特開 2022-113079 マスク用保護具

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2022113079

(43)【公開日】2022-08-03

(54)【発明の名称】マスク用保護具

(51)【国際特許分類】

   A41D 13/11 20060101AFI20220727BHJP

   A62B 18/08 20060101ALI20220727BHJP

【ＦＩ】

A41D13/11 H

A62B18/08 C

【審査請求】有

【請求項の数】1

【出願形態】書面

(21)【出願番号】P 2021042938

(22)【出願日】2021-01-22

(71)【出願人】

【識別番号】521109969

【氏名又は名称】樋高 佳那

(72)【発明者】

【氏名】樋高 佳那

【テーマコード（参考）】

2E185

【Ｆターム（参考）】

2E185AA07

2E185BA08

2E185CC36

(57)【要約】

【課題】マスク着用者はマスクの紐と耳のつけ根部等の接触箇所に痛みを感じる事がある。その痛みを解消させるマスク用保護具を提供する。
【解決手段】軟質素材の管に寸止め輪切りと寸止め輪切り箇所の長手方向の端部まで切り込みの形状を施し、マスクの紐を寸止め輪切り箇所の長手方向の端部まで切り込みに通して、マスクの紐に取り付けが出来るマスク用保護具である。
マスクの紐にマスク用保護具が取り付けられた状態でマスクの着用を行い、耳のつけ根部等の痛みを解消させる。
【選択図】図１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

マスク着用者はマスクの紐と耳のつけ根部等の接触箇所に痛みを感じる事がある。その痛みの解消の為、シリコーンゴム等の軟質素材の管に寸止め輪切りと寸止め輪切り箇所の長手方向の端部まで切り込みの形状を施したマスク用保護具である。
マスク用保護具は、マスクの紐を寸止め輪切り箇所の長手方向の端部まで切り込みに通して、マスクの紐に取り付けた状態で使用し、マスクの着用は一対のマスクの紐にマスク用保護具を、それぞれ取り付けた状態で耳に掛ける事とする。
マスク着用時は寸止め輪切りと寸止め輪切り箇所の長手方向の端部まで切り込みの形状がマスクの紐とマスク用保護具の外れを防ぎながら、マスク用保護具の内径がマスクの紐との隙間を有する事で、耳のつけ根部とマスク用保護具の接触する位置の調整を可能とした。寸止め輪切り箇所の長手方向の端部まで切り込みによって、マスクの紐とマスク用保護具の取り付け・取り外しが容易に行えると共に、耳のつけ根部等とマスク用保護具が接触する面には切り込みが無い為、マスク着用時の耳のつけ根部等の痛みの解消が図れる特徴を備える。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、マスク着用時の耳のつけ根部等の痛みを解消させるマスク用保護具に関するものである。

【背景技術】

【0002】

先行技術では、発泡ウレタンなどの柔軟な材質の縦長形状の長手方向に溝を設けた補助具が考案されており、その補助具の溝にマスクの紐を掛けた状態でマスクの着用をする事としている（特許文献１参照）。

【0003】

先行技術では、シリコーンゴムを含む軟質ゴム製の螺旋状のマスク用保護具が考案されており、その保護具をマスクの紐にそれぞれ巻き付くように取り付けてマスクの着用をする事としている（特許文献２参照）。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0004】

【特許文献1】特開２００６－２２３７９２

【特許文献2】特開２０１３－１５０６７８

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0005】

長手方向に溝を設けた補助具は、マスク着用時にマスクの紐と補助具が外れ易い。溝にマスクの紐を挟む構造になっており、マスクを着用しながら耳のつけ根部と補助具の接触する位置の調整が困難である。

【0006】

軟質ゴム製の螺旋状体のマスク用保護具は、マスクの紐への取り付け・取り外し時に、巻く時間・手間が掛かる。マスク着用時に耳のつけ根部と螺旋状体のマスク用保護具が接触すると螺旋の境目で痛みを感じる事がある。

