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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022114466
(43)【公開日】2022-08-05
(54)【発明の名称】仮想現実携帯電話
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/02 20060101AFI20220729BHJP
   H04M 1/05 20060101ALI20220729BHJP
【FI】
H04M1/02 C
H04M1/05 A
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022073113
(22)【出願日】2022-04-27
(62)【分割の表示】P 2019509449の分割
【原出願日】2017-04-26
(31)【優先権主張番号】10-2016-0052245
(32)【優先日】2016-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2016-0058341
(32)【優先日】2016-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2016-0058311
(32)【優先日】2016-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】518383183
【氏名又は名称】ミン,サン キュー
【氏名又は名称原語表記】MIN,Sang Kyu
【住所又は居所原語表記】29,Nakseongdaeyeok 14Ga-gil Gwanak-gu Seoul 08797 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100133411
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 龍郎
(74)【代理人】
【識別番号】100067677
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 彰司
(72)【発明者】
【氏名】ミン,サン キュー
【テーマコード(参考)】
5K023
【Fターム(参考)】
5K023AA07
5K023EE17
5K023HH06
5K023KK01
5K023MM06
5K023MM20
5K023MM25
5K023PP02
5K023PP03
5K023PP12
(57)【要約】      (修正有)
【課題】別に携帯する必要がなく、VR機能を所望の時間及び場所ですぐ具現する仮想現実携帯電話を提供する。
【解決手段】仮想現実携帯電話は、ディスプレイを含むメイン胴体110、メイン胴体の後面から可変距離を維持することができる接眼プレート120及びメイン胴体と接眼プレートの間に介在し、メイン胴体に対し、接眼プレートが密着した密着状態及び所定の距離を維持する離隔状態の間で接眼プレートを移動させるスクリーン及び距離調節部材130を含む。スクリーン及び距離調節部材は、互いに重なりながら後方にスライド移動すると固定される複数のスクリーンダクト140を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面にメインディスプレイ及び後面に仮想現実ディスプレイを含むメイン胴体と、
前記メイン胴体の後面から可変距離を維持することができる接眼プレートと、
前記メイン胴体及び前記接眼プレートの間に介在され、前記メイン胴体に対し、前記接眼プレートが密着した密着状態及び所定の距離を維持する離隔状態の間で前記接眼プレートを移動させるスクリーン及び距離調節部材と、を含み、
前記スクリーン及び距離調節部材は、互いに重なりながら後方にスライド移動するとか固定される複数のスクリーンダクトを含むことを特徴とする、仮想現実携帯電話。
【請求項2】
前面にディスプレイを含むメイン胴体と、
前記メイン胴体を逆転可能に収容するメインフレームと、
前記メインフレームの後面から可変距離を維持することができる接眼プレートと、
前記メインフレーム及び前記接眼プレートの間に介在され、前記メインフレームに対し、前記接眼プレートが密着した密着状態及び所定の距離を維持する離隔状態の間で前記接眼プレートを移動させるスクリーン及び距離調節部材と、を含み、
前記スクリーン及び距離調節部材は互いに重なりながら後方にスライド移動するとか固定される複数のスクリーンダクトを含み、
前記接眼プレートが前記離隔状態にある場合、逆転された前記メイン胴体の前記ディスプレイが後方に向かうようにして仮想現実機能を具現することができることを特徴とする、仮想現実携帯電話。
【請求項3】
前面にディスプレイを含むメイン胴体と、
前記メイン胴体を逆転可能に収容するメインフレームと、
前記メインフレームの後面から可変距離を維持することができる接眼プレートと、
前記メインフレーム及び前記接眼プレートの間に介在され、前記メインフレームに対し、前記接眼プレートが密着した密着状態及び所定の距離を維持する離隔状態の間で前記接眼プレートを移動させるスクリーン及び距離調節部材と、を含み、
前記スクリーン及び距離調節部材はベローズ状の遮光スクリーンを含み、
