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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022113446
(43)【公開日】2022-08-04
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20220728BHJP
【FI】
G06Q30/06 302
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021009700
(22)【出願日】2021-01-25
(71)【出願人】
【識別番号】511279737
【氏名又は名称】株式会社ノンピ
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】柿沼 寛之
(72)【発明者】
【氏名】上形 秀一郎
(72)【発明者】
【氏名】中筋 丈人
(72)【発明者】
【氏名】綿貫 貴大
(72)【発明者】
【氏名】及川 卓也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB47
(57)【要約】      (修正有)
【課題】n人の参加者が存在するオンライン飲み会やオンラインパーティーにおいて生じるnより少ないm人の幹事の不安を解消させる情報処理装置を提供する。
【解決手段】サーバと、幹事端末と、複数の参加者端末と、運送業者サーバとが、ネットワークを介して相互に接続されている情報処理システムにおいて、サーバ1は、オンライン飲み会の開催に関する情報、オンライン飲み会のn人の参加者の夫々の参加者情報及びn人の参加者の夫々に配送される飲食物セットのプランに関する情報とを受付けるオーダー受付部101、オーダー受付部により受付けられた情報に基づいて、n人の参加者がオンライン飲み会に参加するために必要となる情報を、その参加者の夫々に提示するとともに、参加者夫々により申込フォームに入力された情報を受付ける申込受付部102及び申込受付部による受付状況と、飲食物セットの配送状況とを幹事に提示する状況提示部103を備える。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
n人(nは2以上の整数値)の参加者の夫々がm人(mはnより小さい整数値)の幹事による取り仕切りのもと所定のネットワークを介して物を夫々使用又は摂取しながら会話する場を支援する情報処理装置において、
前記場に関する第1情報と、前記n人の参加者の夫々に関する第2情報と、前記n人の夫々の参加者に夫々配送される物であって前記n人の参加者が前記場で使用又は摂取する夫々の物に関する第3情報とを受付ける第1受付手段と、
前記第1受付手段により受付けられた、前記第1情報、前記第2情報、及び前記第3情報に基づいて、当該参加者が前記場に参加するために必要となる情報を当該参加者に提示するとともに、当該参加者が当該場に参加する旨及び前記物の配送の手配の申込みを受付ける第2受付手段と、
前記第2受付手段による前記申込みの受付状況に関する第4情報と、前記参加者に対する前記物の配送状況に関する第5情報とを前記幹事に提示する提示手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記参加者のうち、前記申込みが完了していない前記参加者に対する催促の制御を実行する催促制御手段と、
前記催促制御手段による前記催促を行わせるか否かの指定を前記幹事から受付ける第3受付手段と、
をさらに備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記提示手段は、
前記第4情報として、前記n人の参加者の夫々の前記申込みの有無を示す状況を、所定のグラフの形式により前記幹事に提示する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記提示手段は、
前記第5情報として、前記n人の参加者の夫々の物の配送を行う1以上の者の夫々から提供される、前記配送状況を示す情報にアクセスするための情報をさらに提示する、
請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今の社会情勢によるいわゆるソーシャルディスタンスの要請や、人々のライフスタイルの多様性の高まりから、複数の者がインターネットを介して会話をする場が増加しており、このような場を支援する技術も提案されている(例えば特許文献1参照)。
特に、複数の者がインターネットを介して、飲食物を摂取しながら会話する場は、「オンライン飲み会」や「オンラインパーティー」と呼ばれている。
このような「オンライン飲み会」や「オンラインパーティー」には、そのような場を開催して取り仕切る者(以下、「幹事」と呼ぶ)が必要である。幹事は、離れた場所に居る複数の参加者をまとめる必要がある。つまり、離れた場所に居るn人(nは2以上の整数値)の参加者の夫々の状況をm人(mはnより小さい整数値であって1の場合が多い)の幹事が的確に把握する必要がある。このようなm対n(m<n)の関係が形成される状況において、幹事は、いつでも「参加者の状況を正確に把握できていないのではないか」という不安を抱えることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-149746号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術を含め従来の技術のみでは、いわゆる「オンライン飲み会」や「オンラインパーティー」において、幹事が抱える不安を解消することができない状況にあった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、いわゆる「オンライン飲み会」や「オンラインパーティー」といったn人の参加者が存在する場において生じ得るnより少ないm人の幹事の不安を解消させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、
