(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022113183
(43)【公開日】2022-08-04
(54)【発明の名称】配達支援装置、配達支援方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20120101AFI20220728BHJP
B65G 61/00 20060101ALI20220728BHJP
【FI】
G06Q10/08 300
B65G61/00 542
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021009235
(22)【出願日】2021-01-25
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002044
【氏名又は名称】弁理士法人ブライタス
(72)【発明者】
【氏名】宮本 龍
(72)【発明者】
【氏名】柳田 晃央
(72)【発明者】
【氏名】坂手 直人
(72)【発明者】
【氏名】神田 優花
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA16
5L049CC51
(57)【要約】
【課題】複数の無人航空機による荷物の配達における安全性を確保し得る、配達支援装置、配達支援方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】配達支援装置10は、荷物の配達先の位置及び到着時間が設定条件を満たす複数の無人航空機を選出する、無人航空機選出部11と、選出された無人航空機毎に、配達対象となる荷物の種類、到着時間、及び配達の受注を受けてからの経過時間のうち、少なくとも1つに基づいて、スコアを算出する、スコア算出部12と、算出された無人航空機毎のスコアを用いて、無人航空機それぞれの配達順序を決定する、配達順序決定部13と、を備えている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物の配達先の位置及び到着時間が設定条件を満たす複数の無人航空機を選出する、無人航空機選出部と、
選出された前記無人航空機毎に、配達対象となる荷物の種類、到着時間、及び配達の受注を受けてからの経過時間のうち、少なくとも1つに基づいて、スコアを算出する、スコア算出部と、
算出された前記無人航空機毎のスコアを用いて、前記無人航空機それぞれの配達順序を決定する、配達順序決定部と、
を備えている、
ことを特徴とする、配達支援装置。
【請求項2】
請求項1に記載の配達支援装置であって、
前記スコア算出部が、選出された前記無人航空機毎に、前記配達対象となる荷物の種類、前記到着時間、及び前記経過時間、に基づいてスコアを算出する、
ことを特徴とする、配達支援装置。
【請求項3】
請求項2に記載の配達支援装置であって、
前記スコア算出部が、選出された前記無人航空機毎に、更に、当該無人航空機の残バッテリー容量、及び荷物の配達を利用したユーザにおける有償サービスの利用の有無、に基づいてスコアを算出する、
ことを特徴とする、配達支援装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれに記載の配達支援装置であって、
前記無人航空機選出部が、前記到着時間を中心とした前後の時間範囲と、前記配達先の位置を基準にした領域とが、互いに重なる前記無人航空機を特定し、特定した前記無人航空機を選出する、
ことを特徴とする、配達支援装置。
【請求項5】
荷物の配達先の位置及び到着時間が設定条件を満たす複数の無人航空機を選出する、無人航空機選出ステップと、
選出された前記無人航空機毎に、配達対象となる荷物の種類、到着時間、及び配達の受注を受けてからの経過時間のうち、少なくとも1つに基づいて、スコアを算出する、スコア算出ステップと、
算出された前記無人航空機毎のスコアを用いて、前記無人航空機それぞれの配達順序を決定する、配達順序決定ステップと、
を有する、
ことを特徴とする、配達支援方法。
【請求項6】
請求項5に記載の配達支援方法であって、
前記スコア算出ステップにおいて、選出された前記無人航空機毎に、前記配達対象となる荷物の種類、前記到着時間、及び前記経過時間、に基づいてスコアを算出する、
ことを特徴とする、配達支援方法。
【請求項7】
請求項6に記載の配達支援方法であって、
前記スコア算出ステップにおいて、選出された前記無人航空機毎に、更に、当該無人航空機の残バッテリー容量、及び荷物の配達を利用したユーザにおける有償サービスの利用の有無、に基づいてスコアを算出する、
ことを特徴とする、配達支援方法。
【請求項8】
請求項5~7のいずれに記載の配達支援方法であって、
前記無人航空機選出ステップにおいて、前記到着時間を中心とした前後の時間範囲と、前記配達先の位置を基準にした領域とが、互いに重なる前記無人航空機を特定し、特定した前記無人航空機を選出する、
ことを特徴とする、配達支援方法。
【請求項9】
コンピュータに、
荷物の配達先の位置及び到着時間が設定条件を満たす複数の無人航空機を選出する、無人航空機選出ステップと、
