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特開2022-114375異常検知システム、プログラム及びノード端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022114375
(43)【公開日】2022-08-05
(54)【発明の名称】異常検知システム、プログラム及びノード端末
(51)【国際特許分類】
   G08B 25/00 20060101AFI20220729BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20220729BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20220729BHJP
【FI】
G08B25/00 520Z
H04Q9/00 311K
H04Q9/00 311U
H04M11/00 301
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021010673
(22)【出願日】2021-01-26
(71)【出願人】
【識別番号】391021684
【氏名又は名称】菱洋エレクトロ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000523
【氏名又は名称】アクシス国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】網中 賢介
(72)【発明者】
【氏名】福島 章雄
【テーマコード(参考)】
5C087
5K048
5K201
【Fターム(参考)】
5C087AA10
5C087AA11
5C087AA19
5C087AA37
5C087AA51
5C087DD33
5C087EE05
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF04
5C087GG09
5C087GG19
5C087GG66
5C087GG70
5C087GG83
5C087GG84
5K048BA34
5K048EB13
5K048FB04
5K048FB05
5K048FB09
5K048GB05
5K048HA24
5K201BA02
5K201CC09
5K201EB07
5K201EC06
5K201ED09
(57)【要約】      (修正有)
【課題】機器の異常を知らせるランプの意味をユーザにわかりやすく知らせる異常検知システム、プログラム及びノード端末を提供する。
【解決手段】複数の発光素子を備える機器と、複数の機器各々に取り付けられる複数のノード端末と、管理サーバと、を備える異常検知システムであって、ノード端末は、光センサと第1通信モジュールとを備える。光センサは、発光素子が出力する光を感知するように構成され、第1通信モジュールは、光センサが感知したデータを、管理サーバに送信する。管理サーバは、解析モジュールと、データベースと、第2通信モジュールとを備える。解析モジュールは、光センサが感知したデータに基づいて、データベースから、対応するメッセージデータを抽出する。第2通信モジュールは、対応するメッセージデータを送信する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光素子を備える複数の機器と、前記機器に取り付けられる複数のノード端末と、管理サーバとを備える異常検知システムであって、
前記ノード端末は、光センサと第1通信モジュールとを備え、
前記光センサは、前記発光素子が出力する光を感知するように構成され、
前記第1通信モジュールは、前記光センサが感知したデータを、前記管理サーバに送信するように構成され、
前記管理サーバは、解析モジュールと、データベースと、第2通信モジュールとを備え、
前記解析モジュールは、前記光センサが感知したデータに基づいて、前記データベースから、対応するメッセージデータを抽出するように構成され、
前記第2通信モジュールは、前記対応するメッセージデータを送信するように構成される、
システム。
【請求項2】
請求項1のシステムであって、
前記第2通信モジュールは、複数の前記光センサが感知したデータを、前記複数のノー
ド端末から受信し、
前記解析モジュールは、複数の前記光センサが感知したデータに基づいて、前記データベースから、対応するメッセージデータを抽出するように構成される、
システム。
【請求項3】
請求項1又は2のシステムであって、前記光センサは、非レンズ型の光センサである、システム。
【請求項4】
請求項1~3いずれか1項に記載のシステムであって、前記第1通信モジュールは、LPWA(Low Power Wide Area)の通信規格に基づいて、データの送受信を行うように構成される、システム。
【請求項5】
請求項1~4いずれか1項に記載のシステムであって、前記解析モジュールは、前記光センサが感知した中に含まれるデータに含まれる、及び/又は、これに基づいて生成される、点滅速度パターン、色パターン、又はこれらの組み合わせの情報に基づいて、対応するメッセージデータを抽出するように構成される、システム。
【請求項6】
請求項1~5いずれか1項に記載のシステムであって、前記第1通信モジュールは、前記光センサが感知したデータに優先順位を割り当てて、前記管理サーバに送信するように構成される、システム。
