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特開2022-113612コンテンツの関連付けによる質問回答システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022113612
(43)【公開日】2022-08-04
(54)【発明の名称】コンテンツの関連付けによる質問回答システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/90 20190101AFI20220728BHJP
   G06F 16/9038 20190101ALI20220728BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20220728BHJP
【FI】
G06F16/90 100
G06F16/9038
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021044144
(22)【出願日】2021-01-25
(71)【出願人】
【識別番号】521113885
【氏名又は名称】中村 尚
(72)【発明者】
【氏名】中村 尚
【テーマコード(参考)】
5B175
5L049
【Fターム(参考)】
5B175DA01
5B175EA01
5B175HB03
5B175JB02
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】書籍などのコンテンツを閲覧する際、複数の利用者がコンテンツに対する質疑応答を容易かつ直感的かつ再利用性が高い形で展開できない。
【解決手段】関連付け箇所が類似している他のユーザのコンテンツ、または該当ユーザが高評価を付けたコンテンツに絞り込んで他者のコンテンツを表示すると同時に、コンテンツの範囲指定に基づき範囲が重複するコンテンツを位置調整付きで整理する事で、容易かつ直感的かつ再利用性が高い形でコンテンツに対する質疑応答を展開する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツの範囲を指定して、別のコンテンツを関連付けられた構造に対し、指定された範囲を元に、関連付けそれぞれの範囲との一致度合いに応じた、複数の関連付け先コンテンツの同時可視化を行うシステム
【請求項2】
コンテンツの範囲を指定して、別のコンテンツを関連付けられた構造に対し、関連付けの意図および関連付け元コンテンツ管理主体・関連付け管理主体・関連付け先コンテンツ管理主体・閲覧主体の4者の関係を用いて、関連付けと関連付け先コンテンツを可視化するかどうか判断するシステム
【請求項3】
コンテンツの範囲を指定して、別のコンテンツを関連付けられた構造に対し、新たに未解決の質問の意図を持つ関連付けが追加された事をトリガーに、関連付け元コンテンツへの質問以外の意図を持つ関連付けの数またはそれらによる高評価の数が多い主体ほど優先して、トリガーとなった関連付けへの回答依頼を行うシステム
【請求項4】
請求項1から3に記載されたシステムの各手段として機能するコンピュータ・プログラム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子書籍などのコンテンツの難解な箇所に対して、閲覧者の理解度向上およびコンテンツの改善を達成するのに好適なシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
書籍などのコンテンツを閲覧する際、閲覧者にとって難解な箇所には、独自に注釈を付与する方法がある。この手法の欠点は、閲覧者にとって難易度が高すぎると、注釈すら付与できず、コンテンツの把握が滞ることである。
【0003】
閲覧者だけでは理解に苦しむ難解な箇所を理解するには、他者からの解説を得るのが有力であり、身近な人へや勉強会などでの質問でも解決可能である。ただし、この方法では回答を得られる他者の範囲が限定され、かつ同じ質問で困っている第三者などにおける回答の再利用性に欠ける欠点がある。オンライン質問回答掲示板での質問だと、回答者の範囲や再利用性は改善されるが、元々のコンテンツと異なる場で質問回答が展開されるため、回答者の質やコンテンツ閲覧者に対する回答の再利用性が良いとは言えない。さらに、質問時に元のコンテンツの文脈を含めて解説する必要があり、質問者の負荷も高い課題がある。
【0004】