選出された前記無人航空機毎に、配達対象となる荷物の種類、到着時間、及び配達の受注を受けてからの経過時間のうち、少なくとも1つに基づいて、スコアを算出する、スコア算出ステップと、
算出された前記無人航空機毎のスコアを用いて、前記無人航空機それぞれの配達順序を決定する、配達順序決定ステップと、
を実行させる、プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムであって、
前記スコア算出ステップにおいて、選出された前記無人航空機毎に、前記配達対象となる荷物の種類、前記到着時間、及び前記経過時間、に基づいてスコアを算出する、
ことを特徴とする、プログラム。
【請求項11】
請求項10に記載のプログラムであって、
前記スコア算出ステップにおいて、選出された前記無人航空機毎に、更に、当該無人航空機の残バッテリー容量、及び荷物の配達を利用したユーザにおける有償サービスの利用の有無、に基づいてスコアを算出する、
ことを特徴とする、プログラム。
【請求項12】
請求項9~11のいずれに記載のプログラムであって、
前記無人航空機選出ステップにおいて、前記到着時間を中心とした前後の時間範囲と、前記配達先の位置を基準にした領域とが、互いに重なる前記無人航空機を特定し、特定した前記無人航空機を選出する、
ことを特徴とする、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無人航空機を利用した荷物の配達を支援するための、配達支援装置及び配達支援方法に関し、更には、これらを実現するためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、利用者が、スマートフォン等の端末装置から飲食物を注文すると、配達員が、利用者の位置まで、注文した飲食物を配達してくれるサービスが、提案されている。また、このようなサービスは、端末装置にインストールされた専用のアプリケーションプログラムと連携する配達システムによって実現している(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0003】
配達システムにおいては、システムを管理する管理装置が、まず、利用者の端末装置から、利用者を特定する利用者情報と、注文された飲食物を特定する注文情報と、端末装置の位置を特定する位置情報とを、取得する。次に、管理装置は、注文された飲食物を提供する店舗の端末装置に対して、取得した利用者情報、注文情報、及び位置情報を送り、注文された飲食物を、利用者に配達するよう通知する。
【0004】
これにより、店舗の係員は、配達員に、位置情報で特定される場所に、飲食物を配達するように指示する。そして、配達員は、店舗から飲食物を受け取ると、受け取った飲食物を、位置情報で特定される場所に配達する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006-072499号公報
【特許文献2】特開2010-149958号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上述の配達システムでは、人手による配達が前提となる。このため、人手不足によって配達員を確保できない場合は、配達することが不可能となる。これに対して、近年においては、昨今の人手不足を解消するため、配達員に代わって、ドローン等の無人飛行機によって配達することが提案されている。
【0007】
しかしながら、無人航空機においては、その特性上、複数機が近接した位置に存在すると、衝突して墜落する可能性があるため、近接した場所で、時間間隔をおかないで、複数の注文があった場合に、配達できないという問題がある。
【0008】
本発明の目的の一例は、上記問題を解消し、複数の無人航空機による荷物の配達における安全性を確保し得る、配達支援装置、配達支援方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の一側面における配達支援装置は、
荷物の配達先の位置及び到着時間が設定条件を満たす複数の無人航空機を選出する、無人航空機選出部と、
選出された前記無人航空機毎に、配達対象となる荷物の種類、到着時間、及び配達の受注を受けてからの経過時間のうち、少なくとも1つに基づいて、スコアを算出する、スコア算出部と、
算出された前記無人航空機毎のスコアを用いて、前記無人航空機それぞれの配達順序を決定する、配達順序決定部と、
を備えている、ことを特徴とする。
【0010】
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における配達支援方法は、
荷物の配達先の位置及び到着時間が設定条件を満たす複数の無人航空機を選出する、無人航空機選出ステップと、
選出された前記無人航空機毎に、配達対象となる荷物の種類、到着時間、及び配達の受注を受けてからの経過時間のうち、少なくとも1つに基づいて、スコアを算出する、スコア算出ステップと、
算出された前記無人航空機毎のスコアを用いて、前記無人航空機それぞれの配達順序を決定する、配達順序決定ステップと、
を有する、ことを特徴とする。
【0011】