n人(nは2以上の整数値)の参加者の夫々がm人(mはnより小さい整数値)の幹事による取り仕切りのもと所定のネットワークを介して物を夫々使用又は摂取しながら会話する場を支援する情報処理装置において、
前記場に関する第1情報と、前記n人の参加者の夫々に関する第2情報と、前記n人の夫々の参加者に夫々配送される物であって前記n人の参加者が前記場で使用又は摂取する夫々の物に関する第3情報とを受付ける第1受付手段と、
前記第1受付手段により受付けられた、前記第1情報、前記第2情報、及び前記第3情報に基づいて、当該参加者が前記場に参加するために必要となる情報を当該参加者に提示するとともに、当該参加者が当該場に参加する旨及び前記物の配送の手配の申込みを受付ける第2受付手段と、
前記第2受付手段による前記申込みの受付状況に関する第4情報と、前記参加者に対する前記物の配送状況に関する第5情報とを前記幹事に提示する提示手段と、
を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、いわゆる「オンライン飲み会」や「オンラインパーティー」といったn人の参加者が存在する場において生じ得るnより少ないm人の幹事の不安を解消させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置の適用対象となる本サービスの概要のうち、サービス全体の流れを示す図である。
図2】本発明の一実施形態に係る情報処理装置の適用対象となる本サービスの概要のうち、オーダー時に幹事端末に表示される画面の具体例を示す図である。
図3】本発明の一実施形態に係る情報処理装置の適用対象となる本サービスの概要のうち、参加者端末に表示される申込フォームの具体例を示す図である。
図4】本発明の一実施形態に係る情報処理装置の適用対象となる本サービスの概要のうち、参加者端末に表示される申込フォームの具体例を示す図である。
図5】本発明の一実施形態に係る情報処理装置の適用対象となる本サービスの概要のうち、オーダー後に幹事端末に表示される画面の具体例を示す図である。
図6】本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図7図6に示す情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図8図7のサーバの機能的構成のうち、幹事支援処理を実行するための機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図9】本発明の一実施形態に係る情報処理装置の適用対象となる本サービスの概要のうち、オーダー時に幹事端末に表示される画面の具体例のうち、図2とは異なる例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0010】
まず、図1乃至図5を参照して、本発明の一実施形態に係る情報処理装置(後述する図6参照)の適用対象となるサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)の概要について説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置の適用対象となる本サービスの概要のうち、サービス全体の流れを示す図である。
【0012】
本サービスは、サービス提供者(図示せず)からユーザ(図示せず)に対して提供されるサービスである。具体的には、本サービスは、複数のユーザがパーソナルコンピュータやスマートフォン等の情報処理装置を介して飲食物を摂取しながら会話等を行う、いわゆる「オンライン飲み会」や「オンラインパーティー」(以下、これらをまとめて「オンライン飲み会」と略記する)を支援するサービスである。特に、本サービスは、オンライン飲み会の幹事となるユーザを支援するサービスである。
【0013】
本サービスでは、オンライン飲み会が開催される前の所定のタイミングで、オンライン飲み会に参加するn人の参加者(ユーザ)の夫々に対して、飲み物や食べ物の詰め合わせ(以下、「飲食物セット」と呼ぶ)が配送される。飲食物セットの内容は、オンライン飲み会毎に決定される。このため、あるオンライン飲み会の参加者が5人である場合には、その5人の参加者に対して基本的に同一の内容の飲食物セットが配送されるものとする。
これにより、オンライン飲み会の参加者たるn人のユーザは、互いに離れた場所に居るにもかかわらず、あたかも同じ居酒屋やレストランに一緒に訪れて、同じメニューを注文して堪能するような感覚を味わうことができる。また、n人の参加者たるユーザの夫々は、自ら飲食物を作ったり買ったりすることなく、必要に応じて飲食物セットの内容に応じて温めたり冷やしたりといった簡単な作業を行うだけで、気軽にオンライン飲み会を楽しむことができる。
【0014】
即ち、居酒屋やレストラン等で開催される通常の飲み会やパーティーでは、幹事が開催場所(居酒屋やレストラン等)と、そこで提供される飲食物の内容(例えばコースやプラン)及び費用とを決定する。そして、幹事が飲み会やパーティーの開催前後の所定のタイミングで参加者から参加費を集金して精算する。
本サービスも、これと同様に、m人の幹事(以下、説明の便宜上、m=1とする)がオンライン飲み会の開催前後の所定のタイミングで参加者から参加費を集金して精算する。つまり、参加者は、幹事から案内された参加費を所定の支払手法を用いて支払うことで、幹事から案内されたオンライン飲み会に参加することができる。ここで、参加者が幹事に参加費を支払う際に用いられる支払手法は特に限定されない。現金の手渡し、クレジットカード等による金融機関口座からの引落とし、給与からの天引き等、あらゆる手法を用いることができる。
【0015】
ユーザは、パーソナルコンピュータやスマートフォン等の情報処理装置を操作することで本サービスの提供を受けることができる。本サービスを利用するユーザは、幹事としてオンライン飲み会を企画することもできるし、参加者としてオンライン飲み会に参加することもできる。
なお、通常の飲み会やパーティーと違って、幹事は必ずしもオンライン飲み会に参加しなくともよいが(参加者にならなくともよいが)、以下、説明の便宜上、幹事は、オンライン飲み会に参加する(参加者の一員になる)ものとする。つまり、幹事は、幹事として本サービスを利用しながら、同時に参加者として本サービスを利用することになる。