再利用性を重視するなら、WWW上のHTMLなどでハイパーリンクを利用したコンテンツ間の関連付けを行う手段もあるが、通常のハイパーリンクでは同一箇所から複数主体による複数のコンテンツへの関連付けができないため、質問回答をコンテンツ内の場所を指定して自由に展開することができない。これとは逆向きのハイパーリンク、非特許文献1の被リンク構造だと、複数主体による複数のコンテンツとの関連付けはできるが、リンク先のコンテンツの場所を自由に選択できず、コンテンツ内の範囲を指定して被リンク構造から質問回答を動的に生成する事が難しいため、閲覧者の質問を解決するのに最適とは言い難い。
【0005】
会議などでの質疑応答を結論付ける特許文献1の発明は、一般コンテンツの質疑応答へもある程度は応用可能だが、何点か課題がある。1つは、関連付けられる元コンテンツが、一つの意見の様な小規模でないと機能しにくい点である。ハイパーリンクと組み合わせて、元コンテンツ内の一定範囲に関して単純に関連付けても、多数の微妙に範囲の異なるリンク構造を効率的に処理できない。また、会議という同時参加を前提としているため、時間をおいた非同期参加を効率的に処理できない。この様に、特許文献1は、会議といった、時間・人数・コンテンツが限定された場では機能するが、それらの質や量が大規模化した場合に、関連性の低い多数のコンテンツにより実用性が損なわれる課題がある。
【先行技術文献】
【特許文献1】特許5648773
【非特許文献1】被リンクチェックツール8選 https://cluster-seo.com/blog/backlink-tools.html
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
書籍などのコンテンツを閲覧する際、閲覧者にとって難解な箇所に、理解を助けるための注釈を付与する方法がある。閲覧者単独では適切な注釈が付与できず、コンテンツの理解が進まないという状況の解決が、本発明の第一の目的である。
【0007】
閲覧者だけでは理解に苦しむ難解な箇所の理解に、他者にオフラインまたはオンラインで質問回答を得る際に、適切な質問をするのが困難な点、および質問回答の再利用性が悪い点の解決が、本発明の第二の目的である。
【0008】
HTMLなどのハイパーリンクで質問回答を表現しようとする際の、複数コンテンツとの関連付け柔軟性の欠如の解決が、本発明の第三の目的である。
【0009】
特許文献1の発明で、電子書籍などの大規模コンテンツ上で質問回答を行う際の、関連付けるコンテンツ中の位置の柔軟性欠如と、多数の関係が薄いコンテンツによる利便性低下の解決が、本発明の第四の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第一の目的に対しては、図1の様に複数の閲覧者が、それぞれ別個に他のコンテンツを関連付けでき、さらに閲覧時には請求項1・図2・9の様に、別の閲覧者の関連付けコンテンツを利用可能にすることによって解決する。
【0011】
第二の目的に対しては、図1の様に直接元コンテンツとその中での場所に質問および回答を関連付ける事によって、質問や回答に必要な文脈情報を省略可能にするとともに、請求項1・図2・9の様に関連付けした後の閲覧者に、関連付けコンテンツを利用可能にすることによって解決する。
【0012】
第三の目的に対しては、請求項1・図2・9の様に閲覧者本人または他の閲覧者によって関連付けられた複数の関連付けコンテンツを元に、動的に掲示板形式の提示をする事で解決する。
【0013】
第四の目的に対しては、請求項1・図2・9の様に閲覧者本人または他の閲覧者によって関連付けられた複数の関連付けコンテンツを元に、動的に掲示板形式の提示をする事と、請求項2・図5・10の様に閲覧者にとって関係が薄い他の閲覧者のコンテンツを表示しない事と、請求項3・図6・11の様に質問への回答依頼を選択的に出す事で解決する。
【発明の効果】
【0014】
第一~三の目的に対する解決手段で解説した通り、コンテンツに直接関連付けられた状態で質問応答および注釈付与ができるため、様々な効果が発生する。第一の効果として、関連付け元コンテンツで理解しにくい箇所を閲覧者個人を超えて閲覧者のグループ全体で議論しながら理解していくことが可能となる。これは直接同じ時間場所で集合して行う勉強会などに対して、時間や場所の制約が無くなり、その結果参加者が飛躍的に増大する結果、より多種多様なノウハウがコンテンツに密接な形で蓄積される事を意味する。この第一の効果は、複数の主体が重複を許容する範囲に関連付けを設定でき、かつ単純な範囲の一致だけでなく、重複する範囲などに付与された情報も同時に表示する事で発生する。この効果は、主に請求項1によって発生する。
【0015】