【請求項7】
請求項1~6いずれか1項に記載のシステムであって、
前記ノード端末は、第2のセンサを更に備え、
前記解析モジュールは、前記メッセージデータとともに、前記第2のセンサのデータを、前記第2通信モジュールを通して送信するように更に構成される、
システム。
【請求項8】
請求項7のシステムであって、前記第2のセンサが、温度センサ、振動センサ、加速度センサ、気圧センサ、湿度センサから選択される1種以上である、システム。
【請求項9】
メッセージデータを送信するためのプログラムであって、
前記メッセージデータは、発光素子を備える複数の機器にて出力される異常検知情報に対応して送信され、
前記プログラムは、管理サーバにインストールされ、
前記管理サーバは、解析モジュールと、データベースと、第2通信モジュールとを備え、
前記管理サーバは、ノード端末と通信可能に接続され、
前記ノード端末は、光センサと第1通信モジュールとを備え、
前記光センサは、前記発光素子が出力する光を感知するように構成され、
前記第1通信モジュールは、前記光センサが感知したデータを、前記管理サーバに送信するように構成され、
前記プログラムは、プロセッサに命じて、以下の動作を行うように構成される、プログラム:
前記第2通信モジュールが、複数の前記光センサが感知したデータを、前記複数のノー
ド端末から受信し、
前記解析モジュールが、前記光センサが感知したデータに基づいて、前記データベースから、対応するメッセージデータを抽出し、
前記第2通信モジュールが、前記対応するメッセージデータを送信する。
【請求項10】
ノード端末であって、
前記ノード端末は、管理サーバと通信可能に接続され、
前記ノード端末は、発光素子を備える機器に取り付け可能に構成され、
前記ノード端末は、光センサと第1通信モジュールとを備え、
前記光センサは、前記発光素子が出力する光を感知するように構成され、
前記第1通信モジュールは、前記光センサが感知したデータを、前記管理サーバに送信するように構成される、
ノード端末。
【請求項11】
請求項10のノード端末であって、第2のセンサを更に備える、ノード端末。
【請求項12】
請求項11のノード端末であって、前記第2のセンサは、温度センサ、振動センサ、加速度センサ、気圧センサ、湿度センサから選択される1種以上である、ノード端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、異常検知システム、プログラム及びノード端末に関する。より具体的には、発光素子を備える機器を利用した異常検知システム、プログラム及びノード端末に関する。
【背景技術】
【0002】
大きな産業用設備(例えば、工場、プラント、鉄道設備、巨大船舶など)においては、様々な機器が設置されている。こうした機器は、機器自身、又は当該機器が監視する対象についての状態を、機器のユーザに知らせるための手段を備える。典型的な手段の例として、可視光ランプが挙げられる。そして、ランプの点滅パターン、色パターンなどの変化によって、異なる状態変化を知らせることができる。或いは、機器がランプを複数備える場合には、発光する場所の違いに応じて、異なる状態変化を知らせることができる。
【0003】
特許文献1は、一般の使用者でもマイコンメータが示すガスの異常状態を容易に確認できるようにするとともに、マイコンメータが異常な状態を示したときに、管理センタにその状態を通報する仕組みを開示している。この目的で、識別装置は、LED2からの光を感知し、感知した光の点滅パターンを識別し、識別した点滅パターンに応じた異常情報を表示する。
【0004】
特許文献2は、ISN回線やATM回線等SNMPプロコトルが使用できない回線の障害時に、迅速な検知と対応を可能とすることを目的としたシステムを開示している。より具体的には、特許文献2は、回線終端装置とネットワーク監視装置との間に回線終端装置のLEDランプの点灯、点滅等を検知する識別装置を備えるシステムを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004-077265号公報
【特許文献2】特開2009-301306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
機器が異常を知らせるためにランプの発光パターンなどを変化させたとしても、機器を使用及び管理するユーザが、その意味を即座に理解できないと迅速な対応が難しい。特に、異常を知らせる事態は頻繁に発生するわけではなく、むしろ、稀な場合が多い。従って、ユーザの立場からみれば、ランプが普段とは違う発光パターンを示した場合、機器の取扱説明書を参照しなければならない。一般的に、こうした取扱説明書の文書量は膨大であり、該当箇所を探すだけでも時間がかかる。
【0007】
また、家庭用の機器と比べて、産業用の機器となると、取扱説明書の文書の内容は専門的でわかりにくく、そして、文書量も更に膨大となる。従って、異常を知らせるランプの意味を理解するまでに更に手間がかかることとなる。
【0008】
一方で、産業用の機器が異常を示した場合には、重大な事故につながる可能性もあるため、迅速な対応が求められる。
【0009】