更に、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムは、
コンピュータに、
荷物の配達先の位置及び到着時間が設定条件を満たす複数の無人航空機を選出する、無人航空機選出ステップと、
選出された前記無人航空機毎に、配達対象となる荷物の種類、到着時間、及び配達の受注を受けてからの経過時間のうち、少なくとも1つに基づいて、スコアを算出する、スコア算出ステップと、
算出された前記無人航空機毎のスコアを用いて、前記無人航空機それぞれの配達順序を決定する、配達順序決定ステップと、
を実行させる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
以上のように本発明によれば、複数の無人航空機による荷物の配達における安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、実施の形態における配達支援装置の概略構成を示す構成図である。
【
図2】
図2は、実施の形態における配達支援装置の構成を具体的に示す構成図である。
【
図3】
図3は、実施の形態における無人航空機選出部での処理を説明する図である。
【
図4】
図4は、実施の形態におけるスコアの算出において用いる算出ルールの一例を示す図である。
【
図5】
図5~
図7は、実施の形態において算出されたスコアの一例を示す図である。
【
図6】
図5~
図7は、実施の形態において算出されたスコアの一例を示す図である。
【
図7】
図5~
図7は、実施の形態において算出されたスコアの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施の形態における配達支援装置の動作を示すフロー図である。
【
図9】
図9は、実施の形態における配達支援装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(実施の形態)
以下、実施の形態における、配達支援装置、配達支援方法、及びプログラムについて、
図1~
図9を参照しながら説明する。
【0015】
[装置構成]
最初に、実施の形態における配達支援装置の概略構成について
図1を用いて説明する。
図1は、実施の形態における配達支援装置の概略構成を示す構成図である。
【0016】
図1に示す、実施の形態における配達支援装置10は、無人航空機による荷物の配達を支援するための装置である。
図1に示すように、実施の形態における配達支援装置10は、無人航空機選出部11と、スコア算出部12と、配達順序決定部13とを備えている。
【0017】
無人航空機選出部11は、荷物の配達先の位置及び到着時間が設定条件を満たす複数の無人航空機を選出する。スコア算出部12は、選出された無人航空機毎に、配達対象となる荷物の種類、到着時間、及び配達の受注を受けてからの経過時間のうち、少なくとも1つに基づいて、スコアを算出する。また、配達順序決定部13は、算出した無人航空機毎のスコアを用いて、無人航空機それぞれの配達順序を決定する。
【0018】
このように、配達支援装置10は、複数の無人航空機の配達場所及び到着時間が近い場合等において、最適な配達順序を決定することができる。このため、配達支援装置10によれば、複数の無人航空機による荷物の配達における安全性を確保することができる。
【0019】
続いて、
図2~
図7を用いて、実施の形態における配達支援装置10の構成及び機能について具体的に説明する。
図2は、実施の形態における配達支援装置の構成を具体的に示す構成図である。
図3は、実施の形態における無人航空機選出部での処理を説明する図である。
図4は、実施の形態におけるスコアの算出において用いる算出ルールの一例を示す図である。
図5~
図7は、実施の形態において算出されたスコアの一例を示す図である。
【0020】
図2に示すように、実施の形態では、配達支援装置10は、有線又は無線によって、無人航空機管理装置20にデータ通信可能に接続されている。無人航空機管理装置20は、無人航空機30の飛行を管理する装置である。
【0021】
無人航空機管理装置20は、荷物の送り主から、無人航空機30による荷物の配達が指示されると、指示に応じて、無人航空機30を配達先へと飛行させ、そして、荷物の受け渡しが完了すると、無人航空機30を帰還させる。
【0022】
具体的には、まず、荷物の送り主が、端末装置又は入力装置を介して、無人航空機管理装置20に、荷物の配達指示として、例えば、荷物の配達先の位置を特定する位置情報、荷物の種類を特定する荷物情報、荷物の受取人を特定する受取人情報、荷物の受注時刻を特定する受注時刻情報を入力する。これにより、無人航空機管理装置20は、入力された、位置情報、荷物情報、受取人情報、受注時刻情報を取得する。
【0023】
続いて、無人航空機管理装置20は、位置情報に基づいて、出発地点から配達先までの間に幾つかの通過点を設定し、各通過点を通過するように、荷物の配達先までの航空ルートを設定する。また、無人航空機管理装置20は、先に他の無人航空機30の航空ルートが設定されている場合は、設定対象となる無人航空機と、先に航空ルートが設定されている他の無人航空機とが衝突しないように、航空ルートを設定する。更に、無人航空機管理装置20は、出発地点から配達先までの間に、飛行が禁止されているエリアが存在する場合は、このエリアの上空を避けるように、通過点を設定して、航空ルートを設定する。