第二の効果として、コンテンツ自体の作者が、自身のコンテンツがどの様に閲覧者に受け止められているかを詳細に把握したうえで、迅速にコンテンツの追記修正が可能となる。自身のコンテンツ・著作物に対して、閲覧者が注釈や質疑応答を多く付与している箇所は、つまり該当コンテンツの説明が不足している事を示す指標ともいえる。この指標に、コンテンツのどこまで閲覧したか、コンテンツのどの場所の閲覧に時間がかかったなども、当然考慮に入れることができ、これらの指標を元にすれば、より詳細な自身のコンテンツの改善のための情報源にする事が出来る。特に、単なる場所だけではなく、具体的な質問文などの関連付けコンテンツでも、コンテンツの要改善点が分かる点は、従来の指標に対する明確なアドバンテージとなる。改善すべき個所を決めた後は、もちろん質問の意図を持つ関連付けを解決に導くべく、新たなコンテンツで注釈を追加することもできる。この効果は、主に請求項1によって発生する。
【0016】
第四の目的に対する解決手段で解説した通り、第三の効果として、第一の効果により他の閲覧者の関連付けが多くなりすぎた場合でも、閲覧者にとって不要だったり関連性が薄い関連付けを除外し、自身の知識レベルにあった回答を効率良く得ることが可能となる。これによって、単なる会議や少人数の組織を超えて、コンテンツの利用者全体に対して、ノイズの少ない第一の効果を及ぼすことが可能となる。また、大規模なネットワーク上では、他の正当な利用者を不正なコンテンツへ誘導することで、詐欺その他の犯罪行為を働く悪意のある利用者が往々にして発生する。従来のインターネット上のSNSなどでは、むやみやたらと誘導先のコンテンツへのハイパーリンクによる関連付けを行うことで、これらの悪意のある利用者は犯罪行為を行ってきた。この第三の工夫により、むやみやたらと関連付けを行うことは、正当な利用者と大きく異なる関連付けと判断できるため、利用者間の類似度が低くなる事により、正当な利用者には見せない様にできる。この効果は、主に請求項2・3によって発生する。
【0017】
第四の効果として、各閲覧者ごとの利用特性そのものが活用可能である。例えば、ある分野のコンテンツに対して、閲覧量が多く、他の閲覧者の質問を解決する回答が多い閲覧者は、その分野の知識やスキルが高いと見なすことができる。その様なユーザに対してターゲットを絞った採用広告を配信する事で、必要なスキルを持った人材の確保がしやすくなる。同様に、社内などで活躍している人材の利用特性と似た人材に対して、ターゲットを絞ったアプローチも可能となる。もちろん、プライバシーなどへの配慮が必要なのは言うまでもない。また、以上の第一から第四の効果は、図8の様に関連付けデータが集約されているからこそ、最新のデータに基づき現実的な計算量で可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】システムが請求項1を実施する直前の画面例 「コンテンツ表示エリア」には、現在生成している関連付けの元となるコンテンツが表示されている。その中の一部分をマウスやキーボードの範囲指定をする事で、「関連付け範囲を示すマーカー」と「作成中のコンテンツ編集エリア」が生成される。「作成中のコンテンツ編集エリア」は、現在生成している関連付けの先となるコンテンツを入力する場所であり、マウスやキーボードでフォーカスを合わせた後、キーボードなどでのコンテンツ入力が可能である。関連付け生成後は、関連付け元と先のコンテンツは、「双方向リンク」で関連付けられる。つまり、関連付け元コンテンツの「関連付け範囲を示すマーカー」をマウスなどで選択すると、関連付け先のコンテンツが別ウィンドウやポップアップなどで表示され、関連付け先コンテンツの「コンテンツ全体が関連付け範囲という事を示すマーカー」をマウスなどで選択すると、関連付け元のコンテンツの「関連付け範囲を示すマーカー」付近が別ウィンドウやポップアップなどで表示される。ここでは「双方向リンク」の例を挙げたが、もちろんHTMLなどで利用されている片方向リンクでも本発明の実施は可能である。また、「作成中のコンテンツ編集エリア」には、質問文や注釈などを記述できる。本発明では、質問を意図するコンテンツが追加された場合、請求項3の様に他の閲覧者に対して回答依頼をする機能があり、質問かどうかの判断が重要である。この判断は、例えば追加されたコンテンツが?マークを持っているかの機械的判定や、疑問文かどうかを自然言語処理で判定する様な自動判定と、質問かどうかをコンテンツ追加者に選択させる手動判定の両方での実現方法があるが、この図1では自動判定を想定している。また、空の追加コンテンツ、つまり何も入力しないコンテンツを許容するかどうかもシステム設計時に選択できる。許容する場合、一定時間後にも空の追加コンテンツのままであれば、何か注釈を追記したかったができなかったとみなし、質問の意図を持つと自動判定することが可能である。「指定範囲の関連コンテンツ展開ボタン」は、関連3という記述で、現在生成している関連付け範囲に関連がある、つまり範囲に重複などの類似点がある他の閲覧者が作成済みの関連付けコンテンツが3つある事を示している。このボタンを押す事で、図2に移行する。
