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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022113596
(43)【公開日】2022-08-04
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220728BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021009930
(22)【出願日】2021-01-25
(71)【出願人】
【識別番号】598033848
【氏名又は名称】株式会社アスカネット
(74)【代理人】
【識別番号】100194478
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 文彦
(74)【代理人】
【識別番号】100187838
【弁理士】
【氏名又は名称】黒住 智彦
(72)【発明者】
【氏名】村上 大吉朗
(72)【発明者】
【氏名】徳村 秀晃
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC14
(57)【要約】
【課題】慶事報告したい相手に適切に報告でき、かつ送られたメッセージを手軽に見返すことができる情報処理装置及び慶事報告プログラムを提供する。
【解決手段】差出人端末1から、受取人宛ての第一メッセージを含む慶事報告情報を入力可能にする慶事報告待受部11aと、入力された慶事報告情報を受取人端末2に共有可能にする慶事報告情報共有部11bと、共有された慶事報告情報を受取人端末2で表示する慶事報告情報表示部11cと、受取人端末2から差出人への第二メッセージを入力可能にする第二メッセージ待受部11dと、入力された第二メッセージを差出人端末1で表示可能にする第二メッセージ表示部11eと、慶事報告情報と第二メッセージとをレイアウト可能でさらにそれを印刷可能にする印刷受注部11jと、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
慶事を報告する差出人が有する差出人端末と、その報告を受け取る受取人が有する受取人端末と、がネットワークを介して接続される情報処理装置であって、
前記差出人端末から、前記受取人宛ての第一メッセージを含む慶事報告情報を入力可能にする慶事報告待受部と、
入力された前記慶事報告情報を前記受取人端末に共有可能にする慶事報告情報共有部と、
共有された前記慶事報告情報を前記受取人端末で表示する慶事報告情報表示部と、
前記受取人端末から前記差出人への第二メッセージを入力可能にする第二メッセージ待受部と、
入力された前記第二メッセージを前記差出人端末で表示可能にする第二メッセージ表示部と、
前記慶事報告情報と前記第二メッセージとをレイアウト可能でさらにそれを印刷可能にする印刷受注部と、を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記差出人端末で表示可能となった前記第二メッセージは複数存在し、
前記印刷受注部において、前記複数の第二メッセージの中から印刷するものが選択されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記受取人端末から前記差出人へ送るお祝い金の額を指定可能なお祝い金指定部と、
前記受取人端末で指定されたお祝い金を前記差出人へ送金する指示を受けるお祝い金送金指示部と、をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記受取人端末から前記差出人へ送るプレゼントを選択可能にするプレゼント選択部と、
前記受取人端末で選択されたプレゼントを前記差出人へ送付する指示を出すプレゼント送付指示部と、をさらに備えることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項5】
慶事を報告する差出人が有する差出人端末と、その報告を受け取る受取人が有する受取人端末と、がネットワークを介して接続されるシステムにおいて実行されるプログラムであって、
差出人端末から、前記受取人宛ての第一メッセージを含む慶事報告情報を入力可能にする慶事報告待受ステップと、
入力された前記慶事報告情報を前記受取人端末に共有可能にする慶事報告情報共有ステップと、
