(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022113091
(43)【公開日】2022-08-03
(54)【発明の名称】香りを放つメイクブラシ
(51)【国際特許分類】
A46B 5/00 20060101AFI20220727BHJP
A46B 15/00 20060101ALI20220727BHJP
A45D 34/02 20060101ALI20220727BHJP
【FI】
A46B5/00 Z
A46B15/00 Z
A45D34/02 510Z
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021116822
(22)【出願日】2021-07-15
(31)【優先権主張番号】10-2021-0009133
(32)【優先日】2021-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】515290594
【氏名又は名称】ビューティー プロモーションズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Beauty promotions Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】ファン ヨンボム
【テーマコード(参考)】
3B202
【Fターム(参考)】
3B202AA14
3B202AA16
3B202BA03
3B202BB07
3B202CA10
3B202DB04
3B202GA00
(57)【要約】 (修正有)
【課題】香りを放つメイクブラシを提供する。
【解決手段】メイクブラシ1000は、香り物質6を含む香り物質筒600を内蔵した柄部500を有し、これは中空の連結部材300を介して多数の毛を配置してなるブラシ部100と結合する。前記中空の連結部材300の内部には、管部201を有する管部材200が配置され、前記管部材200の管部201の一端は前記柄部500の内部の香り物質筒600と結合し、他端はブラシ部100と結合する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)柄部と、
(b)前記柄部に内蔵されて香りを放つ香り物質が内部に入った香り物質筒と、
(c)前記柄部と結合するものであり、多数の毛が配置されたブラシ部と、
(d)一端が柄部に内蔵された香り物質筒と連結し、他端は前記ブラシ部と連結した管部を有する管部材を含んでなることを特徴とするメイクブラシ。
【請求項2】
前記柄部が、前記香り物質筒を引き込んで装着する開放された空間部を有し、前記香り物質筒は、交換が可能であることを特徴とする請求項1に記載のメイクブラシ。
【請求項3】
(a)前記柄部が、前記ブラシ部と前記柄部の長さ方向に沿って結合され、
(b)前記柄部と前記ブラシ部の中間に位置し、一方には前記柄部が着脱可能に結合され、他方には、前記ブラシ部が着脱可能に結合される中空の連結部材をさらに含み、
(c)前記管部材は、前記中空の連結部材の内部で前記ブラシ部と前記柄部の間に置かれることを特徴とする請求項2に記載のメイクブラシ。
【請求項4】
前記管部材の管部の一端と他端が、それぞれ、前記柄部に内蔵された香り物質筒と前記ブラシ部に嵌めて結合されることを特徴とする請求項3に記載のメイクブラシ。
【請求項5】
前記ブラシ部が、前記管部材の管部の他端を嵌めて結合する嵌部が形成されることを特徴とする請求項4に記載のメイクブラシ。
【請求項6】
前記香り物質筒が、前記管部材の管部の一端を嵌めて結合する結合孔が形成されることを特徴とする請求項5に記載のメイクブラシ。
【請求項7】
前記管部材が、前記管部の周囲を囲んで形成され、前記ブラシ部の後方を支持する板部をさらに有することを特徴とする請求項6に記載のメイクブラシ。
【請求項8】
(a)柄部と、
(b)前記柄部に内蔵されて香りを放つ香り物質が内部に入った香り物質筒と、
(c)前記柄部と結合するもので、多数の毛が配置されたブラシ部と、
(d)前記柄部と前記ブラシ部の間に配置されるものであり、前記柄部と前記ブラシ部がそれぞれ着脱可能に結合する中空の連結部材と、
(e)前記中空の連結部材の内部に配置されるものであり、その一端は前記柄部に内蔵された香り物質筒と結合し、他端は前記ブラシ部と結合する管部を有する管部材を含んでなることを特徴とするメイクブラシ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、香りを放つメイクブラシに関するものであり、さらに詳細には、メイクブラシを使用しながら香りが漂って使用者の気分を良くするようなメイクブラシに関するものである。