以上の点に鑑み、本発明は、機器の異常を知らせるランプの意味をユーザにわかりやすく知らせる手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者が鋭意検討した結果、既存の機器に別途、ランプの変化を検知し、管理サーバに通知するための装置を設けることを思いついた。管理サーバ側では、装置が検知した変化に基づいて、データベースから、対応するメッセージデータを抽出し、最終的にユーザに知らせる。
【0011】
これにより、ユーザにはわかりやすい形でメッセージを知らせることができる。
【0012】
本発明は、上記知見に基づいて完成され、一側面において、以下の発明を包含する。
(発明1)
発光素子を備える複数の機器と、前記機器に取り付けられる複数のノード端末と、管理サーバとを備える異常検知システムであって、
前記ノード端末は、光センサと第1通信モジュールとを備え、
前記光センサは、前記発光素子が出力する光を感知するように構成され、
前記第1通信モジュールは、前記光センサが感知したデータを、前記管理サーバに送信するように構成され、
前記管理サーバは、解析モジュールと、データベースと、第2通信モジュールとを備え、
前記解析モジュールは、前記光センサが感知したデータに基づいて、前記データベースから、対応するメッセージデータを抽出するように構成され、
前記第2通信モジュールは、前記対応するメッセージデータを送信するように構成される、
システム。
(発明2)
発明1のシステムであって、
前記第2通信モジュールは、複数の前記光センサが感知したデータを、前記複数のノー
ド端末から受信し、
前記解析モジュールは、複数の前記光センサが感知したデータに基づいて、前記データベースから、対応するメッセージデータを抽出するように構成される、
システム。
(発明3)
発明1又は2のシステムであって、前記光センサは、非レンズ型の光センサである、システム。
(発明4)
発明1~3いずれか1つに記載のシステムであって、前記第1通信モジュールは、LPWA(Low Power Wide Area)の通信規格に基づいて、データの送受信を行うように構成される、システム。
(発明5)
発明1~4いずれか1つに記載のシステムであって、前記解析モジュールは、前記光センサが感知した中に含まれるデータに含まれる、及び/又は、これに基づいて生成される、点滅速度パターン、色パターン、又はこれらの組み合わせの情報に基づいて、対応するメッセージデータを抽出するように構成される、システム。
(発明6)
発明1~5いずれか1つに記載のシステムであって、前記第1通信モジュールは、前記光センサが感知したデータに優先順位を割り当てて、前記管理サーバに送信するように構成される、システム。
(発明7)
発明1~6いずれか1つに記載のシステムであって、
前記ノード端末は、第2のセンサを更に備え、
前記解析モジュールは、前記メッセージデータとともに、前記第2のセンサのデータを、前記第2通信モジュールを通して送信するように更に構成される、
システム。
(発明8)
発明7のシステムであって、前記第2のセンサが、温度センサ、振動センサ、加速度センサ、気圧センサ、湿度センサから選択される1種以上である、システム。
(発明9)
メッセージデータを送信するためのプログラムであって、
前記メッセージデータは、発光素子を備える複数の機器にて出力される異常検知情報に対応して送信され、
前記プログラムは、管理サーバにインストールされ、
前記管理サーバは、解析モジュールと、データベースと、第2通信モジュールとを備え、
前記管理サーバは、ノード端末と通信可能に接続され、
前記ノード端末は、光センサと第1通信モジュールとを備え、
前記光センサは、前記発光素子が出力する光を感知するように構成され、
前記第1通信モジュールは、前記光センサが感知したデータを、前記管理サーバに送信するように構成され、
前記プログラムは、プロセッサに命じて、以下の動作を行うように構成される、プログラム:
前記第2通信モジュールが、複数の前記光センサが感知したデータを、前記複数のノー
ド端末から受信し、
前記解析モジュールが、前記光センサが感知したデータに基づいて、前記データベースから、対応するメッセージデータを抽出し、
前記第2通信モジュールが、前記対応するメッセージデータを送信する。
(発明10)
ノード端末であって、
前記ノード端末は、管理サーバと通信可能に接続され、
前記ノード端末は、発光素子を備える機器に取り付け可能に構成され、
前記ノード端末は、光センサと第1通信モジュールとを備え、
前記光センサは、前記発光素子が出力する光を感知するように構成され、
前記第1通信モジュールは、前記光センサが感知したデータを、前記管理サーバに送信するように構成される、
ノード端末。
(発明11)
発明10のノード端末であって、第2のセンサを更に備える、ノード端末。
(発明12)
発明11のノード端末であって、前記第2のセンサは、温度センサ、振動センサ、加速度センサ、気圧センサ、湿度センサから選択される1種以上である、ノード端末。
【発明の効果】
【0013】
一側面において、本発明のシステムは、解析モジュールを備える。そして、当該解析モジュールは、光センサが感知したデータに基づいて、データベースから、対応するメッセージデータを抽出するように構成される。これにより、ユーザは、ランプの状態変化からその意味を読み取るような複雑な作業を要せず、分かりやすい形でのメッセージを受信することができ、迅速な対応が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】一実施形態における本発明のシステムの構成を示す。