【0019】
図2】システムが請求項1を実施した画面例 図1と共通の部分は説明を省略する。ここでは、図1で現在生成している関連付けと関係が深い他の閲覧者が作成済みの関連付けコンテンツの表示を行っている。具体的には、「指定範囲の関連コンテンツ」の3つがそうであり、これら全ての左端が、「作成中のコンテンツ編集エリア」の左端より左なのは、これら3コンテンツが関連付けられた、関連付け元コンテンツ内の関連付け範囲開始位置は全て「作成中のコンテンツ編集エリア」より前である事を示す。1番目のコンテンツと2・3番目のコンテンツの右端が、「作成中のコンテンツ編集エリア」の右端より、それぞれ左と右なのは、同様に関連付け元コンテンツ内の関連付け範囲終了の相対位置を示す。この工夫によって、厳密に元文書内の関連付け範囲が一致しない様なコンテンツもある程度関係があるコンテンツとして表示できる一方、厳密に範囲が一致する直接の回答なども容易に発見することができる。この図では、現在生成している関連付けの範囲との重複を持った他の閲覧者が作成済みの関連付けコンテンツを表示したが、重複していなくても一定以上近傍であったり、関係が深かったりするコンテンツも同時に表示することもできる。例えば、間の文字数・画素数・動画の秒数がそれぞれ一定以下であったり、そのコンテンツの作成主体と閲覧者の類似性で判断する請求項2やそれに準じる処理で、表示するコンテンツを増減可能である。「指定範囲の関連コンテンツ」の並び順は、作成時刻順や関連付け範囲一致順や請求項2の関連性順が考えられる。「指定範囲の関連コンテンツ」のいずれかを選択することで、「作成中のコンテンツ編集エリア」に代わって該当の関連コンテンツの関連付け範囲を起点とした、関連コンテンツのさらなる関連コンテンツを同様の形式で表示しても良い。また、「指定範囲の関連コンテンツ」に対して、閲覧者自身の質問が解決されたとして高評価を付与したり、自身の注釈として取り込めたりしても良い。これらの機能は、閲覧者自身にとっては追加の回答が不要であること、つまり重複する範囲に対して今後他の閲覧者から新たな注釈があっても通知しないことで煩わしさや、他人のいつ修正・削除されて自身の役に立たなくなってしまうかもしれないリスクを低減する効果がある。他の閲覧者にとっては、請求項3の様な回答依頼を必要以上に要求されない効果がある。本発明のシステムにとっては、閲覧者にとって本当に役に立った他の閲覧者のコンテンツを識別しやすくなる効果がある。図1の「指定範囲の関連コンテンツ展開ボタン」は、この図2では展開済みであるため、再度押す事で図1に戻す最小化機能として作用する。
【0020】
図3】システムが請求項1を実施し即座に効果が得られなかった画面例 図1と同様の状況で、「関連付け範囲を示すマーカー」に重複または関係する他の閲覧者の作成済みの関連付けコンテンツがなかった場合の想定画面である。この場合は、「新規に作成した質問コンテンツ」の様に質問を意図する関連付けをする事で、請求項3によって他の閲覧者に回答依頼をする事が出来る。
【0021】
図4図3の派生画面例 図1図3などで質問ではなく、閲覧者自身のメモとして「新規に作成した情報コンテンツ」の様に作成することができる。この情報は自身の閲覧時に表示されるほか、他の閲覧者にも請求項1や2の条件下で表示される事で、理解を助ける事ができる。コンテンツの作成時には、図1図3の様に、コンテンツ全体が相互リンクの関連付け範囲となっているが、この付箋をマウスドラッグなどで移動させることで、新規に作成したコンテンツ側でも範囲指定をして「コンテンツ全体が関連付け範囲という事を示すマーカーを移動させて範囲を限定したマーカー」にできる。別の範囲や、別のコンテンツへの相互リンクを示すマーカーを同様に移動して範囲指定することで、「さらに別のコンテンツへのリンク」を付与することもでき、複数のコンテンツを関連付けてまとめるノートとしても活用可能である。
【0022】