共有された前記慶事報告情報を前記受取人端末で表示する慶事報告情報表示ステップと、
前記受取人端末から前記差出人への第二メッセージを入力可能にする第二メッセージ待受ステップと、
入力された前記第二メッセージを前記差出人端末で表示可能にする第二メッセージ表示ステップと、
前記慶事報告情報と前記第二メッセージとをレイアウト可能でさらにそれを印刷可能にする印刷受注ステップと、を実行することを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、慶事を報告する差出人が有する差出人端末と、その報告を受け取る受取人が有する受取人端末と、がネットワークを介して接続される情報処理装置及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
出産報告のような慶事報告を行う場合、電話、SNS、メール等の方法がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特に近年ではSNSを使用することも多く、SNSに投稿することで一度に多くの友人知人に報告することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】フェイスブック,インク.、“facebook”、[online]、[令和3年1月17日検索]、インターネット〈URL:https://www.facebook.com/〉
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特別親しいわけではないが付き合いで知人とSNS上で繋がっていることも多くあり、出産等をSNSで繋がっている人全員に伝えたいわけではないことも多い。
【0006】
また、もらった祝福の言葉を後で見返したい場合には、SNSでのタイムラインを遡らなくてはならず、手軽に見返すことができないという課題がある。
【0007】
そこで、本発明の目的とするところは、慶事報告したい相手に適切に報告でき、かつ送られたメッセージを手軽に見返すことができる情報処理装置及び慶事報告プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の情報処理装置(10)は、
慶事を報告する差出人が有する差出人端末(1)と、その報告を受け取る受取人が有する受取人端末(2)と、がネットワーク(100)を介して接続される情報処理装置(10)であって、
差出人端末(1)から、前記受取人宛ての第一メッセージを含む慶事報告情報を入力可能にする慶事報告待受部(11a)と、
入力された前記慶事報告情報を前記受取人端末(2)に共有可能にする慶事報告情報共有部(11b)と、
共有された前記慶事報告情報を前記受取人端末(2)で表示する慶事報告情報表示部(11c)と、
前記受取人端末(2)から前記差出人への第二メッセージを入力可能にする第二メッセージ待受部(11d)と、
入力された前記第二メッセージを前記差出人端末(1)で表示可能にする第二メッセージ表示部(11e)と、
前記慶事報告情報と前記第二メッセージとをレイアウト可能でさらにそれを印刷可能にする印刷受注部(11j)と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、請求項2に記載の情報処理装置(10)は、
前記差出人端末(1)で表示可能となった前記第二メッセージは複数存在し、
前記印刷受注部(11j)において、前記複数の第二メッセージの中から印刷するものが選択されることを特徴とする。
【0010】
また、請求項3に記載の情報処理装置(10)は、
前記受取人端末(2)から前記差出人へ送るお祝い金の額を指定可能なお祝い金指定部(11h)と、
前記受取人端末(2)で指定されたお祝い金を前記差出人へ送金する指示を出すお祝い金送金指示(11i)部と、をさらに備えることを特徴とする。
【0011】
また、請求項4に記載の情報処理装置(10)は、
前記受取人端末(2)から前記差出人へ送るプレゼントを選択可能にするプレゼント選択部(11f)と、
前記受取人端末(2)で選択されたプレゼントを前記差出人へ送付する指示を受けるプレゼント送付指示部(11g)と、をさらに備えることを特徴とする。
【0012】
また、請求項5に記載のプログラムは、
慶事を報告する差出人が有する差出人端末(1)と、その報告を受け取る受取人が有する受取人端末(2)と、がネットワーク(100)を介して接続されるシステムにおいて実行されるプログラムであって、
