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特開2022-114247圧力容器用プロテクター及び圧力容器ユニット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022114247
(43)【公開日】2022-08-05
(54)【発明の名称】圧力容器用プロテクター及び圧力容器ユニット
(51)【国際特許分類】
   F17C 13/00 20060101AFI20220729BHJP
【FI】
F17C13/00 301Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021010463
(22)【出願日】2021-01-26
(71)【出願人】
【識別番号】592091596
【氏名又は名称】帝人エンジニアリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100169085
【弁理士】
【氏名又は名称】為山 太郎
(72)【発明者】
【氏名】植西 和宏
(72)【発明者】
【氏名】彦坂 徹
(72)【発明者】
【氏名】窪 真知子
【テーマコード(参考)】
3E172
【Fターム(参考)】
3E172AA02
3E172AA05
3E172AB01
3E172AB05
3E172AB11
3E172AB12
3E172BA01
3E172BB04
3E172BC01
3E172BC04
3E172BC08
3E172DA90
3E172KA03
3E172KA12
(57)【要約】
【課題】軽量でありながら耐衝撃性や取扱性に優れた圧力容器用プロテクター及び圧力容器ユニットを提供する。
【解決手段】本発明の圧力容器用プロテクターは、圧力容器の長軸方向における一端の位置に配置され、圧力容器の外周部分および一端部分を被覆するカバーAと、他の位置に配置され、圧力容器の外周部分を被覆するカバーB、およびカバーAとカバーBとを連結する剛性部材からなり、剛性部材は圧力容器の長軸方向に沿って圧力容器の外周よりも外側に配置され、かつ圧力容器の長軸方向の延長線上で少なくとも一つの剛性部材の端部が取り付け具の外側に位置することを特徴とする。さらには、圧力容器が樹脂製または繊維強化樹脂製であることや、カバーAまたはカバーBが合成樹脂製であることが好ましい。またもう一つの本発明の圧力容器ユニットは、圧力容器と、圧力容器の外周を保護するプロテクターからなる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧力容器用のプロテクターであって、圧力容器の長軸方向における一端の位置に配置され、圧力容器の外周部分および一端部分を被覆するカバーAと、他の位置に配置され、圧力容器の外周部分を被覆するカバーB、およびカバーAとカバーBとを連結する剛性部材からなり、剛性部材は圧力容器の長軸方向に沿って圧力容器の外周よりも外側に配置され、かつ圧力容器の長軸方向の延長線上で少なくとも一つの剛性部材の端部が取り付け具の外側に位置することを特徴とする圧力容器用プロテクター。
【請求項2】
圧力容器が樹脂製または繊維強化樹脂製である請求項1記載の圧力容器用プロテクター。
【請求項3】
カバーAとカバーBとを連結する剛性部材の少なくとも一部が、圧力容器の側面から離れた位置に存在する請求項1または2記載の圧力容器用プロテクター。
【請求項4】
剛性部材が複数であって、少なくともその2本が、圧力容器の口金を保護するように連結されている請求項1から3のいずれか1項記載の圧力容器用プロテクター。
【請求項5】
カバーAまたはカバーBが合成樹脂製である請求項1から4のいずれか1項記載の圧力容器用プロテクター。
【請求項6】
剛性部材が金属製である請求項1から5のいずれか1項記載の圧力容器用プロテクター。
【請求項7】
圧力容器と、圧力容器の外周を保護するプロテクターとを有する圧力容器ユニットであって、プロテクターが少なくともカバーA、カバーBおよび一つ以上の剛性部材から構成され、圧力容器の長軸方向における一端にカバーAが、その他の位置にカバーBが配置され、カバーAとカバーBが剛性部材より連結され、少なくとも一つの剛性部材の端部が圧力容器の取付具の外側に位置することを特徴とする圧力容器ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高圧ガス等を収容する圧力容器に適した圧力容器用プロテクター及びそのプロテクターと圧力容器からなる圧力容器ユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
高圧ガスを充填するための容器にはさまざまな種類があり、鉄鋼で製造されているものから、金属やプラスチックライナーに樹脂含浸炭素繊維を巻き付けた容器などがあげられる。
【0003】