図5】システムが請求項2を実施した画面例 図1と同様に「コンテンツ表示エリア」を表示した際に、「閲覧者が過去に関連付けたマーカーと関連付け先コンテンツ」を注釈として表示するだけでなく、「類似度の高い他者の関連付けを示すマーカーと関連付け先コンテンツ」も同時に表示することで、閲覧者がつまずきそうな箇所に前もって注釈で補足することができる。類似度が高い他者が作成した関連付けやコンテンツはもちろん、類似度が高い他者が高評価を付けた、質問が解決したと報告したなどのコンテンツも、同様に優先的に表示しても良い。他者との類似度は、例えば関連付け元コンテンツへの関連付け場所の類似性をJaccard係数などで算出できる。算出に用いる関連付け場所を意図別として合算、すなわち質問を意図する関連付け場所の類似度+情報を意図する関連付け場所の類似度+・・・とする事で、意図まで含めた類似度を算出しても良い。算出した類似度が一定値以上だったり、類似度上位の既定の順位までの他者の関連付け先コンテンツだけを表示することで、閲覧者にとって重要な情報だけを提供できる。関連付け先コンテンツが、表示には長すぎる場合は、関連付け先の場所(関連付け先コンテンツ内の相互リンクの開始位置と終了位置の中間の場所)を中心に一定文字数まで切り取って注釈とする事もできる。
【0023】
閲覧中のコンテンツの作成主体と関連付けそのものまたは関連付け先コンテンツの作成主体が同じ場合は、いわゆる作成者公式の関連付けのため、常時表示する様にする事で、公式による安定した補足説明が可能となる。閲覧中のコンテンツの作成主体と閲覧主体が同じ場合、つまり自分が作ったコンテンツを閲覧する際は、全ての関連付けを閲覧できる様にする事で、自作コンテンツに対するあらゆる評判が確認可能となる。関連付けそのものまたは関連付け先コンテンツの作成主体と閲覧主体が同じ場合は、いわゆる自分自身による注釈付けであるため、常時表示にする事で、自分の過去の注釈をいつでも確認可能にできる。もちろん、上記の各種主体間の関連による表示・非表示を閲覧者が好きな様に設定で変更できても良い。これらの表示の可否と閲覧者と類似度の高い他者のコンテンツ表示は、両方とも採用しても良いし、表示可のコンテンツが多い場合にさらに絞り込むために、関連付けやコンテンツの作成主体と閲覧主体の類似度を利用しても良い。
【0024】
図6】システムが請求項3を実施した画面例 質問を意図する関連付けがあった時に、請求項3のシステムで質問に回答できそうな人に対して選択的に回答依頼を出す事が出来る。それに基づき、回答依頼を出された人に対して提示される画面例である。「回答依頼があったコンテンツ名」では質問がなされたコンテンツ名が、「回答依頼があった箇所とその周辺文脈」では質問を意図する関連付けがなされた範囲とその周辺が、「関連付けられた質問コンテンツ」では質問の内容が表示されるため、質問できそうかどうかをここでまとめて判断可能となる。このリスト内の回答依頼の表示順序は、質問コンテンツの作成時刻順や、回答依頼があった時刻順や、後に図11で説明する回答できそうな度合いを示すコンテンツ理解度順などが利用できる。回答できそうと判断した場合、「回答ボタン」を押す事で、質問を意図する関連付けがあったコンテンツの場所を閲覧でき、かつそこに情報を意図するコンテンツが追記可能な図1の様な画面に移行する事で、円滑な回答が可能となる。
【0025】
図7】コンテンツ自体を管理するデータベース例 「名前」にコンテンツのタイトルが、「種類」にコンテンツのタイプが、「作成主体」にコンテンツの作者が、「内容」にコンテンツの内容そのものや、内容が記録されている識別子、例えばファイルパスやURLなどが記録される。世界全体など広範囲で利用する場合、「名前」が重複する事態も考えられるため、別途一意に識別できるID列などを追加しても良い。「種類」は本発明の性質上、コンテンツ内の範囲を指定できるもの、例えばテキスト・画像・動画などが考えられる。「作成主体」は、基本的には作成者を識別するものだが、作成グループやブランドなど、連続性が保てる何らかの主体でも構わない。この他に、コンテンツ作成時刻や前バージョンのコンテンツの識別子など追加の情報が有っても良い。特に前バージョンのコンテンツの識別子があると、コンテンツのバージョン管理が出来るため、閲覧者が関連付けをした古いコンテンツを表示すると同時に、新バージョンへの移行も案内できる。
【0026】
図8】関連付けを管理するデータベース例 「関連付け元コンテンツ」に関連付けの片方のコンテンツ識別子が、「元コンテンツ場所」に関連付けられた元コンテンツ内の場所が、「作成主体」に関連付けをした主体が、「意図」に元コンテンツに対する先コンテンツの関連付けの意図が、「関連付け先コンテンツ」に関連付けのもう片方のコンテンツ識別子が、「先コンテンツ場所」に関連付けられた先コンテンツ内の場所が記録される。本発明の中核となるデータであり、請求項1では関連付け元または先コンテンツと元または先コンテンツ場所が、作成中の関連付けと重複または関連する場合に情報を表示する事になる。請求項2では、作成主体ごとに関連付け元または先コンテンツと元または先コンテンツ場所を集計し、それらが閲覧者と関連付け作成主体で類似している関連付けを優先して、コンテンツ内に注釈として自動表示する。請求項3では、質問以外の意図を持つ関連付けを多く行った、つまりコンテンツに対する理解度の高い主体を抽出するためなどに利用される。