図2】一実施形態における本発明のシステムの構成要素である発光素子を備える機器の構成を示す。
図3】一実施形態における本発明のシステムの構成要素であるノード端末の構成を示す。
図4】一実施形態における本発明のシステムの構成要素である、発光素子を備える機器及びノード端末の構成を示す。機器は発光素子を複数(3つ)備えており、これに対応してノード端末も複数(3つ)の光センサを備える。好ましくは、各光センサは、対応する発光素子の状態変化だけを検出するように構成される。
図5】一実施形態における本発明のシステムの管理サーバの構成を示す。
図6】一実施形態における本発明のシステムの管理サーバが備えるデータベースのデータの構成を示す。
図7】一実施形態における本発明のシステムの管理サーバが備えるデータベースのデータの構成を示す。
図8】一実施形態における本発明のシステムの管理サーバが備えるデータベースのデータの構成を示す。
図9】一実施形態における本発明のシステムを利用した異常発生検知方法のフローを示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための具体的な実施形態について説明する。以下の説明は、本発明の理解を促進するためのものである。即ち、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
【0016】
1.応用分野
一実施形態において、発光素子を備える機器の異常発生の通知を行うシステムは、様々な産業分野で使用することができる。例を挙げると、工場敷地内での異常検知、オフィスビル等の建物管理での異常検知、病院建物内での異常検知、ショッピングモールでの異常検知、フードコートでの異常検知、小売店、データセンターなどが挙げられる。以下では、工場敷地内での異常検知を例にして、本発明の具体例を説明する。
【0017】
2.システムの概要
一実施形態において、本発明は、発光素子を備える機器の異常発生の通知を行うシステムに関する。前記システムの具体例を図1に示す。前記システムは、発光素子を備える複数の機器(1500)と、前記機器に取り付けられる複数のノード端末(1100)と、管理サーバ(1200)とを備える。複数のノード端末(1100)と、管理サーバ(1200)は、相互にネットワークで接続される。ネットワークは、無線接続であってもよく、有線接続であってもよく、これらの組み合わせであってもよい。また、管理サーバ(1200)とノード端末(1100)との間には、ゲートウェイ(1300)などを設けてもよい。更には、システムは、管理サーバ(1200)から出力される情報を受信するクライアント端末(1400)を更に備えてもよい。
【0018】
管理サーバ(1200)は、特定の形態に限定されず、クラウド形態であってもよく、オンプレミス形態であってもよい。また、オンプレミスの管理サーバ(1200)は、当分野で公知の情報処理装置(典型的には、プロセッサ、メモリ、記憶媒体、通信モジュール(例えばネットワークアダプタ等)を備える物)を用いて構成されてもよい。また、管理サーバには、プログラムがインストールされ、プログラムは、プロセッサに命じて、後述する機能を実現することができる。
【0019】
3.発光素子を備える機器
発光素子を備える機器(1500)は、発光素子を備える物であれば、特定の用途に限定されない。例えば、工場内の組み立てロボットであってもよく、ベルトコンベアであってもよく、配管などに取り付けられている加圧ポンプなどであってもよく、稼働状況を監視するセンサ等であってもよい。
【0020】
図2に発光素子(2100)を備える機器(1500)の構成の例を示す。発光素子(2100)は、当分野で公知の物を使用することができる。一例として、発光素子(2100)は、白熱電球、蛍光ランプ、水銀ランプ、キセノンランプ、クリプトンランプ、発光ダイオードなどが挙げられる。発光素子(2100)の表面に、所望の色を塗布したり、色彩フィルターを別途設けたりして、様々な色を表現するように、発光素子(2100)が構成されてもよい。また、発光素子(2100)を備える装置(1500)は、別途制御モジュール(2200)を備え、発光素子(2100)の発光パターンを制御してもよい。発光パターンの例として、発光素子(2100)のオン、オフ、発光素子(2100)の点滅、発光素子(2100)の照度の調節、発光素子(2100)の色の変化などが挙げられる。また、制御モジュール(2200)は、異常が発生したときに、異なる発光パターンを提示するように構成される。
【0021】
4.ノード端末
図3にノード端末(1100)の構成の例を示す。ノード端末(1100)は、第1通信モジュール(3200)と光センサ(3100)とを備える。ノード端末(1100)は、上述した発光素子(2100)を備える機器(1500)の異常を検知する役割を果たす。より具体的には、ノード端末(1100)は、機器(1500)が備える発光素子(2100)の発光パターンの変化を検知し、これにより、機器の異常を検知することができる。発光素子(2100)の発光パターンの変化を検知する目的で、ノード端末(1100)は、光センサ(3100)を備える。また、発光素子の発光パターンの変化が起こったことを示す情報(結果としては、異常を検知したこと示す情報)を、管理サーバ(1200)に送信する目的で、ノード端末(1100)は、第1通信モジュール(3200)を備える。