従来、このような高圧充填ガス容器において、持ち運び、車輛への積載といった頻繁に移動、運搬を伴う用途に用いられる容器種としては、鉄鋼製で、ロバスト性の高い容器が用いられてきたが、鉄鋼で製造されているものでは小型でも重量があり、キャリーやユニックといった付帯設備を使用しての移動も多く、ハンドリング時の作業負荷、安全面において改善が求められていた(特許文献1)。
【0004】
一方、金属やプラスチック製のライナーに樹脂含侵炭素繊維を巻き付けた、高圧複合材料容器は、同サイズの鉄鋼製容器と比較すると、非常に軽量であり、ハンドリング性が良い点を背景として普及して来た(特許文献2ないし3)。例えば、消防士が消火作業時に装着する空気呼吸器用の圧力容器は、かつては鉄鋼製の容器が使用されていたが、過酷な作業現場での消火活動における作業負荷軽減を目的として、現在では、全国のほぼ全ての消防署において軽量な複合材料圧力容器が採用されている。
【0005】
しかしながら、一方で、複合材料圧力容器は、その健全性を担保するため、法規上、粗暴な扱いをしないことが規定されていることや、容器取り扱いにおける容器外表面の損傷レベル、つまり外表面の樹脂含侵炭素繊維層への許容傷深さなどが規定されている。そしてそのような粗暴な扱いによる容器損傷防止に対する厳格な取り決めがなされているものの、近年、専門業者以外の一般の人が使用する機会が増加傾向にあり、より損傷しにくい容器が求められていた。例えば災害時やキャンプ等野外活動時の燃料の移動や、医療用の高圧酸素の持ち運びなどの用途には、軽量かつ損傷しにくい容器であることが必要であった。しかし従来の鋼鉄製の圧力容器に比べると、軽量な複合材料圧力容器は、損傷しやすいという問題があった。
【0006】
そのため今後、高圧ガス充填容器として軽量性を有した、機能性の高い複合材料圧力容器を、持ち運びや車輛への積載といった運搬作業頻度の高い用途に拡大普及させるためには、ユーザー側の取り扱い管理に依存するだけでなく、積極的に損傷抑制と作業負荷軽減がなされた製品の開発が待たれていた。
【0007】
本発明はこのような産業上における高圧ガス充填容器の運用の実態に照らして、これを改善することを目的としてなされたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】実用新案登録第3107715号公報
【特許文献2】特開平1-113227号公報
【特許文献3】特開2019-7557号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は軽量でありながら耐衝撃性や取扱性に優れた圧力容器用プロテクター及び圧力容器ユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の圧力容器用プロテクターは、圧力容器の長軸方向における一端の位置に配置され、圧力容器の外周部分および一端部分を被覆するカバーAと、他の位置に配置され、圧力容器の外周部分を被覆するカバーB、およびカバーAとカバーBとを連結する剛性部材からなり、剛性部材は圧力容器の長軸方向に沿って圧力容器の外周よりも外側に配置され、かつ圧力容器の長軸方向の延長線上で少なくとも一つの剛性部材の端部が取り付け具の外側に位置することを特徴とする。
【0011】
さらには、圧力容器が樹脂製または繊維強化樹脂製であることが好ましい。また、カバーAとカバーBとを連結する剛性部材の少なくとも一部が圧力容器の側面から離れた位置に存在することや、剛性部材が複数であって少なくともその2本が圧力容器の口金を保護するように連結されていること、カバーAまたはカバーBが合成樹脂製であること、剛性部材が金属製であることが好ましい。
【0012】
またもう一つの本発明の圧力容器ユニットは、圧力容器と、圧力容器の外周を保護するプロテクターとを有する圧力容器ユニットであって、プロテクターが少なくともカバーA、カバーBおよび一つ以上の剛性部材から構成され、圧力容器の長軸方向における一端にカバーAが、その他の位置にカバーBが配置され、カバーAとカバーBが剛性部材より連結され、少なくとも一つの剛性部材の端部が圧力容器の取付具の外側に位置することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、軽量でありながら耐衝撃性や取扱性に優れた圧力容器用プロテクター及び圧力容器ユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態を示す高圧ガス充填容器と付設バルブおよびプロテクター斜視図である。
図2】本発明の一実施形態を示す高圧ガス充填容器と付設バルブおよびプロテクター分解斜視図である。
図3】本発明の一実施形態を示すプロテクターのカバーAであり(a)平面図、(b)正面図である。
図4】本発明の一実施形態を示すプロテクターのカバーBであり(a)平面図、(b)正面図である。