【背景技術】
【0002】
メイクブラシは、多数の毛が結合したブラシ部分に柄が結合したものであり、前記ブラシ部分で化粧をするものである。
【0003】
このようなメイクブラシを使用しながら香りが漂えば、使用者の気分が良くなるものであって好ましいだろう。
【0004】
このように香りが漂うメイクブラシに関する先行特許文献を検索してみると、特許文献1の機能性メイクブラシが発見される。これは、銀ナノ、トルマリンと香り物質をメイクブラシの本体(柄)に混合することを特徴とするものである。
【0005】
本発明は、本体を構成する化学成分ではなく、簡単な機械的な構造であってリフィル(refill)を介して、半永久的に香りを放つことができる香りが漂う化粧用ブラシを提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国特許 出願番号10-2005-0058487号 明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、簡単な構造で、リフィル(refill)を介して、半永久的に香りを放つことができる香りが漂う化粧品のブラシを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、
(a)柄部と、
(b)前記柄部に内蔵されて、香りを放つ香り物質が内部に入った香り物質筒と、
(c)前記柄部と結合するものであり、多数の毛が配置されたブラシ部と、
(d)一端が柄部に内蔵された香り物質筒と連結し、他端は前記ブラシ部と連結した管部(pipe)を有する管部材(passage member)を含んでなることを特徴とするメイクブラシを提供する。
【0009】
本発明によると、
前記柄部は、前記香り物質筒を引き込んで装着する開放された空間部を有し、前記香り物質筒は、交換が可能なことが好ましい。
【0010】
また、本発明によると、
(a)前記柄部は、前記ブラシ部と前記柄部の長さ方向に沿って結合され、
(b)前記柄部と前記ブラシ部の中間に位置して、一方は前記柄部が着脱可能に結合し、他方は、前記ブラシ部が着脱可能に結合される中空の連結部材をさらに含み、
(c)前記管部材は、前記中空の連結部材の内部で前記ブラシ部と前記柄部との間に置かれることが好ましい。
【0011】
さらに、
前記管部材の管部の一端と他端は、それぞれ、前記ブラシ部に内臓された香り物質筒と前記ブラシ部に嵌めて結合することが好ましい。
【0012】
本発明によると、
前記ブラシ部は、前記管部材の管部の他端を嵌めて結合する嵌部を形成することが好ましい。
【0013】
本発明によると、
前記香り物質筒は、前記管部材の管部の一端を嵌めて結合する結合孔を形成することが好ましい。
【0014】
本発明によると、前記管部材は、前記管部の周囲を囲んで形成され、前記ブラシ部の裏面を支持する板部をさらに有することが好ましい。
【0015】
本発明は、他の実施例として
(a)柄部と、
(b)前記柄部に内蔵されて、香りを放つ香り物質が内部に入った香り物質筒と、
(c)前記柄部と結合するもので、多数の毛が配置されたブラシ部と、
(d)前記柄部と前記ブラシ部の間に配置されたものであり、前記柄部と前記ブラシ部が、それぞれ着脱可能に結合する中空の連結部材と、
(e)前記中空の連結部材の内部に配置されるものであり、その一端は前記柄部に内蔵された香り物質筒と結合し、他端は、前記ブラシ部と結合する管部を有する管部材を含んでなることを特徴とするメイクブラシを提供する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によると、柄部の内部に香りを放出する香り物質が入っている香り物質筒を装着し、この香り物質筒とブラシ部を管部材で連結しており、それらの構造的結合のために、中間に中空の連結部材を配置して柄部、管部材そしてブラシ部が有機的に結合しながら、香り物質筒の香り物質が発散する香りがブラシ部に伝達され毛の間に放出されるようにしている。
【0017】
特に、管部材は、中空の連結部材の内部で香り物質筒とブラシ部を連結しながら、これらの香り物質筒とブラシ部を構造的に支持するようになる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の一実施例に係るメイクブラシの分解斜視図で、
【
図2】本発明の一実施例に係るメイクブラシの分解断面図。
【
図3】本発明の一実施例に係るメイクブラシの結合断面図。
【
図4】本発明の一実施例に係るメイクブラシの斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の好ましい実施例を添付した図を参考にして詳細に説明する。