【0022】
光センサ(3100)は、当分野で公知の物を使用することができる。一例として、光センサ(3100)は、フォトダイオード、フォトトランジスタなどを含むことができる。好ましくは、光センサ(3100)は、非レンズ型のセンサである。より具体的には、光センサ(3100)は、カメラなどに搭載されるイメージセンサを含まない。この理由として、イメージセンサによって検知された信号を、ネットワーク送信用データに変換すると、データ量が多くネットワークに負荷がかかるからである。
【0023】
また、上述した機器が複数の発光素子(2100)を備える場合、1つの光センサ(3100)は、1つの発光素子(2100)の状態変化を検出するように設けてもよい。例えば、図4に示すように、上述した発光素子を備える機器(図4では、4100)が、異常等に関連する発光素子を3つ備える場合には、各々3つの発光素子(4510、4520、4530)に対応して、3つの光センサ(4410、4420、4430)を設けてもよい。
【0024】
別案として、ノード端末(1100)がカメラ機能を備えれば、機器の発光素子(2100)の個数が変化しても柔軟に対応できるといったメリットがある。しかしながら、その場合には、カメラ機能が作成した画像データをネットワーク上に送信しなければならず、ネットワークの負荷がかかる。特に後述するような一部の無線通信規格の場合には、こうした画像データを送信するのが不可能であるか、或いは、非現実的である場合がある。
【0025】
また、更なる別案として、画像データをノード端末側で解析して、特定の発光素子の状態変化を示す情報に変換すれば、画像データを送信する場合と比べて、ネットワークの負荷を回避することができる。しかしながら、その場合には、カメラ機能が相当な電力を消費することとなり、ノード端末(1100)のバッテリ消費が大きくなり、交換などの手間が増えてしまうこととなる。
【0026】
こうした理由から、同一のノード端末(4200)内に備えられる各々の光センサ(4410、4420、4430)は、同一の機器(4100)内に備えられる各々の発光素子(4510、4520、4530)の状態変化を検出するように設けることが好ましい。そして、各々が検知した状態変化に関する情報は、ノード端末(4200)が備える第1通信モジュール(4300)を通して管理サーバ(1200)に送信される。
【0027】
好ましい実施形態において、第1通信モジュール(4300)は、各々の光センサが感知したデータに加えて、当該データに対応する優先順位の情報を、管理サーバ(1200)に送信してもよい。例えば、図4に示す機器(4100)がガスセンサであって、第1の発光素子が、機器の保証期間終了が近づいている旨の警告を出力しており、第2の発光素子がガス漏れを検知した旨の警告を出力している場合を想定する。この場合、優先度が高いのは、第2の発光素子から出力される情報となる。そこで、第1通信モジュール(4300)は、これらの発光素子が出力する光を感知したデータを送信するだけでなく、第2の発光素子から出力される情報に高い優先順位を割り当てて、管理サーバ(1200)に送信することができる。優先順位を割り当ての例としては、送信するデータに、優先順位の情報を付加してもよく、或いは、データを送信する順番を変更してもよい(例えば、第2の発光素子から出力される情報を、第1の発光素子から出力される情報よりも先に送信するなど)。
【0028】
ノード端末(1100)が備える第1通信モジュール(3200)は、光センサ(3100)が検知した情報を、ネットワーク送信用の信号に変換するように構成される。ネットワーク送信用の信号は、光センサが感知したデータを含む。光センサが感知したデータの例として、光センサが検知した光の強さと、光の色の種類と、光を検知した時間との組み合わせを含むことができる。なお、点滅パターンなどは、管理サーバ側で光の強さと光を検知した時間の情報の組み合わせで判断することができる。これら光センサが感知したデータに加えて、ネットワーク送信用の信号は、機器の識別番号、発光素子の識別番号を含んでもよい。これに加えて、或いは、これに代えて、ネットワーク送信用の信号は、ノード端末の識別番号、発光センサの識別番号を含んでもよい。
【0029】
第1通信モジュール(3200)は、有線、無線いずれかに限定されないが、好ましくは、無線である。この理由として、ノード端末(1100)は、発光素子(2100)を備える機器(1500)に対応して設けられるが、典型的には、発光素子(2100)を備える機器(1500)は既存の機器(例えば、本発明のシステムが導入される前から既に工場内等に存在していた機器)である。従って、発光素子(2100)を備える機器(1500)に対応して、新たにノード端末(1100)を設置するとなると、通信用の配線を別途設ける手間が生じてしまう。しかし、無線通信であれば、その手間を省略することができる。
【0030】