図5】本発明の一実施形態を示すプロテクターの回転防止作用の説明に供する図であって、容器全体を横置きとした時の平面図である。
図6】本発明の一実施形態を示すプロテクターの付属バルブ保護作用の説明に供する図であって、容器全体を横向きとした時の平面図である。
図7】本発明の一実施形態を示すプロテクターの搬送作用の説明に供する、側面図である。
図8】本発明の一実施形態を示すプロテクターの転倒防止作用の説明に供する図であって、正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の圧力容器用プロテクターは、圧力容器をプロテクト、保護するものであって、圧力容器の外周部分および一端部分を被覆するカバーAと、圧力容器の外周部分を被覆す
るカバーB、およびカバーAとカバーBとを連結する剛性部材からなるものである。そして、剛性部材は圧力容器の長軸方向に沿って圧力容器の外周よりも外側に配置され、かつ圧力容器の長軸方向の延長線上で少なくとも一つの剛性部材の端部が取り付け具の外側に位置している。さらにカバーAは、圧力容器の長軸方向における一端の位置に配置され、もう一つのカバーBは、カバーAとは異なる他の位置に配置されることを特徴としている。
【0016】
ここで本発明のプロテクターが保護する圧力容器とは、主に1MPa以上の高圧ガス気体を収容するための容器をいう。
【0017】
また本発明のプロテクターがプロテクトする圧力容器としては、樹脂製または繊維強化樹脂製であることが好ましい。ここで樹脂製または繊維強化樹脂製とは、圧力容器の少なくともその一部、さらには大部分が樹脂製または繊維強化樹脂製で構成されていることである。さらには、アルミニウム等の軽量な金属ライナーや合成樹脂製の樹脂ライナー層と、このライナー層を覆うFRP等で形成された補強層とで構成されているものであるいわゆるコンポジット容器(複合材料容器)であることが好ましい。特に本発明のプロテクターは、軽量な樹脂ライナーを用いた際に最適である。
【0018】
補強層は、繊維強化樹脂(FRP)であることが好ましく、補強用繊維としては炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維等の各種の高強力繊維を用いることが可能である。中でも補強用繊維としては炭素繊維を用いることが好ましい。このような補強繊維はその引張強力の強さに比較すると、その衝撃強度はそれほど高くはないが、本発明の圧力容器用プロテクターを用いることによって、より高い耐衝撃性を確保できるようになった。
【0019】
圧力容器の内容物としては、液化石油ガス(LPG)などの液化燃料や酸素、窒素、水素などの医療用もしくは工業用の気体などが挙げられる。
【0020】
また圧力容器の外周部分および一端部分を被覆するカバーAや圧力容器の外周部分を被覆するカバーBは、アルミニウム等の軽量金属でも良いが、合成樹脂からなるものであることが好ましく、金属に比べより高い耐衝撃性を得ることができる。合成樹脂としては、ポリエチレン(PE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリアミド、ポリケトン、ポリフェニレンサルフィド(PPS)、ナイロン、フッ素樹脂等の熱可塑性樹脂を挙げることができ、さらには難燃剤が添加された熱可塑性樹脂であることが好ましい。また熱硬化性樹脂を使用することも好ましい。
【0021】
またカバーAは圧力容器の一端部分を被覆しており、このカバーAを通常下に配置することにより、移動終了時に圧力容器にかかる衝撃を低減させることが可能となる。さらにはカバーBが外周部と共に圧力容器の肩部を保護するものであることが好ましい。これらのカバーA及びカバーBは圧力容器の外周部分を被覆しており、横方向に圧力容器を倒して置いた場合にも衝撃を有効に低減させることができる。
【0022】
また圧力容器の一端部分を被覆しているカバーAは、その一部に貫通孔があることが好ましく、野外に設置した際に雨水等を有効に排出することが可能となる。
【0023】
本発明で用いられる剛性部材は、上記のカバーAとカバーBとを連結する部材である。さらにこの剛性部材は圧力容器の長軸方向に沿って圧力容器の外周よりも外側に配置されており、圧力容器ユニットを横倒しして移動させる際には、この剛性部材が取手の役割を果たすことができる。さらには、カバーAとカバーBとを連結する剛性部材の少なくとも一部が、圧力容器の側面から離れた位置に存在することにより、耐衝撃性の向上と持ちやすさ、取り扱いの容易性をさらに満たすことが可能となる。
【0024】
さらに、少なくとも一つの剛性部材の端部が、圧力容器の長軸方向の延長線上にあり、圧力容器の取り付け具(内容物の出入り口にもなる)の外側に、剛性部材が位置することによって、その圧力容器の取り付け具を保護することができる。なお、取り付け具とは具体的には付設バルブレギュレータ等のことをいう。さらには2本以上の剛性部材が存在し、その剛性部材が取り付け部の外側を覆うように接合することによって、より安全に取り付け具や口金部分を保護することができるようになる。接合部の形状としてはU字状であることが、衝撃を受けにくく、また衝撃を吸収しやすいため、より好ましい。