以下、本明細書では、ユーザが幹事の立場で本サービスを利用するために用いる情報処理装置のことを「幹事端末」と呼ぶ。また、ユーザが参加者の立場で本サービスを利用するために用いる情報処理装置のことを「参加者端末」と呼ぶ。
したがって、幹事ではない一参加者は、参加者端末を単に使用する。一方、幹事は、参加者でもあるため、幹事の立場では幹事端末を使用し、参加者の立場では参加者端末を使用する。実際には、幹事にとって、幹事端末と参加者端末とは同一機器であることが多いと想定される。ただし、本例では理解を容易なものとすべく、幹事端末と参加者端末とは別機器であるものとして説明する。
【0016】
幹事端末及び参加者端末には、本サービスを利用可能とする専用のアプリケーションソフトウェア(以下、「専用アプリ」と呼ぶ)がインストールされている。幹事及び参加者の夫々は、専用アプリを起動させることにより、幹事又は参加者として本サービスが利用することができる。
なお、幹事及び参加者が本サービスを利用する際、専用アプリのインストールは必須ではない。例えば幹事端末及び参加者端末の夫々のブラウザ機能を用いて、本サービスを利用可能とする専用のウェブサイト(以下、「専用サイト」と呼ぶ)にアクセスすることで本サービスを利用することもできる。以下、幹事が「幹事端末を操作する」といった表現は、幹事が専用アプリ又は専用サイトを介して本サービスを利用することを意味するものとする。また、参加者が「参加者端末を操作する」といった表現は、参加者が専用アプリ又は専用サイトを介して本サービスを利用することを意味するものとする。
【0017】
図1には、本サービスの流れの一例が示されている。ここで、ある会社のあるプロジェクトのキックオフミーティングがオンラインで開催されることになったとする。なお、この会社は、本サービスを初めて利用するものとする。
【0018】
キックオフミーティングの幹事は、幹事端末2を操作して、オンライン飲み会をオーダーする(ステップS1)。
具体的には、まず幹事は、自身が所属する会社の情報(以下、「企業プロフィール」と呼ぶ)を本サービスに登録する。なお、企業プロフィールとしてどのような情報を登録するかについては特に限定されないが、幹事が所属する会社に関連するあらゆる情報を登録することができる。
ここで、図2の(A)には、企業プロフィールとして本サービスに登録される情報の具体例が示されている。即ち、企業プロフィールとしては、社員の平均年齢、男女比率、業種、NG食材(使用を避けてほしい食材)、アレルギー(アレルギー原因食材)、その他(例えば個別事情、宗教や主義に関する事情等)が挙げられる。このように、本サービスでは、企業プロフィールとして、例えば年齢層、男女比率、ヴィーガン、ハラルの有無、アレルギー情報等をも登録しておくことができる。これにより、サービス提供者は、本サービスの内容を充実させることができるだけでなく、マーケティング活動、アレルギー対応、キャンペーン告知等に企業プロフィールを活用することができる。
なお、NG食材、アレルギー、その他は、参加者に応じて変化する事項であるので、企業プロフィールで登録されることは例示に過ぎず、当然ながら、オンライン飲み会毎に登録されてもよいし、各参加者の夫々により個別に登録されてもよい。
【0019】
図1に戻り、企業プロフィールが登録されると、飲食物セットのプランの一覧が幹事端末に表示される。図2の(B)には、「プラン一覧」として幹事端末に表示される、飲食物セットのプランの一覧の具体例が示されている。
また、図2の(C)には、「あなたにおすすめプラン」として幹事端末に表示される、飲食物セットのプランの一覧の具体例が示されている。「あなたにおすすめプラン」とは、登録された企業プロフィールの内容や、過去のオーダー履歴に基づいて、その会社あるいはその参加者にとって好適なプランとしてリコメンドされるものをいう。具体的には例えば、上述した図2の(A)の企業プロフィールのうち、NG食材、アレルギー、及びその他の情報が考慮されたプランが、「あなたにおすすめプラン」として幹事端末に表示される。
これにより、その会社やその参加者に合わせた飲食物セットのプランが提案される。これにより、幹事は、オンライン飲み会を開催する度に飲食物セットのプランを選択する手間を省くことができる。
【0020】
また、本サービスでは、幹事がオンライン飲み会をオーダーする際、そのオンライン飲み会の利用シーンとして、オンライン飲み会の趣旨や目的を指定することができる。具体的には例えば、図2の(D)に示すような画面が幹事端末に表示される。即ち、幹事は、「ノリノリ」、「派手に飲みたい」、「真面目な会」、「初対面」、「ビジネス」、及び「ランチ」と夫々表記されたボタン(ソフトウェアボタン)のうちいずれか1以上のボタンを押下する操作を行う。
また、図示はしないが、幹事は、配送される飲食物セットの態様をカスタマイズすることができる。具体的には例えば、包装箱の装飾を選択することもできる。この場合、楽しい感じ、派手な感じ、落ち着いた感じ、シンプルな感じなど、様々なタイプの装飾を選択することができる。
さらに、所定のロゴが付されたコースター等を包装箱の中に入れることもできる。これにより、例えば本サービスを利用して、ある参加者の誕生日パーティーをオンライン飲み会で行う場合、主役となる参加者に配送される飲食物セットの包装箱のみを派手なデザインのものにすることもできる。また、「Happy Birthday」というロゴが付された小物を、主役となる参加者に配送される飲食物セットの包装箱の中にのみ入れることもできる。
なお、図2の(D)には、「ランチ」と表記されたボタンが押下された例が示されている。この場合、登録された企業プロフィールの内容の他に、オンライン飲み会がランチであることが考慮されたプランが、「あなたにおすすめのプラン」として幹事端末に表示される。
【0021】
オンライン飲み会のプランの一覧は、選択可能な態様で幹事端末に表示される。具体的には例えば、図2の(B)及び(C)に示すように、「ご注文はこちらから」と表記されたボタンが幹事端末に表示される。幹事が「ご注文はこちらから」と表記されたボタンを押下すると、オンライン飲み会のプランが決定する。なお、「詳細はこちら」と表記されたボタンが押下されると、オンライン飲み会のプランの詳細な情報(図示せず)が幹事端末に表示される。