【0024】
そして、無人航空機管理装置20は、設定した航空ルートに基づいて、配達予定時刻を予測し、予測した配達予定時刻から現在の時刻を減算して、到着までにかかる到着時間を算出する。また、無人航空機管理装置20は、算出した到着時間特定する到着時間情報を、配達支援装置10に送信する。更に、無人航空機管理装置20は、荷物情報、位置情報、及び受注時刻情報も配達支援装置10に送信する。また、無人航空機管理装置20は、これらの情報に加えて、無人航空機30の残バッテリー容量を特定するバッテリー情報、荷物の配達を利用したユーザにおける有償サービスの利用の有無を特定する有償サービス情報も送信することができる。なお、有償サービスとしては、荷物の配達を優先するサービスが挙げられる。
【0025】
また、航空ルートの設定後、無人航空機管理装置20は、設定した航空ルートに沿って、無人航空機30を飛行させる。そして、無人航空機管理装置20は、無人航空機30が、位置情報で特定される位置に到着すると、保持している荷物を解除して、荷物を受取人に受け渡す。但し、荷物の配達先の位置及び到着時間が設定条件を満たす複数の無人航空機30が存在する場合は、無人航空機管理装置20は、配達支援装置10によって決定された順序で、各無人航空機30に荷物の受け渡しを行わせる。
【0026】
また、荷物の受け渡しにおいては、無人航空機30と受取人との間で認証処理が行われ、認証が成功することが、条件とされていても良い。その後、無人航空機30を元の出発地点に帰還させる。帰還の際の復路の航空ルートは、往路と同一であっても良いし、無人航空機管理装置20によって新たに設定されても良い。
【0027】
図2に示すように、実施の形態では、配達支援装置10は、上述した無人航空機選出部11、スコア算出部12、及び配達順序決定部13に加えて、情報取得部14と、重み情報格納部15とを備えている。
【0028】
情報取得部14は、無人航空機管理装置20から送信されてきた情報、例えば、到着時間情報、荷物情報、位置情報、受注時刻情報、更には、バッテリー情報、及び有償サービス情報を取得する。重み情報格納部15は、重み情報を格納する。重み情報については後述する。
【0029】
無人航空機選出部11は、実施の形態では、まず、情報取得部14から、無人航空機管理装置20から送信されてきた無人航空機30毎の到着時間情報及び位置情報を受け取る。そして、無人航空機選出部11は、無人航空機30毎に、到着時間情報に基づいて、到着時間を特定し、位置情報に基づいて荷物の配達先の位置を特定する。
【0030】
続いて、無人航空機選出部11は、
図3の上段に示すように、無人航空機30毎に、到着時間の前α分から後α分までが範囲となるようにして、時間範囲を設定する。αの値は、無人航空機30の性能、気象状況等に応じて適宜設定され、例えば、3分に設定される。次に、無人航空機選出部11は、時間範囲が互いに重なる無人航空機30を特定する。
図3の例では、無人航空機C、D、Eが特定される。
【0031】
次に、無人航空機選出部11は、
図3の下段に示すように、時間範囲によって特定された無人航空機30毎に、配達位置を基準にして直径βmの領域を設定する。βの値も、無人航空機の性能、気象状況等に応じて適宜設定され、例えば、5mに設定される。次に、無人航空機選出部11は、領域が互いに重なる無人航空機を特定する。
図3の例では、無人航空機C、D、Eのうち、無人航空機D及びEが特定される。その後、無人航空機選出部11は、最終的に特定した無人航空機(
図3の例では、D及びE)を、設定条件を満たす無人航空機として選出する。
【0032】
なお、実施の形態では、無人航空機の選出のための条件は、
図3を用いて説明した上述の例に限定されることはない。無人航空機の選出のための条件は、適宜設定される。
【0033】
スコア算出部12は、実施の形態では、選出された無人航空機30毎に、配達対象となる荷物の種類、到着時間、及び経過時間の全てに基づいて、スコアを算出する。また、上述したように、無人航空機管理装置20が、更に、バッテリー情報及び有償サービス情報も送信している場合は、スコア算出部12は、選出された無人航空機30毎に、更に、各無人航空機の残バッテリー容量、及び有償サービスの利用の有無にも基づいて、スコアを算出することができる。
【0034】
具体的には、スコア算出部12は、まず、無人航空機管理装置20から送信されてきた荷物情報に基づいて、無人航空機30毎に、荷物の種類を特定し、特定した種類に応じて、荷物についてのスコアを算出する。例えば、スコア算出部12は、予め設定されたルールに、特定された荷物の種類を適用して、荷物についてのスコアを算出することができる。荷物のスコアを算出するためのルールの一例としては、
図4に示すルールが挙げられる。
図4の例では、食料品であって、早急に配達する必要性が高いものほど、スコアが高くなる。
【0035】