【0025】
このような剛性部材としては金属製であることが好ましい。さらには軽量な金属であることや、特にはアルミニウムであることが好ましい。また棒状であることやさらには中空状のパイプ形状を採用することによって、より軽量化をはかることが可能となる。
【0026】
そしてもう一つの本発明の圧力容器ユニットは、上記のような圧力容器と、その圧力容器の外周を保護するプロテクターとを有するものである。ここでプロテクターが少なくともカバーA、カバーBおよび一つ以上の剛性部材から構成されるものであり、圧力容器の長軸方向における一端にカバーAが、その他の位置にカバーBが配置され、カバーAとカバーBが剛性部材により連結され、少なくとも一つの剛性部材の端部が圧力容器の取付具の外側に位置することが好ましい。
【0027】
さらに以下、本発明の圧力容器用プロテクターの好ましい実施形態について、図面を参照して説明するが、本発明は下記によって制限されるものではない。なお以下では、本発明の圧力容器用プロテクターを「プロテクター」、本発明に用いられる圧力容器を「高圧ガス充填容器本体」ということがある。
【0028】
まず、図1ないし図4を参照して、圧力容器である高圧ガス充填容器本体3および付設されたバルブ4に対するプロテクターの好ましい構成について説明する。このプロテクターは、図1および図2に示すように、高圧ガス充填容器本体3と付設バルブ4の外側周囲を保護するように、下鏡部5領域に設けられたカバーA、付設バルブ取り付け側の上鏡部7領域に設けられたカバーBの上下二分割で構成され、カバーAとカバーBを連結して高圧ガス充填容器3の長軸方向に沿って延び、且つ付設バルブ4外側で接続された剛性部材Cからなる(以下、便宜上、圧力容器である高圧ガス充填容器本体3を単に容器本体3と呼ぶ)。
【0029】
本容器本体3は、プラスチックまたは、アルミ製ライナーの周囲に樹脂含侵された炭素繊維をラップした高圧複合材料容器からなり、500mm程度の全長、200mm程度の外径、10mm程度の肉厚を有し、円筒形をした胴部6とその両端部にドーム形状の両鏡部5、7を有し、ガス取り出し口金(ポート)部8が容器一端にのみ存在する円筒形状の容器3である。本容器本体3は、適合法規範囲内において、その胴径寸法および長さを、用途ならびに顧客要望に応じて任意に設計、製作し得るものであるが、本発明においては、全長150~1,000mm、外径90~300mmの範囲、特には全長300~600mm、外径120~250mmの範囲であることが好ましい。
【0030】
本容器本体3の他の実施例として、ガス取り出し口金(ポート)部8を両端に設ける構成であることも好ましい。この場合、ガス取り出し用のバルブ4を取り付けた反対側端部のガス取り出し口金(ポート)部には安全弁を取り付ければ良く、本発明における容器において、ガス取り出し口金(ポート)の構成に限定はない。
【0031】
プロテクターを構成するカバーAは、通常は図1に示すように本容器本体3を縦方向に定置した際、本容器本体3の下側に配置され、容器本体3の下鏡部5と容器本体3胴部6
の下部領域一部を保護する形で構成されている。容器本体3側面とカバーAの内径との間には一定の隙間を設けられるよう、図3に示すように、容器本体3下部の鏡部5形状に対して、カバーAの内面9には複数のリブ10が等間隔で放射状に設けられたスペーサ構造を有していることが好ましい。一般的に複合材料容器の外径は数mm程度の製造誤差が発生するため、製造誤差を吸収し容器本体3をカバーAに完全収容し、かつ容器本体3とカバーA内径の間に間隙を設ける構造としている。間隙としては0~10mmであることが好ましい。この間隙は外部から与えられる衝撃の吸収にも有効である。
【0032】
さらに図3に示すように、本カバーAの外周面の左右両端部には、カバーBを連結する機能を有した剛性部材Cを挿入、緩嵌合するための穿設ボス構造体11および該剛性部材Cを緩嵌合後に固設するための螺子穴12が、該ボス構造体11の側面部に複数個所穿設されている。このようにカバーに凸部を成形することにより、円筒形の圧力容器が転がることを防止することも可能となる。
【0033】
また、本カバーA内面9の底面部には穴が設けられており、屋外使用時に、容器本体3と本カバーA内径の間に設けた隙間から侵入した雨水等を排水できるよう、水抜き部14(排水口)が複数個所設けられていることが好ましい。
【0034】
