を持つ傾向があると推測されるセミナーを勧める表示お行うように、条件が決められている。
【0029】
また、特定のアルゴリズム等に基づき、AIが、収入、趣味、資産、年齢等の条件に応じて、必要なセミナーを特定できる場合には、当該顧客に対して必要なセミナーを勧めるような表示を行うようにする。
【0030】
Q&AやIFA検索においても、統計データやAIによる判断で必要と思われる項目をピックアップして表示するようになっているものである。
【0031】
なお、顧客情報は、常に、検索手段60で提示した情報の中から前記顧客が選択したものを加えて更新されるようになっている。さらに、例えばセミナー後にアンケートを取った場合には、そのアンケートに記載した情報も取り込むようになっている。また、Q&Aを見たときには、どのQ&Aを見たか、どのQ&Aのページに長く滞在したか等の情報も取り込むようになっている。また、IFA検索を行った場合には、どのようなキーワードで検索を掛けたかを記憶しておくようになっている。
【0032】
そして、次回、顧客にお勧め情報を提示する際に、それらの更新された顧客情報に基づき、情報を検索し、お勧め情報を提示するようになっている。
【0033】
なお、
図3に示すように、顧客端末200に表示される表示画面210のトップ画面211には、前記したようなお勧め情報をリスト化したお勧めリスト212の他に、顧客が独自にセミナーデータベース手段20の検索を行うセミナーボタン213と、顧客が独自に金融相談員データベース手段30の検索を行う金融相談員ボタン215と、を有しており、検索手段60によって提示された情報の他に、顧客が自ら検索した情報も加えて顧客情報を更新するようになっている。
【0034】
また、このように随時更新された最新の顧客情報に基づいて、顧客に必要と推測されるIFAを選択して顧客に紹介したときには、選択されたIFAに更新された最新の顧客情報を送るようになっている。これにより、IFAが顧客の行動や動向や趣向を把握しておくことがで、それに基づいて顧客とチャットしたり個人面談を行ったりすることができる。その結果、顧客の意向を掴みやすくすることができ、顧客の信頼を早く得られるように持って行くことができるものである。
【0035】
また、
図8に示すように、IFA端末100に表示される表示画面110には、AIによる顧客分析150が表示可能となっており、そこには、直接関わったことのある顧客の顧客情報160が表示されるようになっている。また、その中には、現在の顧客(My顧客)数161が表示されている。また、当該IFAが回答した掲示板のユーザー数、当該IFAが主催のセミナーに参加したユーザー数、当該IFAがメッセージを送ったユーザー数等の種々のユーザー数162が表示されるようになっている、。また、それらのユーザー数の男女比や年齢構成、収入額の割合等163が表示されるようになっている。
【0036】
また、AIにより顧客となり得ると判断された顧客(潜在顧客)の情報170も表示されるようになっている。ここでは、AIにより当該IFAの得意分野に興味があると判断されたユーザー(潜在顧客)数171が表示され、その興味の内訳と人数172が表示されるようになっている。また、当該IFAのIFAデータベース手段30から当該IFAのプロフィール閲覧をした人数173、閲覧数の日にち別の推移174等が表示されるようになっている。
【0037】
次に、本実施の形態の金融相談員と顧客マッチングシステムの作用について、説明する。
【0038】
図2には、本実施の形態の金融相談員と顧客マッチングシステムの概略フローが記載されており、
図3~
図6には、当該金融相談員と顧客マッチングシステムの顧客端末200における画面表示例を示している。また、
図7には、当該金融相談員と顧客マッチングシステムのIFA端末100におけるプロフィール登録画面表示例を示している。
【0039】
まず、当該システムと特定のIFA所属会社が契約をすると、当該会社の情報を入力して管理端末300を設定する(詳細は省略)。その後、各IFAがそれぞれのIFA端末100からプロフィール登録を行う。ここでは、
図7に、その際の表示画面110を示す。この
図7に示すように、プロフィール登録画面111において、IFAの画像112、氏名113、所属会社114、勤務地115、IFAやFP等の職種116、得意分野117、保有資格118、その他顧客へのメッセージ119を記入し、登録ボタン120を押して、登録を完了させる。これにより、当該IFAのプロフィールがIFAデータベース手段30に登録され、各種検索に使用されるようになる。