【0022】
上述した例では、幹事が所属する会社が本サービスを初めて利用してオンライン飲み会をオーダーすることを前提としている。これに対して、過去にオンライン飲み会をオーダーした実績のある会社に所属する幹事は、オーダーの履歴を利用した簡易な手法によりオーダーすることもできる。以下、このようなオーダーのことを「再オーダー」と呼ぶ。
具体的には例えば、図2の(E)に示すような、オンライン飲み会毎のステータスを示す画面が幹事端末に表示される。幹事は、対象となるオンライン飲み会について、「再オーダー」と表記された項目のチェックボックスにチェックを入れる。これにより、幹事は、過去と同じ内容で容易に再オーダーすることができる。
例えば、前回と同じ参加者、同じ飲食物セットでオーダーしたいような時に再オーダーを利用する。この場合、各参加者に対しては、前回のオンライン飲み会の内容が自動入力された申込フォームが送信される。申込フォームを受信した参加者は、必要に応じて配送日程やドリンクプラン等を変更することができる。そして、内容に問題なければ所定の返信用のボタン(例えば「OK」と表記されたボタン)を押下するだけで申込みを完了させることができる。
なお、図2の(E)の例では、過去にオーダーしたが結果的に見送り(キャンセル)になった、「キックオフパーティー」という名称のオンライン飲み会が、再オーダーの対象として選択されている。
【0023】
図1に戻り、幹事は、オンライン飲み会をオーダーする際、そのオンライン飲み会の参加者を登録する。オンライン飲み会の参加者が登録されると、幹事によるオンライン飲み会のオーダーが受付けられる。なお、このタイミング(オーダーが受付けられるタイミング)で登録される参加者の情報は特に限定されないが、後述する申込フォームの宛先となるメールアドレスが少なくとも登録される。
【0024】
本サービスでは、オンライン飲み会のオーダーが受付けられると、そのオンライン飲み会のn人の参加者(本例ではm人の幹事含む)への通知が夫々行われる(ステップS2)。
具体的には、オンライン飲み会の参加者として登録された者に対して、所定の申込フォームが送信される。この申込フォームには、オンライン飲み会の参加者が事前に取得しておくべき情報(例えば開催目的や開催日程等)や、参加者に飲食物セットを配送するサービス提供者が事前に取得しておくべき情報(例えば配送先や配送希望日時等)を入力する欄等が含まれる。
【0025】
図3及び図4には、オンライン飲み会の参加者に送信される申込フォームの具体例が示されている。なお、図3の(A)及び(B)、図4の(A)乃至(C)の夫々に示す画面は、全体で1つの申込フォームを形成する。つまり、参加者は、参加者端末に表示された画面をスライドさせながら、入力欄に入力する操作や、選択ボタンを押下する操作を行うことで申込フォームを完成させる。なお、申込フォームにおいて入力され又は選択される情報は特に限定されない。例えば参加者に関する情報(以下、「参加者情報」と呼ぶ)や、オンライン飲み会に対する要望や問い合わせ(以下、「要望等」と呼ぶ)が含まれる。
【0026】
具体的には例えば、図3の(A)に示すように、オンライン飲み会の参加者が事前に取得しておくべき情報として、主催する組織の名称(会社名)、開催日程、プランの内容(飲食物セットの内容)等が表示される。参加者は、図3の(A)に示す画面の内容を閲覧することで、オンライン飲み会の内容を把握することができる。
【0027】
また例えば、図3の(B)に示すように、参加者に飲食物セットを配送するサービス提供者が事前に取得しておくべき情報の入力フォームとして、年齢認証の有無、及びドリンクプランの夫々を選択するためのボタンが表示される。参加者は、図3の(B)に示す入力フォームに所定の入力操作(例えばボタンを押下する操作)を行う。
【0028】
また例えば、図4の(A)に示すように、参加者に飲食物セットを配送するサービス提供者が事前に取得しておくべき情報の入力フォームとして、参加者情報(図4の(A)の例では「お客様情報」)の入力欄が表示される。参加者は、図4の(A)に示す入力フォームに所定の入力操作(例えば入力欄に参加者情報を入力する操作)を行う。
具体的には例えば、参加者は、参加者情報として、参加者の姓名、姓名のふりがな、メールアドレス、電話番号等を入力する。なお、メールアドレスは、申込フォームの送受信用に既に用いられているものと異なるサブアドレスとして登録することができる。
【0029】
また例えば、図4の(B)及び(C)に示すように、参加者に飲食物セットを配送するサービス提供者が事前に取得しておくべき情報の入力フォームとして、参加者情報(図4の(B)及び(C)の例では「配送先のご住所と日程」)の入力欄が表示される。参加者は、図4の(B)及び(C)に示す入力フォームに所定の入力操作(例えば入力欄に参加者情報を入力する操作)を行う。
【0030】
具体的には例えば、参加者は、参加者情報として、飲食物セットの配送先に関する情報(郵便番号、都道府県、市区町村、番地等、建物名・部屋番号)、配送日程(配送日、配送時間)、及び要望を入力する。ここで、「要望」には、オンライン飲み会に対する種々の要望を入力することができる。具体的には例えば、飲食物セットに対する要望として、嫌いな食べ物、アレルギーに関する情報、思想信条に基づく情報等を入力することができる。そして、要望として入力された内容が考慮された飲食物セットがその参加者に配送される。つまり、幹事により基本的なプランが選択されるが、そのプランの飲食物セットの内容はすべての参加者について完全同一ではなく、参加者夫々の要望に応じて内容を柔軟に変化させることができる。例えば、幹事により選択された飲食物セットのプランにはエビが含まれる場合、エビに対してアレルギーを持つ参加者は、申込フォームの「要望」にその旨を入力する。これにより、その参加者に配送される飲食物セットについてのみエビが含まれないようにする(例えば代替食材として他の海産物が含まれるようにする)ことができる。
【0031】