差出人端末(1)から、前記受取人宛ての第一メッセージを含む慶事報告情報を入力可能にする慶事報告待受ステップと、
入力された前記慶事報告情報を前記受取人端末(2)に共有可能にする慶事報告情報共有ステップと、
共有された前記慶事報告情報を前記受取人端末(2)で表示する慶事報告情報表示ステップと、
前記受取人端末(2)から前記差出人への第二メッセージを入力可能にする第二メッセージ待受ステップと、
入力された前記第二メッセージを前記差出人端末(1)で表示可能にする第二メッセージ表示ステップと、
前記慶事報告情報と前記第二メッセージとをレイアウト可能でさらにそれを印刷可能にする印刷受注ステップと、を実行することを特徴とする。
【0013】
ここで、上記括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための形態に掲載された対応要素または対応事項を示す。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、入力された慶事報告情報を受取人端末に共有可能にするので、慶事報告したい相手に適切に報告することができる。
また、慶事報告情報と第二メッセージとをレイアウト可能でさらにそれを印刷可能にするので、送られたコメントを手軽に見返すことができる。
【0015】
また、本発明によれば、受取人端末から差出人へ送るプレゼントを選択可能にし、受取人端末で選択されたプレゼントを差出人へ送付する指示を出すので、プレゼントについてミスマッチも起きない。
【0016】
また本発明によれば、受取人端末から差出人へ送るお祝い金の額を指定可能で、受取人端末で指定されたお祝い金を差出人へ送金する指示を出すので、お祝い金を送金することもできる。
【0017】
なお、本発明の情報処理装置及びプログラムのように、差出人端末から慶事報告情報を入力及び共有可能で、受取人端末からの第二メッセージとともに慶事報告情報を印刷可能にする点は、上述した非特許文献1には全く記載されていない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の第一実施形態に係る情報処理装置を含むシステムのシステム構成図である。
図2】本発明の第一実施形態に係る情報処理装置の構成概要を示す図である。
図3】本発明の第一実施形態に係るプログラムの処理を示すシーケンス図である。
図4】本発明の第二実施形態に係るプログラムの処理を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(第一実施形態)
図1乃至図3を参照して、本発明の第一実施形態に係る情報処理装置10及びプログラムを説明する。
1.全体構成
情報処理装置10には、差出人端末1と、受取人端末2と、がネットワーク100を介して接続されており、相互に通信可能となっている。
差出人端末1は、結婚や出産等の慶事を報告する差出人が有する通信手段を備えた端末であり、スマートフォン、タブレット端末、または家庭や企業に広く普及している一般的なパソコンである。
受取人端末2は、差出人からの報告を受け取る受取人が有する通信手段を備えた端末であり、スマートフォン、タブレット端末、または家庭や企業に広く普及している一般的なパソコンである。
差出人端末1と受取人端末2とは、汎用のものであるため、ここでは詳細な説明を省略する。また、差出人端末1と受取人端末2はそれぞれ複数存在するが、ここでは簡単のためそれぞれ1つを説明する。
【0020】
情報処理装置10は、汎用のサーバ向けのコンピュータであり、制御部11と、記憶部12と、を備える。
【0021】
制御部11は、例えば、中央処理装置(CPU)により実現されるもので、記憶部12に記憶された所定のプログラムに従って動作し、種々の機能を実現する。
【0022】
記憶部12は、様々な情報を記憶する不揮発性の記憶媒体と揮発性の記憶媒体を備える。
不揮発性の記憶媒体は、例えばハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)等のストレージデバイスにより実現され、制御部11を作動させる各種プログラムを記憶する。
揮発性の記憶媒体は、例えばランダムアクセスメモリ(RAM)等のメモリにより実現され、制御部11が動作する際に一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶する。