本カバーAは、厚み2mm程度、高さ150mm程度、内径は容器の外径プラス10mm程度の難燃剤が添加された熱可塑性樹脂から構成されている。本カバーA寸法については、本発明に係る実施形態の一例であり、容器本体3のサイズ、重量、運用条件等の仕様によって厚み、高さ、内径等は自由に変更が可能であるが、本発明においては、厚み0.5~10mm、高さ30~250mmの範囲、特には厚み1~6mm、高さ80~200mmの範囲であることが好ましい。内径は容器の外径プラス0~10mmの範囲であることが好ましい。
【0035】
カバーAの他の実施例として、用途や運用条件等により鋼製や軽量アルミといった金属材料を使用しても良く、カバーBの材質と異なる材質の組み合わせによる選定も可能である。
【0036】
ここで、図1に示すような樹脂製カバーとすることにより、3次元的な複雑な形状自由度を付与することができ、また、軽量性を担保することが可能となる。更に生産性、コストメリットに優れた射出成形やスタンピング加工といった成形法を採用することが出来ることからも樹脂製カバーが好ましい。さらに樹脂製カバーとすることで、着色といった付加機能を成形段階においてワンステップで実施することができ、鋼製の容器で行われているような、成形後の塗装工程を削減することによるコスト削減が可能となる。特には高密度ポリエチレンなどが好適に用いられる。
【0037】
また、カバーBは、図1に示すように本容器本体3を縦方向に定置した際、本容器本体3の上側に配置され、容器本体3の上鏡部7と容器本体3の胴部6の上部領域の一部を保護する形で構成されていることが好ましい。
【0038】
図4に示すようにカバーBについても、カバーA同様、容器本体3の胴部6側面とカバーB内径との間に一定の隙間を設けられるよう、容器本体3の上鏡部7形状に対して、カバーBの内面15には複数のリブ16が等間隔で放射状に設けられたスペーサ構造を有していることが好ましい。
【0039】
さらに、カバーBは、図2の分解図に示すように、カバーBと容器本体3との間に容器収容時の密着性を向上させるための干渉部材となるプロテクターを構成する緩衝材Dが装着されていることが好ましい。本緩衝部材Dを配置することにより、容器本体3の外径製
造誤差を吸収するために緩嵌合構造を有するカバーAおよびカバーBと容器本体3との最終固設において、緩みのない取り付けが出来る構造となる。干渉部材としてはゴムなどの弾性体であることが好ましく、特にはシリコンゴムであることが好ましい。
【0040】
図4に示すように、本カバーBの外周面の左右両端部には、カバーA同様に、両カバーAおよびBを連結する剛性部材Cを挿入、緩嵌合するための完全穿設ボス構造体17および該剛性部材Cを緩嵌合後に固設するための螺子穴18が該ボス構造体17の側面部に複数個所穿設されている。
【0041】
また、本カバーBの上面部は、付設したバルブの操作や配管、ホース等の接続を容易に行えるよう一定径の開口部20が設けられ、付設バルブ4全体を露出できるような構造となっている。
【0042】
本カバーBは、厚み2mm程度、高さ120mm程度、内径は容器の外径プラス10mm程度の難燃剤が添加された熱可塑性樹脂から構成されている。本カバーBの寸法については、本発明に係る実施形態の一例であり、カバーA同様に、容器本体3のサイズ、重量、運用条件等の仕様によって形状、材質等は自由に変更が可能であり、カバーA仕様と異形態でも同形態での組み合わせであっても良い。好ましい形状としては、厚み0.5~10mm、高さ30~250mmの範囲、特には厚み1~6mm、高さ80~180mmの範囲であることが好ましい。内径は容器の外径プラス0~10mmの範囲であることが好ましい。
【0043】
図1では、カバーBは、カバーAと同様にその設計自由度、付加機能、生産性、コストメリットから、その特質を活かした樹脂製(高密度ポリエチレン)カバーとしている。
【0044】
図1に示すように、剛性部材Cは、中空のアルミ管材からなり、直径25mm程度、容器本体3長軸方向に沿ってカバーAの側面ボス構造体11を起点に600mm程度の長さを有し、且つ付設バルブ4上方で水平となるようU字型曲げ加工が施されている。形状としては直径10~50mm、長さ400~700mmの範囲であることが好ましい。
【0045】
図1に示すように、Cの剛性部材は、カバーAとカバーBを連結すると同時に、運搬時の把持機能を具備した連結部材である。本剛性部材Cは、カバーBの完全穿設ボス構造体17部に挿入された後、カバーAの穿設ボス構造体11の穿設部で位置決め、固設することにより、カバーAとカバーBが連結固設される。
【0046】
なお、剛性部材Cは、製造コスト低減のため、市販中空鋼管を用いて曲げ成形加工された、一本の構造体であっても良い。この時、加工成形時の寸法誤差は、射出成形品やスタンピング成形品よりも一般的には大きくなることから、カバーAおよびカバーBの側面穿設ボス構造体11、17の穿設部穴径13、19は剛性部材Cの直径よりも大きめに設計されており、剛性部材CをカバーAおよびカバーBの穿設ボス構造体11、17に緩嵌合できるような構造となっている。また、図2に示すとおり、剛性部材Cには螺子を通すための穴25が設けられており、各カバーAおよびBのボス構造体11、17側面に穿設した螺子穴12、18を通じて、ボルト等を用いて各カバーと剛性部材Cが固設される構造となっている。螺子やボルトとしては錆止め加工したものであることが好ましく、例えば三価ホワイト処理されたスチールであることが好ましい。