【0027】
図9】請求項1を実施するフローチャート例 「コンテンツ表示状態」に対し、「人手によるコンテンツ上の範囲指定」がなされた事をトリガーとして、「指定範囲に重なる範囲を持つ関連付けがなされた他者を含むコンテンツの検索」を行う。例えば5~10文字目を範囲選択した場合、4~6文字目の範囲や0~10文字目の範囲や6~8文字目の範囲や、8~12文字目の範囲の関連付けがあった場合、その関連付け先のコンテンツを検索結果に含めるという事を意味する。逆に2~5文字目の範囲や11~20文字目の範囲の関連付けは検索結果に含まれない。その後、「指定範囲と検索された関連付けの範囲それぞれの開始終了位置の相対関係に基づいた位置調整付きで複数の関連付けられたコンテンツ表示」が行われる。ここでは図2の様に、「指定範囲の関連コンテンツ」と、指定範囲に対する「作成中のコンテンツ編集エリア」の左右の位置をずらす事で、位置調整を行っている。つまり、「作成中のコンテンツ編集エリア」の元コンテンツ上の関連付け位置が例えば5~10文字目だったとすると、「指定範囲の関連コンテンツ」1番目は元コンテンツ上の4~8文字目などに関連付けられていることを示し、2・3番目は元コンテンツ上の4~12文字目などに関連付けられていることを示す。この自然な形の相対位置情報の表現により、関連付け範囲が完全に一致している関係の深い情報と同時に、関連付け範囲が近い緩い関係性がある情報も同時に把握可能となる。
【0028】
図10】請求項2を実施するフローチャート例 「関連コンテンツ表示依頼」があった際に、「表示中のコンテンツに対する関連付け情報を抽出」する。つまり、表示中のコンテンツがコンテンツAの100~200文字目であった場合、ここと1文字でも重複する範囲を持つ関連付け情報を抽出する。この「抽出された関連付け情報ごとに処理」を以下の様に行う。まず「関連付け主体が閲覧主体または閲覧中コンテンツ主体か?」という判断を行う。これは、閲覧者自身や閲覧中のコンテンツ作者が付与した注釈などを優先して表示するための措置である。この条件分岐でYesの場合は「該当関連付けをコンテンツ上に表示」する。表示の仕方は、例えば元々表示していたコンテンツの上にオーバーレイ表示するなどが可能である。この条件分岐でNoの場合は、「閲覧主体と該当関連付け主体の類似度を、関連付けの場所・意図の類似度から計算」する。この計算では、集合間の類似度指標が利用可能である。例えばJaccard係数を用いると、主体Aの関連付け場所がコンテンツCの4~6文字目とコンテンツDの8~14文字目であり、主体Bの関連付け場所がコンテンツCの5~8文字目とコンテンツDの6~20文字目であった場合、主体AとBの類似度=(主体Aの関連付け場所∩主体Bの関連付け場所)/(主体Aの関連付け場所∪主体Bの関連付け場所)=(コンテンツCの5~6文字目+コンテンツDの8~14文字目)/(コンテンツCの4~8文字目+コンテンツDの6~20文字目)=(2文字+7文字)/(5文字+15文字)=0.45と計算できる。質問を意図する関連付け個所だけの類似度+情報を意図する関連付け個所だけの類似度の様に、意図も考慮する事で、さらに精密な類似度を計算する事もできる。閲覧コンテンツの類似度を追加で利用しても良い。これは閲覧したコンテンツの類似度を同様に集合間の類似度で計算して加算すれば可能である。閲覧時刻を考慮しても良い。これは最近1ヶ月に作成していたり直近作成100件に、計算に利用する関連付けを限定すれば可能である。限定ではなく直近ほど高い重みづけを行っても良い。この閲覧時刻の考慮で、計算量の削減および時期特性を考慮した類似度計算が可能となる。関連付け元のコンテンツとの関係を利用しても良い。これは類似度計算に利用する関連付けを、関連付け元のコンテンツ内のみや、同一作成主体(著者)コンテンツ内のみや、同一分野(数学など)のみなどに限定する事で実施できる。この表示中のコンテンツとの関係の考慮で、関係が深いコンテンツのみを計算に利用でき、計算量の削減と、関連性が薄いコンテンツ由来のノイズの除去が可能となる。類似度の計算後は、「閲覧主体と関連付け主体の類似度が既定以上か?」を判断する。類似度が既定以上、例えば0.3以上とか、上位10位以内に入るとかであれば、条件分岐Yesの通り「該当関連付けをコンテンツ上に表示」する。Noの場合、表示をスキップして「まだ関連付け情報が残っている」かどうかを判断する。残っていれば「抽出された関連付け情報ごとに処理」から繰り返し、残っていなければ処理を終了する。