前記接眼プレートが前記離隔状態にある場合、逆転された前記メイン胴体の前記ディスプレイが後方に向かうようにして仮想現実機能を具現することができることを特徴とする、仮想現実携帯電話。
【請求項4】
前面にメインディスプレイ及び後面に仮想現実ディスプレイを含むメイン胴体と、
前記メイン胴体の後面から可変距離を維持することができる接眼プレートと、
前記メイン胴体及び前記接眼プレートの間に介在され、前記メイン胴体に対し、前記接眼プレートが密着した密着状態及び所定の距離を維持する離隔状態の間で前記接眼プレートを移動させる距離調節部材と、
前記メイン胴体及び前記接眼プレートの間に介在され、前記接眼プレートの前記離隔状態で外部光の流入を遮断する遮光スクリーンと、を含むことを特徴とする、仮想現実携帯電話。
【請求項5】
前記スクリーンダクトは、前記密着状態又は前記離隔状態を固定するために、前記内壁又は前記外壁から突出した弾性突起を含み、前記弾性突起に対応して他のスクリーンダクトの外壁又は外壁には突起収容孔が形成されたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の仮想現実携帯電話。
【請求項6】
前記スクリーン及び距離調節部材又は距離調節部材は前記メイン胴体の側面の全部又は一部を収容し、前記メイン胴体の側面から後方にスライド移動することを特徴とする、請求項1又は4に記載の仮想現実携帯電話。
【請求項7】
前記スクリーン及び距離調節部材又は距離調節部材は前記メインフレームの側面の全部又は一部を収容し、前記メイン胴体の側面から後方にスライド移動することを特徴とする、請求項2又は3に記載の仮想現実携帯電話。
【請求項8】
前記スクリーンダクトは内壁及び前記内壁から離隔した外壁を含む二重壁の構造に形成されたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の仮想現実携帯電話。
【請求項9】
前記スクリーンダクトは、前記内壁に形成された第1通気口及び前記外壁に形成された第2通気口を含み、前記第1通気口及び前記第2通気口は互いにずれるように形成されることによって外部から光が流入することを遮断することを特徴とする、請求項8に記載の仮想現実携帯電話。
【請求項10】
前記スクリーン及び距離調節部材は、
前記メインフレーム及び前記接眼プレートの間に介在され、前記密着状態及び前記離隔状態の間で前記接眼プレートを移動させる距離調節部、及び前記メインフレームと前記接眼プレートの間に介在され、前記接眼プレートの前記離隔状態で外部光の流入を遮断する遮光スクリーンを含むことを特徴とする、請求項2に記載の仮想現実携帯電話。
【請求項11】
前記遮光スクリーンは前記メイン胴体及び前記接眼プレートの間にベローズ状として提供されることを特徴とする、請求項4に記載の仮想現実携帯電話。
【請求項12】
前記距離調節部材は、一端で互いに回転可能に連結される第1リンク及び第2リンクを含み、前記第1リンクの他端は前記メイン胴体に回転可能に連結され、前記第2リンクの他端は前記接眼プレートに回転可能に連結されることを特徴とする、請求項3、4及び9のいずれか一項に記載の仮想現実携帯電話。
【請求項13】
前記第1リンクは、長さ調節及び固定ができるように、相互間の重畳長を調節することができる2個以上のロッドを含むことを特徴とする、請求項12に記載の仮想現実携帯電話。
【請求項14】
前記接眼プレートは、焦点及び相互間の幅の調整が可能な一対の接眼レンズを含むことを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の仮想現実携帯電話。
【請求項15】
前記接眼プレートを介して、前記離隔状態の前記仮想現実携帯電話を使用者の顔面に固定させることができる固定部材をさらに含むことを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の仮想現実携帯電話。
【請求項16】
前記固定部材は、前記メイン胴体の後面の左右端部から後方に引出できるように装着された耳掛け部を含むことを特徴とする、請求項15に記載の仮想現実携帯電話。
【請求項17】
前記接眼プレートの前記密着状態で前記接眼プレートの後面を開閉する後面カバーをさらに含むことを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の仮想現実携帯電話。
【請求項18】
前記後面カバーに匂い発生部又は風発生部が装着されたことを特徴とする、請求項17に記載の仮想現実携帯電話。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は仮想現実携帯電話に関し、より詳しくは、仮想現実を体験することができるモジュールが一体型に提供された携帯電話に関する。
【背景技術】
【0002】
仮想現実(Virtual Reality)は任意の特定の環境又は状況を人為的に作り、それを使う人がまるで実際の周辺状況及び環境と相互作用していることのようにする人間とコンピュータ間のインターフェースを言う。仮想現実とは、人工現実(artificial reality)、サイバー空間(cyberspace)、仮想世界(virtual worlds)、仮想環境(virtual environment)、合成環境(synthetic environment)、人工環境(artificial environment)などの用語と混用することもある。
