IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社大林組の特許一覧 ▶ 株式会社内外テクノスの特許一覧

<>
  • 特開-仕上げ構造 図1
  • 特開-仕上げ構造 図2
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022113231
(43)【公開日】2022-08-04
(54)【発明の名称】仕上げ構造
(51)【国際特許分類】
   B32B 15/04 20060101AFI20220728BHJP
【FI】
B32B15/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021009304
(22)【出願日】2021-01-25
(71)【出願人】
【識別番号】000000549
【氏名又は名称】株式会社大林組
(71)【出願人】
【識別番号】000225304
【氏名又は名称】株式会社内外テクノス
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】一色国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】高橋 晃一郎
(72)【発明者】
【氏名】小川 晴果
(72)【発明者】
【氏名】我妻 信行
【テーマコード(参考)】
4F100
【Fターム(参考)】
4F100AB01C
4F100AB10C
4F100AB33C
4F100AK01A
4F100AT00A
4F100BA05
4F100BA07
4F100CB00B
4F100CB00D
4F100DD12A
4F100DG10E
4F100JJ06A
4F100JJ06E
4F100JJ07
4F100YY00A
4F100YY00E
(57)【要約】
【課題】可燃性材料の防火性能を不燃レベルまで高めた低コストの仕上げ構造を提供することである。
【解決手段】ISO5660-1に準拠した発熱性試験において試験時間20分間の総発熱量が40MJ/mより大きい可燃性基材層の上に仕上げ層が被覆され、金属箔層が前記可燃性基材層と前記仕上げ層との間に設けられ、前記可燃性基材層、前記仕上げ層、及び前記金属箔層は、接着層により接着されて積層一体化しており、前記接着層及び前記仕上げ層は、水酸化アルミニウムを含まず、前記可燃性基材層は、防火薬剤含浸処理されていない仕上げ構造であって、前記発熱性試験において前記仕上げ構造の試験時間20分間の総発熱量が8MJ/m以下であることを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ISO5660-1に準拠した発熱性試験において試験時間20分間の総発熱量が40MJ/mより大きい可燃性基材層の上に仕上げ層が被覆され、
金属箔層が前記可燃性基材層と前記仕上げ層との間に設けられ、前記可燃性基材層、前記仕上げ層、及び前記金属箔層は、接着層により接着されて積層一体化しており、
前記接着層及び前記仕上げ層は、水酸化アルミニウムを含まず、
前記可燃性基材層は、防火薬剤含浸処理されていない仕上げ構造であって、
前記発熱性試験において前記仕上げ構造の試験時間20分間の総発熱量が8MJ/m以下であることを特徴とする仕上げ構造。
【請求項2】
請求項1に記載の仕上げ構造であって、
前記発熱性試験において前記仕上げ構造の試験時間20分間の発熱速度が10秒以上継続して200kW/mを超えないことを特徴とする仕上げ構造。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の仕上げ構造であって、
前記発熱性試験において前記仕上げ層の試験時間20分間のうち発熱速度が10秒以上継続して200kW/mを超えないことを特徴とする仕上げ構造。
【請求項4】
請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の仕上げ構造であって、
前記発熱性試験において前記仕上げ層の試験時間20分間の総発熱量が5MJ/m以下であることを特徴とする仕上げ構造。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の仕上げ構造であって、
前記金属箔層は、単層であることを特徴とする仕上げ構造。
【請求項6】
請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の仕上げ構造であって、
前記仕上げ層は、薄葉紙であることを特徴とする仕上げ構造。
【請求項7】
請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の仕上げ構造であって、
前記可燃性基材層は、プラスチック製ダンボールであることを特徴とする仕上げ構造。
【請求項8】
請求項7に記載の仕上げ構造であって、
前記プラスチック製ダンボールの厚さは、5mm以上10mm以下であることを特徴とする仕上げ構造。
【請求項9】