【0047】
剛性部材Cを構成する別の実施例として、市販アルミ鋼管材を分割し、ねじ込み式等による繋ぎ合わせ構造でも良く、樹脂成形による管材を用いても良い。また、容器本体3の長軸方向に沿った垂直部材を金属として、付設バルブ4の上方に位置する水平部材を樹脂成型品とし、これらを適宜組み合わせて使用しても良い。剛性部材を構成する材料、分割
構造およびその組み合わせには各種材料が用いられる。
【0048】
次に、前述した構成の容器本体3および付設バルブ4に対するプロテクターの作用について説明する。
【0049】
本容器本体3と付設バルブ4の容器ユニット1は、そのコンパクトな寸法と軽量性から主に運搬や移動性に優れたものであるため、産業用途のみならず、非常事態や屋外レジャー活動などでガスをエネルギー源として稼働する機器等にも利用することが出来る。よって、その容器ユニット1が安全かつ健全に機能を果たすためには、運搬や移動といった運用面での障害や事故から容器ユニット1を確実に保護する必要があり、本発明のプロテクターが有効に作用する。
【0050】
本容器ユニット1はあらゆる場所への移動や、移動手段を用いた運搬を想定したものである。例えば容器を運搬する車輛の荷台に積載することもあるが、容器ユニット1の積み降ろし作業時に容器ユニット1を落下させてしまう可能性もある。しかしながら、本カバーAおよびカバーBとこれらを連結固定する剛性部材Cを具備した本発明のプロテクターは、高さ3mの高さから落下させても、容器本体3および付設バルブ4に損傷を与えることなく、その健全性を維持することができる。図示した本容器ユニット1を用いた3m高さからの垂直、水平、アングル落下試験において、試験に供した容器3の耐圧、破裂試験では、適合規格(一般複合容器則:KHKS-0121)の性能要件を満足しており、プロテクターの有効性が確認できた。
【0051】
本容器ユニット1の運搬においては保管場所から車輛への持ち運び、車輛への積み込み作業や、搬送先での荷降ろし作業、更には保管場所から充填場所への運搬など、様々な移動形態が発生するため、容器ユニット1の軽量性は作業効率や安全性において重要な要素となる。本発明の容器ユニット1は、容器本体3が複合材料容器である事に加え、保護プロテクター自体を樹脂製とすることや、分割式とすることで、軽量な容器ユニット1を実現できている。
【0052】
従来、運搬、移動を伴う高圧ガス充填容器としては鋼製の容器が多く普及しており、またその保護プロテクターも容器と同様に鋼製で製作されていたため、容器ユニット自体が非常に重く、運搬に係る作業負荷および安全性の点で課題があった。好ましくは本発明による容器ユニット1は樹脂やアルミ等を用い、容器本体3と付設バルブ4およびプロテクターを合わせて15kg以下とすることが好ましい。特には5~10kgの範囲にあることが好ましい。このような本容器ユニットサイズの製品においては、運搬、持ち運びを行う上で軽量化を実現することが好まれる。
【0053】
このような本発明の本容器ユニット1は、縦置き状態で剛性部材Cをハンドルとして把持することで容器を立てた状態での運搬もできる上、カバーAとカバーBとを連結している部分の剛性部材Cを把持することで、横方向での運搬も可能となる。
【0054】
本発明のプロテクターを構成するカバーAの底部はフラットな形状であることが好ましく、本プロテクターを用いて容器ユニット1を縦置きに定置することができるようになる。通常、容器本体3のみを単体で保管する場合、容器本体3の鏡部はドーム形状となっており、縦置きに定置する事ができないため、横置きでの保管とするか、または縦置き専用ラックを製作し、ラック内に容器を預ける方式を取る事が多いが、本発明のプロテクターを使用することにより、保管時の容器保護に加え、縦置き保管ができるため、容器の点検作業効率も良く、また保管効率も良くなる。
【0055】
また高圧ガス充填時には、高圧ガス充填用ホースがバルブの充填口に接続されるため、
高圧充填用容器の充填口接続部方向に負荷がかかりやすく、転倒しやすい傾向にある。さらに、バルブが緩みガスが漏れる危険もある。しかしながら、本発明の高圧充填容器に適したプロテクターを使用することにより、高圧ガス充填用容器を縦方向に置いたときの安定性が増し、高圧ガス充填時の転倒及びバルブの緩みを妨げることが可能となる。
【0056】
例え万が一、高圧ガス充填用容器本体が転倒する場合であっても、本発明のプロテクターを採用することによって、高圧ガス充填用容器本体並びに付属品への損傷を防ぐことができる。
【0057】