【0003】
仮想現実の使用目的は人々が日常的に経験しにくい環境を直接体験しなくてもその環境にあるように見せるとともに操作することができるようにするもので、その応用分野は、教育、遠隔操作、遠隔衛星表面探査、探査資料分析、科学的視覚化(scientific visualization)などである。
【0004】
近年、スマートフォンが広く普及されるに従って仮想現実が再び注目されている。一例として、SAMSUNGがオクルスと共同で製作したギアVR、LGの‘G3 VR’、グーグルのカードボードが代表的であり、これらの製品はスマートフォンと連動して仮想現実を体験して見ることができるようにし、既存のVR装備に比べて価格が安い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は仮想現実機能を含む携帯電話を提供する。
【0006】
本発明は別に携帯する必要がなく、VR機能を所望の時間及び場所ですぐ具現することができる携帯電話を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の例示的な一実施例によると、仮想現実携帯電話は、前面にメインディスプレイ及び後面に仮想現実ディスプレイを含むメイン胴体と、前記メイン胴体の後面から可変距離を維持することができる接眼プレートと、前記メイン胴体及び前記接眼プレートの間に介在され、前記メイン胴体に対し、前記接眼プレートが密着した密着状態及び所定の距離を維持する離隔状態の間で前記接眼プレートを移動させるスクリーン及び距離調節部材とを含み、前記スクリーン及び距離調節部材は、互いに重なりながら後方にスライド移動するとか固定される複数のスクリーンダクトを含む。
【0008】
本発明の他の一実施例によると、仮想現実携帯電話は、前面にディスプレイを含むメイン胴体と、前記メイン胴体を逆転可能に収容するメインフレームと、前記メインフレームの後面から可変距離を維持することができる接眼プレートと、前記メインフレーム及び前記接眼プレートの間に介在され、前記メインフレームに対し、前記接眼プレートが密着した密着状態及び所定の距離を維持する離隔状態の間で前記接眼プレートを移動させるスクリーン及び距離調節部材とを含み、前記接眼プレートが前記離隔状態にある場合、逆転された前記メイン胴体の前記ディスプレイが後方に向かうようにして仮想現実機能を具現することができる。
【0009】
本発明による仮想現実携帯電話は、一般携帯電話と仮想現実モジュールが一体化するとともに携帯が可能な構造に結合することにより、一般携帯電話としても劣らなく、場所と時間に関係なく仮想現実機能を具現することができる。
【0010】
仮想現実機能で具現することができる機能が増加することによって仮想現実有用度は増加するはずであるが、従来のように別途の補助装置を携帯することはこのようなニーズを満たすことができない。
【0011】
したがって、スクリーン及び距離調節部材によって携帯電話から接眼プレートを可変長さで維持することができる構造を形成するとともに、前記スクリーン及び距離調節部材は互いに重なりながら後方にスライド移動するとか固定される複数のスクリーンダクトを含むことによって外部光の流入を遮断する遮光スクリーン機能も同時に具現することができる。
【0012】
また、メインフレーム内にメイン胴体が逆転可能に装着されるので、普段には一般的な用途に使うが、仮想現実機能のためにメイン胴体が逆転して後方に向かうように転換されることができる。参考として、本明細書で、メインフレームはメイン胴体の側面の全部を収容する必要はなく、3面を収容するとか回転軸に隣接した2面のみ収容する構造として提供されることも可能である。
【0013】
仮想現実ディスプレイ及び接眼プレートを用いた仮想現実機能は多様な方式で具現されることができる。例えば、従来のカードボードのように仮想現実ディスプレイを左右に分割し、一対の接眼レンズを用いて立体的な効果を具現することもできるが、接眼プレートに偏光レンズを装着する偏光めがね方式又は接眼プレートにおいて、時間差を置いて左右接眼レンズを開閉するシャッターガラス方式なども本発明に適用可能である。この他にも、仮想現実の具現又は立体表示に対する多様な方式のディスプレイ及びレンズの組合せが具現可能である。
【0014】
接眼プレートは、仮想現実機能を使っていないうちに、メイン胴体に密着した密着状態を維持し、仮想現実機能を使っているうちにはメイン胴体から離隔して所定の距離を維持する離隔状態を維持しなければならない。このために、接眼プレートはメイン胴体に対して固定されずに可変距離を形成しなければならない。このために、スクリーン及び距離調節部材にスクリーンダクトの相互間の摩擦及び固定力又はベローズ方式を用いるとかあるいは距離調節部材にリンク構造を用いて接眼プレートを密着状態及び離隔状態の間で移動させることができる。
【0015】
例えば、スクリーン及び距離調節部材は複数のスクリーンダクトから具現されることができ、スクリーンダクトの相互間の摩擦及び固定力を用いて逆転されたメイン胴体のディスプレイと接眼プレート間の離隔状態を維持し、外部光を遮断することができる。他の方法として、スクリーン及び距離調節部材は、前記メインフレーム及び前記接眼プレートの間に介在され、前記密着状態及び前記離隔状態の間で前記接眼プレートを移動させる距離調節部、及び前記メインフレームと前記接眼プレートの間に介在され、前記接眼プレートの前記離隔状態で外部光の流入を遮断する遮光スクリーンをさらに備えることもできる。