なお、記憶部12は、情報処理装置10と通信可能な別の装置に配するようにすることも可能である。
【0023】
2.制御部11の詳細
制御部11は図2に示すように、慶事報告待受部11aと、慶事報告情報共有部11bと、慶事報告情報表示部11cと、第二メッセージ待受部11dと、第二メッセージ表示部11eと、プレゼント選択部11fと、プレゼント送付指示部11gと、お祝い金指定部11hと、お祝い金送金指示11i部と、印刷受注部11jと、を備える。
【0024】
まず、制御部11は、本サービス開始時に差出人端末1のブラウザから差出人の会員登録を求め、差出人の名前や住所等の情報を記憶部12に登録しておく。
【0025】
慶事報告待受部11aは、差出人端末1のブラウザに対して、受取人宛ての第一メッセージを含む慶事報告情報を入力可能にする。第一メッセージとしては例えば「長男が生まれました。名前は××です」といった、報告のメッセージである。
慶事報告用のテンプレートが会社の同僚用、プライベート用といったように複数用意されており、差出人端末1から選択可能である。
【0026】
慶事報告情報には、受取人宛ての第一メッセージ及び、結婚式の写真や子供の画像データ
(写真やイラスト)が含まれる。画像データについて入力可能とは、アップロード可能ということである。
また、この第一メッセージとは差出人が結婚や出産等を報告するテキストデータである。
【0027】
慶事報告情報共有部11bは、差出人端末1のブラウザで入力された慶事報告情報を、受取人端末2に共有可能にする。
これは、慶事報告情報を共有するためのSNS用の共有ボタンを表示するものであってもよいし、慶事報告情報を閲覧可能なサイトのURLを取得するものであってもよい。
この段階においてはこの受取人端末2は具体的にどの(誰の)端末であるかは、差出人端末1及び情報処理装置10のいずれからも特定されていない。
ここで、SNS用の共有ボタンを表示する場合には、差出人端末1に保存された連絡先(アドレス帳)から共有先を選択可能にする。
【0028】
慶事報告情報表示部11cは、共有された慶事報告情報を受取人端末2のブラウザで表示可能にする。
【0029】
第二メッセージ待受部11dは、受取人端末2のブラウザから差出人への第二メッセージを入力可能にする。
第二メッセージとは、差出人からの慶事の報告である第一メッセージに対し、受取人が送るお祝いメッセージのテキストデータである。
【0030】
第二メッセージ表示部11eは、受取人端末2で入力された第二メッセージを、差出人端末1のブラウザで表示可能にする。
【0031】
プレゼント選択部11fは、受取人端末2から差出人へ送るプレゼントを選択可能にする。
ここで、そのプレゼントは受取人端末2から選択可能な候補として、必要な物リストを事前に差出人端末1から指定して作成しておく。
必要な物リストとしては、出産報告の場合には例えば、おむつ(おむつの銘柄)、衣類、食器、食事グッズ、タオル類等である。
【0032】
プレゼント送付指示部11gは、受取人端末2で選択されたプレゼントを差出人へ送付する指示を出す。
【0033】
お祝い金指定部11hは、受取人端末2から差出人へ送るお祝い金の額を指定可能にする。
お祝い金の額をテキストボックスで自由入力可能であってもよいし、選択肢から選択可能であってもよい。
【0034】
お祝い金送金指示11i部は、受取人端末2で指定されたお祝い金を差出人へ送金する指示を受け付ける。
具体的には、差出人がお祝い金を差出人の銀行口座へ振込みを希望する際に、差出人端末1のブラウザから振込み指示を受け付ける。お祝い金が複数の受取人から送金されている場合には、その合計額の振込みとなる。
【0035】
印刷受注部11jは、差出人端末1のブラウザにおいて、差出人が送った慶事報告情報と、受取人から送ってもらったお祝いメッセージである第二メッセージと、をレイアウト可能で、さらにそれを簡易写真アルバムやメッセージボードとして印刷可能にし、印刷指示をする。
差出人端末1で表示可能となった第二メッセージが複数存在している場合には、差出人が印刷を希望する一又は二以上の第二メッセージを選択可能にし、それらを自由にレイアウトして、印刷指示をする。
【0036】
3.プログラムの作動
次に、この情報処理装置10の制御部11が行う制御について、図2を参照しながら説明する。