さらに本発明のプロテクターのカバーAおよびカバーBには剛性部材Cを挿入するためのボス構造体11、17を有していることが好ましい。図5に示したように、容器ユニット1を横置きに配置する必要がある場合でも、半回転以上することなく、安定した保管、定置、作業が可能となる。従来、容器本体3のガス充填作業や付設バルブ4への配管、ホース接続作業時等は容器を横置きとして作業することもあり、作業中に容器が回転することで作業台からの転落による損傷、外表面に擦り傷が生じるなど製品価値を低下させる問題があったが、本プロテクターを用いることで横置き状態でも安定した効率的な作業が可能となる。
【0058】
プロテクターのカバーAおよびカバーBは、分割式であることが好ましく、さらには必要最小限のサイズで構成することにより、容器本体3の胴部6外表面を目視により直接確認することが出来るようになる。本発明に適用する複合材料圧力容器については、通常図2に示すように容器の胴部6外表面に指定事項を表記したラベル26を取り付けることが規定されており(容器保安規則 第四章 第十条第二項では、充填可能なガス名称や、所有者情報等を明示すること規定)、充填等運用時に確認できるようにしておく必要がある。例えば、複合材料容器全体をカバーするようなプロテクターである場合、表示ラベルはアウターケースとなるプロテクターの表面に貼り付ける必要があるため、結果としてプロテクター自体も法規対象となることから、定期的な法定点検が必要になるなど、付随した管理作業も必要になることや、構造や仕様を簡単に変更することが難しいなどの課題があった。
【0059】
一方、本発明のプロテクターでは、容器全体を覆うことなく、容器転倒時の損傷を抑制できると同時に、運用者は容器表示ラベル26を容易に確認することが可能となる形状を採用することが可能である。本発明におけるプロテクターでは、容器保安規則、第四章第十条第一項により規定されている通り、容器本体3の胴部6側面の面積全体の50%以上を目視確認できるようカバーAおよびカバーBを構成することができ、容器認可取得の対象物は、容器本体3および付属バルブ4のみで良い事となるため、プロテクターに対する管理運用面や設計自由度を広げる事が可能となる。
【0060】
さらには本発明を用いる高圧ガス充填に適した圧力容器本体は、その周囲にあるカバーの内側において回動させることができることが好ましい。そうすることによって、高圧ガスを充填するためのバルブの充填口の向きを可変にでき、取り扱いに優れたものとなる。また、剛性部材からなるハンドル部分と、高圧ガス充填用ホースや充填用配管が干渉することを、容易に避けることができる。
【0061】
また一般に販売されている高圧ガス充填用容器は、高圧ガス保安法によりガス種により容器本体の色が規定されている。本発明のプロテクターとしては、上述したように容器本体が1/2以上視認可能な構造であることが好ましく、そうすることによって圧力容器の色が判別しやすく、ガス種についての把握が可能となる。また、プロテクター自体も着色することが好ましい。着色することにより、複数のガス種の視認度も向上できる。
【0062】
本発明のプロテクターにより、容器本体3、付設バルブ4、レギュレータといった付属品を損傷から保護することが出来る。従来、付設バルブ4は容器本体3の胴部外径よりも小さいものが多いが、図6に示すように、容器本体3および付設バルブ4の仕様によっては、付設バルブ21の外径が容器本体3の外径よりも大きい場合もあり得る。そのような仕様構成で、プロテクターを用いずに運用した場合、容器本体3の転倒時や、持ち運び時の障害物との接触時に付設バルブ21を損傷させてしまう可能性がある。しかしながら、本発明のプロテクターを構成するカバーBの外径サイズを、付設バルブ21の外径が、その内側領域に収まるよう設計を行うことによって、このような問題を回避することが可能となる。図6に示すようにカバーBの外周の一部に突起22等を設けることも好ましい。
【0063】
前述したように、本発明のプロテクターはカバーA、カバーB、剛性部材C、緩衝部材Dの分割された部材から構成されていることが好ましく、プロテクターの脱着を容易に行う事が可能となる。図2に示すようにカバーAおよびカバーB、剛性部材Cを最終固設しているボルトを外し、剛性部材Cを各カバーA、Bのボス構造体11、17の嵌合部から取り外した後、カバーBおよび緩衝部材Dを取り外せば、容器本体3を容易に取り外す事ができ、交換することが可能である。
【0064】