このように、本サービスでは、申込フォームに入力された情報が参加者情報として登録されるので、次回の申込時に入力内容を自動反映させることができる。その結果、参加者の利便性を向上させることができる。
【0032】
参加者は、申込フォームのうち、「利用規約」と表記されたリンクボタンを押下することで表示される利用規約を確認する。そのうえで、「利用規約について同意する」という表記の左脇に表示されたチェックボックスにチェックを入れる。すると、「次へ」と表記されたボタンがアクティブになる。そして、参加者が「次へ」と表記されたボタンを押下すると、申込フォームがサービス提供者に送信される。具体的には、参加者端末に入力された情報が、サービス提供者により管理される情報処理装置(例えば図6のサーバ1)に送信される。
【0033】
図1に戻り、本サービスでは、申込フォームに入力された内容に基づいて、オンライン飲み会が開催される前の所定のタイミングで、参加者に飲食物のセットが配送される(ステップS3)。そして、本サービスの特徴として、オンライン飲み会のオーダーが受付けられてから、飲食物セットが配送されるまでの間、幹事の支援が行われる。即ち、幹事と参加者との間で形成される1対nの関係において生じ得る、幹事の不安を解消させるための支援が行われる。
具体的には、図5に示すように、幹事端末には、幹事を支援するための情報として、オンライン飲み会の開催日、オンライン飲み会の名称、飲食物セットのプラン、申込フォームへの入力の状況、参加者からの要望等に対する対応の状況、及び飲食物セットの配送の状況等に関する情報が表示される。申込フォームへの入力の状況は、「入力済」又は「未入力」と表示されるとともに、参加者全体に対する入力済の割合と、未入力の割合とが円グラフで表示される。また、図示はしないが、円グラフには、「入力済の割合」及び「未入力の割合」ではなく(又はそれとともに)、「入力済の人数」及び「未入力の人数」が表示されてもよい。
これにより、幹事は、幹事端末に表示された情報を視認することで、申込フォームへの入力の状況を参加者毎に確認することができる。その結果、例えば幹事は、住所や配達時間等の情報の入力が完了の有無、飲食物セットのオーダーの有無、飲食物セットの配送の状況といったような、従来であれば当然の如く幹事が抱えることとなる心配事がなくなる。つまり、申込フォームへの入力が完了しているかどうかについて不安を抱えながら申込フォームへの入力締切日を待つ必要がなくなる。また、サービス提供者に対する問い合わせの量が減ることも期待できる。
【0034】
また例えば、幹事と参加者の関係が、上司と部下の関係にあったり、サプライヤーとバイヤーの関係にあったりする場合がある。このような場合、両者の人間関係やその時々の空気感等により、幹事側から参加者側に積極的に申込フォームの入力の状況を確認したり、必要に応じて入力を催促したりすることが容易にできない場合や、気を揉んでしまう場合が多くある。
【0035】
これに対して、本サービスでは、参加者に対して、申込フォームへの入力を催促するためのメール等が自動で送信されるように設定することができる。また、参加者に対する入力の催促を、幹事が主体となって直接的に行った方が良い結果が得られることが予想される場合には、申込フォームへの入力を催促するためのメール等が自動で送信されないように設定することもできる。具体的には例えば、図5に示すような画面が幹事端末に表示される。幹事は、幹事端末に表示された画面を視認するだけで、オンライン飲み会の参加者の夫々の氏名、メールアドレス、申込フォームの自動催促の有無、飲食物セットに対する参加者からの要望等、及び飲食物セットの配送の状況を把握することができる。
【0036】
ここで、申込フォームの自動催促の有無については、参加者毎に自動催促の項目に配置された切替スイッチのONとOFFとを切り替えて設定することができる。つまり、「ON」が設定されている場合には、その参加者に対して申込フォームの自動催促が行われる。参加者に対する催促の手法は特に限定されず、例えばメールやアラートにより報知する手法を採用することもできる。これに対して、「OFF」が設定されている場合には、申込フォームの自動催促が行われない。
これにより、例えば申込フォームへの入力の状況が未入力だからといって闇雲に催促すると逆効果となる場合もある。つまり、人間関係や温度感によっては幹事から直接的に催促した方が良い結果が得られることが予想される場合があるので、そのような場合に柔軟に対応することができる。なお、図5の例では、6名の参加者のうち「岩崎」という参加者の自動催促のみが「OFF」と設定されている。
【0037】
また、飲食物セットに対する参加者からの要望等については、要望等の有無、解決済みかどうか等が表示される。このような参加者からの要望等は、対応履歴として管理される。
具体的には例えば、「飲食物セットに炭酸系のドリンクを加えないで欲しい」、「飲食物セットにエビやカニを入れないで欲しい」、といった参加者からの要望等に対して、「解決」又は「未解決」と表示される。また、参加者とサービス提供者との間で具体的にどのようなやり取りがあったのかを幹事側で閲覧することもできる。なお、この閲覧については、アクセス制限を設けることもできる。また、幹事は、必要に応じてコメント(図示せず)を入力することもできる。これにより、幹事の不安が解消されると当時に、参加者からの要望等が解決されたかどうかを容易に確認することができる。また、サービス提供者に対する種々の問い合わせの件数を減らすことができる。
【0038】
また、飲食物の配送の状況については、配送完了の有無、送り状の番号等が表示される。例えば図5に示すように、配送状況(送り状)の項目に送り状番号のリンクボタンB1乃至B3を設けて、配送を担当する運送会社の配送状況を確認したり、必要に応じて問合せをしたりすることもできる。この場合、例えば「持ち戻り〇回」といった情報を幹事が把握することもできるので、必要に応じて幹事が参加者に代わって飲食物セットの配送先を変更する等の手続きを行うこともできる。これにより、オンライン飲み会が開催されても飲食物セットが届かないといったトラブルや、運送会社の再配送の手間を削減することができる。
【0039】