まず、制御部11は、本サービス開始時に差出人端末1のブラウザから差出人の会員登録を求め、差出人の名前や住所等の情報を記憶部12に記憶しておく(ステップS101(以下、「ステップ」という語を省略する))。
【0037】
また同時にここで、そのプレゼントは受取人端末2から選択可能な候補として、必要な物リストを事前に差出人端末1から指定して作成する(S102)。遠慮したい物リストを作る場合にはここのタイミングで作成する。
【0038】
次に制御部11(11a)は、差出人端末1のブラウザに対して、受取人宛ての第一メッセージを含む慶事報告情報を入力可能にし、差出人端末1から慶事報告情報が入力される(S103)。
次に制御部11(11b)は、差出人端末1のブラウザで入力された慶事報告情報を、受取人端末2に共有可能にし、差出人端末1のブラウザに表示されたSNS用共有ボタンが押下されたときに、その慶事報告情報を受取人端末2に共有する(S104)。
【0039】
次に制御部11(11c)は、共有された慶事報告情報を受取人端末2のブラウザで表示可能にする(S105)。
【0040】
次に制御部11(11d)は、受取人端末2のブラウザから差出人への第二メッセージを入力可能にする。
ここで実際に受取人端末2から差出人への第二メッセージが入力された場合(S106)には、制御部11(11e)はその受取人端末2で入力された第二メッセージを、差出人端末1のブラウザで表示可能にする(S107)。
【0041】
次に制御部11(11f)は、受取人から差出人へ送るプレゼントを、受取人端末2のブラウザで選択可能にする(S108)。
現実的には、慶事報告情報を表示するときに、同時にプレゼントを選択可能にしておく。
【0042】
受取人端末2からプレゼントを選択されたら(S109)、制御部11(11g)はそのプレゼントを差出人へ送付する指示を外部端末(例えばECサイト端末)へ出す(S110)。
もちろん、このタイミングで通常のインターネットショッピングのようにクレジットカードによって決済が行われたり、受取人及び差出人の住所や氏名の情報がその外部端末に提供される。
【0043】
次に、差出人端末1で複数の第二メッセージの中から印刷するものを選択する(S111)。そして差出人端末1から慶事報告情報と第二メッセージとをレイアウトし、印刷の発注を制御部11(11j)に対して行う(S112)。そのレイアウトは用意しているテンプレートから選択可能である。
【0044】
以上のように構成された情報処理装置10及びプログラムによれば、入力された慶事報告情報を受取人端末2に共有可能にするので、慶事報告したい相手に適切に報告することができる。
【0045】
また、慶事報告情報と第二メッセージとをレイアウト可能でさらにそれを印刷可能にするので、送られたコメントを簡易写真アルバムやメッセージボードとして手軽に見返すことができる。
また、受取人端末2から差出人へ送るプレゼントを選択可能にし、受取人端末2で選択されたプレゼントを差出人へ送付する指示を出すので、プレゼントについてミスマッチも起きない。
【0046】
(第二実施形態)
次に図4を参照して、本発明の第二実施形態に係る情報処理装置10及びプログラムを説明する。なお、プログラムを実行する情報処理装置10の構成は第一実施形態と同様である。
【0047】
第一実施形態においては受取人端末2からプレゼントの指定を行ったが、本実施形態においてはお祝い金を受取人から差出人へ送るよう指定可能となっている。
つまり、第一実施形態におけるS107までは本実施形態でも同様である。
【0048】
制御部11(11h)は、受取人端末2から差出人へ送るお祝い金の額を指定可能にする(S113)。
受取人端末2でそのお祝い金の額が指定されると、制御部11(11i)は指定されたお祝い金を差出人へ送金する指示を受け(S114)、外部端末(例えば金融機関の端末やクレジットカード会社の端末)に対して送金指示を出す(S115)。
つまり、S114とS115では受取人のクレジットカード等でお祝い金の決済が行われるということである。
【0049】
このとき制御部11は、決済されたお祝い金の金額から所定の手数料を引いた額をウォレット内金額として、記憶部12に記憶させる(S116)。
受取人端末2は複数存在するので、受取人端末2からお祝い金額を指定されるごとにこのウォレット内金額は加算されていく。当然、ウォレット内金額(ウォレット)はその差出人ごとに専用に設けられ、他の差出人同士で彼らのウォレット内金額が混合されることはない。
【0050】