【0016】
また、接眼プレートは、微細調整ができるように、可変距離を形成しなければならない。なぜなら、人ごとに視力、眉間距離、目の形状などの生物学的特性が違うから、これを調節する必要がある。このために、レンズを前後に移動させる方式を用いることもできるがスクリーン及び距離調節部材を多様な方式で構成することで、接眼プレートを密着状態及び離隔状態の間で移動させることもできる。
【0017】
そして、距離調節部材は、必要によって微細な距離が調整できるように、又は接眼ディスプレイの角度、ディスプレイの横軸に対するずれも独立的に調節することができるように提供されることもできる。
【0018】
遮光スクリーンは接眼プレートの離隔状態で外部光の流入を遮断するためのもので、スクリーンの両端がメイン胴体及び接眼プレートの両者に固定されることもできるが、いずれか一方に固定されてから離隔状態で他方に固定されることもできる。
【0019】
遮光スクリーンの素材も多様な素材の選択が可能である。例えば、伸縮性に優れた纎維材を用いることもでき、形態的にはベローズ状として提供されることもできる。
【0020】
スクリーン及び距離調節部材をスクリーンダクトから具現する場合、スクリーンダクトが単一壁の構造に形成されることもできるが、堅固な支持構造及び軽量化のために、二重壁構造として提供されることができる。すなわち、二重壁構造のために、スクリーンダクトは内壁及び外壁を含むことができ、内壁と外壁の間には最小の離隔空間が形成されることができる。
【0021】
また、仮想現実ディスプレイから発生する熱又は電磁波を解決するために、スクリーンダクトには通気口が形成されることができる。しかし、通気口を通じて外部から光が直接流入することができるから、二重壁構造のスクリーンダクトにおいては内壁に第1通気口を形成し、外壁には第2通気口を形成するとともに、第1通気口と第2通気口が互いに重ならないように、つまりずれるように形成することによって外部から光が直接流入しないようにすることもできる。
【0022】
スクリーン及び距離調節部材は沒入度のために外部光を効果的に遮断するだけであるから、メイン胴体と接眼プレートの間を完全に遮断することの他にも元の機能を毀損しない範囲内で一部開放することも可能である。
【0023】
また、仮想現実機能をもっと本物らしく具現するため、離隔状態の携帯電話を使用者の顔面に固定させることができる固定部材をさらに含むことができる。固定部材は一般マスクの耳掛け形態、めがねの耳掛け部、ヘルメットマウント又は弾性バンドなどの多様な形態として提供されることができる。
【0024】
本発明の仮想現実携帯電話は、接眼プレートの密着状態で前記接眼プレート及びメイン胴体の後面を開閉する後面カバーをさらに含むこともできる。後面カバーは接眼プレートを保護する用途の他にも、仮想現実のコンテンツと連動して特定の匂いを発生させる匂い発生部又は風を発生させる風発生部をさらに含むこともできる。
【発明の効果】
【0025】
本発明による仮想現実携帯電話は、一般携帯電話と仮想現実モジュールを一体化し、携帯可能な構造に結合することにより、一般携帯電話としても劣ることなく、場所及び時間に関係なく仮想現実機能を具現することができる。仮想現実機能で具現可能な機能が増えるとともに、従来のように別途の補助装置を携帯する必要がないので、使用者の便宜を改善することができる。
【0026】
また、メインフレーム内にメイン胴体が逆転可能に装着されるので、単一ディスプレイで一般モニターとしてだけでなく仮想現実モニターとしても使用可能である。
【0027】
また、スクリーン及び距離調節部材によって携帯電話から接眼プレートを可変長さで維持することができる構造を形成し、同じ構造で外部光の流入を遮断する遮光スクリーンの機能を同時に具現することができるので、全体的な構造を簡単に維持し、高級なスライド移動及び堅固性を同時に得ることができる。
【0028】
このような特徴は、スクリーンダクトを二重壁で形成することによって倍加した効果を得ることができ、互いにずれた通気口の形成及び軽量化構造によって使用者の便宜をもっと向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の一実施例による仮想現実携帯電話の斜視図である。
図2図1の仮想現実携帯電話を後面で示す分解斜視図である。
図3図1の仮想現実携帯電話の側面図である。
図4】本発明の一実施例による仮想現実携帯電話のうちスクリーン及び距離調節部材を説明するための断面図である。
図5】本発明の一実施例による仮想現実携帯電話のうちスクリーン及び距離調節部材を説明するための部分拡大断面図である。
図6】本発明の一実施例による仮想現実携帯電話のうちスクリーン及び距離調節部材を説明するための部分拡大側面図である。
図7】本発明の一実施例による仮想現実携帯電話を説明するための側面図である。
図8】本発明の他の実施例による仮想現実携帯電話を説明するための斜視図である。
図9】本発明の一実施例による仮想現実携帯電話の斜視図である。
図10図9の仮想現実携帯電話を後面で示す分解斜視図である。
図11図9の仮想現実携帯電話の密着状態を示す断面図である。
図12図9の仮想現実携帯電話の離隔状態を示す断面図である。