請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の仕上げ構造であって、
前記金属箔層は、アルミニウム箔であることを特徴とする仕上げ構造。
【請求項10】
請求項9に記載の仕上げ構造であって、
前記アルミニウム箔の厚さは、7μm以上であることを特徴とする仕上げ構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仕上げ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
可燃性基材層(可燃性材料)を不燃化する方法として、例えば、特許文献1には、接着層及び仕上げ層に水酸化アルミニウムを含ませる方法が開示されている。また、別の方法として、例えば、特許文献2には、可燃性基材層に防火薬剤含浸処理する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭50-27397号公報
【特許文献2】特開昭50-31012号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1、特許文献2に開示されている方法は、共に不燃化に効果はあるが、いずれもコストが高くなる原因となっていた。
【0005】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、可燃性材料の防火性能を不燃レベルまで高めた低コストの仕上げ構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための主たる発明は、ISO5660-1に準拠した発熱性試験において試験時間20分間の総発熱量が40MJ/mより大きい可燃性基材層の上に仕上げ層が被覆され、金属箔層が前記可燃性基材層と前記仕上げ層との間に設けられ、前記可燃性基材層、前記仕上げ層、及び前記金属箔層は、接着層により接着されて積層一体化しており、前記接着層及び前記仕上げ層は、水酸化アルミニウムを含まず、前記可燃性基材層は、防火薬剤含浸処理されていない仕上げ構造であって、前記発熱性試験において前記仕上げ構造の試験時間20分間の総発熱量が8MJ/m以下であることを特徴とする仕上げ構造である。
【0007】
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、可燃性材料の防火性能を不燃レベルまで高めた低コストの仕上げ構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態の仕上げ構造1の説明用の概略断面図である。
図2】仕上げ構造1の発熱性試験結果である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書及び添付図面により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
【0011】
ISO5660-1に準拠した発熱性試験において試験時間20分間の総発熱量が40MJ/mより大きい可燃性基材層の上に仕上げ層が被覆され、金属箔層が前記可燃性基材層と前記仕上げ層との間に設けられ、前記可燃性基材層、前記仕上げ層、及び前記金属箔層は、接着層により接着されて積層一体化しており、前記接着層及び前記仕上げ層は、水酸化アルミニウムを含まず、前記可燃性基材層は、防火薬剤含浸処理されていない仕上げ構造であって、前記発熱性試験において前記仕上げ構造の試験時間20分間の総発熱量が8MJ/m以下であることを特徴とする仕上げ構造。
【0012】
このような仕上げ構造によれば、水酸化アルミニウムを含まず、かつ、防火薬剤含浸処理されていなくとも、仕上げ層、金属箔層、可燃性基材層を備えた仕上げ構造にて、発熱性試験において仕上げ構造の試験時間20分間の総発熱量が8MJ/m以下とすることにより、可燃性材料の防火性能を不燃レベルまで高めた低コストの仕上げ構造を提供することができる。
【0013】
かかる仕上げ構造であって、前記発熱性試験において前記仕上げ構造の試験時間20分間の発熱速度が10秒以上継続して200kW/mを超えないことが望ましい。
【0014】
このような仕上げ構造によれば、発熱性試験において仕上げ構造の試験時間20分間の発熱速度が10秒以上継続して200kW/mを超えないことにより、可燃性材料の防火性能を不燃レベルまで高めた低コストの仕上げ構造を提供することができる。
【0015】
かかる仕上げ構造であって、前記発熱性試験において前記仕上げ層の試験時間20分間の総発熱量が5MJ/m以下であることが望ましい。
【0016】
このような仕上げ構造によれば、仕上げ層の燃焼熱が大きすぎないので、金属箔層の輝面の損傷を抑制することができ、金属箔層の反射性能の低下を抑制することができる。
【0017】
かかる仕上げ構造であって、前記発熱性試験において前記仕上げ層の試験時間20分間のうち発熱速度が10秒以上継続して200kW/mを超えないことが望ましい。
【0018】