そして、第一実施形態と同じように差出人端末1から慶事報告情報と第二メッセージとをレイアウトし、印刷の発注を制御部11(11j)に対して行う(S111,S112)した場合には、このウォレット内金額からその印刷されるメッセージボード等の料金が差し引かれるようにしてもよい。すなわち、メッセージボード等の費用が貯まったウォレット内金額よりも少なければ、受取人端末2からクレジットカード決済等を行わなくても、メッセージボード等の費用をウォレット内金額から賄うことが可能である。
【0051】
そして、制御部11は差出人端末2から差出人の銀行口座への出金指示を受けると(S117)、銀行端末(図示しない)等に対して差出人の銀行口座へ出金するように指示を出す(S118)。もちろん、差出人はしばらく出金せずにウォレット内金額として保持しておくことも可能である。
【0052】
このように実行されるプログラムによれば、差出人から慶事報告情報を受け取った際に受取人がお祝い金を送金することもできる。
【0053】
なお、第一、第二実施形態において、受取人から差出人へ贈るものはプレゼントかお祝い金のいずれかとしたが、これに限られるものではなく、両方であってもよい。
一方で、この情報処理装置10やプログラムにおいてプレゼントやお祝い金を贈ることが可能であることは必須ではない。
例えば、この情報処理装置10を介さずに自由にプレゼントを贈りたい受取人のために、衣類のように好みが分かれる物や、1つあれば十分で複数人からもらっても困るような物を、遠慮したい物リストとして差出人端末1から作成可能及び受取人端末2で表示可能にしてもよい。
【0054】
また、差出人端末1で表示可能となった第二メッセージは複数存在し、それを印刷する際には選択可能としたが、全てを印刷するようにしてもよい。
【0055】
また、差出人端末1のブラウザに対して指示を出したり入力待ちをしたが、ブラウザではなく専用アプリケーション(スマホアプリ)であってもよい。
【0056】
また、慶事報告情報として第一メッセージと画像データが含まれるとしたが、少なくともメッセージ(第一メッセージ)があればよい。一方で、慶事報告情報として動画が含まれていてもよい。
また、第一メッセージや第二メッセージは自由記述式だけでなく選択式(プルダウン、ラジオボタン、チェックボックス)であってもよい。
【0057】
また、差出人端末1から受取人端末2への慶事報告情報の共有方法として、SNS用共有ボタンに限られるものではなく、慶事報告情報を表示するサイトのURLを直接共有するものであってもよい。
【0058】
なお、情報処理装置10として、複数のコンピュータを用いて情報処理装置10を構成することも可能である。また、この情報処理装置10はオンプレミスであろうがクラウドであうがいずれでも良い。
【0059】
また、実行されるプログラムにおいて、情報のやり取りの各ステップが矛盾することなく成り立つ場合にはステップ同士が前後しても良い。
【0060】
また、第一実施形態(図3)において、受取人端末2から第二メッセージが入力されることなく、プレゼントが送られてもよい。
また、第二実施形態(図4)において、受取人端末2から第二メッセージが入力されることなく、お祝い金が送られてもよい。
【0061】
さらには、受取人からプレゼントやお祝い金を贈ってもらったお礼として、そのお返しのプレゼント(内祝い)を、制御部11が差出人端末2に対して選択可能にし、そこで差出人端末2から選択させることで、内祝いを差出人から受取人へ贈れるようにしてもよい。第二実施形態のように情報処理装置10がウォレット内金額を保持している場合には、その内祝いの費用をウォレット内金額で決済することもできる。
つまり、慣習としてお祝い金やプレゼントをいただいた総額の一部を内祝いとしてお返しすることが多いが、差出人が現金を支払うことなく本システム内において支払いを完結させることが可能である。
もちろん、その内祝いの費用をクレジットカード決済等してもよい。
【符号の説明】
【0062】
1 差出人端末
2 受取人端末
10 情報処理装置
11 制御部
11a 慶事報告待受部
11b 慶事報告情報共有部
11c 慶事報告情報表示部
11d 第二メッセージ待受部
11e 第二メッセージ表示部
11f プレゼント選択部
11g プレゼント送付指示部
11h お祝い金指定部
11i お祝い金送金指示
11j 印刷受注部
12 記憶部
100 ネットワーク
図1
図2
図3
図4