図13】本発明の一実施例による仮想現実携帯電話の斜視図である。
図14図13の仮想現実携帯電話を後面で示す分解斜視図である。
図15図13の仮想現実携帯電話の側面図である。
図16】本発明の一実施例による仮想現実携帯電話のうち距離調節部材を説明するための部分拡大図である。
図17】本発明の一実施例による仮想現実携帯電話の斜視図である。
図18図17の仮想現実携帯電話を後面で示す分解斜視図である。
図19】本発明の一実施例による仮想現実携帯電話を説明するための側面図である。
図20】本発明の他の実施例による仮想現実携帯電話を説明するための側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付図面に基づいて本発明の好適な実施例を詳細に説明するが、本発明が実施例に制限されるとか限定されるものではない。参考として、本説明において同じ符号は実質的に同一要素を示し、このような規則の下で他の図に記載された内容を引用して説明することができ、当業者に明らかであると判断されるとか繰り返される内容は省略することができる。
【0031】
本発明の第1実施例を図1図8に基づいて説明する。
【0032】
図1図3を参照すると、本実施例による仮想現実携帯電話100は、メイン胴体110、接眼プレート120及びスクリーン及び距離調節部材130を含む。
【0033】
メイン胴体110は、前面に取り付けられるメインディスプレイ112及び後面に取り付けられる仮想現実ディスプレイ114を含み、前面のメインディスプレイ112又はその他のボタンの操作などによって基本的な通話、アプリケーションの駆動などを遂行することができる。そして、後面の仮想現実ディスプレイ114は接眼プレート120とともに使用者に仮想現実機能を提供することができる。仮想現実ディスプレイ114は使用者の操作又は接眼プレート120の移動の感知などによって作動することができる。
【0034】
接眼プレート120は一対の接眼レンズ122を含み、使用者は接眼レンズ122を介して仮想現実ディスプレイ114に表示された映像を見ることができる。接眼レンズ122は微細な回転操作によって焦点を調節するようにすることができ、左右幅を調節して眉間距離に対応することができる。この他にも、接眼レンズ122の周辺に顔面の形状に対応するクッション又は光をさらに遮断することができる遮光構造などを付け加えることができる。
【0035】
接眼プレート120の外縁にメイン胴体110の側面を部分的に覆うフランジをさらに含むこともできる。これは、外縁を遮断することによって内部の部品を保護することはもちろんのこと、その隙間にほこりが流入することを防止することができ、接眼プレート120が強固にその形状を維持するようにすることができる。
【0036】
スクリーン及び距離調節部材130は、互いに重なり、長手方向にスライド移動するとか固定される複数のスクリーンダクト140を含み、スクリーンダクト140は携帯電話の形状に対応して方形に形成されるとか、その他に楕円形あるいは目の形状に合うように8字形の外形を有する形状にも形成されることができる。
【0037】
スクリーン及び距離調節部材130においてスクリーンダクト140は金属アンテナのように多少の摩擦状態でスライド移動するから、任意の位置で停止することができるとともに可変距離を維持することもできる。また、スクリーンダクト140は4面を外部から遮断することができるから、外部光を効果的に遮断することができる。
【0038】
本実施例において、スクリーンダクト140のうちメイン胴体110に固定されるものは、メイン胴体110の後面、側面又は内部に装着され、密着状態で総厚さが小さくなるように、その装着位置及び構造を多様に変更することができる。
【0039】
図4は本発明の一実施例による仮想現実携帯電話のうちスクリーン及び距離調節部材を説明するための断面図である。
【0040】
図4を参照すると、スクリーン及び距離調節部材130を構成するスクリーンダクト140は二重壁構造にも形成されることができる。二重壁を構成するスクリーンダクト140は内壁142及び外壁144を含み、内壁142及び外壁144の全部又は一部の領域で離隔した距離を維持することができる。スクリーンダクト140は二重壁構造を形成するから、単一壁構造に比べ、同じ厚さで著しく軽量化した重さを維持し、堅固な構造を形成することができる。
【0041】
図5は本発明の一実施例による仮想現実携帯電話のうちスクリーン及び距離調節部材を説明するための部分拡大断面図である。
【0042】
図5の(a)を参照すると、スクリーンダクト140には、密着状態又は離隔状態を固定するために、内壁から突出した弾性突起147をさらに含むことができる。スクリーンダクト140が伸びた離隔状態で弾性突起147は他のスクリーンダクト140の端部を支持することにより、一定の力以下ではスクリーンダクト140が互いに重ならないように固定させることができる。
【0043】
また、図5(b)を参照すると、スクリーンダクト140が互いに重なった密着状態で、弾性突起147は他のスクリーンダクト140に形成された突起収容孔149に係合されることにより、やはり一定の力以下ではスクリーンダクト140が互いに動けないように固定させることができる。
【0044】