【0029】
図11】請求項3を実施するフローチャート例 「新規の質問を意図した関連付けの発生」があった際に、「該当関連付け箇所の最終閲覧日時が最新の順に、閲覧主体を既定数抽出」する事で、まず最近質問箇所を閲覧した人だけを回答依頼候補として抽出する。次に、「閲覧主体のコンテンツ理解度をコンテンツへの関連付けの中で質問以外の意図の数で算出」する。これは、単に閲覧しただけではなく、質問に回答できそうな知識を持っていそうか、つまりコンテンツ理解度を判断する処理である。ここでは、質問以外の意図を持つ、つまり単体でコンテンツへの補足として成り立っているコンテンツを多く関連付けたほど、コンテンツ理解度が高いとみなした。もちろん、これ以外のコンテンツ理解度と相関する尺度を用いてもかまわない。例えば、質問以外のコンテンツの数ではなく、それが他の閲覧者から評価された数を用いる事で、他者の役に立つコンテンツをどれだけ多く作成したかをコンテンツ理解の指標とする事も考えられる。その他に、関連付け個所の最終閲覧時刻が遅い事や、関連付け元コンテンツの閲覧量なども、コンテンツ理解の指標になりうる。次に、「閲覧主体をコンテンツ理解度が高い順に処理」していく。まず、「新規の質問は解決済み?」かどうかを判断する。解決済みとは、新規の質問を意図した関連付けを行った主体が、自分自身で回答となるコンテンツを追加したり、他者作成を含む別のコンテンツで質問が解決したというボタンを押したりする事で判断できる。理解済みの箇所に対して延々回答が寄せられるのは、閲覧者にとって迷惑となりうるため、解決済みとすると回答依頼が行われず、新規の回答がストップするのは、閲覧者にとって利便性があるとともに、解決した良い回答がどれかの情報をより多く得られる手段にもなる。解決済みがYesであると処理を終了し、Noであると「該当閲覧主体に新規の質問に対する回答を依頼」する。ここまでの抽出や分別によって、最近閲覧しており、かつコンテンツ理解度が高く回答できそうな閲覧者に、質問が未解決な場合のみ回答依頼をする事が出来ている。続いて「規定時間待つ」事で、一斉に多数の回答依頼をするのではなく、回答依頼してくれそうな人が回答して質問が解決するまでの時間稼ぎをする。その後、「まだ閲覧主体が残っている?」がYesなら「閲覧主体をコンテンツ理解度が高い順に処理」に戻って次にコンテンツ理解度が高い閲覧主体の分別と回答依頼を行い、Noなら終了する。
【0030】
図12】本発明を実施するためのソフトウェア構成図例 請求項1を実施するためには、図12の上半分の様な機能ブロックが必要となる。コンテンツDBは図7、関連付けDBは図8を参照。閲覧履歴DBは、コンテンツIDと閲覧者IDと最終閲覧時刻の3つ組を管理する。閲覧中コンテンツに範囲指定をした際に、「コンテンツ・関連付け作成手段」が図1などに入力されたデータから「関連付けDB」と「コンテンツDB」に新しい関連付けとコンテンツを追加する。さらに、「関連付けられた複数コンテンツ表示手段」が関連するコンテンツを「関連付けDB」と「コンテンツDB」から検索して図2などの様に指定範囲に関連するコンテンツを表示する。「閲覧履歴DB」を用いて未読のコンテンツを強調表示するなどしても良い。
【0031】
請求項2を実施するためには、図12の左下の様な機能ブロックが必要となる。閲覧中コンテンツのみ、または同一作成主体、または同一分野などを条件に、「コンテンツDB」から計算対象とするコンテンツ集合を抽出し、それらに対する関連付けを「関連付けDB」から抽出し「関連付け類似度算出手段」を用いて計算する事で、「主体類似度算出手段」を構成し、これで高い類似度を得た主体が関連付けたコンテンツを「コンテンツ表示手段」でユーザに提示する。コンテンツの表示時に、閲覧履歴DBの内容を更新する。これらの詳細は、図10の説明を参照。
【0032】
請求項3を実施するためには、図12の右下の様な機能ブロックが必要となる。新規の質問を意図する関連付けが「関連付けDB」に追加されたら、関連付け元のコンテンツのみ、または同一作成主体、または同一分野などを条件に「コンテンツDB」から計算対象とするコンテンツ集合を抽出する。これらへの質問以外の意図を持つ関連付けを行った数を「関連付けDB」から検索し、主体ごとにまとめる事で「コンテンツ理解度算出手段」とする。算出された理解度が高い順に優先してメールや図6などの「回答依頼手段」を実施する事で、効率よく回答ができそうな人に対して回答依頼を出す事が出来る。これらの詳細は、図11の説明を参照。
【0033】