無線通信規格は、特に限定されず、Bluetooth(登録商標)、Wifi(登録商標)、LPWAなど、当分野で公知の通信規格を利用することができる。好ましい通信規格はLPWAである。この理由として、装置として設置される場合に、電力を大量に消費するとバッテリ交換などのメンテナンスが発生したり、或いは設置時に電源ケーブルを引くなどの手間が生じたりしてしまう。しかし、LPWAの場合には、低消費電力という特性があるため、こうした手間が生じることを回避できる。更には、LPWAは到達距離が長いため、例えば、工場などの様に広い敷地に設置するのに適している。
【0031】
LPWAは、当分野で公知の規格を含むことができ、例えば、「LoRa」「SIGFOX」「NB-IoT」等が挙げられる。特に好ましいのは、「LoRa」である。この理由として、無料で使用可能であること、消費電流が小さいこと、自営網が自由に作れることなどが挙げられる。
【0032】
上述の様に、第1通信モジュール(3200)は、光センサ(3100)が検知した情報を送信する。ここで、光センサ(3100)が複数設けられている場合には、任意の順序で送信することができる。好ましくは、割り当てられた優先順位に基づいて送信されてもよい。
【0033】
好ましい実施形態において、ノード端末(1100)は、光センサ以外に、第2のセンサを更に備えてもよい。第2のセンサの例として、温度センサ(例えば、外気温センサ、及び/又は、発光素子を備える機器の温度を測定するセンサ)、振動センサ、加速度センサ、気圧センサ、及び、湿度センサから選択される1種以上が挙げられる。好ましいのは、温度センサ、振動センサ、及び加速度センサから選択される1種以上である。第2のセンサで感知したデータは、光センサのデータと同様、第1通信モジュールを通して、管理サーバに送信される。これらのデータは、光センサが検知した情報、より具体的には、異常を知らせる情報に関連し、異常の具体的な原因を特定するのに寄与することができる。
【0034】
5.管理サーバ
図5に管理サーバ(1200)の構成の例を示す。管理サーバ(1200)は、解析モジュール(5100)と、データベース(5200)と、第2通信モジュール(5300)とを備える。解析モジュール(5100)は、上述したノード端末(1100)の第1通信モジュール(3200)が送信した情報を利用することができる。より具体的には、解析モジュール(5100)は、光センサ(3100)が感知したデータに基づいて、データベース(5200)から、対応するメッセージデータを抽出するように構成される。好ましくは、解析モジュール(5100)は、光センサ(3100)が感知したデータを解析して、データベース(5200)からデータを抽出するための検索キーを生成することができる。例えば、光センサ(3100)が感知したデータが、単に特定のランプのオン、オフ状態、或いは、オンになっているときの色の状態などを示すものであれば、特段の処理を行わなくても、これらの状態を示すデータをそのままデータベースからデータを抽出するための検索キーとして利用することができる。しかし、点滅パターン等を含む場合には、解析モジュール(5100)が、一定時間内の発光パターンを別途解析して、オンとオフの切り替え頻度がどの程度なのかといった判定処理を行うことができる。特に、点滅パターンについても、ゆっくりとした点滅、或いは、高速の点滅といった形で、区別される場合もある。この場合には、光センサが検知した光の強さと(必要により、光の色の種類と)、光を検知した時間を組み合わせて判定することで、点滅パターンに応じた検索キーを生成することができる。
【0035】
データベース(5200)は、光センサ(3100)が感知したデータに関連するパラメータ(上述した検索キーの形式も含む)と、当該光センサが感知したデータに対応するメッセージデータを記憶することができる。光センサ(3100)が感知したデータに関連するパラメータは、上述したように検索キーの形で記憶されてもよい。
【0036】
データベースの形式については、特に限定されないが、例えば、検索キーの部分については、以下の情報のうち少なくとも1つを含むことができる:機器の識別情報、発光素子の識別情報、ノード端末の識別情報、光センサの識別情報、発光素子の色、発光素子の点滅パターン。一方で、当該検索キーに対応するメッセージデータについては、異常状態の具体的な内容、及び/又は、具体的な対応措置を含むことができる。
【0037】
図6にデータベースのデータ形式の一例を示す。図6では、機器の識別情報、発光素子の識別情報、色彩に関する情報、発光パターンに関する情報、及びメッセージに関する情報が記憶される。ここで、機器の識別情報、発光素子の識別情報は、ノード端末の識別情報及び光センサの識別情報に置き換えてもよい。
【0038】
例えば、機器「A01」が備える発光素子「B01」は、赤色のLEDで構成されており、平常時は常に発光している。しかし、発光素子「B01」からの光の出力が急に消えた場合、これに対応したデータが、ノード端末(1100)から管理サーバ(1200)に送信される。管理サーバ(1200)の解析モジュール(5100)は、機器の識別情報、発光素子の識別情報、色彩に関する情報、発光パターンの4つの組み合わせから検索キーを作成する(「A01」「B01」「赤」「オフ」)。これにより、メッセージ「電源が供給されていません。」を抽出することができる。
【0039】