以上のように、本サービスによれば、幹事と参加者との間で形成されるm対nの関係において生じ得る幹事の不安を解消させることができる。
【0040】
図6は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバを含む、情報処理システムの構成を示す図である。
【0041】
図6に示す情報処理システムは、サーバ1と、幹事端末2と、参加者端末3-1乃至3-nと、運送業者サーバ4とを含む。
なお、上述したように、本実施形態では幹事は1人(m=1)とされているため、幹事端末2は1台のみ図6に描画されているが、幹事がm人(mはnより小さい2以上の整数値)の場合、m台の幹事端末2が情報処理システムに設けられる。
また、幹事は、参加者の立場では、参加者端末3-k(kは1乃至nのうち任意の整数値)を操作するものとし、説明の便宜上、図6においては、幹事端末2と参加者端末3-kとは別機器として別々に描画されている。しかしながら、実際には、幹事により操作される幹事端末2と参加者端末3-kは同一機器であることが多いと想定される。
また、運商業者も複数存在する場合があり、その場合には、運送業者の数だけ運送業者サーバ4が設けられる。
【0042】
サーバ1と、幹事端末2と、参加者端末3-1乃至3-nと、運送業者サーバ4とは、インターネット(Internet)等のネットワークNWを介して相互に接続されている。なお、ネットワークNWは、その形態は特にインターネットに限定されず、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi、LAN(Local Area Network)等を採用することもできる。
【0043】
サーバ1は、サービス提供者により管理される情報処理装置である。サーバ1は、幹事端末2、及び参加者端末3-1乃至3-nの各動作を管理する。また、サーバ1は、運送業者サーバ4から提供される情報(例えば飲食物セットの配送状況を示す情報)を取得する。
【0044】
幹事端末2は、オンライン飲み会の幹事により操作される情報処理装置である。幹事端末2は、例えばスマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等で構成される。
【0045】
参加者端末3-1乃至3-nの夫々は、オンライン飲み会のn人の参加者の夫々により操作される情報処理装置である。なお、参加者端末3-1乃至3-nの夫々を個別に説明する必要がない場合、これらをまとめて「参加者端末3」と呼ぶ。参加者端末3は、例えばスマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等で構成される。
【0046】
運送業者サーバ4は、運送業者(図示せず)により管理される情報処理装置である。運送業者サーバ4は、運送業者により行われる飲食物セットの配送状況を提供する。
【0047】
図7は、図6の情報処理システムのうち、サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0048】
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memoy)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20と、を備えている。
【0049】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0050】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0051】
入力部16は、各種ハードウェア釦等で構成され、操作者の指示操作に応じて各種情報を入力する。
出力部17は、液晶等のディスプレイにより構成され、各種画像を表示する。
【0052】
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNWを介して他の装置(幹事端末2、参加者端末3、及び運送業者サーバ4等)との間で行う通信を制御する。
【0053】
ドライブ20は、必要に応じて設けられる。ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア40が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア40から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア40は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0054】
このような図6のサーバ1の各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、サーバ1で後述する各種処理の実行が可能になる。
なお、図示はしないが、図6の情報処理装置のうち、幹事端末2、及び参加者端末3も、図7に示すハードウェア構成を有している。このため、幹事端末2、及び参加者端末3のハードウェア構成についての説明は省略する。ただし、幹事端末2、及び参加者端末3が、スマートフォンやタブレットで構成される場合には、入力部16及び出力部17として、タッチパネルを有している。
【0055】
図8は、図7のサーバにより実行が制御される処理のうち、幹事支援処理を実現させる機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0056】
「幹事支援処理」は、オンライン飲み会が開催される場合に、サーバ1のCPU11により実行が制御される処理の1つである。
具体的には例えば、「幹事支援処理」では、幹事によりオンライン飲み会が企画されると、以下の処理が実行される。即ち、飲食物セットのオーダーを受付ける処理、オンライン飲み会の開催を参加者に通知する処理、参加者からの申込みを受付ける処理、飲食物セットの配送の制御する処理が実行される。
【0057】
図8に示すように、サーバ1のCPU11においては、幹事支援処理の実行が制御される場合には、オーダー受付部101と、申込受付部102と、状況提示部103と、催促制御部104と、催促指定受付部105とが機能する。また、サーバ1の記憶部18の一領域には、組織DB181と、参加者DB182とが設けられている。組織DB181には、企業プロフィールが記憶されて管理されている。参加者DB182には、参加者情報が記憶されて管理されている。