続いて、スコア算出部12は、無人航空機30毎に無人航空機管理装置20から送信されてきた到着時間情報に基づいて、荷物の到着時間を特定する。そして、スコア算出部12は、到着時間が早いほどスコアが高くなるように、無人航空機30毎に、到着時間についてのスコアを算出する。具体的には、無人航空機30の数が4機であるとすると、スコア算出部12は、到着時間が早い順に、スコアとして、4点、3点、2点、1点をそれぞれ算出する。
【0036】
更に、スコア算出部12は、無人航空機30毎に、受注時刻情報に基づいて荷物の受注時刻を特定し、更に、特定した受注時刻から現在までの経過時間を算出する。そして、スコア算出部12は、経過時間が長いほどスコアが高くなるように、無人航空機30毎に、経過時間についてのスコアを算出する。具体的には、無人航空機30の数が4機であるとすると、スコア算出部12は、経過時間が長い順に、スコアとして、4点、3点、2点、1点をそれぞれ算出する。
【0037】
続いて、スコア算出部12は、バッテリー情報が送信されてきている場合は、無人航空機30毎に、バッテリー情報に基づいて、残バッテリー容量を特定する。そして、スコア算出部12は、残バッテリー容量が少ないほどスコアが高くなるように、無人航空機30毎に、残バッテリー容量についてのスコアを算出する。具体的には、無人航空機30の数が4機であるとすると、スコア算出部12は、残バッテリー容量が少ない順に、スコアとして、4点、3点、2点、1点をそれぞれ算出する。
【0038】
また、スコア算出部12は、有償サービス情報が送信されてきている場合は、無人航空機30毎に、有償サービス情報に基づいて、ユーザにおける有償サービスの利用の有無を特定する。そして、スコア算出部12は、有償サービスを利用しているユーザについては配達を優先する必要があるため、このユーザの荷物を配達している無人航空機30に対しては、有償サービスについてのスコアを一定値で算出する。一方、スコア算出部12は、そうでないユーザの荷物を配達している無人航空機30については、有償サービスについてのスコアを「0」と算出する。
【0039】
その後、スコア算出部12は、無人航空機30毎に、荷物についてのスコア、到着時間についてのスコア、経過時間についてのスコア、残バッテリー容量についてのスコア、及び有償サービスについてのスコアを用いて、総合的なスコアを算出する。
【0040】
具体的には、スコア算出部12は、重み情報格納部15から重み情報を取得する。重み情報は、荷物、到着時間、経過時間、残バッテリー容量、及び有償サービス、といった項目毎に、予め設定された重み(0から1の値)を保持している。スコア算出部12は、各項目についてのスコアに、対応する重みを乗算し、得られた値を合算して、総合的なスコア(総合スコア)を算出する。
【0041】
配達順序決定部13は、実施の形態では、選出された無人航空機30毎に算出された、総合的なスコアに基づいて、具体的には、スコアの値が大きい順に、無人航空機それぞれの配達順序を決定する。そして、配達順序決定部13は、決定した配達順序を、無人航空機管理装置20に通知する。
【0042】
ここで、上述した
図5~
図7を用いて、スコア算出の具体例について説明する。
図5~
図7は、それぞれ無人航空機30の数が4機(A~D)である場合を示している。また、
図5~
図7においては、スコア算出部12は、
図4に示したルールに、荷物の種類を適用して、荷物についてのスコアを設定する。荷物についての重みは1.0に設定されている。スコア算出部12は、到着時間が早いほどスコアが高くなるように、到着時間についてのスコアを設定する。到着時間についての重みは0.5に設定されている。また、スコア算出部12は、受注時刻から現在までの経過時間が長いほどスコアが高くなるように、経過時間についてのスコアを設定する。経過時間についての重みは0.1に設定されている。
【0043】
また、
図5~
図7においては、スコア算出部12は、残バッテリー容量が少ないほどスコアが高くなるように、無人航空機30毎に、残バッテリー容量についてのスコアを設定する。残バッテリー容量についての重みは0.1に設定されている。但し、残バッテリー容量が閾値以下となった場合(例えば、20%以下の場合)は、無人航空機30は早急に配達を終えて帰還する必要がある。このような場合は、スコア算出部12は、最終的なスコアが最も高くなるように、残バッテリー容量についてのスコアとして設定値、例えば、「200(重み無し)」といった大きな値を設定する。
【0044】
更に、
図5~
図7においては、スコア算出部12は、有償サービスを利用しているユーザの荷物を配達している無人航空機30に対しては、有償サービスについてのスコア(所定値)として、「100(重み無し)」を設定する。一方、スコア算出部12は、そうでないユーザの荷物を配達している無人航空機30については、有償サービスについてのスコアを「0」に設定する。
【0045】
そして、
図5の例では、荷物のユーザが誰も有償サービスを利用しておらず、いずれの無人航空機の残バッテリー容量も閾値(20%)以下となっていない。このため、無人航空機A~Dそれぞれのスコアは下記の通りとなる。よって、配達順序決定部13は、配達順序を、A、C、B、Dの順に決定し、決定した配達順序を、無人航空機管理装置20に通知する。