また、同じく、機器「A01」が備える発光素子「B01」が異なる発光パターンを示した場合、例えば、0.5秒ごとに点滅を繰り返す場合には、異なる検索キーを作成する(「A01」「B01」「赤」「点滅(0.5Sec)」)。これにより、メッセージ「温度が限界許容値を超えています」を抽出することができる。
【0040】
このように、同一の発光素子で異なる発光パターンを示す場合であっても、データベースを参照することで、ユーザにわかりやすいメッセージを提示することができる。
【0041】
図7にデータベースのデータ形式の別の一例を示す。当該データベースにおいて、第1の機器の識別情報、第1の発光素子の識別情報、第1の色彩に関する情報、第1の発光パターンに関する情報、第2の機器の識別情報、第2の発光素子の識別情報、第2の色彩に関する情報、第2の発光パターンに関する情報、及びメッセージに関する情報が記憶される。図6で説明した場合と同様に、各々の機器の識別情報、発光素子の識別情報は、ノード端末の識別情報及び光センサの識別情報に置き換えてもよい。
【0042】
これにより、複数の独立した機器が備える各々の発光素子の発光パターンの情報を組み合わせることでより高度な判定を実現することを可能にする。
【0043】
例えば、図6では、機器「A02」の発光素子「B02」が所定の発光パターンを示すと、これに対応した検索キーが作成され、当該検索キーに基づいてメッセージ「管内の圧力が低下しています。」が抽出される。また、機器「A03」の発光素子「B03」が所定の発光パターンを示すと、これに対応した検索キーが作成され、当該検索キーに基づいてメッセージ「ガスが漏れています。」が抽出される。従って、図6のデータ形式の場合には、機器「A02」の発光素子「B02」の事象と、機器「A03」の発光素子「B03」とは独立したものとして扱われ、各々に応じたメッセージが抽出される。
【0044】
一方で、図7の形式の場合には、両者の発光パターンを組み合わせて、検索キーが作成される(「A02」「B02」「黄」「オン」「A03」「B03」「緑」「オン」)。これにより、メッセージ「配管が破損してガスが漏れている可能性があります。」が抽出される。
【0045】
図6のデータ形式のパターンと比べると、複数個所からの情報を総合的に考慮した、さらに高度な判断を、図7のデータ形式では実現することができる。例えば、図7の例では、図6のデータ形式で示されるガス漏れと、管内の圧力低下を、関連した事象として扱うことができ、これによって、別々の担当者ではなく、1人の担当者に検証作業を割り当てるという判断を行うことができる。また、管内の圧力低下を検知した場所と、ガス漏れを検知した場所が、物理的に別な場所の場合、2箇所それぞれに移動して検証するよりは、ガス漏れが発生した箇所を優先して検証すべきという判断を行うことができる。
【0046】
このようにデータベースにおいて、複数の箇所の発光パターンと、1つのメッセージデータが対応するように記憶することでより高度な判断を行うことが可能となる。こうした目的から、解析モジュール(5100)は、好ましくは、1つの発光パターンに関する情報を受信して検索キーを作成して解析するだけでなく、決められた時間内(例えば、1時間以内、30分以内、15分以内等)で複数の箇所の発光パターンに関する情報を受信して、当該複数の箇所の発光パターンに基づく検索キーを作成して解析してもよい。
【0047】
別の例では、図8に示すように、データベースは、発光パターンと他のセンサのデータを機器の識別情報、発光素子の識別情報、色彩に関する情報、発光パターンに関する情報、ノード端末の識別情報、第2のセンサの識別情報、第2のセンサのデータ、及びメッセージに関する情報が記憶される。図6で説明した場合と同様に、各々の機器の識別情報、発光素子の識別情報は、ノード端末の識別情報及び光センサの識別情報に置き換えてもよい。
【0048】
この場合には、例えば、ノード端末が、光センサ以外に、第2のセンサを搭載しており、両者のデータを管理サーバが受け取って、これに基づいて、メッセージデータを抽出することができる。これにより、より高度な判断を行うことができる。例えば、図8の例では、光センサと加速度センサを組み合わせて判断を行うことを可能にしている。より具体的には、光センサ自体は、管内の圧力の低下自体を知らせる発光パターンを検知することができ、一方で、第2のセンサである加速度センサは、物理的な衝撃の発生を検知することができる。これにより、配管に何か物理的な衝撃が加わったことで管内の圧力が低下した可能性を推測することができ、これに対応したメッセージをデータベースから抽出することができる。同様の例として、加速度センサに代えて、振動センサを採用してもよい。また、温度センサを組み合わせて、発光素子を備える装置の温度を測定したデータ、或いは、発光素子を備える装置周辺の温度を測定したデータを利用してもよい。その他、第2のセンサの具体例として列挙した上述のセンサのデータを利用してもよい。
【0049】
データベース(5200)から、メッセージデータを抽出した後、第2通信モジュール(5300)は、メッセージデータを、例えば、後述するクライアント端末(1400)に送信することができる。また、ノード端末が、光センサ以外に、更なるセンサを備える場合には、こうしたセンサのデータを一緒に送信してもよい。これにより、ユーザ側では、異常が発生したときの原因を推測するための判断材料として使用することができる。
【0050】
6.クライアント端末