本実施例では弾性突起147がスクリーンダクト140の内壁142から突出した構造に形成されるが、反対に外壁又は内外壁の両壁から突出した構造に形成されることができ、相互作動を妨げないように伸縮方向に垂直な方向に互いに離隔するように設計されることもできる。また、弾性突起147がスプリングによって支持されるものの他にも、リーフスプリングのように自体弾性によって弾性的に支持されるようにすることもできる。
【0045】
図6は本発明の一実施例による仮想現実携帯電話のうちスクリーン及び距離調節部材を説明するための部分拡大側面図である。
【0046】
図6を参照すると、図4で説明したように、スクリーン及び距離調節部材130のスクリーンダクト140は二重壁構造に形成されることができる。このように二重壁で形成される場合、単純に軽量化を具現することの外にも、他の効果をもたらすことができる。例えば、スクリーン及び距離調節部材130に通気口を形成するにあたり、第1通気口146及び第2通気口148を互いに重ならないように形成することにより、外部から光が流入することを遮断することができる。
【0047】
具体的に、二重壁構造のスクリーンダクト140においては、内壁142に第1通気口146を形成し、外壁144には第2通気口148を形成する。ここで、図示のように、第1通気口146と第2通気口148が互いに重ならないように、つまり互いにずれるように形成することにより、外部から光が流入しないようにすることができる。
【0048】
また図2及び図3を参照すると、スクリーン及び距離調節部材130はメイン胴体110と接眼プレート120の間に介在され、接眼プレート120が離隔状態にあるうちに外部光が流入することを遮断することができる。
【0049】
本実施例において、スクリーンダクト140のサイズが次第に減少するとともに前後方向に伸縮可能であるが、反対にスクリーンダクトのサイズが次第に増加するようにすることもでき、スクリーンダクトのサイズが増加してから減少するようにするとか、その反対にすることもできる。
【0050】
また、スクリーンダクト140は沒入度のために外部光を4面で遮断することが好ましいが、一部が開放しても沒入度を深刻に妨げない範囲内でメイン胴体110と接眼プレート120の間を部分的に遮断することもできる。
【0051】
図7は本実施例による仮想現実携帯電話を説明するための側面図である。
【0052】
図7を参照すると、以前の実施例と同様に、仮想現実携帯電話は、メイン胴体110、接眼プレート120、及びスクリーン及び距離調節部材130を含み、後面カバー150をさらに含むことができる。
【0053】
後面カバー150は接眼プレート120を保護する用途に使われることができ、使用者が着用しているうちにメイン胴体110又は接眼プレート120の底面から垂れた状態で使われることができる。
【0054】
後面カバー150をメイン胴体110に形成する場合、接眼プレート120を保護するとともに、仮想現実のコンテンツと連動して特定の匂いを発生させる匂い発生部又は風を発生させる風発生部170をさらに形成することができる。
【0055】
また、仮想現実機能をもっと本物らしく具現するために、離隔状態の携帯電話を使用者の顔面に固定させることができる固定部材160をさらに含むことができる。固定部材160は一般マスクの耳掛けの形態として提供されることができ、普段には接眼プレート120の両側に備えられるが、使用者の便宜によって後方に引き出されて使用者の耳にかかることができる。もちろん、この外にも、メイン胴体110に形成されることも可能である。
【0056】
固定部材160はめがねの耳掛けの形態として提供されることもでき、使用者の頭部に固定される弾性バンドの形態としても提供されることができる。
【0057】
図8を参照すると、本実施例による仮想現実携帯電話は、メイン胴体110、接眼プレート120、及びスクリーン及び距離調節部材131を含み、その具体的な説明は以前の実施例の説明を参照することができる。
【0058】
ただ、本実施例において、スクリーン及び距離調節部材131はメイン胴体110の側面を収容し、メイン胴体110の側面から後方に引き出されて接眼プレート120をメイン胴体110から所定の距離に維持させることができ、メイン胴体110と接眼プレート120の間に光が流入することを遮断することができる。
【0059】
ここで、スクリーン及び距離調節部材131を構成するスクリーンダクト140は単一壁又は二重壁の構造に形成されることができ、メイン胴体110から次第にサイズが増加しながら連結されることができる。
【0060】
スクリーン及び距離調節部材131の後端部には接眼プレート120が装着される。この場合にも、スクリーンダクト140の延長によってメイン胴体110と接眼プレート120の間に実質的な遮断空間を形成することができる。
【0061】
本発明による第2実施を図9図12に基づいて説明する。
【0062】
図9は本発明の第2実施例による仮想現実携帯電話の斜視図、図10図9の仮想現実携帯電話を後面で示す分解斜視図、図11図9の仮想現実携帯電話の密着状態を示す断面図、図12図9の仮想現実携帯電話の離隔状態を示す断面図である。
【0063】
図9図12を参照すると、本発明の第2実施例による仮想現実携帯電話100は、メイン胴体110、メインフレーム115、接眼プレート120及びスクリーン及び距離調節部材130を含む。
【0064】