従来のプロテクターは、鉄鋼製容器の上下鏡部に溶接付けをした構造が多く、運搬作業等により損傷したカバーを補修する期間は、容器自体を使用、運用することができない上、プロテクターの損傷が激しい場合には、再溶接による補修、再塗装等が必要であるため、容器の運用効率低下、補修コストの上昇が課題となっていた。また、複合材料高圧容器の全面を樹脂製プロテクターで保護する事例では、プロテクターに損傷が発生した場合、分割された構造とは言え、かなり大きな面積を有した樹脂製カバーであるため、プロテクター交換における材料ロスは大きく、補修作業性に加え、コスト面での課題がある。本発明のプロテクターは上下分割式であり、必要最小限のサイズを有したものとすることにより、補修が必要な部位のみを交換するだけで良く、補修作業が容易であり、容器ユニット1自体も継続運用可能であるため、補修コストおよび容器運用に係る事業コストにおいても有利となる。
【0065】
また、本発明は圧力容器を使用するユーザー側においても容器運用上の作業コストを低減しやすく有効である。本発明のプロテクターを用いた場合、前述したように、容器全体を保護する機能を維持した状態で、付設バルブ4へのホース、配管接続や、バルブ操作を行う上で、プロテクターを取り外すことなく、容易に作業を実施することが出来る。また付設バルブ4の配管接続や、バルブ操作の作業性が良いと、作業者の作業負荷軽減による、より確実な作業担保と安全性担保に繋がる点もメリットとなる。
【0066】
前述したように、本発明のプロテクターを構成するカバーAの内面9には、水抜き用の排水口14が設けることが好ましい。カバー内に雨水等が長期滞留しない構造となり、屋外での使用においても容器本体3の腐食を防止することが出来る。
【0067】
本発明のプロテクターの他の実施例としては、図7に示すように、本容器ユニット1のカバーA部を支持部として車輪23を装着することにより、さらに持ち運びを容易にすることが出来る。
【0068】
この場合、カバーAの下端部の一部に直接車輪23を設置することも好ましく、または、カバーAの下側に別途キャリーユニットを装着することでも良い。本プロテクターの下端部に車輪23を装着して使用する場合、人手による牽引が中心となるため、容器ユニット1と作業者との距離を一定間隔に維持する必要があることから、容器ユニット1の傾け角度を調整する必要があるが、容器ユニット1の傾け角度を調整する場合は、剛性部材Cの垂直方向部材を二重化し、スライド構造としておくことが好ましく、持ち手部と容器ユニット1間の距離を自由にアジャストすることも可能となる。
【0069】
本発明の容器ユニット1については、持ち運び、車輛による運搬、移動を頻繁に伴う用途に最適であって、屋外、屋内のどちらでも使用可能な容器となる。特に、車輛の荷台に積載して移動する場合においては、前述したように、本容器ユニット1を縦置きが可能な構造とすることで、荷台に縦置きして運搬することが可能となる。さらには、車輛の積載スペース状況によっては移動中に転倒の恐れもあるため、図8に示すように、剛性部材C部に紐やワイヤー24を通して荷台と固縛することで転倒防止を図る事ができる。このような固縛方法としては、剛性部材Cを通して、一本でも良く、複数本まとめて固定することも好ましい。
【0070】
本発明のプロテクターは、前述したとおり、剛性部材Cの水平部を持ち手として、容易に把持する事が出来る構造であるため、人手による運搬が容易に行える構造となっている。従来の樹脂製プロテクターは、例えば、プロテクター上部にリング状の持ち手を設けるか、または切り欠き等を設け、これを把持して容器全体を傾けながら、容器下端を支点として転がすように移動させているが、本発明の好ましい形態では、プロテクターはU字型の剛性部材Cの水平部が持ち手となるため、さらに容易に手で把持することが出来、安全かつ容易に運搬を行う事ができる。
【0071】
なお、本発明は前述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0072】
A プロテクターを構成するカバーA(下部)
B プロテクターを構成するカバーB(上部)
C プロテクターを構成する剛性部材
D プロテクターを構成する緩衝材
1 容器ユニット
2 プロテクター
3 高圧ガス充填容器本体
4 付設バルブ
5 高圧ガス充填容器の下鏡部
6 高圧ガス充填容器の胴部
7 高圧ガス充填容器の上鏡部
8 高圧ガス充填容器のガス取り出し口金部
9 カバーAの内面
10 カバーAのリブ構造
11 カバーAの穿設されたボス構造体
12 カバーAのボス構造体側面の螺子穴
13 カバーAのボス構造体の穿設部
14 カバーA底部内に設けられた排水口
15 カバーBの内面
16 カバーBのリブ構造
17 カバーBの穿設されたボス構造体
18 カバーBのボス構造体側面の螺子穴
19 カバーBのボス構造体の穿設部
20 カバーBの上面部に設けられた開口部
21 容器本体外径よりも大きい付設バルブ
22 容器ユニット転がり防止用突起
23 容器ユニット下部のカバーAに取り付けた車輪
24 容器ユニット転倒防止用の紐、またはチェーン
25 剛性部材Cに穿設された螺子通し穴
26 高圧ガス充填容器本体の表示ラベル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8