【0040】
その状態で、システムから、
図2のステップS1に示すように、各種広告を打つように指示を出す。すると、その広告等を見た潜在顧客(将来顧客になる想定の客)が、当該金融相談員と顧客マッチングシステムのサイトに接続、またはアプリをインストールする。そこで、ステップS2に示すように、サイト接続、アプリインストールにあたって、当該顧客に氏名、年齢、性別、収入、職業、趣味、資産等の質問事項に記載を促し、顧客情報を入力させる。入力が終了すると、ステップS3に示すように、当該入力情報を検索手段60が分析し、その入力情報に基づいてセミナーデータベース手段20、質問データベース手段30、IFAデータベース手段40から当該顧客に必要と思われる情報をピックアップし、
図3に示すように、顧客端末200の表示画面210のトップ画面211にお勧めリスト212として表示する(ステップS4)。なお、トップ画面211には、お勧めリスト212の他に、顧客が独自に検索できるセミナー検索ボタン213、同じく顧客が独自に検索できるQ&A検索ボタン214、顧客が独自に検索できるIFA検索ボタン215を有している。
【0041】
次に、お勧めリスト212の中から顧客が必要と思われるセミナーやQ&A、IFAを見つけたときには、当該リストをクリックして、説明ページ等にジャンプし、セミナー受講したり(ステップS5)、Q&Aを閲覧したり(ステップS8)、IFAにチャットやテレビ会議、直接面談等を申し込んだりする(ステップS11)。
【0042】
また、顧客がセミナー検索ボタン213を押した場合には、
図4に示すようなセミナー検索画面216が表示され、その中から必要なセミナーを選択する(ステップS5)。その後、セミナーを受講し(ステップS6)、必要であれば受講後のアンケートに記入する(ステップS7)。
【0043】
また、顧客がQ&A検索ボタン214を押した場合には、
図5に示すような質問検索画面217が表示され、よくある質問を読んだり質問を検索したりする(ステップS8)。
【0044】
また、IFA検索ボタン215を押して直接IFAと話がしたいという意向をもつ顧客については、
図6に示すようなIFA検索画面218が表示され、IFAの検索を行い(ステップS9)、自分の必要とするIFAを検索していき、その結果画面219に基づき、IFAを選択し、IFAの情報画面220を表示する(ステップS10)。なおこのとき、選択されたIFAのIFA端末100には、当該顧客の情報が表示され、その後のやりとりをスムーズに行うことができるようになっている。
【0045】
なお、この後、顧客情報記憶手段50は、顧客の行動を加えて顧客情報を更新し、検索手段60は、当該更新情報に基づいて新しいお勧め情報をトップ画面211に表示させる。
【0046】
その後、顧客が関心のあるキーワードでQ&Aで検索したり、セミナーを検索したり、IFA検索を掛けたりした際に、当該IFAが登録した内容と同義のキーワードが含まれていたり、当該キーワードを多く有するセミナーを開催したりしていると、顧客へのIFAリコメンドリストの上位に載るようになっており、興味が沸いた顧客から指名がつきやすくなるように構成されている。
【0047】
なお、顧客情報をIFAの方から検索して、当該IFAの得意分野や勤務地域に合致する潜在顧客を探し出して、アプローチを掛けることも可能である。その場合には、
図8に示したような顧客分析150の結果を基に、その中に含まれる顧客にアプローチしていくことになる。また、AIにより、当該IFAの職種、勤務地、得意分野、保有資格、メッセージ等と潜在顧客のプロフィールや関心のあるテーマ、相談したいこととして記入したフリーワード等の情報から、マッチングするIFAと顧客を見つけ出して、提案するようにしても良い。
【0048】
なお、IFAと顧客のマッチングを行う際には、IFAの勤務地、職種、得意分野、保有資格、メッセージのキーワード等と、顧客の年齢、性別、居住地、職業、家族構成、年収、資産状況等の基本情報に、セミナー受講履歴、質問履歴、検索履歴等を加えた情報とで、AIが分析を行い、より多くのマッチング項目を有しているIFAから順に優先して顧客に紹介されるようになっている。また、IFAの方にも、より多くのマッチング項目を有している顧客から順に優先して紹介されるようになっている。
【0049】