【0058】
オーダー受付部101は、オンライン飲み会の開催に関する情報と、オンライン飲み会のn人の参加者の夫々の参加者情報と、n人の参加者の夫々に配送される飲食物セットのプランに関する情報とを受付ける。
【0059】
申込受付部102は、オーダー受付部101により受付けられた情報に基づいて、参加者がオンライン飲み会に参加するために必要となる情報を、その参加者に提示するとともに、その参加者により申込フォームに入力された情報(オンライン飲み会に参加する旨及び飲食物セットの配送の手配の申込みを含む情報)を受付ける。
具体的には例えば、申込受付部102は、図6の参加者端末3-1乃至3-nの夫々に表示された、図3及び図4の申込フォームに対して夫々入力された情報を夫々受付ける。
【0060】
状況提示部103は、申込受付部102による受付状況と、飲食物セットの配送状況とを幹事に提示する。
具体的には例えば、状況提示部103は、図6の幹事端末2に図5の画面を表示させる制御を実行する。
【0061】
また、状況提示部103は、申込受付部102による受付状況として、オンライン飲み会のn人の参加者の夫々による申込フォームへの入力状況を、所定のグラフの形式により幹事に提示する。
具体的には例えば、状況提示部103は、オンライン飲み会のn人の参加者の夫々による申込フォームへの入力状況を、図5の右上に示す円グラフにプロットさせる。
【0062】
また、状況提示部103は、飲食物セットの配送を行う運送業者により提供される、飲食物セットの配送状況を示す情報にアクセスするための情報を提示する。
具体的には例えば、状況提示部103は、運送業者により提供される、飲食物セットの配送状況を示す情報にアクセス可能なリンクボタンB1乃至B3を、図5の画面の配送状況(送り状)の項目に表示する制御を実行する。
【0063】
催促制御部104は、オンライン飲み会の参加者のうち、申込フォームへの入力操作が完了していない参加者に対する催促の制御を実行する。
【0064】
催促指定受付部105は、催促制御部104の制御による催促を行わせるか否かの指定を幹事端末2から受付ける。
即ち、催促指定受付部105は、申込フォームへの入力操作が完了していない参加者に対する催促を行わせるか否かの指定を幹事端末2から受付ける。
具体的には例えば、図5の画面の自動催促の項目に配置された切替スイッチの設定結果を受付ける。
【0065】
以上本発明の情報処理装置の一実施形態について説明したが、本発明は上述した本実施形態に限るものではない。また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙に過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0066】
例えば上述の実施形態では、幹事が飲食物セットのプランを選択することでオンライン飲み会をオーダーするが、これに限定されない。幹事は、飲食物セットのプランの他に、飲食物を単品でオーダーすることもできる。具体的には例えば、図9に示すような注文画面から飲食物を単品でオーダーすることができる。
即ち、図9の注文画面には、参加者に配送可能な飲食物として、串揚のメニューが表示されている。串揚のメニューには、8種類の串揚げA乃至Hが表示されている。また、破線で示された領域F1には、個々の串揚げのオーダー数量(本数)を指定するための選択ボタンが配置されている。幹事は、個々の串揚げのオーダー数量(本数)を選択することで飲食物を単品でオーダーすることができる。
【0067】
また例えば、上述の実施形態では、ある会社に所属する参加者が参加するオンライン飲み会の例が示されているが、これに限定されない。参加者は会社以外の組織に所属していてもよい。また、参加者は同一の組織に所属していなくてもよいし、何の組織にも所属していなくてもよい。また、幹事と参加者は同一の組織に所属している必要もない。
【0068】
また例えば、上述の実施形態では参加者による飲食物の摂取を対象としているが、これに限定されない。参加者による何らかのものの使用又は摂取を対象とすることができる。具体的には例えば、n人の参加者が1つのゲームを楽しむ場合に、そのゲームに使用する物がn人の参加者の夫々に配送されるようにすることもできる。
【0069】
また例えば、上述の実施形態では企業プロフィールを登録することとなっているが、これは必須ではない。例えば企業名のみを登録するだけでもよい。
【0070】
また例えば、上述の実施形態では、オーダーが受付けられるタイミングで、申込フォームの宛先となるメールアドレスが少なくとも登録されるが、これは必須ではない。例えばオーダーが受付けられるタイミングでメールアドレスが登録されなくてもよい。この場合、例えば申込フォームを表示させる所定のURL(Uniform Resource Locator)が参加者端末3に表示されるようにしてもよい。
【0071】
また、図6に示すシステム構成や、図7に示すハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
【0072】
換言すると、図8に示す機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。
即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロック及びデータベースを用いるのかは特に図8の例に限定されない。また、機能ブロックの存在場所も、図8に特に限定されず、任意でよい。例えば、サーバ1の機能ブロック及びデータベースを、幹事端末2、参加者端末3、又は図示せぬ他の情報処理装置等に移譲させてもよい。
また、1つの機能ブロック及びデータベースは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0073】