A:5×1.0+2×0.5+1×0.1+1×0.1+0=6.2
B:3×1.0+3×0.5+4×0.1+3×0.1+0=5.2
C:3×1.0+4×0.5+3×0.1+4×0.1+0=5.7
D:1×1.0+1×0.5+2×0.1+2×0.1+0=1.9
【0046】
図6の例では、無人航空機Dが配達している荷物のユーザが有償サービスを利用している。従って、無人航空機A~Dそれぞれのスコアは下記の通りとなる。よって、配達順序決定部13は、配達順序を、D、A、C、Bの順に決定し、決定した配達順序を、無人航空機管理装置20に通知する。
A:5×1.0+2×0.5+1×0.1+1×0.1+0=6.2
B:3×1.0+3×0.5+4×0.1+3×0.1+0=5.2
C:3×1.0+4×0.5+3×0.1+4×0.1+0=5.7
D:1×1.0+1×0.5+2×0.1+2×0.1+100=101.9
【0047】
図7の例では、無人航空機Dが配達している荷物のユーザが有償サービスを利用しており、無人航空機Cの残バッテリー容量が閾値(20%)以下となっている。従って、無人航空機A~Dそれぞれのスコアは下記の通りとなる。よって、配達順序決定部13は、配達順序を、C、D、A、Bの順に決定し、決定した配達順序を、無人航空機管理装置20に通知する。
A:5×1.0+2×0.5+1×0.1+1×0.1+ 0=6.2
B:3×1.0+3×0.5+4×0.1+3×0.1+ 0=5.2
C:3×1.0+4×0.5+3×0.1+200 + 0=205.3
D:1×1.0+1×0.5+2×0.1+2×0.1+100=101.9
【0048】
[装置動作]
次に、実施の形態における配達支援装置10の動作について
図8を用いて説明する。
図8は、実施の形態における配達支援装置の動作を示すフロー図である。以下の説明においては、適宜
図1~
図7を参照する。また、実施の形態では、配達支援装置10を動作させることによって、配達支援方法が実施される。よって、実施の形態における配達支援方法の説明は、以下の配達支援装置10の動作説明に代える。
【0049】
図8に示すように、最初に、情報取得部14が、無人航空機管理装置20から送信されてきた、到着時間情報、荷物情報、位置情報、受注時刻情報、バッテリー情報、及び有償サービス情報を取得する(ステップA1)。
【0050】
次に、無人航空機選出部11が、無人航空機30毎に、ステップA1で取得された位置情報に基づいて荷物の配達先の位置を特定し、ステップA1で取得された到着時間情報に基づいて、到着時間を特定する(ステップA2)。
【0051】
次に、無人航空機選出部11は、ステップA2で特定した荷物の配達先の位置と到着時間とに基づいて、荷物の配達先の位置及び到着時間が設定条件を満たす複数の無人航空機を選出する(ステップA3)。
【0052】
具体的には、ステップA3では、無人航空機選出部11は、
図3の上段に示すように、無人航空機30毎に、時間範囲を設定し、時間範囲が互いに重なる無人航空機を特定する。次に、無人航空機選出部11は、
図3の下段に示すように、ステップA3で特定した無人航空機30毎に、領域を設定し、領域が互いに重なる無人航空機を特定する。その後、無人航空機選出部11は、領域が互いに重なるとして特定した無人航空機を、設定条件を満たす無人航空機として選出する。
【0053】
次に、スコア算出部12は、ステップA3で選出された無人航空機30それぞれについて、ステップA2で取得された各情報を用いて、配達対象となる荷物の種類、到着時間、経過時間、残バッテリー容量、及び有償サービスの利用の有無といった項目毎に、スコアを算出する(ステップA4)。
【0054】
具体的には、ステップA4では、スコア算出部12は、荷物情報に基づいて、荷物の種類に応じて、荷物についてのスコアを算出する。スコア算出部12は、到着時間情報に基づいて、荷物の到着時間を特定し、到着時間についてのスコアを算出する。更に、スコア算出部12は、受注時刻情報に基づいて、受注時刻から現在までの経過時間を算出し、経過時間についてのスコアを算出する。また、スコア算出部12は、バッテリー情報に基づいて、残バッテリー容量についてのスコアを算出する。更に、スコア算出部12は、有償サービス情報に基づいて、有償サービスについてのスコアを算出する。
【0055】
次に、スコア算出部12は、ステップA4で選出された無人航空機30それぞれについて、項目毎に算出されたスコアと、重み情報に登録された項目毎の重みとを用いて、総合的なスコアを算出する(ステップA5)。
【0056】
次に、配達順序決定部13は、ステップA5で算出された無人航空機30それぞれについての総合的なスコアに基づいて、無人航空機それぞれの配達順序を決定する(ステップA6)。その後、配達順序決定部13は、決定した配達順序を、無人航空機管理装置20に通知する。これにより、無人航空機管理装置20は、配達支援装置10によって決定された順序で、各無人航空機30に荷物の受け渡しを行わせる。
【0057】