このような仕上げ構造によれば、仕上げ層が着火後に即焼失するので、燃焼後の煤等の汚れが金属箔層に付着して輝面が損傷することを抑制でき、金属箔層の反射性能の低下を抑制することができる。
【0019】
かかる仕上げ構造であって、前記金属箔層は、単層であることが望ましい。
【0020】
このような仕上げ構造によれば、金属箔層が複層である場合に比べて、低コストの仕上げ構造を提供することができる。
【0021】
かかる仕上げ構造であって、前記仕上げ層は、薄葉紙であることが望ましい。
【0022】
このような仕上げ構造によれば、薄葉紙は着火後に即焼失するので、燃焼後の煤等の汚れが金属箔層に付着して輝面が損傷することを抑制でき、金属箔層の反射性能の低下を抑制することができる。
【0023】
かかる仕上げ構造であって、前記可燃性基材層は、プラスチック製ダンボールであることが望ましい。
【0024】
このような仕上げ構造によれば、紙製ダンボールや樹脂板と比べて、軽くて高い加工性、耐久性を備えた仕上げ構造を提供することができる。
【0025】
かかる仕上げ構造であって、前記プラスチック製ダンボールの厚さは、5mm以上10mm以下であることが望ましい。
【0026】
このような仕上げ構造によれば、重さと加工性のバランスがよい仕上げ構造を提供することができる。
【0027】
かかる仕上げ構造であって、前記金属箔層は、アルミニウム箔であることが望ましい。
【0028】
このような仕上げ構造によれば、高い反射率を有するアルミニウム箔を用いることにより、金属箔層の反射性能を高めることができる。
【0029】
かかる仕上げ構造であって、前記アルミニウム箔の厚さは、7μm以上であることが望ましい。
【0030】
このような仕上げ構造によれば、厚さを7μm以上とすることによりアルミニウム箔を破れ難くすることができるので、アルミニウム箔の輝面での反射性能を長く維持することができる。
【0031】
===本実施形態===
図1は、本実施形態の仕上げ構造1の説明用の概略断面図である。なお、図1は、仕上げ構造1の一部を拡大して示している。
【0032】
本実施形態に係る仕上げ構造1は、可燃性基材層2を不燃化するための仕上げ構造1であって、厚さ方向の一方側から他方側に、可燃性基材層2、接着層5、金属箔層3、接着層5、仕上げ層4の順に積層されている。換言すると、可燃性基材層2の上に仕上げ層4が被覆され、金属箔層3が可燃性基材層2と仕上げ層4との間に設けられている。
【0033】
不燃化対象となる可燃性基材層2は、可燃性のものであれば材質等はいずれでもよいが、ISO5660-1に準拠した発熱性試験において試験時間20分間の総発熱量が40MJ/mより大きい可燃性基材層2である。なお、建築基準法に規定の不燃材料の総発熱量における基準は8MJ/m以下なので、8MJ/mを超えるものは可燃性のものであるといえる。
【0034】
また、本実施形態に係る可燃性基材層2は、プラスチック製ダンボールである。プラスチック製ダンボールを用いることにより、紙製ダンボールや樹脂板と比べて、軽くて高い加工性、耐久性を備えた仕上げ構造1を提供することができる。
【0035】
また、プラスチック製ダンボールの厚さは、5mm以上10mm以下である。そして、これにより、重さと加工性のバランスがよい仕上げ構造1を提供することができる。
【0036】
また、本実施形態に係るプラスチック製ダンボールの形状は、略平板上であるが、これに限るものではなく、例えば、略ブロック状でもよいし、これら以外の形状でもよい。なお、形状に関しては、金属箔層3、仕上げ層4についても同様である。
【0037】
本実施形態に係る金属箔層3は、プラスチック製ダンボールの略全面を覆っており、その輝面によって輻射熱を反射するアルミニウム箔である。高い反射率を有するアルミニウム箔を用いることにより、金属箔層3の反射性能を高めている。
【0038】
また、金属箔層3(アルミニウム箔)は、単層である。そして、これにより、金属箔層3が複層である場合に比べて、低コストの仕上げ構造1を提供することができる。
【0039】
また、アルミニウム箔の厚さは、7μm以上である。7μm以上とすることにより、アルミニウム箔を破れ難くすることができるので、アルミニウム箔の輝面での反射性能を長く維持することができる。
【0040】
本実施形態に係る仕上げ層4は、アルミニウム箔の略全面を覆っている薄葉紙である。薄葉紙は着火後に即焼失するので、燃焼後の煤等の汚れがアルミニウム箔に付着して輝面が損傷することを抑制でき、アルミニウム箔の反射性能の低下を抑制することができる。
【0041】
本実施形態に係る接着層5は、プラスチック製ダンボール(可燃性基材層2)、薄葉紙(仕上げ層4)、及びアルミニウム箔(金属箔層3)を接着して積層一体化している。接着層5の一例としてはアクリル系接着剤等の溶剤系接着剤や水系接着剤を挙げることができ、この例では、アクリル系接着剤を使用している。
【0042】