メイン胴体110は前面に取り付けられるディスプレイ112を含み、ディスプレイ112又はその他のボタンの操作などによって基本的な通話、アプリケーションの駆動などを遂行することができる。
【0065】
メイン胴体110はメインフレーム115内に回転可能に装着されることができ、メイン胴体110の回転によってディスプレイ112が前方に向かう状態で固定されるとか後方に向かう状態で固定されることができる。
【0066】
ディスプレイ112の方向はメイン胴体110の回転状態によって感知することができ、使用者の操作、メイン胴体110の方向又は接眼プレート120の移動感知などによって仮想現実機能が自動で作動するようにすることもできる。
【0067】
接眼プレート120は一対の接眼レンズ122を含み、使用者は接眼レンズ122を介して逆転されたディスプレイ112に表示された映像を見ることができる。
【0068】
スクリーン及び距離調節部材130は、メインフレーム115の後面に装着され、その自体が互いに重なりながら長手方向にスライド移動するとか固定される複数のスクリーンダクト140を含むことができる。スクリーンダクト140は携帯電話の形状に対応して方形に形成されるとか、あるいは楕円形又は目の形状に合うように8字形の外形を有する形状にも形成されることができる。
【0069】
本発明による第3実施例を図13図16に基づいて説明する。
【0070】
図13は本発明の第3実施例による仮想現実携帯電話の斜視図、図14図13の仮想現実携帯電話を後面で示す分解斜視図、図15図13の仮想現実携帯電話の側面図である。
【0071】
図13図15を参照すると、本実施例による仮想現実携帯電話200は、メイン胴体210、メインフレーム215、接眼プレート220及びスクリーン及び距離調節部材230を含む。
【0072】
メイン胴体210は前面に取り付けられるディスプレイ212を含み、ディスプレイ212又はその他のボタンの操作などによって基本的な通話、アプリケーションの駆動などを遂行することができる。
【0073】
メイン胴体210は前面に取り付けられるディスプレイ212を含み、メインフレーム215内に回転可能に装着されることにより、ディスプレイ212が前方に向かう状態で固定されるとか後方に向かう状態で固定されることができる。
【0074】
ディスプレイ212の方向はメイン胴体210の回転状態によって感知することができ、使用者の操作、メイン胴体210の方向又は接眼プレート220の移動感知などによって仮想現実機能が自動で作動するようにすることもできる。
【0075】
接眼プレート220は一対の接眼レンズ222を含み、使用者は接眼レンズ222を介して逆転されたディスプレイ212に表示された映像を見ることができる。
【0076】
スクリーン及び距離調節部材230は距離調節部231及び遮光スクリーン240を含み、距離調節部231は中央一側で互いに回転可能に連結される第1リンク232及び第2リンク234を含み、第1リンク232の他端はメインフレーム215に回転可能に連結され、第2リンク234の他端は接眼プレート220に回転可能に連結される。
【0077】
第1リンク232及び第2リンク234を含む4個の組合せがメインフレーム215の4角部で接眼プレート220を連結し、第1リンク232及び第2リンク234は一字形に展開するとかV字形に折り畳まれることによって接眼プレート220を離隔状態と密着状態の間で移動させることができる。
【0078】
図16は本実施例による仮想現実携帯電話のうち距離調節部材を説明するための部分拡大図である。
【0079】
図16を参照すると、第1リンク232は長さ調節及び固定可能に提供されることができる。このために、第1リンク232は互いに重畳する長さを調節することができる2個以上のロッド236、237を含み、ロッド236、237の少なくとも一方には長手方向に長孔が形成され、長孔には微細調節ネジ238が装着されることによってロッド236、237間の重畳長を調節及び固定することができる。
【0080】
この他にも、長孔に一定の間隔で複数の係止突起を形成し、係止突起を移動させることによってロッド間の重畳長を調節することができる。
【0081】
このように重畳長を調節することにより、必要によって微細な距離調整が可能であり、4個のリンク組合せを独立的に調節することによって接眼ディスプレイの角度、ディスプレイ横軸に対するずれも調節することができる。
【0082】
また、図13及び図14を参照すると、遮光スクリーン240はメインフレーム215と接眼プレート220の間に介在され、接眼プレート220が離隔状態にあるうちに外部光が流入することを遮断することができる。
【0083】
本実施例において、遮光スクリーン240はベローズ状に形成され、両端がそれぞれメインフレーム215及び接眼プレート220に固定されて実質的に完璧な暗室をなしている。しかし、遮光スクリーン240はベローズではなく、伸縮性に優れた素材から形成されることができる。いずれか一方に固定されているが、離隔状態に至ってからこそ他方に固定されるように設計することもできる。
【0084】
また、遮光スクリーン240は沒入度のために外部光を4面で遮断することが好ましいが、開放しても沒入度を深刻に妨げない範囲内でメインフレーム215と接眼プレート220の間を部分的に遮断することもできる。
【0085】
本発明の第4実施例を図17図20に基づいて説明する。
【0086】