以上のように、実施の形態では、複数の無人航空機の配達場所及び到着時間が近い場合等において、最適な配達順序を決定することができる。このため、配達支援装置10によれば、複数の無人航空機による荷物の配達における安全性を確保することができる。
【0058】
また、実施の形態では、ユーザが有償サービスを利用している場合は、優先して配達が行われるため、配達サービスにおける収益の向上が期待できる。また、無人航空機の残バッテリー容量が極めて低い場合は、最優先で配達が行われるため、バッテリー切れによる事故の発生が回避されることになる。
【0059】
更に、
図2の例では、配達支援装置10は、無人航空機管理装置20の外部に構築されているが、実施の形態は、この例に限定されるものではない。配達支援装置10は、無人航空機管理装置20の一部として構築されていても良い。
【0060】
[プログラム]
実施の形態におけるプログラムは、コンピュータに、
図8に示すステップA1~A6を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、実施の形態における配達支援装置10と配達支援方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのプロセッサは、無人航空機選出部11、スコア算出部12、配達順序決定部13、及び情報取得部14として機能し、処理を行なう。
【0061】
また、本実施の形態では、重み情報格納部は、コンピュータに備えられたハードディスク等の記憶装置に、これらを構成するデータファイルを格納することによって実現されていても良いし、別のコンピュータの記憶装置によって実現されていても良い。
【0062】
また、実施の形態におけるプログラムを実行するコンピュータとしては、汎用のPCの他に、スマートフォン、タブレット型端末装置が挙げられる。また、配達支援装置10が、無人航空機管理装置20の一部として構築されている場合は、コンピュータとしては、無人航空機管理装置20を構築するコンピュータも挙げられる。更に、無人航空機30のいずれかが、コンピュータを搭載する場合は、実施の形態におけるプログラムを実行するコンピュータとしては、無人航空機30に搭載されたコンピュータも挙げられる。
【0063】
また、実施の形態におけるプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されても良い。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、無人航空機選出部11、スコア算出部12、配達順序決定部13、及び情報取得部14のいずれかとして機能しても良い。
【0064】
[物理構成]
ここで、実施の形態におけるプログラムを実行することによって、配達支援装置10を実現するコンピュータについて
図9を用いて説明する。
図9は、実施の形態における配達支援装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
【0065】
図9に示すように、コンピュータ110は、CPU(Central Processing Unit)111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。
【0066】
また、コンピュータ110は、CPU111に加えて、又はCPU111に代えて、GPU(Graphics Processing Unit)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)を備えていても良い。この態様では、GPU又はFPGAが、実施の形態におけるプログラムを実行することができる。
【0067】
CPU111は、記憶装置113に格納された、コード群で構成された実施の形態におけるプログラムをメインメモリ112に展開し、各コードを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。
【0068】
また、実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであっても良い。
【0069】
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。
【0070】
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
【0071】
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記録媒体、又はCD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記録媒体が挙げられる。
【0072】
なお、実施の形態における配達支援装置10は、プログラムがインストールされたコンピュータではなく、各部に対応したハードウェアを用いることによっても実現可能である。更に、配達支援装置10は、一部がプログラムで実現され、残りの部分がハードウェアで実現されていてもよい。
【0073】
上述した実施の形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)~(付記12)によって表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