また、本実施形態に係る接着層5及び薄葉紙(仕上げ層4)は、水酸化アルミニウムを含まず、かつ、本実施形態に係るプラスチック製ダンボール(可燃性基材層2)は、防火薬剤含浸処理されていない。つまり、可燃性基材層2を不燃化する方法として、接着層5及び薄葉紙に水酸化アルミニウムのような難燃剤を含ませる方法及びプラスチック製ダンボールに防火薬剤含浸処理する方法が用いられていない。また、ケイ酸カルシウム板や不燃ボードのような遮熱材も用いられていない。
【0043】
以上、本実施形態の仕上げ構造1の構成について説明したが、かかる仕上げ構造1によれば、以下で説明するようなプラスチック製ダンボールへの入熱抑制作用に基づいて、プラスチック製ダンボールが着火するまでの時間を長く確保することができる。
【0044】
薄葉紙よりも厚さ方向の他方側に火が存在して、薄葉紙が火にさらされると、薄葉紙は即座に燃え尽きてアルミニウム箔の輝面を速やかに露出させ、かつ、煤等の汚れが残りにくいので、輝面の損傷を抑制できる。つまり、アルミニウム箔の損傷の少ない輝面が速やかに露出されることにより、速やかに輻射熱が反射されてプラスチック製ダンボールへの入熱が抑制され、プラスチック製ダンボールが着火するまでの時間を長く確保することができる。
【0045】
<<<発熱性試験結果について>>>
次に、仕上げ構造1のISO5660-1に準拠した発熱性試験の結果について説明する。かかる発熱性試験において、仕上げ構造1が建築基準法に規定の不燃材料の基準を満足することにより、この仕上げ構造1(可燃性基材層2)の防火性能を不燃レベルまで高めることができる。より詳しく言えば、コーンカロリー計試験機を用いて行う防火材料認定試験において、試験時間20分内で、10秒以上継続して発熱速度200kW/mを超えない、総発熱量8MJ/m以下を満たすことである。
【0046】
図2は、仕上げ構造1の発熱性試験結果である。そして、図2に示すように、発熱性試験において仕上げ構造1の試験時間20分間の総発熱量が8MJ/m以下である。
【0047】
従来においては、上述したように、可燃性基材層を不燃化する方法として、例えば、接着層及び仕上げ層に水酸化アルミニウムを含ませる方法や、可燃性基材層を防火薬剤にて含浸処理する方法等が知られているが、いずれもコストが高くなる原因となっていた。
【0048】
これに対し、本実施形態に係る仕上げ構造1は、水酸化アルミニウムを含まず、かつ、防火薬剤にて処理されていなくとも、薄葉紙、アルミニウム箔、プラスチック製ダンボールを備えた仕上げ構造1にて、発熱性試験において仕上げ構造1の試験時間20分間の総発熱量が8MJ/m以下となる。つまり、かかる仕上げ構造1は、可燃性材料の防火性能を不燃レベルまで高めた低コストの仕上げ構造1として提供することが可能である。
【0049】
また、図2に示すように、発熱性試験において仕上げ構造1の試験時間20分間の発熱速度が10秒以上継続して200kW/mを超えない。そして、これにより、可燃性材料の防火性能を不燃レベルまで高めた低コストの仕上げ構造1を提供することができる。
【0050】
次に、薄葉紙単体の発熱性試験の結果について説明する。発熱性試験において薄葉紙(仕上げ層4)の試験時間20分間の総発熱量は、5MJ/m以下である。そして、これにより、薄葉紙の燃焼熱が大きすぎないので、アルミニウム箔の輝面の損傷を抑制することができ、アルミニウム箔の反射性能の低下を抑制することができる。
【0051】
また、発熱性試験において薄葉紙(仕上げ層4)の試験時間20分間のうち発熱速度が200kW/mを超える時間が10秒以上継続しないことである。そして、これにより、薄葉紙が着火後に即焼失するので、燃焼後の煤等の汚れがアルミニウム箔に付着して輝面が損傷することを抑制でき、アルミニウム箔の反射性能の低下を抑制することができる。
【0052】
===その他の実施形態について===
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
【0053】
また、上記実施形態では、金属箔層3は単層であったが、これに限るものではなく、例えば、アルミニウム箔を複数積層させた複層であってもよい。
【0054】
また、上記実施形態では、金属箔層3はアルミニウム箔であったが、これに限るものではなく、例えば、ステンレス層、チタン層等を用いてもよい。
【0055】
また、上記実施形態では、可燃性基材層2はプラスチック製ダンボールであったが、これに限らない。例えば、木材でも良いし、古紙で形成された古紙成形体でも良いし、木炭で形成された木炭成形体でも良いし、樹脂で形成された樹脂成形体でも良い。
【0056】
また、上記実施形態では、仕上げ層4が薄葉紙であったが、これに限るものではない。例えば、突板であってもよい。但し、仕上げ層4は、薄く、燃焼開始後に短時間で燃え尽き、かつ、燃焼の際の発熱量は出来る限り小さいものが望ましい。例えば、発熱速度が10秒以上継続して200kW/mを超えないことが望ましく、金属箔層3の損傷を抑制するようなものが望ましい。
【符号の説明】
【0057】
1 仕上げ構造、
2 可燃性基材層、
3 金属箔層、
4 仕上げ層、
5 接着層、
図1
図2