図17は本発明の第4実施例による仮想現実携帯電話の斜視図、図18図17の仮想現実携帯電話を後面で示す分解斜視図である。
【0087】
図17及び図18を参照すると、本実施例による仮想現実携帯電話100は、メイン胴体110、接眼プレート120、距離調節部材130及び遮光スクリーン140を含む。
【0088】
メイン胴体110は前面に取り付けられるメインディスプレイ112及び後面に取り付けられる仮想現実ディスプレイ114を含み、前面のメインディスプレイ112又はその他のボタンの操作などによって基本的な通話、アプリケーションの駆動などを遂行することができる。そして、後面の仮想現実ディスプレイ114は接眼プレート120とともに使用者に仮想現実機能を提供することができる。仮想現実ディスプレイ114は使用者の操作又は接眼プレート120の移動感知などによって作動することができる。
【0089】
接眼プレート120は一対の接眼レンズ122を含み、使用者は接眼レンズ122を介して仮想現実ディスプレイ114に表示された映像を見ることができる。接眼レンズ122は微細な回転操作によって焦点を調節することができ、左右幅を調節して眉間距離に対応することができる。この他にも、接眼レンズ122の周辺に顔面形状に対応するクッション又は光をさらに遮断することができる遮光構造などを付け加えることができる。
【0090】
接眼プレート120の外縁にメイン胴体110の側面を部分的に覆うフランジをさらに含むこともでき、外縁を遮断することによって内部の部品を保護することはもちろんのこと、その隙間にほこりが流入することを防止することができ、接眼プレート120が強固にその形状を維持するようにすることができる。
【0091】
距離調節部材130は中央一側で互いに回転可能に連結される第1リンク132及び第2リンク134を含み、第1リンク132の他端はメイン胴体110に回転可能に連結され、第2リンク134の他端は接眼プレート120に回転可能に連結される。
【0092】
第1リンク132及び第2リンク134を含む4個の組合せがメイン胴体110の4角部で接眼プレート120を連結し、第1リンク132及び第2リンク134は一字形に展開するとかV字形に折り畳まれることによって接眼プレート120を離隔状態及び密着状態の間で移動させることができる。
【0093】
本実施例において、遮光スクリーン140はベローズ状に形成され、両端がそれぞれメイン胴体110及び接眼プレート120に固定されることによって実質的に完璧な暗室を形成している。しかし、遮光スクリーン140はベローズではなく、伸縮性に優れた素材から形成されることができる。いずれか一方に固定されているが、離隔状態に至ってからこそ他方に固定されるように設計することもできる。
【0094】
図19は本発明の第4実施例による仮想現実携帯電話を説明するための側面図である。
【0095】
図19を参照すると、以前の実施例と同様に、仮想現実携帯電話は、メイン胴体110、接眼プレート120、距離調節部材130及び遮光スクリーン140を含み、後面カバー150をさらに含むことができる。
【0096】
後面カバー150は接眼プレート120を保護する用途に使われることができ、使用者が着用しているうちメイン胴体110又は接眼プレート120の底面から垂れた状態で使われることができる。
【0097】
後面カバー150をメイン胴体110に形成する場合、接眼プレート120を保護するとともに仮想現実のコンテンツと連動して特定の匂いを発生させる匂い発生部又は風を発生させる風発生部170をさらに形成することができる。
【0098】
また、仮想現実機能をもっと本物らしく具現するため、離隔状態の携帯電話を使用者の顔面に固定させることができる固定部材160をさらに含むことができる。固定部材160は一般マスクの耳掛けの形態として提供されることができ、普段にはメイン胴体110の後面両側に備えられるが、使用者の便宜によって後方に引き出されて使用者の耳にかかることができる。
【0099】
固定部材160はめがねの耳掛けの形態として提供されることもでき、使用者の頭部に固定される弾性バンドの形態としても提供されることができる。
【0100】
図20は本発明のさらに他の実施例による仮想現実携帯電話を説明するための側面図である。
【0101】
図20を参照すると、本実施例による仮想現実携帯電話はメイン胴体110及び接眼プレート120を含み、その具体的な説明は以前の実施例の説明を参照することができる。
【0102】
ただ、本実施例スクリーン兼用距離調節部材180を含み、これは以前の実施例の距離調節部材及び遮光スクリーンを取り替えることができる。具体的に、スクリーン兼用距離調節部材180は互いに重なりながら長手方向にスライド移動するとか固定される複数のスクリーンダクトを含み、スクリーンダクトは携帯電話の形状に対応して方形に形成されるとか、あるいは楕円形又は目の形状に合うように8字形の外形を有する形状にも形成されることができる。
【0103】
上述したように、本発明の好適な実施例を参照して説明したが、当該技術分野の熟練した当業者であれば下記の請求範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範疇内で本発明を多様に修正及び変更することができることが理解可能であろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20