【0020】
図に示したように、本発明に係るメイクブラシ1000は、柄部500を有し、またブラシ部100を有するが、前記柄部500は、中間に位置した中空の連結部材300を解して前記ブラシ部100と結合する。
【0021】
前記柄部500の内部には、香り物質筒600を内蔵するが、前記の香り物質筒600には、香りを放つ香り物質6が内部に入っている。
【0022】
前記香り物質6は、自体で香りを発散するものを言うが、天然または人工の物質からなり得る。
【0023】
天然の物質としては、花びらを乾燥したものやコーヒー豆などが挙げられる、人工の物質としては、熱可塑性ゴムなどの素材に香り原料の粉末または液体を配合し、それを射出または押出し成形された、香りを含有した素材のようなものであり得る。
【0024】
本実施例では、前記柄部500の前面は開放され、開放部588を形成して開放部588から内側に空間部580が形成され、前記開放部を通じてこの空間部580に、前述した香り物質筒600を入れて装着する。
【0025】
前記ブラシ部100は、多数の毛が配置されたものであって、本実施例では、その後方の部分を相互に接着して一つの束として形成する。
【0026】
図でブラシ部100の後方の陰影で表示された部分101が毛が相互に接着した部分を表わしたものである。
【0027】
本発明によると、管部材200が提供されるが、これは前記柄部500に内蔵された香り物質筒600に一端が連結され、他端は前記ブラシ部100に連結したものである。
【0028】
このような管部材200は、本実施例では、管をなす管部201とその周辺を囲んで形成された板部材である板部208を有する。
【0029】
これにより、前記香り物質筒600の香り物質6が発散する香りが、前記管部材200の管部201を通じて前記ブラシ部に送られるようになり、前記メイクブラシ1000を使用することにより香りが漂うようになる。
【0030】
前述したように、前記柄部500は、前記香り物質筒600を引き込んで装着する開放された空間部580を有し、これにより、前記の香り物質筒600は、交換が可能になる。
【0031】
図に示したように、前記柄部500は、前記ブラシ部100と前記柄部500の長さ方向に沿って前記中空の連結部材300を介して相互に結合されている。
【0032】
前記柄部500は、前記中空の連結部材300に着脱可能に結合されるが、本実施例では、前記柄部500の前方において周囲を囲むようにホーム514が形成され、これに対応して前記中空の連結部材300は、その内面を囲むように突起304が形成され、これらの304、514が相互に結合される。
【0033】
また、前記ブラシ部100は、前記柄部500とは反対側で、前記中空の連結部材300の内径に挿入して着脱可能に結合する。
【0034】
前記管部材200は、前記中空の連結部材300の内部で、前記ブラシ部100と前記柄部500の間に配置され、管部201の一端と他端は、それぞれ、前記柄部500に内蔵された香り物質筒600と前記ブラシ部100に挟まれて結合している。
【0035】
この場合、前記ブラシ部100には、多数の毛が相互に接着されたその後方の部分101に前記管部201の他端を嵌めて結合する嵌部108が形成される。
【0036】
また、前記の香り物質筒600には、前記管部201の一端を嵌めて結合する結合孔608が形成される。
【0037】
一方、前記中空の連結部材300の内部に配置された管部材200において、前記板部208は、前記ブラシ部100の裏面を支持するようになる。
【0038】
本実施例に係るメイクブラシ1000の結合断面を、
図3に示し、
図4は本実施例に係るメイクブラシ1000の斜視図を示す。
【0039】
このような本発明によると、柄部500の内部に香りを放出する香り物質6が入った香り物質筒600を装着し、この香り物質筒600とブラシ部100を管部材200で連結しており、それらの構造的結合のために中間に中空の連結部材300を配置して、柄部500、管部材200およびブラシ部100が有機的に結合され、香り物質筒600の香り物質6が発散する香りが、毛の間に放出されるようにしている。
【0040】
特に、管部材200は、中空の連結部材300の内部で香り物質筒600とブラシ部100を連結しつつ、これらの香り物質筒600とブラシ部100を構造的に支持するようになる。
【符号の説明】
【0041】
1000:メイクブラシ
500:柄部
514:ホーム
588:開放部
580:空間部
100:ブラシ部
108:嵌部
300:中空の連結部材
304:突起部
200:管部材
201:管部
208:板部
600:香り物質筒
6:香り物質
608:結合孔