クライアント端末(1400)は、管理サーバ(1200)と接続され(有線接続又は無線接続)、管理サーバ(1200)からの通知を受信することができる。
【0051】
クライアント端末(1400)は、当分野で公知の情報処理装置(典型的には、プロセッサ、メモリ、記憶媒体、通信モジュール(例えばネットワークアダプタ等)を備える物)であってもよい。典型的には、パソコン、タブレット端末、スマートフォン等が挙げられる。
【0052】
クライアント端末(1400)は、監視モジュールを備えることができる。監視モジュールは、管理サーバ(1200)が送信したメッセージ等を受信し、ディスプレイに表示する(別途、音声出力、バイブレーションなどを組み合わせてもよい)ことを通して、クライアント端末(1400)を使用するユーザに通知を行うことができる。
【0053】
7.警告のフロー
上述したシステムを利用することで、発光素子を備える機器における異常発生の検知を行うことができる。具体的には、図9に示すフローを実行することで実現できる。
【0054】
まず、発光素子(2100)を備える機器(1500)において、発光素子(2100)の発光パターンが変化する(8100)。発光素子(2100)に対応して設けられるノード端末(1100)側の光センサ(3100)は、前記発光パターンの変化を検知する(8200)。ノード端末の第1通信モジュール(3200)は、光センサ(3100)の検知したデータを、管理サーバ(1200)に送信する(8300)。管理サーバ(1200)の解析モジュール(5100)が、光センサ(3100)の検知したデータを解析して、検索キーを作成する(8400)。更に、解析モジュール(5100)が、検索キーを利用して、データベース(5200)にアクセスして、メッセージデータを抽出する(8500)。抽出したデータは、クライアント端末(1400)へ送信される(8500)。クライアント端末(1400)は、受信したメッセージデータをディスプレイ等に出力する(8600)。
【0055】
以上の手続きにより、機器を管理及び使用するユーザは、取扱説明書等を参照しなくても、機器の発光素子の発光パターンが意味する内容を即座に理解することができ、迅速な対応が可能となる。特に、好ましい実施形態においては、複数個所の発光素子(特には、同一機器内ではなく、異なる場所に設置された異なる機器での各々の発光素子)を総合的に考慮した判断が可能となる。
【0056】
近年製造された機器類では、ディスプレイが予め備わっているものがあり、こうした機器ではディスプレイ上で、異常の具体内容を表示することができる。従って、取扱説明書等を参照しなくても発生した異常の状態の内容をユーザが理解することができる。
【0057】
しかしながら、工場をはじめとする産業設備内に備えられた種々の機器には、それ以前に導入された物も数多くある。こうした機器類では、ディスプレイなどが無く、異常を知らせる手段がランプの発光パターンなどしかない場合もある。このような場合、熟練者等でなければ、即座に意味を理解することができず、迅速な対応が難しい。また、熟練者であっても、滅多にない異常事態の場合には、以前経験した発光パターンを明確に記憶しておらず、即座に意味を理解することが難しい。
【0058】
本発明のシステムを採用することで、既存の機器類(特にディスプレイ等でメッセージを出力する手段を持たず、発光素子の発光パターンでしか、状態を通知することができない機器類)に対応することができる。
【0059】
また、工場等の設備内では、互いに連動している機器がある(例えば、ボイラー、供給ベント、圧力ベント、配管等)。従って、1か所の事象が原因で、他の複数の箇所で異常が検知されることもある。しかし、好ましい実施形態における本発明のシステムを利用することで、複数の箇所の異常の検知を総合した判断を行うことが可能となり、迅速且つ効果的な対処を行うことが可能となる。例えば、異常を検知した箇所をしらみつぶしにあたる必要性を軽減することができる。
【0060】
以上、本発明の具体的な実施形態について説明してきた。上記実施形態は、本発明の具体例に過ぎず、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、上述の実施形態の1つに開示された技術的特徴は、他の実施形態に適用することができる。また、特記しない限り、特定の方法については、一部の工程を他の工程の順序と入れ替えることも可能であり、特定の2つの工程の間に更なる工程を追加してもよい。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって規定される。
【符号の説明】
【0061】
1100 ノード端末
1200 管理サーバ
1300 ゲートウェイ
1400 クライアント端末
1500 発光素子を備える機器
2100 発光素子
2200 制御モジュール
3100 光センサ
3200 第1通信モジュール
4100 発光素子を備える機器
4200 ノード端末
4300 第1通信モジュール
4410 光センサ
4420 光センサ
4430 光センサ
4510 発光素子
4520 発光素子
4530 発光素子
5100 解析モジュール
5200 データベース
5300 第2通信モジュール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9