また例えば、一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0074】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図7のリムーバブルメディア40により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディア40は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini-Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図7のROM12や記憶部18に含まれるハードディスク等で構成される。
【0075】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0076】
以上まとめると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を取れば足り、各種各様な実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理装置は、
n人(nは2以上の整数値)の参加者の夫々がm人(mはnより小さい整数値)の幹事による取り仕切りのもと所定のネットワークを介して物を夫々使用又は摂取しながら会話する場(例えば上述のオンライン飲み会)を支援する情報処理装置(例えば図8のサーバ1)において、
前記場に関する第1情報(例えば上述のオンライン飲み会の開催日程や名称等)と、前記n人の参加者の夫々に関する第2情報(例えば上述の企業プロフィールや参加者情報)と、前記n人の夫々の参加者に夫々配送される物であって前記n人の参加者が前記場で使用又は摂取する夫々の物(例えば上述の飲食物セット)に関する第3情報(例えば上述の飲食物セットのプラン)とを受付ける第1受付手段(例えば図6のオーダー受付部101)と、
前記第1受付手段により受付けられた、前記第1情報、前記第2情報、及び前記第3情報に基づいて、当該参加者が前記場に参加するために必要となる情報を当該参加者に提示するとともに、当該参加者が当該場に参加する旨及び前記物の配送の手配の申込み(例えば図3及び図4の申込フォームに入力される情報)を受付ける第2受付手段(例えば図6の申込受付部102)と、
前記第2受付手段による前記申込みの受付状況に関する第4情報と、前記参加者に対する前記物の配送状況に関する第5情報とを前記幹事に提示する提示手段(例えば図6の状況提示部103)と、
を備える。
【0077】
つまり、n人(nは2以上の整数値)の参加者の夫々がm人(mはnより小さい整数値)の幹事による取り仕切りのもと所定のネットワークを介して物を夫々使用又は摂取しながら会話する場に関する第1情報と、n人の参加者の夫々に関する第2情報と、n人の夫々の参加者に夫々配送される物であって、n人の参加者がその場で使用又は摂取する夫々の物に関する第3情報とが受付けられる。そして、受付けられた、第1情報、第2情報、及び第3情報に基づいて、参加者がその場に参加するために必要となる情報がその参加者に提示されるとともに、参加者がその場に参加する旨及び物の配送の手配の申込みが受付けられる。すると、申込みの受付状況に関する第4情報と、参加者に対するその物の配送状況に関する第5情報とが幹事に提示される。
これにより、いわゆる「オンライン飲み会」や「オンラインパーティー」の幹事とその参加者との間に1対nの関係が形成される場合に生じ得る幹事の不安を解消させることができる。
【0078】
また、前記参加者のうち、前記申込みが完了していない前記参加者に対する催促の制御を実行する催促制御手段(例えば図6の催促制御部104)と、
前記催促制御手段による前記催促を行わせるか否かの指定を前記幹事から受付ける第3受付手段(例えば図6の催促指定受付部105)と、
をさらに備えることができる。
【0079】
つまり、参加者のうち、その場に参加する旨の申込みが完了していない参加者に対する催促の制御が実行される。すると、催促を行わせるか否かについての幹事からの指定が受付けられる。
これにより、例えば申込が完了していないからといって闇雲に催促の実行が制御されると逆効果となる場合もある。つまり、人間関係や温度感によっては幹事から直接的に催促した方が良い結果が得られることが予想される場合があるので、そのような場合に柔軟に対応することができる。
【0080】
また、前記提示手段は、
前記第4情報として、前記n人の参加者の夫々の前記申込みの有無を示す状況を、所定のグラフの形式により前記幹事に提示することができる。
【0081】
つまり、参加者の夫々の申込みの有無を示す状況が、所定のグラフの形式により幹事に提示される。
これにより、幹事は、提示されたグラフを視認することで、n人の参加者の申込状況を参加者毎に容易に把握することができる。
【0082】
また、前記提示手段は、
前記第5情報として、前記n人の参加者の夫々の物の配送を行う1以上の者(例えば上述の運送業者)の夫々から提供される、前記配送状況を示す情報にアクセスするための情報(例えば図5のリンクボタンB1乃至B3)をさらに提示することができる。
【0083】
つまり、n人の参加者の夫々に物の配送を行う1以上の者の夫々により提供される、配送状況を示す情報にアクセスするための情報が幹事に提示される。
これにより、参加者に配送されるべき物が届かないといったトラブルや、再配送の手間を削減することができる。
【符号の説明】
【0084】
1・・・サーバ、2・・・幹事端末、3-1乃至3-n・・・参加者端末、4・・・運送会社サーバ、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、14・・・バス、15・・・入出力インターフェース、16・・・出力部、17・・・入力部、18・・・記憶部、19・・・通信部、20・・・ドライブ、40・・・リムーバブルメディア、101・・・オーダー受付部、102・・・申込受付部、103・・・状況提示部、104・・・催促制御部、105・・・催促指定受付部、181・・・組織DB、182・・・参加者DB、NW・・・ネットワーク、B1乃至B3・・・ボタン、F1・・・表示領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9