【課題を解決するための手段】

【0007】

シリコーンゴム等の軟質素材の管に寸止め輪切りと寸止め輪切り箇所の長手方向の端部まで切り込みの形状を施したマスク用保護具である。
マスク用保護具は、マスクの紐を寸止め輪切り箇所の長手方向の端部まで切り込みに通して、マスクの紐に取り付けた状態で使用し、マスクの着用は一対のマスクの紐にマスク用保護具を、それぞれ取り付けた状態で耳に掛ける。
マスク着用時は寸止め輪切りと寸止め輪切り箇所の長手方向の端部まで切り込みの形状がマスクの紐とマスク用保護具の外れを防ぎながら、マスク用保護具の内径がマスクの紐との隙間を有する事で、耳のつけ根部とマスク用保護具の接触する位置の調整が出来る。
マスク用保護具の寸止め輪切り箇所の長手方向の端部まで切り込みによって、マスクの紐とマスク用保護具の取り付け・取り外し時の時間と手間の軽減を図り、耳のつけ根部等とマスク用保護具が接触する面には切り込みが無い為、マスク着用時の耳のつけ根部等の痛みを著しく解消させる。

【発明の効果】

【0008】

本発明のマスク用保護具（図１）は、シリコーンゴム等の軟質素材の管に寸止め輪切り（図１－２）と寸止め輪切り箇所の長手方向の端部まで切り込み（図１－１）の形状を施している。その形状と軟質素材によって、マスク用保護具を使用して、マスクを耳に掛けて着用した時にマスク用保護具が耳のつけ根部の形にも合うようになっている。

【0009】

本発明のマスク用保護具（図１）とマスク本体（図２－１）の取り付け方法は、マスクの紐（図２－２）をマスク用保護具の寸止め輪切り箇所の長手方向の端部まで切り込み（図１－１）に通す事で容易に取り付けが行える。

【0010】

マスクの着用は、一対のマスクの紐（図２－２）にマスク用保護具（図１）を、それぞれ取り付けた状態（図２－３）で耳に掛ける。マスク着用時は、寸止め輪切り（図１－２）と寸止め輪切り箇所の長手方向の端部まで切り込み（図１－１）の形状がマスクの紐（図２－２）が外れそうな場合に、引っ掛かる事でマスクの紐の外れを防止している。

【0011】

マスク用保護具（図１）の内径がマスクの紐（図２－２）との隙間を有する事で、マスク着用時に耳のつけ根部とマスク用保護具の接触する位置の調整が可能となり、マスク用保護具の切り込みの無い面（図１－３）がマスク着用者の耳のつけ根部等に接触するように使用する事で、マスク着用時の痛みを著しく解消させる。

【0012】

マスクの紐にマスク用保護具を取り付けた状態（図２－３）からマスク用保護具を取り外す時は、一対のマスクの紐（図２－２）とマスク用保護具を、それぞれ引っ張る事で容易に取り外しが行える。

【図面の簡単な説明】

【0013】

【図1】本発明のマスク用保護具の側面図

【図2】マスク用保護具をマスクに取り付けた状態の正面図

【発明を実施するための形態】

【0014】

シリコーンゴム等の軟質素材の管に寸止め輪切り（図１－２）と寸止め輪切り箇所の長手方向の端部まで切り込み（図１－１）の形状を施したマスク用保護具（図１）である。
本発明のマスク用保護具（図１）は、マスクの紐（図２－２）をマスク用保護具の寸止め輪切り箇所の長手方向の端部まで切り込み（図１－１）に通して、マスクの紐にマスク用保護具を取り付けた状態（図２－３）で使用する。マスク着用時は一対のマスクの紐（図２－２）にマスク用保護具（図１）を、それぞれ取り付けた状態（図２－３）で耳に掛ける事で、マスク着用者のマスクの紐と耳のつけ根部等の接触箇所の痛みを著しく解消させる。

【符号の説明】

【0015】

図１－１ 寸止め輪切り箇所の長手方向の端部まで切り込み
図１－２ 寸止め輪切り
図１－３ 切り込みの無い面
図２－１ マスク本体
図２－２ マスクの紐
図２－３ マスクの紐にマスク用保護具を取り付けた状態

【図1】

【図2】