図13】本発明を実施するためのハードウェア構成図例 「ネットワーク」に対して、ユーザが直接アクセスするPCやモバイル端末といったクライアントマシンが接続されており、さらに本発明請求項の中核処理のためのデータが格納された「データベース」を連結した「サーバ」も接続されている。「ネットワーク」はLANやインターネットなどが利用可能である。クライアントマシンは、コンテンツと関連付けの作成・閲覧が可能であればよく、具体的には液晶などの表示装置と、マウスなどのポインティング装置、キーボードなどのテキスト入力装置があれば良く、一般的にはその他にCPU・RAM・二次記憶装置などを保持し、図12の「コンテンツ・関連付け作成手段」や「関連付けられた複数コンテンツ表示手段」や「コンテンツ表示手段」や「回答依頼手段」の、それぞれ表示・入力情報をユーザへ入出力するインターフェースとして機能する。「データベース」は図12の各種DBを保持する。「サーバ」は、図12のそれ以外の処理を実施する。
【発明を実施するための形態】
【0034】
本発明を実施するには、図13の様なクライアント・サーバ構成が有力である。もちろん、「データベース」や「サーバ」を分散管理したり、P2Pなどでに実施形態を変更する事も可能である。クライアント・サーバ構成での実施例を以下にまとめる。
【実施例0035】
閲覧中の電子書籍コンテンツに対して質問や注釈を追加したい場合、閲覧中のコンテンツの範囲をマウスなどポインティングデバイスで指定する事で、図9のフローチャートの処理を経て、図1の様な関連付けコンテンツ作成画面および図2の様な関連性の高い他者作成の関連付けコンテンツを閲覧者に提示することができる。これら請求項1の実施により、複数の主体が重複を許容する範囲に質問・注釈などを自由に設定でき、かつ単純な範囲の一致だけでなく、重複する範囲などに付与された他者の情報を柔軟に活用できるという効果が発生する。
【0036】
請求項1を素直に実装した場合、悪意のあるユーザの迷惑コンテンツや、閲覧者と知識や嗜好が大きく異なり興味を引かれない様なコンテンツも多数表示してしまう事になる。これら閲覧者にとってのノイズを削減するために、請求項2を図10のフローチャートで実施する事で、請求項1で表示する指定範囲の関連コンテンツを絞り込んで利便性を向上できる。請求項2の発明は、コンテンツに対して範囲を指定した場合だけではなく、何も指定しない場合に表示するコンテンツを選別する際にも、図5の様に有効に機能する。この場合は、範囲指定の様な情報を要求するアクションをしていない分、ノイズに対する悪印象が強くなる傾向があるため、既定の閾値を厳しく設定しておき、より少数・役に立つ確信度が高いコンテンツに絞り込んでも良い。
【0037】
既に多数の関連付けがなされたコンテンツ上だと、質問に対して既に回答となる情報が、請求項1と2により発見できる可能性が高い。しかし、発見できなかったり、そもそも関連付けがほとんどされていない新しいコンテンツ上だと、請求項1と2で既存のコンテンツを検索しても、有効な回答が存在しないことになる。この様な、未解決の質問に対して、他者に回答できそうな順に依頼するのが、請求項3の発明で、図11のフローチャートの処理を行い、依頼された他者側での回答依頼の集約画面が図6となる。ここでは画面上で回答依頼を行っているが、メールなど他の手段を併用しても良い。メールを併用する場合は、ユーザアカウントに対してメールアドレスを登録してもらい、そこに対して通知をする事になる。図11のフローチャートでは、新規質問時に回答者候補をすべて列挙する処理となっているが、この処理の流れだと最初の閲覧者には回答者候補が全く存在せず、回答依頼が行えない事になる。これは、回答者候補にコンテンツ作成主体を常に加える事と、図11の「規定時間待つ」の後に、「該当関連付け箇所の最終閲覧日時が最新の順に閲覧主体を既定数抽出」にまで戻り、既に回答依頼済みの閲覧主体以外が存在するなら処理を継続する様に修正する事でも対応できる。この後者の修正では、「規定時間待つ」間に新しい閲覧者が発生する事で、最初の閲覧者の質問にも後発の閲覧者が回答できる機会を与えている。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は、出版業・通信業・教育業などとして実施でき、産業上の利用可能性は明確である。
【符号の説明】
【0039】
図面内の符号そのものを、意味のあるテキストとして簡易的に説明しており、かつ図面の簡単な説明で、詳細に記述済みのため、省略する。
図1
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図11
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図13