【0074】
(付記1)
荷物の配達先の位置及び到着時間が設定条件を満たす複数の無人航空機を選出する、無人航空機選出部と、
選出された前記無人航空機毎に、配達対象となる荷物の種類、到着時間、及び配達の受注を受けてからの経過時間のうち、少なくとも1つに基づいて、スコアを算出する、スコア算出部と、
算出された前記無人航空機毎のスコアを用いて、前記無人航空機それぞれの配達順序を決定する、配達順序決定部と、
を備えている、
ことを特徴とする、配達支援装置。
【0075】
(付記2)
付記1に記載の配達支援装置であって、
前記スコア算出部が、選出された前記無人航空機毎に、前記配達対象となる荷物の種類、前記到着時間、及び前記経過時間、に基づいてスコアを算出する、
ことを特徴とする、配達支援装置。
【0076】
(付記3)
付記2に記載の配達支援装置であって、
前記スコア算出部が、選出された前記無人航空機毎に、更に、当該無人航空機の残バッテリー容量、及び荷物の配達を利用したユーザにおける有償サービスの利用の有無、に基づいてスコアを算出する、
ことを特徴とする、配達支援装置。
【0077】
(付記4)
付記1~3のいずれに記載の配達支援装置であって、
前記無人航空機選出部が、前記到着時間を中心とした前後の時間範囲と、前記配達先の位置を基準にした領域とが、互いに重なる前記無人航空機を特定し、特定した前記無人航空機を選出する、
ことを特徴とする、配達支援装置。
【0078】
(付記5)
荷物の配達先の位置及び到着時間が設定条件を満たす複数の無人航空機を選出する、無人航空機選出ステップと、
選出された前記無人航空機毎に、配達対象となる荷物の種類、到着時間、及び配達の受注を受けてからの経過時間のうち、少なくとも1つに基づいて、スコアを算出する、スコア算出ステップと、
算出された前記無人航空機毎のスコアを用いて、前記無人航空機それぞれの配達順序を決定する、配達順序決定ステップと、
を有する、
ことを特徴とする、配達支援方法。
【0079】
(付記6)
付記5に記載の配達支援方法であって、
前記スコア算出ステップにおいて、選出された前記無人航空機毎に、前記配達対象となる荷物の種類、前記到着時間、及び前記経過時間、に基づいてスコアを算出する、
ことを特徴とする、配達支援方法。
【0080】
(付記7)
付記6に記載の配達支援方法であって、
前記スコア算出ステップにおいて、選出された前記無人航空機毎に、更に、当該無人航空機の残バッテリー容量、及び荷物の配達を利用したユーザにおける有償サービスの利用の有無、に基づいてスコアを算出する、
ことを特徴とする、配達支援方法。
【0081】
(付記8)
付記5~7のいずれに記載の配達支援方法であって、
前記無人航空機選出ステップにおいて、前記到着時間を中心とした前後の時間範囲と、前記配達先の位置を基準にした領域とが、互いに重なる前記無人航空機を特定し、特定した前記無人航空機を選出する、
ことを特徴とする、配達支援方法。
【0082】
(付記9)
コンピュータに、
荷物の配達先の位置及び到着時間が設定条件を満たす複数の無人航空機を選出する、無人航空機選出ステップと、
選出された前記無人航空機毎に、配達対象となる荷物の種類、到着時間、及び配達の受注を受けてからの経過時間のうち、少なくとも1つに基づいて、スコアを算出する、スコア算出ステップと、
算出された前記無人航空機毎のスコアを用いて、前記無人航空機それぞれの配達順序を決定する、配達順序決定ステップと、
を実行させる、プログラム。
【0083】
(付記10)
付記9に記載のプログラムであって、
前記スコア算出ステップにおいて、選出された前記無人航空機毎に、前記配達対象となる荷物の種類、前記到着時間、及び前記経過時間、に基づいてスコアを算出する、
ことを特徴とする、プログラム。
【0084】
(付記11)
付記10に記載のプログラムであって、
前記スコア算出ステップにおいて、選出された前記無人航空機毎に、更に、当該無人航空機の残バッテリー容量、及び荷物の配達を利用したユーザにおける有償サービスの利用の有無、に基づいてスコアを算出する、
ことを特徴とする、プログラム。
【0085】
(付記12)
付記9~11のいずれに記載のプログラムであって、
前記無人航空機選出ステップにおいて、前記到着時間を中心とした前後の時間範囲と、前記配達先の位置を基準にした領域とが、互いに重なる前記無人航空機を特定し、特定した前記無人航空機を選出する、
ことを特徴とする、プログラム。
【産業上の利用可能性】
【0086】
以上のように本発明によれば、複数の無人航空機による荷物の配達における安全性を確保することができる。本発明は、ドローン等の無人航空機を利用した配達システムにおいて有用である。
【符号の説明】
【0087】
10 配達支援装置
11 無人航空機選出部
12 スコア算出部
13 配達順序決定部
14 情報取得部
15 重み情報格納部
20 無人航空機管理装置
30 無人航空機
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
121 バス