このとき、特定のIFAが開催するセミナーに参加してその反応が良かった(アンケート結果が良かった等)顧客には、次も同じIFAが開催するセミナーをお勧めするようにして、当該IFAへの信用、信頼が増すようにしていくと良い。また、同様にQ&Aについても受講したセミナーの担当IFAが受け答えをしているQ&Aを表示させるようにして同じIFAに触れる機会を増やすようにすると、当該IFAへの信用、信頼が増すようにすることができる。これを繰り返して、顧客が当該IFAのことも金融情報のことも十分に情報を得て納得した上で、IFAを紹介して(基本的には顧客がセミナー等で多く触れる機会を得て信用信頼を得ているであろうIFAを紹介する)IFAとの面談等をスムーズに行うようにさせていく。
【0050】
このように、本実施の形態の金融相談員と顧客マッチングシステムによれば、顧客から入力された顧客情報に基づいて、セミナー、Q&A、金融相談員等のデータベースの中から当該顧客が必要としている情報を推測して提示するようになっているため、顧客は自分の必要な情報をストレスなく提示されて、システムに対して信頼性を高めていくことができる。これにより、ある程度の信頼を得た状態でスムーズに顧客をIFA(金融相談員)に誘導することができる。その結果、IFAが顧客と応対し易く、顧客の信頼を得やすくすることができる。
【0051】
また、本実施の形態では、顧客がシステム上で何か行動する毎に、その内容を加えて顧客情報を更新していくので、常に顧客の最新の情報に基づいて次の情報を提示することができ、その結果、顧客からのより高い信用、信頼を得ることができる。
【0052】
また、本実施の形態では、顧客自身で検索を行って情報を得ることもでき、かつ、その行動を顧客情報に加えて更新していくので、より顧客の確実な情報を得ることができ、顧客からのさらに高い信用、信頼を得ることができる。
【0053】
また、本実施の形態では、顧客の行動を踏まえて更新された最新の顧客情報に基づいて当該顧客にIFAを紹介するようになっているため、より顧客に合ったIFAを紹介することができる。また、顧客の最新情報を当該紹介したIFAに送るようになっているため、IFAが顧客の最新情報を把握した上で当該顧客の応対を行うことができ、IFAが、顧客のニーズに沿った、よりきめ細かな対応を行うことができる。その結果、顧客からみたIFAの信用、信頼を高めることができる。
【0054】
なお、以上説明した実施の形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するものではない。
【0055】
例えば、前記したネットワークNについては、インターネットに限らず、システムの設置状況に応じてLAN等の種々のネットワークを介して接続されるようになっていても良い。
【0056】
また、前記したIFA端末100や顧客端末200としては、パソコン、スマートフォン、タブレットなどの情報端末が該当するものであり、適宜の端末で利用可能となっていれば良い。
【0057】
また、前記したサーバ手段10は、1つのサーバで構成されていたが、これに限るものではなく、サーバ手段10が2つ以上のサーバを有する構成となっており、これらが接続されて使用されるようになっていても良い。
【符号の説明】
【0058】
10 サーバ手段
20 セミナーデータベース手段
30 IFAデータベース手段
40 質問データベース手段
50 顧客情報記憶手段
60 検索手段
70 送受信手段
100 IFA端末
110 表示画面
111 プロフィール登録画面
112 画像入力欄
113 氏名記入欄
114 所属会社記入欄
115 勤務地記入欄
116 職種記入欄
117 得意分野記入欄
118 保有資格記入欄
119 メッセージ記入欄
120 登録ボタン
150 顧客分析表示画面
160 顧客情報表示画面
161 顧客数表示欄
162 各種ユーザー数表示画面
163 構成比表示画面
170 潜在顧客表示画面
171 潜在顧客数表示欄
172 内訳表示画面
173 プロフィール閲覧者数表示欄
174 閲覧者数の推移グラフ
200 顧客端末
210 表示画面
211 トップ画面
212 お勧めリスト
213 セミナー検索ボタン
214 Q&A検索ボタン
215 IFA検索ボタン
216 セミナー検索画面
217 質問検索画面
218 IFA検索画面
219 結果画面
220 IFAの情報画面
300 管理者端末
N ネットワーク